JP7037693B1 - パンツ型吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
Description
前記腹側部及び前記背側部それぞれの前記外装体の前記縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されて、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されている、パンツ型吸収性物品に関する。
本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態では、前記外装体は、前記吸収体から相対的に遠い位置に配置された外層シートと、該吸収体から相対的に近い位置に配置された内層シートとを含むことが好ましい。
本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態では、前記外装体の少なくとも一部が、前記横方向に伸縮性を有する複合伸縮部であり、該複合伸縮部においては、前記外層シートと前記内層シートとが、前記横方向に間欠配置された複数の接合部にて接合されていることが好ましい。
本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態では、自然状態の前記複合伸縮部において、前記内層シートは、前記接合部を底部に有し前記縦方向に延びる複数の凹条部と、該凹条部の間に位置し該内層シートの屈曲部を頂部とする凸条部とからなる襞構造を有し、前記外層シートは、該内層シートの1個の該凸条部と平面視で重なる領域に複数の屈曲部を有していることが好ましい。
本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態では、前記腹側部及び前記背側部の少なくとも一方に、前記複合伸縮部が前記内層シートを内側にして折り返された部分を含む外装体折り返し部が設けられていることが好ましい。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
以下の説明において、特に説明しない限り、縦方向は、吸収性物品の縦方向又はその構成部材(例えば吸収体)における縦方向に沿う方向であり、横方向は、吸収性物品の横方向又はその構成部材における横方向に沿う方向である。
本発明のパンツ型吸収性物品は、着用者の股間部に配される股下部(図中符号「B」で示す部分)と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部(図中符号「A」で示す部分)と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部(図中符号「C」で示す部分)とに区分され、吸収体(図中符号「5」で示す部材)を含む吸収性本体(図中符号「2」で示す部材)と、該吸収性本体の非肌対向面側に配された外装体(図中符号「10」で示す部材)とを備える。
本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば外装体)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、すなわち相対的に着用者の肌から近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側に向けられる面、すなわち相対的に着用者の肌から遠い側である。なお、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、すなわち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味する。
本発明のパンツ型吸収性物品は、腹側部及び背側部それぞれの外装体の縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されて、ウエスト開口部(図中符号「WH」で示す部分)及び一対のレッグ開口部(図中符号「LH」で示す部分)が形成されている。
図1~図5には、本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1が示されており、おむつ1は前記の構成を備えている。
本発明において、腹側部A、股下部B及び背側部Cは、展開且つ伸長状態のおむつ1を縦方向Xに三等分した場合の各領域であり得る。
本発明において、ウエスト領域D1、腸骨領域D2及び胴周り領域D3は、腹側部A又は背側部C(縦方向Xにおいてサイド接合部Sと同位置にある部分)を縦方向Xに三等分した場合の各領域であり得る。
なお本実施形態では、腹側部Aと背側部Cとは基本的に同様に構成されており、特に断らない限り、どちらか一方についての説明は他方にも適用される。
吸収性本体2は、図4及び図5に示すように、吸収体5と、吸収体5の肌対向面側に配置された液透過性の表面シート3と、吸収体5の非肌対向面側に配置された防漏性(具体的には液不透過性、液難透過性又は撥水性)の裏面シート4とを含んで構成されている。吸収体5は、少なくとも木材パルプ、吸水性ポリマー等の吸水性材料を主体とする吸収性コアを含み、更に、該吸収性コアの外面を被覆する液透過性のコアラップシートとして、紙、不織布等を含んでいてもよい。吸収性本体2の構成部材としては、この種の吸収性物品において通常使用されているものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート3としては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができる。裏面シート4としては樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。吸収性本体2の構成部材どうしは、接着剤等の公知の接合手段により一体とされている。
吸収性本体2の肌対向面(表面シート3側)における縦方向Xに沿う両側部に、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性の防漏カフ形成用シート60から構成された一対の防漏カフ6,6が設けられている。各防漏カフ6の自由端部には1本又は複数本の糸状の防漏カフ形成用弾性部材61が、縦方向Xに伸長可能に固定されている。防漏カフ6は、弾性部材61が収縮することで、少なくとも股下部Bで着用者の肌側に起立し、これにより体液の横方向Yの外方への流出が防止される。なお、本発明のパンツ型吸収性物品は、防漏カフ6を備えていなくてもよい。
図3及び図5に示すように、外層シート11は、腹側部Aに対応する腹側外層シート11Aと、股下部Bに対応する股下外層シート11Bと、背側部Cに対応する背側外層シート11Cとを含む。各外層シート11A,11B,11Cは、おむつ1の外面を形成する。外層シート11A,11B,11Cは、それらの縦方向Xの端部どうしが重ね合わされ、その重ね合わせ部分において接着剤、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合され一体化されている。シート11A,11Cとシート11Bとの重ね合わせ部分においては、それぞれ、縦方向Xの中央に位置するシート11Bが吸収性本体2から相対的に近い側に位置し、シート11Bの縦方向Xの両端部の非肌対向面はシート11A,11Cで被覆されている(図5参照)。
内層シート12は、腹側部Aに対応する腹側内層シート12Aと、背側部Cに対応する背側内層シート12Cとを含む。両シート12A,12Cは互いに分離した状態で配置されている。
本発明において、外層シート11及び内層シート12は、それぞれ、このような複数のシートを含む形態ではなく、1枚の連続したシートの形態であってもよい。
なお、以下の外層シート11についての説明は、特に断らない限り、各シート11A,11B,11Cに適用される。また、以下の内層シート12についての説明は、特に断らない限り、腹側内層シート12A及び背側内層シート12Cに適用される。
外層シート11を構成する複数のシート11A,11B,11Cどうしは、互いに同種のシートでもよく、異種のシートでもよい。本実施形態では、腹側外層シート11Aと背側外層シート11Cとは互いに同種のシート(伸縮シート20)であるが、両シート11A,11Cと股下外層シート11Bとは互いに異種のシート(非伸縮シート)である。
内層シート12を構成する複数のシート12A,12Cどうしは、互いに同種のシートでもよく、異種のシートでもよい。本実施形態では、腹側内層シート12Aと背側内層シート12Cとは互いに同種のシート(非伸縮シート)である。
なお、本明細書において、「同種のシート」とは、シートの製造プロセス、シートの構成繊維の種類、構成繊維の繊維径や長さ、シートの厚みや坪量等がすべて同じであるシートどうしを意味する。これらのうちの少なくとも1つが異なる場合には、「異種のシート」である。
内層シート12の坪量(内層シート12が積層構造である場合は該積層構造の坪量)は特に制限されないが、好ましくは13g/m2以上、より好ましくは15g/m2以上、そして、好ましくは30g/m2以下、より好ましくは25g/m2以下である。
複合伸縮部10Eは、該複合伸縮部10Eに伸縮性を付与する伸縮部材を備えている。換言すれば、複合伸縮部10Eは、外装体10における横方向Yに伸縮性を有する伸縮部材が配置された部分である。前記伸縮部材は特に制限されず、例えば、伸縮シートでもよく、糸状又は帯状の弾性部材でもよい。複合伸縮部10Eは、複数種類の前記伸縮部材(例えば、伸縮シート及び弾性部材の両方)を備えていてもよい。例えば、外層シート11及び内層シート12の少なくとも一方が横方向Yに伸縮性を有する伸縮シート(伸縮部材)である場合、該伸縮シートの配置部は複合伸縮部10Eであり得る。また、両シート11,12の間に複数の弾性部材(伸縮部材)が横方向Yに伸長可能に固定されている場合、該両シート11,12の双方が伸縮シートでない場合でも、該弾性部材の配置部は複合伸縮部10Eであり得る。
伸縮シートは、横方向Yにおいて縦方向Xよりも最大伸度が高く且つ伸長回復率が高い。より具体的には、伸縮シートは、横方向Yにおいては、好ましくは最大伸度50%以上且つ伸長回復率70%以上であり、伸長後に収縮するが、縦方向Xにおいては、伸長後に収縮しない。シートの伸長回復率は、以下の測定方法により測定される。
測定対象のシート(伸縮シート)から長さ50mm、幅25mmのサンプル片を用意する。引張試験機(株式会社オリエンテックの「テンシロン」RTC-1150A)のチャック間(チャック間隔K0)にサンプル片を非伸長且つ弛みのない状態で固定し、引張速度300mm/minでチャック間を拡げることでサンプル片を引っ張り、サンプル片の100%伸長時の長さK2(=K0×2)まで伸長させた後、引張速度と同速度でチャック間を狭めていき、引張応力が0になった時点でのサンプル片の長さを伸長回復後の長さK1とする。次式により、測定対象のシートの100%伸長時の伸長回復率を算出する。
100%伸長時の伸長回復率(%)=〔(K2-K1)/(K2-K0)〕×100
ここでいう「伸長可能な繊維層」には、弾性を有する材料と一体化する前から伸長可能である繊維層の他に、弾性を有する材料との一体化後に機械加工等により伸長可能とされた繊維層が含まれる。
弾性繊維層と伸長可能な繊維層との一体化の方法としては、例えば、これらを積層して水流交絡又はエアスルー等により繊維を交絡させる方法、ヒートエンボス、接着剤、超音波等によって接合させる方法が挙げられる。
伸縮シート20は、例えば、特開2009-61743号公報に記載の方法に従って製造することができる。具体的には例えば、紡糸ノズルから紡出された溶融状態の複数の弾性フィラメント23を所定速度で引き取って延伸しつつ、該弾性フィラメント23の固化前に、該弾性フィラメント23が互いに交差せず一方向に配列するように該弾性フィラメント23を繊維シート21,22に融着させた後、その弾性フィラメント23が融着した両シート21,22を、該弾性フィラメント23の延びる方向に沿って延伸することによって、伸縮シート20を製造することができる。
伸縮シート20を構成する弾性フィラメント23は、例えば熱可塑性エラストマーやゴム等を原料とするものである。特に熱可塑性エラストマーを原料として用いると、通常の熱可塑性樹脂と同様に押出機を用いた溶融紡糸が可能であり、またそのようにして得られた弾性フィラメントは熱融着させやすいので、伸縮シート20に好適である。熱可塑性エラストマーとしては、例えば、SBS(スチレン-ブタジエン-スチレン)、SIS(スチレン-イソプレン-スチレン)、SEBS(スチレン-エチレン-ブタジエン-スチレン)、SEPS(スチレン-エチレン-プロピレン-スチレン)等のスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー(エチレン系のα-オレフィンエラストマー、エチレン・ブテン・オクテン等を共重合したプロピレン系エラストマー)、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、これらの樹脂からなる芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維を用いることもできる。
非伸縮シートとしては、各種製法による不織布を用いることができ、例えば、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ニードルパンチ不織布等が挙げられる。非伸縮シート(内層シート12A,12C、外層シート11B)は単層構造でもよく、2枚以上のシート(不織布)が積層された積層構造でもよく、典型的には、単層構造である。
おむつ1の自然状態あるいは着用状態では、弾性部材7の収縮により、外装体10における腹側部A及び背側部Cに対応する部分に弾性部材7の収縮方向と交差する方向に延びる複数の襞(ギャザー)が形成され、これにより腹側部A及び背側部Cそれぞれの全周にわたって該襞が実質的に連続した環状の胴周りギャザーが形成される。なお、弾性部材7における吸収体5(吸収性本体2)と平面視で重複する部分は、切断、加熱などの伸縮阻害処理を施されている(図3参照)。
また本実施形態では、一対のレッグ開口部LH,LHそれぞれの開口縁部を形成するレッグ縁部LSに、1本又は複数本のレッグギャザー形成用弾性部材8が配置されている。弾性部材8は、外層シート11(11A,11C)と内層シート12(12A,12C)との間に伸長可能に接着剤により固定されている。おむつ1の自然状態あるいは着用状態では、弾性部材8の収縮により、外装体10におけるレッグ開口部LHの開口縁部を構成する部分に弾性部材8の収縮方向と交差する方向に延びる複数の襞(ギャザー)が形成され、これによりレッグ開口部LHの開口縁部の全周にわたって該襞が実質的に連続した環状のレッグギャザーが形成される。
本発明では、外装体折り返し部14は、ウエスト領域D1に加えて更に腸骨領域D2、胴周り領域D3に配置される場合があり得る。
本発明では、外装体折り返し部14の内面側14bにおける両シート11,12の長さの大小関係は特に制限されず、図示の形態とは逆に、外層シート11の方が内層シート12に比べて長くてもよく、あるいは両シート11,12が同じ長さでもよい。
(1)外層シート11(11A,11C)と内層シート12(12A,12C)とが、縦方向X及び横方向Yの両方向において間欠的に配置された複数の接合部13にて接合された構成を有する(図4及び図8参照)。
(2)外層シート11(11A,11C)が、横方向Yに伸縮性を有する伸縮シート20(図6参照)からなり、内層シート12(12A,12C)が非伸縮シートからなる。
(3)外層シート11(11A,11C)と内層シート12(12A,12C)との間に、横方向Yに延在する複数の弾性部材7が縦方向Xに間欠配置され、各弾性部材7は、接合部13を通らないように横方向Yに伸長可能に固定されている。換言すれば、複数の接合部13が横方向Yに間欠配置されて列を形成し、その横方向Yに延びる接合部13の列が、縦方向Xに複数間欠配置されており、該接合部13の列と弾性部材7とが、縦方向Xに交互に配されている(図5及び図8参照)。弾性部材7は、接着剤によって両シート11,12に接合されている。
本実施形態では前述したとおり、伸縮シート20は、その製造工程において、弾性フィラメント23の延在方向(横方向Y)に延伸されているところ、この延伸処理により、伸縮シート20を構成する繊維シート21,22には、図9に拡大して示すように、構成繊維の密度が相対的に高い高密度部24と、構成繊維の密度が相対的に低い低密度部25とが、弾性フィラメント23の延在方向(横方向Y)に交互に形成されており、斯かる繊維密度の差が、伸縮シート20(外層シート11)の屈曲変形を促進していると考えられる。伸縮シート20の自然状態では、典型的には図9に示すように、高密度部24が屈曲の起点となって屈曲部11Pとなり、隣り合う2個の屈曲部11P,11P間に低密度部25が位置する。なお、図9の点線で囲んだ部分の拡大図では、理解容易の観点から、伸縮シート20の構成部材として繊維シート21,22のみを記載し、弾性フィラメント23を記載していないが、実際には、弾性フィラメント23は繊維シート21,22の間に介在配置されて一体となっている。
外層シート11(伸縮シート20)の屈曲変形を促進し得る、前記の「形状又は物性が互いに異なる2種類の部位」における「形状又は物性」としては、前記の「繊維密度」の他に、例えば、剛性、繊維間距離、坪量、延伸処理の有無、繊維端部の多少、平坦度合い等が挙げられる。
1個の凸条部121の横方向Yの長さ(幅)、すなわち横方向Yに隣り合う2個の接合部13,13の間隔は、好ましくは2mm以上、より好ましくは3mm以上、そして、好ましくは15mm以下、より好ましくは10mm以下である。
厚みの減少率(%)={(圧縮前のシートの厚み-圧縮状態でのシートの厚み)/圧縮前のシートの厚み}×100
外層シート11(伸縮シート20)は、外装体折り返し部14の表面を形成し、おむつ1の着用者の肌と接触し得るものであるところ、外層シート11の厚みの減少率が内層シート12に比べて高い、すなわち外層シート11が圧縮変形しやすく、一定の荷重で圧縮された場合に平坦状になりやすいものであることにより、おむつ1の着用者の肌に押圧跡がつきにくくなる。一方、内層シート12は、外層シート11に比べて厚みの減少率が低いことにより、自然状態で形成される凸条部121の形状が維持されやすくなり、外装体折り返し部14(複合伸縮部10E)のクッション性及び通気性が一層向上し得る。
このような「外層シート11の厚みの減少率>内層シート12の厚みの減少率」という大小関係は、外層シート11及び内層シート12が本明細書に記載のとおりに構成されることで成立し得る。
両シート11,12の融着部からなる接合部13では、両シート11,12がフィルム状又はそれに準じた形態をなしている。両シート11,12の融着による接合部13の形成は、熱を伴うエンボス加工、超音波シール加工等の公知の樹脂製シートの融着方法によって実施できる。
複合伸縮部10E(外装体10)を構成するシートの剛性は下記方法により測定される。
測定対象のシート、具体的には例えば外層シート11(伸縮シート20)又は内層シート12)から、該シートを含む複合伸縮部10Eの伸縮方向(吸収性物品の横方向Y)の長さが150mm、該伸縮方向と直交する方向(吸収性物品の縦方向X)の長さが30mmである、平面視長方形形状を切り出して試験片とする。なお、前記伸縮方向は、典型的には、当該シートの製造時の流れ方向(機械方向MD)に一致する。吸収性物品(複合伸縮部)から測定対象のシートを取り出す場合において、測定対象のシートが他の部材と接合されている場合には、ドライヤー等の加熱手段又はコールドスプレー、有機溶剤等を用いて、測定対象のシートと他の部材との接合を無効化させた上で、測定対象のシートを他の部材から丁寧に剥がして単離する。
前記試験片を、該試験片の長手方向が周方向となるように丸め、該試験片の長手方向の両端を5mm重ねて、直径45mmの円筒を作る。そして両端の重ねた部分において、円筒の軸方向の上端及び下端の2箇所を、マックス(株)製No.10-1Mの針等のステープルを用いて止着して、円筒形状の測定サンプルを作製する。なお、ステープルの向きは周方向と平行とする。作製した円筒状の各測定サンプルを、それぞれ、その軸方向を鉛直方向に一致させるように立たせ、株式会社オリエンテック社製の「RTA-100」等の圧縮試験機にセットする。そして、直径70mm以上の円形圧縮プレートにより、測定サンプルを円筒の軸方向に10mm/minの圧縮速度で圧縮し、その圧縮時に示す最大荷重(N/30mm)を記録する。測定対象のシート1種類につき、5つの測定サンプルを用意してそれぞれの最大荷重を測定し、それらの算術平均値を、測定対象のシートの剛性の値とする。
外層シート11(伸縮シート20)の剛性は、内層シート12のそれに比べて低いことを前提として、好ましくは10.0N以下、より好ましくは8.0N以下である。
内層シート12の剛性は、外層シート11(伸縮シート20)のそれに比べて高いことを前提として、好ましくは16.0N以下、より好ましくは15.0N以下である。
このような弾性部材7による凸条部121の中空構造の安定性向上効果を確実に奏させるようにするとともに、過剰な数の弾性部材7による着用者の過度の締め付けを防止する観点から、縦方向Xに隣り合う弾性部材7,7どうしの間隔7P(図8参照)は、好ましくは4mm以上、より好ましくは5mm以上、そして、好ましくは10mm以下、より好ましくは8mm以下である。
この点、本実施形態では図2及び図5に示すように、腹側部A及び背側部Cそれぞれにおいて、吸収体5の縦方向端5Eが、おむつ1の縦方向端1Eよりも縦方向Xの内方に位置し、両縦方向端5E,1Eに挟まれた領域が吸収体非配置領域5Nとなっているところ、前述の観点から、複合伸縮部10Eにおいて、吸収体非配置領域5Nに位置する部分は、吸収体非配置領域5Nと縦方向Xにおいて隣接する吸収体配置領域に位置する部分に比べて、複合伸縮部10Eに伸縮性を付与する伸縮部材の伸長倍率が低いことが好ましい。
前記「吸収体配置領域」は、腹側部A又は背側部Cを横方向Yに横断する1本の仮想直線(図示せず)を引いた場合に、該仮想直線が吸収体5と重なる領域であり、換言すれば、腹側部A又は背側部Cにおいて吸収体5の横方向Yへの投影像が形成され得る領域である。本実施形態では、腹側部A及び背側部Cそれぞれにおける吸収体非配置領域5N以外の領域は、前記吸収体配置領域である。
吸収体非配置領域5Nは、比較的剛性の高い吸収体5が配置されていないため、前記吸収体配置領域に比べて伸縮部材の影響を受けやすい。そのため、複合伸縮部10Eが備える伸縮部材の伸縮特性によっては、吸収体非配置領域5Nの凸条部121の延在方向が縦方向Xに対して平行にならずに縦方向Xに対して交差する方向になる、凸条部121の形状が崩れて中空構造が維持できなくなる等の不都合が生じるおそれがある。これに対し、前記のように、複合伸縮部10Eの伸縮部材の伸長倍率に関して、「吸収体非配置領域5N<前記吸収体配置領域」の大小関係が成立することで、斯かる不都合の発生が防止され、本発明の所定の効果が一層確実に奏されるようになる。
先ず、測定対象の伸縮部材(例えば弾性部材7)を含む吸収性物品(例えばおむつ1)を、該伸縮部材の伸縮方向(例えば横方向Y)に最大に伸長させた状態にし、油性ペンを用いて、該伸縮部材に該伸縮方向に一定間隔L0(例:100mm)をあけて2つの印を付ける。なお、伸縮部材が不織布等のシートで被覆されている場合は、そのシート越しに油性ペンで伸縮部材に印をつければよく、そうすることで、油性ペンのインクがそのシートを介して伸縮部材に移行し、伸縮部材に印を付すことができる。次いで、伸縮部材から前記2つの印に挟まれた部分を切り出し、その切り出した伸縮部材の自然状態(非伸長状態)での長さL1を測定する。そして、下記式〔1〕により、伸長倍率を求める。
伸長倍率(%)=(L0/L1)×l00・・・〔1〕
前記「伸長応力」は、複合伸縮部10Eの当該部分をその伸縮方向(横方向Y)に沿って一定長さ伸長させるのに要する荷重であり、伸長応力の値が大きいほど、当該部分は伸長し難い。伸長応力は下記方法により測定される。
複合伸縮部10Eの伸長応力は、例えば、複合伸縮部10Eが備える伸縮部材の種類(伸縮シート、弾性部材等)、該伸縮部材の配置、 該伸縮部材が弾性部材であればその配置数・配置間隔・弾性部材の太さ等を適宜調整することによって調整することができる。
前記の複合伸縮部10Eの伸縮部材の伸長倍率に関する大小関係、及び複合伸縮部10Eの伸長応力に関する大小関係において、吸収体非配置領域5Nの比較対象となる前記吸収体配置領域は、少なくとも腸骨領域D2を含むことが好ましい。すなわち、前記の伸長倍率及び伸長応力それぞれに関して、「ウエスト領域D1(吸収体非配置領域5N)<腸骨領域D2」の大小関係が成立することが好ましい。
測定対象のパンツ型吸収性物品が前述のおむつ1である場合を例にとって説明する。まず、サイド接合部Sで接合されている外装体10どうしを剥がし、おむつ1を展開して平面状に拡げ、おむつ1の横方向Yと平行な直線に沿って、測定対象領域(複合伸縮部10Eにおける吸収体非配置領域5N、腸骨領域D2に位置する部分等)をそれぞれ切り出して測定サンプルとする。この切り出しの際には、複合伸縮部10E(外装体10)のみならず、吸収性本体2等を含むおむつ1全体を切断する。また、測定対象領域に弾性部材7の如き、複合伸縮部に伸縮性を付与する弾性部材又はそれに準ずるもの(以下、「弾性部材等」とも言う。)が存在する場合、該測定対象領域から切り出す測定サンプルには、該測定サンプルの縦方向X(弾性部材等の延在方向と直交する方向)において弾性部材等が少なくとも1本含まれるようにする。
測定サンプルの長手方向(横方向Y)の両端(サイド接合部S又はその近傍)を、(株)ORIENTEC社製のテンシロン万能試験機(RTC-1210A)のチャックに挟み、測定サンプルを300mm/minの速度で長手方向に伸長させ、その際の測定サンプルの応力(伸長応力)を測定する。具体的には、複合伸縮部10Eの内寸、より具体的には、弾性部材7により複合伸縮部10Eを構成するシート11,12が収縮していない状態での一対のサイドシール部S,S間の長さを100(例えば350mm)とした場合に、測定サンプルを80相当(例えば280mm)の長さまで伸長させた後に、71相当(例えば250mm)の長さまで収縮させた時の引張り荷重(cN)をその測定サンプルの伸長応力とする。測定サンプルの伸長応力は、当該測定対象領域の引張方向(測定サンプルの長手方向)と直交する方向(縦方向X)の長さあたりに換算することで、平均伸長応力として算出される。
測定サンプルの応力として前記のように、外装体の内寸を100としたときの71相当の長さにおける戻りの力を規定した理由は、おむつ1の如きパンツ型吸収性物品を着用する主たる幼児の腹周りの長さがおむつ内寸と比して71%程度となるからである。ここでいう、腹周りの長さは、幼児の姿勢が変化したときの腹周りの周長の変化を考慮し、立位及び座位で測定した腹周りの平均値である。
複合伸縮部10Eにおける吸収体非配置領域5N(ウエスト領域D1)に位置する部分の伸縮部材の伸長倍率は、複合伸縮部10Eにおける前記吸収体配置領域(腸骨領域D2)に位置する部分の伸縮部材の伸長倍率に比べて低いことを前提として、好ましくは150%以上、より好ましくは200%以上、そして、好ましくは300%以下、より好ましくは250%以下である。
複合伸縮部10Eにおける前記吸収体配置領域(腸骨領域D2)に位置する部分の伸縮部材の伸長倍率は、複合伸縮部10Eにおける吸収体非配置領域5N(ウエスト領域D1)に位置する部分の伸縮部材の伸長倍率に比べて高いことを前提として、好ましくは200%以上、より好ましくは250%以上、そして、好ましくは400%以下、より好ましくは350%以下である。
複合伸縮部10Eにおける吸収体非配置領域5N(ウエスト領域D1)に位置する部分の伸長応力は、複合伸縮部10Eにおける前記吸収体配置領域(腸骨領域D2)に位置する部分の伸長応力に比べて低いことを前提として、好ましくは0.01N/mm以上、より好ましくは0.02N/mm以上、そして、好ましくは0.1N/mm以下、より好ましくは0.05N/mm以下である。
複合伸縮部10Eにおける前記吸収体配置領域(腸骨領域D2)に位置する部分の伸長応力は、複合伸縮部10Eにおける吸収体非配置領域5N(ウエスト領域D1)に位置する部分の伸長応力に比べて高いことを前提として、好ましくは0.02N/mm以上、より好ましくは0.04N/mm以上、そして、好ましくは0.2N/mm以下、より好ましくは0.1/mm以下である。
更には、図示の形態の如くに、外装体折り返し部14において、外面側14a(相対向する複合伸縮部10E,10Eのうちの一方)の凸条部121と内面側14b(相対向する複合伸縮部10E,10Eのうちの他方、折り返された複合伸縮部10E)の凸条部121とが接着されていることが好ましい。図示の形態では、双方の凸条部121の頂部(屈曲部12P)どうしが接着部15を介して接合されている。接着部15は、ホットメルト接着剤等の接着剤が塗布されて形成されている。
外装体折り返し部14Aでは、外面側14aにおいて横方向Yに隣り合う2個の凸条部121に対して、内面側14bの3個の凸条部121が対応しており、内面側14bの方が凸条部121の幅が短い。また、内面側14bの方が凸条部121の高さが低い。外装体折り返し部14Aではこのように、パンツ型吸収性物品の着用者の肌に当接し得る部分である内面側14bの方が外面側14aに比べて凸条部121が小さいところ、一般に、凸条部121が小さいほど、複合伸縮部10Eは平坦になりやすいので、内面側14bは凹凸の少ない平坦な状態で着用者の肌に当接し得る。これにより、外装体折り返し部14Aによる着用者の肌の擦れ、それに起因する肌トラブルが低減され得る。
なお本発明には、外装体折り返し部14Aとは逆に、内面側14bの方が外面側14aに比べて凸条部121が大きい形態が包含されるところ、斯かる形態のメリットとして、着用者の肌に近い内面側14bの通気性が向上する点が挙げられる。
凸条部121のパターン(ピッチ、幅、高さ)は、複合伸縮部10Eが備える伸縮部材(伸縮シート、弾性部材等)の種類・配置、複合伸縮部10Eを構成する重ね合わされたシート12,13どうしの接合部13のパターン(接合部どうしの間隔、接合部の横方向Yの長さ)等によって定まるので、外面側14aと内面側14bとでこれらを異ならせることで、両者の凸条部121のパターンを互いに異ならせることが可能である。
例えば、おむつ1においては、図2に示すように、外装体10が腹側部A、股下部B及び背側部Cにわたる連続した形状をなしているが、これに代えて、外装体10が腹側シート部材と背側シート部材とに分割された形態であり、吸収性本体2が両シート部材に架け渡して固定されていてもよい。
また、前述した一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、着用者の股間部に配される股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とに区分され、吸収体を含む吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配された外装体とを備え、
前記腹側部及び前記背側部それぞれの前記外装体の前記縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されて、一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されている、パンツ型吸収性物品であって、
前記外装体は、前記吸収体から相対的に遠い位置に配置された外層シートと、該吸収体から相対的に近い位置に配置された内層シートとを含み、
前記外装体の少なくとも一部が、前記横方向に伸縮性を有する複合伸縮部であり、該複合伸縮部においては、前記外層シートと前記内層シートとが、前記横方向に間欠配置された複数の接合部にて接合されており、
自然状態の前記複合伸縮部において、前記内層シートは、前記接合部を底部に有し前記縦方向に延びる複数の凹条部と、該凹条部間に位置し該内層シートの屈曲部を頂部とする凸条部とからなる襞構造を有し、前記外層シートは、該内層シートの1個の該凸条部と平面視で重なる領域に複数の屈曲部を有し、
前記腹側部及び前記背側部の少なくとも一方に、前記複合伸縮部が前記内層シートを内側にして折り返された部分を含む外装体折り返し部が設けられている、パンツ型吸収性物品。
<2>
自然状態の複合伸縮部において、前記隣り合う接合部の間に前記屈曲部が2個以上10個以下、好ましくは2個以上5個以下存在する、前記<1>に記載のパンツ型吸収性物品。
<3>
前記隣り合う接合部の間隔が、2mm以上15mm以下、好ましくは3mm以上10mm以下である、前記<2>に記載のパンツ型吸収性物品。
<4>
前記外装体折り返し部が、前記パンツ型吸収性物品の縦方向端を含むウエスト領域に配置されている、請求項<1>~<3>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<5>
前記複合伸縮部を厚み方向に圧縮した場合、前記外層シートは、前記内層シートに比べて、厚みの減少率が高い、請求項<1>~<4>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<6>
前記外層シートは前記横方向に伸縮性を有し、前記内層シートは伸縮性を有しない、請求項<1>~<5>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<7>
前記接合部が、前記外層シートと前記内層シートとの融着部からなる、請求項<1>~<6>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<8>
前記内層シートは、前記外層シートに比べて、剛性が高い、請求項<1>~<7>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<9>
前記外層シートの剛性に対する前記内層シートの剛性の比率が、1.1以上3.0以下、好ましくは1.2以上2.0以下である、前記<8>に記載のパンツ型吸収性物品。
<10>
前記複合伸縮部は、該複合伸縮部に伸縮性を付与する伸縮部材として、前記外層シートと前記内層シートとの間に該横方向に伸縮可能に配置された弾性部材を備える、前記<1>~<9>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<11>
前記腹側部及び前記背側部の少なくとも一方において、前記吸収体の縦方向端が、前記パンツ型吸収性物品の縦方向端よりも前記縦方向の内方に位置し、両縦方向端に挟まれた領域が吸収体非配置領域となっており、
前記複合伸縮部における前記吸収体非配置領域に位置する部分は、該複合伸縮部における該吸収体非配置領域と前記縦方向において隣接する吸収体配置領域に位置する部分に比べて、該複合伸縮部に伸縮性を付与する伸縮部材の伸長倍率が低い、前記<1>~<10>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<12>
前記複合伸縮部における前記吸収体非配置領域に位置する部分は、該複合伸縮部における前記吸収体配置領域に位置する部分に比べて、伸長応力が低い、前記<11>に記載のパンツ型吸収性物品。
<13>
前記吸収体非配置領域は、着用者の腰周りに対応するウエスト領域を含み、前記吸収体配置領域は、着用者の腸骨稜から上前腸骨棘にかけての部位に対応する腸骨領域を含む、前記<11>又は<12>に記載のパンツ型吸収性物品。
<14>
前記外装体折り返し部において、厚み方向の外方側に位置する前記複合伸縮部と、厚み方向の内方側に位置する折り返された前記複合伸縮部とで、前記凸条部のパターンが異なる、前記<1>~<13>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<15>
前記外装体折り返し部において、厚み方向の外方側に位置する前記複合伸縮部の前記凹条部と、厚み方向の内方側に位置する折り返された前記複合伸縮部の前記凹条部とが、相対向している、前記<1>~<14>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<16>
前記外装体折り返し部において、厚み方向の外方側に位置する前記複合伸縮部の前記凸条部と、厚み方向の内方側に位置する折り返された前記複合伸縮部の前記凸条部とが、相対向している、前記<1>~<15>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<17>
前記外装体折り返し部において、相対向する一方の前記複合伸縮部の前記凸条部と他方の前記複合伸縮部の前記凸条部とが接着されている、前記<16>に記載のパンツ型吸収性物品。
<18>
相対向する前記凸条部どうしの接着部が前記縦方向に延在している、前記<17>に記載のパンツ型吸収性物品。
<19>
前記接合部が前記縦方向に延在している、前記<1>~<18>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<20>
前記外層シートの坪量が20g/m2以上60g/m2以下、好ましくは30g/m2以上55g/m2以下である、前記<1>~<19>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<21>
前記内層シートの坪量が13g/m2以上30g/m2以下、好ましくは15g/m2以上25g/m2以下である、前記<1>~<20>の何れか1に記載のパンツ型吸収
性物品。
1E 吸収性物品(外装体)の縦方向端
X 縦方向
Y 横方向
F 前身頃
R 後身頃
A 腹側部
B 股下部
C 背側部
D1 ウエスト領域
D2 腸骨領域
D3 胴周り領域
2 吸収性本体
3 表面シート
4 裏面シート
5 吸収体
6 防漏カフ
7 胴周りギャザー形成用弾性部材
8 レッグギャザー形成用弾性部材
10 外装体
10E 複合伸縮部
11,11A,11B,11C 外層シート
11P 外層シートの屈曲部
12,12A,12C 内層シート
120 内層シートの凹条部
121 内層シートの凸条部
12P 内層シートの屈曲部
13 外層シートと内層シートとの接合部
14,14A 外装体折り返し部
15 接着部
20 伸縮シート
21,22 繊維シート
23 弾性フィラメント
24 高密度部
25 低密度部
Claims (15)
- 着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、着用者の股間部に配される股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とに区分され、吸収体を含む吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配された外装体とを備え、
前記腹側部及び前記背側部それぞれの前記外装体の前記縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されて、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されている、パンツ型吸収性物品であって、
前記外装体は、前記吸収体から相対的に遠い位置に配置された外層シートと、該吸収体から相対的に近い位置に配置された内層シートとを含み、
前記外装体の少なくとも一部が、前記横方向に伸縮性を有する複合伸縮部であり、該複合伸縮部においては、前記外層シートと前記内層シートとが、前記横方向に間欠配置された複数の接合部にて接合されており、
自然状態の前記複合伸縮部において、前記内層シートは、前記接合部を底部に有し前記縦方向に延びる複数の凹条部と、該凹条部の間に位置し該内層シートの屈曲部を頂部とする凸条部とからなる襞構造を有し、前記外層シートは、該内層シートの1個の該凸条部と平面視で重なる領域に複数の屈曲部を有し、
前記腹側部及び前記背側部の少なくとも一方に、前記複合伸縮部が前記内層シートを内側にして折り返された部分を含む外装体折り返し部が設けられており、
前記内層シートは、前記外層シートに比べて、剛性が高い、パンツ型吸収性物品。 - 前記外装体折り返し部が、前記パンツ型吸収性物品の縦方向端を含むウエスト領域に配置されている、請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記複合伸縮部を厚み方向に圧縮した場合、前記外層シートは、前記内層シートに比べて、厚みの減少率が高い、請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記外層シートは前記横方向に伸縮性を有し、前記内層シートは伸縮性を有しない、請求項1~3の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記接合部が、前記外層シートと前記内層シートとの融着部からなる、請求項1~4の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記複合伸縮部は、該複合伸縮部に伸縮性を付与する伸縮部材として、前記外層シートと前記内層シートとの間に該横方向に伸縮可能に配置された弾性部材を備える、請求項1~5の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記腹側部及び前記背側部の少なくとも一方において、前記吸収体の縦方向端が、前記パンツ型吸収性物品の縦方向端よりも前記縦方向の内方に位置し、両縦方向端に挟まれた領域が吸収体非配置領域となっており、
前記複合伸縮部における前記吸収体非配置領域に位置する部分は、該複合伸縮部における該吸収体非配置領域と前記縦方向において隣接する吸収体配置領域に位置する部分に比べて、該複合伸縮部に伸縮性を付与する伸縮部材の伸長倍率が低い、請求項1~6の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。 - 前記複合伸縮部における前記吸収体非配置領域に位置する部分は、該複合伸縮部における前記吸収体配置領域に位置する部分に比べて、伸長応力が低い、請求項7に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記吸収体非配置領域は、着用者の腰周りに対応するウエスト領域を含み、前記吸収体配置領域は、着用者の腸骨稜から上前腸骨棘にかけての部位に対応する腸骨領域を含む、請求項7又は8に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記外装体折り返し部において、厚み方向の外方側に位置する前記複合伸縮部と、厚み方向の内方側に位置する折り返された前記複合伸縮部とで、前記凸条部のパターンが異なる、請求項1~9の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記外装体折り返し部において、厚み方向の外方側に位置する前記複合伸縮部の前記凹条部と、厚み方向の内方側に位置する折り返された前記複合伸縮部の前記凹条部とが、相対向している、請求項1~10の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記外装体折り返し部において、厚み方向の外方側に位置する前記複合伸縮部の前記凸条部と、厚み方向の内方側に位置する折り返された前記複合伸縮部の前記凸条部とが、相対向している、請求項1~11の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記外装体折り返し部において、相対向する一方の前記複合伸縮部の前記凸条部と他方の前記複合伸縮部の前記凸条部とが接着されている、請求項12に記載のパンツ型吸収性物品。
- 相対向する前記凸条部どうしの接着部が前記縦方向に延在している、請求項13に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記接合部が前記縦方向に延在している、請求項1~14の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
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