JP7090455B2 - 保安規定対応支援システム、保安規定対応支援システムの動作方法及び保安規定対応支援プログラム - Google Patents

保安規定対応支援システム、保安規定対応支援システムの動作方法及び保安規定対応支援プログラム Download PDF

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Description

本発明は、保安規定対応支援システム、保安規定対応支援方法及び保安規定対応支援プログラムに関する。
原子力プラントは、原子力プラントに異常または事故が発生した際に、原子炉を安全に停止させたり、炉心の保護や、原子力プラントの外部への放射性物質の拡散を防止したりするための設備を起動させる機能をもつ制御装置が設置されている。原子力プラントの異常または事故の原因を究明するため、原子力プラントの運転員及び保守官等の多数の関係者が、それぞれ必要な情報を個々に取得したり、個々の情報を多数の関係者で共有したりする装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2016-194773号公報
原子力プラントは、原子力プラントにおける諸規則をまとめた保安規定に基づく運転条件の制限、すなわちLCO(Limiting Condition of Operation)が設けられている。原子力プラントは、原子力プラントに異常または事故が発生した際に、このLCOを逸脱する可能性がある。このため、原子力プラントに異常または事故が発生した際には、定められた時間内に異常または事故の原因となっている故障の原因の究明を行い、原子力プラントの安全に係る機能への影響を確認し、原子力プラントがLCOを逸脱するか否かを判断する必要がある。原子力プラントがLCOを逸脱するか否かを判断するためには、原子力プラントの制御装置の構成及びデータ処理に係る知見が求められるとともに、原子力プラントに関する多くの資料を確認する必要がある。このため、原子力プラントがLCOを逸脱するか否かを判断することは、身体的な負担が高く、対応手順が複雑であるので、原子力プラントの運転員及び保守官等の多数の関係者にとって、大きな負担がある。
しかしながら、特許文献1の装置では、それぞれ必要な情報を個々に取得したり、個々の情報を多数の関係者で共有したりすることができるが、原子力プラントがLCOを逸脱するか否かを判断するための身体的な負担を低減したり、複雑な対応手順を簡易化したりすることはできないという問題があった。
また、原子力プラント以外のプラント、例えば火力プラントにおいても、諸規則をまとめた保安規定に基づく運転条件の制限、すなわちLCO(Limiting Condition of Operation)が設けられている。これらの原子力プラント以外のプラントについても、原子力プラントがLCOを逸脱するか否かを判断するための身体的な負担を低減したり、複雑な対応手順を簡易化したりすることはできないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、プラントがLCOを逸脱するか否かを判断するための身体的な負担を低減したり、複雑な対応手順を簡易化したりする保安規定対応支援システム、保安規定対応支援方法及び保安規定対応支援プログラムを提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の保安規定対応支援システムは、プラントの運転を制御する制御装置の保安規定対応支援システムであって、前記プラントの運転条件と前記制御装置の配置構成とを記憶する記憶部と、オペレータの操作の入力を受け付ける入力部と、前記記憶部の条件と前記入力部で受け付けた入力に基づいて診断結果を算出する演算処理部と、オペレータに前記演算処理部の診断結果を出力する出力部と、を有し、前記演算処理部は、前記制御装置の故障箇所の情報の入力に基づいて、診断に必要な前記プラントの運転パラメータを決定し、決定した運転パラメータの現在の値の入力を求める出力を行い、前記入力部で入力を受け付けた現在の値と前記記憶部に記憶された運転条件とに基づいて、前記プラントの前記制御装置の故障箇所に対応する機器の運転を維持できるかを診断することを特徴とする。
この構成によれば、演算処理部が、制御装置の故障箇所に関する現在の値と記憶部に記憶された運転条件とに基づいて、自動で、プラントの運転の維持が可能か否か、プラントがLCOを逸脱するか否か、及び復旧可能か否かを診断することができる。このため、プラントの運転の維持が可能か否か、プラントがLCOを逸脱するか否か、及び復旧可能か否かを判断するためのオペレータの身体的な負担を低減することができ、複雑な対応手順を簡易化することができる。
この構成において、前記プラントは、原子力プラントまたは火力プラントであり、前記プラントの運転条件は、保安規定の運転上の制限を含むことが好ましい。この構成によれば、LCOが厳格で、プラントの構成が特に複雑な原子力プラントの場合でも、自動で、原子力プラントの運転の維持が可能か否か、原子力プラントがLCOを逸脱するか否か、及び復旧可能か否かを診断することができる。このため、原子力プラントの運転の維持が可能か否か、原子力プラントがLCOを逸脱するか否か、及び復旧可能か否かを判断するためのオペレータの身体的な負担をより低減することができ、複雑な対応手順をより簡易化することができる。
これらの構成において、前記制御装置の故障箇所は、前記制御装置の制御判断を行う回路に、前記プラントの運転状態を入力する機器の故障と、前記制御装置の制御判断を行う回路から、前記プラントの運転信号を出力する機器の故障と、前記制御装置においてデバイスとメモリとの間の情報の転送をする機器の故障と、前記制御装置において信号を整形する機器の故障と、前記制御装置とネットワーク機器とを接続する機器の故障と、前記制御装置の制御判断を行う回路の故障と、を含むことが好ましい。この構成によれば、制御装置の回路系統が故障した場合でも、故障箇所の情報の入力、運転パラメータの決定、現在値の入力を経て、自動で、プラントの運転の維持が可能か否か、プラントがLCOを逸脱するか否か、及び復旧可能か否かを診断することができる。
これらの構成において、前記制御装置は、複数の制御ユニットを備え、前記複数の制御ユニットで同一の制御を並列に処理することが好ましい。この構成によれば、プラントをより安定に制御することができ、制御装置が故障した場合にプラントの運転の維持及び復旧の可能性を高めることができる。
これらの構成において、前記出力部は、画像を表示することが好ましい。この構成によれば、制御装置の故障箇所などの情報を視覚でわかるように出力することができる。
出力部が画像を表示する構成において、前記演算処理部は、故障箇所を示す前記制御装置のシーケンス図を表示させることが好ましい。この構成によれば、制御装置の配置構成における制御装置の故障箇所の情報を視覚でわかるように出力することができる。
また、上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の保安規定対応支援方法は、プラントの運転を制御する制御装置の保安規定対応支援方法であって、前記制御装置の故障箇所の情報の入力を受け付ける故障箇所情報入力受付ステップと、前記故障箇所情報入力受付ステップで入力を受け付けた故障箇所の情報と、前記制御装置の配置構成の情報とに基づいて、診断に必要な前記プラントの運転パラメータを決定する運転パラメータ決定ステップと、前記運転パラメータ決定ステップで決定した前記運転パラメータの現在の値の情報の入力を受け付ける現在値入力受付ステップと、前記現在値入力受付ステップで入力を受け付けた現在の値の情報と、前記プラントの運転条件の情報とに基づいて、前記プラントの前記制御装置の故障箇所に対応する機器の運転を維持できるか否かを診断する運転維持可否判定ステップと、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、制御装置の故障箇所に関する現在の値とプラントの運転条件とに基づいて、自動で、プラントの運転の維持が可能か否か、プラントがLCOを逸脱するか否か、及び復旧可能か否かを診断することができる。このため、プラントの運転の維持が可能か否か、プラントがLCOを逸脱するか否か、及び復旧可能か否かを判断するためのオペレータの身体的な負担を低減することができ、複雑な対応手順を簡易化することができる。
また、上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の保安規定対応支援プログラムは、プラントの運転を制御する制御装置の保安規定対応支援システムの演算処理部に、前記制御装置の故障箇所の情報の入力を受け付ける故障箇所情報入力受付ステップと、前記故障箇所情報入力受付ステップで入力を受け付けた故障箇所の情報と、前記制御装置の配置構成の情報とに基づいて、診断に必要な前記プラントの運転パラメータを決定する運転パラメータ決定ステップと、前記運転パラメータ決定ステップで決定した前記運転パラメータの現在の値の情報の入力を受け付ける現在値入力受付ステップと、前記現在値入力受付ステップで入力を受け付けた現在の値の情報と、前記プラントの運転条件の情報とに基づいて、前記プラントの前記制御装置の故障箇所に対応する機器の運転を維持できるか否かを診断する運転維持可否判定ステップと、を実行させることを特徴とする。
この構成によれば、演算処理部に、制御装置の故障箇所に関する現在の値と記憶部に記憶された運転条件とに基づいて、自動で、プラントの運転の維持が可能か否か、プラントがLCOを逸脱するか否か、及び復旧可能か否かを診断させることができる。このため、プラントの運転の維持が可能か否か、プラントがLCOを逸脱するか否か、及び復旧可能か否かを判断するためのオペレータの身体的な負担を低減することができ、複雑な対応手順を簡易化することができる。
本発明によれば、プラントがLCOを逸脱するか否かを判断するための身体的な負担を低減したり、複雑な対応手順を簡易化したりする保安規定対応支援システム、保安規定対応支援方法及び保安規定対応支援プログラムを提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムが用いられるプラント保安システムの概略構成図である。 図2は、図1の制御ユニットの概略構成図である。 図3は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムの概略構成図である。 図4は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムの第1例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムの第1例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムの第1例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムの第1例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。 図8は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムの第1例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。 図9は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムの第1例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。 図10は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムの第1例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。 図11は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムの第1例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。 図12は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援方法を示すフローチャートである。 図13は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムの第2例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。 図14は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムの第2例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。 図15は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムが第2例の表示形態を有する場合の故障箇所ごとの確認情報をまとめた一覧表の一例を示す図である。 図16は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムの第2例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。 図17は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムの第2例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。 図18は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムの第2例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。 図19は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムの第2例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。 図20は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムの第2例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。 図21は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムの第2例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システムを、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態の説明は、本発明を限定するものではなく、適宜変更して実施可能である。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システム10が用いられるプラント保安システム20の概略構成図である。図2は、図1の制御ユニット38の概略構成図である。図3は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システム10の概略構成図である。プラント保安システム20は、図1に示すように、プラント22と、制御装置24と、保守ツール26と、を含む。制御装置24及び保守ツール26は、中央制御室に設置されている。
プラント22は、原子力プラントであり、図1に示すように、原子炉32と、蒸気発生器34と、加圧器36と、を含む。なお、蒸気発生器34は、図1では、SG(Steam Generator)と示している。プラント22は、原子炉32の内部の温度を計測する温度計32aと、蒸気発生器34の内部の水位を計測する水位計測器34aと、加圧器36の内部の圧力を計測する圧力計36aと、を含む。プラント22は、その他にも様々な機器及び計測器を含む。原子炉32、温度計32a、蒸気発生器34、水位計測器34a、加圧器36、圧力計36a及びその他の様々な機器及び計測器は、一般的な原子力プラントに用いられるものが好適に用いられる。なお、第1の実施形態では、プラント22が原子力プラントであるとしているが、本発明はこれに限定されることなく、火力プラントであってもよい。
プラント22は、制御装置24を構成する後述する4つの制御ユニット38と、それぞれ並列に、情報通信可能に電気的に接続されている。すなわち、原子炉32、蒸気発生器34、加圧器36及びその他の様々な機器は、それぞれ、制御装置24を構成する4つの制御ユニット38と、情報通信可能に電気的に接続されている。プラント22に含まれる原子炉32、蒸気発生器34、加圧器36及びその他の様々な機器は、制御装置24を構成する4つの制御ユニット38に、各機器に関する様々なパラメータ等の情報を送信する。プラント22に含まれる原子炉32、蒸気発生器34、加圧器36及びその他の様々な機器は、制御装置24を構成する4つの制御ユニット38によって制御する。
温度計32a、水位計測器34a、圧力計36a及びその他の様々な計測器は、それぞれ、後述するアナログ入力カード38a、アナログ出力カード38b、ディジタル入力カード38c及びディジタル出力カード38dを介して、制御装置24を構成する4つの制御ユニット38と、情報通信可能に電気的に接続されている。プラント22に含まれる温度計32a、水位計測器34a、圧力計36a及びその他の様々な計測器は、アナログ入力カード38a、アナログ出力カード38b、ディジタル入力カード38c及びディジタル出力カード38dを介して、制御装置24を構成する4つの制御ユニット38に、各計測器による計測情報を送信する。
制御装置24は、複数の制御ユニットを備え、具体的には、図1に示すように、4つの制御ユニット38を備える。制御装置24は、これに限定されることなく、いくつの制御ユニットを備えていても良い。制御装置24は、出来るだけ多くの制御ユニットを備えていることが好ましい。4つの制御ユニット38は、いずれも同じ仕様の装置ユニットである。4つの制御ユニット38は、それぞれ並列に、プラント22と情報通信可能に電気的に接続されている。4つの制御ユニット38は、それぞれ、各機器の情報を受信し、受信した各機器の情報に基づいて、プラント22の運転を制御する。制御装置24は、4つの制御ユニット38で、プラント22の運転に関する同一の制御を、並列に処理する。
プラント保安システム20では、プラント22が原子力プラントであるため、原子力プラントにおける諸規則をまとめた保安規定に基づく運転条件の制限、すなわちLCO(Limiting Condition of Operation)に従って、制御装置24が4重化されている必要がある。すなわち、プラント保安システム20では、制御装置24が4つの制御ユニット38で、プラント22の運転に関する同一の制御を並列に処理する状態が、維持されている必要がある。つまり、プラント保安システム20では、制御装置24が3つ以下の制御ユニット38でプラント22の運転に関する同一の制御を並列に処理する状態は、LCOに逸脱した状態となってしまう。このため、プラント22が原子力プラントである場合、制御装置24が4つの制御ユニット38を備える必要がある。また、プラント22が原子力プラントである場合、制御装置24が5つ以上の制御ユニット38を備えることが好ましい。
LCOは、プラントの種類ごとに定められた諸規則をまとめた保安規定ごとに基づいて設けられている。プラント保安システム20では、プラント22が原子力プラントであるため、原子力プラントにおける諸規則をまとめた保安規定に基づいて設けられているが、プラントの種類に応じて異なるLCOが設けられる。LCOは、いずれのプラントの種類であっても、条文形式で運転条件の制限が管理される。
4つの制御ユニット38は、それぞれ並列に、保守ツール26と情報通信可能に電気的に接続されている。4つの制御ユニット38は、それぞれ、制御ユニット38の装置の状態の情報を保守ツール26に送信する。制御ユニット38の装置の状態の情報は、制御ユニット38の各部が、正常に作動している状態であるか、故障している状態であるか、という情報である。
4つの制御ユニット38は、プラント22に含まれる原子炉32、蒸気発生器34、加圧器36及びその他の様々な機器に関する様々なパラメータ等の情報を、保守ツール26に送信する。4つの制御ユニット38は、プラント22に含まれる温度計32a、水位計測器34a、圧力計36a及びその他の様々な計測器による計測情報を、保守ツール26に送信する。
制御ユニット38は、図2に示すように、アナログ入力カード38aと、アナログ出力カード38bと、ディジタル入力カード38cと、ディジタル出力カード38dと、バスマスタカード38eと、リピータカード38fと、ネットワークカード38gと、CPUカード38hと、を含む。
アナログ入力カード38aは、制御装置24以外のプラント22の機器と接続され、CPUカード38hに、バスマスタカード38e及びリピータカード38fを適宜介して、プラント22の運転状態等のうちアナログ信号によって伝達する信号を入力する機器である。アナログ出力カード38bは、制御装置24以外のプラント22の機器と接続され、CPUカード38hから、バスマスタカード38e及びリピータカード38fを適宜介して、プラント22の運転信号等のうちアナログ信号によって伝達する信号を出力する機器である。
ディジタル入力カード38cは、制御装置24以外のプラント22の機器と接続され、CPUカード38hに、バスマスタカード38e及びリピータカード38fを適宜介して、プラント22の運転状態等のうちディジタル信号によって伝達する信号を入力する機器である。ディジタル出力カード38dは、制御装置24以外のプラント22の機器と接続され、CPUカード38hから、バスマスタカード38e及びリピータカード38fを適宜介して、プラント22の運転信号等のうちディジタル信号によって伝達する信号を出力する機器である。
アナログ入力カード38a及びディジタル入力カード38cは、例えば、プラント22を構成する様々な計測器による計測情報の入力を受け付ける。アナログ入力カード38a及びディジタル入力カード38cは、具体的には、プラント22に含まれる温度計32a、水位計測器34a、圧力計36a及びその他の様々な計測器が電気的に接続されており、これらの計測器による計測情報の入力を受け付ける。アナログ入力カード38a及びディジタル入力カード38cは、バスマスタカード38e及びリピータカード38fを適宜介して、CPUカード38hと情報通信可能に電気的に接続されており、入力を受け付けた計測情報をCPUカード38hに送信する。
アナログ入力カード38a、アナログ出力カード38b、ディジタル入力カード38c及びディジタル出力カード38dは、図2では、いずれも、1つの制御ユニット38に対してそれぞれ1つずつを記載しており、複数の計測器が接続されているように省略して記載したが、1つの制御ユニット38は、複数のアナログ入力カード38a、アナログ出力カード38b、ディジタル入力カード38c及びディジタル出力カード38dを備えている。ここで、1つの制御ユニット38は、アナログ入力カード38a、アナログ出力カード38b、ディジタル入力カード38c及びディジタル出力カード38dを、それぞれ取り扱う信号の種類数と同じ数だけ設けられていることが好ましい。この場合、1つのアナログ入力カード38a、アナログ出力カード38b、ディジタル入力カード38c及びディジタル出力カード38dがそれぞれ1種類の信号を取り扱う。この場合、1つのアナログ入力カード38a、アナログ出力カード38b、ディジタル入力カード38c及びディジタル出力カード38dのそれぞれと、1種類の信号とが、一対一で対応するので、制御ユニット38は、アナログ入力カード38a、アナログ出力カード38b、ディジタル入力カード38c及びディジタル出力カード38dを認識することにより、取り扱う情報の種類を認識することができる。
バスマスタカード38eは、各制御ユニット38においてデバイスとメモリとの間の情報の転送をする機器である。リピータカード38fは、各制御ユニット38において伝送される信号を整形することで、遠距離までの伝送を可能にする機器である。ネットワークカード38gは、各制御ユニット38と光スイッチユニットに例示されるネットワーク機器とを接続する機器である。なお、図2では、バスマスタカード38e、リピータカード38f及びネットワークカード38gをそれぞれ1つのブロックで示したが、制御ユニット38全体の構成に基づいて、適宜複数設けることが好ましい。
CPUカード38hは、制御装置24の制御判断を行う回路である。CPUカード38hは、コンピュータに含まれるCPU(Central Processing Unit)等が例示される。すなわち、CPUカード38hは、プラント22の運転を制御するためのロジック演算などの演算処理をする。CPUカード38hは、プラント22が通常に運転されている際には、所定のプラント22の運転条件内で、通常の運転を制御するための演算処理をする。所定のプラント22の運転条件は、LCOを含むものであり、CPUカード38hに接続された記憶部に記憶されている。
CPUカード38hは、プラント22に異常または事故が発生した際には、制御装置24に入力される異常または事故の情報に基づいて、異常または事故に対応したプラント22の制御をするための演算処理をする。例えば、CPUカード38hは、プラント22に運転の維持及び復旧が可能な異常または事故が発生した場合には、制御装置24に所定の方法でプラント22の運転を維持及び復旧させる旨の入力がされることに応じて、プラント22の運転を維持及び復旧させるための演算処理をする。また、CPUカード38hは、プラント22が加圧水型原子炉であり、プラント22に原子炉トリップを要するような運転の維持及び復旧が不可能な異常または事故が発生した場合には、制御装置24に原子炉トリップをする旨の入力がされることに応じて、プラント22を原子炉トリップするための演算処理をする。
制御ユニット38は、図2では、CPUカード38hを1つのブロックで示したが、CPUカード38hは、複数のロジック演算回路を組み合わせた構造とすることが好ましい。制御ユニット38は、各ロジック演算回路で設定された演算を行うことで、プラント22の各部を制御する指示を生成する。
保守ツール26は、原子炉32を含むプラント22の安全保護に必要な情報を収集し表示する計装盤であり、原子炉安全保護計装盤と称されることもある。保守ツール26は、制御装置24を構成する4つの制御ユニット38と、それぞれ並列に、情報通信可能に電気的に接続されている。保守ツール26は、4つの制御ユニット38から、それぞれの制御ユニット38の装置の状態の情報を受信する。保守ツール26は、表示部を有し、それぞれの制御ユニット38の装置の状態の情報を表示部に表示させる。
保守ツール26は、例えば、アナログ入力カード38aが故障している場合、故障に関するエラーメッセージまたはエラーコード(Error Code、EC)に加えて、故障しているアナログ入力カード38aが挿入されている制御ユニット38の装置番号と、故障しているアナログ入力カード38aが挿入されているカードフレーム(Card Frame、CF)の番号と、故障しているアナログ入力カード38aが挿入されているスロット(Slot、SL)の番号と、を表示部に表示させる。また、保守ツール26は、アナログ出力カード38b、ディジタル入力カード38c、ディジタル出力カード38d、バスマスタカード38e、リピータカード38f及びネットワークカード38gのいずれか1つが故障している場合、アナログ入力カード38aが故障している場合と同様に、それらが挿入されているカードフレームの番号及びスロットの番号等を、故障している対象に応じて、適宜表示部に表示させる。また、保守ツール26は、CPUカード38hが故障している場合、故障に関するエラーメッセージまたはエラーコードに加えて、故障しているCPUカード38hを含む制御ユニット38の装置番号と、CPUカード38hのどの部品が故障しているかを示す情報の表示と、稼働系または待機系を示す表示と、を表示部に表示させる。
エラーメッセージまたはエラーコード、カードフレームの番号、スロットの番号及び制御ユニット38の装置番号は、いずれも、記号及び数字等を組み合わせた文字列で表示される。エラーメッセージまたはエラーコードの文字列は、エラーメッセージまたはエラーコード特有の規則性を有している。カードフレームの番号は、カードフレーム特有の規則性を有している。スロットの番号は、スロット特有の規則性を有している。制御ユニット38の装置番号は、装置番号特有の規則性を有している。
保守ツール26は、制御装置24を構成する4つの制御ユニット38を介して、プラント22に含まれる原子炉32、蒸気発生器34、加圧器36及びその他の様々な機器に関する様々なパラメータ等の情報を受信する。保守ツール26は、制御装置24を構成する4つの制御ユニット38を介して、プラント22に含まれる原子炉32、蒸気発生器34、加圧器36及びその他の様々な機器の状態の情報を受信する。保守ツール26は、プラント22に含まれる様々な機器の状態を、表示部に表示させる。具体的には、保守ツール26は、プラント22に含まれる機器が故障している可能性が高い場合、その故障している可能性が高い機器を、故障に関するエラーメッセージまたはエラーコードに加えて、表示部に表示させる。
保守ツール26は、制御装置24を構成する4つの制御ユニット38を介して、プラント22に含まれる温度計32a、水位計測器34a、圧力計36a及びその他の様々な計測器による計測情報を受信する。保守ツール26は、制御装置24を構成する4つの制御ユニット38を介して、プラント22に含まれる温度計32a、水位計測器34a、圧力計36a及びその他の様々な計測器の状態の情報を受信する。保守ツール26は、プラント22に含まれる様々な計測器の状態を、表示部に表示させる。具体的には、保守ツール26は、プラント22に含まれる計測器が故障している可能性が高い場合、その故障している可能性が高い機器を、表示部に表示させる。
保守ツール26は、入出力警報、軽故障警報及び重故障警報の3種類に分けて、表示部に表示させる。ここで、入出力警報は、制御ユニット38への情報の入出力に関する故障に対する警報のことであり、アナログ入力カード38a等の制御ユニット38に含まれる各種カードの故障に対する警報が含まれる。また、軽故障警報は、制御ユニット38におけるCPU片系の故障に対する警報、すなわち、片方のCPUカード38hの故障に対する警報が含まれる。また、重故障警報は、制御ユニット38におけるCPU両系の故障に対する警報、すなわち、両方のCPUカード38hの故障に対する警報が含まれる。
保安規定対応支援システム10は、プラント保安システム20で用いられるシステムである。保安規定対応支援システム10は、プラント保安システム20を含む他の機器と物理的に接続されておらず、携帯可能なタブレット状の端末である。保安規定対応支援システム10は、図3に示すように、記憶部12と、入力部14と、演算処理部16と、出力部18と、を有する。
記憶部12は、例えばRAM、ROM及びフラッシュメモリー等の記憶装置を有する。記憶部12は、プラント22の運転条件の情報と、制御装置24の配置構成の情報とを記憶している。また、記憶部12は、演算処理部16が作成して出力部18に表示させる画像の要素の情報を記憶している。
プラント22の運転条件の情報は、各機器に関する様々なパラメータ等及び各計測器による計測情報の上限値及び下限値等の情報を含み、上記した保安規定の運転上の制限、すなわちLCOを含む。プラント22の運転条件の情報は、制御装置24がアナログ入力カード38a及びディジタル入力カード38cを介して入力を受け付ける情報と、制御装置24がCPUカード38hで演算処理してアナログ出力カード38b及びディジタル出力カード38dを介して伝達することで制御する対象となっている制御対象の情報と、これらの情報の関係を結びつける演算処理に関する情報等と、を含む。
制御装置24の配置構成の情報は、制御装置24を構成する4つの制御ユニット38の配置構成の情報と、制御ユニット38に含まれるアナログ入力カード38a及びCPUカード38h等の制御ユニット38に含まれる各種カードとそれらを情報通信可能に電気的に接続する配置構成の情報と、を含む。また、制御装置24の配置構成の情報は、制御装置24に含まれる制御ユニット38の装置番号の情報、故障している上記の各種カードが挿入されているカードフレーム(Card Frame)の番号、及び、それぞれの上記の各種カードが挿入されているスロットの番号の情報と、計測情報と、の関係を結びつける関連情報を含む。
記憶部12は、具体的には、プラント22の運転条件の情報と、制御装置24の配置構成の情報とを合わせて、故障した上記の各種カードに関する様々な番号、計測情報の上限値、計測情報の下限値、LCO逸脱か否かの判定、復旧可能か否かの判定、故障部位をバイパスすることで運転の維持が可能か否かの判定、復旧可能な場合の復旧方法、故障箇所の影響範囲、等の各情報をそれぞれ関連付けてリスト化して、記憶している。
記憶部12は、また、エラーメッセージまたはエラーコード、カードフレームの番号、スロットの番号及び制御ユニット38の装置番号のそれぞれの特有の規則性の情報を記憶している。
記憶部12は、後述する演算処理部16と情報通信可能に電気的に接続されている。記憶部12は、演算処理部16により処理されるソフトウェア・プログラム及びこのソフトウェア・プログラムにより参照されるデータ等を記憶する。具体的には、記憶部12は、演算処理部16に後述する保安規定対応支援システム10の作動方法を実行させるための保安規定対応支援プログラムを記憶する。また、記憶部12は、演算処理部16が処理結果等を一時的に記憶する記憶領域としても機能する。
保安規定対応支援プログラムは、保安規定対応支援システム10の作動方法においてLCOに抵触しているか否かを診断するためのロジックと、プラント22の制御装置24の故障箇所に対応する機器の運転を維持できるか否かを診断するためのロジックと、を含む。
入力部14は、オペレータの操作の入力を受け付ける。ここで、オペレータは、プラント22の運転員及び保守官等の多数の関係者が例示される。入力部14は、保安規定対応支援システム10の外郭ケースに備え付けられたボタン、及び、後述する出力部18と一体化して設けられたタッチパネルの入力機能等が例示される。入力部14は、演算処理部16と情報通信可能に電気的に接続されている。入力部14は、入力を受け付けたオペレータの操作に応じた情報を、演算処理部16に送信する。
演算処理部16は、記憶部12、入力部14及び出力部18と、それぞれ情報通信可能に電気的に接続されている。演算処理部16は、コンピュータに含まれるCPU(Central Processing Unit)等が例示される。演算処理部16は、記憶部12からソフトウェア・プログラム等を読み出して処理することで、ソフトウェア・プログラムの内容に応じた機能を発揮する。具体的には、演算処理部16は、記憶部12に記憶された保安規定対応支援プログラムを読み出して処理することで、保安規定対応支援システム10の作動方法を実行する。記憶部12及び演算処理部16は、一体のコンピュータが例示される。
演算処理部16は、記憶部12から、プラント22の運転条件の情報と、制御装置24の配置構成の情報と、を受信する。演算処理部16は、入力部14から、入力を受け付けたオペレータの操作に応じた情報を受信する。演算処理部16は、記憶部12から受信した様々な情報と、入力部14から受信したオペレータの操作に応じた情報と、に基づいて演算処理を行う。ここで、記憶部12から受信した様々な情報は、プラント22の運転条件の情報、制御装置24の配置構成の情報、画像の要素の情報及び装置番号の特有の規則性の情報を含む。演算処理部16は、演算処理によって得られた情報を、出力部18に送信する。
演算処理部16は、記憶部12から受信した様々な情報と、入力部14で入力を受け付けた入力に基づいて、プラント22の運転に関する診断結果を算出し、算出した診断結果を出力部18に送信する。詳細には、演算処理部16は、まず、入力部14で入力を受け付けた制御装置24の故障箇所の情報の入力と、記憶部12から受信した制御装置24の配置構成の情報に基づいて、プラント22の運転に関する診断結果の算出に必要なプラント22の運転パラメータを決定する処理を行い、出力部18に、その決定した運転パラメータの現在の値の入力を求める出力の情報を送信する。また、演算処理部16は、入力部14で入力を受け付けた制御装置24の故障箇所の情報の入力と、記憶部12から受信した制御装置24の配置構成の情報及び画像の要素の情報とに基づいて、故障箇所を示す制御装置24のシーケンス図を作成する処理を行い、出力部18に、そのシーケンス図の情報及びシーケンス図を表示する旨の情報を送信する。そして、演算処理部16は、入力部14で入力を受け付けた現在の値の情報と、記憶部12から受信したプラント22の運転条件の情報及び制御装置24の配置構成の情報とに基づいて、プラント22の制御装置24の故障箇所に対応する機器の運転を維持できるか否かを診断する処理を行い、出力部18に、その診断結果の出力の情報を送信する。
出力部18は、演算処理部16と情報通信可能に電気的に接続されている。出力部18は、演算処理部16から、演算処理部16の演算処理によって得られた情報を受信する。出力部18は、演算処理部16から受信した情報に基づいて、出力を行う。出力部18は、オペレータに演算処理部16の診断結果を出力する。出力部18は、演算処理部16から受信した画像を表示することができる。出力部18は、文字や画像等を表示する表示部、及び、入力部14と一体化して設けられたタッチパネルの表示機能等が例示される。
保安規定対応支援システム10は、プラント保安システム20の各部と情報通信が不可能な形態、すなわちスタンドアローン処理をする形態である。このため、保安規定対応支援システム10は、プラント保安システム20に含まれる機器、特に無線の電波に対して感度が高い計測器等に悪影響を及ぼすことはない。また、保安規定対応支援システム10及びプラント保安システム20は、無線での情報通信をしないため、無線から情報を漏洩することがなく、情報セキュリティへの懸念がない。
なお、保安規定対応支援システム10は、スタンドアローン処理をする形態に限定されず、パスワードなどで鍵がかけられており、かつ、プラント保安システム20に含まれる機器に影響を及ぼさない波長域の無線で、プラント保安システム20の各部と情報通信が可能な形態であってもよい。この場合、保安規定対応支援システム10は、プラント保安システム20に含まれる機器に影響を及ぼさない波長域の無線が用いられるため、これらの機器に悪影響を及ぼすことが低減される。また、保安規定対応支援システム10及びプラント保安システム20は、無線に鍵がかけられているため、無線から情報を漏洩する可能性が低減され、情報セキュリティへの懸念が低減される。また、保安規定対応支援システム10は、演算処理部16の処理に必要な様々な情報を、出力部18を通して入力部14への入力を求めることなく、無線でプラント保安システム20から自動的に取得することができる。
図4から図11は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システム10の第1例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。保安規定対応支援システム10は、入力部14を操作して電源をオフからオンに切り替えることに応じて、演算処理部16が、図4に示すような画面40を出力部18に出力させる。保安規定対応支援システム10は、出力部18にいずれの画面が表示されている場合でも、入力部14を操作して電源をオンからオフに切り替えることに応じて、演算処理部16が、出力部18に出力させていた画面をオフに切り替える。
画面40は、図4に示すように、ガイダンスモードボタン42と、自動診断モードボタン44と、を含む。ガイダンスモードボタン42及び自動診断モードボタン44は、いずれも、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。ガイダンスモードボタン42は、接触することで、ガイダンスモードに関する画面の表示を要求する旨の情報の入力を受け付ける。自動診断モードボタン44は、接触することで、自動診断モードに関する画面の表示を要求する旨の情報の入力を受け付ける。
ここで、保安規定対応支援システム10におけるガイダンスモードは、主にスタンドアローン処理をする形態で使用するモードである。ガイダンスモードは、ガイダンスに従って、入力部14が情報の入力を受け付け、演算処理部16が、この情報の入力に応じて、故障箇所を示す制御装置24のシーケンス図を作成したり、プラント22の制御装置24の故障箇所に対応する機器の運転を維持できるか否かを診断したりするモードである。
保安規定対応支援システム10は、このガイダンスモードを有するので、オペレータがガイダンスに従って、1段階ごとに保安規定対応支援システム10による故障診断の根拠、プラント22の運転の維持が可能か否かの診断の根拠、LCO逸脱か否かの診断の根拠、及び復旧可能か否かの根拠を確認することができる。このため、保安規定対応支援システム10は、オペレータが確実な故障の判断、プラント22の運転の維持が可能か否かの判断、LCO逸脱か否かの判断、及び復旧可能か否かの判断をすることを支援し、オペレータが円滑にプラント22の運転の維持及び復旧対応へ移行することを支援することができる。
また、保安規定対応支援システム10における自動診断モードは、主に無線でプラント保安システム20の各部と情報通信する形態で使用するモードである。自動診断モードは、演算処理部16が、保守ツール26からプラント22及び制御装置24に関する情報を自動で取得し、この自動で取得した情報に応じて、故障箇所を示す制御装置24のシーケンス図を作成したり、プラント22の制御装置24の故障箇所に対応する機器の運転を維持できるか否かを診断したりするモードである。
演算処理部16は、画面40において自動診断モードボタン44に接触すると、保守ツール26からプラント22及び制御装置24に関する情報を自動で取得する。そして、演算処理部16は、この自動で取得した情報に応じて、故障箇所を示す制御装置24のシーケンス図を作成して出力部18にこのシーケンス図を表示させる。また、演算処理部16は、プラント22の制御装置24の故障箇所に対応する機器の運転を維持できるか否かを診断して出力部18にこの診断結果を表示させる。
保安規定対応支援システム10は、この自動診断モードを有するので、オペレータが入力部14に入力をすることなく、自動で故障の診断、プラント22の運転の維持が可能か否かの診断、LCO逸脱か否かの診断及び復旧可能か否かの診断をすることができる。このため、保安規定対応支援システム10は、オペレータが何らかの理由によりガイダンスに従って入力部14に入力ができない場合に、オペレータが保安規定対応支援システム10による故障診断の結果、プラント22の運転の維持が可能か否かの診断結果、LCO逸脱か否かの診断結果及び復旧可能か否かの診断結果をすぐに知ることができ、オペレータが円滑にプラント22の運転の維持及び復旧対応へ移行することを支援することができる。
演算処理部16は、画面40においてガイダンスモードボタン42に接触すると、図5に示すような画面50を出力部18に出力させる。画面50は、図5に示すように、入出力警報選択ボタン52と、軽故障警報選択ボタン54と、重故障警報選択ボタン56と、運転モード設定ボタン58と、を含む。入出力警報選択ボタン52、軽故障警報選択ボタン54、重故障警報選択ボタン56及び運転モード設定ボタン58は、いずれも、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。
入出力警報選択ボタン52は、接触することで、入出力警報が保守ツール26の表示部に表示されている場合に、演算処理部16に様々な診断処理を行わせるための画面の表示を要求する旨の情報の入力を受け付ける。軽故障警報選択ボタン54は、接触することで、軽故障警報が保守ツール26の表示部に表示されている場合に、演算処理部16に様々な診断処理を行わせるための画面の表示を要求する旨の情報の入力を受け付ける。重故障警報選択ボタン56は、接触することで、重故障警報が保守ツール26の表示部に表示されている場合に、演算処理部16に様々な診断処理を行わせるための画面の表示を要求する旨の情報の入力を受け付ける。運転モード設定ボタン58は、接触することで、運転モードを設定するための画面の表示を要求する旨の情報の入力を受け付ける。
演算処理部16は、画面50において入出力警報選択ボタン52に接触すると、図6に示すような画面60を出力部18に出力させる。画面60は、図6に示すように、入出力警報が発生している時の対応ガイドを表示する画面である。画面60は、接触することで、保守ツール26の表示部に表示されている入出力警報を入力するための画面の表示を要求する旨の情報の入力を受け付ける。画面60は、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。なお、この入力の受け付けは、画面60の所定の部分に接触することに限定されず、画面60を上下方向または左右方向にスライドすることによって行われてもよい。
演算処理部16は、画面50において軽故障警報選択ボタン54に接触すると、軽故障警報が発生している時の対応ガイドを表示する画面を出力部18に出力させる。この画面は、画面60と同様に、接触することで、保守ツール26の表示部に表示されている軽故障警報を入力するための画面の表示を要求する旨の情報の入力を受け付ける。
演算処理部16は、画面50において重故障警報選択ボタン56に接触すると、重故障警報が発生している時の対応ガイドを表示する画面を出力部18に出力させる。この画面は、画面60と同様に、接触することで、保守ツール26の表示部に表示されている重故障警報を入力するための画面の表示を要求する旨の情報の入力を受け付ける。
保安規定対応支援システム10は、保守ツール26の表示部に入出力警報、軽故障警報及び重故障警報のいずれが表示されている場合であっても、オペレータが、警報の表示に応じて、入出力警報選択ボタン52、軽故障警報選択ボタン54及び重故障警報選択ボタン56のいずれかを接触することで、故障情報の入力の前に、表示された警報に応じた対応ガイドを確認することができる。このため、保安規定対応支援システム10は、オペレータが保安規定対応支援システム10を用いることになっても、保安規定対応支援システム10による故障診断の概要、プラント22の運転の維持が可能か否かの診断の概要、LCO逸脱か否かの診断の概要及び復旧可能か否かの診断の概要を確認することができる。これにより、保安規定対応支援システム10は、オペレータに対して、保安規定対応支援システム10による故障診断、プラント22の運転の維持が可能か否かの診断、LCO逸脱か否かの診断及び復旧可能か否かの診断のブラックボックス化を防止することができる。
演算処理部16は、画面60に接触すると、図7に示すような画面62を出力部18に出力させる。画面62は、図7に示すように、第1画面部64と、第2画面部66と、第3画面部68と、を含む。第1画面部64は、画面62の上段に表示される。第2画面部66は、画面62の中段に表示される。第3画面部68は、画面62の下段に表示される。
第1画面部64は、図7に示すように、エラーメッセージ入力部64aと、カードフレーム入力部64bと、スロット入力部64cと、故障診断ボタン64dと、を含む。エラーメッセージ入力部64a、カードフレーム入力部64b、スロット入力部64c及び故障診断ボタン64dは、いずれも、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。
エラーメッセージ入力部64aは、保守ツール26の表示部に表示されている入出力警報におけるエラーメッセージの入力を受け付ける。カードフレーム入力部64bは、保守ツール26の表示部に表示されている入出力警報におけるカードフレームの番号の入力を受け付ける。スロット入力部64cは、保守ツール26の表示部に表示されている入出力警報におけるスロットの番号の入力を受け付ける。故障診断ボタン64dは、接触することで、エラーメッセージ入力部64a、カードフレーム入力部64b及びスロット入力部64cに入力された情報に基づいて、故障診断をする旨の入力を受け付ける。
演算処理部16は、エラーメッセージ入力部64a、カードフレーム入力部64b及びスロット入力部64cのいずれか1つが入力されていない状態で、故障診断ボタン64dが故障診断をする旨の入力を受け付けた場合、入力されていない部分に入力をするように促す表示を出力部18に表示させる。
演算処理部16は、エラーメッセージ入力部64a、カードフレーム入力部64b及びスロット入力部64cのいずれか1つが正しく入力されていない状態で、故障診断ボタン64dが故障診断をする旨の入力を受け付けた場合、記憶部12に記憶されているエラーメッセージ、カードフレームの番号、スロットの番号のそれぞれの特有の規則性の情報に基づいて、正しく入力されていないことを判定する処理をする。そして、演算処理部16は、正しく入力されていない部分に正しい入力をするように促す表示を出力部18に表示させる。
保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、エラーメッセージ入力部64a、カードフレーム入力部64b及びスロット入力部64cが正しく入力されていない場合に、正しく入力するようにオペレータに促すため、オペレータによる誤入力を防止することができる。
演算処理部16は、エラーメッセージ入力部64a、カードフレーム入力部64b及びスロット入力部64cの全てが正しく入力された状態で、故障診断ボタン64dが故障診断をする旨の入力を受け付けた場合、記憶部12に記憶されているプラント22の運転条件の情報、制御装置24の配置構成の情報及び画像の要素の情報を照合して、故障箇所を特定する処理、故障箇所を示す制御装置24のシーケンス図を作成する処理、及び故障箇所から影響を受ける機能を特定する処理をする。演算処理部16は、これらの故障箇所、シーケンス図及び影響を受ける機能を出力部18に表示させる。演算処理部16は、これらの故障箇所、シーケンス図及び影響を受ける機能を、第2画面部66に表示させる。
保安規定対応支援システム10は、オペレータが保守ツール26の表示部に表示されている警報に係る各項目を第1画面部64の各入力部に入力して、故障診断をする旨の入力をすることのみで、演算処理部16が、記憶部12に記憶されている様々な情報を自動で照合して、故障箇所を特定する処理、故障箇所を示す制御装置24のシーケンス図を作成する処理、及び故障箇所から影響を受ける機能を特定する処理をする。このため、保安規定対応支援システム10は、オペレータが原子力プラントの制御装置の構成及びデータ処理に係る知見を有していなくても、原子力プラントに関する多くの資料を確認しなくても、オペレータが故障箇所を認識したり、故障箇所から影響を受ける機能を認識したりすることを支援する。
第2画面部66は、図7に示すように、故障診断タブ72と、故障箇所タブ74と、影響機能タブ76と、を含む。第2画面部66は、故障診断タブ72、故障箇所タブ74及び影響機能タブ76のうちいずれか1つのタブが前面に表示される。故障診断タブ72、故障箇所タブ74及び影響機能タブ76は、いずれも、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。第2画面部66は、初期設定では、図7に示すように、故障診断タブ72が前面に表示される。
故障診断タブ72は、第2画面部66において故障診断タブ72が前面に表示されていない場合、接触することで、図7に示すように、故障診断タブ72を前面に表示させる旨の入力を受け付ける。故障箇所タブ74は、第2画面部66において故障箇所タブ74が前面に表示されていない場合、接触することで、図8に示すように、故障箇所タブ74を出力部18の全面に表示させる旨の入力を受け付ける。影響機能タブ76は、第2画面部66において影響機能タブ76が前面に表示されていない場合、接触することで、図9に示すように、影響機能タブ76を前面に表示させる旨の入力を受け付ける。
演算処理部16は、画面62の第2画面部66において故障診断タブ72が前面に表示されていない場合に、故障診断タブ72に接触すると、画面62の第2画面部66において図7に示すような故障診断タブ72を前面に表示させるように、出力部18に出力させる。
故障診断タブ72は、故障診断ボタン64dの接触に応じて故障診断処理が行われており、図7に示すように、第2画面部66において前面に表示されている場合、故障診断ボタン64dの接触に応じて演算処理部16が特定した故障箇所の表示72aと、現在値入力部72bと、LCO逸脱診断ボタン72cと、を含む。故障診断タブ72は、故障診断ボタン64dの接触に応じて故障診断処理が行われていない場合、故障箇所の表示72a、現在値入力部72b及びLCO逸脱診断ボタン72cが表示されていない状態となる。現在値入力部72b及びLCO逸脱診断ボタン72cは、いずれも、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。
現在値入力部72bは、表示されている場合、故障診断ボタン64dの接触に応じて演算処理部16が決定した故障箇所における所定の運転パラメータの現在の値の入力を受け付ける。現在値入力部72bは、上限リミットの項目を選択することで、その所定の運転パラメータが上限値を超えている旨の入力を受け付ける。現在値入力部72bは、as isの項目を選択することで、その所定の運転パラメータが上限値と下限値との間である旨の入力を受け付ける。現在値入力部72bは、下限リミットの項目を選択することで、その所定の運転パラメータが下限値を超えている旨の入力を受け付ける。現在値入力部72bは、上限リミットの項目、as isの項目及び下限リミットの項目のいずれか1つの項目しか選択できないように設定されている。
LCO逸脱診断ボタン72cは、表示されている場合、接触することで、現在値入力部72bで選択された項目の情報に基づいて、LCO逸脱診断をする旨の入力を受け付ける。演算処理部16は、LCO逸脱診断ボタン72cが、現在値入力部72bにおいていずれの項目も選択されていない状態で接触された場合、現在値入力部72bのいずれか1つの項目の選択をするように促す表示を出力部18に表示させる。演算処理部16は、LCO逸脱診断ボタン72cが、現在値入力部72bにおいていずれか1つの項目が選択された状態で接触された場合、現在値入力部72bにおいて選択された項目と、記憶部12に記憶されているプラント22の運転条件の情報及び制御装置24の配置構成の情報に基づいて、プラント22の運転の維持が可能か否か、LCO逸脱か否か及び復旧可能か否かを診断する。演算処理部16は、この診断結果、プラント22の運転の維持及び復旧が可能な場合に故障から復旧させるための故障復旧ガイドと、注意事項とを出力部18に表示させる。演算処理部16は、この診断結果、故障復旧ガイド及び注意事項を、第3画面部68に表示させる。
保安規定対応支援システム10は、オペレータが故障診断タブ72に表示されている故障箇所の表示72aを認識し、現在値入力部72bに指定された現在値を入力して、LCO逸脱診断ボタン72cに接触することのみで、演算処理部16が、記憶部12に記憶されている様々な情報を自動で照合して、プラント22の運転の維持が可能か否か、LCO逸脱か否か及び復旧可能か否かを診断し、故障復旧ガイド及び注意事項を表示する処理をする。このため、保安規定対応支援システム10は、オペレータが原子力プラントの制御装置の構成及びデータ処理に係る知見を有していなくても、原子力プラントに関する多くの資料を確認しなくても、オペレータが、プラント22の運転の維持が可能か否かの診断結果、LCO逸脱か否かの診断結果及び復旧可能か否かの診断結果を認識したり、故障から復旧するための方針及び注意事項を認識したりすることを支援する。
演算処理部16は、画面62の第2画面部66において故障箇所タブ74が前面に表示されていない場合に、故障箇所タブ74に接触すると、図8に示すような画面80を出力部18に出力させる。画面80は、図8に示すように、故障箇所を示す制御装置24のシーケンス図を含む画面である。このシーケンス図を含む画面80は、故障診断ボタン64dの接触に応じて故障診断処理が行われている場合、故障箇所を含む一定の領域が図示されている。この場合、このシーケンス図を含む画面80は、色付けされて表示された故障箇所の表示82及び表示84と、別の色付けされて表示された影響を受ける機能の表示86及び表示88と、を含む。図8に示す画面80は、リピータカード38fの1つとCPUカード38hの1つとがそれぞれ故障していることを示している。この画面80は、故障診断ボタン64dの接触に応じて故障診断処理が行われていない場合、制御装置24の配置構成の情報を単にマップ化した所定の画像が図示され、故障箇所の表示82及び表示84と、影響を受ける機能の表示86及び表示88と、が表示されていない状態となる。
故障箇所の表示82は、接触することで、説明表示82aを表示させる旨の入力を受け付ける。説明表示82aは、表示82に該当する故障箇所の故障による影響を説明する表示である。故障箇所の表示84は、接触することで、説明表示84aを表示させる旨の入力を受け付ける。説明表示84aは、表示84に該当する故障箇所の故障による影響を説明する表示である。表示82及び表示84は、いずれも、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。
保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、このような故障箇所を示す制御装置24のシーケンス図を含む画面80を出力部18に表示させるので、オペレータが故障箇所を視覚的に理解することを支援する。保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、故障箇所の表示82及び表示84を色付けして出力部18に表示させるので、オペレータが故障箇所を視覚的に理解することをさらに支援する。保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、故障箇所により影響を受ける機能の表示86及び表示88を別の色付けして出力部18に表示させるので、オペレータが故障箇所により影響を受ける機能を視覚的に理解することをさらに支援する。保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、故障箇所の説明表示82a及び説明表示84aを出力部18に表示させることができるので、オペレータが故障箇所の詳細を理解することを支援する。
画面80は、所定の部分、すなわち表示82及び表示84が表示されている部分を除く部分に接触することで、画面80が表示される直前に表示されていた画面、例えば、図7に示すような画面62を再び表示させる旨の入力を受け付ける。画面80の所定の部分は、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。なお、この入力の受け付けは、画面80の所定の部分に接触することに限定されず、画面80を上下方向または左右方向にスライドすることによって行われてもよい。
演算処理部16は、画面80の所定の部分に接触すると、画面80が表示される直前に表示されていた画面、例えば、図7に示すような画面62などを出力部18に出力させる。
演算処理部16は、画面62の第2画面部66において影響機能タブ76が前面に表示されていない場合に、影響機能タブ76に接触すると、画面62の第2画面部66において図9に示すような影響機能タブ76を前面に表示させるように、出力部18に出力させる。影響機能タブ76は、故障診断ボタン64dの接触に応じて故障診断処理が行われており、図9に示すように、第2画面部66において前面に表示されている場合、演算処理部16が特定した故障箇所によって影響をうける機能の表示76aを含む。影響機能タブ76は、故障診断ボタン64dの接触に応じて故障診断処理が行われていない場合、故障箇所によって影響をうける機能の表示76aが表示されていない状態となる。
保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、故障箇所によって影響をうける機能の表示76aを含む影響機能タブ76を出力部18に表示させるので、オペレータが故障により具体的にどのような機能に影響が生じるのかを一覧で理解することを支援する。
第3画面部68は、図7に示すように、LCO逸脱診断タブ92と、故障復旧ガイドタブ94と、注意事項タブ96と、を含む。第3画面部68は、LCO逸脱診断タブ92、故障復旧ガイドタブ94及び注意事項タブ96のうちいずれか1つのタブが前面に表示される。LCO逸脱診断タブ92、故障復旧ガイドタブ94及び注意事項タブ96は、いずれも、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。第3画面部68は、初期設定では、図7に示すように、LCO逸脱診断タブ92が前面に表示される。
LCO逸脱診断タブ92は、第3画面部68においてLCO逸脱診断タブ92が前面に表示されていない場合、接触することで、図7に示すように、LCO逸脱診断タブ92を前面に表示させる旨の入力を受け付ける。故障復旧ガイドタブ94は、第3画面部68において故障復旧ガイドタブ94が前面に表示されていない場合、接触することで、図10に示すように、故障復旧ガイドタブ94を前面に表示させる旨の入力を受け付ける。注意事項タブ96は、第3画面部68において注意事項タブ96が前面に表示されていない場合、接触することで、図11に示すように、注意事項タブ96を前面に表示させる旨の入力を受け付ける。
演算処理部16は、画面62の第3画面部68においてLCO逸脱診断タブ92が前面に表示されていない場合に、LCO逸脱診断タブ92に接触すると、画面62の第3画面部68において図7に示すようなLCO逸脱診断タブ92を前面に表示させるように、出力部18に出力させる。
LCO逸脱診断タブ92は、LCO逸脱診断ボタン72cの接触に応じてLCO逸脱診断処理が行われていており、図7に示すように、第3画面部68において前面に表示されている場合、演算処理部16が診断したLCO診断結果の表示92aを含む。表示92aは、LCOに逸脱しているか否かの情報、LCOに逸脱している場合におけるLCOの条文番号の情報、及び、LCOに逸脱している場合におけるLCOに逸脱する理由の情報を含む。LCO逸脱診断タブ92は、LCO逸脱診断ボタン72cの接触に応じてLCO逸脱診断処理が行われていない場合、LCO診断結果の表示92aが表示されていない状態となる。
演算処理部16は、画面62の第3画面部68において故障復旧ガイドタブ94が前面に表示されていない場合に、故障復旧ガイドタブ94に接触すると、画面62の第3画面部68において図10に示すような故障復旧ガイドタブ94を前面に表示させるように、出力部18に出力させる。
故障復旧ガイドタブ94は、LCO逸脱診断ボタン72cの接触に応じてLCO逸脱診断処理が行われていており、図10に示すように、第3画面部68において前面に表示されている場合、演算処理部16が診断した故障復旧ガイドの表示94aと、作業手順表示ボタン94bと、を含む。故障復旧ガイドの表示94aは、プラント22の運転の維持及び復旧が可能な場合の復旧の方法の簡単な記載の情報、及び、復旧に係る制限時間などの拘束条件の情報を含む。故障復旧ガイドタブ94は、LCO逸脱診断ボタン72cの接触に応じてLCO逸脱診断処理が行われていない場合、故障復旧ガイドの表示94a及び作業手順表示ボタン94bが表示されていない状態となる。
作業手順表示ボタン94bは、表示されている場合、接触することで、プラント22の運転の維持及び復旧のための詳細な作業手順を記載した作業手順書を表示させる旨の入力を受け付ける。作業手順表示ボタン94bは、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。演算処理部16は、作業手順表示ボタン94bが接触された場合、プラント22の運転の維持及び復旧のための詳細な作業手順を記載した作業手順書を出力部18の全面に表示させる。演算処理部16は、作業手順書に設けられた閉じるボタンに接触することで、作業手順書を閉じて、作業手順書が表示される直前に表示されていた画面、例えば、図10に示すような画面62などを出力部18に出力させる。なお、この作業手順書を閉じる旨の入力の受け付けは、作業手順書に設けられた閉じるボタンに接触することに限定されず、例えば、作業手順書において上下方向または左右方向にスライドすることによって行われてもよい。
保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、故障復旧ガイドの表示94aを出力部18に表示させるので、オペレータがプラント22の運転の維持及び復旧の方法の概要を理解することを支援する。また、保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、プラント22の運転の維持及び復旧のための詳細な作業手順を記載した作業手順書を出力部18に表示させるので、オペレータがプラント22の運転の維持及び復旧の詳細な方法を理解することを支援する。
演算処理部16は、画面62の第3画面部68において注意事項タブ96が前面に表示されていない場合に、注意事項タブ96に接触すると、画面62の第3画面部68において図11に示すような注意事項タブ96を前面に表示させるように、出力部18に出力させる。
注意事項タブ96は、LCO逸脱診断ボタン72cの接触に応じてLCO逸脱診断処理が行われており、図11に示すように、第3画面部68において前面に表示されている場合、注意事項に関する表示96aを含む。注意事項に関する表示96aは、演算処理部16が診断したLCO診断結果と、プラント22の運転の維持及び復旧とについて、留意及び注意すべき事項情報を含む。注意事項タブ96は、LCO逸脱診断ボタン72cの接触に応じてLCO逸脱診断処理が行われていない場合、注意事項に関する表示96aが表示されていない状態となる。
注意事項に関する表示96aは、オペレータが任意で編集可能となっており、これまでの対応から得られた教訓や注意事項などを記載することができる。このため、保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、LCO診断結果と、プラント22の運転の維持及び復旧とに関する注意事項に関する表示96aを出力部18に表示させるので、オペレータに応じて、オペレータがこれまでの対応から得られた教訓や注意事項などを認識することを支援する。
図12は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援方法を示すフローチャートである。図12を用いて、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システム10が第1例の表示形態を採用する場合の動作方法である本発明の実施形態に係る保安規定対応支援方法を説明する。本発明の実施形態に係る保安規定対応支援方法は、図12に示すように、故障箇所情報入力受付ステップ(ステップS12)と、運転パラメータ決定ステップ(ステップS14)と、現在値入力受付ステップ(ステップS16)と、運転維持可否判定ステップ(ステップS18)と、を含む。
演算処理部16は、故障箇所の情報の入力を受け付ける(ステップS12)。演算処理部16は、例えば、入出力警報が発生した場合、まず、図7に示すような、エラーメッセージ入力部64a、カードフレーム入力部64b、スロット入力部64c及び故障診断ボタン64dといった故障箇所の情報の入力を受け付ける入力部14を含む第1画面部64を出力部18に表示させる。そして、演算処理部16は、エラーメッセージ入力部64a、カードフレーム入力部64b及びスロット入力部64cに正しく入力された状態で故障診断ボタン64dに接触した旨を認識することで、入出力警報に係る故障箇所の情報の入力を受け付ける。
次に、演算処理部16は、ステップS12で入力を受け付けた故障箇所の情報と、記憶部12から受信した制御装置24の配置構成の情報とに基づいて、プラント22の運転に関する診断結果の算出に必要なプラント22の運転パラメータを決定する処理を行う(ステップS14)。演算処理部16は、決定した運転パラメータを出力部18に送信し、表示させる。演算処理部16は、例えば、図7に示すような、決定した運転パラメータの情報を含む表示72aを含む故障診断タブ72を出力部18に表示させる。
次に、演算処理部16は、ステップS14で決定した運転パラメータの現在の値の情報の入力を受け付ける(ステップS16)。演算処理部16は、例えば、図7に示すような、現在値入力部72b及びLCO逸脱診断ボタン72cといった、決定した運転パラメータの現在の値の入力を受け付ける入力部14を含む故障診断タブ72を、出力部18に表示させる。そして、演算処理部16は、表示72aに表示された運転パラメータについて、現在の値が現在値入力部72bに入力された状態でLCO逸脱診断ボタン72cに接触した旨を認識することで、ステップS14で決定した運転パラメータの現在の値の情報の入力を受け付ける。
そして、演算処理部16は、入力部14で入力を受け付けた現在の値の情報と、記憶部12から受信したプラント22の運転条件の情報及び制御装置24の配置構成の情報とに基づいて、プラント22の制御装置24の故障箇所に対応する機器の運転を維持できるか否かを診断する処理を行うことで、運転維持の可否を判定する(ステップS18)。演算処理部16は、運転維持の可否の判定結果を出力部18に送信し、表示させる。演算処理部16は、例えば、図10に示すような、運転維持が可能であると判定した場合に、復旧ガイドの表示94a及び作業手順表示ボタン94bを含む故障復旧ガイドタブ94を出力部18に表示させる。
保安規定対応支援システム10及び保安規定対応支援方法は、演算処理部16が、制御装置24の故障箇所に関する現在の値と記憶部12に記憶された運転条件とに基づいて、自動で、プラント22の運転の維持が可能か否か、プラント22がLCOを逸脱するか否か、及び復旧可能か否かを診断することができる。このため、保安規定対応支援システム10及びその動作方法は、プラント22の運転の維持が可能か否か、プラント22がLCOを逸脱するか否か、及び復旧可能か否かを判断するためのオペレータの身体的な負担を低減することができ、複雑な対応手順を簡易化することができる。また、保安規定対応支援システム10及びその動作方法は、プラント22の運転の維持及び復旧が可能か否かを細かく正確に判定できるので、維持及び復旧が可能な場合に確実に故障復帰させることを支援するので、プラント22の運転に係るコストを大幅に削減することができる。
保安規定対応支援システム10及び保安規定対応支援方法は、プラント22が原子力プラントであり、プラント22の運転条件が保安規定の運転上の制限を含む。このため、保安規定対応支援システム10及びその動作方法は、LCOが厳格で、プラント22の構成が特に複雑な原子力プラントの場合でも、自動で、原子力プラントの運転の維持が可能か否か、原子力プラントがLCOを逸脱するか否か、及び復旧可能か否かを診断することができる。これにより、保安規定対応支援システム10及びその動作方法は、原子力プラントの運転の維持が可能か否か、原子力プラントがLCOを逸脱するか否か、及び復旧可能か否かを判断するためのオペレータの身体的な負担をより低減することができ、複雑な対応手順をより簡易化することができる。また、保安規定対応支援システム10及びその動作方法は、プラント22の構成が特に複雑な原子力プラントの場合でも、プラント22の運転の維持及び復旧が可能か否かを細かく正確に判定できるので、維持及び復旧が可能な場合に確実に故障復帰させることを支援するので、プラント22の運転に係るコストをさらに大幅に削減することができる。
保安規定対応支援システム10及び保安規定対応支援方法は、制御装置24の故障箇所が、制御装置24の制御判断を行う回路であるCPUカード38hに、プラント22の運転状態を入力する機器であるアナログ入力カード38a及びディジタル入力カード38cの故障と、制御装置24の制御判断を行う回路であるCPUカード38hから、プラント22の運転信号を出力する機器であるアナログ出力カード38b及びディジタル出力カード38dの故障と、制御装置24においてデバイスとメモリとの間の情報の転送をする機器であるバスマスタカード38eの故障と、制御装置24において信号を整形する機器であるリピータカード38fの故障と、制御装置24とネットワーク機器とを接続する機器であるネットワークカード38gの故障と、制御装置24の制御判断を行う回路であるCPUカード38hの故障と、を含む。このため、保安規定対応支援システム10及びその動作方法は、制御装置24の回路系統である上記の各種カードが故障した場合でも、故障箇所の情報の入力、運転パラメータの決定、現在値の入力を経て、自動で、プラント22の運転の維持が可能か否か、プラント22がLCOを逸脱するか否か、及び復旧可能か否かを診断することができる。特に、保安規定対応支援システム10及びその動作方法は、CPUカード38hに例示される制御装置24の制御判断を行う回路の故障に限定されず、制御判断自体は行わずに入出力及び信号の転送に関わる各種カードに故障が生じた際に、自動で、プラント22の運転の維持が可能か否か、プラント22がLCOを逸脱するか否か、及び復旧可能か否かを診断することができる点で、優れている。
保安規定対応支援システム10及び保安規定対応支援方法は、制御装置24が、複数の制御ユニット38を備え、複数の制御ユニット38で同一の制御を並列に処理する。このため、保安規定対応支援システム10及びその動作方法は、プラント22をより安定に制御することができ、制御装置24が故障した場合にプラント22の運転の維持及び復旧の可能性を高めることができる。
保安規定対応支援システム10及び保安規定対応支援方法は、出力部18が、画像を表示する。このため、保安規定対応支援システム10及びその動作方法は、制御装置24の故障箇所などの情報を視覚でわかるように出力することができる。
保安規定対応支援システム10及び保安規定対応支援方法は、さらに、演算処理部16が、故障箇所を示す制御装置24のシーケンス図を表示させる。このため、保安規定対応支援システム10及びその動作方法は、制御装置24の配置構成における制御装置24の故障箇所の情報を視覚でわかるように出力することができる。
保安規定対応支援システム10及び保安規定対応支援方法は、入力された情報を保存することで、故障時の情報を簡単に記憶させることができ、制御装置24の故障箇所の情報を簡単に保存することができる。
図13、図14及び図16から図21は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システム10の第2例の表示形態に係る画面の一例を示す図である。図15は、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システム10が第2例の表示形態を有する場合の故障箇所ごとの確認情報をまとめた一覧表110の一例を示す図である。保安規定対応支援システム10は、入力部14を操作して電源をオフからオンに切り替えることに応じて、演算処理部16が、図13に示すような画面101を出力部18に出力させる。保安規定対応支援システム10は、出力部18にいずれの画面が表示されている場合でも、入力部14を操作して電源をオンからオフに切り替えることに応じて、演算処理部16が、出力部18に出力させていた画面をオフに切り替える。
画面101は、図13に示すように、フレーム構造を有しており、第1画面部102と、第2画面部103と、を含む。第1画面部102は、保安規定対応の進行の度合いを表す画面部であり、別の画面部に切り換えられることはなく、保安規定対応の進行に応じて、出力部18により、白黒反転する数字が、情報入力の段階を示す1番、故障箇所の特定の段階を示す2番、LCOチェックの段階を示す3番、LCO逸脱宣言の段階を示す4番、復旧作業の段階を示す5番と順次移行していくものとなっている。図13に示す画面101は、情報入力の段階における画面であるため、第1画面部102において白黒反転する数字が1番となっている。保安規定対応支援システム10は、このような保安規定対応の進行の度合いを表す第1画面部102を有するので、オペレータが一瞥して保安規定対応の進行の度合いを把握することを可能にしている。なお、第1画面部102は、本実施形態では画面101の左側に設けられているが、本発明はこれに限定されず、画面101の上側、下側、または右側に設けられていてもよい。
第2画面部103は、図13に示すように、プラントモード入力部103aと、警報種類入力部103bと、故障盤入力部103cと、故障分散入力部103dと、故障系入力部103eと、保守ツール情報入力ボタン103fと、を含む。プラントモード入力部103a、警報種類入力部103b、故障盤入力部103c、故障分散入力部103d、故障系入力部103e及び保守ツール情報入力ボタン103fは、いずれも、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。
プラントモード入力部103aは、1番から6番までのいずれか1つの選択を受け付けることで、保安規定対応を実施するプラントモードの入力を受け付ける。ここで、プラントモードは、どのプラント保安システム20に関する保安規定対応を実施するかを示すものである。警報種類入力部103bは、重故障、軽故障及び入出力注意のいずれか1つの選択を受け付けることで、保安規定対応を実施する警報の種類の入力を受け付ける。ここで、警報の種類は、保守ツール26が表示部に表示させるものと同様である。
故障盤入力部103cは、P1、P2、P3及びP4のいずれか1つの選択を受け付けることで、保安規定対応を実施する故障盤の入力を受け付ける。ここで、故障盤のP1、P2、P3及びP4は、並列して4つ設けられている制御ユニット38の装置番号である。故障分散入力部103dは、C1及びC2のいずれか1つの選択を受け付けることで、保安規定対応を実施する故障分散の入力を受け付ける。ここで、故障分散のC1及びC2は、制御ユニット38に並列して設けられているCPUカード38hがそれぞれ配置されている領域の番号である。故障系入力部103eは、A及びBのいずれか1つの選択を受け付けることで、保安規定対応を実施する故障系の入力を受け付ける。ここで、故障系のA及びBは、故障している部品及び故障の形態に応じて、適宜定められている。
第2画面部103の各入力部が入力を受け付けるプラントモード、警報の種類、故障盤、故障分散及び故障系の情報は、いずれも保守ツール26が表示部に表示させた情報に含まれている。このため、オペレータが特段の判断をすることなく、保守ツール26が表示部に表示されたものをそのまま第2画面部103の各入力部に入力することができるので、第2例の表示形態を有する保安規定対応支援システム10は、プラント22の運転の維持が可能か否か、プラント22がLCOを逸脱するか否か、及び復旧可能か否かを判断するためのオペレータの身体的な負担を低減することができ、複雑な対応手順を簡易化することができる。
保守ツール情報入力ボタン103fは、接触することで保守ツール情報の入力を受け付ける。演算処理部16は、第2画面部103においてプラントモード入力部103a、警報種類入力部103b、故障盤入力部103c、故障分散入力部103d及び故障系入力部103eの全てでいずれか1つが選択されている状態で保守ツール情報入力ボタン103fに接触すると、これら全ての保守ツール情報の入力を受け付けて、故障情報の入力を受け付ける画面を出力部18に表示させる。一方、演算処理部16は、第2画面部103において上記した全ての入力部で少なくともいずれかが未選択の状態で保守ツール情報入力ボタン103fに接触すると、出力部18に当該未選択の状態にある項目について選択を促す旨を表示させる。
演算処理部16は、画面101の第2画面部103においてプラントモードが1番、警報の種類が入出力注意、故障盤がP1、故障分散がC2、及び、故障系がA系で入力されると、故障情報の入力を受け付ける画面として、図14に示す画面106を出力部18に表示させる。
画面106は、図14に示すように、画面101と同様にフレーム構造を有しており、画面101と同様の第1画面部102と、第2画面部107と、を含む。図14に示す画面106は、図13に示す画面101と同様に、情報入力の段階における画面であるため、第1画面部102において白黒反転する数字が1番のままとなっている。
画面106は、第1画面部102及び第2画面部107の上部に、上記した画面101の第2画面部103において入力を受け付けた各情報を反映させた表示106aをさらに含む。表示106aは、画面106が後述するように別の画面に切り換えられても、図16以降に示すように、残り続ける。保安規定対応支援システム10は、このような画面101の直後に表示される画面106において、画面101の第2画面部103において入力を受け付けた各情報を反映させた表示106aをさらに含むので、第2画面部103が切り替えられた後でも、オペレータが第2画面部103で入力した情報を確認することを可能にしている。なお、表示106aは、本実施形態では画面106の上側に設けられているが、本発明はこれに限定されず、画面106の下側、左側、または右側に設けられていてもよい。
第2画面部107は、図14に示すように、エラーコード入力部107aと、カードフレーム入力部107bと、スロット入力部107cと、故障箇所特定ボタン107dと、戻るボタン107eと、を含む。エラーコード入力部107a、カードフレーム入力部107b、スロット入力部107c、故障箇所特定ボタン107d及び戻るボタン107eは、いずれも、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。
エラーコード入力部107aは、保守ツール26の表示部に表示されている入出力警報におけるエラーコードの入力を受け付ける。カードフレーム入力部107bは、保守ツール26の表示部に表示されている入出力警報におけるカードフレームの番号の入力を受け付ける。スロット入力部107cは、保守ツール26の表示部に表示されている入出力警報におけるスロットの番号の入力を受け付ける。故障箇所特定ボタン107dは、接触することで、エラーコード入力部107a、カードフレーム入力部107b及びスロット入力部107cに入力された情報に基づいて、故障箇所の特定をする旨の入力を受け付ける。
戻るボタン107eは、接触することで、表示を前の画面101に戻す旨の入力を受け付ける。演算処理部16は、戻るボタン107eを接触することで、前の画面101を出力部18に表示させる。
演算処理部16は、エラーコード入力部107a、カードフレーム入力部107b及びスロット入力部107cのいずれか1つが入力されていない状態で、故障箇所特定ボタン107dが故障箇所の特定をする旨の入力を受け付けた場合、入力されていない部分に入力をするように促す表示を出力部18に表示させる。
演算処理部16は、エラーコード入力部107a、カードフレーム入力部107b及びスロット入力部107cのいずれか1つが正しく入力されていない状態で、故障箇所特定ボタン107dが故障箇所の特定をする旨の入力を受け付けた場合、記憶部12に記憶されているエラーコード、カードフレームの番号、スロットの番号のそれぞれの特有の規則性の情報に基づいて、正しく入力されていないことを判定する処理をする。そして、演算処理部16は、正しく入力されていない部分に正しい入力をするように促す表示を出力部18に表示させる。
保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、エラーコード入力部107a、カードフレーム入力部107b及びスロット入力部107cが正しく入力されていない場合に、正しく入力するようにオペレータに促すため、オペレータによる誤入力を防止することができる。
演算処理部16は、エラーコード入力部107a、カードフレーム入力部107b及びスロット入力部107cの全てが正しく入力された状態で、故障箇所特定ボタン107dが故障箇所の特定をする旨の入力を受け付けた場合、記憶部12に記憶されているプラント22の運転条件の情報、制御装置24の配置構成の情報及び画像の要素の情報を照合して、故障箇所を特定する処理、故障箇所を示す制御装置24のシーケンス図を作成する処理、及び故障箇所から影響を受ける機能を特定する処理をする。演算処理部16は、これらの故障箇所、シーケンス図及び影響を受ける機能を、出力部18に表示させる。
ここで、画面101の第2画面部103で入力する故障系、画面106の第2画面部107で入力するエラーコードの番号、カードフレームの番号及びスロットの番号について、図15の一覧表110を用いて説明する。一覧表110は、図15に示すように、故障時において、故障したカードの種類、中央制御室の保守ツール26に表示される故障に対する警報の種類、制御モードの系に対する故障系、エラーコードの番号、エラーメッセージ、カードフレームの番号及びスロットの番号がそれぞれ対応付けられたものであり、これらの各種情報がこのようにそれぞれ対応付けられて記憶部12に記憶されている。一覧表110において、ECはエラーコードの番号を意味しており、CFはカードフレームの番号を意味しており、SLはスロットの番号を意味している。また、一覧表110において、対応するものが2種類以上ある場合には、いずれも示されている。なお、図15に示す一覧表110は、原子炉保護計装盤P1C1、すなわち、制御装置24のうち、制御ユニット38の装置番号がP1であり、なおかつ、故障分散がC1である部分における故障について、故障時の確認情報の一部のみを示したものであり、記憶部12には、一覧表110に示していない部分における故障についても、上記した各種情報がそれぞれ対応付けられたものが記憶されている。
演算処理部16は、画面101の第2画面部103においてプラントモードが1番、警報の種類が入出力注意、故障盤がP1、故障分散がC2、及び、故障系がA系で入力され、画面106の第2画面部107においてエラーコードの番号が115、カードフレームの番号が47、及び、スロットの番号が0で入力されると、図16に示す画面121を出力部18に表示させる。
画面121は、図16に示すように、画面101及び画面106と同様にフレーム構造を有しており、画面101及び画面106と同様の第1画面部102と、第2画面部123と、を含む。図16に示す画面121は、画面101及び画面106での入力の段階を経て、故障箇所の特定の段階における画面であるため、第1画面部102において白黒反転する数字が2番に移行している。
画面121は、第1画面部102及び第2画面部123の上部に、上記した画面101の第2画面部103及び画面106の第2画面部107において入力を受け付けた各情報を反映させた表示121aをさらに含む。表示121aは、上記した画面106の表示106aと同様に、画面121が後述するように別の画面に切り換えられても、図17以降に示すように、残り続ける。保安規定対応支援システム10は、このような画面101及び画面106の後に表示される画面121において、画面101の第2画面部103及び画面106の第2画面部107において入力を受け付けた各情報を反映させた表示121aをさらに含むので、第2画面部103及び第2画面部107が切り替えられた後でも、オペレータが第2画面部103及び第2画面部107で入力した情報を確認することを可能にしている。なお、表示121aは、上記した画面106の表示106aと同様に、本実施形態では画面121の上側に設けられているが、本発明はこれに限定されず、画面121の下側、左側、または右側に設けられていてもよい。
第2画面部123は、図16に示すように、故障箇所の表示123aと、故障詳細表示部123bと、LCOチェックボタン123cと、戻るボタン123dと、を含む。これらのうち、故障詳細表示部123b、LCOチェックボタン123c及び戻るボタン123dは、いずれも、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。
故障箇所の表示123aは、故障箇所を示す制御装置24のシーケンス図を含む画面である。このシーケンス図を含む表示123aは、故障箇所特定ボタン107dの接触に応じて行われた故障箇所の特定処理の結果に基づいて演算処理部16が出力部18に表示させたものであり、故障箇所を含む一定の領域が図示されている。このシーケンス図を含む表示123aは、故障箇所であるアナログ入力カード38aに相当する箇所を色付けして示している。
故障詳細表示部123bは、ポップアップ表示となっており、右上のバツ印の部分に接触することで閉じることができ、右上のバツ印以外の箇所を接触してドラッグすることで第2画面部123上を移動させることができる。故障詳細表示部123bは、故障箇所特定ボタン107dの接触に応じて行われた故障箇所の特定処理の結果に基づいて演算処理部16が出力部18に表示させたものであり、故障エリア(故障箇所を含む一定の領域)、故障箇所、故障箇所が取り扱う情報(パラメータ)及び故障箇所の故障によって影響を受ける機能(パラメータ)に関する各情報を含む。
LCOチェックボタン123cは、接触することで、ここまでに画面101の第2画面部103及び画面106の第2画面部107において入力を受け付けた制御装置24の故障箇所の情報に基づいて、以降において入力を受け付ける故障箇所における所定の運転パラメータを演算処理部16によって決定する旨の入力を受け付ける。
戻るボタン123dは、接触することで、表示を前の画面106に戻す旨の入力を受け付ける。演算処理部16は、戻るボタン123dを接触することで、前の画面106を出力部18に表示させる。
演算処理部16は、画面101の第2画面部103においてプラントモードが1番、警報の種類が入出力注意、故障盤がP1、故障分散がC2、及び、故障系がA系で入力され、画面106の第2画面部107においてエラーコードの番号が115、カードフレームの番号が47、及び、スロットの番号が0で入力されている場合、画面121においてLCOチェックボタン123cが接触されると、入力を受け付ける故障箇所における所定の運転パラメータを決定して、図17に示す画面126を出力部18に表示させる。
画面126は、図17に示すように、画面101、画面106及び画面121と同様にフレーム構造を有しており、画面101、画面106及び画面121と同様の第1画面部102と、第2画面部127と、を含む。図17に示す画面126は、画面101、画面106及び画面121での入力の段階を経て、LCOチェックの段階における画面であるため、第1画面部102において白黒反転する数字が3番に移行している。画面126は、画面121と同様の表示121aをさらに含む。
第2画面部127は、図17に示すように、現在値入力部127aと、現在値入力部127bと、LCOチェック開始ボタン127cと、戻るボタン127dと、を含む。現在値入力部127a、現在値入力部127b、LCOチェック開始ボタン127c及び戻るボタン127dは、いずれも、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。
現在値入力部127a及び現在値入力部127bは、画面121におけるLCOチェックボタン123cの接触に応じて演算処理部16が決定した故障箇所における所定の運転パラメータの現在の値の入力を受け付ける。なお、本実施形態では第2画面部127が現在値入力部127a及び現在値入力部127bという2種類の現在値入力部を含むが、本発明はこれに限定されず、1種類の現在値入力部のみを含む形態であってもよく、3種類以上の現在値入力部を含む形態であってもよい。
現在値入力部127aは、下限リミットの項目、as isの項目及び上限リミットの項目のいずれか1つの項目を選択することで、所定の運転パラメータであるP455加圧器圧力CH1の現在値の入力を受け付けるものである。現在値入力部127aは、下限リミットの項目を選択することで、この所定の運転パラメータが下限値を超えている、すなわち、P455加圧器圧力CH1の現在値が11.8MPaを下回っている旨の入力を受け付ける。現在値入力部127aは、as isの項目を選択することで、その所定の運転パラメータが上限値と下限値との間である旨の入力を受け付ける。現在値入力部127aは、上限リミットの項目を選択することで、この所定の運転パラメータが上限値を超えている、すなわち、P455加圧器圧力CH1の現在値が17.7MPaを上回っている旨の入力を受け付ける。
現在値入力部127bは、発生の項目及び復帰の項目のいずれか1つの項目を選択することで、所定の運転パラメータである加圧器圧力低パーシャルSI(N3-E2)の現在値の入力を受け付けるものである。現在値入力部127bは、発生の項目を選択することで、加圧器圧力低パーシャルSI(N3-E2)が発生している旨の入力を受け付ける。現在値入力部127bは、復帰の項目を選択することで、加圧器圧力低パーシャルSI(N3-E2)から復帰している旨の入力を受け付ける。
なお、本実施形態では、現在値入力部127aがP455加圧器圧力CH1の現在値の入力を受け付け、現在値入力部127bが加圧器圧力低パーシャルSI(N3-E2)の現在値の入力を受け付けるものであるが、本発明はこれに限定されず、入力を受け付ける現在値は、画面101の第2画面部103及び画面106の第2画面部107において入力を受け付けた制御装置24の故障箇所の情報に基づいて様々なものとなる。
LCOチェック開始ボタン127cは、接触することで、現在値入力部127a及び現在値入力部127bにおいて入力を受け付けた所定の運転パラメータの現在値の情報に基づいて、LCO逸脱診断をする旨の入力を受け付ける。
演算処理部16は、第2画面部127において現在値入力部127a及び現在値入力部127bの全てでいずれか1つが選択されている状態でLCOチェック開始ボタン127cに接触すると、これら全ての現在値の情報の入力を受け付けて、LCO診断の結果に基づく画面を出力部18に表示させる。一方、演算処理部16は、第2画面部127において現在値入力部127a及び現在値入力部127bの全てで少なくともいずれかが未選択の状態でLCOチェック開始ボタン127cに接触すると、出力部18に当該未選択の状態にある項目について選択を促す旨を表示させる。
戻るボタン127dは、接触することで、表示を前の画面121に戻す旨の入力を受け付ける。演算処理部16は、戻るボタン127dを接触することで、前の画面121を出力部18に表示させる。
演算処理部16は、画面126の第2画面部127において現在値入力部127aで上限リミットを選択し、現在値入力部127bで復帰を選択した状態で、LCOチェック開始ボタン127cが接触されると、これにより入力を受け付けた現在の値と、記憶部12に記憶された運転条件とに基づいて、プラント22の制御装置24の故障箇所に対応する機器の運転を維持できるかを診断し、この診断結果に基づき、図18に示す画面131を出力部18に表示させる。
画面131は、図18に示すように、画面101、画面106、画面121及び画面126と同様にフレーム構造を有しており、それらの画面と同様の第1画面部102と、第2画面部133と、を含む。図18に示す画面131は、今までの画面での各入力の段階を経て、復旧作業の段階における画面であるため、第1画面部102において白黒反転する数字が5番に移行している。なお、画面101、画面106、画面121及び画面126を経て扱ってきた故障がLCOを逸脱せず、故障箇所に対応する機器の運転を維持できる場合であるため、このような場合においては、LCO逸脱宣言の段階を示す4番が飛ばされる。画面131は、画面121及び画面126と同様の表示121aをさらに含む。
第2画面部133は、図18に示すように、復旧作業指示表示部133aと、故障箇所詳細構成表示部133bと、復旧作業手順表示部133cと、復旧作業手順詳細表示ボタン133dと、終了ボタン133eと、を含む。これらのうち、復旧作業手順詳細表示ボタン133d及び終了ボタン133eは、いずれも、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。
復旧作業指示表示部133aは、第2画面部133の上側の部分に設けられており、故障箇所に対応する機器の運転を維持できる場合における復旧作業の指示内容を表示している。故障箇所詳細構成表示部133bは、第2画面部133の上下方向真ん中の領域の左側の部分に設けられており、故障箇所を含む領域の詳細な構成を表示している。復旧作業手順表示部133cは、第2画面部133の上下方向真ん中の領域の右側の部分に設けられており、故障箇所に対応する機器の運転を維持できる場合における復旧作業の具体的な手順を箇条書きで表示している。
復旧作業手順詳細表示ボタン133dは、接触することで、故障箇所に対応する機器の運転を維持できる場合における復旧作業の詳細な説明を表示させる旨の入力を受け付ける。演算処理部16は、復旧作業手順詳細表示ボタン133dに接触すると、画面131の上に重ねて図19に示す画面134を、出力部18に表示させる。
終了ボタン133eは、接触することで、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援システム10の使用を終了させる旨の入力を受け付ける。演算処理部16は、終了ボタン133eに接触すると、今まで行ってきた処理をリセットして、画面101を表示させる。
画面134は、図19に示すように、画面131のうち表示121aの領域を除く全面の上に重ねて表示されたポップアップ表示となっている。画面134は、右上のバツ印の部分に接触することで閉じて、表示を画面131に戻すことができる。画面134は、復旧作業手順詳細表示部134aと、注意事項表示部134bと、ページ表示部134cと、ページ戻るボタン134dと、ページ進むボタン134eと、を含む。これらのうち、ページ戻るボタン134d及びページ進むボタン134eは、いずれも、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。
復旧作業手順詳細表示部134aは、画面134の中央領域に設けられており、故障箇所に対応する機器の運転を維持できる場合における復旧作業の各手順の詳細な説明を表示している。注意事項表示部134bは、画面134の下側の部分に設けられており、同時に表示されている復旧作業手順詳細表示部134aにおける注意事項、例えば、これまでの対応から得られた教訓等を表示している。ページ表示部134cは、画面134の上側の部分に設けられており、同時に表示されている復旧作業手順詳細表示部134aの復旧作業手順詳細の全体におけるページ数を表示している。
ページ戻るボタン134dは、復旧作業手順詳細のうち復旧作業手順詳細表示部134aに表示させるページを1つ前に戻す旨の入力を受け付ける。演算処理部16は、ページ戻るボタン134dに接触すると、復旧作業手順詳細のうち復旧作業手順詳細表示部134aに表示させるページを1つ前に戻す処理を実行して、その処理の結果を出力部18の表示に反映させる。なお、演算処理部16は、復旧作業手順詳細表示部134aに復旧作業手順詳細の最初のページを表示している場合、ページ戻るボタン134dに接触しても、出力部18に表示させている表示を変更しない。
ページ進むボタン134eは、復旧作業手順詳細のうち復旧作業手順詳細表示部134aに表示させるページを1つ後ろに進める旨の入力を受け付ける。演算処理部16は、ページ進むボタン134eに接触すると、復旧作業手順詳細のうち復旧作業手順詳細表示部134aに表示させるページを1つ後ろに進める処理を実行して、その処理の結果を出力部18の表示に反映させる。なお、演算処理部16は、復旧作業手順詳細表示部134aに復旧作業手順詳細の最終のページを表示している場合、ページ進むボタン134eに接触しても、出力部18に表示させている表示を変更しない。
なお、画面134は、ページ戻るボタン134dまたはページ進むボタン134eに接触することで、復旧作業手順詳細のうち復旧作業手順詳細表示部134aに表示させるページを移動させることとしたが、本発明はこれに限定されず、スライド操作等の別の操作によって表示させるページを移動させることとしてもよい。
保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、故障箇所に対応する機器の運転を維持できる場合において、復旧作業指示表示部133aに復旧作業の指示内容を、故障箇所詳細構成表示部133bに故障箇所を含む領域の詳細な構成を、復旧作業手順表示部133cに復旧作業の具体的な手順を、それぞれ出力部18に表示させるので、オペレータがプラント22の運転の維持及び復旧の方法の概要を理解することを支援することができる。また、保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、復旧作業手順詳細表示部134aに復旧作業の各手順の詳細な説明を、出力部18に表示させるので、オペレータがプラント22の運転の維持及び復旧の詳細な方法を理解することを支援することができる。また、保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、注意事項表示部134bに、復旧作業手順詳細表示部134aに表示された復旧作業の各手順の詳細な説明に合わせて、この詳細な説明に関してこれまでの対応から得られた教訓等の注意事項を、出力部18に表示させるので、オペレータがプラント22の運転の維持及び復旧に際して注意すべき事項等を認識することを支援することができる。
演算処理部16が、LCOチェック開始ボタン127cが接触された際に、プラント22の制御装置24の故障箇所に対応する機器の運転が維持できず、LCOを逸脱していると診断される場合について、以下に説明する。例えば、画面101において、プラントモードが1番、警報の種類が入出力注意、故障盤がP1、故障分散がC2、故障系がA系で入力され、画面106において、エラーコードの番号が70、カードフレームの番号が47、及び、スロットの番号が0で入力された場合、演算処理部16は、LCOチェック開始ボタン127cが接触された際に、プラント22の制御装置24の故障箇所に対応する機器の運転が維持できず、LCOを逸脱していると診断し、図20に示す画面141を出力部18に表示させる。
画面141は、図20に示すように、上で説明してきた各画面と同様にフレーム構造を有しており、それらの画面と同様の第1画面部102と、第2画面部143と、を含む。図20に示す画面141は、今までの画面での各入力の段階を経て、LCO逸脱宣言の段階における画面であるため、第1画面部102において白黒反転する数字が4番に移行している。画面141は、画面121、画面126及び画面131における表示121aと同様の表示141aをさらに含む。
第2画面部143は、図20に示すように、LCO逸脱概要表示部143aと、LCO逸脱宣言催促表示部143bと、LCO逸脱宣言時刻表示部143cと、LCO逸脱宣言ボタン143dと、LCO逸脱関連条文参照ボタン143eと、LCO逸脱レポート出力ボタン143fと、復旧ガイドボタン143gと、戻るボタン143hと、を含む。これらのうち、LCO逸脱宣言ボタン143d、LCO逸脱関連条文参照ボタン143e、LCO逸脱レポート出力ボタン143f、復旧ガイドボタン143g及び戻るボタン143hは、いずれも、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。
LCO逸脱概要表示部143aは、第2画面部143の中央領域の上側に設けられており、LCOを逸脱している旨の概要、具体的には、LCO逸脱に関わる機能を表示している。LCO逸脱宣言催促表示部143bは、LCO逸脱概要表示部143aのすぐ下側に設けられており、LCO逸脱の根拠条文番号と、LCO逸脱宣言を催促する警報文が表示されている。LCO逸脱宣言時刻表示部143cは、LCO逸脱宣言催促表示部143bのすぐ下側に設けられており、LCO逸脱宣言をした場合、LCO逸脱宣言をした時刻を表示している。
LCO逸脱宣言ボタン143dは、LCO逸脱宣言処理が実行されていない場合、接触することで、LCO逸脱宣言処理を実行する旨の入力を受け付ける。LCO逸脱宣言ボタン143dは、接触されてLCO逸脱宣言処理が実行されると、LCO逸脱宣言済みという表示に切り換わり、ボタンとしての機能を失う。演算処理部16は、LCO逸脱宣言ボタン143dに接触すると、LCO逸脱宣言処理を実行し、LCO逸脱宣言時刻表示部143cにLCO逸脱宣言処理を実行した時刻を表示するとともに、LCO逸脱宣言ボタン143dの表示をLCO逸脱宣言済みという表示に切り換える。
LCO逸脱関連条文参照ボタン143eは、接触することで、LCOの逸脱に関連する条文を参照する旨の入力を受け付ける。演算処理部16は、LCO逸脱関連条文参照ボタン143eに接触すると、LCOの逸脱に関連する条文を参照可能なように、例えば画面141の上に重ねて、出力部18に表示させる。
LCO逸脱レポート出力ボタン143fは、接触することで、LCO逸脱に関するレポートを表示させる旨の入力を受け付ける。演算処理部16は、LCO逸脱レポート出力ボタン143fに接触すると、画面141の上に重ねて図21に示す画面146を、出力部18に表示させる。
復旧ガイドボタン143gは、接触することで、LCOから逸脱した場合における復旧作業の詳細な説明を表示させる旨の入力を受け付ける。演算処理部16は復旧ガイドボタン143gに接触すると、図18に示す画面131及び図19に示す画面134と同様の復旧ガイドに関する画面を、出力部18に表示させる。この復旧ガイドに関する画面は、図18に示す画面131及び図19に示す画面134と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
戻るボタン143hは、接触することで、表示を前の画面126に戻す旨の入力を受け付ける。演算処理部16は、戻るボタン143hを接触することで、前の画面126を出力部18に表示させる。
画面146は、図21に示すように、画面141のうち表示141aの領域を除く全面の上に重ねて表示されたポップアップ表示となっている。画面146は、右上のバツ印の部分に接触することで閉じて、表示を画面141に戻すことができる。画面146は、LCO逸脱レポート表示部146aと、LCO逸脱レポート出力ボタン146bと、を含む。これらのうち、LCO逸脱レポート出力ボタン146bは、接触することで情報の入力を受け付ける入力部14に含まれる。
LCO逸脱レポート表示部146aは、画面146の中央領域に設けられており、LCO逸脱の概要、故障情報等をまとめたLCO逸脱レポートを表示している。LCO逸脱レポート出力ボタン146bは、接触することで、LCO逸脱レポート表示部146aに表示されているLCO逸脱レポートを印刷機器等に出力する旨の入力を受け付ける。演算処理部16は、LCO逸脱レポート出力ボタン146bを接触することで、LCO逸脱レポート表示部146aに表示されているLCO逸脱レポートを、外部接続された印刷機器等に出力する。
保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、プラント22がLCOから逸脱している場合において、LCO逸脱概要表示部143aにLCOを逸脱している旨の概要としてLCO逸脱に関わる機能を、出力部18に表示させるので、オペレータが、プラント22がLCOから逸脱した理由や状況等を理解することを支援することができる。また、保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、LCO逸脱宣言催促表示部143bにLCO逸脱の根拠条文番号及びLCO逸脱宣言を催促する警報文を、そしてLCO逸脱宣言催促表示部143bのすぐ下側の領域にLCO逸脱宣言ボタン143dを、それぞれ出力部18に表示させるので、オペレータが、LCO逸脱の根拠を理解した上で、速やかにLCO逸脱宣言をすることを支援することができる。また、保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、LCO逸脱宣言時刻表示部143cにLCO逸脱宣言をした時刻を、出力部18に表示させるので、オペレータが、LCO逸脱宣言をした時刻を常に確認可能にすることを支援することができる。
保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、プラント22がLCOから逸脱している場合において、LCO逸脱レポート出力ボタン143fの接触を受けて、LCO逸脱レポート表示部146aにLCO逸脱の概要、故障情報等をまとめたLCO逸脱レポートを、出力部18に表示させ、さらに、LCO逸脱レポート出力ボタン146bの接触を受けて、このLCO逸脱レポートを外部接続された印刷機器等に出力するので、オペレータが、LCO逸脱レポートを作成することを支援することができる。
また、保安規定対応支援システム10は、演算処理部16が、プラント22がLCOから逸脱している場合でも、復旧ガイドボタン143gを接触することで、故障箇所に対応する機器の運転を維持できる場合と同様に、オペレータがプラント22の運転の維持及び復旧の方法の概要、並びに、プラント22の運転の維持及び復旧の詳細な方法を理解することを支援し、なおかつ、オペレータがプラント22の運転の維持及び復旧に際して注意すべき事項等を認識することを支援することができる。
図12を用いて、第1例の表示形態を採用する場合と同様に、第2例の表示形態を採用する場合について、本発明の実施形態に係る保安規定対応支援方法を説明する。なお、第2例の表示形態を採用する場合の詳細な説明において、第1例の表示形態を採用する場合と同じ箇所については、その詳細な説明を省略する。
演算処理部16は、故障箇所の情報の入力を受け付ける(ステップS12)。演算処理部16は、例えば、図13に示すような、プラントモード入力部103a、警報種類入力部103b、故障盤入力部103c、故障分散入力部103d及び故障系入力部103eといった故障箇所の情報の入力を受け付ける入力部14を含む画面101を出力部18に表示させる。そして、演算処理部16は、プラントモード入力部103a、警報種類入力部103b、故障盤入力部103c、故障分散入力部103d及び故障系入力部103eに正しく入力された状態で、保守ツール情報入力ボタン103fに接触した旨を認識することで、故障箇所の情報の入力の一部を受け付ける。
また、演算処理部16は、例えば、図14に示すような、エラーコード入力部107a、カードフレーム入力部107b及びスロット入力部107cといった故障箇所の情報の入力を受け付ける入力部14を含む画面106を出力部18に表示させる。そして、演算処理部16は、エラーコード入力部107a、カードフレーム入力部107b及びスロット入力部107cに正しく入力された状態で、故障箇所特定ボタン107dに接触した旨を認識することで、故障箇所の情報の入力の残りの一部を受け付ける。
次に、演算処理部16は、ステップS12で入力を受け付けた故障箇所の情報と、記憶部12から受信した制御装置24の配置構成の情報とに基づいて、プラント22の運転に関する診断結果の算出に必要なプラント22の運転パラメータを決定する処理を行う(ステップS14)。演算処理部16は、決定した運転パラメータを出力部18に送信し、表示させる。演算処理部16は、例えば、図17に示すような、決定した運転パラメータの情報を含む現在値入力部127a及び現在値入力部127bを含む画面126を出力部18に表示させる。
次に、演算処理部16は、ステップS14で決定した運転パラメータの現在の値の情報の入力を受け付ける(ステップS16)。演算処理部16は、例えば、図17に示すような、現在値入力部127a及び現在値入力部127bといった、決定した運転パラメータの現在の値の入力を受け付ける入力部14を含む画面126を、出力部18に表示させる。そして、演算処理部16は、現在値入力部127a及び現在値入力部127bに表示された運転パラメータについて、現在の値が現在値入力部127a及び現在値入力部127bに入力された状態でLCOチェック開始ボタン127cに接触した旨を認識することで、ステップS14で決定した運転パラメータの現在の値の情報の入力を受け付ける。
そして、演算処理部16は、入力部14で入力を受け付けた現在の値の情報と、記憶部12から受信したプラント22の運転条件の情報及び制御装置24の配置構成の情報とに基づいて、プラント22の制御装置24の故障箇所に対応する機器の運転を維持できるか否かを診断する処理を行うことで、運転維持の可否を判定する(ステップS18)。演算処理部16は、運転維持の可否の判定結果を出力部18に送信し、表示させる。
ステップS18では、演算処理部16は、例えば、図18に示すような、運転維持が可能であると判定した場合には、復旧作業指示表示部133a、故障箇所詳細構成表示部133b及び復旧作業手順表示部133cを含む画面131、または、復旧作業手順詳細表示部134a及び注意事項表示部134bを含む画面134を出力部18に表示させる。
ステップS18では、演算処理部16は、例えば、図20に示すような、LCOを逸脱していると判定した場合には、LCO逸脱概要表示部143a及びLCO逸脱宣言催促表示部143b等を含む画面141、または、LCO逸脱レポート表示部146aを含む画面146を出力部18に表示させる。
保安規定対応支援システム10及び保安規定対応支援方法は、第2例の表示形態を採用する場合でも、上記したように、第1例の表示形態を採用する場合と同様の作用効果を奏するものとなる。
10 保安規定対応支援システム
12 記憶部
14 入力部
16 演算処理部
18 出力部
20 プラント保安システム
22 プラント
24 制御装置
26 保守ツール
32 原子炉
32a 温度計
34 蒸気発生器
34a 水位計測器
36 加圧器
36a 圧力計
38 制御ユニット
38a アナログ入力カード
38b アナログ出力カード
38c ディジタル入力カード
38d ディジタル出力カード
38e バスマスタカード
38f リピータカード
38g ネットワークカード
38h CPUカード
40,50,60,62,80,101,106,121,126,131,134,141,146 画面
42 ガイダンスモードボタン
44 自動診断モードボタン
52 入出力警報選択ボタン
54 軽故障警報選択ボタン
56 重故障警報選択ボタン
58 運転モード設定ボタン
64,102 第1画面部
64a エラーメッセージ入力部
64b カードフレーム入力部
64c スロット入力部
64d 故障診断ボタン
66,103,107,123,127,133,143 第2画面部
68 第3画面部
72 故障診断タブ
72a,76a,82,84,86,88,92a,94a,96a,106a,121a,123a,141a 表示
72b 現在値入力部
72c LCO逸脱診断ボタン
74 故障箇所タブ
76 影響機能タブ
82a,84a 説明表示
92 LCO逸脱診断タブ
94 故障復旧ガイドタブ
94b 作業手順表示ボタン
96 注意事項タブ
103a プラントモード入力部
103b 警報種類入力部
103c 故障盤入力部
103d 故障分散入力部
103e 故障系入力部
103f 保守ツール情報入力ボタン
107a エラーコード入力部
107b カードフレーム入力部
107c スロット入力部
107d 故障箇所特定ボタン
107e,123d,127d,143h 戻るボタン
110 一覧表
123b 故障詳細表示部
123c LCOチェックボタン
127a 現在値入力部
127b 現在値入力部
127c LCOチェック開始ボタン
133a 復旧作業指示表示部
133b 故障箇所詳細構成表示部
133c 復旧作業手順表示部
133d 復旧作業手順詳細表示ボタン
133e 終了ボタン
134a 復旧作業手順詳細表示部
134b 注意事項表示部
134c ページ表示部
134d ページ戻るボタン
134e ページ進むボタン
143a LCO逸脱概要表示部
143b LCO逸脱宣言催促表示部
143c LCO逸脱宣言時刻表示部
143d LCO逸脱宣言ボタン
143e LCO逸脱関連条文参照ボタン
143f LCO逸脱レポート出力ボタン
143g 復旧ガイドボタン
146a LCO逸脱レポート表示部
146b LCO逸脱レポート出力ボタン

Claims (8)

  1. プラントの運転を制御する制御装置の保安規定対応支援システムであって、
    前記プラントの運転条件と前記制御装置の配置構成とを記憶する記憶部と、
    オペレータの操作の入力を受け付ける入力部と、
    前記記憶部の条件と前記入力部で受け付けた入力に基づいて診断結果を算出する演算処理部と、
    オペレータに前記演算処理部の診断結果を出力する出力部と、を有し、
    前記演算処理部は、
    前記制御装置の故障箇所の情報の入力と、前記制御装置の配置構成の情報とに基づいて、診断に必要な前記プラントの運転パラメータを決定し、決定した運転パラメータの現在の値の入力を求める出力を行い、
    前記入力部で入力を受け付けた現在の値と前記記憶部に記憶された運転条件とに基づいて、前記プラントの前記制御装置の故障箇所に対応する機器の運転を維持できるかを診断する
    ことを特徴とする保安規定対応支援システム。
  2. 前記プラントは、原子力プラントまたは火力プラントであり、
    前記プラントの運転条件は、保安規定の運転上の制限を含むことを特徴とする請求項1に記載の保安規定対応支援システム。
  3. 前記制御装置の故障箇所は、前記制御装置の制御判断を行う回路に、前記プラントの運転状態を入力する機器の故障と、前記制御装置の制御判断を行う回路から、前記プラントの運転信号を出力する機器の故障と、前記制御装置においてデバイスとメモリとの間の情報の転送をする機器の故障と、前記制御装置において信号を整形する機器の故障と、前記制御装置とネットワーク機器とを接続する機器の故障と、前記制御装置の制御判断を行う回路の故障と、を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の保安規定対応支援システム。
  4. 前記制御装置は、複数の制御ユニットを備え、前記複数の制御ユニットで同一の制御を並列に処理することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の保安規定対応支援システム。
  5. 前記出力部は、画像を表示することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の保安規定対応支援システム。
  6. 前記演算処理部は、故障箇所を示す前記制御装置のシーケンス図を表示させることを特徴とする請求項5に記載の保安規定対応支援システム。
  7. プラントの運転を制御する制御装置の保安規定対応支援システムの動作方法であって、
    前記制御装置の故障箇所の情報の入力を受け付ける故障箇所情報入力受付ステップと、
    前記故障箇所情報入力受付ステップで入力を受け付けた故障箇所の情報と、前記制御装置の配置構成の情報とに基づいて、診断に必要な前記プラントの運転パラメータを決定する運転パラメータ決定ステップと、
    前記運転パラメータ決定ステップで決定した前記運転パラメータの現在の値の情報の入力を受け付ける現在値入力受付ステップと、
    前記現在値入力受付ステップで入力を受け付けた現在の値の情報と、前記プラントの運転条件の情報とに基づいて、前記プラントの前記制御装置の故障箇所に対応する機器の運転を維持できるか否かを診断する運転維持可否判定ステップと、
    を含むことを特徴とする保安規定対応支援システムの動作方法。
  8. プラントの運転を制御する制御装置の保安規定対応支援システムの演算処理部に、
    前記制御装置の故障箇所の情報の入力を受け付ける故障箇所情報入力受付ステップと、
    前記故障箇所情報入力受付ステップで入力を受け付けた故障箇所の情報と、前記制御装置の配置構成の情報とに基づいて、診断に必要な前記プラントの運転パラメータを決定する運転パラメータ決定ステップと、
    前記運転パラメータ決定ステップで決定した前記運転パラメータの現在の値の情報の入力を受け付ける現在値入力受付ステップと、
    前記現在値入力受付ステップで入力を受け付けた現在の値の情報と、前記プラントの運転条件の情報とに基づいて、前記プラントの前記制御装置の故障箇所に対応する機器の運転を維持できるか否かを診断する運転維持可否判定ステップと、
    を実行させることを特徴とする保安規定対応支援プログラム。
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