JP7019245B2 - 車両のスライドドア構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車などの車両のスライドドア構造に関する。
車両のスライドドア構造の具体例として、特許文献1,2に記載のものがある。
これらの文献に記載された構造は、スライドドアが閉じられた状態において、車両の側面衝突が発生し、車室内側からスライドドアに向けて荷物または乗員が衝突するなどして大きな荷重が作用した際に、スライドドアの上端部などと車体側面との間に生じる隙間を小さくしようとするものである。そのための手段として、前記文献においては、スライドドアの所定箇所を脆弱部とし、スライドドアが荷重を受けた際に、車体側面との間に大きな隙間を生じないようにスライドドアの変形をコントロールする手段が採用されている。
しかしながら、前記従来技術においては、荷重入力時におけるスライドドアの変形をコントロールすることにより、スライドドアと車体側面との隙間を小さくしようとするものであるため、前記隙間を小さくする上で一定の限界がある。したがって、前記隙間を小さくする上で、未だ改善の余地がある。
前記隙間を小さくするための他の手段としては、たとえば特許文献3に記載されるように、荷重入力時にスライドドアが車幅方向に変位することを阻止するための専用部材を設けることが考えられる。ところが、このような手段によれば、製造コストの上昇や、重量の増大を招く不具合を生じてしまう。
また、従来においては、スライドドアの前部を、スライドドアの車両前方側に位置するフロントドアの後部(ヘム部)の車幅方向内方側に配置させておき、スライドドアへの荷重入力時には、スライドドアの前部をフロントドアの後部に当接させることにより、スライドドアが車幅方向外方に大きく突出することを防止しようとする手段も適宜採用されている。ところが、従来のこのような手段においては、スライドドアの前部とフロントドアの後部とが当接する際の当接幅が小さく、これらの当接部が大きく変形することによって、前記両者の当接状態が解消され易いものとなっている。これでは、スライドドアが車幅方向外方側に大きく突出することを確実に防止することは難しく、スライドドアと車体側面との間に大きな隙間が発生する虞がある。
特開2017-65441号公報 特開2013-252830号公報 特許第4907247号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、車室内側からスライドドアに大きな荷重が作用した際に、スライドドアと車体側面との間に大きな隙間が発生することを、高価な専用部材などを用いることなく、構成が簡易な手段によって適切に防止することが可能な車両のスライドドア構造を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される車両のスライドドア構造は、アウタパネルおよびインナパネルが接合された中空状とされ、かつ内側前部に補強部材が配設され、この補強部材の前端部および後端部が前記インナパネルに接合されているスライドドアを備えており、このスライドドアは、車両のフロントドアまたはピラーの車両後方側に位置している、車両のスライドドア構造であって、前記アウタパネルの前部には、車両前後方向に延びた前後延設壁部が設けられ、かつこの前後延設壁部は、前記フロントドアまたはピラーの外側寄り後部よりも車幅方向内方側に位置するとともに、車両前後方向において、前記フロントドアまたはピラーの外側寄り後部とオーバラップする配置とされており、前記補強部材には、車両後方側ほど車幅方向外方側に位置するように傾斜した傾斜壁部が設けられており、かつこの傾斜壁部の少なくとも一部分は、前記前後延設壁部の後端部よりも車幅方向内方側に位置して前記前後延設壁部の後端部に対向しており、前記インナパネルのうち、前記補強部材の前端部および後端部の両接合箇所の相互間領域には、前記補強部材の前記傾斜壁部よりも車幅方向内方側に位置し、かつ車両後方側ほど車幅方向外方側に位置するように傾斜した追加の傾斜壁部が設けられていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、車室内からスライドドアに大きな荷重が作用し、スライドドアの前部が車幅方向に変位した場合、補強部材の傾斜壁部がスライドドアの前後延設壁部の後端部を車幅方向外方側に押圧する。すると、傾斜壁部の傾斜作用により、前後延設壁部は車両前方側にも押圧される。その結果、前後延設壁部は、フロントドアまたはピラーの外側寄り後部に対し、車両前後方向におけるオーバラップ量が多い状態で当接することとなり、これらの当接状態が容易に解除されないようにすることができる。したがって、フロントドアまたはピラーを利用し、スライドドアの前部が車両外方側に大きく突出することを適切に防止し、スライドドアと車体側面との間に大きな隙間が生じないようにすることができる。
本発明によれば、特殊または高価な専用部材を用いる必要がなく、全体構成を簡易なものとすることができるためるため、生産性がよく、製造コストの低減化、車両重量の軽減を図ることもできる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
(a)は、本発明が適用される車両の一例を示す概略側面図であり、(b)は、(a)のIb-Ib平面断面図である。 図1(b)に示す構造において、スライドドアに荷重入力が発生した場合の作用を示す平面断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示す車両のスライドドア構造Aは、車両Vの車体側面に設けられた乗降用開口部8をスライド開閉可能なスライドドアSD(スライドサイドドア)を備えている。スライドドアSDのスライド構造は、従来既知であるため、その説明は省略する。
車両Vは、センタピラーが設けられていないピラーレス方式であり、スライドドアSDは、ヒンジ開閉方式のフロントドア4(フロントサイドドア)の車両後方側に、センタピラーを介することなく位置している。後述するように、フロントドア4の後部と、スライドドアSDの前部との所定部位どうしは、車両前後方向においてオーバラップする構成とされている。
なお、本実施形態において、各所の位置関係は、スライドドアSDおよびフロントドア4を閉じた状態での位置関係である。
スライドドアSDは、アウタパネル1とインナパネル2とが接合された中空状であり、傾斜壁部30が形成された補強パネル3、およびアウタパネル1の前部に設けられた前後
延設壁部10を備えている。
前後延設壁部10は、アウタパネル1の前壁部1aの途中箇所の一部が、車両前後方向に適当な寸法Laだけ延びるように形成された部位であり、車両Vの上下高さ方向に適当な寸法で起立したかたちに設けられている。アウタパネル1の前壁部1aは、アウタパネル1の外側部の前端部18から、アウタパネル1とインナパネル2との前端側ヘム部28に到る壁部である。前後延設壁部10は、フロントドア4のアウタパネル40およびインナパネル41の後端側ヘム部42aを含む外側寄り後部42よりも車幅方向内方側に位置し、かつ車両前後方向において、外側寄り後部42とオーバラップした配置に設けられている。前後延設壁部10の後端部10aには、たとえば前壁部1aの車幅方向に延びる他の壁部11が繋がっており、後端部10aは、壁部11と前後延設壁部10とが交差して繋がったコーナ部となっている。
補強パネル3は、本発明でいう「補強部材」の一例に相当し、その前端部3aは、前端側ヘム部28に挟み込まれて接合され、かつ後端部3bは、インナパネル2に溶接などの手段を用いて接合されている。傾斜壁部30は、補強パネル3の車両前後方向の途中箇所に形成されており、車両後方側ほど車幅方向外方側に位置するように傾斜している。この傾斜壁部30の少なくとも一部分は、前後延設壁部10の後端部10aよりも車幅方向内方側に位置して後端部10aに対向している。また、傾斜壁部30は、車両Vの上下高さ方向において、前後延設壁部10と略同様な高さ範囲に位置するように設けられている。
次に、前記した車両のスライドドア構造Aの作用について説明する。
一例として、図1(b)に示すように、物体9が車室内側からスライドドアSDの前部に強く衝突し、スライドドアSDに大きな荷重Fが入力する場合を考察する。
まず、物体9がスライドドアSDに衝突すると、スライドドアSDのインナパネル2および補強パネル3が、アウタパネル1に先立って車幅方向外方側に変形する。このため、補強パネル3の傾斜壁部30は、アウタパネル1の前後延設壁部10の後端部10aに衝突し、この後端部10aを車幅方向外方側に押圧する。
ただし、傾斜壁部30は、既述した方向に傾斜しているため、前後延設壁部10の後端部10aを、図1(b)の矢印Naで示す車両斜め前方側に押圧することとなる。したがって、前後延設壁部10は、車幅方向外方側のみならず、車両前方側にも変位することとなる。その結果、図2に示すように、前後延設壁部10は、フロントドア4の外側寄り後部42に確実に当接し、かつその当接量Lb(オーバラップ寸法)は、大きいものとなる。このことにより、スライドドアSDとフロントドア4との当接状態が容易に解除されてスライドドアSDが車幅方向外方側に大きく変位することは適切に解消される。その結果、スライドドアSDと車体側面との間に、大きな隙間が生じないようにすることが可能である。
補強パネル3は、スライドドアSD内に元々設けられるものであり、本実施形態において、特殊な専用部材を別途用いる必要はない。したがって、全体構成を簡易なものとし、製造コストの低減や、重量の軽減などを好適に図ることが可能である。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る車両のスライドドア構造の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
上述の実施形態においては、ピラーレスタイプの車両を一例として説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明においては、センタピラーを備えた車両にも適用すること
が可能である。スライドドアの車両前方側にピラーが設けられている場合には、スライドドアの前後延設壁部を、ピラーの外側寄り後部に当接させるように構成すればよい。なお、ピラーは、センタピラーに限らない。スライドドアは、リヤサイドドアに限らず、フロントピラーの車両後方側に位置するフロントサイドドアとすることもできる。
本発明でいう補強部材は、必ずしもパネル状でなくてもよく、パネル以外の形態のたとえば帯状などの補強部材とすることも可能である。
本発明でいう前後延設壁部は、車両前後方向にある程度の寸法をもつように車両前後方向に延びていればよく、その具体的な寸法は限定されない。また、前後延設壁部が延びる方向は、厳密な意味での車両前後方向でなくてもよく、厳密な意味での車両前後方向に対し、多少の傾き角をもった状態で車両前後方向に延びた構成とされていてもよい。
A 車両のスライドドア構造
SD スライドドア
1 アウタパネル
10 前後延設壁部
10a 後端部(前後延設壁部の)
2 インナパネル
3 補強パネル(補強部材)
30 傾斜壁部
4 フロントドア
42 外側寄り後部(フロントドアの)

Claims (1)

  1. アウタパネルおよびインナパネルが接合された中空状とされ、かつ内側前部に補強部材が配設され、この補強部材の前端部および後端部が前記インナパネルに接合されているスライドドアを備えており、
    このスライドドアは、車両のフロントドアまたはピラーの車両後方側に位置している、車両のスライドドア構造であって、
    前記アウタパネルの前部には、車両前後方向に延びた前後延設壁部が設けられ、かつこの前後延設壁部は、前記フロントドアまたはピラーの外側寄り後部よりも車幅方向内方側に位置するとともに、車両前後方向において、前記フロントドアまたはピラーの外側寄り後部とオーバラップする配置とされており、
    前記補強部材には、車両後方側ほど車幅方向外方側に位置するように傾斜した傾斜壁部が設けられており、かつこの傾斜壁部の少なくとも一部分は、前記前後延設壁部の後端部よりも車幅方向内方側に位置して前記前後延設壁部の後端部に対向しており、
    前記インナパネルのうち、前記補強部材の前端部および後端部の両接合箇所の相互間領域には、前記補強部材の前記傾斜壁部よりも車幅方向内方側に位置し、かつ車両後方側ほど車幅方向外方側に位置するように傾斜した追加の傾斜壁部が設けられていることを特徴とする、車両のスライドドア構造。
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