JP7109688B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本願は、電力変換装置に関するものである。
電力変換装置は、一般的にスイッチング素子の駆動周波数を固定にしつつ、ゲートパルスの幅、またはゲートパルスの位相を調整することにより、入出力の電圧もしくは電流を制御している。
このような一般的な固定周波数動作に対して、スイッチング素子のスイッチング損失が導通損失より大きい条件にて、駆動周波数を低減する検討がなされている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2017/104304号
特許文献1に記載の電力変換装置は、入出力電圧が直流(一定)電圧のDC/DCコンバータにて、出力電圧に基づいて、出力平滑リアクトルの電流リプルが最大固定値になるようスイッチング周波数を制御している。つまり、入力と出力の電圧がいずれも一定の場合でしか適用できない。このため、入力がスイッチング1周期間で瞬時かつ動的に変動するAC/DCコンバータにおいては、固定電流リプルの下での連続動作は不可能となる。
また、先行技術では、出力電圧増加に伴いスイッチング周波数を低下させており、磁性部品の磁束密度の最大値が固定周波数動作時に対して増大することに伴い、鉄損とサイズがそれぞれ増大する課題がある。
本願は、上述のような問題を解決するためになされたもので、AC/DCコンバータの連続制御を可能とし、特定部品もしくは回路全体の損失低減が可能となる電力変換装置を提供することを目的とする。
本願に開示される電力変換装置は、
整流回路、リアクトル、およびスイッチング素子を有し、交流電源からの交流電圧を直流電圧に変換するAC/DCコンバータと、
交流電圧を検出する第1の電圧検出器と、
AC/DCコンバータで変換された直流電圧を検出する第2の電圧検出器と、
第1の電圧検出器の出力および第2の電圧検出器の出力の少なくとも一方に基づいて、スイッチング素子の駆動周波数を制御する制御装置と、
を備え、
制御装置は、交流電源の1周期のうちの一部の期間であって、第1の電圧検出器の検出電圧が最大となる時点を含む期間において、リアクトルの磁束密度、リアクトルの電流リプル、または電力変換損失のいずれかが一定値となるようにスイッチング素子の駆動周波数を制御することを特徴とする。
本願に開示される電力変換装置によれば、第1または第2の電圧検出器の出力に基づいて、動的に駆動周波数を制御できる。これにより、電力変換の際の損失低減が可能となる。
実施の形態1に係る電力変換装置の回路構成の1例を示す回路構成図である。 実施の形態1に係る制御装置のハードウエア構成図である。 実施の形態1に係る比較例の簡易動作波形図である。 実施の形態1に係る簡易動作波形図である。 実施の形態2に係る比較例の簡易動作波形図である。 実施の形態2に係る簡易動作波形図である。 実施の形態3に係る比較例の簡易動作波形図である。 実施の形態3に係る簡易動作波形図である。 実施の形態4に係る簡易動作波形図である。 実施の形態5に係る電力変換装置の回路構成の1例を示す回路構成図である。 実施の形態5に係る簡易動作波形図である。 実施の形態5に係る別の簡易動作波形図である。 実施の形態5に係る別の簡易動作波形図である。
以下、本願に係る電力変換装置の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、同一内容および相当部については同一符号を配し、その詳しい説明は省略する。以降の実施の形態も同様に、同一符号を付した構成について重複した説明は省略する。
<入力電圧位相に応じた制御>
実施の形態1.
実施の形態1に係る電力変換装置について、図面を参照して説明する。図1は、実施の形態1に係る電力変換装置の回路構成図の1例であり、交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータ10を備えている。
[回路構成の説明]
実施の形態1に示す電力変換装置は、交流電源1、入力側ダイオード整流ブリッジ2、力率改善用リアクトル3、ダイオード素子4、スイッチング素子5、平滑用コンデンサ6、第1の電圧検出器71、第2の電圧検出器72、第1の電流検出器73、第2の電流検出器74、直流負荷8と、制御装置9により構成される。力率改善用リアクトル3、ダイオード素子4、スイッチング素子5、および平滑用コンデンサ6で昇圧チョッパ回路を構成している。
交流電源1は、商用交流系統または自家発電機などである。直流負荷8は、純粋な抵抗負荷だけでなく、例えば、車両走行用の高圧バッテリ、または車用電装品の電源である鉛バッテリ、電気2重層コンデンサ(EDLC:Electric Double Layer Capacitor)で構成しても良い。なお、交流電源1および直流負荷8が上記のものに限定されるものでないことは自明である。
力率改善用リアクトル3は、一端が入力側ダイオード整流ブリッジ2の正極側出力母線と接続され、他端がダイオード素子4とスイッチング素子5の接続点と接続される減流リアクトルである。なお、力率改善用リアクトル3は、入力側ダイオード整流ブリッジ2の負極側出力母線とスイッチング素子5のソース端子とに接続してもよく、入力側ダイオード整流ブリッジ2の入出力母線の両端にそれぞれ分散して接続しても良い。
ダイオード素子4は、ファストリカバリダイオード(FRD:Fast Recovery Diode)、ソフトリカバリダイオード(SRD:Soft Recovery Diode)の種類に限定されない他、SiC(Silicon Carbide)、GaN(Gallium Nitride)、またはGa(酸化ガリウム)などの材料を用いたものでもよい。さらに、スイッチング素子で代用して同期整流をしても良い。
スイッチング素子5は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)に限らず、SiC-MOSFET、GaN-FET、GaN-HEMT(High Electron Mobility Transistor)、またはGa-MOSFETを用いてもよい。
また、図1に示すAC/DCコンバータでは、上述した通り、昇圧チョッパ回路構成としているが、入力側ダイオード整流ブリッジ2を省略したセミブリッジレス型、またはトーテムポール型の構成であっても良いことは言うまでもない。
本願の電力変換装置は、第1の電圧検出器71、第2の電圧検出器72と第1の電流検出器73、第2の電流検出器74を用いて、それらの検出値の一部または全部に基づいて制御装置9でフィードバック演算を行う。制御装置9は、スイッチング素子5の制御を行う。すなわち、第1の電圧検出器71、第2の電圧検出器72と第1の電流検出器73、第2の電流検出器74から得られる検出値の一部または全部に基づいて、スイッチング素子5のゲートに対して駆動信号Xを送信し、スイッチング素子5のオンオフを制御することにより所望の動作を行うことができる。
また、制御装置9は、入力力率の値が1となるように、第1の電流検出器73から得られる交流入力電流Iinの検出値を制御するためのスイッチング素子5のデューティ比dutyを演算する。具体的には、第1の電圧検出器71から得られる交流入力電圧vinの検出値と同期した正弦波状の予め定められた電流指令(目標正弦波電流)Iin*と、交流入力電流Iinの検出値との電流差を算出する。算出した電流差をフィードバック量として比例制御もしくは比例積分制御により演算し、力率制御に関するデューティ比duty_fbを出力する。
制御装置9内のマイコンのハードウエアの一例を図2に示す。プロセッサ100と記憶装置101から構成され、図示していないが、記憶装置はランダムアクセスメモリ等の揮発性記憶装置と、フラッシュメモリ等の不揮発性の補助記憶装置とを具備する。また、フラッシュメモリの代わりにハードディスクの補助記憶装置を具備してもよい。プロセッサ100は、記憶装置101から入力されたプログラムを実行することにより、駆動信号Xを出力する。この場合、補助記憶装置から揮発性記憶装置を介してプロセッサ100にプログラムが入力される。また、プロセッサ100は、演算結果等のデータを記憶装置101の揮発性記憶装置に出力してもよいし、揮発性記憶装置を介して補助記憶装置にデータを保存してもよい。
[磁束密度一定制御]
はじめに、力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度Bを対象としてスイッチング素子5の駆動周波数の制御を行う場合について説明する。まず、比較例を説明する。なお、実施の形態1では、AC/DCコンバータ10の出力電圧Voutの変動量をゼロ、つまり一定値として扱うこととする。
図3は、AC/DCコンバータ10の比較例の簡易動作波形図であり、交流電源の1周期における動作を示している。図3において、交流電源1からの入力電圧vinの瞬時値(第1の電圧検出器71の出力)は、入力側ダイオード整流ブリッジ2を介して全波整流され、|vin|となる。また、AC/DCコンバータ10の出力電圧Vout(第2の電圧検出器72の出力)は、一定値の直流電圧としている。さらに、スイッチング素子5の駆動周波数fswを予め設定した最大値fsw,maxで固定しているものとする。
このとき、スイッチング素子5のデューティ比dutyは、入力電圧vinがゼロとなる位相で1となり、ピークとなる位相で最小となるよう変化する。本動作は、式(1)で表すことが出来る。式(1)で得られたデューティ比duty_vtと上述した力率制御に関するデューティ比duty_fbとに基づいてスイッチング素子5のデューティ比dutyを決定する。
Figure 0007109688000001
なお、力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度Bは、式(2)となる。ここで、式(2)のNは力率改善用リアクトル3の巻数であり、Aeは力率改善用リアクトル3の磁性コアの実効断面積である。式(2)からわかるように、スイッチング素子5の駆動周波数fswが固定値の場合、入力電圧の位相に応じて、磁束密度Bはゼロから磁束密度の最大値Bmaxまで変化する。
Figure 0007109688000002
この比較例の制御では、出力電圧Voutが一定のため、入力電圧vinが低下するに従い、力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度Bは低下する。
従って、力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度Bがゼロとなってもスイッチング素子5は、固定周波数fsw,maxで動作するため、軽負荷条件の場合、全体損失に対するスイッチング損失の割合が大きくなり、電力変換効率の低下を招いてしまう。
これに対して、本実施の形態の制御では、力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度Bを、比較例で説明した磁束密度の最大値Bmax以下の一定値になるように、スイッチング素子5の駆動周波数fswを制御する。すなわち、比較例の説明において述べたデューティ比dutyのフィードバック制御に加え、力率改善用リアクトル3の磁束密度が一定値となるようにスイッチング素子5の駆動周波数fswを演算する。具体的には、予め定められた電圧指令(目標正弦波電圧)vin*と、第1の電圧検出器71から得られる入力電圧vinの瞬時値との電圧差を算出する。算出した電圧差をフィードバック量として比例制御もしくは比例積分制御により演算し、スイッチング素子5の駆動周波数fswを算出する。
図4は、実施の形態1の電力変換装置の簡易動作波形図であり、図3と同様に交流電源の1周期における動作を示している。制御装置9は、力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度Bが、交流電源の1周期のうちの一部の期間であって、第1の電圧検出器71の検出電圧が最大となる時点を含む期間において、一定値である予め設定した磁束密度の指令値Brefに追従するようにスイッチング素子5の駆動周波数fswを制御する。図4に示す例では、力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度Bが交流電源の1周期のうちの一部の期間においてBmaxとなるように、スイッチング素子5の駆動周波数を制御する。
ここで、入力電圧vinがゼロのときに、スイッチング素子5の駆動周波数fswをゼロにすると、式(2)の関係から、力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度Bは理論上、無限大に発散してしまう。このため、入力電圧vinのゼロクロス点近傍では、スイッチング素子5の駆動周波数fswを、入力電圧vinが最大となる時点における駆動周波数fswより小さい、ゼロでない周波数とする。例えば、図3のように設定したスイッチング素子5の駆動周波数の最小値fsw,minを下限値として設定し、ゼロクロス点では、この駆動周波数の最小値fsw,minとなるように制御しておくことで、磁束密度Bの発散を抑制することができる。なお、駆動周波数fswと力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度Bの増減関係はこれに限るものでない。
また、図4の例では、出力電圧Voutが一定値であるため、入力電圧vinの検出値を用いてデューティ比dutyを演算すればよい。逆に、入力電圧vinが既知の一定値である場合は、出力電圧Voutの検出値を用いてデューティ比dutyを演算すればよい。入力電圧vinと出力電圧Voutがいずれも動的に変化する場合は、両方の検出値を用いてデューティ比dutyを演算することはいうまでもない。
なお、上述のフィードバック制御のみならず、式(3)を用いてフィードフォワード制御を加えて、スイッチング素子5の駆動周波数fswを制御しても良い。具体的には、第1の電圧検出器71から得られる入力電圧vinと、第2の電圧検出器72から得られる出力電圧Voutと、力率改善用リアクトル3の巻数Nと、磁性コアの実効断面積Aeと、予め設定した磁性コアの磁束密度の指令値Brefとを式(3)に代入して得られたフィードフォワード演算項を、上述したフィードバック制御のフィードバック演算項に加算することで、精度良くスイッチング素子5の駆動周波数を制御することができる。なお、出力電圧Voutは、第2の電圧検出器72から得られる検出値だけでなく、制御指令値Brefに対する電圧を設けている場合は、これを用いても良い。
Figure 0007109688000003
以上のように、実施の形態1では、入力電圧vinがゼロクロス点から上昇、もしくはゼロクロス点へ低減するに従い、力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度Bが、一定値である予め設定した磁束密度の指令値Brefに追従するようにスイッチング素子5の駆動周波数fswを制御することにより、電力変換時の無駄な損失を低減できる。また、入力電圧vinのゼロクロス点で、駆動周波数の最小値fsw,minを下限値として設定することにより、ゼロクロス点での無駄な損失を抑制できる。
実施の形態2.
[電流リプル一定制御]
次に、前述のように力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度Bを指令値追従制御の対象とする代わりに、入力電流リプル(脈動)を対象とした、スイッチング素子5の駆動周波数の制御について説明する。なお、回路構成は実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
図5は、比較例として示す、AC/DCコンバータ10の簡易動作波形図である。図5において、交流電源1からの入力電圧vinの瞬時値は、入力側ダイオード整流ブリッジ2を介して全波整流され、|vin|となる。また、AC/DCコンバータ10の出力電圧Voutは、一定値の直流電圧としている。さらに、スイッチング素子5の駆動周波数fswを予め設定した最大値fsw,maxで固定しているものとする。このとき、スイッチング素子5のデューティ比dutyを演算するフィードバック制御については、実施の形態1と同様であるため説明は省略する。
なお、第1の電流検出器73から得られる瞬時の入力電流Iinには、力率改善用リアクトル3の励磁およびリセット(消磁)により、電流リプルΔIripが重畳している。電流リプルΔIripは式(4)で表すことができる。ここで、式(4)のLpfcは、力率改善用リアクトル3のインダクタンスである。式(4)からわかるように、スイッチング素子5の駆動周波数fswが固定値の場合、入力電圧の位相に応じて電流リプルが変化する。
Figure 0007109688000004
この比較例の制御では、出力電圧Voutが一定のとき、入力電圧vinが高くなるに従い、入力電流リプルΔIripは低下する。
従って、入力電流リプルが最小値ΔIrip,minとなってもスイッチング素子5は、最大周波数fsw,maxで動作するため、軽負荷条件の場合、全体損失に対するスイッチング損失の割合が大きくなり、電力変換効率の低下を招いてしまう。
これに対して、本実施の形態の制御では、第1の電流検出器73から得られる瞬時の入力電流Iinの電流リプルΔIripを、設定されるスイッチング素子5の駆動周波数の最大値(fsw,max)固定で動作させた際の電流リプルの最大値ΔIrip,max以下の一定値になるように、スイッチング素子5の駆動周波数を制御する。すなわち、上述のデューティ比dutyのフィードバック制御に加え、入力電流Iinの電流リプルΔIripが一定値となるように、第1の電圧検出器71から得られる入力電圧vinの瞬時値を制御するためのスイッチング素子5の駆動周波数fswを演算する。具体的には、入力電流Iinの電流リプルΔIripが一定値となるように予め定められた電圧指令(目標正弦波電圧)vin*と、第1の電圧検出器71から得られる入力電圧vinの瞬時値との電圧差を算出する。算出した電圧差をフィードバック量として比例制御もしくは比例積分制御により演算し、スイッチング素子5の駆動周波数fswを出力する。
図6は、実施の形態2の電力変換装置の簡易動作波形図であり、交流電源の1周期における動作を示している。入力電圧vinが最大となるときのスイッチング素子の駆動周波数fswを最小値fsw,minと設定するとき、入力電圧vinがゼロクロス点から上昇、もしくはゼロクロス点へ低減するに従い、第1の電流検出器73から得られる入力電流Iinの電流リプルΔIripが、交流電源の1周期のうちの一部の期間であって、第1の電圧検出器の検出電圧が最大となる時点を含む期間において、一定値である予め設定した電流リプルの指令値に追従するようにスイッチング素子の駆動周波数fswを制御する。なお、入力電圧vinがゼロクロス位相近傍にあるとき、入力電圧vinが最大となる時点における駆動周波数fsw,minより大きい周波数とする。例えば、スイッチング素子5の駆動周波数fswによらず入力電流リプルΔIripは極大となるため、図6のようにゼロクロス点近傍は固定周波数fsw,maxでの動作としても良い。なお、駆動周波数fswと電流リプルΔIripの増減関係はこれに限るものでない。
また、図6の例では、出力電圧Voutが一定値であるため、入力電圧vinの検出値を用いてデューティ比dutyを演算すればよい。逆に、入力電圧vinが既知の一定値である場合は、出力電圧Voutの検出値を用いてデューティ比dutyを演算すればよい。入力電圧vinと出力電圧Voutがいずれも動的に変化する場合は、両方の検出値を用いてデューティ比dutyを演算することはいうまでもない。
なお、上述のフィードバック制御のみならず、式(5)を用いてフィードフォワード制御を加えて、スイッチング素子5の駆動周波数fswを制御しても良い。具体的には、第1の電圧検出器71から得られる入力電圧vinと、第2の電圧検出器72から得られる出力電圧Voutと、力率改善用リアクトル3のインダクタンスLpfcと、予め設定した入力電流リプルの指令値ΔIrip,refとを式(5)に代入して得られたフィードフォワード演算項を、上述したフィードバック制御のフィードバック演算項に加算することで、精度良くスイッチング素子5の駆動周波数を制御することができる。なお、出力電圧Voutは、第2の電圧検出器72から得られる検出値だけでなく、制御指令値の電圧を設けている際は、これを用いても良い。
Figure 0007109688000005
以上のように、実施の形態2では、入力電圧vinがゼロクロス点から上昇、もしくはゼロクロス点へ低減するに従い、第1の電流検出器73から得られる入力電流Iinの電流リプルΔIripが、予め設定した電流リプルの指令値ΔIrip,refに追従するようにスイッチング素子の駆動周波数fswを制御することにより、電力変換時の無駄な損失を低減できる。
実施の形態3.
[損失最小化制御]
次に、力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度、または入力電流リプルを対象とする代わりに、電力変換損失を対象とした、スイッチング素子5の駆動周波数の制御について説明する。なお、回路構成は実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
図7は、比較例のAC/DCコンバータ10の簡易動作波形図である。図7において、交流電源1からの入力電圧vinの瞬時値は、入力側ダイオード整流ブリッジ2を介して全波整流され、|vin|となる。また、AC/DCコンバータの出力電圧Voutは、一定値の直流電圧としている。さらに、スイッチング素子5の駆動周波数fswを、予め設定した最大値fsw,maxで固定しているものとする。このとき、スイッチング素子5のデューティ比dutyは、実施の形態1で説明したのと同様であるため説明は省略する。
図7に示すように、比較例として、入力電圧vinが増加するに従い、電力変換装置の電力変換損失Plossが増加する特性となる場合を想定する。なお、ここでの電力変換損失Plossとは、AC/DCコンバータ10の第1の電圧検出器71から得られる入力電圧vinと第1の電流検出器73から得られる入力電流Iinから算出される入力電力と、第2の電圧検出器72から得られる出力電圧Voutと第2の電流検出器74から得られる出力電流Ioutから得られる出力電力との差分を示す。なお、図7に示す電力変換損失Plossは瞬時値であるため動的に変化している。図7では、電力変換損失の瞬時値が、最小値Ploss,minの場合と最大値Ploss,maxの場合のいずれにおいても、スイッチング素子5は、最大周波数fsw,maxで動作している。
これに対して、本実施の形態の制御では、入出力の第1の電圧検出器71、第2の電圧検出器72および入出力の第1の電流検出器73、第2の電流検出器74から得られる瞬時の電力変換損失Plossを、予め設定されるスイッチング素子5の駆動周波数の最大値(fsw,max)固定で動作させた際の、瞬時の電力変換損失Plossの最大値Ploss,max未満の予め設定された一定値になるように、スイッチング素子5の駆動周波数を制御する。すなわち、上述のデューティ比dutyのフィードバック制御に加え、電力変換損失Plossが一定値となるようなスイッチング素子5の駆動周波数fswを演算する。具体的には、AC/DCコンバータ10の第1の電圧検出器71から得られる入力電圧vinと第1の電流検出器73から得られる入力電流Iinから算出される入力電力と、第2の電圧検出器72から得られる出力電圧Voutと第2の電流検出器74から得られる出力電流Ioutから得られる出力電力との差分と、予め定められた損失指令(目標電力変換損失)Ploss*との電力差を算出する。算出した差分値をフィードバック量として比例制御もしくは比例積分制御により演算し、スイッチング素子5の駆動周波数fswを出力する。
図8は、実施の形態3の電力変換装置の簡易動作波形図であり、交流電源の1周期における動作を示している。制御装置9は、交流電源の1周期のうちの一部の期間であって、第1の電圧検出器71の検出電圧が最大となる時点を含む期間において、瞬時の電力変換損失Plossが、一定値である予め設定した瞬時の電力変換損失の指令値Ploss,refに追従するようにスイッチング素子5の駆動周波数fswを制御する。
なお、入力電圧vinがゼロクロス位相近傍にあるとき、スイッチング素子5の駆動周波数fswによらず瞬時の電力変換損失Plossは極小となるため、図7のようにゼロクロス近傍は固定周波数での動作としても良い。なお、駆動周波数fswと瞬時の電力変換損失Plossの増減関係はこれに限るものでない。
また、図8の例では、出力電圧Voutが一定値であるため、入力電圧vinの検出値を用いてデューティ比dutyを演算すればよい。また、入力電圧vinが既知の一定値である場合は、出力電圧Voutの検出値を用いてデューティ比dutyを演算すればよい。入力電圧vinと出力電圧Voutがいずれも動的に変化する場合は、両方の検出値を用いてデューティ比dutyを演算することはいうまでもない。
以上のように、実施の形態3では、入力電圧vinがゼロクロス点から上昇、もしくはゼロクロス点へ低減するに従い、瞬時の電力変換損失Plossが、予め設定した瞬時の電力変換損失の指令値Ploss,refに追従するようにスイッチング素子5の駆動周波数fswを制御することにより、電力変換時の無駄な損失を低減できる。
実施の形態4.
上述した制御に加えて、力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度Bと入力電流リプルΔIripの関係から、スイッチング素子5の駆動周波数fswを制御しても良い。すなわち、駆動周波数fswの変動に応じて磁束密度Bまたは電流リプルΔIripを増減させ、予め設定された電力変換損失に追従するようにスイッチング素子5を制御する。例えば、図9のように、スイッチング素子5の駆動周波数fswが高くなるに従い、力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度Bが増加し、且つ入力電流リプルΔIripが低減する関係にあるとき、磁束密度Bと電流リプルΔIripを調整し、予め設定した瞬時の電力変換損失の指令値Ploss,refに追従するように駆動周波数fswを制御する。なお、回路構成は実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
なお、具体的な手法としては、山登り法のように、動的に駆動周波数fswをパラメータとしつつ、磁束密度Bと電流リプルΔIripを増減させ、瞬時電力の指令値に追従するポイントを探索しても良く、ルックアップテーブルのように予め設定した動作ポイントへ駆動周波数を推移させて、瞬時電力の指令値に追従させても良い。なお、駆動周波数と磁束密度と電流リプルの増減関係はこれに限るものでない。
以上のように、実施の形態4によれば、リアクトルの磁束密度と、電流リプルのいずれかに依存する損失のバランスをとり、低損失な駆動周波数の領域で制御することにより、電力変換時の無駄なスイッチング損失を低減できる。
<出力電圧の変動量に応じた制御>
実施の形態5.
図10は、実施の形態5に係る電力変換装置の回路構成図の1例であり、実施の形態1にて説明したAC/DCコンバータ10の出力端子と直流負荷8との間に、絶縁形DC/DCコンバータ11を介した構成としている。AC/DCコンバータ10の構成については、実施の形態1にて述べているため、詳細な説明は繰り返さない。絶縁形DC/DCコンバータ11は、スイッチング素子1111~1114から構成される1次側インバータ回路と、絶縁トランス112と、ダイオード素子1131~1134からなる2次側整流回路と、平滑用リアクトル114と、平滑用コンデンサ115と、負荷電圧を検出する負荷電圧検出器1161と、負荷電流を検出する負荷電圧検出器1162とを備える。
絶縁形DC/DCコンバータ11の1次側インバータを構成するスイッチング素子1111~1114は、IGBT、MOSFETに限らず、SiC-MOSFET、GaN-FET、GaN-HEMT、またはGa-MOSFETを用いてもよい。また、2次側整流回路は、図10のようなダイオード整流ブリッジだけでなく、MOSFETなどのスイッチング素子を用いて同期整流回路にしても良い。
図10のように、直流負荷8の前段に絶縁形DC/DCコンバータ11が接続されている場合において、絶縁形DC/DCコンバータ11は直流負荷8への出力制御を行うためにデューティ比またはスイッチング素子5の駆動周波数を制御することで、絶縁形DC/DCコンバータ11の入力電圧、つまりAC/DCコンバータ10の出力電圧Voutが変動する場合がある。そこで、実施の形態4では、この出力電圧Voutの変動量に応じて、AC/DCコンバータのスイッチング素子5の駆動周波数fswが制御される場合について説明する。
すなわち、実施の形態5における制御は、実施の形態1~3と同様に、力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度、入力電流リプル、もしくは、電力変換損失のいずれかを対象として、図11から図13のようにAC/DCコンバータのスイッチング素子5の駆動周波数fswを制御することができる。
図11は、力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度を対象としたときにおける電力変換装置の簡易動作波形図である。また、図12は、入力電流リプルを対象としたときにおける電力変換装置の簡易動作波形図である。また、図13は、電力変換損失を対象としたときにおける電力変換装置の簡易動作波形図である。
図11から図13の動作波形図において、時刻T1で第2の電圧検出器72から得られるAC/DCコンバータの出力電圧Voutが変動した場合を想定する。なお、初期時刻を0とする。また、出力電圧Voutは時刻T1に変動し、その他の期間における出力電圧Voutは一定に制御されているものとし、入力電圧vinは一定の実効値vin,rmsの交流電圧とする。なお、初期時刻0から出力電圧の変動時刻T1の間は、実施の形態1~3と同様の動作であるため説明を省略する。
図11のように、第2の電圧検出器72から得られる出力電圧Voutが時刻T1にて、Vout1からVout2に変動したとき、これに応じて式(1)の関係からスイッチング素子5のデューティ比dutyが変動する。Vout2がVout1より小さいため、時刻T1以後のデューティ比dutyの最小値は時刻T1以前のものに対して低い値となる。このことから、時刻T1以後も時刻T1以前のスイッチング素子5の駆動周波数fswで動作させると、時刻T1以後の力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度の最大値Bmax2(図示せず)は、時刻T1以前の最大値Bmaxよりも低い値となる。このとき、時刻T1以前の最大値Bmaxと時刻T1以後の最大値Bmax2との差分は、無駄なスイッチング損失に起因することがあり、これを抑制するため、時刻T1以後のスイッチング素子5の駆動周波数の最大値fsw,max2は、時刻T1以前の最大値fsw,max1よりも低い値に設定し、Bmaxを一定にする必要がある。
これらのことから、第2の電圧検出器72から得られる出力電圧Voutが時刻T1にて、Vout1からVout2に変動したとき、力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度Bを、出力電圧の変動前と同様の、予め設定した磁束密度の指令値Brefに追従するようにスイッチング素子5の駆動周波数fswを制御することで、軽負荷時における全体損失に対するスイッチング損失の割合を低減でき、低損失な動作が実現可能となる。なお、力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度の指令値Brefは、出力電圧の変動ごとに変えても良く、その場合においても同様の制御が成り立つことはいうまでもない。
次に、入力電流の電流リプルを対象としてスイッチング素子5の駆動周波数を制御する場合について説明する。図12のように、第2の電圧検出器72から得られる出力電圧Voutが時刻T1にて、Vout1からVout2に変動したとき、スイッチング素子5のデューティ比dutyが変動する。Vout2がVout1より小さい場合、デューティ比dutyの時刻T1以後のピーク値は時刻T1以前のピーク値に対して低い値となる。このことから、時刻T1以前のスイッチング素子5の駆動周波数fswで動作すると、時刻T1以後の入力電流の電流リプルの最大値ΔIrip,max2は、時刻T1以前の最大値ΔIrip,maxよりも低い値となる。このとき、最大値ΔIrip,max2と、最大値ΔIrip,maxとの差分は、無駄なスイッチング損失に起因することがあり、これを抑制するため、時刻T1以後のスイッチング素子5の駆動周波数の最小値fsw,min2は、時刻T1以前の最小値fsw,min1よりも低い値に設定し、ΔIrip,maxを一定にする必要がある。
これらのことから、第2の電圧検出器72から得られる出力電圧Voutが、時刻T1にて、Vout1からVout2に変動したとき、入力電流の電流リプルΔIripを、出力電圧の変動前と同様の、予め設定した電流リプル指令値ΔIrip,refに追従するようにスイッチング素子5の駆動周波数fswを制御することで、軽負荷時における全体損失に対するスイッチング損失の割合を低減でき、低損失な動作が実現可能となる。なお、入力電流の電流リプルの指令値は、出力電圧の変動ごとに変えても良く、その場合においても同様の制御が成り立つことはいうまでもない。
次に、電力変換損失を対象としてスイッチング素子5の駆動周波数を制御する場合について説明する。ここで、電力変換損失とは、AC/DCコンバータ10の部分における損失と定義する。図13のように、第2の電圧検出器72から得られる出力電圧Voutが時刻T1にて、Vout1より低いVout2に変動し、且つスイッチング素子5の駆動周波数fswが時刻T1以前と同値であるとき、時刻T1以後の電力変換損失の最大値Ploss,max2が時刻T1以前の最大値Ploss,maxに対して大きい値となる。このとき、電力変換損失Plossを時刻T1以前の電力変換装置の指令値Ploss,refに追従するよう、時刻T1以後のスイッチング素子5の駆動周波数の最小値fsw,min2は、時刻T1以前の最小値fsw,min1よりも低い値に設定し、Ploss,maxを一定にする必要がある。
これらのことから、第2の電圧検出器72から得られる出力電圧が時刻T1にて、Vout1からVout2に変動したとき、AC/DCコンバータの瞬時の電力変換損失を、出力電圧の変動前と同様の、予め設定した電力変換損失の指令値Ploss,refに追従するようにスイッチング素子5の駆動周波数を調整することで、低損失な動作が実現可能となる。なお、瞬時の電力変換損失の指令値Ploss,refは、出力電圧Voutの変動ごとに変えても良く、その場合においても同様の制御が成り立つことはいうまでもない。
以上のように実施の形態5によれば、第2の電圧検出器72の出力電圧の変動に応じて、力率改善用リアクトル3の磁性コアの磁束密度、入力電流リプル、もしくは、電力変換損失のいずれかが一定値となるようにスイッチング素子5の駆動周波数を制御することにより、電力変換の損失の大部分を占めるスイッチング素子のスイッチング損失を低減することができる。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1:交流電源、2:入力側ダイオード整流ブリッジ、3:力率改善用リアクトル、4:ダイオード素子、5:スイッチング素子、6:平滑用コンデンサ、71:第1の電圧検出器、72:第2の電圧検出器、73:第1の電流検出器、74:第2の電流検出器、8:直流負荷、9:制御装置、10:AC/DCコンバータ、11:絶縁形DC/DCコンバータ

Claims (10)

  1. 整流回路、リアクトル、およびスイッチング素子を有し、交流電源からの交流電圧を直流電圧に変換するAC/DCコンバータと、
    前記交流電圧を検出する第1の電圧検出器と、
    前記AC/DCコンバータで変換された直流電圧を検出する第2の電圧検出器と、
    前記第1の電圧検出器の出力および前記第2の電圧検出器の出力の少なくとも一方に基づいて、前記スイッチング素子の駆動周波数を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記交流電源の1周期のうちの一部の期間であって、前記第1の電圧検出器の検出電圧が最大となる時点を含む期間において、前記リアクトルの磁束密度、前記リアクトルの電流リプル、または電力変換損失のいずれかが一定値となるように前記スイッチング素子の駆動周波数を制御することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記AC/DCコンバータに入力される交流入力電流を検出する第1の電流検出器をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記第1の電圧検出器の出力および前記第2の電圧検出器の出力の少なくとも一方と、前記第1の電流検出器の出力と、に基づいて前記スイッチング素子のデューティを算出し、
    前記第1の電圧検出器の出力と、算出した前記デューティとに基づいて、前記スイッチング素子の駆動周波数を算出すること、を特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御装置は、前記リアクトルの磁束密度が一定値となるように制御する場合、前記第1の電圧検出器から得られる入力電圧のゼロクロス点において、前記第1の電圧検出器の検出電圧が最大となる時点における駆動周波数より小さい周波数で前記スイッチング素子を動作させることを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御装置は、前記リアクトルの磁束密度が一定値となるように制御する場合、前記第1の電圧検出器から得られる入力電圧のゼロクロス点では、前記交流電源の1周期における最も小さい駆動周波数で前記スイッチング素子を動作させることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御装置は、前記リアクトルの電流リプルまたは前記電力変換損失が一定値となるように制御する場合、前記第1の電圧検出器から得られる入力電圧のゼロクロス点では、前記第1の電圧検出器の検出電圧が最大となる時点における駆動周波数より大きい周波数で前記スイッチング素子を動作させることを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  6. 前記制御装置は、前記リアクトルの電流リプルまたは前記電力変換損失が一定値となるように制御する場合、前記第1の電圧検出器から得られる入力電圧のゼロクロス点では、1周期における最も大きい駆動周波数で前記スイッチング素子を動作させることを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記制御装置は、前記第2の電圧検出器の検出結果が変動した場合において、前記リアクトルの磁束密度、前記リアクトルの電流リプル、または前記電力変換損失のいずれかが一定値となるように前記スイッチング素子の駆動周波数を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  8. 前記スイッチング素子の駆動周波数の変動に応じて前記リアクトルの磁束密度または前記リアクトルの電流リプルを増減させ、予め設定された電力変換損失に追従するように前記スイッチング素子を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  9. 前記制御装置は、以下の式を用いて前記スイッチング素子の駆動周波数を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
    Figure 0007109688000006
    ただし、式中、
    Brefは、磁束密度の指令値、
    Nは、リアクトルの巻数、
    Aeは、リアクトルの磁性コアの実効断面積、
    vinは、第1の電圧検出器の出力、
    Voutは、第2の電圧検出器の出力、
    fswは、スイッチング素子の駆動周波数、
    を示すものとする。


  10. 前記制御装置は、以下の式を用いて前記スイッチング素子の駆動周波数を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
    Figure 0007109688000007

    ただし、式中、
    ΔIrip,refは、リアクトルの電流リプル指令値、
    Lpfcは、リアクトルのインダクタンス、
    vinは、第1の電圧検出器の出力、
    Voutは、第2の電圧検出器の出力、
    fswは、スイッチング素子の駆動周波数、
    を示すものとする。
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