JP6987486B2 - リフティングマグネット作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、リフティングマグネット作業機械に関する。
従来から、鋼材や鉄鋼物を運搬したり、移動したり等するための作業機械として、リフティングマグネット(以下、「リフマグ」と称する)を有する作業機械(リフティングマグネット作業機械。以下、「リフマグ機」と称する)が用いられる。
例えば、エンジンで駆動される油圧ポンプと、油圧ポンプの吐出圧で作動する油圧モータと、油圧モータで駆動される発電機と、発電機の交流電力を直流化する整流器と、整流器から出力される直流電力をリフマグに含まれる電磁石(電磁コイル)に印加する駆動回路を備える作業機械が開示されている(例えば、特許文献1等参照)。
特許文献1の構成では、駆動回路は、整流器を介して供給される発電機の電力で電磁石を励磁させる共に、リフマグの釈放時(電磁石を消磁させる際)、電磁石から電気エネルギ、即ち、回生電力(以下、回生可能な電力の意味で用いる)として放出される励磁エネルギを抵抗器で熱エネルギとして消費させる。また、他の例として、リフマグの釈放時、電磁石から放出される回生電力をコンデンサ等に蓄電させる技術も知られている。
特願2004−299818号公報
しかしながら、リフマグの釈放時、電磁石から放出される回生電力を抵抗器で消費させる構成を採用する場合、回生電力を熱エネルギとして捨てているため、エネルギ効率の観点で好ましくない。また、電磁石から放出される回生電力を消費させるために、大型の抵抗器を必要とするため、周辺部品を含めた熱対策のための構造等を含めて大きな空間を占有し、搭載性の観点で問題が生じる可能性がある。
一方、電磁石から放出される回生電力をコンデンサ等に蓄電させる場合、コンデンサ等に蓄電される電力を事後的に有効活用することが可能であるものの、抵抗器同様、大容量のコンデンサ等を搭載する必要があるため、搭載性の点で問題が生じる可能性がある。また、大容量のコンデンサ等は、比較的高価であるため、コストの観点から採用が困難な場合も有り得る。
そこで、上記課題に鑑み、比較的安価な構成で、リフマグの釈放時に電磁石から放出される回生電力を有効活用することが可能なリフティングマグネット作業機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、一実施形態において、リフティングマグネット作業機械は、
下部走行体と、
前記下部走行体に旋回自在に搭載される上部旋回体と、
エンジンと、
前記エンジンと機械的に連結される電動発電機と、
前記エンジン及び前記電動機と機械的に連結される、可変容量型の油圧ポンプと、
前記油圧ポンプから供給される作動油を用いて、前記下部走行体及び前記上部旋回体を含む複数の被駆動要素のそれぞれを駆動する複数の油圧アクチュエータと、
前記電動発電機に接続されるインバータと、
前記インバータに接続されるDCバスと、
前記DCバスに接続される駆動回路と、
前記駆動回路に接続され、前記電動発電機から供給される電力で、電磁吸着力を発生する電磁石を含むリフティングマグネットと、を備え、
前記駆動回路は、前記電磁石の励磁状態を制御すると共に、
前記インバータは、前記リフティングマグネットの釈放時、前記駆動回路を介して前記電磁石から放出される回生電力を外部に蓄電することなく前記電動発電機に供給し力行運転させる。


上述の実施形態によれば、比較的安価な構成で、リフマグの釈放時に電磁石から放出される回生電力を有効活用することが可能なリフティングマグネット作業機械を提供することができる。
リフティングマグネット作業機械を示す側面図である。 リフティングマグネット作業機械の駆動系の構成の一例を示すブロック図である。 コントローラ(第2制御部)によるエンジン制御処理の一例を概略的に示すフローチャートである。 リフティングマグネット作業機械におけるリフマグの励磁駆動部の構成の一例を示す図である。 コントローラ(第3制御部)によるリフマグ制御処理の一例を概略的に示すフローチャートである。 リフティングマグネット作業機械の動作を示すタイミングチャートである。 リフティングマグネット作業機械の作業パターンの一例を説明する図である。 コントローラ(第3制御部)によるリフマグ制御処理の他の例を概略的に示すフローチャートである。 コントローラ(第2制御部)によるエンジン制御処理の他の例を概略的に示すフローチャートである。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
[リフティングマグネット作業機械の構成]
図1は、本実施形態に係るリフティングマグネット作業機械(リフマグ機)を示す側面図である。
図1に示すように、走行油圧モータ1A,1B(図2参照)により油圧駆動される下部走行体1には、旋回油圧モータ21(図2参照)により油圧駆動される旋回機構2を介して上部旋回体3が搭載される。上部旋回体3には、ブーム4が取り付けられる。ブーム4の先端には、アーム5が取り付けられ、アーム5の先端には、リフティングマグネット(リフマグ)6が取り付けられる。アタッチメントとしてのブーム4、アーム5、及びリフマグ6は、油圧アクチュエータとしてのブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びリフマグシリンダ9によりそれぞれ油圧駆動される。また、上部旋回体3には、オペレータが搭乗するキャビン10が設けられると共に、エンジン11、電動発電機44(図2参照)等が搭載される。
図2は、本実施形態に係るリフマグ機の駆動系の構成の一例を示すブロック図である。図中、機械的動力系は二重線、高圧油圧ラインは太い実線、パイロットラインは破線、電気駆動・制御系は細い実線でそれぞれ示されている。
エンジン11は、リフマグ機の駆動力源であり、例えば、所定の回転数を維持するように動作するディーゼルエンジンである。エンジン11は、減速機13の2つの入力軸の一方に機械的に連結され、減速機13の出力軸は、メインポンプ14及びパイロットポンプ15の入力軸に機械的に連結される。即ち、エンジン11は、減速機13を介して、メインポンプ14及びパイロットポンプ15を駆動する。
メインポンプ14は、高圧油圧ライン16を介して作動油をコントロールバルブ17に供給する油圧ポンプであり、例えば、斜板式可変容量型油圧ポンプである。メインポンプ14は、斜板の角度(傾転角)を変更することでピストンのストローク長を調整し、吐出流量、すなわち、ポンプ出力を変化させることができる。メインポンプ14の斜板は、レギュレータ(不図示)により制御される。レギュレータは、電磁比例弁(不図示)に対する制御電流の変化に対応して、斜板の傾転角を変化させる。例えば、制御電流を増加させることにより、レギュレータは、斜板の傾転角を大きくして、メインポンプ14の吐出流量を多くする。また、制御電流を減少させることにより、レギュレータは、斜板の傾転角を小さくして、メインポンプ14の吐出流量を少なくする。
パイロットポンプ15は、パイロットライン25を介して各種油圧制御機器に作動油(パイロット圧)を供給するための油圧ポンプであり、例えば、固定容量型油圧ポンプである。
コントロールバルブ17は、リフマグ機における油圧システムを制御する油圧制御装置である。コントロールバルブ17は、後述するレバー26A、レバー26B、又はペダル26Cの操作方向及び操作量に応じたパイロット圧の変化に応じて、例えば、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、リフマグシリンダ9、走行油圧モータ(右用)1A、走行油圧モータ(左用)1B、及び旋回油圧モータ21のうちの一又は複数に対し、メインポンプ14から高圧油圧ライン16を通じて供給された作動油を選択的に供給する。尚、以下において、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、リフマグシリンダ9、走行油圧モータ1A,1B、及び旋回油圧モータ21を集合的に「油圧アクチュエータ」と称する。
操作装置26は、レバー26A,26B、ペダル26Cを含み、下部走行体1(走行油圧モータ1A,1B)、上部旋回体3(旋回油圧モータ21)、ブーム4(ブームシリンダ7)、アーム5(アームシリンダ8)、及びリフマグ6(リフマグシリンダ9)等の操作を行うための操作手段である。レバー26A,26B、及びペダル26Cは、パイロットライン25を介してパイロットポンプ15に接続され、油圧ライン27及び油圧ライン28を介して、コントロールバルブ17及び圧力センサ29にそれぞれ接続される。これにより、コントロールバルブ17には、操作装置26における下部走行体1、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びリフマグ6等の操作状態に応じたパイロット圧が入力される。圧力センサ29は、コントローラ30に接続される。これにより、コントローラ30には、操作装置26における下部走行体1、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びリフマグ6等の操作状態に応じた圧力信号が入力される。
電動発電機44は、減速機13の2つの入力軸のうちの他方に機械的に連結され、減速機13を介して入力されるエンジン11の動力で三相交流電力を発電する。また、電動発電機44は、リフマグドライバ48、インバータ46を介して、リフマグ6から供給される回生電力で作動し、減速機13を介して、エンジン11をアシストしメインポンプ14及びパイロットポンプ15を駆動する。電動発電機44は、インバータ46と電気的に接続される。電動発電機44は、例えば、コントローラ30(具体的には、後述する第3制御部30c)により実行されるベクトル制御に基づき、インバータ46で駆動される。電動発電機44は、例えば、回転数に比例した電圧を出力可能なIPM(Interior Permanent Magnet)モータである。
インバータ46は、電動発電機44の作動制御を行う電力変換装置である。インバータ46は、コントローラ30(具体的には、第3制御部30c)からベクトル制御に基づく駆動信号を受信し、当該駆動信号に基づき、電動発電機44の作動制御を行う。インバータ46は、電動発電機44で発電された三相交流電力を所定範囲の電圧を有する直流電力に変換し、DCバス50(図2参照)に出力する。また、インバータ46は、リフマグドライバ48を介して供給されるリフマグ6の回生電力を三相交流電力に変換し、電動発電機44に出力する。詳細は、後述する。
リフマグドライバ48は、リフマグ6に含まれる電磁コイル6M(図4参照)を励磁駆動する駆動回路である。リフマグドライバ48は、極性を切り替えて、DCバス50の電圧Vdcをリフマグ6に印加することが可能な構成を有し、かかる構成により、リフマグ6の吸着と釈放(電磁コイル6Mの励磁と消磁)とを切り替えることができる。詳細は、後述する。
コントローラ30は、リフマグ機の作動制御を実行する制御装置である。コントローラ30は、例えば、マイクロコンピュータ等により構成され、ROMに格納される各種プログラムをCPU上で実行することにより各種制御処理を実現することができる。コントローラ30は、ROMに格納される1つ以上のプログラムをCPU上で実行することにより実現される機能部として第1制御部30a、第2制御部30b、第3制御部30cを含む。
第1制御部30aは、メインポンプ14の吐出流量の制御を行う。第1制御部30aは、例えば、ネガコン弁(不図示)のネガコン圧に応じて上記制御電流を変化させ、レギュレータを介してメインポンプ14の吐出流量を制御する(ネガティブコントロール制御)。また、第1制御部30aは、メインポンプ14の吸収馬力がエンジン11、電動発電機44による出力馬力を超えないように、上記制御電流を変化させ、レギュレータを介してメインポンプ14の吐出流量を制御する(全馬力制御)。
第2制御部30bは、エンジン11の作動制御を実行する。例えば、コントローラ30は、エンジン回転数調整ダイヤル(不図示)によりオペレータが設定したエンジン11の設定回転数に応じて、エンジン11の回転数を制御するための燃料噴射量等をエンジン11に出力する。即ち、第2制御部30bは、エンジン11の回転数が所定の回転数(設定回転数)で維持されるように制御する(定回転数制御)。以下、図3を参照して、第2制御部30bによるエンジン11の作動制御の処理フローについて説明する。
図3は、第2制御部30bによるエンジン制御処理の一例を概略的示すフローチャートである。本フローチャートによる処理は、リフマグ機の運転中において、所定時間毎に繰り返し実行される。
ステップS102にて、第2制御部30bは、エンジン回転数調整ダイヤルにおける設定回転数と、エンジン11の回転数を検出するエンジン回転数センサ(不図示)の検出値(実回転数)を取得する。
ステップS104にて、第2制御部30bは、設定回転数と実回転数に基づき、定回転数制御を実行する。例えば、第2制御部30bは、設定回転数と実回転数との差に基づく、燃料噴射量のフィードバック制御を実行することにより、エンジン11の回転数が設定回転数に維持されるようにする。
図1に戻り、第3制御部30cは、電動発電機44及びリフマグ6に含まれる電磁コイル6Mの作動制御、即ち、インバータ46及びリフマグドライバ48の作動制御を実行する。第3制御部30cは、図示しない電流センサから電動発電機44の3相(U相,V相,及びW相)のうちの少なくとも2相の電流を逐次取得しながら、電動発電機44のベクトル制御を行う。詳細は、後述する。
吸着スイッチ32は、キャビン10内に設けられ、リフマグ機のオペレータがリフマグ6に含まれる電磁コイル6Mを励磁させて、リフマグ6が電磁吸着力を発揮する状態に移行させるためのスイッチである。吸着スイッチ32は、コントローラ30に接続される。
釈放スイッチ34は、キャビン10内に設けられ、リフマグ機のオペレータがリフマグ6に含まれる電磁コイル6Mを消磁させて、リフマグ6が電磁吸着力を発揮しない状態に移行させるためのスイッチである。釈放スイッチ34は、コントローラ30に接続される。
[励磁駆動部の構成]
次に、図4を参照して、リフマグ機の励磁駆動部の構成の詳細について説明する。
図4は、本実施形態に係るリフマグ機の励磁駆動部の構成の一例を示す図である。
図4に示すように、インバータ46は、スイッチング素子46Ta〜46Tf、転流用ダイオード46Da〜46Dfを含む既知の三相ブリッジ回路により構成される。具体的には、スイッチング素子46Ta,46Tb、スイッチング素子46Tc,46Td、及びスイッチング素子46Te,46Tfのそれぞれが直列接続されると共に、直列接続されたスイッチング素子46Ta,46Tb、スイッチング素子46Tc,46Td、及びスイッチング素子46Te,46Tfが並列接続される。また、直列接続されたスイッチング素子46Ta,46Tb、スイッチング素子46Tc,46Td、及びスイッチング素子46Te,46Tfのそれぞれの中間点に、電動発電機44のU相端子、V相端子、及びW相端子が接続される。また、スイッチング素子46Ta〜46Tfのそれぞれには、転流用ダイオード46Da〜46Dfが並列接続される。インバータ46は、第3制御部30cからの駆動信号、具体的には、PMW(Pulse Width Modulation)信号に基づき、スイッチング素子46Ta〜46TfをPWM駆動することにより、電動発電機44の作動制御を行う。
尚、DCバス50は、DCバス50の電圧Vdcを平滑化する比較的低容量の平滑用コンデンサ51を含む。
リフマグドライバ48は、スイッチング素子48Ta〜48Td、及び転流用ダイオード48Da〜48Ddを含む既知のHブリッジ回路により構成される。具体的には、スイッチング素子48Ta,48Tb、及びスイッチング素子48Tc,48Tdのそれぞれが直列接続されると共に、直列接続されたスイッチング素子48Ta,48Tb、及びスイッチング素子48Tc,48Tdが並列接続される。また、直列接続されたスイッチング素子48Ta,48Tb、及びスイッチング素子48Tc,48Tdの中間点には、それぞれ、リフマグ6の電磁コイル6Mの端子MP及び端子MNが接続される。また、スイッチング素子48Ta〜48Tdのそれぞれには、転流用ダイオード48Da〜48Ddが並列接続される。
尚、リフマグドライバ48におけるHブリッジ回路の各スイッチは、本実施形態のような半導体スイッチ(スイッチング素子48Ta〜48Td)でも、機械的スイッチでも、これらを併用したものでもよく、電力経路の遮断と接続の切り替えが可能であれば、任意の態様であってよい。
リフマグ6の電磁コイル6Mを励磁させる場合(吸着スイッチ32がONされた場合)、スイッチング素子48Ta、48Tdは、ONされ、スイッチング素子48Tb,38Tcは、OFFされる。これにより、スイッチング素子48Ta,48Tdを介して、リフマグ6の電磁コイル6MにDCバス50の電圧Vdcが印加され、電磁コイルの端子MPから端子MNに向けた励磁電流が流れる。そのため、電磁コイル6Mが励磁され、リフマグ6は、鋼材等を吸着することができる。
一方、リフマグ6の電磁コイル6Mを消磁させる場合(釈放スイッチ34がONされた場合)、スイッチング素子48Tb,48Tcは、ONされ、スイッチング素子48Ta,48Tdは、OFFされる。これにより、リフマグ6の電磁コイル6MにDCバス50の電圧Vdcが逆方向に印加され、電磁コイル6Mから、転流用ダイオード48Dc、DCバス50、及び転流用ダイオード48Dbを介して、電磁コイル6Mに戻る消磁電流が流れる。そのため、リフマグ6の電磁コイル6Mが消磁され、リフマグ6に吸着されていた鋼材等を釈放することができる。また、このとき、インバータ46は、消磁電流として電磁コイル6MからDCバス50に放出される回生電力を電動発電機44に供給する。
[リフマグ制御(インバータ46、リフマグドライバ48の作動制御)の一例]
次に、図5、図6を参照して、リフマグ6の励磁駆動部の動作(第3制御部30cによるインバータ46及びリフマグドライバ48の作動制御)の詳細について説明する。
図5は、第3制御部30cによるインバータ46及びリフマグドライバ48の作動制御処理(リフマグ制御処理)の一例を概略的に示すフローチャートである。本フローチャートによる処理は、リフマグ機の運転中、所定時間間隔で繰り返し実行される。
尚、電磁コイル6Mの電圧Vは、端子MP、MNのうち、端子MPが高圧側になる場合を正とし、電流は、端子MPから端子MNへ向かう方向を正とする。また、第3制御部30cは、リフマグ6の電磁コイル6Mの電圧Vと電流Iを図示しない電圧センサ、電流センサによりモニタリング可能である。
ステップS202にて、第3制御部30cは、吸着スイッチ32がONされたか否かを判定する。第3制御部30cは、吸着スイッチ32がONされた場合、ステップS204に進み、吸着スイッチ32がONされていない場合、今回の処理を終了する。
ステップS204にて、第3制御部30cは、上述の如く、リフマグドライバ48に駆動信号を出力することにより、スイッチング素子48Ta,48TdをONし、スイッチング素子48Tb,48TcをOFFする。
ステップS206にて、第3制御部30cは、電磁コイル6Mの電圧V、電流Iを取得する。
ステップS208にて、第3制御部30cは、リフマグ6の出力状態(具体的には、電流I)に基づき、リフマグ6を励磁させるために電磁コイル6Mに印加する所定電圧V1を設定する。例えば、リフマグ6の出力(電流I)がある程度高くなるまでは、所定電圧V1として比較的高い電圧を設定し、リフマグ6の出力(電流I)がある程度高くなる(出力が安定する)と、所定電圧V1を下げる態様であってよい(図6参照)。
尚、図6に示す所定電圧V1の変化の態様は例示であり、所定電圧V1の変化は、連続的であってもよいし、段階的であってもよい。また、所定電圧V1は、リフマグ6の出力状態に依らず、一定の値として設定されてもよく、この場合、ステップS206、ステップS208の処理は、省略される。
ステップS210にて、第3制御部30cは、DCバス50の電圧Vdcが所定電圧V1で維持されるように、インバータ46のPWM制御を行う。即ち、第3制御部30cは、DCバス50の電圧Vdcを所定電圧V1に維持するための駆動信号をインバータ46に出力する。具体的には、第3制御部30cは、DCバス50の電圧Vdcの検出値に基づく、フィードバック制御により、DCバス50の電圧Vdcが所定範囲に維持されるような駆動信号を生成し、インバータ46に出力する。
ステップS204〜S210の処理により、所定電圧V1に維持されるDCバス50の電圧Vdcが電磁コイル6Mに印加され、端子MPから端子MNに向けて、電磁コイル6Mに励磁電流が流れる。そのため、リフマグ6の電磁コイル6Mが励磁され、リフマグ6は、鋼材等を吸着することができる。
ステップS212にて、第3制御部30cは、釈放スイッチ34がONされたか否かを判定する。第3制御部30cは、釈放スイッチ34がONされた場合、ステップS214に進み、釈放スイッチ34がONされていない場合、ステップS206に戻り、ステップS206〜S212の処理を繰り返す。
ステップS214にて、第3制御部30cは、上述の如く、リフマグドライバ48に駆動信号を出力することにより、スイッチング素子48Ta,48TdをOFFし、スイッチング素子48Tb,48TcをONする。
ステップS216にて、第3制御部30cは、DCバス50の電圧Vdcが所定電圧V2で維持されるように、インバータ46のPWM制御を行う。即ち、第3制御部30cは、DCバス50の電圧Vdcを所定電圧V2に維持するための駆動信号をインバータ46に出力する。
ステップS214、S216の処理により、所定電圧V2に維持されるDCバス50の電圧が逆方向(即ち、端子MNが高圧側になる態様)で電磁コイル6Mに印加される。これにより、電磁コイル6Mから、転流用ダイオード48Dc、DCバス50、及び転流用ダイオード48Dbを介して、電磁コイル6Mに戻る消磁電流が流れる。また、このとき、消磁電流でDCバス50の電圧Vdcが上昇しようとするのに対し、インバータ46がDCバス50の電圧Vdcを所定電圧V2に維持するように動作する。そのため、消磁電流として電磁コイル6Mから放出される回生電力は、電動発電機44に供給され、電動発電機44は、力行運転、即ち、エンジン11をアシストしてメインポンプ14等を駆動する。そして、その後、リフマグ6の電磁コイル6Mに消磁電流とは逆向きの電流I(残留磁気の消磁電流)が流れる。そのため、リフマグ6の電磁コイル6Mが消磁され、リフマグ6に吸着されていた鋼材等を釈放することができる。
ステップS218にて、第3制御部30cは、電磁コイル6Mの電圧V、電流Iを取得する。
ステップS220にて、第3制御部30cは、電流Iが所定値I2(<0)以下であるか否か(即ち、電流Iが所定値I2に到達したか否か)を判定する。第3制御部30cは、電流Iが所定値I2以下である場合、ステップS222に進み、電流Iが所定値I2以下でない場合、ステップS216に戻り、ステップS216〜S220の処理を繰り返す。
ステップS222にて、第3制御部30cは、リフマグドライバ48に駆動信号を出力することにより、スイッチング素子48Ta,48TdをONし、スイッチング素子48Tb,48TcをOFFする。
ステップS224にて、第3制御部30cは、DCバス50の電圧Vdcが所定電圧V3で維持されるように、インバータ46のPWM制御を行う。即ち、第3制御部30cは、DCバス50の電圧Vdcを所定電圧V3に維持するための駆動信号(PWM信号)をインバータ46に出力する。
ステップS222、S224の処理により、端子MPが高圧側になる態様で、所定電圧V3に維持されるDCバス50の電圧Vdcがリフマグ6の電磁コイル6Mに印加され、端子MNから端子MPに向けて流れる電流が減少する。
ステップS226にて、第3制御部30cは、電磁コイル6Mの電圧V、電流Iを取得する。
ステップS228にて、第3制御部30cは、電流Iが0以上であるか否か(即ち、電流Iが0になったか否か)を判定する。第3制御部30cは、電流Iが0以上である場合、ステップS230に進み、電流Iが0以上でない場合、ステップS224に戻り、ステップS224〜S228の処理を繰り返す。
ステップS230にて、第3制御部30cは、リフマグドライバ48に駆動信号を出力することにより、スイッチング素子48Ta〜48TdをOFFにし、今回の処理を終了する。これにより、電磁コイル6Mの電圧Vは、0になる。
図6は、図5のフローチャートに対応するリフマグ機の動作の一例を説明するタイミングチャートである。具体的には、図6(a)及び(b)は、それぞれ、リフマグ6の吸着から釈放に至る一連の動作における電磁コイル6Mの電圧V及び電流Iの変化を表すタイミングチャートである。
尚、図中、時刻t1で、オペレータにより吸着スイッチ32がONされ、時刻t2で、釈放スイッチ34がONされている。また、図5の説明と同様、電磁コイル6Mの電圧Vは、端子MP,MNのうち、端子MPが高圧側になる場合を正とし、電流は、端子MPから端子MNへ向かう方向を正とする。
時刻t1にて、吸着スイッチ32がONされると(ステップS202のY)、第3制御部30cは、スイッチング素子48Ta,48TdをONし、スイッチング素子48Tb,48tcをOFFする(ステップS204)。併せて、第3制御部30cは、DCバス50の電圧Vdcが所定電圧V1(例えば、200V)に維持するための駆動信号をインバータ46に出力する(ステップS206〜S210)。これにより、図6(a)に示すように、所定電圧V1に維持されるDCバス50の電圧Vdcが電磁コイル6Mに印加され、図6(b)に示すように、端子MPから端子MNに向けて、電磁コイル6Mに励磁電流が流れる。これにより、リフマグ6の電磁コイル6Mが励磁され、リフマグ6は、鋼材等を吸着することができる。
図6(b)に示すように、時刻t1から時刻t2の間で、電磁コイル6Mに印加されるDCバス50の電圧Vdc(=所定電圧V1)の作用により、電磁コイル6Mの電流Iは増加する共に、例えば、所定値I1に到達し略一定に維持される。
時刻t2にて、釈放スイッチ34がONされると(ステップS212のY)、第3制御部30cは、スイッチング素子48Tb,48TcをONし、スイッチング素子48Ta,48TdをOFFする(ステップS214)。併せて、第3制御部30cは、DCバス50の電圧Vdcを所定電圧V2に維持するための駆動信号をインバータ46に出力する(ステップS216)。これにより、図6(a)に示すように、電磁コイル6Mに印加される電圧Vの極性が逆転し、所定電圧V2に維持されるDCバス50の電圧Vdcが逆方向(端子MNが高圧側及び端子MPが低圧側になる態様)で電磁コイル6Mに印加される。一方、時刻t2にて、電磁コイル6Mの電流Iは、電磁コイル6Mに印加される電圧とは逆方向(低圧側の端子MPから高圧側の端子MN)に向けて流れている。そのため、図6(b)に示すように、時刻t2から時刻t3までの間、電磁コイル6Mには、低圧側の端子MPから高圧側の端子MNに向かう電流(消磁電流)が減少しながら流れ続ける。消磁電流は、電磁コイル6Mに印加されるDCバス50の電圧Vdc(=所定電圧V2)に逆らって、電磁コイル6Mから、転流用ダイオード48Dc、DCバス50、及び転流用ダイオード48Dbを介して、電磁コイル6Mに戻る態様で流れ、電磁コイル6MからDCバス50に回生電力が放出される。これにより、リフマグ6の電磁コイル6Mが消磁され、リフマグ6に吸着されていた鋼材等を釈放することができる。
このとき、電磁コイル6Mから放出される回生電力は、DCバス50の電圧Vdcを上昇させようとする。これに対して、第3制御部30cは、時刻t2から時刻t3の間で、上述の如く、DCバス50の電圧Vdcを所定電圧V2に維持するように、インバータ46を作動制御するため、電磁コイル6Mから放出される回生電力は、インバータ46の作用により、電動発電機44に供給される。よって、電動発電機44は、時刻t2から時刻t3の間で、エンジン11をアシストして、メインポンプ14及びパイロットポンプ15を駆動することができ、エンジン11の負荷を軽減して、燃費向上を図ることができる。
図6(b)に示すように、時刻t3にて、電磁コイル6Mの電流I(消磁電流)は、0になる。
尚、第2制御部30bは、エンジン回転数センサ(不図示)の検出値に基づき、電動発電機44のアシスト運転の開始に起因するエンジン11の回転数上昇を検出することにより、燃料噴射量を減少させ、エンジン11の回転数を設定回転数に維持する。また、図6(b)に示すように、電磁コイル6Mの電流I(消磁電流)、即ち、回生電力は、時刻t2で最初にある程度の大きさを持って生じ、時刻t2から時刻t3の間で0まで減少する。このとき、第3制御部30cは、消磁電流(電磁コイル6Mの電流I)がステップ状に減少せず、最初に生じるある程度の大きさから滑らかに減少するように、インバータ46を作動制御する。即ち、インバータ46は、回生電力による電動発電機44の出力を、回生電力の発生開始時(時刻t2)におけるある程度の大きさから滑らかに減少させる。そのため、第2制御部30bは、時刻t2における回生電力の発生により減少した燃料噴射量を、回生電力、即ち、電動発電機44の出力の滑らかな減少に応じて、徐々に増加させることができる。従って、第3制御部30c、インバータ46の作用により、回生電力の減少に対して、燃料噴射量の回復(増加)が追従できず、エンジン11の回転数がステップ状に落ち込むような事態の発生を回避することができる。また、電動発電機44に供給される回生電力が、エンジン11の無負荷時(即ち、油圧アクチュエータの非作動時)における出力以上にならないように、エンジン11の出力とリフマグ6の出力(釈放時)が予め規定される。これにより、回生電力がエンジン11の出力よりも過剰になって、例えば、インバータ46やリフマグドライバ48の過熱が促進される事態を抑制することができる。
時刻t3から時刻t4の間で、引き続き、第3制御部30cは、スイッチング素子48Tb,48TcをONし、スイッチング素子48Ta,48TdをOFFするように、リフマグドライバ48を作動制御する。また、第3制御部30cは、DCバス50の電圧Vdcを所定電圧V2に維持するように、インバータ46を作動制御する。これにより、リフマグ6の電磁コイル6Mに消磁電流とは逆向きの電流I(残留磁気の消磁電流)が流れ、電磁コイル6Mの残留磁気が消磁され、リフマグ6に吸着されていた鋼材等を完全に釈放することができる。
第3制御部30cは、時刻t4にて、電流Iが所定値I2(<0)に到達したのを確認すると(ステップS220のY)、スイッチング素子48Ta,48TdをONし、スイッチング素子48Tb,48TcをOFFする(ステップS222)。併せて、第3制御部30cは、DCバス50の電圧Vdcを所定電圧V3に維持するための駆動信号をインバータ46に出力する(ステップS224)。これにより、図6(a)に示すように、端子MPが高圧側になる態様で、所定電圧V3に維持されるDCバス50の電圧Vdcがリフマグ6の電磁コイル6Mに印加され、端子MNから端子MPに向けて流れる電流が減少する。
そして、時刻t5にて、第3制御部30cは、電磁コイル6Mの電流Iが0になったのを確認すると(ステップS228のY)、スイッチング素子48Ta〜48TdをOFFする(ステップS230)。これにより、図6(a)に示すように、電磁コイル6Mの電圧Vは、0になる。
このように、本実施形態では、インバータ46は、リフマグ6の釈放時(電磁コイル6Mを消磁させる際)、DCバス50の電圧Vdcを所定範囲(具体的には、所定電圧V2)に維持することにより、リフマグドライバ48を介して電磁コイル6Mから放出される回生電力を電動発電機44に供給し力行運転させる。これにより、従来技術のように、リフマグ6の釈放時にリフマグ6に含まれる電磁石(電磁コイル6M)から放出される回生電力を抵抗器における熱エネルギとして捨ててしまうことなく、電動発電機44がエンジン11をアシストしてメインポンプ14等を駆動するために有効活用し、リフマグ機の燃費向上を図ることができる。また、従来技術のように、コンデンサ等の比較的高価な蓄電装置を設けることなく、従来技術における整流器をインバータに置換する比較的安価な構成で、リフマグ6の釈放時における回生電力を有効活用することができる。即ち、本実施形態に係るリフマグ機によれば、比較的安価な構成で、リフマグ6に含まれる電磁石(電磁コイル6M)から放出される回生電力を有効活用することができる。また、従来技術のように、リフマグ6の釈放時に消磁電流として放出される回生電力を消費させるために大型の抵抗器を追加して設けたり、回生電力を蓄電するために大容量のコンデンサ等を追加して設ける必要がなく、従来技術における整流器をインバータ46に置換するだけで実現可能であるため、搭載性の点でも問題が生じることもない。
また、図7(リフマグ機の作業の一例を説明する図)に示すように、リフマグ機では、リフマグ6の吸着→リフマグ6の持ち上げ→旋回→リフマグ6の持ち下げ→リフマグ6の釈放→リフマグ6の持ち上げ→旋回→リフマグ6の持ち下げ→リフマグ6の吸着→・・・の一連の同じ作業工程を繰り返し行う場合が多い。そのため、例えば、1日の作業トータルで換算すると、非常に多くの回生電力を、電動発電機44によるエンジン11のアシスト駆動力として回収することができ、リフマグ機の省エネルギ化を図ることができる。
また、本実施形態では、従来技術と異なり、整流器ではなく、インバータ46により出力電圧(DCバス50の電圧Vdc)を制御する構成を採用する。これにより、整流器を用いる場合、電動発電機44は、エンジン11の回転数に依存した発電しかできないのに対して、本実施形態の場合、インバータ46がDCバス50の電圧Vdcを制御することにより、電動発電機44の発電制御を行うことができる。特に、電動発電機44(エンジン11)の回転数が低い場合でも、インバータ46は、DCバス50の電圧Vdcを調整することができる。
また、本実施形態では、第3制御部30cは、リフマグ6(電磁コイル6M)の電流Iの検出値、即ち、リフマグ6(電磁コイル6M)の出力状態(電流I×電圧V=出力P)をモニタリングしながら、DCバス50の電圧Vdcの目標値(所定電圧V1〜V3)を決定する。そして、第3制御部30cは、DCバス50の電圧Vdcがかかる目標値に維持されるように、インバータ46を作動制御する。即ち、インバータ46は、リフマグ6の出力状態と、DCバス50の電圧Vdcの検出値に基づき、DCバス50の電圧Vdcを制御する。これにより、従来技術では、例えば、予め規定された時間経過に応じて、リフマグ6に印加する電圧を切り替える構成等を採用していたため、リフマグ6における適切な励磁状態が実現できない可能性があるのに対して、本実施形態では、インバータ46が、リフマグ6の出力状態に基づき、リフマグ6における適切な励磁状態を実現することができる。
[リフマグ制御(インバータ46、リフマグドライバ48の作動制御)の他の例]
図6の時刻t2から時刻t3の間における回生電力の放出パターン(釈放スイッチ34のONを起点とする経過時間と、放出される回生電力或いは電磁コイル6Mに流れる電流I(消磁電流)との関係)は、毎回同じ態様であり、予め規定されている。そのため、第3制御部30cは、予め規定される回生電力の放出パターンに基づき、リフマグドライバ48の動作に同期させるように、インバータ46を作動制御してもよい。即ち、第3制御部30cは、予め規定された回生電力の放出パターンに基づき、リフマグドライバ48の回路動作、即ち、電磁コイル6Mからの回生電力の放出と同期して、DCバス50に供給される回生電力を電動発電機44に出力するように、インバータ46を作動制御する(同期制御)。以下、図8を参照して、本例に係るリフマグ制御の詳細について説明する。
図8は、第3制御部30cによるインバータ46及びリフマグドライバ48の作動制御処理(リフマグ制御処理)の他の例を概略的に示すフローチャートである。本フローチャートによる処理は、図5の場合と同様、リフマグ機の運転中、所定時間間隔で繰り返し実行される。
本フローチャートは、ステップS216がステップS216Aに置換される点において、図5のフローチャートと異なる。以下、図5のフローチャートと異なる部分を中心に説明を行う。
ステップS212にて、釈放スイッチ34がONされたと判定された場合、ステップS214にて、第3制御部30cは、リフマグドライバ48に駆動信号を出力することにより、スイッチング素子48Ta,48TdをOFFし、スイッチング素子48Tb,48TcをONする。
そして、ステップS216Aにて、第3制御部30cは、予め規定された回生電力の放出パターンに基づき、インバータ46のPWM制御を行う(同期制御)。即ち、第3制御部30cは、予め規定された放出パターンに応じた回生電力を電動発電機44に出力するための駆動信号をインバータ46に出力する。また、第3制御部30cは、回生電力の放出が終了した後、図6の時刻t3から時刻t4の間で示す残留磁気の消磁電流が流れるように、インバータ46のPWM制御を行う。
このように、ステップS216Aの処理により、DCバス50の電圧Vdcの上昇に応じて、回生電力を電動発電機44に出力する構成よりも遅れが生じにくく、より適切に回生電力を電動発電機44に供給することができる。
尚、本例では、第3制御部30cは、予め規定された回生電力の放出パターンに基づき、回生電力を電動発電機44に出力するように、インバータ46を作動制御するが、電磁コイル6Mの電圧V及び電流Iから回生電力を実際に算出し、算出した回生電力(実測値)を電動発電機44に出力するように、インバータ46を作動制御してもよい。
[エンジン制御の他の例]
図6の時刻t2から時刻t3の間における回生電力の放出パターン(釈放スイッチ34のONを起点とする経過時間と、放出される回生電力或いは電磁コイル6Mに流れる電流I(消磁電流)との関係)は、毎回同じ態様であり、予め規定されている。そのため、第2制御部30bは、リフマグ6の釈放時(電磁コイル6Mを消磁する際)に、予め規定される回生電力の放出パターンに基づき、回生電力に応じた電動発電機44のアシスト動作と同期して、エンジン11の燃料噴射量を制御してもよい。即ち、第2制御部30bは、予め規定される放出パターンに応じた回生電力により電動発電機44が発生させるアシスト駆動力に基づき、エンジン11の燃料噴射量を制御する(回生同期制御)。以下、図9を参照して、本例に係るエンジン制御の詳細について説明する。
図9は、第2制御部30bによるエンジン制御処理の他の例を概略的に示すフローチャートである。本フローチャートによる処理は、図3の場合と同様、リフマグ機の運転中において、所定時間毎に繰り返し実行される。
本フローチャートは、ステップS103B,S106Bが追加される点において、図3のフローチャートと異なる。以下、図3のフローチャートと異なる部分を中心に説明を行う。
ステップS103Bにて、第2制御部30bは、釈放スイッチ34がONされたか否かを判定する。第2制御部30bは、釈放スイッチ34がONされていない場合、ステップS104に進み、釈放スイッチ34がONされた場合、ステップS106Bに進む。
ステップS106Bにて、第2制御部30bは、予め規定された回生電力の放出パターンに基づき、エンジン11の回生同期制御を行う。即ち、第2制御部30bは、回生電力に応じた電動発電機44のアシスト動作と同期して、エンジン11の燃料噴射量を制御する。
このように、ステップS106Bの処理により、回生電力に応じた電動発電機44のアシスト動作と同期して燃料噴射量を調整することができるため、エンジン11の回転数の変動に応じて、燃料噴射量を調整する場合よりも、エンジン11の回転数を設定回転数に維持し易くなる。例えば、リフマグ機の油圧アクチュエータの作業負荷が高い状況で、回生電力に応じた電動発電機44のアシスト動作が行われると、かかるアシスト動作の終了によりエンジン11の回転数が減少した場合に、エンジン11の回転数が所定の回転数まで復帰するのに時間が掛かってしまうような事態の発生も想定されうる。これに対して、予め規定された回生電力の放出パターンから電動発電機44のアシスト動作、即ち、アシスト駆動力が予測できるため、回生電力の放出パターンに基づき、エンジン11の回転数の変動に先んじて、燃料噴射量を調整し、エンジン11の回転数が設定回転数に復帰するのに時間が掛かるような事態の発生を防止することができる。
尚、本例では、第2制御部30bは、予め規定された回生電力の放出パターンに基づき、エンジン11の燃料噴射量を制御するが、電磁コイル6Mの電圧V及び電流Iから回生電力を実際に算出し、算出した回生電力(実測値)に基づき、エンジン11の燃料噴射量を制御してもよい。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 下部走行体
1A,1B 走行油圧モータ
2 旋回機構
3 上部旋回体
4 ブーム
5 アーム
6 リフマグ
6M 電磁コイル(電磁石)
7 ブームシリンダ
8 アームシリンダ
9 リフマグシリンダ
10 キャビン
11 エンジン
13 減速機
14 メインポンプ
15 パイロットポンプ
16 高圧油圧ライン
17 コントロールバルブ
21 旋回油圧モータ
25 パイロットライン
26 操作装置
26A,26B レバー
26C ペダル
27,28 油圧ライン
29 圧力センサ
30 コントローラ
30a 第1制御部
30b 第2制御部
30c 第3制御部
32 吸着スイッチ
34 釈放スイッチ
44 電動発電機
46 インバータ
48 リフマグドライバ(駆動回路)
50 DCバス
51 平滑用コンデンサ

Claims (7)

  1. 下部走行体と、
    前記下部走行体に旋回自在に搭載される上部旋回体と、
    エンジンと、
    前記エンジンと機械的に連結される電動発電機と、
    前記エンジン及び前記電動発電機と機械的に連結される、可変容量型の油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから供給される作動油を用いて、前記下部走行体及び前記上部旋回体を含む複数の被駆動要素のそれぞれを駆動する複数の油圧アクチュエータと、
    前記電動発電機に接続されるインバータと、
    前記インバータに接続されるDCバスと、
    前記DCバスに接続される駆動回路と、
    前記駆動回路に接続され、前記電動発電機から供給される電力で、電磁吸着力を発生する電磁石を含むリフティングマグネットと、を備え、
    前記駆動回路は、前記電磁石の励磁状態を制御すると共に、
    前記インバータは、前記リフティングマグネットの釈放時、前記駆動回路を介して前記電磁石から放出される回生電力を外部に蓄電することなく前記電動発電機に供給し力行運転させる、
    リフティングマグネット作業機械。
  2. 前記インバータは、前記リフティングマグネットの釈放時、予め規定される前記回生電力の放出パターンに基づき、前記駆動回路の動作に同期して動作する、
    請求項1に記載のリフティングマグネット作業機械。
  3. 前記エンジンの回転数を所定の回転数に維持する制御を行うエンジン制御部を備え、
    前記エンジン制御部は、前記リフティングマグネットの釈放時、前記放出パターンに基づき、前記エンジンの燃料噴射量を制御する、
    請求項に記載のリフティングマグネット作業機械。
  4. 記エンジンの出力及び前記リフティングマグネットの出力は、前記回生電力が前記複数の油圧アクチュエータの非作動時における前記エンジンの出力以上にならないように規定される、
    請求項1乃至の何れか一項に記載のリフティングマグネット作業機械。
  5. 前記油圧ポンプの吸収馬力が前記エンジン及び前記電動発電機による出力馬力を超えないように、前記油圧ポンプの吐出流量を制御する、
    請求項1乃至4の何れか一項に記載のリフティングマグネット作業機械。
  6. 前記回生電力が供給されることにより前記電動発電機が力行運転を開始すると、前記エンジンの燃料噴射量を減少させ、前記エンジンの回転数を所定の回転数に維持する、
    請求項1乃至5の何れか一項に記載のリフティングマグネット作業機械。
  7. 前記インバータは、前記回生電力による前記電動発電機の出力を、前記回生電力の放出開始時の大きさから滑らかに0まで減少させ、
    前記回生電力の減少に応じて、前記エンジンの燃料噴射量を増加させ、前記エンジンの回転数を前記所定の回転数に維持する、
    請求項6に記載のリフティングマグネット作業機械。
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