JP7052713B2 - インバータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータ制御装置に関する。
従来、三相交流回転電機に流れる各相の電流に基づいてインバータ回路に設けられたスイッチング素子を動作させるインバータ制御装置が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に開示のインバータ制御装置は、スイッチング素子をPWM制御(電流フィードバック制御)するPWM制御部と、スイッチング素子を矩形波制御(トルクフィードバック制御)する矩形波制御部と、PWM制御と矩形波制御とを切り替える切替制御部とを備えている。なお、PWM制御とは三相交流回転電機の低回転領域において実施される制御であり、矩形波制御とは三相交流回転電機の高回転領域において実施される制御である。
三相交流回転電機の回転数の増大に伴いPWM制御から矩形波制御に移行するとき、電流フィードバック制御からトルクフィードバック制御に制御方式が切り替わる。そのため、三相交流回転電機にトルクの変動が発生する可能性がある。すなわち、PWM制御から矩形波制御に切り替わることで三相交流回転電機のトルク応答性が低下してしまうことがある。
そのため、例えば特許文献2に開示されるインバータ制御装置のように、トルク指令値と検出トルクとのトルク差分値に基づいて三相交流回転電機のd軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を演算し、d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値に基づき三相交流回転電機の三相電圧指令値を演算する技術が提案されている。すなわち、PWM制御及び矩形波制御をトルク差分値に基づいた同一の制御方式とする技術が提案されている。
特開2016-226191号公報 特開2008-5629号公報
ところで、近年ではPWM制御から矩形波制御に移行するときのトルク応答性を向上させるための技術を開発する要求があり、その手法は特許文献2に記載されるものに限らず、技術開発の余地が残されている。
本発明の目的は、PWM制御から矩形波制御に移行したときのトルク応答性を向上させることができるインバータ制御装置を提供することである。
上記課題を解決するインバータ制御装置は、インバータ回路のスイッチング素子をトルク指令値に基づいて制御する際にPWM制御と矩形波制御とを切り替えるようにしたインバータ制御装置であって、前記トルク指令値と三相交流回転電機の推定トルク値又は実トルク値とのトルク差分値に基づいて前記スイッチング素子を矩形波制御するための矩形波制御信号を生成する矩形波制御部と、前記スイッチング素子をPWM制御するためのPWM制御信号を生成するPWM制御部と、を備え、前記PWM制御部は、予め記憶した前記トルク指令値と電圧ベクトルの絶対値とを対応付けたテーブルに基づいて前記トルク指令値から前記電圧ベクトルの絶対値を演算する電圧ベクトル絶対値演算部と、前記トルク指令値と前記三相交流回転電機の推定トルク値又は実トルク値とのトルク差分値に基づいて前記電圧ベクトルとq軸とのなす角度を演算する角度演算部と、前記電圧ベクトルの絶対値及び前記角度によってd軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を演算する指令値演算部と、前記d軸電圧指令値及び前記q軸電圧指令値から前記三相交流回転電機の三相電圧指令値を演算する電圧指令値決定部と、前記三相電圧指令値に基づき前記PWM制御信号を生成するPWM制御信号生成部と、を有している。
これによれば、PWM制御部において、予め記憶した前記トルク指令値と電圧ベクトルの絶対値とを対応付けたテーブルに基づいて、トルク指令値から電圧ベクトルの絶対値が演算され、トルク指令値と三相交流回転電機の推定トルク値又は実トルク値とのトルク差分値に基づいて電圧ベクトルとq軸とのなす角度が演算され、電圧ベクトルの絶対値及び角度によってd軸電圧指令値及びq軸電圧指令値が演算される。そして、d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値から三相交流回転電機の三相電圧指令値が演算され、三相電圧指令値に基づきPWM制御信号が生成される。
また、矩形波制御部において、トルク指令値と三相交流回転電機の推定トルク値又は実トルク値とのトルク差分値に基づいてスイッチング素子が矩形波制御される。
よって、PWM制御から矩形波制御に切り替える際において、PWM制御部及び矩形波制御部は、いずれもトルク指令値と三相交流回転電機の推定トルク値又は実トルク値とのトルク差分値に基づいてスイッチング素子を制御している。したがって、PWM制御から矩形波制御に移行したときのトルク応答性を向上させることができる。
この発明によれば、PWM制御から矩形波制御に移行したときのトルク応答性を向上させることができる。
インバータ制御装置の構成を示すブロック図。 電圧ベクトルを説明するための概略図。 変更例におけるインバータ制御装置の構成を示すブロック図。 変更例におけるインバータ制御装置の構成を示すブロック図。
以下、インバータ制御装置を具体化した実施形態を図1~図2にしたがって説明する。なお、本実施形態のインバータ制御装置は、三相交流回転電機の駆動を制御するインバータ装置に適用されていることを前提として説明する。
図1に示すように、インバータ装置1は、インバータ回路10と、インバータ制御装置20とを備えている。インバータ回路10は、6つのスイッチング素子Q1~Q6と、6つのダイオードD1~D6を備えている。スイッチング素子Q1~Q6には、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)が採用されている。正極母線と負極母線との間に、三相交流回転電機としてのモータ60のU相に接続される上アームを構成するスイッチング素子Q1と、当該U相に接続される下アームを構成するスイッチング素子Q2とが直列接続されている。また、正極母線と負極母線との間にモータ60のV相に接続される上アームを構成するスイッチング素子Q3と、当該V相に接続される下アームを構成するスイッチング素子Q4とが直列接続されている。また、正極母線と負極母線との間にモータ60のW相に接続される上アームを構成するスイッチング素子Q5と、当該W相に接続される下アームを構成するスイッチング素子Q6とが直列接続されている。各相(U相、V相、W相)に対応する各上アームと各下アームとの間には、モータ60のU相、V相、W相が接続配線W1,W2,W3を介してそれぞれ接続されている。スイッチング素子Q1~Q6には、ダイオードD1~D6のそれぞれが逆並列接続されている。正極母線及び負極母線には、コンデンサCを介して直流電源としてのバッテリBが接続されている。このように構成されたインバータ回路10は、スイッチング素子Q1~Q6のスイッチング動作に伴いバッテリBの直流電圧を交流電圧に変換してモータ60に供給できるようになっている。
インバータ制御装置20は、インバータ回路10のスイッチング素子Q1~Q6をトルク指令値Trefに基づいて制御する。インバータ制御装置20は、スイッチング素子Q1~Q6を制御する際にPWM制御と矩形波制御とを切り替える機能を有している。具体的には、インバータ制御装置20は、座標変換部21と、ドライブ回路25と、PWM制御部30と、矩形波制御部40と、切替制御部50とを備えている。
座標変換部21は、モータ60の各相の電流値Iu,Iv,Iwをモータ60の回転位置を示す電気角θeを用いてd軸電流値Id及びq軸電流値Iqに変換する。電流値Iu,Iv,Iwは、接続配線W1,W2,W3上にそれぞれ設けられた電流センサ61,62,63を介して検出される。電気角θeは、モータ60に設けられた位置検出部64により検出される。
PWM制御部30は、d軸電流値Id、q軸電流値Iq、電気角θe、及びトルク指令値Trefに基づいてd軸成分であるd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を演算するとともにスイッチング素子Q1~Q6をPWM制御するためのPWM制御信号S1を生成する。
矩形波制御部40は、d軸電流値Id、q軸電流値Iq、電気角θe、及びトルク指令値Trefに基づいてスイッチング素子Q1~Q6を矩形波制御するための矩形波制御信号S2を生成する。
切替制御部50は、直流電圧Vdc、PWM制御部30により演算されたd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*に基づいて変調率Vaを演算し、変調率Vaに基づいてスイッチング素子Q1~Q6のスイッチング動作を制御するための制御信号SとしてPWM制御信号S1及び矩形波制御信号S2のいずれか一方を選択して出力する機能を有している。直流電圧Vdcは、バッテリBに接続される電圧センサ65により検出される。
変調率Vaは、直流電圧Vdcに対するモータ電圧の比である。モータ電圧は、√(Vd*^2+Vq*^2)で求められる。したがって、変調率Vaは、次式で求められる。
Va=(√(Vd*^2+Vq*^2))/Vdc
切替制御部50は、変調率Vaが閾値よりも小さいとインバータ回路10をPWM制御するべくPWM制御信号S1を制御信号Sとして出力し、変調率Vaが閾値よりも大きいとインバータ回路10を矩形波制御するべく矩形波制御信号S2を制御信号Sとして出力する。なお、当該変調率Vaは、製品仕様によって適宜係数を乗算するように変更してもよい。また、モータ60の回転数が増加したときに変調率Vaが4/π(約1.27)を超えるとPWM制御の制御性が極度に低下することが知られている。そのため、当該閾値は、変調率Vaが4/πとなるときの値に設定されている。これにより、モータ60が低回転領域であるとき(変調率Vaが閾値より小さいとき)にPWM制御を実施し、モータ60が高回転領域であるとき(変調率Vaが閾値より大きいとき)に矩形波制御を実施するように切替制御部50が制御信号Sを選択することが可能となる。なお、切替制御部50は、モータ60を動作させる当初は、モータ60が低回転領域で駆動されるためPWM制御部30から出力されるPWM制御信号S1を制御信号Sとして選択する。
ドライブ回路25には、各スイッチング素子Q1~Q6のゲート端子が接続されている。また、ドライブ回路25には、切替制御部50が接続されている。ドライブ回路25は、切替制御部50により出力された制御信号Sに基づいてインバータ回路10のスイッチング素子Q1~Q6をスイッチング動作させる。
矩形波制御部40についてより詳細に説明する。
矩形波制御部40は、推定トルク演算部41と、電圧位相制御部43と、矩形波制御信号生成部44とを備えている。推定トルク演算部41には、位置検出部64により検出される電気角θeと、d軸電流値Id及びq軸電流値Iqとが入力される。推定トルク演算部41は、電気角θeと、d軸電流値Id及びq軸電流値Iqとに基づいて推定トルク値Tdetを演算する。推定トルク値Tdetは、例えば矩形波制御部40に設けられた記憶部(図示略)に予め記憶されるd軸電流値Id、q軸電流値Iq、電気角θe、及び推定トルク値Tdetが対応付けられたテーブルを用いて演算される。
電圧位相制御部43は、減算部42により演算されるトルク指令値Trefと推定トルク値Tdetとのトルク差分値ΔTを小さくするように電圧位相角指令値φiを調整する。電圧位相角指令値φiの調整は、例えば、トルク差分値ΔTが小さくなるようにフィードバック制御することで演算できる。そのため、推定トルク値Tdetをトルク指令値Trefと一致させることが可能である。
矩形波制御信号生成部44は、電圧位相制御部43から出力される電圧位相角指令値φiに対応するカウント値から目標カウント値後のタイミングにおいて、矩形波制御信号S2を立ち上げる、もしくは立ち下げる。具体的には、矩形波制御信号S2は、電圧位相角指令値φiに対応するカウント値から目標カウント値後に同一周期で「Vbc/2」と「-Vbc/2」とを交互に変化する矩形波状の制御信号である。すなわち、矩形波制御部40は、トルク指令値Trefとモータ60の推定トルク値Tdetとのトルク差分値ΔTに基づいてスイッチング素子Q1~Q6を矩形波制御するための矩形波制御信号S2を生成する。
PWM制御部30についてより詳しく説明する。
PWM制御部30は、推定トルク演算部31と、減算部32と、電圧ベクトル絶対値演算部33と、角度演算部としてのPI制御部34と、指令値演算部35と、電圧指令値決定部36と、PWM制御信号生成部37とを備えている。
推定トルク演算部31は、上記した矩形波制御部40における推定トルク演算部41と同一の構成を有している。
電圧ベクトル絶対値演算部33は、トルク指令値Trefと電圧ベクトルBvの絶対値Vdqとを対応付けたテーブルを記憶している。電圧ベクトル絶対値演算部33は、当該テーブルに基づいて入力されるトルク指令値Trefに対応する電圧ベクトルBvの絶対値Vdqを演算し出力する。ここで、電圧ベクトルBvの絶対値Vdqとは、トルク指令値Trefに応じてモータ60をPWM制御するときにスイッチング素子Q1~Q6に印加されるべき電圧の大きさを示している。なお、トルク指令値Trefと電圧ベクトルBvの絶対値Vdqとの相関は、予め実験的にモータ60を駆動させたときにトルク指令値Trefに対する電圧ベクトルBvの絶対値Vdqの値を確認した上でテーブルにまとめられる。詳しくは、モータ60が適用されるユニット(例えば、車両)が置かれる環境、すなわち、あらゆる外的要因が作用する環境下において、トルク指令値Trefに応じてモータ60を実験的に駆動させることで電圧ベクトルBvの絶対値Vdqを確認している。よって、電圧ベクトル絶対値演算部33に記憶されているトルク指令値Trefに対する電圧ベクトルBvの絶対値Vdqは、モータ60に加わる外的要因も考慮した上で決定されている。そのため、PWM制御信号S1に基づいてスイッチング素子Q1~Q6をPWM制御するときにモータ60に外的要因が作用したとしてもスイッチング素子Q1~Q6のスイッチング動作を円滑に実施することができる。
減算部32は、トルク指令値Trefとモータ60の推定トルク値Tdetとのトルク差分値ΔTを演算して出力する。
PI制御部34は、減算部32により出力されたトルク差分値ΔTに基づいて電圧ベクトルとq軸とのなす角度θを演算する。具体的には、PI制御部34は、減算部32により演算されるトルク指令値Trefと推定トルク値Tdetとのトルク差分値ΔTを小さくするようにフィードバック制御することによりdq座標における電圧ベクトルとq軸とのなす角度θを演算する。
図2に示すように、2極に着磁されている永久磁石66は、モータ60のロータに採用されている。dq座標におけるd軸は、永久磁石66の磁化方向に沿った基準線である。q軸は、永久磁石66の磁化方向に直交する方向(d軸に直交する方向)に延びる基準線である。上記した角度θとは、本図に示されるように電圧ベクトルとq軸とのなす角度を示している。
図1に示すように、一般的に、推定トルク値Tdetが大きくなると角度θが大きくなることが知られている。すなわち、推定トルク値Tdetと角度θとには相関がある。よって、PI制御部34においてトルク差分値ΔTを小さくするようにPI制御を実施すると、それに対応した角度θが演算される。
指令値演算部35は、電圧ベクトル絶対値演算部33により出力された電圧ベクトルBvの絶対値Vdq、及びPI制御部34により演算された角度θが入力される。指令値演算部35は、電圧ベクトルBvの絶対値Vdqと角度θに基づいてd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を演算する。
図2に示すように、詳しくは、電圧ベクトルBvの絶対値Vdqを角度θによってd軸成分であるd軸電圧指令値Vd*及びq軸成分であるq軸電圧指令値Vq*に分解する。d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*は、次式で求められる。
Vd*=Vdq(Sinθ)
Vq*=Vdq(Cosθ)
図1に示すように、電圧指令値決定部36には、d軸電圧指令値Vd*、q軸電圧指令値Vq*、及び電気角θeが入力される。電圧指令値決定部36は、電気角θeに基づいてd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*をモータ60の各相に出力される電圧値の目標値である三相電圧指令値Vu,Vv,Vwを演算する。
PWM制御信号生成部37は、PWM制御により基準となる三角波と三相電圧指令値Vu,Vv,Vwとの比較結果に基づいてインバータ回路10の各スイッチング素子Q1~Q6を動作させるためのPWM制御信号S1を生成し、出力する。
本実施形態では以下の作用及び効果を得ることができる。
本実施形態では、PWM制御部30において、予め記憶したトルク指令値Trefと電圧ベクトルBvの絶対値Vdqとを対応付けたテーブルに基づいて、トルク指令値Trefから電圧ベクトルBvの絶対値Vdqが演算され、トルク指令値Trefとモータ60の推定トルク値とTdetのトルク差分値ΔTに基づいて電圧ベクトルとq軸とのなす角度θが演算され、電圧ベクトルBvの絶対値Vdq及び角度θによってd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*が演算される。そして、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*からモータ60の三相電圧指令値Vu,Vv,Vwが演算され、三相電圧指令値Vu,Vv,Vwに基づきPWM制御信号S1が生成される。
また、矩形波制御部40において、トルク指令値Trefとモータ60の推定トルク値Tdetとのトルク差分値ΔTに基づいてスイッチング素子Q1~Q6が矩形波制御される。
よって、PWM制御から矩形波制御に切り替える際において、PWM制御部30及び矩形波制御部40は、いずれもトルク指令値Trefとモータ60の推定トルク値Tdetとのトルク差分値ΔTに基づいてスイッチング素子Q1~Q6を制御している。したがって、PWM制御から矩形波制御に移行したときのトルク応答性を向上させることができる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
〇 推定トルク値Tdetは、d軸電流値Id、q軸電流値Iq、電気角θe、及び推定トルク値Tdetが対応付けられたテーブルを用いて演算されていたが、これに限らいない。例えば、推定トルク値Tdetは、モータ60の極対数、誘起電圧定数、d軸及びq軸のインダクタンス等を考慮した数式を用いて演算するようにしてもよい。
〇 PI制御部34は、一般的に公知であるPID制御を実施するPID制御部としてもよい。
〇 インバータ制御装置20は、推定トルク演算部31,41のいずれか一方を有する構成であればよい。
例えば、図3に示すように、推定トルク演算部41が採用され、推定トルク演算部31が割愛された構成としてもよい。この場合、推定トルク演算部41において演算されたトルク差分値ΔTをPWM制御部30の減算部32に出力するように変更する。なお、推定トルク演算部31が採用され、推定トルク演算部41が割愛された構成を採用してもよい。
〇 図4に示すように、推定トルク値Tdetは、実トルク値Tとしてもよい。そのため、モータ60に対してトルク検出部67を設けることが好ましい。この場合、本実施形態の推定トルク演算部31,41を割愛してもよい。なお、実トルク値Tは、モータ60の回転力を示すトルク値の一例である。
〇 座標変換部21は、PWM制御部30又は矩形波制御部40に含まれるように構成されていてもよい。
〇 座標変換部21は、インバータ制御装置20の外部で演算されてからインバータ制御装置20のPWM制御部30及び矩形波制御部40に入力されるようにしてもよい。
〇 本実施形態では、モータ60のV相の電流値Ivを電流センサ62により検出していたが、例えば座標変換部21により電流値Iu,Iwから電流値Ivを演算するように変更してもよい。
〇 モータ60の適用先は、車両に限らない。モータ60の適用先は、適宜変更してもよい。
10…インバータ回路、20…インバータ制御装置、30…PWM制御部、33…電圧ベクトル絶対値演算部、34…PI制御部、35…指令値演算部、36…電圧指令値演算部、37…PWM制御信号生成部、40…矩形波制御部、50…切替制御部、60…モータ、Tref…トルク指令値、Tdet…推定トルク値、T…実トルク値、ΔT…トルク差分値、S…制御信号、S1…PWM制御信号、S2…矩形波制御信号、θ…電圧ベクトルとq軸とのなす角度、Bv…電圧ベクトル、Vdq…電圧ベクトルの絶対値、Vd*…d軸電圧指令値、Vq*…q軸電圧指令値、Vu,Vv,Vw…三相電圧指令値、Q1~Q6…スイッチング素子。

Claims (1)

  1. インバータ回路のスイッチング素子をトルク指令値に基づいて制御する際にPWM制御と矩形波制御とを切り替えるようにしたインバータ制御装置であって、
    前記トルク指令値と三相交流回転電機の推定トルク値又は実トルク値とのトルク差分値に基づいて前記スイッチング素子を矩形波制御するための矩形波制御信号を生成する矩形波制御部と、
    前記スイッチング素子をPWM制御するためのPWM制御信号を生成するPWM制御部と、
    を備え、
    前記PWM制御部は、
    予め記憶した前記トルク指令値と電圧ベクトルの絶対値とを対応付けたテーブルに基づいて前記トルク指令値から前記電圧ベクトルの絶対値を演算する電圧ベクトル絶対値演算部と、
    前記トルク指令値と前記三相交流回転電機の推定トルク値又は実トルク値とのトルク差分値に基づいて前記電圧ベクトルとq軸とのなす角度を演算する角度演算部と、
    前記電圧ベクトルの絶対値及び前記角度によってd軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を演算する指令値演算部と、
    前記d軸電圧指令値及び前記q軸電圧指令値から前記三相交流回転電機の三相電圧指令値を演算する電圧指令値決定部と、
    前記三相電圧指令値に基づき前記PWM制御信号を生成するPWM制御信号生成部と、
    を有していることを特徴とするインバータ制御装置。
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