JP7035201B2 - 圧縮機及びこれを用いた空気調和機 - Google Patents

圧縮機及びこれを用いた空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP7035201B2
JP7035201B2 JP2020536374A JP2020536374A JP7035201B2 JP 7035201 B2 JP7035201 B2 JP 7035201B2 JP 2020536374 A JP2020536374 A JP 2020536374A JP 2020536374 A JP2020536374 A JP 2020536374A JP 7035201 B2 JP7035201 B2 JP 7035201B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
electric motor
permanent magnet
compressor
magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020536374A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020031535A1 (ja
Inventor
晃啓 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Original Assignee
Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc filed Critical Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Publication of JPWO2020031535A1 publication Critical patent/JPWO2020031535A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7035201B2 publication Critical patent/JP7035201B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10MLUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
    • C10M169/00Lubricating compositions characterised by containing as components a mixture of at least two types of ingredient selected from base-materials, thickeners or additives, covered by the preceding groups, each of these compounds being essential
    • C10M169/04Mixtures of base-materials and additives
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B1/00Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B1/00Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle
    • F25B1/04Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle with compressor of rotary type

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compressor (AREA)

Description

本発明は、圧縮機及びこれを用いた空気調和機に関する。
冷凍機、空気調和機、冷蔵庫などに用いられる冷媒としては、例えば、R134a、R410A、R407Cなどが使用されている。これらの冷媒は、オゾン層への影響が少ないものの地球温暖化係数(GWP)が大きい。これに対する代替冷媒として、例えばトリフルオロヨードメタン(CF3I)が提案されている。トリフルオロヨードメタン(CF3I)のGWPは0.4であり、R410AのGWP2090と比較して小さい。このような技術として、例えば特許文献1及び特許文献2がある。
特許文献1には、冷媒としてトリフルオロヨードメタン(CF3I)を用い、冷凍機油の添加剤としてビスフェノール類を用いた技術が開示されている。
また、特許文献2には、冷媒としてトリフルオロヨードメタン(CF3I)と混合する冷媒を用い、圧縮機の摺動部分に有機コーティング膜もしくは無機コーティング膜を施した技術が開示されている。
特開2009-235111号公報 WO2009/066727
トリフルオロヨードメタン(CF3I)は、R410Aと比較し、地球温暖化係数が三分の一程度であるものの、R134a、R410A、R407Cなどと比べて圧縮機における吐出温度が高く、電動モータに使用される永久磁石を減磁させるおそれがある。
特許文献1及び特許文献2には、冷媒としてトリフルオロヨードメタン(CF3I)を用いることが開示されているが、吐出温度が高くなることによって生じる永久磁石の減磁を抑制する点ついては一切考慮されていなかった。このため、特許文献1及び特許文献2では、圧縮機の性能低下を招く要因となっていた。
本発明の目的は上記課題を解決し、冷媒としてトリフルオロヨードメタン(CF3I)を用いたものにおいて永久磁石の減磁による性能低下を抑制した圧縮機及びこれを用いた空気調和機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、高圧チャンバタイプの密閉容器と、前記密閉容器に収容され、冷媒を圧縮する圧縮機構と、前記圧縮機構を駆動する電動モータとを備え、前記電動モータは、コイルを有する固定子と、永久磁石を有する回転子とを備えた圧縮機であって、前記冷媒はトリフルオロヨードメタン(CF3I)単体、もしくは前記トリフルオロヨードメタン(CF3I)と他の冷媒を含む混合冷媒であり、前記永久磁石の材料はNd-Fe-B系磁石に、希土類元素を含んで形成され、前記Nd-Fe-B系磁石の粒界近傍に、前記希土類元素を集中的に分布させ、前記圧縮機構から吐出された前記冷媒の吐出温度を検出する温度センサと、前記電動モータを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記温度センサからの信号に基づき、前記電動モータに流れる電流が前記冷媒の吐出温度における前記永久磁石の1%減磁開始電流以下になるように、前記電動モータに供給する電流を制御することにある。
本発明によれば、冷媒としてトリフルオロヨードメタン(CF3I)を用いたものにおいて永久磁石の減磁による性能低下を抑制した圧縮機及びこれを用いた空気調和機を提供することができる。
本発明の実施形態に係る密閉型電動圧縮機の縦断面図である。 密閉型電動圧縮機の電動モータにおける回転子の斜視図である。 回転子7aにおける永久磁石を軸方向から見た図である。 図3AのIIIB-IIIB断面図である。 回転子7aにおける1極分の磁石収容部付近を示す部分拡大図である。 本実施例における永久磁石を構成するNd-Fe-B化合物の母相粒内の金属分布図である。 本発明の実施例に係る密閉型電動圧縮機の制御回路図である。 本発明の実施例に係る空気調和機のサイクル構成図である。
以下、本発明に係る密閉型電動圧縮機及びこれを用いた空気調和機の実施例を図面に基づいて説明する。本発明は以下の実施例に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例もその範囲に含むものである。
図1は、本発明の実施例に係る密閉型電動圧縮機50の縦断面図である。密閉型電動圧縮機50(圧縮機)は、冷凍空調装置(例えば、空気調和機、冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵・冷凍ショーケースなど)やヒートポンプ式給湯装置などの冷凍サイクルの構成機器として用いられる。図1に示すように、密閉型電動圧縮機50は、密閉容器1と、圧縮機構2と、電動モータ7とを主要構成要素として備えている。
密閉容器1は、円筒状の筒部1aと筒部1aの上下に溶着された蓋部1b及び底部1cとを有し、内部を密閉空間としている。本実施例では高圧チャンバタイプの密閉容器1としている。
密閉容器1は、圧縮機構2と電動モータ7とを収納し、底部1cにエーテル系化合物、エステル系化合物などの潤滑油8を貯留している。潤滑油8の油面は副軸受15の上方に位置するよう設定されている。
密閉容器1には、蓋部1bを貫通する吸込パイプ11と、筒部1aを貫通する吐出パイプ22とが設けられている。吐出パイプ22は、フレーム5の直下に位置して、密閉容器1内の中心方向に向けて突出している。吐出パイプ22の先端は、コイルエンド17の外周面より中心側に延びて開口している。
本実施例の圧縮機構2は、トリフルオロヨードメタン(CF3I)単体、もしくはトリフルオロヨードメタン(CF3I)と他の冷媒を含む混合冷媒(混合冷媒ガス)を圧縮して密閉容器1内に吐出するものであり、密閉容器1内の上部に配置されている。圧縮機構2は、固定スクロール3と、旋回スクロール4と、フレーム5と、オルダムリング10とを主要構成要素として備えている。
固定スクロール3は、端板上に渦巻状のラップを有しており、フレーム5上にボルト止めされている。固定スクロール3の周縁部には吸込口12が設けられ、中央部には吐出口14が設けられている。吸込口12には吸込パイプ11が連通している。吐出口14は、密閉容器1内の圧縮機構2の上方空間に連通している。
旋回スクロール4は、端板上に渦巻状のラップを有している。旋回スクロール4は、固定スクロール3とフレーム5との間に挟み込まれている。旋回スクロール4のラップと固定スクロール3のラップとが噛み合わされて圧縮室が形成されている。
旋回スクロール4の反固定スクロール側には、旋回軸受が組み込まれるボス部が設けられている。この旋回軸受には、旋回スクロール4を偏心駆動させる偏心ピン部6aが嵌め込まれている。
オルダムリング10は、旋回スクロール4の自転規制機構を構成している。オルダムリング10は、旋回スクロール4とフレーム5との間に設置され、公転する旋回スクロール4の自転を防止して円軌道運動を行わせる。
本実施例でのフレーム5は、密閉容器1に溶接で固定されている。このフレーム5は、固定スクロール3、オルダムリング10及び旋回スクロール4を支持している。フレーム5の中央には、下方に突出する筒部が設けられている。この筒部内には、シャフト6を軸支する主軸受5aが設けられている。
固定スクロール3及びフレーム5の外周部には、固定スクロール3の上方空間とフレーム5の下方空間とを連通する複数の吐出ガス通路18aが形成されている。
電動モータ7は、回転子7aと、固定子7bと、シャフト6と、バランスウェイト16とを主要構成要素として備えている。回転子7aについては、後に詳しく説明する。
固定子7bは、電流を流して回転磁界を発生させる複数の導体を有するコイル24と、回転磁界を効率よく伝達するための鉄芯23とを主要構成要素として備えている。
なお、本実施例での固定子7bのコイル24は集中巻方式で巻かれている。
鉄芯23は密閉容器1に焼き嵌め、溶接などにより固定されている。この固定子7bの外周には、全周にわたって多数の切欠きが形成され、この切欠きと密閉容器1との間に吐出ガス通路18bが形成されている。
シャフト6は、回転子7aの中央穴に嵌合されて回転子7aと一体化されている。シャフト6の一側(図示例では上側)は、回転子7aより突出して圧縮機構2に係合され、圧縮機構2の圧縮動作により偏心力が加えられる。本実施例において、シャフト6は、その両側(図中の上下)が回転子7aの両側より突出され、回転子7aの両側で主軸受5a及び副軸受15により軸支され、安定的に回転することができる。副軸受15は、密閉容器1に溶接して固定された支持部材により支持されると共に、潤滑油8に浸漬されている。
シャフト6の下端は密閉容器1の底部の油溜9内に延びている。シャフト6には潤滑油8を各軸受部および各摺動面へ供給する貫通穴6bが設けられ、下端部の油溜9より潤滑油8を貫通穴6bから吸い上げられるようになっている。圧縮機構2にシャフト貫通穴を通して油溜9より吸い上げられた潤滑油8は、各軸受及び圧縮機構2の摺動部に供給される。圧縮機構2の摺動部に供給された潤滑油8は、冷媒ガスと共に固定スクロール3の中央部の吐出口14から吐出される。
バランスウェイト16は、回転子7aの両側(図中の上下)に設置された上バランスウェイト(圧縮機構側バランスウェイト)16a及び下バランスウェイト(反圧縮機構側バランスウェイト)16bから構成され、複数のリベット30により回転子7aに固定されている。
以上のような密閉型電動圧縮機50においては、電動モータ7に通電されて回転子7aが回転すると、シャフト6が回転する。これにより偏心ピン部6aが偏心した回転運動を行って旋回スクロール4が旋回する。固定スクロール3と旋回スクロール4との間に形成される圧縮室は、外周側から中央部に移動しながら小さくなる。吸込パイプ11及び吸込口12を介して吸い込まれた冷媒ガスは、圧縮室で圧縮される。圧縮された冷媒ガスは、固定スクロール3の中央部の吐出口14から密閉容器1内の上部空間(吐出圧空間)に吐出され、吐出パイプ22を介して密閉容器1外に排出される。
次に、本発明の実施例に係る回転子7aについてさらに詳しく説明する。図2は、本発明の実施例に係る密閉型電動圧縮機の電動モータにおける回転子の斜視図である。なお、図2には、上バランスウェイト16aと下バランスウェイト16bとを併記している。また、図2中、上バランスウェイト16aと回転子7aとは作図の便宜上、一部を破断して示している。
図2に示すように、回転子7aは、鉄芯25と、鉄芯25に内蔵された永久磁石33とを主要構成要素として備えている。回転子7aは、固定子7bからの回転磁界を回転運動に変換し、シャフト6(図1参照)を中心に回転する。回転子7aは、固定子7b(図1参照)の鉄芯23(図1参照)の中央穴に回転可能に配置されている。
回転子7aは、複数の磁石収容部31に挿入された永久磁石33を備えている。永久磁石33は薄い直方体で形成されている。この永久磁石33は、磁化方向における符号Bで示される面の面積は、符号Aで示される面の面積よりも大きい。そして、永久磁石33の6面のうち、最も広い2面(一対のB面)が回転子7aの遠心方向に向くよう配置されている。回転子7aの下面は、下バランスウェイト16bなどによって塞がれている。これにより永久磁石33は、磁石収容部31の下面から抜け出ないよう保持されている。
図3A及び図3Bは、回転子7aにおける永久磁石33の配置図であり、図3Aは軸方向から見た図、図3Bは、図3AのIIIB-IIIB断面図である。
図3Aに示すように、各磁石収容部31に挿入されている永久磁石33は、複数枚で構成されている。本実施例では、4つの磁石収容部31のそれぞれに永久磁石33が3つに分割されて配置されている。永久磁石33には、固定子7bからの磁界の影響により渦電流が発生するが、永久磁石33が分割されることにより渦電流損が低減される。
回転子7aは、永久磁石が埋め込まれた極部51と、極部51の間に位置する極間部52と、を有している。本実施例での回転子7aにおいては、極間部52における径方向の長さXは、極部51における径方向の長さYよりも短くなっている。このような回転子7aによれば、磁束が通る鉄芯25を狭くすることができ、永久磁石33の漏れ磁束を低減することができる。
図3Bに示すように、磁石収容部31の軸方向の上端部と、永久磁石33との間には、隙間Rが形成されている。このような隙間Rを設けることで、磁石収容部31内に永久磁石33を配置する際の寸法誤差に対応することができる。また、この隙間Rは、後記するように、永久磁石33の磁化方向における磁石収容部31との隙間Q(図4参照)よりも大きくなるように設定されている。
鉄芯25は、図3Aに示す平面形状を有する、例えばケイ素鋼板が、図3Bに示すように、軸方向に積層されて形成されている。
図4は、回転子7aにおける1極分の磁石収容部31付近を示す部分拡大図である。永久磁石材料としてのNd-Fe-B系焼結磁石の粒界近傍にDy、Tbなどといった中重希土類元素を偏在させると、分散強化によってすべり変形に拘束がかかる。そのため永久磁石は、モーメントに対して強くなる反面、脆性が増す。
本実施例での永久磁石33は、磁力が大きいため、磁石収容部31で移動することは考えづらい。ここでは万全を期すため、回転子7aの加速や減速に伴う慣性力や遠心力が永久磁石33に加わり、3枚に分割された永久磁石33が磁石収容部31内で移動する場合を想定する。
前記したように、磁石収容部31は、軸方向に隙間R(図3B参照)を設けて永久磁石33を収容している。この隙間Rに加えて磁石収容部31は、図4に示すように、永久磁石33の磁化方向における永久磁石33と磁石収容部31との間に隙間Qが形成されている。このような隙間Qを設けることで、磁石収容部31内に永久磁石33を配置する際の寸法誤差は吸収される。
また、隙間Qは、前記の隙間R(図3B参照)よりも狭くなるように形成されている。本実施例での回転子7a(図2参照)は、隙間Qが隙間Rよりも狭いので、3枚の永久磁石33が各々磁化方向に移動するのを防止している。つまり、隣り合う永久磁石33同士が磁化方向に移動する際に、互いに角度をもって接触し合うことで永久磁石33の角部同士が衝突することが避けられる。また、隙間R(図3B参照)が隙間Qよりも大きくなっているため、3枚の永久磁石33が各々磁化方向に移動するよりも軸方向に優先的にずれるため、永久磁石33の角部同士が衝突することが防止される。したがって、この回転子7a(図2参照)によれば、永久磁石33の角部で粒界割れが発生するのを防止することができる。
なお、本実施例での隙間Qは、広すぎない程度に設定することが望ましく、このような所定幅の隙間Qは、磁化方向における永久磁石33と鉄芯25の間での磁力を良好に維持する。ちなみに本実施例での隙間Qは、0.1mm程度のものを想定しているが、これに限定されるものではない。
次に、本実施例の永久磁石33についてさらに詳しく説明する。本実施例での回転子7a(図2参照)の永久磁石33(図2参照)は、着磁率が98.5%以上になっている。この永久磁石33は、次に説明するNd-Fe-B化合物に対して外部着磁を行って得られたものである。本実施例では、永久磁石として、800kA/m以上の固有保磁力を有しているネオジウム磁石を用いる。
図5は、本実施例における永久磁石33を構成するNd-Fe-B化合物の母相粒内の金属分布図である。本実施例での永久磁石33は、Nd2Fe14Bの組成式で示される合金を主成分としている。さらに具体的には、永久磁石33は、図5に示すように、Nd2Fe14B合金からなる結晶粒子34を取り囲むように後記の中重希土類元素37が分布したものである。換言すると、永久磁石33を構成するNd-Fe-B化合物は、Nd2Fe14B合金からなる結晶粒子34の粒界35近傍に後記の中重希土類元素37が拡散分布したものである。
中重希土類元素37としては、例えば、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Eu、Y、Scなどが挙げられる。中でもTb及びDyを使用することが望ましい。このようなNd-Fe-B化合物は、磁石焼結時に中重希土類元素37に富む合金36を混合することによって得られる。
合金36としては、例えば、Tb-Fe、Dy-Al、Tb4O7、Dy2O3などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
Nd-Fe-B化合物からなる永久磁石33においては、粒界35の表面で、逆磁区の核によって生起される外部磁界の大きさが保磁力となる。逆磁区の核生成には粒界35の表面の構造が強く影響しており、粒界35近傍における結晶構造の乱れが磁気的な構造の乱れを招き、逆磁区の生成を助長している。結晶界面から5nm程度の深さまでの磁気的構造が逆磁区の生成の助長に寄与していると考えられる。
本実施例では、前記のように、粒界35近傍に中重希土類元素37を集中的に分布させている。これにより本実施例の永久磁石33は、中重希土類元素37がNd2Fe14B合金に均一に分布するものと比べて、保持力を高めることができる。ここで、粒界35近傍とは、母相粒のうち結晶界面(粒界35)から5nm程度の深さまでの母相粒の表層をいう。
従って、粒界35近傍におけるNd-Fe-B化合物の構成成分であるNdに対する中重希土類元素37の割合を、粒界35近傍よりも内側の母相粒におけるNdに対する中重希土類元素37の割合と比べて大きくすることによって、永久磁石33の保磁力を高めることができる。
また、本実施例のNd-Fe-B化合物では、母相粒の平均粒径は0.5~20μm程度であるから、結晶界面から5nm程度の深さの粒界35近傍に中重希土類元素37の量を多く集中させると、永久磁石33の残留磁束密度を大きく向上させることができる。また、本実施例のNd-Fe-B化合物によれば、中重希土類元素37の総量を減らすことができ、永久磁石33の原価を抑えることができる。
さらに、本実施例では後述する減磁特性を高めるために、Nd-Fe-B系磁石に、La、Ce、Pr、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Y、Scのいずれかの希土類元素を含むようにすると良い。
なお、本実施例での永久磁石33は、中重希土類元素37の含有率を1質量%以上、3質量%以下とすることができる。
本実施例では冷媒として、トリフルオロヨードメタン(CF3I)単体、もしくはトリフルオロヨードメタン(CF3I)と他の冷媒を含む混合冷媒を用いている。
他の冷媒としては、CO2、炭化水素、エーテル、フルオロエーテル、フルオロアルケン、HFC、HFO、HClFO、 HClFO、およびHBrFOなどが例示される。なお、「HFC」は、ハイドロフルオロカーボンを示す。「HFO」は、炭素原子、フッ素原子、および水素原子からなるハイドロフルオロオレフィンであり、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有する。「HClFO」は、炭素、塩素、フッ素、および水素原子からなり、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有する。「HBrFO」は、炭素、臭素、フッ素、および水素原子からなり、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有する。
HFCとしては、ジフルオロメタン(HFC32)、ペンタフルオロエタン(HFC125)、1,1,2,2-テトラフルオロエタン(HFC134)、1,1,1,2-テトラフルオロエタン(HFC134a)、トリフルオロエタン(HFC143a)、ジフルオロエタン(HFC152a)、1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロプロパン(HFC227ea)、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン(HFC236fa)、1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン(HFC245fa)、および1,1,1,3,3-ペンタフルオロブタン(HFC365mfc)が例示される。
フルオロアルケンとしては、フルオロエテン、フルオロプロペン、フルオロブテン、クロロフルオロエテン、クロロフルオロプロペン、およびクロロフルオロブテンが例示される。フルオロプロペンとしては、3,3,3-トリフルオロプロペン(HFO1243zf)、 1,3,3,3-テトラフルオロプロペン(HFO1234ze)、2,3,3,3-テトラフルオロプロペン(HFO1234yf)、およびHFO1225が例示される。フルオロブテンとしては、C4H4F4、C4H3F5(HFO1345)、およびC4H2F6(HFO1336)が例示される。クロロフルオロエテンとしては、C2F3Cl(CTFE)が例示される。クロロフルオロプロペンとしては、2-クロロ-3,3,3-トリフルオロ-1-プロペン(HCFO1233xf)、および1-クロロ-3,3,3-トリフルオロ-1-プロペン(HCFO1233zd)が例示される。
地球温暖化係数(Global Warming Potential:GWP)、蒸気圧、および難燃化パラメータを調整するため、冷媒として、トリフルオロヨードメタン、ジフルオロメタン(HFC32)、ペンタフルオロエタン(HFC125)、およびヘキサフルオロプロペン(FO1216)の1種以上を用いることが好ましい。また、機器の能力に合う蒸気圧を得るために、冷媒にHFO1234yf、HFO1234ze、1,1,1,2-テトラフルオロエタン(HFC134a)、HFO1123などを含め、能力に関係する蒸気圧や効率に影響する温度勾配度合いを混合濃度により調整することが好ましい。
混合冷媒中のトリフルオロヨードメタンの配合量は、質量ベースで、10%以上100%以下、好ましくは20%以上80%以下、より好ましくは30%以上50%以下である。
GWPは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第4次評価報告書(AR4)の値(100年値)が用いられる。また、AR4に記載されていない冷媒のGWPは、IPCC第5次評価報告書(AR5)の値を用いてもよいし、他の公知文献に記載された値を用いてもよいし、公知の方法を用いて算出または測定した値を用いてもよい。 AR4によると、トリフルオロヨードメタンのGWPは0.4であり、HFC32のGWPは675であり、HFC125のGWPは3,500である。
冷媒のGWPは、750以下であり、好ましくは500以下であり、より好ましくは150以下であり、更に好ましくは100以下であり、特に好ましくは75以下である。
冷媒の25℃の蒸気圧は、好ましくは1.4MPaから1.8MPaの範囲である。また数式(1)で示される冷媒の難燃化パラメーターは、好ましくは0.46以下である。
Fmix=Σi Fi xi・・・・(1)
なお、Fmixは混合冷媒の難燃化パラメーター、Fiは各冷媒成分の難燃化パラメーター、xiは各冷媒成分のモル分率を示す。
冷凍機油としては、40℃における動粘度が30~100mm2/sのポリオールエステル油又はポリビニルエーテル油が好ましい。動粘度は、ISO(International Organization for Standardization,国際標準化機構)3104、ASTM(American Society for Testing and Materials,米国材料試験協会)D445、D7042等の規格に基づいて測定される。冷媒と冷凍機油との低温側臨界溶解温度は、+10℃以下であることが好ましい。
上記特性を有する冷凍機油としては、化学式(1)、(2)で表わされるポリオールエステル油、化学式(3)で表されるポリビニルエーテル油が例示される。式(1)、(2)中、R1~R10は、炭素数4~9のアルキル基を表し、それぞれ同一であっても異なってもよい。また、式(3)中、OR11は、メチルオキシ基、エチルオキシ基、プロピルオキシ基又はブチルオキシ基であり、nは、5~15である。
Figure 0007035201000001
Figure 0007035201000002
Figure 0007035201000003
さて、上述したように本実施例では冷媒として、トリフルオロヨードメタン(CF3I)単体、もしくはトリフルオロヨードメタン(CF3I)と他の冷媒を含む混合冷媒を用いているので、この冷媒を密閉型電動圧縮機に使用した場合、R134a、R410A、R407Cなどと比べて密閉型電動圧縮機における吐出温度が高く、電動モータに使用される永久磁石を減磁させるおそれがある。ネオジムなどの希土類磁石の場合、温度変化が大きく、特に高温側で減磁が発生する。密閉型電動圧縮機を駆動する電動モータの電流値が増加すると、密閉型電動圧縮機の吐出温度も上昇し、これに伴い永久磁石の減磁が進行する。減磁は減磁率が1%を超えた辺りから急激に減磁が低下するので、減磁率が1%を超えないように電動モータの電流値を制御することが好ましい。これを解決する手段について図6を用いて説明する。
図6は本発明に実施例に係る密閉型電動圧縮機の制御回路図である。図6において、交流電流61を取り込んだ整流回路62は、交流を直流に変換し、インバータ63に送られる。インバータ63は、整流回路から供給された直流を所定の周波数の交流に変換し密閉型電動圧縮機50の電動モータ7に交流を供給する。電動モータ7は圧縮機構2を駆動し、冷媒を圧縮する。密閉型電動圧縮機50の冷媒が吐出する吐出パイプ22には、吐出された冷媒の吐出温度を検出する温度センサ64が設けられている。温度センサ64で検出された吐出温度は、温度検出回路65を介してインバータ制御手段66(制御手段)に送信される。
また、密閉型電動圧縮機50の制御回路には、インバータ63から密閉型電動圧縮機50の電動モータ7に供給される電流を検出する電流センサ67が設けられている。電流センサ67で検出された電流値は、電流検出回路を介してインバータ制御手段66に送信される。
インバータ制御手段66には、記憶手段69が接続されている。記憶手段69には、吐出温度と電動モータ7に供給される電流との関係を示すデータが予め記憶されている。すなわち、吐出温度と電動モータ7に供給される電流とは、電動モータ7に供給される電流が増加すると、密閉型電動圧縮機50の吐出温度も上昇するという相対関係にある。従って、減磁率が1%を超える電流値に対応する密閉型電動圧縮機50の吐出温度は、自ずと決まるので、密閉型電動圧縮機50の吐出温度を検出することにより減磁率が1%を超える電流値を把握することができる。
本実施例では、密閉型電動圧縮機50の圧縮機構2から吐出された冷媒の吐出温度を検出する温度センサ64を設けている。例えば、温度センサ64は吐出パイプ22に設ける。温度センサ64で検出された冷媒の吐出温度は、温度検出回路65を介してインバータ制御手段66に送信される。インバータ制御手段66では、記憶手段69に予め記憶されたデータと検出された吐出温度とを参照し、永久磁石の減磁率が1%を超える電流(1%減磁開始電流)以下となる電動モータ7に供給する電流を制御する。この時、電流検出回路68は、電動モータ7に供給する電流を検出し、インバータ制御手段66に送信する。インバータ制御手段66は、インバータ制御手段66からインバータ63に出力した電流指令値と、インバータ63から電動モータ7に供給される実際の電流とを比較し、電流指令値と検出された実際の電流値との差異がある場合には、補正を行う。
本実施例によれば、温度センサからの信号に基づき、電動モータに供給する電流を制御するようにしているので、トリフルオロヨードメタンを使用することによって圧縮機の吐出ガスの温度上昇が生じた場合であっても、永久磁石が1%減磁する電流以下に電動モータを制御することが可能となり、圧縮機を高効率に安定して運転することができる。
さらに、本実施例では、永久磁石材料としてNd-Fe-B系磁石に、減磁特性を高めるLa、Ce、Pr、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Y、Scのいずれかの希土類元素を含むようにしているので、温度上昇による減磁を抑制することができる。
また、本実施例では、圧縮機から吐出された冷媒の吐出温度を検出する温度センサ64を設けるようにしているが、これに代えて密閉容器の表面温度を検知する温度センサを用いるようにしても良い。
さらに、本実施例では、電動モータに供給する電流を制御するようにしているが、これに代えて電動モータの回転数を制御するようにしても良い。
次に本実施例の密閉型電動圧縮機を用いた冷凍サイクルの一例について説明する。図7は本発明の実施例に係る空気調和機のサイクル構成図である。
図7において、高圧チャンバタイプの密閉型電動圧縮機50(圧縮機)と、密閉型電動圧縮機50の吐出回路71中に設けられている油分離器72と、油分離器72から油溜9に油を戻す直列回路73と、密閉型電動圧縮機50の吐出回路71に接続され、冷媒の循環方向を切換える四方切換弁74(切換弁)と、四方切換弁74と接続され、送風機75が付設されている室外側熱交換器76と、室外側熱交換器76と接続された暖房用の電子膨張弁77と、レシーバ78と、レシーバ78を介して暖房用の電子膨張弁77と接続された冷房用の電子膨張弁79と、冷房用の電子膨張弁79と接続され、送風機80が付設されている室内側熱交換器81と、密閉型電動圧縮機50の吸入配管83の途中に設けられたアキュムレータ82と、密閉型電動圧縮機の吸入配管83とを冷媒配管により順次接
続した閉サイクルの冷媒回路とを備えている。冷媒はトリフルオロヨードメタン(CF3I)及びその混合冷媒とする冷凍サイクル70を構成している。密閉型電動圧縮機50内部には回転子7aが設置され、図2で示す回転子7a内部に永久磁石33が組み込まれ、図1で示す密閉型電動圧縮機50のシャフト6に固定される。
本実施例によれば、トリフルオロヨードメタンを使用することによって圧縮機の吐出ガスの温度上昇が生じた場合であっても、永久磁石が1%減磁する電流以下に電動モータを制御することが可能となり、圧縮機を高効率に安定して運転することができる空気調和機を提供することができる。
上記した実施例の密閉型電動圧縮機50は、スクロール型圧縮機を想定しているが、本発明は、例えばロータリータイプ、スイングタイプ、レシプロタイプなどの他の圧縮機に適用することもできる。
さらに本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。
1…密閉容器、2…圧縮機構、3…固定スクロール、4…旋回スクロール、5…フレーム、6…シャフト、7…電動モータ、7a…回転子、7b…固定子、8…潤滑油、9…油溜、11…吸込パイプ、12…吸込口、14…吐出口、22…吐出パイプ、24…コイル、31…磁石収容部、33…永久磁石、50…密閉型電動圧縮機、61…交流電流、62…整流回路、63…インバータ、64…温度センサ、65…温度検出回路、66…インバータ制御手段、67…電流センサ、68…電流検出回路、69…記憶手段、70…冷凍サイクル、71…吐出回路、72…油分離器、73…直列回路、74…四方切換弁、75…送風機、76…室外側熱交換器、77…電子膨張弁、78…レシーバ、79…電子膨張弁、80…送風機、81…室内側熱交換器、82…アキュムレータ、83…吸入配管

Claims (8)

  1. 高圧チャンバタイプの密閉容器と、前記密閉容器に収容され、冷媒を圧縮する圧縮機構と、前記圧縮機構を駆動する電動モータとを備え、
    前記電動モータは、コイルを有する固定子と、永久磁石を有する回転子とを備えた圧縮機であって、
    前記冷媒はトリフルオロヨードメタン(CF3I)単体、もしくは前記トリフルオロヨードメタン(CF3I)と他の冷媒を含む混合冷媒であり、
    前記永久磁石の材料はNd-Fe-B系磁石に、希土類元素を含んで形成され、
    前記Nd-Fe-B系磁石の粒界近傍に、前記希土類元素を集中的に分布させ、
    前記圧縮機構から吐出された前記冷媒の吐出温度を検出する温度センサと、前記電動モータを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記温度センサからの信号に基づき、前記電動モータに流れる電流が前記冷媒の吐出温度における前記永久磁石の1%減磁開始電流以下になるように、前記電動モータに供給する電流を制御することを特徴とする圧縮機。
  2. 請求項1において、
    前記永久磁石は800kA/m以上の固有保磁力を有しているネオジウム磁石であることを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項1又は2において、
    前記吐出温度を検知する温度センサに代えて、前記密閉容器の表面温度を検知する温度センサを備えたことを特徴とする圧縮機。
  4. 請求項1又は2において、
    前記制御手段は、前記電動モータに供給する電流を制御することに代えて、前記電動モータの回転数を制御することを特徴とする圧縮機。
  5. 高圧チャンバタイプの密閉容器を備え、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機の吐出回路に接続され、前記冷媒の循環方向を切換える切換弁と、前記切換弁と接続され、送風機が付設されている室外側熱交換器と、前記室外側熱交換器と接続された暖房用の電子膨張弁と、前記暖房用の電子膨張弁と接続された冷房用の電子膨張弁と、前記冷房用の電子膨張弁と接続され、送風機が付設されている室内側熱交換器とを備えた空気調和機において、
    前記冷媒はトリフルオロヨードメタン(CF3I)単体、もしくは前記トリフルオロヨードメタン(CF3I)と他の冷媒を含む混合冷媒であり、
    前記圧縮機は、前記密閉容器に収容され、前記冷媒を圧縮する圧縮機構と、前記圧縮機構を駆動する電動モータとを備え、
    前記電動モータは、コイルを有する固定子と、永久磁石を有する回転子とを備え、
    前記圧縮機構から吐出された前記冷媒の吐出温度を検出する温度センサと、前記電動モータを制御する制御手段とを備え、
    前記永久磁石の材料はNd-Fe-B系磁石に、希土類元素を含んで形成され、
    前記Nd-Fe-B系磁石の粒界近傍に、前記希土類元素を集中的に分布させ、
    前記制御手段は、前記温度センサからの信号も基づき、前記電動モータに流れる電流が前記冷媒の吐出温度における前記永久磁石の1%減磁開始電流以下になるように、前記電動モータに供給する電流を制御することを特徴とする空気調和機。
  6. 請求項5において、
    前記永久磁石は800kA/m以上の固有保磁力を有しているネオジウム磁石であることを特徴とする空気調和機。
  7. 請求項5又は6において、
    前記吐出温度を検知する温度センサに代えて、前記密閉容器の表面温度を検知する温度センサを備えたことを特徴とする空気調和機。
  8. 請求項5乃至7の何れか1項において、
    前記制御手段は、前記電動モータに供給する電流を制御することに代えて、前記電動モータの回転数を制御することを特徴とする空気調和機。
JP2020536374A 2018-08-09 2019-06-26 圧縮機及びこれを用いた空気調和機 Active JP7035201B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018150438 2018-08-09
JP2018150438 2018-08-09
PCT/JP2019/025408 WO2020031535A1 (ja) 2018-08-09 2019-06-26 圧縮機及びこれを用いた空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020031535A1 JPWO2020031535A1 (ja) 2021-09-09
JP7035201B2 true JP7035201B2 (ja) 2022-03-14

Family

ID=69414617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020536374A Active JP7035201B2 (ja) 2018-08-09 2019-06-26 圧縮機及びこれを用いた空気調和機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7035201B2 (ja)
WO (1) WO2020031535A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7075503B2 (ja) * 2020-04-24 2022-05-25 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置および圧縮機
WO2022118467A1 (ja) * 2020-12-04 2022-06-09 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置
US20240110119A1 (en) * 2021-02-09 2024-04-04 Mitsubishi Electric Corporation Refrigeration cycle device and compressor

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002272167A (ja) 2001-03-05 2002-09-20 Toyota Industries Corp 空調装置およびその運転方法
JP2009235111A (ja) 2008-03-07 2009-10-15 Idemitsu Kosan Co Ltd 冷凍機用潤滑油組成物

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4243604B2 (ja) * 2005-09-27 2009-03-25 パナソニック株式会社 電動コンプレッサの駆動装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002272167A (ja) 2001-03-05 2002-09-20 Toyota Industries Corp 空調装置およびその運転方法
JP2009235111A (ja) 2008-03-07 2009-10-15 Idemitsu Kosan Co Ltd 冷凍機用潤滑油組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2020031535A1 (ja) 2021-09-09
WO2020031535A1 (ja) 2020-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109072900B (zh) 压缩机和热循环***
JP7035201B2 (ja) 圧縮機及びこれを用いた空気調和機
JP6192851B2 (ja) 冷凍サイクル装置
CN108352737B (zh) 电动机、转子、压缩机以及制冷空调装置
RU2642550C2 (ru) Компрессор и устройство кондиционирования воздуха, использующее его
JP6775542B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP6342006B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2009228476A (ja) スクロール圧縮機
JP6824333B2 (ja) 電動機、ロータ、圧縮機および冷凍空調装置
JP6914419B2 (ja) 密閉型電動圧縮機及びこれを用いた冷凍空調装置
WO2021214972A1 (ja) 冷凍サイクル装置および圧縮機
WO2020050022A1 (ja) 電動圧縮機及びこれを用いた冷凍空調装置
JP5823928B2 (ja) 密閉型電動圧縮機
JP2009228471A (ja) スクロール圧縮機
JP2002227767A (ja) 密閉型圧縮機
JP7389146B2 (ja) 回転子、電動機、圧縮機、冷凍サイクル装置、及び空気調和装置
JP2009299663A (ja) 圧縮機および空気調和機および給湯機
WO2023182443A1 (ja) 冷凍サイクル装置
WO2023182442A1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP6667235B2 (ja) 密閉型電動圧縮機
JP2004245227A (ja) 圧縮機
JP2014159773A (ja) 圧縮機及び空調装置
JP2009228473A (ja) スクロール圧縮機
JP2014173510A (ja) 圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210129

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7035201

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150