JP7056305B2 - ワイパモータ - Google Patents

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Description

本発明は、ワイパモータに関する。
ワイパモータ等に用いられるブラシ付きDCモータは、ブラシを介して回転子のコイルに電力が供給されると、当該回転子が回転する。ブラシ付きDCモータは、回転子の回転に伴って、回転子に対して同軸に設けられた整流子とブラシとの電気的接続が断続的に切り替わる。かかる電気的接続の切り替えは、一種のスイッチング動作であり、当該動作に伴って、高周波で電位が変化するノイズ成分が生成されやすい。
図8は、一般的なワイパモータ100を示す概略図である。図8に示したように、ワイパモータ100は、固定子及び回転子が収められたモータ部120と、回転子の回転軸の末端に設けられたウォームギア機構により、回転軸の回転速度を減速する減速部130と、で構成されている。
モータ部120の固定子及び回転子は、アルミダイカスト等で構成されたヨーク122内に設けられる。ヨーク122は内部が中空の略円筒形であり、内部の空間に固定子及び回転子を収納する。
減速部130は、アルミダイカスト製のハウジング132内に前述のウォームギア機構が収納され、ハウジング132とウォームギア機構は、樹脂製のハウジングカバー134で覆われている。ハウジング132には、コネクタ136が設けられており、コネクタ136を介して、ワイパモータ100を回転させる電力が供給される。
図9は、ワイパモータ100の電気的な構成の一例を示したブロック図である。コネクタ136には、ワイパモータ100を高速回転させるための電力が供給されるHigh端子136Hと、ワイパモータ100を前述の高速回転よりも低速で回転させるために、High端子136Hよりも低電圧な電力が供給されるLow端子136Lと、アルミダイカスト製のハウジング132及びヨーク122を介してワイパモータ100のブラシ140の負極端子140Nに電気的に接続される接地端子136Nと、を含む。負極端子140Nから接地領域への電気的な接続をワイパモータ100のハウジング132等を介して行うことにより、ワイパモータ100の構造の簡略化を図ることができる。
High端子136Hから供給された電力は、ノイズとなる高周波成分を除去するチョークコイル138H及びブラシ140の正極端子140Hを介して整流子142に供給される。Low端子136Lから供給された電力は、ノイズとなる高周波成分を除去するチョークコイル138L及びブラシ140の正極端子140Lを介して整流子142に供給される。モータ部120には、回転子及び固定子が備わるが、図9では図示を省略している。
前述のように、ワイパモータ100の回転によって、高周波のノイズ成分が生成される。当該ノイズ成分は、ブラシ140の負極端子140Nから破線160で示したように、ヨーク122、ハウジング132を通っていく。
ノイズ防止用のコンデンサ146、148は、直流は通さないが、交流は通すので、高周波で電位が変化するノイズ成分は、コンデンサ148を介してチョークコイル138Lに導かれる。また、当該ノイズ成分は、ヨーク122、ハウジング132及びノイズ防止用のコンデンサ146を介してチョークコイル138Hにも導かれ得る。
チョークコイル138H、138Lは、高インダクタンスの素子であり、高周波であるノイズ成分に対しては高いインピーダンスを示すので、当該ノイズ成分はチョークコイル138H、138Lで遮断される。仮にチョークコイル138H、138Lでのノイズ成分の遮断が不十分であっても、当該ノイズ成分は正極端子140H、140Lを介してワイパモータ100に供給され、ワイパモータ100を回転させる電力と一緒に消尽される。
しかしながら、図9に示した構成では、破線160で示した通電経路と、コンデンサ146との電気的な接続が迂遠で、高周波のノイズ成分はコンデンサ146ではなく、図8の破線160に示したように、ヨーク122及びハウジング132を介して接地端子136N側に流れ易い。その結果、ノイズ成分が効果的に消尽されず、ヨーク122及びハウジング132を介してノイズ成分が拡散し易いという問題があった。ノイズ成分の外部への拡散を防止するには、ヨーク122及びハウジング132にノイズ成分の放射を抑制するためのシールドが別途必要になる。
特許文献1には、ブラシの負極端子とコネクタの接地端子とをリード線で接続することにより、ノイズ成分のハウジング等の導通を遮断したワイパモータの発明が開示されている。
特許文献2には、樹脂製のハウジングカバーを金属製のハウジングに取り付ける際に、ハウジング側とハウジングカバーとで挟まれる金属板でブラシの負極端子とコネクタの接地端子とを接続することにより、ノイズ成分のハウジング等の導通を遮断したワイパモータの発明が開示されている。
特開2003-134722号公報 特開平9-226526号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のワイパモータは、ウォームギアが回転している減速部に、脆弱なリード線を実装しているので、当該リード線が断線するおそれがあった。また、リード線の接続作業が煩雑であるという問題があった。
特許文献2に記載のワイパモータは、ハウジングカバーを取り付ける際に、ブラシの負極端子とコネクタの接地端子とを接続する金属板を所定の態様で取り付けることが容易ではない。所定の態様で当該金属板が取り付けられなかった場合には、ブラシの負極端子とコネクタの接地端子とが電気的に接続されないのみならず、当該金属板がワイパモータのハウジング等に接触するおそれがあり、接触した場合にはワイパモータの回路が短絡するおそれがあった。
本発明は、上記事実を考慮したもので、ワイパモータの回転に伴って生じるノイズ成分を効果的に遮断でき、ノイズ成分を遮断する構成の実装が容易なワイパモータを提供することを目的とする。
請求項に記載のワイパモータは、減速機構を収めた導電性のハウジングと、前記ハウジングと結合されるヨークに収められ、整流子と接触して回転子に電力を供給する給電端子及び一端が前記整流子と接触し他端が前記ヨークの開口部を覆う前記ハウジングの導電性の隔壁に接続された接地端子を有するブラシを備えたモータ本体と、前記モータ本体の回転軸のベアリングを保持するように、前記隔壁に設けられたバルジ部と、前記給電端子に電力を供給する給電ラインと、前記バルジ部と接地領域とを接続する接地ラインと、を備えている。
このワイパモータによれば、ブラシの接地端子が接続された隔壁に設けられたバルジ部に接地ラインを接続することにより、ノイズ成分がハウジングを流れる距離を短縮することが可能となり、当該ノイズ成分の外界への放射が抑制される。
請求項に記載のワイパモータは、請求項に記載のワイパモータにおいて、前記バルジ部は、板状の端子を挟み込んで係止するリップ部を備え、前記接地ラインの一端は、前記リップ部に係止されるように形成されている。
このワイパモータによれば、接地ラインの一端がリップ部に係止されることにより、接地ラインと隔壁との電気的な接続が確実になる。
請求項に記載のワイパモータは、請求項に記載のワイパモータにおいて、前記接地ラインの一端は、前記ハウジングに対する前記ハウジングカバーの組付方向に交わる方向に変形して、前記リップ部の内側面に接触する。
このワイパモータによれば、接地ラインの一端に応力が作用して変形しながらリップ部の内側面に接触することにより、接地ラインと隔壁との電気的な接続が確実になる。
請求項に記載のワイパモータは、請求項又はに記載のワイパモータにおいて、前記接地ラインの一端は、先端部が前記リップ部の内側面に接触するように屈曲している。
このワイパモータによれば、接地ラインの一端の先端部を前記リップ部の内側面に接触するように屈曲することにより、接地ラインと隔壁との電気的な接続が確実になる。
請求項に記載のワイパモータは、請求項1又は2に記載のワイパモータにおいて、前記接地ラインの一端は、前記バルジ部の側面を挟み込むように形成されている。
このワイパモータによれば、接地ラインの一端がバルジ部を挟み込むことにより、接地ラインと隔壁との電気的な接続が確実になる。
請求項に記載のワイパモータは、請求項に記載のワイパモータにおいて、前記バルジ部は突起部を備え、前記接地ラインの一端は、前記突起部の頂部及び側面と接触するように形成されている。
このワイパモータによれば、接地ラインの一端がバルジの突起部の頂部及び側面と接触することにより、接地ラインと隔壁との電気的な接続が確実になる。
請求項に記載のワイパモータは、請求項に記載のワイパモータにおいて、前記接地ラインの一端は、前記突起部の頂部の一部及び1の側面と接触するように形成されている。
このワイパモータによれば、接地ラインの一端が突起部の頂部の一部及び1の側面と接触することにより、接地ラインと隔壁との電気的な接続が確実になる。
請求項に記載のワイパモータは、請求項又はに記載のワイパモータにおいて、前記突起部は前記頂部に溝部を備え、前記接地ラインの一端は、前記溝部の側面部と接触するように形成されている。
このワイパモータによれば、接地ラインの一端が溝部の側面部と接触することにより、接地ラインと隔壁との電気的な接続が確実になる。
本発明の第1の実施の形態に係るワイパモータの電気的な構成の一例を示したブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るワイパモータのハウジングカバーを外した状態の減速部の概略図の一例である。 本発明の第1の実施の形態に係るワイパモータの減速部を図2の矢印A方向から見た場合の概略図の一例である。 本発明の第1の実施の形態に係るワイパモータを示す概略図である。 本発明の第2の実施の形態に係るワイパモータの電気的な構成の一例を示したブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係るワイパモータを示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態と、本発明の第2の実施の形態の放射ノイズ低減効果の一例を示すグラフである。 一般的なワイパモータを示す概略図である。 一般的なワイパモータの電気的な構成の一例を示したブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係るハウジングカバーの内側(ワイパモータの減速機構を収納する側)を示した概略図である。 (A)は、本発明の第3の実施の本実施の形態に係るワイパモータのハウジングにハウジングカバーを結合させた場合の斜視図であり、(B)は、ハウジングカバーを結合させたハウジングを図11(A)のA-A線に沿って切断した場合の断面図である。 (A)は、本発明の第4の実施の形態に係るワイパモータのハウジングにハウジングカバーを結合させた場合の斜視図であり、(B)は、ハウジングカバーを結合させたハウジングを図12(A)のB-B線に沿って切断した場合の断面図である。 (A)は、本発明の第5の実施の形態に係るワイパモータのハウジングにハウジングカバーを結合させた場合の斜視図であり、(B)は、ハウジングカバーを結合させたハウジングを図13(A)のC-C線に沿って切断した場合の断面図である。 (A)は、本発明の第6の実施の形態に係るワイパモータのハウジングにハウジングカバーを結合させた場合の斜視図であり、(B)は、ハウジングカバーを結合させたハウジングを図14(A)のD-D線に沿って切断した場合の断面図である。 (A)は、本発明の第1の変形例に係るワイパモータのハウジングにハウジングカバーを結合させた場合の斜視図であり、(B)は、ハウジングカバーを結合させたハウジングを図15(A)のE-E線に沿って切断した場合の断面図である。 (A)は、本発明の第2の変形例に係るワイパモータのハウジングにハウジングカバーを結合させた場合の斜視図であり、(B)は、ハウジングカバーを結合させたハウジングを図16(A)のF-F線に沿って切断した場合の断面図である。 (A)は、本発明の第2の変形例の別の態様に係るワイパモータのハウジングにハウジングカバーを結合させた場合の斜視図であり、(B)は、ハウジングカバーを結合させたハウジングを図17(A)のG-G線に沿って切断した場合の断面図である。
[第1の実施の形態]
図1は、本実施の形態に係るワイパモータ10の電気的な構成の一例を示したブロック図である。
図1に示したように、ワイパモータ10は、固定子及び回転子が収められたモータ部20と、回転子の回転軸の末端に設けられたウォームギア機構により、回転軸の回転速度を減速する減速部30と、で構成されている。
モータ部120の固定子及び回転子は、アルミダイカスト等で構成されたヨーク22内に設けられる。ヨーク22は内部が中空の略円筒形であり、内部の空間に固定子及び回転子を収納する。
減速部30は、アルミダイカスト製のハウジング32内に前述のウォームギア機構が収納され、ハウジング32とウォームギア機構は、樹脂製のハウジングカバー34で覆われている。
コネクタ36には、ワイパモータ10を高速回転させるための電力が供給されるHigh端子36Hと、ワイパモータ10を前述の高速回転よりも低速で回転させるために、High端子36Hよりも低電圧な電力が供給されるLow端子36Lと、ワイパモータ10のブラシ40の負極端子40Nに電気的に接続される接地端子36Nと、を含む。
High端子36Hから供給された電力は、高電圧ライン56を介してノイズとなる高周波成分を除去するチョークコイル38H及びブラシ40の正極端子40Hを介して整流子42に供給される。Low端子36Lから供給された電力は、低電圧ライン58を介してノイズとなる高周波成分を除去するチョークコイル38L及びブラシ40の正極端子40Lを介して整流子42に供給される。高電圧ライン56及び低電圧ライン58の各々は、モータ部20と減速部30とを隔てる隔壁50に設けられた開口部80を介して正極端子40H、40Lに各々接続する。モータ部20には、回転子及び固定子が備わるが、図1では図示を省略している。隔壁50は、ハウジング32と一体に構成されており、ヨーク22とハウジング32が結合した状態で、ハウジング32の開口部を覆う部位である。なお、コネクタ36の正電荷用の端子、ブラシの正極端子、及びチョークコイルは各々1つでよい。
接地端子36Nは、車両側の接地領域に接続される端子であり、ワイパモータ10内では、接地ライン54と、アルミダイカスト製等の導電性の隔壁50と、第2接続端子52Cと、ブレーカー52Bと、第1接続端子52Aとを介してブラシ40の負極端子40Nに電気的に接続される。接地ライン54は端部54Aで隔壁50と接続し、接地端子36N、破線60で示した部分の隔壁50、第1接続端子52C、ブレーカー52B、第1接続端子52A及びブラシ40の負極端子40Nを電気的に接続する。なお、ブレーカー52Bは、ワイパモータ10のコイルの電流(モータ電流)が過大になった場合に電路を開放して、ワイパモータ10及びワイパモータ10に係る回路の損傷を防止する装置である。
接地ライン54と高電圧ライン56とは、ノイズ防止用のコンデンサ46で接続されている。また、接地ライン54と低電圧ライン58とは、ノイズ防止用のコンデンサ48で接続されている。コンデンサ46は、一端が高電圧ライン56のチョークコイル38Hとコネクタ36のHigh端子36Hとの間に接続されると共に他端が接地ライン54の端部54Aとコネクタ36の接地端子36Nとの間に接続される。また、コンデンサ48は、一端が低電圧ライン58のチョークコイル38Lとコネクタ36のLow端子36Lとの間に接続されると共に他端が接地ライン54の端部54Aとコネクタ36の接地端子36Nとの間に接続される。
ワイパモータ10の回転によって、高周波のノイズ成分が生成されるが、当該ノイズ成分は、ブラシ40の負極端子40Nから第1接続端子52A、ブレーカー52B、第2接続端子52Cを通り、図1の破線60で示したように隔壁50を通り、端部54Aから接地ライン54を通る。
ノイズ防止用のコンデンサ46、48は、直流は通さないが、交流は通すので、高周波で電位が変化するノイズ成分は、コンデンサ46を介してチョークコイル38Hに導かれる。また、当該ノイズ成分は、コンデンサ48を介してチョークコイル38Lにも導かれ得る。
チョークコイル38H、38Lは、高インダクタンスの素子であり、高周波であるノイズ成分に対しては高いインピーダンスを示すので、当該ノイズ成分はチョークコイル38H、38Lで遮断される。仮にチョークコイル38H、38Lでのノイズ成分の遮断が不十分であっても、当該ノイズ成分は正極端子40H、40Lを介してワイパモータ10に供給され、ワイパモータ10を回転させる電力と一緒に消尽される。
図1に示したように、本実施の形態では、ノイズ成分を第1接続端子52A、ブレーカー52B及び第2接続端子52Cを介して接地ライン54に導通させるので、図1の破線60に示したように、ノイズ成分がワイパモータ10のハウジング32の一部である隔壁50を導通する距離が図9に示したワイパモータ100よりも短くなっている。また、ノイズ成分が第1接続端子52A、ブレーカー52B、第2接続端子52C及び接地ライン54を介してノイズ防止用のコンデンサ46、48を通りやすくなるので、図9に示したワイパモータ100よりもノイズ成分の低減に効果がある。
図2は、本実施の形態に係るワイパモータ10のハウジングカバー34を外した状態の減速部30の概略図の一例である。通常、ハウジングカバー34は、固定ボルト68等の固定部材によって、ハウジング32と結合し、ハウジング32内部を覆う。
ハウジングカバー34を外した減速部30のハウジング32の内部には、ワイパモータ10の回転速度を減速させるウォームホイール74が格納されている。ウォームホイール74を跨ぐように、High端子36H及び高電圧ライン56、Low端子36L及び低電圧ライン58、接地端子36N及び接地ライン54、コンデンサ46、48を含む回路が構成されている。図2に示した高電圧ライン56、低電圧ライン58、接地ライン54の各々は、剛性を有する金属線又は金属板で構成される。
高電圧ライン56及び低電圧ライン58は、隔壁50に設けられた開口部を介してブラシ40の正極端子40H、40Lに各々接続される。隔壁50は導電性なので、高電圧ライン56及び低電圧ライン58は、絶縁部材76に覆われた状態で隔壁50の開口部を通過する。
図2に示したように、接地ライン54は端部54Aによって隔壁50と電気的に接続される。接地ライン54は、端部54Aに導電性及び弾力性を有し、端部54Aが隔壁50に当接することによって電気的に接続されてもよいが、接続を確実に行うために、ボルト等の固定部材を用いて端部54Aを隔壁50に固定してもよい。
図3は、本実施の形態に係るワイパモータ10の減速部30を図2の矢印A方向から見た場合の概略図の一例である。図3は、ヨーク22、回転子及び固定子が除去された状態であり、ブラシ40の構成が示されている。また、減速部30のウォームホイール74と同軸に設けられた出力軸78が示されている。出力軸78の端部には、ワイパ装置のリンク機構等が接続される。
ブラシ40を構成する正極端子40H、40L及び負極端子40Nは、ワイパモータ10の整流子42(図示せず)に接触し、回転子に電力を供給する。図3に示したように、負極端子40Nには第1接続端子52Aが接続されている。第1接続端子52Aは、ブレーカー52Bに接続される。ブレーカー52Bは第2接続端子52Cを介して隔壁50に接続されている。
図4は、本実施の形態に係るワイパモータ10を示す概略図である。ワイパモータ10の回転で発生したノイズ成分は、図4の破線62に示したように、接地ライン54を介して接地端子36N側に一部流れるが、破線64に示したように、例えば、コンデンサ48を介して、チョークコイル38Lに導かれる。その結果、ノイズ成分が効果的に消尽され、ノイズ成分の外界への放射が抑制される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ノイズ防止用のコンデンサ46、48を含み、コネクタ36とブラシ40とを電気的に接続する回路を配設することにより、隔壁50をノイズ成分が流れる距離を短縮すると共に、当該ノイズ成分をノイズ防止用のコンデンサ46、48に導くことにより、ノイズ成分の外界への放射が抑制される。
[第2の実施の形態]
続いて本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係るワイパモータ12は、図5に示したように、第3接続端子70が設けられている点で第1の実施の形態と相違するが、その他の構成は第1の実施の形態と同一なので、他の構成についての詳細な説明は省略する。
図5に示したように、第3接続端子70は、一端が接地ライン54のコンデンサ48の他端とコネクタ36の接地端子36Nとの間に接続されると共に他端がハウジング32の内壁と電気的に接続される。その結果、ノイズ成分は、ブラシ40の負極端子40Nから、破線66で示した隔壁50及びハウジング32の経路を介して、第3接続端子70に流れる。ノイズ成分は、第1の実施の形態と同様に、破線60で示した隔壁50の経路によって接地ライン54の端部54Aにも流れる。その結果、ノイズ成分は、コンデンサ46、48を介してチョークコイル38H、38Lを通って消尽される。又は、ノイズ成分の一部は、接地端子36Nを介して、車両の接地領域に導かれる。
本実施に形態では、第1の実施の形態に比べて、ノイズ成分がワイパモータ10の構造体(隔壁50)を導通する距離が長くなるが、第3接続端子70によって、ノイズ防止用のコンデンサ46、48が接続されている接地ライン54に、ノイズ成分が流れ易くなっている。
図6は、本実施の形態に係るワイパモータ10を示す概略図である。ワイパモータ12の回転で発生したノイズ成分は、図6の破線66に示したように、ハウジング32を介して接地端子136N側に一部流れるが、残りのノイズ成分は、例えば、破線72で示したようにコンデンサ48を介して、チョークコイル38Lに導かれる。その結果、ノイズ成分が効果的に消尽され、ノイズ成分の外界への放射が抑制される。なお、第3接続端子70のハウジング32の内壁に接続される部位は導電性及び弾力性を有し、ハウジング32の内壁に当接してハウジングと電気的に接続されるように構成してもよいし、第3接続端子70をボルト等の固定部材でハウジング32の内壁に固定してもよい。
図7は、本実施の形態(実2)と、第1の実施の形態(実1)の放射ノイズ低減効果の一例を示すグラフである。図7に示したように、低周波成分から高周波成分に至るまで、本実施の形態が最もノイズ低減効果が顕著である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ノイズ防止用のコンデンサ46、48を含み、コネクタ36とブラシ40とを電気的に接続する回路を配設し、第3接続端子70でハウジング32に流れるノイズ成分をノイズ防止用のコンデンサ46、48に導くことにより、ノイズ成分の外界への放射が抑制される。
[第3の実施の形態]
続いて本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態、又は第2の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態に係るワイパモータは、図10に示したように、樹脂製のハウジングカバー234の内側(ワイパモータの減速機構を収納する側)に接地ライン254、高電圧ライン256及び低電圧ライン258が配設されている。
高電圧ライン256の一端256H1はコネクタ36のHigh端子36H(図2参照)及び低電圧ライン258の一端258L1はコネクタ36のLow端子36L(図2参照)に接続されている。また、接地ライン254の一端254N1は、コネクタ36の接地端子36Nに接続されると共に、固定ボルト用接点170まで配設されている。固定ボルト用接点170は、ハウジングカバー234がハウジングと結合された際に固定ボルト68と接触し、固定ボルト68を介して、接地ライン254とハウジングとが電気的に接続されるようにする。
高電圧ライン256の他端256H2及び低電圧ライン258の他端258L2は、ブラシ40の正極端子40H、40Lと電気的に接続されるように突出した端子を形成する。接地ライン254の他端254N2は、ハウジングカバー234がハウジング32と結合した際に、ハウジングの減速機構を収納する側に設けられた、ワイパモータの回転軸のベアリングを覆うバルジ状の部位(以下、「バルジ」と記載)と電気的に接続される端子となっている。
図11(A)は、本実施の形態に係るワイパモータのハウジング232にハウジングカバー234を結合させた場合の斜視図であり、図11(B)は、ハウジングカバー234を結合させたハウジング232を図11(A)のA-A線に沿って切断した場合の断面図である。図11(A)に示したように、接地ライン254の他端254N2は、ワイパモータの回転軸のベアリングを覆うバルジ260の上端部に接触する。バルジ260は、ハウジング232の隔壁50と一体に鋳造されて形成されるアルミダイキャスト製であり、ブラシ40の負極端子40N(図3参照)が電気的に接続されている。
図11(B)に示したように、接地ライン254の他端254N2は、バルジ260の上端部に設けられたリップ262と電気的に接続される。リップ262は、2枚の薄い板状の部材が並行して形成されている。ハウジングカバー234がハウジング232と結合すると、接地ライン254の他端254N2は、2枚の板状部材の間に差し込まれて係止される。接地ライン254の他端254N2の先端部266はリップ262の内側面と接触するように屈曲しており、ハウジングカバー234が組付方向αに従ってハウジング232と結合すると、組付方向αに略直交する屈撓方向βに撓む。その結果、他端254N2の側面部はリップ262の板状部材と当接し、他端254N2とリップ262との電気的な接続を確実にする。また、リップ262の内面底部と他端254N2の先端部266との間には空隙が設けられている。かかる空隙は、他端254N2の先端部266がリップ262の内底部に突き当たり、ハウジング232とハウジングカバー234との結合に悪影響が生じることを防止するためのものである。
リップ262は、ハウジング232とは別部品で構成され、ハウジング232のバルジ260上端部に電気溶接又は導電性接着剤で固定されてもよいが、本実施の形態では、バルジ260と共に、ダイキャストによりハウジング232と一体に鋳造される。又は、リップ262は、バルジ260の上端部の1の突起として、バルジ260と共にダイキャストによりハウジング232と一体に鋳造され、鋳造後、機械加工により、2枚の薄い板状の部材を形成してもよい。
前述のように、バルジ260と一体に鋳造された隔壁50には、ブラシ40の負極端子40Nが電気的に接続されているので、接地ライン254の他端254N2をバルジ260に接触させることにより、ブラシ40の負極端子40Nの至近に接地ライン254を電気的に接続させることができ、ブラシ40の負極端子40Nから接地ライン254まで、ハウジング232を介してノイズ成分を導通させる距離を短くすることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1の実施の形態及び第2の実施の形態よりも、ノイズ成分がハウジング232を流れる距離を短縮することにより、当該ノイズ成分の外界への放射が抑制される。
また、本実施の形態によれば、ハウジング232とハウジングカバー234との結合に際して、他端254N2の先端部266が先にリップ262の内側に当接し、リップ262の内側に沿って他端252N2が取り付けられるので、他端254N2は、接地ライン254が取り付けられるハウジングカバー234の組付ガイドとして役立つ。
[第4の実施の形態]
続いて本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態では、第1~3の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図12(A)は、本実施の形態に係るワイパモータのハウジング232にハウジングカバー234を結合させた場合の斜視図であり、図12(B)は、ハウジングカバー234を結合させたハウジング232を図12(A)のB-B線に沿って切断した場合の断面図である。図12(A)に示したように、接地ライン254は他端254N3A、254N3Bを有し、他端254N3A、254N3Bはバルジ260の側面部に各々接触する。図12(B)に示したように、接地ライン254の他端254N3A、254N3Bは、バルジ260の側面部を挟み込むようにしてバルジ260と電気的に接続される。また、本実施の形態では、バルジ260に微細な加工を要するリップ262を形成することを要しないので、リップ262を形成しない場合は、第3の実施の形態に比してハウジング232の製造コストを低減できる。図12(B)に示したように、他端254N3A、254N3Bの先端部268A、268Bは、バルジ260に対して外側に広がっており、ハウジング232にハウジングカバー234を組み付ける際に、バルジ260を容易に挟み込めるようになっている。
前述のように、バルジ260と一体に鋳造された隔壁50には、ブラシ40の負極端子40Nが電気的に接続されているので、接地ライン254の他端254N3A、254N3Bをバルジ260の側面部に接触させることにより、ブラシ40の負極端子40Nの至近に接地ライン254を電気的に接続させることができ、ブラシ40の負極端子40Nから接地ライン254まで、ハウジング232を介してノイズ成分を導通させる距離を短くすることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1の実施の形態及び第2の実施の形態よりも、ノイズ成分がハウジング232を流れる距離を短縮することにより、当該ノイズ成分の外界への放射が抑制される。
また、他端254N3A、254N3Bをバルジ260の側面部を挟み込むように当接させることにより、第3の実施の形態よりも、接地ライン254とハウジング232とが電気的に接触する面積を大きくでき、接地ライン254とハウジング232とを、確実に接続することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、ハウジング232とハウジングカバー234との結合に際して、他端254N3A、254N3Bの先端部268A、268Bが先にバルジ260の側面に接触し、バルジ260の側面に沿って他端254N3A、254N3Bが取り付けられるので、他端254N3A、254N3Bは、接地ライン254が取り付けられるハウジングカバー234の組付ガイドとして役立つ。
[第5の実施の形態]
続いて本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態では、第1~4の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図13(A)は、本実施の形態に係るワイパモータのハウジング232にハウジングカバー234を結合させた場合の斜視図であり、図13(B)は、ハウジングカバー234を結合させたハウジング232を図13(A)のC-C線に沿って切断した場合の断面図である。図13(A)に示したように、接地ライン254は他端254N4A、254N4B、254N4Cを有し、他端254N4A、254N4Cは第4の実施の形態と同様にバルジ260の側面部に各々接触し、他端254N4Bは第3の実施の形態と同様にバルジ260上端部のリップ262に係止される。
前述のように、バルジ260と一体に鋳造された隔壁50には、ブラシ40の負極端子40Nが電気的に接続されているので、接地ライン254の他端254N4A、254N4B、254N4Cをバルジ260に接触させることにより、ブラシ40の負極端子40Nの至近に接地ライン254を電気的に接続させることができ、ブラシ40の負極端子40Nから接地ライン254まで、ハウジング232を介してノイズ成分を導通させる距離を短くすることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1の実施の形態及び第2の実施の形態よりも、ノイズ成分がハウジング232を流れる距離を短縮することにより、当該ノイズ成分の外界への放射が抑制される。
また、本実施の形態によれば、ハウジング232とハウジングカバー234との結合に際して、まずは、他端254N4Bの先端部266がリップ262の内側に当接し、他端254N4A、254N4Cの先端部268A、268Bがバルジ260の側面に接触するので、他端254N4A、254N4B、254N4Cは、接地ライン254が取り付けられるハウジングカバー234の組付ガイドとして役立つ。
また、他端254N4A、254N4Cをバルジ260の側面部を挟み込むように当接させると共に、他端254N4Bをバルジ260上端部のリップに係止させることにより、第4の実施の形態よりも、接地ライン254とハウジング232とが電気的に接触する箇所を多くすると共に当該接触に係る面積を大きくでき、接地ライン254とハウジング232とを、確実に接続することが可能となる。
[第6の実施の形態]
続いて本発明の第6の実施の形態について説明する。本実施の形態では、第1~5の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図14(A)は、本実施の形態に係るワイパモータのハウジング232にハウジングカバー234を結合させた場合の斜視図であり、図14(B)は、ハウジングカバー234を結合させたハウジング232を図14(A)のD-D線に沿って切断した場合の断面図である。図14(A)に示したように、接地ライン254は他端254N5を有し、他端254N5はバルジ260の突起部である上端部264に電気的に接続される。
接地ライン254の他端254N5の先端部270は、バルジ260の上端部264を覆うように形成され、上端部264との電気的な接続を確実にしている。接地ライン254の他端254N5の先端部270の末端270A、270Bは、上端部264に対して外側に広がっており、ハウジング232にハウジングカバー234を組み付ける際に、上端部264を容易に挟み込めるようになっている。
前述のように、バルジ260と一体に鋳造された隔壁50には、ブラシ40の負極端子40Nが電気的に接続されているので、接地ライン254の他端254N5をバルジ260の上端部264を覆うように接触させることにより、ブラシ40の負極端子40Nの至近に接地ライン254を電気的に接続させることができ、ブラシ40の負極端子40Nから接地ライン254まで、ハウジング232を介してノイズ成分を導通させる距離を短くすることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1の実施の形態及び第2の実施の形態よりも、ノイズ成分がハウジング232を流れる距離を短縮することにより、当該ノイズ成分の外界への放射が抑制される。
また、接地ライン254の他端254N5の先端部270を、バルジ260の上端部264を覆うように形成することにより、接地ライン254とハウジング232とを、確実に接続することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、微細な加工を要するリップ262を形成することを要しないので、第3の実施の形態等に比して、ハウジング232の製造コストを低減できる。
また、本実施の形態によれば、接地ライン254の他端254N5の先端部270の末端270A、270Bは、上端部264に対して外側に広がっていて、ハウジング232とハウジングカバー234との結合に際して、接地ライン254の他端254N5の先端部270の末端270A、270Bが先に上端部264に接触するので、他端254N5は、接地ライン254が取り付けられるハウジングカバー234の組付ガイドとして役立つ。
[第6の実施の形態の第1の変形例]
続いて本発明の第6の実施の形態の第1の変形例について説明する。本実施の形態では、第1~6の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図15(A)は、本変形例に係るワイパモータのハウジング232にハウジングカバー234を結合させた場合の斜視図であり、図15(B)は、ハウジングカバー234を結合させたハウジング232を図15(A)のE-E線に沿って切断した場合の断面図である。図15(A)に示したように、接地ライン254は他端254N6を有し、他端254N6はバルジ260の上端部264に電気的に接続される。
接地ライン254の他端254N6の先端部272は、第6の実施の形態と同様にバルジ260の上端部264に対して外側に広がった末端272A、272Bを有し、上端部264を覆うと共に、末端272Cが上端部264の凹部(溝部)の側面部に当接することにより、バルジ260との電気的な接続を確実にしている。末端272Cは、上端部264の凹部の側面部と接触するように屈曲しており、ハウジングカバー234が組付方向αに従ってハウジング232と結合すると、組付方向αに略直交する屈撓方向βに撓む。その結果、末端272Cの側面部は上端部264の凹部の側面部と当接する。
前述のように、バルジ260と一体に鋳造された隔壁50には、ブラシ40の負極端子40Nが電気的に接続されているので、接地ライン254の他端254N6の先端部272をバルジ260の上端部264と上端部264の凹部の側面部に接触させることにより、ブラシ40の負極端子40Nの至近に接地ライン254を電気的に接続させることができ、ブラシ40の負極端子40Nから接地ライン254まで、ハウジング232を介してノイズ成分を導通させる距離を短くすることが可能となる。
以上説明したように、本変形例によれば、第1の実施の形態及び第2の実施の形態よりも、ノイズ成分がハウジング232を流れる距離を短縮することにより、当該ノイズ成分の外界への放射が抑制される。
また、接地ライン254の他端254N6の先端部272を、バルジ260の上端部264を覆うように形成すると共に、上端部264の凹部の側面部に接触するように形成することにより、接地ライン254とハウジング232とを、第6の実施の形態よりも確実に接続することが可能となる。
また、本変形例によれば、微細な加工を要するリップ262を形成することを要しないので、第3の実施の形態等に比して、ハウジング232の製造コストを低減できる。
また、本実施の形態によれば、接地ライン254の他端254N6の先端部272の末端272A、272Bは、上端部264に対して外側に広がっていて、ハウジング232とハウジングカバー234との結合に際して、接地ライン254の他端254N6の先端部272の末端272A、272Bが先に上端部264に接触するので、他端254N6は、接地ライン254が取り付けられるハウジングカバー234の組付ガイドとして役立つ。
[第6の実施の形態の第2の変形例]
続いて本発明の第6の実施の形態の第2の変形例について説明する。本実施の形態では、第1~6の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図16(A)は、本変形例に係るワイパモータのハウジング232にハウジングカバー234を結合させた場合の斜視図であり、図16(B)は、ハウジングカバー234を結合させたハウジング232を図16(A)のF-F線に沿って切断した場合の断面図である。図16(A)に示したように、接地ライン254は他端254N7Aを有し、他端254N7Aの先端部274Aは、バルジ260の上端部264の片側側面と頂部の一部を覆うように形成され、バルジ260と電気的に接続されるようになっている。他端254N7Aの先端部274Aは、バルジ260の上端部264に対して外側に広がっており、ハウジング232にハウジングカバー234を組み付ける際に、上端部264と先端部274Aとの接触を容易にしている。また、他端254N7Aの先端部274Aは、ハウジングカバー234が組付方向αに従ってハウジング232と結合すると、組付方向αに略直交する屈撓方向γに撓む。その結果、他端254N7Aの先端部274Aは、上端部264の頂部に押し付けられ、他端254N7Aと上端部264との電気的な接続が確実となる。
本変形例は、図17(A)、(B)に示したような態様でもよい。図17(A)は、本変形例の別の態様に係るワイパモータのハウジング232にハウジングカバー234を結合させた場合の斜視図であり、図17(B)は、ハウジングカバー234を結合させたハウジング232を図17(A)のG-G線に沿って切断した場合の断面図である。図17(A)に示したように、接地ライン254は他端254N7Bを有し、他端254N7Bの先端部274Bは、図16(A)、(B)の場合とは異なるバルジ260の上端部264の片側側面と頂部の一部を覆うように形成され、バルジ260と電気的に接続されるようになっている。また、接地ライン254の他端を、上端部264の片側側面と頂部の一部を覆うように形成すると共に、上端部264の凹部(溝部)の側面部に接触するように形成してもよい。
前述のように、バルジ260と一体に鋳造された隔壁50には、ブラシ40の負極端子40Nが電気的に接続されているので、接地ライン254の他端254N7A又は他端254N7Bをバルジ260の上端部264に接触させることにより、ブラシ40の負極端子40Nの至近に接地ライン254を電気的に接続させることができ、ブラシ40の負極端子40Nから接地ライン254まで、ハウジング232を介してノイズ成分を導通させる距離を短くすることが可能となる。
以上説明したように、本変形例によれば、第1の実施の形態及び第2の実施の形態よりも、ノイズ成分がハウジング232を流れる距離を短縮することにより、当該ノイズ成分の外界への放射が抑制される。
また、本変形例によれば、微細な加工を要するリップ262を形成することを要しないので、第3の実施の形態等に比して、ハウジング232の製造コストを低減できる。
また、本変形例によれば、接地ライン254の他端254N7A、254N7Bを、バルジ260の上端部の片側側面部及び片側頂部と電気的に接続するように形成すれば足りるので、第1の変形例よりも、製品の製造コストを低減できる。
10,12…ワイパモータ、20…モータ部、22…ヨーク、30…減速部、32…ハウジング、34…ハウジングカバー、36…コネクタ、36H…High端子、36L…Low端子、36N…接地端子、38H,38L…チョークコイル、40…ブラシ、40H,40L…正極端子、40N…負極端子、42…整流子、46,48…コンデンサ、50隔壁、52A…第1接続端子、52B…ブレーカー、52C…第2接続端子、54…接地ライン、54A…端部、56…高電圧ライン、58…低電圧ライン、60,62,64,66…破線、68…固定ボルト、70…接続端子、72…破線、74…ウォームホイール、76…絶縁部材、78…出力軸、80…開口部、100…ワイパモータ、120…モータ部、122…ヨーク、130…減速部、132…ハウジング、134…ハウジングカバー、136…コネクタ、136H…High端子、136L…Low端子、136N…接地端子、138H,138L…チョークコイル、140…ブラシ、140H,140L…正極端子、140N…負極端子、142…整流子、146,148…コンデンサ、160…破線、170…固定ボルト用接点、232…ハウジング、234…ハウジングカバー、254…接地ライン、254N1…一端、254N2,254N3A,254N3B,254N4A,254N4B,254N4C,254N5,254N6,254N7A,254N7B…他端、256…高電圧ライン、256H1…一端、256H2…他端、258…低電圧ライン、258L1…一端、258L2…他端、260…バルジ、262…リップ、264…上端部、266,268A,268B,270…先端部、270A,270B…末端、272…先端部、272A,272B,272C…末端、274A,274B…先端部、α…組付方向、β,γ…屈撓方向

Claims (8)

  1. 減速機構を収めた導電性のハウジングと、
    前記ハウジングと結合されるヨークに収められ、整流子と接触して回転子に電力を供給する給電端子及び一端が前記整流子と接触し他端が前記ヨークの開口部を覆う前記ハウジングの導電性の隔壁に接続された接地端子を有するブラシを備えたモータ本体と、
    前記モータ本体の回転軸のベアリングを保持するように、前記隔壁に設けられたバルジ部と、
    前記給電端子に電力を供給する給電ラインと、
    前記バルジ部と接地領域とを接続する接地ラインと、
    を備えたワイパモータ。
  2. 前記バルジ部は、端子を挟み込んで係止するリップ部を備え、
    前記接地ラインの一端は、前記リップ部に係止されるように形成された請求項に記載のワイパモータ。
  3. 前記接地ラインの一端は、前記ハウジングに対するハウジングカバーの組付方向に交わる方向に変形して、前記リップ部の内側面に接触する請求項に記載のワイパモータ。
  4. 前記接地ラインの一端は、先端部が前記リップ部の内側面に接触するように屈曲した請求項又はに記載のワイパモータ。
  5. 前記接地ラインの一端は、前記バルジ部の側面を挟み込むように形成された請求項1又は2に記載のワイパモータ。
  6. 前記バルジ部は突起部を備え、
    前記接地ラインの一端は、前記突起部の頂部及び側面と接触するように形成された請求項に記載のワイパモータ。
  7. 前記接地ラインの一端は、前記突起部の頂部の一部及び1の側面と接触するように形成された請求項に記載のワイパモータ。
  8. 前記突起部は前記頂部に溝部を備え、
    前記接地ラインの一端は、前記溝部の側面部と接触するように形成された請求項又はに記載のワイパモータ。
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