JP7090874B2 - 整流子とこの整流子を備えたブラシ付きモータ - Google Patents

整流子とこの整流子を備えたブラシ付きモータ Download PDF

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Description

本発明は、ブラシ付きの小型直流モータに関し、特に、小型直流モータの整流子に関する。
ブラシ付きの小型直流モータの整流子として、例えば、円筒状の絶縁基台の外周面に周方向に複数個分割された整流子片がそれぞれ所定間隙離れて配置されており、この間隙と対面するようにこの間隙と同一幅の凹溝を絶縁基台に形成したものがある。しかし、所定期間運転すると、整流子とブラシとの摺動摩擦により発生した摩耗粉が、各整流子片間の凹溝に堆積して、各整流子片間が短絡する問題が生じた。
この問題の解決のため、例えば、特許文献1には、この凹溝より幅広の凹溝を形成して、この幅広の凹溝内には、各整流子片間の間隙より幅広の第1凹溝と、第1凹溝に比べて幅細の第2凹溝を有し、第2凹溝は各整流子片間の間隙に対応する位置に配され、第1凹溝は第2凹溝に隣接して配された円筒型整流子が記載されている。この円筒型整流子によれば、ブラシが整流子片の間隙を渡る際に発生するアークが第1凹溝の内壁面にあたり難くしてアーク熱による絶縁基台の炭化を防止し、また、摩耗粉が凹溝内に侵入してもその排出がスムーズにできて摩耗粉が堆積し難いとされている。
特開昭58-212347公報
しかしながら、上記のような構成では、整流子が一方向に連続的に回転すると、摩耗粉が、整流子の回転方向と逆方向側にある凹溝内に偏って堆積しまう傾向がある。その結果、整流子の回転方向側にある凹溝内に空間が十分あるにも関わらず、整流子片間が摩耗粉により短絡してしまい、絶縁基台の凹溝が十分に機能しない場合がある。
そこで、本発明は、モータの寿命を向上できる整流子とこの整流子を備えたブラシ付きモータを提供する。
本発明の第1の整流子は、
外周面が断面略円形状である絶縁基台と、前記絶縁基台の外周面にあって周方向に互いに間隙を介して複数個配置された整流子片と、を備えた整流子において、
前記整流子片は、円弧部と、端子部を有し、
前記円弧部は、ブラシが摺接する外周面と、前記絶縁基台の外周面に接触する内周面を有し、
前記絶縁基台は、前記間隙に対応する位置に、前記円弧部から露出する底面および側面を備える凹溝を有し、
前記凹溝には、前記底面から径方向外側へ向かう突部が立設されており、
前記突部は、前記整流子片に非接触な状態で前記間隙に沿って形成されており、
前記突部の先端は、前記円弧部の外周面より径方向内側にあり、
前記凹溝は、前記ブラシと前記整流子片との摩擦により生じる摩擦粉を収納可能であり、前記突部の存在により、前記凹溝内で前記摩擦粉が周方向の一方に偏って堆積するのを防止することを特徴とするものである。
本発明の第2の整流子は、
外周面が断面円形状である絶縁基台と、前記絶縁基台の外周面にあって周方向に互いに間隙を介して複数個配置された整流子片と、を備えた整流子において、
前記整流子片は、円弧部と、端子部を有し、
前記円弧部は、ブラシが摺接する外周面と、前記絶縁基台の外周面に接触する内周面を有し、
前記絶縁基台には、外周面から径方向外側へ向かう突部が立設されており、
前記突部は、前記整流子片に非接触な状態で前記間隙に沿って形成されており、
前記突部の先端は、前記円弧部の外周面より径方向内側にあることを特徴とする。
本発明の第3の整流子は、
略平板状の絶縁基台と、前記絶縁基台の片面にあって周方向に互いに間隙を介して複数個配置された整流子片と、を備えた整流子において、
前記整流子片は、ブラシが摺接する接触部と、端子部を有し、
前記絶縁基台は、前記間隙に対応する位置に、前記接触部から露出する底面および側面を備える凹溝を有し、
前記凹溝には、前記底面から外側へ立設された突部が形成されており、
前記突部は、前記整流子片に非接触な状態で前記間隙に沿って形成されており、
前記突部の先端は、前記接触部の外表面より内側にあり、
前記凹溝は、前記ブラシと前記整流子片との摩擦により生じる摩擦粉を収納可能であり、前記突部の存在により、前記凹溝内で前記摩擦粉が周方向の一方に偏って堆積するのを防止することを特徴とする。
本発明の第4の整流子は、
平板状の絶縁基台と、前記絶縁基台の片面にあって周方向に互いに間隙を介して複数個配置された整流子片と、を備えた整流子において、
前記整流子片は、ブラシが摺接する接触部と、端子部を有し、
前記絶縁基台の片面には、突部が形成されており、
前記突部は、前記整流子片に非接触な状態で前記間隙に沿って形成されており、
前記突部の先端は、前記接触部の外表面より内側にあることを特徴とする。
本発明のブラシ付きモータは、前記整流子を備えたことを特徴とする。
第1の整流子において、突部は、整流子片に非接触な状態で間隙に沿って形成しているため、凹溝に入る摩耗粉が突部により周方向に分けられて摩耗粉が凹溝内の一方に偏って堆積しにくくなる。その結果、整流子の回転方向側にある凹溝内に空間が十分ある状態での、摩耗粉による整流子片間の短絡を防止できる。よって、従来例のような構成に比べて凹溝内の空間を有効に使えることになり、摩耗粉による整流子片間の短絡までの時間を延ばすことができ、寿命が向上する。
また、第2の整流子において、突部は、整流子片に非接触な状態で間隙に沿って形成しているため、間隙に入る摩耗粉が突部により周方向に分けられて摩耗粉が間隙内の一方に偏って堆積しにくくなる。よって、本発明は、外周面が断面円形状であり外周面に突部を形成していない絶縁基台に整流子片が周方向に配された整流子に比べて、摩耗粉による整流子片間の短絡までの時間を若干延ばすことができ、寿命が向上する。
また、第3の整流子において、突部は、整流子片に非接触な状態で間隙に沿って形成しているため、凹溝に入る摩耗粉が突部により周方向に分けられて摩耗粉が凹溝内の一方に偏って堆積しにくくなる。その結果、整流子の回転方向側にある凹溝内に空間が十分ある状態での、摩耗粉による整流子片間の短絡を防止できる。よって、従来例のような構成に比べて凹溝内の空間を有効に使えることになり、摩耗粉による整流子片間の短絡までの時間を延ばすことができ、寿命が向上する。
また、第4の整流子において、突部は、整流子片に非接触な状態で間隙に沿って形成しているため、間隙に入る摩耗粉が突部により周方向に分けられて摩耗粉が間隙内の一方に偏って堆積しにくくなる。よって、本発明は、外表面に突部を形成していない平板状の絶縁基台に整流子片が周方向に配された整流子に比べて、摩耗粉による整流子片間の短絡までの時間を若干延ばすことができ、寿命が向上する。
また、上述の整流子を備えたブラシ付きモータであると、寿命が向上できるブラシ付きモータが得られる。
本発明の第1の実施形態例に係るブラシ付きモータを模式的に示す断面図である。 図1に記載の整流子46であって、(a)は矢印A-Aの部分平面図であり、(b)は矢印B-Bの正面図である。 図2(a)の矢印C-Cの部分拡大図である。 本発明の第2の実施形態例に係る整流子の部分拡大図である。 本発明の第3の実施形態例に係る整流子の部分拡大図である。 本発明の第4の実施形態例に係る整流子の部分拡大図である。 本発明の第5の実施形態例に係るブラシ付きモータを模式的に示す断面図である。 図7に記載の整流子146であって、(a)は矢印D-Dの部分平面図であり、(b)は(a)の矢印E-Eの正面図である。 図8(b)の矢印F-Fの部分拡大図である。 本発明の第6の実施形態例に係る整流子の部分拡大図である。 本発明の第7の実施形態例に係る整流子の部分拡大図である。 本発明の第8の実施形態例に係る整流子の部分拡大図である。 本発明の変形例1に係る整流子の部分拡大図である。 本発明の変形例2に係る整流子の正面図である。 本発明の変形例3Aに係る整流子の部分拡大図である。 本発明の変形例3Bに係る整流子の部分拡大図である。 本発明の変形例4Aに係る整流子の正面図である。 本発明の変形例5に係る整流子の部分拡大図である。 本発明の変形例6に係る整流子の部分平面図である。 本発明の変形例7Aに係る整流子の部分拡大図である。 本発明の変形例7Bに係る整流子の部分拡大図である。 本発明の変形例8Aに係る整流子の部分平面図である。
本明細書では、図1、図7の回転軸41に平行な方向を「軸方向」と呼び、回転軸41を中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、回転軸41の回転方向を「周方向」と呼ぶ。
なお、上下方向は、実際の機器に組み込まれたときの位置関係や方向を示すものではない。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に説明する。
(第1の実施形態例)
図1は、本例に係るブラシ付きモータ1の断面図である。図1に示すように、ブラシ付きモータ1は、内周面に固定子34が取付けられたケーシング10と、ケーシング10の内部に配設された回転子40とを備えている。
ケーシング10は、金属材料によって有底中空筒状に形成されたハウジング20と、ハウジング20の開口部に嵌着され、樹脂等の絶縁材料によって形成された軸受ハウジングを兼ねるブラケット30を備えている。
ハウジング20は、円筒部21aと底板21bからなり、底板21bの中央部にはラジアル軸受22が圧入されている。
ブラケット30の中央部には、円形の凹部31が形成されており、凹部31の底面はスラスト軸受となっている。そして、凹部31にラジアル軸受32が圧入されている。
固定子34は、円筒部21aの内周面に固着されており、円筒形状で周方向に沿ってN極、S極が交互に着磁された永久磁石からなる。
回転子40は、回転軸41と、回転軸41に取付けられ薄い鋼鈑を複数枚積層してなる電機子コア42と、電機子コア42にコイル状に巻回された銅線43と、銅線43に電気的に接続された整流子46と、を備えている。
この回転子40は、ラジアル軸受22、32により回転軸41を回転自在に支承されている。そして、回転軸41の一端はケーシング10から突出し、他端はスラスト軸受により支承されている。
ブラケット30には、ブラシ33が整流子46に所定の圧力で摺接して電流を流すように設けられている。このブラシ33は、図2において、回転軸41を中心に点対称に2個設けられている。ブラシ33の先端は、先端から分割されたフォーク形状であり、整流子46に接触する平坦状の接触部33aを有する。この接触部33aは、図2(b)の点線にて四角形状となっており、この接触部33aの軸方向の距離は、後述の整流子片の円弧部49aの上端から下端までの距離より短く形成されている。また、この接触部33aの軸方向と直交する方向の距離は、後述の整流子片の間隙49eの幅より長く形成されており、接触部33aは、隣り合う整流子片49に同時に摺接できるものである。
また、各ブラシ33にそれぞれ電気的に接続された端子33bがブラケット30に取付けられて外方に突出している。
本発明の特徴である整流子46について特に図2や図3を用いて説明する。
整流子46は、絶縁基台47と、3個の整流子片49を有する。
絶縁基台47は、熱可塑性樹脂を用いて成形されている。絶縁基台の外周面47aは、図2(a)に示す軸方向と直交する断面視において、断面略円形状である。
整流子片49は、導電体からなり、絶縁基台の外周面47aに沿うような断面C型形状をした円弧部49aと、銅線43の末端が電気的に接続される端子部49dを有する。
3個の整流子片の円弧部49aは、絶縁基台47を周方向に囲んで円筒状をなすように互いに間隙49eを介して配置されている。この円弧部49aは、ブラシの接触部33aが摺接する径方向外側の外周面49bと、絶縁基台の外周面47aに接触する径方向内側の内周面49cを有している。この円弧部の外周面49bは、絶縁基台の外周面47aと同心円状に配される。具体的には、円弧部の外周面49bは、その曲率中心が回転軸41の中心線上に位置している。なお、整流子片49は、ブラシの接触部33aが摺接する整流子片49が回転軸の周りに円筒状に配置されているため円筒型と呼ばれている。
隣り合う各整流子片間の間隙49eは、軸方向に平行に同じ幅で、円弧部49aの上端から下端まで連続して形成されている。
そして、隣り合う各整流子間の間隙49eに対応する絶縁基台47の位置には凹溝47bが形成されている。この凹溝47bは、図2(b)において、間隙49eに沿い、同じ幅で、円弧部49aの上端から下端まで連続して形成されている。この凹溝47bは、図3において、径方向外側に開口するように形成されており、間隙49eの幅より大きな幅である底面47b1と、所定の深さである側面47b2を有する。また、凹溝47bは、間隙49eの周方向の中心を通り、回転軸41の軸線と直交する線51に対して線対称に形成されている。
また、凹溝47bの内側から径方向外側に突部48a(あるいは突条部)が一体に立設されている。この突部48aは、間隙49eと対応(あるいは対面)する位置に配されている。つまり、この突部48aは、図2(b)において、間隙49eに沿い、同じ形状で、円弧部49aの上端(一端)から下端(他端)まで連続して形成されている。
この突部48aは、間隙49eの周方向の中央に立設されている。具体的には、この突部48aは、間隙49eの周方向の中心を通り、回転軸41の軸線と直交する線51に対して線対称に形成されている。
この突部48aの断面形状は、本例では摩耗粉を周方向に分離するように三角状にしている。なお、突部48aの断面形状は、摩耗粉を周方向に分離するのに適した形状であれば、台形形状、矩形形状等を適宜選択できる。本発明の摩耗粉は、特に断りがない限り、ブラシと整流子片との摺動摩擦抵抗によって生じる機械的な摩耗粉と、整流子片の切り換わり時等に火花によって生じる電気的な摩耗粉を含むものとする。
また、突部48aは、隣り合う円弧部49aに非接触であり、径方向外側から見て、少なくとも突部48aの先端は間隙49eから全て見える状態となっている。
また、突部48aの先端は、円弧部の外周面49bよりも径方向外側に飛び出さないように、円弧部の外周面49bより径方向内側に形成されている。つまり、回転軸41の中心から突部48aの先端までの半径は、回転軸41の中心から円弧部の外周面49bの半径より小さい。
また、突部48aの先端は、モータの組立時において、単品の絶縁基台47の突部48aが外力により変形しないようにするため、絶縁基台の外周面47aより径方向内側に形成されている。つまり、回転軸41の中心から突部48aの先端までの半径は、回転軸41の中心から絶縁基台の外周面47aの半径より小さい。すなわち、突部48aの先端は、円弧部の内周面49cより径方向内側に形成されている。
このように本例の整流子46は、外周面が略断面円形状である絶縁基台47と、絶縁基台の外周面47aにあって周方向に互いに間隙49eを介して配置された3個の整流子片49を備えている。
この整流子片49は、円弧部49aと、端子部49dを有する。
この円弧部49aは、ブラシ33が摺接する外周面49bと、絶縁基台47の外周面47aに接触する内周面49cを有する。
また絶縁基台47は、間隙49eに対応する位置に凹溝47bを有する。
また凹溝47bには、内側から径方向外側へ立設された突部48aが形成されている。
また突部48aは、整流子片49に非接触な状態で間隙49eに沿って連続して形成されている。
また突部48aの先端は、円弧部の外周面49bより径方向内側にある。
このように、突部は、整流子片に非接触な状態で間隙に沿って連続して形成されているため、凹溝に入る摩耗粉が突部により周方向に分けられて摩耗粉が凹溝内の一方に偏って堆積しにくくなる。その結果、整流子の回転方向側にある凹溝内に空間が十分ある状態での、摩耗粉による整流子片間の短絡を防止できる。
よって、従来例に比べて凹溝内の空間を有効に使えることになり、摩耗粉による整流子片間の短絡までの時間を延ばすことができ、寿命が向上する。
また、絶縁基台の突部48aの先端が絶縁基台の外周面47aから突出していると、モータの組立時において、単品の絶縁基台の突部が外力により変形する可能性がある。
一方、突部48aの先端が絶縁基台の外周面47aより径方向内側に形成されていると、モータの組立時において、単品の絶縁基台の突部が外力による変形がなく、モータ組立時の品質が向上する。
また、突部48aが間隙49eの周方向の中央に立設されているため、凹溝47bに入る摩耗粉が突部により周方向に等分に分けられやすく凹溝の回転方向の一方に偏りにくくなり、凹溝内の空間を有効に使いやすい。
(第2の実施形態例)
本発明の第2の実施形態例であるブラシ付きモータの整流子を図4を用いて説明する。図4において、図1ないし図3中の部品と同等の部品には同一の符号を付しており、重複する部分については説明を省略する。
第1の実施形態例では、突部48aの先端は、絶縁基台の外周面47aより径方向内側にあるが、第2の実施形態例では、突部48bの先端は、絶縁基台の外周面47aより径方向外側にある。具体的には、突部48bの先端は、絶縁基台の外周面47aより若干突出している。
第1の実施形態では、摩耗粉が凹溝内に全て堆積した場合に、整流子片間が摩耗粉により短絡してしまうが、突部の先端が、絶縁基台の外周面より径方向外側にあると、摩耗粉が突部により周方向に分離されて、摩耗粉による整流子片間の短絡までの時間を若干延ばすことができ、寿命がより向上する。
(第3の実施形態例)
本発明の第3の実施形態例であるブラシ付きモータの整流子を図5を用いて説明する。図5において、図1ないし図4中の部品と同等の部品には同一の符号を付しており、重複する部分については説明を省略する。
第2の実施形態例では、突部48bの先端は、絶縁基台の外周面47aより径方向外側にあるが、第3の実施形態例では、突部48cの先端は、隣り合う各整流子片に同時に摺接するブラシ33に接触しない位置に形成されている。つまり、第3の実施形態例の突部48cの先端は、第2の実施形態例の突部48bの先端より、さらに径方向外側に突出しており、ブラシの接触部33aが最も径方向内側に位置した場合に、突部48cの先端は、ブラシの接触部33aに接触しない高さに形成されているものである。
この第2の実施形態例は、突部48cの先端を径方向外側に延ばす程、摩耗粉による整流子片間の短絡までの時間を延ばすことができるが、突部の先端が、ブラシの接触部に接触する高さに形成されると、整流子の回転時に、この突部がブラシの接触部に摺接して、ロータの回転力に寄与しないのに関わらず、この突部による機械的な摩耗粉が追加されて、寿命を短くしてしまう。
一方、本例では、突部48cの先端は、隣り合う各整流子片に同時に摺接するブラシの接触部33aに接触しない位置に形成されており、突部48cがブラシの接触部33aに接触しないため、突部48cはロータの回転力に寄与しない機械的な摩耗粉の発生を抑制し、寿命の短縮を防ぐことができる。
(第4の実施形態例)
本発明の第4の実施形態例であるブラシ付きモータの整流子を図6を用いて説明する。図6において、図1ないし図5中の部品と同等の部品には同一の符号を付しており、重複する部分については説明を省略する。
上述の実施形態例では、突部が、絶縁基台の凹溝の内側から径方向外側へ上述の間隙に沿って立設されていたが、第4の実施形態例では、突部48dが、外周面に凹溝が形成されていない断面円形状である絶縁基台61の外周面から径方向外側へ上述の間隙に沿って立設されているものである。
具体的には、外周面が断面円形状である絶縁基台61において、この絶縁基台61には、外周面から径方向外側へ向かう突部48dが立設されており、突部48dは、整流子片に非接触な状態で上述の間隙に沿って同じ形状で連続して形成されているものである。
また突部48dの先端は、円弧部の外周面49bより径方向内側にある。より好ましくは、突部48dの先端は、隣り合う各整流子片に同時に摺接するブラシの接触部33aに接触しない位置に形成されている。つまり、ブラシの接触部33aが最も径方向内側に位置した場合に、突部48dの先端は、ブラシの接触部33aに接触しない高さに形成されている。
本例は、第1~第3の実施形態例に比べて、絶縁基台に凹溝がなく、整流子片間の間隙に摩耗粉を堆積しにくい構成になる。しかしながら、本例は、外周面が断面円形状であり外周面に突部を形成していない絶縁基台に整流子片が周方向に配された整流子に比べて、摩耗粉による整流子片間の短絡までの時間を若干延ばすことができ、寿命が向上する。
(第5の実施形態例)
本発明の第5の実施形態例であるブラシ付きモータ100を図7ないし図9を用いて説明する。図7ないし図9において、図1ないし図6中の部品と同等の部品には同一の符号を付しており、重複する部分については説明を省略する。
上述の実施形態例の整流子は、整流子片が回転軸の周りに円筒状に配置されている円筒型であるが、第5の実施形態例の整流子146は、整流子片149が回転軸の周りに平板状に配置された平板型である。
また上述の実施形態例のブラシ33の先端は整流子46に接触する平坦状の接触部33aを有するが、第5の実施形態例のブラシ133の先端は整流子146に接触する外側に突出する湾曲状の接触部133aを有する。
また、各ブラシ133にそれぞれ電気的に接続された端子133bがブラケット30に取付けられて外方に突出している。
整流子146は、絶縁基台147と、3個の整流子片149を有する。
絶縁基台147は、熱可塑性樹脂を用いて略平板状に成形されている。
整流子片149は、ブラシに摺接する接触部149aと、銅線43の末端が電気的に接続される不図示の端子部を有する。
接触部149aは、銅板に金メッキをした略三角形状の導電体からなり、絶縁基台147の一方の外表面147aに回転軸を中心として周方向に互いに間隙149eを介して配置されている。
また、隣り合う各整流子片間の間隙149eは、軸方向と直交する方向に回転軸41を中心として同じ幅で、整流子片149の径方向内側から外側までで連続して形成されている。
そして、隣り合う各整流子間の間隙149eに対応する絶縁基台147の位置には凹溝147bが形成されている。この凹溝147bは、間隙149eに沿い、同じ幅で、整流子片149の径方向内側から外側まで連続して形成されている。
この凹溝147bは、図7において、軸方向上側に開口するように形成されており、間隙149eの幅より大きな幅である底面147b1と、所定の深さである側面147b2を有する。また、この凹溝147bは、図9において、間隙149eの周方向の中心を通り、回転軸141の軸線と平行な線151に対して線対称に形成されている。
また、図9において、凹溝147bの内側から軸方向上側に突部148a(あるいは突条部)が一体に立設されている。この突部148aは、間隙149eと対応(あいいは対面)する位置に配されている。つまり、この突部148aは、間隙149eに沿い、同じ形状で、整流子片の径方向内側から外側まで連続して形成されている。
この突部148aは、図9において、間隙149eの周方向の中央に立設されている。具体的には、この突部148aは、間隙149eの周方向の中心を通り、回転軸141の軸線と平行な線151の線に対して線対称に形成されている。
また、突部148aは、隣り合う整流子片149に非接触であり、少なくとも突部148aの先端が間隙149eから全て見える状態となっている。
また、突部148aの先端は、接触部149aの外表面よりも外側に飛び出さないように、接触部149aの外表面より内側に形成されている。
また、突部148aの先端は、モータの組立時において、単品の絶縁基台の突部148aが外力により変形しないようにするため、絶縁基台の外表面147aより内側に形成されている。
このように本例の整流子146は、略平板状の絶縁基台147と、絶縁基台の外表面147aにあって周方向に互いに間隙149eを介して配置された3個の整流子片149を備えている。
この整流子片149は、ブラシ133が摺接する接触部149aと、端子部を有する。
また絶縁基台147は、間隙149eに対応する位置に凹溝147bを有する。
また凹溝147bには、内側から外側へ立設された突部148aが形成されている。
また突部148aは、整流子片149に非接触な状態で間隙149eに沿って連続して形成されている。
また突部148aの先端は、接触部149aの外表面より内側にある。
このような突部は、整流子片に非接触な状態で間隙に沿って連続して形成されているため、凹溝に入る摩耗粉が突部により周方向に分けられて摩耗粉が凹溝内の一方に偏って堆積しにくくなる。その結果、整流子の回転方向側にある凹溝内に空間が十分ある状態での、摩耗粉による整流子片間の短絡を防止できる。
よって、従来例に比べて凹溝内の空間を有効に使えることになり、摩耗粉による整流子片間の短絡までの時間を延ばすことができ、寿命が向上する。
また、突部148aの先端が絶縁基台の外表面147aから突出していると、モータの組立時において、単品の絶縁基台の突部が外力により変形する可能性がある。
一方、突部148aの先端が絶縁基台の外表面147aより内側に形成されていると、モータの組立時において、単品の絶縁基台の突部が外力による変形することがなく、モータの組立時の品質が向上する。
また、突部148aが間隙149eの周方向の中央に立設されているため、凹溝147bに入る摩耗粉が突部により周方向に等分に分けられやすく凹溝の回転方向の一方に偏りにくくなり、凹溝内の空間を有効に使いやすい。
(第6の実施形態例)
本発明の第6の実施形態例であるブラシ付きモータの整流子を図10を用いて説明する。図10において、図1ないし図9中の部品と同等の部品には同一の符号を付しており、重複する部分については説明を省略する。
第5の実施形態例では、突部148aの先端は、絶縁基台の片面の外表面147aより内側にあるが、第6の実施形態例では、突部148bの先端は、絶縁基台の片面の外表面147aより外側にある。具体的には、突部148bの先端は、絶縁基台の外表面147aより若干突出している。
つまり、第5の実施形態では、摩耗粉が凹溝内に全て堆積した場合に、整流子片間が摩耗粉により短絡してしまうが、この突部148bの先端が絶縁基台の外表面より外側にあると、摩耗粉がこの突部により周方向に分離されて、摩耗粉による整流子片間の短絡までの時間を若干延ばすことができ、寿命がより向上する。
(第7の実施形態例)
本発明の7の実施形態例であるブラシ付きモータの整流子を図11を用いて説明する。図11において、図1ないし図10中の部品と同等の部品には同一の符号を付しており、重複する部分については説明を省略する。
第6の実施形態例では、突部148bの先端は、絶縁基台の片面の外表面147aより外側にあるが、第7の実施形態例では、突部148cの先端は、隣り合う各整流子片に同時に摺接するブラシ133に接触しない位置に形成されている。つまり、第7の実施形態例の突部148cの先端は、第6の実施形態例の突部148bの先端より、さらに突出しており、ブラシの接触部133aが間隙149eに最も落ち込んだ場合に、突部148cの先端は、ブラシの接触部133aに接触しない高さに形成されている。
また、第6の実施形態例は、突部148cの先端を外側に延ばす程、摩耗粉による整流子片間の短絡までの時間を延ばすことができるが、突部の先端が、ブラシの接触部に接触する高さに形成されると、整流子の回転時に、この突部がブラシの接触部に摺接して、ロータの回転力に寄与しないのに関わらず、この突部による機械的な摩耗粉が追加されて、寿命を短くしてしまう。
一方、本例では、突部148cの先端は、隣り合う各整流子片に同時に摺接するブラシの接触部133aに接触しない位置に形成されており、突部148cがブラシの接触部133aに接触しないため、突部148cはロータの回転力に寄与しない機械的な摩耗粉の発生を抑制し、寿命の短縮を防ぐことができる。
(第8の実施形態例)
本発明の第8の実施形態例であるブラシ付きモータの整流子を図12を用いて説明する。
図12において、図1ないし図11中の部品と同等の部品には同一の符号を付しており、重複する部分については説明を省略する。
第5~第7の実施形態例では、突部が、絶縁基台の凹溝の内側から外側に立設されていたが、第8の実施形態例では、突部148dが、外表面に凹溝が形成されていない平板状である絶縁基台に立設されているものである。
具体的には、本例は、平板状の絶縁基台161と、絶縁基台161の片面にあって周方向に互いに間隙を介して複数個配置された整流子片149と、を備えている。
この整流子片149は、ブラシが摺接する接触部と、端子部を有する。
また絶縁基台の片面には、突部148dが形成されている。
また突部148dは、整流子片に非接触な状態で間隙149eに沿って形成されている。
また突部148dの先端は、接触部149aの外表面より内側にある。より好ましくは、突部148dの先端は、隣り合う各整流子片に同時に摺接するブラシの接触部133aに接触しない位置に形成されている。つまり、ブラシの接触部133aが間隙149eにより最も落ち込んだ場合に、突部148dの先端は、ブラシの接触部133aに接触しない高さに形成されている。
本例は、第5~第7の実施形態例に比べて、絶縁基台に凹溝がなく、整流子片間の間隙に摩耗粉を堆積しにくい構成になる。しかしながら、本例は、外表面に突部を形成していない平板状の絶縁基台に整流子片が周方向に平板状に配置された整流子に比べて、摩耗粉による整流子片間の短絡までの時間を若干延ばすことができ、寿命が向上する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上述以外にも種々変形して実施することが可能である。
(変形例1)
第1~第4の実施形態例では、突部が、間隙49eの周方向の中央に立設されているが、これに限定されない。
例えば、図13に示すように、突部48eが、間隙49eの周方向の中央から周方向のどちらか一方に移動して立設されてもよい。つまり、突部全体が周方向にそのまま若干移動した構成でもよい。ただし、この突部48eは、隣り合う円弧部49aに非接触であり、径方向外側から見て、この突部48eの先端が間隙49eから全て見える状態となっている。
(変形例2)
また、第1~第4の実施形態例では、突部は、間隙49eに沿って円弧部の上端から下端まで連続して絶縁基台に形成されているが、これに限定されない。
例えば、図14に示すように、突部48fは、先端を分割したフォーク形状のブラシ33に合わせて、間隙49eに沿って非連続に部分的に立設されてもよい。つまり、ブラシ33が円弧部49aに摺接する部分のみに、突部48fが軸方向に絶縁基台に形成されている。
(変形例3)
また、第1~第3の実施形態例では、凹溝は、間隙幅より大きな幅である内底面と、所定の深さである内周面を有するが、これに限定されない。
例えば、図15に示すように、凹溝47cは、間隙49eの幅と同じ幅である内底面と、所定の深さである内周面を有してもよい(変形例3A)。
また、例えば、図16に示すように、凹溝47dは、間隙49eの幅より小さい内底面と、所定の深さである内周面を有してもよい(変形例3B)。
(変形例4)
また、第1~第4の実施形態例では、隣り合う各整流子間の間隙は軸方向に平行に形成されていたが、これに限定されない。
例えば、図17に示すように、摩耗粉の発生を低減させるため、隣り合う各整流子間の間隙が軸方向に対して若干斜めに構成されてもよい。つまり、この若干斜めの間隙49fが、第1~第3の実施形態例またはその変形例1~3に適用されてもよく、この若干斜めの間隙49fに対応する整流子片52や突部48iが形成される(変形例4A)。
また、この若干斜めの間隙が、第4の実施形態例またはその変形例1、2に、適用されてもよい(変形例4B)。
(変形例5)
また、第5~第8の実施形態例では、突部が、間隙149eの周方向の中央に立設されているが、これに限定されない。
例えば、図18に示すように、突部148eが、間隙149eの周方向の中央から周方向のどちらか一方に移動して立設されてもよい。つまり、突部全体が周方向にそのまま若干移動した構成でもよい。ただし、この突部148eは、隣り合う整流子片149に非接触であり、この突部148eの先端は間隙149eから全て見える状態となっている。
(変形例6)
また、第5~第8の実施形態例では、突部は、間隙149eに沿って整流子片の径方向内側から外側まで連続して形成されているが、これに限定されない。
例えば、図19に示すように、突部148fは、先端を分割したフォーク形状のブラシ133に合わせて、間隙149eに沿って非連続に部分的に立設されてもよい。つまり、ブラシ133が整流子片149に摺接する部分のみに、突部148fが絶縁基台に形成されてもよい。
(変形例7)
また、第5~第7の実施形態例では、凹溝は、間隙幅より大きな幅である内底面と、所定の深さである内周面を有するが、これに限定されない。
例えば、図20に示すように、凹溝147cは、間隙149eの幅と同じ幅である内底面と、所定の深さである内周面を有してもよい(変形例7A)。
また、例えば、図21に示すように、凹溝147dは、間隙149eの幅より小さい内底面と、所定の深さである内周面を有してもよい(変形例7B)。
(変形例8)
第5~第8の実施形態例では、隣り合う各整流子片間の間隙149eは、軸方向と直交する方向に形成されているが、これに限定されない。
例えば、図22に示すように、摩耗粉の発生を低減させるため、隣り合う各整流子間の間隙149fは、軸方向と直交する方向に対して、若干斜めに構成されてもよい。つまり、この若干斜めの間隙149fが、第5~第7の実施形態例またはその変形例5~7に適用され、この若干斜めの間隙149fに対応する整流子片152や突部148iが形成されている(変形例8A)。
また、この若干斜めの間隙が、第8の実施形態例またはその変形例5、6に適用されてもよい(変形例8B)。
また、上述の整流子を備えたブラシ付きモータであると、寿命が向上するブラシ付きモータが得られる。
なお、上述の突部は絶縁基台から一体に立設されているが、上述の突部は絶縁基台から別体に立設されてもよい。
また、上述の整流子片は3個であるが、複数個でもいい。
1 ブラシ付きモータ
10 ケーシング
20 ハウジング
21a 円筒部
21b 底板
22 ラジアル軸受
30 ブラケット
31 凹部
32 ラジアル軸受
33 ブラシ
33a 接触部
33b 端子
34 固定子
40 回転子
41 回転軸
42 電機子コア
43 銅線
46 整流子
47 絶縁基台
47a 絶縁基台の外周面
47b 絶縁基台の凹溝
47b1 絶縁基台の凹溝の底面
47b2 絶縁基台の凹溝の側面
48a 絶縁基台の突部
49 整流子片
49a 円弧部
49b 円弧部の外周面
49c 円弧部の内周面
49d 端子部
49e 間隙

Claims (12)

  1. 外周面が断面略円形状である絶縁基台と、前記絶縁基台の外周面にあって周方向に互いに間隙を介して複数個配置された整流子片と、を備えた整流子において、
    前記整流子片は、円弧部と、端子部を有し、
    前記円弧部は、ブラシが摺接する外周面と、前記絶縁基台の外周面に接触する内周面を有し、
    前記絶縁基台は、前記間隙に対応する位置に、前記円弧部から露出する底面および側面を備える凹溝を有し、
    前記凹溝には、前記底面から径方向外側へ向かう突部が立設されており、
    前記突部は、前記整流子片に非接触な状態で前記間隙に沿って形成されており、
    前記突部の先端は、前記円弧部の外周面より径方向内側にあり、
    前記凹溝は、前記ブラシと前記整流子片との摩擦により生じる摩擦粉を収納可能であり、前記突部の存在により、前記凹溝内で前記摩擦粉が周方向の一方に偏って堆積するのを防止することを特徴とする整流子。
  2. 前記突部の先端は、前記絶縁基台の外周面より径方向内側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の整流子。
  3. 前記突部の先端は、前記絶縁基台の外周面より径方向外側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の整流子。
  4. 前記凹溝は、軸方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の整流子。
  5. 略平板状の絶縁基台と、前記絶縁基台の片面にあって周方向に互いに間隙を介して複数個配置された整流子片と、を備えた整流子において、
    前記整流子片は、ブラシが摺接する接触部と、端子部を有し、
    前記絶縁基台は、前記間隙に対応する位置に、前記接触部から露出する底面および側面を備える凹溝を有し、
    前記凹溝には、前記底面から外側へ立設された突部が形成されており、
    前記突部は、前記整流子片に非接触な状態で前記間隙に沿って形成されており、
    前記突部の先端は、前記接触部の外表面より内側にあり、
    前記凹溝は、前記ブラシと前記整流子片との摩擦により生じる摩擦粉を収納可能であり、前記突部の存在により、前記凹溝内で前記摩擦粉が周方向の一方に偏って堆積するのを防止することを特徴とする整流子。
  6. 前記突部の先端は、前記片面の外表面より内側に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の整流子。
  7. 前記突部の先端は、前記片面の外表面より外側に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の整流子。
  8. 前記凹溝は、軸方向と直交する方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項5に記載の整流子。
  9. 前記突部の先端は、隣り合う前記各整流子片に同時に摺接する前記ブラシに接触しない位置にあることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の整流子。
  10. 前記突部は、前記間隙に沿って連続して形成されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の整流子。
  11. 前記突部は、前記間隙の周方向の中央に立設されていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の整流子。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の前記整流子を備えたブラシ付きモータ。
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