JP5942929B2 - 高炉原料の装入方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高炉原料であるコークスと鉱石をベルレス高炉に装入する高炉原料の装入方法に関し、特に、ベルレス高炉の炉頂部に配置された上下2段のバンカーから高炉原料をベルレス高炉に装入する方法に関する。
高炉原料であるコークスと鉱石は、ベルレス高炉の炉頂部に設けられた原料装入装置からベルレス高炉に交互に装入され、炉内上部にコークス層、鉱石層が層状に堆積するのが一般的である。ここで前後して装入される一対のコークス、鉱石を1チャージとして管理し、この1チャージに含まれるコークス量と鉱石量の比率を管理することで、鉱石が還元されて生成する銑鉄量に対して使用されるコークス量を管理することができる。近年では、環境問題の観点から高炉でのコークス使用量をできるだけ減らして高炉操業を行うことが求められている。
高炉でのコークス使用量を低減する方法としては、1チャージ当りの鉱石装入量を増やす方法と、1チャージ当りのコークス装入量を低下させる方法の2つが考えられる。しかし、前者の方法を実施すると高炉に装入された鉱石の層厚が厚くなるため、鉱石の還元性が低下し、高炉の下部で未還元鉱石の直接反応による炉熱低下を招いて高炉炉況を悪化させることになる。一方、後者の方法を実施すると高炉に装入されたコークスの層厚が融着帯(鉱石同士が軟化融着する領域)で薄くなるため、高炉下部での通気性が悪化することになる。
高炉の通気性や通液性を良好に維持して高炉炉況を安定させる技術としては、高炉にコークスを装入した後、鉱石とコークスを同時に装入して高炉内にコークス層とコークス混合鉱石層とを交互に形成する技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
しかし、特許文献1、2に記載された技術では、鉱石の溶融を促進させるために鉱石と同時に装入されるコークスの粒径を小さくしているため、鉱石が溶融し始めてから滴下するまでの領域(軟化融着帯)でコークスが消滅してしまい、軟化融着帯での通気性が不十分となり、コークス装入量の低減効果、すなわち鉱石に対するコークス比の低減効果が小さいと考えられる。
そこで、ベルレス高炉に高炉原料を装入する原料装入装置として、ベルレス高炉の炉頂部に上下二段に配置された2つのバンカーと、これらのバンカーのうち上側のバンカー(以下、上部バンカーという)に高炉原料を投入する旋回シュートと、上部バンカーに投入された高炉原料を下側のバンカー(以下、下部バンカーという)に移送するための複数のポートと、これらのポートを開閉する複数の開閉ゲートとを備えたセンターフィード型の原料装入装置を用いて高炉内にコークス層とコークス混合鉱石層とを交互に形成する技術が特許文献3に開示されている。
特開平8−283804号公報 特開平10−183210号公報 特開2010−133008号公報
センターフィード型原料装入装置は、ベルレス高炉の炉頂部に複数個のバンカーを並設した並列バンカー型の原料装入装置に比べ、高炉原料を炉内に装入する際の円周方向偏差が小さいため、高炉の径方向に高炉原料をほぼ均一に分配することが可能であるが、特許文献3に開示された技術では、軟化融着帯での通気性を確保するために、コークスの粒径を鉱石の粒径に対して1.3倍以上にしている。このため、コークス混合鉱石層のコークスと鉱石を旋回シュートから上部バンカーに投入したときに鉱石との粒径差に起因するコークスの偏析が発生し、これにより、上部バンカーに投入されたコークスと鉱石を下部バンカーからベルレス高炉に装入するときに鉱石中のコークス混合率が装入初期や装入中期では大、装入末期では小となるため、鉱石と共にベルレス高炉に装入されたコークスの分布が高炉の径方向に不均一になりやすいという問題がある。
上記目的を達成するために、本発明は、ベルレス高炉の炉頂部に上下二段に配置され、複数のポートにより連結された上部バンカー及び下部バンカーと、前記上部バンカーに高炉原料を装入する旋回シュートと、前記複数のポートを開閉する開閉ゲートと、前記下部バンカーから排出された高炉原料を高炉に装入する旋回シュートと、を備えたセンターフィード型原料装入装置を用いて高炉原料をベルレス高炉に装入する方法であって、記上部バンカーに高炉原料を装入する旋回シュートの旋回運動を停止させた状態でコークスを前記上部バンカーに投入し、次いで前記上部バンカーに高炉原料を装入する旋回シュートを旋回させながら鉱石を前記上部バンカーに投入した後、前記複数のポートを閉状態から開状態に切り替えて前記コークス及び前記鉱石を前記上部バンカーから前記下部バンカーに移送し、その後、前記下部バンカーに移送された前記コークス及び前記鉱石を、前記下部バンカーから排出された高炉原料を高炉に装入する旋回シュートから前記高炉の内部に装入してコークス混合鉱石層を形成することを特徴とする。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、センターフィード型の原料装入装置からベルレス高炉にコークスと鉱石を同時に装入してベルレス高炉の内部にコークス混合鉱石層を形成する際にコークスと鉱石との混合率を装入初期から装入末期にかけて概ね一定に保ちながらコークス混合鉱石層を形成することのできる高炉原料の装入方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、ベルレス高炉の炉頂部に上下二段に配置され、複数のポートにより連結された上部バンカー及び下部バンカーと、前記上部バンカーに高炉原料を投入する旋回シュートと、前記複数のポートを開閉する複数の開閉ゲートと、前記下部バンカーから排出された高炉原料を高炉に装入する旋回シュートと、を備えたセンターフィード型原料装入装置を用いて高炉原料をベルレス高炉に装入する方法であって、前記ベルレス高炉にコークスと鉱石を同時に装入してベルレス高炉の内部にコークス混合鉱石層を形成するに際して、前記上部バンカーに高炉原料を投入する旋回シュートの旋回運動を停止させた状態で前記コークスを前記上部バンカーに投入し、次いで前記上部バンカーに高炉原料を投入する旋回シュートを旋回させながら前記鉱石を前記上部バンカーに投入した後、前記複数のポートを閉状態から開状態に切り替えて前記コークスおよび前記鉱石を前記上部バンカーから前記下部バンカーに移送することを特徴とする。
本発明において、前記コークス混合鉱石層の中に混合されるコークス量を、前記ベルレス高炉の炉頂部から装入される1チャージに含まれる全コークス量に対して10質量%以上とすることが好ましい。
本発明によれば、旋回シュートの旋回運動を停止させた状態で上部バンカーに投入されたコークスは開閉ゲートの1つに堆積してコークス堆積層を形成し、旋回シュートを旋回させながら上部バンカーに投入された鉱石は開閉ゲートの各々に堆積して鉱石堆積層を形成する。これにより、ベルレス高炉にコークスと鉱石を同時に装入してベルレス高炉の内部にコークス混合鉱石層を形成する際に、コークスと鉱石が上部バンカーや下部バンカーで混じり合うことがなく、下部バンカーから排出されてベルレス高炉に装入されるときに混じり合うので、鉱石との粒径差によるコークスの偏析が上部バンカーや下部バンカーで発生することを抑制することができる。したがって、センターフィード型原料装入装置からベルレス高炉にコークスと鉱石を同時に装入してベルレス高炉の内部にコークス混合鉱石層を形成する際にコークスと鉱石との混合率を装入初期から装入末期にかけて概ね一定に保ちながらコークス混合鉱石層を形成することができる。
本発明を実施するときに用いられるセンターフィード型原料装入装置の一例を示す図である。 図1のA−A断面を示す図である。 旋回シュートの旋回運動を停止させた状態でコークスを上側のバンカーに投入したときのセンターフィード型原料装入装置の状態を示す図である。 コークス投入後に旋回シュートを旋回させながら鉱石を上側のバンカーに投入したときのセンターフィード型原料装入装置の状態を示す図である。 上側のバンカーに投入されたコークスと鉱石を下側のバンカーに移送したときの原料装入装置の状態を示す図である。 下側のバンカーから排出されるコークスと鉱石の排出割合を模式的に示す図である。 下側のバンカーから排出される鉱石中のコークス混合率の時間的変化を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
本発明を実施するときに用いられるセンターフィード型原料装入装置の一例を図1に示すと共に、図1のA−A断面を図2に示す。図1に示されるセンターフィード型原料装入装置1はバンカー2A,2Bを備え、これらのバンカー2A,2Bはベルレス高炉3の炉頂部に上下二段に配置されている。
また、センターフィード型原料装入装置1は、バンカー2A,2Bのうち上側のバンカー(以下、上部バンカーという)2Aに高炉原料を投入する旋回シュート4と、旋回シュート4から上部バンカー2Aに投入された高炉原料を下側のバンカー(以下、下部バンカーという)2Bに移送する原料移送管5A〜5Dと、原料移送管5A〜5Dの下端に形成されたポート(開口)を開閉する開閉ゲート6A〜6Dとを備え、原料移送管5A〜5Dは直管状に形成されていると共に、その上端部が上部バンカー2Aの下面に接続されている。
また、センターフィード型原料装入装置1は、開閉ゲート6A〜6Dを通過して下部バンカー2Bに移送された高炉原料を下方に排出する原料排出管7と、原料排出管7の下端に形成されたポートを排出する開閉ゲート8と、開閉ゲート8から供給された高炉原料を旋回しながら高炉内に投下する旋回シュート9とを備え、旋回シュート9はベルレス高炉3の炉頂部内に設けられている。そして、センターフィード型原料装入装置1は、旋回シュート4から上部バンカー2Aに投入される高炉原料をベルレス高炉3の炉頂部に搬送する原料搬送コンベア10および原料搬送コンベア10により搬送される高炉原料を貯蔵する原料槽11A,11Bをさらに備え、原料槽11Aには例えばコークスが、原料槽11Bには例えば鉱石が貯蔵されている。
このようなセンターフィード型原料装入装置1を用いてベルレス高炉3に高炉原料を装入し、ベルレス高炉3の内部にコークス層12(図1参照)を形成する場合は、まず、原料槽11Aに貯蔵されたコークスを原料搬送コンベア10の上に所定量だけ供給し、原料搬送コンベア10の上に供給されたコークスを原料搬送コンベア10によりベルレス高炉3の炉頂部に搬送する。そして、ベルレス高炉3の炉頂部に搬送されたコークスを旋回シュート4から上部バンカー2Aに投入する。
旋回シュート4から上部バンカー2Aにコークスが投入された後、開閉ゲート6A〜6Dを閉状態から開状態に切り替えると、上部バンカー2Aに投入されたコークスが開閉ゲート6A〜6Dを通過して下部バンカー2Bに移送される。その後、開閉ゲート8を閉状態から開状態に切り替えると、下部バンカー2Bに移送されたコークスが旋回シュート9に供給される。そして、旋回シュート9からベルレス高炉3の内部に投下されることで、ベルレス高炉3の内部にコークス層12が形成される。
また、ベルレス高炉3の内部にコークス混合鉱石層13(図1参照)を形成する場合は、まず、原料槽11Aに貯蔵されたコークスを原料搬送コンベア10の上に所定量だけ供給する。このとき、原料搬送コンベア10の上に供給されるコークスの供給量は、コークス混合鉱石層13の中に混合されるコークス量がベルレス高炉3の炉頂部から装入される1チャージに含まれる全コークス量に対して10質量%以上となる供給量とすることが好ましい。これは、コークス混合鉱石層13のコークス量がベルレス高炉3の炉頂部から装入される1チャージに含まれる全コークス量に対して10質量%未満の場合は、コークス混合鉱石層13中のコークスが融着帯に到達する前にガス化反応によって全て消滅し、通気性改善効果を期待できなくなるためである。
原料搬送コンベア10の上に供給されたコークスは原料搬送コンベア10によりベルレス高炉3の炉頂部に搬送される。このとき、ベルレス高炉3の炉頂部に搬送されたコークスは旋回シュート4から上部バンカー2Aに投入されるが、旋回シュート4の旋回運動を停止させた状態でコークスを上部バンカー2Aに投入する。そうすると、図3に示されるように、上部バンカー2Aに投入されたコークスは開閉ゲート6A〜6Dのうち例えば開閉ゲート6Aの上に堆積し、コークス堆積層14を開閉ゲート6Aの上に形成する。
なお、開閉ゲート6Aの上にコークスを堆積させるには、原料移送管5A〜5Dの下端に形成されたポートのうち例えば原料移送管5Aの下端に形成されたポート上にコークスが投入される位置に旋回シュート4を停止させればよい。また、旋回シュート4の停止位置は装入バッチ毎に異なってもよい。
このようにして上部バンカー2Aにコークスを投入したならば、次に、原料槽11Bに貯蔵された鉱石を原料搬送コンベア10の上に所定量だけ供給し、原料搬送コンベア10の上に供給された鉱石を原料搬送コンベア10によりベルレス高炉3の炉頂部に搬送する。そして、ベルレス高炉3の炉頂部に搬送された鉱石を上部バンカー2Aに旋回シュート4を旋回させながら投入する。そうすると、上部バンカー2Aに投入された鉱石は開閉ゲート6B〜6Dおよびコークス堆積層14の上に堆積し、図4に示されるように、開閉ゲート6B〜6Dおよびコークス堆積層14の上に鉱石堆積層15が形成される。
旋回シュート4から上部バンカー2Aにコークスが投入された後、開閉ゲート6A〜6Dを閉状態から開状態に切り替えると、開閉ゲート6Aの上に堆積したコークスと開閉ゲート6B〜6Dの上に堆積した鉱石がそれぞれ別々のポートから下部バンカー2Bに移送される。このとき、下部バンカー2Bに移送されたコークスと鉱石は、図5に示されるように、上方から見て分かれた状態で下部バンカー2Bに堆積し、コークス堆積層14と鉱石堆積層15を下部バンカー2B内に形成する。
その後、開閉ゲート8を閉状態から開状態に切り替えると、下部バンカー2Bに移送されたコークスと鉱石が旋回シュート9に供給される。そして、旋回シュート9からベルレス高炉3の内部に投下されることで、ベルレス高炉3の内部にコークス混合鉱石層13が形成される。このとき、下部バンカー2Bに移送されたコークスと鉱石は、図6に示すような割合で下部バンカー2Bの中央部から排出され始め、最後に周辺の壁際に堆積したコークスおよび鉱石が旋回シュート9に供給されるので、コークス堆積層13と鉱石堆積層14の混合率を常時一定に保ちながらコークスと鉱石を下部バンカー2Bからベルレス高炉3に装入することができる。したがって、コークス混合率分布がベルレス高炉3の径方向に均一なコークス混合鉱石層13を高炉内に形成することができる。
図5に示したコークスと鉱石が上方から見て分かれた状態で下部バンカー2Bに堆積するとは、上方から見てコークス堆積層14がコークスを投入したポート下のみに堆積し、鉱石堆積層15がその周囲のポート下に堆積すれば良く、コークス堆積層14上に鉱石堆積層15が堆積していても、下部バンカー2Bの中央部から周辺部にかけての半径方向でコークス堆積層14とコークス堆積層14上の鉱石堆積層15の比率が大きく変わらない堆積状態が形成されていれば良い。
なお、ベルレス高炉3の内部にコークス混合鉱石層13を形成するときに上部バンカー2Aに投入されるコークスは粒径40mm以上の塊コークス、粒径20mm〜40mmの小塊コークスのいずれでもよいが、反応性が高い小塊コークスを上部バンカー2Aに投入することがより好ましい。
上記のように、ベルレス高炉3の内部にコークス混合鉱石層13を形成するに際して、旋回シュート4の旋回運動を停止させた状態でコークスを上部バンカー2Aに投入し、次いで旋回シュート4を旋回させながら鉱石を上部バンカー2Aに投入すると、旋回シュート4の旋回運動を停止させた状態で上部バンカー2Aに投入されたコークスは開閉ゲート6A〜6Dの1つに堆積してコークス堆積層14を形成し、旋回シュート4を旋回させながら上部バンカー2Aに投入された鉱石は各開閉ゲート6A〜6Dに堆積して鉱石堆積層15を形成する。これにより、ベルレス高炉3にコークスと鉱石を同時に装入してベルレス高炉3の内部にコークス混合鉱石層13を形成する際に、コークスと鉱石が上部バンカー2Aへの投入時や下部バンカー2Bへの移送時に混じり合うことがなく、下部バンカー2Bから排出されてベルレス高炉3に装入されるときに図6に示されるように下部バンカー2Bの中央部から順に排出されて混じり合うので、鉱石との粒径差によるコークスの偏析が上部バンカー2Aや下部バンカー2Bで発生することを抑制することができる。したがって、センターフィード型原料装入装置1からベルレス高炉3にコークスと鉱石を同時に装入してベルレス高炉3の内部にコークス混合鉱石層13を形成する際にコークスと鉱石との混合率を装入初期から装入末期にかけて概ね一定に保ちながらコークス混合鉱石層13を形成することができる。
本発明者らは、下部バンカーから排出される鉱石中のコークス混合率の時間的変化について調査した。その調査結果を図7に示す。図7(a)は上部バンカーに鉱石とコークスを同時に投入した場合における、下部バンカーから排出される鉱石中のコークス混合率の時間的変化を示し、図7(b)は本発明を適用した場合における、下部バンカーから排出される鉱石中のコークス混合率の時間的変化を示している。
上部バンカーに鉱石とコークスを同時に投入した場合は、鉱石と共に下部バンカーから排出される鉱石中のコークス混合率が排出初期の段階では大きいものの、排出中期から減少し、排出末期の段階では鉱石中のコークス混合率が大きく減少することが図7(a)からわかる。
これに対し、本発明を適用した場合は、下部バンカーから排出される鉱石中のコークス混合率が排出初期〜排出末期にかけて大きく変化しないことが図7(b)からわかる。
したがって、上述したように、ベルレス高炉3の内部にコークス混合鉱石層13を形成するに際して、旋回シュート4の旋回運動を停止させた状態でコークスを上部バンカー2Aに投入し、次いで旋回シュート4を旋回させながら鉱石を上部バンカー2Aに投入した後、開閉ゲート6A〜6Dを閉状態から開状態に切り替えてコークスおよび鉱石を下部バンカー2Bに移送することで、センターフィード型原料装入装置1からベルレス高炉3にコークスと鉱石を同時に装入してベルレス高炉3の内部にコークス混合鉱石層13を形成する際にコークスと鉱石との混合率を装入初期から装入末期にかけて概ね一定に保ちながらコークス混合鉱石層13を形成することができる。
ベルレス高炉にコークスと鉱石を従来方法で装入した場合と本発明方法で装入した場合における高炉の通気抵抗指数やガス利用率を測定した結果を表1に示す。
Figure 0005942929
ベルレス高炉にコークスと鉱石を従来方法で装入した比較例1の場合は、表1に示されるように、通気抵抗指数が2.35、ガス利用率が47.9%という値を示した。これに対し、ベルレス高炉にコークスと鉱石を本発明方法で装入した本発明例1の場合は、通気抵抗指数が2.30、ガス利用率が49.0%という値を示し、コークス比および還元材比が従来方法よりも低い値となった。このことから、本発明方法は高炉の安定操業に有効であり、低還元材比操業技術としても利用可能であることが確認された。
上述した本発明の一実施形態では、旋回シュート4の旋回運動を停止させた状態でコークスを上部バンカー2Aに投入した後、鉱石を原料搬送コンベア10の上に供給したが、コークス混合鉱石層の中に混合されるコークス量が少なくてよい場合には、原料槽11A,11Bから原料搬送コンベア10の上にコークスと鉱石を重ねて切り出しておき、原料搬送コンベア10の上に切り出されたコークスと鉱石を上部バンカー2Aに旋回シュート4の旋回運動を停止させた状態で投入し、次いで原料搬送コンベア10の上に切り出された鉱石を上部バンカー2Aに旋回シュート4を旋回させながら投入してもよい。
ベルレス高炉にコークスと鉱石を従来方法で装入した場合と本発明方法で装入した場合で、コークス混合鉱石層の中に混合されるコークス量が表1に示す場合と比べて少ない場合における高炉の通気抵抗指数やガス利用率を測定した結果を表2に示す。
Figure 0005942929
コークス混合鉱石層中の中に混合されるコークス量が9.4質量%と少ない場合でも、ベルレス高炉にコークスと鉱石を従来方法で装入した比較例2の通気抵抗指数が2.39、ガス利用率が46.9%に対し、本発明方法で装入した本発明例2では、通気抵抗指数が2.36、ガス利用率が47.5%という値を示し、コークス比及び還元材比も従来方法の比較例2のコークス比及び還元材比よりも低い値となった。
また、コークス混合鉱石層の中に混合されるコークス量を10.9質量%に上げてベルレス高炉にコークスと鉱石を本発明方法で装入した本発明例3場合、通気抵抗指数が2.34%、ガス利用率が48.0%と本発明例2の場合よりも改善した。また、本発明例3の場合、通気抵抗指数が2.34%、ガス利用率が48.0%であり、38.5質量%の混合コークス量で従来方法で装入した表1の比較例1の場合の通気抵抗指数が2.35、ガス利用率が47.9%よりも改善した。また、本発明例3の場合、コークス比及び還元材比は、比較例1の場合のコークス比及び還元材比よりも低い値となった。
このことから、本発明の装入方法で混合コークス量が10質量%以上とすれば、従来の方法で38.5質量%と多量のコークスをコークス混合鉱石層中に混合した場合よりも大きな効果が得られることが確認された。
また、上述した本発明の一実施形態では、センターフィード型の原料装入装置として、上部バンカーに投入された高炉原料を下部バンカーに移送する原料移送管の本数が4本のものを例示したが、原料移送管の本数は4本に限られるものではなく、2本であってもよいし、3本以上であってもよい。
1…センターフィード型原料装入装置
2A,2B…バンカー
3…ベルレス高炉
4…旋回シュート
5A〜5D…原料移送管
6A〜6D…開閉ゲート
7…原料排出管
8…開閉ゲート
9…旋回シュート
10…原料搬送コンベア
11A,11B…原料槽
12…コークス層
13…コークス混合鉱石層
14…コークス堆積層
15…鉱石堆積層

Claims (2)

  1. ベルレス高炉の炉頂部に上下二段に配置され、複数のポートにより連結された上部バンカー及び下部バンカーと、前記上部バンカーに高炉原料を装入する旋回シュートと、前記複数のポートを開閉する開閉ゲートと、前記下部バンカーから排出された高炉原料を高炉に装入する旋回シュートと、を備えたセンターフィード型原料装入装置を用いて高炉原料をベルレス高炉に装入する方法であって、
    記上部バンカーに高炉原料を装入する旋回シュートの旋回運動を停止させた状態でコークスを前記上部バンカーに投入し、次いで前記上部バンカーに高炉原料を装入する旋回シュートを旋回させながら鉱石を前記上部バンカーに投入した後、前記複数のポートを閉状態から開状態に切り替えて前記コークス及び前記鉱石を前記上部バンカーから前記下部バンカーに移送し、その後、前記下部バンカーに移送された前記コークス及び前記鉱石を、前記下部バンカーから排出された高炉原料を高炉に装入する旋回シュートから前記高炉の内部に装入してコークス混合鉱石層を形成することを特徴とする高炉原料の装入方法。
  2. 前記コークス混合鉱石層の中に混合されるコークス量を、前記ベルレス高炉の炉頂部から装入される1チャージに含まれる全コークス量に対して10質量%以上とすることを特徴とする請求項1に記載の高炉原料の装入方法。
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