以下に、本開示に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本開示の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
図1は、一実施形態である照明システム10の全体構成図である。照明システム10は、複数の照明器具L1,L2,・・・,Ln(ここでnは3以上の整数)と、照明制御装置12と、端末装置の一例であるスマートフォン14とを備える。
複数の照明器具L1,L2,・・・,Lnは、例えば、住宅の部屋の天井や壁などに設置されている。各照明器具L1,L2,・・・,Lnは、それぞれ、通信部20、制御部22、及び、光源24を備えている。
照明器具L1,L2,・・・,Lnの通信部20は、照明制御装置12との間で無線通信を行う機能を有する。通信部20と照明制御装置12との間の通信方式には、例えば、ブルートゥース(BlueTooth(登録商標))が好適に用いられる。
照明器具L1,L2,・・・,Lnの制御部22は、照明制御装置12から制御信号等に基づいて光源24の点灯状態を制御する機能を有する。光源24の点灯状態には、点灯、調光、調色、消灯などの動作状態が含まれる。光源24は、例えば、LED等によって構成される。光源24は、制御部22によって電力供給などが制御されることで、点灯、調光、調色、消灯などの動作状態が変更される。
また、各照明器具L1,L2,・・・,Lnの制御部22は記憶部を有しており、記憶部に照明器具L1,L2,・・・,Lnに割り当てられた固有の識別情報が予め記憶されている。この識別情報は、例えば、シリアル番号であってもよい。制御部22は、固有の識別情報を含む光出力パターンで光源24を点滅制御することができる。図1に示す例では、照明器具L1は、固有の識別情報を含む光出力パターン1で発光することが可能であり、照明器具L2は、固有の識別情報を含む光出力パターン2で発光することが可能である。このような光出力パターンによる情報通信は光ID通信とも呼ばれ、人間の視覚では認識できないが、スマートフォン14のカメラ部(撮像部)で撮影して解析することによって光出力パターンに含まれる情報を読み取ることができる。
照明制御装置12は、通信部30、制御部32、及び、照明制御用のデータベース34を備えている。通信部30は、上述したように各照明器具L1,L2,・・・,Lnとの間で無線通信を行う機能を有する。また、通信部30は、無線LANルータ40を介してスマートフォン14と無線通信する機能を有する。無線LANルータ40と照明制御装置12およびスマートフォン14との間の通信方式には、例えば、Wi-Fi(登録商標)が好適に用いられる。
なお、本実施形態では、無線LANルータ40を介して照明制御装置12とスマートフォン14が通信する例を示すが、これに限定されるものではない。照明制御装置12とスマートフォン14は直接に無線通信を行ってもよく、この場合には無線LANルータが省略されてもよい。
照明制御装置12の制御部32は、通信部30を介して照明器具L1,L2,・・・,Lnに制御信号を送信することができる。この場合、制御部32は、複数の照明器具L1,L2,・・・,Lnについてグループごとに点灯状態を制御することができる。複数の照明器具L1,L2,・・・,Lnについてグループ設定については後述する。
また、制御部32は、スマートフォン14から各照明器具L1,L2,・・・,Lnの識別情報を収集する指令を受けた場合、通信部20を介して各照明器具L1,L2,・・・,Lnに識別情報要求信号を送信する。この信号を受信した各照明器具L1,L2,・・・,Lnは、通信部20を介して照明制御装置12に自己の識別情報を含む信号を送信する。照明制御装置12の制御部32は、各照明器具L1,L2,・・・,Lnから受信した識別情報信号を無線LANルータ40を介してスマートフォン14に送信する。
スマートフォン14は、現在広く普及している携帯可能な端末装置であり、通信部50、制御部52、及び、カメラ部(撮像部)54を備えている。通信部50は、無線LANルータ40を介して照明制御装置12と通信する。また、通信部50は、無線LANルータ40からインターネット等の外部通信網60に接続することができる。スマートフォン14は、通信部50を介して外部通信網60から照明制御用アプリケーションをダウンロードしてインストールすることができる。照明制御用アプリケーションは、例えば、照明システム10のメーカ等によって提供される。
なお、本実施形態ではスマートフォン14を端末装置として用いた例について説明するが、これに限定されるものではなく、端末装置として例えば、タブレット、パソコン、専用のリモコンなどが用いられてもよい。
制御部52は、インストールした照明制御用アプリケーションを実行することによって、照明システム10に含まれる照明器具L1,L2,・・・,Lnの点灯状態を制御することができ、また、後述するように照明器具L1,L2,・・・,Lnについてグループ設定を行うことができる。
カメラ部54は、画像を撮影する機能を有する。カメラ部54によって撮影された画像は、制御部52に伝送される。制御部52は、光出力パターンを含む照明光を出射する照明器具L1,L2,・・・,Lnの画像を解析することによって、その光出力パターンに含まれる識別情報を読み取ることができる。制御部52によって読み取った識別情報は、制御部52に備えられる記憶部に記憶されるとともに、通信部50から無線LANルータ40を介して照明制御装置12の照明制御用データベース34に記憶される。
次に、上記構成からなる照明システム10におけるグループ設定動作について説明する。図2は、照明制御用データベースの一例を示す表である。下記では、照明システム10を使用するユーザ(例えば、住宅の住人など)は、スマートフォン14を用いて照明制御用アプリケーションをダウンロードおよびインストールすることができる。
スマートフォン14で照明制御用アプリケーションを実行すると、まず、スマートフォン14の表示部15(図4参照)には照明器具L1,L2,・・・,Lnの識別情報を収集するための識別情報収集画面(図示せず)が表示される。ユーザは、この識別情報収集画面での操作によって、室内に設置された複数の照明器具L1,L2,・・・,Lnの各識別情報を取得することができる。
具体的には、ユーザ操作に応じてスマートフォン14から無線LANルータ40を介して照明制御装置12に識別情報要求信号が送信される。この識別情報要求信号を通信部30で受信した照明制御装置12は、通信部30から各照明器具L1,L2,・・・,Lnに対して識別情報要求信号を送信する。
識別情報要求信号を通信部20でそれぞれ受信した照明器具L1,L2,・・・,Lnは、通信部20から照明制御装置12に対して各々の制御部22の記憶部に記憶されている固有の識別情報信号を返信する。各照明器具L1,L2,・・・,Lnの識別情報信号を通信部30で受信した照明制御装置12は、照明制御用データベース34に記憶するとともに、通信部30から無線LANルータ40を介してスマートフォン14に送信する。
各照明器具L1,L2,・・・,Lnからの識別情報信号を受信したスマートフォン14の表示部15には、各照明器具L1,L2,・・・,Lnの識別情報が表示される。ここでは、4つの照明器具L1,L2,L3,L4が室内に設置されている場合が例示されている。この場合の識別情報は、複数(ここでは7つ)の数字が連なったシリアル番号が用いられる例が示される。なお、照明器具L1,L2,・・・,Lnの固有の識別情報は、数字で表されるシリアル番号に限定されるものではなく、例えば、アルファベット等の記号で特定されてもよいし、数字と記号の組み合わせによって特定されてもよい。
図2に示すように、スマートフォン14の表示部15には、各照明器具L1,L2,L3,L4のシリアル番号が表形式で表示される。このとき、各照明器具L1,L2,L3,L4についてグループ設定が未だされていないため、各照明器具L1,L2,L3,L4の欄は空欄になっている。なお、図2に示したものと同様の対応表が、照明制御装置12の照明制御用データベース34にも記憶されている。
図3は、スマートフォン14の制御部52において実行されるグループ設定処理を示すフローチャートである。図4(a),(b)は複数の照明器具L1~L4のグループ設定手順を模式的に示す図である。
図3に示したグループ設定処理は、照明制御用アプリケーションをインストールしたスマートフォン14の制御部52において実行される。まず、制御部52は、ステップS10において、点灯状態にある第1の照明器具の撮影を実行する。このとき、スマートフォン14の表示部15には、図4(a)に示すように、グループを設定したい照明器具の選択(すなわちカメラ部54での撮影)をユーザに促すための画面が表示される。ここでは、第1の照明器具として照明器具L1が選択された場合を例示する。
カメラ部54が起動状態にあるスマートフォン14が照明器具L1に向けられて「選択」ボタンがタップされると、スマートフォン14のカメラ部54は照明器具L1を撮影して、その画像を制御部52に伝送する。制御部52は、図3に示すように、ステップS12において、照明器具L1の画像を解析して、その照明光に含まれる光出力パターン1から照明器具L1に割り当てられている固有の識別情報(本実施形態ではシリアル番号)を特定する。
続いて、制御部52は、ステップS14において、点灯状態にある第2の照明器具の撮影を実行する。このとき、スマートフォン14の表示部15には、図4(b)に示すように、例えば「グループ先の照明器具の選択」と表示して、先に撮影した照明器具L1をどのグループに設定したいかをユーザに選択させる。ここでは、ユーザが先に撮影した照明器具L1を、次に選択した照明器具L2と同じグループとしたいと思っている場合が例示される。
カメラ部54が起動状態にあるスマートフォン14が照明器具L2に向けられて「選択」ボタンがタップされると、スマートフォン14のカメラ部54は照明器具L2を撮影して、その画像を制御部52に伝送する。制御部52は、図3に示すように、ステップS16において、照明器具L2の画像を解析して、その照明光に含まれる光出力パターン2から照明器具L2に割り当てられている固有の識別情報(本実施形態ではシリアル番号)と、第2の照明器具である照明器具L2の識別情報と、グループ情報を特定する。
具体的には、制御部52は、照明器具L2の光出力パターン2の解析から照明器具L2のシリアル番号を特定することができる。また、制御部52は、解析により取得したシリアル番号を元に制御部52の記憶部に記憶されている対応表を参照することで照明器具L2のグループ情報を特定する。この場合、図2に示すように、照明器具L2のグループ情報は未設定または未登録となっているため、制御部52は未使用のグループ情報である例えば「A」を照明器具L2に割り当てる。なお、グループ情報は、アルファベットに限定されるものではなく、数字、記号、数字と記号の組み合わせ等であってもよい。
続いて、制御部52は、ステップS18において、第1の照明器具に、第2の照明器具と同じグループ情報を設定する。具体的には、上記のようにして特定された照明器具L2のグループ情報「A」と同じグループ情報を照明器具L1のグループ情報として割り当てる。これにより、先に撮影された照明器具L1が、次に撮影された照明器具L2と同じグループに設定される。換言すれば、奇数回目に撮影された照明器具が、次の偶数回目に撮影された照明器具と同じグループに設定される。
このようにして照明器具L1,L2について設定されたグループ情報は、スマートフォン14の通信部50から無線LANルータ40を介して照明制御装置12に送信され、照明制御装置12の照明制御用データベース34に各照明器具L1,L2のシリアル番号に関連付けて記憶される。具体的には、照明制御用データベース34では、図5に示すように、照明器具L1,L2のグループ情報として「A」が設定される。
続いて、ユーザは、4つの照明器具L1~L4のうち残りの照明器具L3,L4についても同様にグループ設定を行うことができる。具体的には、ユーザは、次にグループ設定したい照明器具L3をスマートフォン14のカメラ部54で撮影し、続いてグループ先として設定したい(すなわち同じグループとして登録したい)照明器具L4をスマートフォン14のカメラ部54で撮影する。
この場合、4回目(すなわち偶数回目)に撮影された照明器具L4はグループ情報が未設定であるため、制御部52は、未使用のグループ情報として「B」を照明器具L4に割り当てる。そして、制御部52は、このように特定された照明器具L3と同じグループ情報「B」を、その前の3回目(すなわち奇数回目)に撮影された照明器具L3のグループ情報として設定する。
続いて、制御部52は、図5に示すように、上記のようにして特定された照明器具L3,L4のグループ情報「B」を照明制御装置12の照明制御用データベース34に記憶させる。また、制御部52は、内蔵する記憶部にも図5に示したのと同様の対応表を記憶してもよい。
上記のようにして照明器具L1~L4について、最初のグループ分け(すなわちグループ初期設定)を行うことができる。ただし、複数の照明器具L1,L2,・・・,Lnについてのグループ初期設定は、これに限定されるものではなく、別の手順で行われてもよい。例えば、ユーザが同じグループに設定したい2つ以上の照明器具を連続して撮影して同じグループ情報を手入力で設定してもよい。
図6は、図2に示した対応表において、各照明器具にグループ情報が割り当てられた別の例を示す図である。この例では、照明器具L1,L2,L3がグループAとして設定され、照明器具L4がグループBとして設定されている。
図6に示すような照明器具L1~L4のグループ初期設定は、次のようにして行うことができる。すなわち、照明器具L1,L2のグループ設定は、図3ないし図5を参照して上述したのと同様である。
続いて、ユーザは、3回目の撮影として照明器具L3を撮影し、続く4回目の撮影として照明器具L1またはL2を撮影する。この場合、照明器具L1,L2については1回目および2回目の撮影によってグループ情報「A」が既に設定されているため、制御部52は、3回目に撮影された照明器具L3のグループ情報として、4回目に撮影された照明器具L1またはL2のグループ情報「A」を割り当てて設定する。これにより、照明器具L1~L3が同じグループAに設定される。
続いて、ユーザは、5回目の撮影として照明器具L4を撮影し、6回目の撮影として同一の照明器具L4を撮影する。このように奇数回目と次の偶数回目で同じ照明器具L4を撮影すれば、図3に示したグループ設定処理にしたがって1つの照明器具L4が1つだけのグループBとして設定されることになる。
このようにして図6に示すように照明器具L1~L3がグループAに設定され、照明器具L4だけがグループBに設定されて、照明制御用データベース34に記憶される。
上述したように、本実施形態の照明システム10におけるグループ設定方法は、固有の識別情報を含む光出力パターンをそれぞれ有する複数の照明器具L1,L2,・・・,Lnについてグループを設定する方法である。このグループ設定方法では、カメラ部54を有するスマートフォン14で複数の照明器具のうち第1の照明器具を撮影して、その光出力パターンから前記第1の照明器具の識別情報を特定する。続いて、前記端末装置で前記複数の照明器具のうち第2の照明器具を撮影してその光出力パターンから第2の照明器具の識別情報を特定し、かつ、第2の照明器具のグループ情報を特定する。そして、第1の照明器具に、前記第2の照明器具と同じグループ情報を設定する。このグループ設定方法及びこれを実行する照明システム10によれば、専門知識を有しない一般ユーザ(例えば、住宅の住人など)でも複数の照明器具L1,L2,・・・,Lnについてのグループ設定を容易に行うことができる。
この場合、スマートフォン14で複数の照明器具のうち第3の照明器具を撮影してその光出力パターンから第3の照明器具の識別情報を特定し、続いてスマートフォン14で第1または第2の照明器具を撮影してその光出力パターンから第1または第2の照明器具のグループ情報を特定し、第3の照明器具に第1または第2の照明器具と同じグループ情報を設定する。これにより、第3の照明器具を先にグループ設定された第1または第2の照明器具と同じグループに設定することができ、専門知識を有しない一般ユーザでも複数の照明器具L1,L2,・・・,Lnについてのグループ設定を容易に行うことができる。
また、本実施形態の照明器具のグループ設定方法およびこれを実行する照明システム10では、第1の照明器具と第2の照明器具は同一の照明器具であってもよい。これにより、専門知識を有しない一般ユーザでも複数の照明器具L1,L2,・・・,Lnについてのグループ設定を行う場合に、1つの照明器具だけを含むグループ設定を容易に行うことができる。
次に、図7~図10を参照して、照明器具のグループの設定変更について説明する。図7は、6つの照明器具L1~L6が3つのグループA,B,Cに設定されている部屋Rの模式図である。図8は、スマートフォン14に表示されたグループ別操作画面を示す図である。図9は、図7に示した6つの照明器具L1~L6が3つのグループA,B,Cに設定されている照明制御用データベース34の例を示す図である。
図7に示す例では、1つの部屋Rの天井に6つの照明器具L1~L6が設置されている。上面視で長方形状をなす天井の中央領域に2つの照明器具L1,L2が並んで設置されて同じグループAに設定されている。長方形状をなす天井において長手方向一方側に位置する2つの角部には、照明器具L3,L6が設置されて同じグループBに設定されている。また、長方形状をなす天井において長手方向他方側に位置する2つの角部には、照明器具L4,L5が設置されて同じグループCに設定されている。これらの6つの照明器具L1~L6のグループ設定には、図3~5を参照して上述したグループ設定方法を用いることができる。
ユーザは、スマートフォン14を用いて照明器具L1~L6をグループごとに点灯動作させることができる。照明制御用アプリケーションをインストールしたスマートフォン14の表示部15に、図8に示すような操作画面を表示させることができる。この操作画面では、グループA用操作ボタン70、グループB用操作ボタン72、グループC用操作ボタン74、点灯ボタン76、及び、消灯ボタン78が表示されている。
ユーザは、点灯させたい1つ又は複数の操作ボタン70,72,74をタップにより選択して点灯ボタン76をタップすると、選択されたグループに対応する照明器具が点灯する。具体的には、例えば、ユーザによってグループA用操作ボタン70が選択された後に点灯ボタン76がタップされたとき、スマートフォン14から無線LANルータ40を介して照明制御装置12にグループAの点灯指令信号が送信される。これを受信した照明制御装置12は、各照明器具L1~L6に向けて、照明器具L1,Lの各シリアル番号と点灯指令とを含む制御信号を送信する。そうすると、照明器具L1,L2の制御部22は、制御信号に自己のシリアル番号が含まれるため、光源24を発光動作(すなわち点灯)させる。これに対し、他の照明器具L3~L6は、制御信号に自己のシリアル番号が含まれないため、消灯状態(または点灯状態)を維持する。
ユーザによってグループA用操作ボタン70が選択された後に消灯ボタン78がタップされたとき、スマートフォン14から無線LANルータ40を介して照明制御装置12にグループAの消灯指令信号が送信される。これを受信した照明制御装置12は、各照明器具L1~L6に向けて、照明器具L1,Lの各シリアル番号と消灯指令とを含む制御信号を送信する。そうすると、照明器具L1,L2の制御部22は、制御信号に自己のシリアル番号が含まれるため、光源24を消灯動作させる。これに対し、他の照明器具L3~L6は、制御信号に自己のシリアル番号が含まれないため、点灯状態(または消灯状態)を維持する。
なお、他のグループB,Cの点灯操作および消灯操作についても同様であるため、説明を省略する。
このように図8に示した操作画面を用いて照明器具L1~L6の点灯および消灯をグループごとに制御できるが、次にユーザが照明器具L1~L6についてのグループ設定を変更する場合について説明する。図9に示すように、照明器具L1~L6について、照明器具L1,L2がグループA、照明器具L3がグループB、照明器具L4,L5,L6がグループCに設定されている場合を考える。この場合、照明器具L6は、図7に示すようにグループBに設定されるべきところ誤ってグループCに設定されてしまっている。
そこで、ユーザは、照明制御用アプリケーションがインストールされているスマートフォン14を用いて照明器具L6のグループ設定を次のようにして変更することができる。ここでの詳しい説明は省略するが、図3~図5を参照して上述したグループ設定方法と同様にして、照明器具L6のグループ設定変更を行うことができる。すなわち、ユーザは、1回目の撮影で現在、グループCの設定となっている照明器具L6を撮影し、2回目の撮影で移行したいグループ先の照明器具L3を撮影する。これにより、制御部52は、照明器具L6のグループ情報を、照明器具L3と同じグループ情報「B」に設定し直す。これにより、照明器具L6がグループBに設定変更される。このように本実施形態の照明器具のグループ設定方法及びこれを実行する照明システム10によれば、専門知識を有しない一般ユーザ(例えば、住宅の住人など)でも複数の照明器具L1,L2,・・・,Lnについてのグループ設定変更を容易に行うことができる。
図10は、スマートフォン14に表示されたシーン別操作画面を示す図である。本実施形態の照明システム10では、グループ設定された照明器具L1~L6についてシーンを設定して点灯または消灯の操作を行うことができる。図10に示すシーン別操作画面では、シーン1用操作ボタン80、シーン2用操作ボタン82、シーン3用操作ボタン84、及び、シーン4用操作ボタン86が表示されている。
例えば、シーン1として全てのグループA,B,Cの照明器具L1~6を点灯させる「全点灯」モードに設定し、シーン2としてグループAの照明器具L1,L2だけを点灯させる「第1くつろぎ」モード、シーン3としてグループB,Cの照明器具L3~L6を点灯させる「第2くつろぎ」モード等に設定することができる。各シーン番号とグループ情報とは、照明制御装置12の照明制御用データベース34に対応づけて記憶させておくことができる。
なお、本開示に係る照明器具のグループ設定方法、および、照明システムは、上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において種々の変更や改良が可能であることはもちろんである。