JP7068116B2 - 水処理システム及び水処理システムに用いられるドロー溶液 - Google Patents

水処理システム及び水処理システムに用いられるドロー溶液 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、水処理システム及び作業媒体に関する。
溶質濃度の低い溶液と高い溶液とを浸透膜で隔離すると、低い濃度の溶液の溶媒は浸透膜を透過して高い濃度の溶液側に移動する。この溶媒が移動する現象を利用することにより、海水淡水化などの脱塩を行う脱塩システム、タービンを回して発電する浸透圧発電システムが知られている。また、これを利用した食品、汚泥を濃縮する濃縮システムも知られている。このとき濃度の高い側に使用されるのが作業媒体(ドロー溶液:Draw solution)で、これまで種々のものが提案されている。
ドロー溶液の溶質は、一般に食塩が用いられている。有機塩もドロー溶液の溶質として用いられている。しかしながら、有機塩のドロー溶液は水の透過流束が食塩のドロー溶液に比べて劣っている。
2種以上の溶質を混合したドロー溶液が提案されている。複数の無機塩の混合物は、相乗効果が観測されるが、無機塩とサッカロースの場合には逆効果で浸透膜を通過する流束が下がることもある。
特表2013-518718号公報
本発明が解決しようとする課題は、低コストで水を分離することができる水処理システム及び作業媒体を提供することである。
実施形態の水処理システムは、
被処理水を収容する第1チャンバーと浸透圧を誘起するドロー溶液を収容する第2チャンバーとを区画する浸透膜を備える第1処理容器を有する浸透圧発生器と、ドロー溶液から二酸化炭素を放出させる二酸化炭素放出手段、相分離したドロー溶液を分離させる相分離手段とドロー溶液に二酸化炭素を吸収させる二酸化炭素導入手段を有する濃縮器とを有する。ドロー溶液がアミン化合物を含む。アミン化合物は、式(1)又は(2)で表される化合物である。式(1)中のRは、炭素数が1から3の直鎖状のアルキル鎖である。式(2)中のRは、炭素数が1から3の直鎖状のアルキル鎖である。式(2)中のRからRのいずれか一つは、メチル基又はエチル基である。
第1実施形態に係る水処理システムの概略図。 実施形態に係る溶質の化学式。 第2実施形態に係る脱塩システムの概略図。 第3実施形態に係る浸透圧発電システムの概略図。 比較例に係る溶質の化学式。
以下、実施形態の水処理システムと水処理システムに使用される作業媒体を説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係る水処理システムの概略図である。水処理システム100は、被処理水Aを収容する第1チャンバー13と作業媒体Bを収容する第2チャンバー14とを区画する浸透膜12を備える第1処理容器11を有する浸透圧発生器1と濃縮器2において、浸透圧発生器1で作業媒体Bが浸透圧を誘起し、濃縮器2において、作業媒体Bへの炭酸ガスの吸収と作業媒体Bからの二酸化炭素の放出を行う。
このような水処理システム100によれば、第1チャンバー13内の被処理水Aと第2チャンバー14内の作業媒体Bとの間で生じる浸透圧差により第1チャンバー13内の被処理水A中の水Cが浸透膜12を透過して第2チャンバー14内の作業媒体Bに移動する。
作業媒体Bは、炭酸ガスの吸収によって、浸透圧を誘起しやすくなる。そして、作業媒体Bは、炭酸ガスを放出することによって、水との分離を行い、作業媒体Bが濃縮される。作業媒体Bの濃縮には、固-液分離、又は、液-液分離を行う。濃縮された作業媒体Bに炭酸ガスを吸収させることによって、再び浸透圧を誘起しやすい媒体にすることが可能となる。従って、実施形態では、低コストで水処理が行われる。
実施形態の作業媒体Bを用いることで、第1チャンバー13内の被処理水A中の水Cを大きな透過流束で浸透膜を透過して第2チャンバー14内の作業媒体Bに移動させることが可能になる点で、実施形態の水処理システムは好ましい。実施形態の作業媒体Bは、低コストで運転することができる水処理システム及び水処理システムに使用される。
第1処理容器11は、浸透膜12によって、第1チャンバー13と第2チャンバー14とに区画が隔てられている。第1処理容器11は、第1チャンバー13に被処理水Aを収容し、第2チャンバー14に作業媒体Bを収容する樹脂製又は金属製の容器である。
浸透膜12は、例えば正浸透膜(Forward Osmosis Membrane:FO膜)であっても逆浸透膜(Reverse Osmosis Membrane:RO膜)であってもよい。好ましい浸透膜は、FO膜である。
浸透膜12は、例えば酢酸セルロース膜、ポリアミド膜などを用いることができる。浸透膜は、45μm以上250μm以下の厚さを有することが好ましい。
第1チャンバー13は、被処理水Aを収容する第1処理容器11内の領域であって、浸透膜12によって区画が隔てられている。第1チャンバー13には、被処理水Aが導入排出される図示しない導入排出経路を設けてもよい。
被処理水Aは、作業媒体よりも溶質濃度の低い液体である。被処理水Aは、例えば塩水(海水等)、湖水、河川水、沼水、生活排水、産業廃水又はそれらの混合物を挙げることができる。被処理水Aが塩水の場合、塩水の塩(塩化ナトリウム)濃度は例えば、0.05%~8%であればよい。被処理水Aは、塩化ナトリウム、塩化マグネシウムや硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、塩化カリウムなどの塩や浮遊物質を含み、水以外の物質が濃縮される。
第2チャンバー14は、作業媒体Bを収容する第1処理容器11内の領域であって、浸透膜12によって区画が隔てられている。
濃縮器2は、作業媒体Bから二酸化炭素を放出させる二酸化炭素放出手段、相分離した作業媒体Bを分離させる相分離手段と作業媒体Bに二酸化炭素を吸収させる二酸化炭素導入手段を含む。また、濃縮器2は、濃縮された作業媒体Bを貯蔵する貯蔵手段をさらに含んでもよい。相分離手段は、3相分離型の遠心分離機などを利用することができる。二酸化炭素導入手段は、二酸化炭素のバブリング装置などを利用してもよいし、作業媒体Bにドライアイス(固体二酸化炭素)を投入してもよい。二酸化炭素放出手段は、加温装置や不活性ガスのバブリング装置などを利用することができる。加温装置には、排熱を利用した熱交換器を採用することがエネルギーコストの観点から好ましい。また、二酸化炭素導入手段で利用される二酸化炭素は、二酸化炭素放出手段によって放出された二酸化炭素を利用してもよいし、化石燃料を用いた発電所の排ガス中などの二酸化炭素を精製したガスを利用してもよい。
第1実施形態の作業媒体Bは、溶液中の二酸化炭素濃度に応じて特性が変化する液体となるアミン化合物を含む。実施形態の作業媒体Bは、二酸化炭素濃度が高まることでアミン化合物の価数が増加して浸透圧を誘起する。そして、作業媒体Bの二酸化炭素濃度を下げると、アミン化合物が水と分離するため作業媒体Bの濃縮が可能となる。そして、再度、作業媒体Bの二酸化炭素濃度を高めることで、浸透圧の誘起性に優れた媒体となる。
作業媒体B中の二酸化炭素濃度を変化させるプロセス及び水との分離は低エネルギーであるため、低コストでの水処理運転が可能となる。
作業媒体Bの濃縮によって生じた水には、低濃度のアミン化合物が含まれる場合がある。これは、アミン化合物の損失である。また、水処理が淡水化であれば、作業媒体Bの濃縮によって生じた水の不純物となってしまう。そこで、作業媒体Bの濃縮によって生じた水に低濃度のアミン化合物が含まれる場合は、作業媒体Bの濃縮によって生じた水を逆浸透膜分離器で処理し、アミン化合物を含む液体を濃縮し、作業媒体Bに戻し、また、生成された水を得ることができる。逆浸透膜分離器での操作において、処理する液体中のアミン化合物濃度は低いため、逆浸透膜分離器のみで濃縮処理するよりも低エネルギーで水処理を行うことができる。濃縮器2において、逆浸透膜分離を行う場合と、実施形態の濃縮を行う場合とでは、コストの差が大きく、実施形態の水処理は、コストの点で優れている。
実施形態のアミン化合物は、媒体中の二酸化炭素濃度で水に対する溶解度が変化する。この特性を利用して、作業媒体Bの濃縮を行う。作業媒体Bに二酸化炭素を吸収させる方法としては、例えば、二酸化炭素を含んだ気体を作業媒体Bに吹き込めばよい。このとき、温度が高すぎると二酸化炭素が放出されてしまうため80℃以下で二酸化炭素を作業媒体Bに吹き込めばよい。また、作業媒体B中の二酸化炭素を放出させるには、窒素ガスなどの不活性ガスを吹き込めばよい。このとき、作業媒体Bの沸点未満の温度に加熱することで、二酸化炭素の放出速度が高まる。浸透圧発生器1に導入されるときの作業媒体B中の二酸化炭素濃度は、作業媒体Bのモル濃度を1としたときに1以上3以下である。導入された二酸化炭素濃度は作業媒体Bの13C定量NMRを測定することで確認することができる。測定には、重溶媒と作業媒体Bを隔てることが可能な二重管を利用する。得られたピークの積分値比率から、作業媒体Bに含まれるアミン化合物と、二酸化炭素導入量のモル濃度比を算出することができる。
作業媒体B中の二酸化炭素濃度が高まると、作業媒体B(水)に対するアミン化合物の溶解度が高まり、作業媒体Bは水溶液化する。一方、作業媒体B中の二酸化炭素濃度が低下すると、作業媒体B(水)に対するアミンの溶解度が低下し、作業媒体Bは、固-液分離状態、又は、液-液分離状態となる。
固-液分離状態となる場合は、液体をろ過するなどして固体を回収し、固体を水に溶解させて濃縮された作業媒体Bを得ることができる。固体を溶解させる際には、溶液中に、二酸化炭素を吹き込むなどして、溶液中の二酸化炭素濃度を高めて固体を溶解させる。
また、液-液分離状態となる場合は、デカンテーション又は分液ロート、液液抽出装置を用いて上相又は下相を回収し、高濃度のアミン化合物を含む相を水に溶解させて濃縮された作業媒体Bを得ることができる。高濃度のアミン化合物含む相を水溶解させる際には、溶液中に、二酸化炭素を吹き込むなどして、溶液中の二酸化炭素濃度を高めて高濃度のアミン化合物含む相を水に溶解させる。
作業媒体B(水)に対するアミン化合物の溶解度が二酸化炭素濃度によって大きく異なると、作業媒体Bの濃縮が容易となる。そこで、二酸化炭素の吸収後のアミン化合物の水に対する溶解度は、二酸化炭素の放出後のアミン化合物の水に対する溶解度の4倍以上であるアミン化合物を用いることが好ましい。
したがって、実施形態では、被処理水Aの脱塩、濃縮等の処理を効率的に実施し得る、低コストにて運転可能な水処理システム及び水処理システム用の作業媒体Bを提供できる。実施形態の水処理システムは、回転体をさらに有し、浸透圧の誘起によって、水流が生じ、水流によって回転体を回転させて発電する水処理システムとして利用することも好ましい。
作業媒体Bに含まれる溶質は、二酸化炭素濃度に応じて水との親和性が変化する化合物である。実施形態の作業媒体Bは、第1チャンバー13内の被処理水A中の水が浸透膜12を透過して第2チャンバー14内の作業媒体Bに移動する際、溶質損失(Js mmol/mh)が低く、高い透過流束(Jw L/mh)を発生させることができる。
具体的なアミン化合物は、図2の式(1)に示す化合物である。化合物の構造は、1H-NMR、13C-NMR分析をすることによって測定される。
式(1)のアミン化合物は、溶液中の二酸化炭素濃度が低くなると、水系の相と溶質が濃縮された有機溶媒系の相に相分離する性質を有する。二酸化炭素濃度が高いときは、式(1)のアミン化合物は、水に対する溶解性が高いため、溶液中で溶解している。そして、溶液中の二酸化炭素濃度が低くなると、アミン化合物は、溶液中での溶解度が低下し、水系の相と溶質が濃縮された有機溶媒系の相に分離する。溶質が濃縮された有機溶媒系の相を回収することで、経済的に、アミン化合物が濃縮された水溶液を得ることができる。式(1)のアミン化合物は、水系の相と溶質が濃縮された有機溶媒系の相への相分離率が高いため、経済的に水処理をすることができる。
式(1)中のRは、炭素数が1から3の直鎖状のアルキル鎖である。式(1)中のRは、炭素数が3の直鎖状のアルキル鎖であることが好ましい。
また、他にも、式(1)の化合物とは異なる具体的なアミン化合物として、図2の式(2)に示す化合物が挙げられる。化合物の構造は、1H-NMR、13C-NMR分析をすることによって測定される。
式(1)のアミン化合物は、溶液中の二酸化炭素濃度が低くなると、水系の相と溶質が濃縮された有機溶媒系の相に相分離する性質を有する。二酸化炭素濃度が高いときは、式(1)のアミン化合物は、水に対する溶解性が高いため、溶液中で溶解している。そして、溶液中の二酸化炭素濃度が低くなると、アミン化合物は、溶液中での溶解度が低下し、水系の相と溶質が濃縮された有機溶媒系の相に分離する。溶質が濃縮された有機溶媒系の相を回収することで、経済的に、アミン化合物が濃縮された水溶液を得ることができる。式(1)のアミン化合物は、水系の相と溶質が濃縮された有機溶媒系の相への相分離率が高いため、経済的に水処理をすることができる。
式(2)中のRは、炭素数が1から3の直鎖状のアルキル鎖である。式(2)中のRからRのいずれか一つは、メチル基又はエチル基であり、他の三つは水素である。
作業媒体中の溶質である式(1)又は式(2)であらわされる化合物の濃度は、使用されるべき被処理水中の溶質の濃度、式(1)又は式(2)であらわされる化合物の特性に基づいて調節することが望ましい。通常、作業媒体中のアミン化合物の濃度は10質量%以上70質量%以下、より好ましくは30質量%以上70質量%以下、最も好ましくは50質量%以上70質量%以下にすることが望ましい。ただし、粘度が上がってしまう場合など不都合が起こるときは濃度を下げる方向で調節する。濃度の上限に関してはその物質特有のイオン化した時の溶解度に依存する。
(第2実施形態)
次に、水処理システムの一つの例である脱塩システムを説明する。図3は第2実施形態に係る脱塩システムの概略図である。第2実施形態において、第1チャンバー13、被処理水A、第2チャンバー14、作業媒体Bと浸透膜12は、第1実施形態と共通する。被処理水Aは、海水などの塩水(塩化ナトリウム水溶液)である。第2実施形態に用いられる作業媒体Bは、第1実施形態の作業媒体Bである。図3以降では、水処理システム中の被処理水、作業媒体と水の符号は示していないが、これらの符号は、図1の水処理システムと共通する。実施形態2は、脱塩システムであるため、被処理水Aは塩水であるが、濃縮システムなどであれば、被処理水Aは、塩水に限られず、第1実施形態に記載した被処理水Aなどが用いられる。
脱塩システム200は、浸透圧発生器1と、濃縮器2と、濃縮作業媒体タンク3と、精製水タンク4と、逆浸透膜分離器5を備える。浸透圧発生器1と、濃縮器2と、逆浸透膜分離器5と、濃縮作業媒体タンク3は、この順序で接続されてループを形成している。浸透圧を誘起する作業媒体B(ドロー溶液)はこのループを循環する。すなわち、作業媒体Bは浸透圧発生器1、濃縮器2、逆浸透膜分離器5、濃縮作業媒体タンク3をこの順番で循環する。なお、上及び下は、図面に表された方向であり、例えば、濃縮作業媒体タンク3は、濃縮器2の上側にあり、浸透圧発生器1は、逆浸透膜分離器5の左側にある。
被処理水タンク15は、第1チャンバー13が位置する処理容器10の上部にパイプライン101aを通して接続されている。第1ポンプ16は、パイプライン101aに設けられている。濃縮された被処理水Aを排出するためのパイプライン101bは、第1チャンバー13が位置する第1処理容器11の下部に接続されている。
濃縮器2は、第2チャンバー14が位置する第1処理容器11下部にパイプライン101eを通して接続されている。さらに、濃縮器2は、濃縮作業媒体タンク3とパイプライ101dを通して接続されている。第3ポンプ18は、パイプライン101dに設けられている。第3チャンバー53が位置する第2処理容器51の上部にパイプライン101fを通して接続され、第3チャンバー53が位置する第2処理容器51の下部にパイプライン101gを通して接続されている。第3ポンプ18は、パイプライン101eに設けられている。
濃縮作業媒体タンク3は、第2チャンバー14が位置する第1処理容器11の上部にパイプライン101cを通して接続されている。第2ポンプ17は、パイプライン101cに設けられている。
精製水タンク4は、パイプライン101hを通して逆浸透膜分離器5と接続されている。精製水タンク4には、当該精製水タンク4内の精製された水を外部に送出して回収するためのパイプライン101iが接続されている。開閉弁41は、パイプライン101iに設けられる。例えば、精製水タンク4内の精製水が一定量を超えると開かれる。逆浸透膜分離器5を省略する場合は、パイプライン101hを通して濃縮器2と精製水タンクが接続する。
逆浸透膜分離器5は、例えば気密な第2処理容器51を備えている。第2処理容器51は、例えば逆浸透膜(RO膜又はNF膜)52により例えば水平方向に区画され、左側に第3チャンバー53が、右側に第4チャンバー54がそれぞれ形成されている。精製水タンク4にパイプライン101hを通して接続されている。精製水タンク4には、作業媒体Bを濃縮する際に逆浸透膜52を通って、第4チャンバーに移動した水(精製水)が収容される。
次に、図3に示す脱塩システム200による脱塩操作を説明する。
第1ポンプ16を駆動して被処理水A(例えば海水)を被処理水タンク15から浸透圧発生器1の第1チャンバー13内にパイプライン101aを通して供給する。海水の供給と前後して第2ポンプ17を駆動して濃縮作業媒体Bを濃縮作業媒体タンク4から浸透圧発生器1の第2チャンバー14内にパイプライン101cを通して供給する。このとき、第2チャンバー14に供給された濃縮作業媒体Bの溶質濃度は、第1チャンバー13に供給された海水の塩濃度に比べて高濃度である。このため、第1チャンバー13内の海水と第2チャンバー14内の濃縮作業媒体Bとの間で浸透圧差が生じ、海水中の水が浸透膜12を透過して第2チャンバー14内に移動する。第2チャンバー14内の濃縮作業媒体Bは、第1実施形態又は第2実施形態の溶質を含む水溶液で、高い浸透圧誘起作用を示す。このため、第1チャンバー13内の海水中の水が浸透膜12を透過して第2チャンバー14内の濃縮作業媒体Bに移動する際、高い透過流束を発生する。その結果、第1チャンバー13内の海水中の多くの水を第2チャンバー14の濃縮作業媒体Bに移動でき、塩水から水(純水)を取り出す高効率の脱塩処理を実行できる。
浸透圧発生器1において、海水中の水が第1チャンバー13から第2チャンバー14内の濃縮作業媒体Bに移動することにより、海水は濃縮海水として第1チャンバー13からパイプライン101bを通して排出され、濃縮作業媒体Bは移動した水で希釈される。実施形態の水処理システムが、被処理液Aの濃縮を行う場合は、パイプライン101bを通して排出された排水が回収される。
第2チャンバー14の希釈作業媒体Bは、濃縮器2にパイプライン101dを通して送出される。濃縮器2では、希釈作業媒体Bを加熱するなどして、希釈作業媒体Bから二酸化炭素を放出する。二酸化炭素を放出した作業媒体Bは相分離している。相分離した作業媒体Bを固液分離又は液液分離して、水を回収する。回収した水は、パイプライン101fを通して逆浸透膜分離器5の第3チャンバー53に移動する。第3チャンバー53に移動した水には、溶質として用いた少量のアミン化合物が含まれている場合があり、これを逆浸透膜分離器5で濃縮する。アミン化合物が濃縮された水は、パイプライン101gを通り、濃縮された作業媒体Bと混合される。逆浸透膜分離器5で第4チャンバー54に移動した精製水は、パイプライン101hを通り、精製水タンク4へ移動する。
濃縮器2では、濃縮された作業媒体Bに二酸化炭素を吸収させて、再びアミン化合物を水に溶解させる。固液分離を行った場合は、必要に応じて水を添加するなどして、公的な作業媒体Bの濃度に調整してもよい。アミン水溶液になった濃縮作業媒体Bは、第3チャンバー53から濃縮作業媒体タンク3に送出される。濃縮作業媒体タンク3内の濃縮作業媒体Bは、第2ポンプ17を駆動することにより浸透圧発生器1の第2チャンバー14内に供給され、前述したように塩水から水(純水)を取り出す脱塩処理に利用される。
他方、第4チャンバー24に移動した水(純水)は、パイプライン101iを通して純水タンク26に送出される。精製水タンク4内の水が一定量を超えると、開閉弁41を開き、パイプライン101hを通して外部に送出して水を回収する。
したがって、海水の脱塩処理(純水の回収)を効率的に実施し得る、低コストにて運転可能な脱塩システムを提供できる。かかるシステムは、濃縮を行う水処理システムにおいても、低コストにて運転が可能である。
なお、図3に示す脱塩システム200において、浸透圧発生器は第1処理容器11を浸透膜により水平方向に区画して第1チャンバー13、第2チャンバー14を形成したが、第1処理容器を浸透膜により上下に区画して第1チャンバー13を、第2チャンバー14を形成してもよい。
脱塩処理を行うことにより、作業媒体Bの溶質濃度が低下した場合は、濃縮作業媒体タンク4などにおいて、溶質の添加を行うことが好ましい。
図3に示す脱塩システム200において、希釈作業媒体Bの濃縮は逆浸透膜(RO膜、NF膜)を備える逆浸透膜分離器5で行う場合に限らず、希釈作業媒体Bの水を除去するものであればいかなる装置で行ってもよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る水処理システムの一つの例である浸透圧発電システム300を説明する。図4は第3実施形態に係る浸透圧発電システムの概略図である。なお、図4において図3と同様な部材は同符号を付して説明を省略する。第3実施形態に用いられる作業媒体は、第1実施形態の作業媒体Bである。
浸透圧発電システム300は、水流を発生させる浸透圧発生器1と、浸透圧発生器1で発生した水流で発電を行う回転体6を備える。
浸透圧発電システム300は、水を収容する第1チャンバー13と、浸透圧を誘起する作業媒体B(ドロー溶液)を収容する第2チャンバー14と、第1チャンバー13と第2チャンバー14とを区画する浸透膜12と、第2チャンバー14に接続された圧力交換器7と、圧力交換器7に接続された回転体6とを備える。このような水処理システムによれば、第1チャンバー13内の水と第2チャンバー14内の作業媒体Bとの間で生じる浸透圧差により第1チャンバー13内の水が浸透膜12を透過して第2チャンバー14内の作業媒体Bに移動する。水が作業媒体Bに移動することに伴う水流により回転体62を回して発電する。
第3実施形態は、作業媒体Bが実施形態の溶質を含む水溶液で、高い浸透圧の誘起作用を示す。このため、第1チャンバー13内の水が浸透膜12を透過して第2チャンバー14内の作業媒体Bに移動する際、高い透過流束を発生させることができる。その結果、水が移動された作業媒体Bは高い圧力を持つ水流になるため、回転体6をより高い速度で回して発電することができる。したがって、回転体6を効率的に回転して発電し得る、低コストにて運転可能な水処理システムを提供できる。
回転体82は、例えばタービン、水車を用いることができる。
浸透圧発電システム300は、浸透圧発生器1の第2チャンバー14が位置する第1処理容器11の下部(作業媒体B出口側)に接続したパイプライン101eにおいて、圧力交換器7及び回転体6が作業媒体Bの流れ方向に沿ってこの順序で設けられている。また、第2チャンバー14が位置する第1処理容器11の上部と濃縮作業媒体タンク3とを接続するパイプライン101cにおいて、第2ポンプ17より作業媒体Bの流れ方向の下流側のパイプライン101c部分が圧力交換器7を経由して第2チャンバー14が位置する第1処理容器11の上部に接続されている。すなわち、浸透圧発生器1において水が第1チャンバー13から浸透膜12を透過して第2チャンバー14に移動したときに発生した流束を有する希釈作業媒体Bは、第2チャンバー14が位置する第1処理容器11の下部から圧力交換器7が設けられたパイプライン101eを通して流出される。この間、濃縮作業媒体タンク3から流出した濃縮作業媒体Bが流通するパイプライン101cは圧力交換器7を経由する。このため、当該濃縮作業媒体Bは、圧力交換器7で第2チャンバー14から流出する希釈作業媒体Bと圧力交換され、希釈作業媒体Bは圧力を下げ、回転体6へ流れる濃縮作業媒体Bは圧力を上昇する。
なお、浸透圧発電システム300において、被処理水タンク15内には水が収容される。
次に、図4に示す浸透圧発電システム300による発電操作を説明する。
第1ポンプ16を駆動して水を被処理水タンク15から浸透圧発生器1の第1チャンバー13内にパイプライン101aを通して供給する。水の供給と前後して第2ポンプ17を駆動して濃縮作業媒体Bを濃縮作業媒体タンク3から浸透圧発生器1の第2チャンバー14内にパイプライン101cを通して供給する。第2チャンバー14に供給された濃縮作業媒体Bは、第1チャンバー13に供給された溶媒のみの水に対して十分に高濃度である。このため、第1チャンバー13内の水と第2チャンバー14内の濃縮作業媒体Bとの間で浸透圧差が生じ、水が浸透膜12を透過して第2チャンバー14内に移動する。このとき、第2チャンバー14内の作業媒体Bは、実施形態の溶質を含む水溶液で、高い浸透圧の誘起作用を示す。このため、第1チャンバー13内の水が浸透膜12を透過して第2チャンバー14内の作業媒体Bに移動する際、高い透過流束を発生する。その結果、第1チャンバー13内の多くの水を第2チャンバー14の濃縮作業媒体Bに移動でき、水により希釈された高い圧力を持つ希釈作業媒体Bが生成される。なお、第1チャンバー13内の水はパイプライン101bを通して排出される。
第2チャンバー14の高い圧力を持つ希釈作業媒体Bは、濃縮器2にパイプライン101eを通して送出され、貯留される。圧力交換器7及び回転体6がパイプライン101eに作業媒体Bの流れ方向に沿ってこの順序で設けられている。
このため、前述したように圧力交換器7では濃縮作業媒体タンク3からパイプライン101cを通して流れる濃縮作業媒体Bと第2チャンバー14から(回転体6を通って)パイプライン101eを通して流れる高い圧力を持つ希釈作業媒体Bとの間で圧力交換がなされ、希釈作業媒体Bの圧力を下げ、濃縮作業媒体Bの圧力を上昇させる。圧力交換により適正な圧力を持つ希釈作業媒体Bは回転体6に流れ、それを効率的に回転させて発電する。また、圧力交換により適正な圧力を持つ濃縮作業媒体Bは第2チャンバー14に供給される。
濃縮器2では、第2実施形態と同様の作業媒体Bの濃縮及び逆浸透膜分離器5による精製が行われ、濃縮されたアミン水溶液の作業媒体Bは、濃縮作業媒体タンク3に貯蔵される。
なお、図4に示す浸透圧発電システム300において、浸透圧発生器は第1処理容器11を浸透膜12により水平方向に区画して第1チャンバー13、第2チャンバー14を形成したが、第1処理容器11を浸透膜により上下に区画して第1チャンバー13、第2チャンバー14を形成してもよい。
図4に示す浸透圧発電システム300において、浸透圧発生器1の第1チャンバー13内の水をパイプライン101bを通して外部に送出したが、パイプライン101bを被処理水タンク15に接続して被処理水タンク15、パイプライン101a、浸透圧発生器1の第1チャンバー13、パイプライン101bのループを作ってもよい。
以下、実施例を説明する。
正浸透試験は以下の通り行った。FOセルにHTI社製CTA-ES膜をセットし、膜の活性面側に被処理水として純水を入れ、その後、支持層側に作業媒体を入れた。支持層側に入れた作業媒体には、あらかじめ十分な二酸化炭素がバブリングされて、アミン水溶液の状態になっている。作業媒体を入れ終わった時間を0分とし、20分静置した。試験後、活性面側の液体の重量を測定し、液体の比重を1として試験前後の差分から透過流束(Jw)を算出した。また、試験後の活性面側の液体中の全有機炭素濃度を全有機炭素計で、陽イオン濃度をイオンクロマトグラフで測定し、溶質の損失(Js)を算出した。また、試験後の作業媒体を80℃に加熱しながら窒素ガスをバブリングして作業媒体の濃縮を行った。そして、相分離した実施例(比較例)では、次の計算から相分離率(%)求めた。相分離率(%)([100-(B×D)/(A×C)]×100)は、二酸化炭素がバブリングされたアミン水溶液のアミン化合物の濃度A(mg/L)と体積C(L)、相分離後の水系の相のアミン化合物の濃度B(mg/L)とその体積D(L)を用いて求める。作業媒体に含まれる溶質その濃度及び実験結果を表1に示す。なお、作業媒体に含まれる溶質は、図2及び図5に記載の化合物である。実施例1は、Rが炭素数3の直鎖状アルキル鎖である。実施例2は、Rが炭素数3の直鎖状アルキル鎖であり、Rがメチル基であり、R、RとRは水素である。
Figure 0007068116000001
表1から式(1)と(2)の化合物を用いた実施例では、作業媒体中の二酸化炭素濃度を操作することによって、作業媒体の濃縮が行えることが確認された。実施例のJs/Jwはいずれも0.5以下であるため、FO処理による作業媒体の損失が少なく、低コストで水の分離を行うことができる。また、実施例の相分離率は、いずれも非常に高いため、水を回収するにあたって、後処理に想定される膜分離への負荷が小さくなり、低コストで水の分離を行うことができる。
また、これらの浸透圧作用によって生じる水流を用いて発電することで、低コストに発電をすることができる。
明細書中、一部の元素は、元素記号のみで表している。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の種々の形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
A…被処理水、
B…作業媒体、
C…水
1…浸透圧発生器、
2…濃縮器、
3…濃縮作業媒体タンク、
4…精製水タンク、
5…逆浸透膜分離器、
11…第1処理容器、
12…浸透膜、
13…第1チャンバー、
14…第2チャンバー、
15…被処理水タンク、
16…第1ポンプ、
17…第2ポンプ、
18…第3ポンプ、
41…開閉弁、
51…第2処理容器、
52…逆浸透膜(RO膜、NF膜)、
53…第3チャンバー、
54…第4チャンバー、
100…水処理システム、
101…パイプライン、
200…脱塩システム、
300…浸透圧発電システム

Claims (9)

  1. 被処理水を収容する第1チャンバーと浸透圧を誘起するドロー溶液を収容する第2チャンバーとを区画する浸透膜を備える第1処理容器を有する浸透圧発生器と、
    前記ドロー溶液から二酸化炭素を放出させる二酸化炭素放出手段、相分離した前記ドロー溶液を分離させる相分離手段と前記ドロー溶液に二酸化炭素を吸収させる二酸化炭素導入手段を有する濃縮器とを有し、
    前記ドロー溶液がアミン化合物を含み、
    前記アミン化合物は、式(1)又は(2)で表される化合物であり、
    前記式(1)中のRは、炭素数が1から3の直鎖状のアルキル鎖であり、
    前記式(2)中のRは、炭素数が1から3の直鎖状のアルキル鎖であり、
    前記式(2)中のRからRのいずれか一つは、メチル基又はエチル基である水処理システム。
    Figure 0007068116000002
  2. 前記式(2)中のRからRのいずれか一つは、メチル基であり、他三つは水素である請求項1に記載の水処理システム。
  3. 前記ドロー溶液中のアミン化合物の濃度は10質量%以上70質量%以下である請求項1又は2に記載の水処理システム。
  4. 前記ドロー溶液中のアミン化合物は、二酸化炭素濃度が低下すると、固-液分離又は、液-液分離する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の水処理システム。
  5. 前記二酸化炭素の吸収後のアミン化合物の水に対する溶解度は、前記二酸化炭素の放出後のアミン化合物の水に対する溶解度の4倍以上である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の水処理システム。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の水処理システムは、回転体をさらに有し、
    前記浸透圧の誘起によって、水流が生じ、
    前記水流によって前記回転体を回転させて発電する水処理システム。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の水処理システムに用いられるドロー溶液
  8. アミン化合物を含み、
    前記アミン化合物は、式(1)又は(2)で表される化合物であり、
    前記式(1)中のRは、炭素数が1から3の直鎖状のアルキル鎖であり、
    前記式(2)中のRは、炭素数が1から3の直鎖状のアルキル鎖であり、
    前記式(2)中のRからRのいずれか一つは、メチル基又はエチル基である水処理システムに用いられるドロー溶液
    Figure 0007068116000003
  9. 前記式(2)中のRからRのいずれか一つは、メチル基であり、他三つは水素であり、
    前記水処理システムに用いられるドロー溶液中のアミン化合物の濃度は10質量%以上70質量%以下であり、
    前記水処理システムに用いられるドロー溶液中のアミン化合物は、二酸化炭素濃度が低下すると、固-液分離又は、液-液分離し、
    前記二酸化炭素の吸収後のアミン化合物の水に対する溶解度は、前記二酸化炭素の放出後のアミン化合物の水に対する溶解度の4倍以上である請求項8に記載の水処理システムに用いられるドロー溶液
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