JP7047898B2 - スイッチング装置及びスイッチング装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング装置及びスイッチング装置の制御方法に関する。
半導体スイッチング素子を駆動するための駆動制御信号を生成する駆動制御信号生成部と、正電位と負電位との間に順に直列に接続されており、駆動制御信号に応じて、交互にオン状態となる第1及び第2のトランジスタと、第1及び第2トランジスタの接続点と半導体スイッチング素子の制御端子との間に接続された抵抗素子と、抵抗素子に対して並列に接続されたコンデンサと、抵抗素子に対して並列に接続されていると共に、コンデンサに対して直列に接続されたスイッチとを備える半導体スイッチング素子の駆動回路が知られている(特許文献1)。
特開2016-77057号公報
従来技術では、コンデンサの容量の値が固定されているため、例えば、オン状態の時にスイッチング素子に流れる電流の電流値が変化する等、スイッチング素子の動作条件が変更されると、スイッチング損失が増加する、という問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、スイッチング素子の動作条件に応じて、適切にスイッチング損失を低減させることが可能なスイッチング装置及びスイッチング装置の制御方法を提供することである。
本発明は、制御端子、高電位側端子、及び低電位側端子を有するスイッチング素子をスイッチングさせる駆動回路と、スイッチング素子の制御端子に接続された第1端子と駆動回路の出力端子に接続された第2端子を有し、少なくとも第1の容量値と第1の容量値と異なる第2の容量値に変更することが可能な可変容量回路と、を備え、スイッチング素子に流れる電流の電流値、及びスイッチング素子の高電位側端子と低電位側端子の間にかかる電圧の電圧値のうち少なくとも何れか一方に基づいて、可変容量回路を制御することでスイッチング素子の制御端子と駆動回路の出力端子の間の容量値を制御することで、上記課題を解決する。
本発明によれば、スイッチング素子の動作条件に応じて、適切にスイッチング損失を低減させることができる。
図1は、第1実施形態に係るスイッチング装置の回路図である。 図2は、ターンオフ動作によるエネルギー損失と、電流値の変化との関係の一例である。 図3は、ターンオン動作によるエネルギー損失と、電圧値の変化との関係の一例である。 図4は、第2実施形態に係るスイッチング装置の回路図である。 図5は、第3実施形態に係るスイッチング装置の回路図である。 図6は、第4実施形態に係るスイッチング装置の回路図である。 図7は、第5実施形態に係るスイッチング装置の回路図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
≪第1実施形態≫
図1は、第1実施形態に係るスイッチング装置100の回路図である。本実施形態に係るスイッチング装置100は、電力変換回路等に含まれるスイッチング素子を駆動するための駆動回路であって、例えば、電力変換装置を構成するインバータ回路の一部に用いられる。
スイッチング装置100は、スイッチング素子1、プッシュプル回路を構成するトランジスタ2及びトランジスタ3、信号発生器4、駆動用電源5A、可変静電容量装置6A、コントローラ7、電流センサ8を備えている。
スイッチング素子1は、主回路を構成する回路素子である。主回路は、スイッチング装置に適用される装置のうち主要部分の回路である。例えば、スイッチング装置を電力変換装置に適用した場合には、スイッチング素子1は、電力変換装置に含まれるスイッチング素子に相当する。
スイッチング素子1は、制御端子、高電位側端子、及び低電位側端子を有している。スイッチング素子1には、いわゆるパワー半導体と呼ばれる半導体素子が用いられる。スイッチング素子1としては、例えば、MOSFET、IGBT等が挙げられる。特に、SiCやGaN等のワイドバンドギャップ半導体を用いるのが好ましい。これにより、高速スイッチング動作を可能にするとともに、スイッチング損失を低減させることができる。本実施形態では、スイッチング素子1にはMOSFETが用いられており、制御端子はゲート端子Gに相当し、高電位側端子はドレイン端子Dに相当し、低電位側端子はソース端子Sに相当する。
スイッチング素子1には、オン及びオフを切り替えるための閾値電圧(Vth)が予め設定されている。閾値電圧は、スイッチング素子1の内部構造に起因して変化する電圧である。スイッチング素子1のゲート電圧が閾値電圧よりも高い場合には、スイッチング素子1はオン状態になり、ゲート電圧が閾値電圧よりも低い場合には、スイッチング素子1はオフ状態になる。説明の便宜上、スイッチング素子1のゲート端子に印加される電圧を、ゲート電圧と称する。
トランジスタ2、3は、プッシュプル回路を構成するトランジスタである。トランジスタ2は、PNP型トランジスタであり、トランジスタ3は、NPN型トランジスタである。トランジスタ2及びトランジスタ3は、それぞれベース端子、コレクタ端子、エミッタ端子を有している。トランジスタ2のベース端子は信号発生器4に接続され、トランジスタ2のコレクタ端子は駆動用電源5Aの高電位側に接続され、トランジスタ2のエミッタ端子は抵抗Rを介してスイッチング素子1のゲート端子に接続されている。また、トランジスタ3のベース端子は信号発生器4に接続され、トランジスタ3のコレクタ端子は駆動用電源5Aの低電位側、信号発生器4と接続されている。また、トランジスタ3のコレクタ端子は電流センサ8を介してスイッチング素子1のソース端子と接続されている。トランジスタ3のエミッタ端子はトランジスタ2のエミッタ端子に接続されているとともに、抵抗Rを介してスイッチング素子1のゲート端子に接続されている。
トランジスタ2及びトランジスタ3は、信号発生器4からベース端子に入力される信号に応じて、エミッタ端子とコレクタ端子間を導通及び遮断させる。トランジスタ2の導通状態及び遮断状態と、トランジスタ3の導通状態及び遮断状態の組み合わせに応じて、スイッチング素子1はオン状態又はオフ状態になる。
例えば、信号発生器4からの信号に応じて、トランジスタ2が導通状態、トランジスタ3が遮断状態になると、駆動用電源5Aとスイッチング素子1のゲート端子が導通する。駆動用電源5Aの出力電圧がスイッチング素子1の閾値電圧よりも高い場合には、ゲート電圧は閾値電圧よりも高くなり、スイッチング素子1はオン状態になる。反対に、信号発生器4からの信号に応じてトランジスタ2が遮断状態、トランジスタ3が導通状態になると、駆動用電源5Aとスイッチング素子1のゲート端子が遮断し、ゲート電圧は閾値電圧よりも低い場合には、スイッチング素子1はオフ状態になる。トランジスタ2、3には、上記のようなスイッチング機能を有しているものが好ましく、例えば、バイポーラトランジスタ、ユニバイポーラトランジスタが挙げられる。
信号発生器4は、トランジスタ2の導通及び遮断と、トランジスタ3の導通及び遮断とを制御することで、スイッチング素子1のオン及びオフを切り替える。スイッチング素子1がオン状態からオフ状態に切り替わる動作、又はスイッチング素子1がオフ状態からオン状態に切り替わる動作を、説明の便宜上、スイッチング動作とういう。信号発生器4は、スイッチング素子1をスイッチングさせるためのスイッチング信号を発生し、当該スイッチング信号をトランジスタ2及びトランジスタ3にそれぞれ出力する。
具体的には、信号発生器4は、スイッチング素子1をオフ状態からオン状態に切り替える場合には、トランジスタ2のベース端子に電流を出力し、トランジスタ3のベース端子に対しては電流を出力しない。これにより、トランジスタ2が導通状態、トランジスタ3が遮断状態となり、上述の通り、スイッチング素子1がオフ状態からオン状態に切り替わる。説明の便宜上、スイッチング素子1がオフ状態からオン状態に切り替わる動作を、ターンオン動作と称して説明する。
反対に、信号発生器4は、スイッチング素子1をオン状態からオフ状態に切り替える場合には、トランジスタ2のベース端子に電流を出力せず、トランジスタ3のベース端子に電流を出力する。これにより、トランジスタ2が遮断状態、トランジスタ3が導通状態となり、上述の通り、スイッチング素子1がオン状態からオフ状態に切り替わる。説明の便宜上、スイッチング素子1がオン状態からオフ状態に切り替わる動作を、ターンオフ動作と称して説明する。
駆動用電源5Aは、出力電圧を変更可能な電源である。駆動用電源5Aの高電位側の端子は、トランジスタ2及び抵抗Rを介してスイッチング素子1のゲート端子に接続されている。
抵抗Rは、スイッチング素子1をスイッチングさせる駆動回路と、スイッチング素子1のゲート端子の間に接続されている。本実施形態では、スイッチング素子1をスイッチングさせる駆動回路は、トランジスタ2及びトランジスタ3で構成されるプッシュプル回路、信号発生器4、駆動用電源5Aに相当する。以降では、説明の便宜上、スイッチング素子1をスイッチングさせる駆動回路を、単に駆動回路と称する。また、駆動回路の出力端子は、図1に示すように、トランジスタ2とトランジスタ3の接続点Pに相当する。以降では、説明の便宜上、接続点Pを駆動回路の出力端子と称する。
抵抗Rは、いわゆるゲート抵抗と呼ばれるものであり、ゲート電圧の立ち上がり時間を遅延させるための抵抗である。例えば、抵抗Rがない場合には、ゲート電圧の立ち上がり時間が短く、立ち上がりが急峻な波形が入力されると、出力端子であるスイッチング素子1のソース端子には、リンギングと呼ばれる波形の歪みが発生じる。抵抗Rをゲート端子とトランジスタ2及びトランジスタ3の間に挿入することで、ゲート電圧の立ち上がり時間を遅延させることができ、その結果、スイッチング素子1がスイッチングしても、リンギングを抑制することができる。抵抗Rの抵抗値は、スイッチング素子1の構造に起因して設計される値である。例えば、スイッチング素子1のゲート電極に存在するゲート抵抗の抵抗値や、ゲート端子及びソース端子間に存在する寄生容量の容量値Cに応じて、適宜設定される。
可変静電容量装置6Aは、駆動回路とスイッチング素子1のゲート端子の間に接続されている。また、可変静電容量装置6Aは、抵抗Rに対して並列に接続されている。
可変静電容量装置6Aには、コントローラ7から制御信号が入力される。可変静電容量装置6Aは、コントローラ7からの制御信号に応じて、駆動回路の出力端子とスイッチング素子1のゲート端子の間の容量値を変更することができる装置である。可変静電容量装置6Aとしては、例えば、電気的に容量値を制御可能な半導体デバイスであってもよいし、電極の対向面積に応じて容量値を変更することが可能なコンデンサ(例えば、トリマコンデンサ)とコンデンサの回転機構を制御するモータとの組み合わせであってもよい。可変静電容量装置6Aの構成は特に限定されない。なお、容量値とは静電容量の値を示している。
また、本実施形態では、可変静電容量装置6Aは、少なくともデフォルト条件での容量値と、この容量値とは異なる他の容量値に変更することができる。デフォルト条件とは、コントローラ7から可変静電容量装置6Aに対して制御信号が入力されていない場合や、可変静電容量装置6Aが何らかの原因で制御信号に対して反応できない場合が該当する。また、デフォルト条件には、コントローラ7が意図的に可変静電容量装置6Aへの制御を停止した場合も含まれる。
例えば、可変静電容量装置6Aが不揮発性メモリを有する半導体デバイスの場合、可変静電容量装置6Aは、不揮発性メモリに予めデフォルト条件での容量値を記憶させておく。そして、可変静電容量装置6Aは、デフォルト条件に該当すると、予め設定された容量値を読み込むことで、デフォルト条件での容量値に変更することができる。なお、デフォルト条件での容量値に変更する方法は、一例であって特に限定されるものではない。
また、本実施形態では、可変静電容量装置6Aは、デフォルト条件での容量値として2種類の容量値を有しており、いずれか一方の容量値が有効になる。一方の容量値は、スイッチング素子1がターンオフする際に有効なデフォルト条件での容量値であり、他方の容量値は、スイッチング素子1がターンオンする際に有効なデフォルト条件での容量値である。これらの容量値を決定する方法については、後述する。以降では、説明の便宜上、スイッチング素子1がターンオフする際に有効なデフォルト条件での容量値を、ターンオフ時のデフォルト条件での容量値と称し、スイッチング素子1がターンオンする際に有効なデフォルト条件での容量値を、ターンオン時のデフォルト条件での容量値と称す。
また、可変静電容量装置6Aは、コントローラ7からの制御信号に応じて、デフォルト条件での容量値とは異なる容量値に変更することができる。例えば、可変静電容量装置6Aが半導体デバイスの場合、可変静電容量装置6Aは、コントローラ7から出力される電圧に応じて容量値を変更する。可変静電容量装置6Aは、段階的な値で容量値を増減させたり、連続的な値で容量値を増減させたりすることができる。可変静電容量装置6Aにより設定される容量値の具体的な説明については、後述する。
電流センサ8は、スイッチング素子1に流れる電流のうち、ドレイン端子からソース端子の方向に流れる電流を検出する。電流センサ8は、検出した電流値を、コントローラ7に出力する。
コントローラ7は、可変静電容量装置6Aを制御する制御回路である。コントローラ7は、CPU、ROM、及びRAMを備える。コントローラ7には、電流センサ8から、スイッチング素子1に流れる電流の電流値が入力される。コントローラ7は、スイッチング素子1に流れる電流の電流値に基づいて、可変静電容量装置6Aを制御する。そして、可変静電容量装置6Aは、制御信号に応じて容量値を変更させる。これにより、駆動回路の出力端子とゲート端子の間の経路の容量値を変更させることができる。
次に、図2、3を参照しながら、コントローラ7により変更される可変静電容量装置6Aの容量値について説明する。まず、スイッチング素子1がターンオフする際の可変静電容量装置6Aの容量値について説明する。
図2は、スイッチング素子1のターンオフ動作によるエネルギー損失と、スイッチング素子1に流れる電流の電流値の変化(dI/dt)との関係の一例である。図2では、スイッチング素子1のターンオフ動作によるエネルギー損失を、ターンオフ損失として示す。電流値の変化は、単位時間当たりにスイッチング素子1に流れる電流の電流値の変化を示す。
また、図2は、図1に示す回路構成において、駆動回路とゲート端子の間の静電容量の値を、C~C(単位:pF)の範囲で変化させた場合のターンオフ損失と電流値の変化との関係を示している。Cは最小の容量値であり、Cが最大の容量値である。また、C、C、C、C、C、C、Cの順序で段階的に容量値が大きいものとする(C<C・・・<C<C)。
次に、図2を参照しながら、ターンオフ時のデフォルト条件での容量値について説明する。本実施形態では、ターンオフ時のデフォルト条件での容量値は、ターンオフする際にスイッチング素子1に流れる電流の電流値の変化が最小となるような値に設定される。図2の例では、ターンオフ時のデフォルト条件での容量値は、Cに設定される。
次に、コントローラ7による可変静電容量装置6Aの容量値の制御方法について説明する。本実施形態では、コントローラ7は、電流センサ8が検出する電流値に基づいて、言い換えると、スイッチング素子1に流れる電流の電流値に基づいて、可変静電容量装置6Aの容量値を制御する。スイッチング素子1に流れる電流の電流値とは、スイッチング素子1がオンした状態で、スイッチング素子1の高電位側の端子であるドレイン端子から、低電位側の端子であるソース端子へ流れる電流の電流値である。
また、本実施形態では、コントローラ7は、容量値がターンオフ時のデフォルト条件での容量値よりも大きくなるように、可変静電容量装置6Aを制御する。言い換えると、コントローラ7は、電流値の変化がデフォルト条件での電流値の変化よりも大きくなる方向に、可変静電容量装置6Aの容量値を制御する。図2の例を用いると、コントローラ7は、Cよりも大きい容量値の範囲で、可変静電容量装置6Aの容量値を制御する。
具体的な制御方法について説明する。コントローラ7は、スイッチング素子1に流れる電流の電流値が大きいほど、可変静電容量装置6Aの容量値が小さくなるように制御する。反対に、コントローラ7は、スイッチング素子1に流れる電流の電流値が小さいほど、可変静電容量装置6Aの容量値が大きくなるように制御する。
例えば、スイッチング素子1の所定の動作条件では、スイッチング素子1に流れる電流の電流値がA(単位:A)であり、コントローラ7は、この電流値に対してターンオフする際の容量値がCになるように可変静電容量装置6Aを制御したとする。
このような条件のもとで、スイッチング素子1の動作条件が何らかの原因で変更されて、スイッチング素子1に流れる電流の電流値がA(>A)に増加したとする。この場合、コントローラ7は、容量値がCよりも小さくなるように可変静電容量装置6Aを制御する。図2の例を用いると、コントローラ7は、電流値がAからAに増加したことを検出すると、例えば、容量値がCからCに減少するように可変静電容量装置6Aを制御する。スイッチング素子1の動作条件が変更される原因としては、例えば、車両に搭載されたモータを駆動する電力変換装置に用いられた場合、モータの回転数が変わったこと等が挙げられる。なお、容量値をCへ減少させることは一例であって、Cよりも小さい他の容量値であってもよい。
反対に、スイッチング素子1の動作条件が何らかの原因で変更されて、スイッチング素子1に流れる電流の電流値がA(<A)に減少したとする。この場合、コントローラ7は、容量値がCよりも大きくなるように可変静電容量装置6Aを制御する。図2の例を用いると、コントローラ7は、電流値がAからAに減少したことを検出すると、例えば、容量値がCからCへ増加するように可変静電容量装置6Aを制御する。なお、容量値をCへ増加させることは一例であって、Cよりも大きい他の容量値であってもよい。
次に、スイッチング素子1がターンオンする際の可変静電容量装置6Aの容量値について説明する。
図3は、スイッチング素子1のターンオン動作によるエネルギー損失と、スイッチング素子1の両端子にかかる電圧の電圧値の変化(dV/dt)との関係の一例である。なお、図3では、スイッチング素子1のターンオン動作によるエネルギー損失を、ターンオン損失として示す。電圧値の変化は、単位時間当たりにスイッチング素子1のドレイン端子とソース端子の間の電圧の電圧値の変化を示す。
また、図3は、図1に示す回路構成において、駆動回路とゲート端子の間の静電容量の値を、C ~C (単位:pF)の範囲で変化させた場合のターンオン損失と電圧値の変化との関係を示している。C は最小の容量値であり、C が最大の容量値である。また、C 、C 、C 、C 、C の順序で段階的に容量値が大きいものとする(C <C <C <C <C )。これらの容量値は、図2に示すC~Cとは異なる容量値である。本実施形態では、コントローラ7は、スイッチング素子1がターンオンする際に設定する容量値と、スイッチング素子1がターンオフする際に設定する容量値とが異なるように、それぞれの容量値を設定する。なお、ターンオンする際に設定する容量値とターンオフする際に設定する容量値は、異なる容量値に限られず、同一の容量値であってもよい。
次に、コントローラ7による可変静電容量装置6Aの容量値の制御方法について説明する。本実施形態では、コントローラ7は、ターンオン時についてもターンオフ時と同様に、電流センサ8が検出する電流値に基づいて、可変静電容量装置6Aの容量値を変更する。
具体的な制御方法について説明する。コントローラ7は、スイッチング素子1に流れる電流の電流値が大きいほど、可変静電容量装置6Aの容量値が小さくなるように制御する。反対に、コントローラ7は、スイッチング素子1に流れる電流の電流値が小さいほど、可変静電容量装置6Aの容量値が大きくなるように制御する。
例えば、スイッチング素子1の所定の動作条件では、スイッチング素子1に流れる電流の電流値がA(単位:A)であり、コントローラ7は、この電流値に対してターンオンする際の容量値がC になるように可変静電容量装置6Aを制御したとする。
このような条件のもとで、スイッチング素子1の動作条件が何らかの原因で変更されて、スイッチング素子1に流れる電流の電流値がA(>A)に増加したとする。この場合、コントローラ7は、容量値がC よりも小さくなるように可変静電容量装置6Aを制御する。図3の例を用いると、コントローラ7は、電流値がAからAに増加したことを検出すると、例えば、容量値がC から減少するように可変静電容量装置6Aを制御する。
反対に、スイッチング素子1の動作条件が何らかの原因で変更されて、スイッチング素子1に流れる電流の電流値がA(<A)に減少したとする。この場合、コントローラ7は、容量値がC よりも大きくなるように可変静電容量装置6Aを制御する。図3の例を用いると、コントローラ7は、電流値がAからAに減少したことを検出すると、例えば、容量値がC からC へ増加するように可変静電容量装置6Aを制御する。なお、容量値をC へ増加させることは一例であって、C よりも大きい他の容量値であってもよい。
このように、コントローラ7による制御によって、スイッチング素子1がオンした際にスイッチング素子1に流れる電流の電流値が大きくなるほど、駆動回路の出力端子とゲート端子の間の容量値は小さくなる。これにより、導通状態から遮断状態へ移行する際の電流値の変化は小さくなり、スイッチング素子1がターンオフする際にスイッチング素子1で発生するサージ電圧を抑制することができる。また、遮断状態から導通状態へ移行する際の電圧値の変化は小さくなり、スイッチング素子1がターンオンする際にスイッチング素子1で発生するサージ電流を抑制することができる。
反対に、スイッチング素子1がオンした際にスイッチング素子1に流れる電流の電流値が小さくなるほど、駆動回路の出力端子とゲート端子の間の容量値は大きくなる。これにより、ターンオフ損失及びターンオン損失を低減させることができる。また、導通状態から遮断状態へ移行する際の電流値の変化は大きくなるが、スイッチング素子1のオン状態で流れる電流値そのものは小さいため、当該電流値の変化の最大値(電流値の変化のピークともいう。)を抑制することができ、スイッチング素子1の耐圧を超えるようなサージ電圧の発生を抑制することができる。また、遮断状態から導通状態へ移行する際の電圧値の変化は大きくなるが、スイッチング素子1がオン状態で流れる電流の電流値そのものは小さいため、当該電圧値の変化の最大値(電圧値の変化のピークともいう。)を抑制することができ、スイッチング素子1の許容電流を超えるようなサージ電流の発生を抑制することができる。
また、コントローラ7は、可変静電容量装置6Aの容量値を制御するにあたり、スイッチング素子1の寄生容量を考慮して、可変静電容量装置6Aの容量値を設定する。図1に示す回路では、スイッチング素子1のゲート電圧は、駆動回路の出力電圧を可変静電容量装置6Aの容量値とスイッチング素子1の寄生容量の容量値Cにより分圧した電圧になる。このため、スイッチング素子1がターンオフする際に、コントローラ7は、ゲート電圧がスイッチング素子1の閾値電圧よりも高くなるように、可変静電容量装置6Aの容量値を設定する。また、スイッチング素子1がターンオンする際には、コントローラ7は、ゲート電圧がスイッチング素子1の閾値電圧よりも低くなるように、可変静電容量装置6Aの容量値を設定する。言い換えると、コントローラ7は、スイッチング素子1がターンオフできるような容量値の範囲内で、ターンオフの際の可変静電容量装置6Aの容量値を設定する。また、コントローラ7は、スイッチング素子1がターンオンできるような容量値の範囲内で、ターンオンの際の可変静電容量装置6Aの容量値を設定する。
また、コントローラ7は、ターンオフする際に設定する容量値と、ターンオンする際に設定する容量値とが異なる場合、スイッチング周期のうち所定のタイミングにて、可変静電容量装置6Aの容量値をそれぞれの容量値に切替える。容量値を切り替えるタイミングの一例としては、スイッチング素子1がターンオフする直前及びターンオンする直前のタイミングが挙げられる。例えば、コントローラ7は、スイッチング素子1がターンオフする直前に、可変静電容量装置6Aの容量値を、ターンオンする際の容量値からターンオフする際の容量値へ切り替える。反対に、例えば、コントローラ7は、スイッチング素子1がターンオンする直前に、可変静電容量装置6Aの容量値を、ターンオフする際の容量値からターンオンする際の容量値へ切り替える。コントローラ7は、スイッチング素子1のスイッチング周期を確認したり、予め推定したりことで、容量値を変更するタイミングを設定することができる。スイッチング周期の確認方法としては、例えば、信号発生器4から出力される信号をモニタリングする方法が挙げられる。なお、スイッチング周期の確認方法は一例であって、特に限定されるものではない。
また、コントローラ7は、電流センサ8から入力される電流値が変化したことを検出すると、所定のタイミングにて、可変静電容量装置6Aの容量値を増加又は減少させる。容量値を変更するタイミングは特に限定されない。例えば、電流値の変化を検出してから所定のスイッチング周期が経過した後、スイッチング素子1がターンオフ又はターンオンする直前に、可変静電容量装置6Aの容量値を増加又は減少させる。なお、容量値を変更するタイミングは一例であって特に限定されるものではなく、他のタイミングで容量値を変更してもよい。
以上のように、本実施形態に係るスイッチング装置100は、スイッチング素子1のゲート電圧を制御することで、スイッチング素子1をスイッチングさせる駆動回路(プッシュプル回路及び信号発生器4)を備えている。また、スイッチング装置100は、ゲート端子と駆動回路の間に接続され、少なくともデフォルト条件での容量値とこの容量値とは異なる容量値に変更することが可能な可変静電容量装置6Aとを備えている。また、スイッチング装置100は、可変静電容量装置6Aの制御を介して、ゲート端子と駆動回路の間の静電容量の容量値を制御するコントローラ7を備えている。これにより、スイッチング素子1に流れる電流の電流値が変化する等のスイッチング素子1の動作条件が変更される場合であっても、スイッチング素子1の動作条件に応じた適切な容量値に変更することができる。その結果、スイッチング動作の条件に応じて、適切にスイッチング素子1のスイッチング損失を低減させることができる。
また、本実施形態では、コントローラ7は、単位時間あたりにスイッチング素子1に流れる電流の電流値の変化を検出すると、可変静電容量装置6Aの容量値を制御する。これにより、スイッチング素子1の動作条件が変更された場合でも、適切にスイッチング素子1で発生するサージ電圧及びサージ電流の低減を図るとともに、スイッチング素子1のスイッチング損失を低減させることができる。
また、本実施形態では、コントローラ7は、単位時間あたりにスイッチング素子1に流れる電流の電流値の変化が、デフォルト条件での電流値の変化よりも大きくなるように、可変静電容量装置6Aの容量値を制御する。これにより、コントローラ7が可変静電容量装置6Aを制御できない場合には、コントローラ7が可変静電容量装置6Aを制御している場合に比べて、スイッチング素子1で発生するサージ電圧及びサージ電流を低減させることができる。その結果、スイッチング素子1にかかる負荷を低減させることができる。
さらに、本実施形態に係るスイッチング装置100は、スイッチング素子1に流れる電流を検出する電流センサ8を備えている。コントローラ7は、電流センサ8から、スイッチング素子1がオンした状態での電流値を取得し、取得した電流値に基づいて、可変静電容量装置6Aの容量値を制御する。これにより、スイッチング素子1に流れる電流の電流値に応じて、適切に駆動回路とゲート端子間の容量値を制御することができる。
加えて、本実施形態では、コントローラ7は、スイッチング素子1に流れる電流の電流値が大きいほど可変静電容量装置6Aの容量値を小さくし、電流値が小さいほど可変静電容量装置6Aの容量値を大きくするように制御する。これにより、電流値が小さい場合には、スイッチング損失を低減させることができ、電力変換の高効率化を図ることができる。また、電流値そのものが小さいため、スイッチング素子1の耐圧を超えるようなサージ電圧の発生及びスイッチング素子1の許容電流を超えるようなサージ電流の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、スイッチング素子1がターンオフした際に、ゲート電圧がスイッチング素子1の閾値電圧よりも低くなるように、可変静電容量装置6Aの容量値を設定する。このゲート電圧は、駆動回路の出力電圧を可変静電容量装置6Aの容量値とスイッチング素子1の寄生容量の容量値により分圧した電圧である。寄生容量を考慮して可変静電容量装置6Aの容量値を設定するため、可変静電容量装置6Aの制御により、スイッチング素子1がターンオフしないような状況を防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、スイッチング素子1がターンオンした際に、ゲート電圧がスイッチング素子1の閾値電圧よりも高くなるように、可変静電容量装置6Aの容量値を設定する。寄生容量を考慮して可変静電容量装置6Aの容量値を設定するため、可変静電容量装置6Aの制御により、スイッチング素子1がターンオンしないような状況を防ぐことができる。
加えて、本実施形態では、コントローラ7は、スイッチング素子1がターンオンする際に設定する容量値と、スイッチング素子1がターンオフする際に設定する容量値とが異なるように、それぞれの容量値を設定する。これにより、ターンオフする際に発生するエネルギー損失を適切に低減させることができるとともに、ターンオンする際に発生するエネルギー損失を適切に低減させることができる。その結果、スイッチング損失を低減させ、電力変換の高効率化を図ることができる。
≪第2実施形態≫
次に、第2実施形態に係るスイッチング装置100aについて説明する。図4は、第1実施形態に係るスイッチング装置100aの回路図である。本実施形態のスイッチング装置100aは、電圧センサ9を備えている点及びコントローラ7による可変静電容量装置6Aへの制御方法以外は、上述した実施形態に係るスイッチング装置100と同様の構成を有している。このため、図4では、スイッチング装置100と共通する構成については、同じ符号を付し、上述の実施形態で用いた説明を援用する。
電圧センサ9は、スイッチング素子1のドレイン端子とソース端子の間の電圧を検出する電圧センサである。電圧センサ9は、検出した電圧値を、コントローラ7に出力する。
本実施形態では、コントローラ7は、電圧センサ9が検出する電圧値に基づいて、言い換えると、スイッチング素子1の両端にかかる電圧の電圧値に基づいて、可変静電容量装置6Aの容量値を制御する。スイッチング素子1の両端にかかる電圧の電圧値とは、スイッチング素子1がオフした状態での、スイッチング素子1のドレイン端子とソース端子間の電圧の電圧値である。
コントローラ7によるターンオフ時の制御方法について説明する。コントローラ7は、上述した実施形態と同様に、容量値がターンオフ時のデフォルト条件での容量値よりも大きくなるように、可変静電容量装置6Aを制御する。
具体的には、コントローラ7は、スイッチング素子1の両端電圧の電圧値が高いほど、可変静電容量装置6Aの容量値が小さくなるように制御する。反対に、コントローラ7は、スイッチング素子1の両端電圧の電圧値が低いほど、可変静電容量装置6Aの容量値が大きくなるように制御する。
図2の例を再び用いると、例えば、スイッチング素子1の所定の動作条件では、スイッチング素子1の両端電圧の電圧値がV(単位:V)であり、コントローラ7は、この電圧値に対してターンオフする際の容量値がCになるように可変静電容量装置6Aを制御したとする。
このような条件のもとで、スイッチング素子1の動作条件が何らかの原因で変更されて、スイッチング素子1の両端電圧の電圧値がV(>V)に上昇したとする。この場合、コントローラ7は、容量値がCよりも小さくなるように可変静電容量装置6Aを制御する。
反対に、スイッチング素子1の動作条件が何らかの原因で変更されて、スイッチング素子1の両端電圧の電圧値がV(<V)に低下したとする。この場合、コントローラ7は、容量値がCよりも大きくなるように可変静電容量装置6Aを制御する。
コントローラ7によるターンオン時の制御方法について説明する。コントローラ7は、スイッチング素子1の両端電圧の電圧値が高いほど、可変静電容量装置6Aの容量値が小さくなるように制御する。反対に、コントローラ7は、スイッチング素子1の両端電圧の電圧値が低いほど、可変静電容量装置6Aの容量値が大きくなるように制御する。
図3の例を再び用いると、例えば、スイッチング素子1の所定の動作条件では、スイッチング素子1の両端電圧の電圧値がV (単位:V)であり、コントローラ7は、この電圧値に対してターンオフする際の容量値がC になるように可変静電容量装置6Aを制御したとする。
このような条件のもとで、スイッチング素子1の動作条件が何らかの原因で変更されて、スイッチング素子1の両端電圧の電圧値がV(>V)に上昇したとする。この場合、コントローラ7は、容量値がC よりも小さくなるように可変静電容量装置6Aを制御する。
反対に、スイッチング素子1の動作条件が何らかの原因で変更されて、スイッチング素子1の両端電圧の電圧値がV(<V)に低下したとする。この場合、コントローラ7は、容量値がC よりも大きくなるように可変静電容量装置6Aを制御する。
以上のように、本実施形態に係るスイッチング装置100aは、スイッチング素子1の両端子にかかる電圧を検出する電圧センサ9を備えている。コントローラ7は、電圧センサ9から、スイッチング素子1がオフした状態での電圧値を取得し、取得した電圧値に基づいて、可変静電容量装置6Aの容量値を制御する。これにより、スイッチング素子1の両端子にかかる電圧の電圧値に応じて、適切に駆動回路とゲート端子間の容量値を制御することができる。
また、本実施形態では、コントローラ7は、単位時間当たりにスイッチング素子1の両端子にかかる電圧の電圧値の変化を検出すると、可変静電容量装置6Aの容量値を制御する。これにより、スイッチング素子1の動作条件が変更された場合でも、適切にスイッチング素子1で発生するサージ電圧及びサージ電流の低減を図るとともに、スイッチング素子1のスイッチング損失を低減させることができる。
加えて、本実施形態では、コントローラ7は、スイッチング素子1の両端子にかかる電圧の電圧値が高いほど可変静電容量装置6Aの容量値を小さくし、電圧値が低いほど可変静電容量装置6Aの容量値を大きくするように制御する。これにより、電圧値が小さい場合には、スイッチング損失を低減させることができ、電力変換の高効率化を図ることができる。また、電圧値そのものが小さいため、スイッチング素子1の耐圧を超えるようなサージ電圧の発生及びスイッチング素子1の許容電流を超えるようなサージ電流の発生を抑制することができる。
≪第3実施形態≫
次に、第3実施形態に係るスイッチング装置100bについて説明する。図5は、第3実施形態に係るスイッチング装置100bの回路図である。本実施形態のスイッチング装置100bは、コンデンサCfixを備えている点以外は、上述した実施形態に係るスイッチング装置100又はスイッチング装置100aと同様の構成を有している。このため、図5では、スイッチング装置100及びスイッチング装置100aと共通する構成については、同じ符号を付し、上述の実施形態で用いた説明を援用する。
コンデンサCfixは、可変静電容量装置6Aと同様に、駆動回路とゲート端子の間の容量値を構成するコンデンサである。図5に示すように、コンデンサCfixは、抵抗R及び可変静電容量装置6Aに対して、並列に接続されている。コンデンサCfixの容量値は、スイッチング装置100bの設計に応じて適宜設定される。
本実施形態では、コントローラ7は、コンデンサCfixの容量値を考慮して、可変静電容量装置6Aを制御する。可変静電容量装置6AとコンデンサCfixが並列接続されている場合、一般的には、可変静電容量装置6Aの容量値とコンデンサCfixの容量値の合計値を、並列回路における容量値とみなすことができる。言い換えると、このため、コントローラ7は、可変静電容量装置6Aの容量値とコンデンサCfixの容量値の合計値を、駆動回路とゲート端子の間の容量値として扱いながら、可変静電容量装置6Aの制御を行う。なお、制御方法については、上述した実施形態に係るスイッチング装置100又はスイッチング装置100aと同様の制御方法が用いられる。
以上のように、本実施形態に係るスイッチング装置100bは、可変静電容量装置6Aに並列接続するコンデンサCfixを備えている。これにより、可変静電容量装置6Aがコンデンサとして機能せず、可変静電容量装置6Aの容量値がゼロになった場合においても、スイッチング素子1で発生するサージ電圧及びサージ電流を抑制させることができる。例えば、コンデンサCfixの容量値としては、可変静電容量装置6Aのデフォルト条件での容量値(ターンオフ時の容量値又はターンオン時の容量値のいずれか一方)が挙げられる。
≪第4実施形態≫
次に、第4実施形態に係るスイッチング装置100cについて説明する。図6は、第4実施形態に係るスイッチング装置100cの回路図である。本実施形態のスイッチング装置100cは、駆動回路からゲート端子への経路がターンオンする際の経路とターンオフする際の2種類の経路がある点、及びコントローラ17の制御方法が異なる点以外は、上述した実施形態に係るスイッチング装置100、スイッチング装置100a、スイッチング装置100bと同様の構成を有している。このため、図6では、スイッチング装置100、スイッチング装置100a、及びスイッチング装置100bと共通する構成については、同じ符号を付し、上述の実施形態で用いた説明を援用する。
まず、駆動回路からゲート端子への経路のうち、ターンオンする際の経路について説明する。この経路は、ダイオードD、可変静電容量装置6A、抵抗R、及びコンデンサCfix1で構成される。
ダイオードDは、駆動回路の出力端子に接続されている。具体的には、ダイオードDのアノード端子は、トランジスタ2のエミッタ端子とトランジスタ3のエミッタ端子の接続点と接続されている。ダイオードDのカソード端子は、可変静電容量装置6A、抵抗R、コンデンサCfix1と接続されている。このような接続により、ゲート端子から駆動回路に流れる電流は遮断され、ターンオンする際に有効な経路を形成することができる。
コンデンサCfix1は、上述した第3実施形態に係るスイッチング装置100bが備えるコンデンサCfixに対応するコンデンサである。図6に示すように、コンデンサCfix1は、抵抗R及び可変静電容量装置6Aに対して、並列に接続されている。コンデンサCfix1の容量値は、スイッチング装置100cの設計に応じて適宜設定される。
本実施形態では、可変静電容量装置6Aは、スイッチング素子1がターンオンする際に有効な容量値を変更することができる。可変静電容量装置6Aは、デフォルト条件での容量値として、ターンオン時の容量値を有している。ターンオン時のデフォルト条件での容量値は、電圧値の変化が最小となる容量値に設定される。図3の例では、ターンオン時のデフォルト条件での容量値は、C に設定される。
次に、駆動回路からゲート端子への経路のうち、ターンオフする際の経路について説明する。この経路は、ダイオードD、可変静電容量装置6B、抵抗R、及びコンデンサCfix2で構成される。可変静電容量装置6Bは可変静電容量装置6Aに、抵抗Rは抵抗Rに、コンデンサCfix2はコンデンサCfix1にそれぞれ対応しているため、各構成の説明についてはそれぞれの説明を援用する。また、本実施形態では、抵抗Rの抵抗値は抵抗Rの抵抗値と異なり、またコンデンサCfix2の容量値はコンデンサCfix1の容量値と異なるものとする。
ダイオードDは、駆動回路の出力端子に接続されている。具体的には、ダイオードDのアノード端子は、トランジスタ2のエミッタ端子とトランジスタ3のエミッタ端子の接続点と接続されている。ダイオードDのカソード端子は、可変静電容量装置6B、抵抗R、コンデンサCfix2と接続されている。このような接続により、駆動回路からゲート端子に流れる電流は遮断され、ターンオフする際に有効な経路を形成することができる。
駆動用電源5Bは、出力電圧を変更可能な電源である。駆動用電源5Bの低電位側の端子は、トランジスタ3、ダイオードD、及び抵抗Rを介してスイッチング素子1のゲート端子に接続されている。駆動用電源5Bの高電位側の端子は、駆動用電源5Aの低電位側の端子、信号発生器4、及び電流センサ8と接続されている。本実施形態では、駆動用電源5Aは、スイッチング素子1をターンオンさせるための電源であり、駆動用電源5Bは、スイッチング素子1をターンオフさせるための電源である。
可変静電容量装置6Bは、スイッチング素子1がターンオフする際に有効な容量値を変更することができる。可変静電容量装置6Bは、デフォルト条件での容量値として、ターンオフ時の容量値を有している。ターンオフ時のデフォルト条件での容量値は、電流値の変化が最小となる容量値に設定される。図2の例では、ターンオフ時のデフォルト条件での容量値は、Cに設定される。
可変静電容量装置6Bは、可変静電容量装置6Aと同様の回路構成であってもよいし、異なる回路であってもよい。可変静電容量装置6Bには、コントローラ17から、可変静電容量装置6Aへの制御信号とは異なる制御信号が入力される。
本実施形態のコントローラ17は、スイッチング素子1がターンオンする際には、可変静電容量装置6Aの容量値を制御し、スイッチング素子1がターンオフする際には、可変静電容量装置6Bの容量値を制御する。例えば、コントローラ17は、電流センサ8の電流値が変化したことを検出すると、ターンオンする際に有効な経路の容量値を変更させるために、可変静電容量装置6Aの容量値を変更するとともに、ターンオフする際に有効な経路の容量値を変更させるために、可変静電容量装置6Bの容量値を変更する。なお、電流値の変更に伴って、容量値をどのように変更させるかについては、上述した実施形態に係るコントローラ7の制御方法が用いられる。また、電流値の変化に応じて、可変静電容量装置6A及び可変静電容量装置6Bの容量値をともに制御させる構成は一例であって、電圧センサ9が検出する電圧値の変化に応じて、可変静電容量装置6A及び可変静電容量装置6Bの容量値をともに制御させてもよい。また、例えば、電流値の変化に応じて、一方の可変静電容量装置の容量値を制御し、電圧値の変化に応じて、他方の可変静電容量装置の容量値を制御してもよい。
また、コントローラ17は、容量値がターンオン時のデフォルト条件での容量値よりも大きくなるように、可変静電容量装置6Aの容量値を制御する。言い換えると、コントローラ17は、電流値の変化がデフォルト条件での電流値の変化よりも大きくなる方向に、可変静電容量装置6Aの容量値を制御する。図3の例を用いると、コントローラ17は、C よりも大きい容量値の範囲で、可変静電容量装置6Aの容量値を制御する。
また、コントローラ17は、容量値がターンオフ時のデフォルト条件での容量値よりも大きくなるように、可変静電容量装置6Bの容量値を制御する。言い換えると、コントローラ17は、電圧値の変化がデフォルト条件での電圧値の変化よりも大きくなる方向に、可変静電容量装置6Bの容量値を制御する。図2の例を用いると、コントローラ17は、Cよりも大きい容量値の範囲で、可変静電容量装置6Bの容量値を制御する。
以上のように、本実施形態に係るスイッチング装置100cは、駆動回路とゲート端子の間に設けられ、ゲート端子から駆動回路の方向に流れる電流を遮断するダイオードD、及び駆動回路からゲート端子の方向に流れる電流を遮断するダイオードDを備えている。また、スイッチング装置100cは、ダイオードDのアノード端子に接続された可変静電容量装置6Aと、ダイオードDのカソード端子に接続された可変静電容量装置6Bと、を備えている。そして、コントローラ17は、スイッチング素子1がターンオンする際には、可変静電容量装置6Aへの制御を実行し、スイッチング素子1がターンオフする際には、可変静電容量装置6Bへの制御を実行する。駆動回路からゲート端子への電流経路は、ターンオン時の電流経路とターンオフ時の電流経路が分けられる。このため、ターンオン時のデフォルト条件での容量値と、ターンオフ時のデフォルト条件での容量値とを異なる値に設定することができる。また、コンデンサCfix1の容量値とコンデンサCfix2の容量値も異なる値に設定することができる。これにより、コントローラ17が可変静電容量装置6Aを制御できない場合には、コントローラ17が可変静電容量装置6Aを制御している場合に比べて、スイッチング素子1で発生するサージ電流を低減させることができる。また、コントローラ17が可変静電容量装置6Bを制御できない場合には、コントローラ7が可変静電容量装置6Bを制御している場合に比べて、スイッチング素子1で発生するサージ電圧を低減させることができる。その結果、スイッチング素子1にかかる負荷を低減させることができる。
≪第5実施形態≫
次に、第5実施形態に係るスイッチング装置100dについて説明する。図7は、第5実施形態に係るスイッチング装置100dの回路図である。本実施形態のスイッチング装置100dは、ダイオードではなく配線により、ターンオン時の電流経路とターンオフ時の電流経路を分けている点以外は、上述した第4実施形態に係るスイッチング装置100cと同様の構成を有している。このため、図7では、スイッチング装置100cと共通する構成については、同じ符号を付し、上述の実施形態で用いた説明を援用する。
具体的に、スイッチング装置100dは、スイッチング装置100cと比べて、ダイオードD及びダイオードDを備えておらず、またトランジスタ2のエミッタ端子とトランジスタ3のエミッタ端子が接続されていない。本実施形態では、トランジスタ2がオンし、トランジスタ3がオフした場合、駆動用電源5Aの電圧によりゲート電圧は上昇し、ゲート電圧がスイッチング素子1の閾値電圧よりも高くなると、スイッチング素子1はターンオンする。反対に、トランジスタ2がオフし、トランジスタ3がオンした場合、駆動用電源5Bの電圧によりゲート電圧は下降し、ゲート電圧がスイッチング素子1の閾値電圧よりも高くなると、スイッチング素子1はターンオンする。このように、本実施形態では、ダイオードD及びダイオードDを備えることなく、ターンオン時の電流経路とターンオフ時の電流経路を分断することができるため、第4実施形態に係るスイッチング装置100cよりも部品数を削減することができる。また、スイッチング装置100cと同様に、ターンオン時に最適な容量値とターンオフ時に最適な容量値を設定することができる。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上述した第1実施形態では、可変静電容量装置6Aは、ターンオフ時のデフォルト条件での容量値を有している構成を例に挙げて説明したが、ターンオン時のデフォルト条件での容量値を有していてもよい。この場合、ターンオン時のデフォルト条件での容量値は、電圧値の変化が最小となる容量値に設定される。図3の例では、ターンオン時のデフォルト条件での容量値は、C に設定される。また、コントローラ7は、容量値がターンオフ時のデフォルト条件での容量値よりも大きくなるように、可変静電容量装置6Aの容量値を制御する。図3の例を用いると、コントローラ7は、C よりも大きい容量値の範囲で、可変静電容量装置6Aの容量値を制御する。これにより、コントローラ7が可変静電容量装置6Aを制御できない場合には、コントローラ7が可変静電容量装置6Aを制御している場合に比べて、スイッチング素子1で発生するサージ電流を低減させることができる。
また、例えば、上述した実施形態では、コントローラ7がターンオフする際の可変静電容量装置6Aの容量値と、ターンオンする際の可変静電容量装置6Aの容量値とを、異なる値に設定する構成を例に挙げて説明したが、これに限られない。例えば、コントローラ7は、いずれか一方のスイッチング動作のときにのみ可変静電容量装置6Aの容量値を制御してもよい。例えば、スイッチング素子1に流れる電流の変化を検出すると、コントローラ7は、ターンオフする際の可変静電容量装置6Aの容量値のみを制御してもよいし、ターンオンする際の可変静電容量装置6Aの容量値のみを制御してもよい。
また、例えば、上述した実施形態では、電流センサ8の検出結果や電圧センサ9の検出結果に基づいて、スイッチング素子1に流れる電流の電流値の変化や、スイッチング素子1の両端電子にかかる電圧の電圧値の変化を検出する構成を例に挙げたが、スイッチング素子1の動作条件の変更を検出する手段はこれに限られない。例えば、スイッチグ装置の出力側に負荷が接続されており、この負荷への供給電力を制御する制御装置があるとする。この場合、コントローラ7は、この制御装置から、負荷への供給電力を制御する信号を取得することで、予めスイッチング素子1の動作条件が変更されるタイミングを取得することができる。そして、コントローラ7は、スイッチング素子1の動作条件が変更されるタイミングにあわせて、可変静電容量装置6Aの容量値を制御してもよい。これにより、スイッチング素子1の周辺に電流センサや電圧センサを設けることなく、スイッチング素子1の動作条件が変更されるタイミングを取得することができ、スイッチング素子1の動作条件に応じて適切にスイッチング素子1のスイッチング損失を低減させることができる。
また、例えば、本明細書では、本発明に係るスイッチング装置を、スイッチング装置100、100b、100c、100dを例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、例えば、本明細書では、本発明に係る駆動回路を、トランジスタ2及びトランジスタ3で構成するプッシュプル回路と、信号発生器4の組み合わせを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。スイッチング素子1をスイッチングさせることができる装置や回路であればよい。
また、例えば、本明細書では、本発明に係る第1の容量値を、デフォルト条件での容量値を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。また本発明に係る第2の容量値を、可変静電容量装置を制御する際の容量値を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、例えば、本明細書では、本発明に係る可変容量回路を、可変静電容量装置6A又は可変静電容量装置6Bを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
100…スイッチング装置
1…スイッチング素子
2…トランジスタ
3…トランジスタ
4…信号発生器
5A…駆動用電源
6A…可変静電容量装置
7…コントローラ
8…電流センサ

Claims (13)

  1. 制御端子、高電位側端子、及び低電位側端子を有するスイッチング素子を駆動するスイッチング装置であって、
    記制御端子にかかる制御電圧を制御することで、前記スイッチング素子をスイッチングさせる駆動回路と、
    前記制御端子に接続された第1端子と前記駆動回路の出力端子に接続された第2端子を有し、少なくとも第1の容量値と前記第1の容量値とは異なる第2の容量値に変更することが可能な可変容量回路と、
    前記可変容量回路への制御を介して、前記制御端子と前記出力端子の間の容量値を制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、前記スイッチング素子に流れる電流の電流値、及び前記スイッチング素子の前記高電位側端子と前記低電位側端子の間にかかる電圧の電圧値のうち少なくとも何れか一方に基づいて、前記制御端子と前記出力端子の間の前記容量値を制御するスイッチング装置。
  2. 請求項1記載のスイッチング装置であって、
    前記コントローラは、単位時間あたりに前記スイッチング素子に流れる電流の電流値の変化、及び単位時間あたりに前記スイッチング素子の前記高電位側端子と前記低電位側端子の間にかかる電圧の電圧値の変化のうち少なくとも何れか一方に基づいて、前記容量値を制御するスイッチング装置。
  3. 請求項1又は2記載のスイッチング装置であって、
    前記コントローラは、単位時間あたりに前記スイッチング素子に流れる電流の電流値の変化、及び単位時間あたりに前記スイッチング素子の前記高電位側端子と前記低電位側端子の間にかかる電圧の電圧値の変化のうち少なくとも何れか一方のパラメータが、前記コントローラにより制御が停止した際の前記パラメータよりも大きくなるように、前記容量値を制御するスイッチング装置。
  4. 請求項1~3の何れか一項に記載のスイッチング装置であって、
    前記スイッチング素子に流れる電流を検出する電流センサを備え、
    前記コントローラは、
    前記電流センサから、前記スイッチング素子がオンした状態での前記電流の電流値を取得し、
    前記電流値に基づいて、前記容量値を制御するスイッチング装置。
  5. 請求項4記載のスイッチング装置であって、
    前記コントローラは、前記電流値が大きいほど前記容量値を小さくし、前記電流値が小さいほど前記容量値を大きくするスイッチング装置。
  6. 請求項1~5の何れか一項に記載のスイッチング装置であって、
    前記スイッチング素子の前記高電位側端子と前記低電位側端子の間にかかる電圧を検出する電圧センサを備え、
    前記コントローラは、
    前記電圧センサから、前記スイッチング素子がオフした状態での前記電圧の電圧値を取得し、
    前記電圧値に基づいて、前記容量値を制御するスイッチング装置。
  7. 請求項6記載のスイッチング装置であって、
    前記コントローラは、前記電圧値が高いほど前記容量値を小さくし、前記電圧値が低いほど前記容量値を大きくするスイッチング装置。
  8. 請求項1~7の何れか一項に記載のスイッチング装置であって、
    前記可変容量回路に並列接続するコンデンサを備えるスイッチング装置。
  9. 請求項1~8の何れか一項に記載のスイッチング装置であって、
    前記コントローラは、前記スイッチング素子がターンオフした際に、前記制御電圧が前記スイッチング素子をオンさせるための閾値電圧よりも低くなるように、前記容量値を設定し、
    前記制御電圧は、前記駆動回路の出力電圧を前記容量値と前記スイッチング素子の寄生容量の容量値により分圧した電圧であるスイッチング装置。
  10. 請求項1~9の何れか一項に記載のスイッチング装置であって、
    前記コントローラは、前記スイッチング素子がターンオンした際に、前記制御電圧が前記スイッチング素子をオンさせるための閾値電圧よりも高くなるように、前記容量値を設定し、
    前記制御電圧は、前記駆動回路の出力電圧を前記容量値と前記スイッチング素子の寄生容量の容量値により分圧した電圧であるスイッチング装置。
  11. 請求項1~10の何れ一項に記載のスイッチング装置であって、
    前記コントローラは、前記スイッチング素子がターンオンする際に設定する前記容量値と、前記スイッチング素子がターンオフする際に設定する前記容量値とが異なるように、それぞれの前記容量値を設定するスイッチング装置。
  12. 請求項1~11の何れか一項に記載のスイッチング装置であって、
    前記駆動回路と前記制御端子の間に設けられ、前記制御端子から前記駆動回路の方向に流れる電流を遮断する第1のダイオード、及び前記駆動回路から前記制御端子の方向に流れる電流を遮断する第2のダイオードと、
    前記第1のダイオードのカソード端子に接続され、少なくとも2つの異なる容量値に変更することが可能な第1の可変容量回路と、
    前記第2のダイオードのアノード端子に接続され、少なくとも2つの異なる容量値に変更することが可能な第2の可変容量回路と、を備え、
    前記コントローラは、前記スイッチング素子がターンオンする際に、前記第1の可変容量回路への制御を行い、前記スイッチング素子がターンオフする際に、前記第2の可変容量回路への制御を行うスイッチング装置。
  13. 制御端子、高電位側端子、及び低電位側端子を有するスイッチング素子の前記制御端子にかかる電圧を制御することで、前記スイッチング素子をスイッチングさせる駆動回路、を備えたスイッチング装置の制御方法であって、
    前記スイッチング素子に流れる電流の電流値、及び前記スイッチング素子の前記高電位側端子と前記低電位側端子の間にかかる電圧の電圧値のうち少なくとも何れか一方に基づいて、前記制御端子に接続された第1端子と前記駆動回路の出力端子に接続された第2端子を有し、少なくとも第1の容量値と第2の容量値に変更することが可能な可変容量回路を制御することで、前記制御端子と前記出力端子の間の容量値を制御する制御方法。
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