JP7050227B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本開示は、様々な材質の被加熱物を加熱するために、特に、非磁性のアルミや銅などの金属を加熱するときに発生する浮力を制御する機能を備えた誘導加熱調理器に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器は、外郭を構成する本体と、本体の上面に設けられたトッププレートと、少なくとも一つのインバータ部とを備える。インバータ部は、四つのスイッチング素子と一つの加熱コイルを有する(例えば、特許文献1参照)。
上記従来技術によれば、アルミや銅などの被加熱物を加熱する際に高周波高電流を加熱コイルに流すことで、加熱することができる。
特開2008-010165号公報
しかしながら、上記従来技術では、アルミや銅などの材質の被加熱物を加熱すると、鍋の重心の位置が加熱コイルからずれ、浮力の影響で鍋が傾きやすいという課題があった。
本開示は、上記従来の課題を解決するもので、鍋の傾きやすさや倒れやすさを軽減することが出来る誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、電源を平滑する平滑回路と、被加熱物を高周波電流により誘導加熱することが出来る少なくとも2つ以上の加熱コイルから構成される加熱コイル部と、前記平滑回路から電力を供給され前記加熱コイル部に高周波電流を供給するインバータ部と、を備え、前記被加熱物の移動に応じて、前記被加熱物に発生する浮力を弱めるように前記加熱コイルに流す電流を制御して加熱を実行することを特徴とするとしたものである。
被加熱物がアルミや銅などの非磁性の金属の材質の場合、被加熱物を加熱する際に、加熱コイル部の第1の加熱コイルと被加熱物間には第1の浮力が発生し、加熱コイル部の第2の加熱コイルと被加熱物間には第2の浮力が発生する。被加熱物の移動には、鍋が水平に加熱コイル上方から移動する鍋ずれ、あるいは鍋の一部がトッププレートから離れることによる鍋の傾きを含む。
本態様によれば、インバータ部の第1、第2のインバータ部の動作により、第1、第2の加熱コイルに流れる電流比や周波数を可変することが出来る。これにより、第1の浮力と、第2の浮力の大きさを可変することが出来る。
第1の浮力と、第2の浮力の大きさを可変することが出来るので、被加熱物である片手鍋などの取手が有り、重心が取手側に近く、傾きやすく、倒れやすい鍋を加熱する際に、鍋の取手側に近い第1の加熱コイルの第1の浮力を強くし、取手から離れた第2の加熱コイルの第2の浮力を弱くすることで、鍋のバランスを保ち、鍋を傾きにくくすることができる。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器のブロック図 実施の形態1に係る誘導加熱調理器のブロック図 実施の形態2に係る誘導加熱調理器のブロック図 実施の形態2に係る誘導加熱調理器のブロック図 実施の形態2において実行される誘導加熱調理器の動作推移図 実施の形態2において実行される誘導加熱調理器の動作推移図 実施の形態3に係る誘導加熱調理器のブロック図
第1の発明は、電源を平滑する平滑回路と、被加熱物を高周波電流により誘導加熱することが出来る少なくとも2つ以上の加熱コイルから構成される加熱コイル部と、平滑回路から電力を供給され加熱コイル部に高周波電流を供給するインバータ部と、を備え、被加熱物の移動に応じて、前記被加熱物に発生する浮力を弱めるように加熱コイルに流す電流を制御して加熱を実行することを特徴とするとすることにより、複数の加熱コイルの電流を制御して、加熱コイルと被加熱物との間に発生している浮力の分布を鍋の浮力分布を調整することが出来、鍋を浮力で動かさずにより加熱することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、被加熱物の重心位置から遠くなるほど、前記被加熱物に発生する浮力を弱めるように前記加熱コイルに流す電流を制御することにより、浮力の影響を受けやすい被加熱物の端部側での浮力発生を弱めることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の加熱コイル部は、前後方向に分割配置された第1の加熱コイルと、第2の加熱コイルで構成されていることにより、使用者に使い勝手の良い誘導加熱調理器を提供することができる。
通常、使用者が取手のついた鍋を使用して調理するときは、使用者の手前側に取手を配置することが多く、加熱コイル部の第1の加熱コイルと第2の加熱コイルの配置が、一方が使用者に近い場所と、他方が使用者から遠い場所に配置されることで、被加熱物が受ける浮力の発生しやすい取手の逆側(すなわち誘導加熱調理器の奥側)の浮力を制御しやすくなる。
また、前後で浮力の大きさを可変することが出来るので、被加熱物である片手鍋などの取手が有り、重心が取手側に近く、傾きやすく、倒れやすい鍋を加熱する際に、鍋の取手側に近い第1の加熱コイルの第1の浮力を強くし、取手から離れた第2の加熱コイルの第2の浮力を弱くすることで、鍋のバランスを保ち、鍋を傾きにくくすることができる。
第4の発明は、特に、第3の発明において、被加熱物がトッププレートから移動したことを検知したときは、トッププレートから移動した側に近い加熱コイルに流れる電流を制御することにより浮力を軽減することで鍋が動くことを抑制することができる。
第5の発明は、特に、第3または第4の発明において、前記被加熱物がトッププレートから移動したことを検知したときは、トッププレートから移動した側に遠い加熱コイルの火力を強めることにより浮力を抑えつつ高い火力でも鍋を動きにくくすることができる。
第6の発明は、特に、第1から5のいずれか1つの発明において、第1の加熱コイルと第2の加熱コイルを互いに相互干渉する位置に配置し、第1のインバータ部と第2のインバータ部を制御することで、第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとの間に第3の加熱部及び第3の浮力を発生させ、三点による浮力で制御することで被加熱物をより動きにくく
、かつ、より高火力で加熱することが出来ることを特徴とすることにより、三点で鍋を支えることで、鍋の動きを抑制しつつ、より高火力を発生させることが出来る。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の説明において、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。なお、この実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1に係る誘導加熱調理器1aのブロック図である。図1に示すように、誘導加熱調理器1aは、外郭を構成する本体の上面に設けられたトッププレート2と、トッププレート2の下方に設けられたインバータ部5aとインバータ部5bとインバータ部5aとインバータ部5bに直流電源を供給する平滑回路6とインバータ部5aとインバータ部5bの動作を制御する制御部10とを備える。
トッププレート2は、ガラスなどの電気絶縁物で構成される。インバータ部5aは、加熱コイル部3aと共振コンデンサ8aとスイッチング素子7aとスイッチング素子7b、を備え、インバータ部5bは、加熱コイル部3bと共振コンデンサ8bとスイッチング素子7cとスイッチング素子7d、とを備える。
加熱コイル部3aと加熱コイル部3bは同じ被加熱物を加熱することが出来る位置に配置され、加熱コイル3a、加熱コイル3bは第1、第2の加熱コイルにそれぞれ相当する。
平滑回路6は、全波整流回路であるダイオードブリッジ、コンデンサ、コイルを有する。平滑回路6は、商用電源4により供給される交流電圧を整流し、整流された直流電圧を平滑化する。平滑回路6は直流電源に相当する。
スイッチング素子7a、スイッチング素子7bは、直流電源の出力端子間に直列に接続される。スイッチング素子7aは高電位側に配置され、スイッチング素子7bは低電位側に配置される。スイッチング素子7c、スイッチング素子7dは、直流電源の出力端子間に直列に接続される。スイッチング素子7cは高電位側に配置され、スイッチング素子7dは低電位側に配置される。
スイッチング素子7a、スイッチング素子7b、スイッチング素子7c、スイッチング素子7dは、IGBTなどで構成され、逆方向に接続されたダイオードを内蔵する。
共振コンデンサ8aと共振コンデンサ8bの一端は直流電源の出力端子の低電位側に接続される。共振コンデンサ8aの他端は、加熱コイル3aの内側端子に接続される。共振コンデンサ8bの他端は、加熱コイル3bの内側端子に接続される。加熱コイル3aの外側端子はスイッチング素子7a、スイッチング素子7bの接続点に接続される。加熱コイル3bの外側端子はスイッチング素子7c、スイッチング素子7dの接続点に接続される。加熱コイル3aと共振コンデンサ8aとが共振回路9aを構成する。加熱コイル3bと共振コンデンサ8bとが共振回路9bを構成する。
共振回路9a、9bは、第1、第2の共振回路にそれぞれ相当する。
制御部10は、スイッチング素子7a、スイッチング素子7b、スイッチング素子7c、スイッチング素子7dに、制御信号をそれぞれ出力して、スイッチング素子7a、スイッチング素子7b、スイッチング素子7c、スイッチング素子7dを制御する。制御部10は、制御信号の周波数およびデューティ比及び位相を制御することで、加熱出力を制御
する。
インバータ部5a及びインバータ部5bは、商用電源4により供給される交流電圧から高周波電流を生成し、生成した高周波電流を加熱コイル部3a及び加熱コイル部3bに出力して、加熱コイル部3a及び加熱コイル部3bを駆動する。加熱コイル部3a及び加熱コイル部3bは、トッププレート2に載置された被加熱物11aである鍋を高周波電流により誘導加熱する。そして、インバータ部の第1、第2のインバータ部5a、5bの動作により、第1、第2の加熱コイル3a、3bに流れる電流比や周波数を可変することが出来る。これにより、第1の浮力12aと、第2の浮力12bの大きさを可変することが出来る。
誘導加熱する際、加熱コイル部3の第1の加熱コイル3aと第2の加熱コイル3bは同じ被加熱物11aを加熱することが出来る位置に配置され、被加熱物11aを加熱している時、第1の加熱コイル3aと被加熱物11aとの間には第1の浮力12aが発生し、第2の加熱コイル3bと被加熱物11aとの間には第2の浮力12bが発生する。具体的には、加熱コイル部3aと被加熱物11aとの間に浮力12aが発生し、加熱コイル部3bと被加熱物11aとの間に浮力12bが発生する。
スイッチング素子7a、スイッチング素子7b、スイッチング素子7c、スイッチング素子7dは、第1、第2、第3、第4のスイッチング素子にそれぞれ相当する。共振コンデンサ8a、共振コンデンサ8bは、第1の共振コンデンサ、第2の共振コンデンサにそれぞれ相当する。浮力12a、浮力12bは第1の浮力、第2の浮力にそれぞれ相当する。
本実施の形態では、被加熱物11aが加熱コイル側でトッププレート2から大きく離れる方向に動いたときに、インバータ部5の出力を下げて、浮力を軽減しすることで、被加熱物11aの動きを抑制することが出来る。
被加熱物11aの移動の検出は、共振回路の電圧あるいは電流の電気的特性の変化を検知する電気特性検出手段を設けて、電圧あるいは電流の電気的特性の変化を検知し、被加熱物11aの移動を検知してもよいし、トッププレート2に電極を備え、電極の変化を検知することで被加熱物11aが離れたことを検出してもよい。また、圧力センサーや温度センサーやモーションセンサーなどを用いて被加熱物11aが離れたことを検知しても良い。
このように、被加熱物11aの移動に応じて、それぞれのインバータ部5aとインバータ部5bの周波数およびデューティ比を制御することで、浮力12aと浮力12bを増減できるので、鍋の浮力分布を調整することが出来る。
鍋を浮力で動かさずにより加熱することができる。なお、被加熱物11aの移動には、鍋が水平に移動する鍋ずれ、あるいは鍋の一部がトッププレート2から離れることによる鍋の傾きを含む。
また図2は、本実施の形態に係る誘導加熱調理器のブロック図である。本実施の形態では、加熱コイル3aと加熱コイル3bの配置を使用者13の方向から見て前後(手前側と奥側)に配置している。
通常、使用者が取手のある片手鍋を使用して調理をする場合、使用者側に取手が配置されるように調理を行うことが多い。そのため、片手鍋は取手の重さの影響を受けて、使用者から見て奥側が浮力の影響を受けやすく傾いてしまう。
そのため、本実施の形態では、加熱コイル3aと加熱コイル3bを前後に配置し、一方が使用者に近い場所と、他方が使用者から遠い場所に配置されることで、被加熱物11bが受ける浮力の発生しやすい取手の逆側(すなわち誘導加熱調理器1aの奥側)の浮力を制御しやすい構成としている。
これによって、被加熱物11bの移動を検知した時に、加熱コイル3a側の電流を弱めることによって、浮力12aの発生を抑えることができる。
また、図3は、本実施の形態に係る誘導加熱調理器のブロック図である。図3においても、被加熱物11bに取手のついた片手鍋を使用した時を例にとって説明する。被加熱物11bの重心に近いほうの浮力12bが大きくなるように制御部10が制御している。このようにすることで浮力12aに比べて相対的に浮力12bが大きくなるため、浮力12aの影響を抑えつつ、火力を強くすることができる。
また、本実施の形態では、共振コンデンサ8aの一端は直流電源の低電圧側に接続されているが、直流電源の高電圧側に接続されても良いし、共振コンデンサの数を増やし高電圧側と低電圧側の両方に接続しても良い。
また、共振コンデンサ8bも一端は直流電源の低電圧側に接続されているが、直流電源の高電圧側に接続されても良いし、共振コンデンサの数を増やし高電圧側と低電圧側の両方に接続しても良い。
また、加熱コイル3a、3bの内側端子は共振コンデンサ8a、共振コンデンサ8bに接続され、外側端子がスイッチング素子7a、スイッチング素子7b、スイッチング素子7c、スイッチング素子7dの接続点に接続されているが、加熱コイル3a、加熱コイル3bの外側端子が共振コンデンサ8a、共振コンデンサ8bに接続され、内側端子がスイッチング素子7a、スイッチング素子7b、スイッチング素子7c、スイッチング素子7dの接続点に接続されてもよい。
加熱コイル3aの位置と共振コンデンサ8aの位置とを逆にしてもよいし、加熱コイル3bの位置と共振コンデンサ8bの位置とを逆にしてもよい。
加熱コイル3a、3bは同じ巻数を有してもよく、異なる巻数を有してもよい。加熱コイル3a、3bは、同じ形を有してもよく、異なる形を有してもよい。
加熱コイル3aと共振コンデンサ8aの接続点と加熱コイル3bと共振コンデンサ8bの接続点は接続されていないが、接続されても良い
共振回路9aは加熱コイル3aと共振コンデンサ8aで構成されているが、加熱コイル3aと、スイッチング素子7aとスイッチング素子7bの接続点と、の間に共振コンデンサ8cを直列に追加しても良い。
共振回路9bは加熱コイル3bと共振コンデンサ8bで構成されているが、加熱コイル3bと、スイッチング素子7cとスイッチング素子7dの接続点と、の間に共振コンデンサ8dを直列に追加しても良い。
(実施の形態2)
図4は、本実施の形態に係る誘導加熱調理器1bのブロック図である。以下、本開示の実施の形態2について説明する。
図4に示すように、本実施の形態は、インバータ部5aの電気特性を検出する電気特性検出手段14aと、インバータ部5bの電気特性を検出する電気特性検出手段14bを有するという点において、誘導加熱調理器1aと異なる。それ以外の構成は、実施の形態1から3に係る誘導加熱調理器1aと同じである。
制御部10は、電気特性検出手段14aと電気特性検出手段14bより被加熱物11bの動きを検出し、被加熱物11bが離れる方向へ大きく動いたと検出した方の浮力12を軽減するように、インバータ部5を制御する。
本実施の形態によれば、被加熱物11bの動きを検出し、被加熱物11bの動きやすい部分の浮力12を正確に素早く軽減することで被加熱物11bの動きをより抑えて加熱することが出来る。
図5は被加熱物11bが動いたときのインバータ部5の動作推移の例を示す。
図5に示すように、被加熱物11bが加熱コイル3a側で大きく離れる方向に動いたときに、そのことを電気特性検出手段14aと電気特性検出手段14bで検出し、インバータ部5aの出力を下げて、浮力12aを軽減しすることで、被加熱物11bの動きを抑制することが出来る。
図6は、被加熱物11bが動いたときのインバータ部5の動作の例を示す動作推移図である。
制御部10は、電気特性検出部14aと電気特性検出部14bより被加熱物11bの動きを検出し、被加熱物11bが離れる方向へ大きく動いたと検出した方のインバータ部5aの火力を下げ、浮力12を軽減し、他方のインバータ部5bのみで火力を増加するようにインバータ部5を制御する。
このように、被加熱物11bの動きを検出し、被加熱物11bの動きやすい部分の浮力12を正確に素早く軽減することで、被加熱物11bの動きをより抑えて加熱することが出来、また、被加熱物11bの動きにくい部分の浮力のみ増加することで、被加熱物11bの動きを抑制しつつ、かつ火力をより上げることが出来る。
図6は被加熱物11bが動いたときのインバータ部5の動作例の推移図を示す。
図6に示すように、被加熱物11bが加熱コイル3a側で大きく離れる方向に動いたときに、そのことを電気特性検出手段14aと電気特性検出手段14bで検出し、インバータ部5aの出力を下げて、浮力12aを軽減しすることで、被加熱物11bの動きを抑制する。そしてさらに、他方のインバータ部5bの出力のみを上げることで、被加熱物の動きを抑えつつ火力を上げることが出来る。
以上のように、本実施の形態では、共振回路の電圧あるいは電流の電気的特性の変化を検知する電気特性検出手段14a、14bを設けて、電圧あるいは電流の電気的特性の変化を検知し、被加熱物11bの移動を検知している。それによって、被加熱物11bが加熱コイル側でトッププレート2から大きく離れる方向に動いたときに、インバータ部5の出力を下げて、浮力を軽減することで、被加熱物11bの動きを抑制することが出来る。
なお、本実施の形態において被加熱物11aが傾いた時を例に説明をしたが、被加熱物11aの移動には、鍋が水平に移動する鍋ズレであったとしても同様に制御することで、鍋ズレを抑えることができる。
(実施の形態3)
図7は、本実施の形態に係る誘導加熱調理器のブロック図である。以下、本開示の実施の形態6について説明する。
図7に示すように、本実施の形態は、加熱コイル3aと加熱コイル3bを互いに相互干渉する位置に配置し、インバータ部5aとインバータ部5bを制御することで、浮力12aが発生する場所と浮力12bが発生する場所の間に浮力12cを発生させる点と、被加熱物11cにおいて実施の形態1から5のいずれかと異なる。それ以外の構成は、実施の形態1から5に係る誘導加熱調理器と同じである。
本実施の形態によれば、浮力12cを発生させることで、例えば、図7に示す被加熱物11cのように鍋底の中心が凸になっている形の鍋において、浮力12cを用いる事で、被加熱物11cの重心の近くに浮力を発生させることが出来、そして浮力12aと浮力12bと浮力12cの三点で鍋を支えることで、被加熱物の動きを抑制しつつ、より高火力を発生させることが出来る。
本開示は、家庭用または業務用の誘導加熱調理器に適用可能である。
1a、1b 誘導加熱調理器
2 トッププレート
3 加熱コイル部
3a、3b 加熱コイル部
4 商用電源
5 インバータ部
5a、5b インバータ部
6 平滑回路
7a、7b、7c、7d スイッチング素子
8a、8b 共振コンデンサ
9a、9b 共振回路
10 制御部
11 被加熱物
11a、11b、11c 被加熱物
12 浮力
13 使用者
14a、14b 電気特性検出手段

Claims (6)

  1. 電源を平滑する平滑回路と、
    被加熱物を高周波電流により誘導加熱することが出来る少なくとも2つ以上の加熱コイルから構成される加熱コイル部と、
    前記平滑回路から電力を供給され前記加熱コイル部に高周波電流を供給するインバータ部と、
    を備え、
    前記被加熱物の移動に応じて、前記被加熱物に発生する浮力を弱めるように前記加熱コイル部に流す電流を制御して加熱を実行することを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記被加熱物の重心位置から遠くなるほど、前記被加熱物に発生する浮力を弱めるように前記加熱コイルに流す電流を制御することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記加熱コイル部は、前後方向に分割配置された第1の加熱コイルと、第2の加熱コイルで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記被加熱物がトッププレートから移動したことを検知したときは、トッププレートから移動した側に近い加熱コイルに流れる電流を制御することを特徴とする請求項3に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記被加熱物がトッププレートから移動したことを検知したときは、トッププレートから移動した側に遠い加熱コイルの火力を強めることを特徴とする請求項3または4に記載の誘導加熱調理器。
  6. 第1の加熱コイルと第2の加熱コイルを互いに相互干渉する位置に配置し、第1のインバータ部と第2のインバータ部を制御することで、第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとの間に第3の加熱部及び第3の浮力を発生させ、三点による浮力で制御することで前記被加熱物をより動きにくく、かつ、より高火力で加熱することが出来ることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
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