JP7127676B2 - 高炉への原料装入方法及び溶銑の製造方法 - Google Patents
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Description
高炉を安定にしかも効率よく操業するためには、炉内を上昇する還元性ガスのガス流分布を適正に制御することが重要であり、そのためには鉱石の軟化溶融帯の通気抵抗を低減させることが重要である。
ここで、鉱石にコークスを混合して高炉に装入する方法として、従来、例えば、特許文献1及び特許文献2に示すものが知られている。
特許文献1に示す高炉操業法は、鉱石層とコークス層とを高炉内に交互に形成するように装入し製銑するに当って鉱石層中に20%までのコークス若しくは石炭を混入するものである。
ROMC2≦RO2×1.38×(混合コークス(小中塊コークス)の平均粒径/鉱石の平均粒径)-1.06
即ち、第2バッチの混合原料を、第1バッチの装入位置より炉壁側の位置または前記装入位置と同じ位置から装入を開始し、前記装入位置よりも炉中心側の位置にわたって装入するようにし、ROMC2を前述の式を満たすようにしても、粒径の大きい混合コークスが炉中心側に偏析する現象が完全にはなくならず、混合コークスが高炉内の原料堆積面で鉱石と分離するのを確実に抑制することができなかった。このため、鉱石の軟化溶融帯の通気抵抗を低減させる効果が不十分であった。
[1]炉頂バンカーに貯留された鉱石及び混合コークスからなる混合原料を、前記炉頂バンカーの下方に設置された旋回シュートを用いて、高炉に装入する高炉への原料装入方法であって、前記鉱石の平均粒径に対する前記混合コークスの平均粒径の比率が1.3以上であり、1チャージで前記高炉に装入する前記混合原料を第1バッチと第2バッチとに分割し、前記第1バッチでは、前記混合原料を装入する高さでの高炉炉体半径をR、前記混合原料を装入する位置の前記混合原料を装入する高さでの炉中心からの水平方向の距離をrとしたとき、r/R≧0.2となる位置を装入位置として前記混合原料の装入を開始し、炉壁の位置に至るまで前記混合原料を装入し、前記第2バッチでは、前記第1バッチの混合原料の装入位置よりも炉壁側の位置を装入位置として前記混合原料の装入を開始し、炉壁の位置に至るまで混合原料を装入し、前記第1バッチの前記混合コークスの質量をW1、前記第2バッチの前記混合コークスの質量をW2とした場合に、前記W1、W2が、(1)式を満たすことを特徴とする高炉への原料装入方法。
1≦W2/W1≦1.5 ・・・(1)
[3][1]又は[2]に記載の高炉への原料装入方法によって前記混合原料を前記高炉に装入する工程を含むことを特徴とする溶銑の製造方法。
ここで、炉頂バンカー2は、上部バンカー3と、上部バンカー3の下方に設置された下部バンカー4とを備えている。
ここで、旋回シュート12は、炉中心軸CLを中心として旋回するとともに、傾動角θを変更しながら原料を高炉11内に装入する。図1中の矢印aは旋回シュート12の旋回方向を示し、矢印bは原料の落下を示す。高炉11内に原料を装入する際に、旋回シュート12を旋回させ、かつ傾動角θを順次変更することによって、高炉11の炉頂部の原料堆積面13上の広い範囲に亘って原料を装入することができる。
次に、原料装入設備1において、原料を炉頂バンカー2を構成する上部バンカー3に搬送する原料搬送設備について図1を参照して説明する。
更に、原料搬送設備において、混合コークス(小中塊コークス)33を貯留する混合コークスリザービングホッパー27を備えている。
そして、これら複数のコークス秤量ホッパー25、複数の鉱石リザービングホッパー26及び混合コークスリザービングホッパー27の下方から上部バンカー3の上方に延びるように装入ベルトコンベア28が設置されている。この装入ベルトコンベア28は、複数のコークス秤量ホッパー25から秤量されたコークス31と、複数の鉱石リザービングホッパー26から秤量された鉱石32と、混合コークスリザービングホッパー27から秤量された混合コークス33とを上部バンカー3の上方に搬送し、それら原料を旋回シュート5に投入可能となっている。
鉱石32及び混合コークス(小中塊コークス)33の混合原料を高炉11に装入するに際し、1チャージで高炉11に装入する混合原料を第1バッチと第2バッチの2バッチとに2分割する。
次いで、上部バンカー3において旋回シュート5を所定位置に停止させ、この状態で装入ベルトコンベア28によって混合コークス33を上部バンカー3の上方に搬送し、旋回シュート5を介して上部バンカー3の4つのポート6中の任意の1つのポート6へ混合コークス33を装入する。
その後、上部バンカー3における全てのポート6の仕切ゲート7を開き、鉱石32及び混合コークス33を入口8を介して下部バンカー4内に排出する。この状態では、図1に示すように、鉱石32と混合コークス33とが分離した状態で堆積する。
次いで、下部バンカー4における流量調整ゲート10を開き、鉱石32と混合コークス33とを高炉11内の旋回シュート12に向けて同時に投入する。
また、後述する第2バッチでの混合原料の装入との関係から、r/Rの上限は0.5、より好ましくは0.4である。
そして、第1バッチの混合原料の高炉11への装入が完了した後、第2バッチの混合原料の高炉11への装入を行う。
次いで、図1に示すように、複数の鉱石リザービングホッパー26から鉱石32を秤量してから装入ベルトコンベア28上に送り出す。
次いで、旋回シュート5を旋回させながら、装入ベルトコンベア28によって鉱石32を上部バンカー3の上方に搬送し、旋回シュート5を介して上部バンカー3内へ鉱石32を装入する。
次いで、下部バンカー4における流量調整ゲート10を開き、鉱石32と混合コークス33とを高炉11内の旋回シュート12に向けて同時に投入する。
ここで、第2バッチの混合原料の装入位置は、本実施形態では、r/R=0.6近傍であることが好ましい。
そして、この混合原料の高炉11への装入とコークス31の高炉への装入とを交互に繰り返し、原料の高炉11への装入が完了する。
ここで、1チャージ分の混合原料の高炉11への装入に際し、本実施形態に係る原料装入方法にあっては、第2バッチの混合コークス比を第1バッチの混合コークス比と同等かやや多めにすることで、高炉11内に装入された後における混合コークスの偏析を確実に抑制する。
1≦W2/W1≦1.5 ・・・(1)
このように、第2バッチの混合コークス比と第1バッチの混合コークス比とを制御することにより、混合コークス33が高炉11内の原料堆積面13で炉中心(炉中心軸CL)側へ移動して鉱石32と分離するのを確実に抑制することができ、これにより、鉱石の軟化溶融帯の通気抵抗を効果的に低減させることができる。つまり、鉱石32の平均粒径に対して1.3倍以上の平均粒径の混合コークス33を鉱石32に混合装入してコークス混合鉱石層35,36を形成させる場合に、当該混合原料が高炉11内に装入された後における混合コークス33の偏析を確実に抑制し、鉱石の軟化溶融帯の通気抵抗を確実に低減させることができる。
なお、第1バッチのコークス混合率は3%程度、第1バッチの鉱石混合率は97%程度、第1バッチで装入する鉱石の鉱石比は62%程度、第2バッチのコークス混合率は3%程度、第2バッチの鉱石混合率は97%程度、第2バッチで装入する鉱石の鉱石比は38%程度とすることが好ましい。
このW2/W1の最適化(1≦W2/W1≦1.5とする)の効果は、第2バッチにおいて、第1バッチの混合原料の装入位置よりも炉壁側の位置を装入位置として混合原料の装入を開始し、炉壁の位置に至るまで混合原料を装入することとの相互作用により、更に強化される。
以上、本発明の実施形態いついて説明してきたが、本発明はこれに限定されずに、種々の変更、改良を行うことができる。
また、原料装入設備1における原料搬送設備は、図1に示す例に限られない。
また、第1バッチのコークス混合率は3%程度、第1バッチの鉱石混合率は97%程度、第1バッチで装入する鉱石の鉱石比は62%程度、第2バッチのコークス混合率は3%程度、第2バッチの鉱石混合率は97%程度、第2バッチで装入する鉱石の鉱石比は38%程度としてあるが、1≦W2/W1≦1.5を満たすものであればこれらに限られない。
実施例1は、第2バッチの混合コークス33の質量W2の第1バッチの混合コークス33の質量W1に対する比W2/W1を1.0として操業したもので、還元材比及びトータルの通気抵抗指数がそれぞれ519.6kg/t、2.49となり、比較例1に対して十分に低減されている。
実施例3は、W2/W1を1.5として操業したもので、還元材比及びトータルの通気抵抗指数がそれぞれ526.8kg/t、2.60と実施例2とほとんどかわらず、低減効果が問題となることはない。
また、実施例1~3及び比較例1について、r/R:0~1.0の各位置に対するガスの流れを調査した。その結果を表2に示す。表2においては、実施例1~3及び比較例1について、r/R:0~1.0の各位置に対するガス流れの指数が示されており、その指数が大きいほど、ガスの流れが活性化している。
r/R:0.0について比較例1では、1.74となっており、W2/W1が大きくなっていく実施例1、2、3については指数がそれぞれ1.98、1.68、1.70であり実施例1では指数が大きくなっており、実施例2、3ではほぼ同等である。
比較例1に対して、実施例2ではr/R:0.0に関しては小さくなるがほぼ同等で、r/R:1.0に関しては大きくなっており、面積効果を考慮すると周辺流の効果が非常に大きいので、通気性の改善が十分になされているといえる。
比較例1に対して、実施例3ではr/R:0.0に関しては小さくなるがほぼ同等で、r/R:1.0に関しては大きくなっており、面積効果を考慮すると周辺流の効果が非常に大きいので、通気性の改善が十分になされているといえる。
2 炉頂バンカー
3 上部バンカー
4 下部バンカー
5 旋回シュート
6 ポート
7 仕切ゲート
8 入口
9 ポート
10 流量調整ゲート
11 高炉
12 旋回シュート
13 原料堆積面
14 羽口
21 コークス槽
22 コークスベルトコンベア
23 鉱石槽
24 鉱石ベルトコンベア
25 コークス秤量ホッパー
26 鉱石リザービングホッパー
27 混合コークスリザービングホッパー
28 装入ベルトコンベア
31 コークス(塊コークス)
32 鉱石
33 混合コークス(小中塊コークス)
34 コークス層
35、36 コークス混合鉱石層
Claims (2)
- 炉頂バンカーに貯留された鉱石及び混合コークスからなる混合原料を、前記炉頂バンカーの下方に設置された旋回シュートを用いて、高炉に装入する高炉への原料装入方法であって、
前記鉱石の平均粒径に対する前記混合コークスの平均粒径の比率が1.3以上であり、
1チャージで前記高炉に装入する前記混合原料を第1バッチと第2バッチとに分割し、前記第1バッチでは、前記混合原料を装入する高さでの高炉炉体半径をR、前記混合原料を装入する位置の前記混合原料を装入する高さでの炉中心からの水平方向の距離をrとしたとき、r/R≧0.2となる位置を装入位置として前記混合原料の装入を開始し、前記高炉の径方向位置につき前記炉中心を0、前記炉壁を1としたときに、0.6から1までの位置に至るまで前記混合原料を装入し、前記第2バッチでは、前記第1バッチの混合原料の装入位置よりも炉壁側の位置を装入位置として前記混合原料の装入を開始し、前記高炉の径方向位置につき前記炉中心を0、前記炉壁を1としたときに、0.6から1までの位置に至るまで混合原料を装入し、
前記第1バッチの前記混合コークスの質量をW1、前記第2バッチの前記混合コークスの質量をW2とした場合に、前記W1、W2が、(1)式を満たすことを特徴とする高炉への原料装入方法。
1≦W2/W1<1.25 ・・・(1) - 請求項1に記載の高炉への原料装入方法によって前記混合原料を前記高炉に装入する工程を含むことを特徴とする溶銑の製造方法。
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