JP7107206B2 - 建築物 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物に関する。
従来、特許文献1に記載されているように、建築物において種々の断熱材を配置することが知られている。この断熱材により居住空間の内外間における熱の出入りを防ぎ、建築物の省エネルギー性や快適性を確保することができる。
特許文献1に記載された建築物は、基礎と、当該基礎の内側面にブラケットを介して固定されたフレーム柱と、当該フレーム柱の上端に固定された床梁と、当該床梁に対してブラケットを介して支持されたALCパネルと、基礎の上面に対して隙間を空けて上方に配置された内壁フレームと、を備えている。この建築物では、壁及び基礎のそれぞれに断熱材が配置されており、これらの断熱材同士の隙間が、基礎の上面に配置された連結用断熱材により充填されている。
特開2010-209656号公報
ここで、特許文献1に記載された建築物のように基礎の上面と壁フレームとの間に上下方向の隙間が形成されるものだけでなく、基礎の上面に壁フレームが載置される建築物もある。この場合、連結用断熱材の厚みを確保するのが難しく、基礎と壁の連結部における断熱性能を高めるのが困難になる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、基礎と壁の連結部における断熱性能を高めることが可能な建築物を提供することである。
本発明の一局面に係る建築物は、鉛直方向に立ち上がり、前記建築物の屋外側を向く外面と、前記建築物の屋内側を向く内面と、を含む基礎と、前記基礎に連結された外壁パネルであって、前記基礎の上面に載置された下部フレーム材を含む軸組と、前記軸組よりも屋外側に配置された外側壁断熱材と、前記外側壁断熱材よりも屋外側に配置されると共に前記軸組に支持された外壁と、を含む前記外壁パネルと、前記基礎の外面に配置された外側基礎断熱材と、前記外壁パネルよりも屋内側に配置された床材と、前記床材を前記基礎に対して支持するための部材であって、前記基礎の上面に載置される部分を有し、前記建築物の内外方向に前記下部フレーム材と重なるように配置された床支持部材と、前記外側壁断熱材と前記外側基礎断熱材との間の鉛直方向の隙間に介在する断熱材であって、前記内外方向に前記下部フレーム材及び前記床支持部材と重なるように配置された第1連結断熱材と、前記内外方向に前記第1連結断熱材と重なるように、前記基礎の内面側に配置された内側断熱材と、を備えている。
上記建築物によれば、以下のようにして、基礎と壁の連結部における高い断熱性能を確保することができる。この建築物では、基礎と壁の連結部における断熱構造の連続性を確保するために、外側壁断熱材と外側基礎断熱材との間の鉛直方向の隙間に第1連結断熱材が介在している。ここで、当該第1連結断熱材は、下部フレーム材及び床支持部材に対して内外方向に重なるように配置されている。したがって、下部フレーム材及び床支持部材との干渉のため、第1連結断熱材を内外方向に厚く形成することが難しく、結果として基礎と壁の連結部における断熱性能を高めるのが困難になる。
これに対し、本発明の建築物では、第1連結断熱材に対して内外方向に重なるように、内側断熱材が基礎の内面側に配置されている。これにより、第1連結断熱材を内外方向に厚く形成できないことに起因する断熱性能の低下を、当該内側断熱材を配置することにより補うことができる。したがって、本発明の建築物によれば、基礎と壁の連結部における断熱性能を高めることができる。
上記建築物は、前記外壁の下方に配置されると共に前記外壁の外面を伝って流れ落ちる水を屋外側に案内する部材であって、前記内外方向に前記第1連結断熱材と重なるように前記第1連結断熱材よりも屋外側に配置された水切り部材をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、外壁の外面を伝って流れ落ちる水が、屋内側に侵入するのを防止することができる。また上述の通り、内側断熱材により基礎と壁の連結部における断熱性を確保することができるため、第1連結断熱材の外側に水切り部材を配置するためのスペースを確保することができる。
上記建築物において、前記外壁と前記外側壁断熱材との間には、鉛直方向に延びる通気路が設けられていてもよい。前記第1連結断熱材は、前記通気路の下部を外部空間に開放するように前記通気路よりも屋内側に配置されていてもよい。
この構成によれば、外壁パネルの内部を容易に換気することができる。また上述の通り、内側断熱材により基礎と壁の連結部における断熱性を確保することができるため、通気路の下部を外部空間に開放するためのスペースを第1連結断熱材の外側において確保することが可能になる。
上記建築物において、前記第1連結断熱材は、前記外側壁断熱材及び前記外側基礎断熱材よりも柔軟性が高い材料からなるものであってもよい。
この構成によれば、外側壁断熱材と外側基礎断熱材により第1連結断熱材を挟んで容易に押し縮めることが可能となり、外側壁断熱材と外側基礎断熱材との連結部における断熱構造の連続性をより確実に確保することが可能になる。
上記建築物は、前記基礎の内面に配置された内側基礎断熱材と、前記床材の下面に配置された床断熱材と、前記内側基礎断熱材と前記床断熱材との間の隙間に介在する第2連結断熱材と、を含んでいてもよい。前記内側基礎断熱材、前記床断熱材及び前記第2連結断熱材の一部が前記内側断熱材を構成していてもよい。
この構成によれば、外側基礎断熱材及び内側基礎断熱材により基礎を内外両面から包むことができるため、建築物の断熱性能をより高めることができる。
上記建築物において、前記第2連結断熱材は、前記内側基礎断熱材及び前記床断熱材よりも柔軟性が高い材料からなるものであってもよい。
この構成によれば、床材の重みにより第2連結断熱材を容易に押し縮めることができるため、床断熱材と内側基礎断熱材との連結部に隙間が生じるのを防ぐことができる。
上記建築物は、前記外壁パネルの断熱材と前記床断熱材との間の隙間に介在する第3連結断熱材をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、建築物の屋内側部分においても基礎と壁との連結部における断熱構造の連続性を確保し、断熱性能をより高めることができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、基礎と壁の連結部における断熱性能を高めることが可能な建築物を提供することができる。
本発明の実施形態に係る建築物の全体構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る建築物における壁構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態に係る建築物における基礎と壁の連結部の構造を模式的に示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係る建築物について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る建築物1の全体構成を模式的に示している。建築物1は、例えば二階建ての鉄骨住宅であり、図1に示すように、基礎2と、当該基礎2上に配置された一階壁3と、当該一階壁3上に配置された二階壁4と、当該二階壁4上に配置された屋根5と、を主に備えている。なお、建築物1の階数は特に限定されない。
基礎2は、地面から鉛直方向に立ち上がるように設けられ、一階壁3、二階壁4及び屋根5をそれぞれ支持する。基礎2は、例えば鉄筋コンクリートからなる。
一階壁3は、水平方向に互いに隣接する複数の外壁パネル6を備えている。各外壁パネル6は、矩形状を有し、長さ方向が鉛直方向に沿った縦姿勢で基礎2に連結されている。より具体的には、各外壁パネル6の上部は床梁8(一階と二階の間に位置する梁)に連結され、各外壁パネル6の下部はアンカーボルト(図示しない)などにより基礎2に連結されている。また水平方向に隣接する外壁パネル6同士も互いに連結されている。
二階壁4は、床梁8を挟んで一階壁3の上方に設けられている。二階壁4は、一階壁3と同様に、水平方向に互いに隣接する複数の外壁パネル6を備えている。二階壁4を構成している外壁パネル6は、一階壁3を構成している外壁パネル6と同じものである。二階壁4を構成している各外壁パネル6の上部は小屋梁(図示しない)に連結されており、その下部は床梁8に連結されている。
次に、建築物1の壁構造について、図2を参照して詳細に説明する。図2は、外壁パネル6の配列方向に沿った一階壁3の水平断面図であり、二枚の外壁パネル6及び当該外壁パネル6に組み付けられる二枚の内装パネル7がそれぞれ示されている。図2中において、一点鎖線L1よりも屋外側の部分が外壁パネル6に相当し、当該一点鎖線L1よりも屋内側の部分が内装パネル7に相当する。
図2に示すように、各外壁パネル6は、軸組10と、軸組10よりも屋外側に配置された外側壁断熱材63と、外側壁断熱材63よりも屋外側に配置されると共に軸組10に支持された外壁20と、を含む。
軸組10は、複数本の鉄骨フレームが矩形枠状に組み付けられたものである。具体的には、図1及び図2に示すように、軸組10は、水平方向に互いに間隔を空けて配置された二本の柱12と、当該二本の柱12の下端部同士を接続する下部フレーム材13と、当該二本の柱12の上端部同士を接続する上部フレーム材14と、を含み、これら四本の部材により矩形枠を構成している。柱12、下部フレーム材13及び上部フレーム材14は、例えばC形鋼からなり、開口部を枠体の内側に向けた状態で互いに組み付けられている。また図1に示すように、軸組10は、当該矩形枠の対角線上に架け渡された二本の筋交い15(ブレース)を含む。
外壁20は、軸組10から離間して当該軸組10の屋外側に配置されている。外壁20は、軸組10の外形に沿った矩形状を有するコンクリート製の部材であり、屋外側を向く外面20Cと、屋内側を向く内面20Aと、外面20Cと内面20Aとを接続する側面20Bと、を含む。外面20Cには、意匠用の凹凸(図3)が設けられている。内面20Aには、鉛直方向に延びるC形鋼からなるフレーム21が、屋内側に開口する向きに配置されている。
外壁20は、第1金具30、第2金具40及び連結金具50により、内外方向に延びる軸を中心として軸組10に対して回転可能に支持されている。図2に示すように、第1金具30は、L字形状を有しており、ボルトなどの締結具33により柱12の開口側の面に固定されると共に外壁20側に延びる一方の金具片と、当該一方の金具片の延出端から略直角を成して柱12の外面12Aに沿って延びると共に当該外面12Aとの間に間隔を空けて配置された他方の金具片と、を有している。
第2金具40は、ボルトなどの締結具43により外壁20のフレーム21の開口側の面に固定されると共に軸組10側に延びる一方の金具片と、当該一方の金具片の延出端から略直角を成して延びると共に外壁20の内面20Aとの間に間隔を空けて配置された他方の金具片と、を有している。そして、第1金具30の他方の金具片と第2金具40の他方の金具片とは、軸組10と外壁20との間の略中間位置において内外方向に互いに重なっている。また図2に示すように、柱12の外面12Aと第1金具30(他方の金具片)との間及び外壁20の内面20Aと第2金具40(他方の金具片)との間には、断熱材61,62がそれぞれ配置されている。
連結金具50は、第1金具30と第2金具40とを互いに回転可能に連結するものであり、第1金具30を貫通する連結ボルト51と、第2金具40を第1金具30に対して押さえ付ける押さえ板52と、を有する。連結ボルト51の締め具合により、押さえ板52が第2金具40を第1金具30に対して押さえ付ける力を調整可能である。これにより、地震発生時などにおいて外壁20が軸組10に対して内外方向に延びる軸を中心として回転運動することが許容されるため、外壁20を保護することができる。
外側壁断熱材63は、例えばポリスチレンフォームやフェノールフォームなどの硬質発泡系断熱材である。外側壁断熱材63は、外壁20よりも幅が小さい矩形状を有し、当該外壁20の内面20Aに沿って配置されている。また外側壁断熱材63は、柱12の外面12Aよりも屋外側に配置されている。
図2に示すように、外側壁断熱材63は、外壁20の内面20Aとの間に通気路S1が設けられるように、当該内面20Aに対して屋内側に離間している。この通気路S1には、スペーサ90が配置されている。通気路S1は、外壁パネル6の全体に亘って鉛直方向に延びている。また外壁パネル6は、外側壁断熱材63よりも屋内側に配置された外側繊維系断熱材64(ロックウールやグラスウールなど)をさらに有している。
内装パネル7は、内側繊維系断熱材65と、内側壁断熱材66と、内装材67と、を主に備えている。内側繊維系断熱材65は、ロックウールやグラスウールなどであり、外側繊維系断熱材64と共に筋交い15を挟むように配置されている。内側壁断熱材66は、外側壁断熱材63と同様に硬質発泡系断熱材であり、外側壁断熱材63と共に外側及び内側繊維系断熱材64,65を挟んでいる。内装材67は、例えば石膏ボードなどであり、内側壁断熱材66の内面に貼り付けられている。
次に、建築物1における基礎2と壁の連結部の構造について、図3を参照して詳細に説明する。基礎2は、地面G1に対して垂直に立ち上がるように設けられ、建築物1の屋外側を向き且つ鉛直方向に延びる平坦な外面2Aと、建築物1の屋内側を向き且つ鉛直方向に延びる平坦な内面2Bと、外面2Aと内面2Bを接続する平坦な上面2Cと、を含む。図3に示すように、基礎2は、段差部2Dが形成されることにより、上部の幅が下部の幅よりも小さくなっている。軸組10の下部フレーム材13は、基礎2の上面2Cに載置されており、アンカーボルト(図示しない)などにより基礎2に連結されている。
建築物1は、外側基礎断熱材71と、内側基礎断熱材94と、第1連結断熱材74と、水切り部材96と、床材72と、床支持部材73と、床断熱材92と、第2連結断熱材93と、第3連結断熱材68と、をさらに備えている。
外側基礎断熱材71は、基礎2の外面2Aに配置されており、外側壁断熱材63と同様に、例えばポリスチレンフォームやフェノールフォームなどの硬質発泡系断熱材である。外側基礎断熱材71は、鉛直方向に延びる外面71A及び内面71Bを含み、外面71Aが外壁20の外面20Cよりも屋外側に位置すると共に内面71Bを基礎2の外面2A側に向けた状態で配置されている。外側基礎断熱材71は、基礎2の外面2A全体を覆うように配置されており、上面71Cが基礎2の上面2Cと略同じ高さに位置している。
内側基礎断熱材94は、基礎2の内面2Bに配置されており、外側基礎断熱材71と同様に、例えばポリスチレンフォームやフェノールフォームなどの硬質発泡系断熱材である。図3に示すように、内側基礎断熱材94は、その上面が基礎2の上面2Cよりも上側に位置するように配置されている。
第1連結断熱材74は、外側壁断熱材63と外側基礎断熱材71との間の鉛直方向の隙間に介在している。より具体的には、第1連結断熱材74は、外側壁断熱材63の下面と外側基礎断熱材71の上面71Cとにより鉛直方向に挟まれている。第1連結断熱材74は、外側壁断熱材63及び外側基礎断熱材71よりも柔軟性が高い軟質断熱材であり、例えば発泡系断熱材又は繊維系断熱材を用いることができる。より具体的には、第1連結断熱材74は、ポリウレタンフォームなどの連続気泡が形成された発泡樹脂であって、形状復元力を有するものである。
第1連結断熱材74は、下部フレーム材13よりも屋外側に配置されると共に、建築物1の内外方向に下部フレーム材13及び床支持部材73と重なるように配置されている。換言すると、第1連結断熱材74、下部フレーム材13及び床支持部材73は、高さ範囲が互いに重なる部分を有している。また図3に示すように、第1連結断熱材74は、通気路S1の下部を外部空間(下方)に開放するように、当該通気路S1よりも屋内側に配置されている。
水切り部材96は、外壁20の外面20Cを伝って流れ落ちる水を屋外側に案内する部材である。図3に示すように、水切り部材96は、外壁20の下方に配置されると共に取付具96A及び後述する水切り固定部材85を介して基礎2に固定されており、屋外側に向かって下り勾配となる傾斜面を有している。この傾斜面に沿って排水することができる。また水切り部材96は、内外方向に第1連結断熱材74と重なるように、当該第1連結断熱材74よりも屋外側に配置されている。
床材72は、例えば合板などからなり、外壁パネル6よりも屋内側において水平に配置されている。床支持部材73は、床材72を基礎2に対して支持するための部材であって、基礎2の上面2Cに載置される部分73Aを有している。床支持部材73は、例えば木材からなり、基礎2の上面2Cにおいて内外方向に下部フレーム材13と重なるように当該下部フレーム材13よりも屋内側に配置されており、且つ床断熱材92における基礎2の内面2Bよりも屋外側に突出した部分の下方に位置している。
床断熱材92は、床材72の下面72Bに配置されており、当該床材72と共に床パネルのユニットを構成している。床断熱材92は、内側基礎断熱材94と同様に、例えばポリスチレンフォームやフェノールフォームなどの硬質発泡系断熱材である。図3に示すように、床断熱材92は、内外方向に第1連結断熱材74と重なる部分(同じ高さ範囲の部分)を有する。建築物1の施工時においては、床材72を設置した後、上述した内装パネル7の組付けが行われる。
第2連結断熱材93は、内側基礎断熱材94と床断熱材92との間の隙間に介在している。第2連結断熱材93は、内側基礎断熱材94及び床断熱材92よりも柔軟性が高い軟質断熱材であり、第1連結断熱材74と同じ素材からなるものでもよい。図3に示すように、第2連結断熱材93は、床断熱材92の下面と内側基礎断熱材94の上面とにより鉛直方向に挟まれており、内外方向に第1連結断熱材74と重なるように配置されている。
第3連結断熱材68は、基礎2の上面2Cに載置されており、図3に示すように、下部フレーム材13よりも屋内側で且つ床断熱材92及び床支持部材73よりも屋外側に配置されている。第3連結断熱材68は、外側壁断熱材63と同様に硬質発泡系断熱材からなり、外側繊維系断熱材64と床断熱材92との間の隙間に介在している。また第3連結断熱材68は、内側繊維系断熱材65にも繋がっている。
図3に示すように、建築物1は、土間コンクリート98と、土間下断熱材100と、土間上断熱材95と、水切り固定部材85と、をさらに備えている。
土間コンクリート98は、基礎2よりも屋内側において水平に設けられている。土間コンクリート98の上下面には、土間上断熱材95及び土間下断熱材100がそれぞれ配置されている。土間上断熱材95は、内側基礎断熱材94の下面に接触している。
水切り固定部材85は、断面視L字形状の金具であり、基礎2の上部に取り付けられている。具体的に、水切り固定部材85は、ボルト85Aにより基礎2の外面2Aに取り付けられる部分と、当該部分に対して垂直を成すと共に外側基礎断熱材71の上面71Cに沿って延びる部分と、を含む。防蟻部材101は、L字状に折り曲げられたメッシュ等の部材であり、基礎2と土間コンクリート98との突き合せ部分に配置されている。
上記構成を有する建築物1においては、第1連結断熱材74を設けることにより、基礎2と壁の連結部における断熱構造の連続性が確保されている。すなわち、外側基礎断熱材71と外側壁断熱材63とが第1連結断熱材74を介して繋がっている。ここで、第1連結断熱材74は、上述した通り、軸組10の下部フレーム材13、床支持部材73及び水切り部材96に対して内外方向に重なる高さ位置に配置されている。このため、例えば、第1連結断熱材74を屋内側に厚く形成しようとすると、下部フレーム材13及び床支持部材73との干渉が問題となる。一方、第1連結断熱材74を屋外側に厚く形成しようとすると、水切り部材96を配置するためのスペースが確保できなくなる。したがって、第1連結断熱材74のみでは、基礎2と壁の連結部における断熱性能を高めるのが困難になる。
これに対し、本実施形態に係る建築物1は、内外方向に第1連結断熱材74と重なるように基礎2の内面2B側に配置された内側断熱材100を備えている。図3に示すように、本実施形態における内側断熱材100は、内側基礎断熱材94、床断熱材92及び第2連結断熱材93の一部により構成されており、具体的には、内側基礎断熱材94の上部(第1連結断熱材74の下面に相当する高さ位置よりも上側部分)と、床断熱材92の下部(第1連結断熱材74の上面に相当する高さ位置よりも下側部分)と、第2連結断熱材93の全体と、により構成されている。つまり、内側断熱材100は、第1連結断熱材74と同じ高さ範囲に配置されている。これにより、第1連結断熱材74を内外方向に厚くできないことに起因する断熱性能の低下を、内側断熱材100を配置することにより補うことができる。したがって、本実施形態に係る建築物1によれば、基礎2と壁の連結部における断熱性能を高めることができる。また外側繊維系断熱材64と床断熱材92との間の隙間に第3連結断熱材68が介在することにより、建築物1の屋内側においても基礎2と壁との連結部における断熱構造の連続性を確保し、断熱性能をより高めることができる。
ここで、本発明のその他実施形態について説明する。
本発明の建築物は、鉄骨軸組構造のものに限定されず、木造軸組構造のものであってもよいし、2×4(ツーバイフォー)工法の建築物にも適用することができる。また本発明の建築物は、住宅にも限定されず、他の種類の建築物にも適用可能である。
本発明の建築物において、水切り部材は必須の構成要素ではなく、省略されてもよい。また通気路S1が省略されてもよい。
第1連結断熱材74は、外側壁断熱材63及び外側基礎断熱材71よりも柔軟性が高い材料からなる場合に限定されず、外側壁断熱材63及び外側基礎断熱材71と同じ素材のものが用いられてもよい。また第2連結断熱材93は、内側基礎断熱材94及び床断熱材92よりも柔軟性が高い材料からなる場合に限定されず、内側基礎断熱材94及び床断熱材92と同じ素材のものが用いられてもよい。
本実施形態では、内側断熱材100が床断熱材92と、第2連結断熱材93と、内側基礎断熱材94とにより構成される場合について説明したがこれに限定されず、単一の断熱材により構成されていてもよい。
本発明の建築物において、水切り固定部材85及び防蟻部材101は必須の構成要素ではなく、省略されてもよい。
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと解されるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 建築物
2 基礎
2A 外面
2B 内面
2C 上面
6 外壁パネル
10 軸組
13 下部フレーム材
20 外壁
20C 外面
63 外側壁断熱材
71 外側基礎断熱材
72 床材
73 床支持部材
74 第1連結断熱材
92 床断熱材
93 第2連結断熱材
94 内側基礎断熱材
96 水切り部材
100 内側断熱材
S1 通気路

Claims (7)

  1. 建築物であって、
    鉛直方向に立ち上がり、前記建築物の屋外側を向く外面と、前記建築物の屋内側を向く内面と、を含む基礎と、
    前記基礎に連結された外壁パネルであって、前記基礎の上面に載置された下部フレーム材を含む軸組と、前記軸組よりも屋外側に配置された外側壁断熱材と、前記外側壁断熱材よりも屋外側に配置されると共に前記軸組に支持された外壁と、を含む前記外壁パネルと、
    前記基礎の外面に配置された外側基礎断熱材と、
    前記外壁パネルよりも屋内側に配置された床材と、
    前記床材を前記基礎に対して支持するための部材であって、前記基礎の上面に載置される部分を有し、前記建築物の内外方向に前記下部フレーム材と重なるように配置された床支持部材と、
    前記外側壁断熱材と前記外側基礎断熱材との間の鉛直方向の隙間に介在する断熱材であって、前記内外方向に前記下部フレーム材及び前記床支持部材と重なるように配置された第1連結断熱材と、
    前記内外方向に前記第1連結断熱材と重なるように、前記基礎の内面側に配置された内側断熱材と、を備えた、建築物。
  2. 前記外壁と前記外側壁断熱材との間には、鉛直方向に延びる通気路が設けられており、
    前記第1連結断熱材は、前記通気路の下部を外部空間に開放するように前記通気路よりも屋内側に配置されている、請求項1に記載の建築物。
  3. 前記外壁の下方に配置されると共に前記外壁の外面を伝って流れ落ちる水を屋外側に案内する部材であって、前記内外方向に前記第1連結断熱材と重なるように前記第1連結断熱材よりも屋外側に配置された水切り部材をさらに備えた、請求項1又は2に記載の建築物。
  4. 前記第1連結断熱材は、前記外側壁断熱材及び前記外側基礎断熱材よりも柔軟性が高い材料からなる、請求項1~3のいずれか1項に記載の建築物。
  5. 前記基礎の内面に配置された内側基礎断熱材と、
    前記床材の下面に配置された床断熱材と、
    前記内側基礎断熱材と前記床断熱材との間の隙間に介在する第2連結断熱材と、を含み、
    前記内側基礎断熱材、前記床断熱材及び前記第2連結断熱材の一部が前記内側断熱材を構成している、請求項1~4のいずれか1項に記載の建築物。
  6. 前記第2連結断熱材は、前記内側基礎断熱材及び前記床断熱材よりも柔軟性が高い材料からなる、請求項5に記載の建築物。
  7. 前記外壁パネルの断熱材と前記床断熱材との間の隙間に介在する第3連結断熱材をさらに備えた、請求項5又は6に記載の建築物。
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