JP2011177285A5 - - Google Patents

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パンツタイプ使い捨ておむつ
本発明は、レッグ開口部分が柔軟性を有する外装シートを有するパンツタイプ使い捨ておむつに関する。
パンツタイプ使い捨ておむつは、前身頃及び後身頃を有する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前記外装シートの前身頃と後身頃とが両側部において接合されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されているものである。
パンツタイプ使い捨ておむつにおいては、身体へのフィット性を向上させるために、外装シートに、種々の弾性部材を伸長状態で固定することが行われており(例えば特許文献1〜6参照)、中でも、ウエスト部弾性部材、腰回り弾性部材及び脚回り弾性部材を備えているもの(特許文献6記載に代表される)は、比較的に身体に対するフィット性が高いものとなっている。ここに、ウエスト部弾性部材は、ウエスト開口部の縁部に、縦方向に間隔を空けて幅方向に沿って複数本平行に配置されているものである。また、腰回り弾性部材は、ウエスト部弾性部材よりも前後方向中央部側の領域に、縦方向に間隔を空けて幅方向に沿って配置されているものである。さらに、脚回り弾性部材は、前身頃及び後身頃の少なくとも一方の両側部から、幅方向中央に向かうにつれて反対の身頃側へ向かうように湾曲しつつ延在するものである。
特開平7−265357号公報 特開平7−299094号公報 特開平11−36103号公報 特開2001−258931号公報 特開2001−204762号公報 特開2006−043415号公報
しかし、フィット性を向上させるために、脚回り弾性部材を多数設けると、弾性部材を固定するための接着剤の塗布量が多くなることにより外装シートが硬質になり、装着感を悪化させるという問題点があった。
そこで本発明の主たる課題は、外装シートにおけるフィット性を弾性部材により十分に確保しながらも、柔軟性に富むようにすることにある。
<請求項1記載の発明>
前身頃及び後身頃を有する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前記外装シートの前身頃と後身頃とが両側部において接合されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記外装シートにおける前身頃及び後身頃の少なくとも一方では;
ウエスト開口部の縁部に、幅方向に沿って延在する細長状のウエスト部弾性部材が縦方向に間隔を空けて複数本接着され、
前記ウエスト部弾性部材よりも前後方向中央部側の領域に、幅方向に沿って延在する細長状の腰回り弾性部材が縦方向に間隔を空けて複数本接着され、
両側部から幅方向中央に向かうにつれて反対の身頃側へ向かうように延在する脚回り弾性部材が接着されており、
この脚回り弾性部材は、前記外装シートに接着された一対の接着部分により挟まれた、外装シートに接着されない直線状の非接着部分を複数有する、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
脚回り弾性部材は、外装シート上に湾曲又は屈曲させた状態で固定する必要があるため、ノードソン社のシュアラップノズル等のように、弾性部材に接着剤を塗布して外装シート上に固定する構成とするのには適していない。そのため、外装シートにスパイラル等の所定のパターンで接着剤を塗布し、そこへ脚回り弾性部材を配置する方法がとられてきた。その結果、弾性部材の接着に不要な部分まで接着剤が塗布され、当該塗布部分の外装シートの柔軟性が損なわれる、という問題があった。
本発明は、脚回り弾性部材の配置パターンに湾曲又は屈曲しない直線状の部分を導入し、その部分については、脚回り弾性部材固定のための接着剤を付与せず、非接着の自由部分とし、その両側は接着部分とする点に特徴を有する。このような構成とすることで、脚回り弾性部材を所定のパターンで確実に固定しつつ、脚回り弾性部材固定用の接着剤の塗布量を顕著に低限することが可能となり、従来よりも外装シートの柔軟性を損ねずに済むものである。
本発明において「直線状」の弾性部材とは、弾性部材がおむつの展開状態において直線状となることを示しており、着用時、包装時等においても直線状になることを要するものではない。
<請求項2記載の発明>
前記脚回り弾性部材の複数の非接着部分の少なくとも一部において、両側の接着部分の少なくとも一方が、幅方向に沿って連続する所定幅のパターンで塗布された接着剤で前記外装シートに接着されている、
請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
脚回り弾性部材に直線状の非接着部分を設けるに当たり、非接着部分の少なくとも一方側に、湾曲又は屈曲のきつい部分や、脚回り弾性部材の端部が位置している場合は、当該部分については、幅方向に沿って連続する所定幅のパターンで塗布された接着剤で脚回り弾性部材を接着固定し、湾曲形状の保持、或いは脚回り弾性部材の端部の引き込み防止を図ることが好ましい。脚回り弾性部材の端部の固定が不十分であると、幅方向中央側への弾性部材の引き込みが生じるおそれがある。
<請求項3記載の発明>
前記腰回り弾性部材を有する縦方向範囲と、前記脚回り弾性部材を有する縦方向範囲とが一部又は全部重複しており、
前記脚回り弾性部材の非接着部分の両側の接着部分の少なくとも一方が、前記腰回り弾性部材と前記脚回り弾性部材の交差する部分において、前記腰回り弾性部材とともに前記脚回り弾性部材が前記外装シートに接着された部分である、
請求項1又は2に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
腰回り弾性部材は、幅方向に沿って外装シート上に固定されるため、弾性部材に接着剤を塗布して外装シート上に固定する方法を採用することができる。この方法を使用することにより、塗布される接着剤の量は少量に抑えられ、接着剤の不要な部分にまで接着剤が塗布されることがないため、外装シートの柔軟性を保つことができる。
脚回り弾性部材と腰回り弾性部材は、各々の機能を充分に発揮させるためには、ある程度せまい間隔である程度多く設けることが必要であり、またその場合、脚回り弾性部材と腰回り弾性部材が交差する部分が生じ得る。
本発明は、当該交差部分において、腰回り弾性部材に塗布された接着剤を利用して、脚回り弾性部材をも外装シート上に固定する構成を有する。このような構成とすることで、脚回り弾性部材の、少なくとも腰回り弾性部材との交差を多数有する部分においては、外装シートに直接接着剤を塗布することなく固定することが可能となる。そのため、従来よりも外装シートの柔軟性を顕著に向上させることができるものである。
<請求項4記載の発明>
前記脚回り弾性部材は、おむつにおける幅方向中央部、側端部、及びこれらの間に位置し、幅方向中央部及び側端部から離間する中間部では、幅方向に沿って連続する所定幅のパターンで塗布された接着剤で前記外装シートに接着されるとともに、前記側端部と前記中間部との間、及び前記幅方向中央部と前記中間部との間の離間部分に、前記直線状の非接着部分が設けられている、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
脚回り弾性部材がきつく湾曲又は屈曲する部位は、幅方向中央部と、幅方向中央部と側端部との中間部であると、脚回りに対するフィット性の点で好ましい。また、前述したとおり、脚回り弾性部材の端部の固定が不十分であると、幅方向中央側への弾性部材の引き込みが生じるおそれがある。よって、本項記載のように、接着部分及び非接着部分を設けることによって、外装シートへの接着材塗布量を極力低減しつつ、脚回り弾性部材を所定のパターンで確実に固定することが可能となる。
<請求項5記載の発明>
前記腰回り弾性部材を有する縦方向範囲と、前記脚回り弾性部材を有する縦方向範囲とが一部又は全部重複しており、
前記脚回り弾性部材は、おむつの両側端部及びこれらの間の幅方向中間部分のうち、両側端部のみ、幅方向に沿って連続する所定幅のパターンで塗布された接着剤で前記外装シートに接着され、幅方向中間部では、前記腰回り弾性部材と交差する部分のみで前記腰回り弾性部材とともに前記外装シートに接着されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
脚回り弾性部材の接着を、両側端部と、腰回り弾性部材に対する交差部分に限定することにより、従来と比べて、外装シートの接着剤塗布量を顕著に低減することができ、外装シートの柔軟性を顕著に向上することができる。
以上のとおり、本発明によれば、外装シートにおけるフィット性が弾性部材により十分に確保されつつも、柔軟性に富むようになる、等の利点がもたらされる。
展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの平面図(内面側)である。 展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの平面図(外面側)である。 展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの要部平面図である。 図1のC−C断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの装着状態の斜視図である。 脚回り弾性部材配置と接着剤塗布パターンの第1の実施形態を示す平面図である。 脚回り弾性部材配置と接着剤塗布パターンの第2の実施形態を示す平面図である。 脚回り弾性部材配置と接着剤塗布パターンの第3の実施形態を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ詳説する。
図1〜図7は実施形態のパンツタイプ使い捨ておむつ1を示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ1(以下、単におむつともいう。)は、前身頃F及び後身頃Bを有する外装シート20と、この外装シート20の内面に固定され一体化された内装体10とを有しており、内装体10は液透過性表面シート11と液不透過性裏面側シート12との間に吸収体13が介在されてなるものである。製造に際しては、外装シート20の内面(上面)に対して内装体10の裏面がホットメルト接着剤Gなどの接合手段によって固定された後に、内装体10及び外装シート20が前身頃F及び後身頃Bの境界である縦方向(前後方向)中央で折り畳まれ、その両側部が相互に熱溶着又はホットメルト接着剤などによって接合されることによって、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつとなる。
(外装シートの構造例)
外装シート20は、図4〜図6にも示されるように、それぞれ上層不織布20A及び下層不織布20B(つまり、この形態では下層不織布が最外側不織布となる)からなる2層構造の不織布シートとされ、上層不織布20Aと下層不織布20Bとの間、及び下層不織布20Bをウエスト開口縁で内面側に折り返してなる折り返し部分20Cの不織布間に各種弾性部材が配設され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部に夫々脚部開口を形成するために形成された凹状の脚回りライン29により、全体として擬似砂時計形状をなしている。
特に、図示形態の外装シート20においては、弾性部材として、図1〜図3に示される展開形状において、ウエスト開口部近傍23に配置されたウエスト部弾性部材24,24…と、前身頃F及び後身頃Bに、縦方向に間隔をおいて幅方向に沿って配置された複数の腰回り弾性部材25,25…とを有するとともに、前身頃F及び後身頃Bのそれぞれにおいて、腰回り弾性部材群25,25…とは別に、前身頃Fと後身頃Bとを接合する両側部接合縁から幅方向中央に向かうにつれて反対の身頃側へ向かうように湾曲しつつ、内装体10の両側部と重なる部位まで(又は両側部の近傍まで等、必ずしも重ならなくても良い)延在するとともに、互いに交差することなく間隔をおいて配置された複数本の脚回り弾性部材26…、28…を備えている。なお、本外装シート20では、脚回りライン29に沿って実質的に連続する、所謂脚回り弾性部材は設けられていない。
ウエスト部弾性部材24,24…は、前身頃Fと後身頃Bとが接合された側部接合縁21、22の範囲の内、ウエスト開口縁近傍に上下方向に間隔をおいて配設された複数条の糸ゴム状弾性部材であり、身体のウエスト部回りを締め付けるように伸縮力を与えることによりおむつを身体に装着するためのものである。このウエスト部弾性部材24は、図示例では糸ゴムを用いたが、例えばテープ状の伸縮部材を用いてもよい。また、図示形態のウエスト部弾性部材24,24…は、ウエスト部における下層不織布20Bの折り返し部分20Cの不織布間に挟持されているが、上層不織布20Aと下層不織布20Bとの間に挟持しても良い。
腰回り弾性部材25,25…は、側部接合縁21、22の内、概ね上部から下部までの範囲に亘り、上下方向に間隔をおいて幅方向に沿って配設された糸ゴム状の弾性部材であり、前身頃F及び後身頃Bの腰回り部分に夫々幅方向の伸縮力を与え、おむつを身体に密着させるためのものである。なお、ウエスト部弾性部材24、24…と腰回り弾性部材25,25…との境界は必ずしも明確でなくてよい。例えば、前身頃F及び後身頃Bに上下方向に間隔をおいて幅方向に配置された弾性部材の内、数は特定できなくても、上部側の何本かがウエスト部弾性部材として機能し、残りの弾性部材が腰回り弾性部材として機能していればよい。
後身頃Bにおいて、腰回り弾性部材25,25…とは別に配設された背側脚回り弾性部材26,26…は、その長手方向中間に縦方向との鋭角側交差角θ(以下、縦方向交差角ともいう)が最小となる最小点を有するとともに、この最小点から幅方向両側に向かうにつれて縦方向交差角θが0度〜90度の範囲内で増加する湾曲線又は屈曲線であって、且つおむつを展開した状態で内装体の両側部と重なる領域内に縦方向交差角θが60度以下となる交差部分70を有する所定の曲線に沿って配置されているものである。背側脚回り弾性部材26は、一本であっても良いが複数本であるのが好ましく、図示例では5本の糸ゴム状弾性部材であり、これら背側脚回り弾性部材26,26…は互いに交差することなく、間隔をおいて配置されている。この背側脚回り弾性部材群26,26…は、2,3本程度の弾性伸縮部材を間隔を密にして実質的に一束として配置されるのではなく、所定の伸縮ゾーンを形成するように3〜20mm、好ましくは6〜16mm程度の間隔を空けて、3本以上、好ましくは5本以上配置されるのが望ましい。
外装シート20の前身頃Fにおいて、腰回り弾性部材群25,25…とは別に配設された腹側脚回り弾性部材28,28…も、その長手方向中間に縦方向との縦方向交差角θが最小となる最小点を有するとともに、この最小点から幅方向両側に向かうにつれて縦方向交差角θが0度〜90度の範囲内で増加する湾曲線又は屈曲線であって、且つおむつを展開した状態で内装体の両側部と重なる領域内に縦方向交差角θが60度以下となる交差部分70を有する所定の曲線に沿って配置されている。腹側脚回り弾性部材28,28…は、一本であっても良いが複数本であるのが好ましく、図示例では5本の糸状弾性部材であり、これら腹側脚回り弾性部材28,28…は、互いに交差することなく、間隔をおいて配置されている。この腹側脚回り弾性部材群28,28…も、2,3本程度の弾性伸縮部材を間隔を密にして実質的に一束として配置されるのではなく、所定の伸縮ゾーンを形成するように3〜20mm、好ましくは6〜16mm程度の間隔を空けて、3本以上、好ましくは5本以上配置されるのが望ましい。
なお、図示例では、前身頃F及び後身頃Bに配置された腰回り弾性部材25,25…及び脚回り弾性部材26…、28…は、内装体10を横切る部分には設けられておらず、当該部分が非伸縮領域とされている。このように、弾性部材を有しない又は設けられていない形態には、弾性部材が存在しない形態の他、弾性部材は存在するが収縮力が作用しない程度に細かく切断させている形態も含まれる。例えば、後者の例としては、腰回り弾性部材25,25…及び脚回り弾性部材26…、28…を、一方側の側部接合縁22から内装体10を横切って他方(反対)側の側部接合縁22まで連続的に設けた後に、内装体10を横切る部分の一部又は全部を切断し、不連続とする一般的な形態が含まれる。弾性部材を内装体10と重なる部分で不連続とすることにより、内装体(特に吸収体13)の幅方向の縮こまりをより防止することができる。もちろん、腰回り弾性部材25,25…及び脚回り弾性部材26…、28…を、内装体10を横切って連続的に配置することもできる。
上述した外装シート20は、例えば特開平4−28363号公報や、特開平11−332913号公報記載の技術により製造することができる。また、脚回り弾性部材26…、28…を内装体10上で切断し不連続化するには、特開2002−35029号公報、特開2002−178428号公報及び特開2002−273808号公報に記載される切断方法が好適に採用される。
図示例とは異なり、脚回り弾性部材を、前身頃F及び後身頃Bのいずれか一方にのみ設けるだけでも良い。また、脚回り弾性部材26…、28…を、前身頃F及び後身頃Bの両方に設ける場合、前身頃F側に配置された脚回り弾性部材の群の一部又は全部と、後身頃B側に配置された脚回り弾性部材26の群の一部又は全部とが交差する形態(図示せず)も採用できるが、図示例のように、前身頃F側に配置された脚回り弾性部材28の群と、後身頃B側に配置された脚回り弾性部材Bの群とは互いに交差することなく前後方向中間部、特に前身頃Fに若干偏った位置で縦方向に離間している形態が好適であり、その縦方向離間範囲90における最小縦方向離間距離は10〜15mm程度とし、この部分に後述する広幅の固定領域を設けるのが好ましい。
(外装シート20の柔軟化に関する形態)
図8は、脚回り弾性部材の配置及び接着剤塗布部分の第1の実施形態を示す平面図である。B1,B2は製造工程におけるホットメルト接着剤の塗布部位を示しており、脚回り弾性部材26…、28…は二点鎖線で示されるように内装体10を横切る部分の切断前の状態を示している。ウエスト部弾性部材24及び腰回り弾性部材25…を両シート層20A,20Bに固定するための接着剤B1は、実質的に各弾性部材24,25の配置部位及びその近傍にのみ塗布されている。このような接着剤の塗布は、外周面に接着剤を塗布した弾性部材24,25を両シート層20A,20Bで挟むことにより実現することができ、そのような弾性部材24,25の外周面への接着剤の塗布はノードソン社のシュアラップノズルにより行うことができる。
一方、脚回り弾性部材26…、28…を両シート層20A,20Bに固定するための接着剤は、脚回り弾性部材26…、28…の湾曲方向に沿って階段状に並設された矩形の接着剤塗布部分B2に塗布される。接着剤塗布部B2は、所定の位置に外装シート20A及び/又は20Bに接着剤が直接塗布することにより形成され、両シートで脚回り弾性部材26…、28…を挟むことによりこれを固定する。接着剤塗布部B2は、幅方向に沿って所定の幅で連続して配される。接着剤塗布部B2は、前述の階段状部分のみでなく、脚回り弾性部材の幅方向中央部にも配置されると、切断部及び切断部近傍の脚回り弾性部材26…、28…の形状を固定できるため好ましい(中央接着部f1)。接着剤塗布部B2は、幅方向に沿って所定の幅で連続して配される。
接着部B1,B2いずれにおいても、接着剤は隙間なく塗布されるのではなく、スパイラル等の所定のパターンで塗布されるため、接着部分の弾性部材の弾性伸縮力は保持される。
接着剤塗布部分B2は、脚回り弾性部材全体を固定するよう配置されるのではなく、幅方向に離間する離間部分を有し、間欠的に弾性部材を固定する。幅方向中央部の接着部位f1と側端部の中間に中間接着部f2を設け、f1とf2の間に離間部分d2を、f2と側端部の間に離間部分d1を設ける。脚回り弾性部材は引っ張られた状態で接着されるため、離間部分d1,d2において、脚回り弾性部材は接着部分に両端を固定された直線状の構造となる。離間部分d1,d2は、それぞれ着用者の腸骨、そけい部があたる部分であるため、この部位の接着剤塗布量を極力減らして、柔軟性を損なわない構成とすることで、着用感を向上させることが可能となる。図示例においてはB2の離間部分は前見頃F、後見頃Bにそれぞれ4箇所設けているが、脚回り弾性部材のパターンを保持できるかぎり、離間部分の数を増やしてもよい。
脚回り弾性部材の両側端部は、前身頃F及び後見頃Bが相互に熱溶着又はホットメルト接着剤などによって接合される際に、同時に当該接合部位に固定される。しかし、側端部の切断と接合は同時に行われるため、接合強度が充分でないと、切断と同時に離間部分d1の脚回り弾性部材が幅方向中央側へ引き込まれるおそれがある。そのため、両側端部にも接着剤塗布部位B2を設けることが好ましい(側端接着部f3)。
接着剤塗布部分B2は、離間部分d1,d2領域以外においても、脚回り弾性部材26…、28…の配置部分及びその縦横各所定距離aが一定以内となるような領域のみとするのが好ましい。各所定距離aは、25mm以下、より好ましくは10mm以下、特に好ましくは5mm以下とするのが望ましい。さらに、B1,B2以外にシート層20A,20B間に接着剤を使用しないのが好ましい。このように、接着剤塗布部分を可能な限り低減することにより、接着剤による硬質化を抑制することができる。
上述のように、接着剤塗布部分B2を階段状としたり、幅方向に離間部分を設けたりする具体的な方法としては、シート層20A,20Bの横方向(おむつの幅方向)がラインMD方向(流れ方向)に沿う通常の形態では、塗布工程において、ラインCD方向(MD方向と交差する方向)に複数のスロット塗布ノズルを並設し、各ノズルから独立的かつ間欠的に接着剤を塗布する方法を好適に使用することができる。
図示例においては、腰回り弾性部材25…を有する縦方向範囲と脚回り弾性部材26…、28…を有する縦方向範囲31とが一部重複しているが、本形態においては、当該重複部分30がない構造としてもよい。重複部分30がある場合、脚回り弾性部材26…、28…は、接着剤塗布部分B2に加え、腰回り弾性部材25との交差部分において、腰回り弾性部材25の外周面に塗布された接着剤B1によって外装シート上に接着されてもよい。
(外装シート20の柔軟化に関する他の実施形態)
図9に、脚回り弾性部材の配置及び接着剤塗布部分の第2の実施形態の展開図を示す。図示例において、腰回り弾性部材25…はほぼ同間隔に縦方向全体に接着されているが、部位により弾性部材25間の間隔を適宜変更してもよい。
本形態において、脚回り弾性部材26…、28…を有する縦方向範囲31は、腰回り弾性部25を有する縦方向範囲と全て重なる構造とする。脚回り弾性部材26…、28…は、幅方向側端部を除き、腰回り弾性部材25…の外周面に塗布された接着剤B1によってシート層20A,20Bに接着される。接着剤B1は腰回り弾性部材25の配置部位及びその近傍にのみ塗布されているため、脚回り弾性部材は26…、28…は、腰回り弾性部材25と交差する部分においてシートに接着される。脚回り弾性部材26…、28…のB1による接着部間において直線状となる。
本形態においても、脚回り弾性部材側端部の幅方向中央側への引き込みを防止するため、両側端部にも接着剤塗布部位B2を設けることが好ましい(側端接着部f3)。
図10に示すように、縦方向中央部分に腰回り弾性部材を配置せず、縦方向中央かつ幅方向中央部に接着剤塗布部B2を設ける形態としてもよい。
(内装体の構造例)
内装体10は、図5〜図7に示すように、不織布などからなる液透過性表面シート11と、ポリエチレン等からなる液不透過性裏面側シート12との間に、吸収体13を介在させた構造を有しており、表面シート11を透過した***液を吸収保持するものである。
吸収体13の表面側(肌当接面側)を覆う液透過性表面シート11としては、有孔又は無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。液透過性表面シート11に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。液透過性表面シート11は、吸収体13の側縁部を巻き込んで吸収体13の裏面側まで延在している。
吸収体13の裏面側(非肌当接面側)を覆う液不透過性裏面側シート12は、ポリエチレン又はポリプロピレンなどの液不透過性プラスチックシートが用いられるが、近年はムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸又は二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
吸収体13としては、公知のもの、例えばパルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができ、図示例では平面形状を略方形状として成形されたものが使用され、その幅寸法は股間部への当たりによって着用者にゴワ付き感を与えない寸法幅となっている。この吸収体13は、形状及びポリマー保持等のため、必要に応じてクレープ紙等の、液透過性及び液保持性を有する包装シート14によって包装することができる。吸収体13の形状は、図示形態のように長方形状とする他、背側及び腹側に対して股間部の幅が狭い砂時計形状(括れ形状)とすることもできる。
内装体10の両側部には脚回りにフィットする立体ギャザーBSが形成されているのが好ましい。この立体ギャザーBSはギャザー不織布15により形成される、ギャザー不織布としては、図6及び図7に示されるように、折返しによって二重シートとした不織布が好適に用いられ、液透過性表面シート11によって巻き込まれた吸収体13の側縁部をさらにその上側から巻き込んで吸収体13の裏面側まで延在して接着されている。より具体的には、ギャザー不織布15は、おむつ1の長手方向中間部では、立体ギャザーBS形成部分を残し、幅方向中間部から吸収体13の裏面側に亘る範囲がホットメルト接着剤等によって接着され、また長手方向前後端部では、幅方向中間部から一方側端縁までの区間が吸収体13の裏面側に亘る範囲で接着されるとともに、立体ギャザーBSを形成する部分を吸収体13の上面部にて折り畳むようにしながらホットメルト接着剤等により接着している。
二重シート不織布によって形成されたギャザー不織布15の内部には、起立先端側部分に複数本の糸状弾性伸縮部材16、16…が配設されている。糸状弾性伸縮部材16、16…は、製品状態において図6に二点鎖線で示すように、弾性伸縮力により吸収体側縁部より突出する不織布部分を起立させて立体ギャザーBSを形成するためのものである。
液不透過性裏面側シート12は、二重シート状のギャザー不織布15の内部まで進入し、図6に示されるように、立体ギャザーBSの下端側において防漏壁を構成するようになっている。この液不透過性裏面側シート12としては、排便や尿などの褐色が出ないように不透明のものを用いるのが望ましい。不透明化としては、プラスチック中に、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ホワイトカーボン、クレイ、タルク、硫酸バリウムなどの顔料や充填材を内添してフィルム化したものが好適に使用される。
糸状弾性伸縮部材16としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。また、外側から見え難くするため、太さは925dtex以下、テンションは150〜350%、間隔は7.0mm以下として配設するのがよい。なお、糸状弾性伸縮部材に代えて、ある程度の幅を有するテープ状弾性伸縮部材を用いるようにしてもよい。
前述のギャザー不織布15を構成する素材繊維も液透過性表面シート11と同様に、ポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特にはムレを防止するために坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。さらにギャザー不織布15については、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止しかつ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましい。
(内装体と外装シートとの固定)
内装体10と外装シート20との固定は特徴的な構造となっている。図3に示すように、おむつを展開した状態で、脚回り弾性部材26…、28…と縦方向との鋭角側交差角θが60度以下となる交差部分70(図3で二点鎖線で囲まれた点模様部分)のうち80%以上の縦方向範囲(図示例では全縦方向範囲)では、外装シート20と内装体10とが非固定とされ、これ以外の部分80,81,82において外装シート20と内装体10とがホットメルト接着剤等の接合手段により固定されている。これにより、脚回り弾性部材26…、28…の収縮力が内装体10の側部に殆ど又は全く加わらなくなり、その結果、脚回り弾性部材26…、28…と内装体10の両側部とが重なる領域においてもおむつの厚み及び硬さが周囲と同程度となり、内装体10の内面に横皺も発生し難くなる。なお、交差部分70のうち80%以上の縦方向範囲が固定部となる限り、図示例のように全体にわたり連続的に固定する形態だけでなく、交差部分のうちの一部を非固定としたり、また交差部分内で間欠的に固定したりすることも可能である。
他方、上述のように、交差部分70を含む範囲に非固定領域71を設けると、交差部分70と同じ縦方向範囲では、外装シート20と内装体10との固定領域が少なくならざるを得ない。よって、おむつを展開した状態で、縦方向の位置が交差部分70と同じ範囲では、交差部分70の幅方向中央側に、弾性部材を有しない非伸縮領域を設けるとともにその部分を外装シート20と内装体10との固定領域80とし、縦方向の位置が交差部分70のウエスト側の範囲では、交差部分70の幅方向中央側縁よりも幅方向外側から交差部分70の幅方向中央側にかけて、弾性部材を有しない非伸縮領域を設けるとともにその部分を外装シート20と内装体10との固定領域81とするのが望ましい。具体的には、図示例のように、外装シート20と内装体10との固定幅を、交差部分70と同じ縦方向範囲では幅方向両側の交差部分70間の間隔以下とし、交差部分70のウエスト側ではそれよりも広くする(図示例のように段階的に拡大しても良いし、連続的に拡大しても良い)ことを提案する。これにより、内装体10の固定がより強固となる。
また、前身頃F及び後身頃Bにそれぞれ脚回り弾性部材26…、28…を配置するとともに、前後の脚回り弾性部材26…、28…を互いに交差させずに縦方向離間範囲90を確保するとともに、この縦方向離間範囲90においても、交差部分70の幅方向中央側縁よりも幅方向外側から交差部分70の幅方向中央側にかけて、弾性部材を有しない非伸縮領域を設けるとともにその部分を外装シート20と内装体10との固定領域82とし、縦方向離間範囲90における固定幅を、交差部分70と同じ縦方向範囲における固定幅よりも広くすることも提案される。これにより、内装体10の固定をより一層強固にすることができる。
(前後押えシート)
図1及び図4にも示されるように、外装シート20の内面上に取り付けられた内装体10の前後端部をカバーし、且つ内装体10の前後縁からの漏れを防ぐために、前後押えシート50,60が設けられている。図示形態について更に詳細に説明すると、前押えシート50は、前身頃F内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の前端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在しており、後押えシート60は、後身頃B内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の後端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在している。前後押えシート50,60の股下側縁部に幅方向の全体にわたり(中央部のみでも良い)若干の非接着部分を設けると、接着剤が食み出ないだけでなく、この部分を表面シートから若干浮かせて防漏壁として機能させることができる。
図示形態のように、前後押えシート50,60を別体として取り付けると、素材選択の自由度が高くなる利点があるものの、資材や製造工程が増加する等のデメリットもある。そのため、外装シート20をおむつ1内面に折り返してなる折り返し部分20Cを、吸収パッド200と重なる部分まで延在させて、前述の押えシート50,60と同等の部分を形成することもできる。
(外装シートを構成する不織布ついて)
外装シート20を構成する不織布のうち、少なくとも最も外側に位置する不織布20Bとして、捻れ度が3.8gf・cm/cm以下のものが好適である。外装シート20を構成する不織布全て、つまり最も外側に位置しない他の不織布20A、50,60についても最外側不織布20Bと同様の不織布を採用するのが望ましい(以下同じ。)。このように、捻れ度が十分に低い不織布を用いると、おむつ全体としてのしなやかさが顕著に増加し、その結果、ゴワゴワした装着感や、肌との擦れによりかゆみやかぶれ等の肌トラブルが軽減し、脱ぎ着し易くなる等の利点がもたらされる。捻れ度が十分に低くないとしなやかさの改善効果は発現しない。このような捻れ度は、例えば原料繊維の種類の選択、繊度を細くする、繊維長を短くする、目付けや厚みを減らす等により達成することができる。
また、最外側不織布20Bにおける平均表面摩擦係数と平均偏差との比MIU/MMDが20以上であるのが好ましく、特に25以上であるのがより好ましい。MIU/MMD比を十分に大きくすることにより、外装シート表面の触感が良好となることにより、しなやかさが補われ、例えば肌との擦れによりかゆみやかぶれ等の肌トラブルがより一層軽減されるようになる。このようなMIU/MMD比は、例えば、繊度を細くする、表面加工を施す等により達成することができる。
また、外装シート20としての基本機能(隠蔽機能、強度等)を損ねないよう、最外側不織布20Bは、目付けが10〜30g/m2であり、且つ圧力0.5g/cm2のときの厚みT0が0.1〜1.0mmであるのが好ましい。より好ましい目付けは13〜22g/m2、厚みT0は0.1〜0.5mmである。
さらにしなやかさを補うため、最外側不織布20BのJIS−L−1096(45度カンチレバー法)による剛軟度は45mm以下であるのが好ましく、35mm以下であるのがより好ましい。これにより、特にゴワゴワ感の軽減及び脱ぎ着のし易さがより一層好ましいものとなる。このような剛軟度は、例えば、原料繊維の種類の選択や割合の変更、エンボス圧を下げる、目付や厚みを減らす等により達成することができる。
しなやかさを向上させると強度が低下し易いため、最外側不織布20Bは、JIS−P−8113に規定される引張強度が幅方向において40〜120kgf/m、特に60〜100kgf/m、前後方向において10〜80kgf/m、特に25〜60kgf/mであり、JIS−P−8116に規定される引裂強度が前後方向において4〜30kgf/m、特に8〜25kgf/mであるのが好ましい。このような引張強度及び引裂強度は、例えば、繊維同士の絡まり度合いを増す等により達成することができる。
最外側不織布20Bの圧縮特性もしなやかさと密接に関連するものである。よって、最外側不織布20Bの圧縮特性は、圧縮硬さLCが0.3〜1.0、特に0.5〜0.9であり、且つ圧縮仕事量WCが0.01〜0.10、特に0.01〜0.07であり、圧縮レジリエンスRCが20〜90%、特に25〜70%であるのが好ましい。このような圧縮硬さLC、圧縮仕事量WC、圧縮レジリエンスRCは、例えば、原料繊維の種類の選択や割合の変更、目付や厚みを減らす等により達成することができる。
最外側不織布20Bは、原料繊維の物質、構造、製法、繊度、繊維長(短繊維、フィラメント)等については、特に限定されない。例えば、原料繊維としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維等から適宜選択でき、また繊維構造としては並列型、芯鞘型等の2層型複合繊維、多層型複合繊維、非複合繊維、混合繊維、分割繊維等から適宜選択することができる。さらに、製法としては、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等、公知の方法から適宜選択して用いることができる。繊維の繊度や繊維長についても公知の仕様を採用することができるが、繊度は0.7〜3dtex、特に1〜2.5dtexが好ましい。
本発明は、上記例のようなパンツタイプ使い捨ておむつにおいて利用できるものである。
1…パンツタイプ使い捨ておむつ、10…内装体、11…液透過性表面シート、12…液不透過性裏面側シート、13…吸収体、14…包装シート、15…ギャザー不織布、16…糸状弾性伸縮部材、20…外装シート、21・22…側部接合縁、24…ウエスト部弾性部材、25…腰回り弾性部材、26…背側脚回り弾性部材、28…腹側脚回り弾性部材、29…脚回りライン、20C…外装シート折り返し部、70…交差部分、71…非固定領域、80,81,82…固定領域、θ…縦方向交差角、F……前身頃、B…後身頃。
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