JP6990074B2 - テープタイプ使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
<第1の態様>
前後方向中央を含む股間部と、前後方向 中央より前側に延びる腹側部分と、前後方向中央より後側に延びる背側部分とを有し、
前記股間部を含む範囲に内蔵された吸収体を有し、
前記腹側部分から前記背側部分にかけての幅方向両側に、前記吸収体を有しないサイドフラップ部を有し、
少なくとも前記背側部分は、前記股間部よりも幅方向左右両側に延び出たウイング部分を有し、
前記ウイング部分に固定された取付部と、前記取付部から側方に延びるテープ自由部と、このテープ自由部に設けられた前記腹側部分に対する連結部とを有する連結テープを有し、
装着状態では、前記ウイング部分の前記連結テープが前記腹側部分の外面に連結される、テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記サイドフラップ部は、前記連結テープよりも前側及び前記連結テープよりも後側に、幅方向中央側かつおむつの内側に折り返されるとともに対向面に固定された一対の折り返し部を有しており、
前記サイドフラップ部における前記一対の折り返し部の間に位置し、前記一対の折り返し部にそれぞれ連続する部分が、幅方向中央側に折り返された状態に固定されておらず、側方に展開可能な拡幅部となっており、
前記折り返し部と前記拡幅部との境界が、前記連結テープから前側に離れた位置及び前記連結テープから後側に離れた位置にあり、
前記連結テープにおける前記取付部は、前記拡幅部に位置しており、
展開状態で、前記拡幅部が前記ウイング部分となるとともに、前記ウイング部分は前記連結テープ側に近づくにつれて前記拡幅部の展開幅が大きくなる幅変化部を有している、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
本態様では、連結テープの前後両側に折り返し部を設けるとともに、これら折り返し部の間を拡幅部とすることにより、連結テープを側方に引っ張って展開としたとき、ウイング部分の内面が緩やかに窪むように変形し、身体表面の曲面(特に、腸骨稜に沿う部分の曲面)に対して良好にフィットし、曲面の頂点に対する接触圧が高くなりにくい。
また、サイドフラップ部に折り返し部及び拡幅部を設けることにより、ウイング部分が形成されるため、一体型でありながら、ウイング部分を形成するために切除を行う必要はない。しかも、ウイング部分は脚周り側にウエスト側に向かうにつれて拡幅部の展開幅が大きくなる幅変化部を有することとなる。この幅変化部の側縁は側方に向かって斜め上向きとなるため、ウイング部分の脚周り側の側縁は、脚周りに沿うようになり、脚周りに対するフィット性が良好となるとともに、臀部をより広範囲に被覆できるものとなる。
前記連結テープよりも後側における、前記折り返し部の後端部は幅方向全体にわたり対向面に固定されている、
第1の態様のテープタイプ使い捨ておむつ。
本態様では、ウイング部分の内面の窪み部分から続く折り返し部の後端が塞がれることとなるため、このウイング部分の窪み部分で漏れ出た***物を捕獲し、使い捨ておむつの外部への漏れ出しを防止できる。
前記連結テープよりも前側における前記折り返し部は前記腹側部分の前端まで設けられているとともに、前記折り返し部の前端部は幅方向全体にわたり対向面に固定され、かつ前記折り返し部における前記前端部よりも後側の部分では前後方向に連続的又は間欠的に幅方向中央側の端部のみが対向面に固定されている、
第1又は2の態様のテープタイプ使い捨ておむつ。
サイドフラップ部に折り返し部を設けるために、折り返し部の全体を対向面に固定すると、サイドフラップ部の柔軟性が損なわれるおそれがある。一方、折り返し部の幅方向中央側の端部のみを対向面に固定すると、前端部が開口して見栄えが悪化するおそれがある。よって、本態様のように構成されていると好ましい。
前記吸収体の裏側を覆う液不透過性シートと、
前記液不透過性シートの裏側を覆う外装シートと、
前記サイドフラップ部を含む領域に固定された付根部分、この付根部分から延び出た突出部分、この突出部分の前後方向両端部が倒伏状態に固定された倒伏部分、及び前記突出部分のうち前後の倒伏部分間に位置する非固定の起き上がり部分を有するギャザーシートと、前記起き上がり部分の少なくとも先端部に固定されたギャザー弾性部材とを有する起き上がりギャザーと、
を備えており、
前記サイドフラップ部には、前記ギャザーシート、前記液不透過性シート、及び前記外装シートが積層されており、
前記折り返し部及び拡幅部が、前記外装シートの側部を含むとともに、前記液不透過性シートを含まず、前記液不透過性シートの側縁が前記折り返し部の折り返し位置より幅方向中央側に位置している、
第3の態様のテープタイプ使い捨ておむつ。
サイドフラップ部の構造が本態様のように構成されている場合、折り返し部及び拡幅部に液不透過性シートを含まないことにより、サイドフラップ部におけるシート積層数の増加、つまり通気性及び柔軟性の低下を抑制することができる。
前記折り返し部及び拡幅部が、前記ギャザーシートを含まず、前記ギャザーシートの側縁が前記折り返し部の折り返し位置より幅方向中央側に位置している、
第4の態様のテープタイプ使い捨ておむつ。
本態様のように、折り返し部及び拡幅部に液不透過性シートだけでなく、ギャザーシートも含まないことにより、サイドフラップ部の通気性及び柔軟性の低下をさらに抑制することができる。
前記ギャザーシートは、前記折り返し部の幅方向中央側の端部までしか延びていない、
第5の態様のテープタイプ使い捨ておむつ。
本態様のように、ギャザーシートの幅を狭くすることにより、サイドフラップ部の柔軟性をさらに向上させることができる。
前記連結テープは、前記ウイング部分に固定された取付部と、前記取付部から側方に延びるテープ自由部と、このテープ自由部に設けられた前記腹側部分に対する連結部とを有しており、
両方の連結テープの取付部と重なる部分にわたり、幅方向に伸縮するウエスト伸縮シートが設けられている、
第6の態様のテープタイプ使い捨ておむつ。
前述のように、ギャザーシートの幅を狭くすると、連結テープの固定部が外装シートのみからなる部分に位置しやすくなる。この場合、連結テープの固定部の強度が問題となるおそれがある。この問題は、外装シートに強度の高い素材を用いることで解決できるが、強度の高い素材は柔軟性に劣るものが多いため、布のような外観及び柔軟な肌触りを得るという外装シートの本来の目的を考慮すると好ましい解決策ではない。これに対して、本態様のように、両方の連結テープの取付部と重なるようにウエスト伸縮シートが配置されていると、使用時に力が加わる部分、特に連結テープの取付部を取り付ける部分の強度をウエスト伸縮シートにより補うことができる。また、連結テープに集中する装着状態での締め付け力や、装着の際の引張力がウエスト伸縮シートに直接的に伝わるため、ウエスト伸縮シートの伸縮性がより好適に発揮される。
前記連結テープは、拡幅部における展開状態で外面となる面に固定されている、
第4~7のいずれか1つの態様のテープタイプ使い捨ておむつ。
連結テープは、拡幅部における展開状態で内面となる面に固定することもできるが、連結テープの素材によっては肌触りが悪化するおそれがあるため、本態様のように拡幅部における展開状態で外面となる面に固定するのも好ましい。
(外装シート)
外装シート12は、使い捨ておむつ10の裏面を布のような肌触り・外観とするために設けられる。外装シート12としては不織布が好適であるが、これに限定されない。不織布の種類は特に限定されず、素材繊維としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布12相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10~50g/m2、特に13~30g/m2のものが望ましい。外装シート12は省略することもでき、その場合、使い捨ておむつ10の裏面に液不透過性シート11が露出する形態とすることができる。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に液不透過性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、この他にも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この液不透過性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂又は疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
トップシート30としては液透過性を有するもの、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30を透過した***物を吸収体へ移動させ、逆戻りを防ぐために、トップシート30と吸収要素50との間に中間シート(セカンドシートともいわれる)40を設けることができる。この中間シート40は、***物を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した***物の吸収体からの逆戻りを防止し、トップシート30の表面の肌触りを良くするものである。中間シート40は省略することもできる。
吸収要素50は、尿や軟便などの液を吸収保持する部分であり、図示例では吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有するものとなっている。吸収体56が形状維持性に優れる場合等、必要に応じて包装シート58は省略することもでき、その場合、吸収要素50は吸収体56のみからなる。吸収要素50は、その裏面においてホットメルト接着剤等の接着剤を介して液不透過性シート11の内面に接着することができる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100~300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30~120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1~16dtex、好ましくは1~10dtex、さらに好ましくは1~5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、2.54cm当たり5~75個、好ましくは10~50個、さらに好ましくは15~50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いることができる。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子54としては、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用できる。高吸収性ポリマー粒子の粒径は特に限定されないが、例えば500μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)、及びこのふるい分けでふるい下に落下する粒子について180μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)を行ったときに、500μmの標準ふるい上に残る粒子の割合が30重量%以下で、180μmの標準ふるい上に残る粒子の割合が60重量%以上のものが望ましい。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5~40g/m2、特に10~30g/m2のものが望ましい。
図1~図3に示すように、脚周り部分のフィット性を向上させるために、サイドフラップ部SFの前後方向中間におけるシート層間に、前後方向LDに延びるサイド弾性部材70が設けられており、このサイド弾性部材70の伸縮により、サイド弾性部材70を有する部分が前後方向LDに伸縮するようになっていると好ましい。サイド弾性部材70は、例えば図8に示すようにギャザーシート62と液不透過性シート11との間に設けたり、図12に示すように後述する折り返し部82と液不透過性シート11との間に設けたり、図13に示すように、折り返し部82が複数のシート層を有する場合には、それらのシート層の間(図示例はギャザーシート62と外装シート12との間)に設けたりすることができる。
トップシート30上を横方向に移動する尿や軟便を遮り、横漏れを防止するために、使い捨ておむつ10の表面の幅方向WDの両側には、トップシート30の側部から肌側に立ち上がる(突出する)起き上がりギャザー60が前後方向全体にわたり設けられている。
背側部分Bには帯状のウエスト伸縮シート90が設けられ、背側部分Bが幅方向WDに弾性伸縮するものとなっていると好ましい。ウエスト伸縮シート90は、例えば図6に示すにように幅方向WDの両端部が非伸縮領域96となっているとともに、これら非伸縮領域96の間の部分は、幅方向WDに伸縮する中間伸縮領域95となっていてもよい。ウエスト伸縮シート90は、エンドフラップ部EFにのみ位置していてもよいが、図示例のようにエンドフラップ部EFから吸収体56の後端部までにわたるように配置されていると、吸収体56の後端部がしっかりと体に押し当てられるため、好ましい。
連結テープ13は、ウイング部分WPに設けられるものであり、図7にも示すように、ウイング部分WPに取り付けられた取付部13Bと、取付部13Bから側方に延びるテープ自由部13Fと、このテープ自由部13Fに設けられた、腹側部分Fの外面に対して着脱可能に連結される連結部13Aとを有している。
腹側部分Fにおける連結テープ13の連結箇所には、連結を容易にするためのターゲットを有するターゲットシート20を設けるのが好ましい。ターゲットシート20は、連結部13Aがフック材の場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。また、腹側部分Fにおける連結テープ13の連結箇所が不織布からなる場合、例えば図示形態の外装シート12が不織布からなる場合であって、連結テープ13の連結部13Aがフック材の場合には、ターゲットシート20を省略し、フック材を外装シート12の不織布に絡ませて連結することもできる。この場合、ターゲットシート20を外装シート12と液不透過性シート11との間に設けてもよい。
特徴的には図1、図8及び図9に示すように、本テープタイプ使い捨ておむつ10のサイドフラップ部SFは、連結テープ13よりも前側及び連結テープ13よりも後側に、幅方向中央側かつおむつの内側に折り返されるとともに固定部82bで対向面に固定された折り返し部82を有しており、サイドフラップ部SFにおける一対の折り返し部82の間に位置し、一対の折り返し部82にそれぞれ連続する部分が、幅方向中央側に折り返された状態に固定されておらず、側方に展開可能な拡幅部81となっている。また、折り返し部82と拡幅部81との境界が、連結テープ13から前側に離れた位置及び連結テープ13から後側に離れた位置にある。さらに、連結テープ13における取付部13Bは拡幅部81に位置している。この結果、展開状態では、拡幅部81がウイング部分WPとなるとともに、ウイング部分WPは拡幅部81の展開幅が連結テープ13側に近づくにつれて大きくなる幅変化部83を有することとなる。
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載がない限り、以下の意味を有するものである。
・「前後方向LD(縦方向)」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向WD」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味し、「厚み方向TD」とは表面及び裏面と直交する方向を意味する。
・「表側」とは装着時に肌に近い方を意味し、「裏側」とは装着時に肌から遠い方を意味する。
・「展開状態」とは自然長の状態から、収縮や弛みなく完全に完全に平坦に伸ばし広げた状態を意味する。
・「伸長率」は、自然長を100%としたときの値を意味する。
・「ゲル強度」は次のようにして測定されるものである。人工尿49.0gに、高吸収性ポリマーを1.0g加え、スターラーで攪拌させる。生成したゲルを40℃×60%RHの恒温恒湿槽内に3時間放置した後常温にもどし、カードメーター(I.techno Engineering社製:Curdmeter-MAX ME-500)でゲル強度を測定する。
・「人工尿」は、尿素:2wt%、塩化ナトリウム:0.8wt%、塩化カルシウム二水和物:0.03wt%、硫酸マグネシウム七水和物:0.08wt%、及びイオン交換水:97.09wt%を混合したものであり、特に記載のない限り、温度37度で使用される。
・「目付け」は次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を温度100℃の環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から、試料採取用の型板(100mm×100mm)を使用し、100mm×100mmの寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、100倍して1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。
・「吸水量」は、JIS K7223-1996「高吸水性樹脂の吸水量試験方法」によって測定する。
・「吸水速度」は、2gの高吸収性ポリマー及び50gの生理食塩水を使用して、JIS K7224‐1996「高吸水性樹脂の吸水速度試験法」を行ったときの「終点までの時間」とする。
・試験や測定における環境条件についての記載がない場合、その試験や測定は、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内で行うものとする。
・各部の寸法は、特に記載がない限り、自然長状態ではなく展開状態における寸法を意味する。
Claims (8)
- 前後方向中央を含む股間部と、前後方向 中央より前側に延びる腹側部分と、前後方向中央より後側に延びる背側部分とを有し、
前記股間部を含む範囲に内蔵された吸収体を有し、
前記腹側部分から前記背側部分にかけての幅方向両側に、前記吸収体を有しないサイドフラップ部を有し、
少なくとも前記背側部分は、前記股間部よりも幅方向左右両側に延び出たウイング部分を有し、
前記ウイング部分に固定された取付部と、前記取付部から側方に延びるテープ自由部と、このテープ自由部に設けられた前記腹側部分に対する連結部とを有する連結テープを有し、
装着状態では、前記ウイング部分の前記連結テープが前記腹側部分の外面に連結される、テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記サイドフラップ部は、前記連結テープよりも前側及び前記連結テープよりも後側に、幅方向中央側かつおむつの内側に折り返されるとともに対向面に固定された一対の折り返し部を有しており、
前記サイドフラップ部における前記一対の折り返し部の間に位置し、前記一対の折り返し部にそれぞれ連続する部分が、幅方向中央側に折り返された状態に固定されておらず、側方に展開可能な拡幅部となっており、
前記折り返し部と前記拡幅部との境界が、前記連結テープから前側に離れた位置及び前記連結テープから後側に離れた位置にあり、
前記連結テープにおける前記取付部は、前記拡幅部に位置しており、
展開状態で、前記拡幅部が前記ウイング部分となるとともに、前記ウイング部分は前記連結テープ側に近づくにつれて前記拡幅部の展開幅が大きくなる幅変化部を有している、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記連結テープよりも後側における、前記折り返し部の後端部は幅方向全体にわたり対向面に固定されている、
請求項1記載のテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記連結テープよりも前側における前記折り返し部は前記腹側部分の前端まで設けられているとともに、前記折り返し部の前端部は幅方向全体にわたり対向面に固定され、かつ前記折り返し部における前記前端部よりも後側の部分では前後方向に連続的又は間欠的に幅方向中央側の端部のみが対向面に固定されている、
請求項1又は2記載のテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記吸収体の裏側を覆う液不透過性シートと、
前記液不透過性シートの裏側を覆う外装シートと、
前記サイドフラップ部を含む領域に固定された付根部分、この付根部分から延び出た突出部分、この突出部分の前後方向両端部が倒伏状態に固定された倒伏部分、及び前記突出部分のうち前後の倒伏部分間に位置する非固定の起き上がり部分を有するギャザーシートと、前記起き上がり部分の少なくとも先端部に固定されたギャザー弾性部材とを有する起き上がりギャザーと、
を備えており、
前記サイドフラップ部には、前記ギャザーシート、前記液不透過性シート、及び前記外装シートが積層されており、
前記折り返し部及び拡幅部が、前記外装シートの側部を含むとともに、前記液不透過性シートを含まず、前記液不透過性シートの側縁が前記折り返し部の折り返し位置より幅方向中央側に位置している、
請求項3記載のテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記折り返し部及び拡幅部が、前記ギャザーシートを含まず、前記ギャザーシートの側縁が前記折り返し部の折り返し位置より幅方向中央側に位置している、
請求項4記載のテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記折り返し部と前記液不透過性シートとの間に、前後方向に延びるサイド弾性部材が設けられており、前記サイド弾性部材の伸縮により、前記サイド弾性部材を有する部分が前後方向に伸縮するようになっており、
前記ギャザーシートは、前記折り返し部の幅方向中央側の縁と、幅方向中央側から数えて一本目の前記サイド弾性部材との間までしか延びていない、
請求項5記載のテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記連結テープは、前記ウイング部分に固定された取付部と、前記取付部から側方に延びるテープ自由部と、このテープ自由部に設けられた前記腹側部分に対する連結部とを有しており、
両方の連結テープの取付部と重なる部分にわたり、幅方向に伸縮するウエスト伸縮シートが設けられている、
請求項6記載のテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記連結テープは、拡幅部における展開状態で外面となる面に固定されている、
請求項4~7のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
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