JP6997660B2 - 電動機駆動システム - Google Patents

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Description

本発明は、電動機駆動システムに関する。
従来、インバータを用いて回転電機を駆動することが知られている。例えば特許文献1では、巻線の対地容量を小さくすることで、漏れ電流を抑制し、巻線間分担電圧を低減している。
特開2010-252519号公報
特許文献1のように、巻線およびインバータが1組である場合、巻線の対地容量を小さくすることで巻線間分担電圧を低減可能である。しかしながら、特許文献1では、巻線に対して2つのインバータが設けられる場合については何ら言及されていない。本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、2つのインバータを有するシステムにおいて、コイル間サージ電圧を低減可能な電動機駆動システムを提供することにある。
本発明の電動機駆動システムは、複数相の巻線(81、82、83)を有する多相回転電機(80)の駆動を制御するものであって、第1インバータ(60、160)と、第2インバータ(70)と、を備える。第1インバータは、第1スイッチング素子(61~66、161~166)を有し、巻線の一端(811、821、831)および第1電圧源(11)に接続される。第2インバータは、第2スイッチング素子(71~76)を有し、巻線の他端(812、822、832)、および第1電圧源とは別途に設けられる第2電圧源(12)に接続される。
第1電圧源および第2電圧源は非接地である。第1インバータの対地容量である第1インバータ対地容量と、第1電圧源を共用する第1補機(21)の対地容量である第1補機対地容量との合計を第1合計対地容量とする。第2インバータの対地容量である第2インバータ対地容量と、第2電圧源を共用する第2補機(22)の対地容量である第2補機対地容量との合計を、第2合計対地容量とする。第1合計対地容量と第2合計対地容量とは、異なっている。これにより、コモンモード電流が低減し、コイル間サージ電圧を低減することができる。
第1実施形態による電動機駆動システムを示す回路図である。 第1実施形態による合成容量を説明する説明図である。 第1実施形態による電動機駆動システムを示す回路図である。 第1実施形態による合計対地容量を説明する説明図である。 第1実施形態による合計対地容量を説明する説明図である。 第1実施形態によるコイル間電圧を説明する説明図である。 第1実施形態によるコモンモード電流を説明する説明図である。 第2実施形態による電動機駆動システムを示す回路図である。 第3実施形態によるスイッチング素子を示す断面図である。 第4実施形態によるスイッチング素子を示す断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明による電動機駆動システムを図面に基づいて説明する。以下、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。図1に示すように、第1実施形態による電動機駆動システム1は、図示しない車両に搭載される。車両は、例えば電気自動車やハイブリッド車両等の電動自動車である。MG80は、例えば永久磁石式同期型の3相交流モータであって、U相コイル81、V相コイル82、および、W相コイル83を有する。本実施形態では、コイル81~83が「巻線」に対応する。MG80は、図示しない駆動輪を駆動するためのトルクを発生する、いわゆる主機モータであり、駆動輪を駆動するための電動機としての機能、および、図示しないエンジンや駆動輪から伝わる運動エネルギによって駆動されて発電する発電機としての機能を有する。
MG80には、第1電圧源である第1バッテリ11および第2電圧源である第2バッテリ12から電力が供給される。第1バッテリ11と第2バッテリ12とは、絶縁されている。バッテリ11、12は、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の充放電可能な二次電池である。二次電池に替えて、電気二重層キャパシタを電圧源として用いてもよい。バッテリ11、12は、いずれも接地されておらず、電気的に浮いている状態となっている。
第1バッテリ11は、第1インバータ60と接続され、第1インバータ60を経由してMG80と電力を授受可能に設けられる。第2バッテリ12は、第2インバータ70と接続され、第2インバータ70を経由してMG80と電力を授受可能に設けられる。これにより、MG80には、第1インバータ60を経由して第1バッテリ11から電力が供給され、第2インバータ70を経由して第2バッテリ12から電力が供給される。
第1コンデンサ16は、高電位側配線111と低電位側配線112とに接続され、第2コンデンサ17は、高電位側配線121と低電位側配線122とに接続される。コンデンサ16、17は、平滑コンデンサである。
電動機駆動システム1は、第1インバータ60、第2インバータ70、および、制御部30等を備える。第1インバータ60は、コイル81~83の通電を切り替える3相インバータであって、スイッチング素子61~66を有し、第1バッテリ11とMG80とに接続される。第2インバータ70は、コイル81~83の通電を切り替える3相インバータであって、スイッチング素子71~76を有し、第2バッテリ12とMG80とに接続される。
スイッチング素子61~66、71~76は、それぞれ、スイッチ部および還流ダイオードを有する。スイッチ部は、制御部30によりオンオフ作動が制御される。本実施形態では、スイッチ部はIGBTであるが、MOSFET等、他の素子を用いてもよい。また、第1スイッチング素子61~66と第2スイッチング素子71~76とで、用いる素子の種類が異なっていてもよい。
還流ダイオードは、各スイッチ部と並列に接続され、低電位側から高電位側への通電を許容する。還流ダイオードは、例えばMOSFETの寄生ダイオードのように内蔵されていてもよいし、外付けされたものであってもよい。また、還流できるように接続されたIGBTやMOSFET等のスイッチであってもよい。
第1インバータ60において、高電位側にスイッチング素子61~63が接続され、低電位側にスイッチング素子64~66が接続される。また、スイッチング素子61~63の高電位側を接続する高電位側配線111が第1バッテリ11の正極と接続され、スイッチング素子64~66の低電位側を接続する低電位側配線112が第1バッテリ11の負極と接続される。
U相のスイッチング素子61、64の接続点にはU相コイル81の一端811が接続され、V相のスイッチング素子62、65の接続点にはV相コイル82の一端821が接続され、W相のスイッチング素子63、66の接続点にはW相コイル83の一端831が接続される。
第2インバータ70において、高電位側にスイッチング素子71~73が接続され、低電位側にスイッチング素子74~76が接続される。また、スイッチング素子71~73の高電位側を接続する高電位側配線121が第2バッテリ12の正極と接続され、スイッチング素子74~76の低電位側を接続する低電位側配線122が第2バッテリ12の負極と接続される。
U相のスイッチング素子71、74の接続点にはU相コイル81の他端812が接続され、V相のスイッチング素子72、75の接続点にはV相コイル82の他端822が接続され、W相のスイッチング素子73、76の接続点にはW相コイル83の他端832が接続される。
本実施形態の電動機駆動システム1は、絶縁された2つの電圧源であるバッテリ11、12、および、独立した2つのインバータ60、70が両側に接続されるオープン巻線のMG80を備えており、「2電源2インバータ」の構成となっている。
制御部30は、マイコン等を主体として構成され、内部にはいずれもCPU、ROM、RAM、I/O、及び、これらの構成を接続するバスライン等を備えている。制御部30における各処理は、ROM等の実体的なメモリ装置(すなわち、読み出し可能非一時的有形記録媒体)に予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、例えばFPGA(field-programmable gate array)のような電子回路によるハードウェア処理であってもよい。
制御部30は、スイッチング素子61~66、71~76のオンオフ作動を制御する。第1インバータ60および第2インバータ70では、各相において、上下が逆のスイッチング素子が同時にオンオフされる反転SW制御を行うことで、バッテリ11、12を直列化して用いる。これにより、高出力を得ることができる。また、インバータ60、70のスイッチング制御は、反転SW制御に限らず、どのような制御としてもよい。
ところで、スイッチング素子61~66、71~76のスイッチングにより、インバータ60、70およびMG80内のインダクタンス成分Lと対地容量Cにより、LC共振に起因するサージ電圧が発生する。以下、第1インバータ60の対地容量を第1インバータ対地容量C1_inv、第2インバータ70の対地容量を第2インバータ対地容量C2_inv、MG80の対地容量をCmとする。
サージ電圧が大きくなり、接触コイル間において、部分放電開始電圧を超えると、部分放電が発生する。部分放電が継続されると、コイル81~83の絶縁被膜が浸食され、絶縁破壊に至る虞がある。そのため、サージ電圧を低減することは、絶縁性能を保証する上で重要であって、特に、高電圧化、高出力化する上で、特に重要である。
例えば、モータに対して1つの電源および1つのインバータが設けられている場合、インバータの対地容量とモータの対地容量との直列容量を低減すべく、モータの対地容量を小さくすることで、サージ電圧を低減可能である。
一方、本実施形態のように、2電源2インバータの構成では、反転SW制御時、スイッチングにより生じるコモンモード電流は、対地容量が比較的大きい2つのインバータ60、70を経由して流れる。そのため、直列LC共振による電圧重畳が、サージ電圧の増大に影響する。ここで、第1インバータ60側の合計対地容量を第1合計対地容量C1、第2インバータ70側の合計対地容量を第2合計対地容量C2とすると、合成容量Csは、式(1)で表される。
Cs=(C1×C2)/(C1+C2) ・・・(1)
図2は、横軸を合計対地容量C1、C2の容量比、縦軸を合成容量Csとする。容量比は、(C1/C2)とする。図2に示すように、合成容量Csは、容量比が1のときに最大となる。そのため、合成容量Csを小さくするには、一方の対地容量を小さくし、他方の対地容量を大きくし、合計対地容量C1、C2を偏らせることが有効である。
本実施形態では、図3に示すように、第1インバータ60側に第1補機21を接続し、第2インバータ70側に第2補機22を接続する。第1補機21には、例えば、コンプレッサ、インバータ、補機モータ、DCDCコンバータ、および、漏電検出器等を含み、大部分の補機を第1インバータ60側に接続する。また、第2補機22を省略し、全ての補機を第1インバータ60側に接続してもよい。以下、第1補機21の対地容量を第1補機対地容量C1_a、第2補機22の対地容量を第2補機対地容量C2_aとする。なお、図3では、制御部30の記載を省略した。後述の図8も同様である。
図4の例では、第1インバータ対地容量C1_invが第2インバータ対地容量C2_invより大きく、第1補機対地容量C1_aが第2補機対地容量C2_aより大きい。したがって、第1合計対地容量C1は、第2合計対地容量C2より大きい。ここで、インバータ容量偏差ΔC_invを式(2)とすると、式(3)が成立する範囲であれば、第2補機対地容量C2_aが第1補機対地容量C1_a以上であっても、C1>C2が成立する。
ΔC_inv=C1_inv-C2_inv ・・・(2)
C1_a>C2_a-ΔC_inv ・・・(3)
図5の例では、第1インバータ対地容量C1_invが第2インバータ対地容量C2_invより大きい。また、第2補機対地容量C2_aを、第1補機対地容量C1_aとインバータ容量偏差ΔC_invとの和よりも大きくすることで(式(4)参照)、第2合計対地容量C2が第1合計対地容量C1より大きくなるようにしている。この場合、全ての補機を第2インバータ70側に接続してもよい。
C2_a>C1_a+ΔC_inv ・・・(4)
ここで、コイル間電圧およびコモンモード電流を図6および図7に基づいて説明する。図6および図7は、時刻txにてスイッチングを行った場合を示しており、左図がC1:C2=1:1の場合であり、右図がC1:C2=9:1の場合である。図6に矢印Ysで示すように、合計対地容量C1、C2を偏らせることで、スイッチング時にコイル間に印加される最大サージ電圧を約7%低減することができる。また、図7に示すように、合計対地容量C1、C2を偏らせることで、コモンモード電流を低減することができる。
以上説明したように、電動機駆動システム1は、複数相のコイル81~83を有する多相回転電機であるMG80の駆動を制御するものであって、第1インバータ60と、第2インバータ70と、を備える。
第1インバータ60は、第1スイッチング素子61~66を有し、コイル81、82、83の一端811、821、831および第1バッテリ11に接続される。第2インバータ70は、第2スイッチング素子71~76を有し、コイル81、82、83の他端812、822、832、および第1バッテリとは別途に設けられる第2バッテリ12に接続される。
第1バッテリ11および第2バッテリ12は非接地である。第1合計対地容量C1は、第1インバータ60の対地容量である第1インバータ対地容量C1_invと、第1バッテリ11を共用する第1補機21の対地容量である第1補機対地容量C1_aとの合計である。第2合計対地容量C2は、第2インバータ70の対地容量である第2インバータ対地容量C2_invと、第2バッテリ12を共用する第2補機22の対地容量である第2補機対地容量C2_aとの合計である。本実施形態では、第1合計対地容量C1と、第2合計対地容量C2とが、異なっている。
第1合計対地容量C1と第2合計対地容量C2との差が大きいほど、合成容量が小さくなり、対地インピーダンスが大きくなる。そこで本実施形態では、第1合計対地容量C1と第2合計対地容量C2とを異ならせる。これにより、コモンモード電流が低減し、コイル間サージ電圧を低減することができる。
図4に示すように、第1インバータ対地容量C1_invは第2インバータ対地容量C2_invより大きく、第1補機対地容量C1_aは第2補機対地容量C2_aより大きい。これにより、第2合計対地容量C2と比較し、第1合計対地容量C1を大きくすることができ、コイル間サージ電圧を低減することができる。
また、図5に示すように、第1インバータ対地容量C1_invは、第2インバータ対地容量C2_invより大きい。このとき、第2補機対地容量C2_aが第1補機対地容量C1_aより大きく、かつ、第2補機対地容量C2_aと第1補機対地容量C1_aとの差が、第1インバータ対地容量C1_invと第2インバータ対地容量C2_invとの差より大きくすることで、第2合計対地容量C2を第1合計対地容量C1より大きくすることができる。このように構成しても、コイル間サージ電圧を低減することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態を図8に示す。本実施形態の電動機駆動システム2は、第1インバータ160、第2インバータ70、および、制御部30等を備える。第1インバータ160は、スイッチング素子61~66、161~166を有する。スイッチング素子161、164は、スイッチング素子61、64と同様、接続点がU相コイル81の一端811に接続される。スイッチング素子162、165は、スイッチング素子62、65と同様、接続点がV相コイル82の一端821に接続される。スイッチング素子163、166は、スイッチング素子63、66と同様、接続点がW相コイル83の一端831に接続される。
本実施形態では、U相コイル81の一端811には、スイッチング素子61、64からなるレッグと、スイッチング素子161、164からなるレッグが、並列に接続されている。同様に、V相コイル82の一端821には、スイッチング素子62、65からなるレッグと、スイッチング素子162、165からなるレッグが並列に接続されている。また、W相コイル83の一端831には、スイッチング素子63、66からなるレッグと、スイッチング素子163、166からなるレッグが並列に接続されている。
すなわち、第1インバータ160では、各相のコイル81~83に接続されるレッグの並列数が2であり、第2インバータ70では、各相コイル81~83に接続されるレッグの並列数が1である。これにより、第1インバータ対地容量C1_invは、第2インバータ対地容量C2_invより大きくなる。なお、レッグの並列は、いくつであってもよい。
第1インバータ160と第2インバータ70とで、各相のコイル81~83に接続される素子並列数を異ならせることで、インバータ対地容量C1_inv、C2_invを異ならせている。本実施形態では、インバータ対地容量C1_inv、C1_invが異なっているので、補機対地容量C1_a、C2_aは等しくてもよい。後述の実施形態についても同様である。
本実施形態では、各相のコイル81~83に接続される第1スイッチング素子61~66、161~166の素子並列数と、各相のコイル81~83に接続される第2スイッチング素子71~76の素子並列数とが、異なっている。これにより、インバータ対地容量C1_inv、C2_invを異ならせることができる。また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(第3実施形態)
第3実施形態を図9に示す。本実施形態では、第1インバータ60と第2インバータ70とで耐圧を異ならせることで、インバータ対地容量C1_inv、C2_invを異ならせる。図9(a)および図9(b)は、いずれも模式的な断面図であって、図9(a)ではスイッチング素子61を示し、図9(b)ではスイッチング素子71を示す。スイッチング素子62~66はスイッチング素子61と同様であり、スイッチング素子72~76はスイッチング素子71と同様であるので、説明を省略する。
図9(a)に示すように、スイッチング素子61は、パワーデバイス611、ヒートスプレッダ612、絶縁板613、および、冷却ユニット614を有する。図9(b)に示すように、スイッチング素子71は、パワーデバイス711、ヒートスプレッダ712、絶縁板713、および、冷却ユニット714を有する。
パワーデバイス611、711は、ヒートスプレッダ612、712の間に設けられる。絶縁板613、713は、ヒートスプレッダ612、712と冷却ユニット614、714との間に設けられる。これにより、パワーデバイス611、711にて発生した熱は、パワーデバイス611、711の両面からヒートスプレッダ612、712を経由して、冷却ユニット614、714側に放熱される。すなわち、本実施形態のスイッチング素子61、71は、両面冷却の構成となっている。
本実施形態では、第1スイッチング素子61の絶縁板613は、第2スイッチング素子71の絶縁板713よりも厚く形成されている。すなわち、第1インバータ60の方が、絶縁距離が長いので、第1インバータ60は、第2インバータ70よりも耐圧が大きい。このように構成では、第1インバータ対地容量C1_invは、第2インバータ対地容量C2_invより大きい。
本実施形態では、第1インバータ60の耐圧と、第2インバータ70の耐圧とは、異なっている。これにより、インバータ対地容量C1_inv、C2_invを異ならせることができる。また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(第4実施形態)
第4実施形態を図10に示す。本実施形態では、第1インバータ60と第2インバータ70とで冷却方法を異ならせることで、インバータ対地容量C1_inv、C2_invを異ならせる。本実施形態では、第1インバータ60のスイッチング素子61~66を両面冷却とし、第2インバータ70のスイッチング素子71~76を片面冷却としている。両面冷却の場合は、第3実施形態と同様であるので、図10には片面冷却のスイッチング素子71を示す。図10は、図9(a)等と同様、模式的な断面図である。
スイッチング素子71は、パワーデバイス711、ヒートスプレッダ712、冷却ユニット714、および、基板715を有する。パワーデバイス711は、基板715に実装される。ヒートスプレッダ712は、冷却ユニット714と基板715との間に設けられる。パワーデバイス711にて発生した熱は、基板715側からヒートスプレッダ712を経由して冷却ユニット714側に放熱される。本実施形態では、パワーデバイス711の基板715と反対側の面には冷却ユニット等、デバイスの冷却に係る部品が設けられておらず、片面冷却の構成となっている。このような冷却構成の違いにより、第1インバータ対地容量C1_invは、第2インバータ対地容量C2_invより大きい。
本実施形態では、第1スイッチング素子61~66は片面冷却であり、第2スイッチング素子71~76は両面放熱である。第1インバータ60と第2インバータ70とで冷却方法を異ならせることで、インバータ対地容量C1_inv、C2_invを異ならせることができる。また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
上記実施形態では、第1インバータ対地容量と第2インバータ対地容量とは異なっている。他の実施形態では、第1補機対地容量と第2補機対地容量とが異なっている場合、第1インバータ対地容量と第2インバータ対地容量とは、等しくてもよい。
上記実施形態では、独立した2電源は、いずれもバッテリやキャパシタで代表される2次電池である。他の実施形態では、電圧源は、独立した電力供給源であれば、2次電池に限定しない。例えば、一方を2次電池とし、他方を燃料電池としたり、内燃機関および回転電機による発電機としたりしてもよく、電源構成は電源種別で限定されない。
上記実施形態では、回転電機の巻線は3相である。他の実施形態では、相数は4以上であってもよい。上記実施形態の回転電機は、電動機と発電機の機能を合わせ持つモータジェネレータである。他の実施形態では、回転電機は、発電機としての機能を有していなくてもよい。また、また、永久磁石式同期型モータに限らず、誘導電動機やその他の同期モータであってもよい。
上記実施形態では、回転電機は電動車両の主機モータとして用いられている。他の実施形態では、回転電機は、主機モータに限らず、例えばスタータ機能とオルタネータ機能とを併せ持つ、所謂ISG(Integrated Starter Generator)や、補機モータであってもよい。また、電動機駆動システムを車両以外の装置に適用してもよい。以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1、2・・・電動機駆動システム
11・・・第1バッテリ(第1電圧源) 12・・・第2バッテリ(第2電圧源)
21・・・第1補機 22・・・第2補機
60、160・・・第1インバータ
61~66、161~166・・・第1スイッチング素子
70・・・第2インバータ 71~76・・・第2スイッチング素子
80・・・モータジェネレータ(回転電機)
81、82、83・・・コイル(巻線)
811、821、831・・・一端
812、822、832・・・他端

Claims (6)

  1. 複数相の巻線(81、82、83)を有する多相回転電機(80)の駆動を制御する電動機駆動システムであって、
    第1スイッチング素子(61~66、161~166)を有し、前記巻線の一端(811、821、831)および第1電圧源(11)に接続される第1インバータ(60、160)と、
    第2スイッチング素子(71~76)を有し、前記巻線の他端(812、822、832)、および前記第1電圧源とは別途に設けられる第2電圧源(12)に接続される第2インバータ(70)と、
    を備え、
    前記第1電圧源および前記第2電圧源は、非接地であって、
    前記第1インバータの対地容量である第1インバータ対地容量と、前記第1電圧源を共用する第1補機(21)の対地容量である第1補機対地容量との合計を、第1合計対地容量とし、
    前記第2インバータの対地容量である第2インバータ対地容量と、前記第2電圧源を共用する第2補機(22)の対地容量である第2補機対地容量との合計を、第2合計対地容量とすると、
    前記第1合計対地容量と前記第2合計対地容量とは、異なっている電動機駆動システム。
  2. 前記第1インバータ対地容量は、前記第2インバータ対地容量より大きく、
    前記第1補機対地容量は、前記第2補機対地容量より大きい請求項1に記載の電動機駆動システム。
  3. 前記第1インバータ対地容量は、前記第2インバータ対地容量より大きく、
    前記第2補機対地容量は前記第1補機対地容量よりも大きく、かつ、前記第2補機対地容量と前記第1補機対地容量との差が、前記第1インバータ対地容量と前記第2インバータ対地容量との差より大きい請求項1に記載の電動機駆動システム。
  4. 各相の前記巻線に接続される前記第1スイッチング素子の素子並列数と、各相の前記巻線に接続される前記第2スイッチング素子の素子並列数とは、異なっている請求項1~3のいずれか一項に記載の電動機駆動システム。
  5. 前記第1インバータの耐圧と、前記第2インバータの耐圧とは、異なっている請求項1~4のいずれか一項に記載の電動機駆動システム。
  6. 前記第1スイッチング素子または前記第2スイッチング素子の一方は片面冷却であり、
    前記第1スイッチング素子または前記第2スイッチング素子の他方は両面冷却である請求項1~5のいずれか一項に記載の電動機駆動システム。
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