JP4043757B2 - 送風装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヘアードライヤーに代表される送風装置、なかでもイオンを発生させるための手段を備えた送風装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のヘアードライヤーは、実公昭58−16323号公報に公知である。そこでは、ケース本体内に高圧針電極を設け、同電極に高電圧を印加することによってイオンやオゾンを生成し、ファンによって生起された風に乗せて、毛髪に対し生成されたイオンやオゾンを吹き付けるよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のヘアードライヤーによれば、イオンを毛髪へ吹き付けることができる。しかし、十分な量のイオンを毛髪に吹き付けることができる訳ではない。上記ヘアードライヤーにおいては、ファンから送出されて旋回する空気流によって、生成されたイオンが旋回する空気流の中に拡散し、分布密度が吹出口に向かうほど低下するのを避けられない。空気流の中に薄く拡散したイオンは、イオン生成電極と吹出口との間の送風通路や、該当通路に組み込まれた部品の表面に接触し中和されて消失する。
【0004】
とくに、ケース本体の吹出口にブラシユニットを連結して使用するヘアーブロッサの場合には、風導部とブラシユニットとを通過する間に消失するマイナスイオンの個数が多く、その減耗の度合いはイオン生成電極で生成した個数の約半分にも達することが確認されている。このように、イオン生成電極を備えた従来例では、イオン生成電極で生成したマイナスイオンの個数と、実際に毛髪へ到達できるマイナスイオンの個数との間に大きな開きがあり、送給途中におけるマイナスイオンの消失度が高く、マイナスイオンを毛髪に効果的に送給できない点に改善の余地があった。
【0005】
この発明の目的は、イオン発生部で生成したイオンが本体ケース内の送風経路で消滅してしまうのを防止して、より効果的にイオンを対象物(毛髪)へ吹き付けることができるヘアードライヤー等の送風装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の送風装置は、図2に示すごとくファン6およびファン駆動用のモータ7を収容する筒状の本体ケース1と、イオンを生成するイオン発生部15と、イオン発生部15で生成されたイオンを移行案内するイオン通路21とを備えており、イオン発生部15は、イオン通路21を構成する筒体54内に設けられ、筒体54には、ファン6によって生起された風の通過を許す入口40と、通過した風によって移行するイオンを吹き出すための出口41が形成され、筒体54の側壁には、ファン6によって生起された風を取り入れる切欠55が形成されたことを特徴とする。
【0007】
また、切欠55に臨む位置に、筒体54の軸に対する筒体54の角度よりも高角度を成す風取り入れ体51を設けたことを特徴とする。
【0008】
また、風取り入れ体51は、筒体54の最大径部分よりも外方に位置するところまで延設されていることを特徴とする。
【0009】
また、本体ケース1内に収納される駆動源の前端面と筒体54の入口40が対向するように設け、風取り入れ体51の外郭部を、駆動源の外郭部よりも外方に位置するところまで延設したことを特徴とする。
【0010】
また、ファン6およびファン駆動用のモータ7を収容する筒状の本体ケース1と、イオンを生成するイオン発生部15と、イオン発生部15で生成されたイオンを移行案内するイオン通路21とを備えており、 イオン発生部15は、イオン通路21を構成する筒体54内に設けられ、筒体54には、ファン6によって生起された風の通過を許す入口40と、通過した風によって移行するイオンを吹き出す出口41と、筒体54の軸に対する筒体54の角度よりも高角度を成す風取り入れ体51とを形成し、本体ケース1内に収納される駆動源の前端面と筒体54の入口40とを対向するように設け、風取り入れ体51の外郭部を、駆動源の外郭部よりも外方に位置するところまで延設したことを特徴とする。
【0011】
【発明の作用効果】
この発明の送風装置は、ファン6およびファン駆動用のモータ7を収容する筒状の本体ケース1と、イオンを生成するイオン発生部15と、イオン発生部15で生成されたイオンを移行案内するイオン通路21とを備えており、イオン発生部15は、イオン通路21を構成する筒体54内に設けられ、筒体54には、ファン6によって生起された風の通過を許す入口40と、通過した風によって移行するイオンを吹き出すための出口41が形成され、筒体54の側壁には、ファン6によって生起された風を取り入れる切欠55が形成されたことにより、生成されたイオンを筒体54内に閉じ込めて送給できるので、本体ケース1内で拡散されるのを可及的に防止できる。このとき、生成されたイオンの送給は、ファンによって生起された風を利用するが、入口40からだけではなく、筒体54の側壁の切欠55によって形成された空間52からも風を取り入れることができる。したがって、大量に流入した風によって生成されたイオンは滞留することなく、確実に出口41から送給される。
【0012】
切欠55に臨む位置に、筒体54の軸に対する筒体54の角度よりも高角度を成す風取り入れ体51を設けたことにより、筒体54の側面を通過する風を、積極的に筒体54内に取り込むことができ、筒体54内に流入する風の量を増大することができる。
【0013】
風取り入れ体51は、筒体54の最大径部分よりも外方に位置するところまで延設されていることにより、さらに多くの風を筒体54内に取り込むことができる。
【0014】
本体ケース1内に収納される駆動源の前端面と筒体54の入口40が対向するように設け、風取り入れ体51の外郭部を、駆動源の外郭部よりも外方に位置するところまで延設したことにより、各構成部品の配置に制約がなくなり都合が良い。つまり、この種送風装置に当然必要なファンを駆動するモータやイオン発生部を駆動する高圧電源部等の駆動源(電気部品)と筒体54を、本体のコンパクト化のため近接して配置した場合おいては、駆動源が邪魔をして入口40から風が入り難くなるが、そのような場合であっても、駆動源の外郭部よりも外方に突出した風取り入れ体51の存在によって、確実に、筒体54内に風を取り込むことができる。
【0015】
ファン6およびファン駆動用のモータ7を収容する筒状の本体ケース1と、イオンを生成するイオン発生部15と、イオン発生部15で生成されたイオンを移行案内するイオン通路21とを備えており、イオン発生部15は、イオン通路21を構成する筒体54内に設けられ、筒体54には、ファン6によって生起された風の通過を許す入口40と、通過した風によって移行するイオンを吹き出すための出口41と、筒体54の軸に対する筒体54の角度よりも高角度を成す風取り入れ体51とを形成し、本体ケース1内に収納される駆動源の前端面と筒体54の入口40とを対向するように設け、風取り入れ体51の外郭部を、駆動源の外郭部よりも外方に位置するところまで延設したことにより、各構成部品の配置に制約がなくなり都合が良い。つまり、この種送風装置に当然必要なファンを駆動するモータやイオン発生部を駆動する高圧電源部等の駆動源(電気部品)と筒体54を、本体のコンパクト化のため近接して配置した場合おいては、駆動源が邪魔をして入口40から風が入り難くなるが、そのような場合であっても、駆動源の外郭部よりも外方に突出した風取り入れ体51の存在によって、確実に、筒体54内に風を取り込むことができる。
【0016】
【実施例】
図1乃至図8は、この発明をヘアードライヤーに適用した第1実施例を示す。
図2においてヘアードライヤー(送風装置)は、横長筒状の本体ケース1と、その下面一側に設けられるハンドル2とを基体にして、これらの内部に送風ユニットや、制御用の電気部品等を収容してなる。本体ケース1の先端側には、ファン6で生起した空気流を流動案内する風導体1Aが装着してある。ハンドル2の前面および後面には、風量制御とヒータースイッチとを兼ねる電源スイッチノブ3と、イオン発生部15への通電をオン・オフするイオンスイッチノブ4とが設けてある。ハンドル2の内部には、先のスイッチノブ3・4で切り換え操作されるスイッチが収容してある。想像線で示すように、ハンドル2は本体ケース1に対して折り畳み可能に連結されている。
【0017】
送風ユニットは、図2に示すごとくモータケース5と、モータケース5に組み付けられるファン6およびモータ7と、十文字状に組まれた絶縁枠8に螺旋状に巻き付けられるヒーター9などで構成する。ファン6は一方向へ回転駆動されて、本体ケース1の後端の吸込口10から吸い込んだ空気を加圧して前端に装着した風導体1Aの吹出口11から吹き出す。このとき、ヒータ7を通電していれば、温風が吹き出る。風導体1Aはポリカーボネイト製の成形品からなる。
【0018】
ヘアードライヤーにはマイナスイオンを生成するためのイオン生成手段が組み込んである。そのイオン生成手段としては、図2に示すごとく整流回路およびパルス発生回路が実装された回路基板13と、昇圧用のトランス14と、イオン発生部15などで構成されており、前二者13・14は、ヒーター9用の絶縁枠8を切り欠いて形成した空間に配置されており、イオン発生部15は風導体1Aの内部に組み込まれている。
【0019】
図3において風導体1Aの内部には、整流筒17と金属製の吹出グリル18とを組み込んであり、整流筒17を利用して先のイオン発生部15が、ファン6で生起した空気流のほぼ中央に位置するよう保持されている。整流筒17は、断面円形の筒壁19と、その内部前端に放射状に設けた整流翼20と、筒壁19の中央に設けたイオン通路21を形成する筒体54とを一体に形成したポリカーボネイト製のプラスチック成形品からなる。図5において吹出グリル18は、同心円状の円弧リブ18aと、長短2種の放射状の直線リブ18bとを備えたプレス成形品からなる。吹出グリル18を風導体1Aの内部に嵌め込んだ後、整流筒17を風導体1Aに内嵌固定することにより、これら三者を1個のユニット部品として取り扱うことができる。図6の組み付け状態における整流筒17の整流翼20と、長寸の直線リブ18bとは、前後に重なるようにしてあり、これによってファン6で生起された空気流と、整流翼20で整流した後の直線状の空気流とが、直線リブ18bによって乱されるのを防いでいる。
【0020】
図3乃至図5においてプラスチック製の筒体54は、先すぼまりテーパ状の第1筒部23と第1筒部23の前方の小径端に連続して前方へ突出する第2筒部24とからなり、第1筒部23の内部にイオン発生部15を組み込んである。第2筒部24の前端は、風導体1Aの吹出口11の中央に位置する状態で吹出口11の開口面より前方外側へ突出している。従って、吹出口11が床面と対向する状態でヘアードライヤーを載置したような場合にも、第2筒部24が床面と接当して、吹出口11と床面との間に隙間を形成することができる。図1の符号40は、ファン6によって生起された風の一部を筒体54内に導入するための風の入口であり、41は筒体54内を通過する風によって移行するイオンを風とともに吹き出すためのイオンの出口である。符号52は、第1筒部23の切欠55によって形成された風取り入れ用開口部である。第1筒部23には、切欠55に臨む位置にあって、第1筒部23よりも高角度を成す風取り入れ体51を第1筒部23と一体に形成している。図3乃至図6に示すように、風取り入れ体51は、筒体54の最大径部分、すなわち第1筒部23の後端56よりも径方向外方に位置するところまで延設されている。これによって、入口40のみならず、風取り入れ用開口部52からも、風を導入できるので、筒体54内を流れる風の量を増大でき、イオン発生部15で生成したマイナスイオンを効果的に対象物(毛髪)に送給することができる。さらに、図2又は図3に示すように、風取り入れ体51の外郭部を、駆動源としてのトランス14の外郭部よりも径方向外方に位置するところまで延設したことにより、筒体54とトランス14を本体小型化のため筒体54の入口40と駆動源の前端面を対向して近接配置しても、駆動源(トランス14)の外郭部よりも外方に突出した風取り入れ体51の存在によって、確実に、筒体54内に風を取り込むことができる。なお、本実施例においては、筒体54の入口40と駆動源の前端面を対向して近接配置して成るものであるが、同じ配置で、風取り入れ用開口部52及び風取り入れ体51がない形態の筒体は出口41から吹き出すマイナスイオンの量が5千個〜1万個だったものが、風取り入れ用開口部52及び風取り入れ体51を筒体54に形成した本実施例によれば、出口41から吹き出すマイナスイオンの量が50万個〜100万個と100倍近く多く出る試験結果となった。
【0021】
第2筒部24におけるイオン通路21の断面積は、風導体1Aにおける空気流の通路断面積に比べて充分に小さい。そのため、たとえ第2筒部24がプラスに帯電していたとしても、ごく短い時間で帯電状態を中和でき、従ってより多くのマイナスイオンを送給できることになる。後述するノズル本体34と通路筒29との関係においても、同様の理由でマイナスイオンを効果的に送給できる。因みに、この実施例においては、第2筒部24におけるイオン通路21の直径寸法を9mmとするとき、整流筒17の内面の直径寸法を53mmとした。
【0022】
図3および図5においてイオン発生部15は、電極ホルダー25と、電極ホルダー25の中央部に固定される針状電極26と、針状電極26の周りを囲む周囲電極27と、針状電極26と周囲電極27との間の空間を区分する絶縁筒28とで構成されている。電極ホルダー25は、ボス部30と、ボス部30の周面に設けた放射状の保持腕31とを一体に形成したプラスチック成形品からなり、耐オゾン性と耐熱性とを有し、しかも絶縁性に優れたプラスチック、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)で成形する。保持腕31を先の第1筒部23の内面に設けた凹部23a(図5参照)に嵌め込み固定することにより、電極ホルダー25を整流筒17と一体化できる。
【0023】
ボス部30の軸中心には針状電極26を固定し、ボス部30の周面に周囲電極27を同心円状に装着してあり、この装着状態において両電極26・27の前端は同一平面状に位置する。絶縁筒28は雲母、ガラス、セラミックスなどの高度の絶縁特性を備えた素材で円筒状に形成する。絶縁筒28をボス部30の前端の凹部に内嵌固定した状態において、絶縁筒28の前端は針状電極26と周囲電極27の前端より前方へ大きく突出するように設けられており、第1筒部23の前端に臨んでいる。このように絶縁筒28が前方に大きく突出していると、針状電極26と周囲電極27とでスパークが生じるのを防いで、効果的にマイナスイオンを生成できる。図3に示すように針状電極26および周囲電極27とトランス14とは、それぞれリード線で接続するが、リード線が半田付けされた個所の間でスパークが生じるのを防ぐために、針状電極26とリード線とは、ボス部30の後ろ側の凹部に充填した絶縁性の接着剤32で封入してある。
【0024】
図8にマイナスイオンを発生するための電気回路の概略を示している。そこでは、商用電源(100V)からの電流を整流回路で半波整流したうえで、パルス発生回路でパルス電圧・電流に変換する。ついでパルス電圧・電流をトランス14で昇圧して、例えば4Kvに昇圧した高電圧を針状電極26に印加し、同針状電極26から周囲電極27に向けて電子を放出させる。これによって、空気中の酸素、微少水滴、塵等がマイナスに帯電してマイナスイオン化する。なお、図8におけるダイオードは、針状電極26に負の出力のみを得るため設けたものであるが、省略することができる。その場合には、プラスイオンとマイナスイオンとが交互に生成される。また、マイナスイオンを生成すると同時に副産物として、オゾンも生成されるが、オゾンの生成を極端に少なくするため、図8におけるダイオードと針状電極26との間に抵抗を設けて電流値を下げてもよい。
【0025】
ヘアードライヤーでは、図1に示すように、必要に応じて風導体1Aの前端側すなわち吹出口11にノズル33を付加して使用することがある。そのノズル33は、先すぼまり円筒状(先広がりでもよい)のノズル本体34と、ノズル本体34の内面に装着される内筒35とからなり、本体ケース1側の吹出口11に着脱自在に装着されている。内筒35の内部には、木の葉形の整流翼36を設け、その中央部に前後向きの保持ボス37が一体に設けてあり、この保持ボス37の中空内部に、通路筒29を装填して前後方向に走る案内通路38が設けられている。案内通路38の断面積は、ノズル本体34における空気流の通路断面積に比べて充分に小さい。そのため、イオン通路21において述べたのと同様に、たとえ通路筒29がプラスに帯電していたとしても、ごく短い時間で帯電状態を中和でき、従ってより多くのマイナスイオンを送給できることになる。
【0026】
図1に示すように、ノズル33を風導体1Aの吹出口11に装着した状態において、案内通路38の後端開口面はイオン通路21の出口41に隣接する状態で設けてあり、イオン通路21から出たマイナスイオンをノズル33の前端の吹出口39の開口面へ移行案内する。ノズル本体34、内筒35、通路筒29は、それぞれポリカーボネイト製の成形品からなる。なお、ノズル本体34と内筒35のそれぞれを、透明ないし半透明のプラスチック材で成形し、通路筒29と透明な保持ボス37との間に光沢に富む装飾シート46を装填しておくと、保持ボス37を透かして装飾シート46を見通すことができるので、ノズル33のデザイン効果を向上できる。
【0027】
以上のように構成したヘアードライヤーによれば、イオン発生部15で生成したマイナスイオンは、イオン通路21内に封じ込んだ状態で吹出口11まで供給できるので、マイナスイオンがイオン発生部15と吹出口11との間の風導部を通過する主たる空気流の中に拡散してその分布密度が低下するの防止でき、マイナスイオンが風導部内に組み込まれたケースや吹出グリル18などの部品の表面と接触して電気的に中和することも確実に防止できる。さらに、イオン通路21の出口41が吹出口11の中央に位置し、しかも吹出口11の開口面より前方に突出しているので、イオン通路21の出口41から放出されたマイナスイオンは、吹出口11から吹き出される空気流の中心に包まれて毛髪へ到達できる。吹出口11の直前に整流翼20を設けて、吹出口11から吹き出される主たる空気の流れが旋回するのを抑止できるので、イオン通路21から出たマイナスイオンが主たる空気流の中に拡散するのをよく防止でき、この点でもマイナスイオンの毛髪への到達量が向上する。マイナスイオンによって、毛髪の内部深くまで水分を浸透させ、その水分率を高めて毛髪の状態を好適化できる。筒体54は、吹出口11の近傍にあることが好ましいが、ファン6よりも前方側(ファン6で生起される風の下流側)にあれば、本体ケースの中央に位置していてもよい。出口41も吹出口11より奥側にあってもよい。要は、イオン発生部15を筒体54で囲って成る構成ならばよい。
【0028】
風導体1Aの吹出口11にノズル33を接続して使用する場合には、イオン通路21の出口41から出たマイナスイオンは、ノズル33内の案内通路38でノズル33の吹出口39へ移行案内できるので、マイナスイオンがノズル内部を通過する主たる空気流の中に拡散するのを防止できるうえ、マイナスイオンの流れの周囲を吹出口39から吹き出される空気流で包み込んで送給できるので、マイナスイオンを毛髪に対して分布密度が高い状態で効果的に送給することができる。なお、この実施例のヘアードライヤーにおいては、マイナスイオンを送給対象としたが、イオンの発生と同時に生成されるオゾンを送給対象とする場合にも、以上に述べた作用効果を同様に発揮できる。但し、オゾンは脱臭等を目的として送給する。なお、マイナスイオンを送給する第1筒部23、第2筒部24、通路筒29は、それぞれの帯電列が他の通路構成部材に比べて下位(マイナス寄り)の素材を用いて形成することが好ましい。このように帯電列を考慮して素材を選定すると、使用時には、先の筒部材23、24、39と他の通路構成部材との結合部での接触摩擦によって、通路構成部材がマイナスに帯電するので、通路構成部材に沿って流動するマイナスイオンが通路壁に吸着されるのを防止でき、送給経路途中におけるマイナスイオンの減耗を減らすことができるからである。
【0029】
以下、図9から図10は本発明の別実施例を示す。なお、個々の別実施例においては、先の実施例と大きく異なる点のみを説明し、先の実施例と同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略する。図9のヘアードライヤーにおいては、イオン通路21を構成する筒体54を前後方向に走る直管状に形成する点と、風導体1Aにノズル33を外嵌装着する点が先の実施例と異なる。イオン通路21の内部には、先の実施例と同様にイオン発生部15が組み込まれている。この実施例においても、風取り入れ体51は、切欠55に臨む位置に筒体54の角度よりも高角度を成すよう設けられるとともに筒体54の最大径部分58(直管状であるため筒体54の前端から後端までどの部位をとっても同じ)よりも径方向外方に位置するところまで延設されている。さらに、取り入れ体51の外郭部を本体ケース1内に収納される駆動源としてのトランス14の外郭部よりも径方向外方に位置するところまで延設している。
【0030】
図10においては、第1実施例のように、筒体54に切欠55を形成し、かつ、風の流れ方向下流側に風取り入れ体51を形成したものとは異なり、トランス14と略等しい径の第1筒部23の後端56に、切欠を設けず風取り入れ体51のみを一体成形で周方向すべてにおいて延設した構成のものである。つまり、筒体54は、その最後端がトランス14の外郭部よりも径方向外方に張り出したベル状を成している。本実施例において、トランス14の外郭部は、本体ケース1の後端の吸込口10側からみた筒体54の投影平面内に全て位置する。この構成によっても、トランス14の外郭部に沿って流れてくる風を積極的に筒体54内に取り込むことができ、筒体54内の風量を増大することができる。なお、筒体54は、本体ケース1の後端の吸込口10側からみて、駆動源の外郭部から一部でも外方に張り出していれば、筒体54の投影平面内に駆動源の全ての部分が入る必要はない。駆動源は得てして均等な形状ではなく、凹凸のある断面非対称形状であるので、駆動源の全てが筒体54の投影平面内に入るとは限らない。
【0031】
上記以外に、イオン発生部15とイオン通路21とは、吹出口11に着脱自在に装着されるノズル33の内部に設けることができ、本体ケース1が左右二つ割り構造にしてある場合には、本体ケース1の内部にイオン発生部15とイオン通路21とを直接に組み付けることができる。イオン通路21は弾性変形可能なチューブで形成することができる。イオン発生部15は、マイカ、セラミック等からなる板状の絶縁体(誘電体)の表と裏とに放電電極と誘導電極を配置した沿面放電型の構造や、2個の針状電極を対向配置した電極構造などに変更でき、イオンの発生が可能であればその構造は何ら限定しない。この発明の送風装置は、ハンドドライヤーや足乾燥機等の機器も含むこととする。また、ヒーターを備えていない扇風機などもこの発明の送風装置に含むこととする。
【0032】
風導体1Aは本体ケース1と一体に成形することができる。その場合には、整流筒17やイオン発生部15を、本体ケース1に対してその吸込口10の側から組み込んだ後、絶縁枠8、ヒーター9、回路基板13、トランス14を本体ケース1に組むとよい。ノズル33を併用する場合には、周面に外気取り入れ用の開口が設けてあるノズル本体34を用いてもよい。その場合には、ファン6で生起した空気流によるエジェクター作用によって、前記開口部から外気をノズル33内に導入し、ノズル33内を通過する温風に湿気を含む外気を混ぜた状態で送給できるので、温風のみを吹き付ける場合に比べて、毛髪のダメージを減少できる。なお、実施例においては、マイナスイオンを送給する場合について説明したが、送給対象はプラスイオンであってもよく、その場合にも送給経路途中におけるプラスイオンの減耗をよく防止して、効果的に送給できる。プラスイオンを生成する際には、図8におけるダイオードを左右に反転した状態で接続する。
【0033】
風取り入れ体51は、風取り入れ用開口部52や入口40に向けて風の流れを変更できるものならば、筒体54と一体成形のものではなく別体で構成されたものであってもよい。第1実施例においては、板状の風取り入れ体51を筒体54の周方向に120度の角度をもって3つ形成(図6参照)しているが、周方向に60度の角度をもって6つ形成してもよく、一定角を持たせずに設けても良い。或いは1つだけ設けたものであってもよい。風取り入れ体51は細かなメッシュ状であってもよい。
【0034】
上記各実施例においては、筒体54の入口40と対向する駆動源としてトランス14となっているが、駆動源は、ファン6を駆動するモータ7であってもよく、回路基板13であってもよい。要は、本体ケース1内に収納され本体ケース1内の風の流れの邪魔をする電気部品である。ただ、上記各実施例のように、トランス14と筒体54を対向して近接させた方が配線を最短とできるので都合が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】イオン発生装置の要部の縦断側面図である。
【図2】全体の縦断側面図である。
【図3】イオン発生部と筒体とを示す縦断側面図である。
【図4】風導体およびノズルの分解斜視図である。
【図5】整流筒とイオン発生部との関係構造を示す分解斜視図である。
【図6】図3におけるA−A線断面図である。
【図7】ノズルの正面図である。
【図8】イオン発生回路の概略を示す説明図である
【図9】筒体の別の実施例を示す縦断側面図である。
【図10】筒体のさらに別の実施例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
1A 風導体
6 ファン
7 モータ
9 ヒーター
11 吹出口
15 イオン発生部
20 整流翼
21 イオン通路
25 電極ホルダー
26 針状電極
27 周囲電極
28 絶縁筒
33 ノズル
38 案内通路
39 吹出口
40 入口
41 出口
51 風取り入れ体
52 風取り入れ用開口部
54 筒体
55 切欠

Claims (5)

  1. ファン6およびファン駆動用のモータ7を収容する筒状の本体ケース1と、イオンを生成するイオン発生部15と、イオン発生部15で生成されたイオンを移行案内するイオン通路21とを備えており、
    イオン発生部15は、イオン通路21を構成する筒体54内に設けられ、
    筒体54には、ファン6によって生起された風の通過を許す入口40と、通過した風によって移行するイオンを吹き出すための出口41が形成され、
    筒体54の側壁には、ファン6によって生起された風を取り入れる切欠55が形成されたことを特徴とする送風装置。
  2. 切欠55に臨む位置に、筒体54の軸に対する筒体54の角度よりも高角度を成す風取り入れ体51を設けたことを特徴とする請求項1記載の送風装置。
  3. 風取り入れ体51は、筒体54の最大径部分よりも外方に位置するところまで延設されていることを特徴とする請求項2に記載の送風装置。
  4. 本体ケース1内に収納される駆動源の前端面と筒体54の入口40とを対向するように設け、
    取り入れ体51の外郭部を、駆動源の外郭部よりも外方に位置するところまで延設したことを特徴とする請求項2または3に記載の送風装置。
  5. ファン6およびファン駆動用のモータ7を収容する筒状の本体ケース1と、イオンを生成するイオン発生部15と、イオン発生部15で生成されたイオンを移行案内するイオン通路21とを備えており、
    イオン発生部15は、イオン通路21を構成する筒体54内に設けられ、
    筒体54には、ファン6によって生起された風の通過を許す入口40と、通過した風によって移行するイオンを吹き出すための出口41と、筒体54の軸に対する筒体54の角度よりも高角度を成す風取り入れ体51とを形成し、
    本体ケース1内に収納される駆動源の前端面と筒体54の入口40とを対向するように設け、
    風取り入れ体51の外郭部を、駆動源の外郭部よりも外方に位置するところまで延設したことを特徴とする送風装置。
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