JP7113809B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本発明は、トランスアクスルなど車両の駆動装置に関する。
近年では、発電用の第一電動機(MG1)と駆動用の第二電動機(MG2)との二つの電動機を備え、エンジンにより第一電動機を駆動させて発電し、その電力の供給を受けて第二電動機が駆動して走行するハイブリッド車(シリーズ式ハイブリッド車)が提供されている。
このようなハイブリッド車の電動機を冷却するために、ハイブリッド車のトランスアクスルには、電動機の冷却やギアの潤滑などを行うためのオイルの油路が設けられるとともに、油路にオイルを圧送するためのオイルポンプが設けられている。例えば、下記特許文献1には電動機を冷却する冷却装置や、冷却装置においてオイルを圧送するためのオイルポンプが開示されている。
特開2014-60857号公報
ここで、AT車やCVT車等の従来のトランスアクスルでは、オイルポンプギア室が設けられたオイルポンプASSYを一旦組み立てた上で、さらにオイルポンプASSYをケース(トランスアクスルケース)内に組み付けるといった作業が行われていた。また、ハイブリッド用のトランスアクスルでは、オイルポンプボデーにギア室が設けられており、プレートでASSY状態にした後にケースに組み付けているものもある。
しかしながら、このような従来のオイルポンプの配置や構造では、部品点数や組み付け工数が多くなってしまうという問題があった。また、従来のトランスアクスルでは、オイルが収容されるオイルポンプボデーがトランスアクスル内の空間を圧迫してしまう。そのため、発電用の電動機のコイルエンド室の空間を確保するため、トランスアクスルの体格を大きくせざるを得ないといった問題があった。
そこで本発明は、電動機のコイルエンド室の空間を確保しつつ、トランスアクスルの小型化を実現することができる車両の提供を目的とした。
ここで、従来のトランスアクスルでは、第一電動機(MG1)の軸線方向において、エンジンが設けられた側(基端側)とは反対側(他端側)にオイルポンプが設けられたものが提供されていた。このような場合、トランスアクスルハウジングのモータ室側にオイルポンプを配置することとなり、トランスアクスルハウジング内にオイルポンプやこれを収容するためのオイルポンプボデーを配置させる空間を確保する必要がある。その結果、トランスアクスルの体格が大きくならざるを得ないといった問題があった。
本発明の発明者らは、上述の問題を解決するための構成を検討したところ、オイルポンプをインプット軸の後端部(第一電動機側)に設けつつ、噛み合い部の近傍に配置することにより、オイルポンプをギア室内に収納でき、トランスアクスルの幅方向の距離を小さくして、トランスアクスルの小型化に貢献することができるとの知見に至った。
上述の知見に基づき提供される本発明の車両は、インプット軸を介してエンジンから動力が伝達される電動機と、前記電動機が収容されるケース体と、オイルを圧送するためのオイルポンプと、前記オイルポンプのカバーをなすオイルポンプカバーと、を有し、前記オイルポンプが、前記インプット軸の後端部に配置されており、前記オイルポンプは、前記インプット軸のギアと前記電動機のギアとが噛み合う部分である噛み合い部と前記電動機との間に位置しており、前記インプット軸が、軸線方向において前記電動機とラップする位置に設けられていることを特徴とする。
本発明の車両によれば、トランスアクスルの幅方向の距離を小さくしつつ、トランスアクスル内のギアと電動機との間にオイルポンプを設けることができる。その結果、本発明の車両は、トランスアクスルのコンパクト化に貢献することができる。また、本発明の車両によれば、トランスアクスル内の空間において、電動機のコイルエンド室の空間を広く確保することができる。また、電動機とインプット軸とがラップするように配置されることで、インプット軸と電動機の軸(MG1軸)との軸間距離が短縮され、トランスアクスルのコンパクト化に貢献することができる。
また、本発明の車両は、前記ケース体には、前記電動機が収容されるモータ室と、前記ギアが収容されるギア室とを区画する隔壁が設けられており、前記隔壁には、前記オイルポンプのポンプギアが収容されるギア収容室が形成されており、前記オイルポンプカバーには、前記インプット軸の軸受が取り付けられる軸受部が設けられているものであるとよい。
上述の構成では、ケース体の隔壁にオイルポンプのギア収容室が入れ込まれており、さらにオイルポンプカバーがインプット軸の軸受部を兼ね備えた構成とされている。その結果、本発明の車両は、トランスアクスルの軸方向の体格をさらにコンパクトにすることができる。
また、本発明の車両では、ケース体にオイルポンプカバーを直接組み付けることができる。具体的に説明すると、従来では構成部品を組み立ててオイルポンプボデーを形成し、その後にオイルポンプボデーをケース体に組み付けていたところ、本発明の車両では、オイルポンプカバーをケース体に取り付けることでオイルポンプボデーを構成することができる。その結果、トランスアクスルの組み付け工数や部品点数を削減することができる。また、ケース体の隔壁の一部をオイルポンプボデーとして機能させることで、トランスアクスルの軸方向(幅方向)の体格を小さくすることができる。
さらに、本発明の車両は、前記インプット軸及び前記電動機の軸線方向における両端のうち、エンジン側の端部を基端部とし、他方を後端部とした場合に、前記インプット軸の前記後端部と前記電動機の前記基端部とが、軸線方向において所定距離分ラップしているものであるとよい。
上述の構成により、本発明の車両は、トランスアクスルの体格において、軸線方向の大きさを小さくすることができる。
本発明によれば、電動機のコイルエンド室の空間を確保しつつ、トランスアクスルの小型化を実現することができる車両を提供することができる。
本発明の実施形態に係る車両及び車両に設けられたトランスアクスルを示す模式図である。 図1のトランスアクスルのオイルポンプ周辺を示す模式図である。 (a)は図1のトランスアクスルのギア室側に設けられた各構成を示す分解斜視図、(b)はオイルポンプカバーの裏面を示す斜視図である。 図1のトランスアクスルのギア室側であって、オイルポンプカバーが取り付けられた状態を示す側面図である。 図1のトランスアクスルの隔壁部を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両Vについて、図面を参照しつつ説明する。図1に示すとおり、車両Vは、トランスアクスル1を備えている。また、車両Vは、図示を省略したエンジンやバッテリなどを備えている。
車両Vは、いわゆるシリーズ式ハイブリッド車とされている。具体的には、車両Vは、エンジンを動力源として後述する第一電動機20を駆動させ、第一電動機20の駆動により後述する第二電動機30を駆動させて走行可能とされている。車両Vは、エンジンを停止させてバッテリを動力源とし、第二電動機30を駆動させて走行(EV走行)することができる。
なお、本発明の車両は、シリーズ式ハイブリッド車に限定されず、パラレル式ハイブリッド車、AT車、電気自動車などに好適に採用することができる。
なお、以下の説明では、トランスアクスル1を車両Vに搭載した状態において、車両Vの幅方向を、単に「幅方向W」と記載して説明する場合がある。
図1に示すとおり、トランスアクスル1は、トランスアクスルハウジング40、第一電動機20(電動機)、第二電動機30(電動機)、デファレンシャル機構32を備えている。また、図1に示すとおり、トランスアクスル1には、エンジン(図示を省略)から動力が伝達されて回転するインプット軸12、インプット軸12に設けられたインプットギア14、インプットギア14と噛み合う発電機ギア28が設けられている。なお、図1及び図2に示すとおり、発電機ギア28は、MG1軸26に形成されている。
また、図3に示すとおり、トランスアクスル1には、オイルポンプ60、区画プレート70、及びオイルポンプカバー62が設けられている。さらに、トランスアクスル1は、リリーフ弁68、ストレーナ72等を有している。
第一電動機20(MG1)は、モータジェネレータからなる。第一電動機20には、インバータなどを内蔵する発電機コントローラが接続されている。なお、図示を省略するが、発電機コントローラは、トランスアクスル1の上部に搭載されている。第一電動機20から出力される交流電力は、発電機コントローラにより直流電力に変換されて、その直流電力が電池に供給されることにより、電池が充電される。第一電動機20は、エンジン(図示を省略)の駆動により回転動力が伝達されて駆動する。
第一電動機20及び第二電動機30は、それぞれステータ、及びロータ軸を有するロータを備えている。
図2に示すとおり、第一電動機20は、ロータ軸24に発電機ギア28が設けられている。第一電動機20の軸線Lb、及びインプット軸12の軸線Laは、いずれも車両Vの幅方向Wに沿うように配置されている。第一電動機20の発電機ギア28は、インプットギア14と噛み合っており、インプットギア14から動力が伝達されて回転する。
なお、以下の説明において、インプット軸12及び第一電動機20の軸線方向の両端のうち、エンジンが設けられる側の端部を「基端A」と、他方を「後端B」と記載して説明する場合がある。また、インプット軸12の両端のうち、後端B側の端部を「後端部12b」と記載して説明する場合がある(図2参照)。さらに、第一電動機20のロータ軸24の両端のうち、基端A側の端部を「基端部24a」と記載して説明する場合がある。
図2に示すとおり、トランスアクスル1では、インプット軸12の後端部12bと第一電動機20のロータ軸24の基端部24aとが、軸線方向において所定距離分(ラップ距離D)ラップしている。別の言い方をすれば、トランスアクスル1では、インプット軸12が、第一電動機20側に侵入するように配置されている。そのため、トランスアクスル1は、幅方向Wの大きさをラップ距離D分小さくすることができる。
また、図4に示すとおり、トランスアクスル1では、インプット軸12の軸線Laが、第一電動機20の軸線Lbに対して、第一電動機20の径方向にオフセットするように設けられている。
図2に示すとおり、第一電動機20には、ステータ21のコイルエンドが配置されるコイルエンド室25が設けられている。コイルエンド室25は、隔壁部43とステータ21との距離を確保するように(絶縁距離を確保するように)設けられている。
第二電動機30(MG2)は、モータジェネレータからなる。第二電動機30には、インバータなどを内蔵するモータコントローラが接続されている。なお、図示を省略するが、発電機コントローラは、トランスアクスル1の上部に搭載されている。モータコントローラには、電池が接続されている。電池から出力される直流電力がモータコントローラに供給され、その直流電力がモータコントローラにより交流電力に変換されて、交流電力が第二電動機30に供給されることにより、第二電動機30が駆動される。
なお、以下の説明では、第一電動機20(MG1)及び第二電動機30(MG2)を総称して、単に「電動機18」と記載して説明する場合がある。
デファレンシャル機構32は、左右の駆動輪を駆動する左右一対のドライブシャフト(図示を省略)の間の差動を許容するとともに、これら左右一対のドライブシャフトに回転動力を伝達するように構成されている。図1に示すとおり、デファレンシャル機構32には、デフリングギア32a、デファレンシャルギア32bを含む複数のギアにより構成されている。
第二電動機30の動力は、複数のギアを介して、デファレンシャル機構32のデフリングギア32aに伝達され、デファレンシャル機構32から駆動輪2に伝達される。これにより、駆動輪2が回転し、車両Vが走行する。
トランスアクスルハウジング40(ケース体)は、第一電動機20や第二電動機30等を収容するための収容体である。図1に示すとおり、トランスアクスルハウジング40(ケース体)は、三つの構成部材によりひとつの収容体をなしている。より具体的に説明すると、トランスアクスルハウジング40は、第一構成体40a、第二構成体40b、及び第三構成体40cにより構成されている。
図1に示すとおり、第一構成体40aは、トランスアクスルハウジング40において幅方向Wの中間部分を形成している。図1に示すとおり、第一構成体40aには、隔壁部43(隔壁)が形成されており、隔壁部43によりモータ室41となる空間と、ギア室42となる空間とが仕切られている。また、第二構成体40bは、第一構成体40aのモータ室41側に取り付けられている。さらに、第三構成体40cは、ギア室42側に取り付けられている。
以下の説明では、第一構成体40a、第二構成体40b、及び第三構成体40cを総称して、トランスアクスルハウジング40と記載して説明する場合がある。
上述のとおり、トランスアクスルハウジング40の内部空間は、隔壁部43によりモータ室41とギア室42とに仕切られている。図1に示すとおり、モータ室41には、第一電動機20及び第二電動機30が収容されている。ギア室42には、インプットギア14や発電機ギア28、デファレンシャル機構32等が収容されている。
また、トランスアクスルハウジング40の内部にはオイルが収容されており、後述するオイルポンプ60によりオイルが圧送され、第一電動機20や第二電動機30が冷却されている。
なお、本実施形態では、トランスアクスルハウジング40を三つの構成部材により構成されるものとした例を示したが、二つ、あるいは四つ以上の構成体により形成されるものであってもよい。
図4は、トランスアクスル1のギア室42を示す側面図である。図4に示すとおり、トランスアクスルハウジング40のギア室42側の底部には、オイル貯留部50が設けられている。オイル貯留部50には、ストレーナ72が配置されている。
ストレーナ72を介してオイル貯留部50からオイルポンプ60に汲み上げられ、圧送されたオイルは、油路を経由して各電動機18の冷却に用いられる。また、電動機18の冷却等に用いられたオイルは、モータ室41からギア室42に連通する貫通孔などを介して、再びオイル貯留部50に戻る。なお、図示を省略するが、トランスアクスルハウジング40には、貫通孔として設けられた油路や、パイプ材などにより設けられた油路が設けられており、これらの油路がオイルの通路をなしている。
図3に示すとおり、隔壁部43には、凹部形成部44が設けられている。凹部形成部44には、ギア室42側からモータ室41側に窪むように形成された複数の凹部として、ギア収容室52、オイル案内室51、リリーフ室53等が設けられている。凹部形成部44は、後述する区画プレート70を介してオイルポンプカバー62が取り付けられる。
ギア収容室52には、後述するオイルポンプ60のポンプギア60aが収容される。オイル案内室51は、ストレーナ72から案内されたオイルの通路となる部分である。また、リリーフ室53には、後述するリリーフ弁68が配置され、オイルを放出する場合にオイルを通過させる放出室をなしている。また、図3に示すとおり、隔壁部43のギア収容室52の近傍には、MG1軸26の軸受(ベアリング)を支持する支持部45が形成されている。すなわち、本実施形態のトランスアクスル1では、凹部形成部44の一部として形成されたギア収容室52と軸受(ベアリング)を支持する支持部45とが、第一構成体40a(隔壁部43)において一体として形成されている。これにより、トランスアクスル1では、ギア収容室52及び支持部45の双方を隔壁部43に形成してこれらの離間距離を縮め、インプット軸12とMG1軸26との軸間距離を短くすることができる。その結果、トランスアクスル1のコンパクト化に貢献することができる。
オイルポンプ60は、オイル貯留部50のオイルを圧送するためのものである。図3に示すとおり、オイルポンプ60は、トランスアクスルハウジング40の隔壁部43に形成されたギア収容室52に収容されている。オイルポンプ60は、ポンプギア60aがインプット軸12の回転駆動に伴って回転し、オイルを圧送する。また、上述のとおり、第一電動機20は、エンジンの駆動により回転動力が伝達されて駆動するものとされており、オイルポンプ60はエンジンの駆動により、第一電動機20と連動して作動する。
オイルポンプカバー62は、トランスアクスルハウジング40の隔壁部43(ギア室42側)に対して、ボルトなどの部材により取り付けられている。より具体的に説明すると、オイルポンプカバー62は、トランスアクスルハウジング40(第一構成体40a)の隔壁部43(凹部形成部44)に形成されたギア収容室52やオイル案内室51、リリーフ室53などの凹部を閉塞するようにトランスアクスルハウジング40に取り付けられている。なお、オイルポンプカバー62とトランスアクスルハウジング40との間には、区画プレート70が介在している。
図3(a)に示すとおり、オイルポンプカバー62には、インプット軸12の軸受16が取り付けられている。言い方を換えれば、オイルポンプカバー62は、インプット軸12の軸受部としての機能と、オイルポンプ60のカバーとしての機能とを備えた軸受一体型オイルポンプカバーである。
なお、図3(b)に示すとおり、オイルポンプカバー62には、「略くの字」の形状とされた圧力調整室65が形成されている。圧力調整室65は、区画プレート70を介してリリーフ室53と隣接するように設けられており、オイルポンプ60により圧送されたオイルの油路として形成されている。また、オイルポンプカバー62には、ストレーナ72が接続されている。
区画プレート70は、トランスアクスルハウジング40(第一構成体40a)とオイルポンプカバー62との間に介在するように配置されている。言い方を換えれば、区画プレート70は、トランスアクスルハウジング40に形成された複数の凹部(ギア収容室52、リリーフ室53)と、オイルポンプカバー62に形成された凹部(圧力調整室65)との間を区画するように配置されている。
区画プレート70には、複数の連通孔71が形成されており、トランスアクスルハウジング40側のギア収容室52と圧力調整室65、あるいは圧力調整室65とリリーフ室53との間でオイルを流入可能とされている。なお、図3(a)に示すとおり、リリーフ室53にはリリーフ弁68が設けられており、連通孔71aはリリーフ弁68により閉塞されている。圧力調整室65の圧力が高くなると、リリーフ弁68がモータ室41側に押されて連通孔71aが開放され、リリーフ室53にオイルが流入する。これにより、トランスアクスル1では、油路の圧力が高くなった場合にオイルをリリーフする。
<オイルポンプの配置とオイルポンプカバーの構成>
次いで、車両Vのトランスアクスル1におけるオイルポンプ60及びオイルポンプカバー62の配置について、詳細に説明する。
上述のとおり、トランスアクスル1では、モータ室41とギア室42とを区画する隔壁部43にギア収容室52が設けられており、ギア収容室52にオイルポンプ60のポンプギア60aが収容されている。別の言い方をすれば、トランスアクスル1では、オイルポンプ60のギア収容室52が、トランスアクスルハウジング40の隔壁部43に形成されている。また、トランスアクスル1では、オイルポンプカバー62をギア室42側に配置させつつ、ギア収容室52を閉塞している。
このように、トランスアクスル1では、隔壁部43の凹部形成部44がオイルポンプボデーの一部として機能している。別の観点から説明すると、トランスアクスル1では、隔壁部43に形成された凹部形成部44に対してオイルポンプカバー62が取り付けられることにより、凹部形成部44及びオイルポンプカバー62がオイルポンプボデーとして機能している。
さらに、オイルポンプカバー62には、インプット軸12の軸受16を取り付けるための軸受部63が設けられている。このように、オイルポンプカバー62は、軸受部63としての機能と、オイルポンプ60のカバーとしての機能とを備えた軸受一体型オイルポンプカバーとされている。
上述のように、トランスアクスル1では、オイルポンプ60を収容するギア収容室52を隔壁部43に設けつつ、オイルポンプカバー62がオイルポンプ60のカバーとしての機能、及びインプット軸12の軸受部としての機能を兼ね備えている。そのため、車両Vのトランスアクスル1は、幅方向Wの大きさを小さくして、トランスアクスル1の小型化を実現している。
ここで、従来のトランスアクスルでは、分割可能な二つの構成部材をオイルポンプボデーとして組み立てた後に、そのオイルポンプボデーをボルト等の締結部材を用いてトランスアクスルハウジング40に取り付けていた。
これに対して、本実施形態のトランスアクスル1では、オイルポンプカバー62をトランスアクスルハウジング40の凹部形成部44に取り付けることにより、オイルポンプボデーを構成することができる。その結果、車両Vのトランスアクスル1では、オイルポンプボデーの組み立ての工数を削減できることに加え、締結部材などの部品点数を削減することができる。
さらに、図2に示すとおり、トランスアクスル1では、オイルポンプ60は、第一電動機20に対して軸線方向にラップするように設けられたインプット軸12の後端部12bに取り付けられている。別の観点から説明すると、オイルポンプ60は、インプットギア14と発電機ギア28とが噛み合う部分(噛み合い29)と第一電動機20との間であって、デッドスペースとなる位置に配置されている。また、オイルポンプ60は、インプット軸12の後端部12bに設けられている。これにより、車両Vのトランスアクスル1は、第一電動機20の後端B側(第二構成体40b側)にオイルポンプを設ける場合に比べ、ラップ距離D分トランスアクスル1の体格を小さくすることができる。
このように、車両Vでは、トランスアクスル1の幅方向Wの距離を短くして、トランスアクスル1の体格を小さくすることができる。逆の観点から説明すると、トランスアクスル1内の空間を確保しつつ、体格が大きくなることを抑制することができる。これにより、トランスアクスル1では、第一電動機20のコイルエンド室25の広さを確保することができる(絶縁距離を確保することができる)。
本発明は、車両のトランスアクスル等に好適に採用することができる。
V 車両
1 トランスアクスル
12 インプット軸
14 インプットギア(ギア)
16 軸受
18 電動機
20 第一電動機
28 発電機ギア(ギア)
29 噛み合い部
32b デファレンシャルギア
40 トランスアクスルハウジング
43 隔壁部(隔壁)
44 凹部形成部
52 ギア収容室
60 オイルポンプ
60a ポンプギア
62 オイルポンプカバー

Claims (2)

  1. インプット軸を介してエンジンから動力が伝達される電動機と、
    前記電動機が収容されるケース体と、
    オイルを圧送するためのオイルポンプと、
    前記オイルポンプのカバーをなすオイルポンプカバーと、を有し、
    前記オイルポンプが、前記インプット軸の後端部に配置されており、
    前記オイルポンプは、前記インプット軸のギアと前記電動機のギアとが噛み合う部分である噛み合い部と前記電動機との間に位置しており、
    前記インプット軸が、軸線方向において前記電動機とラップする位置に設けられており、
    前記ケース体には、前記電動機が収容されるモータ室と、前記ギアが収容されるギア室とを区画する隔壁が設けられており、
    前記隔壁には、凹部形成部が設けられており、前記凹部形成部に前記ギア室側から前記モータ室側に窪むように形成された複数の凹部として、前記オイルポンプのポンプギアが収容されるギア収容室と、オイルの通路となるオイル案内室とが形成されており、
    前記オイルポンプカバーには、前記インプット軸の軸受が取り付けられる軸受部が設けられており、
    前記電動機の軸を支持するための軸受を支持する支持部が、前記隔壁において前記ギア収容室に並ぶ位置に設けられていること、を特徴とする車両。
  2. 前記凹部形成部、リリーフ弁が配されるリリーフ室が設けられていること、を特徴とする請求項1に記載の車両。
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