JP7095014B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
従来、鞍乗り型車両において、収納部を覆うリッドを複数の部品で構成することが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、収納部を覆うリッドは、収納部を蓋するリッドベースと、リッドベースの化粧部をなす下側ボックスリッドと、下側ボックスリッドに重ねられるボックスリッドと、の三部品で構成される。
特許6208698号公報
特許文献1に記載の技術では、蓋機能(シール)と化粧部(外観性)を切り分けることで、単純な部品の組み合わせで、リッドを二色にしたり複雑な形状にしたりできるため、外観性を向上しながらシール機能を有するリッドとすることができる。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、シールと化粧(色)で部品を分けており、シールと化粧(色)の機能と色の数だけ、部品点数が必要となるという課題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、部品点数を削減しながらシール機能を有し複数色の外観とすることが可能なリッドを備える鞍乗り型車両を提供することを目的とする。
鞍乗り型車両は、収納部(85)を有し、該収納部(85)には開閉可能なリッド(86)が設けられ、前記リッド(86)は、少なくとも前記収納部(85)をシールして閉じるリッドベース(120)と、前記リッドベース(120)に重ねられて化粧部をなすボックスリッド(140)とからなる鞍乗り型車両において、前記ボックスリッド(140)は前記リッドベース(120)を覆う形状であり、前記ボックスリッド(140)は前記リッドベース(120)の後端から前端に向かって延び、前記ボックスリッド(140)の前端には、前記リッドベース(120)の前縁(121A、122A)の前側に配置される屈曲部(141A、142A)が形成され、前記リッドベース(120)には、化粧部をなす突出部(123)が設けられ、前記ボックスリッド(140)には、前記突出部(123)を通す開放部(143)が形成されていることを特徴とする。
上記構成において、前記リッドベース(120)の下面に、閉ループ状のシール部(130)を有し、前記突出部(123)は少なくとも該シール部(130)の内側に位置してもよい。
また、上記構成において、前記突出部(123)は、前記シール部(130)を跨って延出する延出部(125)を有してもよい。
また、上記構成において、前記突出部(123)は前後に延出してもよい。
また、上記構成において、前記突出部(123)は左右一対設けられてもよい。
また、上記構成において、前記突出部(123)の上部は、前記ボックスリッド(140)の上面よりも上方に位置してもよい。
また、上記構成において、前記延出部(125)は前記シール部(130)との間を空洞(125A)としてもよい。
鞍乗り型車両は、収納部を有し、該収納部には開閉可能なリッドが設けられ、前記リッドは、少なくとも前記収納部をシールして閉じるリッドベースと、前記リッドベースに重ねられて化粧部をなすボックスリッドとからなる鞍乗り型車両において、前記リッドベースには、化粧部をなす突出部が設けられ、前記ボックスリッドには、前記突出部を通す開放部が形成されている。この構成によれば、リッドベースが化粧部を備えることで、二部品からなるリッドで、リッドを複数色の外観とすることができ、部品点数削減をしながらリッドの外観性を維持することができる。
上記構成において、前記リッドベースの下面に、閉ループ状のシール部を有し、前記突出部は少なくとも該シール部の内側に位置してもよい。この構成によれば、シール部の内側なので簡単な構造で突出部を形成できる。
また、上記構成において、前記突出部は、前記シール部を跨って延出する延出部を有してもよい。この構成によれば、リッドの外観の自由度を増すことができる。
また、上記構成において、前記突出部は前後に延出してもよい。この構成によれば、突出部とボックスリッドとの組合せで、リッドの外表面の色の変化を大きくすることができる。また、突出部が前後に長くなるため、リッドベースの面形状の変化が大きくなり、リッドベースの剛性を高めることができる。
また、上記構成において、前記突出部は左右一対設けられてもよい。この構成によれば、左右に一対あるため、単一の場合に比べて、リッドの外表面の色の変化を大きくすることができる。また、単一の場合に比べてリッドベース120の剛性を高めることができる。
また、上記構成において、前記突出部の上部は、前記ボックスリッドの上面よりも上方に位置してもよい。この構成によれば、化粧部をなす突出部が、リッドベースの非化粧部から大きく上方に突出することとなり、高さ方向での外観表現の自由度を増すことができる。
また、上記構成において、前記延出部は前記シール部との間を空洞としてもよい。この構成によれば、空洞によりリッドベースが肉抜きされるため、リッドを軽量化することができる。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車の要部を示す車両中心線の縦断面図である。 収納部およびリッドの周辺を示す自動二輪車の平面図である。 リッドが開放された状態を示す図3に対応する平面図である。 図3のV-V線断面図である。 図3のVI-VI線断面図である。 リッドベースの平面図である。 リッドベースの底面図である。 図7のIX-IX線断面図である。 ボックスリッドの平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車1の左側面図である。なお、以下の説明の側面図では、左右一対で設けられるものは、片側のものだけが図示されている。
自動二輪車1は、車体フレームFにパワーユニットとしてのエンジン10が支持され、前輪2を操舵可能に支持する操舵系11が車体フレームFの前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム12が車体フレームFの後部側に設けられた車両である。自動二輪車1は、乗員が跨るようにして着座する乗車用のシート13(乗員シート)が車体フレームFの後部の上方に設けられた鞍乗り型の車両である。
車体フレームFは、前端に設けられるヘッドパイプ14と、ヘッドパイプ14の後部から後下がりに延出する左右一対のメインフレーム15、15と、メインフレーム15、15の前端部から後下方に延びる左右一対のダウンフレーム16、16と、メインフレーム15、15の後端から下方に延出する左右一対のピボットフレーム17、17と、ピボットフレーム17、17の上部から後上がりに車両後端部まで延びる左右一対のシートフレーム18、18と、ピボットフレーム17、17の上下方向中間部からシートフレーム18、18の後端部まで延びるリアサブフレーム19、19とを備える。
メインフレーム15、15は、ヘッドパイプ14の下部から比較的緩い傾斜で後下がりに延びるメインフレーム本体部15a、15aと、ヘッドパイプ14の上部とメインフレーム本体部15a、15aの前部とを連結する補強フレーム部15b、15bとを備える。メインフレーム本体部15a、15aは、ヘッドパイプ14から延びて後方側ほど車幅方向の間隔が大きくなるフレーム前部15c、15cと、フレーム前部15c、15cの後端から互いに略平行に後方へ延びるフレーム後部15d、15dとを備える。
左右の補強フレーム部15b、15bは、後方側ほど互いの車幅方向の間隔が大きくなるとともに、メインフレーム本体部15a、15aよりも大きな傾斜で後下がりに延びる。
また、車体フレームFは、フレーム前部15c、15cとダウンフレーム16、16とを連結する左右一対の第一連結フレーム20a、20aを備える。さらに、車体フレームFは、メインフレーム本体部15a、15aの前後の中間部とダウンフレーム16、16とを連結する左右一対の第二連結フレーム20b、20bを備える。
車体フレームFは、ピボットフレーム17、17の上端部を車幅方向に連結する中間側クロスフレーム21や、図示しない複数のクロスフレームを備える。
ピボットフレーム17、17は、ピボット孔(不図示)を上下の中間部に備え、このピボット孔には、左右のピボットフレーム17、17を車幅方向に連結するピボット軸31が挿通される。
ピボット軸31には、スイングアーム12の前端部が、ピボット軸31に軸支される。スイングアーム12は、ピボット軸31を中心に上下に揺動する。スイングアーム12は、上下に延在するリアクッション34を介して車体フレームFの中間側クロスフレーム21に懸架されている。スイングアーム12の後端部には後輪車軸32が挿通される。後輪車軸32には、後輪3が軸支される。
エンジン10は、ピボットフレーム17、17の前方で車体フレームFから吊り下げられるようにして搭載されている。
エンジン10は、車幅方向に延びるクランク軸(不図示)を支持するクランクケース35と、クランクケース35の前部から前上方に延びるシリンダ部36とを備える。
クランクケース35は、メインフレーム15、15のフレーム後部15d、15dの下方に位置する。
シリンダ部36は、メインフレーム15、15に沿うように前上方に延び、その前部は、左右のダウンフレーム16、16の間、及び、左右の第二連結フレーム20b、20bの間に位置する。クランクケース35の後部には、変速機が収容されている。
エンジン10は、シリンダ部36のシリンダ軸線Cが鉛直よりも水平側に近くなるように前傾しているエンジンであり、エンジン10の上方には部材を配置可能な空間が確保される。
エンジン10の出力は、エンジン10の出力軸(不図示)と後輪3との間に巻き掛けられるチェーン37によって後輪3に伝達される。
エンジン10の排気管(不図示)は、シリンダ部36のシリンダヘッドから下方に引き出され、エンジン10の下方を通って後方へ延び、スイングアーム12の右側方のマフラー39に接続される。
エンジン10に供給される吸気(外気)を浄化するエアクリーナ81は、メインフレーム15、15の前部の上方でヘッドパイプ14の後方に配置される。エアクリーナ81の下部には、エアファンネル84が接続されている。エアファンネル84は、エアクリーナ81の下端部から後下方に延びて、スロットルボディ33の上端に接続される。スロットルボディ33は、後下がりに延びる。スロットルボディ33の下端は、シリンダ部36の上面に位置する吸気ポート36aに接続される。
エアクリーナ81の後方で、エンジン10の上方には、収納部85が配置されている。収納部85は上方に開口する。収納部85はリッド86で開閉可能に閉塞される。
エンジン10のラジエータ42は、ヘッドパイプ14の下方でシリンダ部36の前方に配置される。
収納部85の後方には、自動二輪車1の各部に電力を供給するバッテリ87が配置される。
バッテリ87の後方には、燃料タンク57が配置されている。燃料タンク57は、シートフレーム18、18に沿って後上がりに延び、シートフレーム18、18の間に配置されて、シートフレーム18、18に支持される。
燃料タンク57からの蒸発燃料は、ブリーザホースを介して収納部85の下方に配置されたキャニスタ88に吸着される。
燃料タンク57の上方には、シート13が配置される。シート13は、運転者(乗員)用の前側シート44と、前側シート44よりも一段高いパッセンジャー(同乗者)用の後側シート45とを備える。前側シート44はシートフレーム18、18に固定されている。後側シート45は、後端部のヒンジ(不図示)を介してシートフレーム18、18に上下に回動可能に支持されている。後側シート45をヒンジ(不図示)を介して上方に開くと、燃料タンク57の給油口が上方に露出する。
前側シート44は、ピボットフレーム17、17の上方に配置される。
後側シート45は、シートフレーム18、18の後部の上方に配置される。後側シート45の左右の側方には、後側シート45に着座したパッセンジャーが把持する把持部46、46がそれぞれ設けられる。
ピボットフレーム17、17の外側面には、板状のステップホルダ47、47が左右一対で設けられる。運転者用の左右一対のサブステップ48、48及びパッセンジャー用の左右一対のパッセンジャーステップ49、49は、ステップホルダ47、47にそれぞれ支持される。運転者用の左右一対のメインテップ50、50は、前側シート44の前下方に設けられる。
自動二輪車1は、車体を覆う車体カバー60を備える。車体カバー60は、ヘッドパイプ14及び操舵系11の上部を前後及び左右側方から覆うフロントカバー61と、フロントカバー61の下部の後方で、メインフレーム15、15の上方を左右の側方から覆うサイドカバー62、62と、を備える。
また、車体カバー60は、エンジン10を下方から覆うアンダーカバー64と、サイドカバー62、62の後方でシート13の下方を側方から覆う左右一対のリアカバー65、65と、エンジン10の後部の下部及びピボットフレーム17、17の下部を側方から覆う左右一対のフレームカバー66、66とを備える。
フロントカバー61には、上下に延びる板状のウインドスクリーン67が設けられる。ヘッドライト68は、フロントカバー61に設けられる。
また、自動二輪車1は、前輪2を上方から覆うフロントフェンダー54と、後輪3を上方から覆うリアフェンダー55と、を備える。
操舵系11は、ステアリングとしてのバーハンドル73を備える。
バーハンドル73には、左右一対のバックミラー76、76、及び、左右一対のナックルガード77、77が設けられる。
図2は、自動二輪車1の要部を示す車両中心線の縦断面図である。以下の説明においては、左右一対で設けられるものも符号は原則として一つのみ付するものとする。
操舵系11は、ヘッドパイプ14に回動自在に軸支されるステアリングシャフト58と、前輪2(図1参照)の左右の両側に配置され前輪2を支持する左右一対のフロントフォーク70と、ステアリングシャフト58の上端に固定され左右のフロントフォーク70を連結するトップブリッジ71と、ステアリングシャフト58の下端に固定され左右のフロントフォーク70を連結するボトムブリッジ72とを備える。また、操舵系11は、フロントフォーク70の上方に設けられるステアリングとしてのバーハンドル73と、バーハンドル73をトップブリッジ71に固定するハンドルポスト74とを備える。
ヘッドパイプ14の後方には、エアクリーナ81が配置される。エアクリーナ81は、ヘッドパイプ14に沿うように上下に細長い箱状に形成されており、全体として後傾して配置されている。エアクリーナ81の下部には、後下に突出する突出部81Aが形成されている。エアクリーナ81の下部は、左右のメインフレーム15の間に配置される。エアクリーナ81の上部は、トップブリッジ71及びハンドルポスト74の後方に位置する。
エアクリーナ81の上部には、外気をエアクリーナ81内に導入する左右一対の吸気ダクト82が接続されている。吸気ダクト82は、上方および車幅方向がボディカバー80で覆われる。吸気ダクト82はエアクリーナ81内に延出している。エアクリーナ81内には、内部空間を前後方向に仕切るエアクリーナエレメント95が配置されている。エアクリーナ81の下部には、エアクリーナエレメント95によって浄化された吸気を導出するエアファンネル84が接続されている。エアファンネル84は、スロットルボディ33に接続され、スロットルボディ33は、吸気ポート36aに接続される。
図3は、収納部85およびリッド86の周辺を示す自動二輪車1の平面図である。図4は、リッド86が開放された状態を示す図3に対応する平面図である。
図2~図4に示すように、エアクリーナ81の後方には、収納部85が配置される。収納部85は、上面が開放された箱状である。収納部85は、左右のメインフレーム15に跨った状態でメインフレーム15に固定される。
収納部85は、底壁(底面)100と、底壁100から後上がりに延出する筒状の周壁110とを備える。ここで、底壁100と周壁110が接続される接続部100Aの前後幅W1を規定する直線に対して直交する直線により、仮想軸線L1を規定する。この場合に、周壁110は仮想軸線L1に沿って接続部100Aから後上がりに延びている。また、仮想軸線L1は、ヘッドパイプ14の傾斜に沿って延びている。周壁110は、図4に示すように、平面視で後方に膨出するように湾曲した後壁111と、後壁111の左右の前端から前方に延びる左右一対の側壁112、113と、側壁112、113の前端を接続する前壁114(図2参照)とを備える。
図5は、図3のV-V線断面図である。図6は、図3のVI-VI線断面図である。
周壁110の後壁111には、厚み方向に貫通する四角孔状の開口111Cが形成されている。開口111Cは、板状の閉塞部材127で閉塞される。閉塞部材127は、締結部材126により後壁111に対して着脱可能に固定される。閉塞部材127の後方には、バッテリ(電装部品)87が配置されている。締結部材126を外して閉塞部材127を外すことにより、後壁111の開口111Cを通じて、作業者はバッテリ87にアクセス可能となっている。
収納部85の上部には、周壁110の囲み形状で構成される開口部115が形成されている。開口部115は、リッド86で開閉可能に閉塞される。
リッド86は、収納部85をシールして閉じるリッドベース120と、リッドベース120に重ねられて化粧部をなすボックスリッド140とを備える。リッド86は、図2に示すように、後端部86Aが後方に行くほど下方に位置するように設けられる。リッド86は、後端部86Aが車幅方向に延びるヒンジ軸86Bで開閉可能に後壁111に支持される。リッド86は、開口部115を閉塞する閉塞位置(実線)と、開口部115を開放する開放位置(破線)との間を開閉可能に支持される。
図7は、リッドベース120の平面図である。
リッドベース120は平面視で、左右対称の五角形形状に形成されている。本実施の形態のリッドベース120は樹脂成形品である。
リッドベース120は、幅が略一定で前後方向に延びる中央部121を備える。中央部121の前端には、左右方向に延びる前縁121Aが形成されている。中央部121の後部には、左右一対の側部122が形成される。側部122は、中央部121の後部から中央部121に対して間隔を空けるように車幅方向外側前方に延びている。側部122は、前方に進むに連れて車幅方向に広くなっている。側部122の前端には、平面視において、車幅方向に進むに連れて後方に傾斜する前縁122Aが形成される。
中央部121と側部122との間には、上方に凸となる断面U字状の突出部123が形成されている。突出部123は前後方向に沿って延びている。
中央部121の前端には、前後一対の前締結部121Bが形成されている。前締結部121Bの後方には、ロック係合部材の支持部121Fが形成されている。中央部121の前後方向中央部の後方には、前後方向に延びる凹部121Cが形成されている。凹部121Cの前端には、締結部121Dが形成されている。中央部121の後部には、締結部121Eが形成されている。
側部122には、前後一対の凹部122B、122Dが形成されている。凹部122B、122Dは、前方に進むに連れて下方に凹んでいる。前側の凹部122Bの前端部には、締結部122Cが形成されている。後側の凹部122Dの前端部には、締結部122Eが形成されている。
凹部122B、122Dよりも車幅方向外側には、締結部122Fが形成されている。締結部122Fは、車幅方向の外端部で、五角形形状の角に対応する位置に形成されている。
突出部123は、前後方向に延びる本体部124と、本体部124の前方に形成された延出部125とを備える。本体部124および延出部125は上面が平坦形状に形成されている。本体部124には、長手方向に延びる化粧凹部124Aが形成されている。
リッドベース120では、中央部121および側部122には、締結部121B、121D、121E、122C、122E、122Fなどの機能形状が形成されており、煩雑な形状が形成されている。これに対して、突出部123には締結部121B~122Fなどが形成されておらず、平坦形状に形成されており、外観露出する化粧部をなす。
図8は、リッドベース120の底面図である。
リッドベース120の下面(内面)には、下方に突出するシール部130が形成されている。シール部130の下端には、上方にU字状に凹んだ凹溝部130Aが形成されている。凹溝部130Aには、閉ループ状のシール部材(不図示)が配置される。シール部130は、リッド86が閉塞位置に移動すると、収納部85の開口部115を密閉する。
シール部130は、閉ループ状である。シール部130は、収納部85の周壁110の後壁111、側壁112、113、前壁114に対応して、後壁131、側壁132、133、前壁134を備える。シール部130は、リッドベース120の中央部121、突出部123、および、側部122に渡って形成されている。シール部130の閉ループ形状の開口内側に、中央部121の凹部121C、側部122の凹部122B、122D、突出部123の本体部124が位置する。シール部130の閉ループ形状の開口外側に、中央部121の締結部121B、側部122の締結部122Fが位置し、突出部123の延出部125が延在する。
後壁131の前方には第二後壁135が形成されている。
ロック係合部材の支持部121Fには、側面視でU字状のロック係合部材136が支持されている。
図9は、図7のIX-IX線断面図である。
突出部123は、シール部130の内側に位置する本体部124と、シール部130の前壁134を跨って前方に延出する延出部125とを備える。
本体部124は、前後方向に延出しており、シール部130の前壁134から後壁131まで延びている。本体部124は、平面視(図7参照)において、後壁131の近傍では、後方に窄んだ形状をしている。本体部124は、シール部130の内側に位置するため、シール部130の突出方向に型抜きすることで容易に型抜きできる。
延出部125は、本体部124の前端から前方に延出しており、シール部130の前壁134を跨いで前方に延出している。
突出部123は、上方にU字状に凹んでいるため、凹み形状により囲まれた空洞が形成される。すなわち、本体部124は、空洞124B(図6参照)を形成する。また、延出部125は空洞125A、125B(図5、図8参照)を形成する。特に、延出部125は、底面視で、シール部130の前壁134を跨いでおり、延出部125による空洞が、前壁134で仕切られ、後側の空洞125Aと、前側の空洞125Bとに区画される。空洞125Aは、空洞124Bの前方に連通する。本実施の形態では、後側の空洞125Aは、シール部130の前壁134に進入した状態で形成されており、シール部130の凹溝部130Aと延出部125との間に空洞125Aが形成される。凹溝部130Aは、突出部123の形成位置では、前端側で前壁134に支持される(図9参照)。
ここで、リッドベース120は、シール部130の突出方向に型抜きされるが、後方の空洞125Aは、スライド型200を後方に引き抜くことで型抜きされる。
図10は、ボックスリッド140の平面図である。
本実施形態のボックスリッド140は樹脂成形品である。本実施の形態のボックスリッド140は、リッドベース120とは異色の樹脂材料で成形される。
ボックスリッド140は、平面視で、リッドベース120の中央部121および側部122に対応する形状を有する。また、ボックスリッド140には、リッドベース120の突出部123を通す開放部143が形成されている。
すなわち、ボックスリッド140は、幅が略一定で前後方向に延びる中央部141を備える。中央部141の前端には下方に屈曲する屈曲部141Aが形成されている。中央部141の後部には、左右一対の側部142が形成される。側部142は、中央部141の後部から中央部141に対して間隔を空けるように車幅方向外側前方に延びている。側部142は、前方に進むに連れて車幅方向に広くなっている。側部142の前端には、下方に屈曲する屈曲部142Aが形成されている。屈曲部142Aは。平面視において、車幅方向に進むに連れて後方に傾斜する。中央部141と側部142との間の空間により、開放部143が形成される。開放部143は、前方に開放されており前後方向に延びている。
ボックスリッド140では、中央部141および側部142の上面は平坦形状に形成されている。側部142には、稜線142Zが形成されている。また、ボックスリッド140の中央部141および側部142の下面には、リッドベースの締結部121B、121D、121E、122C、122E、122Fに対応して、下方に突出する締結部141B、141D、141E、142C、142E、142Fが形成されている。
ボックスリッド140は、屈曲部141A、142Aが、リッドベース120の前縁121A、122Aの前側に配置されて、中央部141、側部142のそれぞれが、リッドベース120の中央部121、側部122に重ねられる。そして、リッドベース120の下面から締結部材(不図示)で、締結部121B~121Fと締結部141B~141Fが締結される。これにより、リッドベース120とボックスリッド140が一体に組み付けられて、リッド86が構成される。
リッド86では、リッドベース120の中央部121、側部122は、ボックスリッド140の中央部141、側部142に覆われる。また、リッドベース120の突出部123は、開放部143に進入してボックスリッド140の上面よりも上方に突出する。ボックスリッド140と、リッドベース120の突出部123とにより、リッド86の上面の外観形状が構成される。リッドベース120が化粧部としての突出部123を備えることで、二部品からなるリッド86で、リッド86を複数色の外観とすることができ、部品点数削減をしながらリッド86の外観性を維持することができる。
収納部85には、例えば、バイザー付きのヘルメット201(図2参照)を収容可能である。
図3、図5において、リッド86の前方には、ボディカバー80が配置される。ボディカバー80は、エアクリーナ81を車幅方向外側および上方から覆う。ボディカバー80は、平面視で左右対称形状に形成される。ボディカバー80は、リッド86の突出部123に対応して、左右一対の突出部129を備える。左右一対の突出部129は、平面視で前後方向に延びている。
以上説明したように、本発明を適用した本実施の形態によれば、収納部85を有し、収納部85には開閉可能なリッド86が設けられ、リッド86は、少なくとも収納部85をシールして閉じるリッドベース120と、リッドベース120に重ねられて化粧部をなすボックスリッド140とからなる自動二輪車1において、リッドベース120には、化粧部をなす突出部123が設けられ、ボックスリッド140には、突出部123を通す開放部143が形成されている。この構成によれば、リッドベース120が化粧部を備えることで、二部品からなるリッド86で、リッド86を複数色の外観とすることができ、部品点数削減をしながらリッド86の外観性を維持することができる。
本実施の形態において、リッドベース120の下面に、閉ループ状のシール部130を有し、突出部123は少なくともシール部130の内側に位置する。この構成によれば、シール部130の内側なので簡単な構造で突出部123を形成でき、突出部123を型抜きが容易な構造とすることができる。
また、本実施の形態において、突出部123は、シール部130を跨って延出する延出部125を有する。したがって、リッド86の外観の自由度を増すことができる。
また、本実施の形態において、突出部123は前後に延出する。したがって、突出部123とボックスリッド140との組合せで、リッド86の外表面の色の変化を大きくすることができる。また、突出部123が前後に長くなるため、リッドベース120の面形状の変化が大きくなり、リッドベース120の剛性を高めることができる。
また、本実施の形態において、突出部123は左右一対設けられる。したがって、左右に一対あるため、単一の場合に比べて、リッドの外表面の色の変化を大きくすることができる。また、単一の場合に比べてリッドベース120の剛性を高めることができる。
また、本実施の形態において、突出部123の上部は、ボックスリッド140の上面よりも上方に位置する。したがって、化粧部をなす突出部123が、リッドベース120の非化粧部、すなわち、中央部121、側部122から大きく上方に突出することとなり、高さ方向での外観表現の自由度を増すことができる。
また、本実施の形態において、延出部125はシール部130の凹溝部131Aとの間を空洞125Aとする。したがって、空洞125Aによりシール部130の前壁134が肉抜きされるため、リッド86を軽量化することができる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
シール部130の前壁134には、後方の空洞125Aが進入して形成されなくてもよく、前壁134が肉厚形状でもよい。換言すれば、前壁134は、スライド型200を使用せずに、型抜きされる構成でもよい。
ボックスリッド140の開放部143は貫通孔状でもよい。例えば、化粧部をなす突出部123の延出部125を、リッドベース120に代えて、ボックスリッド140に一体に形成してもよい。この場合には、ボックスリッド140の開放部143の前方が閉じて、延出部125、中央部141、および、側部142に囲まれた貫通孔状の開放部143が形成される。この場合においても、貫通孔状の開放部143を通じて、リッドベース120の突出部123の本体部124が上方に突出できる。
上記実施の形態では、鞍乗り型車両として自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の鞍乗り型車両や4輪以上を備えた鞍乗り型車両に適用可能である。
85 収納部
86 リッド
120 リッドベース
123 突出部
125 延出部
130 シール部
140 ボックスリッド
143 開放部

Claims (7)

  1. 収納部(85)を有し、該収納部(85)には開閉可能なリッド(86)が設けられ、前記リッド(86)は、少なくとも前記収納部(85)をシールして閉じるリッドベース(120)と、前記リッドベース(120)に重ねられて化粧部をなすボックスリッド(140)とからなる鞍乗り型車両において、
    前記ボックスリッド(140)は前記リッドベース(120)を覆う形状であり、前記ボックスリッド(140)は前記リッドベース(120)の後端から前端に向かって延び、
    前記ボックスリッド(140)の前端には、前記リッドベース(120)の前縁(121A、122A)の前側に配置される屈曲部(141A、142A)が形成され、
    前記リッドベース(120)には、化粧部をなす突出部(123)が設けられ、前記ボックスリッド(140)には、前記突出部(123)を通す開放部(143)が形成されていることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記リッドベース(120)の下面に、閉ループ状のシール部(130)を有し、前記突出部(123)は少なくとも該シール部(130)の内側に位置することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記突出部(123)は、前記シール部(130)を跨って延出する延出部(125)を有することを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記突出部(123)は前後に延出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記突出部(123)は左右一対設けられることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記突出部(123)の上部は、前記ボックスリッド(140)の上面よりも上方に位置することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記延出部(125)は前記シール部(130)との間を空洞(125A)とすることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両。
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