JP7109258B2 - 電極埋設部材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、セラミックス製の基材に内部電極が埋設された電極埋設部材およびその製造方法に関する。
従来、セラミックス製の基材に内部電極が埋設された電極埋設部材が知られている(例えば、特許文献1参照)。電極埋設部材では、端子を内部電極に接続させるための端子穴を基材に穿設するときに、内部電極を傷つけないように内部電極と端子とを接続する個所に接続部材を予め配置しておくことがあり、この接続部材によって、内部電極が傷つくことを防止することができる。
特許第5591627号公報
電極埋設部材においては、接続部材と端子とを接続した接続界面の角部に端子の熱膨張などによって内部応力が誘起されクラックが入り、そのクラックが内部電極や基材の表面まで悪影響を及ぼすことがある。従って、接続部材から基材の表面までの離間距離が短いと、歩留まりが悪くなるという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑み、クラック等による内部電極又は基材表面への悪影響を抑制することができる電極埋設部材の製造方法を提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明は、
表面(例えば、実施形態の表面2a。以下同一。)及び裏面(例えば、実施形態の裏面2b。以下同一。)を有し、セラミックスからなる板状の基材(例えば、実施形態の基材2。以下同一。)と、
前記基材の表面に沿って延在し、前記基材に埋設される内部電極(例えば、実施形態の内部電極3。以下同一。)と、
前記基材に埋設され、前記基材の厚み方向に延在する前記内部電極と電気的に接続される内部導体部(例えば、実施形態の内部導体部6。以下同一。)と、
前記基材の裏面から前記基材内部に伸長する端子穴(例えば、実施形態の端子穴14。以下同一。)と、
前記端子穴に配置され、前記内部導体部を介して前記内部電極に電気的に接続される端子(例えば、実施形態の端子4。以下同一。)と、
を備える電極埋設部材(例えば、実施形態の電極埋設部材1。以下同一。)の製造方法であって、
貫通孔(例えば、実施形態の貫通孔5a。以下同一。)を有するセラミックス製の中間体(例えば、実施形態の中間絶縁体5。以下同一。)を形成し、前記貫通孔に前記内部導体部を設けて前記内部導体部付き中間体を製造する中間体製造工程と、
前記内部電極及び前記中間体が埋設された前記基材となる成形体(例えば、実施形態の第2層2d、第2成形体22。以下同一。)を作製する成形体作製工程と、
前記成形体をホットプレス焼成する焼成工程と、
を含み、
前記中間体製造工程では、
前記中間体は、平行な2面を備えるものであり、
前記中間体に、前記平行な2面の間を貫通する複数の前記貫通孔を設け、
前記貫通孔の内周面に導電性ペーストを塗布または前記貫通孔に導電性ペーストを充填することにより前記内部導体部を形成すると共に、前記平行な2面のそれぞれの少なくとも一部に前記導電性ペーストを塗布することにより前記内部導体部と接続される表面導体部(例えば、実施形態の表面導体部6a。以下同一。)を形成することを特徴とする。
本発明によれば、内部電極と端子との間に内部導体部付きの中間体が配置されるため、内部電極と端子との間の距離を大きく確保することができ、内部電極が端子と近接している場合と比較して内部電極及び内部電極と基材表面との間の部分(絶縁層)に及ぼす応力が小さくなり、絶縁層のクラックを抑制できて、端子周辺の耐クラック性が向上し、信頼性の高い端子構造を有する電極埋設部材を製造することができる。
また、中間体の貫通孔に設けられた内部導体部を介して、内部電極と端子とが電気的に接続されることにより、電気的な接続における信頼性の高い端子構造を有する電極埋設部材の製造方法を提供できる。
また、本発明においては、
前記中間体製造工程では、
前記中間体は、平行な2面を備えるものであり、
前記中間体に、前記平行な2面の間を貫通する複数の前記貫通孔を設け、
前記貫通孔の内周面に導電性ペーストを塗布または前記貫通孔に導電性ペーストを充填することにより前記内部導体部を形成すると共に、前記平行な2面のそれぞれの少なくとも一部に前記導電性ペーストを塗布することにより前記内部導体部と接続される表面導体部を形成する。
本発明によれば、中間体は、平行な2面間を貫通する貫通孔を備えた成形体を作製し、貫通孔の内周面に導電性ペーストを塗布または充填して内部導体部を形成し、中間体の平行な2面のそれぞれの少なくとも一部に導電性ペーストを塗布して表面導体部を形成することにより、内部電極と端子とを電気的に安定した状態で接続できる内部導体部を備えた中間体を容易に作製することができる。なお、平行な2面とは、厳密な意味での平行な2つの面のみならず、実質的に平行な2つの面といえる程度のほぼ平行な2面も含む。
第1実施形態の電極埋設部材を模式的に示す説明図。 第1実施形態の内部導体部を備えた中間体を模式的に示す斜視図。 第1実施形態の電極埋設部材の製造方法を示す説明図。 第1実施形態の電極埋設部材の端子形成工程を示す説明図。 第2実施形態の電極埋設部材の製造方法を示す説明図。 第2実施形態の成形体作製工程を示す説明図。 比較例の電極埋設部材を模式的に示す説明図。
[第1実施形態]
図を参照して、本発明の第1実施形態の電極埋設部材1の製造方法を説明する。
図1を参照して、第1実施形態の電極埋設部材1は、ウエハ保持装置であり、セラミックスとして酸化イットリウムを添加した窒化アルミニウムからなる板状の基材2と、基材2に埋設された内部電極3と、端子4と、基材2と主成分が同一(全ての構成成分が同じ場合も含む)材料で成形された円柱状の中間絶縁体5(本発明の中間体に該当)と、内部導体部6(本発明の内部導体部に該当)と、を備える。なお、基材2や中間絶縁体5は、他のセラミックス、例えば、酸化アルミニウム(Al2O3)、炭化珪素(SiC)、窒化珪素(Si3N4)を主成分とするもので成形してもよい。
基材2は、表面2a及び裏面2bを有している。端子4は、内部電極3よりも表面2aから離れた位置に設けられている。中間絶縁体5は、内部電極3と端子4との間に位置させて基材2に埋設されている。図2に示すように、中間絶縁体5には、両端に開口する4つの貫通孔5aが設けられている。内部導体部6は、貫通孔5a及び中間絶縁体5の両端に塗布されて円筒状に形成されている。内部導体部6によって、端子4と内部電極3とが電気的に接続される。なお、内部導体部6は円筒状に限らず、他の形状、例えば、円柱状、角柱状、互いに径の異なる複数の柱状体が高さ方向に一体化された段付きの円柱状や段付きの角柱状に形成してもよい。
次に、本実施形態の電極埋設部材1の製造方法を説明する。
まず、内部導体部付き中間体としての中間絶縁体5の製造工程(本発明の中間体製造工程に該当)について説明する。
本実施形態においては、中間絶縁体5を、窒化アルミニウム原料粉(例えば、窒化アルミニウム粉末95質量%、酸化イットリウム粉末5質量%からなる粉末混合物)を1ton/cmの圧力でCIP成形(冷間静水圧加圧成形)し、成形体のインゴットを得て、これを機械加工により直径8mm、高さ10mmの円柱形状の中間絶縁体5を作製する。
次に、図2に示すように、中間絶縁体5に、円柱の軸方向に直径0.8mmの貫通孔5aを周方向ピッチ4mmで4か所に形成する。そして、貫通孔5aの内周面及び中間絶縁体5の平行な2面(両端面)にタングステン粒子と窒化アルミニウムの粉末を30体積%以下配合したタングステンペーストを塗布、または充填する。このように、タングステンペーストを貫通孔5aに塗布又は充填されたタングステンペーストと連続させて中間絶縁体5の平行な2面にも塗布することにより、本実施形態の表面導体部6aが形成される。図1では、表面導体部6aを見え易くすべく肉厚を厚くして示している。このようにして、中間絶縁体5が作製される。中間絶縁体5は必要に応じて仮焼きする。なお、平行な2面とは、厳密な意味での平行な2つの面のみならず、実質的に平行な2つの面といえる程度のほぼ平行な2面も含む。また、表面導体部6aは中間絶縁体5の平行な2面の全域に形成されていてもよい。
以上のように、貫通孔5a内に内部導体部としてのタングステンペーストを塗布又は充填することにより、1つの中間絶縁体5を基材2内に埋設させるだけで、タングステンペーストからなる複数の円筒状の内部導体部6を容易に基材2内に埋設することが可能となる。
次に、図3A~図3Cを参照して、電極埋設部材1の作製工程(本実施形態の成形体作製工程)及びホットプレス焼成による焼成工程について説明する。
まず、図3Aに示すように、絶縁層としての第1層2c(第1成形体21)を成形すべく、窒化アルミニウム粉末95質量%、酸化イットリウム粉末5質量%からなる粉末混合物を有底円筒状のカーボン製の型19に充填して一軸加圧処理を施す。これにより、直径340mm、厚さ5mmの円板状の第1層2c(絶縁層、第1成形体21)が形成される。
次に、図3Bに示すように、第1層2cの上に、内部電極3としての直径290mmのモリブデン製のメッシュ構造体(線径0.1mm、目開き50メッシュ)を載置する。
そして、内部電極3と端子4とを電気的に接続するための中間絶縁体5を、内部電極3の所定の端子4を接続する位置に対応させて、内部電極3に配置する。
更に、直径10mm、厚さ0.5mmのタングステン製又はモリブデン製のペレットからなる接続部材16を中間絶縁体5の上に載せる。このとき、タングステンペーストなどの導電性ペーストを内部電極3の中間絶縁体5と接続される部分や中間絶縁体5の接続部材16と接続される部分に塗布してもよい。
次に、上述の工程で出来た構造体の上に上述の粉末混合物を円筒状のカーボン製の型19の中に充填して一軸加圧し円板状の第2層2d(第2成形体22)を成形する。
次に、ヒータ電極としての発熱抵抗体31を設置する工程を説明する。電極埋設部材1自体を加熱する目的で所定のパターンに形成したモリブデンメッシュからなる発熱抵抗体31(線径0.1mm、目開き50メッシュ。)を第2層2d(第2成形体22)の上に配置し、所定のヒータ端子位置に中間絶縁体5と接続部材33(タングステンペレット、直径10mm、厚さ0.5mm)を載せる。
次に、上述の工程で出来た構造体の上に上述の粉末混合物を有底円筒状のカーボン製の型19の中に充填して一軸加圧し円板状の第3層2eを成形して、焼成前の成形体を作製する。
次に、図3Cを参照して、焼成工程に進む。焼成工程では、上記の成形体を、カーボン製の型19に嵌合するカーボン製の押し板(図示省略)を介して、10MPaの圧力で加圧した状態で、焼成温度1800℃、焼成時間2時間でホットプレス焼成を行い、直径340mm、厚さ30mmの基材2となるセラミックス焼結体を形成する。
次に、図4を参照して、焼成後の加工工程に進む。焼成されたセラミックス焼結体の全面を研削、研磨加工し、内部電極3から表面2aまでの基材2の部分である絶縁層が厚さ0.3mm、表面2aの粗さがRa0.4μmのウエハ載置面(表面2a)を形成し、総厚25mmの電極埋設部材1を形成した。
次に、端子形成工程に進む。図4に示すように、セラミックス製の基材2の裏面2bから夫々の端子が配置される位置に接続部材16、33に到達するまで穴あけ加工を行い、裏面2bから接続部材16、33に達する円柱状の端子穴14を形成する。次に接続部材16、33の上にAu-Ni系のロウ材を介して、直径5mm長さ200mmの円柱状のニッケル製の端子4を設置する。その後、真空炉により1050℃で加熱することによってロウ付けを行い、電極埋設部材1が完成する。なお、ロウ材には活性金属としてTiを添加してもよく、Ag系ロウ材の使用も可能である。
以上のようにして作製された電極埋設部材1を、次の方法で評価した。
まず、室温から600℃まで加熱した後、室温まで冷却する温度サイクルを10回繰り返すサイクリック加熱試験と、600℃で300時間放置する高温放置試験とを、順に行った後、目視でクラックの発生の有無を確認した。
この結果、第1実施形態の電極埋設部材1では、電極埋設部材1の表面のクラックは認められず、また、電極埋設部材1の断面においても、クラック等の不具合が発生しないことが確認できた。
以上のことから明らかなように、第1実施形態の電極埋設部材1によれば、中間絶縁体5と基材2との密着性を向上させて、且つ、内部電極3から端子4を十分離隔させることにより、絶縁層のクラックなどの不具合を抑制することができる。
また、本実施形態の電極埋設部材1の製造方法によれば、複数の内部導体部6を中間絶縁体5でまとめて配置することができるため、複数の内部導体部6を容易に配置することができ、電極埋設部材1を容易に製造することができる。
また、中間絶縁体5を基材2内に埋め込んで電極埋設部材1が作製されるため、基材2の径方向の大きさに対応させて中間絶縁体5の大きさを変更する必要がない。従って、様々な大きさの電極埋設部材1を製造するときであっても1種類の中間絶縁体5で対応することができ、電極埋設部材1の大きさによって中間絶縁体5の大きさを変更する必要があるものと比較して、製造の容易化を図ることができる。
なお、図1では、第3成形体23(第3層2e)と、発熱抵抗体31を省略している。
[第2実施形態]
第2実施形態の電極埋設部材1の製造方法は、電極埋設部材1の作製工程(本実施形態の成形体作製工程)が異なるのみで、他の中間絶縁体5の製造工程及び焼成工程は、第1実施形態と同一である。
図5A及び図5Bを参照して、第2実施形態の電極埋設部材1の成形工程は、まず、窒化アルミニウム粉末95質量%、酸化イットリウム粉末5質量%からなる粉末混合物をCIP成形(圧力1ton/cm)し、成形体のインゴットを得て、これを機械加工により、直径340mm、厚み15mmの第2層2dとしての円板状の第2成形体22と、直径340mm、厚み5mmの第1層2cとしての円板状の第1成形体21と(図6B参照)、直径340mm、厚み15mmの第3層2eとしての円板状の第3成形体23(図6A参照)と、を作製する。
次に、図5Aに示すように、第2成形体22に、中央に位置させて直径8mm、深さ11mmの平底穴を形成する。そして、図5Bに示すように、第2成形体22の平底穴に直径8mm、厚み0.5mmのタングステンペレットからなる接続部材16を配置する。そして、タングステンペレットからなる接続部材16の上に中間絶縁体5を載せる。
そして、第2成形体22の平底穴が開口する側の面に平面状のモリブデンメッシュ製の内部電極3(線径0.1mm、メッシュサイズ#50、平織りを直径294mmに裁断したもの)を載せる。
そして、内部電極3の上に第1成形体21を載せる。
次に、電極埋設部材1自体を加熱する目的で所定のパターンに形成したモリブデンメッシュからなるヒータ電極としての発熱抵抗体31を設置する工程を説明する。まず、図6Aに示すように、第3成形体23の発熱抵抗体31と端子4とが接続される箇所に対応する位置に、直径8mm、深さ11mmの平底穴を形成する。そして、第3成形体23の平底穴に直径8mm、厚み0.5mmのタングステンペレットからなる接続部材33を配置する。そして、接続部材33の上に中間絶縁体5を載せる。
そして、第3成形体23の上に発熱抵抗体31(線径0.1mm、目開き50メッシュ。)を端子4との接続位置が合うように配置する。そして、図6Bに示すように、発熱抵抗体31の上に第1成形体21を載せた第2成形体22を載置する。
このようにして、作製された成形体を第1実施形態と同様に焼成して、端子穴14を穿設して接続部材16,33に端子4を接合することにより、図6Cに示す電極埋設部材1が得られる。
なお、図示しないが、内部電極3と発熱抵抗体31を挟む成形体の表面には、内部電極3と発熱抵抗体31の外形及び厚みに対応する凹部が設けられ、この凹部に内部電極3や発熱抵抗体31が配置されている。
以上のようにして作製された電極埋設部材1を、第1実施形態と同じ方法で評価した。
この結果、第2実施形態の電極埋設部材1では、電極埋設部材1の表面のクラックは認められず、また、電極埋設部材1の断面においても、クラック等の不具合が発生しないことが確認できた。
以上のことから明らかなように、第2実施形態の電極埋設部材1によれば、中間絶縁体5と基材2との密着性を向上させて、絶縁層のクラックなどの不具合を抑制することができる。
また、本実施形態の電極埋設部材1の製造方法によれば、複数の内部導体部6を中間絶縁体5でまとめて配置することができるため、複数の内部導体部6を容易に配置することができ、電極埋設部材1を容易に製造することができる。
また、中間絶縁体5を基材2内に埋め込んで電極埋設部材1が作製されるため、基材2の径方向の大きさに対応させて中間絶縁体5の大きさを変更する必要がない。従って、様々な大きさの電極埋設部材1を製造するときであっても1種類の中間絶縁体5で対応することができ、電極埋設部材1の大きさによって中間絶縁体5の大きさを変更する必要があるものと比較して、製造の容易化を図ることができる。
[比較例]
次に、図7を参照して、比較例として中間絶縁体5を用いることなく製造された電極埋設部材1’の製造方法を説明する。
初めに、絶縁層の成形工程を説明する。
まず、窒化アルミニウム粉末95質量%、酸化イットリウム粉末5質量%からなる粉末混合物を、カーボン製の有底円筒状の型に充填して一軸加圧処理を施し、直径340mm、厚さ5mmの絶縁層としての第1層2c(第1成形体21)を形成した。
次に、内部電極3の設置工程を説明する。第1層2cの上に、直径290mmのモリブデンメッシュ製の内部電極3(線径0.1mm、目開き50メッシュ)を載置した。
次に、直径8mm、厚み0.5mmのタングステンペレットからなる接続部材16を内部電極3の上に載置する。
そして、第1層2c及び内部電極3の上に上述の粉末混合物を充填して第2層2d(第2成形体22)を形成する。
そして、電極埋設部材1’自体を加熱する目的で所定のパターンに形成されたモリブデンメッシュ製(線径0.1mm、目開き50メッシュ)の発熱抵抗体(図示省略)を設置し、所定のヒータ端子位置にタングステンペレットからなる接続部材(図示省略)を載せる。
そして、上記構造体を有底円筒状のカーボン製の型に入れ、上記構造体の上にセラミックス粉末を充填し、一軸加圧して成形体とする。その後、第1実施形態と同様に焼成工程及び端子形成工程を経て、比較例の電極埋設部材1’が完成する。
以上のようにして作製された電極埋設部材1’を、第1実施形態と同じ方法で評価した。
この結果、比較例の電極埋設部材1では、電極埋設部材1の表面のクラックが発生した。
[他の実施形態]
第1及び第2の両実施形態においては、基材2と中間絶縁体5とが同一材料で成形されたものを説明した。しかしながら、本発明の基材と中間絶縁体とは、セラミックスであり、加圧処理及び焼成処理によって、互いの一体化が図れるものであれば、同一材料でなくてもよい。例えば、基材と中間絶縁体との主成分を同一にして、添加物を異なるものとしたものでも本発明の基材と中間絶縁体との一体性の向上を図ることができる。このように構成することにより中間絶縁体と基材との境界をはっきりとさせることもできる。
また、中間絶縁体は成形体を仮焼した仮焼体または焼結体であってもよい。
また、内部電極3及び内部導体部6をモリブデンで成形し、接続部材16をタングステンで成形し、端子4をニッケルで成形したものを説明した。しかしながら、本発明の内部電極、内部導体部、接続部材、端子の材質は、これに限らない。例えば、内部電極をタングステン又はタングステン合金で成形してもよいし、内部導体部をタングステン合金、モリブデン又はモリブデン合金で成形してもよいし、接続部材をモリブデン又はモリブデン合金、タングステン合金、コバール、ニッケル系合金で成形してもよいし、端子をコバール、ニッケル系合金、チタン又はチタン合金で成形してもよい。
1、1’ 電極埋設部材
2 基材
2a 表面
2b 裏面
2c 第1層
2d 第2層
2e 第3層
3 内部電極
4 端子
5 中間絶縁体(中間体)
5a 貫通孔
6 内部導体部
6a 表面導体部
14 端子穴
16 接続部材
19 カーボン製の型
21 第1成形体
22 第2成形体
23 第3成形体
31 発熱抵抗体
33 接続部材

Claims (1)

  1. 表面及び裏面を有し、セラミックスからなる板状の基材と、
    前記基材の表面に沿って延在し、前記基材に埋設される内部電極と、
    前記基材に埋設され、前記基材の厚み方向に延在する前記内部電極と電気的に接続される内部導体部と、
    前記基材の裏面から前記基材内部に伸長する端子穴と、
    前記端子穴に配置され、前記内部導体部を介して前記内部電極に電気的に接続される端子と、
    を備える電極埋設部材の製造方法であって、
    貫通孔を有するセラミックス製の中間体を形成し、前記貫通孔に前記内部導体部を設けて前記内部導体部付き中間体を製造する中間体製造工程と、
    前記内部電極及び前記中間体が埋設された前記基材となる成形体を作製する成形体作製工程と、
    前記成形体をホットプレス焼成する焼成工程と、
    を含み、
    前記中間体製造工程では、
    前記中間体は、平行な2面を備えるものであり、
    前記中間体に、前記平行な2面の間を貫通する複数の前記貫通孔を設け、
    前記貫通孔の内周面に導電性ペーストを塗布または前記貫通孔に導電性ペーストを充填することにより前記内部導体部を形成すると共に、前記平行な2面のそれぞれの少なくとも一部に前記導電性ペーストを塗布することにより前記内部導体部と接続される表面導体部を形成することを特徴とする電極埋設部材の製造方法。
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