JP7099668B2 - 積層床版の跳ね出し構造 - Google Patents

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Description

本発明は、積層床版の跳ね出し構造に関する。
バルコニーや外廊下等の跳ね出し部を有する建物が知られている。例えば特許文献1には、コンクリート造の床部によって跳ね出し部が形成された建物が開示されている。
特開平7-217199号公報
ここで近年、意匠性や軽量化の観点から、木質の床版を利用して建物の床を構築することが望まれている。しかし、木質の床版はコンクリート造の床版と比較して耐力が小さいため、木質の床版を利用して跳ね出し部を形成することは困難であった。
本発明は上記事実に鑑み、木質の床版を利用して跳ね出し部を形成することができる積層床版の跳ね出し構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、積層床版の跳ね出し構造であって、第1方向に架設され、前記第1方向の両端部が柱、梁、又は壁に支持されると共に、前記第1方向が強軸方向とされたCLTからなる第1床版と、前記第1床版と一体形成され、前記柱、梁、又は壁から前記第1方向と直交する前記第1床版における弱軸方向である第2方向に跳ね出す延長床版と、前記第1床版、及び前記延長床版に積層されて接合され、前記延長床版と共に前記柱、梁、又は壁から前記第2方向へ跳ね出し、前記第2方向を強軸方向とした単層の無垢材からなる木質の第2床版と、を有する。
上記構成によれば、第1方向の両端部が支持され第1方向が強軸方向とされたCLTからなる第1床版が第1方向に架設され、第1床版には、柱、梁、又は壁から第1方向と直交する第1床版における弱軸方向である第2方向に跳ね出す延長床版が一体形成されている。
そして、第1床版、及び延長床版に積層されて接合された第2方向を強軸方向とした単層の無垢材からなる木質の第2床版が第1方向と直交する第2方向に跳ね出している。
このため、積層床版に生じる第1方向の応力を第1床版で負担しつつ、第2方向の応力を第2床版で負担することができ、CLTからなる木質の第1床版を利用して木質の第2床版によって跳ね出し部を形成することができる。
上記構成によれば、第2床版が木質とされているため、木質の積層床版によって跳ね出し部を形成することができる。
請求項2に記載の積層床版の跳ね出し構造は、請求項1に記載積層床版の跳ね出し構造であって、前記第1床版及び前記第2床版の少なくとも一方の接合面とは反対側の面には、木質の防火被覆材が設けられている。
上記構成によれば、第1床版及び第2床版の少なくとも一方の接合面とは反対側の面に防火被覆材を設けることで、積層床版を防火構造とすることができる。また、防火被覆材を木質とすることで、積層床版全体を木質で統一することができる。
本発明によれば、木質の床版を利用して跳ね出し部を形成することができる。
実施形態の一例における積層床版を示す平面図である。 図1におけるA-A線断面図である。 図1におけるB-B線断面図である。
以下、本発明の実施形態の一例における積層床版の跳ね出し構造について、図1~図3を用いて説明する。なお、各図中において、積層床版が架渡される方向を第1方向とし、第1方向に直交する方向を第2方向とする。
<構造>
図1に示すように、本実施形態の積層床版10は、他の複数の床版12とともに建物の床14を構成しており、床14は、第2方向へ延びる複数の壁16及び梁17、第1方向へ延びる複数の壁柱18、及び壁柱18間を第2方向へ延びる間仕切壁20によって支持されている。
また、床14は、第1方向へ跳ね出す第1跳ね出し部22と、第1方向に直交する第2方向へ跳ね出す第2跳ね出し部24とを有しており、第1跳ね出し部22と第2跳ね出し部24とが重なる隅部に第1方向及び第2方向の2方向に跳ね出す2方向跳ね出し部26が形成されている。
本実施形態の積層床版10は、床14の第2方向における端部、すなわち第2跳ね出し部24が形成されている部分にそれぞれ配置されている。また、図2及び図3に示すように、積層床版10は、第1床版28と、第1床版28の上部に積層された第2床版30とを有している。
第1床版28は、例えば複数のラミナ材32を木質繊維32Aの繊維方向が直交するように重ね合わせて接着した木質の直交集成材(CLT、Cross Laminated Timber)で構成されている。
本実施形態では、一例として、第1床版28(直交集成材)は三層構造とされており、厚み方向における最外層の木質繊維32Aの繊維方向が長辺方向(第1方向)に沿っており、中間層の木質繊維32Aの繊維方向が短辺方向(第2方向)に沿っている。
また、図3に示すように、第1床版28は第1方向に架設されて両端部が壁16又は梁17に支持されており、これにより、第1床版28は、壁16又は梁17への架渡し方向が強軸方向とされ、架渡し方向に直交する方向が弱軸方向とされている。
第2床版30は、例えば単層の無垢材等の構造用木材で構成されており、図2に示すように、先端側(図2における右側)が壁16に対して第2方向に跳ね出すことで第2跳ね出し部24を構成している。
一方、第2床版30の基端側(図2における左側)の下面は、接着剤によって第1床版28の上面に接着されている。なお、第1床版28の上面(接合面)と第2床版30の下面(接合面)とを接合する接合手段としては、接着剤による接着の他、釘、ビス、ピン、又はボルトによる接合等が挙げられる。
また、第1床版28の先端側(図2における右側)には、第2床版30の第2跳ね出し部24の下面に沿って第2方向へ延びる延長床版36が設けられている。延長床版36は、第1床版28と同様に直交集成材で構成されており、第1床版28と一体形成されている。なお、第1床版28の先端側に延長床版36が設けられていなくてもよく、延長床版36が第1床版28とは別部材とされていてもよい。
また、延長床版36は何ら荷重を負担しておらず、積層床版10は第2床版30のみで延長床版36の荷重、及び積層床版10の第2方向に生じる応力を負担できるように設計されている。一方、第1床版28は、積層床版10の第1方向に生じる応力、及び第2跳ね出し部24の反力を負担できるように設計されている。
さらに、第2床版30の上部には、防火被覆材38が積層されている。防火被覆材38は、例えば厚さが40mm以上とされた木材であり、第2床版30の上面全体を被覆している。なお、防火被覆材38は、第2床版30の上面ではなく第1床版28の下面や、第1床版28と第2床版30との間に設けられていてもよく、第2床版30の上面及び第1床版28の下面にそれぞれ設けられていてもよい。また、耐火規定に従い、防火被覆材38を設けない構成とすることも可能である。
床14の積層床版10以外の床版12は、図2に示すように、複数のラミナ材40を重ね合わせて接着した直交集成材で構成されており、積層床版10と同様に、上面に防火被覆材42が積層されている。また、隣合う床版12と積層床版10とは、互いにスプライン接合されており、必要に応じて図示しない接合金物で緊結されている。
また、床版12は、ラミナ材40の厚さが積層床版10の第1床版28のラミナ材32の厚さより厚くなっている。具体的には、床版12の厚さは積層床版10の厚さ、すなわち第1床版28の厚さと第2床版30の厚さとの和と等しくされており、これにより、積層床版10の上面と床版12の上面とが同一面とされている。
<作用及び効果>
本実施形態によれば、積層床版10の第1床版28が木質とされているため、木質の第1床版28を利用して第2跳ね出し部24を形成することができる。さらに、積層床版10の第2床版30も木質とされているため、第2跳ね出し部24を木質とすることができ、コンクリート造の床版によって建物の床14を形成する構成と比較して、床14の意匠性を高めることができるとともに、床14を軽量化することができる。
ここで、本実施形態の積層床版10は、壁16又は梁17への架渡し方向である第1方向、及び跳ね出し方向である第2方向の2方向に応力が生じることによって、2方向応力状態とされている。しかしながら、本実施形態の積層床版10によれば、第1方向が強軸方向とされた直交集成材によって第1床版28が構成されており、第2方向に跳ね出す第2床版30が第1床版28に積層されて接合されている。
このため、積層床版10に生じる第1方向の応力を第1床版28で負担するとともに、第2方向の応力を第2床版30で負担することができ、コンクリート造の床版より耐力の小さい木質の床版によって第2跳ね出し部24を形成することが可能となる。
また、本実施形態によれば、積層床版10の第2床版30の上面に、防火被覆材38が設けられているため、積層床版10を防火構造とすることができる。さらに、防火被覆材38が木材で構成されているため、積層床版10全体を木質で統一することができ、意匠性を高めることができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明について実施形態の一例を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
例えば、上記実施形態では、積層床版10の第1床版28が三層構造の直交集成材で構成されていたが、直交集成材は二層構造であってもよく、四層以上の層で構成されていてもよい。また、必要とされる耐力が確保できる場合、第1床版28は直交集成材ではなく単板の繊維方向を揃えて積層して接着した単板積層材(LVL(Laminated Veneer Lumber))で構成されていてもよく、単層の無垢材で構成されていてもよい。
一方、上記実施形態では、積層床版10の第2床版30が単層の無垢材等の構造用木材で構成されていたが、直交集成材で構成されていてもよい。さらに、第2床版30は鋼板やコンクリートで構成されていてもよく、軽量気泡コンクリート(ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete))で構成されていてもよい。
同様に、防火被覆材38はコンクリートやモルタルで構成されていてもよい。なお、第2床版30が軽量気泡コンクリート等の防火材料で構成されている場合、第2床版30が防火被覆材を兼ねることができるため、防火被覆材38は設けられていなくてもよい。
また、上記実施形態の積層床版10では、第1床版28の上部に第2床版30が積層配置されていたが、第2床版30の上部に第1床版28が積層配置されていてもよい。さらに、第1床版28は壁16又は梁17に両端部が支持されていたが、壁柱18や間仕切壁20に支持されていてもよい。
10 積層床版
16 壁
17 梁
28 第1床版
30 第2床版
38 防火被覆材

Claims (2)

  1. 積層床版の跳ね出し構造であって、
    第1方向に架設され、前記第1方向の両端部が柱、梁、又は壁に支持されると共に、前記第1方向が強軸方向とされたCLTからなる第1床版と、
    前記第1床版と一体形成され、前記柱、梁、又は壁から前記第1方向と直交する前記第1床版における弱軸方向である第2方向に跳ね出す延長床版と、
    前記第1床版、及び前記延長床版に積層されて接合され、前記延長床版と共に前記柱、梁、又は壁から前記第2方向へ跳ね出し、前記第2方向を強軸方向とした単層の無垢材からなる木質の第2床版と、
    を有する積層床版の跳ね出し構造。
  2. 前記第1床版及び前記第2床版の少なくとも一方の接合面とは反対側の面には、木質の防火被覆材が設けられている、
    請求項1に記載の積層床版の跳ね出し構造。
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