JP6988744B2 - 温度制御システム、温度制御方法、およびプログラム - Google Patents

温度制御システム、温度制御方法、およびプログラム Download PDF

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Description

この発明は温度制御システムおよび温度制御方法に関し、より詳しくは、加熱対象物に搭載された電気抵抗ヒータおよび温度センサを備え、この温度センサの出力に基づいて上記電気抵抗ヒータへの通電電流を制御する温度制御システムおよび温度制御方法に関する。また、この発明は、そのような温度制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
従来、この種の温度制御システムとしては、例えば特許文献1(特開2003−053437号公報)に開示されているように、加熱対象物(プレス加工用の金型)に、電気抵抗ヒータである棒状ヒータ(電熱線を耐熱絶縁物で被覆すると共に、鋼管に収納している市販品)と、この加熱対象物の温度を測定する温度センサとを搭載し、上記加熱対象物が目標温度になるように、上記温度センサの出力に基づいて上記棒状ヒータへの通電電流を制御するものが知られている。
特開2003−053437号公報
上記温度制御システムの運転が繰り返し又は連続して継続されると、上記電気抵抗ヒータ(棒状ヒータ)を構成する電熱線の酸化が進行して、電熱線が示す抵抗値(電気抵抗)が増大し、最終的には断線に至る。この劣化の進行に伴って、上記電気抵抗ヒータへの通電電流(または供給電力)が不足して、上記加熱対象物を目標温度に制御できない状態になる。
従来は、上記温度制御システムのユーザが、上記加熱対象物の現在温度を確認し、それが目標温度に達していなければ、上記電気抵抗ヒータが劣化したと判断して、上記電気抵抗ヒータを交換している。または、ユーザが、ヒータ断線警報のための閾値(電流閾値)を手動で設定し、上記電気抵抗ヒータへの通電電流が閾値を下回ったら、上記電気抵抗ヒータが劣化したと判断して、上記電気抵抗ヒータを交換している。
ここで、上記加熱対象物の現在温度を確認する方式では、ヒータ劣化後の対処になるため、上記加熱対象物の温度が目標温度に達しない状態で生産された製品が不良品になってしまう(または品質低下が起こる)という問題がある。また、ヒータ断線警報のための閾値(電流閾値)を手動で設定する方式では、設定すべき閾値が加熱対象物の熱容量、放熱量などに依存するため、ユーザにとって電流閾値を算出するのに手間がかかり、煩わしいという問題がある。
そこで、この発明の課題は、上述のような温度制御システムであって、電気抵抗ヒータの劣化を自動的に検知して報知できるものを提供することにある。また、この発明の課題は、そのような温度制御システムのための温度制御方法であって、電気抵抗ヒータの劣化を自動的に検知して報知できるものを提供することにある。また、この発明の課題は、そのような温度制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、第1の局面では、この開示の温度制御システムは、
加熱対象物に搭載された電気抵抗ヒータおよび温度センサを備え、この温度センサが出力する上記加熱対象物の温度に基づいて上記電気抵抗ヒータへの通電電流を制御する温度制御システムであって、
上記加熱対象物を予め定められた目標温度に制御するための操作量を作成し、電源から上記電気抵抗ヒータへ上記操作量に応じて通電電流を流して、上記加熱対象物の温度を制御する温度制御部と、
上記加熱対象物の温度制御中で上記加熱対象物が上記目標温度にある第1時点での、上記電気抵抗ヒータに対する印加電圧値、通電電流値、および、上記操作量に基づいて、上記電気抵抗ヒータへ供給された電力値を目標電力値として求めるとともに、上記電源から上記電気抵抗ヒータへ供給可能な電力最大値を求めるヒータ電力演算部と、
上記印加電圧値と上記通電電流値に基づいて、上記第1時点で上記電気抵抗ヒータが示した第1抵抗値を算出する第1抵抗値演算部と、
上記目標電力値、上記電力最大値、および、上記第1抵抗値に基づいて、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定するための抵抗閾値を設定する抵抗閾値設定部と、
上記第1時点よりも後の上記加熱対象物の温度制御中に、上記電気抵抗ヒータに対する印加電圧値と通電電流値に基づいて、上記電気抵抗ヒータが示す現在の抵抗値を求める現在抵抗値演算部と、
上記現在の抵抗値と上記抵抗閾値とを比較して、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定する比較判定部と、
上記電気抵抗ヒータが劣化したと判定された時、上記電気抵抗ヒータが劣化したことを報知する警報部と
を備えたことを特徴とする。
本明細書で、「印加電圧値」、「通電電流値」は、それぞれオンされた期間における印加電圧、通電電流の値(典型的には、実効値)を指す。「電力最大値」とは、上記操作量が最大であるときに、上記電源から上記電気抵抗ヒータへ供給される電力値を意味する。温度制御システムの運転中は、特段断らない限り、上記電源(特に、電源電圧)は変更されないものとする。
この開示の温度制御システムでは、温度制御部は、上記加熱対象物を予め定められた目標温度に制御するための操作量を作成し、電源から上記電気抵抗ヒータへ上記操作量に応じて通電電流を流して、上記加熱対象物の温度を制御する。ヒータ電力演算部は、上記加熱対象物の温度制御中で上記加熱対象物が上記目標温度にある第1時点での、上記電気抵抗ヒータに対する印加電圧値、通電電流値、および、上記操作量に基づいて、上記電気抵抗ヒータへ供給された電力値を目標電力値として求める。これとともに、ヒータ電力演算部は、上記電源から上記電気抵抗ヒータへ供給可能な電力最大値(すなわち、上記操作量が最大であるときに、上記電源から上記電気抵抗ヒータへ供給される電力値)を求める。第1抵抗値演算部は、上記印加電圧値と上記通電電流値に基づいて、上記第1時点で上記電気抵抗ヒータが示した第1抵抗値を算出する。抵抗閾値設定部は、上記目標電力値、上記電力最大値、および、上記第1抵抗値に基づいて、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定するための抵抗閾値を設定する。現在抵抗値演算部は、上記第1時点よりも後の上記加熱対象物の温度制御中に、上記電気抵抗ヒータに対する印加電圧値と通電電流値に基づいて、上記電気抵抗ヒータが示す現在の抵抗値を求める。比較判定部は、上記現在の抵抗値と上記抵抗閾値とを比較して、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定する。警報部は、上記電気抵抗ヒータが劣化したと判定された時、上記電気抵抗ヒータが劣化したことを報知する。このようにして、この温度制御システムによれば、上記電気抵抗ヒータが劣化したことを自動的に検知して、報知できる。この報知を受けたユーザは、上記電気抵抗ヒータを新品に交換したり、電源電圧を高めたりするなど、迅速に対処できる。これにより、この温度制御システムを用いて生産された製品が不良品になってしまう(または品質低下が起こる)のを未然に防止できる。
一実施形態の温度制御システムでは、
上記抵抗閾値設定部は、上記目標電力値をPWtarget、上記電力最大値をPWmax、上記第1抵抗値をR1、上記抵抗閾値をRthとそれぞれ表すとき、
Rth=R1×PWmax/PWtarget
なる計算式に応じて、上記抵抗閾値を設定することを特徴とする。
この一実施形態の温度制御システムでは、上記操作量が最大になるとき、上記電気抵抗ヒータへ供給される電力が上記目標電力値PWtargetになるレベルに、上記抵抗閾値Rthが適切に設定される(詳しくは、実施形態欄で述べる。)。
一実施形態の温度制御システムでは、上記比較判定部は、上記現在の抵抗値が上記抵抗閾値と一致したとき、上記電気抵抗ヒータが劣化したと判定することを特徴とする。
この一実施形態の温度制御システムでは、上記現在の抵抗値が上記抵抗閾値と一致したとき、上記電気抵抗ヒータへ供給される電力が上記目標電力値になるのは、上記操作量が最大であるときに相当する。したがって、上記電気抵抗ヒータの上記現在の抵抗値が実用上の限界まで大きくなったときに、上記比較判定部は上記電気抵抗ヒータが劣化したと判定し、上記警報部は上記電気抵抗ヒータが劣化したことを報知する。したがって、ユーザは、実用上の限界まで、上記電気抵抗ヒータを安心して使用できる。
一実施形態の温度制御システムでは、
上記比較判定部は、上記現在の抵抗値が、上記抵抗閾値に対して1よりも小さい予め定められた係数を乗じて得られた値と一致したとき、上記電気抵抗ヒータの劣化が上記係数に応じた進度にあると判定し、
上記警報部は、上記電気抵抗ヒータの劣化について上記進度を表す報知を行う
ことを特徴とする。
「1よりも小さい予め定められた係数」とは、0〜1の範囲内で定められ、典型的には0.5〜1の範囲内で定められ、また、より典型的には、0.8または0.9のような1に近い数字として定められる。
この一実施形態の温度制御システムでは、上記比較判定部は、上記現在の抵抗値が、上記抵抗閾値に対して1よりも小さい予め定められた係数を乗じて得られた値と一致したとき、上記電気抵抗ヒータの劣化が上記係数に応じた進度にあると判定する。上記警報部は、上記電気抵抗ヒータの劣化について上記進度を表す報知を行う。したがって、この報知を受けたユーザは、上記電気抵抗ヒータの劣化の進度に応じて、上記電気抵抗ヒータを新品に交換する準備をしておくことができる。または、安全のため、上記電気抵抗ヒータの劣化の進度が1になる前に、早期に上記電気抵抗ヒータを新品に交換することができる。
一実施形態の温度制御システムでは、上記第1時点は、上記温度制御部が上記加熱対象物の温度制御を開始した後、上記加熱対象物が上記目標温度に制御された直後のタイミングであることを特徴とする。
この一実施形態の温度制御システムでは、上記第1時点は、上記温度制御部が上記加熱対象物の温度制御を開始した後、上記加熱対象物が上記目標温度に制御された直後のタイミングであるから、そのタイミングで上記抵抗閾値が設定される。この結果、上記加熱対象物が上記目標温度に制御された直後のタイミングから継続して、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かが判定され得る。したがって、上記電気抵抗ヒータが劣化したことを監視できる期間が比較的長くなる。
また、この温度制御システムの起動、シャットダウンが繰り返される過程で、起動の都度、上記第1時点をなすタイミングで上記抵抗閾値が更新して設定される。この結果、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かの判定精度が高まる。
一実施形態の温度制御システムでは、上記第1時点をなすタイミングは、この温度制御システムの外部からトリガ信号が入力されたタイミングであることを特徴とする。
この一実施形態の温度制御システムでは、ユーザがこの温度制御システムの外部からトリガ信号を入力したタイミングで上記抵抗閾値が更新して設定される。この結果、ユーザの利便性が高まる。
第2の局面では、この開示の温度制御方法は、
加熱対象物に搭載された電気抵抗ヒータおよび温度センサを用い、この温度センサが出力する上記加熱対象物の温度に基づいて上記電気抵抗ヒータへの通電電流を制御する温度制御システムのための温度制御方法であって、
上記加熱対象物を予め定められた目標温度に制御するための操作量を作成し、電源から上記電気抵抗ヒータへ上記操作量に応じて通電電流を流して、上記加熱対象物の温度を制御し、
上記加熱対象物の温度制御中で上記加熱対象物が上記目標温度にある第1時点での、上記電気抵抗ヒータに対する印加電圧値、通電電流値、および、上記操作量に基づいて、上記電気抵抗ヒータへ供給された電力値を目標電力値として求めるとともに、上記電源から上記電気抵抗ヒータへ供給可能な電力最大値を求め、
上記印加電圧値と上記通電電流値に基づいて、上記第1時点で上記電気抵抗ヒータが示した第1抵抗値を算出し、
上記目標電力値、上記電力最大値、および、上記第1抵抗値に基づいて、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定するための抵抗閾値を設定し、
上記第1時点よりも後の上記加熱対象物の温度制御中に、上記電気抵抗ヒータに対する印加電圧値と通電電流値に基づいて、上記電気抵抗ヒータが示す現在の抵抗値を求め、
上記現在の抵抗値と上記抵抗閾値とを比較して、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定し、
上記電気抵抗ヒータが劣化したと判定された時、上記電気抵抗ヒータが劣化したことを報知する
ことを特徴とする。
この開示の温度制御方法によれば、上記電気抵抗ヒータが劣化したことを自動的に検知して、報知できる。この報知を受けたユーザは、上記電気抵抗ヒータを新品に交換したり、電源電圧を高めたりするなど、迅速に対処できる。これにより、上記温度制御システムを用いて生産された製品が不良品になってしまう(または品質低下が起こる)のを未然に防止できる。
第3の局面では、この開示の温度制御システムは、
加熱対象物に搭載された電気抵抗ヒータおよび温度センサを備え、この温度センサが出力する上記加熱対象物の温度に基づいて上記電気抵抗ヒータへの通電電流を制御する温度制御システムであって、
上記加熱対象物を予め定められた目標温度に制御するための操作量を作成し、電源から上記電気抵抗ヒータへ上記操作量に応じて通電電流を流して、上記加熱対象物の温度を制御する温度制御部と、
上記加熱対象物の温度制御中で上記加熱対象物が上記目標温度にある第1時点での、上記電気抵抗ヒータに対する印加電圧値、通電電流値、および、上記操作量に基づいて、上記電気抵抗ヒータへ供給された電力値を目標電力値として求めるとともに、上記電源から上記電気抵抗ヒータへ供給可能な電力最大値を求めるヒータ電力演算部と、
上記目標電力値、上記電力最大値、および、上記第1時点での上記通電電流値に基づいて、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定するための電流閾値を設定する電流閾値設定部と、
上記第1時点よりも後の上記加熱対象物の温度制御中に、上記電気抵抗ヒータに対する現在の通電電流値を測定する現在電流値測定部と、
上記現在の通電電流値と上記電流閾値とを比較して、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定する比較判定部と、
上記電気抵抗ヒータが劣化したと判定された時、上記電気抵抗ヒータが劣化したことを報知する警報部と
を備えたことを特徴とする。
この開示の温度制御システムでは、温度制御部は、上記加熱対象物を予め定められた目標温度に制御するための操作量を作成し、電源から上記電気抵抗ヒータへ上記操作量に応じて通電電流を流して、上記加熱対象物の温度を制御する。ヒータ電力演算部は、上記加熱対象物の温度制御中で上記加熱対象物が上記目標温度にある第1時点での、上記電気抵抗ヒータに対する印加電圧値、通電電流値、および、上記操作量に基づいて、上記電気抵抗ヒータへ供給された電力値を目標電力値として求める。これとともに、ヒータ電力演算部は、上記電源から上記電気抵抗ヒータへ供給可能な電力最大値(すなわち、上記操作量が最大であるときに、上記電源から上記電気抵抗ヒータへ供給される電力値)を求める。電流閾値設定部は、上記目標電力値、上記電力最大値、および、上記第1時点での上記通電電流値に基づいて、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定するための電流閾値を設定する。現在電流値測定部は、上記第1時点よりも後の上記加熱対象物の温度制御中に、上記電気抵抗ヒータに対する現在の通電電流値を測定する。比較判定部は、上記現在の通電電流値と上記電流閾値とを比較して、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定する。警報部は、上記電気抵抗ヒータが劣化したと判定された時、上記電気抵抗ヒータが劣化したことを報知する。このようにして、この温度制御システムによれば、上記電気抵抗ヒータが劣化したことを自動的に検知して、報知できる。この報知を受けたユーザは、上記電気抵抗ヒータを新品に交換したり、電源電圧を高めたりするなど、迅速に対処できる。これにより、この温度制御システムを用いて生産された製品が不良品になってしまう(または品質低下が起こる)のを未然に防止できる。
第4の局面では、この開示の温度制御方法は、
加熱対象物に搭載された電気抵抗ヒータおよび温度センサを備え、この温度センサが出力する上記加熱対象物の温度に基づいて上記電気抵抗ヒータへの通電電流を制御する温度制御システムのための温度制御方法であって、
上記加熱対象物を予め定められた目標温度に制御するための操作量を作成し、電源から上記電気抵抗ヒータへ上記操作量に応じて通電電流を流して、上記加熱対象物の温度を制御し、
上記加熱対象物の温度制御中で上記加熱対象物が上記目標温度にある第1時点での、上記電気抵抗ヒータに対する印加電圧値、通電電流値、および、上記操作量に基づいて、上記電気抵抗ヒータへ供給された電力値を目標電力値として求めるとともに、上記電源から上記電気抵抗ヒータへ供給可能な電力最大値を求め、
上記目標電力値、上記電力最大値、および、上記第1時点での上記通電電流値に基づいて、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定するための電流閾値を設定し、
上記第1時点よりも後の上記加熱対象物の温度制御中に、上記電気抵抗ヒータに対する現在の通電電流値を測定し、
上記現在の通電電流値と上記電流閾値とを比較して、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定し、
上記電気抵抗ヒータが劣化したと判定された時、上記電気抵抗ヒータが劣化したことを報知する
ことを特徴とする。
この開示の温度制御方法によれば、上記電気抵抗ヒータが劣化したことを自動的に検知して、報知できる。この報知を受けたユーザは、上記電気抵抗ヒータを新品に交換したり、電源電圧を高めたりするなど、迅速に対処できる。これにより、上記温度制御システムを用いて生産された製品が不良品になってしまう(または品質低下が起こる)のを未然に防止できる。
一実施形態の温度制御システムでは、
上記電流閾値設定部は、上記目標電力値をPWtarget、上記電力最大値をPWmax、上記第1時点での上記通電電流値をI1、上記電流閾値をIthとそれぞれ表すとき、
Ith=I1×PWtarget/PWmax
なる計算式に応じて、上記電流閾値を設定することを特徴とする。
第5の局面では、この開示のプログラムは、上記第2または第4の局面の温度制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
この開示のプログラムをコンピュータに実行させることによって、上記第2または第4の局面の温度制御方法を実施することができる。
以上より明らかなように、この開示の温度制御システムおよび温度制御方法によれば、電気抵抗ヒータの劣化を自動的に検知して報知できる。また、この開示のプログラムをコンピュータに実行させることによって、上記温度制御方法を実施することができる。
この発明の一実施形態の温度制御システムの構成を模式的に示す図である。 上記温度制御システムに含まれた温度コントローラのハードウェア構成を示す図である。 上記温度コントローラの演算部によって実現される機能的なブロック構成を示す図である。 上記温度コントローラの演算部が実行する温度制御処理(温度制御方法)のフローを示す図である。 上記温度制御処理に含まれた劣化判定処理の具体的なフローを示す図である。 図6(A)は、上記温度制御システムにおける電気抵抗ヒータを構成する電熱線の温度、加熱対象物の温度のそれぞれの時系列変化を例示する図である。図6(B)は、上記温度制御システムにおけるソリッドステートリレーのためのオンオフ制御信号の時系列変化を例示する図である。 上記電気抵抗ヒータについて現在の抵抗値と抵抗閾値とを比較して、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定する仕方を説明する図である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態の温度制御システム200の構成を模式的に示している。この温度制御システム200は、加熱対象物90の筐体(1点鎖線で示す。)に収容または搭載された電気抵抗ヒータ(以下、単に「ヒータ」という。)20および温度センサ30と、この温度センサ30の出力(温度信号TO)に基づいてヒータ20への通電電流をオンオフ制御するための温度コントローラ100とを備えている。
ヒータ20は、この例では、このヒータの外壁をなす細長い円筒状の鋼管からなるケース20aと、ケース20a内部に配置された、通電されて発熱する電熱線20xとを有している。電熱線20xの線種は、この例では、日本工業規格(JISC2520)に規定された電熱用ニッケルクロム線2種(略号NCHW2)になっているが、他の線種であってもよい。ヒータ20は、一対の配線121,122によって、この例では単相200ボルトの商用電源120に接続されている。一方の配線121には、スイッチング素子としてのソリッドステートリレー(SSR)110が介挿されている。他方の配線122には、変流器(CT)からなる電流計71が取り付けられている。また、ヒータ20の両側の配線121,122にまたがって、計器用変圧器(VT)からなる電圧計70が接続されている。
ソリッドステートリレー110は、温度コントローラ100からのオンオフ制御信号Ctlによってオンオフ制御される。オンオフ制御信号Ctlは、この例では、1秒間ないし2秒間周期の矩形波になっている。オンオフ制御信号Ctlのデューティ(すなわち、1周期中のオン期間の割合)は、後述の操作量(これをMVとする。)に従って設定される。これにより、ソリッドステートリレー110のオン期間の間、商用電源120によってヒータ20が通電(電熱線20xの通電と同義。本明細書を通して同様。)される。
電流計71は、ヒータ20への通電電流の電流値Iを検出する。電圧計70は、ヒータ20への印加電圧の電圧値Vを検出する。電流計71が検出する電流値Iと、電圧計70が検出する電圧値Vは、温度コントローラ100に入力される。
温度コントローラ100は、図2に示すように、ハードウェアとして、この例では、演算部11と、表示器12と、操作部13と、記憶部14と、データ入力部15と、出力部17と、通信部16と、警報器18とを備えている。
演算部11は、ソフトウェア(コンピュータプログラム)によって動作するCPU(中央演算処理ユニット)を含み、後述の温度制御方法に従う処理や、その他の各種処理を実行する。
操作部13は、この例では、キー入力スイッチおよび設定スイッチからなり、ユーザ(操作者)からの指示およびデータなどを入力または設定するために用いられる。この例では、操作部13の設定スイッチには、加熱対象物90を加熱すべき目標温度Ttarget=200℃が設定されているものとする。
表示器12は、この例では、LED(発光ダイオード)アレイからなり、演算部11からの制御信号に従って、数値等の表示を行う。この例では、表示器12は、設定された目標温度Ttarget、加熱対象物90の現在温度TOを表示するために用いられる。
記憶部14は、この例では、非一時的にデータを記憶し得るEEPROM(電気的に書き換え可能な不揮発性メモリ)、および、一時的にデータを記憶し得るRAM(ランダム・アクセス・メモリ)を含んでいる。この記憶部14には、演算部11を制御するためのソフトウェア(コンピュータプログラム)が格納されている。また、この例では、記憶部14には、加熱対象物90の温度制御中の各種データが一時的に記憶される。
データ入力部15は、この例では、AD(アナログ・ツー・デジタル)変換器を含んでいる。データ入力部15は、電流計71からの電流値Iと、電圧計70からの電圧値Vとを表す信号を受けて、AD変換を行って、演算部11に入力する。
出力部17は、演算部11からの制御信号に従って、ソリッドステートリレー110をオンオフ制御する信号(オンオフ制御信号Ctl)を出力する。ソリッドステートリレー110は、オンオフ制御信号Ctlに応じて、商用電源120につながる配線121を導通または遮断する。
通信部16は、演算部11によって制御されて所定の情報を外部の装置に送信したり、また、外部の装置からの情報を受信して演算部11に受け渡したりする。この例では、通信部16は、外部の装置からの指示(コマンド信号CM)を受信する。
警報器18は、演算部11からの制御信号に従って、聴覚的または視覚的な警報を発する。この例では、ブザー又はLED(発光ダイオード)アレイからなり、警報音または点滅等の表示を発する。
図3中に示すように、この例では、プログラムされた演算部11によって、大別して、加熱対象物90の温度を制御する温度制御部40と、ヒータ20の劣化を検知して報知する劣化判定処理部50とが構成されている。温度制御部40は、温度演算部41と、目標温度設定部42と、偏差演算部43と、操作量算出部44と、出力信号作成部45とを含んでいる。劣化判定処理部50は、出力電圧測定部51と、出力電流測定部52と、第1抵抗値演算部および現在抵抗値演算部として働く抵抗値演算部53と、ヒータ電力演算部54と、抵抗閾値設定部55と、比較判定部56と、警報信号作成部57とを含んでいる。警報信号作成部57は、図2中に示した警報器18と併せて、警報部を構成している。これらの各部の動作については、次に述べる図4の温度制御処理および図5の劣化判定処理のフローの中で説明する。
図4は、温度コントローラ100の演算部11が実行する温度制御処理(温度制御方法)のフローを示している。ユーザ(操作者)による、図2中に示した操作部13を介した開始指示、または、通信部16を介した開始指示(コマンド指示CM)を受けると、演算部11は温度制御部として働いて、この温度制御処理のフロー(この例では、温度制御システム200の初回の運転)を開始する。
まず、図4のステップS1に示すように、演算部11は温度演算部41として働いて、図1中に示した加熱対象物90に搭載された温度センサ30の出力(温度信号TO)によって、加熱対象物90の現在温度(これを温度信号と同じ符号TOで表す。)を測定して取得する。この例では、最初は、加熱対象物90の現在温度TOは常温23℃であるものとする。また、図4のステップS2に示すように、演算部11は目標温度設定部42として働いて、操作部13によって予め設定されている、加熱対象物90を加熱すべき目標温度Ttargetを読み込む。この例では、目標温度Ttarget=200℃であるものとする。
次に、図4のステップS3に示すように、演算部11は偏差演算部43として働いて、加熱対象物90の現在温度TOと目標温度Ttargetとの間の偏差DVを算出する。さらに、図4のステップS4に示すように、演算部11は操作量算出部44として働いて、温度センサ30が出力する加熱対象物90の現在温度TOが目標温度Ttargetに一致するように、フィードバック制御(この例では、PID制御)のための操作量MVを作成する。この例では、操作量MVは、図1中に示したソリッドステートリレー110をオンオフさせるデューティを、パーセント(%)単位で表すものとする。
次に、図4のステップS5に示すように、演算部11は出力信号作成部45として働いて、操作量MVに応じて、図1中に示したソリッドステートリレー110をオンオフ制御するためのオンオフ制御信号Ctlを作成する。演算部11は、このオンオフ制御信号Ctlを、図2中に示した出力部17を介してソリッドステートリレー110へ出力する。これにより、ソリッドステートリレー110がオンオフ制御信号Ctlに従ってオンオフして、商用電源120によってヒータ20が通電される。
次に、図4のステップS6に示すように、演算部11は後述の劣化判定処理(図5)を行う。この後、図4のステップS7に示すように、ユーザによる停止指示を受けない限り(ステップS7でNO)、演算部11はステップS1〜S6の処理を繰り返す。ユーザによる、操作部13を介した停止指示、または、通信部16を介した停止指示(コマンド指示CM)を受けると(ステップS7でYES)、演算部11はこの温度制御処理を終了する。
このようにして、この温度制御システム200は、加熱対象物90を目標温度Ttargetに制御するための操作量MVを作成し、商用電源120からヒータ20へ操作量MVに応じたデューティで通電電流を流して、加熱対象物90の温度を目標温度Ttargetに制御する。
この温度制御処理が実行される場合において、例えば図6(A)中に示すように、温度制御開始時点(t=0)では、加熱対象物90の温度TOが常温(この例では、23℃)であったとする。すると、加熱対象物90をできる限り早く目標温度Ttarget(この例では、200℃)に到達させるように、オンオフ制御信号Ctlのデューティは、温度制御開始時点(t=0)から暫くの間(この例では、t=0から時刻t1までの期間)、図6(B)中に実線C1で示すように100%(最大)に維持される。この例では、図6(A)中に示すように、時刻t1で、加熱対象物90の温度TOが目標温度Ttargetに達し、時刻t1以降は、オーバーシュートなしに概ね目標温度Ttargetに制御されている。具体的には、時刻t1以降は、オンオフ制御信号Ctlによって、オフ期間(この例では、時刻t1から時刻t2まで、および、時刻t3から時刻t4まで)と、図6(B)中に実線C2,C3で示すオン期間(この例では、時刻t2から時刻t3まで、および、時刻t4から時刻t5まで)とが交互に繰り返されている(図示の例では、デューティは約50%になっている。)。
ここで、図6(A)中に示すように、ヒータへの通電開始時点(t=0)から加熱対象物90が目標温度Ttargetに達するまでの間に、ヒータ20内部の電熱線20xの温度THは比較的高い温度Tx(約800℃〜1000℃)に達すると言われている。このため、温度制御システム200の運転が繰り返し又は連続して継続されると、ヒータ20を構成する電熱線20xの酸化が進行して、電熱線20xが示す抵抗値(電気抵抗)が増大(劣化)する。この劣化の進行に伴って、ヒータ20への通電電流(または供給電力)が不足して、図6(B)中に破線C1′,C2′,C3′で示すように、オンオフ制御信号Ctlのデューティは次第に増大される。劣化がさらに進むと、オンオフ制御信号Ctlのデューティが100%に設定されたとしても、加熱対象物90を目標温度Ttargetに制御できない状態になる。このため、仮に何の対策も取られなければ、「発明が解決すべき課題」欄で述べたような様々な問題が生ずる。
そこで、この温度制御システム200は、図4のステップS6で劣化判定処理を行って、ヒータ20の劣化を自動的に検知して報知するようになっている。図5は、この劣化判定処理の具体的なフローを示している。既述のように、最初は、加熱対象物90の現在温度TOは、常温23℃であるものとする。
(1) 初回の温度制御開始から加熱対象物が目標温度に達するまでの処理
まず、図5のステップS61に示すように、演算部11は、図1中に示した電圧計70によって測定された電圧値V、電流計71によって測定された電流値Iを、それぞれ図2中に示したデータ入力部15を介して入力する。さらに、演算部11は出力電圧測定部51および出力電流測定部52として働いて、現在の電圧値Vと電流値Iを求める。
さらに、図5のステップS62に示すように、演算部11は抵抗値演算部53(特に、現在抵抗値演算部)として働いて、電熱線20xが示す抵抗値を現在の抵抗値Rs=V/Iとして算出して求める。
次に、図5のステップS63に示すように、演算部11は、現在の時刻が、ヒータ20が劣化したか否かを判定するための抵抗閾値Rthを設定または更新すべきタイミングであるか否かを判断する。
この例では、このタイミングは、演算部11が温度制御部として加熱対象物90の温度制御を開始した後、加熱対象物90が目標温度Ttargetに制御された直後のタイミング、すなわち、図6(A)中に示す第1時点t1aであるものとする。加熱対象物90が目標温度Ttargetに制御された直後のタイミング(第1時点t1a)であるか否かについては、演算部11は、加熱対象物90の現在温度TOと目標温度Ttargetとの間の偏差DVが少なくとも或る期間(例えば、図6(A)中に第1時点t1aとして破線の円で囲んで示す期間)、略ゼロになったことに基づいて判断する。
初回の運転では、図6(A)中に示すt=0から時刻t1までの期間は、未だ抵抗閾値Rthが設定されていないため、図5のステップS67の処理を行わずスキップし、ステップS67でヒータ20がまだ劣化していないと判断して(ステップS67でNO)、図4のフローにリターンする。
(2) 第1時点での処理
現在の時刻が図6(A)中に示す第1時点t1aになると、図5のフロー(新たなターン)のステップS61で、演算部11は出力電圧測定部51および出力電流測定部52として働いて、現在の電圧値Vと電流値Iを求める。これらは、第1時点t1aでの電圧値Vと電流値Iに相当する。
さらに、図5のステップS62に示すように、演算部11は抵抗値演算部53(特に、第1抵抗値演算部)として働いて、電熱線20xが示す現在の抵抗値を第1時点t1aでの第1抵抗値R1=V/Iとして算出して求める。この例では、第1抵抗値R1=50Ωであるものとする。
次に、図5のステップS63に示すように、演算部11は、現在の時刻が、ヒータ20が劣化したか否かを判定するための抵抗閾値Rthを設定し又は更新すべきタイミングであるか否かを判断する。この例では、現在の時刻が図6(A)中に示す第1時点t1aになっている(ステップS63でYES)ので、図5のステップS64に進んで、演算部11は、第1時点t1aでの操作量MV(図4のステップS4で作成された値)を読み込む。さらに、図5のステップS65に示すように、演算部11はヒータ電力演算部54として働いて、第1時点t1aでの、ヒータ20に対する現在の電圧値V、電流値I、および、操作量MVに基づいて、ヒータ20へ供給された電力値を目標電力値PWtargetとして求めるとともに、商用電源120からヒータ20へ供給可能な電力最大値PWmaxを求める。ここで、電力最大値PWmaxは、操作量MVに応じたデューティが100%であるときに、電源からヒータ20へ供給される電力値に相当する。
具体的には、例えば、第1時点t1aで、現在の電圧値V=200ボルト、電流値I=4アンペア、操作量(つまり、デューティ)MV=70%であれば、
目標電力値PWtarget=200ボルト×4アンペア×70%=560ワット
電力最大値PWmax=200ボルト×4アンペア=800ワット
として求められる。なお、第1時点t1aでは、加熱対象物90が目標温度Ttargetに制御されていることから、この目標電力値PWtargetは、加熱対象物90の熱容量、放熱量などを加味した値になっている。
次に、図5のステップS66に示すように、演算部11は抵抗閾値設定部55として働いて、目標電力値PWtarget、電力最大値PWmax、および、第1抵抗値R1に基づいて、ヒータ20が劣化したか否かを判定するための抵抗閾値Rthを設定(または更新)する。この抵抗閾値Rthは、操作量MVに応じたデューティが100%になるとき、ヒータ20へ供給される電力が目標電力値PWtargetになるレベルに設定される。具体的には、抵抗閾値Rthは、
Rth=R1×PWmax/PWtarget …(Eq.1)
なる計算式に応じて設定される。設定された抵抗閾値Rthは、図2中に示した記憶部14に記憶される。
次に、図5のステップS67,S68に示すように、演算部11は比較判定部56として働いて、現在の抵抗値Rsと抵抗閾値Rthとを比較して、ヒータ20が劣化したか否かを判定する。第1時点t1aでは、Rs=R1<Rthであり、ヒータ20は未だ劣化していないことから(ステップS68でNO)、図4のフローにリターンする。
(3) 第1時点よりも後の加熱対象物の温度制御中の処理
第1時点t1a以降に加熱対象物90の温度制御が継続されると、既述のようにヒータ20の劣化が進む可能性がある。そこで、第1時点t1aよりも後の加熱対象物90の温度制御中に、図5のフロー(新たなターン)のステップS61で、演算部11は出力電圧測定部51および出力電流測定部52として働いて、現在の電圧値Vと電流値Iを求める。
さらに、図5のステップS62に示すように、演算部11は抵抗値演算部53(特に、現在抵抗値演算部)として働いて、電熱線20xが示す抵抗値を現在の抵抗値Rs=V/Iとして算出して求める。この例では、ヒータ20の劣化が或る程度進行して、Rs>R1になっているものとする。
次に、図5のステップS63に示すように、演算部11は、現在の時刻が、ヒータ20が劣化したか否かを判定するための抵抗閾値Rthを設定または更新すべきタイミングであるか否かを判断する。この例では、現在の時刻が図6(A)中に示す第1時点t1aよりも後であるから(ステップS63でNO)、図5のステップS67,S68に進む。
次に、図5のステップS67,S68では、演算部11は比較判定部56として働いて、現在の抵抗値Rsと抵抗閾値Rthとを比較して、ヒータ20が劣化したか否かを判定する。この抵抗閾値Rthは、第1時点t1aで、図5のステップS66の処理によって設定された値である。
この例では、演算部11は、現在の抵抗値Rsが抵抗閾値Rthと一致したとき、ヒータ20が劣化したと判定する。具体的には、図7中に補助線Q1で示すように、Rs=Rthとなった時点td100で、ヒータ20が劣化したと判定する。この判定基準によれば、ヒータ20へ供給される電力が目標電力値PWtargetになるのは、操作量MVに応じたデューティが100%であるときに相当する。したがって、ヒータ20の現在の抵抗値Rsが実用上の限界まで大きくなったとき、ヒータ20が劣化したと判定される。
ヒータ20が劣化したと判定された時(図5のステップS68でYES)、図5のステップS69で、演算部11は警報信号作成部57として働いて、図3中に示すように、その判定結果DSに基づいて、ヒータ20が劣化したことを表す警報信号AS1を作成する。図2中に示す警報器18は、この警報信号AS1を受けて、ユーザに対してヒータ20が劣化したことを報知する。この報知(これを警報A1と呼ぶ。)は、ブザーの警報音および/またはLEDの点滅であってもよい。また、演算部11は、通信部16を介して、外部の図示しない装置へ警報信号AS1を送信してもよい。
このようにして、この温度制御システム200によれば、ヒータ20が劣化したことを自動的に検知して、報知できる。この報知を受けたユーザは、ヒータ20を新品に交換したり、電源電圧を高めたりするなど、迅速に対処できる。これにより、この温度制御システム200を用いて生産された製品が不良品になってしまう(または品質低下が起こる)のを未然に防止できる。
また、上の例では、ヒータ20の現在の抵抗値Rsが実用上の限界まで大きくなったとき、ヒータ20が劣化したと判定されて、報知される。したがって、ユーザは、実用上の限界まで、ヒータ20を安心して使用できる。
また、上の例では、第1時点t1aは、図6(A)中に示したように、演算部11が加熱対象物90の温度制御を開始した後、加熱対象物90が目標温度Ttargetに制御された直後のタイミングであるから、そのタイミングで抵抗閾値Rthが設定される。この結果、加熱対象物90が目標温度Ttargetに制御された直後のタイミングから継続して、ヒータ20が劣化したか否かが判定され得る。したがって、ヒータ20が劣化したことを監視できる期間が比較的長くなる。
また、この温度制御システム200の起動、シャットダウンが繰り返される過程で、起動の都度、第1時点t1aをなすタイミングで抵抗閾値Rthが更新して設定される。この結果、ヒータ20が劣化したか否かの判定精度が高まる。
なお、第1時点t1aをなすタイミングは、上の例に限られるものではなく、加熱対象物90の温度制御中で加熱対象物90が目標温度Ttargetにある期間内であればよい。例えば、第1時点t1aをなすタイミングは、この温度制御システム200の外部から通信部16を介して、トリガ信号が入力されたタイミング、例えば図6(B)中に破線の円で囲んで示す期間tn内であってもよい。これにより、ユーザがこの温度制御システム200の外部からトリガ信号を入力したタイミングで抵抗閾値Rthが更新して設定される。この結果、ユーザの利便性が高まる。
(変形例1)
上の例では、現在の抵抗値Rsが抵抗閾値Rthと一致したとき、すなわち、図7中に補助線Q1で示したように、Rs=Rthとなった時点td100で、ヒータ20が劣化したと判定するものとした。しかしながら、これに限られるものではない。演算部11は比較判定部56として働いて、現在の抵抗値Rsが、抵抗閾値Rthに対して1よりも小さい予め定められた係数(例えば、0.8)を乗じて得られた値と一致したとき、ヒータ20の劣化が係数(この例では、0.8)に応じた進度にあると判定してもよい。
具体的には、図7中に補助線Q2で示すように、Rs=0.8×Rthとなった時点td80で、ヒータ20の劣化が係数0.8に応じた進度にあると判定する。このとき、演算部11は警報信号作成部57として働いて、ヒータ20の劣化の進度を表す警報信号(これを符号AS2で表す。)を作成する。これにより、図2中に示す警報器18は、この警報信号AS2を受けて、ユーザに対してヒータ20が劣化の進度を報知する。
この報知(これを警報A2と呼ぶ。)を受けたユーザは、ヒータ20の劣化の進度に応じて、ヒータ20を新品に交換する準備をしておくことができる。または、安全のため、ヒータ20の劣化の進度が1になる前に、早期にヒータ20を新品に交換することができる。なお、演算部11は、通信部16を介して、外部の図示しない装置へ警報信号AS2を送信してもよい。
この劣化の進度を表す警報A2は、警報A1とは区別可能であるのが望ましい。例えば、警報A2は、警報A1のブザー音に対して音の高さ若しくは断続周期が異なる、および/または、警報A1のLED点滅に対して発光色若しくは点滅周期が異なるのが望ましい。
また、劣化の進度を表す「1よりも小さい予め定められた係数」は、0〜1の範囲内で定められ、好ましくは0.5〜1の範囲内で定められ、また、より好ましくは、0.8または0.9のような1に近い数字として定められる。
(変形例2)
上の例では、図5のステップS66で、演算部11は抵抗閾値設定部55として働いて、目標電力値PWtarget、電力最大値PWmax、および、第1抵抗値R1に基づいて、ヒータ20が劣化したか否かを判定するための抵抗閾値Rthを設定(または更新)した。しかしながら、これに限られるものではない。抵抗閾値Rthに代えて、電流閾値Ithを設定してもよい。この場合において、主として既述の劣化判定処理と異なる点を次に説明する。
具体的には、第1時点t1aにおいて、図5のフロー(新たなターン)のステップS61で、現在の電流値を第1電流値I1として記憶部14に保存しておく。図5のステップS62の処理(電熱線20xが示す現在の抵抗値を第1抵抗値R1として算出する処理)は省略され得る。図5のステップS65では、上の例で述べたのと同様に、目標電力値PWtarget、電力最大値PWmaxを求める。
次に、図5のステップS66で、演算部11は電流閾値設定部として働いて、ヒータ20が劣化したか否かを判定するための電流閾値Ithを設定する。この電流閾値Ithは、操作量MVに応じたデューティが100%になるとき、ヒータ20へ供給される電力が目標電力値PWtargetになるレベルに設定される。具体的には、電流閾値Ithは、目標電力値PWtarget、電力最大値PWmax、および、第1電流値(第1時点t1aでの通電電流値)I1に基づいて、
Ith=I1×PWtarget/PWmax …(Eq.2)
なる計算式に応じて設定される。設定された電流閾値Ithは、図2中に示した記憶部14に記憶される。
次に、第1時点t1aよりも後の、図5のフロー(新たなターン)のステップS61で、演算部11は出力電圧測定部51および出力電流測定部(現在電流値測定部)52として働いて、現在の電圧値Vと電流値Iを求める。その後、ステップS67,S68で、演算部11は比較判定部56として働いて、現在の電流値Iと電流閾値Ithとを比較して、ヒータ20が劣化したか否かを判定する。具体的には、演算部11は、例えば、I>Ithであるとき、未だヒータ20が劣化していないと判定する一方、I=Ithになったとき、ヒータ20が劣化したと判定する。
このようにした場合も、既述の抵抗閾値Rthを設定した場合と同様に、ヒータ20が劣化したことを自動的に検知して、報知できる。この報知を受けたユーザは、ヒータ20を新品に交換したり、電源電圧を高めたりするなど、迅速に対処できる。これにより、この温度制御システム200を用いて生産された製品が不良品になってしまう(または品質低下が起こる)のを未然に防止できる。
なお、上述の温度制御方法を、ソフトウェア(コンピュータプログラム)として、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル万能ディスク)、フラッシュメモリなどの非一時的(non-transitory)にデータを記憶可能な記録媒体に記録してもよい。このような記録媒体に記録されたソフトウェアを、パーソナルコンピュータ、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタンツ)、スマートフォン、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)などの実質的なコンピュータ装置にインストールすることによって、それらのコンピュータ装置に、上述の温度制御方法を実行させることができる。
上の例では、温度コントローラ100は、ヒータ20の温度をオンオフ制御信号Ctlによってデジタル制御したが、これに限られるものではない。温度コントローラ100は、ヒータ20の温度をアナログ出力によって制御してもよい。
以上の実施形態は例示であり、この発明の範囲から離れることなく様々な変形が可能である。上述した複数の実施の形態は、それぞれ単独で成立し得るものであるが、実施の形態同士の組みあわせも可能である。また、異なる実施の形態の中の種々の特徴も、それぞれ単独で成立し得るものであるが、異なる実施の形態の中の特徴同士の組みあわせも可能である。
11 演算部
14 記憶部
18 警報器
20 ヒータ
20x 電熱線
70 電圧計
71 電流計
100 温度コントローラ
200 温度制御システム

Claims (11)

  1. 加熱対象物に搭載された電気抵抗ヒータおよび温度センサを備え、この温度センサが出力する上記加熱対象物の温度に基づいて上記電気抵抗ヒータへの通電電流を制御する温度制御システムであって、
    上記加熱対象物を予め定められた目標温度に制御するための操作量を作成し、電源から上記電気抵抗ヒータへ上記操作量に応じて通電電流を流して、上記加熱対象物の温度を制御する温度制御部と、
    上記加熱対象物の温度制御中で上記加熱対象物が上記目標温度にある第1時点での、上記電気抵抗ヒータに対する印加電圧値、通電電流値、および、上記操作量に基づいて、上記電気抵抗ヒータへ供給された電力値を目標電力値として求めるとともに、上記電源から上記電気抵抗ヒータへ供給可能な電力最大値を求めるヒータ電力演算部と、
    上記印加電圧値と上記通電電流値に基づいて、上記第1時点で上記電気抵抗ヒータが示した第1抵抗値を算出する第1抵抗値演算部と、
    上記目標電力値、上記電力最大値、および、上記第1抵抗値に基づいて、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定するための抵抗閾値を設定する抵抗閾値設定部と、
    上記第1時点よりも後の上記加熱対象物の温度制御中に、上記電気抵抗ヒータに対する印加電圧値と通電電流値に基づいて、上記電気抵抗ヒータが示す現在の抵抗値を求める現在抵抗値演算部と、
    上記現在の抵抗値と上記抵抗閾値とを比較して、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定する比較判定部と、
    上記電気抵抗ヒータが劣化したと判定された時、上記電気抵抗ヒータが劣化したことを報知する警報部と
    を備えたことを特徴とする温度制御システム。
  2. 請求項1に記載の温度制御システムにおいて、
    上記抵抗閾値設定部は、上記目標電力値をPWtarget、上記電力最大値をPWmax、上記第1抵抗値をR1、上記抵抗閾値をRthとそれぞれ表すとき、
    Rth=R1×PWmax/PWtarget
    なる計算式に応じて、上記抵抗閾値を設定することを特徴とする温度制御システム。
  3. 請求項2に記載の温度制御システムにおいて、
    上記比較判定部は、上記現在の抵抗値が上記抵抗閾値と一致したとき、上記電気抵抗ヒータが劣化したと判定することを特徴とする温度制御システム。
  4. 請求項2または3に記載の温度制御システムにおいて、
    上記比較判定部は、上記現在の抵抗値が、上記抵抗閾値に対して1よりも小さい予め定められた係数を乗じて得られた値と一致したとき、上記電気抵抗ヒータの劣化が上記係数に応じた進度にあると判定し、
    上記警報部は、上記電気抵抗ヒータの劣化について上記進度を表す報知を行う
    ことを特徴とする温度制御システム。
  5. 請求項1から4までのいずれか一つに記載の温度制御システムにおいて、
    上記第1時点は、上記温度制御部が上記加熱対象物の温度制御を開始した後、上記加熱対象物が上記目標温度に制御された直後のタイミングであることを特徴とする温度制御システム。
  6. 請求項5に記載の温度制御システムにおいて、
    上記第1時点をなすタイミングは、この温度制御システムの外部からトリガ信号が入力されたタイミングであることを特徴とする温度制御システム。
  7. 加熱対象物に搭載された電気抵抗ヒータおよび温度センサを用い、この温度センサが出力する上記加熱対象物の温度に基づいて上記電気抵抗ヒータへの通電電流を制御する温度制御システムのための温度制御方法であって、
    上記加熱対象物を予め定められた目標温度に制御するための操作量を作成し、電源から上記電気抵抗ヒータへ上記操作量に応じて通電電流を流して、上記加熱対象物の温度を制御し、
    上記加熱対象物の温度制御中で上記加熱対象物が上記目標温度にある第1時点での、上記電気抵抗ヒータに対する印加電圧値、通電電流値、および、上記操作量に基づいて、上記電気抵抗ヒータへ供給された電力値を目標電力値として求めるとともに、上記電源から上記電気抵抗ヒータへ供給可能な電力最大値を求め、
    上記印加電圧値と上記通電電流値に基づいて、上記第1時点で上記電気抵抗ヒータが示した第1抵抗値を算出し、
    上記目標電力値、上記電力最大値、および、上記第1抵抗値に基づいて、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定するための抵抗閾値を設定し、
    上記第1時点よりも後の上記加熱対象物の温度制御中に、上記電気抵抗ヒータに対する印加電圧値と通電電流値に基づいて、上記電気抵抗ヒータが示す現在の抵抗値を求め、
    上記現在の抵抗値と上記抵抗閾値とを比較して、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定し、
    上記電気抵抗ヒータが劣化したと判定された時、上記電気抵抗ヒータが劣化したことを報知する
    ことを特徴とする温度制御方法。
  8. 加熱対象物に搭載された電気抵抗ヒータおよび温度センサを備え、この温度センサが出力する上記加熱対象物の温度に基づいて上記電気抵抗ヒータへの通電電流を制御する温度制御システムであって、
    上記加熱対象物を予め定められた目標温度に制御するための操作量を作成し、電源から上記電気抵抗ヒータへ上記操作量に応じて通電電流を流して、上記加熱対象物の温度を制御する温度制御部と、
    上記加熱対象物の温度制御中で上記加熱対象物が上記目標温度にある第1時点での、上記電気抵抗ヒータに対する印加電圧値、通電電流値、および、上記操作量に基づいて、上記電気抵抗ヒータへ供給された電力値を目標電力値として求めるとともに、上記電源から上記電気抵抗ヒータへ供給可能な電力最大値を求めるヒータ電力演算部と、
    上記目標電力値、上記電力最大値、および、上記第1時点での上記通電電流値に基づいて、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定するための電流閾値を設定する電流閾値設定部と、
    上記第1時点よりも後の上記加熱対象物の温度制御中に、上記電気抵抗ヒータに対する現在の通電電流値を測定する現在電流値測定部と、
    上記現在の通電電流値と上記電流閾値とを比較して、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定する比較判定部と、
    上記電気抵抗ヒータが劣化したと判定された時、上記電気抵抗ヒータが劣化したことを報知する警報部と
    を備えたことを特徴とする温度制御システム。
  9. 請求項8に記載の温度制御システムにおいて、
    上記電流閾値設定部は、上記目標電力値をPWtarget、上記電力最大値をPWmax、上記第1時点での上記通電電流値をI1、上記電流閾値をIthとそれぞれ表すとき、
    Ith=I1×PWtarget/PWmax
    なる計算式に応じて、上記電流閾値を設定することを特徴とする温度制御システム。
  10. 加熱対象物に搭載された電気抵抗ヒータおよび温度センサを備え、この温度センサが出力する上記加熱対象物の温度に基づいて上記電気抵抗ヒータへの通電電流を制御する温度制御システムのための温度制御方法であって、
    上記加熱対象物を予め定められた目標温度に制御するための操作量を作成し、電源から上記電気抵抗ヒータへ上記操作量に応じて通電電流を流して、上記加熱対象物の温度を制御し、
    上記加熱対象物の温度制御中で上記加熱対象物が上記目標温度にある第1時点での、上記電気抵抗ヒータに対する印加電圧値、通電電流値、および、上記操作量に基づいて、上記電気抵抗ヒータへ供給された電力値を目標電力値として求めるとともに、上記電源から上記電気抵抗ヒータへ供給可能な電力最大値を求め、
    上記目標電力値、上記電力最大値、および、上記第1時点での上記通電電流値に基づいて、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定するための電流閾値を設定し、
    上記第1時点よりも後の上記加熱対象物の温度制御中に、上記電気抵抗ヒータに対する現在の通電電流値を測定し、
    上記現在の通電電流値と上記電流閾値とを比較して、上記電気抵抗ヒータが劣化したか否かを判定し、
    上記電気抵抗ヒータが劣化したと判定された時、上記電気抵抗ヒータが劣化したことを報知する
    ことを特徴とする温度制御方法。
  11. 請求項7または10に記載の温度制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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