JP4651553B2 - 点灯制御装置および照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、照射方向が異なる複数の光源の点灯を制御する点灯制御装置に係わり、特に、点灯パターンの切り替え制御に関する。
道路トンネル内の照明においては、車両の進行方向に向けて光を照射して、主として先行する車の背面を明るく照らし出すように作用するプロビーム照明と、車両の進行方向と反対向きに光を照射して、主として路面を明るく照らし出すように作用するカウンタービーム照明とがある。交通量が多い場合には、車両の背面を照らし出すプロビーム照明が有効に作用し、逆に交通量が少ない場合にはカウンタービーム照明が有効に作用する。
多くのトンネルでは、プロビーム照明とカウンタービーム照明とを同じ明るさで併用する対称照明が使用されるが、たとえば、特許文献1には、都市部など交通量の多いトンネルに対応するために、カウンタービーム照明よりプロビーム照明を強めたトンネル照明器具が開示されている。また、特許文献2には、プロビーム照明とカウンタービーム照明との明るさの比率を様々に設定した各種の照明方式が提示されている。
各トンネルにおいては、通常、交通量やトンネル内での位置(入口付近か否かなど)に応じた照明方式が選択され、該選択された固定の照明方式で照明が行なわれる。
一方、時間帯によって変化する交通量や野外輝度の変化に対応するために、交通量や野外輝度を計測し、該計測結果に応じてカウンタービーム照明とプロビーム照明とを切り替えるようにしたトンネル照明装置も提案されている(たとえば、特許文献3、特許文献4参照。)。
特開平8−273408号公報 特開2002−63803号公報 特開昭61−138404号公報 特開平5−190004号公報
ところで、トンネル内の画像をカメラで撮影し、該画像を解析して路面の状況(ドライ、ウェット、凍結など)を判別することで、運転者に適切な警告を発したり、遠隔の管理センターで路面状況を管理したりすることが考えられる。
しかしながら、固定の照明方式では、同一シーンに対して該固定の照明方式による1種類の画像しか得られないので、この画像から路面の状況などを的確に判別することは難しい。
また、特許文献3、4で開示された技術のように照明方式を切り替え可能に構成した場合でも、画像撮影のために照明方式を無造作に切り替えると、トンネル内を通行する車両の運転者に影響を及ぼしかねない。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、人が感じる照明状態に影響を及ぼすことなく、画像撮影用に照明方式を切り替えることのできる点灯制御装置および照明装置を提供することを目的としている。
上記の目的は以下に示す各項の発明により達成される。
請求項1に係わる発明は、照明対象に対して異なる方向から光を照射する複数の光源の点灯を制御する点灯制御装置であって、
前記複数の光源の中で点灯させる光源が異なる複数種類の点灯パターンを、人間が認識できない短時間ずつ発生させると共に、
前記各点灯パターンの発生時に撮影手段で撮影された前記照明対象の画像を入力して比較することで、前記照明対象の状態を判別する判別手段を有する
ことを特徴とする点灯制御装置である。
上記発明によれば、複数種類の点灯パターンを、人間が認識できない短時間ずつ発生させる。各点灯パターンの発生時に画像を撮影すれば、照明状態の変化を人に気づかれることなく、各種の照明方式による画像を得ることができる。判別手段は、撮影手段で撮影された各点灯パターン発生時の画像を比較することで、照明対象の状態、たとえば、トンネル内の路面の状態を判別する。点灯パターンは、複数の光源で実現可能なすべての組み合わせでもよいし、実現可能な組み合わせの中の一部でもかまわない。たとえば、3種類の光源がある場合には、全消灯を含めて最大8種類の点灯パターンが可能になる。
請求項2に係わる発明は、前記複数の光源によって前記照明対象を照明している間に、前記複数種類の点灯パターンを人間が認識できない短時間ずつ発生させる
ことを特徴とする請求項1に記載の点灯制御装置である。
上記発明によれば、照明対象を照明している間に、複数種類の点灯パターンが人間の認識できない短時間ずつ発生される。たとえば、トンネル内を特定の点灯パターンで照明している間に、複数種類の点灯パターンを、人間が認識できない短時間ずつ発生させ、各点灯パターンの発生時に画像を撮影すれば、運転者に影響を与えることなく、各種の点灯パターンで照明された路面の画像などを得ることができる。
請求項3に係わる発明は、前記点灯パターンの1つに全消灯を含める
ことを特徴とする請求項1または2に記載の点灯制御装置である。
上記発明によれば、全消灯すれば、複数の光源以外の外乱光のみとなる。たとえば、トンネルの出入口から入射する光や車のヘッドライトによる光が残る。全消灯時の画像を撮影し、これをノイズとして他の点灯パターンで撮影した画像から除去するように画像処理を施せば、外乱光の影響を除いた画像を得ることができる。
請求項4に係わる発明は、前記各点灯パターンの発生時に所定の同期信号を出力する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の点灯制御装置である。
上記発明では、各点灯パターンの発生時に同期信号が出力される。該同期信号に同期させてカメラで撮影すれば、各点灯パターンの照明状態による画像を撮影することができる。
請求項5に係わる発明は、前記複数の光源は、第1光源と、第2光源とからなり、
前記複数種類の点灯パターンとして、前記第1光源と前記第2光源とを共に点灯させる第1点灯パターンと、前記第1光源と前記第2光源とを共に消灯させる第2点灯パターンと、前記第1光源を点灯させかつ前記第2光源を消灯させる第3点灯パターンと、前記第1光源を消灯させかつ前記第2光源を点灯させる第4点灯パターンとを発生させる
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の点灯制御装置である。
請求項6に係わる発明は、前記各光源をパルス幅変調方式で点灯制御すると共に、該パルス幅変調方式による点灯制御中に、前記各点灯パターンに対応させた、人間が認識できない短時間のパルスを挿入する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の点灯制御装置である。
上記発明によれば、各光源はパルス幅変調方式で駆動されるので、パルス幅の変更により調光可能になる。また、パルス幅変調方式による点灯制御中に各点灯パターンに対応させた短時間のパルスを挿入するので、各光源の明るさを調光した照明状態において、各点灯パターンを短時間ずつ発生させることができる。
請求項7に係わる発明は、前記各点灯パターンの発生時に前記照明対象を撮影する前記撮影手段をさらに有する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の点灯制御装置である。
上記発明によれば、撮影手段をさらに有し、各点灯パターンの発生時に該撮影手段により照明対象が撮影される。
請求項に係わる発明は、前記光源は、LEDを使用したものである
ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の点灯制御装置である。
上記発明によれば、LED(Light Emitting Diode)は、オンオフの応答性が良く、点灯パターンを短時間ずつ切り替え発生させる光源に適している。
請求項に係わる発明は、照明対象に対して異なる方向から光を照射する複数の光源と、
前記複数の光源の点灯を制御する請求項1乃至のいずれか1つに記載の点灯制御装置と
を有する
ことを特徴とする照明装置である。
請求項10に係わる発明は、当該照明装置はトンネル内を照明するものであり、
前記複数の光源は、前記トンネル内で車両の進行方向に向けて光を照射する第1光源と、前記トンネル内で車両の進行方向と反対向きに光を照射する第2光源とを有する
ことを特徴とする請求項に記載の照明装置である。
上記発明によれば、第1光源は、所謂、プロビーム照明用の光源であり、第2光源は、所謂、カウンタービーム照明用の光源であり、プロビーム照明とカウンタービーム照明とを組み合わせた複数種類の点灯パターンが人間の認識できない短時間ずつ発生される。
本発明に係わる点灯制御装置および照明装置によれば、人が感じる照明状態に影響を及ぼすことなく、画像撮影用に点灯パターンを切り替えることができ、同一シーンに対して複数の照明状態で撮影された画像を比較することで、照明対象の状態、たとえば、トンネル内の路面の状態を判別することができる。
以下、図面に基づき本発明の各種実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる照明装置5の回路構成を示している。照明装置5は、照明ユニット10と、該照明ユニット10の点灯を制御する点灯制御手段としての点灯制御部20と、撮影手段30と、該撮影手段30で撮影した画像を解析する判別部40とから構成される。照明ユニット10は、光の照射方向が異なる第1光源L1と第2光源L2とから構成される。これらはLEDを光源に使用している。
点灯制御部20は、配光指令入力部21と、PWM制御部22と、反転回路23と、点灯パターン生成部24と、第1セレクタ25と、第2セレクタ26と、第1ドライバ27と、第2ドライバ28とを備えている。
配光指令入力部21は、第1光源L1と第2光源L2との明るさの比率(配光)を指示する機能を果たし、第1光源L1と第2光源L2との明るさの比率を表した配光信号21aをPWM制御部22へ出力する。配光指令入力部21は、明るさの比率を指定するための操作部であってもよいし、外部装置から配光信号を入力する入力回路でもかまわない。
PWM制御部22は、第1光源L1に与える第1パルス信号S1をパルス幅変調(PWM)方式で生成する回路(パルス生成手段)である。ここでは、150Hz(ヘルツ)の周期でパルスを生成し、各周期でのパルス幅(パルスのオン期間)は、配光指令入力部21から入力される配光信号21aに応じて、デューティ比0%(パルスなし)〜100%(パルス連続出力)の間で変更される。反転回路23は、信号のオンオフを反転させる回路であり、第1パルス信号S1を反転させた第2パルス信号S2を出力する。
点灯パターン生成部24は、照明ユニット10の第1光源L1および第2光源L2を複数種類の点灯パターンで短時間ずつ点灯させるためのパターン信号C1、C2を生成する。点灯パターンには、第1光源L1と第2光源L2とを共に点灯させる第1点灯パターンと、第1光源L1と第2光源L2とを共に消灯させる第2点灯パターンと、第1光源L1を点灯させかつ第2光源L2を消灯させる第3点灯パターンと、第1光源L1を消灯させかつ第2光源L2を点灯させる第4点灯パターンとがある。
点灯パターン生成部24は、所定のトリガ信号Trが入力されると、第1点灯パターン、第2点灯パターン、第3点灯パターン、第4点灯パターンの順で各点灯パターンを、人間が認識できない短時間ずつ発生させるためのパターン信号C1、C2を出力する。ここでは、各点灯パターンを1msずつ発生させるようになっている。なお、パターン信号C1は、第1光源L1の点灯を制御する信号であり、パターン信号C2は、第2光源L2の点灯を制御する信号である。
トリガ信号Trは、パターン信号C1、C2を発生させる契機となる信号であり、図示省略の外部装置から入力される。なお、トリガ信号Trを、一定時間毎、あるいは設定時刻に自動的に発生させるタイマ回路を点灯制御部20が備えてもよい。
点灯パターン生成部24は、さらに切替信号Eと、同期信号Fとを出力する。切替信号Eは、パターン信号C1、C2の出力期間中は値が「1」となり、他の期間は値が「0」となる信号である。同期信号Fは、各点灯パターンに対応するパターン信号C1、C2が出力される毎に撮影手段30へ出力される、撮影タイミングを表わす信号である。
第1セレクタ25には、第1パルス信号S1とパターン信号C1と切替信号Eとが入力されている。第1セレクタ25は、切替信号Eが「0」のとき第1パルス信号S1を選択出力し、切替信号Eが「1」のときパターン信号C1を選択出力する。第1セレクタ25の出力は第1ドライバ27を経て、第1駆動信号K1として第1光源L1に入力されている。
第2セレクタ26には、第2パルス信号S2とパターン信号C2と切替信号Eとが入力されている。第2セレクタ26は、切替信号Eが「0」のとき第2パルス信号S2を選択出力し、切替信号Eが「1」のときパターン信号C2を選択出力する。第2セレクタ26の出力は第2ドライバ28を経て、第2駆動信号K2として第2光源L2に入力されている。
第1セレクタ25が第1パルス信号S1を選択出力している間(切替信号Eが「0」の間)、第1光源L1は第1パルス信号S1のパルス幅に応じて調光され、パルス幅が長くなるほど(デューティ比が100%に近づくほど)第1光源L1は明るく点灯する。同様に第2セレクタ26が第2パルス信号S2を選択出力している間(切替信号Eが「0」の間)、第2光源L2は第2パルス信号S2のパルス幅に応じて調光され、パルス幅が長くなるほど(デューティ比が100%に近づくほど)第2光源L2は明るく点灯する。なお、第1ドライバ27および第2ドライバ28は、第1セレクタ25や第2セレクタ26が選択出力した信号に応じて、光源L1、L2へ駆動電流を供給する回路である。
図2は、点灯制御部20の各部の波形を示している。同図(a)の第1パルス信号S1は周期T、パルス幅p1のパルス信号であり、同図(b)の第2パルス信号S2は、第1パルス信号S1を反転させた信号なので、周期T、パルス幅(T−p1)のパルス信号になっている。すなわち、第1パルス信号S1のパルス幅p1と第2パルス信号S2のパルス幅(T−p1)との合計は常に1周期の長さTと一致し、第1パルス信号S1のパルス幅p1と第2パルス信号S2のパルス幅(T−p1)との比率を変更して配光を変えても、全体としての明るさは変化しないように調光制御される。通常の照明状態では、セレクタ25、26により第1パルス信号S1および第2パルス信号S2が選択され、照明ユニット10の第1光源L1は第1パルス信号S1により、第2光源L2は第2パルス信号S2によりそれぞれ駆動されて点灯する。
点灯パターン生成部24は、時刻T1にトリガ信号Tr(図2では図示省略)が入力されると、図2(c)〜図2(f)に示すようなパターン信号C1と、パターン信号C2と、切替信号Eと、同期信号Fとを出力する。詳細には、点灯パターン生成部24は、時刻T1〜T5にかけてパターン信号C1、C2を出力し、その間、値「1」の切替信号Eを出力する。
パターン信号C1、C2は、時刻T1〜T2の間は、第1点灯パターンとなるようにパターン信号C1とパターン信号C2とが共にオンになり、時刻T2〜T3の間は第2点灯パターンとなるようにパターン信号C1とパターン信号C2とが共にオフになる。時刻T3〜T4の間は第3点灯パターンとなるようにパターン信号C1がオンでパターン信号C2がオフになり、時刻T4〜T5の間は第4点灯パターンとなるようにパターン信号C1がオフでパターン信号C2がオンになる。同期信号Fは、各点灯パターンの発生時(時刻T1、T2、T3、T4)にそれぞれ出される4つのパルスで構成される。
セレクタ25、26は、切替信号Eの値が「0」の間は第1パルス信号S1および第2パルス信号S2を選択し、切替信号Eの値が「1」の間はパターン信号C1およびパターン信号C2を選択出力するので、第1光源L1に与える第1駆動信号K1は図2(g)に示すように第1パルス信号S1の途中にパターン信号C1を挿入した波形になり、第2光源L2に与える第2駆動信号K2は図2(h)に示すように第2パルス信号S2の途中にパターン信号C1を挿入した波形になる。これにより、照明ユニット10は、時刻T1〜T2は第1点灯パターンで点灯し、時刻T2〜T3は第2点灯パターンで全消灯となり、時刻T3〜T4は第3点灯パターンで点灯し、時刻T4〜T5は第4点灯パターンで点灯する。
第1パルス信号S1および第2パルス信号S2による定常的な点灯期間中に挿入されるパターン信号C1、C2による点灯時間は、人が視覚上認識できない程度の短い時間なので、人が感じる照明状態に影響を及ぼすことなく第1から第4の点灯パターンにより照明状態が形成される。
図3は、照明ユニット10の外形を示している。照明ユニット10は断面山形のベース13を備え、該ベース13の一方の斜面に第1光源L1を、他方の斜面に第2光源L2を配設して構成される。第1光源L1および第2光源L2は、それぞれ単体のLEDで構成されてもよいし、それぞれ複数のLEDで構成されてもよい。
図4は、照明ユニット10の道路トンネルへの設置状態と、照明ユニット10による各種の照明方式とを例示している。トンネルの天井には、光源L1、L2を下向きにした照明ユニット10を、トンネルの長さ方向に沿って多数連設してある。第1光源L1は、トンネル内で車両51の進行方向に向けて光を照射し、第2光源L2は、車両51の進行方向と反対向きに光を照射するように配置されている。
すなわち、第1光源L1は、図4(a)に示すように、上方から車両51の進行方向側の斜め下方に向けて光を照射し、プロビーム照明として作用する。第2光源L2は、図4(b)に示すように、上方から車両51の反進行方向側の斜め下方に向けて光を照射し、カウンタービーム照明として作用する。図4(c)に示すように第1光源L1と第2光源L2の双方を同じ明るさで点灯させると対称照明として作用する。
照明装置5の点灯制御部20により、第1光源L1と第2光源L2との明るさの比率(配光)は調整され、第1光源L1を第2光源L2より明るく設定するとプロビーム照明の効果が強まり、第2光源L2を第1光源L1より明るくするとカウンタービーム照明の効果が強まる。照明装置5では、カウンタービーム照明からプロビーム照明までを無段階に調整することができる。また、カウンタービーム照明とプロビーム照明との比率をどのように設定しても、全体として明るさを一定に保つことができる。
たとえば、交通量を別途のセンサで検知し、検知した交通量に応じてカウンタービーム照明とプロビーム照明との比率を自動調整するようにすれば、刻々と変化する交通状況に応じた適切なトンネル内照明が実現される。
また、カウンタービーム照明とプロビーム照明との比率を任意に調整できるので、設置場所の状況を予め調べ、その場所に適する配光を備えた照明装置を個別に用意する必要がなく、照明装置5をどのようなトンネルにも汎用的に使用でき、量産効果により製造コストを下げることができる。
該トンネルに設置された照明装置5の照明ユニット10に対して図2に示す第1駆動信号K1、第2駆動信号K2が入力されると、第1パルス信号S1および第2パルス信号S2による定常的な照明中に、照明状態が、時刻T1〜T2の間は対称照明に、時刻T2〜T3は全消灯に、時刻T3〜T4はプロビーム照明に、時刻T4〜T5はカウンタービーム照明に短時間ずつ変化する。このように照明状態が変化している時間は人が視覚上認識できない程度に短いので、トンネル内を通行する車両51の運転者が感じる照明状態に影響を及ぼすことなく、4つの照明状態を切り替え形成することができる。
図5は、同期信号Fに同期して撮影手段30でトンネル内を撮影した画像の一例を示している。この画像は、模型を作成して撮影したものである。図5(a)は第1点灯パターンによる対称照明の状態で撮影した画像を、図5(b)は第2点灯パターンによる全消灯の状態で撮影した画像を、図5(c)は第3点灯パターンによるプロビーム照明の状態で撮影した画像を、図5(d)は第4点灯パターンによるカウンタービーム照明の状態で撮影した画像を示している。4枚の画像は、短時間の間に連続的に撮影された略同一シーンの画像になっている。
上記の撮影のための照明状態は人が認識できないほどの短時間ずつしか発生しないので、運転者など人間の感じる照明状態に影響を及ぼすことなく、4つの異なる照明状態の画像を撮影することができる。
図6は、撮影手段30が撮影した画像に対して判別部40が行なう判別処理の流れを示している。まず、撮影手段30で撮影した4枚の画像を取得し(ステップS101)、外乱光除去処理を行なう(ステップS102)。具体的には、全消灯の状態以外で撮影した各画像から全消灯の状態で撮影した画像を減算する。全消灯すれば、照明ユニット10以外の外乱光のみの明かりで撮影された画像になる。たとえば、トンネルの出入口から入射する光や車のヘッドライトなどで照明された画像になる。また、各照明状態の画像は、短時間のうちに連続撮影されたほぼ同一シーンの画像になっている。そこで、全消灯時の画像をノイズとして、他の点灯パターンで撮影した各画像から除去することで、外乱光の影響を除いた画像を取得する。
次に、外乱光除去後の各画像を対比することで路面の光沢の度合いを算出する(ステップS103)。たとえば、カウンタービーム照明で撮影した外乱光除去後の画像とプロビーム照明で撮影した外乱光除去後の画像とにおいて同一の路面箇所の輝度の差分を求め、該差分から路面の光沢度を求める。さらに、このようにして算出した路面の光沢度から路面状況を判別する(ステップS104)。たとえば、乾いている、やや濡れている、濡れている、凍結しているなど各種の路面状況における光沢度の基準値を予め調べておき、ステップS103で求めた光沢度と基準値とを比較することで、路面状況を判別する。
また、各種の照明方式における同一シーン間の画像の差分処理や、異なるシーン間での画像の差分処理を行ない(ステップS105)、該差分処理の結果と光沢度とから画像内の物体に関する判別処理を行なう(ステップS106)。たとえば、異なる照明方式における同一シーン間での画像の差分は落下物の判別に、異なるシーン間での画像の差分は移動する車両の判別に使用する。また、事前に、車両や落下物の有無などを含めて、複数の路面状況をすべての照明方式で撮影して差分処理や光沢度の算出結果がどの程度の場合にどういった路面状況になるのかを調べておき、その値をしきい値として、物体の種類や状態を判別したりする。
このように様々な照明方式による画像を対比することで、1つの照明方式の画像のみでは困難な各種の判定を行なうことができ、路面状況や落下物などの状況を詳しく判別することが可能になる。なお、各種の照明方式で撮影された画像の利用方法やこれらの画像に基づく判別方法は上記の例に限定されない。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
PWMの変調周波数(周期)は、ちらつきが生じない周波数であれば適宜に設定すればよく、たとえば、1kHz(キロヘルツ)にしてもよいし、それ以上でもよい。また、各点灯パターンの発生時間は、人が視覚上認識できない時間内であれば、撮影手段30の感度などに応じて、適宜に設定すればよく、各点灯パターンの発生時間はPWM変調の周期より長くなってもかまわない。たとえば、PWMの変調周波数1kHzに対して、各点灯パターンの発生時間を1msやそれ以上の長さにしてもよい。撮影手段30の感度にもよるが、点灯パターンの発生時間は500μs〜10ms程度が好ましい。
また、実施の形態では、4つの点灯パターンを連続的に発生させ、ほぼ同一シーンに対して4つの異なる照明状態の画像を得るようにしたが、複数の点灯パターンを時間的に分散させて発生させてもよい。たとえば、撮影手段30の感度の関係上、各点灯パターンにつき比較的長い点灯時間(たとえば、10ms)を要する場合には、人に知覚されないように、4つの点灯パターンを分散させるとよい。
実施の形態では、第1パルス信号S1を反転させて第2パルス信号S2を生成したが、これらを独立のPWM制御部で生成するようにしてもよい。また、制御対象の光源は照射方向が相違する3つ以上の光源であってもかまわない。たとえば、照射方向が異なるn個の光源の配光を制御する場合にn個のPWM制御部を設ければ、各光源に与える駆動信号の周期やパルス幅を独立に任意に設定することができる。この場合、n個の駆動信号のパルス幅の合計を一定値に維持しながら、各パルス幅の比率を変更するようにすれば、全体の明るさを一定に保ちながら、3次元的に配光を制御することができる。また、n個の光源を設ける場合には、点灯パターン生成部24は光源毎のパターン信号を生成し、各光源に与える信号をセレクタで切り替えるように構成すればよい。
実施の形態では、点灯パターン生成部24により第1から第4の点灯パターンを発生させたが、発生させる点灯パターンは画像解析のために必要なものだけでよく、複数の光源で実現可能なすべての組み合わせを発生させなくてもよい。
実施の形態ではパルス幅変調制御方式を採用したが、調光制御の方式はこれに限定されず、他の方式であってもよい。また、光源L1、L2はLEDを使用したものに限定されない。短時間ずつの点灯パターンの発生に追従できる応答性を備えた光源であればよい。
また、トンネル内に設置した多数の照明ユニット10の配光は、ユニット毎に個別の点灯制御部20で制御されてもよいし、全体あるいは複数に分けたグループ毎に共通の点灯制御部20で制御されてもよい。本発明は、照射方向の異なる複数の光源を制御するものであればよく、照射方向毎の光源の個数は、1個でも複数個でもかまわない。
さらに、実施の形態では、本発明を道路トンネルの照明に適用した場合を例に説明したが、他の対象物を照明するための照明装置に適用されてもかまわない。
本発明は、点灯制御部を主要部としたものであり、照明ユニット10や撮影手段30、判別部40は別途に用意されてもよい。また、判別部40における画像の解析方法や路面の判別方法は、実施の形態で例示した方法に限定されず、複数の照明状態で撮影された画像を利用するものであればよい。
本発明の実施の形態に係わる照明装置の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係わる照明装置の点灯制御部が生成する各種信号を示す波形図である。 照明ユニットの側面図である。 照明ユニットの道路トンネルへの設置状態と、各種照明方式とを例示した説明図である。 第1から第4の各点灯パターンで照明された状態でトンネル内を撮影した画像の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係わる照明装置の判別部が行なう判別処理を示す流れ図である。
符号の説明
C1、C2…パターン信号
E…切替信号
F…同期信号
K1…第1駆動信号
K2…第2駆動信号
L1…第1光源
L2…第2光源
S1…第1パルス信号
S2…第2パルス信号
Tr…トリガ信号
5…照明装置
10…照明ユニット
13…ベース
20…点灯制御部
21…配光指令入力部
21a…配光信号
22…PWM制御部
23…反転回路
24…点灯パターン生成部
25…第1セレクタ
26…第2セレクタ
27…第1ドライバ
28…第2ドライバ
30…撮影手段
40…判別部
51…車両

Claims (10)

  1. 照明対象に対して異なる方向から光を照射する複数の光源の点灯を制御する点灯制御装置であって、
    前記複数の光源の中で点灯させる光源が異なる複数種類の点灯パターンを、人間が認識できない短時間ずつ発生させると共に、
    前記各点灯パターンの発生時に撮影手段で撮影された前記照明対象の画像を入力して比較することで、前記照明対象の状態を判別する判別手段を有する
    ことを特徴とする点灯制御装置。
  2. 前記複数の光源によって前記照明対象を照明している間に、前記複数種類の点灯パターンを人間が認識できない短時間ずつ発生させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の点灯制御装置。
  3. 前記点灯パターンの1つに全消灯を含める
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の点灯制御装置。
  4. 前記各点灯パターンの発生時に所定の同期信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の点灯制御装置。
  5. 前記複数の光源は、第1光源と、第2光源とからなり、
    前記複数種類の点灯パターンとして、前記第1光源と前記第2光源とを共に点灯させる第1点灯パターンと、前記第1光源と前記第2光源とを共に消灯させる第2点灯パターンと、前記第1光源を点灯させかつ前記第2光源を消灯させる第3点灯パターンと、前記第1光源を消灯させかつ前記第2光源を点灯させる第4点灯パターンとを発生させる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の点灯制御装置。
  6. 前記各光源をパルス幅変調方式で点灯制御すると共に、該パルス幅変調方式による点灯制御中に、前記各点灯パターンに対応させた、人間が認識できない短時間のパルスを挿入する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の点灯制御装置。
  7. 前記各点灯パターンの発生時に前記照明対象を撮影する前記撮影手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の点灯制御装置。
  8. 前記光源は、LEDを使用したものである
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の点灯制御装置。
  9. 照明対象に対して異なる方向から光を照射する複数の光源と、
    前記複数の光源の点灯を制御する請求項1乃至のいずれか1つに記載の点灯制御装置と
    を有する
    ことを特徴とする照明装置。
  10. 当該照明装置はトンネル内を照明するものであり、
    前記複数の光源は、前記トンネル内で車両の進行方向に向けて光を照射する第1光源と、前記トンネル内で車両の進行方向と反対向きに光を照射する第2光源とを有する
    ことを特徴とする請求項に記載の照明装置。
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