JP7085318B2 - 集成材及び集成材の製造方法 - Google Patents

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本発明は、棒状の集成材及び集成材の製造方法に関する。
特許文献1には、複数の積層ブロック(角棒状の集成材)を適宜に組み合わせることによって形成された階段用手すりが開示されている。各積層ブロックは、矩形状の断面を有する板状体を複数枚積層することによって形成されている。各板状体は、夫々が矩形状の断面を有する複数の短尺材の端部同士を接合することによって形成された長尺材である。
板状体における短尺材同士の接合部分は、板状体における非接合部分に比べて強度が低い。そこで、積層ブロックの形成時に、複数の板状体は、一の板状体における接合部分の位置が他の板状体における接合部分の位置から長手方向に適長ずれるように積層される。すると、一の板状体における接合部分が、他の板状体における非接合部分によって補強されるので、積層ブロックの強度を向上させることができる。
特開2003-293542号公報
しかしながら、短尺材として例えばラミナを利用する場合、短尺材の長さは必ずしも均一ではないので、一の板状体における接合部分同士の間隔と他の板状体における接合部分同士の間隔とは往々にして互いに異なる。故に、一の板状体における第1の接合部分が他の板状体における第1の接合部分から適長離隔していたとしても、一の板状体における第2の接合部分が他の板状体における第2の接合部分に隣接するか又は接近配置される虞がある。すると、積層ブロックにおける第2の接合部分の強度が低下する、という問題が生じる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、強度を向上させることができる集成材及び集成材の製造方法を提供することにある。
本実施の形態に係る集成材は、棒状の集成材において、長手方向に延びる平坦面を夫々有する複数本の長尺棒材の前記平坦面同士が接合されており、各長尺棒材は、夫々の長さが不均一な3本以上の短尺棒材の長手方向の端部同士を接合することによって形成されており、一の長尺棒材における前記短尺棒材同士の接合部分の位置は、他の長尺棒材における前記接合部分の位置から長手方向に適長ずれており、前記一の長尺棒材における前記接合部分の位置から、前記他の長尺棒材における前記接合部分の内、前記一の長尺棒材における前記接合部分に最も近い接合部分の位置までのズレ量は均一であり、4本の前記長尺棒材を備え、各長尺棒材における前記接合部分の位置は、少なくとも2本の他の長尺棒材における前記接合部分の位置から長手方向にずれており、2本の前記長尺棒材夫々は、互いに平行な2つの前記平坦面を有し、2本の前記長尺棒材夫々の一方の前記平坦面同士は、2本の前記長尺棒材夫々における前記接合部分の長手方向の位置が互いに一致するようにして接合されており、2本の前記長尺棒材夫々の他方の前記平坦面に、残る2本の前記長尺棒材の前記平坦面が接合されていることを特徴とする。
本実施の形態に係る集成材の製造方法は、棒状の集成材を製造する方法において、3本以上の短尺角棒の長手方向の端部同士を互いに接合することによって、長尺角棒を形成し、形成された長尺角棒を、長手方向に沿って分割することによって、複数本の分割体を形成し、一の分割体における前記短尺角棒同士の接合部分の位置を、他の分割体における前記接合部分の位置から長手方向に適長ずらし、前記複数本の分割体の側面同士を接合し、複数本の角材の側面同士を接合することによって前記短尺角棒を形成することを特徴とする。
本実施の形態に係る集成材の製造方法は、3本以上の分割体を形成し、各分割体における前記接合部分の位置を、少なくとも2本の他の分割体における前記接合部分の位置から長手方向にずらすことを特徴とする。
本実施の形態にあっては、一の長尺棒材における短尺棒材同士の接合部分の位置が、他の長尺棒材における接合部分の位置から長手方向に適長ずれている。故に、一の長尺棒材及び他の長尺棒材の一方における接合部分が、一の長尺棒材及び他の長尺棒材の他方における非接合部分によって補強される。従って、集成材の強度を向上させることができる。
本実施の形態に係る集成材においては、一の長尺棒材における接合部分の位置から、他の長尺棒材における接合部分の内、一の長尺棒材における接合部分に最も近い接合部分の位置までのズレ量は、均一である(全て等しい)。
このような集成材を製造するために、例えば本実施の形態に係る集成材の製造方法においては、3本以上の短尺角棒の長手方向の端部同士を互いに接合することによって形成された長尺角棒が用いられる。長尺角棒を長手方向に沿って分割することによって、複数本の分割体が形成される。集成材は、複数本の分割体の側面同士を接合することによって形成される。各分割体は、集成材を構成する1又は複数の長尺棒材に対応する。
一の分割体における接合部分同士の間隔と他の分割体における接合部分同士の間隔とは互いに等しい。従って、一の分割体における短尺角棒同士の接合部分の位置を、他の分割体における接合部分の位置から長手方向に適長ずらせば、長尺角棒を構成する短尺角棒の長手方向の長さが不均一であっても、一の分割体における接合部分が他の分割体における接合部分に隣接するか又は接近配置される虞はない。また、一の分割体における接合部分の位置から、他の分割体における接合部分の内、一の分割体における接合部分に最も近い接合部分の位置までのズレ量が均一になる。
本実施の形態にあっては、3本以上の長尺棒材の内の各長尺棒材における接合部分の位置が、3本以上の長尺棒材の内の少なくとも2本の他の長尺棒材における接合部分の位置から長手方向にずれている。故に、各長尺棒材における接合部分が、少なくとも2本の他の長尺棒材における非接合部分によって補強される。従って、集成材の強度を更に向上させることができる。
このような集成材を製造するために、例えば本実施の形態に係る集成材の製造方法においては、3本以上の分割体が形成される。3本以上の分割体の内の各分割体における接合部分の位置を、3本以上の分割体の内の少なくとも2本の他の分割体における接合部分の位置から長手方向にずらせば、各分割体における接合部分が少なくとも2本の他の分割体における接合部分に隣接するか又は接近配置される虞はない。
本実施の形態にあっては、4本の長尺棒材の内、2本の長尺棒材夫々における接合部分が互いに隣接している。しかしながら、2本の長尺棒材における接合部分の位置が、残りの2本の長尺棒材夫々における接合部分の位置から長手方向にずれている上に、2本の長尺棒材は残りの2本の長尺棒材の間に挟まれている。故に、互いに隣接している接合部分の強度の低さが集成材の強度に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
本実施の形態にあっては、短尺角棒が複数本の角材を用いて形成されるので、短尺角棒を構成する角材として、例えば短尺角棒の断面積よりも断面積が小さいラミナを有効利用することができる。
本実施の形態の集成材及び集成材の製造方法による場合、集成材の強度を向上させることができる。
実施の形態に係る集成材を示す斜視図である。 集成材を示す分解斜視図である。 集成材を示す平面図である。 実施の形態に係る集成材の製造方法を説明するための角材及び短尺角棒を示す斜視図である。 短尺角棒を用いた長尺角棒の形成を説明するための側面図である。 短尺角棒を用いた長尺角棒の形成を説明するための平面図である。 長尺角棒の分割を説明するための平面図である。 分割体を用いた棒体の形成を説明するための平面図である。 棒体を用いた集成材の形成を説明するための平面図である。 棒体を用いた集成材の形成を説明するための斜視図である。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、実施の形態に係る集成材を示す斜視図である。
図2は、集成材を示す分解斜視図である。
図3は、集成材を示す平面図である。
図中1は丸棒状の集成材であり、集成材1は、4本の長尺棒材11,12,13,14を備える。長尺棒材11,14は互いに同じ形状をなし、長尺棒材12,13は互いに同じ形状をなす。
長尺棒材11は、弓形状の断面を有する。長尺棒材11の周面の一部は平坦面11aであり、平坦面11aは、長尺棒材11の長手方向に延びる矩形状をなす。長尺棒材11の周面の残部は曲面11bである。
長尺棒材12は、2本の脚が円弧状をなす等脚台形状の断面を有する。長尺棒材12の周面の一部は平坦面12a,12bであり、平坦面12a,12b夫々は、長尺棒材12の長手方向に延びる矩形状をなす。平坦面12a,12bは互いに平行である。平坦面12aの幅(図2中の縦方向の長さ)は平坦面12bの幅より短い。平坦面12aと長尺棒材11の平坦面11aとは合同であり、互いに対向している。長尺棒材12の周面の残部は曲面12c,12dである。
同様に、長尺棒材13は、2本の脚が円弧状をなす等脚台形状の断面を有し、長尺棒材13の周面の一部は平坦面13a,13bである。平坦面13bと長尺棒材12の平坦面12bとは合同であり、互いに対向している。長尺棒材13の周面の残部は曲面13c,13dである。
長尺棒材11と同様に、長尺棒材14は弓形状の断面を有し、長尺棒材14の周面の一部は平坦面14aである。平坦面14aと長尺棒材13の平坦面13aとは合同であり、互いに対向している。長尺棒材14の周面の残部は曲面14bである。
長尺棒材11,12,13,14は、長尺棒材11,12の平坦面11a,12aが互いに接合され、長尺棒材12,13の平坦面12b,13bが互いに接合され、長尺棒材13,14の平坦面13a,14aが互いに接合されている。長尺棒材11,12,13,14の接合は、例えば接着材を用いて行なわれる。集成材1の周面には、曲面11b、曲面12c、曲面13d、曲面14b、曲面13c、及び曲面12dが周方向にこの順に並ぶ。
長尺棒材11は、3本以上の短尺棒材111,111,…の長手方向の端部同士を接合することによって形成されている。隣接する短尺棒材111,111同士は、フィンガージョイントによって接合されている。故に、長尺棒材11は、短尺棒材111,111,…同士の接合部分112,112,…を有する。
短尺棒材111,111,…夫々の長手方向の長さは不均一である。故に、長尺棒材11における接合部分112,112,…同士の間隔は不均一である。
同様に、長尺棒材14は、3本以上の短尺棒材141,141,…同士を接合することによって形成されており、短尺棒材141,141,…同士の接合部分142,142,…を有する。長尺棒材14における接合部分142,142,…同士の間隔は不均一である。
長尺棒材12は、3本以上の短尺棒材121,121,…の長手方向の端部同士を接合することによって形成されている。故に、長尺棒材12は、短尺棒材121,121,…同士の接合部分122,122,…を有する。隣接する短尺棒材121,121同士は、互いにフィンガージョイントによって接合されている。
短尺棒材121,121,…夫々の長手方向の長さは不均一である。故に、長尺棒材12における接合部分122,122,…同士の間隔は不均一である。
同様に、長尺棒材13は、3本以上の短尺棒材131,131,…同士を接合することによって形成されており、短尺棒材131,131,…同士の接合部分132,132,…を有する。長尺棒材13における接合部分132,132,…同士の間隔は不均一である。
長尺棒材12における接合部分122,122,…の長手方向の位置と長尺棒材13における接合部分132,132,…の長手方向の位置とは互いに一致している。
一方、長尺棒材12における接合部分122,122,…の位置は、長尺棒材11における接合部分112,112,…の位置から長手方向に適長ずれている。また、長尺棒材13における接合部分132,132,…の位置は、長尺棒材14における接合部分142,142,…の位置から長手方向に適長ずれている。
長尺棒材12における接合部分122,122,…の位置から、長尺棒材11における接合部分112,112,…の内、長尺棒材12における接合部分122,122,…に最も近い接合部分112,112,…の位置までのズレ量は、図3に示すズレ量a(aはa>0の実数)で均一である。また、長尺棒材13における接合部分132,132,…の位置から、長尺棒材14における接合部分142,142,…の内、長尺棒材13における接合部分132,132,…に最も近い接合部分142,142,…の位置までのズレ量は、ズレ量b(bはb>0の実数)で均一である。なお、ズレ量a,bはa=bでもa≠bでもよい。
長尺棒材11における接合部分112,112,…の位置は、長尺棒材14における接合部分142,142,…の位置から長手方向に適長ずれている。
長尺棒材11における接合部分112,112,…の位置から、長尺棒材14における接合部分142,142,…の内、長尺棒材11における接合部分112,112,…に最も近い接合部分142,142,…の位置までのズレ量は、ズレ量{a+b}で均一である。
つまり、長尺棒材11における接合部分112,112,…の位置は、3本の他の長尺棒材12,13,14夫々における接合部分の位置から長手方向にずれており、長尺棒材14における接合部分142,142,…の位置は、3本の他の長尺棒材11,12,13夫々における接合部分の位置から長手方向にずれている。また、長尺棒材12における接合部分122,122,…(及び長尺棒材13における接合部分132,132,…)における接合部分の位置は、2本の他の長尺棒材11,14夫々における接合部分の位置から長手方向にずれている。そして、長尺棒材11,12,14(又は長尺棒材11,13,14)の内の一の長尺棒材における接合部分の位置から、長尺棒材11,12,14(又は長尺棒材11,13,14)の内の他の長尺棒材における接合部分の内、一の長尺棒材における接合部分に最も近い接合部分の位置までのズレ量は、均一である。
以上のような集成材1の場合、長尺棒材11における接合部分112,112,…が、長尺棒材12,13,14夫々における非接合部分によって補強され、長尺棒材14における接合部分142,142,…が、長尺棒材11,12,13夫々における非接合部分によって補強される。また、長尺棒材12,13は、長尺棒材11,14の間に挟まれている上に、長尺棒材12,13における接合部分122,122,…及び接合部分132,132,…が、長尺棒材11,14夫々における非接合部分によって補強される。
従って、集成材1の強度を向上させることができる。
集成材1は、例えば階段の手すり、手すりの支柱、又は手すり子、或いは柵又は格子等を構成する棒材として用いられる。
図4は、実施の形態に係る集成材1の製造方法を説明するための角材及び短尺角棒を示す斜視図である。
図中21,22夫々は角材であり、図中23は短尺角棒である。
製造者は、2本の角材21,22を準備する。本実施の形態では、角材21,22夫々の長手方向の長さ、及び断面の縦横の長さは、互いに同じである。
角材21,22夫々は木材製である。ここで、木材とは無垢材又は木質材である。角材21,22として、例えばラミナを利用してもよい。
製造者は、角材21,22の側面同士を接合することによって、短尺角棒23を形成する。本実施の形態では、角材21,22夫々の断面形状は長方形であり、短尺角棒23の断面形状は正方形である。
なお、角材21,22夫々の断面形状は正方形でもよく、短尺角棒23の断面形状は長方形でもよい。
また、準備した角材21,22夫々の長手方向の長さ又は断面の縦横の長さが互いに異なる場合、製造者は、角材21,22の側面同士を接合することによって1本の棒材を形成し、形成した棒材を適宜に加工(例えば端部を切断、又は側面を切削)することによって、短尺角棒23を形成してもよい。
製造者は、3本以上の短尺角棒23,23,…を形成する。短尺角棒23,23,…夫々の長手方向の長さは不均一である。
図5は、短尺角棒23,23,…を用いた長尺角棒の形成を説明するための側面図である。
図6は、短尺角棒23,23,…を用いた長尺角棒の形成を説明するための平面図である。
図中24は長尺角棒である。製造者は、短尺角棒23,23,…の長手方向の端部同士を接合することによって、長尺角棒24を形成する。形成された長尺角棒24は、短尺角棒23,23,…同士の接合部分241,241,…を有する。隣接する短尺角棒23,23同士は、互いにフィンガージョイントによって接合される。
本実施の形態では、各短尺角棒23における角材21,22の接合面が互いに面一になるように短尺角棒23,23,…同士が接合される。この結果、長尺角棒24の側面に表れる角材21,21,…と角材22,22,…との境界線が一直線になる。
図7は、長尺角棒24の分割を説明するための平面図である。
製造者は、長尺角棒24を長尺角棒24の長手方向に沿って切断し、3分割する。図7においては、長尺角棒24の切断位置を太線で示している。
本実施の形態では、長尺角棒24の切断面は角材21,22の接合面に平行であり、長尺角棒24は図7中の上下方向に3等分される。
製造者は、長尺角棒24の3分割によって、長手方向の長さが均一な3本の分割体251,252,253を形成する。
分割体251,252,253夫々は角棒である。また、分割体251における接合部分241,241,…同士の間隔と、分割体252における接合部分241,241,…同士の間隔と、分割体253における接合部分241,241,…同士の間隔とは互いに等しい。
分割体251には角材21,21,…夫々の一部が含まれており、分割体253には角材22,22,…夫々の一部が含まれている。一方、分割体252には、角材21,21,…夫々の残部と角材22,22,…夫々の残部とが含まれている。
図8は、分割体251,252,253を用いた棒体の形成を説明するための平面図である。
図中26は棒体であり、棒体26は、両端面夫々が段差を有する角棒状をなす。
分割体251,252,253の形成後、製造者は、分割体251における接合部分241,241,…の位置を、分割体252における接合部分241,241,…の位置から長手方向にズレ量aだけずらし、分割体253における接合部分241,241,…の位置を、分割体252における接合部分241,241,…の位置から長手方向にズレ量bだけずらす。分割体251をずらす方向と分割体253をずらす方向とは互いに逆である。以上の結果、棒体26が形成される。
ここで、ズレ量a,b夫々は、長手方向の長さが最も短い短尺角棒23の長手方向の長さの半分以下である。故に、分割体251における接合部分241,241,…が他の分割体252,253夫々における接合部分241,241,…に隣接するか又は接近配置される虞はない。同様に、分割体252における接合部分241,241,…が他の分割体253における接合部分241,241,…に隣接するか又は接近配置される虞はない。
本実施の形態では分割体252に対して相対的に分割体251,253を互いに逆方向にずらしているが、これに限定されず、例えば分割体251に対して相対的に分割体252,253を互いに逆方向にずらしてもよい。
図9は、棒体26を用いた集成材1の形成を説明するための平面図である。
図10は、棒体26を用いた集成材1の形成を説明するための斜視図である。
図中27は集成材であり、集成材27は角棒状をなす。集成材27の両端面夫々は、正方形の平坦面である。
作業者は、棒体26の両端部を適宜の位置で切断することによって、角棒状の集成材27を形成する。
集成材27においては、分割体251,252,253の内の各分割体における接合部分241,241,…夫々が、分割体251,252,253の内の2本の他の分割体夫々における非接合部分によって補強されるので、集成材27の強度を向上させることができる。
ここで、ズレ量a,b夫々が大きいほど(即ち接合部分241が他の接合部分241から離れているほど)、集成材27の強度は向上する、と考えられる。しかしながら、ズレ量a,b夫々が大きすぎる場合、図8に示す棒体26の両端部を切断することによって生じる端材が無用に大きくなる、という問題が生じる。故に、ズレ量a,b夫々を適切に決定する必要がある。
集成材27の形成後、作業者は、集成材27の4つの側面を切削することによって、図1に示す集成材1を形成する。図10には、集成材1の端面の輪郭が二点鎖線で示されている。
なお、集成材27が最終製品として用いられてもよい。また、集成材27から非円形断面(例えば楕円形断面)を有する集成材1が形成されてもよい。
短尺角棒23を形成する場合に、3本以上の角材が接合されてもよい。又は、1本の角材が短尺角棒23として用いられてもよい。例えば3本の角材を用いる場合、2本の角材が残る1本の角材を挟むようにして、3本の角材の側面同士が接合されてもよい。又は、2本の角材が図4に示すように接合され、残る1本の角材が2本の角材の境界部分を覆うようにして、3本の角材の側面同士が接合されてもよい。
図4に示す短尺角棒23を用いて長尺角棒24を形成する場合、一の短尺角棒23における角材21,22の接合面と他の短尺角棒23における角材21,22の接合面とが直交するように短尺角棒23,23,…が接合されてもよい。
長尺角棒24は3等分される構成に限定されない。長尺角棒24は不均一に分割されてもよく、2分割、又は4分割以上に分割されてもよい。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1,27 集成材
11,12,13,14 長尺棒材
111,121,131,141 短尺棒材
112,122,132,142,241 接合部分
11a,12a,13a,13b,14a 平坦面
21,22 角材
23 短尺角棒
24 長尺角棒
251,252,253 分割体

Claims (3)

  1. 棒状の集成材において、
    長手方向に延びる平坦面を夫々有する複数本の長尺棒材の前記平坦面同士が接合されており、
    各長尺棒材は、夫々の長さが不均一な3本以上の短尺棒材の長手方向の端部同士を接合することによって形成されており、
    一の長尺棒材における前記短尺棒材同士の接合部分の位置は、他の長尺棒材における前記接合部分の位置から長手方向に適長ずれており、
    前記一の長尺棒材における前記接合部分の位置から、前記他の長尺棒材における前記接合部分の内、前記一の長尺棒材における前記接合部分に最も近い接合部分の位置までのズレ量は均一であり、
    4本の前記長尺棒材を備え、
    各長尺棒材における前記接合部分の位置は、少なくとも2本の他の長尺棒材における前記接合部分の位置から長手方向にずれており、
    2本の前記長尺棒材夫々は、互いに平行な2つの前記平坦面を有し、
    2本の前記長尺棒材夫々の一方の前記平坦面同士は、2本の前記長尺棒材夫々における前記接合部分の長手方向の位置が互いに一致するようにして接合されており、
    2本の前記長尺棒材夫々の他方の前記平坦面に、残る2本の前記長尺棒材の前記平坦面が接合されていることを特徴とする集成材。
  2. 棒状の集成材を製造する方法において、
    3本以上の短尺角棒の長手方向の端部同士を互いに接合することによって、長尺角棒を形成し、
    形成された長尺角棒を、長手方向に沿って分割することによって、複数本の分割体を形成し、
    一の分割体における前記短尺角棒同士の接合部分の位置を、他の分割体における前記接合部分の位置から長手方向に適長ずらし、
    前記複数本の分割体の側面同士を接合し、
    複数本の角材の側面同士を接合することによって前記短尺角棒を形成することを特徴とする集成材の製造方法。
  3. 3本以上の分割体を形成し、
    各分割体における前記接合部分の位置を、少なくとも2本の他の分割体における前記接合部分の位置から長手方向にずらすことを特徴とする請求項に記載の集成材の製造方法。
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