JP7035981B2 - ワイパモータ - Google Patents

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Description

本発明は、ワイパモータに関する。
ワイパモータ等に用いられるブラシ付きDCモータは、ブラシを介して回転子のコイルに電力が供給されると、当該回転子が回転する。ブラシ付きDCモータは、回転子の回転に伴って、回転子に対して同軸に設けられた整流子とブラシとの電気的接続が断続的に切り替わる。かかる電気的接続の切り替えは、一種のスイッチング動作であり、当該動作に伴って、高周波で電位が変化するノイズ成分が生成されやすい。
発生したノイズ成分は、ブラシの負極端子からワイパモータのハウジング等を介して接地領域に流すことが一般に行われているが、ハウジング等を介してノイズ成分が拡散し易いという問題があった。ノイズ成分の外部への拡散を防止するには、ハウジング等にノイズ成分の放射を抑制するためのシールドが別途必要になる。
特許文献1には、ブラシの負極端子とコネクタの接地端子とをリード線で接続することにより、ノイズ成分のハウジング等の導通を遮断したワイパモータの発明が開示されている。
特許文献2には、樹脂製のハウジングカバーを金属製のハウジングに取り付ける際に、ハウジング側とハウジングカバーとで挟まれる金属板でブラシの負極端子とコネクタの接地端子とを接続することにより、ノイズ成分のハウジング等の導通を遮断したワイパモータの発明が開示されている。
特開2003-134722号公報 特開平9-226526号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のワイパモータは、ウォームギアが回転している減速部に、脆弱なリード線を実装しているので、当該リード線が断線するおそれがあった。また、リード線の接続作業が煩雑であるという問題があった。
特許文献2に記載のワイパモータは、ハウジングカバーを取り付ける際に、ブラシの負極端子とコネクタの接地端子とを接続する金属板を所定の態様で取り付けることが容易ではない。所定の態様で当該金属板が取り付けられなかった場合には、ブラシの負極端子とコネクタの接地端子とが電気的に接続されないのみならず、当該金属板がワイパモータのハウジング等に接触するおそれがあり、接触した場合にはワイパモータの回路が短絡するおそれがあった。
本発明は、上記事実を考慮したもので、ワイパモータの回転に伴って生じるノイズ成分を効果的に遮断でき、ノイズ成分を遮断する構成の実装が容易なワイパモータを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために請求項1に記載のワイパモータは、整流子、回転子及び前記回転子に電力を供給するブラシが収められたヨークの開口部を覆うと共に、前記ブラシの負極端子と、接地領域とが接続された導電性の隔壁と、前記隔壁に前記負極端子が接続される負極端子接続部と前記隔壁に接地領域が接続される接地領域接続部との間の前記隔壁に配設された、隣接する部位よりも導電性が大きい導電部と、を含んでいる。
このワイパモータによれば、隣接する部位よりも導電性が大きい導電部を隔壁上に設けることにより、ワイパモータの回転に伴って生じるノイズ成分の隔壁の他の部位への拡散を抑制するので、ノイズ成分を効果的に遮断できる。
請求項2に記載のワイパモータは、請求項1に記載のワイパモータにおいて、前記導電部は、前記負極端子接続部と前記接地領域接続部との間で並列する2本の溝部に挟まれた領域であり、前記2本の溝部の各々で前記隔壁を薄くすることにより、前記2本の溝部の導電性を前記隔壁の他の部位よりも低下させると共に、前記領域の導電性を、前記領域に隣接する前記2本の溝部よりも大きくしている。
このワイパモータによれば、導電部として、並列する2本の溝部を設けることにより、2本の溝部に挟まれた領域にノイズ成分を流すことができ、ノイズ成分を効果的に遮断できる。また、溝部は容易に実装できるので、ノイズ成分を遮断する構成の実装が容易なワイパモータを提供することができる。
請求項3に記載のワイパモータは、請求項2に記載のワイパモータにおいて、前記2本の溝部の各々は、直線状である。
このワイパモータによれば、溝部が負極端子接続部と接地領域接続部とを最短距離で結ぶことにより、ノイズ成分の隔壁の他の部位への拡散を抑制するので、ノイズ成分を効果的に遮断できる。
請求項4に記載のワイパモータは、請求項2に記載のワイパモータにおいて、前記2本の溝部の各々は、略円弧状である。
このワイパモータによれば、溝部を略円弧状にすることにより、隔壁をワイパモータの回転軸が貫通する開口部を避けて、導電部を配設することができる。
請求項5に記載のワイパモータは、請求項1に記載のワイパモータにおいて、前記導電部は、前記負極端子接続部と前記接地領域接続部との間に、前記隔壁の他の部位に対して突出する畝部であり、前記畝部で前記隔壁を厚くすることにより、前畝部の導電性を前記畝部に隣接する部位よりも大きくしている。
このワイパモータによれば、負極端子接続部と接地領域接続部との間に、導電性が大きい畝部を設けることにより、畝部にノイズ成分を流すことができ、ノイズ成分を効果的に遮断できる。また、畝部は容易に実装できるので、ノイズ成分を遮断する構成の実装が容易なワイパモータを提供することができる。
請求項6に記載のワイパモータは、請求項5に記載のワイパモータにおいて、前記畝部に隣接し、かつ各々並列する2本の溝部を含み、前記2本の溝部の各々で前記隔壁を薄くすることにより、前記2本の溝部の導電性を前記畝部よりも低下させている。
このワイパモータによれば、畝部に各々並列する2本の溝部を設けることにより、畝部にノイズ成分を集中的に流すことができ、ノイズ成分を効果的に遮断できる。
請求項7に記載のワイパモータは、請求項5又は6に記載のワイパモータにおいて、前記畝部は、直線状である。
このワイパモータによれば、畝部が負極端子接続部と接地領域接続部とを最短距離で結ぶことにより、ノイズ成分の隔壁の他の部位への拡散を抑制するので、ノイズ成分を効果的に遮断できる。
請求項8に記載のワイパモータは、請求項5又は6に記載のワイパモータにおいて、前記畝部は、略円弧状である。
このワイパモータによれば、畝部を略円弧状にすることにより、隔壁をワイパモータの回転軸が貫通する開口部を避けて、導電部を配設することができる。
請求項9に記載のワイパモータは、請求項5又は6に記載のワイパモータにおいて、前記畝部は、前記負極端子接続部と前記接地領域接続部との間を一定の高さで前記隔壁の他の部位に対して突出している。
このワイパモータによれば、畝部を一定の高さで配設することにより、負極端子接続部から接地領域接続部へノイズ成分を確実に流すことができ、ノイズ成分を効果的に遮断できる。
請求項10に記載のワイパモータは、請求項5又は6に記載のワイパモータにおいて、前記畝部は、前記負極端子接続部から前記接地領域接続部に向かうに従って高さが低くなっている。
このワイパモータによれば、負極端子接続部から接地領域接続部へノイズ成分を流すと共に、畝部の高さを抑制することにより、製品の重量を抑えることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るワイパモータの電気的な構成の一例を示したブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るワイパモータのハウジングカバーを外した状態の減速部の概略図の一例である。 本発明の第1の実施の形態に係るワイパモータの減速部を図2の矢印A方向から見た場合の概略図の一例である。 (A)は、図3に示したワイパモータから、ブラシ及びウォームホイール等の構成を取り外したハウジングの一例を示した概略図であり、(B)は、(A)の斜視図である。 (A)は、図4(A)に示したハウジングの変形例の概略図であり、(B)は、(A)の斜視図である。 図4(B)、図5(B)のA-A線に沿って切断した場合の断面図である。 本発明の第2の実施の形態の第1の例に係るハウジングの一例を示した概略図である。 (A)は、本発明の第2の実施の形態の第1の例の第1の変形例のハウジングを示した概略図であり、(B)は、本発明の第2の実施の形態の第1の例の第2の変形例のハウジングを示した概略図である。 (A)は、図8(A)のB-B線に沿って切断した場合の断面図であり、(B)は、図8(B)のC-C線に沿って切断した場合の断面図である。 本発明の第2の実施の形態の第2の例のハウジングを示した概略図である。 (A)は、本発明の第2の実施の形態の第2の例の第1の変形例のハウジングを示した概略図であり、(B)は、本発明の第2の実施の形態の第2の例の第2の変形例のハウジングを示した概略図である。 本発明の第3の実施の形態に係るハウジングの一例を示した概略図である。 (A)は、図12(A)のD-D線に沿って切断した場合の断面図であり、(B)は、図12(B)のF-F線に沿って切断した場合の断面図である。
[第1の実施の形態]
図1は、本実施の形態に係るワイパモータ10の電気的な構成の一例を示したブロック図である。
図1に示したように、ワイパモータ10は、固定子及び回転子が収められたモータ部20と、回転子の回転軸の末端に設けられたウォームギア機構により、回転軸の回転速度を減速する減速部30と、で構成されている。
モータ部20の固定子及び回転子は、アルミダイカスト等で構成されたヨーク22内に設けられる。ヨーク22は内部が中空の略円筒形であり、内部の空間に固定子及び回転子を収納する。
減速部30は、アルミダイカスト製のハウジング32内に前述のウォームギア機構が収納され、ハウジング32とウォームギア機構は、樹脂製のハウジングカバー34で覆われている。
コネクタ36には、ワイパモータ10を高速回転させるための電力が供給されるHigh端子36Hと、ワイパモータ10を前述の高速回転よりも低速で回転させるために、High端子36Hよりも低電圧な電力が供給されるLow端子36Lと、ワイパモータ10のブラシ40の負極端子40Nに電気的に接続される接地端子36Nと、を含む。
High端子36Hから供給された電力は、高電圧ライン56を介してノイズとなる高周波成分を除去するチョークコイル38H及びブラシ40の正極端子40Hを介して整流子42に供給される。Low端子36Lから供給された電力は、低電圧ライン58を介してノイズとなる高周波成分を除去するチョークコイル38L及びブラシ40の正極端子40Lを介して整流子42に供給される。高電圧ライン56及び低電圧ライン58の各々は、モータ部20と減速部30とを隔てる隔壁50に設けられた開口部80を介して正極端子40H、40Lに各々接続する。モータ部20には、回転子及び固定子が備わるが、図1では図示を省略している。隔壁50は、ハウジング32と一体に構成されており、ヨーク22とハウジング32が結合した状態で、ハウジング32の開口部を覆う部位である。なお、コネクタ36の正電荷用の端子、ブラシの正極端子、及びチョークコイルは各々1つでよい。
接地端子36Nは、車両側の接地領域に接続される端子であり、ワイパモータ10内では、接地ライン54と、アルミダイカスト製等の導電性の隔壁50と、第2接続端子52Cと、ブレーカー52Bと、第1接続端子52Aとを介してブラシ40の負極端子40Nに電気的に接続される。接地ライン54は端部54Aで隔壁50と接続し、接地端子36N、破線60で示した部分の隔壁50、第1接続端子52C、ブレーカー52B、第1接続端子52A及びブラシ40の負極端子40Nを電気的に接続する。なお、ブレーカー52Bは、ワイパモータ10のコイルの電流(モータ電流)が過大になった場合に電路を開放して、ワイパモータ10及びワイパモータ10に係る回路の損傷を防止する装置である。
接地ライン54と高電圧ライン56とは、ノイズ防止用のコンデンサ46で接続されている。また、接地ライン54と低電圧ライン58とは、ノイズ防止用のコンデンサ48で接続されている。コンデンサ46は、一端が高電圧ライン56のチョークコイル38Hとコネクタ36のHigh端子36Hとの間に接続されると共に他端が接地ライン54の端部54Aとコネクタ36の接地端子36Nとの間に接続される。また、コンデンサ48は、一端が低電圧ライン58のチョークコイル38Lとコネクタ36のLow端子36Lとの間に接続されると共に他端が接地ライン54の端部54Aとコネクタ36の接地端子36Nとの間に接続される。
ワイパモータ10の回転によって、高周波のノイズ成分が生成されるが、当該ノイズ成分は、ブラシ40の負極端子40Nから第1接続端子52A、ブレーカー52B、第2接続端子52Cを通り、図1の破線60で示したように隔壁50を通り、端部54Aから接地ライン54を通る。
ノイズ防止用のコンデンサ46、48は、直流は通さないが、交流は通すので、高周波で電位が変化するノイズ成分は、コンデンサ46を介してチョークコイル38Hに導かれる。また、当該ノイズ成分は、コンデンサ48を介してチョークコイル38Lにも導かれ得る。
チョークコイル38H、38Lは、高インダクタンスの素子であり、高周波であるノイズ成分に対しては高いインピーダンスを示すので、当該ノイズ成分はチョークコイル38H、38Lで遮断される。仮にチョークコイル38H、38Lでのノイズ成分の遮断が不十分であっても、当該ノイズ成分は正極端子40H、40Lを介してワイパモータ10に供給され、ワイパモータ10を回転させる電力と一緒に消尽される。
図1に示したように、本実施の形態では、ノイズ成分を第1接続端子52A、ブレーカー52B及び第2接続端子52Cを介して接地ライン54に導通させる。ノイズ成分は、図1の破線60に示したように、ワイパモータ10のハウジング32の一部である隔壁50を導通して、接地ライン54に流れる。本実施の形態では、破線60で示した箇所以外にノイズ成分が拡散することを防止することにより、外界にノイズ成分が放散されることを抑制する。
図2は、本実施の形態に係るワイパモータ10のハウジングカバー34を外した状態の減速部30の概略図の一例である。通常、ハウジングカバー34は、固定ボルト68等の固定部材によって、ハウジング32と結合し、ハウジング32内部を覆う。
ハウジングカバー34を外した減速部30のハウジング32の内部には、ワイパモータ10の回転速度を減速させるウォームホイール74が格納されている。ウォームホイール74を跨ぐように、High端子36H及び高電圧ライン56、Low端子36L及び低電圧ライン58、接地端子36N及び接地ライン54、コンデンサ46、48を含む回路が構成されている。図2に示した高電圧ライン56、低電圧ライン58、接地ライン54の各々は、剛性を有する金属線又は金属板で構成される。
高電圧ライン56及び低電圧ライン58は、隔壁50に設けられた開口部を介してブラシ40の正極端子40H、40Lに各々接続される。隔壁50は導電性なので、高電圧ライン56及び低電圧ライン58は、絶縁部材76に覆われた状態で隔壁50の開口部を通過する。
図2に示したように、接地ライン54は端部54Aによって隔壁50と電気的に接続される。接地ライン54は、端部54Aに導電性及び弾力性を有し、端部54Aが隔壁50に当接することによって電気的に接続されてもよいが、接続を確実に行うために、ボルト等の固定部材を用いて端部54Aを隔壁50に固定してもよい。
図3は、本実施の形態に係るワイパモータ10の減速部30を図2の矢印A方向から見た場合の概略図の一例である。図3は、ヨーク22、回転子及び固定子が除去された状態であり、ブラシ40の構成が示されている。また、減速部30のウォームホイール74と同軸に設けられた出力軸78が示されている。出力軸78の端部には、ワイパ装置のリンク機構等が接続される。
ブラシ40を構成する正極端子40H、40L及び負極端子40Nは、ワイパモータ10の整流子42(図示せず)に接触し、回転子に電力を供給する。図3に示したように、負極端子40Nには第1接続端子52Aが接続されている。第1接続端子52Aは、ブレーカー52Bに接続される。ブレーカー52Bは第2接続端子52Cを介して隔壁50に接続されている。
図4(A)、(B)は、図3に示したワイパモータ10から、ブラシ40及びウォームホイール74等の構成を取り外したハウジング32の一例を示した概略図である。図4(A)、(B)に示したように、本実施の形態に係るワイパモータ10の隔壁50には、第2接続端子取付部52CAから隔壁50の開口部80に向かって2本の溝部90A1、90B1が直線状に刻まれている。
第2接続端子取付部52CAは、上述のように、ブラシ40の負極端子40Nが接続される部位である。溝部90A1、90B1の開口部80側の末端近くには、接地ライン54の端部54Aが接続される。従って、ブラシ40の負極端子40Nから送られるノイズ成分は、溝部90A1、90B1に挟まれた領域90C1を介して接地ライン54に導通される。
直線状である溝部90A1、90B1は、第2接続端子取付部52CAと接地ライン54の端部54Aが接続される部位とを最短距離で結べるので、ノイズ成分の隔壁50の他の部位への拡散をより効果的に抑制できるが、ワイパモータ10の回転軸が貫通する回転軸用開口部82と干渉しないように配設することを要する。
図5(A)、(B)は、図4(A)、(B)の変形例を示した概略図である。図5(A)、(B)に示したように、隔壁50に刻まれた溝部90A2、90B2は、直線状である図4(A)、(B)の溝部90A1、90B1と異なり、略円弧状の曲線を呈するので、回転軸用開口部82との干渉を回避できる。
図5(A)、(B)に示した変形例も、第2接続端子取付部52CAは、上述のように、ブラシ40の負極端子40Nが接続される部位である。また、溝部90A2、90B2の開口部80側の末端近くには、接地ライン54の端部54Aが接続される。従って、ブラシ40の負極端子40Nから供給されるノイズ成分は、溝部90A2、90B2に挟まれた領域90C2を介して接地ライン54に導通される。
図6は、図4(B)、図5(B)のA-A線に沿って切断した場合の断面図である。図6に示したように、溝部90A1、90A2、90B1、90B2が設けられた隔壁50の部位は、隔壁50が薄くなっており、当該部位の電気抵抗は、領域90C1、90C2及び隔壁50の他の部分よりも大きくなり、導電性は低下する。その結果、ブラシ40の負極端子40Nから供給されるノイズ成分は、隣接する部位である溝部90A1、90A2、90B1、90B2よりも導電性が大きい領域90C1、90C2を優先的に流れ、領域90C1、90C2以外のハウジング32の他の部分に拡散することを抑制できる。
従って、本実施の形態によれば、ワイパモータの回転に伴って生じるノイズ成分を効果的に遮断でき、ノイズ成分を遮断する構成の実装が容易なワイパモータを提供することができる。
[第2の実施の形態]
続いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7は、本実施の形態の第1の例に係るハウジング32の一例を示した概略図である。本実施の形態は、第2接続端子取付部52CAと開口部80との間の隔壁50に、尾根状に突出する直線状の畝部92を有する点で、第1の実施の形態と相違する。
直線状である畝部92は、第2接続端子取付部52CAと接地ライン54の端部54Aが接続される部位とを最短距離で結べるので、ノイズ成分の隔壁50の他の部位への拡散をより効果的に抑制できるが、ワイパモータ10の回転軸が貫通する回転軸用開口部82と干渉しないように配設することを要する。
図8(A)は、本実施の形態の第1の例の第1の変形例であり、第2接続端子取付部52CA基部から隔壁50の開口部80に向けて畝部92Aが一定の高さで延伸されている。図8(B)は、本実施の形態の第1の例の第2の変形例であり、第2接続端子取付部52CA基部から隔壁50の開口部80に向けて畝部92Bの高さが徐々に低くなるスロープ状になるように畝部92Bが延伸されている。
図9(A)は、図8(A)のB-B線に沿って切断した場合の断面図であり、図9(B)は、図8(B)のC-C線に沿って切断した場合の断面図である。図9(A)に示すように、本実施の形態の第1の例の第1の変形例では、畝部92Aは、隔壁50から一定の高さで突出している。また、本実施の形態の第1の例の第2の変形例では、畝部92Bは、第2接続端子取付部52CA基部から隔壁50の開口部80に向けてスロープ状に延伸されている。畝部92Bのようにスロープ状にして高さを抑制することにより、製品の重量を抑えることができる。
図10は、本実施の形態の第2の例である。図10に示した畝部94は、直線状である図7の畝部92と異なり、略円弧状の曲線を呈するので、回転軸用開口部82との干渉を回避できる。
図11(A)は、本実施の形態の第2の例の第1の変形例であり、第2接続端子取付部52CA基部から隔壁50の開口部80に向けて畝部94Aが一定の高さで延伸されている。図11(B)は、本実施の形態の第2の例の第2の変形例であり、第2接続端子取付部52CA基部から隔壁50の開口部80に向けて畝部94Bの高さが徐々に低くなるスロープ状になるように畝部94Bが延伸されている。
第1の例及び第2の例は、隔壁50の他の部分よりも、畝部92A、92B、94A、94Bは、厚みがあるので、隔壁50の他の部位よりも電気抵抗は低くなり、導電性は大きくなる。その結果、ブラシ40の負極端子40Nから供給されるノイズ成分は、隣接する部位よりも導電性が大きい畝部92A、92B、94A、94Bを優先的に流れ、畝部92A、92B、94A、94B以外のハウジング32の他の部分に拡散することを抑制できる。
その結果、本実施の形態によれば、ワイパモータの回転に伴って生じるノイズ成分を効果的に遮断でき、ノイズ成分を遮断する構成の実装が容易なワイパモータを提供することができる。
[第3の実施の形態]
続いて、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図12は、本実施の形態に係るハウジング32の一例を示した概略図である。本実施の形態は、第2接続端子取付部52CAと開口部80との間の隔壁50に、尾根状に突出する畝部96と、畝部96に各々並列する溝部98A、98Bを有する点で、第1の実施の形態の変形例と相違する。図12に示したように、畝部96及び溝部98A、98Bは、略円弧状であるが、直線状でもよい。
図13(A)は、図12(A)のD-D線に沿って切断した場合の断面図であり、図13(B)は、図12(B)のF-F線に沿って切断した場合の断面図である。図13(A)に示すように、本実施の形態では、畝部96は、溝部98A、98Bによって隔壁50から一段低くなった位置から、隔壁50の平面をよりも突出している。また、図13(B)に示すように、畝部96は、第2接続端子取付部52CA基部から隔壁50の開口部80に向けてスロープ状に延伸されている。畝部96は、第2接続端子取付部52CA基部から隔壁50の開口部80に向けて一定の高さで延伸してもよい。
溝部98A、98Bが設けられた隔壁50の部位は、隔壁50が薄くなっており、当該部位の電気抵抗は、溝部98A、98Bが設けられていない隔壁50の部位よりも大きくなる。さらに、隔壁50の他の部位よりも、畝部96は、厚みがあるので、隣接する溝部98A、98Bが設けられた隔壁50の部位、及び隔壁50の他の部位よりも電気抵抗は低くなり、導電性は大きくなる。その結果、ブラシ40の負極端子40Nから供給されるノイズ成分は、畝部96を優先的に流れ、畝部96以外のハウジング32の他の部分に拡散することを抑制できる。
その結果、本実施の形態によれば、ワイパモータの回転に伴って生じるノイズ成分を効果的に遮断でき、ノイズ成分を遮断する構成の実装が容易なワイパモータを提供することができる。
10…ワイパモータ、20…モータ部、22…ヨーク、30…減速部、32…ハウジング、34…ハウジングカバー、36…コネクタ、36H…High端子、36L…Low端子、36N…接地端子、38H,38L…チョークコイル、40…ブラシ、40H,40L…正極端子、40N…負極端子、42…整流子、46,48…コンデンサ、50…隔壁、52A…第1接続端子、52B…ブレーカー、52C…第2接続端子、52CA…接続端子取付部、54…接地ライン、54A…端部、56…高電圧ライン、58…低電圧ライン、60…破線、68…固定ボルト、74…ウォームホイール、76…絶縁部材、78…出力軸、80…開口部、82…回転軸用開口部、90A1,90B1,90A2,90B2…溝部、90C1,90C2…領域、92,92A,92B,94,94A,94B,96…畝部、98A,98B…溝部

Claims (10)

  1. 整流子、回転子及び前記回転子に電力を供給するブラシが収められたヨークの開口部を覆うと共に、前記ブラシの負極端子と、接地領域とが接続された導電性の隔壁と、
    前記隔壁に前記負極端子が接続される負極端子接続部と前記隔壁に接地領域が接続される接地領域接続部との間の前記隔壁に配設された、隣接する部位よりも導電性が大きい導電部と、
    を含むワイパモータ。
  2. 前記導電部は、前記負極端子接続部と前記接地領域接続部との間で並列する2本の溝部に挟まれた領域であり、前記2本の溝部の各々で前記隔壁を薄くすることにより、前記2本の溝部の導電性を前記隔壁の他の部位よりも低下させると共に、前記領域の導電性を、前記領域に隣接する前記2本の溝部よりも大きくした請求項1に記載のワイパモータ。
  3. 前記2本の溝部の各々は、直線状である請求項2に記載のワイパモータ。
  4. 前記2本の溝部の各々は、略円弧状である請求項2に記載のワイパモータ。
  5. 前記導電部は、前記負極端子接続部と前記接地領域接続部との間に、前記隔壁の他の部位に対して突出する畝部であり、前記畝部で前記隔壁を厚くすることにより、前畝部の導電性を前記畝部に隣接する部位よりも大きくした請求項1に記載のワイパモータ。
  6. 前記畝部に隣接し、かつ各々並列する2本の溝部を含み、前記2本の溝部の各々で前記隔壁を薄くすることにより、前記2本の溝部の導電性を前記畝部よりも低下させた請求項5に記載のワイパモータ。
  7. 前記畝部は、直線状である請求項5又は6に記載のワイパモータ。
  8. 前記畝部は、略円弧状である請求項5又は6に記載のワイパモータ。
  9. 前記畝部は、前記負極端子接続部と前記接地領域接続部との間を一定の高さで前記隔壁の他の部位に対して突出する請求項5又は6に記載のワイパモータ。
  10. 前記畝部は、前記負極端子接続部から前記接地領域接続部に向かうに従って高さが低くなる請求項5又は6に記載のワイパモータ。
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