JP7062845B1 - タマネギ粉砕物含有液の製造方法及び酸性液状調味料の製造方法 - Google Patents

タマネギ粉砕物含有液の製造方法及び酸性液状調味料の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タマネギのフレッシュな風味、甘味、及び調理感に優れるタマネギ粉砕物含有液の提供。【解決手段】本発明は、100℃未満の温度下でタマネギ粉砕物含有液を製造する方法であって、タマネギを食用油脂の存在下で粉砕して、又は、タマネギを粉砕した後直ちに食用油脂に混合して、タマネギ混合物を得る粉砕工程であって、前記タマネギ混合物のpHが4.15以上6.80以下であり、前記タマネギ混合物中の前記食用油脂の含有量が前記タマネギ1質量部に対して0.10質量部以上である、粉砕工程と、前記粉砕工程で得られたタマネギ混合物に酸材を添加して、タマネギ粉砕物含有液を得る調整工程であって、前記タマネギ粉砕物含有液のpHが3.80以下である、調整工程と、を含むことを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、タマネギ粉砕物含有液の製造方法に関する。また、本発明は、当該タマネギ粉砕物含有液を用いる酸性液状調味料の製造方法に関する。
従来、タマネギは、風味が好まれており、様々な酸性液状調味料に使用されてきた。例えば、タマネギを加熱調理することで、酸性液状調味料に香ばしさや調理感を付与することが検討されてきた。例えば、特許文献1では、野菜加熱処理物に、3,4-ジメチルチオフェン、2,4-ジメチルチオフェン、及びフルフラルを各々特定の濃度範囲で含ませることによって、調理感を付与するだけでなく、野菜の不快味を低減することが提案されている。しかし、タマネギを加熱調理することで、タマネギ自体の風味が弱まるという問題があった。
特開2021-013320号公報
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、タマネギのフレッシュな風味を維持しつつ、加熱調理した時のような甘みや調理感が付与できるタマネギ粉砕物含有液の製造方法を提供することにある。なお、調理感とは、通常の加熱調理した時にタマネギに付与されるようなコクや旨味のことを指す。
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、驚くべきことに、100℃未満の温度下で、タマネギを食用油脂の存在下で粉砕して、又は、タマネギを粉砕した後直ちに食用油脂に混合して、タマネギ混合物を得た後、さらにタマネギ粉砕物含有液を得る方法において、タマネギ混合物及びタマネギ粉砕物含有液のpHを調整することで、タマネギのフレッシュな風味、甘味、及び調理感に優れるタマネギ粉砕物含有液が得られることを知見した。本発明者等は、当該知見に基づいて、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の一態様によれば、
100℃未満の温度下でタマネギ粉砕物含有液を製造する方法であって、
タマネギを食用油脂の存在下で粉砕して、又は、タマネギを粉砕した後直ちに食用油脂に混合して、タマネギ混合物を得る粉砕工程であって、前記タマネギ混合物のpHが4.15以上6.80以下であり、前記タマネギ混合物中の前記食用油脂の含有量が前記タマネギ1質量部に対して0.10質量部以上である、粉砕工程と、
前記粉砕工程で得られたタマネギ混合物に酸材を添加して、タマネギ粉砕物含有液を得る調整工程であって、前記タマネギ粉砕物含有液のpHが3.80以下である、調整工程と、
を含むことを特徴とする、
タマネギ粉砕物含有液の製造方法が提供される。
本発明の態様においては、前記タマネギが、生タマネギであることが好ましい。
本発明の態様においては、前記タマネギ混合物中の水相の量が、前記食用油脂1質量部に対して1質量部未満であることが好ましい。
本発明の態様においては、前記タマネギ混合物中の前記食用油脂の含有量が、前記タマネギ1質量部に対して10質量部以下であることが好ましい。
本発明の態様においては、前記粉砕工程の実施温度が、-10℃以上60℃以下であることが好ましい。
本発明の態様においては、前記酸材が、酢酸を含むことが好ましい。
本発明の他の態様によれば、
上記のタマネギ粉砕物含有液の製造方法により得られたタマネギ粉砕物含有液を用いることを特徴とする、
酸性液状調味料の製造方法が提供される。
本発明によれば、タマネギのフレッシュな風味、甘味、及び調理感に優れるタマネギ粉砕物含有液の製造方法を提供することができる。特にタマネギとして生タマネギを用いることで、生タマネギのフレッシュな風味により優れるタマネギ粉砕物含有液の製造方法を提供することができる。さらに、本発明のタマネギ粉砕物含有液の製造方法により得られたタマネギ粉砕物含有液を用いることで、タマネギのフレッシュな風味、甘味、及び調理感に優れる酸性液状調味料の製造方法を提供することができる。このような酸性液状調味料は消費者の食欲を惹起することができ、酸性液状調味料のさらなる市場拡大が期待できる。
<タマネギ粉砕物含有液の製造方法>
本発明のタマネギ粉砕物含有液の製造方法は、タマネギの粉砕工程と、調整工程とを含む。本発明で用いるタマネギは、非乾燥のものであることが好ましく、より好ましくは生タマネギである。生タマネギを用いることで、生タマネギのフレッシュな風味により優れたタマネギおよび酸性液状調味料を製造することができる。以下、各工程について、詳述する。
本発明のタマネギ粉砕物含有液の製造方法において、粉砕工程および調整工程の実施温度は、100℃未満であり、好ましくは80℃以下であり、より好ましくは70℃以下であり、さらに好ましくは60℃以下であり、さらにより好ましくは50℃以下であり、また、好ましくは-10℃以上であり、より好ましくは0℃以上であり、さらに好ましくは3℃以上である。タマネギ粉砕物含有液の製造方法の各工程を100℃以上の温度で実施した場合、タマネギの炒め感が生じてしまい、タマネギのフレッシュな風味が弱まってしまうため好ましくない。
(粉砕工程)
粉砕工程は、タマネギを食用油脂の存在下で粉砕してタマネギ混合物を得るか、または、タマネギを粉砕した後直ちに食用油脂に混合してタマネギ混合物を得る工程である。タマネギを食用油脂の存在下で粉砕するか、タマネギを粉砕後直ちに食用油脂に混合することで、タマネギの調理感に優れたタマネギ粉砕物含有液及び酸性液状調味料を得ることができる。なお、「粉砕後直ちに」とは、粉砕後10分以内を指し、好ましくは5分以内であり、より好ましくは3分以内である。
タマネギの粉砕方法は特に限定されず、常法により、フードカッター、スライサー、及びマイルダー等により行うことができる。また、タマネギの粉砕物の形状や大きさは特に限定されず、液状調味料に一般的に配合し易い形状や大きさであればよい。例えば、タマネギの粉砕物の好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上が、好ましくは目開き11.2mmパスであり、より好ましくは目開き9.5mmパスであり、さらに好ましくは目開き5mmパスである。
粉砕工程で得られたタマネギ混合物のpHは、4.15以上6.80以下であり、好ましくは4.50以上であり、より好ましくは4.75以上であり、さらに好ましくは5.00以上であり、さらにより好ましくは5.25以上であり、また、好ましくは6.60以下であり、より好ましくは6.40以下であり、さらに好ましくは6.20以下であり、さらにより好ましくは6.00以下である。タマネギ混合物のpHが4.15未満である場合、pHが低いために酵素反応が止まって甘味成分が生じにくくなるため好ましくない。また、タマネギ混合物のpHが6.80超である場合、pHが高いために苦味成分が生成し易くなるため好ましくない。なお、タマネギ混合物のpHの値は、1気圧、品温20℃とした時に、サンプルを均一に混合した状態で、市販のpH測定器(株式会社堀場製作所製卓上型pHメータF-72等)を用いて測定した値である。
タマネギ混合物には、pHを上記数値範囲に調整するための原料を配合してもよい。当該原料としては、下記で詳述する酸材や重曹等が挙げられる。タマネギ混合物への当該原料の添加量は特に限定されず、タマネギ混合物のpHを上記の好適な数値範囲内に調整できる量であればよい。
(食用油脂)
粉砕工程で用いる食用油脂は、特に限定されず従来公知の食用油脂を用いることができる。食用油脂としては、例えば、菜種油、大豆油、パーム油、綿実油、コーン油、ひまわり油、サフラワー油、胡麻油、オリーブ油、亜麻仁油、米油、椿油、荏胡麻油、グレープシードオイル、ピーナッツオイル、アーモンドオイル、アボカドオイル等の植物油脂、魚油、牛脂、豚脂、鶏脂、又はMCT(中鎖脂肪酸トリグリセリド)、ジグリセリド、硬化油、エステル交換油等のような化学的あるいは酵素的処理等を施して得られる油脂等を挙げることができる。これらの中でも、菜種油、大豆油、コーン油、パーム油、又はこれらの混合油を用いることが好ましい。
タマネギ混合物中の食用油脂の含有量は、タマネギ1質量部に対して0.10質量部以上であり、好ましくは0.15質量部以上であり、より好ましくは0.20質量部以上であり、さらに好ましくは0.25質量以上であり、また、好ましくは10質量部以下であり、より好ましくは5質量部以下であり、さらに好ましくは3質量部以下である。タマネギ混合物中の食用油脂の含有量がタマネギ1質量部に対して0.10質量部未満である場合、タマネギの調理感が弱まるため好ましくない。
タマネギ混合物中の水相の量は、食用油脂1質量部に対して好ましくは1質量部未満であり、より好ましくは0.5質量部以下であり、さらに好ましくは0.1質量部以下であり、さらにより好ましくは0.01質量部以下である。タマネギ混合物中の水相が1質量部未満である場合、タマネギの調理感が強まるため好ましい。なお、タマネギ混合物中の水相の量は、水、酢、及び重曹等の水溶性原料の合計量であり、タマネギ由来の水分は含まれないものとする。
(調整工程)
調整工程は、上記粉砕工程で得られたタマネギ混合物に酸材を添加して、タマネギ粉砕物含有液を得る調整工程である。当該工程では、タマネギ粉砕物含有液のpHを、3.80以下、好ましくは3.60以下、より好ましくは3.50以下、また、好ましくは3.00以上、より好ましくは3.10以上に調整する。タマネギ粉砕物含有液のpHが3.80超である場合、酵素反応が止まらずに苦味成分が生成し易くなるため好ましくない。なお、タマネギ粉砕物含有液のpHの値は、1気圧、品温20℃とした時に、サンプルを均一に混合した状態で、市販のpH測定器(株式会社堀場製作所製卓上型pHメータF-72等)を用いて測定した値である。
(酸材)
調整工程で用いる酸材としては、食品用の酸材であれば特に限定されない。酸材としては、例えば、酢酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、ソルビン酸、安息香酸、アジピン酸、フマル酸、コハク酸等の有機酸及びそれらの塩、燐酸、塩酸等の無機酸及びそれらの塩、レモン果汁、リンゴ果汁、オレンジ果汁、乳酸発酵乳等を用いることができる。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、酢酸を用いることが好ましい。タマネギ混合物への酸材の添加量は特に限定されず、タマネギ粉砕物含有液のpHを上記の好適な数値範囲内に調整できる量であればよい。
<酸性液状調味料の製造方法>
本発明の酸性液状調味料の製造方法は、上記のタマネギ粉砕物含有液の製造方法により得られたタマネギ粉砕物含有液を用いる。本発明の酸性液状調味料の製造方法の一例について説明する。例えば、まず、清水、タマネギ粉砕物含有液、食酢(酢酸)、食用油脂、及び調味料等を混合して、酸性液状調味料を得ることができる。
本発明の酸性液状調味料の製造には、通常の液状調味料の製造に使われる装置を用いることができる。このような装置としては、例えば、一般的な攪拌機、スティックミキサー、スタンドミキサー、ホモミキサー等が挙げられる。撹拌機の撹拌羽形状としては、例えばプロペラ翼、タービン翼、パドル翼、アンカー翼等が挙げられる。
酸性液状調味料は、乳化状および分離状のいずれでもよい。酸性液状調味料は、乳化状の場合、水中油型(O/W型)エマルションやW/O/W型複合エマルションの構成を有してもよく、水中油型(O/W型)エマルションの構成がより好ましい。
酸性液状調味料としては、例えば、ドレッシング、ソース、タレ、及びこれらに類する他の食品が挙げられ、ドレッシングが好ましい。
酸性液状調味料のpHは、特に限定されないが、例えば、3.0以上4.6以下であり、下限値は好ましくは3.3以上であり、より好ましくは3.6以上であり、上限値は好ましくは4.4以下であり、より好ましくは4.3以下である。酸性液状調味料のpHが上記範囲内であれば、酸性液状調味料の微生物発生を制御して保存性を高めながら、酸性液状調味料の風味のバランスを良好にすることができる。なお、酸性液状調味料のpHの値は、1気圧、品温20℃とした時に、市販のpH測定器(株式会社堀場製作所製卓上型pHメータF-72等)を用いて測定した値である。
酸性液状調味料には、上記のタマネギ粉砕物含有液(タマネギ粉砕物)以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で液状調味料に通常用いられている各種原料を適宜選択して含有させることができる。当該原料としては、例えば、上述の酸材、醤油、みりん、食塩、胡麻、グルタミン酸ナトリウム、ブイヨン等の調味料、加工澱粉及びガム類等の増粘剤、ぶどう糖、果糖、蔗糖、麦芽糖、オリゴ糖、トレハロース等の糖類、からし粉、胡椒等の香辛料、卵黄、レシチン、リゾレシチン、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の乳化剤、アスコルビン酸、ビタミンE等の酸化防止剤、静菌剤等が挙げられる。
以下に、実施例と比較例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例の内容に限定して解釈されるものではない。
<タマネギ粉砕物含有液の製造例>
[実施例1]
表1に記載の配合割合に準じ、タマネギ混合物を製造した。具体的には、生タマネギ、食用油脂(菜種油)、及び食酢(酸度10%)をフードプロセッサーに投入し、20℃で1分間粉砕してタマネギ混合物を得た。タマネギ混合物のpHは、4.99であった。なお、タマネギの粉砕物の60%以上は、金属製網篩を用いて、目開き5mmパスであった。
続いて、粉砕から2分後のタマネギ混合物にpHが3.5以下になるように食酢(酸度10%)を添加した後、20℃で30秒間撹拌混合してタマネギ粉砕物含有液を得た。タマネギ粉砕物含有液のpHは、3.40であった。
[実施例2]
粉砕工程において食酢を添加しなかった以外は、実施例1と同様にしてタマネギ混合物を得た。タマネギ混合物のpHは、5.64であった。
続いて、実施例1と同様にしてタマネギ粉砕物含有液を得た。タマネギ粉砕物含有液のpHは、3.30であった。
[実施例3]
粉砕工程において重曹0.1質量部と水1.4質量部を添加した以外は、実施例2と同様にしてタマネギ混合物を得た。タマネギ混合物のpHは、5.79であった。
続いて、実施例1と同様にしてタマネギ粉砕物含有液を得た。タマネギ粉砕物含有液のpHは、3.20であった。
[実施例4]
粉砕工程において重曹の添加量を0.2質量部、水の添加量を2.8質量部に変更した以外は、実施例3と同様にしてタマネギ混合物を得た。タマネギ混合物のpHは、6.12であった。
続いて、実施例1と同様にしてタマネギ粉砕物含有液を得た。タマネギ粉砕物含有液のpHは、3.30であった。
[実施例5]
粉砕工程において食用油脂の添加量を50質量部に変更した以外は、実施例2と同様にしてタマネギ混合物を得た。タマネギ混合物のpHは、5.60であった。
続いて、実施例1と同様にしてタマネギ粉砕物含有液を得た。タマネギ粉砕物含有液のpHは、3.20であった。
[実施例6]
粉砕工程において食用油脂の添加量を200質量部に変更した以外は、実施例2と同様にしてタマネギ混合物を得た。タマネギ混合物のpHは、5.64であった。
続いて、実施例1と同様にしてタマネギ粉砕物含有液を得た。タマネギ粉砕物含有液のpHは、3.30であった。
[実施例7]
粉砕工程の実施温度を3℃以上10℃以下に変更した以外は実施例2と同様にしてタマネギ混合物を得た。タマネギ混合物のpHは、5.64であった。
続いて、調整工程の実施温度を3℃以上10℃以下に変更した以外は実施例1と同様にしてタマネギ粉砕物含有液を得た。タマネギ粉砕物含有液のpHは、3.30であった。
[実施例8]
表1に記載の配合割合(質量部)に準じ、タマネギ混合物を製造した。具体的には、生タマネギをフードプロセッサーに投入し、20℃で1分間粉砕して、タマネギ粉砕物を得た。粉砕から90秒後、タマネギ粉砕物と食用油脂(菜種油)を20℃で30秒間混合し、タマネギ混合物を得た。タマネギ混合物のpHは、5.60であった。
続いて、粉砕から2分後のタマネギ混合物にpHが3.5以下になるように食酢(酸度10%)を添加した後、20℃で30秒間撹拌混合してタマネギ粉砕物含有液を得た。タマネギ粉砕物含有液のpHは、3.20であった。
[実施例9]
生タマネギ粉砕物を40℃で粉砕した以外は、実施例2と同様にして、タマネギ混合物を得た。
続いて、粉砕から2分後のタマネギ混合物にpHが3.5以下になるように食酢(酸度10%)を添加しタマネギ粉砕物含有液を得た。タマネギ粉砕物含有液のpHは、3.30であった。
[比較例1]
表1に記載の配合割合(質量部)に準じ、生タマネギをフードプロセッサーに投入し、20℃で1分間粉砕して、タマネギ粉砕物を得た。タマネギ粉砕物のpHは、5.60であった。
続いて、粉砕から2分後のタマネギ粉砕物にpHが3.5以下になるように食酢(酸度10%)を添加した後、30秒間撹拌混合してタマネギ粉砕物含有液を得た。タマネギ粉砕物含有液のpHは、3.20であった。
[比較例2]
粉砕工程において食酢の添加量を20質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてタマネギ混合物を得た。タマネギ混合物のpHは、4.12であった。
続いて、実施例1と同様にしてタマネギ粉砕物含有液を得た。タマネギ粉砕物含有液のpHは、3.40であった。
[比較例3]
粉砕工程において重曹の添加量を0.4質量部、水の添加量を5.6質量部に変更した以外は、実施例3と同様にしてタマネギ混合物を得た。タマネギ混合物のpHは、6.84であった。
続いて、実施例1と同様にしてタマネギ粉砕物含有液を得た。タマネギ粉砕物含有液のpHは、3.50であった。
[比較例4]
粉砕工程において食用油脂の添加量を10質量部に変更した以外は、実施例2と同様にしてタマネギ混合物を得た。タマネギ混合物のpHは、5.60であった。
続いて、実施例1と同様にしてタマネギ粉砕物含有液を得た。タマネギ粉砕物含有液のpHは、3.10であった。
[比較例5]
実施例2と同様にしてタマネギ混合物を得て、タマネギ混合物をそのままタマネギ粉砕物含有液とした。
(pH測定)
上記の各実施例及び比較例において、pHの測定は、1気圧、品温20℃とした時に、pH測定器(株式会社堀場製作所製卓上型pHメータF-72)を用いて行った。各実施例及び比較例におけるタマネギ混合物及びタマネギ粉砕物含有液のpHを表1に示した。
Figure 0007062845000001
<酸性液状調味料(ドレッシング)の製造例>
下記の酸性液状調味料の配合割合となるように、上記の各実施例及び比較例で得られたタマネギ粉砕物含有液、食用油脂(菜種油)、食酢(酸度10%)、濃口醤油、砂糖、食塩、及び水を混合して、酸性液状調味料を製造した。
(酸性液状調味料の配合割合)
タマネギ 20質量%
食用油脂(菜種油) 25質量%
食酢(酸度10%) 20質量%
濃口醤油 20質量%
砂糖 10質量%
食塩 3質量%
重曹 少量
水 残余
合計 100質量%
(*:タマネギ粉砕物含有液由来)
(官能評価)
上記で得られた各酸性液状調味料について、複数の訓練されたパネルにより、下記の評価基準に基づいて官能評価を行った。評価結果を表2に示した。評点が、3点以上であれば、合格である。
[評価基準]
4:生タマネギのフレッシュな風味、甘味、及び調理感を強く感じた。
3:生タマネギのフレッシュな風味、甘味、及び調理感を感じた。
2:醤油や酢の風味が強く、生タマネギのフレッシュな風味、甘味又は調理感が弱かった。
1:生タマネギのフレッシュな風味、甘味、又は調理感が無く、異味を感じた。
実施例1~8では、各酸性液状調味料は、生タマネギのフレッシュな風味、甘味、及び調理感を感じることができた。
比較例1では、食用油脂無しで生タマネギをそのまま粉砕して得たタマネギ粉砕物含有液を用いたため、その結果、得られた酸性液状調味料は、タマネギの調理感が弱かった。
比較例2では、タマネギ混合物のpHが低く、酵素反応が止まり、甘味成分が生じなかったと推察され、その結果、得られた酸性液状調味料は、生タマネギの甘味が弱かった。
比較例3では、タマネギ混合物のpHが高く、苦味が生じたと推察され、その結果、得られた酸性液状調味料は、生タマネギのフレッシュな風味及び甘味が無く、異味を感じた。
比較例4では、少量の食用油脂の存在下で生タマネギを粉砕して得たタマネギ粉砕物含有液を用いたため、その結果、得られた酸性液状調味料は、タマネギの調理感が弱かった。
比較例5では、タマネギ粉砕物含有液のpHを調整せずにpHが高かったために、酵素反応が進行し過ぎて苦味が生じたと推察され、その結果、得られた酸性液状調味料は、生タマネギのフレッシュな風味及び甘味が無く、異味を感じた。
Figure 0007062845000002

Claims (7)

  1. 100℃未満の温度下でタマネギ粉砕物含有液を製造する方法であって、
    タマネギを食用油脂の存在下で粉砕して、又は、タマネギを粉砕した後直ちに食用油脂に混合して、タマネギ混合物を得る粉砕工程であって、前記タマネギ混合物のpHが4.15以上6.80以下であり、前記タマネギ混合物中の前記食用油脂の含有量が前記タマネギ1質量部に対して0.10質量部以上である、粉砕工程と、
    前記粉砕工程で得られたタマネギ混合物に酸材を添加して、タマネギ粉砕物含有液を得る調整工程であって、前記タマネギ粉砕物含有液のpHが3.80以下である、調整工程と、
    を含むことを特徴とする、
    タマネギ粉砕物含有液の製造方法。
  2. 前記タマネギが、生タマネギであることを特徴とする、
    請求項1に記載のタマネギ粉砕物含有液の製造方法。
  3. 前記タマネギ混合物中の水相の量が、前記食用油脂1質量部に対して1質量部未満であることを特徴とする、
    請求項1または2に記載のタマネギ粉砕物含有液の製造方法。
  4. 前記タマネギ混合物中の前記食用油脂の含有量が、前記タマネギ1質量部に対して10質量部以下であることを特徴とする、
    請求項1~3のいずれか一項に記載のタマネギ粉砕物含有液の製造方法。
  5. 前記粉砕工程の実施温度が、-10℃以上60℃以下であることを特徴とする、
    請求項1~4のいずれか一項に記載のタマネギ粉砕物含有液の製造方法。
  6. 前記酸材が、酢酸を含むことを特徴とする、
    請求項1~5のいずれか一項に記載のタマネギ粉砕物含有液の製造方法。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載の製造方法により得られたタマネギ粉砕物含有液を用いることを特徴とする、
    酸性液状調味料の製造方法。
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