JP5102119B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関する。
従来、吸収性コアを含む吸収性本体と該吸収性本体の非肌当接面側に接合された外包材とを備えた使い捨ておむつにおいて、着用者に対するおむつのフィット性を向上させること等を目的に、外包材の腹側部及び背側部における胴回り部に胴回りギャザーが設けられたものが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。特許文献1記載のパンツ型使い捨ておむつにおいては、外包材は、内層シート、外層シート及び両シート間に配設された複数本の弾性部材から形成されており、胴回りギャザーは、胴回り部において該弾性部材が内層シート及び外層シートに間欠的に接合されて形成されている。
また、特許文献2には、ファスニングテープを有するいわゆる展開型の使い捨ておむつに関し、ファスニングテープに連動して伸縮するテープ近傍伸縮部を、2枚のシート材及びこれら両シート材の間に配設した複数本の弾性部材を有する弾性伸縮部材を用いて構成することが記載されている。前記弾性伸縮部材における2枚の前記シート材は、間欠的に接合されており、弾性部材が、それらの接合部を通らないように配設されている。
特開2004−89403号公報 特開2005−80859号公報
しかし、特許文献1記載のパンツ型使い捨ておむつにおいては、胴回りギャザーは、弾性部材が内層シート及び外層シートにホットメルト型接着剤により接合されて形成されている。そのため、胴回り部の通気性及び柔らかさに劣る。また、弾性部材の収縮が阻害されるため、十分な胴回りギャザーの収縮力を得るには、弾性部材の量を増やしたり、収縮力の大きな弾性部材を用いる必要があり、弾性部材の収縮力が十分に活用されていない。更に、胴回りギャザーの厚み方向のクッション性にも劣る。
また、特許文献2記載の展開型使い捨ておむつにおいては、前述した弾性伸縮部材の表裏に概ね同じ大きさの襞が形成されている。そのため、外包材の表裏で異なる構造とすることが難しい。
従って、本発明の目的は、吸収性コアを含む吸収性本体と該吸収性本体の非肌当接面側に接合された外包材とを備え、複合伸縮部から形成されたギャザーを有する吸収性物品において、複合伸縮部の通気性及び柔らかさに優れ、外包材の表裏で異なるクッション性を有する吸収性物品を提供することにある。
本発明は、吸収性コアを含む吸収性本体と吸収性本体の非肌当接面側に接合された外包材とを備え、外包材は長手方向に腹側部、股下部及び背側部に区分されている吸収性物品であって、外包材は、外層シート、内層シート及び両シート間に配設された複数本の弾性部材を有しており、外包材は、複合伸縮部によってギャザーが形成されており、前記複合伸縮部は、外層シートと内層シートとが、該複合伸縮部の伸縮方向及びその直交方向の両方向に分散した多数の接合部において互いに接合され、弾性部材が該接合部を通らないように配されると共に該弾性部材の両端部において外層シート及び内層シート間に固定され、外層シート及び内層シートそれぞれが、各々複数本の弾性部材に亘って連続して延びる複数本の襞を形成しており、外層シートに形成された襞と内層シートに形成された襞の大きさが異なる吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品によれば、吸収性コアを含む吸収性本体と該吸収性本体の非肌当接面側に接合された外包材とを備え、複合伸縮部から形成されたギャザーを有する吸収性物品において、複合伸縮部の通気性及び柔らかさに優れ、外包材の表裏で異なるクッション性を有する。
以下、本発明の吸収性物品としてのパンツ型使い捨ておむつを、その好ましい一実施形態である第1実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1は、図1〜図4に示すように、吸収性コア34を含む吸収性本体3と吸収性本体3の非肌当接面側に接合された外包材2とを備え、外包材2は長手方向に腹側部A、股下部C及び背側部Bに区分されており、外包材2における腹側部A及び背側部Bの両側縁部同士が接合されて一対のサイドシール部11、ウエスト開口部12及び一対のレッグ開口部13が形成されている。
また、外包材2は、外層シート21b、内層シート22及び外層シート21bと内層シート22との間に第3シート21aを備え、内層シート22と第3シート21aとの間に配設された複数本の弾性部材23,24,25,26を備えている。吸収性本体3は、外包材2の腹側部Aから背側部Bに跨って配設されており、外包材2の腹側部A及び背側部Bにおける胴回り部Dには、複合伸縮部4(図6参照)から形成された胴回りギャザーG1が設けられている。
詳述すると、第1実施形態の使い捨ておむつ1は、図1〜図4に示すように、液透過性の表面シート32、液不透過性又は撥水性の裏面シート33及び両シート32、33間に介在配置された液保持性の吸収性コア34を有する実質的に縦長の吸収性本体3と、吸収性本体3の裏面シート33側(非肌当接面側)に接合された外包材2とを備えている。吸収性本体3は、外包材2の腹側部Aから背側部Bに跨って配設されており、接着剤、ヒートシール、超音波シール等による本体接合部15によって外包材2の内層シート22に接合されている。
外包材2は、その両側縁が、長手方向中央部において内方に括れた砂時計形の形状を有しており、おむつの輪郭を画成している。外包材2は、その長手方向に、着用者の腹側に配される腹側部A、背側に配される背側部B及びその間に位置する股下部Cに区分される。腹側部A及び背側部Bは、それぞれ外包材2の長手方向前後部に相当し、股下部Cは外包材2の長手方向中央部に相当する。外包材2は、その腹側部Aの両側縁部と背側部Bの両側縁部とが互いに接合され、使い捨ておむつ1にはウエスト開口部12及び一対のレッグ開口部13が形成されている。この接合によって、使い捨ておむつ1の左右両側縁部には一対のサイドシール部11,11が形成され、パンツ型を形成している。この接合には、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等が用いられる。
表面シート32、裏面シート33及び吸収性コア34は、それぞれ矩形状で、一体化されて、縦長の吸収性本体3を形成している。表面シート32、裏面シート33及び吸収性コア34としては、それぞれ、従来この種のおむつに用いられているものと同様のものを用いることができる。例えば、吸収性コア34としては、高吸収性ポリマーの粒子及び繊維材料から構成され、ティッシュペーパ(図示せず)によって被覆されているものを用いることができる。
本実施形態における吸収性コア34は、図5に示すように、砂時計型の中央吸収体34Aと、中央吸収体34Aの両側方に対称的に設けられた一対のサイド吸収体34B,34Bとを具備している。中央吸収体34Aと一対のサイド吸収体34B,34Bとはそれぞれ少なくとも長手方向中央部において分離している。サイド吸収体34Bの長手方向一方部及び長手方向他方部は、それぞれ、中央吸収体34Aの長手方向一方部及び長手方向他方部において連設している。従って、中央吸収体34Aと一対のサイド吸収体34B,34Bとの間には、それぞれ、刳り貫かれた形状の切離部34C,34Cが形成されている。
前記長手方向一方部、前記長手方向中央部及び前記長手方向他方部は、吸収性コア34を長手方向に略3等分するように3領域に区分したときの各領域である。
吸収性コア34が切離部34Cを有していると、吸収性コア34の両側縁部が起立し易い。また、吸収性コア34が幅方向に押圧されると、吸収性コア34全体の幅が狭くなるため、外包材2の幅方向の収縮が阻害され難い。
尚、吸収性コア34の平面視形状は、図5に示す形状に制限されず、例えば、サイド吸収体34Bが長手方向一方部又は長手方向他方部の一方のみにおいて中央吸収体34Aに連接している形状、サイド吸収体34Bが中央吸収体34Aに連接していない(分離している)形状、切離部34Cを有していない形状でもよい(何れも図示せず)。
吸収性本体3の長手方向両側部には、図2〜図4に示すように、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性の素材から構成された側方カフス35、35が設けられている。各側方カフス35の自由端部近傍には、側方カフス弾性部材36が伸長状態で配されている。これにより、使い捨ておむつ1を着用させる際に、側方カフス弾性部材36が収縮することによって側方カフス35が起立して、吸収性本体3の幅方向への液の流出が阻止される。側方カフス35の形成用の側方カフス形成シート37は、図3及び図4に示すように、おむつの状態において、吸収性本体3の幅方向外側の所定幅の部分37Aが、裏面シート33の肌当接面側に巻き下げられ、吸収性コア34と裏面シート33との間に固定されている。
内層シート22の内面側における長手方向両端部近傍には、それぞれ、吸収性本体3の長手方向両端部を外包材2の内層シート22側に押さえ付けるための押さえ付けシート27が接合されている。従って、吸収性本体3は、その長手方向両端部における肌当接面側が、押さえ付けシートに覆われている。押さえ付けシートは、吸収性本体3の長手方向両端部と重なる部分が、吸収性本体3の略全幅に亘って接着剤(図示せず)を介して接着されており、これにより、吸収性本体3の長手方向両端部が外包材2に固定される。
押さえ付けシートにより吸収性本体3の長手方向両端部を被覆することによって、吸収性本体3の長手方向両端部が着用者に直接接触することを防止し、吸収性本体3の長手方向端部から吸収性コア34内の吸水性ポリマーが漏れることを防止することができる。
尚、内層シート22よりも長い外層シート21bを用い、外層シート21bにおける内層シート22より延出した部分を吸収性本体3側に折り返すことによって、前記押さえ付けシートの代わりとすることもできる(図示せず)。
外包材2は、図2及び図3に示すように、外層シート21b、内層シート22及び外層シート21bと内層シート22との間に第3シート21aを備え、内層シート22と第3シート21aとの間に配設された複数本の弾性部材23,24,25,26を備えている。外層シート21bはおむつの外面をなし、内層シート22は外層シート21bの内面側に配されている。
外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22は同形であり、外包材2の長手方向両端部を形成する外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22の端部は、何れも折り返されておらず、外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22の切断端が外包材2の長手方向端部に位置している。
第3シート21aの内面(内層シート22との対向面)には、ホットメルト型接着剤等の接着剤Qが塗工されている。接着剤Qは、サイドシール部11に対応する領域のほぼ全域、胴回り弾性部材23の非機能化領域51(後述)に対応する領域、レッグ弾性部材切断領域52(後述)に対応する領域に塗工されている。
一方、接着剤Qは、複合伸縮部4に対応する領域のほぼ全域及び股下部Cに対応する領域のほぼ全域には、塗工されていない。
内層シート22における第3シート21aとの対向面には、ホットメルト型接着剤等の接着剤Qが塗工されている。接着剤Qは、複合伸縮部4に対応する領域以外の領域のほぼ全域に塗工されている。
一方、接着剤Qは、第3シート21aの内面と同様に、複合伸縮部4に対応する領域のほぼ全域には、塗工されていない。
このように、内層シート22における第3シート21aとの対向面における接着剤Qの塗工形状は、第3シート21aの内面における接着剤Qの塗工形状を包含している。そのため、第3シート21aと内層シート22とを貼り合わせると、第3シート21aの内面にも、内層シート22における第3シート21aとの対向面に塗工された接着剤Qが配され、結果的に、第3シート21aの内面にも、内層シート22における第3シート21aとの対向面における塗工形状で、接着剤Qが塗工されることになる。
本実施形態の使い捨ておむつ1においては、図3及び図4に示すように、腹側部A及び背側部Bのそれぞれにおける、外層シート21bと第3シート21aとの間及び第3シート21aと内層シート22との間は、サイドシール部11において、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等により互いに接合されている。
また、外包材2の腹側部A及び背側部Bにおけるウエスト開口部12近傍にはそれぞれウエストギャザーG2が設けられている。詳述すると、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおけるウエスト開口部12には、その周縁部に沿って、複数本のウエスト弾性部材24が配されている。そして、外層シート21b、第3シート21a、内層シート22及びウエスト弾性部材24を主体として複合伸縮部4(詳細は後述)が形成されており、この複合伸縮部4により、一対のサイドシール部11の間に亘って(ウエスト開口部12の全周に亘って)ウエストギャザーG2が形成されている。
外包材2には一対のレッグ開口部13に沿ってレッグギャザーG3が設けられている。詳述すると、股下部Cにおいて湾曲したレッグ開口部13には、各周縁部に沿って、複数本のレッグ弾性部材25が配されている。レッグ弾性部材25は、前記接着剤Qを介して第3シート21aと内層シート22との間に伸長状態で固定されている。これにより、レッグ開口部13に沿ってレッグギャザーG3が形成されている。
尚、本実施形態においては、後述の製造方法との関係で、レッグ弾性部材25は、レッグ開口部13の周縁部の腹側部A寄りの半分に亘って配設された部材と、背側部B寄りの半分に亘って配設された部材とを組み合わせることで、レッグ開口部13の周縁部の全域に亘るように配設してあるが、製造方法によっては、レッグ弾性部材25は、1本でレッグ開口部13の周縁部の全域に亘って配設することができる。
外包材2の腹側部A及び背側部Bにおける胴回り部D(ウエスト開口部12の周縁端から下方に20mm離間した位置から、レッグ開口部13の上端までの領域)には、複合伸縮部4(詳細は後述)から形成された胴回りギャザーG1が設けられている。詳述すると、胴回り部Dには、幅方向に沿って複数本の胴回り弾性部材23が配されている。胴回り弾性部材23は、吸収性本体3の側縁部近傍とサイドシール部11との間に亘っており、吸収性本体3の側縁部近傍同士の間には配されていない。
そして、外層シート21b、第3シート21a、内層シート22及び胴回り弾性部材23を主体として複合伸縮部4が形成されており、この複合伸縮部4により、吸収性本体3の側縁部近傍とサイドシール部11との間に亘って幅方向に配された胴回りギャザーG1が、幅方向に一対形成されている。胴回りギャザーG1は、吸収性本体3の側縁部近傍同士の間には配されていない。
尚、「吸収性本体3の側縁部近傍」とは、吸収性本体3の側縁から幅方向内方に20mm以内、幅方向外方に20mm以内の領域をいう。
前股間部E(股下部Cを長手方向に4分したときにおける最も前側の領域)には、複数本の前股間弾性部材26が幅方向全域に亘って配されている。前股間弾性部材26は、前記接着剤Qを介して第3シート21aと内層シート22との間に伸長状態で固定されている。これにより、前股間部Eに前股間ギャザーG4が形成されている。
外包材2における吸収性本体3との対向領域には、弾性部材の収縮力を発現させなくしてなる非機能化領域51が形成されている。本実施形態における非機能化領域51は、胴回り弾性部材23及び前股間弾性部材26の収縮力を発現させなくして形成されている。非機能化領域51は、後述の製造方法の説明において詳述するように、素材状態では外包材2の幅方向全域に亘って配設されている胴回り弾性部材23の連続体23S及び前股間弾性部材26の連続体26Sについて、部分的に収縮力を発現させなくして形成される領域である。収縮力を発現させなくするには、例えば、弾性部材を分断する多数の凸部やカッター刃、弾性部材を熱シールによって硬化させる多数のエンボスピン等が用いられる。
非機能化領域51が形成されることにより、外包材2の幅方向全域に亘って配設されている胴回り弾性部材連続体23S及び前股間弾性部材連続体26Sから、幅方向に分離した一対の胴回りギャザーG1及び前股間ギャザーG4が形成される。
幅方向において一対の胴回りギャザーG1の間に位置する非機能化領域51は、第3シート21a及び内層シート22に接合されていない胴回り弾性部材連続体23Sについて、収縮力を発現させなくして形成されるものであり、これに対し、幅方向において一対の前股間ギャザーG4の間に位置する非機能化領域51は、第3シート21a及び内層シート22に接合されている前股間弾性部材連続体26Sについて、収縮力を発現させなくして形成されるものである。
股下部Cの幅方向中央部となる位置には、レッグ弾性部材切断領域52が形成されている。レッグ弾性部材切断領域52は、後述の製造方法の説明において詳述するように、素材状態では外包材2の幅方向全域に湾曲状に亘って配設されているレッグ弾性部材25の連続体25Sについて、股下部Cの幅方向中央部となる位置で切断した領域である。レッグ弾性部材切断領域52を形成するには、例えば、弾性部材を分断する多数の凸部やカッター刃が用いられる。
レッグ弾性部材切断領域52が形成されることにより、外包材2の幅方向全域に湾曲状に亘って配設されているレッグ弾性部材連続体25Sから、股下部Cの幅方向中央において幅方向に分離した一対のレッグ弾性部材25,25が形成される。
本実施形態においては、外包材2の股下部Cには複合伸縮部4が設けられていない。
レッグ弾性部材25及び前股間弾性部材26としては、それぞれ、天然ゴム、ポリウレタン系樹脂、発泡ウレタン系樹脂、ホットメルト系伸縮部材等の伸縮性素材を糸状(糸ゴム)又は帯状(平ゴム)に形成したものが好ましく用いられる。
次に、本実施形態において胴回りギャザーG1及びウエストギャザーG2を形成する複合伸縮部4について詳述する。
複合伸縮部4は、図6〜図8に示すように、外層シート21aと内層シート22とが、該複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)及びその直交方向(Y方向)の両方向に分散した多数の第1接合部41aにおいて互いに接合されている。換言すれば、第1接合部41aは、X方向及びY方向の両方向に間隔を置いて間欠的に形成されている。
また、本実施形態の複合伸縮部4においては、第1接合部41aにおいて、外層シート21bと内層シート22とは、これら両シート21b,22間に第3シート21aを介在させた状態で接合されている。このように、外層シート21bと内層シート22とが接合された接合部(第1接合部)41aは、外層シート21bと内層シート22とが直接接触した状態に接合されているものに限られず、外層シート21bと内層シート22とが、第3シート21a等の他のシートを間に挟んだ状態で接合された部分であっても良い。
また、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)における、第1接合部41a,41a同士間に、内層シート22と第3シート21aとが接合された第2接合部41bが、該伸縮方向の直交方向(Y方向)に分散した状態に形成されている。第2接合部41bは、Y方向において、互いに隣り合う第2接合部41bとの間に間隔を有すると共に、X方向においても、隣り合う第1接合部41a,41aそれぞれとの間に間隔を有している。
そして、複数本の弾性部材42が、第1接合部41a及び第2接合部41bを通らないように配されている。
また、複数本の弾性部材42は、弾性部材42の両端部において外層シート21b及び内層シート22に固定されている。弾性部材42は、伸長状態で、その両端部を固定された後、収縮した状態となっている。
そして、自然状態(外力を加えない状態)においては、弾性部材42が収縮することによって、外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22それぞれが、各々複数本の弾性部材42に亘って連続して延びる複数本の襞43b,43c,43aを形成している。より詳細には、第3シート21a及び内層シート22によって、それぞれ、外層シート21bに形成された襞43bより小さな襞(小襞43a、43c)が形成され、外層シート21bによって、内層シート22に形成された襞43aより大きな襞(大襞43b)が形成されている。
本実施形態のおむつ1における複合伸縮部4は、外層シート21bに形成された襞43bと内層シート22に形成された襞43aの大きさが異なるため、複合伸縮部4の物性を、弾性部材より外層シート21b側と内層シート22側とで異ならせることができ、それぞれの物性を活かした高品質のおむつとすることができる。
特に、外層シート21bに形成された襞43bが、内層シート22に形成された襞43aより大きくなっており、弾性部材42の収縮によって複合伸縮部4が着用者の肌に押しつけられても、内層シート22の襞43aが潰れにくいか、あるいは潰れても回復性に優れるため、肌との間に良好な通気性が得られる一方、外層シート2の襞43bが大きく目視にて認識しやすいため、おむつの外観に一方向に延びる大きな襞が複数表れた弾性伸縮部を有する外観的に優れたものとなる。
吸収性物品としての使い捨ておむつは、小襞43aを完全には潰すことの無い範囲において、胴回りギャザーG1の強度をアップさせることもでき、良好な通気性を確保しつつ、おむつのズレ落ちを、より効果的に防止することもできる。
また、本実施形態における弾性伸縮部4は、X方向における、第1接合部41a,41a間に、内層シート22と第3シート21aとが接合され且つ外層シート21bが接合されていない第2接合部41bを有しているため、内層シート22による小さい襞43aの形成が容易であり、また、その襞43aの安定性や圧縮変形に対する回復性が向上している。これにより、良好な通気性と良好な外観との両立や、良好な通気性と良好なズレ落ち防止性との両立等が一層容易となる。
また、本実施形態の弾性伸縮部4においては、外層シート21bによって形成された大襞43bの内側に、第3シート21aによって形成された小襞43cが形成されている。この構成により、複合伸縮部4において、大襞43bの位置が移動しにくくなる。その結果、襞形状が安定し外観が美しく状態を維持することができる。
第2接合部41bには、外層シート21bは接合されていない。言い換えれば、外層シート21bと内層シート22とが接合された第1接合部41aと、外層シート21bと内層シート22とが接合されていない第2接合部41bとは、複合伸縮部4の伸縮方向におい交互に配設されている。
本発明においては、少なくとも胴回りギャザーG1が複合伸縮部4から形成されていることが好ましいが、他のギャザーが複合伸縮部4から形成されていてもよい。例えば、第1実施形態においては、ウエストギャザーG2も複合伸縮部4から形成されている。複合伸縮部4から形成された胴回りギャザーG1は、外層シート21b、第3シート21a、内層シート22及び胴回り弾性部材23を主体として構成されており、複合伸縮部4から形成されたウエストギャザーG2は、外層シート2121b、第3シート21a、内層シート22及びウエスト弾性部材24を主体として構成されている。このように、ギャザーによってそれを構成する弾性部材が異なるが、以下の複合伸縮部4の説明においては、複合伸縮部4を構成する弾性部材を「弾性部材42」として説明する。また、以下の複合伸縮部4の説明においては、「第1接合部41a」及び「第2接合部41b」の両者を総称して「接合部41」という。また、「襞43a」、「襞43b」及び「襞43c」に共通する事項の説明には「襞43」を用いる。
複合伸縮部4においては、全ての弾性部材42が全ての接合部41(第1接合部41a、第2接合部41bを含む)を通らないように構成されていることが好ましいが、例えば、製造誤差上、若干の弾性部材42が一部の接合部41を通ってしまうことがある。また、若干の弾性部材42が一部の接合部41を通ったとしても、本発明の効果は十分に達成される。従って、複合伸縮部4に設けられた接合部41のうち、80%(個/個)以上の接合部41を弾性部材42が通っていない場合には、弾性部材42が接合部41を通らないように構成されているものとする。
複合伸縮部4を構成する外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22は、図6及び図7に示すように、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)及びそれに直交する方向(Y方向)のそれぞれにおいて、接合部41により間欠的に接合されている。
内層シート22及び第3シート21aは、複合伸縮部の伸縮方向及びそれに直交する方向において間欠的な第2接合部41bにより互いに接合されている。外層シート21b及び第3シート21aは、複合伸縮部の伸縮方向及びそれに直交する方向において間欠的な第1接合部41aにおいて互いに接合されている。本実施形態においては、第1接合部41aにおいて、外層シート21bと内層シート22とが、これら両シート21b,22間に第3シート21aを挟んだ状態に接合されている。
接合部41は、好ましくは熱融着により形成される。第1接合部41aの形成方法としては、外層シート21bと内層シート22との間に第3シート21aを配した状態で、これらに一体的に、加圧及び加熱処理(例えば、ヒートシール等)を施す方法や、内層シート22と第3シート21aとをヒートシール等で接合させた後、その接合部と重なる位置に接着剤を塗布し、外層シート21bを該接着剤を介して接合する方法、外層シート21bと第3シート21aとをヒートシール等で接合させた後、その接合部と重なる位置に接着剤を塗布し、内層シート22を該接着剤を介して接合する方法等が挙げられる。
複数本の弾性部材42は、互いに平行に配されており、それぞれ複合伸縮部4の長手方向に沿って延びるように配されている。本実施形態のように複数本の弾性部材42が互いに平行に配されている場合においては、複合伸縮部4の伸縮方向は、弾性部材42が延びる方向と同じ方向である。複数本の弾性部材42が互いに平行に配されていない場合においては、複合伸縮部4の伸縮方向は、複数本の弾性部材42に亘って延びる襞43a,43bにおける該襞が延びる方向に直交する方向とする。
図7は、接合部41の配列パターンを示す図である。接合部41は、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)及びそれに直交する方向(Y方向)にそれぞれ列をなすように形成されており、該直交する方向の列を構成する接合部41が各弾性部材42同士の間毎に形成されている。図7に示す例においては、第1接合部41aと第2接合部41bとで、平面視形状が略同一であり、Y方向のピッチも同一である。
そして、弾性部材42の収縮により、上述したように、内層シート22、第3シート21a及び外層シート21bが変形して、それぞれ襞43を形成するが、図8(b)に示すように、内層シート22及び第3シート21aによって形成される襞43a,43cは、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)において相隣接する接合部41同士間にそれぞれ一本形成されて、その大きさが比較的小さいのに対して、外層シート21bによって形成される襞43bは、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)において2つの接合部41に対して一つ形成され、その大きさが、襞43a,43cよりも大きい。
複数本の弾性部材42に亘って連続して延びる襞43を確実に形成させる観点から、複合伸縮部4の伸長時において、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)における接合部41のピッチP2(図7参照)は、1〜20mm、特に3〜10mmであることが好ましく、各接合部41の長さL2(図7参照)は、0.1〜5mm、特に0.2〜1.5mmであることが好ましい。前記ピッチP2と前記長さL2の比(P2/L2)は、1.1〜200、特に2〜50であることが好ましい。
複合伸縮部4において、その伸縮方向に直交する方向(Y方向)における接合部41のピッチP3(図7参照)は、1〜40mm、特に2〜15mmであることが好ましく、接合部41の長さL3(図7参照)は、0.5〜20mm、特に1〜10mmであることが好ましい。また、前記ピッチP3と前記長さL3の比(P3/L3)は、1.05〜80、特に1.05〜15であることが好ましい。
複合伸縮部4において、外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22は、接合部41以外の部位においては互いに接合されていないことが好ましい。各弾性部材42は、外層シート21bと内層シート22とが接合されている第1接合部41a及び第3シート21aと内層シート22とが接合されている第2接合部41bを、通らないように複合伸縮部4に配されており、弾性部材42の両端部においてのみ、外層シート21b及び内層シート22間に固定されている。
外層シート21b及び内層シート22間に弾性部材42が固定されている態様には、弾性部材42の両端部が、第3シート21a及び内層シート22のそれぞれに直接結合しており、その結合部と重なる位置に、第3シート21aと外層シート21bとの接合部がある場合や、弾性部材42の両端部が、第3シート21a及び内層シート22の何れか一方に直接結合しており、その結合部が、第3シート21aと外層シート21bとの接合部と重なっている場合等も含まれる。
本実施形態においては、弾性部材42の両端部は、複合伸縮部4の両端部44(一方のみ図示)において、第3シート21a及び内層シート22に挟まれた状態で第3シート21aと内層シート22との間に固定されている。複合伸縮部4の両端部44は、それによって形成されるギャザーによって異なる。第1実施形態においては、胴回りギャザーG1を形成する複合伸縮部4の両端部44は、吸収性本体3の側縁部近傍及びサイドシール部11であり、ウエストギャザーG2を形成する複合伸縮部4の両端部44は、両サイドシール部11,11である。尚、複合伸縮部4の両端部44は伸縮可能に形成してもよい。
外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22における各襞43b,43c,43aは、複合伸縮部4の何れかの面に突出するように形成されている。具体的には、内層シート22によって形成された襞43aは、図8(b)に示すように、着用者の肌側に向けられる面に突出するように形成され、第3シート21a及び外層シート21bによって形成された襞43c、43bは、それぞれ、着用者の肌側に向けられる面とは反対側の面(通常、着用時にショーツ等の衣類の内面に向けられる面)に突出するように形成されている。
各襞43の突出方向の先端部には、断面円弧状の凸曲面が形成されている。この凸曲面は、複合伸縮部4の伸縮方向に直交する方向(Y方向)に連続的に延びている。本実施形態においては、襞43a,43cは、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)において、相隣接する第1接合部41aと第2接合部41bとの間にそれぞれ1本形成されており、襞43bは、第1接合部41aと第1接合部41aとの間に、それぞれ一本形成されている。これらの襞43は、弾性部材42と重なる箇所において分断されることなく、複合伸縮部4の伸縮方向に直交する方向(Y方向)に連続的に延びている。
本実施形態における複合伸縮部4は、弾性部材42の収縮により形成された多数の襞43(特に43b)のそれぞれが、複合伸縮部4の伸縮方向に直交する方向(Y方向)に連続的に延びているため、見た目に非常に美しい。
また、本実施形態における複合伸縮部4は、剛性の増加を防止できると共に、外力に対する襞43の変形自由度が向上している。この剛性の増加及び襞43の変形自由度の向上は、弾性部材42が、外層シート21bにおける襞43bと襞43bとの間の谷部(又は第3シート21aにおける襞43aと襞43aとの間の谷部)と、内層シート22における襞43aと襞43aとの間の谷部との間に挟まれた状態で存在し、それらの谷部同士間に挟まれた部分を含めて、外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22の何れにも接合されていない状態で存在すること、並びに複合伸縮部4における外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22が複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)及びそれに直交する方向(Y方向)の何れの方向においても連続的に接合されていないことに基づいている。
更に、襞43の先端が凸曲面を形成していることとの相乗効果により、外層シート21b及び内層シート22の厚み方向にボリュームが出ると共に、複合伸縮部4の表面に触れたときの感触が極めて柔らかく、肌触りが極めて良好である。
また、複合伸縮部4における弾性部材42が、外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22に接合されていない状態で存在するため、ホットメルト型接着剤の使用量をゼロ又は少量に抑制することができる。特に、第1接合部41aの形成及び第2接合部41bの形成を、それぞれ熱融着によって行なった場合には、接着剤の使用量の低減効果は一層顕著である。ホットメルト型接着剤の使用量が少ないので、通気性や透湿性を損なうこともない。
本実施形態における複合伸縮部4の形成材料について説明する。
外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22としては、見た目に美しく、感触の良い柔軟な小襞43a,43c及び大襞43bを形成させる観点から、エアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等であることが好ましい。
複合伸縮部4においては、外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22が弾性部材42の収縮に対して変形することにより小襞43a,43c及び大襞43bを形成する。つまり、外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22の剛性が複合伸縮部4の小襞43a,43c及び大襞43bの成形性及びクッション性を決める要素の一つとなる。各シートの剛性はその座屈強度によって表すことができる。複合伸縮部4に用いられるシートの座屈強度は、100cN以下、特に70cN以下とすることが好ましい。ここで、座屈強度は、下記に示すように、テンシロン万能試験装置(株式会社オリエンテック製)の圧縮試験モードにより測定される。
座屈強度試験法(CD):
機械流れ方向(MD)の長さが150mm、機械流れ方向と直交する方向(CD)の長さ30mmの長方形状の試験片を丸めて、直径45mmの円筒を作成し、重なり合った部分の上端と下端とをホッチキス等で止め、測定サンプルとする。これを、テンシロン万能試験装置の圧縮武験モードにより、20℃、65%RHの測定環境において、圧縮速度10mm/min、測定距離20mmの測定条件で測定を行う。測定サンプルを20mm圧縮したときの最大強度を各測定サンプル毎に測定し、その平均値を求め、これを座屈強度とする。
前述したように、外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22としては不繊布が好ましく用いられる。不織布の坪量は、好ましくは5〜50g/m2、特に好ましくは18〜30g/m2である。このような坪量を有する不織布の座屈強度は、CD方向において、好ましくは50cN以下、特に好ましくは30cN以下であり、また、MD方向において、好ましくは70cN以下、特に好ましくは50cN以下である。
また、外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22は、熱融着による接合(接合部41の形成)を容易にする観点から、その形成素材(不織布の場合は繊維)が熱融着性の樹脂からなることが好ましい。熱融着性の樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。繊維は、鞘が熱融着性の樹脂からなる芯鞘型の複合繊維等であってもよい。
外層シート21b、第3シート21aと内層シート22は、それぞれの形成材料が同一であってもよく、異なっていてもよい。
本発明における第3シート21a及び内層シート22は、別体の2枚のシートに限られるものではなく、一枚のシートを折り曲げて相対向する2面を形成し、一方の面を構成する部分を、第3シート21a、他方の面を構成する部分を内層シート22とすることもできる。
複合伸縮部4における弾性部材42の形成材料としては、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられる各種公知の弾性材料を特に制限なく用いることができる。弾性材料としては、例えば、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができる。弾性部材42の形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状若しくは紐状(平ゴム等)のもの、又はマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を用いることができる。
複合伸縮部4の襞43の成形性を決めるもう一つの要素は、弾性部材42の伸長倍率及び伸縮応力である。襞43の断面形状を凸形状にするためには、所要の弾性部材42の伸長倍率及び伸縮応力が必要となる。弾性部材42は、好ましくは20〜1000%、特に好ましくは50〜400%の伸長状態にて外層シート21及び内層シート22に接合される。そして、弾性部材42が収縮し、収縮した部分の外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22が余り、余った外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22が、接合部41の貼り合わせ面とは反対側の方向に(外側に)断面凸形状に変形することによって襞43が形成される。
以上のように、襞43の高さは、成形性及びクッション性に関連する重要な要素であり、接合部41の配列パターン及び間隔、外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22の材料並びに弾性部材等の選択により、任意に設計することができる。この襞43の高さは,好ましくは片側1〜15mm程度である。襞43を高くするためには、相隣接する第1接合部41a及び第2接合部41bの間隔が詰まる程度に弾性部材42を収縮させて、凸形状の襞43を形成させることで、ボリューム感のある柔らかい複合伸縮部4を形成することができる。片側の高さがh1(高さがh2)の小襞43a(又は大襞43b)を形成するときには、第1接合部41a(又は第2接合部41b)の間隔は最低でも2×h1(又は2×h2)とすることが必要であり、接合部41aの間隔が2×h1(又は2×h2)の場合には、弾性部材42は、相隣接する第1接合部41a(第2接合部41b)が隣接する程度に収縮することが必要である。
好ましい弾性部材42の一つに、天然ゴム(又は合成ゴム)がある。天然ゴム(合成ゴム)としては、厚みが0.05〜1.5mm、幅が0.2〜5mmの低モジュラスの弾性部材が挙げられる。この弾性部材においては、単糸で100%伸長時の応力が好ましくは1〜70gfであり、更に好ましくは1〜40gfであり、特に好ましくは1〜30gfである。上記低モジュラスの弾性部材の単糸を、好ましくは100%以上、特に好ましくは200%以上の高伸長倍率で複数本配することにより、柔らかく伸縮する美しい襞43を有する複合伸縮部4を得ることができる。
他の好ましい弾性部材としては、ポリウレタンのスパンデックス弾性繊維が挙げられる。この弾性繊維としては、単糸のサイズが10〜3360デニールのもの、特に好ましくは70〜1120デニールのものが用いられる。デニールは糸の太さを表す単位であり、9000mで1gある糸を1デニールと呼ぶ。このスパンデックス弾性繊維を30〜500%に伸長させて用いることが好ましい。
以上の構成を有する本実施形態のパンツ型使い捨ておむつによれば、胴回りギャザーG1及びウエストギャザーG2が複合伸縮部4から形成されており、ホットメルト型接着剤を実質的に用いなくても、ギャザーの伸縮性を発現させることができるため、腹側部A及び背側部Bにおける通気性に優れている。また、外包材2の外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22の素材本来の質感を活かすことができ、柔らかでゴワゴワしない。
複合伸縮部4においては、弾性部材42の収縮力が全く(又はほとんど)阻害されないため、収縮力が最大限活用される。従って、収縮力が高いため、着用者に優しくフィットし、ずれ落ちにくい。また、おむつ全体として最大限収縮するため、コンパクトに見えるという利点がある。同様の理由により、着用者のサイズ適用範囲が大きくなる。また、弾性部材42の使用量を削減できるので、コスト面でも有利である。
複合伸縮部4の外面に襞43が形成されており、襞43が着用者との接触面となるため、着用時に複合伸縮部4のクッション性が高く、優しくフィットし、着用者の肌へのダメージが少ない。また、襞43は外包材2の外面(着用時の外面)にも配されるため、外面の触感にも優れる。
次に、本発明のパンツ型使い捨ておむつの製造方法について、その好ましい一実施態様に基づき説明する。本実施態様の製造方法は、前記実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1を連続的に生産する方法である。図9は、本発明のパンツ型使い捨ておむつの製造方法の一実施態様の全容を示す斜視図である。図10は、本実施態様の製造方法のうち、複合伸縮部、非機能化領域及びレッグ弾性部材切断領域を形成する工程を中心として示す概念図である。図11は、本実施態様の製造方法のうち、複合伸縮部を形成する工程を中心として示す概念図である。
本実施形態のパンツ型使い捨ておむつの製造方法は、図9〜図11に示すように、第3シート21aの連続体21Saと内層シート22の連続体22Sとを第2接合部41bにより接合して中間伸縮部4bを形成する工程と、中間伸縮部4bにおける第3シート21a側に、外層シート21bの連続体21Sbを積層し、これらの連続体21Sa、22S及び21Sbを、第1接合部41aにより接合して複合伸縮部4を形成する工程を具備する。
本実施態様の製造方法は、図9に示すように、第3シート21aの連続体21Saと内層シート22の連続体22Sとをその間に各弾性部材23,24,25,26の各連続体23S,24S,25S,26Sを挟持接合し、更に外層シート21bの連続体21Sbを積層して外包材2の連続体2Sを形成し、次に、外包材連続体2Sにおける内層シート連続体22S側に吸収性本体3を本体接合部15(図4参照)によって接合して、おむつ連続体1Sを形成し、次いで、おむつ連続体1Sを分断して個々のおむつ1を形成するパンツ型使い捨ておむつの製造方法である。
本実施態様の製造方法について詳述する。外層シート21bの原反として外層シート連続体21Sbを使用し、内層シート22の原反として内層シート連続体22Sを使用し、第3シート21aの原反として第3シート連続体21Saを使用する。
各弾性部材23,24,25,26の各連続体23S,24S,25S,26Sは、伸長された状態で、第3シート連続体21Saと内層シート連続体22Sとの間に導入される。尚、図10においては、前股間弾性部材26の連続体26Sの図示を省略している。第3シート連続体21Saと内層シート連続体22Sとが合流する前には、それぞれの対向面側に、接着剤塗工装置64(図10参照)等によってホットメルト型接着剤Qが塗工される。また、レッグ弾性部材25の連続体25Sは、揺動ガイド65(図10参照)によりレッグ開口部12の形状に沿うように揺動されながら、第3シート連続体21Saと内層シート連続体22Sとの間に導入される。
第3シート連続体21Sa及び内層シート連続体22Sは、各弾性部材連続体23S,24S,25S,26Sを挟んだ状態で、一対のニップロール61,61間で狭圧される。その結果、両シート連続体21Sa,22S間に各弾性部材連続体23S,24S,25S,26Sが挟持接合されてなる中間積層体2Saが得られる。ここで、胴回り弾性部材23は、吸収性本体3の側縁部近傍とサイドシール部11との間となる領域においては、ホットメルト型接着剤Qによって接合されていない。同様に、ウエスト弾性部材24は、一対のサイドシール部11の間となる領域においては、ホットメルト型接着剤Qによって接合されていない。
この時点では、中間積層体2Saには、複合伸縮部4、非機能化領域51及びレッグ弾性部材切断領域52は形成されていない。
次に、中間積層体2Saは、上流側凹凸ロール62とアンビルロール63との間に導入される。上流側凹凸ロール62は、その周面に、前述した第2接合部41bを形成する第2接合部形成部62Aを備えると共に、非機能化領域51を形成する非機能化領域形成部62B及びレッグ弾性部材切断領域52を形成するレッグ弾性部材切断領域形成部62Cを備えている。アンビルロール63は上流側凹凸ロール62の受けロールであり、その周面は平滑面となっている。
上流側凹凸ロール62の第2接合部形成部62Aには、複合伸縮部4の第2接合部41bに対応して多数のエンボスピン62D(図11参照)が設けられており、第2接合部形成部62Aによれば、中間積層体2Saにおける複合伸縮部4に対応する領域に、第2接合部41bを形成することができる。エンボスピン62Dは、ヒートエンボスピンでもよく、超音波エンボスピンでもよい。尚、図11は、複合伸縮部4を形成する工程に密接した要素のみを抜き出して示す概念図である。従って、例えば、上流側凹凸ロール62の周面には、第2接合部形成部62Aのみを図示してあり、外包材連続体2Sについては複合伸縮部4のみを図示してある。
上流側凹凸ロール62の非機能化領域形成部62Bは、弾性部材の収縮力を発現させなくする部位であり、外包材連続体2Sに非機能化領域51を形成することができる。非機能化領域形成部62Bは、弾性部材を分断する多数の凸部やカッター刃、弾性部材を熱シールによって硬化させる多数のエンボスピン等から構成されている。
上流側凹凸ロール62のレッグ弾性部材切断領域形成部62Cは、股下部Cの幅方向中央部となる位置に存するレッグ弾性部材連続体25Sを切断する部位であり、レッグ弾性部材切断領域52を形成することができる。レッグ弾性部材切断領域形成部62Cは、例えば、多数の凸部やカッター刃から構成されている。レッグ弾性部材切断領域形成部62Cによれば、レッグ弾性部材連続体25Sを切断することにより、股下部Cの幅方向中央において幅方向に分離したレッグ弾性部材25,25を得ることができる。
次に、第2接合部41bが形成された中間積層体2Saの、第3シート連続体21Sa側の面に、外層シート連続体21Sbが積層され、これらは、一対の第2ニップロール61’,61’間に通された後、下流側凹凸ロール62’とアンビルロール63’との間に導入される。下流側凹凸ロール62’は、その周面に、前述した第1接合部41aを形成する第1接合部形成部62A’を備えている。アンビルロール63’は下流側凹凸ロール62’の受けロールであり、その周面は平滑面となっている。
下流側凹凸ロール62’の第1接合部形成部62A’には、複合伸縮部4の第1接合部41aに対応して多数のエンボスピン62D’(図11参照)が設けられており、第1接合部形成部62A’によれば、中間積層体2Saにおける複合伸縮部4に対応する領域に、第1接合部41aを形成することができる。エンボスピン62D’は、ヒートエンボスピンでもよく、超音波エンボスピンでもよい。上流側凹凸ロール62のエンボスピン62Dと下流側凹凸ロール62’のエンボスピン62D’とは、各ロールの周方向に同一間隔で配置されており、中間積層体2Saの流れ方向に、第2接合部41b又は第1接合部41aを同一のピッチで形成することができる。しかし、エンボスピン62Dにより形成される第2接合部41bとエンボスピン62D’により形成される第1接合部41aとで、中間積層体2Saの流れ方向における形成位置が、第2接合部41b同士又は第1接合部41b同士のピッチの半ピッチ分ずれており、外包材連続体2Sあるいは弾性伸縮部4に、第2接合部41b及び第1接合部41aが一定のピッチで交互に形成される。
中間積層体2Saを、以上に説明した通り、上流側凹凸ロール62とアンビルロール63との間を通した後、下流側凹凸ロール62’とアンビルロール63’との間を通すことにより、複合伸縮部4、非機能化領域51及びレッグ弾性部材切断領域52が形成された外包材連続体2Sが得られる。
前記実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1は、複合伸縮部4、非機能化領域51及びレッグ弾性部材切断領域52が形成された外包材連続体2Sを用いて、それ以降の各工程を、従来のいわゆる横流れ方式のパンツ型使い捨ておむつの製造方法における各工程と同様に行うことにより、製造することができる。
例えば、図9に示すように、外包材連続体2S上に、吸収性本体連続体3Sを切断して得た吸収性本体3を、それぞれ流れ方向に対して90度回転させた後、本体接合部15(図4参照)により間欠的に接合固定する。吸収性本体3の外包材連続体2Sへの固定は、外包材連続体2Sの伸長状態を維持したままで行う。換言すれば、外包材連続体2Sが複合伸縮部4等の収縮力により縮まないように維持しながら、吸収性本体3を固定する。
次に、押さえ付けシート27の連続体27Sを、吸収性本体3の長手方向両端部を覆うように、おむつ連続体1Sにおける外包材連続体2Sの両側部(外包材2の長手方向両端部となる部分)に合流させる。押さえ付けシート連続体27Sの内面側、それに対向する内層シート連続体22S、吸収性本体3等の所定位置には、予め接着剤を塗工しておく。
また、図9及び図10に示すように、ロータリーカッター、レーザーカッター等により、外包材連続体2Sからレッグ開口部形成用のトリム13Sを除去して、おむつ連続体1Sを得る。
その後、おむつ連続体1Sをその幅方向(使い捨ておむつ1の長手方向)に折り返して2つ折りする。次いで、サイドシール部11,11を、ヒートシール、超音波シール、高周波シール等により形成した後、又はサイドシール部11,11を形成すると同時に、個々のおむつに分断することにより、前記実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1を得ることができる。
図7に示すように、使い捨ておむつ1における、弾性部材42(本実施態様では胴回り弾性部材23、ウエスト弾性部材24が該当する)が収縮することにより、弾性伸縮部4における、内層シート22及び第3シート21bが、それぞれ複数本の小襞43a,43cを形成すると共に、外層シート21bが、それぞれ、それぞれ複数本の大襞43bを形成する。そして、このような襞43を有する弾性伸縮部4によって、胴回りギャザーG1及びウエストギャザーG2が形成される。
吸収性本体3を90度回転して外包材連続体2S上に間欠固定する方法としては、例えば、特開平6−296638号公報に記載の方法を用いることができる。また、吸収性本体3を外包材連続体2Sに固定する本体接合部15(図4参照)は、吸収性本体3及び外包材連続体2Sの何れか一方又は両方に塗工しておくことができる。また、レッグ開口部形成用のトリム13Sの除去は、外包材連続体2Sに吸収性本体3を固定する前に行うこともできる。
次に、本発明のパンツ型使い捨ておむつの他の実施形態について説明する。他の実施形態については、上述した第1実施形態と異なる点を主として説明し、同様の点は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用される。他の実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が奏される。
第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつにおいては、複合伸縮部4の構成が、第1実施形態と異なる。
第2実施形態における複合伸縮部4は、第1接合部41a及び第2接合部41bが、全体として、千鳥状に配列されている(図示せず)。つまり、複合伸縮部4の伸縮方向の直交方向(Y方向)に複数の第1接合部41aが直列してなる接合部列とそれに隣接する第2接合部41bの接合部列とで、接合部41の位置が半ピッチ(P1/2)ずれた配列パターンとすることができる。詳述すると、接合部41は、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)及びそれに直交する方向(Y方向)にそれぞれ列をなす(シール線をなす)ように形成されており、該直交する方向(Y方向)の列を構成する接合部41は弾性部材2本毎に1個形成されている。
複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)の列とそれに隣接する列との間には、接合部41が存在しない領域が、複合伸縮部4の両端部44間に亘って連続的に形成されており、その領域に弾性部材42が非接合状態で配されている。その結果、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)において相隣接する接合部41,41間に、それぞれ2本の襞43が形成される。
以上、本発明をその好ましい実施形態又は実施態様に基づき説明したが、本発明は前記実施形態又は実施態様に制限されるものではない。例えば、複合伸縮部4の構成は、図6及び図7に示す複合伸縮部4の構成に制限されない。また、第2実施形態のものにも制限されない。
例えば、複合伸縮部4を、胴回りギャザーG1、ウエストギャザーG2以外のギャザーにも適用することができる。
胴回りギャザーG1を形成する複合伸縮部4は、吸収性本体3よりも幅方向外方の領域のみに設けてもよい。
前記実施形態のパンツ型使い捨ておむつにおいては、外包材2は、同形の外層シート21b、第3シート21a及び内層シート22の積層体から形成されているが、外包材2は、外包材2と同形の第3シート21aと、腹側部A及び背側部Bのみに存在し且つ股下部Cに存在しない分離形状(図示せず)の内層シート22との積層体から形成されていてもよい。この構成の外包材2は、股下部Cが外層シート21b及び第3シート21aから形成されることになる。
前記実施形態における複合伸縮部4における襞43は、複合伸縮部4の伸縮方向に直交する方向(Y方向)の両端に位置する2本の弾性部材42間に亘って連続しているが、複合伸縮部4の前記Y方向の端部近傍に位置する弾性部材42は、第3シート21a及び内層シート22に接合された状態で存在していてもよい。ただし、弾性部材42の総数のうちの少なくとも3本、好ましくは半分、特に好ましくは70%以上の弾性部材42に亘って襞43が連続していることが好ましい。また、両シート21a,22に接合された弾性部材42の端部が、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)の端部44よりも内側に存在していてもよい。
前記実施形態においては、大襞1個に対し、小襞2個の割合で形成されているが、大襞1個に対し、小襞が1個の割合で形成されていても良いし、大襞1個に対して小襞が3個以上(例えば3〜10個)形成されていても良い。
複合伸縮部4における弾性部材42の本数は、複合伸縮部4の寸法や用途に応じて適宜に決定し得るが、例えば5〜30本とすることができる。また、接合部41は、熱融着以外にも、超音波接合、ホットメルト型接着剤等の接着剤による接合によって形成することができる。
また、接合部41の配列パターンは適宜変更することができる。接合部41の形状は、矩形状、長円状、円状、菱形状等の適宜の形状とすることができる。
また、本発明の吸収性物品は、使い捨ておむつの他、ショーツ型生理用ナプキン等であっても良い。使い捨ておむつは、パンツ型の使い捨ておむつに代えて、外包材の背側部における両側縁部にファスニングテープを有する展開型の使い捨ておむつであっても良い。展開型の使い捨ておむつは、通常、腹側部の外面に、ファスニングテープを止着するランディングテープを有し、ファスニングテープをランディングテープに止着して着用者の固定して用いる。
また、本発明における外包材及び複合伸縮部は、外層シートと内層シートとの間に、上述した第3シートのような他のシートを有しないものであっても良い。
また、本発明における外包材及び複合伸縮部は、外層シートに形成された襞が内層シートに形成された襞より小さいものであっても良い。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつを示す斜視図である。 図2は、図1に示す使い捨ておむつの展開し、伸長した状態を示す平面図である。 図3は、図2に示す使い捨ておむつの分解斜視図である。 図4は、図2のIV−IV線断面図である。 図5は、図1に示す使い捨ておむつにおける吸収性コアを示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)に示すB−B断面図、(c)は(a)に示すC−C断面図である。 図6は、複合伸縮部を一部破断して示す斜視図である。 図7は、複合伸縮部を伸長状態で示す平面図である。 図8は、複合伸縮部の別の縦断面の部分拡大図で、(a)は伸長状態を示す図、(b)は収縮し、襞が形成された状態を示す図である。 図9は、本発明のパンツ型使い捨ておむつの製造方法の一実施態様の全容を示す斜視図である。 図10は、本実施態様の製造方法のうち、複合伸縮部、非機能化領域及びレッグ弾性部材切断領域を形成する工程を中心として示す概念図である。 図11は、本実施態様の製造方法のうち、複合伸縮部を形成する工程を中心として示す概念図である。
符号の説明
1 パンツ型使い捨ておむつ
11 サイドシール部
12 ウエスト開口部
13 レッグ開口部
2 外包材
21a 第3シート
21b 外層シート
22 内層シート
23 胴回り弾性部材
24 ウエスト弾性部材
25 レッグ弾性部材
26 前股間弾性部材
27 押さえ付けシート
28 股下部弾性部材
3 吸収性本体
32 表面シート
33 裏面シート
34 吸収性コア
35 側方カフス
36 側方カフス弾性部材
37 側方カフス形成用シート
4 複合伸縮部
41a 第1接合部(接合部)
41b 第2接合部
42 弾性部材
43 襞
43a 小襞(内層シートによって形成された襞)
43c 小襞(第3シートによって形成された襞)
43b 大襞(外層シートによって形成された襞)
44 端部
51 非機能化領域
52 レッグ弾性部材切断領域
61 ニップロール
62 上流側凹凸ロール
62’ 下流側凹凸ロール
62A 第2接合部形成部
62A’ 第1接合部形成部
62B 非機能化領域形成部
62C レッグ弾性部材切断領域形成部
63,63’ アンビルロール
64 接着剤塗工装置
65 揺動ガイド
62D,62D’ エンボスピン
G1 胴回りギャザー
G2 ウエストギャザー
G3 レッグギャザー
G4 前股間ギャザー
1S おむつ連続体
13S トリム
2S 外包材連続体
21S 外層シート連続体
22S 内層シート連続体
3S 吸収性本体連続体
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
D 胴回り部
E 前股間部

Claims (8)

  1. 吸収性コアを含む吸収性本体と吸収性本体の非肌当接面側に接合された外包材とを備え、外包材は長手方向に腹側部、股下部及び背側部に区分されている吸収性物品であって、
    外包材は、外層シート、内層シート、外層シートと内層シートとの間に配された第3シート、及び内層シートと第3シートとの間に配設された複数本の弾性部材を有しており、 外包材は、複合伸縮部によってギャザーが形成されており、
    前記複合伸縮部は、外層シートと内層シートとが、該複合伸縮部の伸縮方向及びその直交方向の両方向に分散した多数の接合部において互いに接合され、前記弾性部材が該接合部を通らないように配されると共に該弾性部材の両端部が外層シート及び内層シート間に固定され、外層シート及び内層シートそれぞれが、各々複数本の弾性部材に亘って連続して延びる複数本の襞を形成しており、
    外層シートに形成された襞と内層シートに形成された襞の大きさが異なり、
    前記複合伸縮部の伸縮方向における、外層シートと内層シートとが接合された前記接合部同士間に、内層シートと第3シートとが接合された第2接合部が、該伸縮方向の直交方向に分散した状態に形成されており、前記弾性部材が、外層シートと内層シートとが接合された前記接合部及び第2接合部を通らないように配されている吸収性物品。
  2. 外層シートに形成された襞が、内層シートに形成された襞より大きい請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記複合伸縮部が、少なくとも腹側部及び/又は背側部における胴回り部に、着用者の胴回り方向に伸縮するように形成されている、請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 外層シートと内層シートとが接合された前記接合部において、外層シートと内層シートとが、これら両シート間に第3シートを挟んだ状態に接合されている、請求項1〜3の何れか1項記載の吸収性物品。
  5. 第3シートは、複数本の弾性部材に亘って連続して延びる複数本の小襞を形成している請求項1〜4の何れか1項記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収性物品は、パンツ型使い捨ておむつであり、前記外包材における腹側部及び背側部の両側縁部同士が接合されて、一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されている、請求項1〜の何れか1項記載の吸収性物品。
  7. 吸収性本体は、外包材の腹側部から背側部に跨って配設されており、
    外包材の腹側部及び/又は背側部の胴回り部における、吸収性本体の側縁部近傍とサイドシール部との間に、前記複合伸縮部からなる胴回りギャザーを有し、該胴回り部における、該吸収性本体の側縁部近傍同士の間には、前記複合伸縮部からなる胴回りギャザーが形成されていない、請求項記載の吸収性物品。
  8. 前記吸収性物品は、前記外包材の背側部における両側縁部にファスニングテープを有する展開型の使い捨ておむつである、請求項1〜の何れか1項記載の吸収性物品。
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