JP2020198266A - 燃料電池及び燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】シール用ビード部の所望のシール性を確保することができる燃料電池及び燃料電池スタックを提供する。【解決手段】燃料電池スタック10の燃料電池12を形成する電解質膜・電極構造体40aの発電部55の外周側には、電気絶縁性を有する樹脂枠部46が設けられ、金属セパレータ42には、樹脂枠部46に向かって突出したシール用ビード部64が形成される。積層方向から見て樹脂枠部46のうちシール用ビード部64と重なる部位には、金属シート86が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池及び燃料電池スタックに関する。
燃料電池スタックは、電解質膜の両側に電極が配設されてなる電解質膜・電極構造体(MEA)と、MEAの両側に配設された一対の金属セパレータとを有する燃料電池(発電セル)が複数積層された積層体を備える。積層体には、積層方向の締付荷重が付与される。
一対の金属セパレータのそれぞれには、MEAが位置する側の表面から突出したシール用ビード部が形成されている(例えば、特許文献1参照)。シール用ビード部は、締付荷重によってMEAの発電部の外周側に設けられた電気絶縁性を有する樹脂枠部に押し付けられることにより、反応ガス又は冷却媒体である流体の漏れを防止する。
特許第4959190号公報
上述したシール用ビード部のようなばね定数の比較的高いシール構造は、ゴムシールに比べてクリープ(圧縮永久歪)が少なく、シール面圧の経時的な低下が少ないため、耐久性に優れている。一方、ばね定数が高いため、締付荷重を付与する際に、一対の金属セパレータのシール用ビード部が積層方向と直交する平面方向に互いに位置ずれすると(シールセンター位置がずれると)、樹脂枠部が曲がることで締付荷重が平面方向に逃げてしまい、シール用ビード部が変形することがある。そうすると、シール用ビード部のシール面が平行方向に対して傾き、シール用ビード部のシール性が低下する可能性がある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、シール用ビード部の所望のシール性を確保することができる燃料電池及び燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、電解質膜をカソード電極とアノード電極とで挟持してなる電解質膜・電極構造体と、前記電解質膜・電極構造体の両側に積層された金属セパレータと、を備え、前記電解質膜・電極構造体の発電部の外周側には、電気絶縁性を有する樹脂枠部が設けられ、前記金属セパレータには、前記樹脂枠部に向かって突出したシール用ビード部が形成され、前記シール用ビード部は、前記金属セパレータの積層方向に締付荷重が付与された状態で反応ガス又は冷却媒体である流体の漏れを防止する燃料電池であって、前記積層方向から見て前記樹脂枠部のうち前記シール用ビード部と重なる部位には、金属シートが設けられている、燃料電池である。
本発明の他の態様は、電解質膜・電極構造体の両側に金属セパレータが配設された燃料電池が複数積層された積層体を備えた燃料電池スタックであって、前記燃料電池は、上述した燃料電池である、燃料電池スタックである。
本発明によれば、金属シートによって樹脂枠部の曲げ剛性を向上させることができる。そのため、シール用ビード部が平面方向(積層方向と直交する方向)に互いに位置ずれした状態で積層方向の締付荷重を付与された場合であっても、締付荷重が平面方向に逃げることを抑制することができる。これにより、シール用ビード部の変形が抑えられるため、シール用ビード部のシール面が平面方向に対して傾くことを抑えることができる。従って、シール用ビード部の所望のシール性を確保することができる。
本発明の一実施形態に係る燃料電池スタックの一部断面説明図である。 発電セルの分解斜視図である。 第1金属セパレータを樹脂枠付きMEA側から見た平面図である。 樹脂枠付きMEAを第1金属セパレータ側から見た平面説明図である。 図4におけるV−V線に相当する箇所での燃料電池スタックの一部省略断面図である。 第1変形例に係る発電セルの断面説明図である。 第2変形例に係る発電セルの断面説明図である。 第3変形例に係る発電セルの断面説明図である。 第4変形例に係る発電セルの断面説明図である。
以下、本発明に係る燃料電池及び燃料電池スタックについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る燃料電池スタック10は、複数の発電セル12(燃料電池)が水平方向(矢印A方向)又は重力方向(矢印C方向)に積層された積層体14を備える。なお、複数の発電セル12の積層方向は、重力方向であってもよい。燃料電池スタック10は、例えば、図示しない燃料電池電気自動車等の燃料電池車両に搭載される。
積層体14の積層方向(矢印A方向)一端には、ターミナルプレート16a及びインシュレータ18aが外方に向かって順次配設される。積層体14の積層方向他端には、ターミナルプレート16b及びインシュレータ18bが外方に向かって順次配設される。ターミナルプレート16aは、インシュレータ18aのうち積層体14に対向する面に形成された凹部20aに配置されている。ターミナルプレート16bは、インシュレータ18bのうち積層体14に対向する面に形成された凹部20bに配置されている。
積層体14は、スタックケース22に収容されている。スタックケース22は、四角筒状に形成されており、積層体14を積層方向と直交する方向から覆う。スタックケース22の一端には、エンドプレート24が複数のボルト26によって締結されている。エンドプレート24は、積層体14に積層方向の締付荷重を付与する。スタックケース22の他端には、補機ケース28が設けられている。補機ケース28は、燃料電池用補機30を保護するための保護ケースである。補機ケース28内には、燃料電池用補機30として、燃料ガス系デバイス及び酸化剤ガス系デバイスが収容されている。
図2に示すように、発電セル12の長辺方向である矢印B方向の一端縁部には、酸化剤ガス供給連通孔34a、冷却媒体供給連通孔36a及び燃料ガス排出連通孔38bが矢印C方向に配列して設けられる。各発電セル12に設けられた酸化剤ガス供給連通孔34aは、積層方向(矢印A方向)に互いに連通し、一方の反応ガスである酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する。各発電セル12に設けられた冷却媒体供給連通孔36aは、積層方向に互いに連通し、冷却媒体、例えば、純粋、エチレングリコール、オイル等を供給する。各発電セル12に設けられた燃料ガス排出連通孔38bは、積層方向に互いに連通し、他方の反応ガスである燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出する。
発電セル12の矢印B方向の他端縁部には、燃料ガス供給連通孔38a、冷却媒体排出連通孔36b及び酸化剤ガス排出連通孔34bが矢印C方向に配列して設けられる。各発電セル12に設けられた燃料ガス供給連通孔38aは、積層方向に互いに連通し、燃料ガスを供給する。各発電セル12に設けられた冷却媒体排出連通孔36bは、積層方向に互いに連通し、冷却媒体を排出する。各発電セル12に設けられた酸化剤ガス排出連通孔34bは、積層方向に互いに連通し、酸化剤ガスを排出する。
酸化剤ガス供給連通孔34a及び酸化剤ガス排出連通孔34bと燃料ガス供給連通孔38a及び燃料ガス排出連通孔38bの配置、形状及び大きさは、本実施形態に限定されるものではなく、要求される仕様に応じて、適宜設定すればよい。
発電セル12は、樹脂枠付きMEA40が、第1金属セパレータ42及び第2金属セパレータ44により挟持される。第1金属セパレータ42及び第2金属セパレータ44のそれぞれは、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属薄板の断面を波形にプレス成形して構成される。
樹脂枠付きMEA40は、電解質膜・電極構造体(以下、「MEA40a」という)と、MEA40aの外周部に接合されるとともに該外周部を周回する樹脂枠部材46(樹脂枠部、樹脂フィルム)とを備える。
図5において、MEA40aは、電解質膜50と、電解質膜50の一方の面50aに設けられたカソード電極52と、電解質膜50の他方の面50bに設けられたアノード電極54とを有する。
電解質膜50は、例えば、固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)である。固体高分子電解質膜は、例えば、水分を含んだパーフルオロスルホン酸の薄膜である。電解質膜50は、カソード電極52及びアノード電極54に挟持される。電解質膜50は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質を使用することができる。
カソード電極52は、電解質膜50の一方の面50aに接合される第1電極触媒層52aと、第1電極触媒層52aに積層される第1ガス拡散層52bとを有する。アノード電極54は、電解質膜50の他方の面50bに接合される第2電極触媒層54aと、第2電極触媒層54aに積層される第2ガス拡散層54bとを有する。
第1電極触媒層52aは、例えば、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が、イオン導電性高分子バインダとともに第1ガス拡散層52bの表面に一様に塗布されて形成される。第2電極触媒層54aは、例えば、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が、イオン導電性高分子バインダとともに第2ガス拡散層54bの表面に一様に塗布されて形成される。第1ガス拡散層52b及び第2ガス拡散層54bは、カーボンペーパ又はカーボンクロス等から形成される。
図2及び図4に示すように、樹脂枠部材46の矢印B方向の一端縁部には、酸化剤ガス供給連通孔34a、冷却媒体供給連通孔36a及び燃料ガス排出連通孔38bが設けられる。樹脂枠部材46の矢印B方向の他端縁部には、燃料ガス供給連通孔38a、冷却媒体排出連通孔36b及び酸化剤ガス排出連通孔34bが設けられる。
図4及び図5において、樹脂枠部材46は、発電部55の外周側に枠状に設けられている。樹脂枠部材46は、四角環状に形成されている。樹脂枠部材46は、フィルム本体56と、補強フィルム58とを有する。
フィルム本体56は、発電部55の外周部に設けられている。具体的に、フィルム本体56の内周部56iは、カソード電極52の外周部52oとアノード電極54の外周部54oとの間に挟持される。換言すれば、フィルム本体56の内周部56iは、電解質膜50の外周部50oとアノード電極54の外周部54oとの間に配設される。ただし、フィルム本体56の内周部56iは、電解質膜50とカソード電極52の外周部52oとの間に配設されてもよい。
電解質膜50は、フィルム本体56のうちカソード電極52(電解質膜50)が位置する側の面56aに接着剤からなる接着層60により接合されている。接着層60は、フィルム本体56の面56aの全体に亘って設けられる。接着層60を構成する接着剤は、液体や固体、熱可塑性や熱硬化性等に制限されない。
補強フィルム58は、フィルム本体56の面56aの外周部56oに接着層60により接合されている。つまり、補強フィルム58は、フィルム本体56のうちアノード電極54が位置する側の面56bに設けられていない。補強フィルム58の内周端58ieは、カソード電極52の外周端52oeよりも外方で全周に亘って隙間を介して外周端52oeに対向する。
樹脂枠部材46は、フィルム本体56と補強フィルム58とが接着層60を介して接合された構成に限らず、全体が一体成形された部材であってもよい。また、樹脂枠部材46は、相対的に薄肉の内周部と相対的に厚肉の外周部とを有する段付き形状に限らず、内周部から外周部に亘って段差の無い(略平坦状の)形状であってもよい。フィルム本体56と補強フィルム58とは互いに同じ厚さを有する。なお、フィルム本体56は、補強フィルム58より厚くても薄くてもよい。
フィルム本体56及び補強フィルム58は電気絶縁性を有する樹脂材料により構成される。フィルム本体56及び補強フィルム58の構成材料としては、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PPA(ポリフタルアミド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルフォン)、LCP(リキッドクリスタルポリマー)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、m−PPE(変性ポリフェニレンエーテル樹脂)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)又は変性ポリオレフィン等が挙げられる。
樹脂枠部材46を用いることなく、電解質膜50を外方に突出させてその突出部分をフィルム本体56としてもよい。
図3に示すように、第1金属セパレータ42の樹脂枠付きMEA40に向かう表面42aには、例えば、矢印B方向に延在する酸化剤ガス流路59(反応ガス流路)が設けられる。酸化剤ガス流路59は、酸化剤ガス供給連通孔34a及び酸化剤ガス排出連通孔34bに流体的に連通する。酸化剤ガス流路59は、矢印B方向に延在する複数本の凸部59a間に直線状流路溝(又は波状流路溝)59bを有する。
酸化剤ガス供給連通孔34aと酸化剤ガス流路59との間には、プレス成形により、第1金属セパレータ42と一体で複数個のエンボス部を有する入口バッファ部62aが設けられる。酸化剤ガス排出連通孔34bと酸化剤ガス流路59との間には、プレス成形により、複数個のエンボス部を有する出口バッファ部62bが設けられる。
第1金属セパレータ42の表面42aには、流体(燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体)の漏れを防止するシール用ビード部64が設けられている。図5において、シール用ビード部64は、プレス成形により、第1金属セパレータ42と一体で樹脂枠部材46に向かって突出成形されたビード本体64aと、ビード本体64aの突出端面に印刷又は塗布により固着された樹脂部材64bとを含む。
ビード本体64aは、積層方向に締付荷重が付与された状態で台形状の横断面形状を有する。ただし、ビード本体64aの横断面形状は、適宜変更可能であり、円弧状等であってもよい。樹脂部材64bは、省略されてもよい。シール用ビード部64の突出端面(シール面64c)は、樹脂枠部材46に設けられた後述する金属シート86に当接する。シール用ビード部64の突出端面(当接面)は、平坦形状である。シール用ビード部64は、金属シート86に密着し、積層方向の締付荷重により弾性変形することで金属シート86との間を気密及び液密にシールするシール構造である。
図3において、シール用ビード部64は、内側ビード部66、複数の連通孔ビード部68及び外側ビード部70を有する。内側ビード部66は、酸化剤ガス流路59とともに酸化剤ガス供給連通孔34a及び酸化剤ガス排出連通孔34bを囲む。複数の連通孔ビード部68は、燃料ガス供給連通孔38a、燃料ガス排出連通孔38b、冷却媒体供給連通孔36a及び冷却媒体排出連通孔36bを個別に囲む。外側ビード部70は、第1金属セパレータ42の外周縁部を周回する。なお、外側ビード部70は、必要に応じて設ければよく、不要にすることもできる。
図2に示すように、第2金属セパレータ44の樹脂枠付きMEA40に向かう表面44aには、例えば、矢印B方向に延在する燃料ガス流路72(反応ガス流路)が設けられる。燃料ガス流路72は、燃料ガス供給連通孔38a及び燃料ガス排出連通孔38bに流体的に連通する。燃料ガス流路72は、矢印B方向に延在する複数本の凸部72a間に直線状流路溝(又は波状流路溝)72bを有する。
燃料ガス供給連通孔38aと燃料ガス流路72との間には、プレス成形により、第2金属セパレータ44と一体で複数個のエンボス部を有する入口バッファ部74aが設けられる。燃料ガス排出連通孔38bと燃料ガス流路72との間には、プレス成形により、複数個のエンボス部を有する出口バッファ部74bが設けられる。
第2金属セパレータ44の表面44aには、流体(燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体)の漏れを防止するシール用ビード部76が設けられている。図5において、シール用ビード部76は、プレス成形により、第2金属セパレータ44と一体で樹脂枠部材46に向かって突出成形されたビード本体76aと、ビード本体76aの突出端面に印刷又は塗布により固着された樹脂部材76bとを含む。シール用ビード部64の平坦な頂部とシール用ビード部76の平坦な頂部とは、樹脂枠部材46及び後述する金属シート86を介装して(挟んで)互いに対向する位置にある。シール用ビード部64の頂部の幅寸法W1とシール用ビード部76の幅寸法W2とは互いに略同じである。
ビード本体76aは、積層方向に締付荷重が付与された状態で台形状の横断面形状を有する。ただし、ビード本体76aの横断面形状は、適宜変更可能であり、円弧状等であってもよい。樹脂部材76bは、省略されてもよい。シール用ビード部76の突出端面(シール面76c)は、樹脂枠部材46(フィルム本体56の他方の面56b)に当接する。シール用ビード部76の突出端面(当接面)は、平坦形状である。シール用ビード部76は、樹脂枠部材46に密着し、積層方向の締付荷重により弾性変形することで樹脂枠部材46との間を気密及び液密にシールするシール構造である。
図2において、シール用ビード部76は、内側ビード部78、複数の連通孔ビード部80及び外側ビード部82を有する。内側ビード部78は、燃料ガス流路72とともに燃料ガス供給連通孔38a及び燃料ガス排出連通孔38bを囲む。複数の連通孔ビード部80は、酸化剤ガス供給連通孔34a、酸化剤ガス排出連通孔34b、冷却媒体供給連通孔36a及び冷却媒体排出連通孔36bを個別に囲む。外側ビード部82は、第2金属セパレータ44の外周縁部を周回する。なお、外側ビード部82は、必要に応じて設ければよく、不要にすることもできる。
図2において、第1金属セパレータ42と第2金属セパレータ44とは、外周を溶接、ろう付け等により一体に接合され、接合セパレータ43を構成する。第1金属セパレータ42の裏面42bと第2金属セパレータ44の裏面44bとの間には、冷却媒体供給連通孔36aと冷却媒体排出連通孔36bとに流体的に連通する冷却媒体流路84が形成される。冷却媒体流路84は、酸化剤ガス流路59が形成された第1金属セパレータ42の裏面形状と、燃料ガス流路72が形成された第2金属セパレータ44の裏面形状とが重なり合って形成される。
図2、図4及び図5に示すように、積層方向(矢印A方向)から見て樹脂枠部材46のうちシール用ビード部76と重なる部位には、金属シート86が設けられている。換言すれば、図5において、金属シート86は、補強フィルム58のうちフィルム本体56とは反対側の面58aに接着剤からなる接着層88により接合されている。接着層88は、補強フィルム58の面58aの全体に亘って設けられる。接着層88は、上述した接着層60と同様に構成される。金属シート86は、樹脂枠部材46のうちカソード電極52が位置する側の面(補強フィルム58の面58a)にのみ設けられ、樹脂枠部材46のうちアノード電極54が位置する側の面(フィルム本体56の面56b)に設けられていない。
金属シート86及び樹脂枠部材46は、シール用ビード部64とシール用ビード部76によって挟持される。つまり、シール用ビード部64(内側ビード部66、複数の連通孔ビード部68及び外側ビード部70)のシール面64cは、金属シート86に当接する。シール用ビード部76(内側ビード部78、複数の連通孔ビード部80及び外側ビード部82)のシール面76cは、フィルム本体56に当接する。
金属シート86の構成材料としては、チタン、チタン合金、ステンレス鋼等の鉄合金、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等が挙げられる。金属シート86の表面には、耐食性及び電気絶縁性の少なくともいずれかの表面処理を施してもよい。金属シート86の弾性率は、樹脂枠部材46の弾性率よりも高い。
金属シート86の積層方向に沿った厚さd1は、樹脂枠部材46のうち金属シート86が設けられた部分(外周部)の積層方向に沿った厚さd2よりも薄い。ここで、樹脂枠部材46の厚さd2は、フィルム本体56、接着層60、補強フィルム58及び接着層88のそれぞれの積層方向に沿った厚さの合計である。金属シート86の積層方向に沿った厚さd1は、フィルム本体56及び補強フィルム58のそれぞれの積層方向に沿った厚さよりも厚い。ただし、金属シート86の積層方向に沿った厚さd1は、フィルム本体56及び補強フィルム58のそれぞれの積層方向に沿った厚さよりも薄くてもよい。
図4において、金属シート86は、四角枠形状に形成されている。金属シート86の外周端86oeは、全周に亘って樹脂枠部材46の外周端46oeよりも内側に位置している。換言すれば、樹脂枠部材46の外周部46oは、全周に亘って金属シート86よりも外方に突出している。金属シート86の外形は、樹脂枠部材46の外形よりも一回り小さく形成されている。これにより、金属シート86の外周端部に結露したり導電性部材が付着したりした場合であっても、金属シート86を介して第1金属セパレータ42と第2金属セパレータ44とが互いに電気的に接続すること(短絡すること)を効果的に抑えることができる。なお、樹脂枠部材46の外周部46oの金属シート86に対する突出長は、適宜設定可能である。
金属シート86には、カソード電極52(発電部55)が配置される中央孔90が形成されている。積層方向から見て、中央孔90は、四角形状に形成され、カソード電極52よりも一回り大きい。すなわち、図5に示すように、中央孔90を形成する内面90aは、カソード電極52の外周端52oeよりも外方で全周に亘って隙間を介して外周端52oeに対向する。中央孔90を形成する内面90aは、全周に亘って補強フィルム58の内周端58ieよりも外方に位置している。ただし、中央孔90を形成する内面90aは、全周に亘って補強フィルム58の内周端58ieよりも内方に位置してもよい。また、中央孔90を形成する内面90aは、全周に亘って補強フィルム58の内周端58ieに対して段差なく連なってもよい。
図4に示すように、金属シート86の矢印B方向の一端縁部には、酸化剤ガス供給連通孔34a、冷却媒体供給連通孔36a及び燃料ガス排出連通孔38bが設けられる。金属シート86の酸化剤ガス供給連通孔34aは、樹脂枠部材46の酸化剤ガス供給連通孔34aよりも一回り大きい。樹脂枠部材46のうち酸化剤ガス供給連通孔34aを形成する内面34a1は、全周に亘って金属シート86のうち酸化剤ガス供給連通孔34aを形成する内面34a2よりも内側に突出している。
金属シート86の冷却媒体供給連通孔36aは、樹脂枠部材46の冷却媒体供給連通孔36aよりも一回り大きい。樹脂枠部材46のうち冷却媒体供給連通孔36aを形成する内面36a1は、全周に亘って金属シート86のうち冷却媒体供給連通孔36aを形成する内面36a2よりも内側に突出している。金属シート86の燃料ガス排出連通孔38bは、樹脂枠部材46の燃料ガス排出連通孔38bよりも一回り大きい。樹脂枠部材46のうち燃料ガス排出連通孔38bを形成する内面38b1は、全周に亘って金属シート86のうち燃料ガス排出連通孔38bを形成する内面38b2よりも内側に突出している。
金属シート86の矢印B方向の他端縁部には、燃料ガス供給連通孔38a、冷却媒体排出連通孔36b及び酸化剤ガス排出連通孔34bが設けられる。金属シート86の燃料ガス供給連通孔38aは、樹脂枠部材46の燃料ガス供給連通孔38aよりも一回り大きい。樹脂枠部材46のうち燃料ガス供給連通孔38aを形成する内面38a1は、全周に亘って金属シート86のうち燃料ガス供給連通孔38aを形成する内面38a2よりも内側に突出している。
金属シート86の冷却媒体排出連通孔36bは、樹脂枠部材46の冷却媒体排出連通孔36bよりも一回り大きい。樹脂枠部材46のうち冷却媒体排出連通孔36bを形成する内面36b1は、全周に亘って金属シート86のうち冷却媒体排出連通孔36bを形成する内面36b2よりも内側に突出している。金属シート86の酸化剤ガス排出連通孔34bは、樹脂枠部材46の酸化剤ガス排出連通孔34bよりも一回り大きい。樹脂枠部材46のうち酸化剤ガス排出連通孔34bを形成する内面34b1は、全周に亘って金属シート86のうち酸化剤ガス排出連通孔34bを形成する内面34b2よりも内側に突出している。
これにより、発電セル12の電気化学反応により発生した生成水が反応ガス連通孔(酸化剤ガス供給連通孔34a、酸化剤ガス排出連通孔34b、燃料ガス供給連通孔38a及び燃料ガス排出連通孔38b)に流動した場合であっても、第1金属セパレータ42と第2金属セパレータ44とが互いに電気的に接続することを防止することができる。よって、第1金属セパレータ42及び第2金属セパレータ44が腐食することを防止できる。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
酸化剤ガスは、図2に示すように、酸化剤ガス供給連通孔34aから第1金属セパレータ42の酸化剤ガス流路59に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路59に沿って矢印B方向に移動し、MEA40aのカソード電極52に供給される。
一方、燃料ガスは、図2に示すように、燃料ガス供給連通孔38aから第2金属セパレータ44の燃料ガス流路72に導入される。燃料ガスは、燃料ガス流路72に沿って矢印B方向に移動し、MEA40aのアノード電極54に供給される。
従って、各MEA40aでは、カソード電極52に供給される酸化剤ガスと、アノード電極54に供給される燃料ガスとが、第2電極触媒層54a及び第1電極触媒層52a内で電気化学反応により消費されて、発電が行われる。
次いで、カソード電極52に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔34bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、アノード電極54に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔38bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷却媒体供給連通孔36aに供給された冷却媒体は、第1金属セパレータ42と第2金属セパレータ44との間に形成された冷却媒体流路84に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、MEA40aを冷却した後、冷却媒体排出連通孔36bから排出される。
この場合、本実施形態は、以下の効果を奏する。
積層方向から見て樹脂枠部材46のうちシール用ビード部64、76と重なる部位には、金属シート86が設けられている。
このような構成によれば、金属シート86によって樹脂枠部材46の曲げ剛性を向上させることができる。そのため、図5に示すように、シール用ビード部64とシール用ビード部76とが平面方向(積層方向と直交する方向)に互いに位置ずれした状態で積層方向の締付荷重を付与された場合であっても、樹脂枠部材46の曲がりが抑えられるため、締付荷重が平面方向に逃げることを抑制することができる。これにより、シール用ビード部64、76の変形が抑えられるため、シール用ビード部64、76のシール面64c、76cが平面方向に対して傾くことを抑えることができる。従って、シール用ビード部64、76の所望のシール性を確保することができる。
樹脂枠部材46は、発電部55の外周部に設けられたフィルム本体56と、フィルム本体56の外周部56oに接合された補強フィルム58とを有する。
このような構成によれば、発電部55の外周部が積層方向に厚くなることを抑えつつ樹脂枠部材46の外周部の剛性を向上させることができる。
金属シート86の弾性率は、樹脂枠部材46の弾性率よりも高い。
このような構成によれば、金属シート86によって樹脂枠部材46の剛性を効果的に高めることができる。
金属シート86の積層方向に沿った厚さd1は、樹脂枠部材46のうち金属シート86が設けられた部分の積層方向に沿った厚さd2よりも薄い。
このような構成によれば、発電セル12の外周部の厚さを比較的薄くすることができる。
第1金属セパレータ42には、流体(酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体)を流すための複数の連通孔(酸化剤ガス供給連通孔34a、酸化剤ガス排出連通孔34b、冷却媒体供給連通孔36a、冷却媒体排出連通孔36b、燃料ガス供給連通孔38a、燃料ガス排出連通孔38b)が積層方向に貫通形成されている。金属シート86は、発電部55及びこれら連通孔を囲むように延在している。
このような構成によれば、金属シート86が流体(酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体)の流れを阻害することはない。
(第1変形例)
次に、第1変形例に係る発電セル12aについて説明する。本変形例に係る発電セル12aにおいて、上述した発電セル12と同一の構成については同一の参照符号を付し、その説明については省略する。後述する第2〜第4変形例に係る発電セル12b〜12dについても同様である。
図6に示すように、本変形例に係る発電セル12aでは、金属シート86が、フィルム本体56のうちアノード電極54が位置する側の面56bに接着剤としての接着層100により接合されている。接着層100は、上述した接着層60と同様のものが用いられる。すなわち、金属シート86は、樹脂枠部材46のうちアノード電極54が位置する側の面(フィルム本体56の面56b)にのみ設けられ、樹脂枠部材46のうちカソード電極52が位置する側の面(補強フィルム58の面58a)に設けられていない。
この場合、シール用ビード部64のシール面64cは、補強フィルム58に当接する。シール用ビード部76のシール面76cは、金属シート86に当接する。金属シート86のうち中央孔90を形成する内面90aは、アノード電極54の外周端54oeよりも外方で全周に亘って隙間を介して外周端54oeに対向する。
このような構成によれば、上述した発電セル12と同様の効果を奏する。
(第2変形例)
図7に示すように、本変形例に係る発電セル12bでは、金属シート86が、樹脂枠部材102に内包されている。具体的に、金属シート86は、フィルム本体56の面56aに接着層60により接合されている。補強フィルム104は、カソード電極52(第1金属セパレータ42)が位置する側から金属シート86の全体を覆うように接着剤からなる接着層106により金属シート86に接合されている。
補強フィルム104は、電気絶縁性を有する。補強フィルム104の内周部104iは、金属シート86の中央孔90を形成する内面90aを全周に亘って覆うように接着層60によりフィルム本体56の面56aに接合されている。なお、詳細な図示は省略するが、補強フィルム104の外周部は、金属シート86の外周端86oeを全周に亘って覆うように接着層60によりフィルム本体56の面56aに接合されている。
この場合、シール用ビード部64のシール面64cは、補強フィルム104の面104aに当接する。シール用ビード部76のシール面76cは、フィルム本体56の面56bに当接する。
このような構成によれば、上述した発電セル12と同様の効果を奏する。
また、金属シート86は、樹脂枠部材102に内包されている。
このような構成によれば、第1金属セパレータ42と第2金属セパレータ44とが金属シート86を介して電気的に接続することを一層効果的に抑えることができる。
金属シート86は、フィルム本体56と補強フィルム104との間に配設されている。
このような構成によれば、簡易な構成で金属シート86を樹脂枠部材102に内包させることができる。
(第3変形例)
図8に示すように、本変形例に係る発電セル12cでは、樹脂枠部材46が、フィルム本体56のみからなる。つまり、樹脂枠部材46は、上述した補強フィルム58を有しない。そして、金属シート86は、フィルム本体56の面56aに接着層60により接合されている。すなわち、金属シート86は、樹脂枠部材46のうちカソード電極52が位置する側の面(フィルム本体56の面56a)にのみ設けられ、樹脂枠部材46のうちアノード電極54が位置する側の面(フィルム本体56の面56b)に設けられていない。
この場合、シール用ビード部64のシール面64cは、金属シート86に当接する。シール用ビード部76のシール面76cは、フィルム本体56の面56bに当接する。樹脂部材64bは、電気絶縁性を有する。
このような構成によれば、上述した発電セル12と同様の効果を奏する。また、樹脂枠部材46の構成を簡素化することができる。
(第4変形例)
図9に示すように、本変形例に係る発電セル12dでは、樹脂枠部材46が、フィルム本体56のみからなる。つまり、樹脂枠部材46は、上述した補強フィルム58を有しない。そして、金属シート86は、フィルム本体56の面56bに接着剤である接着層100により接合されている。接着層100は、上述した接着層60と同様のものが用いられる。金属シート86は、樹脂枠部材46のうちアノード電極54が位置する側の面(フィルム本体56の面56b)にのみ設けられ、樹脂枠部材46のうちカソード電極52が位置する側の面(フィルム本体56の面56a)に設けられていない。なお、フィルム本体56の面56aの外周部には、接着層60が設けられていない。
この場合、シール用ビード部64のシール面64cは、フィルム本体56の面56aに当接する。シール用ビード部76のシール面76cは、金属シート86に当接する。樹脂部材76bは、電気絶縁性を有する。
このような構成によれば、上述した発電セル12と同様の効果を奏する。また、樹脂枠部材46の構成を簡素化することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
以上の実施形態をまとめると、以下のようになる。
上記実施形態は、電解質膜(50)をカソード電極(52)とアノード電極(54)とで挟持してなる電解質膜・電極構造体(40a)と、前記電解質膜・電極構造体の両側に積層された金属セパレータ(42、44)と、を備え、前記電解質膜・電極構造体の発電部(55)の外周側には、電気絶縁性を有する樹脂枠部(46)が設けられ、前記金属セパレータには、前記樹脂枠部に向かって突出したシール用ビード部(64、76)が形成され、前記シール用ビード部は、前記金属セパレータの積層方向に締付荷重が付与された状態で反応ガス又は冷却媒体である流体の漏れを防止する燃料電池(12)であって、前記積層方向から見て前記樹脂枠部のうち前記シール用ビード部と重なる部位には、金属シート(86)が設けられている、燃料電池を開示している。
上記の燃料電池において、前記樹脂枠部の内周部は、前記カソード電極の外周部と前記アノード電極の外周部とで挟持され、前記金属シートは、前記樹脂枠部のうち前記カソード電極が位置する側の面にのみ設けられてもよい。
上記の燃料電池において、前記樹脂枠部の内周部は、前記カソード電極の外周部と前記アノード電極の外周部とで挟持され、前記金属シートは、前記樹脂枠部のうち前記アノード電極が位置する側の面にのみ設けられてもよい。
上記の燃料電池において、前記樹脂枠部は、前記発電部の外周部に設けられたフィルム本体(56)と、前記フィルム本体の外周部に接合された補強フィルム(58)と、を有してもよい。
上記の燃料電池において、前記フィルム本体の内周部は、前記カソード電極の外周部と前記アノード電極の外周部とで挟持され、前記補強フィルムは、前記フィルム本体のうち前記カソード電極が位置する側の面の外周部に接合され、前記金属シートは、前記補強フィルムのうち前記フィルム本体とは反対側の面に接合されてもよい。
上記の燃料電池において、前記フィルム本体の内周部は、前記カソード電極の外周部と前記アノード電極の外周部とで挟持され、前記補強フィルムは、前記フィルム本体のうち前記カソード電極が位置する側の面の外周部に接合され、前記金属シートは、前記フィルム本体のうち前記アノード電極が位置する側の面に接合されてもよい。
上記の燃料電池において、前記金属シートは、前記樹脂枠部に内包されてもよい。
上記の燃料電池において、前記樹脂枠部材は、前記発電部の外周部に設けられたフィルム本体と、前記フィルム本体に積層された補強フィルムと、を有し、前記金属シートは、前記フィルム本体と前記補強フィルムとの間に配設されてもよい。
上記の燃料電池において、前記金属セパレータには、前記流体を流すための複数の連通孔(34a、34b、36a、36b、38a、38b)が前記積層方向に貫通形成され、前記金属シートは、前記発電部及び前記複数の連通孔を囲むように延在してもよい。
上記の燃料電池において、前記金属シートの弾性率は、前記樹脂枠部の弾性率よりも高くてもよい。
上記の燃料電池において、前記金属シートの前記積層方向に沿った厚さ(d1)は、前記樹脂枠部のうち前記金属シートが設けられた部分の前記積層方向に沿った厚さ(d2)よりも薄くてもよい。
上記実施形態は、電解質膜・電極構造体の両側に金属セパレータが配設された燃料電池が複数積層された積層体を備えた燃料電池スタック(10)であって、前記燃料電池は、上述した燃料電池である、燃料電池スタックを開示している。
10…燃料電池スタック 12…発電セル(燃料電池)
34a…酸化剤ガス供給連通孔 34b…酸化剤ガス排出連通孔
36a…冷却媒体供給連通孔 36b…冷却媒体排出連通孔
38a…燃料ガス供給連通孔 38b…燃料ガス排出連通孔
40a…MEA(電解質膜・電極構造体)
42…第1金属セパレータ 44…第2金属セパレータ
46…樹脂枠部材(樹脂枠部) 50…電解質膜
52…カソード電極 54…アノード電極
55…発電部 56…フィルム本体
58…補強フィルム 64、76…シール用ビード部
86…金属シート

Claims (12)

  1. 電解質膜をカソード電極とアノード電極とで挟持してなる電解質膜・電極構造体と、
    前記電解質膜・電極構造体の両側に積層された金属セパレータと、を備え、
    前記電解質膜・電極構造体の発電部の外周側には、電気絶縁性を有する樹脂枠部が設けられ、
    前記金属セパレータには、前記樹脂枠部に向かって突出したシール用ビード部が形成され、
    前記シール用ビード部は、前記金属セパレータの積層方向に締付荷重が付与された状態で反応ガス又は冷却媒体である流体の漏れを防止する燃料電池であって、
    前記積層方向から見て前記樹脂枠部のうち前記シール用ビード部と重なる部位には、金属シートが設けられている、燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池であって、
    前記樹脂枠部の内周部は、前記カソード電極の外周部と前記アノード電極の外周部とで挟持され、
    前記金属シートは、前記樹脂枠部のうち前記カソード電極が位置する側の面にのみ設けられている、燃料電池。
  3. 請求項1記載の燃料電池であって、
    前記樹脂枠部の内周部は、前記カソード電極の外周部と前記アノード電極の外周部とで挟持され、
    前記金属シートは、前記樹脂枠部のうち前記アノード電極が位置する側の面にのみ設けられている、燃料電池。
  4. 請求項2又は3に記載の燃料電池であって、
    前記樹脂枠部は、
    前記発電部の外周部に設けられたフィルム本体と、
    前記フィルム本体の外周部に接合された補強フィルムと、を有する、燃料電池。
  5. 請求項4記載の燃料電池であって、
    前記フィルム本体の内周部は、前記カソード電極の外周部と前記アノード電極の外周部とで挟持され、
    前記補強フィルムは、前記フィルム本体のうち前記カソード電極が位置する側の面の外周部に接合され、
    前記金属シートは、前記補強フィルムのうち前記フィルム本体とは反対側の面に接合されている、燃料電池。
  6. 請求項4記載の燃料電池であって、
    前記フィルム本体の内周部は、前記カソード電極の外周部と前記アノード電極の外周部とで挟持され、
    前記補強フィルムは、前記フィルム本体のうち前記カソード電極が位置する側の面の外周部に接合され、
    前記金属シートは、前記フィルム本体のうち前記アノード電極が位置する側の面に接合されている、燃料電池。
  7. 請求項1記載の燃料電池であって、
    前記金属シートは、前記樹脂枠部に内包されている、燃料電池。
  8. 請求項1記載の燃料電池であって、
    前記樹脂枠部は、
    前記発電部の外周部に設けられたフィルム本体と、
    前記フィルム本体に積層された補強フィルムと、を有し、
    前記金属シートは、前記フィルム本体と前記補強フィルムとの間に配設されている、燃料電池。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の燃料電池であって、
    前記金属セパレータには、前記流体を流すための複数の連通孔が前記積層方向に貫通形成され、
    前記金属シートは、前記発電部及び前記複数の連通孔を囲むように延在している、燃料電池。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の燃料電池であって、
    前記金属シートの弾性率は、前記樹脂枠部の弾性率よりも高い、燃料電池。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の燃料電池であって、
    前記金属シートの前記積層方向に沿った厚さは、前記樹脂枠部のうち前記金属シートが設けられた部分の前記積層方向に沿った厚さよりも薄い、燃料電池。
  12. 電解質膜・電極構造体の両側に金属セパレータが配設された燃料電池が複数積層された積層体を備えた燃料電池スタックであって、
    前記燃料電池は、請求項1〜11のいずれか1項に記載の燃料電池である、燃料電池スタック。
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