JP7093330B2 - 医療用装置、制御装置および制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、歯科用の医療用装置、制御装置および制御方法に関するものである。
歯科用の医療用装置は、診療装置本体と、診療装置本体に接続されたハンドピースとを備えている。診療時には診療装置本体からハンドピースに供給管路を経由して水が供給される。ハンドピースの使用後には、供給管路内に水が残留する。休暇等で供給管路内に水が長時間にわたって残留すると、供給管路内に雑菌が増殖することがある。そのため、供給管路内に残留した水を排水して新しい水を供給管路に流して供給管路内を洗浄することが求められる。
たとえば、特開2018-736号公報(特許文献1)には、供給管路から排出管路に水を流すことにより供給管路を洗浄することができる医療用装置が記載されている。
特開2018-736号公報
診療時には歯科医師の視界を確保するためにハンドピースから流出する水量が絞られる。そのため、供給管路を流れる水量が絞られる。したがって、上記公報に記載された医療用装置において供給管路の洗浄を行う場合、供給管路を流れる水流が絞られるため、供給管路の洗浄の時間が長くなるという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、供給管路の洗浄の時間を短縮することができる医療用装置、制御装置および制御方法を提供することである。
本発明の医療用装置は、歯科用の医療用装置である。医療用装置は、供給管路と、排出管路と、弁とを備えている。供給管路は、複数のハンドピースに接続され、複数のハンドピースに水を供給する。排出管路は、供給管路に接続され、供給管路から水を排出する。弁は供給管路に配置されている。複数のハンドピースは、第1ハンドピースおよび第2ハンドピースを含んでいる。供給管路は、主管路と、第1供給路と、第2供給路とを含んでいる。第1供給路は、主管路から分岐して第1ハンドピースに水を供給する。第2供給路は、主管路から分岐して第2ハンドピースに水を供給する。排出管路は、第1排出路と、第2排出路とを含んでいる。第1排出路は、第1供給路から水を排出する。第2排出路は、第2供給路から水を排出する。弁は、第1供給用開閉弁と、第2供給用開閉弁と、比例制御弁とを含んでいる。第1供給用開閉弁は、第1供給路に配置されている。第2供給用開閉弁は、第2供給路に配置されている。比例制御弁は、主管路に配置されている。医療用装置は、弁を制御する制御部をさらに備えている。弁は、第1供給路と第1排出路との接続部分と第1ハンドピースとの間において第1供給路に配置された第1供給管路開閉弁と、第2供給路と第2排出路との接続部分と第2ハンドピースとの間において第2供給路に配置された第2供給管路開閉弁とを含んでいる。制御部は、診療の際には、第1供給用開閉弁および第1供給管路開閉弁、または、第2供給用開閉弁および第2供給管路開閉弁を開き、供給管路を洗浄する供給管路洗浄の際は、第1供給用開閉弁を開きかつ第1供給管路開閉弁を閉じ、および、第2供給用開閉弁を開きかつ第2供給管路開閉弁を閉じ、比例制御弁を制御し、供給管路洗浄の際は診療の際よりも供給管路を流れる水の流量を増やす。
本発明の医療用装置によれば、供給管路の洗浄の時間を短縮することができる医療用装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態における医療用装置の構成を概略的に示す斜視図である。 図1に示すトレーテーブルと、媒体導管と、ハンドピースとを概略的に示す斜視図である。 図2のIII-III線に沿う断面斜視図である。 本発明の一実施の形態における医療用装置の管路構成を概略的に示す図である。 本発明の一実施の形態における医療用装置の制御ブロック図である。 本発明の一実施の形態における医療用装置の洗浄方法のタイミングチャート図である。 本発明の一実施の形態における医療用装置の洗浄方法のフローチャート図である。 本発明の一実施の形態における医療用装置の別の洗浄方法のフローチャート図である。 比較例における医療用装置の管路構成を概略的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
まず、本発明の一実施の形態における医療用装置の構成について説明する。本実施の形態では歯科用の医療用装置について説明する。
図1を参照して、本実施の形態に係る医療用装置100は、診療装置本体10と、媒体導管20と、複数のハンドピース30とを備えている。
診療装置本体10は、診療台1と、スピットン2と、照明装置3と、照明装置用アーム4と、トレーテーブル5と、トレーテーブル用アーム6と、フートコントローラ7と、検知部8とを備えている。診療台1は、患者が着座または仰臥した状態で診療を受けることができるように構成されている。診療台1は、基台1aと、座板1bと、背板1cと、ヘッドレスト1dと、アームレスト1eとを備えている。座板1bは基台1a上に昇降自在に設置されている。背板1cは座板1bの一端に起伏自在に取り付けられている。ヘッドレスト1dは背板1cの上端に傾動自在に取り付けられている。アームレスト1eは座板1bの側方に設置されている。
スピットン2は診療台1の側方に設置されている。スピットン2は、胴部2aと、ベースン2bと、コップ給水栓(コップ給水部)2cと、アシスタント側ハンドピースホルダ(収容部)2dとを備えている。胴部2aの上端にベースン2bが設置されている。ベースン2bにコップ給水栓2cが設置されている。アシスタント側ハンドピースホルダ2dは、複数のハンドピース30を収容するように構成されている。照明装置3は、照明装置用アーム4を介してスピットン2に接続されている。照明装置3はたとえば無影灯である。
トレーテーブル5は、トレーテーブル用アーム6を介して基台1aに接続されている。トレーテーブル5は、診療器具、薬品およびハンドピース(インスツルメント)30を置いたり、保持したりするために使用される。また、トレーテーブル5は、診療台1および複数のハンドピース30などの操作を設定するための操作設定部5aを備えている。また、トレーテーブル5は、ドクター側ハンドピースホルダ(収容部)5bを備えている。ドクター側ハンドピースホルダ5bは、複数のハンドピース30を収容するように構成されている。
フートコントローラ7はペダル7aを含んでいる。ペダル7aは、複数のハンドピース30を駆動させる。フートコントローラ7は、ペダル7aを操作することにより複数のハンドピース30を操作可能に構成されている。
検知部8は、アシスタント側ハンドピースホルダ2dおよびドクター側ハンドピースホルダ5bに接続されている。検知部8は、複数のハンドピース30のアシスタント側ハンドピースホルダ2dおよびドクター側ハンドピースホルダ5bにおける収容状態を検知する。検知部8は、具体的には、たとえば、接触または非接触センサである。
複数のハンドピース30は、歯科診療用のインスツルメントである。複数のハンドピース30は、たとえば第1エアタービンハンドピース(第1ハンドピース)31、第2エアタービンハンドピース(第2ハンドピース)32、マイクロモーターハンドピース(第3ハンドピース)33、スリーウェイシリンジ(第4ハンドピース)34を含んでいる。第1エアタービンハンドピース31は、ハイスピードハンドピースである。第2エアタービンハンドピース32は、ハイスピードハンドピースである。マイクロモーターハンドピース33は、ロースピードハンドピースである。複数のハンドピース30は、トレーテーブル5に設けられたドクター側ハンドピースホルダ5bおよび胴部2aに設けられたアシスタント側ハンドピースホルダ2dに係止されるように構成されている。
第1エアタービンハンドピース31、第2エアタービンハンドピース32およびマイクロモーターハンドピース33によって、歯牙のエナメル質部分が切削されるときに、それらのハンドピースの切削工具と歯牙の切削される部分とが発熱する。この発熱を抑制するためにそれらのハンドピースから水が噴射される。
図1および図2を参照して、媒体導管20は、診療装置本体10から電気、エアー、水等の作用媒体を複数のハンドピース30に供給するように構成されている。図2においては、見やすくするため、媒体導管20およびハンドピース30は1つずつ図示されている。また、図2においては、説明の便宜のため、媒体導管20からハンドピース30が取り外された状態が図示されている。
媒体導管20は、診療装置本体10と、ハンドピース30とに接続されている。具体的には、複数の媒体導管20の一部はスピットン2とハンドピース30とを接続し、複数の媒体導管20の他部はトレーテーブル5とハンドピース30とを接続している。また、媒体導管20は、可撓性を有している。媒体導管20は先端にハンドピース30に係合するための係合部20Xを備えている。図2中矢印で示されるように、係合部20Xはハンドピース30の一端からハンドピース30の内部に挿入されている。このようにして、媒体導管20はハンドピース30に着脱自在に接続されている。
ハンドピース30は、歯牙のエナメル質である象牙を切削する際に発生する熱を抑制するために発熱箇所へ水を噴射させる機能や、水等を噴射させて粉塵を吹き飛ばす機能を備える。図2および図3を参照して、第1エアタービンハンドピース31を例として媒体導管20について説明する。媒体導管20は、外装20aと、水を供給する供給管20bと、水を排出する排出管20cと、駆動用エアーを供給する給気管20dと、駆動用エアーを排気する排気管20fを含んでいる。外装20aは管形状を有している。外装20aの内部に供給管20b、給気管20d、排気管20fおよび排出管20cが配置されている。供給管20b、給気管20d、排気管20f、および排出管20cは外装20aの内部において並んで配置されている。外装20aの材質はたとえばシリコーンである。供給管20b、給気管20d、排気管20fおよび排出管20cの各々は、たとえば2層構造であり、この2層構造の内側層の材質はフッ素樹脂であり、外側層の材質はウレタンである。供給管20bは、診療装置本体10からハンドピース30に水を供給するように構成されている。つまり、供給管20bは、診療装置本体10からハンドピース30に水を供給する給水管である。排出管20cは、媒体導管20から診療装置本体10に水を排出するように構成されている。つまり、排出管20cは、媒体導管20から診療装置本体10に水を排出する排水管である。給気管20dは、ハンドピース30に駆動用エアーを供給する給気管である。なお、エアタービンハンドピースにおいては、駆動用エアーを供給する給気管や駆動用エアーを排気する排気管を設けることが必須であるが、マイクロモーターハンドピースや、超音波ハンドピース等においては、排気管は必要ではない。
次に、図4を参照して、本実施の形態に係る医療用装置100の管路構成について説明する。なお、図4では、図が複雑になることを避けるために、第1エアタービンハンドピース31および第2エアタービンハンドピース32の排気管20fは省略されている。
医療用装置100は、弁40と、供給管路50と、エアー供給管路60と、排出管路70と、洗浄装置110と、流量計120と、ベースン鉢130と、排水部140と、バキュームタンク150と、制御装置160と、水質監視用検出器170とを備えている。
弁40は、供給管路50から、ハンドピース30、および、排出管路70を経由して診療装置本体10のいずれかに水を流すように構成されている。弁40は、診療装置本体10および媒体導管20の内部に分離して配置されている。
弁40は、供給管路50に配置された、第1供給用開閉弁40a1と、第2供給用開閉弁40a2と、第3供給用開閉弁40a3と、第1供給管路開閉弁40b1と、第2供給管路開閉弁40b2と、第3供給管路開閉弁40b3と、比例制御弁VLとを含んでいる。第1供給用開閉弁40a1、第2供給用開閉弁40a2、第3供給用開閉弁40a3、第1供給管路開閉弁40b1、第2供給管路開閉弁40b2、第3供給管路開閉弁40b3、比例制御弁VLはそれぞれ電磁弁であってもよい。
また、弁40は、排出管路70に配置されたメインチューブフラッシング電磁弁(排出用開閉弁)40cと、主管路フラッシング電磁弁40dとを含んでいる。
供給管路50は、複数のハンドピース30に接続されている。供給管路50は、複数のハンドピース30に水を供給するように構成されている。供給管路50は、主給水管路(主管路)51と、第1分岐給水管路(第1供給路)52と、第2分岐給水管路(第2供給路)53と、第3分岐供給管路(第3供給路)54と、第4分岐供給管路(第4供給路)55と、第5分岐供給管路(第5供給路)56とを含んでいる。
主給水管路51は、診療用の水の水元(水道水の水元)50aに接続されている。主給水管路51に比例制御弁VLが配置されている。比例制御弁VLは、主給水管路51から分岐する第1分岐給水管路52、第2分岐給水管路53、第3分岐給水管路54に供給される水の量を比例的に制御するように構成されている。主給水管路51には、上流側から順に、手動の元弁51a、給水元電磁弁51b、除菌フィルタ51c、流量計120およびウォーマータンク51d等が設けられている。主給水管路51は、第1分岐給水管路52、第2分岐給水管路53、第3分岐給水管路54、第4分岐給水管路55および第5分岐給水管路56に水を供給するように構成されている。
第1分岐給水管路52は、主給水管路51から分岐して第1エアタービンハンドピース31に水を供給する。第1分岐給水管路52は、第1エアタービンハンドピース31に接続されている。第1分岐給水管路52は、診療装置本体10および第1エアタービンハンドピース31に接続される第1メインチューブ21(媒体導管20)に設けられている。第1分岐給水管路52は、第1メインチューブ21の供給管20bを含んでいる。第1メインチューブ21の供給管20bの一端(第1端)は、診療装置本体10の第1メインチューブ着脱部10a1に接続されている。第1メインチューブ21の供給管20bの他端(第2端)は、第1エアタービンハンドピース31に接続されている。第1分岐給水管路52に第1供給用開閉弁40a1が配置されている。第1供給用開閉弁40a1は、第1分岐給水管路52において主給水管路51と第1メインチューブ21の供給管20bとの間に配置されている。第1分岐給水管路52に第1供給管路開閉弁40b1が配置されている。具体的には、第1メインチューブ21の供給管20bに第1供給管路開閉弁40b1が配置されている。第1供給管路開閉弁40b1は、第1分岐給水管路52において第1メインチューブ21の排出管20cが接続された供給管20bの接続部分と第1エアタービンハンドピース31との間に配置されている。第1供給管路開閉弁40b1は、第1分岐給水管路52と後述する第1分岐排水管路(第1排出路)72との接続部分と第1エアタービンハンドピース31との間において第1分岐給水管路52に配置されている。
第2分岐給水管路53は、主給水管路51から分岐して第2エアタービンハンドピース32に水を供給する。第2分岐給水管路53は、第2エアタービンハンドピース32に接続されている。第2分岐給水管路53は、診療装置本体10および第2エアタービンハンドピース32に接続される第2メインチューブ22(媒体導管20)に設けられている。第2分岐給水管路53は、第2メインチューブ22の供給管20bを含んでいる。第2メインチューブ22の供給管20bの一端(第1端)は、診療装置本体10の第2メインチューブ着脱部10a2に接続されている。第2メインチューブ22の供給管20bの他端(第2端)は、第2エアタービンハンドピース32に接続されている。第2分岐給水管路53に第2供給用開閉弁40a2が配置されている。第2供給用開閉弁40a2は、第2分岐給水管路53において主給水管路51と第2メインチューブ22の供給管20bとの間に配置されている。第2分岐給水管路53に第2供給管路開閉弁40b2が配置されている。具体的には、第2メインチューブ22の供給管20bに第2供給管路開閉弁40b2が配置されている。第2供給管路開閉弁40b2は、第2分岐給水管路53において第2メインチューブ22の排出管20cが接続された供給管20bの接続部分と第2エアタービンハンドピース32との間に配置されている。第2供給管路開閉弁40b2は、第2分岐給水管路53と後述する第2分岐排水管路(第2排出路)73との接続部分と第2エアタービンハンドピース32との間において第2分岐給水管路53に配置されている。
第3分岐給水管路54は、主給水管路51から分岐してマイクロモーターハンドピース33に水を供給する。第3分岐給水管路54は、マイクロモーターハンドピース33に接続されている。第3分岐給水管路54は、診療装置本体10およびマイクロモーターハンドピース33に接続される第3メインチューブ23(媒体導管20)に設けられている。第3分岐給水管路54は、第3メインチューブ23の供給管20bを含んでいる。第3メインチューブ23の供給管20bの一端(第1端)は、診療装置本体10の第3メインチューブ着脱部10a3に接続されている。第3メインチューブ23の供給管20bの他端(第2端)は、マイクロモーターハンドピース33に接続されている。第3分岐給水管路54に第3供給用開閉弁40a3が配置されている。第3供給用開閉弁40a3は、第3分岐給水管路54において主給水管路51と第3メインチューブ23の供給管20bとの間に配置されている。第3分岐給水管路54に第3供給管路開閉弁40b3が配置されている。具体的には、第3メインチューブ23の供給管20bに第3供給管路開閉弁40b3が配置されている。第3供給管路開閉弁40b3は、第3分岐給水管路54において第3メインチューブ23の排出管20cが接続された供給管20bの接続部分とマイクロモーターハンドピース33との間に配置されている。第3供給管路開閉弁40b3は、第3分岐給水管路54と後述する第3分岐排水管路(第3排出路)74との接続部分とマイクロモーターハンドピース33との間において第3分岐給水管路54に配置されている。
第4分岐給水管路55は、主給水管路51から分岐してスリーウェイシリンジ34に水を供給する。第4分岐給水管路55は、スリーウェイシリンジ34に接続されている。第4分岐給水管路55は、診療装置本体10およびスリーウェイシリンジ34に接続される第4メインチューブ24(媒体導管20)に設けられている。第4分岐給水管路55は、第4メインチューブ24の供給管20bを含んでいる。第4メインチューブ24の供給管20bの一端(第1端)は、診療装置本体10の第4メインチューブ着脱部10a4に接続されている。第4メインチューブ24の供給管20bの他端(第2端)は、スリーウェイシリンジ34に接続されている。スリーウェイシリンジ34に手動開閉弁(給水用操作レバー)34bが備えられている。この手動開閉弁(給水用操作レバー)34bの押圧操作によってこの手動開閉弁(給水用操作レバー)34bが開き、スリーウェイシリンジ34の先端部34cから注水される。
第5分岐給水管路56は、主給水管路51から分岐してコップ給水栓2cに水を供給する。第5分岐給水管路56はコップ給水栓2cに接続されている。第5分岐給水管路56は、診療装置本体10に設けられている。第5分岐給水管路56にコップ給水弁56aが配置されている。コップ給水弁56aはたとえば電磁弁である。コップ給水栓2cに設けられたセンサ(図示せず)によりコップ給水栓2cの下のコップ(図示せず)の存在が検出されると、コップ給水弁56aが開となって、コップ給水栓2cからコップに給水がなされる。
主給水管路51には、洗浄装置110が接続されている。洗浄装置110を薬液洗浄装置とする場合、薬液洗浄装置は、薬液ボトル110aと、薬液ポンプ110bとを含んでいる。薬液ボトル110aには、たとえば、過酸化水素水、次亜塩素酸ナトリウム等の薬液が充填されている。薬液ポンプ110bは、薬液ボトル110aの薬液を適量ずつ主給水管路51に供給するように構成されている。薬液ボトル110aには薬液量検出部111が取り付けられている。薬液量検出部111は、薬液ボトル110aの薬液量を検出可能なセンサである。
主給水管路51には流量計120が取り付けられている。流量計120は主給水管路51を流れる水の流量を計測するためのものである。流量計120は、主給水管路51と洗浄装置110との接続部分よりも下流側に配置されている。
また、主給水管路51には水質監視用検出器170が取り付けられている。水質監視用検出器170は、診療装置本体10および媒体導管20の供給管20bの少なくともいずれかに滞留する水の水質を監視するための検出器である。したがって、水質監視用検出器170は、媒体導管20の排出管20cにも取り付けられていてもよい。第1供給用開閉弁40a1、第2供給用開閉弁40a2、第3供給用開閉弁40a3および第1供給管路開閉弁40b1、第2供給管路開閉弁40b2、第3供給管路開閉弁40b3は、水質監視用検出器170の出力に応じて自動的に作動するように構成されていてもよい。
エアー供給管路60は、主エアー供給管路61と、第1分岐エアー供給管路62と、第2分岐エアー供給管路63と、第3分岐エアー供給管路64と、第4分岐エアー供給管路65とを含んでいる。第1分岐エアー供給管路62、第2分岐エアー供給管路63、第3分岐エアー供給管路64および第4分岐エアー供給管路65はそれぞれ主エアー供給管路61から分岐している。
主エアー供給管路61は、コンプレッサー(不図示)による圧縮空気源としてのエアー元60aに接続されている。主エアー供給管路61には、上流側から順に、手動の元弁61aおよび除菌フィルタ61b等が設けられている。
第1分岐エアー供給管路62は、第1エアタービンハンドピース31に空気を供給する。第1分岐エアー供給管路62は、第1エアタービンハンドピース31に接続されている。第1分岐エアー供給管路62は、診療装置本体10および第1メインチューブ21に設けられている。第1分岐エアー供給管路62は、第1メインチューブ21の給気管20dを含んでいる。第1分岐エアー供給管路62に第1エアタービン駆動エアー電磁弁62aが配置されている。第1メインチューブ21の給気管20dの一端(第1端)は、診療装置本体10の第1メインチューブ着脱部10a1に接続されている。第1メインチューブ21の給気管20dの他端(第2端)は、第1エアタービンハンドピース31に接続されている。第1メインチューブ21の給気管20dの他端(第2端)から第1エアタービンハンドピース31に供給された空気は、第1エアタービンハンドピース31のヘッドに設けられたタービン(不図示)を回転させたり、第1エアタービンハンドピース31の射出口(不図示)から噴射可能である。
第2分岐エアー供給管路63は、第2エアタービンハンドピース32に空気を供給する。第2分岐エアー供給管路63は、第2エアタービンハンドピース32に接続されている。第2分岐エアー供給管路63は、診療装置本体10および第2メインチューブ22に設けられている。第2分岐エアー供給管路63は、第2メインチューブ22の給気管20dを含んでいる。第2分岐エアー供給管路63に第2エアタービン駆動エアー電磁弁63aが配置されている。第2メインチューブ22の給気管20dの一端(第1端)は、診療装置本体10の第2メインチューブ着脱部10a2に接続されている。第2メインチューブ22の給気管20dの他端(第2端)は、第2エアタービンハンドピース32に接続されている。第2メインチューブ22の給気管20dの他端(第2端)から第2エアタービンハンドピース32に供給された空気は、第2エアタービンハンドピース32のヘッドに設けられたタービン(不図示)を回転させたり、第2エアタービンハンドピース32の射出口(不図示)から噴射可能である。
第3分岐エアー供給管路64は、マイクロモーターハンドピース33に空気を供給する。第3分岐エアー供給管路64は、マイクロモーターハンドピース33に接続されている。第3分岐エアー供給管路64は、診療装置本体10および第3メインチューブ23に設けられている。第3分岐エアー供給管路64は、第3メインチューブ23の給気管20dを含んでいる。第3分岐エアー供給管路64にマイクロモーターチップエアー電磁弁64aが配置されている。第3メインチューブ23の給気管20dの一端(第1端)は、診療装置本体10の第3メインチューブ着脱部10a3に接続されている。第3メインチューブ23の給気管20dの他端(第2端)はマイクロモーターハンドピース33に接続されている。第3メインチューブ23の給気管20dの他端(第2端)からマイクロモーターハンドピース33に供給された空気は、マイクロモーターハンドピース33の射出口(不図示)から噴射可能である。
第4分岐エアー供給管路65は、スリーウェイシリンジ34に空気を供給する。第4分岐エアー供給管路65は、スリーウェイシリンジ34に接続されている。第4分岐エアー供給管路65は、診療装置本体10および第4メインチューブ24に設けられている。第4分岐エアー供給管路65は、スリーウェイシリンジ34の給気管20dを含んでいる。第4メインチューブ24の給気管20dの一端(第1端)は、診療装置本体10の第4メインチューブ着脱部10a4に接続されている。第4メインチューブ24の給気管20dの他端(第2端)はスリーウェイシリンジ34に接続されている。
ハンドピース制御ブロック10bは、第1供給用開閉弁40a1、第2供給用開閉弁40a2、第3供給用開閉弁40a3、比例制御弁VL、第1エアタービン駆動エアー電磁弁62a、第2エアタービン駆動エアー電磁弁63a、マイクロモーターチップエアー電磁弁64aを含んでいる。
排出管路70は、供給管路50に接続されている。排出管路70は、供給管路50から水を排出するように構成されている。排出管路70は、第1主排水管路71と、第1分岐排水管路(第1排出路)72と、第2分岐排水管路(第2排出路)73と、第3分岐排水管路(第3排出路)74と、第2主排水管路75とを含んでいる。
第1主排水管路71に、第1分岐排水管路72と、第2分岐排水管路73と、第3分岐排水管路74とが合流している。第1主排水管路71にメインチューブフラッシング電磁弁(排出用開閉弁)40cが配置されている。第1主排水管路71は、ベースン鉢130に排水可能に構成されている。
メインチューブフラッシング電磁弁40cは、第1分岐排水管路72、第2分岐排水管路73および第3分岐排水管路74が第1主排水管路71に合流する合流部分と、ベースン鉢130との間に配置されている。つまり、メインチューブフラッシング電磁弁40cは、第1分岐排水管路72、第2分岐排水管路73および第3分岐排水管路74が第1主排水管路71に合流する合流部分よりも下流側に配置されている。
第1分岐排水管路72は、第1分岐給水管路52から水を排水する。第1分岐排水管路72は、第1分岐給水管路52に接続されている。第1分岐排水管路72は、診療装置本体10および第1メインチューブ21に設けられている。第1分岐排水管路72は、第1メインチューブ21の排出管20cを含んでいる。第1メインチューブ21の排出管20cの一端(第1端)は、診療装置本体10の第1メインチューブ着脱部10a1に接続されている。第1メインチューブ21の排出管20cの他端(第2端)は、第1供給管路開閉弁40b1の手前で第1メインチューブ21の供給管20bに接続されている。
第1メインチューブ21の排出管20cの他端と供給管20bとの接続部分と、第1エアタービンハンドピース31との間に、第1供給管路開閉弁40b1が配置されている。つまり、第1供給管路開閉弁40b1は、第1メインチューブ21の排出管20cの他端と供給管20bとの接続部分よりも下流側に配置されている。具体的には第1供給管路開閉弁40b1は、望ましくは媒体導管20の第1エアタービンハンドピース31との接続部に設けられている。
第2分岐排水管路73は、第2分岐給水管路53から水を排水する。第2分岐排水管路73は、第2分岐給水管路53に接続されている。第2分岐排水管路73は、診療装置本体10および第2メインチューブ22に設けられている。第2分岐排水管路73は、第2メインチューブ22の排出管20cを含んでいる。第2メインチューブ22の排出管20cの一端(第1端)は、診療装置本体10の第2メインチューブ着脱部10a2に接続されている。第2メインチューブ22の排出管20cの他端(第2端)は、第2供給管路開閉弁40b2の手前で第2メインチューブ22の供給管20bに接続されている。
第2メインチューブ22の排出管20cの他端と供給管20bとの接続部分と、第2エアタービンハンドピース32との間に、第2供給管路開閉弁40b2が配置されている。つまり、第2供給管路開閉弁40b2は、第2メインチューブ22の排出管20cの他端と供給管20bとの接続部分よりも下流側に配置されている。具体的には第2供給管路開閉弁40b2は、望ましくは媒体導管20の第2エアタービンハンドピース32との接続部に設けられている。
第3分岐排水管路74は、第3分岐給水管路54から水を排水する。第3分岐排水管路74は、第3分岐給水管路54に接続されている。第3分岐排水管路74は、診療装置本体10および第3メインチューブ23に設けられている。第3分岐排水管路74は、第3メインチューブ23の排出管20cを含んでいる。第3メインチューブ23の排出管20cの一端(第1端)は、診療装置本体10の第3メインチューブ着脱部10a3に接続されている。第3メインチューブ23の排出管20cの他端(第2端)は、第3供給管路開閉弁40b3の手前で第3メインチューブ23の供給管20bに接続されている。尚、全てのハンドピースでは、一般的に排出管20cは設けられていないが、本実施の形態では管路洗浄のために排出管20cが設けられている。
第3メインチューブ23の排出管20cの他端と供給管20bとの接続部分と、マイクロモーターハンドピース33との間に、第3供給管路開閉弁40b3が配置されている。つまり、第3供給管路開閉弁40b3は、第3メインチューブ23の排出管20cの他端と供給管20bとの接続部分よりも下流側に配置されている。具体的には第3供給管路開閉弁40b3は、望ましくは媒体導管20のマイクロモーターハンドピース33との接続部に設けられている。
第2主排水管路75は、第4分岐給水管路55から水を排水する。第2主排水管路75は、第4分岐給水管路55に接続されている。第2主排水管路75は、診療装置本体10および第4メインチューブ24に設けられている。第2主排水管路75は、第4メインチューブの排出管20cを含んでいる。第4メインチューブ24の排出管20cの一端(第1端)は、診療装置本体10の第4メインチューブ着脱部10a4に接続されている。第4メインチューブ24の排出管20cの他端(第2端)は、第4メインチューブ24の供給管20bに接続されている。なお、第4メインチューブ24においては、供給管20bと排出管20cの分岐部は、媒体導管20のスリーウェイシリンジ34との接続部近傍に配設されることが望ましい。第2主排水管路75に主管路フラッシング電磁弁40dが配置されている。第2主排水管路75は、主管路フラッシング電磁弁40dを経てベースン鉢130に排水可能に構成されている。
ベースン鉢130は、第1メインチューブ21、第2メインチューブ22、第3メインチューブ23、第4メインチューブ24のそれぞれの排出管20cから排出された水を貯留するように構成されている。
ベースン鉢130と排水部140とは接続管路141により接続されている。排水部140は、ベースン鉢130から水を排出するように構成されている。ベースン鉢130とバキュームタンク150とは接続管路151により接続されている。本実施の形態の医療用装置100は、ベースン鉢130に貯留された水がベースン鉢130に接続されたバキュームタンク150に流れ、バキュームタンク150内を洗浄するように構成されている。
制御装置160は、歯科用の医療用装置100を制御する。制御装置160は医療用装置100の全体の制御を司るように構成されている。制御装置はたとえば制御基板である。制御装置160は、制御部160aを含んでいる。制御部160aはたとえばCPU(セントラルプロセッシングユニット)である。制御部160aは弁40に電気的に接続されている。制御部160aは弁40を制御する。制御部160aには、フートコントローラ7、検知部8、洗浄装置110、薬液量検出部111、流量計120、駆動部161、表示部162、報知部163、水量調整スイッチ164、洗浄開始操作ボタンであるフラッシングスイッチ165、メインスイッチ166、水質監視用検出器170が接続されている。
駆動部161は、各インスツルメント等の電磁弁等を駆動させるためのものである。表示部162は、トレーテーブル5(図1参照)等に設置されており、診療等に関する各種情報が表示される。報知部163は、洗浄装置110の薬液ボトル内の薬液量が薬液量検出部111によって少なくなったことが検出された場合、および、その他の装置での異常を検知した場合等において、その旨の報知を行うべく機能する。
水量調整スイッチ164、フラッシングスイッチ165およびメインスイッチ166は、診療装置本体10のトレーテーブル5(図1参照)等にそれぞれ設けられている。水量調整スイッチ164は、診療の際に各インスツルメントの水量を調整するめにドクターおよびアシスタント等によって操作される。フラッシングスイッチ165は供給管路洗浄(フラッシング)の際にドクターおよびアシスタント等によって操作される。メインスイッチ166は医療用装置100を起動する際にドクターおよびアシスタント等によって操作される。
制御部160aは、診療の際には、比例制御弁VL、第1供給用開閉弁40a1、第2供給用開閉弁40a2、第3供給用開閉弁40a3を開き、第1供給管路開閉弁40b1、第2供給管路開閉弁40b2、第2供給管路開閉弁40b2を開き、メインチューブフラッシング電磁弁(排出用開閉弁)40cを閉じる。これにより、第1エアタービンハンドピース31、第2エアタービンハンドピース32、マイクロモーターハンドピース33の注水口から注水がなされる。診療の際には、診療部位を見やすくするため、第1エアタービンハンドピース31、第2エアタービンハンドピース32およびマイクロモーターハンドピース33の各インスルツメントの注水口から注水される水の流量は抑えられる。具体的には、比例制御弁VLの弁開度が抑えられることにより各インスツルメントの注水口から注水される水の水量をコントロールすることができる。
制御部160aは、診療の際には、第1供給用開閉弁40a1、第2供給用開閉弁40a2、第3供給用開閉弁40a3および第1供給管路開閉弁40b1、第2供給管路開閉弁40b2、第3供給管路開閉弁40b3の開閉を制御して、各インスツルメントの少なくともいずれかの注水口から注水させてもよい。
制御部160aは、供給管路50を洗浄する供給管路洗浄の際には、比例制御弁VL、第1供給用開閉弁40a1、第2供給用開閉弁40a2、第3供給用開閉弁40a3を開き、第1供給管路開閉弁40b1、第2供給管路開閉弁40b2、第2供給管路開閉弁40b2を閉じ、メインチューブフラッシング電磁弁(排出用開閉弁)40cを開く。これにより、第1メインチューブ21、第2メインチューブ22、第3メインチューブの供給管20bから排出管20cを経由して診療装置本体10に水が流れる。
制御部160aは、供給管路洗浄の際には、第1供給用開閉弁40a1、第2供給用開閉弁40a2、第3供給用開閉弁40a3および第1供給管路開閉弁40b1、第2供給管路開閉弁40b2、第3供給管路開閉弁40b3の開閉を制御して、各メインチューブの少なくともいずれかの供給管20bから排出管20cを経由して診療装置本体10に水を流してもよい。
供給管路洗浄の際に、診療時における各インスツルメントの注水口から注水される水量が維持されると、供給管路洗浄に時間がかかる。本実施の形態では、制御部160aは、診療の際には、第1供給用開閉弁40a1および第1供給管路開閉弁40b1、または、第2供給用開閉弁40a2および第2供給管路開閉弁40b2を開く。制御部160aは、供給管路50を洗浄する供給管路洗浄の際は、第1供給用開閉弁40a1を開きかつ第1供給管路開閉弁40b1を閉じ、および、第2供給用開閉弁40a2を開きかつ第2供給管路開閉弁40b2を閉じる。制御部160aは、比例制御弁VLを制御し、供給管路洗浄の際は診療の際よりも供給管路50を流れる水の流量を増やす。具体的には、診療の際の供給管路50を流れる水の流量は、歯科医師が設定した流量となる。この歯科医師が設定した流量が最大でない場合、供給管路洗浄の際の供給管路50を流れる水の流量は、この歯科医師が設定した流量よりも増える。つまり、供給管路洗浄の際には診療の際よりも比例制御弁VLの弁開度が大きくなることにより供給管路50を流れる水の流量が増える。これにより、供給管路洗浄の時間を短縮することができる。なお、制御部160aは、供給管路洗浄の際には供給管路50を流れる水の流量を最大にしてもよい。具体的には、供給回路洗浄の際には比例制御弁VLの弁開度は最大であってもよい。診療の際に歯科医師が設定した流量量が最大である場合、供給管路洗浄の際の供給管路50を流れる水の水量は最大である。
また、制御部160aは、診療の際には、第1供給用開閉弁40a1および第1供給管路開閉弁40b1、第2供給用開閉弁40a2および第2供給管路開閉弁40b2、第2供給用開閉弁40a2および第3供給管路開閉弁40b3の少なくともいずれかを開いてもよい。制御部160aは、供給管路50を洗浄する供給管路洗浄の際は、第1供給用開閉弁40a1を開きかつ第1供給管路開閉弁40b1を閉じ、第2供給用開閉弁40a2を開きかつ第2供給管路開閉弁40b2を閉じ、および第3供給用開閉弁40a3を開きかつ第3供給管路開閉弁40b3を閉じてもよい。
制御部160aは、比例制御弁VLを制御し、供給管路洗浄の終了後に、供給管路50を流れる水の流量を診療の際の水の水量に戻す。これにより、供給管路洗浄の際の水量を診療の際の水量に戻す手間を減らすことができる。
制御部160aは、複数のハンドピース30のいずれかがアシスタント側ハンドピースホルダ2dおよびドクター側ハンドピースホルダ5bから取り外されたこととペダル7aが踏まれたことを示す情報を取得した場合に、比例制御弁VLを制御し、供給管路50を流れる水の流量を診療の際、つまり、予め歯科医師によって設定された水の流量に戻す。これにより、診療時を確実に判断して、診療の際の水の水量に戻すことができる。なお、その戻す水量については予め決められている水量であってもよい。
制御部160aは、供給管路洗浄の際に、検知部8によって複数のハンドピース30のいずれかがアシスタント側ハンドピースホルダ2dおよびドクター側ハンドピースホルダ5bから取り外されたことを検知する場合に、比例制御弁VLを制御し、供給管路50を流れる水の流量を診療の際の水の流量に戻す。これにより、供給管路洗浄よりも診療を優先して、診療の際の水の水量に戻すことができる。
第1供給用開閉弁40a1、第2供給用開閉弁40a2、第3供給用開閉弁40a3、第1供給管路開閉弁40b1、第2供給管路開閉弁40b2、第3供給管路開閉弁40b3、メインチューブフラッシング電磁弁(排出用開閉弁)40c及び主管路フラッシング電磁弁40dは、診療装置本体10のメインスイッチ166の作動に連動して作動するように構成されていてもよい。また、制御装置160は、水質監視用検出器170の出力に応じて自動的に第1供給管路開閉弁40b1、第2供給管路開閉弁40b2、第3供給管路開閉弁40b3、メインチューブフラッシング電磁弁(排出用開閉弁)40c及び主管路フラッシング電磁弁40dを作動させるように駆動部161を制御してもよい。水質監視用検出器170の出力に応じて供給管路洗浄(フラッシング)も、実際の診療時間の前に1~5分程度の所定時間行った後に完了するようにタイマーで自動で駆動制御されても良い。
次に、図1、図4および図5を参照して、本実施の形態に係る医療用装置100を制御する制御方法について説明する。
制御部160aが、各弁をフートコントローラ7、操作スイッチおよび検知部8からの信号に基づいて制御している。
なお、医療用装置100においては、電気的にまたは無線で接続されて各種信号を送受信する外部装置から受信する制御信号に基づいて、制御部160aが各弁を制御してもよい。
主に図1および図4を参照して、本実施の形態に係る医療用装置100では、診療の際には、第1エアタービンハンドピース31、第2エアタービンハンドピース32およびマイクロモーターハンドピース33の少なくともいずれかのインスツルメントの注水口から注水がなされる。具体的には、少なくともいずれかのインスツルメントが診療装置本体10のアシスタント側ハンドピースホルダ2dおよびドクター側ハンドピースホルダ5bのいずれかから取り外されたことがこれらのホルダに接続された検知部8により検出される。この状態で、フートコントローラ7が操作される。これにより、取り外されたインスツルメントに対応する第1供給用開閉弁40a1、第2供給用開閉弁40a2、第3供給用開閉弁40a3の少なくともいずれかが開となる。さらに、比例制御弁VLが開となる。取り外されたインスツルメントに対して予め歯科医師によって設定された水量にあわせて比例制御弁VLの弁開度が調整される。また、取り外されたインスツルメントに対応する第1供給管路開閉弁40b1、第2供給管路開閉弁40b2、第3供給管路開閉弁40b3の少なくともいずれかが開となる。さらに、メインチューブフラッシング電磁弁(排出用開閉弁)40cが閉となる。この結果、取り外されたインスツルメントの注水口から注水がなされる。
つまり、本実施の形態の制御方法は、診療の際には、第1供給用開閉弁40a1および第1供給管路開閉弁40b1、第2供給用開閉弁40a2および第2供給管路開閉弁40b2、第3供給用開閉弁40a3および第3供給管路開閉弁40b3の少なくともいずれかを開くように制御する。
主に図4および図5を参照して、診療の際には、診療部位を見やすくするため、第1エアタービンハンドピース31、第2エアタービンハンドピース32およびマイクロモーターハンドピース33の各インスルツメントの注水口から注水される水の流量は抑えられる。具体的には、ドクターおよびアシスタントによって水量調整スイッチ164が操作されることにより比例制御弁VLの弁開度が調整されることで各インスルツメントの注水口から注水される水の流量が調整される。これにより、各インスルツメントの注水口から注水される水の流量が抑えられる。
主に図1および図4を参照して、供給管路洗浄(フラッシング)の際には、第1エアタービンハンドピース31、第2エアタービンハンドピース32およびマイクロモーターハンドピース33の少なくともいずれかのインスツルメントに接続された媒体導管20の供給管20bから排出管20cを経由して排出管路70からベースン鉢130に水が排出される。具体的には、少なくともいずれかのインスツルメントに対応する第1供給用開閉弁40a1、第2供給用開閉弁40a2、第3供給用開閉弁40a3が開となる。さらに、比例制御弁VLが開となる。また、少なくともいずれかのインスツルメントに対応する第1供給管路開閉弁40b1、第2供給管路開閉弁40b2、第3供給管路開閉弁40b3が閉となる。さらに、メインチューブフラッシング電磁弁40cが開となる。この結果、少なくともいずれかのインスツルメントに対応する媒体導管20の供給管20bから排出管20cを経由して排出管路70からベースン鉢130に水が排出される。
つまり、本実施の形態の制御方法は、供給管路50を洗浄する供給管路洗浄の際には、第1供給用開閉弁40a1を開きかつ第1供給管路開閉弁40b1を閉じるように、および、第2供給用開閉弁40a2を開きかつ第2供給管路開閉弁40b2を閉じるように、ならびに、第3供給用開閉弁40a3を開きかつ第3供給管路開閉弁40b3を閉じるように制御する。
本実施の形態の制御方法は、供給管路洗浄の際には診療の際よりも、供給管路50を流れる水の流量が増えるように比例制御弁VLを制御する。供給管路洗浄の際には診療の際よりも比例制御弁VLの弁開度が大きくなることにより供給管路50を流れる水の流量が増える。したがって、診療時における各インスツルメントの注水口から注水される水量が維持される場合よりも供給管路洗浄の時間を短縮することができる。なお、本実施の形態の制御方法は、供給管路洗浄の際には比例制御弁VLを弁開度が最大となるように制御してもよい。
スリーウェイシリンジ34に接続される第4分岐給水管路55には、供給用開閉弁および供給管路開閉弁は設けられていない。他方、スリーウェイシリンジ34は、グリップ部34aに給水用操作レバー34bを備えている。ドクターおよびアシスタントによる給水用操作レバー34bの押圧操作によってスリーウェイシリンジ34の先端部34cからの注水がなされ、給水用操作レバー34bの押圧操作がなされない限りスリーウェイシリンジ34の注水はなされない。したがって、第4メインチューブ24に対応する媒体導管20の供給管20bから排出管20cを経由して第2主排水管路75からベースン鉢130に管路内の水が排出される。
また、フートコントローラ7が操作されると、第1エアタービンハンドピース31および第2エアタービンハンドピース32の少なくともいずれかのインスツルメントに対応する第1エアタービン駆動エアー電磁弁62aおよび第2エアタービン駆動エアー電磁弁63aの少なくともいずれかが開閉し、第1エアタービンハンドピース31および第2エアタービンハンドピース32の少なくともいずれかへ空気(タービン駆動エアー)が供給される。タービン駆動エアーは、エアタービンヘッドに内蔵されたタービン(不図示)を回転させる。
さらに、フートコントローラ7の操作がなされると、マイクロモーターチップエアー電磁弁64aが開閉し、マイクロモーターハンドピース33へ空気(チップエアー)が供給される。チップエアーは、マイクロモーターハンドピース33の噴射口(不図示)から噴射される。
スリーウェイシリンジ34は、グリップ部34aにエアー用操作レバー(図示せず)を備えている。ドクターおよびアシスタントによるエアー用操作レバーの押圧操作によって先端部34cからのエアーの噴出がなされる。エアー用操作レバーは、給水用操作レバー34bと並設されている。ドクターおよびアシスタントによってエアー用操作レバーおよび給水用操作レバー34bが選択的に、あるいは、同時に操作される。
続いて、図4~図7を参照して、本実施の形態に係る医療用装置100の洗浄方法について詳しく説明する。
主に図6および図7を参照して、メインスイッチ166またはフラッシングスイッチ165がONされる(スイッチON)と、スリーウェイシリンジ洗浄用の主管路フラッシングが行われる(工程S1)。まず、スリーウェイシリンジ洗浄用の主管路フラッシング電磁弁40dがONされる(開状態)。これにより、スリーウェイシリンジ洗浄用の供給管路50は開となる(開状態)。他方、第1エアタービンハンドピース31、第2エアタービンハンドピース32、マイクロモーターハンドピース33への供給管路50では第1供給管路開閉弁40b1、第2供給管路開閉弁40b2、第3供給管路開閉弁40b3が閉のままである。続いて、給水元電磁弁51bがONされて開となると、ウォーマータンク51d、コップ給水弁56a、ハンドピース制御ブロック(HPブロック)10b、第4メインチューブ(WSメインチューブ)24の順に供給管路50に水が流される。これにより、順次、スリーウェイシリンジ洗浄用の供給管路50より残水が排出され、新しい水への入替が実施される。以降、各ハンドピース(HP)管路フラッシングが実施される。続いて、主管路フラッシング電磁弁40dがOFFされる(閉状態)。これにより、管路は閉となる(閉状態)。
次に、スリーウェイシリンジ以外の各ハンドピース(HP)管路フラッシングが行われる。
まず、第1エアタービンハンドピース管路フラッシングが行われる(工程S2)。第1エアタービン注水電磁弁(第1供給管路開閉弁)40a1がON(開状態)される。これにより、管路は開となる。第1エアタービン注水切替電磁弁(第1供給管路開閉弁)40b1は診療時以外には常時OFF(閉状態)とされている。この状態では第1エアタービンハンドピース先端部への供給管路50は閉となる。なお、通常、診療時には、第1エアタービン注水切替電磁弁(第1供給管路開閉弁)40b1はON(開状態)とされアシスタント側ハンドピースホルダ2dまたはドクター側ハンドピースホルダ5bからの取上げ信号とフートコントローラ7の操作信号を受け取ると第1エアタービンハンドピース31が駆動して第1エアタービンハンドピース先端部へ注水がなされる。他方、フラッシング時には、第1エアタービン注水切替電磁弁(第1供給管路開閉弁)40b1はOFF(閉状態)である。続いて、メインチューブフラッシング電磁弁40cがONされる。この状態では管路は開となる。したがって、水は、主給水管路51、第1分岐給水管路52、第1メインチューブ21の供給管20b、排出管20c、第1分岐排水管路72、第1主排水管路71の順に管路内を流れてからベースン鉢130に排水される。これにより、これらの管路内が水道水で洗浄される。このため、第1メインチューブ21の供給管20bが洗浄される。続いて、管路の洗浄に必要な所定時間経過後に第1エアタービン注水電磁弁(第1供給管路開閉弁)40a1がOFFされる。これにより、管路は閉となる。
次に、第2エアタービンハンドピース管路フラッシングが行われる(工程S3)。第2エアタービン注水電磁弁(第2供給管路開閉弁)40a2がON(開状態)される。これにより、管路は開となる。第2エアタービン注水切替電磁弁(第2供給管路開閉弁)40b2は診療時以外には常時OFF(閉状態)とされている。この状態では第2エアタービンハンドピース先端部への供給管路50は閉となる。なお、通常、診療時には、第2エアタービン注水切替電磁弁(第2供給管路開閉弁)40b2はON(開状態)となり、管路は開とされる。また、メインチューブフラッシング電磁弁40cはON(開状態)されている。したがって、水は、主給水管路51、第2分岐給水管路53、第2メインチューブ22の供給管20b、排出管20c、第2分岐排水管路73、第1主排水管路71の順に管路内を流れてからベースン鉢130に排水される。これにより、これらの管路内が洗浄される。このため、第2メインチューブ22の供給管20bが洗浄される。続いて、管路の洗浄に必要な所定時間経過後に第2エアタービン注水電磁弁(第2供給管路開閉弁)40a2がOFF(閉状態)される。これにより、管路は閉となる。
続いて、マイクロモーターハンドピース管路フラッシングが行われる(工程S4)。マイクロモーター注水電磁弁(第3供給管路開閉弁)40a3がON(開状態)される。これにより、管路は開となる。マイクロモーター注水切替電磁弁(第3供給管路開閉弁)40b3は診療時以外には常時OFF(閉状態)とされている。この状態ではマイクロモーターハンドピース先端部への供給管路50は閉となる。なお、通常、診療時には、マイクロモーター注水切替電磁弁(第3供給管路開閉弁)40b3はON(開状態)となり、管路は開とされる。また、メインチューブフラッシング電磁弁40cはON(開状態)されている。したがって、水は、主給水管路51、第3分岐給水管路54、第3メインチューブ23の供給管20b、排出管20c、第3分岐排水管路74、第1主排水管路71の順に管路内を流れてからベースン鉢130に排水される。これにより、これらの管路内が洗浄される。このため、第3メインチューブ23の供給管20bが洗浄される。続いて、マイクロモーター注水電磁弁(第3供給管路開閉弁)40a4がOFF(閉状態)される。これにより、管路は閉となる。続いて、メインチューブフラッシング電磁弁40cはOFF(閉状態)される。これにより、管路は閉となる。以上で各ハンドピース(HP)管路フラッシングが終了する。洗浄順は、流量の大きい管路から順次洗浄されてもよく、使用頻度が多いハンドピースから順次洗浄されてもよい。これにより、限られた容量の供給管路内でスピーディーに管路内に水を流すことができる。よって、少ない水量で効率よく媒体導管内部を洗浄することができる。このフラッシング動作が1~5分程度の所定時間行われることで、管路内が水道水の塩素で殺菌洗浄されるので管路内の水は飲用しても問題ないものとなる。上記では、メインチューブフラッシング電磁弁40cは、工程S2でON(開状態)され工程S4でOFF(閉状態)されているが、工程S2~工程S4毎にON(開状態)およびOFF(閉状態)されてもよい。
なお、このフラッシング動作はメインスイッチ166がON(開状態)された後に、予め学習された時刻、例えば、毎朝の診療時刻の所定時間前に自動的に開始(自動スタート)してもよい。また、このフラッシング動作は塩素濃度低下時、つまり、供給管路50に備わる塩素濃度センサによって検知された値が所定値以上になった場合などに自動的に開始(自動スタート)してもよい。また、このフラッシング動作は歯科医師等によって設定された時刻にタイマーで自動的に開始(自動スタート)してもよい。そのタイマーは例えば、診療前や休診日の所定の時刻に設定される。
さらに、水質監視用検出器170の出力に応じて自動的に第1供給用開閉弁40a1、第2供給用開閉弁40a2、第2供給用開閉弁40a2および第1供給管路開閉弁40b1、第2供給管路開閉弁40b2、第3供給管路開閉弁40b3が作動してもよい。これにより、水質が悪化した際に、管路を自動的に洗浄することが可能である。
また、図8を参照して、洗浄装置110から主給水管路51に洗浄剤管路を経由して管路洗浄剤(薬液)が充填されてもよい。洗浄剤管路が開かれると、主管路に洗浄剤が充填される(工程S11)。すなわち、洗浄剤が充填された水により、主管路フラッシング(工程S1)、第1エアタービンハンドピース管路フラッシング(工程S2)、第2エアタービンハンドピース管路フラッシング(工程S3)、マイクロモーターハンドピース管路フラッシングが順次行われる(工程S4)。各ハンドピース管路フラッシングが終了すると、続いて、洗浄剤管路が閉じられ、水管路に切り替えられる(工程S12)。以降、自動フラッシング機能により水の入換えが行われる。
本実施の形態では、管路内の薬液洗浄を行った後に水道水で管路内を洗浄し直すことができる。このように水道水を薬液と置き換えることで、管路内に残留した薬液についてもその影響を排除できる。
続いて、本実施の形態の変形例について説明する。
本実施の形態の変形例として、診療装置本体10は、上記の洗浄装置110としてマイクロバブル発生器を備えていても良いし、紫外線発生器を備えて管路内の滅菌を行っても良い。また、上記の本実施の形態では、排出管路70は、ベースン鉢130で貯留した上で排水しているが、ベースン鉢130の手前で第1主排水管路71、第2主排水管路75と、供給管20bとを図示しないポンプ及び三方電磁弁を介して接続して、このポンプを駆動させることで、管路内の水を循環させることも出来る。管路内の水を循環させる場合には、上記の薬液洗浄装置、紫外線発生器、マイクロバブル発生器等を使用して水を1~5分程度の所定時間循環させた後に、上記三方電磁弁を介して上記ベースン鉢130に管路内の水を排水する構成とすることで、少ない水で管路内の水を効率良く洗浄することが出来る。
また、医療用装置100は、長期休暇で供給管路50内に滞留すること等により水道水の塩素濃度が低下した場合に、水道水に次亜塩素酸ナトリウムを添加して適切な塩素濃度を確保するように構成されていてもよい。
また、比例制御弁VL以外の弁40については電磁制御弁とエアー制御弁とのどちらでもよい。第1供給管路開閉弁40b1および第2供給管路開閉弁40b2がエアー制御弁である場合には、第1供給管路開閉弁40b1および第2供給管路開閉弁40b2は給気管20dからのタービン駆動エアーで動作する。第3供給管路開閉弁40b3がエアー制御弁である場合には、第3供給管路開閉弁40b3は給気管20dからのチップエアーで動作するように構成されている。
次に、本実施の形態の作用効果について比較例と対比して説明する。
図9を参照して、比較例の医療用装置100は、本実施の形態の医療用装置100の比例制御弁VLを備えていない点で本実施の形態の医療用装置100と異なっている。また、比較例の医療用装置100は、第1ニードルバルブNV1、第2ニードルバルブNV2、第3ニードルバルブNV3を備えている点で本実施の形態の医療用装置100と異なっている。
第1ニードルバルブNV1は、第1分岐給水管路52に配置されている。第1ニードルバルブNV1は、第1供給用開閉弁40a1と第1メインチューブ21との間に配置されている。第1ニードルバルブNV1は、弁開度を調整可能に構成されている。具体的には、ドクターおよびアシスタントによって水量調整スイッチ164が歯科医師によって操作されることにより、第1ニードルバルブNV1の弁開度が調整されることにより第1エアタービンハンドピース31の注水口から注水される水の流量が調整される。第2ニードルバルブNV2は、第2分岐給水管路53に配置されている。第2ニードルバルブNV2の弁開度が調整されることにより第2エアタービンハンドピース32の注水口から注水される水の流量が調整される。第3ニードルバルブNV3は、第3分岐給水管路54に配置されている。第3ニードルバルブNV3の弁開度が調整されることによりマイクロモーターハンドピース33の注水口から注水される水の流量が調整される。
第1ニードルバルブNV1、第2ニードルバルブNV2、第3ニードルバルブNV3は、水の流量を調整する度に水量調整スイッチ164により調整する必要がある。診療時に歯科医師の視界を確保するためにハンドピースから流出する水量が絞られた状態で第1ニードルバルブNV1、第2ニードルバルブNV2、第3ニードルバルブNV3の弁開度が維持される。したがって、供給管路洗浄の際に時間がかかる。
これに対して、本実施の形態の医療用装置100では、比例制御弁VLが主給水管路51に配置されている。このため、供給管路洗浄の際(例えば、歯科医師による操作によって、フラッシングスイッチ165がONとなる場合)、診療の際よりも比例制御弁VLの弁開度を大きく(例えば、ほぼ全開に)することにより供給管路50を流れる水の流量を増やすことができる。したがって、供給管路洗浄の時間を短縮することができる。なお、このときの比例制御弁VLの弁開度は、診療の際に歯科医師の操作によって設定される弁開度よりも大きいか、最大であればよい。
また、本実施の形態の医療用装置100では、制御部160aは、診療の際には、第1供給用開閉弁40a1および第1供給管路開閉弁40b1、または、第2供給用開閉弁40a2および第2供給管路開閉弁40b2を開き、供給管路50を洗浄する供給管路洗浄の際は、第1供給用開閉弁40a1を開きかつ第1供給管路開閉弁40b1を閉じ、および、第2供給用開閉弁40a2を開きかつ第2供給管路開閉弁40b2を閉じ、比例制御弁VLを制御し、供給管路洗浄の際は診療の際よりも供給管路50を流れる水の流量を増やす。したがって、供給管路洗浄の時間を短縮することができる。
また、本実施の形態の医療用装置100では、制御部160aは、比例制御弁VLを制御し、供給管路洗浄の終了後に、供給管路50を流れる水の流量を診療の際、つまり、予め歯科医師によって設定された水の水量に戻す。これにより、供給管路洗浄の際の水量を診療の際の水量に戻す手間を減らすことができる。なお、その戻す水量については予め決められている水量であってもよい。
また、本実施の形態の医療用装置100では、制御部160aは、複数のハンドピース30のいずれかがアシスタント側ハンドピースホルダ2dおよびドクター側ハンドピースホルダ5bから取り外されたこととペダル7aが踏まれたことを示す情報を取得した場合に、比例制御弁VLを制御し、供給管路50を流れる水の流量を診療の際、つまり、予め歯科医師によって設定された水の流量に戻す。これにより、診療時を確実に判断して、診療の際の水の水量に戻すことができる。なお、その戻す水量については予め決められている水量であってもよい。
本実施の形態の医療用装置100では、制御部160aは、供給管路洗浄の際に、検知部8によって複数のハンドピース30のいずれかがアシスタント側ハンドピースホルダ2dおよびドクター側ハンドピースホルダ5bから取り外されたことを検知する場合に、比例制御弁VLを制御し、供給管路50を流れる水の流量を診療の際、つまり、予め歯科医師によって設定された水の流量に戻す。これにより、供給管路洗浄よりも診療を優先して、診療の際の水の水量に戻すことができる。なお、その戻す水量については予め決められている水量であってもよい。
本実施の形態の医療用装置100を制御する制御装置160は、供給管路50の洗浄の時間を短縮することができる。
本実施の形態の医療用装置100を制御する制御方法は、供給管路50の洗浄の時間を短縮することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 診療台、2 スピットン、3 照明装置、4 照明装置用アーム、5 トレーテーブル、6 トレーテーブル用アーム、7 フートコントローラ、8 検知部、10 診療装置本体、20 媒体導管、20a 外装、20b 供給管、20c 排出管、20d 給気管、20f 排気管、21 第1メインチューブ、22 第2メインチューブ、23 第3メインチューブ、24 第4メインチューブ、30 ハンドピース、31 第1エアタービンハンドピース、32 第2エアタービンハンドピース、33 マイクロモーターハンドピース、34 スリーウェイシリンジ、40 弁、40a1 第1供給用開閉弁、40a2 第2供給用開閉弁、40a3 第3供給用開閉弁、40b1 第1供給管路開閉弁、40b2 第2供給管路開閉弁、40b3 第3供給管路開閉弁、40c メインチューブフラッシング電磁弁、40d 主管路フラッシング電磁弁、50 供給管路、51 主給水管路、52 第1分岐給水管路、53 第2分岐給水管路、54 第3分岐給水管路、55 第4分岐給水管路、56 第5分岐給水管路、60 エアー供給管路、61 主エアー供給管路、62 第1分岐エアー供給管路、63 第2分岐エアー供給管路、64 第3分岐エアー供給管路、65 第4分岐エアー供給管路、70 排出管路、71 第1主排水管路、72 第1分岐排水管路、73 第2分岐排水管路、74 第3分岐排水管路、75 第2主排水管路、100 医療用装置、110 洗浄装置、111 薬液量検出部、120 流量計、130 ベースン鉢、140 排水部、150 バキュームタンク、160 制御装置、170 水質監視用検出器、VL 比例制御弁。

Claims (6)

  1. 歯科用の医療用装置であって、
    複数のハンドピースに接続され、前記複数のハンドピースに水を供給する供給管路と、
    前記供給管路に接続され、前記供給管路から前記水を排出する排出管路と、
    前記供給管路に配置された弁とを備え、
    前記複数のハンドピースは、第1ハンドピースおよび第2ハンドピースを含み、
    前記供給管路は、主管路と、前記主管路から分岐して前記第1ハンドピースに前記水を供給する第1供給路と、前記主管路から分岐して前記第2ハンドピースに前記水を供給する第2供給路とを含み、
    前記排出管路は、前記第1供給路から前記水を排出する第1排出路と、前記第2供給路から前記水を排出する第2排出路とを含み、
    前記弁は、前記第1供給路に配置された第1供給用開閉弁と、前記第2供給路に配置された第2供給用開閉弁と、前記主管路に配置された比例制御弁とを含み、
    前記弁を制御する制御部をさらに備え、
    前記弁は、前記第1供給路と前記第1排出路との接続部分と前記第1ハンドピースとの間において前記第1供給路に配置された第1供給管路開閉弁と、前記第2供給路と前記第2排出路との接続部分と前記第2ハンドピースとの間において前記第2供給路に配置された第2供給管路開閉弁とを含み、
    前記制御部は、
    診療の際には、前記第1供給用開閉弁および前記第1供給管路開閉弁、または、前記第2供給用開閉弁および前記第2供給管路開閉弁を開き、
    前記供給管路を洗浄する供給管路洗浄の際は、前記第1供給用開閉弁を開きかつ前記第1供給管路開閉弁を閉じ、および、前記第2供給用開閉弁を開きかつ前記第2供給管路開閉弁を閉じ、
    前記比例制御弁を制御し、前記供給管路洗浄の際は前記診療の際よりも前記供給管路を流れる前記水の流量を増やす、医療用装置。
  2. 前記制御部は、前記比例制御弁を制御し、前記供給管路洗浄の終了後に、前記供給管路を流れる前記水の流量を前記診療の際の前記水の流量に戻す、請求項に記載の医療用装置。
  3. 前記複数のハンドピースが収容される収容部と、
    前記複数のハンドピースを駆動させるペダルとをさらに備え、
    前記制御部は、前記複数のハンドピースのいずれかが前記収容部から取り外されたことと前記ペダルが踏まれたことを示す情報を取得した場合に、前記比例制御弁を制御し、前記供給管路を流れる前記水の流量を前記診療の際の前記水の流量に戻す、請求項に記載の医療用装置。
  4. 前記複数のハンドピースが収容される収容部と、
    前記複数のハンドピースの前記収容部における収容状態を検知する検知部とをさらに備え、
    前記制御部は、前記供給管路洗浄の際に、前記検知部によって前記複数のハンドピースのいずれかが前記収容部から取り外されたことを検知する場合に、前記比例制御弁を制御し、前記供給管路を流れる前記水の流量を前記診療の際の前記水の流量に戻す、請求項に記載の医療用装置。
  5. 歯科用の医療用装置を制御する制御装置であって、
    前記医療用装置は、
    複数のハンドピースに接続され、前記複数のハンドピースに水を供給する供給管路と、
    前記供給管路に接続され、前記供給管路から前記水を排出する排出管路と、
    前記供給管路に配置された弁と、
    前記弁を制御する制御部を備え、
    前記複数のハンドピースは、第1ハンドピースおよび第2ハンドピースを含み、
    前記供給管路は、主管路と、前記主管路から分岐して前記第1ハンドピースに前記水を供給する第1供給路と、前記主管路から分岐して前記第2ハンドピースに前記水を供給する第2供給路とを含み、
    前記排出管路は、前記第1供給路から前記水を排出する第1排出路と、前記第2供給路から前記水を排出する第2排出路とを含み、
    前記弁は、前記第1供給路に配置された第1供給用開閉弁と、前記第2供給路に配置された第2供給用開閉弁と、前記主管路に配置された比例制御弁と、前記第1供給路と前記第1排出路との接続部分と前記第1ハンドピースとの間において前記第1供給路に配置された第1供給管路開閉弁と、前記第2供給路と前記第2排出路との接続部分と前記第2ハンドピースとの間において前記第2供給路に配置された第2供給管路開閉弁とを含み、
    前記制御部は、
    診療の際には、前記第1供給用開閉弁および前記第1供給管路開閉弁、または、前記第2供給用開閉弁および前記第2供給管路開閉弁を開き、
    前記供給管路を洗浄する供給管路洗浄の際には、前記第1供給用開閉弁を開きかつ前記第1供給管路開閉弁を閉じ、および、前記第2供給用開閉弁を開きかつ前記第2供給管路開閉弁を閉じ、
    前記比例制御弁を制御し、前記供給管路洗浄の際は、前記診療の際よりも前記供給管路を流れる前記水の流量を増やす、制御装置。
  6. 歯科用の医療用装置を制御する制御方法であって、
    前記医療用装置は、
    複数のハンドピースに接続され、前記複数のハンドピースに水を供給する供給管路と、
    前記供給管路に接続され、前記供給管路から前記水を排出する排出管路と、
    前記供給管路に配置された弁と、前記弁を制御する制御部とを有し、
    前記複数のハンドピースは、第1ハンドピースおよび第2ハンドピースを含み、
    前記供給管路は、主管路と、前記主管路から分岐して前記第1ハンドピースに前記水を供給する第1供給路と、前記主管路から分岐して前記第2ハンドピースに前記水を供給する第2供給路とを含み、
    前記排出管路は、前記第1供給路から前記水を排出する第1排出路と、前記第2供給路から前記水を排出する第2排出路とを含み、
    前記弁は、前記第1供給路に配置された第1供給用開閉弁と、前記第2供給路に配置された第2供給用開閉弁と、前記主管路に配置された比例制御弁と、前記第1供給路と前記第1排出路との接続部分と前記第1ハンドピースとの間において前記第1供給路に配置された第1供給管路開閉弁と、前記第2供給路と前記第2排出路との接続部分と前記第2ハンドピースとの間において前記第2供給路に配置された第2供給管路開閉弁とを含み、
    (a)診療の際には、前記第1供給用開閉弁および前記第1供給管路開閉弁、または、前記第2供給用開閉弁および前記第2供給管路開閉弁を開くように前記制御部が制御する工程と、
    (b)前記供給管路を洗浄する供給管路洗浄の際には、前記第1供給用開閉弁を開きかつ前記第1供給管路開閉弁を閉じるように、および、前記第2供給用開閉弁を開きかつ前記第2供給管路開閉弁を閉じるように前記制御部が制御する工程と、
    (c)前記供給管路洗浄の際は前記診療の際よりも、前記供給管路を流れる前記水の流量が増えるように前記比例制御弁を前記制御部が制御する工程とを含む、制御方法。
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