JP4706583B2 - ベルレス高炉への装入物装入方法 - Google Patents
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Description
(a)鉱石を2以上のバッチ(炉内装入後には2以上の層を形成)に分割し、その分割されたバッチに小塊コークスを混合して高炉内に装入するに際して、各々の鉱石層中に小塊コークスを混合すると、特定の鉱石層にのみ小塊コークスを混合した場合に比べて、鉱石の還元反応が速やかに進行し、通気性も良好となることから、高温荷重軟化特性(コークスおよび鉱石充填層におけるガスの圧力損失を昇温試験温度にわたって積分した値を意味する)は向上する。
(b)装入物を炉壁側から炉中心部に向かって装入すると、小塊コークスが炉内装入物堆積層の最上表面、すなわち、ストックレベルの傾斜面に沿って流れ込むことから、小塊コークスと鉱石の混合を促進することが可能となるので、鉱石の還元反応がより速やかに進行し、高温荷重軟化特性も向上する。
(c)鉱石に混合された小塊コークスの装入後の堆積位置は、炉壁から炉口半径の30%以内の領域とするのが望ましい。前記の堆積位置が炉壁から炉口半径の30%を超えて大きくなると、ストックレベルの傾斜面に沿って流れ込む小塊コークスが炉中心部まで達し、高炉の断面積に対して大きな比率を占める炉壁部における融着帯の通気性改善効果が低減するからである。
(d)鉱石第2バッチ以降よりも、鉱石第1バッチの小塊コークスの混合量を多くすることにより、炉壁部のガス流れの制御が容易になる。その理由は、炉壁の熱負荷が高い場合には、鉱石第2バッチ以降の小塊コークスを多くすることによって炉壁部に近い融着帯の通気性の改善効果が過剰になる事態が発生することから、鉱石第1バッチに小塊コークスを多く装入し、炉壁から炉口半径の30%以内の領域で鉱石と小塊コークスの混合層を形成させることによって、この領域における炉壁部融着帯の通気性が改善され、ガス流れの制御が容易になるからである。
(1)鉱石を2以上のバッチに分割して装入するベルレス高炉への装入物装入方法であって、装入する鉱石の分割された各バッチに粒径が5〜40mmの小塊コークスを混合し、鉱石第1バッチにおける小塊コークス混合量を鉱石第2バッチ以降における小塊コークス混合量より多くするとともに、炉壁側から炉中心部に向かって装入物を装入することを特徴とするベルレス高炉への装入物装入方法。
(2)鉱石に混合された小塊コークスの高炉内装入後の炉内での堆積位置と炉壁との炉半径方向距離をX、高炉の炉口半径をRとしたとき、前記小塊コークスの堆積位置と炉壁との距離および炉口半径が下記(1)式で表される関係を満足する前記(1)に記載のベルレス高炉への装入物装入方法。
X/R≦0.3 ・・・(1)
本発明において、「炉壁側から炉中心部に向かって装入物を装入する」とは、分配シュートを回転させながら、その傾斜角度(分配シュートの長手方向と鉛直線とのなす角度)を順次低下させることにより、炉壁側から炉中心部に向かって螺旋状または多重リング状に装入物を装入することを意味する。
(1)装入物を炉壁側から炉中心側へ装入
炉壁側から炉中心部に向かって装入物を装入することにより、ストックレベルの傾斜を利用して小塊コークスと鉱石との混合が促進されるからである。このように、小塊コークスと鉱石の混合が促進されると、鉱石の還元反応がより速やかに進行するとともに、融着帯の通気性改善作用がより顕著に発揮されることになる。
(2)鉱石第2バッチ以降よりも第1バッチに多量の小塊コークスを混合
鉱石の各バッチ中に小塊コークスを混合する理由は、小塊コークスを各バッチの鉱石層に混合すると、小塊コークスと鉱石との接触面積が大きくなり、炉内を上昇する還元ガスによって効率よく還元が進行するからである。
(3)小塊コークスの粒径5〜40mm
小塊コークスとして、粒径が5〜40mmのものを用いる理由は、この粒子径の範囲であれば高炉内を降下する間に鉱石との還元反応が効率よく行われ、かつ、小塊コークスとして必要量を確保できるからである。
(4)小塊コークスの炉内装入後の堆積位置と炉壁との炉半径方向距離の比、(X/R)の値が0.3以下
比(X/R)の値は0.3以下とすることが好ましい。前記の比の値が0.3以下では、炉壁側から炉中心部に向かって装入物を装入する場合においても小塊コークスがストックレベルの傾斜面に沿って炉中心部まで流れ込むことも少なく、融着帯の通気性改善作用が発揮されるからである。
また、高炉内通気抵抗指数(KR)は、下記(3)式により算出される指数であり、その値が小さいほど炉内通気性が良好なことを示す。
ここで、KRは高炉通気抵抗指数(1/m)、PBおよびPTはそれぞれ送風圧力および炉頂圧力(Pa)、Lは羽口と炉頂間の距離(m)、βおよびkはガス流れの形態などにより定まる定数、μはガスの粘度(Pa・s)、ρはガスの密度(kg/m3)、そしてuは炉内のガス流速(m/s)をそれぞれ表す。
Claims (2)
- 鉱石を2以上のバッチに分割して装入するベルレス高炉への装入物装入方法であって、装入する鉱石の分割された各バッチに粒径が5〜40mmの小塊コークスを混合し、鉱石第1バッチにおける小塊コークス混合量を鉱石第2バッチ以降における小塊コークス混合量より多くするとともに、炉壁側から炉中心部に向かって装入物を装入することを特徴とするベルレス高炉への装入物装入方法。
- 鉱石に混合された小塊コークスの高炉内装入後の炉内での堆積位置と炉壁との炉半径方向距離をX、高炉の炉口半径をRとしたとき、前記小塊コークスの堆積位置と炉壁との距離および炉口半径が下記(1)式で表される関係を満足する請求項1に記載のベルレス高炉への装入物装入方法。
X/R≦0.3 ・・・(1)
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JP2006199871A JP4706583B2 (ja) | 2006-07-21 | 2006-07-21 | ベルレス高炉への装入物装入方法 |
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