JP7114408B2 - 電子写真感光体の製造方法およびその製造方法により製造された電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体の製造方法およびその製造方法により製造された電子写真感光体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7114408B2 JP7114408B2 JP2018162182A JP2018162182A JP7114408B2 JP 7114408 B2 JP7114408 B2 JP 7114408B2 JP 2018162182 A JP2018162182 A JP 2018162182A JP 2018162182 A JP2018162182 A JP 2018162182A JP 7114408 B2 JP7114408 B2 JP 7114408B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- mass
- resin particles
- electrophotographic photoreceptor
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
特許文献1には、硬化性樹脂を含有する表面層に添加するアクリル樹脂粒子またはメラミン樹脂粒子に、特定の表面処理を行い、耐摩耗性とクリーニング性に優れた電子写真感光体を作成する技術が記載されている。
特許文献2には、架橋構造を有する樹脂とアクリル樹脂粒子を含有する表面層の表面を、所望の粗さに設計し、耐摩耗性とクリーニング性を両立する電子写真感光体を作成する技術が記載されている。
特許文献3には、架橋構造を有する樹脂と無機微粒子とメラミン樹脂粒子を含有する表面層の表面を、所望の粗さに設計し、耐摩耗性とクリーニング性を両立する電子写真感光体を作成する技術が記載されている。
従来技術では表面層内の粒子の状態を制御するために、工数が増えてしまっていた。特許文献1の技術は、表面層からのアクリル樹脂粒子またはメラミン樹脂粒子の離脱を抑制するために、アクリル樹脂粒子またはメラミン樹脂粒子の表面を無機膜および有機成分で被覆し、表面層を構成する硬化性樹脂と粒子の被覆膜を硬化反応により結合させる技術である。よって、アクリル樹脂粒子またはメラミン樹脂粒子の表面処理工程が必要となる。
特許文献3の技術は、メラミン樹脂粒子表面に表面処理をすることにより、メラミン樹脂粒子の凝集を抑制し、表面層の表面粗さを所望の範囲に制御することにより良好なクリーニング性が得られる。よって表面処理工程が必要となる。
本発明の電子写真感光体の製造方法を以下に示す。まず、後述する表面層以外の各層の塗布液を調製し、所望の層の順番に塗布して、乾燥させる方法が挙げられる。表面層以外の層の塗布液の塗布方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、インクジェット塗布、ロール塗布、ダイ塗布、ブレード塗布、カーテン塗布、ワイヤーバー塗布、リング塗布などが挙げられる。これらの中でも、効率性および生産性の観点から、浸漬塗布が好ましい。
表面層形成用塗布液の塗布方法は、塗布膜が形成できる方法であれば特に制限されない。塗布方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、インクジェット塗布、ロール塗布、ダイ塗布、ブレード塗布、カーテン塗布、ワイヤーバー塗布、リング塗布などが挙げられる。これらの中でも、効率性および生産性の観点から、浸漬塗布が好ましい。
置換基としてアルキル基を有するもしくは置換基を有さないトリアリールアミン化合物のベンゼン環やアルキル基の水素原子を除いて導き出される基、
ヒドラゾン化合物のベンゼン環の水素原子を除いて導き出される基、
スチルベン化合物のベンゼン環の水素原子を除いて導き出される基などが挙げられる。
アクリル樹脂粒子の粒径は任意に設計できるが、1.0μm以下がより好ましい。
本発明の製造方法により製造される電子写真感光体は、支持体を有する。支持体は導電性を有する導電性支持体であることが好ましい。また、支持体の形状としては、円筒状、ベルト状、シート状などが挙げられる。中でも、円筒状支持体であることが好ましい。また、支持体の表面に、陽極酸化などの電気化学的な処理や、ブラスト処理、切削処理などを施してもよい。
支持体の材質としては、金属、樹脂、ガラスなどが好ましい。
金属としては、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅、金、ステンレスや、これらの合金などが挙げられる。中でも、アルミニウムを用いたアルミニウム製支持体であることが好ましい。
また、樹脂やガラスには、導電性材料を混合または被覆するなどの処理によって、導電性を付与してもよい。
本発明の製造方法により製造される電子写真感光体において、支持体の上に、導電層を設けてもよい。導電層を設けることで、支持体表面の傷や凹凸を隠蔽することや、支持体表面における光の反射を制御することができる。
導電層は、導電性粒子と、樹脂と、を含有することが好ましい。
金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、酸化ビスマスなどが挙げられる。金属としては、アルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀などが挙げられる。
これらの中でも、導電性粒子として、金属酸化物を用いることが好ましく、特に、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛を用いることがより好ましい。
導電性粒子として金属酸化物を用いる場合、金属酸化物の表面をシランカップリング剤などで処理したり、金属酸化物にリンやアルミニウムなど元素やその酸化物をドーピングしたりしてもよい。
また、導電性粒子は、芯材粒子と、その粒子を被覆する被覆層とを有する積層構成としてもよい。芯材粒子としては、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛などが挙げられる。被覆層としては、酸化スズなどの金属酸化物が挙げられる。
また、導電性粒子として金属酸化物を用いる場合、その体積平均粒子径が、1nm以上500nm以下であることが好ましく、3nm以上400nm以下であることがより好ましい。
また、導電層は、シリコーンオイル、樹脂粒子、酸化チタンなどの隠蔽剤などをさらに含有してもよい。
本発明の製造方法により製造される電子写真感光体において、支持体または導電層の上に、下引き層を設けてもよい。下引き層を設けることで、層間の接着機能が高まり、電子写真感光体に電荷注入阻止機能を付与することができる。
下引き層は、樹脂を含有することが好ましい。また、重合性官能基を有するモノマーを含有する組成物を重合することで硬化膜として下引き層を形成してもよい。
電子輸送物質としては、キノン化合物、イミド化合物、ベンズイミダゾール化合物、シクロペンタジエニリデン化合物、フルオレノン化合物、キサントン化合物、ベンゾフェノン化合物、シアノビニル化合物、ハロゲン化アリール化合物、シロール化合物、含ホウ素化合物などが挙げられる。電子輸送物質として、重合性官能基を有する電子輸送物質を用い、上述の重合性官能基を有するモノマーと共重合させることで、硬化膜として下引き層を形成してもよい。
金属酸化物としては、酸化インジウムスズ、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素などが挙げられる。金属としては、金、銀、アルミなどが挙げられる。
また、下引き層は、添加剤をさらに含有してもよい。
本発明の製造方法により製造される電子写真感光体の感光層は、主に、(1)積層型感光層と、(2)単層型感光層とに分類される。(1)積層型感光層は、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層と、を有する。(2)単層型感光層は、電荷発生物質と電荷輸送物質を共に含有する感光層を有する。
積層型感光層は、電荷発生層と、電荷輸送層と、を有する。
電荷発生層は、電荷発生物質と、樹脂と、を含有することが好ましい。
電荷輸送層は、電荷輸送物質と、樹脂と、を含有することが好ましい。
電荷輸送層中の電荷輸送物質の含有量は、電荷輸送層の全質量に対して、25質量%以上70質量%以下であることが好ましく、30質量%以上55質量%以下であることがより好ましい。
電荷輸送物質と樹脂との含有量比(質量比)は、4:10~20:10が好ましく、5:10~12:10がより好ましい。
単層型感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質、樹脂および溶剤を含有する感光層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。電荷発生物質、電荷輸送物質、樹脂としては、上記「(1)積層型感光層」における材料の例示と同様である。
本発明において、感光層の上に、保護層を設けてもよい。保護層を設けることで、耐久性を向上することができる。
保護層は、導電性粒子および/または電荷輸送物質と、樹脂とを含有することが好ましい。
電荷輸送物質としては、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
表面層に該当する層は、上述のとおり、化合物bと、化合物cと、アクリル樹脂粒子およびメラミン樹脂粒子の少なくとも一方と、を含有する表面層形成用塗布液を塗布し、形成された塗布膜を硬化させて化合物bと化合物cとの共重合体並びにアクリル樹脂粒子およびメラミン樹脂粒子の少なくとも一方を含む表面層を形成する。
表面層に該当する層は、本発明の製造方法に従って形成される限り、上記の(1-2)電荷輸送層、(2)単層型感光層、および<保護層>に記載の材料で構成してもよい。
本発明の製造方法により製造された電子写真感光体を有するプロセスカートリッジは、これまで述べてきた電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とする。
円筒状の電子写真感光体1は、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。電子写真感光体1の表面は、帯電手段3により、正または負の所定電位に帯電される。なお、図1では、ローラ型帯電部材によるローラ帯電方式を示しているが、コロナ帯電方式、近接帯電方式、注入帯電方式などの帯電方式を採用してもよい。帯電された電子写真感光体1の表面には、露光手段(不図示)から露光光4が照射され、目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、現像手段5内に収容されたトナーで現像され、電子写真感光体1の表面にはトナー像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写手段6により、転写材7に転写される。トナー像が転写された転写材7は、定着手段8へ搬送され、トナー像の定着処理を受け、電子写真装置の外へプリントアウトされる。電子写真装置は、転写後の電子写真感光体1の表面に残ったトナーなどの付着物を除去するための、クリーニング手段9を有していてもよい。また、クリーニング手段を別途設けず、上記付着物を現像手段などで除去する、所謂、クリーナーレスシステムを用いてもよい。電子写真装置は、電子写真感光体1の表面を、前露光手段(不図示)からの前露光光10により除電処理する除電機構を有していてもよい。また、プロセスカートリッジ11を電子写真装置本体に着脱するために、レールなどの案内手段12を設けてもよい。
<支持体>
支持体として直径29.9mm、長さ357.5mm、厚さ0.7mmの円筒状アルミニウム製シリンダーを用いた。
金属酸化物として酸化亜鉛粒子(比表面積:19m2/g、粉体抵抗:4.7×106Ω・cm)100質量部をトルエン500質量部と撹拌混合した。これにN-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン(商品名:KBM602、信越化学工業株式会社製)0.8質量部をシランカップリング剤として添加し、6時間攪拌した。その後、トルエンを減圧留去して、140℃で6時間加熱乾燥し、表面処理された酸化亜鉛粒子を得た。
下記の4つの材料を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、4時間分散処理した後、酢酸エチル700質量部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。
・CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°および28.2°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質):20質量部
・ポリビニルブチラール(商品名:エスレック(登録商標)B BX-1、積水化学工業株式会社製):10質量部
・下記構造式(A)で示される化合物:0.2質量部
・シクロヘキサノン:600質量部
この電荷発生層用塗布液を下引き層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を15分間80℃で乾燥して、膜厚0.18μmの電荷発生層を形成した。
下記の4つの材料を、キシレン600質量部およびジメトキシメタン200質量部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。
・下記構造式(B)で示される化合物(電荷輸送物質):30質量部
・下記構造式(C)で示される化合物(電荷輸送物質):60質量部
・下記構造式(D)で示される化合物(電荷輸送物質):10質量部
・ポリカーボネート(商品名:ユーピロン(登録商標)Z400、三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製、ビスフェノールZ型のポリカーボネート):100質量部
次に、保護層用塗布液1~48を作成した。
1-プロパノール100質量部に、下記のアクリル樹脂粒子に相当する粒子の群(粒子a-1,2,3,4,5,6,粒子P)、メラミン樹脂粒子の群(粒子d-1,2,3,4,5)、化合物bに相当する化合物の群(化合物b-4,5,6,10,11,化合物Q,TMPTA)、化合物cに相当する化合物の群(化合物c-3,5,6,7,9,10,11,構造式(D)の化合物)より選択した材料を表1および表2に記載の種類と質量部にて混合、撹拌し、保護層用塗布液1~45、47、および48を得た。
1-ブタノール100質量部に、メラミン樹脂粒子(d-3)、正孔輸送性化合物以外の化合物(化合物b-9)、正孔輸送性化合物(化合物c-5)を表2に記載の質量部にて混合、撹拌し、保護層用塗布液46を得た。
粒子a-1 積水化成品工業株式会社製 XX-159AP
(ポリメタクリル酸メチル粒子、粒径0.1μm)
粒子a-2 積水化成品工業株式会社製 XX-160AP
(ポリメタクリル酸メチル粒子、粒径0.1μm)
粒子a-3 積水化成品工業株式会社製 SSX-102
(ポリメタクリル酸メチル粒子、粒径2.0μm)
粒子a-4 日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社製 MG-451
(ポリスチレンアクリル粒子、粒径0.1μm)
粒子a-5 日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社製 FS-201
(ポリスチレンアクリル粒子、粒径0.5μm)
粒子a-6 日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社製 FS-301
(ポリスチレンアクリル粒子、粒径1.0μm)
粒子P 信越化学工業株式会社製 QSG-170
(シリカ粒子、粒径0.17μm)
粒子d-1 株式会社日本触媒製 エポスターSS
(メラミン・ホルムアルデヒド粒子、粒子径0.1μm)
粒子d-2 株式会社日本触媒製 エポスターS
(メラミン・ホルムアルデヒド粒子、粒子径0.2μm)
粒子d-3 株式会社日本触媒製 エポスターS6
(メラミン・ホルムアルデヒド粒子、粒子径0.4μm)
粒子d-4 株式会社日本触媒製 エポスターS12
(メラミン・ホルムアルデヒド粒子、粒子径1.2μm)
粒子d-5 株式会社日本触媒製 エポスターMS
(メラミン・ホルムアルデヒド粒子、粒子径2.0μm)
保護層用塗布液1~48、および電子写真感光体1~48を用いて、下記の評価を行った。
<保護層用塗布液の経時変化の評価>
保護層用塗布液をガラス瓶に入れて密封し、1週間冷暗所に静置した後、添加した粒子が沈降するか目視で観察した。結果を表1および表2に示す。より詳細には、保護層用塗布液10、25、44、および45では、粒子が沈降していた。これらのガラス瓶を手で振って再度分散されるか確認したところ、保護層用塗布液25は分散しなかったが、保護層用塗布液10、44、および45は再度分散した。よって、本発明の製造方法で作成した表面層形成用塗布液はポットライフが長く、生産性の観点で好ましい。
作成した電子写真感光体が、電気特性や現像性などの基本的な電子写真感光体の機能に問題がないか評価した。電子写真感光体1、8、11、13、19、26、32、34、39、40、42を、image RUNNER(登録商標)-ADV 4545(キヤノン(株)製)に搭載し、画像に問題を生じないかを確認した。23℃50%RHの環境で印字比率5%のA4画像出力を1万枚行ったところ、いずれの電子写真感光体の画像にも異常は生じなかった。よって、本発明の製造方法で作成した電子写真感光体は、電子写真感光体としての機能を十分に満たしている。
回転式のヘイドンにて動摩擦係数の測定を行った。回転式のヘイドンは、電子写真感光体を支持回転する機構と、電子写真感光体表面に所望の角度と侵入量でクリーニングブレードを当接支持する機構と、クリーニングブレードを当接支持する機構が負荷を検知する検知手段とを備えた装置である。クリーニングブレードにはウォーレス硬度(IRHD硬さ試験法のM法の値)が77度、反発弾性率20%のウレタンゴムブレードを用いた。幅10mm、厚さ2mm、自由長8mmのブレードを、設定角25°、侵入量1.4mm、回転数168rpmにて回転させた。回転開始から1分後に、検知手段によって得られるブレード当接部における電子写真感光体の接線方向の負荷、および法線方向の負荷を読み取り、接線方向の負荷を法線方向の負荷で除することで動摩擦係数を算出した。結果を表2に示す。なお、電子写真感光体21,24,25、47は、測定中にブレードが捲れてしまい、動摩擦係数が測定できなかった。
新東科学株式会社製Heidon:Type14を用い、表面引掻き硬さJIS K5600の手法を模して、表面層の傷のつきやすさを評価した。電子写真感光体に先端のRが0.03mmの円錐型引掻針(ダイヤモンド針)を接触させ、分銅で30gの垂直荷重を与えた。Heidon:Type14とは別に用意した電子写真感光体を回転支持する機構によって、1rpmの速度で引掻き、電子写真感光体の周方向に形成された傷の深さを評価した。深さの測定は株式会社小坂研究所社製の表面粗さ測定機サーフコーダSE3500型を用い、電子写真感光体の母線方向(傷を横切る向き)に、JISB0601(1982)に従う最大高さRmaxを測定した。結果を表3に示す。
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段
Claims (15)
- アクリル樹脂粒子およびメラミン樹脂粒子の少なくとも一方の有機樹脂粒子と、
炭素数7以上の一価の炭化水素基および重合性官能基を同一分子内に有する化合物と、
重合性官能基を有する正孔輸送性化合物と、
を含有する表面層形成用塗布液を塗布し、形成された塗布膜を硬化させて表面層を形成することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。 - 前記有機樹脂粒子がアクリル樹脂粒子であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記アクリル樹脂粒子の質量Aに対する、前記炭素数7以上の一価の炭化水素基および重合性官能基を同一分子内に有する化合物の質量Bの比率B/Aが8質量%以上であることを特徴とする請求項2に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記アクリル樹脂粒子の質量Aと、前記炭素数7以上の一価の炭化水素基および重合性官能基を同一分子内に有する化合物の質量Bと、前記重合性官能基を有する正孔輸送性化合物の質量Cの総和に対する、前記アクリル樹脂粒子の質量Aの比率A/(A+B+C)が、10質量%以上25質量%以下であることを特徴とする請求項2または3に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記アクリル樹脂粒子が、スチレンアクリル樹脂を含有する粒子である
ことを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。 - 前記有機樹脂粒子がメラミン樹脂粒子であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記メラミン樹脂粒子の質量Dに対する、炭素数7以上の一価の炭化水素基および重合性官能基を同一分子内に有する化合物の質量Bの比率B/Dが10質量%以上であることを特徴とする請求項6に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記メラミン樹脂粒子の質量Dと、前記炭素数7以上の一価の炭化水素基および重合性官能基を同一分子内に有する化合物の質量Bと、前記重合性官能基を有する正孔輸送性化合物の質量Cの総和に対する、前記メラミン樹脂粒子の質量Dの比率D/(D+B+C)が、13質量%以上32質量%以下であることを特徴とする請求項6または7に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記メラミン樹脂粒子が、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂を含有する粒子であることを特徴とする請求項5~8のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記重合性官能基を有する正孔輸送性化合物が、アクリロイルオキシ基を有する正孔輸送性化合物またはメタクリロイルオキシ基を有する正孔輸送性化合物であることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記重合性官能基を有する正孔輸送性化合物が、下記式(2)で示される化合物であることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
また、R34、R35、R36およびR37はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。
R38およびR39は水素原子、または炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。
また、R38およびR39はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。) - 前記有機樹脂粒子の粒子径が、1.0μm以下であることを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記表面層形成用塗布液が、炭素数3以下のアルコールを含有することを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 支持体および該支持体上に形成された感光層を有する電子写真感光体において、該電子写真感光体の表面層が、炭素数7以上の一価の炭化水素基および重合性官能基を同一分子内に有する化合物と、重合性官能基を有する正孔輸送性化合物と、アクリル樹脂粒子およびメラミン樹脂粒子の少なくとも一方を含有することを特徴とする電子写真感光体。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017165545 | 2017-08-30 | ||
JP2017165545 | 2017-08-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019045862A JP2019045862A (ja) | 2019-03-22 |
JP7114408B2 true JP7114408B2 (ja) | 2022-08-08 |
Family
ID=65816468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018162182A Active JP7114408B2 (ja) | 2017-08-30 | 2018-08-30 | 電子写真感光体の製造方法およびその製造方法により製造された電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7114408B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7467210B2 (ja) * | 2019-04-26 | 2024-04-15 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
WO2022260036A1 (ja) | 2021-06-11 | 2022-12-15 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017111427A (ja) | 2015-12-14 | 2017-06-22 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体、電子写真装置およびプロセスカートリッジ |
JP6162044B2 (ja) | 2010-12-23 | 2017-07-12 | エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft | 結合剤 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6162044A (ja) * | 1984-09-04 | 1986-03-29 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真用感光体 |
JP5606848B2 (ja) * | 2010-09-17 | 2014-10-15 | 三洋化成工業株式会社 | 電子写真感光体及び画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジ |
JP5903999B2 (ja) * | 2011-06-16 | 2016-04-13 | 株式会社リコー | 感光体ドラム、画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ |
JP6433238B2 (ja) * | 2014-10-29 | 2018-12-05 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体、その製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
JP6447034B2 (ja) * | 2014-11-12 | 2019-01-09 | コニカミノルタ株式会社 | 電子写真感光体、電子写真画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
-
2018
- 2018-08-30 JP JP2018162182A patent/JP7114408B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6162044B2 (ja) | 2010-12-23 | 2017-07-12 | エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft | 結合剤 |
JP2017111427A (ja) | 2015-12-14 | 2017-06-22 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体、電子写真装置およびプロセスカートリッジ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019045862A (ja) | 2019-03-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7054366B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP6896556B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP7129225B2 (ja) | 電子写真感光体および電子写真感光体の製造方法 | |
JP6887928B2 (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
CN108732877B (zh) | 电子照相感光构件、处理盒、和电子照相设备 | |
US10768539B2 (en) | Electrophotographic photosensitive member, production method therefor, process cartridge, and electrophotographic image-forming apparatus | |
JP7467210B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP7059112B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置 | |
US20200159136A1 (en) | Electrophotographic photosensitive member, production method therefor, process cartridge, and electrophotographic image-forming apparatus | |
JP2011128596A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
US11204560B2 (en) | Electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus | |
JP7114408B2 (ja) | 電子写真感光体の製造方法およびその製造方法により製造された電子写真感光体 | |
JP6983543B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP6987544B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP7114390B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP7086748B2 (ja) | 電子写真感光体および電子写真感光体の製造方法 | |
JP6824731B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
KR20200092257A (ko) | 전자사진 감광체, 프로세스 카트리지 및 전자사진 장치 | |
JP7263026B2 (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP7413123B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置、並びに電子写真感光体の製造方法 | |
JP3295196B2 (ja) | 電子写真感光体及び該電子写真感光体を備えた電子写真装置 | |
WO2022260036A1 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2023077256A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP2023074422A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置 | |
JP2023034475A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210817 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220622 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220628 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220727 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7114408 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |