JP7107132B2 - 転写シート、転写シートの製造方法及び化粧材 - Google Patents
転写シート、転写シートの製造方法及び化粧材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7107132B2 JP7107132B2 JP2018179743A JP2018179743A JP7107132B2 JP 7107132 B2 JP7107132 B2 JP 7107132B2 JP 2018179743 A JP2018179743 A JP 2018179743A JP 2018179743 A JP2018179743 A JP 2018179743A JP 7107132 B2 JP7107132 B2 JP 7107132B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- particle size
- transfer sheet
- resin
- scales
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
本明細書中に記載する数値、形状、材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜に選択して使用してよい。
図1に示すように、本実施形態の転写シート1は、離型性支持体10、剥離層20、装飾層30、接合層40及び剥離シート50を備える。本実施形態の転写シート1において、剥離層20、装飾層30及び接合層40は、転写層2を構成する。なお、本発明において、転写層2の構成は、本実施形態の組み合わせに限らず、他の機能層が含まれていてもよいし、本実施形態の組み合わせから一部の機能層が含まれない構成としてもよい。
本実施形態の転写シート1は、転写層2(剥離層20)に対して離型性を有する離型性支持体10として、可撓性を有し且つ薄膜のシートの形態を採用する。この離型性支持体10上において、転写層2を構成する剥離層20、装飾層30及び接合層40は、この順に積層される。なお、本発明における「この順に積層」とは、直接的な積層だけでなく、間接的な積層をも含む意味であり、例えば、離型性支持体10と剥離層20との間に、他の層があっても許容する意味である。
離型性支持体10は、接合層40を含む転写層2を支持するシートである。離型性支持体10は、転写層2に対して離型性(剥離性)を有し、転写シート1が被転写基材60(後述)に接着された後、剥離層20(転写層2)との界面から剥離される。離型性支持体10としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂から成るシートが挙げられる。また、離型性支持体10として、紙の転写層2を形成する側の表面に、この転写層2と離型性を有する樹脂層を積層した形態が挙げられる。紙としては、上質紙、リンター紙、グラシン紙、パーチメント紙、クラフト紙等が使用できる。転写層2に対して離型性を有する樹脂層としては、前記各種熱可塑性樹脂の他、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、珪素樹脂等が挙げられる。これら離型性支持体のうち、強度及び柔軟性に優れる点で、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)シートが好ましい。なお、離型性支持体10における剥離層20側の表面には、従来公知の離型層が形成されていてもよく、離型処理が施されていてもよい。
離型性支持体10の膜厚は、10μm以上250μm以下が好ましく、20μm以上60μm以下がより好ましい。
剥離層20の層厚(dry)は、例えば、1μm以上10μm以下程度である。
装飾層30は、転写シート1の絵柄(意匠)が形成される層であり、印刷等により形成される。装飾層30は、絵柄模様層31と、メタリック層32と、着色不透明層33と、から構成される。
本実施形態では、装飾層30として、絵柄模様層31、メタリック層32及び着色不透明層33を備えた構成について説明するが、装飾層30は、後述する実施例(及び比較例1、2)のように、少なくともメタリック層32を備えていればよい。
絵柄層31aは、絵柄、図柄、模様等の意匠が形成された層である。絵柄層31aは、着色顔料が樹脂100質量部に対して15質量部以上となるように形成される。絵柄層31aを構成する樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体(塩酢ビ)、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、或いはこれらの樹脂から選んだ2種以上を混合した組成物、例えば、アクリル樹脂と塩酢ビとを1:9から9:1までの範囲において、適宜の質量比で混合した組成物等が挙げられる。また、絵柄層31aには、所望の色に着色するための着色剤、及び必要に応じて各種添加剤(紫外線吸收剤、熱安定剤、光安定剤、界面活性剤、可塑剤、体質顔料等)等が添加される。
上述した絵柄層31a及び着色透明層31bを含む絵柄層31aの層厚(dry)は、約5μm程度である。
着色不透明層33の層厚(dry)は、1μm以上が好ましい。
接合層40は、転写シート1を被転写基材60に転写した際に、転写シート1と被転写基材60とを接合する層である。接合層40の材料としては、公知の各種材料及び接着力を発現する形態のものから適宜に選択すればよい。接合層40としては、例えば、粘着剤組成物の硬化物を用いることができる。粘着剤組成物は、主剤としてのアクリル系粘着剤と、イソシアネート系硬化剤と、を含有する。
接合層40の層厚は、10μm以上50μm以下であることが好ましく、15μm以上30μm以下であることがより好ましい。
好ましいアクリル系粘着剤としては、例えば、(メタ)アクリル酸エステルと他の単量体とを共重合させた(メタ)アクリル酸エステル共重合体が挙げられる。(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸-n-ブチル、(メタ)アクリル酸-2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシルエチル、(メタ)アクリル酸プロピレングリコール、アクリルアミド、(メタ)アクリル酸グリシジル等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、上記アクリル系粘着剤の市販品としては、例えば、ニッセツ(日本カーバイド社製)、SKダイン(綜研化学社製)等を好適に用いることができる。
粘着剤組成物は、イソシアネート系硬化剤を含有する。イソシアネート系硬化剤は、転写シート1を被転写基材60(後述)に転写した際の粘着性を得るために添加される。アクリル系粘着剤は、水酸基を有するため、イソシアネート系硬化剤を用いることにより、更に部分架橋を向上させることができ、接合層40となったときに、内部破壊がなく適度な貯蔵弾性率を得られる。
接合層40における上記イソシアネート系硬化剤の含有量は、ゲル分率に合わせて設定される。
後述する実施例では、接合層40となるヒートシール層を被転写基材60の側に形成し、転写シート1を被転写基材60に熱転写する例を示している。
剥離シート50は、転写シート1を被転写基材60に転写する際に、転写シート1から剥離される部材である。剥離シート50としては、例えば、シリコン離型タイプのポリエチレンテレフタレート(PET)、未処理のポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等が挙げられる。
剥離シート50の厚さは、10μm以上100μm以下が好ましく、20μm以上60μm以下がより好ましい。
なお、接合層40としてヒートシール層を用いた場合、剥離シート50は、不要となる。
次に、装飾層30に設けられたメタリック層32の構成について説明する。
メタリック層32は、図1に示すように、離型性支持体10の側から順に、樹脂層321と、第1光輝性樹脂層322と、第2光輝性樹脂層323と、を備える。
なお、図1では、メタリック層32を構成する樹脂層321、第1光輝性樹脂層322及び第2光輝性樹脂層323の範囲を概念的に示している。
第2光輝性樹脂層323は、大粒径の金属鱗片Lと、小粒径の金属鱗片Sと、樹脂Rと、を含有する層である。第2光輝性樹脂層323には、大粒径の金属鱗片Lが多く含まれており、小粒径の金属鱗片Sはごく僅かしか含まれていない。
すなわち、第1光輝性樹脂層322には、第2光輝性樹脂層323よりも、小粒径の金属鱗片Sの単位体積当たりの個数がより多く含有されている。
以下の説明においては、小粒径の金属鱗片Sを「小粒径鱗片S」と呼称し、大粒径の金属鱗片Lを「大粒径鱗片L」と呼称する。
一方、ノンリーフィングタイプの顔料は、塗膜を形成した際、乾燥する過程において、塗膜の厚さ方向に一様に分散する特性を有する。ノンリーフィングタイプの顔料からなる大粒径鱗片Lの多くは、第2光輝性樹脂層323の厚み方向に一様に分布し且つ層方向に平行に配列する。
図2は、小粒径鱗片Sの粒径Dsと大粒径鱗片Lの粒径DLとの関係を説明する模式図である。
図2では、塗膜の単位面積となる範囲を、一辺が大粒径鱗片Lの粒径DLの2倍となる正方形の枠で示している。メタリック層32(第2塗膜32B)の塗膜の厚みが、大粒径鱗片Lの厚さの4倍となる場合、図2に示すように、正方形の枠は、最大で4個の大粒径鱗片Lにより埋められる。一方、大粒径鱗片Lの間には隙間が出来るため、4個の大粒径鱗片Lだけでは粒子感(鏡面性の不足)が目立ってしまう。
平均粒子径は、顕微鏡法、篩分け法、沈降法、コールターカウンター法、レーザー光散乱・回折法等により測定できる。
また、平均粒子厚みは、JIS法(JIS K5906:1998)で水面拡散面積を測定することにより、下記の式(1)により間接的に算出できる。
平均粒子厚み(μm)=
10,000/[顔料の密度×水面拡散面積(cm2/g)] ・・・式(1)
小粒径鱗片Sの添加部数ws=
樹脂の部数(=100)]×[単位塗膜内の小粒径鱗片の重量Ws]
/[単位塗膜内の樹脂の重量Wm] ・・・式(2)
式(2)は、下記のように置き換えることができる。
ws=[樹脂の部数(=100)]×[塗膜内の小粒径鱗片の体積Vs]×[アルミ鱗片の密度dp]
/(([単位塗膜体積Vcs]-Vs)×[樹脂密度(≒比重)dm])
Vs=π/4×[小粒径鱗片の粒径Ds]2×[小粒径鱗片の厚さts]×[単位面積内の個数(=4)]
Vcs=[大粒径鱗片の粒径DLの2倍径の正方形面積]×[塗膜厚tcs]
ws=
100×dp/dm×(π×Ds2×ts)
/(4×DL 2×tcs-π×Ds2×ts) ・・・式(3)
上記各層を備えたメタリック層32の層厚(dry)は、例えば、約5μm程度である。
次に、本実施形態の転写シート1を用いた化粧材100の製造方法について説明する。
図3及び図4は、それぞれ化粧材100の製造方法を説明する図である。ここでは、化粧材100の製造工程(A)~(D)を、図3及び図4に分けて説明する。
まず、図3(A)に示すように、転写シート1から剥離シート50を剥離する。転写シート1から剥離シート50を剥離することにより、接合層40において離型性支持体10とは反対側の面が露出する。
「ロール・ツゥ・ロール」とは、帯状の転写シート1をロール(巻取)から引き出して平板状の被転写基材に供給し、転写層2を被転写基材上に貼り付けた後、転写層2が剥離された帯状の離型性支持体を、再度ロールに巻き取る加工形態を言う。
被転写基材本体61は、転写シート1が転写される被転写基材そのものである。被転写基材本体61としては、例えば、無機材、木材、樹脂等の材料からなる板、壁等が挙げられる。このうち、無機材としては、例えば、ケイ酸カルシウム、各種石材、コンクリート、陶磁器(窯業系燒成物)、ガラス、金属等が挙げられる。木材としては、例えば、杉、松、檜、樫、楢、ラワン、チーク等が挙げられる。樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられる。
なお、転写シート1の接合層40と被転写基材60との間の剥離強度を適宜に調節することにより、転写シート1から離型性支持体10を剥離した際に、転写シート1が被転写基材60から剥離することはない。
トップコート層70の厚さについては、特に限定されないが、5μm以上1000μm以下が好ましく、10μm以上300μm以下がより好ましい。
以上の工程を経ることにより、被転写基材60に転写シート1が転写された化粧材100を得ることができる。
後述する実施例及び比較例1、2において、「リーフィングタイプのアルミ鱗片」は、実施形態の小粒径鱗片Sに相当する。「ノンリーフィングタイプのアルミ鱗片」は、実施形態の大粒径鱗片Lに相当する。なお、比較例1は、小粒径鱗片Sとして、ノンリーフィングタイプのアルミ鱗片を使用した例を示している。
図5は、実施例の転写シートAの製造方法を説明する図である。実施例の転写シートAは、装飾層30としてメタリック層32のみを備えている。以下、実施例の転写シートAの製造工程(A)~(C)を、図5に基づいて説明する。図5では、実施形態(図1)の転写シート1と同じ構成部材には同一符号を付している。
その一方の面にアクリル樹脂組成物(「46-7」 昭和インク工業株式会社製)からなるインキを塗布して、膜厚(dry)2μmの剥離層20を形成した。
また、第1塗膜32Aの最表層の樹脂が、第2塗膜32Bとなるグラビアインキにより僅かに溶融すると、第1塗膜32Aに含まれるリーフィングタイプのアルミ鱗片(小粒径鱗片S)のうち、第2塗膜32Bの界面に存在している一部のリーフィングタイプのアルミ鱗片は、図5(C)に示すように、第2塗膜32Bの側に移動する。したがって、第2塗膜32Bからなる第2光輝性樹脂層323は、大粒径の金属鱗片Lが多く含まれ、小粒径の金属鱗片Sがごく僅かに含まれた層となる。
転写シートにおいて、リーフィングタイプのアルミ鱗片を、粒径9μm(厚み0.15μm)のノンリーフィングタイプのアルミ鱗片(「260M-S」 東洋アルミニウム株式会社製)に変更し、このアルミ鱗片を樹脂100質量部に対して2.8質量部となるように添加した以外は、上記実施例と同じ条件で比較例1の化粧材を得た。
(比較例2)
リーフィングタイプのアルミ鱗片を、粒径15μm(厚み0.13μm)のアルミ鱗片(「30T」 東洋アルミニウム株式会社製)に変更し、このアルミ鱗片を樹脂100質量部に対して3.9質量部となるように添加した。また、ノンリーフィングタイプのアルミ鱗片を、東洋アルミニウム株式会社製の「MG2030」に変更し、粒径33μm(厚み0.73μm)とした。これ以外は、上記実施例と同じ条件で比較例2の化粧材を得た。
メタリック層の断面をSEM(Scanning Electron Microscope:走査型電子顕微鏡)で撮影し、SEM画像にて評価した。SEM画像において、メタリック層32の界面領域に、小粒径鱗片Sと大粒径鱗片Lとが平行に配列している場合を「○」とし、それ以外を「×」とした。
実施例及び比較例1、2の各化粧材について、上記各試験項目による評価結果を図6に示す。図6は、実施例及び比較例1、2の評価結果を説明する図である。
実施例の化粧材は、SEM画像において、小粒径鱗片Sと大粒径鱗片Lとがメタリック層32の界面領域に平行に配列していることが観察された。このように、小粒径鱗片Sと大粒径鱗片Lとがメタリック層32の界面領域に平行に配列していると、化粧材としての主な輝度感を大粒径鱗片Lにより得ることができる。また、大粒径鱗片Lの隙間により生じる粒子感(鏡面性の不足)を、大粒径鱗片Lの間に並ぶ小粒径鱗片Sにより補間することができる。そのため、実施例の化粧材では、輝度が向上していることが明らかとなった。
また、実施例の化粧材は、密着性の試験においてメタリック層内における剥離が観察されず、密着性に優れていることが確認された。
なお、図6に示す比較例1の「界面の鱗片面積率」は、第1塗膜32Aに含まれる小粒径鱗片Sが、メタリック層32の界面領域に配列していると仮定した場合の値である。比較例1においては、小粒径鱗片Sの添加部数が少ないため、実際にはメタリック層32の界面領域に小粒径鱗片Sが存在しない可能性が高いと考えられる。
以上の結果から、実施例の化粧材は、装飾層として蒸着膜を形成する方法に比べて低コストでありながら、輝度及び密着性ともに優れていることが明らかとなった。
実施形態では、メタリック層32を形成する小粒径鱗片S及び大粒径鱗片Lの好ましい材料として、アルミニウム顔料を用いた例について説明したが、これに限定されない。大粒径鱗片L及び小粒径鱗片Sの材料は、他の金属材料(例えば、鉄、銅、ニッケル等)又はこれらの合金材料等であってもよい。
2 転写層
10 離型性支持体
20 剥離層
30 装飾層
31 絵柄模様層
31a 絵柄層
31b 着色透明層
32 メタリック層
32A 第1塗膜
32B 第2塗膜
33 着色不透明層
40 接合層
50 剥離シート
60 被転写基材
70 トップコート層
321 樹脂層
322 第1光輝性樹脂層
323 第2光輝性樹脂層
S 小粒径の金属鱗片(小粒径鱗片)
L 大粒径の金属鱗片(大粒径鱗片)
R 樹脂
Claims (8)
- 離型性支持体と、装飾層を含む転写層と、が積層された転写シートであって、
前記装飾層は、大粒径の金属鱗片及び小粒径の金属鱗片を複数含有した樹脂からなるメタリック層を有し、
前記メタリック層は、前記離型性支持体の側から順に、
前記樹脂からなる樹脂層と、
前記小粒径の金属鱗片及び前記大粒径の金属鱗片を含有した第1光輝性樹脂層と、
前記大粒径の金属鱗片及び前記小粒径の金属鱗片を含有した第2光輝性樹脂層と、
を備え、
前記第1光輝性樹脂層には、前記第2光輝性樹脂層よりも、前記小粒径の金属鱗片の単位体積当たりの個数が多く含有され、
前記小粒径の金属鱗片は、リーフィングタイプであり且つ粒径が10μm以下であり、
前記小粒径の金属鱗片の粒径は、前記大粒径の金属鱗片の粒径の0.42倍未満である、
転写シート。 - 請求項1に記載の転写シートであって、
前記メタリック層は、樹脂が100質量部に対して金属鱗片が40質量部以下である、
転写シート。 - 離型性支持体と、装飾層を含む転写層と、が積層された転写シートであって、
前記装飾層は、大粒径の金属鱗片及び小粒径の金属鱗片を複数含有した樹脂からなるメタリック層を有し、
前記メタリック層は、前記離型性支持体の側から順に、
前記樹脂からなる樹脂層と、
前記小粒径の金属鱗片及び前記大粒径の金属鱗片を含有した第1光輝性樹脂層と、
前記大粒径の金属鱗片及び前記小粒径の金属鱗片を含有した第2光輝性樹脂層と、
を備え、
前記第1光輝性樹脂層には、前記第2光輝性樹脂層よりも、前記小粒径の金属鱗片の単位体積当たりの個数が多く含有され、
前記小粒径の金属鱗片の粒径は、前記大粒径の金属鱗片の粒径の0.42倍未満であり、
前記メタリック層は、樹脂が100質量部に対して金属鱗片が40質量部以下である、
転写シート。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の転写シートであって、
前記第1光輝性樹脂層に含有される前記小粒径の金属鱗片及び前記大粒径の金属鱗片は、前記第2光輝性樹脂層側の表層を覆うように平行に配列しており、
前記第2光輝性樹脂層に含有される前記大粒径の金属鱗片は、厚さ方向に一様に分布し且つ層方向に平行に配列しており、
前記第2光輝性樹脂層に含有される前記大粒径の金属鱗片は、前記第1光輝性樹脂層側の表層を覆うように平行に配列している、
転写シート。 - 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の転写シートであって、
前記装飾層は、前記メタリック層の前記離型性支持体の側に絵柄層及び着色透明層のうち少なくとも一方を有する、
転写シート。 - 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の転写シートであって、
前記装飾層は、前記メタリック層の前記離型性支持体とは反対側に着色不透明層を有する、
転写シート。 - 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の転写シートの製造方法であって、
リーフィングタイプの小粒径の金属鱗片と樹脂とを混合した塗料を、離型性支持体に形成された剥離層の表面に塗布して、第1塗膜を形成する第1塗膜形成工程と、
ノンリーフィングタイプの大粒径の金属鱗片と樹脂とを混合した塗料を、前記第1塗膜の表面に塗布して、第2塗膜を形成する第2塗膜形成工程と、を含み、
前記第1塗膜形成工程において、前記小粒径の金属鱗片を、前記離型性支持体とは反対側の表層を覆うように平行に配列させ、
前記第2塗膜形成工程において、前記第2塗膜に含まれる一部の前記大粒径の金属鱗片を、前記第1塗膜の表層に配列している前記小粒径の金属鱗片と共に前記第1塗膜の表層を覆うように平行に配列させると共に、前記第2塗膜に含まれる前記大粒径の金属鱗片の残りを、厚さ方向に一様に分布し且つ層方向に平行に配列させ、前記第1塗膜に含まれる一部の前記小粒径の金属鱗片を、前記第2塗膜の表層を覆うように配列させる、
転写シートの製造方法。 - 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の転写シートを用いた化粧材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018179743A JP7107132B2 (ja) | 2018-09-26 | 2018-09-26 | 転写シート、転写シートの製造方法及び化粧材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018179743A JP7107132B2 (ja) | 2018-09-26 | 2018-09-26 | 転写シート、転写シートの製造方法及び化粧材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020049722A JP2020049722A (ja) | 2020-04-02 |
JP7107132B2 true JP7107132B2 (ja) | 2022-07-27 |
Family
ID=69995122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018179743A Active JP7107132B2 (ja) | 2018-09-26 | 2018-09-26 | 転写シート、転写シートの製造方法及び化粧材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7107132B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021016950A (ja) * | 2019-07-17 | 2021-02-15 | マツダ株式会社 | 加飾フィルム及びその製造方法 |
JP2021160219A (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-11 | マツダ株式会社 | 加飾フィルム及びその製造方法 |
JP7501055B2 (ja) | 2020-03-31 | 2024-06-18 | マツダ株式会社 | 加飾フィルム |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004223755A (ja) | 2003-01-20 | 2004-08-12 | Reiko Co Ltd | アルミニウム光沢絶縁性転写フイルム |
JP2007160648A (ja) | 2005-12-13 | 2007-06-28 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 金属調加飾シートおよびその製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10147098A (ja) * | 1996-11-20 | 1998-06-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材及びその製造に用いる転写シート |
-
2018
- 2018-09-26 JP JP2018179743A patent/JP7107132B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004223755A (ja) | 2003-01-20 | 2004-08-12 | Reiko Co Ltd | アルミニウム光沢絶縁性転写フイルム |
JP2007160648A (ja) | 2005-12-13 | 2007-06-28 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 金属調加飾シートおよびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020049722A (ja) | 2020-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7107132B2 (ja) | 転写シート、転写シートの製造方法及び化粧材 | |
JP6560068B2 (ja) | 装飾粘着フィルム | |
JP2012131112A (ja) | 化粧シート及びその製造方法 | |
JP6291323B2 (ja) | 粘着シート及び粘着シートの製造方法 | |
JP5151107B2 (ja) | 化粧シート | |
JP5315885B2 (ja) | 化粧シート及び化粧板 | |
JP6717650B2 (ja) | 装飾部材の凹凸面に適用するための追従性粘着フィルム及びその製造方法 | |
JP5287420B2 (ja) | 化粧シート及び化粧板 | |
JP3633367B2 (ja) | 化粧シート | |
JP2011051267A (ja) | 化粧シートおよびその製造方法 | |
JP7022496B2 (ja) | グラフィックス構造体及びその製造方法、並びに照明システム | |
JP2000225672A (ja) | 化粧シート | |
JP2011207019A (ja) | 化粧シート及び化粧材 | |
JP6828553B2 (ja) | 転写シート | |
JP5118355B2 (ja) | 金属化粧板用積層粘着シート | |
JP2009255420A (ja) | 化粧シート | |
JP2015214031A (ja) | 転写フィルムおよび装飾成形品 | |
WO2017057409A1 (ja) | 粘着シート、及び粘着シートの製造方法 | |
JP7047304B2 (ja) | 転写シート、及び化粧材の製造方法 | |
JP5608059B2 (ja) | 二次加工用化粧シートおよびそれを用いた化粧材の製造方法 | |
JP6880938B2 (ja) | 転写シート | |
TW201932321A (zh) | 書寫片 | |
TW202016238A (zh) | 高密度柱體陣列 | |
JP4359766B2 (ja) | 化粧シート | |
JP5298606B2 (ja) | 化粧シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210727 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220413 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220419 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220601 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220614 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220627 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7107132 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |