JP7114408B2 - 電子写真感光体の製造方法およびその製造方法により製造された電子写真感光体 - Google Patents

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本発明は電子写真感光体の製造方法、およびその製造方法により製造された電子写真感光体に関する。
電子写真感光体の耐摩耗性とクリーニング性を向上させる目的で、硬化性樹脂あるいは架橋構造を有する樹脂を含有する表面層に、有機微粒子を添加する技術が知られている。
特許文献1には、硬化性樹脂を含有する表面層に添加するアクリル樹脂粒子またはメラミン樹脂粒子に、特定の表面処理を行い、耐摩耗性とクリーニング性に優れた電子写真感光体を作成する技術が記載されている。
特許文献2には、架橋構造を有する樹脂とアクリル樹脂粒子を含有する表面層の表面を、所望の粗さに設計し、耐摩耗性とクリーニング性を両立する電子写真感光体を作成する技術が記載されている。
特許文献3には、架橋構造を有する樹脂と無機微粒子とメラミン樹脂粒子を含有する表面層の表面を、所望の粗さに設計し、耐摩耗性とクリーニング性を両立する電子写真感光体を作成する技術が記載されている。
特開2016-95340号公報 特開2006-267467号公報 特開2015-114453号公報
しかしながら、特許文献1および2の電子写真感光体の製造工程にはアクリル樹脂粒子およびメラミン樹脂粒子の表面処理工程が必要であった。また、特許文献1~3の製造工程には、アクリル樹脂粒子およびメラミン樹脂粒子の分散工程が必要であった。いずれの技術も、製造にかかる工数が増えてしまうことが課題であった。また、電子写真感光体のクリーニング性の改善は、電子写真感光体の表面層の潤滑性の改善で達成されることが知られている。
したがって、本発明の目的は、表面層にアクリル樹脂粒子およびメラミン樹脂粒子の少なくとも一方を含有する耐摩耗性と潤滑性に優れた電子写真感光体の、簡便な製造方法を提供することにある。
上記の目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明にかかる電子写真感光体の製造方法は、炭素数7以上の一価の炭化水素基および重合性官能基を同一分子内に有する化合物と、重合性官能基を有する正孔輸送性化合物と、アクリル樹脂粒子およびメラミン樹脂粒子の少なくとも一方と、を含有する表面層形成用塗布液を塗布し、形成された塗布膜を硬化させて表面層を形成することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、表面層にアクリル樹脂粒子およびメラミン樹脂粒子の少なくともいずれか一方を含有する耐摩耗性と潤滑性に優れた電子写真感光体の、簡便な製造方法を提供することができる。
本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。
以下、好適な実施の形態を挙げて、本発明を詳細に説明する。
従来技術では表面層内の粒子の状態を制御するために、工数が増えてしまっていた。特許文献1の技術は、表面層からのアクリル樹脂粒子またはメラミン樹脂粒子の離脱を抑制するために、アクリル樹脂粒子またはメラミン樹脂粒子の表面を無機膜および有機成分で被覆し、表面層を構成する硬化性樹脂と粒子の被覆膜を硬化反応により結合させる技術である。よって、アクリル樹脂粒子またはメラミン樹脂粒子の表面処理工程が必要となる。
特許文献2の技術は、アクリル樹脂粒子表面に表面処理をすることにより、アクリル樹脂粒子の凝集を抑制し、表面層の表面粗さを所望の範囲に制御することにより良好なクリーニング性が得られる。よって表面処理工程が必要となる。
特許文献3の技術は、メラミン樹脂粒子表面に表面処理をすることにより、メラミン樹脂粒子の凝集を抑制し、表面層の表面粗さを所望の範囲に制御することにより良好なクリーニング性が得られる。よって表面処理工程が必要となる。
このように従来技術では、表面層を形成する工程において、アクリル樹脂粒子またはメラミン樹脂粒子に対するその他の構成成分の親和性等のバランスが悪く、これを補うために粒子の表面処理あるいは分散処理を行う必要があり、工数が増えてしまっていた。
上記従来技術で生じていた課題を解決するために、表面層形成用塗布液の構成と表面層の製膜方法を検討した。検討の結果、炭素数7以上の一価の炭化水素基および重合性官能基を同一分子内に有する化合物(以下、「化合物b」とも記す。)と重合性官能基を有する正孔輸送性化合物(以下、「化合物c」とも記す。)とアクリル樹脂粒子(以下、「アクリル粒子」とも記す。)およびメラミン樹脂粒子(以下、「メラミン粒子」とも記す。)の少なくとも一方と、を含有する表面層形成用塗布液を塗布し、形成された塗布膜を硬化させて表面層を形成することで、工数を増やすことなく、表面層にアクリル粒子およびメラミン樹脂粒子の少なくとも一方を含有する耐摩耗性と潤滑性に優れた電子写真感光体を製造できることが分かった。
本発明の表面層形成用塗布液の構成と製膜方法が課題を解決するメカニズムについて、以下のように考えている。まず、化合物bと化合物cは炭素数3以下のアルコール溶媒中で略均一に溶解する。一方、アクリル粒子およびメラミン粒子に対しては、電荷輸送性骨格を有する化合物cよりも化合物bの方が親和性が高い。そのため、アクリル粒子およびメラミン粒子は優先的に化合物bに囲まれる。このとき化合物bは、重合性官能基がアクリル粒子およびメラミン粒子と親和し、炭素数7以上の一価の炭化水素基はアクリル粒子およびメラミン粒子と反対側を向くと考えられるので、化合物bに囲まれたアクリル粒子およびメラミン粒子はやや疎水性を帯びる。やや疎水性を帯びたアクリル粒子およびメラミン粒子は、表面層形成用塗布液から分離するほどではないが、表面層形成用塗布液が塗布膜となったとき、溶剤が炭素数3以下のアルコール溶剤であれば、自由界面(空気との界面)近傍で塗布膜から露出しやすくなると予想される。結果、形成された表面層は、化合物bおよび化合物cの硬化物からなる薄皮を被ったアクリル粒子およびメラミン粒子が露出する頻度が高くなる。この表面層は、電子写真プロセスにおいて、アクリル粒子およびメラミン粒子に起因する凹凸形状が摩擦力を低減すること、アクリル粒子およびメラミン粒子とともに表面に露出した化合物bの硬化物自体が潤滑性を有することから、潤滑性が向上する。また、表面層自体が硬化物で構成されることから耐摩耗性が向上する。さらに、硬化物からなる薄皮を被ったアクリル粒子およびメラミン粒子は表面層からの脱離が抑制されることから、繰り返し使用後も潤滑性と耐摩耗性が維持される。
本発明は、化合物bと、化合物cと、アクリル粒子およびメラミン粒子の少なくとも一方と、を含有する表面層形成用塗布液を塗布し、形成された塗布膜を硬化させて化合物bと化合物cとの共重合体を含む表面層を形成することで、3種類の材料が塗布液と塗布膜のいずれにおいても効果的に作用し合い、アクリル粒子およびメラミン粒子を表面処理する工数を増やすことなく、表面層にアクリル粒子およびメラミン粒子の少なくとも一方を含有する耐摩耗性と潤滑性に優れた電子写真感光体の製造方法を提供することができる。
以上のように、各構成が相乗的に効果を及ぼし合うことによって、本発明の効果を達成することが可能となる。
[電子写真感光体の製造方法]
本発明の電子写真感光体の製造方法を以下に示す。まず、後述する表面層以外の各層の塗布液を調製し、所望の層の順番に塗布して、乾燥させる方法が挙げられる。表面層以外の層の塗布液の塗布方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、インクジェット塗布、ロール塗布、ダイ塗布、ブレード塗布、カーテン塗布、ワイヤーバー塗布、リング塗布などが挙げられる。これらの中でも、効率性および生産性の観点から、浸漬塗布が好ましい。
続いて、上記方法により形成した表面層以外の各層の上に、化合物bと化合物cとアクリル粒子およびメラミン粒子の少なくとも一方の有機樹脂粒子とを含有する表面層形成用塗布液を塗布し、形成された塗布膜を硬化させて表面層を形成する方法である。
表面層形成用塗布液は、アクリル樹脂またはメラミン樹脂粒子の表面処理工程や分散工程を経ることなく、材料を混合、撹拌するのみで作成できる。
表面層形成用塗布液の塗布方法は、塗布膜が形成できる方法であれば特に制限されない。塗布方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、インクジェット塗布、ロール塗布、ダイ塗布、ブレード塗布、カーテン塗布、ワイヤーバー塗布、リング塗布などが挙げられる。これらの中でも、効率性および生産性の観点から、浸漬塗布が好ましい。
塗布膜の硬化方法は、塗布液が含有する重合性官能基を有する化合物を硬化させるために、塗布膜を加熱する、または放射線を照射する方法である。加熱方法としては、熱風乾燥炉、赤外線ヒーター、IHヒーターなどを用いることができる。放射線としては紫外線、電子線が挙げられる。このとき、必要に応じて公知の重合開始剤を用いてもよい。また、特性改善などの目的で、硬化させる前後に別途、加熱処理を行ってもよい。
以下に、化合物bについて説明する。炭素数7以上の一価の炭化水素基は、直鎖状または分岐状の無置換のアルキル基である。分岐状のアルキル基である場合、主鎖の炭素数と分岐鎖の炭素数との合計が7以上である。炭素数が7未満であると潤滑性に優れた電子写真感光体を製造できない。化合物bが有する重合性官能基としては、例えば、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、エポキシ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、カルボキシ基、アミノ基、イソシアネート基、スチリル基などが挙げられる。
重合性官能基は、化合物cの有する重合性官能基と重合反応できる官能基を任意に選択できる。重合性官能基は、炭化水素基に直接結合していてもよく、酸素原子、窒素原子、硫黄原子などのヘテロ原子を介して結合していてもよく、オキシカルボニル基、カルボニルオキシ基などを介して結合していてもよい。重合性官能基としては、アクリロイル基およびメタクリロイル基が酸素を介して炭化水素基に結合する、アクリロイルオキシ基およびメタクリロイルオキシ基がより好ましい。化合物bの一分子が有する重合性官能基の数は1つ以上あればよい。化合物bとしては、式(1)で示される化合物がより好ましい。
Figure 0007114408000001
式(1)中、Rは、水素原子、または、メチル基である。Rは、炭素数が7以上の直鎖状または分岐状の無置換のアルキル基である。分岐状のアルキル基である場合、主鎖の炭素数と分岐鎖の炭素数との合計が7以上である。Xは-OCO-(オキシカルボニル基)または-COO-(カルボニルオキシ基)である。
化合物bの例を以下に示す。
Figure 0007114408000002
Figure 0007114408000003
Figure 0007114408000004
Figure 0007114408000005
Figure 0007114408000006
Figure 0007114408000007
Figure 0007114408000008
Figure 0007114408000009
Figure 0007114408000010
Figure 0007114408000011
Figure 0007114408000012
Figure 0007114408000013
以下に、化合物cについて説明する。化合物cが有する重合性官能基は、例えば、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、エポキシ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、カルボキシ基、アミノ基、イソシアネート基、スチリル基などが挙げられる。重合性官能基は、炭化水素基に直接結合していてもよく、酸素原子、窒素原子、硫黄原子などのヘテロ原子を介して結合していてもよい。化合物cの一分子が有する重合性官能基の数は1つ以上あればよい。
化合物cが有する正孔輸送性基としては、例えば、
置換基としてアルキル基を有するもしくは置換基を有さないトリアリールアミン化合物のベンゼン環やアルキル基の水素原子を除いて導き出される基、
ヒドラゾン化合物のベンゼン環の水素原子を除いて導き出される基、
スチルベン化合物のベンゼン環の水素原子を除いて導き出される基などが挙げられる。
化合物cは、下記式(2)で示される化合物がより好ましい。
Figure 0007114408000014
式(2)中、Pは重合性官能基であり、下記式(3)で示される1価の基、下記式(4)で示される1価の基、下記式(5)、または下記式(6)で示される基である。aは、1以上4以下の整数であり、aが2以上である場合、a個のP1は同一であっても異なっていてもよい。
上記式(2)中、Zは正孔輸送性基である。上記式(2)中のZのPとの結合部位を水素原子に置き換えた水素付加物は、下記式(7)、または下記式(8)で示される化合物である。
Figure 0007114408000015
Figure 0007114408000016
Figure 0007114408000017
Figure 0007114408000018
Figure 0007114408000019
式(7)中、R31は置換基として炭素数1以上3以下のアルキル基を有してもよいフェニル基、または置換基として炭素数1以上3以下のアルキル基を有してもよいビフェニル基を示す。R32およびR33は置換基として炭素数1以上3以下のアルキル基を有してもよいフェニル基を示す。また、R31、R32およびR33はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。
Figure 0007114408000020
式(8)中、R34、R35、R36およびR37は置換基として炭素数1以上3以下のアルキル基を有してもよいフェニル基を示す。また、R34、R35、R36およびR37はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。R38およびR39は水素原子、または炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。また、R38およびR39はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。
重合性官能基を有する正孔輸送性化合物(化合物c)の例を以下に示す。
Figure 0007114408000021
Figure 0007114408000022
Figure 0007114408000023
Figure 0007114408000024
Figure 0007114408000025
Figure 0007114408000026
Figure 0007114408000027
Figure 0007114408000028
Figure 0007114408000029
Figure 0007114408000030
Figure 0007114408000031
以下に、表面層形成用塗布液が含有する、アクリル樹脂粒子について説明する。アクリル樹脂とは、アクリル酸エステルあるいはメタクリル酸エステルの重合体を含有する樹脂である。中でもスチレンアクリル樹脂粒子が好ましい。アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂の重合度や、樹脂が熱可塑性か熱硬化性であるかは、特に限定されない。
アクリル樹脂粒子の粒径は任意に設計できるが、1.0μm以下がより好ましい。
本発明に用いることのできる市販のアクリル樹脂粒子として例えば、日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社製ファインスフェア:FS-101、FS-102、FS-107、FS-201、FS-301、FS-701、MG-155、MG-351,MG-451、積水化成品工業株式会社製TECHPOLYMER:SSX-101、SSX-102、SSX-103、SSX-104、SSX-105、JSR株式会社製高架橋粒子:SX8002、積水化成品工業株式会社製ポリメタクリル酸メチル紛体:XX-159AP、XX-160APなどが挙げられる。
表面層形成用塗布液のアクリル樹脂粒子の質量Aに対する、化合物bの質量Bの比率B/Aは任意に設計できるが、8質量%以上が好ましい。
アクリル樹脂粒子の質量Aの、表面層形成用塗布液の化合物(b)の質量Bと、化合物cの質量Cと該アクリル樹脂粒子の質量Aの総和に対する比率A/(A+B+C)は任意に設計できるが、10質量%以上25質量%以下がより好ましい。
以下に、表面層形成用塗布液が含有する、メラミン樹脂粒子について説明する。メラミン樹脂粒子は、メラミンとホルムアルデヒドとの重縮合により製造される。相溶性を増大させる目的でベンゾグアナミンが添加される場合もある。中でも、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂を主成分とする粒子であることが好ましく、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂からなる粒子であることがより好ましい。メラミン樹脂粒子を含有する粒子の粒子径は任意に設計できるが、1.0μm以下がより好ましい。
本発明に用いることのできる市販のメラミン樹脂粒子としては、例えば、株式会社日本触媒製エポスター:SS、S、FS、S6などが挙げられる。
表面層形成用塗布液のメラミン樹脂粒子の質量Dに対する、化合物bの質量Bの比率B/Dは任意に設計できるが、10質量%以上がより好ましい。
メラミン樹脂粒子の質量Dの、表面層形成用塗布液の化合物bの質量Bと、化合物cの質量Cと、メラミン樹脂粒子の質量Aの総和に対する比率D/(D+B+C)は任意に設計できるが、13質量%以上32質量%以下がより好ましい。
以下、本発明の製造方法により製造される電子写真感光体の構成および各層について説明する。
<支持体>
本発明の製造方法により製造される電子写真感光体は、支持体を有する。支持体は導電性を有する導電性支持体であることが好ましい。また、支持体の形状としては、円筒状、ベルト状、シート状などが挙げられる。中でも、円筒状支持体であることが好ましい。また、支持体の表面に、陽極酸化などの電気化学的な処理や、ブラスト処理、切削処理などを施してもよい。
支持体の材質としては、金属、樹脂、ガラスなどが好ましい。
金属としては、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅、金、ステンレスや、これらの合金などが挙げられる。中でも、アルミニウムを用いたアルミニウム製支持体であることが好ましい。
また、樹脂やガラスには、導電性材料を混合または被覆するなどの処理によって、導電性を付与してもよい。
<導電層>
本発明の製造方法により製造される電子写真感光体において、支持体の上に、導電層を設けてもよい。導電層を設けることで、支持体表面の傷や凹凸を隠蔽することや、支持体表面における光の反射を制御することができる。
導電層は、導電性粒子と、樹脂と、を含有することが好ましい。
導電性粒子の材質としては、金属酸化物、金属、カーボンブラックなどが挙げられる。
金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、酸化ビスマスなどが挙げられる。金属としては、アルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀などが挙げられる。
これらの中でも、導電性粒子として、金属酸化物を用いることが好ましく、特に、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛を用いることがより好ましい。
導電性粒子として金属酸化物を用いる場合、金属酸化物の表面をシランカップリング剤などで処理したり、金属酸化物にリンやアルミニウムなど元素やその酸化物をドーピングしたりしてもよい。
また、導電性粒子は、芯材粒子と、その粒子を被覆する被覆層とを有する積層構成としてもよい。芯材粒子としては、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛などが挙げられる。被覆層としては、酸化スズなどの金属酸化物が挙げられる。
また、導電性粒子として金属酸化物を用いる場合、その体積平均粒子径が、1nm以上500nm以下であることが好ましく、3nm以上400nm以下であることがより好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などが挙げられる。
また、導電層は、シリコーンオイル、樹脂粒子、酸化チタンなどの隠蔽剤などをさらに含有してもよい。
導電層の平均膜厚は、1μm以上50μm以下であることが好ましく、3μm以上40μm以下であることが特に好ましい。
導電層は、上述の各材料および溶剤を含有する導電層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。導電層用塗布液中で導電性粒子を分散させるための分散方法としては、ペイントシェーカー、サンドミル、ボールミル、液衝突型高速分散機を用いた方法が挙げられる。
<下引き層>
本発明の製造方法により製造される電子写真感光体において、支持体または導電層の上に、下引き層を設けてもよい。下引き層を設けることで、層間の接着機能が高まり、電子写真感光体に電荷注入阻止機能を付与することができる。
下引き層は、樹脂を含有することが好ましい。また、重合性官能基を有するモノマーを含有する組成物を重合することで硬化膜として下引き層を形成してもよい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルフェノール樹脂、アルキッド樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリエチレンオキシド樹脂、ポリプロピレンオキシド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド酸樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、セルロース樹脂などが挙げられる。
重合性官能基を有するモノマーが有する重合性官能基としては、イソシアネート基、ブロックイソシアネート基、メチロール基、アルキル化メチロール基、エポキシ基、金属アルコキシド基、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基、チオール基、カルボン酸無水物基、炭素-炭素二重結合基などが挙げられる。
また、下引き層は、電気特性を高める目的で、電子輸送物質、金属酸化物、金属などをさらに含有してもよい。これらの中でも、電子輸送物質、金属酸化物を用いることが好ましい。
電子輸送物質としては、キノン化合物、イミド化合物、ベンズイミダゾール化合物、シクロペンタジエニリデン化合物、フルオレノン化合物、キサントン化合物、ベンゾフェノン化合物、シアノビニル化合物、ハロゲン化アリール化合物、シロール化合物、含ホウ素化合物などが挙げられる。電子輸送物質として、重合性官能基を有する電子輸送物質を用い、上述の重合性官能基を有するモノマーと共重合させることで、硬化膜として下引き層を形成してもよい。
金属酸化物としては、酸化インジウムスズ、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素などが挙げられる。金属としては、金、銀、アルミなどが挙げられる。
また、下引き層は、添加剤をさらに含有してもよい。
下引き層の平均膜厚は、0.1μm以上50μm以下であることが好ましく、0.2μm以上40μm以下であることがより好ましく、0.3μm以上30μm以下であることが特に好ましい。
下引き層は、上述の各材料および溶剤を含有する下引き層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥および/または硬化させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。
<感光層>
本発明の製造方法により製造される電子写真感光体の感光層は、主に、(1)積層型感光層と、(2)単層型感光層とに分類される。(1)積層型感光層は、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層と、を有する。(2)単層型感光層は、電荷発生物質と電荷輸送物質を共に含有する感光層を有する。
(1)積層型感光層
積層型感光層は、電荷発生層と、電荷輸送層と、を有する。
(1-1)電荷発生層
電荷発生層は、電荷発生物質と、樹脂と、を含有することが好ましい。
電荷発生物質としては、アゾ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、インジゴ顔料、フタロシアニン顔料などが挙げられる。これらの中でも、アゾ顔料、フタロシアニン顔料が好ましい。フタロシアニン顔料の中でも、オキシチタニウムフタロシアニン顔料、クロロガリウムフタロシアニン顔料、ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料が好ましい。
電荷発生層中の電荷発生物質の含有量は、電荷発生層の全質量に対して、40質量%以上85質量%以下であることが好ましく、60質量%以上80質量%以下であることがより好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、セルロース樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリビニルブチラール樹脂がより好ましい。
また、電荷発生層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの添加剤をさらに含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、などが挙げられる。
電荷発生層の平均膜厚は、0.1μm以上1μm以下であることが好ましく、0.15μm以上0.4μm以下であることがより好ましい。
電荷発生層は、上述の各材料および溶剤を含有する電荷発生層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。
(1-2)電荷輸送層
電荷輸送層は、電荷輸送物質と、樹脂と、を含有することが好ましい。
電荷輸送物質としては、例えば、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
電荷輸送層中の電荷輸送物質の含有量は、電荷輸送層の全質量に対して、25質量%以上70質量%以下であることが好ましく、30質量%以上55質量%以下であることがより好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂が好ましい。ポリエステル樹脂としては、特にポリアリレート樹脂が好ましい。
電荷輸送物質と樹脂との含有量比(質量比)は、4:10~20:10が好ましく、5:10~12:10がより好ましい。
また、電荷輸送層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、レベリング剤などの添加剤を含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、シロキサン変性樹脂、シリコーンオイルなどが挙げられる。
電荷輸送層の平均膜厚は、5μm以上50μm以下であることが好ましく、8μm以上40μm以下であることがより好ましく、10μm以上30μm以下であることが特に好ましい。
電荷輸送層は、上述の各材料および溶剤を含有する電荷輸送層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤が挙げられる。これらの溶剤の中でも、エーテル系溶剤または芳香族炭化水素系溶剤が好ましい。
(2)単層型感光層
単層型感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質、樹脂および溶剤を含有する感光層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。電荷発生物質、電荷輸送物質、樹脂としては、上記「(1)積層型感光層」における材料の例示と同様である。
<保護層>
本発明において、感光層の上に、保護層を設けてもよい。保護層を設けることで、耐久性を向上することができる。
保護層は、導電性粒子および/または電荷輸送物質と、樹脂とを含有することが好ましい。
導電性粒子としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物の粒子が挙げられる。
電荷輸送物質としては、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。中でも、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂が好ましい。
また、保護層は、重合性官能基を有するモノマーを含有する組成物を重合することで硬化膜として形成してもよい。その際の反応としては、熱重合反応、光重合反応、放射線重合反応などが挙げられる。重合性官能基を有するモノマーが有する重合性官能基としては、アクリル基、メタクリル基などが挙げられる。重合性官能基を有するモノマーとして、電荷輸送能を有する材料を用いてもよい。
保護層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、レベリング剤、などの添加剤を含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、シロキサン変性樹脂、シリコーンオイルなどが挙げられる。
保護層の平均膜厚は、0.5μm以上10μm以下であることが好ましく、1μm以上7μm以下であることが好ましい。
保護層は、上述の各材料および溶剤を含有する保護層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥および/または硬化させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、炭素数3以下のアルコール系溶剤が望ましい。アルコール系溶剤の内、炭素数が多いと粒子の頭出しの効果が薄れるからである。該アルコール溶剤が50質量%含まれているならば、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、スルホキシド系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤を含んでもよい。
<表面層>
表面層に該当する層は、上述のとおり、化合物bと、化合物cと、アクリル樹脂粒子およびメラミン樹脂粒子の少なくとも一方と、を含有する表面層形成用塗布液を塗布し、形成された塗布膜を硬化させて化合物bと化合物cとの共重合体並びにアクリル樹脂粒子およびメラミン樹脂粒子の少なくとも一方を含む表面層を形成する。
本発明の製造方法により製造される電子写真感光体の表面層は、上記の保護層、あるいは保護層を有さない積層型感光体の場合は電荷輸送層、保護層を有さない単層型感光体の場合は単層型感光層、のいずれか1つである。
表面層に該当する層は、本発明の製造方法に従って形成される限り、上記の(1-2)電荷輸送層、(2)単層型感光層、および<保護層>に記載の材料で構成してもよい。
[プロセスカートリッジ、電子写真装置]
本発明の製造方法により製造された電子写真感光体を有するプロセスカートリッジは、これまで述べてきた電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とする。
また、本発明の電子写真装置は、これまで述べてきた電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有することを特徴とする。
図1に、電子写真感光体1を備えたプロセスカートリッジ11を有する電子写真装置の概略構成の一例を示す。
円筒状の電子写真感光体1は、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。電子写真感光体1の表面は、帯電手段3により、正または負の所定電位に帯電される。なお、図1では、ローラ型帯電部材によるローラ帯電方式を示しているが、コロナ帯電方式、近接帯電方式、注入帯電方式などの帯電方式を採用してもよい。帯電された電子写真感光体1の表面には、露光手段(不図示)から露光光4が照射され、目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、現像手段5内に収容されたトナーで現像され、電子写真感光体1の表面にはトナー像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写手段6により、転写材7に転写される。トナー像が転写された転写材7は、定着手段8へ搬送され、トナー像の定着処理を受け、電子写真装置の外へプリントアウトされる。電子写真装置は、転写後の電子写真感光体1の表面に残ったトナーなどの付着物を除去するための、クリーニング手段9を有していてもよい。また、クリーニング手段を別途設けず、上記付着物を現像手段などで除去する、所謂、クリーナーレスシステムを用いてもよい。電子写真装置は、電子写真感光体1の表面を、前露光手段(不図示)からの前露光光10により除電処理する除電機構を有していてもよい。また、プロセスカートリッジ11を電子写真装置本体に着脱するために、レールなどの案内手段12を設けてもよい。
本発明の製造方法により製造される電子写真感光体は、レーザービームプリンター、LEDプリンター、複写機、ファクシミリ、および、これらの複合機などに用いることができる。
以下、実施例および比較例を用いて本発明をさらに詳細に説明する。本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例の記載において「部」とあるものは、特に断りのない限り質量基準である。
<電子写真感光体の製造>
<支持体>
支持体として直径29.9mm、長さ357.5mm、厚さ0.7mmの円筒状アルミニウム製シリンダーを用いた。
<下引き層>
金属酸化物として酸化亜鉛粒子(比表面積:19m/g、粉体抵抗:4.7×10Ω・cm)100質量部をトルエン500質量部と撹拌混合した。これにN-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン(商品名:KBM602、信越化学工業株式会社製)0.8質量部をシランカップリング剤として添加し、6時間攪拌した。その後、トルエンを減圧留去して、140℃で6時間加熱乾燥し、表面処理された酸化亜鉛粒子を得た。
次に、ポリビニルブチラール(商品名:エスレック(登録商標)B BM-1、積水化学工業株式会社製)15質量部およびブロック化イソシアネート(商品名:スミジュール3175、住友バイエルウレタン社製)15質量部を混合溶液に溶解させた。混合溶液はメチルエチルケトン73.5質量部と1-ブタノール73.5質量部の混合溶液である。
この溶液に上記で調製した表面処理された酸化亜鉛粒子80.8質量部、2,3,4-トリヒドロキシベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製)0.4質量部を加え、これを直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置を用い、23℃雰囲気下で3時間分散した。分散後、シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レダウコーニング社製)0.01質量部、架橋ポリメタクリル酸メチル(PMMA)粒子(商品名:TECHPOLYMER(登録商標) SSX-103、積水化成品工業株式会社製、平均一次粒径3.1μm)5.6質量部を加えて攪拌し、下引き層用塗布液を調製した。
この下引き層用塗布液を上記支持体上に浸漬塗布し、得られた塗膜を40分間160℃で乾燥して、膜厚が18μmの下引き層を形成した。
<電荷発生層>
下記の4つの材料を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、4時間分散処理した後、酢酸エチル700質量部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。
・CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°および28.2°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質):20質量部
・ポリビニルブチラール(商品名:エスレック(登録商標)B BX-1、積水化学工業株式会社製):10質量部
・下記構造式(A)で示される化合物:0.2質量部
・シクロヘキサノン:600質量部
この電荷発生層用塗布液を下引き層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を15分間80℃で乾燥して、膜厚0.18μmの電荷発生層を形成した。
Figure 0007114408000032
<電荷輸送層>
下記の4つの材料を、キシレン600質量部およびジメトキシメタン200質量部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。
・下記構造式(B)で示される化合物(電荷輸送物質):30質量部
・下記構造式(C)で示される化合物(電荷輸送物質):60質量部
・下記構造式(D)で示される化合物(電荷輸送物質):10質量部
・ポリカーボネート(商品名:ユーピロン(登録商標)Z400、三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製、ビスフェノールZ型のポリカーボネート):100質量部
Figure 0007114408000033
Figure 0007114408000034
Figure 0007114408000035
この電荷輸送層用塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を30分間110℃で乾燥して、膜厚18μmの電荷輸送層を形成した。
<保護層>
次に、保護層用塗布液1~48を作成した。
1-プロパノール100質量部に、下記のアクリル樹脂粒子に相当する粒子の群(粒子a-1,2,3,4,5,6,粒子P)、メラミン樹脂粒子の群(粒子d-1,2,3,4,5)、化合物bに相当する化合物の群(化合物b-4,5,6,10,11,化合物Q,TMPTA)、化合物cに相当する化合物の群(化合物c-3,5,6,7,9,10,11,構造式(D)の化合物)より選択した材料を表1および表2に記載の種類と質量部にて混合、撹拌し、保護層用塗布液1~45、47、および48を得た。
1-ブタノール100質量部に、メラミン樹脂粒子(d-3)、正孔輸送性化合物以外の化合物(化合物b-9)、正孔輸送性化合物(化合物c-5)を表2に記載の質量部にて混合、撹拌し、保護層用塗布液46を得た。
保護層用塗布液1~25について、アクリル樹脂粒子の質量Aに対する、化合物bの質量Bの比率B/A、およびアクリル粒子の質量Aの表面層形成用塗布液の化合物bの質量Bと、化合物cの質量Cと、アクリル樹脂粒子の質量Aの総和に対するアクリル樹脂粒子の質量Aの比率A/(A+B+C)の値を、表1に記載する。
保護層用塗布液26~48について、メラミン樹脂粒子の質量Dに対する、化合物bの質量Bの比率B/D、およびメラミン粒子の質量Dの表面層形成用塗布液の化合物bの質量Bと、化合物cの質量Cと、メラミン樹脂粒子の質量Dの総和に対するメラミン樹脂粒子の質量Dの比率D/(D+B+C)の値を、表2に記載する。
[アクリル樹脂粒子に相当する粒子の群]
粒子a-1 積水化成品工業株式会社製 XX-159AP
(ポリメタクリル酸メチル粒子、粒径0.1μm)
粒子a-2 積水化成品工業株式会社製 XX-160AP
(ポリメタクリル酸メチル粒子、粒径0.1μm)
粒子a-3 積水化成品工業株式会社製 SSX-102
(ポリメタクリル酸メチル粒子、粒径2.0μm)
粒子a-4 日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社製 MG-451
(ポリスチレンアクリル粒子、粒径0.1μm)
粒子a-5 日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社製 FS-201
(ポリスチレンアクリル粒子、粒径0.5μm)
粒子a-6 日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社製 FS-301
(ポリスチレンアクリル粒子、粒径1.0μm)
粒子P 信越化学工業株式会社製 QSG-170
(シリカ粒子、粒径0.17μm)
[メラミン樹脂粒子に相当する粒子の群]
粒子d-1 株式会社日本触媒製 エポスターSS
(メラミン・ホルムアルデヒド粒子、粒子径0.1μm)
粒子d-2 株式会社日本触媒製 エポスターS
(メラミン・ホルムアルデヒド粒子、粒子径0.2μm)
粒子d-3 株式会社日本触媒製 エポスターS6
(メラミン・ホルムアルデヒド粒子、粒子径0.4μm)
粒子d-4 株式会社日本触媒製 エポスターS12
(メラミン・ホルムアルデヒド粒子、粒子径1.2μm)
粒子d-5 株式会社日本触媒製 エポスターMS
(メラミン・ホルムアルデヒド粒子、粒子径2.0μm)
[化合物bに相当する化合物の群]
Figure 0007114408000036
Figure 0007114408000037
Figure 0007114408000038
Figure 0007114408000039
Figure 0007114408000040
Figure 0007114408000041
ダイセル・サイテック株式会社製トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)
[化合物cに相当する化合物の群]
Figure 0007114408000042
Figure 0007114408000043
Figure 0007114408000044
Figure 0007114408000045
Figure 0007114408000046
Figure 0007114408000047
Figure 0007114408000048
Figure 0007114408000049
これらの保護層用塗布液を電荷輸送層上に浸漬塗布した。次に、得られた塗膜を40℃で6分間乾燥させた。その後、窒素中において、支持体(被照射体)を200rpmで回転させながら1.6秒間、電子線を塗膜に照射した。電子線の条件は、加速電圧70kVにて吸収線量8000Gyとなるように設定した。引き続き、窒素中において25℃から120℃まで30秒かけて昇温させ、塗膜を加熱した。電子線照射およびその後の加熱時の雰囲気の酸素濃度は15ppmであった。次に、大気中において100℃で30分間加熱処理を行うことによって、膜厚5μmの保護層を形成した。
以上のようにして、表3に示すように保護層用塗布液1~48を用いて、電子写真感光体1~48を作成した。
保護層用塗布液1~48、および電子写真感光体1~48を用いて、下記の評価を行った。
[評価]
<保護層用塗布液の経時変化の評価>
保護層用塗布液をガラス瓶に入れて密封し、1週間冷暗所に静置した後、添加した粒子が沈降するか目視で観察した。結果を表1および表2に示す。より詳細には、保護層用塗布液10、25、44、および45では、粒子が沈降していた。これらのガラス瓶を手で振って再度分散されるか確認したところ、保護層用塗布液25は分散しなかったが、保護層用塗布液10、44、および45は再度分散した。よって、本発明の製造方法で作成した表面層形成用塗布液はポットライフが長く、生産性の観点で好ましい。
<電子写真感光体の機能の評価>
作成した電子写真感光体が、電気特性や現像性などの基本的な電子写真感光体の機能に問題がないか評価した。電子写真感光体1、8、11、13、19、26、32、34、39、40、42を、image RUNNER(登録商標)-ADV 4545(キヤノン(株)製)に搭載し、画像に問題を生じないかを確認した。23℃50%RHの環境で印字比率5%のA4画像出力を1万枚行ったところ、いずれの電子写真感光体の画像にも異常は生じなかった。よって、本発明の製造方法で作成した電子写真感光体は、電子写真感光体としての機能を十分に満たしている。
<潤滑性の評価>
回転式のヘイドンにて動摩擦係数の測定を行った。回転式のヘイドンは、電子写真感光体を支持回転する機構と、電子写真感光体表面に所望の角度と侵入量でクリーニングブレードを当接支持する機構と、クリーニングブレードを当接支持する機構が負荷を検知する検知手段とを備えた装置である。クリーニングブレードにはウォーレス硬度(IRHD硬さ試験法のM法の値)が77度、反発弾性率20%のウレタンゴムブレードを用いた。幅10mm、厚さ2mm、自由長8mmのブレードを、設定角25°、侵入量1.4mm、回転数168rpmにて回転させた。回転開始から1分後に、検知手段によって得られるブレード当接部における電子写真感光体の接線方向の負荷、および法線方向の負荷を読み取り、接線方向の負荷を法線方向の負荷で除することで動摩擦係数を算出した。結果を表2に示す。なお、電子写真感光体21,24,25、47は、測定中にブレードが捲れてしまい、動摩擦係数が測定できなかった。
<耐摩耗性の評価>
新東科学株式会社製Heidon:Type14を用い、表面引掻き硬さJIS K5600の手法を模して、表面層の傷のつきやすさを評価した。電子写真感光体に先端のRが0.03mmの円錐型引掻針(ダイヤモンド針)を接触させ、分銅で30gの垂直荷重を与えた。Heidon:Type14とは別に用意した電子写真感光体を回転支持する機構によって、1rpmの速度で引掻き、電子写真感光体の周方向に形成された傷の深さを評価した。深さの測定は株式会社小坂研究所社製の表面粗さ測定機サーフコーダSE3500型を用い、電子写真感光体の母線方向(傷を横切る向き)に、JISB0601(1982)に従う最大高さRmaxを測定した。結果を表3に示す。
本発明の製造方法によれば、アクリル樹脂粒子およびメラミン樹脂粒子の少なくとも一方を塗布液に混合撹拌するだけで、工数を増やすことなく、表面層にアクリル樹脂粒子およびメラミン樹脂粒子の少なくとも一方を含有する耐摩耗性と潤滑性に優れた電子写真感光体を製造することができる。
Figure 0007114408000050
Figure 0007114408000051
Figure 0007114408000052
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段

Claims (15)

  1. アクリル樹脂粒子およびメラミン樹脂粒子の少なくとも一方の有機樹脂粒子と、
    炭素数7以上の一価の炭化水素基および重合性官能基を同一分子内に有する化合物と、
    重合性官能基を有する正孔輸送性化合物と、
    を含有する表面層形成用塗布液を塗布し、形成された塗布膜を硬化させて表面層を形成することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
  2. 前記有機樹脂粒子がアクリル樹脂粒子であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体の製造方法。
  3. 前記アクリル樹脂粒子の質量Aに対する、前記炭素数7以上の一価の炭化水素基および重合性官能基を同一分子内に有する化合物の質量Bの比率B/Aが8質量%以上であることを特徴とする請求項2に記載の電子写真感光体の製造方法。
  4. 前記アクリル樹脂粒子の質量Aと、前記炭素数7以上の一価の炭化水素基および重合性官能基を同一分子内に有する化合物の質量Bと、前記重合性官能基を有する正孔輸送性化合物の質量Cの総和に対する、前記アクリル樹脂粒子の質量Aの比率A/(A+B+C)が、10質量%以上25質量%以下であることを特徴とする請求項2または3に記載の電子写真感光体の製造方法。
  5. 前記アクリル樹脂粒子が、スチレンアクリル樹脂を含有する粒子である
    ことを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
  6. 前記有機樹脂粒子がメラミン樹脂粒子であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体の製造方法。
  7. 前記メラミン樹脂粒子の質量Dに対する、炭素数7以上の一価の炭化水素基および重合性官能基を同一分子内に有する化合物の質量Bの比率B/Dが10質量%以上であることを特徴とする請求項6に記載の電子写真感光体の製造方法。
  8. 前記メラミン樹脂粒子の質量Dと、前記炭素数7以上の一価の炭化水素基および重合性官能基を同一分子内に有する化合物の質量Bと、前記重合性官能基を有する正孔輸送性化合物の質量Cの総和に対する、前記メラミン樹脂粒子の質量Dの比率D/(D+B+C)が、13質量%以上32質量%以下であることを特徴とする請求項6または7に記載の電子写真感光体の製造方法。
  9. 前記メラミン樹脂粒子が、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂を含有する粒子であることを特徴とする請求項5~8のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
  10. 前記炭素数7以上の一価の炭化水素基および重合性官能基を同一分子内に有する化合物が、下記式(1)で示される化合物であることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
    Figure 0007114408000053
    (式(1)中、Rは、水素原子、または、メチル基である。Rは、炭素数が7以上の直鎖状または分岐状のアルキル基である。Xは-OCO-(オキシカルボニル基)または-COO-(カルボニルオキシ基)である。)
  11. 前記重合性官能基を有する正孔輸送性化合物が、アクリロイルオキシ基を有する正孔輸送性化合物またはメタクリロイルオキシ基を有する正孔輸送性化合物であることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
  12. 前記重合性官能基を有する正孔輸送性化合物が、下記式(2)で示される化合物であることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
    Figure 0007114408000054
    (式(2)中、Pは重合性官能基であり、は下記式(3)で示される1価の基、下記式(4)で示される1価の基、下記式(5)、または下記式(6)で示される基である。aは、1以上4以下の整数であり、aが2以上である場合、a個のP1は同一であっても異なっていてもよい。Zは正孔輸送性基である。上記式(2)中のPを水素原子に置き換えた水素付加物は、下記式(7)、または下記式(8)で示される化合物である。
    Figure 0007114408000055
    Figure 0007114408000056
    Figure 0007114408000057
    Figure 0007114408000058
    Figure 0007114408000059
    式(7)中、R31は置換基として炭素数1以上3以下のアルキル基を有してもよいフェニル基、または置換基として炭素数1以上3以下のアルキル基を有してもよいビフェニル基を示す。R32およびR33は置換基として炭素数1以上3以下のアルキル基を有してもよいフェニル基を示す。また、R31、R32およびR33はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。
    Figure 0007114408000060
    式(8)中、R34、R35、R36およびR37は置換基として炭素数1以上3以下のアルキル基を有してもよいフェニル基を示す。
    また、R34、R35、R36およびR37はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。
    38およびR39は水素原子、または炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。
    また、R38およびR39はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。)
  13. 前記有機樹脂粒子の粒子径が、1.0μm以下であることを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
  14. 前記表面層形成用塗布液が、炭素数3以下のアルコールを含有することを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
  15. 支持体および該支持体上に形成された感光層を有する電子写真感光体において、該電子写真感光体の表面層が、炭素数7以上の一価の炭化水素基および重合性官能基を同一分子内に有する化合物と、重合性官能基を有する正孔輸送性化合物と、アクリル樹脂粒子およびメラミン樹脂粒子の少なくとも一方を含有することを特徴とする電子写真感光体。
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