JP7081392B2 - 温度警報システム、温度警報方法、及びプログラム - Google Patents

温度警報システム、温度警報方法、及びプログラム Download PDF

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Description

この発明は、温度警報システム及び温度警報方法に関し、より詳しくは、電気抵抗ヒータを構成する電熱線または電熱帯の特定温度で警報を発する温度警報システム及び温度警報方法に関する。また、この発明は、そのような温度警報方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
一般に、温度制御システムとしては、例えば特許文献1(特開2003-053437号公報)に開示されているように、加熱対象物(プレス加工用の金型)に、電気抵抗ヒータである棒状ヒータ(電熱線を耐熱絶縁物で被覆すると共に、鋼管に収納している市販品)と、この加熱対象物の温度を測定する温度センサとを搭載し、上記加熱対象物が目標温度になるように、上記温度センサの出力に基づいて上記棒状ヒータへの通電電流を制御するものが知られている。
特開2003-053437号公報 米国特許出願第2017/0359857号明細書
特許文献1におけるのと同様の電気抵抗ヒータを含む温度制御システムについて本発明者が解析したところ、上記電気抵抗ヒータへの通電開始から上記加熱対象物が目標温度(例えば、200℃)になるまでの間に、上記電気抵抗ヒータ内部の電熱線の温度が800℃~1000℃に達することが判明した。このような高温に達する場合、システムのユーザに対して警報を発すべきであると考えられる。なお、市販品の電気抵抗ヒータ自体には、通常は温度センサが内蔵されていないが、本発明者は特別に温度センサを内蔵させて解析した。
なお、特許文献2(米国特許出願第2017/0359857号明細書)に記載のものは、ニッケルクロム線1種の温度対抵抗値特性が500℃近傍で極大を示し、800℃近傍で極小を示すことが開示されている。この特性に基づいて抵抗値から温度を推定できると考えられる。この事情は、電熱線に限られず、電熱帯についても同様である。「電熱線」と「電熱帯」は、合わせて「電熱体」と称される。
そこで、この発明の課題は、電気抵抗ヒータを構成する電熱体自体の温度が予め定められた特定温度に達したときに警報を発することができる温度警報システム及び温度警報方法を提供することにある。また、この発明の課題は、そのような温度警報方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、この開示の温度警報システムは、
加熱対象物を加熱する電気抵抗ヒータを構成する電熱体の温度に応じて警報を発する温度警報システムであって、
上記電熱体は温度対抵抗特性が極大および極小を有するニッケルクロム線または帯からなり、
上記電気抵抗ヒータの上記電熱体に通電して、上記加熱対象物を予め定められた目標温度へ向けて昇温させる温度制御部と、
上記温度制御部による上記加熱対象物の昇温中に、刻々、上記電熱体が示す抵抗値を昇温時抵抗値として測定する抵抗測定部と、
上記加熱対象物の昇温中に、上記昇温時抵抗値が極大または極小を示したか否かを判定する判定部と、
上記昇温時抵抗値が極大または極小を示した時、上記極大または極小に対応する警報を発する警報部と
備えたことを特徴とする。
本明細書で、「温度対抵抗特性が極大および極小を有するニッケルクロム線または帯」とは、例えば、日本工業規格(JISC2520)に規定された、電熱用ニッケルクロム線1種(略号NCHW1)または電熱用ニッケルクロム帯1種(略号NCHRW1)などを含む温度対抵抗特性が極大および極小を有するニッケルクロム線または帯を指す。
また、「極大」とは、加熱対象物の昇温中に時間の経過に伴って徐々に抵抗値が上昇し500℃近傍で最大を示す現象を指す。
また、「極小」とは、加熱対象物の昇温中に極大を示した後に、時間の経過に伴って徐々に抵抗値が下降し800℃近傍で最小を示す現象を指す。
また、電熱体についての抵抗値の「測定」および「通電」は、典型的には、上記電熱体をなす電熱線または電熱帯の長手方向に沿って行われる。
この開示の温度警報システムでは、上記電熱体は温度対抵抗特性が極大および極小を有するニッケルクロム線または帯からなるので、温度対抵抗値特性が500℃近傍で極大を示し、800℃近傍で極小を示す。上記温度制御部は、上記電気抵抗ヒータの上記電熱体に通電して、上記加熱対象物を予め定められた目標温度へ向けて昇温させる。上記抵抗測定部は、上記温度制御部による上記加熱対象物の昇温中に、刻々、上記電熱体が示す抵抗値を昇温時抵抗値として測定する。上記判定部は、上記加熱対象物の昇温中に、上記昇温時抵抗値が極大または極小を示したか否かを判定する。上記警報部は、上記昇温時抵抗値が極大または極小を示した時、上記極大または極小に対応する警報を発する。したがって、電気抵抗ヒータ自体の温度が予め定められた特定温度、すなわち、上記電熱体が極大を示す500℃近傍、または極小を示す800℃近傍に達したときに警報を発することができる。
一実施形態の温度警報システムでは、上記警報として、上記極大に対応する第1の警報と上記極小に対応する第2の警報とを含み、上記第1の警報と上記第2の警報とは互いに区別して認識可能であることを特徴とする。
本明細書で、「互いに区別して認識可能」とは、上記第1の警報と上記第2の警報が、音色、断続周期等によって区別され得る場合を広く含む。
この一実施形態の温度警報システムでは、極大に対応する第1の警報により500℃近傍に達したこと、または極小に対応する第2の警報により800℃近傍に達したことが、ユーザ(操作者)にとって区別して認識され得る。
一実施形態の温度警報システムでは、上記温度制御部は、上記昇温中であることを、上記電気抵抗ヒータの上記電熱体に通電した電流値が増加中または一定であることによって判断することを特徴とする。
本明細書で、「電流値が増加中または一定」とは、電流値が減少していないことを指す。
この一実施形態の温度警報システムでは、上記加熱対象物が昇温中であることを上記電熱体への通電電流値に基づいて判断する。したがって、必要な期間に警報を発することができる。
別の局面では、この開示の温度警報方法は、
加熱対象物を加熱する電気抵抗ヒータを構成する電熱体の温度に応じて警報を発する温度警報システムにおける温度警報方法であって、
上記電熱体は温度対抵抗特性が極大および極小を有するニッケルクロム線または帯からなり、
上記電気抵抗ヒータの上記電熱体に通電して、上記加熱対象物を予め定められた目標温度へ向けて昇温させ、
上記温度制御部による上記加熱対象物の昇温中に、刻々、上記電熱体が示す抵抗値を昇温時抵抗値として測定し、
上記加熱対象物の昇温中に、上記昇温時抵抗値が極大または極小を示したか否かを判定し、
上記昇温時抵抗値が極大または極小を示した時、上記極大または極小に対応する警報を発することを特徴とする。
この一実施形態の温度警報方法では、電気抵抗ヒータ自体の温度が予め定められた特定温度、すなわち、上記電熱体が極大を示す500℃近傍、または極小を示す800℃近傍に達したときに警報を発することができる。
さらに別の局面では、この開示のプログラムは、上記温度警報方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
この開示のプログラムをコンピュータに実行させることによって、上記温度警報方法を実施することができる。
以上より明らかなように、この開示の温度警報システム及び温度警報方法は、電気抵抗ヒータを構成する電熱体自体の温度が予め定められた特定温度に達したときに警報を発することができる。また、この開示のプログラムをコンピュータに実行させることによって、上記温度警報方法を実施することができる。
この発明の一実施形態の温度警報システムの構成を模式的に示す図である。 上記温度警報システムに含まれた温度コントローラのハードウェア構成を示す図である。 上記温度コントローラの演算部が実行する温度警報処理(温度警報方法)のフローを示す図である。 上記温度警報システムに含まれた電気抵抗ヒータを構成する電熱線(この例では、ニッケルクロム線1種(略号NCHW1))の温度対(vs)抵抗比特性を示す図である。 上記温度警報システムにおける温度制御開始からの上記電気抵抗ヒータを構成する電熱線(この例では、ニッケルクロム線1種(略号NCHW1))の抵抗の時系列変化を例示する図である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態の温度警報システム200の構成を模式的に示している。この温度警報システム200は、加熱対象物90の筐体(1点鎖線で示す。)に収容または搭載された電気抵抗ヒータ(以下、単に「ヒータ」という。)20及び温度センサ30と、この温度センサ30の出力(対象物温度信号TO)に基づいてヒータ20への通電電流をオンオフ制御するための温度コントローラ100とを備えている。
ヒータ20は、この例では、このヒータの外壁をなす細長い円筒状の鋼管からなるケース20aと、ケース20a内部に配置された、通電されて発熱する電熱体の一例としての電熱線20xとを有している。電熱線20xの線種は、この例では、日本工業規格(JISC2520)に規定された電熱用ニッケルクロム線1種(略号NCHW1)になっている。ヒータ20は、一対の配線121,122によって、この例では単相200ボルトの商用電源120に接続されている。一方の配線121には、スイッチング素子としてのソリッドステートリレー(SSR)110が介挿されている。他方の配線122には、変流器(CT)からなる電流計71が取り付けられている。また、ヒータ20の両側の配線121,122にまたがって、計器用変圧器(VT)からなる電圧計70が接続されている。
ソリッドステートリレー110は、温度コントローラ100からのオンオフ制御信号Ctlによってオンオフ制御される。オンオフ制御信号Ctlは、この例では、1秒間ないし2秒間周期の矩形波になっている。オンオフ制御信号Ctlのデューティ(すなわち、1周期中のオン期間の割合)は、操作量(これをMVとする。)に従って設定される。これにより、ソリッドステートリレー110のオン期間の間、商用電源120によってヒータ20が通電(電熱線20xの通電と同義。本明細書を通して同様。)される。
電流計71は、ヒータ20への通電電流の電流値Iを検出する。電圧計70は、ヒータ20への印加電圧の電圧値Vを検出する。電流計71が検出する電流値Iと、電圧計70が検出する電圧値Vは、温度コントローラ100に入力される。
温度コントローラ100は、図2に示すように、ハードウェアとして、この例では、演算部11と、表示器12と、操作部13と、記憶部14と、データ入力部15と、出力部17と、通信部16と、警報器18とを備えている。
演算部11は、ソフトウェア(コンピュータプログラム)によって動作するCPU(中央演算処理ユニット)を含み、後述の温度警報方法に従う処理や、その他の各種処理を実行する。
操作部13は、この例では、キー入力スイッチ及び設定スイッチからなり、ユーザ(操作者)からの指示及びデータなどを入力または設定するために用いられる。この例では、操作部13の設定スイッチには、加熱対象物90を加熱すべき目標温度Ttarget=100℃が設定されているものとする。
表示器12は、この例では、LED(発光ダイオード)アレイからなり、演算部11からの制御信号に従って、数値等の表示を行う。この例では、表示器12は、設定された目標温度Ttarget、加熱対象物90の現在温度TOを表示するために用いられる。
記憶部14は、この例では、非一時的にデータを記憶し得るEEPROM(電気的に書き換え可能な不揮発性メモリ)、及び、一時的にデータを記憶し得るRAM(ランダム・アクセス・メモリ)を含んでいる。この記憶部14には、演算部11を制御するためのソフトウェア(コンピュータプログラム)が格納されている。また、この例では、記憶部14には、予め定められた基準温度での電熱線20xが示す抵抗値が基準温度抵抗値R0として、また加熱対象物90の昇温中に、電熱線20xが示す抵抗値が昇温時抵抗値Riとして記憶される。これらの記憶内容については、後に詳述する。
データ入力部15は、この例では、AD(アナログ・ツー・デジタル)変換器を含んでいる。データ入力部15は、電流計71からの電流値Iと、電圧計70からの電圧値Vとを表す信号を受けて、AD変換を行って、演算部11に入力する。
出力部17は、演算部11からの制御信号に従って、ソリッドステートリレー110をオンオフ制御する信号(オンオフ制御信号Ctl)を出力する。ソリッドステートリレー110は、オンオフ制御信号Ctlに応じて、商用電源120につながる配線121を導通または遮断する。
通信部16は、演算部11によって制御されて所定の情報を外部の装置に送信したり、また、外部の装置からの情報を受信して演算部11に受け渡したりする。この例では、通信部16は、外部の装置へ状態情報(警報信号AS1,AS2)を送信する。また、外部の装置からの指示(コマンド信号CM)を受信する。
警報器18は、演算部11からの制御信号に従って、聴覚的または視覚的な警報を発する。この例では、ブザー又はLED(発光ダイオード)アレイからなり、警報音または点滅等の表示を発する。
図4は、ニッケルクロム1種線の温度vs抵抗比特性を示している。図4のグラフC1によって分かるように、ニッケルクロム線1種の抵抗比は、予め定められた基準温度(常温)から温度上昇するにつれて増加し、点線の円内における500℃近傍で極大Maxを示し、さらに温度上昇すると次第に減少して一点鎖線の円内における800℃近傍で極小Minを示し、さらに温度上昇すると再び上昇している。
図1中に示すように、この例では、プログラムされた演算部11によって、温度制御部40としてのPID制御部41及び出力信号作成部48と、抵抗算出部44と、極小極大判定部46と、警報信号作成部47とが構成されている。電流計71、電圧計70、及び抵抗算出部44は、抵抗測定部を構成している。極大極小判定部46は判定部を構成している。警報信号作成部47は警報部を構成している。これらの各部の動作については、次に述べる図3の温度制御処理のフローの中で説明する。
図3は、ヒータ20を構成する電熱線20xの温度警報を発するために、温度警報システム200が実行する温度警報方法の処理フローを示している。なお、この処理フローの開始直前には、ヒータ20は、基準温度、この例では常温23℃にあるものとする。
まず、図3のステップS1に示すように、ユーザの操作部13を通した指示または通信部16を介したコマンド信号CMに応じて、演算部11は抵抗測定部として働いて、ヒータ20が示す抵抗値を基準温度抵抗値(これをR0とする。)として測定する。具体的には、演算部11は温度制御部40として働いて温度コントローラ100にヒータ20へのミリ秒オーダの通電(温度上昇が無視できる程度の通電)を行わせる。さらに、演算部11は、その通電に伴う電流計71からの電流値(これをI0とする。)、電圧計70からの電圧値(これをV0とする。)を、データ入力部15を介して入力する。そして、基準温度抵抗値R0を
R0=V0/I0 …(Eq.1)
によって求める。この例では、基準温度抵抗値R0=221.8Ωである。
次に、図3のステップS2に示すように、演算部11は温度コントローラ100を温度制御部40として動作させる。この例では、温度コントローラ100は、加熱対象物90の目標温度が200℃という設定条件下で、加熱対象物90の昇温制御を開始する。すると、ヒータ20は、基準温度23℃から、温度範囲800℃~900℃へ向かって昇温される。
次に、図3のステップS3~S6に示すように、演算部11は抵抗算出部44として働いて、ヒータ20の昇温中に、刻々、ヒータ20が示す抵抗値を昇温時抵抗値(これをRiとする。)として算出する。詳しくは、この例では、ステップS3で電流計71からの電流値Iiを入力し、ステップS4で、前回のターン時の電流値Ipに対して今回のターンでの電流値Iiが減少していないか否かを判断する。前回のターン時の電流値Ipに対して今回のターンでの電流値Iiが減少していなければ(ステップS4でNO)、昇温中であると判断して、ステップS5に進んで電圧計70からの電圧値Viを入力する。これにより、ステップS6で、今回のターンでの昇温時抵抗値Ri=Vi/Iiを求める。このようにして、演算部11は、ヒータ20の昇温中に、刻々、昇温時抵抗値Riを求める。刻々求められた抵抗値Riは、時系列で記憶部14に記憶される。ステップS4で、電流値Iiが減少するまで、演算部11は、ステップS5~S11の処理を繰り返す。
次に、図3のステップS7、S8、S10に示すように、演算部11は極大極小判定部46として働いて、時系列で記憶された抵抗値Riに基づいて、電熱線20xの抵抗値が極小または極大を示したか否かを判定する。詳しくは、この例では、極大極小判定部46は、時系列で記憶された抵抗値Riが、増加する過程で減少に転じた場合(極大の抵抗値ピーク)を検知したとき(ステップS8でYES)、電熱線20xの温度が500℃近傍に達したと判断する。演算部11は警報信号作成部47として働いて、第1の警報信号AS1を生成し、警報器18を介して、第1の警報としての或る音色のブザー音A1を発する(ステップS9)。この例では、これと並行して、演算部11は通信部16を介して、図示しない外部の装置へ警報信号AS1を出力する。図5に示すように、この例では、昇温を開始してから12秒で点線の円内における極大が検知された。そのときの抵抗値RMax=228.4Ωであった。
次に、極大極小判定部46は、時系列で記憶された抵抗値Riが、減少する過程で増加に転じた場合(極小の抵抗値ピーク)を検知したとき(ステップS10でYES)、電熱線20xの温度が800℃近傍に達したと判断する。演算部11は警報信号作成部47として働いて、第2の警報信号AS2を生成し、警報器18を介して、第1の警報A1と互いに区別して認識可能な音色のブザー音である第2の警報A2を発する(ステップS11)。この例では、これと並行して、演算部11は通信部16を介して、図示しない外部の装置へ警報信号AS2を出力する。図5に示すように、この例では、昇温を開始してから18秒で一点鎖線の円内における極小が検知された。そのときの抵抗値RMin=226.5Ωであった。また、電流値Iiは、昇温を開始してから30秒まで増加し続けた。
次に、図3のステップS4でYES、すなわち、電流値Iiが減少すると、演算部11は、ヒータ20の昇温が終わったと判断して、処理を終了する。
この例では、温度制御部40は、昇温中であることを、電気抵抗ヒータの電熱線20xに通電した電流値Iiが増加中または一定であることによって判断する。これにより、必要な期間に警報を発することができる。温度制御部40は、出力信号作成部48からのオンオフ制御信号Ctlの操作量MVが増加中または一定であることによって判断してもよい。この場合も同様に、これにより、必要な期間に警報を発することができる。
上述したように、この本開示の温度警報システム200は、電熱線自体の温度が予め定められた特定温度、すなわち、上記電熱線が極大を示す500℃近傍、または極小を示す800℃近傍に達したときに警報を発することができる。
その結果、温度警報システム200は、ヒータ20を構成している電熱線20xの温度を検知する追加の温度センサは不要である。
なお、この例では、図3のステップS1に示すように、演算部11は抵抗測定部として働いて、基準温度(常温)抵抗値R0を測定したが、この工程は省略することができる。本発明では、警報を発するために、電熱線20xの抵抗値が極大または極小を示したことを検知できれば足りるからである。
なお、第1及び第2の警報A1,A2の種類は、ブザー音に限られるものではなく、電子音、音声合成音または光など任意の種類の聴覚的または視覚的警報であってもよい。
また、上の例では、電気抵抗ヒータを構成する電熱体の一例としての電熱線20xがニッケルクロム線1種(略号NCHW1)からなるとしたが、これに限られるものではない。電気抵抗ヒータを構成する電熱体は、温度対抵抗特性が極大および極小を有するニッケルクロム線または帯であれば良く、他の種類のニッケルクロム線または帯であっても良い。
また、上述の温度警報方法を、ソフトウェア(コンピュータプログラム)として、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル万能ディスク)、フラッシュメモリなどの非一時的(non-transitory)にデータを記憶可能な記録媒体に記録してもよい。このような記録媒体に記録されたソフトウェアを、パーソナルコンピュータ、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタンツ)、スマートフォン、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)などの実質的なコンピュータ装置にインストールすることによって、それらのコンピュータ装置に、上述の温度警報方法を実行させることができる。
以上の実施形態は例示であり、この発明の範囲から離れることなく様々な変形が可能である。上述した複数の実施の形態は、それぞれ単独で成立し得るものであるが、実施の形態同士の組みあわせも可能である。また、異なる実施の形態の中の種々の特徴も、それぞれ単独で成立し得るものであるが、異なる実施の形態の中の特徴同士の組みあわせも可能である。
11演算部
14記憶部
18警報器
20ヒータ
70電圧計
71電流計
100温度コントローラ
200温度警報システム

Claims (5)

  1. 加熱対象物を加熱する電気抵抗ヒータを構成する電熱体の温度に応じて警報を発する温度警報システムであって、
    上記電熱体は温度対抵抗特性が極大および極小を有するニッケルクロム線または帯からなり、
    上記電気抵抗ヒータの上記電熱体に通電して、上記加熱対象物を予め定められた目標温度へ向けて昇温させる温度制御部と、
    上記温度制御部による上記加熱対象物の昇温中に、刻々、上記電熱体が示す抵抗値を昇温時抵抗値として測定する抵抗測定部と、
    上記加熱対象物の昇温中に、上記昇温時抵抗値が極大または極小を示したか否かを判定する判定部と、
    上記昇温時抵抗値が極大または極小を示した時、上記極大または極小に対応する警報を発する警報部と
    を備えたことを特徴とする温度警報システム。
  2. 請求項1の温度警報システムにおいて、
    上記警報として、上記極大に対応する第1の警報と上記極小に対応する第2の警報とを含み、上記第1の警報と上記第2の警報とは互いに区別して認識可能であることを特徴とする温度警報システム。
  3. 請求項1または2の温度警報システムにおいて、
    上記温度制御部は、上記昇温中であることを、上記電気抵抗ヒータの上記電熱体に通電した電流値が増加中または一定であることによって判断することを特徴とする温度警報システム。
  4. 加熱対象物を加熱する電気抵抗ヒータを構成する電熱体の温度に応じて警報を発する温度警報システムにおける温度警報方法であって、
    上記電熱体は温度対抵抗特性が極大および極小を有するニッケルクロム線または帯からなり、
    上記電気抵抗ヒータの上記電熱体に通電して、上記加熱対象物を予め定められた目標温度へ向けて昇温させ、
    記加熱対象物の昇温中に、刻々、上記電熱体が示す抵抗値を昇温時抵抗値として測定し、
    上記加熱対象物の昇温中に、上記昇温時抵抗値が極大または極小を示したか否かを判定し、
    上記昇温時抵抗値が極大または極小を示した時、上記極大または極小に対応する警報を発することを特徴とする温度警報方法。
  5. 請求項4に記載の温度警報方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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