JP6076040B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、小径鍋に対する加熱電力を抑制する誘導加熱調理器に関するものである。
従来の誘導加熱調理器においては、例えば、「入力電流検出手段とインバータ出力検出手段から鍋の大小を判定する小鍋判定手段と、鍋の温度を検出する温度検知手段と、温度検知手段からの信号に応じてインバータ回路の出力を制御する制御手段とを備えた」ものがあった。(例えば、特許文献1参照)
特開2007−184179号公報(請求項1)
前述した特許文献1に記載の技術では、小鍋判定手段が小鍋と判定した場合に、制御手段が温度検知手段の制御温度を低く構成することにより、単位面積あたりの自己発熱が大きい小径鍋の異常温度上昇を低減するようにしていた。
しかし、小径鍋の載置位置が加熱コイルの中心位置からずれていたり、小径鍋の鍋底が反っていた場合には、検知温度が正確でなかったり検知が遅れたりすることがあり、小径鍋の鍋底周縁部を加熱し過ぎるという課題があった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、小径鍋の載置位置が加熱コイルの中心位置からずれたり、鍋底が反っていた場合や、小径鍋が加熱コイルの中央に載置されていた場合でも、小径鍋の鍋底周縁部の過熱を抑制でき、加熱密度が高くなり過ぎないように制御する誘導加熱調理器を得ることを目的とする。
本発明に係る誘導加熱調理器は、トッププレート上の鍋を加熱する加熱コイルと、加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、インバータ回路からの出力電流を検出する出力電流検出手段と、インバータ回路からの出力電力を検出する出力電力検出手段と、出力電流検出手段および出力電力検出手段の検出結果に基づいてインバータ回路を制御する制御手段とを備え、制御手段は、出力電力から出力電力が小さくなるほど出力電流が低くなる第1の出力電流上限値を定め、加熱に適正な鍋のときに出力電流が第1の出力電流上限値を超えないようにインバータ回路を制御する。
本発明においては、出力電流が出力電力から定まる第1の出力電流上限値を超えないようにインバータ回路を制御する。この制御を行うことにより、小径鍋の加熱時の出力電流を制限でき、このため、小径鍋の鍋底周縁部の過熱を抑えることができ、加熱密度を抑制することができる。また、小径鍋の加熱時の出力電流を制限しているので、小径鍋の検知温度が正確でなかった場合や検知が遅れたりした場合であっても、小径鍋の過熱を抑制することができる。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の駆動信号の一例を示す波形図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイルに流れる高周波電流で生じる磁束と鍋の位置関係を示す図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の入力電力と出力電流との相関における鍋の大小に対する出力電流上限値を示す図である。 図1の誘導加熱調理器における制御回路の加熱制御の動作を示すフローチャートである。 図1の誘導加熱調理器における制御回路において、加熱開始の際に加熱可能な適正な鍋か否かの判定に用いる所定の駆動信号の出力時の入力電流と出力電流の関係を示す図である。 実施の形態1の変形例1に係る誘導加熱調理器の入力電流と出力電流との相関における鍋の大小に対する出力電流上限値を示す図である。 実施の形態1の変形例2に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。 実施の形態1の変形例2に係る誘導加熱調理器の出力電力と出力電流との相関における鍋の大小に対する出力電流上限値を示す図である。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器における制御回路の加熱制御の動作を示すフローチャートである。 図10の誘導加熱調理器における制御回路において、加熱開始の際に加熱可能な適正な鍋か否かの判定に用いる所定の駆動信号の出力時の入力電流と出力電流の関係を示す図である。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器のインバータ回路の駆動信号の一例を示す波形図である。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器において、駆動周波数f1を出力したときの入力電流と出力電流との相関における磁性SUSの小径鍋に対する出力電流上限値を示す図である。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器において、駆動周波数f2を出力したときの入力電流と出力電流との相関におけるSECCの小径鍋に対する出力電流上限値を示す図である。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器において、駆動周波数f3を出力したときの入力電流と出力電流との相関における非磁性SUSの小径鍋に対する出力電流上限値を示す図である。 実施の形態2の変形例1に係る誘導加熱調理器において、駆動周波数f1を出力したときの入力電流と出力電流との相関における磁性SUSの小径鍋に対する出力電流上限値を示す図である。 実施の形態2の変形例1に係る誘導加熱調理器において、駆動周波数f2を出力したときの入力電流と出力電流との相関におけるSECCの小径鍋に対する出力電流上限値を示す図である。 実施の形態2の変形例1に係る誘導加熱調理器において、駆動周波数f3を出力したときの入力電流と出力電流との相関における非磁性SUSの小径鍋に対する出力電流上限値を示す図である。 実施の形態2の変形例2に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。 図19の誘導加熱調理器におけるインバータ回路の高出力時の駆動信号の一例を示す波形図である。 図19の誘導加熱調理器におけるインバータ回路の中出力時の駆動信号の一例を示す波形図である。 図19の誘導加熱調理器におけるインバータ回路の小出力時の駆動信号の一例を示す波形図である。 実施の形態3に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。 実施の形態3に係る誘導加熱調理器のインバータ回路の駆動信号の一例を示す波形図である。 図23の誘導加熱調理器において、駆動周波数fが所定周波数fa以上のときの入力電力と出力電流との相関における鍋に対する出力電流上限値を示す図である。 図23の誘導加熱調理器において、駆動周波数fが所定周波数fb未満のときの入力電力と出力電流との相関における鍋に対する出力電流上限値を示す図である。 図23の誘導加熱調理器において、駆動周波数fが所定周波数fb以上で、所定周波数fa未満のときの入力電力と出力電流との相関における鍋に対する出力電流上限値を示す図である。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図、図2は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の駆動信号の一例を示す波形図である。
本実施の形態1に係る誘導加熱調理器は、図1に示すように、直流電源回路2が商用交流電源1と接続される。直流電源回路2は、交流電力を整流する整流ダイオードブリッジ3とリアクトル4および平滑コンデンサ5とにより構成され、インバータ回路6に直流電力を供給する。直流電源回路2の入力側には、商用交流電源1から直流電源回路2に入力する電流を検出する入力電流検出手段13が挿入されている。整流ダイオードブリッジ3の出力端の間には、整流ダイオードブリッジ3の出力電圧を検出する入力電圧検出手段14が接続されている。
前述のインバータ回路6は、直流電源回路2の直流母線間に2個直列に接続されたスイッチング素子7、8(以下、高電位側のスイッチング素子を「上スイッチ7」、低電位側のスイッチング素子を「下スイッチ8」と記す)と、その各スイッチ7、8にそれぞれ逆並列に接続されたダイオード9、10とによって構成されている。インバータ回路6は、直列に接続された上・下スイッチ7、8が駆動回路11からの駆動信号(駆動周波数)で交互にオン・オフ駆動し、その出力端(上・下スイッチ7、8の接続点)と直流母線の一端との間に高周波電圧を発生する。このインバータ回路6から出力される高周波電圧は負荷回路15に印加され、加熱コイル16に高周波の電流(出力電流)が流れる。その出力電流は、直流母線の一端に挿入された出力電流検出手段12によって検出される。
インバータ回路6は、図2(a)に示すように、上・下スイッチ7、8を駆動する駆動信号のオン・オフの通電比率がほぼ同等のときに高出力状態となり、同図(b)に示すように、上スイッチ7の通電時間が下スイッチ8の通電時間より短くなっているときには低出力状態となる。なお、上スイッチ7の導通時間にその期間に負荷電流の転流が生じないように、負荷回路15の加熱コイル16と共振コンデンサ17の共振周期の1/2より短い期間とする。
負荷回路15は、前述の加熱コイル16および共振コンデンサ17の直列回路と、共振コンデンサ17と並列に接続されたクランプダイオード18とで構成されている。このクランプダイオード18は、加熱コイル16と共振コンデンサ17の接続点の電位を直流電源回路2の低電位側母線の電位にクランプする。このクランプダイオード18の働きにより、下スイッチ8が導通した状態では加熱コイル16に流れる電流は転流しない。なお、加熱コイル16に流れる高周波電流は、トッププレート(図示せず)上に載置された鍋(図示せず)に渦電流を誘導し、鍋を加熱する。
操作部19は、ユーザの操作で設定された目標の加熱電力を制御回路20に入力する。制御回路20は、インバータ回路6の駆動制御を行うものであり、操作部19により設定された目標の加熱電力と、入力電流検出手段13および入力電圧検出手段14により検出された入力電流と入力電圧から算出した入力電力と、インバータ回路6の出力電流とに基づいて駆動回路11を制御する。なお、その制御回路20には、入力電力検出手段の機能を備えている。
図3は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイルに流れる高周波電流で生じる磁束と鍋の位置関係を示す図、図4は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の入力電力と出力電流との相関における鍋の大小に対する出力電流上限値を示す図である。なお、図3(a)は加熱コイル16の上方のトッププレート21に大径鍋22aを載置した状態を示し、同図3(b)は中径鍋22bを載置した状態を示し、同図(c)は小径鍋22cを載置した状態を示している。
図3(a)に示すように大径鍋22aを載置した状態では、その鍋底が加熱コイル16上を覆うため、加熱コイル16に流れる高周波電流により生成された高周波磁束の多くが直上の鍋底に鎖交する。この場合、広い鍋底に高周波の渦電流が流れて高熱が発生するとともに、鍋底に流れる渦電流で生じる磁束により、加熱コイル16に流れる電流で生じる磁束の一部が打ち消される。一方、同図(c)に示すように小径鍋22cを載置した状態では、加熱コイル16に対向する鍋底の面積が小さく、その直下の加熱コイル部分に流れる高周波電流により生成される高周波磁束は直上の鍋底にその大部分が鎖交するが、鍋底から外れた部分の加熱コイル16に流れる高周波電流により生じる高周波磁束は、その一部のみが小径鍋22cに鎖交し、その他は漏れ磁束となる。
従って、同じ大きさの電流(出力電流)を加熱コイル16に流した場合、図4に示すように、大径鍋22aを載置した方が小径鍋22cを載置した場合よりも大きな入力電力(加熱電力)となる。但し、小径鍋22cの方が鍋底直下の加熱コイル16に流れる高周波電流で生じる磁束だけでなく、小径鍋22cの直下周辺の加熱コイル部分に流れる高周波電流により生じる磁束の一部も鍋底に鎖交して誘導渦電流を流すことになるので、渦電流の密度が高くなり、加熱密度も高くなる。
そこで、図4に示すように、入力電力が小さくなるほど出力電流が低くなる電流値を出力電流上限(斜めの破線:第1の出力電流上限値)としてインバータ回路6の出力電流を制限することとすれば、入力電力によらず一定の上限値(上・下スイッチの定格(定格電流)や冷却状態で定まる出力電流上限値)で出力電流を制限する場合と比較して、小径鍋22cに対する加熱電力の最大値を抑制することができ、小径鍋22cの加熱密度を抑えることができる。これにより、小径鍋22cにおける過熱の危険性を抑制することができる。なお、中径鍋22bについては、図4に示すように、大径鍋22aと小径鍋22cの中間の特性となる。中径鍋22bに対する出力電流上限値は、前述の出力電流上限(斜めの破線)を用いる。また、大径鍋22aに対する出力電流上限値は、インバータ回路6の上・下スイッチ7、8の定格やインバータ回路6の冷却状態で定まる出力電流(第2の出力電流上限値)を使用する。
図5は図1の誘導加熱調理器における制御回路の加熱制御の動作を示すフローチャート、図6は図1の誘導加熱調理器における制御回路において、加熱開始の際に加熱可能な適正な鍋か否かの判定(以下、初期負荷判定と記す)に用いる所定の駆動信号の出力時の入力電流と出力電流の関係を示す図である。
まず、制御回路20は、操作部19から加熱開始の指示が出されたか否かを判定する(ステップ1)。例えば目標の加熱電力が設定された場合には、制御回路20は、加熱開始の指示が出されたと判定して、適正な鍋か否かを判定するための所定の駆動信号が駆動回路11からインバータ回路6に出力されるように駆動回路11を制御する。そして、制御回路20は、入力電流検出手段13によって検出された入力電流を読み込むと共に、出力電流検出手段12によって検出された出力電流を読み込んで、初期負荷判定処理を行う(ステップ2)。
図6に示すように、制御回路20は、入力電流と出力電流が共に小さいときには、鍋の載置されていない無負荷状態や、フォーク、ナイフ等の小物が載置されていると判定する。また、制御回路20は、出力電流が大きかったり、入力電流に対する出力電流の比が大きいときには、アルミ鍋のような誘導加熱に適さない不適正な鍋が載置されていると判定する。更に、制御回路20は、前述の所定の駆動信号の出力に対し、入力電流と出力電流が所定の範囲にある鍋に対しては適正な鍋と判定する。なお、入力電流と出力電流とから鍋の大きさ(大・中・小)も判定している。
制御回路20は、初期負荷判定の結果、無負荷状態や不適正な鍋(アルミ鍋)と判定したときには(ステップ3)、適正な鍋なしを確定したか否かを判定する(ステップ4)。制御回路20は、確定していない場合にはステップ2に戻って初期負荷判定処理を繰り返し、適正な鍋なしを確定した場合には、インバータ回路6の駆動を停止し(ステップ5)、初期状態に戻る。なお、適正な鍋なしの確定は、不適正な鍋と判定してからその状態が所定期間継続したときである。
また、制御回路20は、初期負荷判定の結果、適正な鍋22と判定した場合には(ステップ3)、操作部19で設定された目標の加熱電力となるように、駆動回路11を介してインバータ回路6を制御する。そして、制御回路20は、入力電流検出手段13および入力電圧検出手段14でそれぞれ検出された入力電流と入力電圧とを読み込んで入力電力を算出する(ステップ6)。次いで、制御回路20は、図4に示すように、入力電力から第1の出力電流上限値を算出する(ステップ7)。この第1の出力電流上限値は、前述したように、入力電力が小さくなるほど出力電流が低くなる電流値で、載置された鍋22が小径鍋22cである場合には加熱密度が高くならないように設定されている。
その後、制御回路20は、出力電流検出手段12により検出された出力電流を読み込んで、その出力電流が、算出した出力電流上限値を超えたか否かを判定する(ステップ8)。制御回路20は、出力電流が出力電流上限値を超えていたときには、上スイッチ7の通電時間比率を小さくなるように駆動回路11を制御し、インバータ回路6の出力を下げる(ステップ11)。また、出力電流が出力電流上限値以下のときには、算出した入力電力と操作部19で設定された目標の加熱電力を比較する(ステップ9)。
制御回路20は、ステップ9において、算出した入力電力の方が小さいと判定したときには、上スイッチ7の通電時間比率が大きく(但し50%以下)なるように駆動回路11を制御し、インバータ回路6の出力を上げる(ステップ10)。また、制御回路20は、ステップ6で算出した入力電力の方が目標の加熱電力より大きいときには、上スイッチ7の通電時間比率が小さくなるように駆動回路11を制御し、インバータ回路6の出力を下げる(ステップ11)。更に、制御回路20は、算出した入力電力と目標の加熱電力が略同等である場合には、そのままステップ12に移行して操作部19から加熱終了の指示が入力されたか否かを判定する。制御回路20は、加熱終了の指示がなければステップ6に戻って加熱電力の制御を継続し、加熱終了の指示があれば駆動回路11の制御を停止してインバータ回路6の出力を停止させ(ステップ13)、初期状態に戻る。
以上のように実施の形態1によれば、入力電力が小さくなるほど第1の出力電流上限値を低い値としている。このため、同一の大きさの出力電流に対して入力電力が小さくなる小径鍋22cの加熱時の出力電流を制限でき、小径鍋22cの過熱(加熱密度)を抑制することができる。また、小径鍋22cの加熱時の出力電流を制限しているので、小径鍋22cの検知温度が正確でなかった場合や検知が遅れたりした場合であっても、小径鍋22cの過熱を抑制することができる。
なお、実施の形態1では、入力電流と入力電圧とから得られた入力電力に基づいて出力電流の上限値を定めるようにしたが、入力電力に代えて、入力電流に基づいて出力電流の上限値を定めるようにしてもよい。
一般に商用交流電源1の電圧は略一定であることから、図7に示すように、誘導加熱調理器に入力される入力電流が小さくなるほど出力電流が低くなる電流値を出力電流上限値(出力電流上限値=入力電流×a+b・・・(a>0))としてもよい。この場合も実施の形態1と同様に、小径鍋22cの加熱電力の最大値を抑制することができ、小径鍋22cの加熱密度を抑えることができる。なお、この場合も、中径鍋22bに対する出力電流上限値は、入力電流が小さくなるほど出力電流が低くなる電流値とする。また、大径鍋22aに対する出力電流上限値は、インバータ回路6の上・下スイッチ7、8の定格やインバータ回路6の冷却状態で定まる出力電流を使用する。前述の図7は、実施の形態1の変形例1に係る誘導加熱調理器の入力電流と出力電流との相関における鍋の大小に対する出力電流上限値を示す図である。
また、一定の電力を入力する場合の入力電圧(商用交流電源1の電圧)の変動の影響を考慮に入れるようにしてもよい。入力電圧が高いと入力電流は小さくなるため(例えば、入力電力900W、力率90%、入力電圧200Vの場合、入力電流は5Aとなるが、入力電圧が220Vの場合、入力電流は約4.5A)、入力電圧が高いほど出力電流の上限値を高くする補正をかけるようにする。例えば、出力電流上限値を、(出力電流上限値=(入力電流×a+b)×入力電圧/基準入力電圧(220V))、又は(出力電流上限値=(入力電流×a+b)+ΔV×c・・・(ΔV=入力電圧―基準入力電圧、c>0))の何れかの式を用いて求めることにより、入力電圧の上昇による加熱密度の変動を抑制することができる。
また、誘導加熱調理器の入力電力や入力電流ではなく、インバータ回路6の出力電力に基づいて出力電流の上限値を定めるようにしてもよい。
例えば図8に示すように、インバータ回路6の出力電圧(負荷回路15への印加電圧)を検出する出力電圧検出手段23と、出力電流検出手段12によって検出された出力電流と出力電圧検出手段23によって検出された出力電圧とからインバータ回路6の出力電力を算出する乗算回路24(出力電力検出手段)とを設ける。そして、図9に示すように、乗算回路24により算出された出力電力が小さくなるほど出力電流が低くなる電流値を出力電流上限値とする。この場合も実施の形態1と同様に、小径鍋22cの加熱電力の最大値を抑制することができ、小径鍋22cの加熱密度を抑えることができる。なお、図8は実施の形態1の変形例2に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図、図9は実施の形態1の変形例2に係る誘導加熱調理器の出力電力と出力電流との相関における鍋の大小に対する出力電流上限値を示す図である。
実施の形態2.
実施の形態2は、鍋(小径鍋)の材質からインバータ回路6の駆動周波数を選択し、その選択した駆動周波数で駆動して得られる入力電力から出力電流の上限値(第1の出力電流上限値)を算出するようにしたものである。
図10は実施の形態2に係る誘導加熱調理器における制御回路の加熱制御の動作を示すフローチャート、図11は図10の誘導加熱調理器における制御回路において、加熱開始の際に加熱可能な適正な鍋か否かの判定に用いる所定の駆動信号の出力時の入力電流と出力電流の関係を示す図、図12は実施の形態2に係る誘導加熱調理器のインバータ回路の駆動信号の一例を示す波形図、図13は実施の形態2に係る誘導加熱調理器において、駆動周波数f1を出力したときの入力電流と出力電流との相関における磁性SUSの小径鍋に対する出力電流上限値を示す図、図14は実施の形態2に係る誘導加熱調理器において、駆動周波数f2を出力したときの入力電流と出力電流との相関におけるSECCの小径鍋に対する出力電流上限値を示す図、図15は実施の形態2に係る誘導加熱調理器において、駆動周波数f3を出力したときの入力電流と出力電流との相関における非磁性SUSの小径鍋に対する出力電流上限値を示す図である。なお、実施の形態2の誘導加熱調理器の回路構成は、図1に示す実施の形態1と同様である。
以下、図11〜図15を参照しながら、制御回路20の加熱制御の動作を図10のフローチャートに基づいて説明する。なお、図13は、磁性SUSの小径鍋22cについて、駆動周波数f1でインバータ回路6を駆動した場合の入力電力に対する出力電流および出力電流上限値を示し、図14は、SECCの小径鍋22cについて、駆動周波数f2でインバータ回路6を駆動する場合の入力電力に対する出力電流および出力電流上限値を示す。また、図15は、非磁性SUSの小径鍋22cについて、駆動周波数f3でインバータ回路6を駆動する場合の入力電力に対する出力電流および出力電流上限値を示す。
まず、制御回路20は、操作部19から加熱開始の指示が出されたか否かを判定する(ステップ1)。例えば目標の加熱電力が設定された場合には、制御回路20は、加熱開始の指示が出されたと判定して、適正な鍋か否かを判定するための所定の駆動信号が駆動回路11からインバータ回路6に出力されるように駆動回路11を制御する。そして、制御回路20は、入力電流検出手段13によって検出された入力電流を読み込むと共に、出力電流検出手段12によって検出された出力電流を読み込んで、初期負荷判定処理を行う(ステップ2)。
制御回路20は、図11に示すように、入力電流と出力電流が共に小さいときには、鍋が載置されていない無負荷状態や、フォーク、ナイフ等の小物が載置されていると判定する。また、制御回路20は、出力電流が大きかったり、入力電流に対する出力電流の比が大きいときには、アルミ鍋のような誘導加熱に適さない不適正な鍋が載置されていると判定する。更に、制御回路20は、前述の所定の駆動信号に対し、入力電流と出力電流が所定の範囲にある鍋に対しては適正な鍋と判定する。例えば、入力電流に対して出力電流が比較的に小さいときには磁性SUS鍋と判定し、入力電流に対して出力電流が比較的に大きいときには非磁性SUS鍋と判定する。また、入力電流に対して出力電流が略中間に位置しているときにはSECC鍋と判定する。なお、入力電流と出力電流とから鍋の大きさ(大・中・小)も判定している。
制御回路20は、初期負荷判定の結果、無負荷状態や不適正な鍋と判定したときには(ステップ3)、適正な鍋なしを確定したか否かを判定する(ステップ4)。制御回路20は、確定していない場合にはステップ2に戻って初期負荷判定処理を繰り返し、適正な鍋なしを確定した場合には、インバータ回路6の駆動を停止し(ステップ5)、初期状態に戻る。なお、適正な鍋なしの確定は、前述したように、不適正な鍋と判定してからその状態が所定期間継続したときである。
また、制御回路20は、初期負荷判定の結果、適正な鍋22と判定した場合には(ステップ3)、適正鍋の材質に基づいてインバータ回路6の駆動周波数を選択する(ステップ3−1)。例えば、制御回路20は、鍋22が磁性SUSの場合には駆動周波数f1を選択し(図12(a)参照)、その駆動周波数f1でインバータ回路6が駆動するように駆動回路11を制御する(ステップ3−2)。また、制御回路20は、鍋22がSECCの場合には駆動周波数f2を選択し(図12(b)参照)、その駆動周波数f2でインバータ回路6が駆動するように駆動回路11を制御する(ステップ3−3)。更に、制御回路20は、鍋22が非磁性SUSの場合には駆動周波数f3を選択し(図12(c)参照)、その駆動周波数f3でインバータ回路6が駆動するように駆動回路11を制御する(ステップ3−4)。
そして、制御回路20は、入力電流検出手段13および入力電圧検出手段14でそれぞれ検出された入力電流と入力電圧とを読み込んで入力電力を算出する(ステップ6)。次いで、制御回路20は、図13〜図15に示すように、選択した駆動周波数と入力電力とから第1の出力電流上限値を算出する(ステップ7)。この第1の出力電流上限値は、前述したように、入力電力が小さくなるほど出力電流が低くなる電流値で、小径鍋22cの加熱密度が高くならないように設定されている。そのため、同じ入力電力に対する出力電流上限値は、抵抗値の大きい磁性SUSの小径鍋22cの駆動周波数f1における上限値より、抵抗値の小さい非磁性SUSの小径鍋22cの駆動周波数f3における上限値の方が高くなる。
その後、制御回路20は、出力電流検出手段12により検出された出力電流を読み込んで、その出力電流が、求めた出力電流上限値を超えたか否かを判定する(ステップ8)。制御回路20は、出力電流が出力電流上限値を超えていたときには、上スイッチ7の通電時間比率を小さくなるように駆動回路11を制御し、インバータ回路6の出力を下げる(ステップ11)。また、出力電流が出力電流上限値以下のときには、算出した入力電力と操作部19で設定された目標の加熱電力を比較する(ステップ9)。
制御回路20は、ステップ9において、算出した入力電力の方が小さいと判定したときには、上スイッチ7の通電時間比率が大きく(但し50%以下)なるように駆動回路11を制御し、インバータ回路6の出力を上げる(ステップ10)。また、制御回路20は、ステップ6で算出した入力電力の方が目標の加熱電力より大きいときには、上スイッチ7の通電時間比率が小さくなるように駆動回路11を制御し、インバータ回路6の出力を下げる(ステップ11)。更に、制御回路20は、算出した入力電力と目標の加熱電力が略同等である場合には、そのままステップ12に移行して操作部19から加熱終了の指示が入力されたか否かを判定する。制御回路20は、加熱終了の指示がなければステップ6に戻って加熱電力の制御を継続し、加熱終了の指示があれば駆動回路11の制御を停止してインバータ回路6の出力を停止させ(ステップ13)、初期状態に戻る。
以上のように実施の形態2においては、鍋22の材質に応じて設定された駆動周波数(駆動信号)でインバータ回路6を駆動したときに得られる入力電力が小さくなるほど低くなる電流値を出力電流上限値としている。このため、上・下スイッチ7、8の定格電流や冷却状態で定まる一定の出力電流の上限値で制限する場合と比べ、小径鍋22cの加熱時の出力電流を抑制でき、小径鍋22cの加熱密度が高くなるのを抑えることができる。また、小径鍋22cの加熱時の出力電流を制限しているので、小径鍋22cの温度の検知が時間的に遅れたりしても過熱を抑制することができる。
なお、実施の形態2では、図13〜図15に示す駆動周波数に応じて得られる入力電力に基づいて第1の出力電流上限値を定めて、小径鍋22cの加熱密度が高くなり過ぎないようにしたが、図16〜図18に示すように、インバータ回路6を構成する上・下スイッチ7、8の定格電流や、インバータ回路6や加熱コイル16の冷却状態で定まる一定の出力電流上限値(第2の出力電流上限値)も考慮するようにしてもよい。
図16は実施の形態2の変形例1に係る誘導加熱調理器において、駆動周波数f1を出力したときの入力電流と出力電流との相関における磁性SUSの小径鍋に対する出力電流上限値を示す図、図17は実施の形態2の変形例1に係る誘導加熱調理器において、駆動周波数f2を出力したときの入力電流と出力電流との相関におけるSECCの小径鍋に対する出力電流上限値を示す図、図18は実施の形態2の変形例1に係る誘導加熱調理器において、駆動周波数f3を出力したときの入力電流と出力電流との相関における非磁性SUSの小径鍋に対する出力電流上限値を示す図である。
例えば、図16に示すように、鍋22の抵抗値が大きい磁性SUSに対する駆動周波数f1(第1の所定値未満の駆動周波数)においては、入力電力に基づく第1の出力電流上限値よりも上・下スイッチ7、8の定格等に基づく第2の出力電流上限値が高くなる。一方、図18に示すように、小径鍋22cの抵抗値が小さい非磁性SUSに対する駆動周波数f3(第2の所定値以上の駆動周波数)においては、入力電力に基づく第1の出力電流上限値よりも上・下スイッチ7、8の定格電流等に基づく一定の第2の出力電流上限値の方が低くなる。従って、駆動周波数f1より周波数が高い駆動周波数f3で非磁性SUSの小径鍋22cを加熱する場合は、抵抗値が小さく、加熱密度が高くないので、インバータ回路6の出力電流を入力電力によらずとも一定の出力電流上限値としても過熱とならない。
逆に、抵抗値が小さい非磁性SUSの小径鍋22cに対して、抵抗値が大きい磁性SUSの小径鍋22cと同様に、入力電力に基づいて出力電流上限値を低くする(図16に示す出力電流上限値)と、ますます入力電力が小さく(加熱が弱く)なってしまう。そこで、駆動周波数f3が第2の所定周波数より高い場合には、入力電力が小さくなるほど出力電流上限値を低くする制御を行わないことで、磁性SUSの小径鍋22cを加熱する際に、過熱を抑制しつつ、非磁性SUSの小径鍋22cが低火力となって加熱できなくなるのを回避することができる。
また、実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、第1の出力電流上限値を入力電流が小さくなるほど低くなるようにしても、小径鍋22cに対する加熱密度を抑制することができる。また、出力電力が小さくなるほど第1の出力電流上限値が低くなるようにしても、小径鍋22cに対する加熱密度を抑制することができ、小径鍋22cにおける過熱を抑えることができる。また、入力電流に基づいて第1の出力電流上限値を定める場合には、実施の形態1と同様に、入力電圧が高いほど第1の出力電流上限値を高くする補正を行うことにより、同一の小径鍋22cに対し入力電圧が高いほど小径鍋22cに入る加熱電力の上限が低くなるのを回避できる。
前述の実施の形態1、2では、インバータ回路6としてハーフブリッジ型を示したが、図19に示すように、フルブリッジ型でもよい。図19は実施の形態2の変形例2に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。
図19において、直流電源回路2の出力である直流母線間に、2個直列の上・下スイッチ7a、8aおよび各スイッチ7a、8aにそれぞれ逆並列に接続された2個のダイオード9a、10aから構成されるアームAと、2個直列の上・下スイッチ7b、8bおよび各スイッチ7b、8bにそれぞれ逆並列に接続された2個のダイオード9b、10bから構成されるアームBとからフルブリッジ型のインバータ回路6aが構成されている。
このインバータ回路6aにおける出力調整は、一定の駆動周波数で2つのアームA、B間の駆動位相差を調整することにより行うことができる。その駆動信号の一例として例えば図20〜図22に示す。図20は図19の誘導加熱調理器におけるインバータ回路の高出力時の駆動信号の一例を示す波形図、図21は図19の誘導加熱調理器におけるインバータ回路の中出力時の駆動信号の一例を示す波形図、図22は図19の誘導加熱調理器におけるインバータ回路の小出力時の駆動信号の一例を示す波形図である。
なお、フルブリッジ型のインバータ回路6aの場合もハーフブリッジ型のインバータ回路6と同様に、載置された鍋22に応じて駆動周波数を選択することとしてもよい。抵抗値の小さい非磁性SUSの鍋22に対しては駆動周波数として高周波を選択し、入力電力(又は入力電流あるいは出力電力)によらず一定の出力電流上限値として、非磁性SUSの小径鍋22cの加熱出力が小さくなりすぎるのを回避する。一方、抵抗値の大きい磁性SUSの鍋22に対しては駆動周波数として非磁性SUSよりも低い駆動周波数を選択し、入力電力(又は入力電流あるいは出力電力)が小さくなるほど第1の出力電流上限値を低くすることで、磁性SUSの小径鍋22cに対する過熱を抑制する。
また、フルブリッジ型のインバータ回路6aの加熱出力の制御は、前述したように、一定の駆動周波数でアームA、B間の位相差を調整してもよいが、アームA、B間の位相差は一定に保ち、駆動周波数を調整することで加熱出力を制御することとしてもよい。
実施の形態3.
実施の形態3は、インバータ回路6の駆動周波数を変えることにより出力を調整する誘導加熱調理器である。
図23は実施の形態3に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図、図24は実施の形態3に係る誘導加熱調理器のインバータ回路の駆動信号の一例を示す波形図、図25は図23の誘導加熱調理器において、駆動周波数fが所定周波数fa(第2の所定値)以上のときの入力電力と出力電流との相関における鍋に対する出力電流上限値を示す図、図26は図23の誘導加熱調理器において、駆動周波数fが所定周波数fb(第1の所定値)未満のときの入力電力と出力電流との相関における鍋に対する出力電流上限値を示す図、図27は図23の誘導加熱調理器において、駆動周波数fが所定周波数fb以上で、所定周波数fa未満のときの入力電力と出力電流との相関における鍋に対する出力電流上限値を示す図である。
なお、図23の回路構成については、実施の形態1に示す図1の回路と比べて、クランプダイオードがないだけで、その他の部分は同様である。また、実施の形態3に係る誘導加熱調理器における制御回路20の加熱制御の動作については、実施の形態1に示す図5のフローチャートと同様である。
実施の形態3における負荷回路15は、前述したように、加熱コイル16と共振コンデンサ17の直列回路のみから構成されている。従って、インバータ回路6を構成する上スイッチ7と下スイッチ8の何れの導通時間も加熱コイル16と共振コンデンサ17の共振周期の1/2を超えない範囲で駆動する。その駆動信号は、図24(a)、(b)、(c)に示すように、何れも負荷回路15の共振周波数より高い周波数で上スイッチ7と下スイッチ8を交互にオンオフして、負荷回路15に高周波電圧を印加するが、共振周波数に近い(a)の駆動信号がより高出力で、(b)が中出力、(c)が低出力となる。
実施の形態3に係る誘導加熱調理器のインバータ回路6の出力制御は、このインバータ回路6の駆動周波数を調整することにより行う。また、駆動周波数fが所定周波数(fa:第2の所定値)以上の範囲では、図25に示すように、入力電力(又は入力電流あるいは出力電力)によらず、一定の出力電流上限値以下の範囲で加熱制御する。この出力電流上限値は、インバータ回路6の上スイッチ7と下スイッチ8の定格電流や冷却等を考慮して設定された値である。
一方、インバータ回路6の駆動周波数fが所定周波数fb(fb<fa)未満の範囲では、図26に示すように、入力電力(又は入力電流あるいは出力電力)が小さくなるほど出力電流が低くなる電流値を出力電流上限値とする。なお、この出力電流上限値をインバータ回路6の上スイッチ7と下スイッチ8の定格電流や冷却等を考慮した一定の出力電流上限値以下に設定するようにしてもよい。また、図27に示すように、出力電流上限値を、図25および図26に示す出力電流上限値の略中間となるようにしてもよい。
なお、実施の形態3においても、入力電流に基づいて出力電流上限値を定める場合には、実施の形態1と同様に入力電圧が高いほど出力電流上限値を高くする補正を行うことにより、同一の小径鍋22cに対し入力電圧が高いほど小径鍋22cに入る加熱電力の上限が低くなるのを回避できる。
以上のように実施の形態3においては、インバータ回路6の駆動周波数fが所定周波数fa(第2の所定値)以上の範囲では出力電流上限値を一定として加熱制御を行い、駆動周波数fが所定周波数fb(第1の所定値)より低い範囲では、入力電力が小さくなるほど出力電流上限値を低くして出力制御を行うので、高い駆動周波数fの範囲のみで駆動される低抵抗の非磁性の小径鍋22cの加熱出力がさらに抑制されることを回避しつつ、磁性の小径鍋22cの過熱を抑制することができる誘導加熱調理器を得ることができる。
1 商用交流電源、2 直流電源回路、3 整流ダイオードブリッジ、4 リアクトル、5 平滑コンデンサ、6 インバータ回路、7 上スイッチ、8 下スイッチ、9、10 ダイオード、11、11a、11b 駆動回路、12 出力電流検出手段、13 入力電流検出手段、14 入力電圧検出手段、15 負荷回路、16 加熱コイル、17 共振コンデンサ、18 クランプダイオード、19 操作部、20 制御回路、21 トッププレート、22 鍋、23 出力電圧検出手段、24 乗算回路、A、B アーム。

Claims (7)

  1. トッププレート上の鍋を加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、
    前記インバータ回路からの出力電流を検出する出力電流検出手段と、
    前記インバータ回路からの出力電力を検出する出力電力検出手段と、
    前記出力電流検出手段および前記出力電力検出手段の検出結果に基づいて前記インバータ回路を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記出力電力から当該出力電力が小さくなるほど出力電流が低くなる第1の出力電流上限値を定め、加熱に適正な鍋のときに前記出力電流が前記第1の出力電流上限値を超えないように前記インバータ回路を制御することを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. トッププレート上の鍋を加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、
    交流電源からの入力電力を検出する入力電力検出手段と、
    前記インバータ回路からの出力電流を検出する出力電流検出手段と、
    前記入力電力検出手段および前記出力電流検出手段の検出結果に基づいて前記インバータ回路を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記入力電力から当該入力電力が小さくなるほど出力電流が低くなる第1の出力電流上限値を定め、加熱に適正な鍋のときに前記出力電流が前記第1の出力電流上限値を超えないように前記インバータ回路を制御することを特徴とする誘導加熱調理器。
  3. トッププレート上の鍋を加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、
    交流電源からの入力電流を検出する入力電流検出手段と、
    前記インバータ回路からの出力電流を検出する出力電流検出手段と、
    前記入力電流検出手段および前記出力電流検出手段の検出結果に基づいて前記インバータ回路を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記入力電流から当該入力電流が小さくなるほど出力電流が低くなる第1の出力電流上限値を定め、加熱に適正な鍋のときに前記出力電流が前記第1の出力電流上限値を超えないように前記インバータ回路を制御することを特徴とする誘導加熱調理器。
  4. 交流電源からの入力電圧を検出する入力電圧検出手段を設け、
    前記制御手段は、前記第1の出力電流上限値を前記入力電圧検出手段の検出電圧が高くなるほど高く補正することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記インバータ回路の少なくとも定格電流から定まる第2の出力電流上限値が設定され、前記制御手段は、前記出力電流が前記第1の出力電流上限値と前記第2の出力電流上限値の何れの出力電流上限値も超えないように前記インバータ回路を制御することを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記制御手段は、前記鍋の材質を判別した際に当該材質から前記インバータ回路の駆動周波数を選択し、その選択した駆動周波数で前記インバータ回路の通電比率あるいは位相差を制御して加熱出力を調整すると共に、選択した駆動周波数が第1の所定値未満のときには、前記出力電流が前記第1の出力電流上限値を超えないように前記インバータ回路を制御し、選択した駆動周波数が前記第1の所定値より高い第2の所定値以上のときには前記出力電流が前記第2の出力電流上限値を超えないように前記インバータ回路を制御することを特徴とする請求項5記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記制御手段は、前記インバータ回路の駆動周波数を制御して加熱出力を調整すると共に、その駆動周波数が第1の所定値未満のときには前記出力電流が前記第1の出力電流上限値を超えないように前記インバータ回路を制御し、その駆動周波数が前記第1の所定値より高い第2の所定値以上のときには前記出力電流が前記第2の出力電流上限値を超えないように前記インバータ回路を制御することを特徴とする請求項5記載の誘導加熱調理器。
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