JP7001064B2 - モータ制御装置、モータシステム、モータ制御方法、および集積回路装置 - Google Patents

モータ制御装置、モータシステム、モータ制御方法、および集積回路装置 Download PDF

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Description

本開示は、永久磁石同期モータのためのモータ制御装置、モータシステム、およびモータ制御方法に関する。また、本開示は、このようなモータ制御に用いられる集積回路装置にも関する。
モータの振動および騒音の原因のひとつは、モータの半径方向(ラジアル方向)に発生する電磁加振力がステータの振動を励起することにある。ラジアル方向の電磁加振力は「ラジアル力」と称され、ロータとステータの各ティースとの間に発生する。ラジアル力には、ロータの回転に伴って異なる時間的周期で振動する複数の次数成分(高調波成分)が存在している。複数の次数成分のうち、電気角6次のラジアル力(以下、単に「6次ラジアル力」と称することがある。)は、ステータの円環モードの振動を強く励起するため、共振によって大きな振動および騒音を引き起こすことがある。
特開2016-25810号公報には、d軸およびq軸の少なくとも一方の電流に電気角6次の高調波電流を重畳して6次ラジアル力を抑制するモータ制御装置が開示されている。
特開2016-25810号公報
本発明者らの研究によると、特開2016-25810号公報に開示されているようなモータ制御装置では、6次ラジアル力を抑制できるが、電気角8次のラジアル力(以下、単に「8次ラジアル力」と称することがある。)が増加する場合のあることがわかった。モータの構造および駆動状態によっては、8次ラジアル力が共振によってモータの振動および騒音を大きく増加させることがある。
本開示の実施形態は、高調波電流の重畳によって生じ得る8次ラジアル力の増加を抑制し、かつ、6次ラジアル力を低減することのできるモータ制御装置およびモータ制御装置を提供する。また、本開示の実施形態は、当該モータ制御装置を備えるモータシステム、および、モータを制御するための集積回路装置を提供する。
本開示のモータ制御装置は、例示的な実施形態において、ロータおよびステータを備える永久磁石同期モータを制御するモータ制御装置であって、d軸0次電流およびq軸0次電流を決定する第1回路と、前記ロータの位置に応じてd軸6次高調波電流およびq軸6次高調波電流を決定する第2回路と、前記d軸0次電流に前記d軸6次高調波電流を重畳した値、および前記q軸0次電流に前記q軸6次高調波電流を重畳した値を、それぞれ、d軸電流指令値およびq軸電流指令値として決定する第3回路とを備える。前記d軸6次高調波電流の振幅id6および位相θd6、ならびに前記q軸6次高調波電流の振幅iq6および位相θq6は、前記振幅id6および前記振幅iq6の両方がゼロの場合に比べて電気角6次ラジアル力を低下させ、かつ、前記振幅id6、iq6および前記位相θd6、θq6が電気角6次ラジアル力を最小化する値である場合に比べて電気角8次ラジアル力を低下させる値を有している。
本開示のモータシステムは、上記のモータ制御装置と、ロータおよびステータを備える永久磁石同期モータとを備える。
本開示のモータ制御方法は、例示的な実施形態において、ロータおよびステータを備える永久磁石同期モータを制御するモータ制御方法であって、d軸0次電流およびq軸0次電流を決定するステップと、前記ロータの位置に応じてd軸6次高調波電流およびq軸6次高調波電流を決定するステップであって、前記振幅id6および前記振幅iq6の両方がゼロの場合に比べて電気角6次ラジアル力を低下させ、かつ、前記振幅id6、iq6および前記位相θd6、θq6が電気角6次ラジアル力を最小化する値である場合に比べて電気角8次ラジアル力を低下させるように、前記振幅id6、iq6および前記位相θd6、θq6を決定するステップと、前記d軸0次電流に前記d軸6次高調波電流を重畳した値、および前記q軸0次電流に前記q軸6次高調波電流を重畳した値を、それぞれ、d軸電流指令値およびq軸電流指令値として決定するステップとを包含する。
本開示の集積回路装置は、ロータおよびステータを備える永久磁石同期モータを制御するための集積回路装置であって、信号処理プロセッサと、メモリとを備え、前記メモリは、前記信号処理プロセッサに、d軸0次電流およびq軸0次電流を決定すること、前記ロータの位置に応じてd軸6次高調波電流およびq軸6次高調波電流を決定すること、および前記d軸0次電流に前記d軸6次高調波電流を重畳した値、および前記q軸0次電流に前記q軸6次高調波電流を重畳した値を、それぞれ、d軸電流指令値およびq軸電流指令値として決定することを実行させるプログラムを格納している。前記d軸6次高調波電流の振幅id6および位相θd6、ならびに前記q軸6次高調波電流の振幅iq6および位相θq6は、前記振幅id6および前記振幅iq6の両方がゼロの場合に比べて電気角6次ラジアル力を低下させ、かつ、前記振幅id6、iq6および前記位相θd6、θq6が電気角6次ラジアル力を最小化する値である場合に比べて電気角8次ラジアル力を低下させる値を有している。
本開示の実施形態によると、電気角6次の高調波電流の重畳によって生じ得る8次ラジアル力の増加を抑制しつつ、6次ラジアル力を低減することが可能になる。
図1は、本開示によるモータ制御システムの限定的ではない例示的な実施形態の構成を模式的に示す図である。 図2は、本開示による集積回路装置の限定的ではない例示的な実施形態の構成を模式的に示す図である。 図3は、本開示によるモータ制御方法の実施形態における手順を示すフローチャートである。 図4Aは、本開示による実施例におけるシミュレーションの結果を示すグラフである。 図4Bは、本開示による実施例における実測結果を示すグラフである。
ロータおよびステータを備える永久磁石同期モータ内において、ロータとステータの各ティースとの間にあるエアギャップを通る磁束は、主に半径(ラジアル)方向と周方向に流れる。その結果、ステータとロータとの間には、周方向の力(トルク)だけではなく、ラジアル方向の力(ラジアル力)も発生する。これらの力は「電磁力」と称されている。電磁力を生成する磁束は、ロータ内の永久磁石による磁束成分と、ステータの巻線に通電して形成される磁束成分とを含む。各ティースを貫通する磁束成分の大きさは、空間的および時間的に変化するため、電磁力も空間的および時間的に変化する。これが電磁振動の原因になる。ステータの巻線を流れる電流に対して、特定条件を満足する振幅および位相を持つ高調波電流を重畳することにより、モータ駆動時のラジアル力に起因する振動および騒音を低減することが可能になる。
前述した特開2016-25810号公報に開示されている装置では、電気角6次のラジアル力を低減するために、通常のd軸およびq軸電流(0次電流)の少なくとも一方に電気角6次の高調波電流(以下、単に「6次高調波電流」と称する場合がある。)を重畳している。この装置では、6次高調波電流の振幅を補正しているが、d軸およびq軸のそれぞれにおける6次高調波電流の位相は、同一の値に設定することを前提にしている。これに対して、本開示の実施形態では、6次高調波電流の重畳によって生じ得る8次ラジアル力の増加を抑制するため、d軸およびq軸における6次高調波電流の振幅および位相の両方が特定の条件(拘束条件)を満たすように決定する。
本開示の実施形態を説明する前に、ラジアル力の発生原因を説明する。
ステータの各ティースにおいて、磁束をφ、ティース先端の面積をS、鎖交磁束をΨ、巻線のターン数をN、とすると、各ティース内の磁束密度Bは、下記の数1の式で表される。
Figure 0007001064000001
磁束密度Bは、半径方向磁束密度Brと周方向磁束密度Bθとから構成される。真空の透磁率をμ0とすると、マックスウェルの応力式により、各ティースに働くラジアル力Frは、下記の数2の式で表される大きさを持つ。
Figure 0007001064000002
一般に、半径方向磁束密度Brと周方向磁束密度 Bθの間には、Br 2>> Bθ 2の関係がある。このため、磁束密度Bが積分面内で一様に分布していると仮定すると、ラジアル力Frは、下記の数3に示すように近似できる。
Figure 0007001064000003
ラジアル力Frの近似式は、更に以下のように変形される。
Figure 0007001064000004
数4の式から明らかなように、各ティースに働くラジアル力Frは、ティースの鎖交磁束Ψの2乗に比例する。鎖交磁束Ψは、ロータの永久磁石が作る永久磁石成分Ψmと、ステータの巻線を流れる電流が作る電流成分Ψiとの線形結合によって表されるため、以下の数5の式が成立する。
Figure 0007001064000005
したがって、UVW相の3相で駆動される永久磁石同期モータでは、UVW相の各ティースのラジアル力FrU、FrV、FrWは、以下の数6の式で表される。
Figure 0007001064000006
ここで、ΨmU、ΨmV、ΨmWは、それぞれ、永久磁石によるU、V、W相の鎖交磁束である。ΨiU、ΨiV、ΨiWは、それぞれ、巻線電流によるU、V、W相の鎖交磁束である。定数Aは、2μ02Sの逆数である。
上記の数6の式について、dq/UVW変換を行うことにより、各ティースのラジアル力をd軸電流id0およびq軸電流iq0の関数として記述することができる。d軸およびq軸は、ロータとともに回転する同期回転座標である。d軸の「d」は「direct」の頭文字であり、d軸はロータの永久磁石のN極方向を向く。q軸の「q」は「quadrature」の頭文字であり、q軸はd軸に対して電気角90°で直交する方向を向く。
U相のラジアル力FrUは、d軸磁束Ψdとq軸磁束Ψqを用いて以下の式で表される。
Figure 0007001064000007

ここで、θはロータの回転位置を示す電気角である。d軸磁束Ψdとq軸磁束Ψqは下記の式で表される。
Figure 0007001064000008

ここで、Ψmd0およびΨmd6は、それぞれ、永久磁石によって生じるd軸鎖交磁束の0次成分および6次成分の振幅である。Ψmq6は、永久磁石によって生じるq軸鎖交磁束の6次成分の振幅である。また、Ld0およびLq0は、それぞれ、d軸自己インダクタンスの0次成分およびq軸自己インダクタンスの0次成分である。id0およびiq0は、それぞれ、高調波電流が重畳されない状態のd軸電流およびq軸電流(0次電流)である。
巻線電流に6次高調波電流を重畳しないときでも、dq座標上では、ロータの回転位置θに応じて変化する6次高調波成分の鎖交磁束が発生する。数8の式における右辺第1項の6次の高調波成分は、ロータの永久磁石によって生じるU、V、W相の鎖交磁束ΨmU、ΨmV、ΨmWが、それぞれ、ロータの回転位置θに応じて変化する1次、5次、7次の高調波成分の和として近似的に展開されために発生する。この展開は、以下の式によって表現される。
Figure 0007001064000009
この数9の式に3次の高調波成分が無い理由は、U、V、W相の鎖交磁束ΨmU、ΨmV、ΨmWの総和がゼロであることによる。上記の数9の式に対してdq/UVW変換を行うと、数8の式の右辺第1項が得られる。数8の式の右辺第1項は、ロータの永久磁石による鎖交磁束成分を示し、右辺第2項は巻線電流による鎖交磁束成分を示している。右辺第2項の巻線電流による鎖交磁束成分では、インダクタンスの高調波とdq軸電流id0、iq0との干渉を無視している。
本開示の実施形態では、巻線電流を制御して、数8の式における第2項の鎖交磁束成分を適切な値に調整する。具体的には、通常のd軸電流id0およびq軸電流iq0に、それぞれ、d軸6次高調波電流およびq軸6次高調波電流を重畳する。高調波電流を重畳する前の通常のd軸電流およびq軸電流(0次電流)を、それぞれ、id0およびiq0とすると、d軸電流id0およびq軸電流iq0は、例えば外部から与えられたトルク指令値および速度指令値に応じて、公知のベクトル制御演算によって決定され得る。このようにして決定された0次電流(dq軸電流id0、iq0)に基づいてモータを制御すると、前述した6次ラジアル力が発生する。本開示の実施形態では、6次ラジアル力を低減するようにd軸6次高調波電流およびq軸6次高調波電流を重畳するが、そのとき、8次ラジアル力の増加を抑制するように6次高調波電流の振幅および位相に特定の関係(拘束条件)を与える。
d軸6次高調波電流およびq軸6次高調波電流を、それぞれ、id0cos(6θ+θd6)およびiq0cos(6θ+θq6)とすると、d軸電流idおよびq軸電流iqは、下記の式で表される。
Figure 0007001064000010
前述の数8の式におけるd軸電流id0およびq軸電流iq0を、数10の式におけるd軸電流idおよびq軸電流iqで置き換えると、d軸磁束Ψdおよびq軸磁束Ψqをd軸6次高調波電流およびq軸6次高調波電流の振幅および位相の関数としてみることができる。その結果、数7におけるU相のラジアル力FrUを、d軸6次高調波電流およびq軸6次高調波電流の振幅および位相によって調整することが可能になる。
本開示の実施形態において、Ld0×id6は、Lq0×iq6に等しく、かつ、d軸6次高調波電流の位相θd6とq軸6次高調波電流の位相θq6との差はπに等しい。このように振幅および位相を定めることにより、8次ラジアル力の増加を抑制することができる。この条件は、8次ラジアル力の増加を抑制する拘束条件であると言ってよい。
なお、本開示における「Aは、Bに等しい」の表現は、AとBとが完全に一致することに限定されず、|A-B|/(A+B)が0以上0.1以下の範囲にあることを意味する。
<8次ラジアル力の増加の抑制>
上記の拘束条件によって8次ラジアル力の増加が抑制される理由を説明する。
数10の式を数8の式に代入したものを用いて、数7の式からU相のラジアル力FrUを求めると、FrUは、0次、2次、4次、6次、8次、・・・のラジアル力の和によって表される。このうち、8次ラジアル力F’r8は、以下の数11の式で表される。
Figure 0007001064000011
数11の第1行目の式において、右辺第1項は、高調波電流の重畳がないときにおける電気角8次のラジアル力である。これに対して、右辺第2項は、d軸の6次高調波電流の重畳によって生じた電気角8次のラジアル力であり、右辺第3項は、q軸の6次高調波電流の重畳によって生じた電気角8次のラジアル力である。なお、Fd8およびFq8は、モータの駆動条件によって定まる定数である。
本開示の好ましい実施形態では、高調波電流の重畳による8次ラジアル力F’r8の増加を抑制するため、以下の数12および数13の関係が満たされる。
Figure 0007001064000012
Figure 0007001064000013
上記の数12および数13の関係を満たすように6次高調波電流の振幅id6、iq6および位相θd6、θq6が設定されていると、8次ラジアル力F’r8を示す数11の式における下記の2項が互いに相殺される。
Figure 0007001064000014
同様に、8次ラジアル力F’r8を示す数11の式における下記の2項も互いに相殺される。
Figure 0007001064000015
その結果として、6次高調波電流の重畳に起因する8次ラジアル力の増加量を零にすることが可能になる。なお、6次高調波電流の重畳に起因する8次ラジアル力の増加量は零である必要は無く、条件により、6次高調波電流を重畳しない場合に比べて8次ラジアル力が減少することもある。
なお、前述したように、本開示の実施形態において、Ld0×id6とLq0×iq6とは完全に一致する必要はない。また、d軸6次高調波電流の位相θd6とq軸6次高調波電流の位相θq6との位相差がπに完全に一致する必要もない。すなわち、|Ld0×id6-Lq0×iq6|/(Ld0×id6+Lq0×iq6)が0以上0.1以下の範囲にあり、かつ、|(θd6-θq6)-π|/[(θd6-θq6)+π]が0以上0.1以下の範囲にあれば、6次高調波電流の重畳に起因する8次ラジアル力の増加を抑制する効果が充分に得られる。
<6次ラジアル力の低減>
本開示の実施形態では、上記の拘束条件のもとで、6次ラジアル力を減少させるように高調波電流の振幅および位相を更に調整する。以下、この点を説明する。
本開示の実施形態において、6次ラジアル力F’r6は以下の数16の式で表現することができる。
Figure 0007001064000016
数16の式の右辺は、高調波電流を重畳していないd軸0次電流およびq軸0次電流がステータの巻線を流れたときにロータとステータとの間に発生する6次ラジアル力fr6・cos(6θ+θr6)と、6次高調波電流によって生じる6次ラジアル力、すなわち、Fd6・id6cos(6θ+θd6)+Fq6・iq6cos(6θ+θq6)との和で表されている。なお、Fd6およびFq6は、モータの駆動条件によって定まる定数である。
数16の第1行目の等式における右辺の第2項+第3項が、右辺第1項の6次ラジアル力に対して逆位相の関係を持つことにより、合計6次ラジアル力F’r6を6次ラジアル力Fr6よりも小さくすることができる。
なお、数12および数13の拘束条件を無視して6次ラジアル力F’r6を最小化するようにid6、iq6、θd6、およびθq6を決定した場合、そのようにして決定したid6、iq6、θd6、およびθq6を持つ6次高調波電流の重畳は、8次ラジアル力F’r8を大きく増加させてしまう。具体的には、6次ラジアル力F’r6を最小化するid6、iq6、θd6、およびθq6を数11の式に代入すると、sin8θの項の振幅が2倍に増大してしまう。本開示の実施形態では、このような8次ラジアル力F’r8の増大を抑制することが可能になる。
ここで、上記の数16の式に登場するid6、iq6、θd6、およびθq6は、数12および数13の関係(拘束条件)を満足するため、下記の数17の式に変形することができる。
Figure 0007001064000017
数17の式は、更に下記の数18の式に変形することができる。
Figure 0007001064000018

上記の数18の式における右辺第1項は0次電流による成分であり、第2項は6次高調波電流による成分である。下記の数19および数20の式を満足するようにid6およびθd6の値を決定すれば、6次ラジアル力F’r6は零になる。
Figure 0007001064000019


Figure 0007001064000020
数19および数20の式における等号の両辺の値が完全に一致しない場合でも、6次ラジアル力F’r6を零に近づけることは可能である。すなわち、数19および数20の式において、「右辺の値は、左辺の値に等しい」という関係が成立すればよい。この関係は、前述したように、「Aは、Bに等しい」の表現において、AとBとが完全に一致することに限定されず、|A-B|/(A+B)が0以上0.1以下の範囲にあればよい関係である。
<モータ制御装置および制御システムの構成例>
図1を参照して、本開示によるモータ制御システムの限定的ではない例示的な実施形態を説明する。図示されている例において、本実施形態のモータ制御システム1000は、ロータ100Rおよびステータ100Sを備える永久磁石同期モータ100と、ロータ100Rの位置を測定または推定するための位置センサ200と、永久磁石同期モータ100を制御するモータ制御装置300とを備えている。
永久磁石同期モータ100の構成は、特に限定されない。永久磁石がロータ100Rの表面に組み込まれた表面磁石型モータ(SPM)であってもよいし、永久磁石がロータ100Rの内部に組み込まれた埋込磁石型モータ(IPM)であってもよい。また、ステータ100Sの巻線は集中巻に限定されず、分布巻であってもよい。位置センサ200の典型例は、ホール素子またはホールICなどの磁気センサ、ロータリエンコーダ、レゾルバである。位置センサ200は不可欠ではなく、センサレスでロータ100Rの位置を推定する構成を採用し得る。
モータ制御装置300は、公知のベクトル制御によって0次電流(d軸0次電流id0およびq軸0次電流iq0)を決定する第1回路10と、ロータ100Rの位置に応じて高調波電流(d軸6次高調波電流idhおよびq軸6次高調波電流iqh)を決定する第2回路20と、電流指令値を決定する第3回路30とを備えている。
なお、第3回路30は、d軸0次電流id0にd軸6次高調波電流idhを重畳した値、およびq軸0次電流iq0にq軸6次高調波電流iqhを重畳した値を、それぞれ、d軸電流指令値idおよびq軸電流指令値iqとして決定する。図示されている例において、第3回路30は、モータ制御装置300が備えるベクトル制御回路40に含まれている。ベクトル制御回路40は、d軸電流指令値idおよびq軸電流指令値iqに基づいて、d軸電圧指令値vdおよびq軸電圧指令値vqを決定する。
モータ制御装置300は、他に、UVW/dq変換を行う第1変換回路50、dq/UVW変換を行う第2変換回路60、インバータ70、および、位置センサ200の出力が示す機械角(θm)を電気角(θe)に変換する回路80を備えている。第1変換回路50は、d軸電圧指令値vdおよびq軸電圧指令値vqからU相電圧指令値vu、V相電圧指令値vv、W相電圧指令値vwを生成してインバータ70に出力する。インバータ70は、U相電圧u、V相電圧v、W相電圧wを、それぞれ、永久磁石同期モータ100のU相巻線、V相巻線、W相巻線に印加して、所望の電流を各相の巻線に流す。インバータ70の前段には、電圧指令値vu、vv、vwに基づいてPWM信号を生成する回路、PWM信号に基づいてインバータ70内のトランジスタをスイッチングするゲート駆動信号を生成するゲートドライバが設けられ得る。これらの要素は公知であり、簡単のため、記載が省略されている。
本開示のモータ制御装置300では、d軸6次高調波電流の振幅id6および位相θd6、ならびにq軸6次高調波電流の振幅iq6および位相θq6は、振幅id6および振幅iq6の両方がゼロの場合に比べて電気角6次ラジアル力を低下させ、かつ、振幅id6、iq6および位相θd6、θq6が電気角6次ラジアル力を最小化する値である場合に比べて電気角8次ラジアル力を低下させる値を有している。このような振幅id6、iq6、および位相θd6、θq6を決定するための演算は、前述した計算式を用いて実行し得る。しかし、このような演算をリアルタイムで実行する代わりに、モータの電気的機械的特性によって定まる各種パラメータ、および、0次電流を決定するために用いられる指令値および検出値に応じて、前もって用意されたテーブルから数値を読み出すことにより、振幅id6、iq6、および位相θd6、θq6を決定してもよい。
第1回路10、第2回路20、第3回路30、ベクトル制御回路40、第1変換回路50、および第2変換回路60などの構成要素の一部または全部は、集積回路装置によって実現され得る。このような集積回路装置は、典型的には1個または複数個の半導体部品によって形成され得る。
<集積回路装置の構成例>
図2を参照して、本開示による集積回路装置の限定的ではない例示的な実施形態を説明する。図2に例示されている集積回路装置500は、信号処理プロセッサ520と、メモリ540とを備える。メモリ540は、信号処理プロセッサ520に、以下の処理を実行させるプログラムを格納している。
・d軸0次電流およびq軸0次電流を決定する処理
・ロータの位置に応じてd軸6次高調波電流およびq軸6次高調波電流を決定する処理
・d軸0次電流にd軸6次高調波電流を重畳した値、およびq軸0次電流にq軸6次高調波電流を重畳した値を、それぞれ、d軸電流指令値およびq軸電流指令値として決定する処理
d軸6次高調波電流の振幅id6および位相θd6、ならびにq軸6次高調波電流の振幅iq6および位相θq6は、振幅id6および振幅iq6の両方がゼロの場合に比べて電気角6次ラジアル力を低下させ、かつ、振幅id6、iq6および位相θd6、θq6が電気角6次ラジアル力を最小化する値である場合に比べて電気角8次ラジアル力を低下させる値を有している。
この集積回路装置500は、位置センサ200からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ560と、モータ100の巻線を流れる電流を検出するセンサ(不図示)からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ580とを備えている。
この例における集積回路装置500は、インバータ70に与えるPWM信号を出力する。インバータ70の少なくとも一部が集積回路装置500に含まれていても良い。このような集積回路装置500は、典型的には、1個また複数個の半導体チップを1個のパッケージ内で相互に接続することによって実現される。集積回路装置500の一部または全部は、例えば汎用的なマイクロコントローラユニット(MCU)に本開示に特有のプログラムを書き込むことによって実現され得る。
<モータ制御方法の構成例>
図3を参照して、本開示によるモータ制御方法の実施形態を説明する。
まず、ステップS1において、トルク指令値などの指令値およびセンサ検出値を受け取り、d軸0次電流およびq軸0次電流を決定する。決定に際しては、各種の指令値およびセンサ検出値と、d軸0次電流およびq軸0次電流の指令値とを関係づけるテーブルを用いても良い。そのようなテーブルは、モータ制御装置が内蔵するメモリに記録され得る。d軸0次電流およびq軸0次電流のそれぞれの大きさは、例えば、トルク指令値、モータ回転速度、モータ印加電圧などに基づいて決定することができる。また、不図示の速度制御器から出力される速度指令および実速度などに基づいて、d軸0次電流およびq軸0次電流のそれぞれの大きさを決定しても良い。
ステップS2において、ロータの位置に応じてd軸6次高調波電流およびq軸6次高調波電流を決定する。このステップS2では、高調波電流を重畳しないときよりも電気角6次ラジアル力が小さくなるように、かつ、振幅id6、iq6および位相θd6、θq6が電気角6次ラジアル力を最小化する値である場合に比べて電気角8次ラジアル力を低下させるように、d軸6次高調波電流の振幅id6および位相θd6、ならびにq軸6次高調波電流の振幅iq6および位相θq6を決定する。決定に際しては、ロータの位置などと高調波電流の振幅および位相とを関係づけるテーブルを用いても良い。そのようなテーブルは、モータ制御装置が内蔵するメモリに記録され得る。
ステップS3では、d軸0次電流にd軸6次高調波電流を重畳した値、およびq軸0次電流にq軸6次高調波電流を重畳した値を、それぞれ、d軸電流指令値およびq軸電流指令値として決定する。
更に、ステップS4では、d軸電流指令値およびq軸電流指令値に基づいて、d軸電圧指令値およびq軸電圧指令値を決定する。
ステップS5では、d軸電圧指令値およびq軸電圧指令値に基づいて、UVW相のそれぞれの電圧指令値を決定する。
<実施例>
本発明者らは、集中巻の8極12スロットを有する表面永久磁石同期モータについて、シミュレーションおよび振動の実測を行った。シミュレーションについては、電磁界解析用ソフトウェアによる磁界解析の結果を用いて構造解析を行った。
磁界解析と構造解析は、モータ回転数2000[rpm]で行い、dq軸6次電流の異なる指令値で振動低減の傾向を調べた。所定のトルクを出すためのdq軸0次電流は、トルク-回転数(T-N)曲線に基づいて決定した値を解析に使用した。dq軸0次電流および6次高調波電流は、数10の式によって与えられる。
本シミュレーションでは、電気角8次のラジアル力を増大させないようにするため、前述した関係を全て満足するように6次高調波の振幅および位相の値を決定した。具体的には、以下の値を採用した。
Figure 0007001064000021
本実施例において、数12の拘束条件に現れるd軸自己インダクタンスの0次成分Ld0、およびq軸自己インダクタンスの0次成分Lq0は、いずれも約40マイクロヘンリ[μH]であったため、Ld0はLq0に等しい。
実験はモータベンチにモータを取り付け、モータハウジングに3軸加速度ピックアップを接着剤で固定し、振動測定を行った。dq軸における0次電流の指令値で行った0から3000[rpm]までの振動トラッキング解析を行ったところ、モータ回転数が1400から2000[rpm]の範囲において、電気角6次の振動が500から800[Hz]で共振状態になった。本実施例では、この共振状態を念頭に、シミュレーションで見積もったdq軸6次電流指令値を用い、振動の評価を行った。
dq軸の0次電流の指令値は、下記の数22に示される値である。
Figure 0007001064000022
また、dq軸の6次高調波電流の指令値は、下記の数23に示される値である。
Figure 0007001064000023
まず、6次高調波電流の指令値を加えたことによる効果を評価するために、回転数が2000[rpm]の定速回転で実験を行った。
図4Aは、本実施例におけるシミュレーション結果を示すグラフである。このグラフの横軸は振動の電気角次数を示し、縦軸が振動加速度である。グラフにおいて「一定電流指令」のバーの高さは、電気角6次の高調波電流を重畳していないとき(dq軸0次電流のみ)におけるモータの振動の大きさ(計算結果)を示している。一方、「高調波電流指令」のバーの高さは、本実施例における電気角6次の高調波電流(数23)をdq軸0次電流に重畳したときにおけるモータの振動の大きさ(計算結果)を示している。図4Aからわかるように、電気角4次、6次、8次のそれぞれの振動が低減する計算結果が得られた。これらの次数の振動が低減する理由は、対応する次数のラジアル力が小さくなるためである。
図4Bは、本実施例における実測結果を示している。グラフの横軸および縦軸は、図4Aのグラフにおける横軸および縦軸と同様である。縦軸の「振動加速度」は、モータに取り付けた加速度センサによって計測された値を示している。このグラフにおいて「一定電流指令」のバーの高さは、電気角6次の高調波電流を重畳していないとき(dq軸0次電流のみ)に測定されたモータの振動の大きさ(計測値)を示している。一方、「高調波電流指令」のバーの高さは、本実施例における電気角6次の高調波電流をdq軸0次電流に重畳したときに測定されたモータの振動の大きさ(計測値)を示している。図4Bからわかるように、本実施例における電気角6次の高調波電流(数23)をdq軸0次電流に重畳すると、電気角4次および8次の振動を増加させることなく、電気角6次の振動を低減することができる。具体的には、電気角6次の振動について10[dB]の低減を実現できることを確認した。なお、シミュレーションによって得られた電気角6次の振動に比べて、実測によって得られた電気角6次の振動が大きくなった原因は、モータベンチに固定された永久磁石同期モータが電気角6次の振動で共振したためである。
本開示のモータ制御装置、モータ制御方法、モータシステム、および集積回路装置は、電流制御によってモータの低振動化を実現できるため、振動または騒音の低減が求められる各種の永久磁石同期モータ、および永久磁石モータを備える装置またはシステムに広く適用され得る。
10・・・第1回路、20・・・第2回路、30・・・第3回路、40・・・ベクトル制御回路、50・・・第1変換回路、60・・・第2変換回路、70・・・インバータ、100・・・永久磁石同期モータ、100S・・・永久磁石同期モータのステータ、100R・・・永久磁石同期モータのロータ、200・・・位置センサ、300・・・モータ制御装置、500・・・集積回路装置、1000・・・モータシステム

Claims (6)

  1. ロータおよびステータを備える永久磁石同期モータを制御するモータ制御装置であって、
    d軸0次電流およびq軸0次電流を決定する第1回路と、
    前記ロータの位置に応じてd軸6次高調波電流およびq軸6次高調波電流を決定する第2回路と、
    前記d軸0次電流に前記d軸6次高調波電流を重畳した値、および前記q軸0次電流に前記q軸6次高調波電流を重畳した値を、それぞれ、d軸電流指令値およびq軸電流指令値として決定する第3回路と、
    を備え、
    前記d軸6次高調波電流の振幅id6および位相θd6、ならびに前記q軸6次高調波電流の振幅iq6および位相θq6は、
    前記振幅id6および前記振幅iq6の両方がゼロの場合に比べて電気角6次ラジアル力を低下させ、かつ、
    前記振幅id6、iq6および前記位相θd6、θq6が電気角6次ラジアル力を最小化する値である場合に比べて電気角8次ラジアル力を低下させる値を有し、
    d軸自己インダクタンスの0次成分およびq軸自己インダクタンスの0次成分を、それぞれ、Ld0およびLq0とするとき、
    Ld0×id6は、Lq0×iq6に等しく
    前記d軸6次高調波電流の位相θd6と前記q軸6次高調波電流の位相θq6との差は、πに等しい、モータ制御装置。
  2. 前記d軸6次高調波電流の振幅id6および位相θd6は、それぞれ、
    前記d軸0次電流および前記q軸0次電流が前記ステータの巻線を流れたときに前記ロータと前記ステータとの間に発生する6次ラジアル力に対して逆位相を持つ電気角6次ラジアル力を形成する値を持つ、請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記d軸0次電流および前記q軸0次電流が前記ステータの巻線を流れたときに前記ロータと前記ステータとの間に発生する電気角6次ラジアル力がfr6・cos(6θ+θr6)によって表現され、
    前記d軸6次高調波電流および前記q軸6次高調波電流の重畳によって前記ロータと前記ステータとの間に発生する前記逆位相を持つ電気角6次ラジアル力がFd6・id6cos(6θ+θd6)+Fq6・iq6cos(6θ+θq6)で表現されるとき、
    Fd6およびFq6はモータの駆動条件によって定まる定数であり、下記の式における左辺の値は、右辺の値に等しい、
    Figure 0007001064000024
    Figure 0007001064000025
    請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のモータ制御装置と、
    ロータおよびステータを備える永久磁石同期モータと、
    を備えるモータシステム。
  5. ロータおよびステータを備える永久磁石同期モータを制御するモータ制御方法であって、
    d軸0次電流およびq軸0次電流を決定するステップと、
    前記ロータの位置に応じてd軸6次高調波電流およびq軸6次高調波電流を決定するステップであって、前記d軸6次高調波電流の振幅id6および前記q軸6次高調波電流の振幅iq6の両方がゼロの場合に比べて電気角6次ラジアル力を低下させ、かつ、前記振幅id6、iq6および前記d軸6次高調波電流の位相θd6、前記q軸6次高調波電流の位相θq6が電気角6次ラジアル力を最小化する値である場合に比べて電気角8次ラジアル力を低下させるように、前記振幅id6、iq6および前記位相θd6、θq6を決定するステップと、
    前記d軸0次電流に前記d軸6次高調波電流を重畳した値、および前記q軸0次電流に前記q軸6次高調波電流を重畳した値を、それぞれ、d軸電流指令値およびq軸電流指令値として決定するステップと、
    を包含し、
    d軸自己インダクタンスの0次成分およびq軸自己インダクタンスの0次成分を、それぞれ、Ld0およびLq0とするとき、
    Ld0×id6は、Lq0×iq6に等しく
    記位相θd6と前記位相θq6との差は、πに等しい、モータ制御方法。
  6. ロータおよびステータを備える永久磁石同期モータを制御するための集積回路装置であって、
    信号処理プロセッサと、メモリとを備え、
    前記メモリは、前記信号処理プロセッサに、
    d軸0次電流およびq軸0次電流を決定すること、
    前記ロータの位置に応じてd軸6次高調波電流およびq軸6次高調波電流を決定すること、および
    前記d軸0次電流に前記d軸6次高調波電流を重畳した値、および前記q軸0次電流に前記q軸6次高調波電流を重畳した値を、それぞれ、d軸電流指令値およびq軸電流指令値として決定すること、
    を実行させるプログラムを格納しており、
    前記d軸6次高調波電流の振幅id6および位相θd6、ならびに前記q軸6次高調波電流の振幅iq6および位相θq6は、前記振幅id6および前記振幅iq6の両方がゼロの場合に比べて電気角6次ラジアル力を低下させ、かつ、
    前記振幅id6、iq6および前記位相θd6、θq6が電気角6次ラジアル力を最小化する値である場合に比べて電気角8次ラジアル力を低下させる値を有し、
    d軸自己インダクタンスの0次成分およびq軸自己インダクタンスの0次成分を、それぞれ、Ld0およびLq0とするとき、
    Ld0×id6は、Lq0×iq6に等しく
    前記d軸6次高調波電流の位相θd6と前記q軸6次高調波電流の位相θq6との差は、πに等しい、集積回路装置。
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