JP7033107B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

燃料電池スタック Download PDF

Info

Publication number
JP7033107B2
JP7033107B2 JP2019127326A JP2019127326A JP7033107B2 JP 7033107 B2 JP7033107 B2 JP 7033107B2 JP 2019127326 A JP2019127326 A JP 2019127326A JP 2019127326 A JP2019127326 A JP 2019127326A JP 7033107 B2 JP7033107 B2 JP 7033107B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
convex portion
communication hole
wavy convex
wavy
fuel cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019127326A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021012838A (ja
Inventor
優 大森
修平 後藤
堅太郎 石田
拓郎 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2019127326A priority Critical patent/JP7033107B2/ja
Priority to CN202010650807.5A priority patent/CN112216844B/zh
Publication of JP2021012838A publication Critical patent/JP2021012838A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7033107B2 publication Critical patent/JP7033107B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M8/1004Fuel cells with solid electrolytes characterised by membrane-electrode assemblies [MEA]
    • H01M8/1006Corrugated, curved or wave-shaped MEA
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0202Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
    • H01M8/0258Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors characterised by the configuration of channels, e.g. by the flow field of the reactant or coolant
    • H01M8/026Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors characterised by the configuration of channels, e.g. by the flow field of the reactant or coolant characterised by grooves, e.g. their pitch or depth
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0271Sealing or supporting means around electrodes, matrices or membranes
    • H01M8/0273Sealing or supporting means around electrodes, matrices or membranes with sealing or supporting means in the form of a frame
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0271Sealing or supporting means around electrodes, matrices or membranes
    • H01M8/0276Sealing means characterised by their form
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、燃料電池スタックに関する。
燃料電池スタックは、電解質膜の両側に電極が配設されてなる電解質膜・電極構造体(MEA)と、MEAの両側に配設された一組の金属セパレータとを有する発電セルが複数積層された積層体を備える。積層体には、積層方向の締付荷重が付与される。
一組の金属セパレータのそれぞれには、MEAが位置する側の表面から突出したシール用ビード部が形成されている(例えば、特許文献1参照)。シール用ビード部は、締付荷重によってMEAの発電面の外周側に設けられた樹脂枠部に押し付けられることにより、反応ガス又は冷却媒体である流体の漏れを防止する。
米国特許出願公開第2018/0145353号明細書
ところで、締付荷重を付与する際に、締付荷重により一組の金属セパレータのシール用ビード部が積層方向と直交する平面方向に互いに位置ずれした場合、金属セパレータにモーメントが作用する。そうすると、金属セパレータ(シール用ビード部のシール面)が平面方向に対して傾き、シール用ビード部のシール性が低下するおそれがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、シール用ビード部の所望のシール性を確保することができる燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、電解質膜・電極構造体と前記電解質膜・電極構造体の両側に配設された一組の金属セパレータとを有する発電セルが複数積層された積層体を備え、前記積層体には、前記発電セルの積層方向の締付荷重が付与され、前記一組の金属セパレータのそれぞれには、前記電解質膜・電極構造体が位置する側の表面から突出したシール用ビード部が形成され、前記シール用ビード部は、前記締付荷重によって前記電解質膜・電極構造体の発電面の外周側に設けられた樹脂枠部に押し付けられることにより、反応ガス又は冷却媒体である流体の漏れを防止する燃料電池スタックであって、前記一組の金属セパレータのうちの一方には、前記シール用ビード部の外方側に、前記表面から突出した第1波状凸部が一体に設けられ、前記一組の金属セパレータのうちの他方には、前記シール用ビード部の外方側に、前記表面から突出した第2波状凸部が一体に設けられ、前記第1波状凸部と前記第2波状凸部とは、前記積層方向から見て波形状の位相が互いにずれた状態で重なる、燃料電池スタックである。
本発明によれば、第1波状凸部と第2波状凸部とは、間に樹脂枠部を介装して積層方向から見て波形状の位相が互いにずれた状態で重なっている。そのため、一組の金属セパレータのシール用ビード部が平面方向に互いに位置ずれした場合に、金属セパレータに作用するモーメントを第1波状凸部及び第2波状凸部で受けることができる。これにより、金属セパレータ(シール用ビード部のシール面)が平面方向に対して傾くことを抑えることができる。また、一組の金属セパレータのシール用ビード部が平面方向に互いに位置ずれした場合に、積層方向から見たときの第1波状凸部と第2波状凸部との重なり面積が減少することを抑えることができる。よって、シール用ビード部の所望のシール性を確保することができる
本発明の一実施形態に係る燃料電池スタックの斜視図である。 発電セルの分解斜視図である。 第1金属セパレータをMEA側から見た接合セパレータの構成説明図である。 第2金属セパレータをMEA側から見た接合セパレータの構成説明図である。 図4におけるV-V線に相当する箇所での燃料電池スタックの一部省略断面図である。 図6Aは、第1波状凸部及び第2波状凸部の構成説明図であり、図6Bは、第2金属セパレータが第1金属セパレータに対して平面方向に位置ずれした状態の第1波状凸部及び第2波状凸部の構成説明図である。
以下、本発明に係る燃料電池スタックについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る固体高分子型の燃料電池スタック10は、複数の発電セル12が水平方向(矢印A方向)又は重力方向(矢印C方向)に積層された積層体14を備える。燃料電池スタック10は、例えば、図示しない燃料電池電気自動車等の燃料電池車両に搭載される。
積層体14の積層方向(矢印A方向)一端には、ターミナルプレート16a、インシュレータ18a及びエンドプレート20aが外方に向かって、順次、配設される。積層体14の積層方向他端には、ターミナルプレート16b、インシュレータ18b及びエンドプレート20bが外方に向かって、順次、配設される。インシュレータ18a、18bは、絶縁性材料、例えば、ポリカーボネート(PC)やフェノール樹脂等で形成される。
エンドプレート20a、20bは、横長(縦長でもよい)の長方形状を有するとともに、各辺間には、連結バー24が配置される。各連結バー24は、両端がエンドプレート20a、20bの内面に固定されており、複数の積層された発電セル12に積層方向(矢印A方向)の締付荷重を付与する。なお、燃料電池スタック10は、エンドプレート20a、20bを端板とする筐体を備え、当該筐体内に積層体14を収容するように構成してもよい。
発電セル12は、図2に示すように、樹脂枠付きMEA28が、第1金属セパレータ30及び第2金属セパレータ32により挟持される。第1金属セパレータ30及び第2金属セパレータ32は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属薄板の断面を波形にプレス成形して構成される。
樹脂枠付きMEA28は、電解質膜・電極構造体28a(以下、「MEA28a」という)と、MEA28aの外周部に重なり部を設けて接合されるとともに該外周部を周回する樹脂枠部材46(樹脂枠部、樹脂フィルム)とを備える。MEA28aは、電解質膜40と、電解質膜40の一方の面に設けられたカソード電極42と、電解質膜40の他方の面に設けられたアノード電極44とを有する。
電解質膜40は、例えば、固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)である。固体高分子電解質膜は、例えば、水分を含んだパーフルオロスルホン酸の薄膜である。電解質膜40は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質を使用することができる。電解質膜40は、カソード電極42及びアノード電極44に挟持される。
詳細は図示しないが、カソード電極42は、電解質膜40の一方の面に接合される第1電極触媒層と、当該第1電極触媒層に積層される第1ガス拡散層とを有する。アノード電極44は、電解質膜40の他方の面に接合される第2電極触媒層と、当該第2電極触媒層に積層される第2ガス拡散層とを有する。樹脂枠部材46は、MEA28の発電面29の外周側に設けられている。
発電セル12の長辺方向である矢印B方向(図2中、水平方向)の一端縁部(矢印B1方向の端縁部)には、第1燃料ガス排出連通孔38b1、第1冷却媒体排出連通孔36b1、酸化剤ガス供給連通孔34a、第2冷却媒体排出連通孔36b2及び第2燃料ガス排出連通孔38b2が、下方に向かって(長方形状の発電セル12の一方の長辺から他方の長辺に向かって)に順次配列して設けられる。
以下の説明では、第1冷却媒体排出連通孔36b1と第2冷却媒体排出連通孔36b2とを特に区別しない場合、単に「冷却媒体排出連通孔36b」ということがある。また、第1燃料ガス排出連通孔38b1と第2燃料ガス排出連通孔38b2とを特に区別しない場合、単に「燃料ガス排出連通孔38b」ということがある。
酸化剤ガス供給連通孔34a、冷却媒体排出連通孔36b及び燃料ガス排出連通孔38bは、それぞれ、積層体14(第1金属セパレータ30、第2金属セパレータ32及び樹脂枠部材46)、インシュレータ18a及びエンドプレート20aを積層方向に貫通している(ターミナルプレート16aを貫通してもよい)。
燃料ガス排出連通孔38bは、一方の反応ガスである燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出する。酸化剤ガス供給連通孔34aは、他方の反応ガスである酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する。冷却媒体排出連通孔36bは、冷却媒体を排出する。
発電セル12の矢印B方向の他端縁部(矢印B2方向の端縁部)には、第1酸化剤ガス排出連通孔34b1、第1冷却媒体供給連通孔36a1、燃料ガス供給連通孔38a、第2冷却媒体供給連通孔36a2及び第2酸化剤ガス排出連通孔34b2が、下方に向かって(長方形状の発電セル12の一方の長辺から他方の長辺に向かって)順次配列して設けられる。
以下の説明では、第1冷却媒体供給連通孔36a1と第2冷却媒体供給連通孔36a2とを特に区別しない場合、単に「冷却媒体供給連通孔36a」ということがある。また、第1酸化剤ガス排出連通孔34b1と第2酸化剤ガス排出連通孔34b2とを特に区別しない場合、単に「酸化剤ガス排出連通孔34b」ということがある。
燃料ガス供給連通孔38a、冷却媒体供給連通孔36a及び酸化剤ガス排出連通孔34bは、それぞれ、積層体14(第1金属セパレータ30、第2金属セパレータ32及び樹脂枠部材46)、インシュレータ18a及びエンドプレート20aを積層方向に貫通している(ターミナルプレート16aを貫通してもよい)。燃料ガス供給連通孔38aは、燃料ガスを供給する。酸化剤ガス排出連通孔34bは、酸化剤ガスを排出する。冷却媒体供給連通孔36aは、冷却媒体を供給する。
酸化剤ガス供給連通孔34a、酸化剤ガス排出連通孔34b、燃料ガス供給連通孔38a及び燃料ガス排出連通孔38bの数、配置、形状及び大きさは、本実施形態に限定されるものではなく、要求される仕様に応じて、適宜設定すればよい。
発電セル12では、樹脂枠部材46を用いることなく、電解質膜40を外方に突出させてもよい。また、発電セル12では、外方に突出した電解質膜40の両側に枠形状のフィルムを設けてもよい。
図3に示すように、第1金属セパレータ30の樹脂枠付きMEA28に向かう表面30aには、例えば、矢印B方向に延在する酸化剤ガス流路48(反応ガス流路)が設けられる。酸化剤ガス流路48は、酸化剤ガス供給連通孔34a及び酸化剤ガス排出連通孔34bに流体的に連通する。酸化剤ガス流路48は、矢印B方向に延在する複数本の凸部48a間に直線状流路溝(又は波状流路溝)48bを有する。
酸化剤ガス供給連通孔34aと酸化剤ガス流路48との間には、プレス成形により、複数個のエンボス部を有する入口バッファ部50aが設けられる。酸化剤ガス排出連通孔34bと酸化剤ガス流路48との間には、プレス成形により、複数個のエンボス部を有する出口バッファ部50bが設けられる。
第1金属セパレータ30の表面30aには、流体(燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体)の漏れを防止するシール用ビード部51が設けられている。図5において、シール用ビード部51は、プレス成形により、樹脂枠部材46に向かって突出成形されたビード本体51aと、ビード本体51aの突出端面に印刷又は塗布により固着された樹脂部材51bとを含む。樹脂部材51bは、MEA28a側に設けてもよい。
ビード本体51aの横断面は、台形状に形成される。ただし、ビード本体51aの横断面形状は、適宜変更可能であり、円弧状等であってもよい。樹脂部材51bは、省略されてもよい。シール用ビード部51は、樹脂枠部材46に密着し、積層方向の締付力により弾性変形することで樹脂枠部材46との間を気密及び液密にシールするシール構造である。
図3において、シール用ビード部51は、複数の連通孔ビード部52(52a~52j)と、外側ビード部53とを有する。
連通孔ビード部52a~52eは、第1金属セパレータ30の一端縁部(矢印B1方向の端縁部)に設けられている。具体的に、連通孔ビード部52aは、第1燃料ガス排出連通孔38b1を周回する。連通孔ビード部52bは、第1冷却媒体排出連通孔36b1を周回する。連通孔ビード部52cは、酸化剤ガス供給連通孔34aを周回する。連通孔ビード部52dは、第2冷却媒体排出連通孔36b2を周回する。連通孔ビード部52eは、第2燃料ガス排出連通孔38b2を周回する。
連通孔ビード部52f~52jは、第1金属セパレータ30の他端縁部(矢印B2方向の端縁部)に設けられている。具体的に、連通孔ビード部52fは、第1酸化剤ガス排出連通孔34b1を周回する。連通孔ビード部52gは、第1冷却媒体供給連通孔36a1を周回する。連通孔ビード部52hは、燃料ガス供給連通孔38aを周回する。連通孔ビード部52iは、第2冷却媒体供給連通孔36a2を周回する。連通孔ビード部52jは、第2酸化剤ガス排出連通孔34b2を周回する。
酸化剤ガス供給連通孔34aを囲む連通孔ビード部52cには、酸化剤ガス供給連通孔34aと酸化剤ガス流路48とを連通する複数のトンネル54tを有するブリッジ部54が設けられている。酸化剤ガス排出連通孔34bを囲む連通孔ビード部52f、52jには、酸化剤ガス排出連通孔34bと酸化剤ガス流路48とを連通する複数のトンネル56tを有するブリッジ部56が設けられている。
外側ビード部53は、第1金属セパレータ30の外周部に沿って設けられ、酸化剤ガス流路48とともに酸化剤ガス供給連通孔34a、酸化剤ガス排出連通孔34b、燃料ガス供給連通孔38a及び燃料ガス排出連通孔38bを囲む。
第1金属セパレータ30の長手方向一端側において、外側ビード部53は、互いに隣り合う連通孔ビード部52a~52eの間を延在するように蛇行している。従って、第1金属セパレータ30の長手方向一端側において、外側ビード部53は、第1金属セパレータ30の一方の短辺31aに向かって膨出するように、第1燃料ガス排出連通孔38b1、酸化剤ガス供給連通孔34a及び第2燃料ガス排出連通孔38b2をそれぞれ部分的に囲む3つの膨出形状部53a、53b、53cを有する。
第1金属セパレータ30の長手方向他端側において、外側ビード部53は、互いに隣り合う連通孔ビード部52f~52jの間を延在するように蛇行している。従って、第1金属セパレータ30の長手方向他端側において、外側ビード部53は、第1金属セパレータ30の他方の短辺31bに向かって膨出するように、第1酸化剤ガス排出連通孔34b1、燃料ガス供給連通孔38a及び第2酸化剤ガス排出連通孔34b2をそれぞれ部分的に囲む3つの膨出形状部53d、53e、53fを有する。
図4に示すように、第2金属セパレータ32の樹脂枠付きMEA28に向かう表面32aには、例えば、矢印B方向に延在する燃料ガス流路58(反応ガス流路)が形成される。燃料ガス流路58は、燃料ガス供給連通孔38a及び燃料ガス排出連通孔38bに流体的に連通する。燃料ガス流路58は、矢印B方向に延在する複数本の凸部58a間に直線状流路溝(又は波状流路溝)58bを有する。
燃料ガス供給連通孔38aと燃料ガス流路58との間には、プレス成形により、複数個のエンボス部を有する入口バッファ部60aが設けられる。燃料ガス排出連通孔38bと燃料ガス流路58との間には、プレス成形により、複数個のエンボス部を有する出口バッファ部60bが設けられる。
第2金属セパレータ32の表面32aには、流体(燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体)の漏れを防止するシール用ビード部61が設けられている。図5において、シール用ビード部61は、プレス成形により、樹脂枠部材46に向かって突出成形されたビード本体61aと、ビード本体61aの突出端面に印刷又は塗布により固着された樹脂部材61bとを含む。樹脂部材61bは、MEA28a側に設けてもよい。
ビード本体61aの横断面は、台形状に形成される。ただし、ビード本体61aの横断面形状は、適宜変更可能であり、円弧状等であってもよい。樹脂部材61bは、省略されてもよい。シール用ビード部61は、樹脂枠部材46に密着し、積層方向の締付力により弾性変形することで樹脂枠部材46との間を気密及び液密にシールするシール構造である。
図4において、シール用ビード部61は、複数の連通孔ビード部62(62a~62j)と、外側ビード部63とを有する。
連通孔ビード部62a~62eは、第2金属セパレータ32の一端縁部(矢印B1方向の端縁部)に設けられている。具体的に、連通孔ビード部62aは、第1燃料ガス排出連通孔38b1を周回する。連通孔ビード部62bは、第1冷却媒体排出連通孔36b1を周回する。連通孔ビード部62cは、酸化剤ガス供給連通孔34aを周回する。連通孔ビード部62dは、第2冷却媒体排出連通孔36b2を周回する。連通孔ビード部62eは、第2燃料ガス排出連通孔38b2を周回する。
連通孔ビード部62f~62jは、第2金属セパレータ32の他端縁部(矢印B2方向の端縁部)に設けられている。具体的に、連通孔ビード部62fは、第1酸化剤ガス排出連通孔34b1を周回する。連通孔ビード部62gは、第1冷却媒体供給連通孔36a1を周回する。連通孔ビード部62hは、燃料ガス供給連通孔38aを周回する。連通孔ビード部62iは、第2冷却媒体供給連通孔36a2を周回する。連通孔ビード部62jは、第2酸化剤ガス排出連通孔34b2を周回する。
燃料ガス供給連通孔38aを囲む連通孔ビード部62hには、燃料ガス供給連通孔38aと燃料ガス流路58とを連通する複数のトンネル64tを有するブリッジ部64が設けられている。燃料ガス排出連通孔38bを囲む連通孔ビード部62a、62eには、燃料ガス排出連通孔38bと燃料ガス流路58とを連通する複数のトンネル66tを有するブリッジ部66が設けられている。
外側ビード部63は、第2金属セパレータ32の外周部に沿って設けられ、燃料ガス流路58とともに酸化剤ガス供給連通孔34a、酸化剤ガス排出連通孔34b、燃料ガス供給連通孔38a及び燃料ガス排出連通孔38bを囲む。
第2金属セパレータ32の長手方向一端側において、外側ビード部63は、互いに隣り合う連通孔ビード部62a~62eの間を延在するように蛇行している。従って、第2金属セパレータ32の長手方向一端側において、外側ビード部63は、第2金属セパレータ32の一方の短辺35aに向かって膨出するように、第1燃料ガス排出連通孔38b1、酸化剤ガス供給連通孔34a及び第2燃料ガス排出連通孔38b2をそれぞれ部分的に囲む3つの膨出形状部63a、63b、63cを有する。
第2金属セパレータ32の長手方向他端側において、外側ビード部63は、互いに隣り合う連通孔ビード部62f~62jの間を延在するように蛇行している。従って、第2金属セパレータ32の長手方向他端側において、外側ビード部63は、第2金属セパレータ32の他方の短辺35bに向かって膨出するように、第1酸化剤ガス排出連通孔34b1、燃料ガス供給連通孔38a及び第2酸化剤ガス排出連通孔34b2をそれぞれ部分的に囲む3つの膨出形状部63d、63e、63fを有する。
図2において、第1金属セパレータ30と第2金属セパレータ32とは、外周を溶接、ろう付け等により一体に接合され、接合セパレータ33を構成する。互いに接合される第1金属セパレータ30の裏面30bと第2金属セパレータ32の裏面32bとの間には、冷却媒体供給連通孔36aと冷却媒体排出連通孔36bとに流体的に連通する冷却媒体流路68が形成される。冷却媒体流路68は、酸化剤ガス流路48が形成された第1金属セパレータ30の裏面形状と、燃料ガス流路58が形成された第2金属セパレータ32の裏面形状とが重なり合って形成される。
図5において、接合セパレータ33を構成する第1金属セパレータ30と第2金属セパレータ32とは、複数の接合ライン33aにより互いに接合されている。接合ライン33aは、例えばレーザ溶接ラインである。接合ライン33aは、MIG、TIG、シーム溶接、ロウ付け、カシメ等による接合部であってもよい。
図3に示すように、第1金属セパレータ30には、シール用ビード部51の外方側に、表面30aから突出した複数の第1波状凸部70(70a~70j)が一体に設けられている。
図5において、第1波状凸部70の横断面は、台形状に形成される。ただし、第1波状凸部70の横断面形状は、適宜変更可能であり、長方形状、正方形状、円弧状等であってもよい。第1波状凸部70の突出端は、積層体14に締付荷重が付与された締付状態で、第1波状凸部70に実質的に締付荷重が作用しないように樹脂枠部材46の一方の面46aに接触している。すなわち、積層体14に締付荷重が付与されていない状態で、第1波状凸部70の高さは、シール用ビード部51の高さに樹脂部材51bの高さを加えた高さよりも低い。そのため、積層体14の締付状態で、締付荷重はシール用ビード部51に作用する。
図3において、第1波状凸部70は、複数の連通孔34a、34b、36a、36b、38a、38b毎に互いに独立して設けられている。具体的に、第1波状凸部70aは、第1燃料ガス排出連通孔38b1に対応して設けられている。第1波状凸部70aは、第1金属セパレータ30の一方の短辺31aと膨出形状部53aとの間に位置している。第1波状凸部70aは、膨出形状部53aの膨出端部(短辺31a側の端部)の形状に沿って延在している。
第1波状凸部70bは、第1冷却媒体排出連通孔36b1に対応して設けられている。第1波状凸部70bは、第1金属セパレータ30の一方の短辺31aと連通孔ビード部52bとの間に位置している。第1波状凸部70bは、連通孔ビード部52bのうち短辺31a側の端部の形状に沿って延在している。
第1波状凸部70cは、酸化剤ガス供給連通孔34aに対応して設けられている。第1波状凸部70cは、第1金属セパレータ30の一方の短辺31aと膨出形状部53bとの間に位置している。第1波状凸部70cは、膨出形状部53bの膨出端部(短辺31a側の端部)の形状に沿って延在している。
第1波状凸部70dは、第2冷却媒体排出連通孔36b2に対応して設けられている。第1波状凸部70dは、第1金属セパレータ30の一方の短辺31aと連通孔ビード部52dとの間に位置している。第1波状凸部70dは、連通孔ビード部52dのうち短辺31a側の端部の形状に沿って延在している。
第1波状凸部70eは、第2燃料ガス排出連通孔38b2に対応して設けられている。第1波状凸部70eは、第1金属セパレータ30の一方の短辺31aと膨出形状部53cとの間に位置している。第1波状凸部70eは、膨出形状部53cの膨出端部(短辺31a側の端部)の形状に沿って延在している。第1波状凸部70a~70eは、シール用ビード部51のうち最外に位置する部分(短辺31a側の端部)よりも外方側(矢印B1方向)に設けられている。
第1波状凸部70fは、第1酸化剤ガス排出連通孔34b1に対応して設けられている。第1波状凸部70fは、第1金属セパレータ30の他方の短辺31bと膨出形状部53dとの間に位置している。第1波状凸部70fは、膨出形状部53dの膨出端部(短辺31b側の端部)の形状に沿って延在している。
第1波状凸部70gは、第1冷却媒体供給連通孔36a1に対応して設けられている。第1波状凸部70gは、第1金属セパレータ30の他方の短辺31bと連通孔ビード部52gとの間に位置している。第1波状凸部70gは、連通孔ビード部52gのうち短辺31b側の端部の形状に沿って延在している。
第1波状凸部70hは、燃料ガス供給連通孔38aに対応して設けられている。第1波状凸部70hは、第1金属セパレータ30の他方の短辺31bと膨出形状部53eとの間に位置している。第1波状凸部70hは、膨出形状部53eの膨出端部(短辺31b側の端部)の形状に沿って延在している。
第1波状凸部70iは、第2冷却媒体供給連通孔36a2に対応して設けられている。第1波状凸部70iは、第1金属セパレータ30の他方の短辺31bと連通孔ビード部52iとの間に位置している。第1波状凸部70iは、連通孔ビード部52iのうち短辺31b側の端部の形状に沿って延在している。
第1波状凸部70jは、第2酸化剤ガス排出連通孔34b2に対応して設けられている。第1波状凸部70jは、第1金属セパレータ30の他方の短辺31bと膨出形状部53fとの間に位置している。第1波状凸部70jは、膨出形状部53fの膨出端部(短辺31b側の端部)の形状に沿って延在している。第1波状凸部70f~70jは、シール用ビード部51のうち最外に位置する部分(短辺31b側の端部)りも外方側(矢印B2方向)に設けられている。
図4に示すように、第2金属セパレータ32には、シール用ビード部61の外方側に、表面32aから突出した複数の第2波状凸部80(80a~80j)が一体に設けられている。
図5において、第2波状凸部80の横断面は、台形状に形成される。ただし、第2波状凸部80の横断面形状は、適宜変更可能であり、長方形状、正方形状、円弧状等であってもよい。第2波状凸部80の突出端は、積層体14に締付荷重が付与された締付状態で、第2波状凸部80に実質的に締付荷重が作用しないように樹脂枠部材46の他方の面46bに接触している。すなわち、積層体14に締付荷重が付与されていない状態で、第2波状凸部80の高さは、シール用ビード部61の高さに樹脂部材61bの高さを加えた高さよりも低い。そのため、積層体14の締付状態で、締付荷重はシール用ビード部61に作用する。
図4において、第2波状凸部80は、複数の連通孔34a、34b、36a、36b、38a、38b毎に互いに独立して設けられている。具体的に、第2波状凸部80aは、第1燃料ガス排出連通孔38b1に対応して設けられている。第2波状凸部80aは、第2金属セパレータ32の一方の短辺35aと膨出形状部63aとの間に位置している。第2波状凸部80aは、膨出形状部63aの膨出端部(短辺35a側の端部)の形状に沿って延在している。
第2波状凸部80bは、第1冷却媒体排出連通孔36b1に対応して設けられている。第2波状凸部80bは、第2金属セパレータ32の一方の短辺35aと連通孔ビード部62bとの間に位置している。第2波状凸部80bは、連通孔ビード部62bのうち短辺35a側の端部の形状に沿って延在している。
第2波状凸部80cは、酸化剤ガス供給連通孔34aに対応して設けられている。第2波状凸部80cは、第2金属セパレータ32の一方の短辺35aと膨出形状部63bとの間に位置している。第2波状凸部80cは、膨出形状部63bの膨出端部(短辺35a側の端部)の形状に沿って延在している。
第2波状凸部80dは、第2冷却媒体排出連通孔36b2に対応して設けられている。第2波状凸部80dは、第2金属セパレータ32の一方の短辺35aと連通孔ビード部62dとの間に位置している。第2波状凸部80dは、連通孔ビード部62dのうち短辺35a側の端部の形状に沿って延在している。
第2波状凸部80eは、第2燃料ガス排出連通孔38b2に対応して設けられている。第2波状凸部80eは、第2金属セパレータ32の一方の短辺35aと膨出形状部63cとの間に位置している。第2波状凸部80eは、膨出形状部63cの膨出端部(短辺35a側の端部)の形状に沿って延在している。第2波状凸部80a~80eは、シール用ビード部61のうち最外に位置する部分(短辺35a側の端部)りも外方側(矢印B1方向)に設けられている。
第2波状凸部80fは、第1酸化剤ガス排出連通孔34b1に対応して設けられている。第2波状凸部80fは、第2金属セパレータ32の他方の短辺35bと膨出形状部63dとの間に位置している。第2波状凸部80fは、膨出形状部63dの膨出端部(短辺35b側の端部)の形状に沿って延在している。
第2波状凸部80gは、第1冷却媒体供給連通孔36a1に対応して設けられている。第2波状凸部80gは、第2金属セパレータ32の他方の短辺35bと連通孔ビード部62gとの間に位置している。第2波状凸部80gは、連通孔ビード部62gのうち短辺35b側の端部の形状に沿って延在している。
第2波状凸部80hは、燃料ガス供給連通孔38aに対応して設けられている。第2波状凸部80hは、第2金属セパレータ32の他方の短辺35bと膨出形状部63eとの間に位置している。第2波状凸部80hは、膨出形状部63eの膨出端部(短辺35b側の端部)の形状に沿って延在している。
第2波状凸部80iは、第2冷却媒体供給連通孔36a2に対応して設けられている。第2波状凸部80iは、第2金属セパレータ32の他方の短辺35bと下側の連通孔ビード部62iとの間に位置している。第2波状凸部80iは、連通孔ビード部62iのうち短辺35b側の端部の形状に沿って延在している。
第2波状凸部80jは、第2酸化剤ガス排出連通孔34b2に対応して設けられている。第2波状凸部80jは、第2金属セパレータ32の他方の短辺35bと膨出形状部63fとの間に位置している。第2波状凸部80jは、膨出形状部63fの膨出端部(短辺35b側の端部)の形状に沿って延在している。第2波状凸部80f~80jは、シール用ビード部61のうち最外に位置する部分(短辺35b側の端部)りも外方側(矢印B2方向)に設けられている。
図6Aに示すように、第1波状凸部70及び第2波状凸部80は、例えば、正弦波として形成されている。ただし、第1波状凸部70及び第2波状凸部80は、矩形波等の非正弦波であってもよい。第1波状凸部70及び第2波状凸部80は、繰り返す周期的な形状であればよい。
第1波状凸部70と第2波状凸部80とは、積層方向から見て、波形状の位相が互いにずれた状態で重なる。詳細には、第1波状凸部70と第2波状凸部80とは、波形状の位相が互いに半周期ずれている。発電セル12は、積層方向から見て、第1波状凸部70と第2波状凸部80とが互いに交差する複数の交差部82を有する。交差部82において、第1波状凸部70と第2波状凸部80とは、樹脂枠部材46を挟んで対向している。
第1波状凸部70の波形状の振幅及び波長は、第2波状凸部80の波形状の振幅及び波長と同様に設定されている。ただし、第1波状凸部70の波形状の振幅及び波長は、第2波状凸部80の波形状の振幅及び波長と異なるように設定されてもよい。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
まず、図1に示すように、酸化剤ガスは、エンドプレート20aの酸化剤ガス供給連通孔34aに供給される。燃料ガスは、エンドプレート20aの燃料ガス供給連通孔38aに供給される。冷却媒体は、エンドプレート20aの冷却媒体供給連通孔36aに供給される。
酸化剤ガスは、図3に示すように、酸化剤ガス供給連通孔34aから第1金属セパレータ30の酸化剤ガス流路48に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路48に沿って矢印B方向に移動し、図2に示すMEA28aのカソード電極42に供給される。
一方、燃料ガスは、図4に示すように、燃料ガス供給連通孔38aから第2金属セパレータ32の燃料ガス流路58に導入される。燃料ガスは、燃料ガス流路58に沿って矢印B方向に移動し、図2に示すMEA28aのアノード電極44に供給される。
従って、各MEA28aでは、カソード電極42に供給される酸化剤ガスと、アノード電極44に供給される燃料ガスとが、第2電極触媒層及び第1電極触媒層内で電気化学反応により消費されて、発電が行われる。
次いで、カソード電極42に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔34bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、アノード電極44に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔38bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷却媒体供給連通孔36aに供給された冷却媒体は、第1金属セパレータ30と第2金属セパレータ32との間に形成された冷却媒体流路68に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、MEA28aを冷却した後、冷却媒体排出連通孔36bから排出される。
この場合、本実施形態は、以下の効果を奏する。
本実施形態において、第1金属セパレータ30には、シール用ビード部51の外方側に、表面30aから突出した第1波状凸部70が一体に設けられ、第2金属セパレータ32には、シール用ビード部61の外方側に、表面32aから突出した第2波状凸部80が一体に設けられている。第1波状凸部70と第2波状凸部80とは、積層方向から見て波形状の位相が互いにずれた状態で重なっている。
図5に示すように、シール用ビード部51とシール用ビード部61とが平面方向(積層方向と直交する方向)に互いに位置ずれした状態で積層方向の締付荷重を付与すると、第1金属セパレータ30及び第2金属セパレータ32にはモーメントが作用する。しかしながら、本実施形態では、第1金属セパレータ30及び第2金属セパレータ32に作用するモーメントを第1波状凸部70及び第2波状凸部80で受けることができる。これにより、第1金属セパレータ30及び第2金属セパレータ32(シール用ビード部51、61のシール面)が平面方向に対して傾くことを抑えることができる。
また、図6Bに示すように、第1金属セパレータ30及び第2金属セパレータ32が平面方向(矢印B方向)に互いに位置ずれした場合に、積層方向から見たときの第1波状凸部70と第2波状凸部80との重なり面積(交差部82の面積)が減少することを抑えることができる。よって、シール用ビード部51、61の所望のシール性を確保することができる。
第1波状凸部70及び第2波状凸部80のそれぞれの突出端は、積層体14に締付荷重が付与された締付状態で樹脂枠部材46に接触している。
このような構成によれば、第1金属セパレータ30及び第2金属セパレータ32の平面方向に対して傾くことを効果的に抑えることができる。
第1波状凸部70と第2波状凸部80とは、波形状の位相が互いに半周期ずれている。
このような構成によれば、第1金属セパレータ30及び第2金属セパレータ32が平面方向(矢印B方向)に互いに位置ずれした場合に、積層方向から見たときの第1波状凸部70と第2波状凸部80との重なり面積(交差部82の面積)が減少することを効果的に抑えることができる。
第1波状凸部70は、シール用ビード部51のうち最外に位置する部分よりも外方側に設けられている。第2波状凸部80は、シール用ビード部61のうち最外に位置する部分よりも外方側に設けられている。
このような構成によれば、第1金属セパレータ30及び第2金属セパレータ32の平面方向に対する傾きを効果的に抑えることができる。
第1金属セパレータ30及び第2金属セパレータ32には、反応ガス又は冷却媒体である流体を流すための複数の連通孔34a、34b、36a、36b、38a、38bが積層方向に貫通形成されている。シール用ビード部51、61は、複数の連通孔34a、34b、36a、36b、38a、38bを個別に囲む複数の連通孔ビード部52、62を含む。第1波状凸部70及び第2波状凸部80は、複数の連通孔34a、34b、36a、36b、38a、38b毎に互いに独立して設けられている。
このような構成によれば、複数の連通孔ビード部52、62の所望のシール性を確保することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
第1波状凸部70a~70eの少なくとも一部は、互いに繋がってもよい。第1波状凸部70f~70jの少なくとも一部は、互いに繋がってもよい。第2波状凸部80a~80eの少なくとも一部は、互いに繋がってもよい。第2波状凸部80f~80jの少なくとも一部は、互いに繋がってもよい。
以上の実施形態をまとめると、以下のようになる。
上記実施形態は、電解質膜・電極構造体(28a)と前記電解質膜・電極構造体の両側に配設された一組の金属セパレータ(30、32)とを有する発電セル(12)が複数積層された積層体(14)を備え、前記積層体には、前記発電セルの積層方向の締付荷重が付与され、前記一組の金属セパレータのそれぞれには、前記電解質膜・電極構造体が位置する側の表面(30a、32a)から突出したシール用ビード部(51、61)が形成され、前記シール用ビード部は、前記締付荷重によって前記電解質膜・電極構造体の発電面(29)の外周側に設けられた樹脂枠部(46)に押し付けられることにより、反応ガス又は冷却媒体である流体の漏れを防止する燃料電池スタック(10)であって、前記一組の金属セパレータのうちの一方には、前記シール用ビード部の外方側に、前記表面から突出した第1波状凸部(70)が一体に設けられ、前記一組の金属セパレータのうちの他方には、前記シール用ビード部の外方側に、前記表面から突出した第2波状凸部(80)が一体に設けられ、前記第1波状凸部と前記第2波状凸部とは、前記積層方向から見て波形状の位相が互いにずれた状態で重なる、燃料電池スタックを開示している。
上記の燃料電池スタックにおいて、前記第1波状凸部及び前記第2波状凸部のそれぞれの突出端は、前記積層体に前記締付荷重が付与された締付状態で前記樹脂枠部に接触してもよい。
上記の燃料電池スタックにおいて、前記第1波状凸部と前記第2波状凸部とは、前記波形状の位相が互いに半周期ずれてもよい。
上記の燃料電池スタックにおいて、前記第1波状凸部及び前記第2波状凸部のそれぞれは、前記シール用ビード部のうち最外に位置する部分よりも外方側に設けられてもよい。
上記の燃料電池スタックにおいて、前記一組の金属セパレータのそれぞれには、前記流体を流すための複数の連通孔(34a、34b、36a、36b、38a、38b)が前記積層方向に貫通形成され、前記シール用ビード部は、前記複数の連通孔を個別に囲む複数の連通孔ビード部(52、62)を含み、前記第1波状凸部及び前記第2波状凸部は、前記複数の連通孔毎に互いに独立して設けられてもよい。
10…燃料電池スタック 12…発電セル
14…積層体
28a…MEA(電解質膜・電極構造体)
29…発電面 30…第1金属セパレータ
32…第2金属セパレータ 34a…酸化剤ガス供給連通孔
34b…酸化剤ガス排出連通孔 36a…冷却媒体供給連通孔
36b…冷却媒体排出連通孔 38a…燃料ガス供給連通孔
38b…燃料ガス排出連通孔 46…樹脂枠部材(樹脂枠部)
51、61…シール用ビード部 52、62…連通孔ビード部
70…第1波状凸部 80…第2波状凸部

Claims (5)

  1. 電解質膜・電極構造体と前記電解質膜・電極構造体の両側に配設された一組の金属セパレータとを有する発電セルが複数積層された積層体を備え、
    前記積層体には、前記発電セルの積層方向の締付荷重が付与され、
    前記一組の金属セパレータのそれぞれには、前記電解質膜・電極構造体が位置する側の表面から突出したシール用ビード部が形成され、
    前記シール用ビード部は、前記締付荷重によって前記電解質膜・電極構造体の発電面の外周側に設けられた樹脂枠部に押し付けられることにより、反応ガス又は冷却媒体である流体の漏れを防止する燃料電池スタックであって、
    前記一組の金属セパレータのうちの一方には、前記シール用ビード部の外方側に、前記表面から突出した第1波状凸部が一体に設けられ、
    前記一組の金属セパレータのうちの他方には、前記シール用ビード部の外方側に、前記表面から突出した第2波状凸部が一体に設けられ、
    前記第1波状凸部と前記第2波状凸部とは、前記積層方向から見て波形状の位相が互いにずれた状態で重なる、燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックであって、
    前記第1波状凸部及び前記第2波状凸部のそれぞれの突出端は、前記積層体に前記締付荷重が付与された締付状態で前記樹脂枠部に接触している、燃料電池スタック。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料電池スタックであって、
    前記第1波状凸部と前記第2波状凸部とは、前記波形状の位相が互いに半周期ずれている、燃料電池スタック。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の燃料電池スタックであって、
    前記第1波状凸部及び前記第2波状凸部のそれぞれは、前記シール用ビード部のうち最外に位置する部分よりも外方側に設けられている、燃料電池スタック。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の燃料電池スタックであって、
    前記一組の金属セパレータのそれぞれには、前記流体を流すための複数の連通孔が前記積層方向に貫通形成され、
    前記シール用ビード部は、前記複数の連通孔を個別に囲む複数の連通孔ビード部を含み、
    前記第1波状凸部及び前記第2波状凸部は、前記複数の連通孔毎に互いに独立して設けられている、燃料電池スタック。
JP2019127326A 2019-07-09 2019-07-09 燃料電池スタック Active JP7033107B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019127326A JP7033107B2 (ja) 2019-07-09 2019-07-09 燃料電池スタック
CN202010650807.5A CN112216844B (zh) 2019-07-09 2020-07-08 燃料电池堆

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019127326A JP7033107B2 (ja) 2019-07-09 2019-07-09 燃料電池スタック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021012838A JP2021012838A (ja) 2021-02-04
JP7033107B2 true JP7033107B2 (ja) 2022-03-09

Family

ID=74059250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019127326A Active JP7033107B2 (ja) 2019-07-09 2019-07-09 燃料電池スタック

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7033107B2 (ja)
CN (1) CN112216844B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230173707A (ko) * 2021-05-20 2023-12-27 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 냉각 구조, 배터리 유닛, 및 냉각 구조의 제조 방법
JP2023182139A (ja) 2022-06-14 2023-12-26 トヨタ自動車株式会社 発電単位セル、及び、燃料電池

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015041222A1 (ja) 2013-09-17 2015-03-26 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック
JP2016004739A (ja) 2014-06-19 2016-01-12 トヨタ自動車株式会社 燃料電池
JP2017139214A (ja) 2016-02-04 2017-08-10 ジーエム・グローバル・テクノロジー・オペレーションズ・エルエルシー 不整列の条件下で改善された接触圧力均一性をもつエンボス金属シール設計
JP2019046770A (ja) 2017-09-07 2019-03-22 本田技研工業株式会社 燃料電池用セパレータ及び燃料電池スタック
JP2019061754A (ja) 2017-09-25 2019-04-18 本田技研工業株式会社 燃料電池用金属セパレータ及び発電セル

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007207571A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
KR20080100898A (ko) * 2007-05-15 2008-11-21 한국에너지기술연구원 연료전지의 실링부
JP5087046B2 (ja) * 2009-06-05 2012-11-28 株式会社東芝 固体高分子型燃料電池スタック
AT513834B1 (de) * 2013-03-01 2014-08-15 Cellstrom Gmbh Elastomerer Endrahmen einer Redox-Durchflussbatterie
FR3014246B1 (fr) * 2013-12-04 2016-01-01 Commissariat Energie Atomique Joint d'etancheite pour dispositif electrochimique, procede de fabrication et d'assemblage du joint et ce dispositif.
DE202014004456U1 (de) * 2014-05-23 2015-05-28 Reinz-Dichtungs-Gmbh Metallische Bipolarplatte mit rückfedernder Dichtungsanordnung und elektrochemisches System

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015041222A1 (ja) 2013-09-17 2015-03-26 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック
JP2016004739A (ja) 2014-06-19 2016-01-12 トヨタ自動車株式会社 燃料電池
JP2017139214A (ja) 2016-02-04 2017-08-10 ジーエム・グローバル・テクノロジー・オペレーションズ・エルエルシー 不整列の条件下で改善された接触圧力均一性をもつエンボス金属シール設計
JP2019046770A (ja) 2017-09-07 2019-03-22 本田技研工業株式会社 燃料電池用セパレータ及び燃料電池スタック
JP2019061754A (ja) 2017-09-25 2019-04-18 本田技研工業株式会社 燃料電池用金属セパレータ及び発電セル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021012838A (ja) 2021-02-04
CN112216844A (zh) 2021-01-12
CN112216844B (zh) 2023-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7103994B2 (ja) 燃料電池用セパレータ部材及び燃料電池スタック
JP5146899B2 (ja) 燃料電池
JP6968746B2 (ja) 燃料電池用セパレータ部材及び燃料電池スタック
JP7033107B2 (ja) 燃料電池スタック
JP5999529B2 (ja) 燃料電池単セル
JP7038072B2 (ja) 燃料電池用接合セパレータ及び燃料電池
JP2006294453A (ja) 燃料電池用セパレータ
CN118057639A (zh) 用于电化学***、具有释载凸边的隔板
JP5122836B2 (ja) 燃料電池
US20210242474A1 (en) Fuel cell separator member and fuel cell
JP5075462B2 (ja) 燃料電池
US10615430B2 (en) Joint separator for fuel cell, and fuel cell stack
JP2020198266A (ja) 燃料電池及び燃料電池スタック
JP2020136176A (ja) 燃料電池用金属セパレータ及び燃料電池
JP6957391B2 (ja) 燃料電池用セパレータ、燃料電池用接合セパレータ及び発電セル
JP2021111552A (ja) 燃料電池用セパレータ部材、燃料電池スタック及び燃料電池用セパレータ部材の製造方法
US11936077B2 (en) Separator member and fuel cell
JP2021144861A (ja) 燃料電池用金属セパレータ及び発電セル
JP2022071445A (ja) 燃料電池及び燃料電池スタック
JP7379193B2 (ja) 燃料電池用セパレータ部材及び燃料電池
JP2021044116A (ja) 燃料電池用セパレータ部材及び燃料電池スタック
JP2021012827A (ja) 燃料電池用金属セパレータ、接合セパレータ及び発電セル
JP2021136189A (ja) 燃料電池スタック及びセパレータ
CN118231693A (zh) 用于电化学***的隔板,隔板具有支承凸边
JP2021015766A (ja) 燃料電池用金属セパレータ、接合セパレータ及び発電セル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7033107

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150