JP6986009B2 - 黒鉛の形態を制御するプロセス - Google Patents

黒鉛の形態を制御するプロセス Download PDF

Info

Publication number
JP6986009B2
JP6986009B2 JP2018510420A JP2018510420A JP6986009B2 JP 6986009 B2 JP6986009 B2 JP 6986009B2 JP 2018510420 A JP2018510420 A JP 2018510420A JP 2018510420 A JP2018510420 A JP 2018510420A JP 6986009 B2 JP6986009 B2 JP 6986009B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bar
temperature
pressure
graphite
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018510420A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018528921A (ja
Inventor
アンドリュー・コルネホ
ハイボー・ルー
フイトン・チュア
Original Assignee
ヘイザー グループ リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from AU2015903458A external-priority patent/AU2015903458A0/en
Application filed by ヘイザー グループ リミテッド filed Critical ヘイザー グループ リミテッド
Publication of JP2018528921A publication Critical patent/JP2018528921A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6986009B2 publication Critical patent/JP6986009B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/70Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper
    • B01J23/74Iron group metals
    • B01J23/745Iron
    • B01J35/30
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/15Nano-sized carbon materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/15Nano-sized carbon materials
    • C01B32/158Carbon nanotubes
    • C01B32/16Preparation
    • C01B32/162Preparation characterised by catalysts
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/15Nano-sized carbon materials
    • C01B32/18Nanoonions; Nanoscrolls; Nanohorns; Nanocones; Nanowalls
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/15Nano-sized carbon materials
    • C01B32/182Graphene
    • C01B32/184Preparation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/15Nano-sized carbon materials
    • C01B32/182Graphene
    • C01B32/184Preparation
    • C01B32/186Preparation by chemical vapour deposition [CVD]
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/20Graphite
    • C01B32/205Preparation
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F9/00Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments
    • D01F9/08Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments of inorganic material
    • D01F9/12Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof
    • D01F9/127Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof by thermal decomposition of hydrocarbon gases or vapours or other carbon-containing compounds in the form of gas or vapour, e.g. carbon monoxide, alcohols
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F9/00Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments
    • D01F9/08Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments of inorganic material
    • D01F9/12Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof
    • D01F9/127Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof by thermal decomposition of hydrocarbon gases or vapours or other carbon-containing compounds in the form of gas or vapour, e.g. carbon monoxide, alcohols
    • D01F9/1271Alkanes or cycloalkanes
    • D01F9/1272Methane

Description

本発明は、黒鉛の製造のためのプロセスにおける黒鉛の形態を制御するプロセスに関する。
固体状炭素、又はより具体的には黒鉛は、新興の環境技術市場において、重要な材料と考えられている。エネルギーの蓄積、電動式乗物、光起電技術、及び現代のエレクトロニクス機器に有用であると示されてきた。異なる黒鉛の形態は異なる特性を示すので、黒鉛の商業的な利用は、形態に大きく依存する。
式(1)によれば、天然ガスは、固体状炭素及び水素ガスの両方に触媒的に分解(cracked)されることができる。
CH→C+2H (1)
ΔHクラッキング,298K=74.81kJ/mol、ΔGクラッキング,298K=50.72kJ/mol
このようなプロセスにおいては、固体状炭素材料は、触媒の表面に堆積し、水素ガスが発生する。このプロセスのための多くの公知触媒があり、貴金属、遷移金属、及び炭素系触媒が挙げられる。
上記プロセスが知られている一方で、初期供給、並びに触媒を再利用及び再生することにおけるコストの両方における、主として根底にある触媒のコストに関する数多くの経済的理由によって商業的に活用されてこなかった。使用される特定の触媒は、生成される固体状炭素の形態にも大きく影響し、制御手段はほとんど提供されていない。
安定且つ商業的に価値がある固体状炭素及び水素に炭化水素を触媒的に変換するための、新たな改善されたプロセス、並びに触媒に対する顕著な要求がある一方で、製造される炭素の形態の制御を可能にするための要求もある。
従来技術についての前述の議論は、本発明の理解を容易にすることにのみ意図されている。本議論は、言及された材料がいずれも、本願優先日時点におけるオーストラリアでの技術常識の一部であったことを認定又は承認するものではないことが理解されるべきである。
本発明によれば、黒鉛の製造のためのプロセスにおける黒鉛の形態を制御するプロセスが提供され、前記プロセスは、
昇温させた温度で、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換することを含み、
前記温度は、600℃〜1000℃であり、圧力は、0バール(g)〜100バール(g)であり、前記温度及び前記圧力はいずれも、所望の形態を有する黒鉛状材料を選択的に合成するために、所定の値の範囲内で設定される。
本明細書に亘って、文脈上の他の要求がない限り、「選択的に合成」という用語は、他のものに対する1つの形態の優先的な合成を意味することが理解される。本発明のプロセスが、多くの場合、各種形態の混合物を製造する一方、本出願人は、プロセスの温度及び圧力の選択が、そのように製造される黒鉛の形態に効果をもたらすことを特定した。
本明細書に亘って、文脈上の他の要求がない限り、本発明のプロセスは、特定された範囲内において、1超の温度及び/圧力で行われることができることが理解される。例えば、600℃〜800℃の温度範囲が提供される場合、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させる工程は、最初に600℃で行われ、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させている間に温度を800℃まで上げることができる。同様に、0バール(g)〜8バール(g)の圧力範囲が提供される場合、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させる工程は、最初に0バール(g)で行われ、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させている間に圧力を8バール(g)まで上げることができる。
本明細書に亘って、文脈上の他の要求がない限り、「選択性」という用語は、所望の形態を有する製造された黒鉛状材料の割合を指す。
本明細書に亘って、文脈上の他の要求がない限り、「バール(g)」という用語は、ゲージ圧を指す。当業者によって理解されるように、ゲージ圧は、周囲圧力を超えるバール単位の圧力を指す。
本明細書で用いられるように、「所定の値の範囲」という用語は、当業者によって、所望の形態を有する黒鉛状材料を選択的に合成するために選択されることができる圧力及び温度の特定の範囲を指す。当業者であれば、所望の黒鉛状材料を選択的に合成するために、これらの範囲内で適切な温度又は温度及び圧力又は圧力を選択することができるであろう。
本発明の1つの形態においては、金属含有触媒は、合成金属含有触媒である。本明細書に亘って、文脈上の他の要求がない限り、「合成」という用語は、材料が化学的手法により合成されたことを意味することが理解されるであろう。合成金属含有触媒は、通常、高い純度を有するものである。
本発明の1つの形態においては、合成金属含有触媒は、合成酸化鉄含有材料である。本発明の1つの形態においては、合成金属含有触媒における酸化鉄は、Fe又はFeである。
本発明の別の形態においては、金属含有触媒は、非合成である。本明細書に亘って、文脈上の他の要求がない限り、「非合成」という用語は、材料が化学的手法により合成されなかったことを意味することが理解されるであろう。「非合成」という用語が自然に発生する材料を含む一方、粉砕及び選別又は分級などの物理的選鉱を受けた材料を除外すると理解すべきではない。
本発明の1つの形態においては、金属含有触媒は、非合成酸化鉄含有材料である。本発明の1つの形態においては、金属含有触媒は、非合成酸化鉄含有鉱石である。本発明の1つの形態においては、非合成酸化鉄含有鉱石は、鉄鉱石である。鉄鉱石は、ヘマタイト鉄鉱石又は針鉄鉱鉄鉱石であることができる。
本発明の1つの形態においては、金属含有触媒は、前処理工程を受け、その触媒効果を増加させることができる。前処理工程は、高温における予備還元を含む。有利には、本発明者らは、本発明の昇温させた温度が、このような前処理工程を不要にすることができることを見出した。
当業者によって理解されるように、黒鉛材料は、下記の多くの形態で存在することができる。
典型的に長さが100nm〜100ミクロンの範囲に亘る繊維状炭素構造体である黒鉛状繊維、単一の黒鉛状シート、又は中心軸に対して同心円状に若しくは垂直に配列されている複数の黒鉛状シートを含む円筒状ナノカーボン構造であるカーボンナノチューブ(CNT)も、黒鉛状繊維の範囲内にある;
通常、触媒粒子又は空隙である中心のコアから同心円状に層になっている複数の球状の黒鉛状シートからなる構造であるカーボンナノオニオン(CNO)。これらの炭素構造体は、通常、直径が50〜500nmの範囲にある;
通常、サイズが500nm超の中空の球状の黒鉛状構造であるカーボンマイクロスフェア(carbon micro−spheres)(CMS)。これらは、形状が球体であり、鎖状であることもできる。この黒鉛の形態の合成形態は、新規であり、隕石中で自然に発生することが分かっている;
単一の層又は一桁の層の黒鉛シート(single−digit layer sheets)であるグラフェン。
本発明の好ましい形態においては、所望の形態は、黒鉛繊維、カーボンナノオニオン(CNO)、カーボンマイクロシェル(CMS)、及びグラフェンを含む群から選択される。より好ましくは、黒鉛繊維は、カーボンナノチューブ(CNT)と他の黒鉛状繊維との混合物を含む。
本発明の1つの形態においては、CNOは、選択的に合成され、
昇温させた温度で、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換する工程は、
700℃〜900℃の温度及び0バール(g)〜8バール(g)の圧力で行われる。
本発明の1つの形態においては、温度は、800℃〜900℃であり、圧力は、2バール(g)〜4バール(g)である。本発明の別の形態においては、温度は、800℃であり、圧力は、2バール(g)である。本発明の別の形態においては、温度は、850℃であり、圧力は、2バール(g)である。本発明の別の形態においては、温度は、900℃であり、圧力は、2バール(g)である。本発明の別の形態においては、温度は、750℃であり、圧力は、8バール(g)である。本発明の別の形態においては、温度は、800℃であり、圧力は、8バール(g)である。
金属含有触媒は、ヘマタイト酸化鉄又は針鉄鉱酸化鉄であることが好ましい。
本発明の1つの形態においては、CNOは、黒鉛状材料の少なくとも60%である。CNOは、黒鉛状材料の少なくとも約70%、少なくとも約80%、又は少なくとも約90%であることが好ましい。
本発明の1つの形態においては、黒鉛状繊維は、選択的に合成され、
昇温させた温度で、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換する工程は、
700℃〜900℃の温度及び0バール(g)〜8バール(g)の圧力で行われ、前記金属含有触媒は、針鉄鉱酸化鉄である。
温度は、750℃〜850℃であり、圧力は、0バール(g)〜4バール(g)であることが好ましい。温度は、800℃であり、圧力は、0バール(g)であることがより好ましい。
本発明の1つの形態においては、金属含有触媒は、鉄鉱石である。
本発明の1つの形態においては、鉄鉱石は、針鉄鉱鉱石である。
本発明の1つの形態においては、黒鉛状繊維は、黒鉛状材料の少なくとも50%である。黒鉛状繊維は、黒鉛状材料の少なくとも約70%、少なくとも約80%、又は少なくとも約90%であることが好ましい。
本発明の1つの形態においては、CMSは選択的に合成され、
昇温させた温度で、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換する工程は、
800℃〜900℃の温度及び4バール(g)〜9バール(g)の圧力で行われる。
温度は、850℃〜900℃であり、圧力は、6バール(g)〜8バール(g)であることが好ましい。本発明の別の形態においては、温度は、900℃であり、圧力は、8バール(g)である。本発明の更に別の形態においては、温度は、850℃であり、圧力は、6バール(g)である。温度は、900℃であり、圧力は、6バール(g)であることがより好ましい。本発明の更に別の形態においては、温度は、850℃であり、圧力は、7バール(g)である。本発明の更に別の形態においては、温度は、900℃であり、圧力は、7バール(g)である。本発明の更に別の形態においては、温度は、850℃であり、圧力は、8バール(g)である。本発明の更に別の形態においては、温度は、900℃であり、圧力は、4バール(g)である。本発明の更に別の形態においては、温度は、900℃であり、圧力は、8バール(g)である。
本発明の1つの形態においては、CMSは、黒鉛状材料の少なくとも60%である。CMSは、黒鉛状材料の少なくとも約70%、少なくとも約80%、又は少なくとも約90%であることが好ましい。
本発明の1つの形態においては、グラフェンは選択的に合成され、
昇温させた温度で、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換する工程は、
600℃〜750℃の温度及び0バール(g)〜1バール(g)の圧力で行われる。
温度は、600℃〜700℃であり、圧力は0バール(g)であることが好ましい。温度は、650℃であり、圧力は、0バール(g)であることがより好ましい。
本発明の1つの形態においては、グラフェンは、黒鉛状材料の少なくとも60%である。グラフェンは、黒鉛状材料の少なくとも約70%、少なくとも約80%、又は少なくとも約90%であることが好ましい。
本発明の更なる態様によれば、CNOを合成するためのプロセスが提供され、前記プロセスは、
昇温させた温度で、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換させることを含み、
温度は、700℃〜900℃であり、圧力は、0バール(g)〜8バール(g)である。
1つの実施形態においては、温度は、800℃〜900℃であり、圧力は、2バール(g)〜4バール(g)である。1つの実施形態においては、温度は、800℃であり、圧力は、2バール(g)である。1つの実施形態においては、温度は、850℃であり、圧力は、2バール(g)である。1つの実施形態においては、温度は、900℃であり、圧力は、2バール(g)である。1つの実施形態においては、温度は、750℃であり、圧力は、8バール(g)である。1つの実施形態においては、温度は、800℃であり、圧力は、8バール(g)である。
金属含有触媒は、Fe又はヘマタイト鉄鉱石であることが好ましい。金属含有触媒は、Feであることがより好ましい。
本発明の更なる態様にしたがって、黒鉛状繊維を合成するためのプロセスが提供され、前記プロセスは、
昇温させた温度で、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換させることを含み、
温度は、700℃〜900℃であり、圧力は、0バール(g)〜8バール(g)であり、前記金属含有触媒は、Fe又は針鉄鉱鉄鉱石である。
温度は、750℃〜850℃であり、圧力は、0バール(g)〜4バール(g)であることが好ましい。温度は、800℃であり、圧力は、0バール(g)であることがより好ましい。
金属含有触媒は、針鉄鉱鉄鉱石であることが好ましい。
本発明の更なる態様にしたがって、CMSを選択的に合成するプロセスが提供され、前記プロセスは、
昇温させた温度で、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換させることを含み、
温度は、800℃〜900℃であり、圧力は、4バール(g)〜9バール(g)である。
温度は、850℃〜900℃であり、圧力は、6バール(g)〜8バール(g)であることが好ましい。温度は、900℃であり、圧力は、8バール(g)であることがより好ましい。温度は、850℃であり、圧力は、6バール(g)であることがより好ましい。温度は、900℃であり、圧力は、6バール(g)であることがより好ましい。1つの実施形態においては、温度は、850℃であり、圧力は、7バール(g)である。1つの実施形態においては、温度は、900℃であり、圧力は、7バール(g)である。1つの実施形態においては、温度は、850℃であり、圧力は、8バール(g)である。温度は、900℃であり、圧力は、4バール(g)であることがより好ましい。温度は、900℃であり、圧力は、8バール(g)であることがより好ましい。
金属含有触媒は、Fe又はヘマタイト鉄鉱石である。金属含有触媒は、Feであることがより好ましい。
本発明の更なる態様にしたがって、グラフェンを合成するプロセスが提供され、前記プロセスは、
昇温させた温度で、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換させることを含み、
温度は、600℃〜750℃であり、圧力は、0バール(g)〜1バール(g)である。
温度は、600℃〜700℃であり、圧力は、0バール(g)であることが好ましい。温度は、650℃であり、圧力は、0バール(g)であることがより好ましい。
金属含有触媒は、Fe又はヘマタイト鉄鉱石であることが好ましい。金属含有触媒は、Feであることがより好ましい。
本発明によれば、黒鉛の製造のためのプロセスにおける黒鉛の形態を制御するプロセスが提供され、前記プロセスは、
昇温させた温度で、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換することを含み、
前記温度は、600℃〜1000℃であり、圧力は、0バール(g)〜100バール(g)であり、前記温度及び前記圧力はいずれも、所望の形態を有する黒鉛状材料を選択的に合成するために、所定の値の範囲内で設定され、
CNOは、選択的に合成され、
昇温させた温度で、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換する工程は、
700℃〜900℃の温度及び0バール(g)〜8バール(g)の圧力で行われ、
黒鉛状繊維は、選択的に合成され、
昇温させた温度で、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換する工程は、
700℃〜900℃の温度及び0バール(g)〜8バール(g)の圧力で行われ、前記金属含有触媒は、針鉄鉱酸化鉄であり、
CMSは、選択的に合成され、
昇温させた温度で、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換する工程は、
800℃〜900℃の温度及び4バール(g)〜9バール(g)の圧力で行われ、
グラフェンは、選択的に合成され、
昇温させた温度で、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換する工程は、
600℃〜750℃の温度及び0バール(g)〜1バール(g)の圧力で行われる。
本発明の1つの形態においては、圧力範囲は、約1バール(g)〜約10バール(g);約2バール(g)〜約10バール(g);約3バール(g)〜約10バール(g);約4バール(g)〜約10バール(g);約5バール(g)〜約10バール(g);約6バール(g)〜約10バール(g);約7バール(g)〜約10バール(g);約8バール(g)〜約10バール(g);及び約9バール(g)〜約10バール(g)のいずれかから選択される。本発明の更なる形態においては、圧力範囲は、少なくとも約0バール(g);約1バール(g);約2バール(g);約3バール(g);約4バール(g);約5バール(g);約6バール(g);約7バール(g);約8バール(g);約9バール(g);及び少なくとも約10バール(g)のいずれかから選択される。本発明の更なる形態においては、圧力範囲は、約10バール(g)超であり、約100バール(g)未満である。
本発明の1つの形態においては、温度は、650℃〜1000℃;700℃〜1000℃;750℃〜1000℃;800℃〜1000℃;850℃〜1000℃;900℃〜1000℃;及び950℃〜1000℃のいずれかから選択される。本発明の更なる形態においては、温度は、650℃〜900℃;700℃〜900℃;及び800℃〜900℃のいずれかから選択される。本発明の更なる形態においては、温度は、650℃〜750℃;750℃〜850℃;及び850℃〜900℃のいずれかから選択される。本発明の更なる形態においては、温度は、600℃;650℃;700℃;750℃;800℃;850℃;900℃;950℃;及び1000℃のいずれかから選択される。
本発明のプロセスは、所望の形態を有する黒鉛状材料の選択的合成を提供する。所望の黒鉛状材料のためのプロセスの選択性は、圧力及び温度の所定の値の範囲、並びに使用される特定の金属含有触媒の変更によって、達成されることができると、本発明者らは考えている。本発明の1つの形態においては、所望の形態を有する黒鉛状材料の選択性は、少なくとも40%である。選択性は、少なくとも45%であることが好ましい。選択性は、少なくとも50%であることがより好ましい。選択性は、少なくとも55%であることがより好ましい。選択性は、少なくとも60%であることがより好ましい。選択性は、少なくとも65%であることがより好ましい。選択性は、少なくとも70%であることがより好ましい。選択性は、少なくとも75%であることがより好ましい。選択性は、少なくとも80%であることがより好ましい。選択性は、少なくとも85%であることがより好ましい。選択性は、少なくとも90%であることがより好ましい。
本発明の好ましい形態においては、金属含有触媒は、金属酸化物触媒である。当業者によって理解されるように、金属酸化物は、酸素のアニオンを含む金属含有化合物である。本発明の1つの形態においては、金属含有触媒は、酸化鉄触媒である。酸化鉄触媒は、Fe;Fe;又はこれらの混合物から選択される。
本発明の1つの形態においては、金属含有触媒は、非合成である。本明細書に亘って、文脈上の他の要求がない限り、「非合成」という用語は、材料が化学的手法により合成されなかったことを意味することが理解されるであろう。「非合成」という用語が自然に発生する材料を含む一方、粉砕及び選別又は分級などの物理的選鉱を受けた材料を除外すると理解すべきではない。
本発明の1つの形態においては、金属含有触媒は、非合成酸化鉄含有材料である。金属含有触媒は、非合成酸化鉄含有鉱石であることが好ましい。本発明の好ましい形態においては、非合成酸化鉄含有鉱石は、鉄鉱石である。1つの形態においては、鉄鉱石は、ヘマタイト鉄鉱石及び針鉄鉱鉄鉱石の1つである。
いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、金属含有触媒の平均粒子サイズが、黒鉛状材料の選択性及び収率に影響を及ぼすことがあると、本発明者らは考えている。本発明の1つの形態においては、金属含有触媒は、3cm;2.5cm;2cm;1.5cm;1cm;9mm;8mm;7mm;6mm;5mm;4mm;3mm;2mm;1mm;750μm;500μm;250μm;200μm;150μm;100μm;50μm;25μm;20μm;15μm;10;5;及び1μmのいずれかより小さい平均粒子サイズを有する。
本発明の1つの形態においては、金属含有触媒は、小型化工程を受け、所望の平均粒子サイズを得る。小型化工程は、ミリング、粉砕、篩分け、及び他のこれらの同等なプロセスの1つ以上であることが好ましい。
いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、全黒鉛状材料の収率は、圧力及び温度の所定の値の範囲、並びに用いられる金属含有触媒に依存し得ると、本発明者らは考えている。本発明の1つの形態においては、黒鉛状材料の収率(yield)は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり少なくとも4グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり少なくとも5グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり少なくとも6グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり少なくとも7グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり少なくとも8グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり少なくとも9グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり少なくとも10グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり少なくとも11グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり少なくとも12グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり少なくとも13グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり少なくとも14グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり少なくとも15グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり少なくとも16グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり少なくとも17グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり少なくとも18グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり少なくとも19グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり少なくとも20グラムである。
本発明の1つの形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり4〜20グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり6〜20グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり8〜20グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり10〜20グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり12〜20グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり14〜20グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり16〜20グラムである。本発明の更なる形態においては、黒鉛状材料の収率は、金属含有触媒中の元素鉄のグラム当たり18〜20グラムである。
いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、全黒鉛状材料の収率は、反応時間に依存し得ると、本発明者らは考えている。当業者によって理解されるように、選択された温度及び圧力は、反応時間に影響を及ぼす。本発明の1つの形態においては、反応時間は、少なくとも5分間;10分間;15分間;20分間;25分間;30分間;35分間;40分間;45分間;50分間;又は55分間;1時間;2時間、4時間;6時間;8時間;10時間;12時間;14時間;16時間;18時間;20時間;22時間;24時間;26時間;28時間;30 32時間;44時間;36時間;38時間;40時間;42時間;44時間;46時間;及び48時間のいずれかから選択される。本発明の更なる形態においては、反応時間は、2〜48時間;2〜44時間;2〜38時間;2〜34時間;2〜30時間;2〜26時間;2〜22時間;2〜18時間;2〜14時間;2〜10時間;2〜8時間;及び2〜4時間のいずれかから選択される。
本発明の1つの形態においては、金属含有触媒は、担持されていない。本発明の文脈において、且つ当業者によって理解されるように、担持されていない触媒とは、触媒担体(触媒が添えられる材料)に、付着又は結合されていない触媒である。触媒担体は、通常、高表面積を有する固体材料であり、触媒の利用可能な表面積を増加させ、黒鉛状材料の収率を増加させるために用いられる。触媒は、自然の状態で担持されていることもできる。即ち、金属含有触媒の表面は、活性種によってコート/結合され、金属含有触媒コーティングと異なる材料又は金属含有触媒コーティングと同じ材料であることができるコアによって担持されている。
本発明の他の形態においては、金属含有触媒は、担持されている触媒である。当業者によって理解されるように、担持されている触媒は、触媒及び担体を含む。本発明の1つの形態においては、担体は、金属含有触媒とは異なる化学組成のものである。本発明の別の形態においては、担体は、金属含有触媒と同じ化学組成のものである。
本発明の1つの形態においては、炭化水素ガスは、メタンである。本発明の別の形態においては、炭化水素ガスは、天然ガスである。
本発明の1つの形態においては、
昇温させた温度で、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換する工程は、
温度範囲及び圧力範囲内に維持された反応器において行われる。
本発明の更なる特徴は、それらの幾つかの非限定的な実施形態の下記記載においてより十分に記載される。この記載は、本発明を例示する目的にのみ含まれる。上記に提示される本発明の広範な要約、開示又は記載における制限として理解されるべきではない。説明は、添付の図面を参照して、例によってのみ為される。
図1は、本発明の第1の態様にしたがって、水素及び炭素を製造するためのプロセスの概略図を示す。 図2は、多層グラフェン及びCMSの成長機構のための概略図を示す。 図3a及び図3bは、本発明の中空の球殻形成と凝集された中空の鎖状構造との違いのための概略図を示す。 図4は、大気圧での温度に対する黒鉛形態のグラフ表示を示す。 図5は、850℃の温度での圧力に対する黒鉛形態のグラフ表示を示す。 図6は、本発明にしたがって製造されたCNOの走査型電子顕微鏡(SEM)画像を示す。 図7は、本発明にしたがって製造された単一のCNOのトンネリング(tunnelling)電子顕微鏡(TEM)画像を示す。 図8は、本発明にしたがって製造されたCMSのSEM画像を示す。 図9は、本発明にしたがって製造されたCMSのTEM画像を示す。 図10は、本発明にしたがって製造された黒鉛状繊維のSEM画像を示す。 図11は、本発明にしたがって製造されたCMSのTEM画像を示す。 図12は、本発明にしたがって製造された黒鉛状繊維のSEM画像を示す。 図13は、本発明にしたがって製造されたグラフェンのTEM画像を示す。
当業者であれば、本明細書に記載された発明は、具体的に記載されたもの以外の変形及び修飾が可能であることを理解するであろう。本発明は、このような変形及び変更を全て含む。本発明はまた、個別に又は集合的に本明細書において示される又は示唆される工程、特徴、配合物、及び化合物の全て、並びに任意の及び全ての組合せ又は任意の2つ以上の工程又は特徴を含む。
本文中に引用された各文献、参照文献、特許出願、又は特許は、参照によりその全体が本明細書に明示的に組み込まれており、読者が本文の一部として読んで考慮する必要があることを意味する。本文中に引用された文献、参考文献、特許出願、又は特許が、本明細書において繰り返されないのは、単に簡潔さの理由によるものである。引用された資料又はその資料に含まれる情報は、共通の技術常識であると理解されるべきではない。
本明細書中、又は参照により本明細書に組み込まれる任意の文献において言及される任意の製品のための製造業者の指示、説明、製品仕様書、及び製品シートは、参照により本明細書に組み込まれ、本発明の実施に使用することができる。
本発明は、本明細書に記載の特定の実施形態のいずれかによって範囲が限定されるものではない。これらの実施形態は、例示のみの目的を意図している。機能的に同等の製品、配合物、及び方法は、本明細書に記載の本発明の範囲内にあることは明らかである。
本明細書に記載される本発明は、1つ以上の値の範囲(例えば、サイズ、濃度など)を含み得る。値の範囲は、その範囲を規定する値、及びその範囲に対する境界を規定する値にすぐ隣接する値と同じ又は実質的に同じ結果をもたらす範囲に隣接する値を含む、その範囲内の値全てを含むと理解される。
本明細書に亘って、文脈上の他の要求がない限り、用語「含む(comprise)」若しくは「含む(comprises)」又は「含む(comprising)」などの変形は、記載された整数又は整数の群を含むが他の整数又は整数の群を排除するものではないことを示唆することが理解される。
本明細書で使用される選択された用語の他の定義は、本発明の詳細な説明の中に見出され、全体を通して適用され得る。他に定義されない限り、本明細書で使用される他の全ての科学用語および技術用語は、本発明が属する技術分野の当業者に一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
本発明の特徴は、下記の非限定的な記載及び実施例を参照して記載される。
一般的な形態においては、本発明は、水素及び固体状炭素を製造するためのプロセスに関する。特に、本発明は、黒鉛の製造のためのプロセスにおける黒鉛の形態を制御するプロセスに関する。
黒鉛の製造のためのプロセスにおける黒鉛の形態を制御するプロセスであって、前記プロセスは、
昇温させた温度で、金属含有触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換することを含み、
前記温度は、600℃〜1000℃であり、圧力は、0バール(g)〜100バール(g)であり、前記温度及び前記圧力はいずれも、所望の形態を有する黒鉛状材料を選択的に合成するために、所定の値の範囲内で設定される。
炭化水素ガスは、軽炭化水素を含む任意のガス流であることができる。炭化水素ガスの例としては、天然ガス、炭層ガス、埋め立てガス、及びバイオガスが挙げられるが、これらに限定されない。炭化水素ガスの組成は、顕著に異なることできるが、一般的にメタン、エタン、エチレン、プロパン、及びブタンを含む群からの1つ以上の軽炭化水素を含む。
本発明の好ましい実施形態においては、炭化水素ガスは、実質的にメタンを含む。
金属含有触媒は、ヘマタイト酸化鉄及び針鉄鉱酸化鉄などの酸化鉄含有化合物を含む群から選択されることができる。
金属含有触媒が炭化水素ガスに接触できるような方法で、金属含有触媒を反応器に配置する。例えば、金属含有触媒は、反応器の実質的に水平な表面に配置し、炭化水素ガスの横断流に付すことができる。
または、金属含有触媒は、炭化水素ガスの縦断流に付す流動床反応器内に懸濁させることができる。
図1を参照し、炭化水素ガス、例えば天然ガス16から水素12及び炭素14を製造するためのプロセス10が記載される。
図1に示される実施形態においては、プロセスは、例えば酸化鉄20などの金属含有触媒で充填された反応器18で行われる。酸化鉄20は、反応器18に充填される前に、150μm未満に粉砕される。
反応器に充填される触媒の量は、炭素の収率の量に関連し、失活速度(炭素被包による)に依存することが理解される。製造される炭素の形態に応じて、失活速度が異なると、本出願人は考えている。
酸化鉄20と接触する昇温させた温度及び圧力での反応器18に、天然ガス16を向け、水素ガス12及び炭素14を製造する。プロセスは、金属含有触媒20上に炭素14を堆積させる。天然ガス16の部分は、未反応のままであり、製造された水素ガス12と混合し、第1のガス流28を形成する。
本発明のプロセスは、黒鉛状繊維、好ましくはカーボンナノチューブ(CNT)、カーボンナノオニオン(CNO)、カーボンマイクロシェル(CMS)、及びグラフェンの形態における選択的合成を可能にする。
製造される炭素14の形態は、プロセスの温度及び圧力によって決定される。
いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、より高い炭素堆積速度は、より低く、より安定な堆積速度を必要とする黒鉛状繊維ではなく、CNO及びCMSなどのより多くのタイプのエンベロープ(enveloping)黒鉛を製造する傾向があると本出願人は考えている。炭素堆積速度は、反応条件、特に反応温度及び圧力によって影響されることが理解される。より高い反応温度は、反応運動及び熱力学を上昇させることで反応速度を上昇させる。圧力はまた、炭素のカプセル化(encapsulating)タイプの反応速度を上昇させる。これは、黒鉛が、反応ガスと金属含有触媒との間にバリアを生成するので、反応物の拡散が制限されていくからである。
反応が起こると、反応ガスは、酸化鉄触媒粒子を元素鉄に還元し、副産物として、少量の水蒸気、CO、及びCOを発する。還元後、還元した酸化鉄粒子の表面上で反応ガスが分解し続けて、水素ガス及び表面炭素を生成する。粒子が飽和するまで、この炭素は粒子の表面に拡散し、酸化鉄触媒が用いられると、例えば鉄カーバイド(FeC)などの金属カーバイドを形成する。このカーバイドは、680℃を超える温度で、準安定性であり、容易に分解し、フェライト、及び黒鉛として析出される炭素に戻る。反応ガスが金属含有触媒粒子の表面に接触することができる限り、この反応は、続くことができる。「カーバイドサイクル」と呼ばれるこのサイクルは、エンベロープ黒鉛を通って反応ガスが拡散し、金属含有触媒と接触することができなくなるまで続く。
多結晶酸化鉄粒子は、メタルダスティングと呼ばれる現象によって物理的粒子サイズより小さい黒鉛形態を多く製造することができる。メタルダスティングは、浸炭環境内において金属材料(多くの場合鉄)を断片及び黒鉛に分解する反応を記述するために用いられる業界用語である。この効果は、メタン分子(又は他の炭素質ガス)によって始まり、金属含有触媒の表面に吸着及び分離し、得られた炭素は、バルク金属の表面に拡散する。この外層が炭素で飽和されると、金属カーバイドを形成し、次いで黒鉛状炭素として金属粒界から析出する。経時でこれが、親のバルク金属から金属カーバイド粒子を分離する粒子間圧力を起こし、「ダスティング」によって金属構造を崩壊させる。
当業者によって理解されるように、異なる金属含有材料は、異なるサイズの多結晶金属粒子を有する。多結晶金属粒子が、閾値サイズよりも大きいと、反応物は金属含有触媒粒子の周囲へ最初に含まれ、粒子の表面に黒鉛の「皮(skin)」を形成することが理解される。反応条件が低い運動エネルギー(それぞれ大気圧及び750℃未満)を有すると、反応ガスが金属含有触媒表面に接触させることから制限することで、黒鉛の皮は、反応速度を十分に遅らせる。この遅い速度は、炭素を金属含有触媒粒子のバルクに拡散させることを可能にし、金属含有触媒粒子のダスティング及び多層グラフェンとしての黒鉛の皮の剥離をもたらす。
より高い炭素堆積速度(3バール超の絶対圧(absolute)の反応圧力及び800℃超の温度で)で、表面黒鉛はカーバイドサイクル反応を阻害せず、速い反応速度は炭素が金属含有触媒粒子のバルクに拡散するための十分な時間を可能にしないことが考えられる。黒鉛は、破裂するまで金属含有触媒粒子の表面上で成長し続け、CMSタイプの構造を残す。この破裂は、金属含有触媒粒子のダスティングをもたらし、CMS構造から除かれ、中空の球殻を残す。または、成長は黒鉛の成長のサイクルプロセス及び破裂を伴い、各破壊された部分は、前の部分に付着し、凝集された中空の鎖状構造をもたらすことができる。本出願人によって考えられた多層グラフェン及びCMSの成長機構のための概略図が図2に示される。中空の球殻形成と凝集された中空の鎖状構造との違いは、図3a及び3bに示される。
多結晶金属粒子が粉塵になると(dusted)、CNO及び黒鉛状繊維が製造されると、本出願人は考えている。粉塵になった粒子のサイズは、金属含有材料の結晶性粒子サイズに依存する。より小さい結晶性粒子サイズを有するものは、より多くの黒鉛状繊維を生成し、一方より大きな粒子は、より多くのCNOを生成する。例えば、針鉄鉱鉱石は、例えばヘマタイト鉱石よりも小さい結晶性粒子サイズを含み、それによって黒鉛状繊維のより高い割合をもたらす傾向がある。
炭化水素ガス及び/又は金属含有触媒における不純物は、製造される形態に影響を及ぼし得ると、本出願人は考えている。炭化水素ガス中の不純物は、反応運動を変え、炭素の成長速度に影響を及ぼすと予想される。金属含有触媒中の不純物は、上記で論じられた成長機構の進行を妨害することによって、製造された形態の特性に影響を及ぼすことが予想され得る。
本発明のプロセスは、カーボンナノオニオン(CNO)、カーボンナノチューブ(CNT)、カーボンマイクロシェル(CMS)、及びグラフェンを含む黒鉛状炭素形態の範囲を製造するために用いられてきた。
本発明は、下記の非限定的な実施例によって記載される。
所望の形態の製造を最適化するために一連の実験を行った。図4及び図5は、製造される炭素の形態における温度及び圧力の効果の試験結果を示す。これらの例のいずれも、5μm未満に粉砕した分析グレードのヘマタイト触媒を用いた。
50℃ずつの増加で650℃〜950℃の温度範囲及び1バールずつの増加で0バール(g)〜8バール(g)に亘って、一連の試験を完了した。
図4は、圧力を一定の大気圧で維持したときに、温度上昇が形態にもたらす影響を示す。結果から分かるように、約650℃の低い温度は、グラフェンの合成に有利であった。温度が上昇するにつれて、CNOの合成が有利になった。
図5は、温度を850℃で維持したときに、増加させた圧力が形態にもたらす影響を示す。結果から分かるように、低い圧力はCNOの合成に有利であった。圧力が上昇すると、CMSの合成が有利になった。
表1は、各形態を選択的に合成するための好ましい条件及び条件の範囲を示す。括弧内の数字は、特定の形態を選択的に合成する条件の全範囲である。括弧の前にある数字は、本発明者らが考える好ましい条件である。
Figure 0006986009
CNO
ヘマタイト触媒を用いて、800〜900℃及び大気圧において、約90%でCNOを選択的に合成した。反応の19時間後のCNOの収率は、元素鉄のグラム当たり約8グラムのCNOであった。CNOのための選択性は、圧力が増加すると減少し、CMSの形成は、約4バール(g)超で有利であった。図6は、ヘマタイト酸化鉄触媒を用いて900℃及び大気圧で製造されたCNOの走査型電子顕微鏡(SEM)画像を示す。図7は、ヘマタイト酸化鉄触媒を用いて900℃及び大気圧で製造された単一のCNOのトンネリング(tunnelling)電子顕微鏡(TEM)画像を示す。
CMS
ヘマタイト触媒を用いて、850℃及び8バール(g)圧力において、約90%でCMSを選択的に合成した。これらの形態は、4バール(g)を超える圧力でのみ観察される。反応の19時間後のCMSの収率は、鉄のグラム当たり約20グラムのCMSであった。図8は、触媒としてヘマタイト酸化鉄を用いて、850℃及び8バール(g)の圧力で製造されたCMSのSEM画像を示す。図9は、ヘマタイトを用いて、850℃及び8バール(g)の圧力で製造されたCMSのTEM画像を示す。
黒鉛状繊維/CNT
針鉄鉱酸化鉄触媒を用いて、800℃及び大気圧において、約50%で黒鉛状繊維/CNTを選択的に合成した。反応の19時間後のCNTの収率は、鉄のグラム当たり約4グラムのCNTであった。図10は、触媒として針鉄鉱酸化鉄を用いて、800℃及び大気圧で製造されたCNTのSEM画像を示す。図11は、触媒としてヘマタイト酸化鉄を用いて、800℃及び大気圧で製造されたCMSのTEM画像を示す。
グラフェン
ヘマタイト酸化鉄触媒を用いて、650℃及び大気圧において、約80%でグラフェンを選択的に合成した。反応の24時間後のグラフェンの収率は、鉄のグラム当たり約4グラムのグラフェンであった。図12は、触媒としてヘマタイト酸化鉄を用いて、650℃及び大気圧で製造されたグラフェンのSEM画像を示す。図13は、触媒としてヘマタイト酸化鉄を用いて、650℃及び大気圧で製造されたグラフェンのTEM画像を示す。
Figure 0006986009
表1に示される実験に加えて、表2に示される圧力及び温度で、合成酸化鉄又は酸化鉄鉱石のいずれかの上に、メタンガスを通した。これらの結果は、4バール(g)〜8バール(g)の圧力及び750〜800℃の低い温度で、CNOの選択性が増加することを示す。同じ圧力下における高い温度で、CMSの選択性が増加する。
本発明は、それらの用途には限定されない一方で、本出願人は、非合成触媒の使用によって、安価で且つ容易に変更可能な方法で、黒鉛状の固体状炭素を製造することができることを見出した。
上記の実施例が全て酸化鉄サンプルを用いる一方で、他の金属含有触媒によって酸化鉄を代替することは、製造された黒鉛の形態に影響を及ぼすことが予想される。含まれることができる他の金属鉱石としては、ニッケル、コバルト、及び金が挙げられる。
本出願人は、金属含有触媒、反応温度、及び圧力の選択で、黒鉛状の固体状炭素の形態が制御されることができることを見出した。実施例に示されるように、単一の触媒(ヘマタイト酸化鉄)を用いて、温度及び圧力の制御によって3つの異なる形態の1つを選択的に製造することができる。一方、同じ条件下で、針鉄鉱酸化鉄でヘマタイト酸化鉄を代替することで、異なる形態を製造する。
本発明のプロセスは、専門性及び特定の形態のために適合される高い純度の触媒を必要とする従来のプロセスよりも特に有利である。例えばナノロッドFeに関して、このような触媒は、製造するには非常に高価であり、大規模での製造に関して困難性がある。製造費の増加に加えて、活性触媒元素の表面積を増加させ、それによって触媒活性を増加させるために、これらの触媒は、特殊化した不活性支持体を必要とする。特殊化した不活性支持体がプロセスのコストを上げるだけではなく、特定の触媒に適合され、製造される黒鉛の形態の制御を可能にしない。これらの従来の方法と違って、本発明のプロセスは、支持された触媒を必要とすること無く、異なる黒鉛の形態を有利に製造することができる。
当業者であれば、本明細書に記載された発明は、具体的に記載されたもの以外の変形及び修飾が可能であることを理解するであろう。本発明は、このような変形及び変更を全て含む。本発明はまた、個別に又は集合的に本明細書において示される又は示唆される工程、特徴、配合物、及び化合物の全て、並びに任意の及び全ての組合せ又は任意の2つ以上の工程又は特徴を含む。

Claims (16)

  1. 黒鉛の製造のためのプロセスにおける黒鉛の形態を制御するプロセスであって、前記プロセスが、
    昇温させた温度で、酸化鉄触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換することを含み、
    前記温度が、600℃〜1000℃であり、圧力が、1バール(g)〜10バール(g)であり、前記温度及び前記圧力はいずれも、黒鉛繊維、カーボンナノオニオン(CNO)、カーボンマイクロシェル(CMS)、及びグラフェンを含む群から選択される形態を有する黒鉛状材料を選択的に合成するために、所定の値の範囲内で設定されることを特徴とするプロセス。
  2. 前記酸化鉄触媒が、Fe、Fe、又はこれらの混合物からなる群から選択される請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記酸化鉄触媒が、ヘマタイト鉄鉱石、針鉄鉱鉄鉱石、又はこれらの混合物からなる群から選択される請求項1に記載のプロセス。
  4. 前記酸化鉄触媒が、担持されていない(unsupported)請求項1から3のいずれかに記載のプロセス。
  5. 前記酸化鉄触媒が、担体に担持されている請求項1からのいずれかに記載のプロセス。
  6. 前記担体が、前記酸化鉄触媒と同じ化学組成のものである請求項5に記載のプロセス。
  7. 前記炭化水素ガスが、メタンである請求項1から6のいずれかに記載のプロセス。
  8. 前記炭化水素ガスが、天然ガスである請求項1から7のいずれかに記載のプロセス。
  9. CNOが選択的に合成され、
    昇温させた温度で、酸化鉄触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換する工程が、
    700℃〜900℃の温度及び1バール(g)〜8バール(g)の圧力で行われる請求項1から8のいずれかに記載のプロセス。
  10. 前記温度が、800℃〜900℃であり、前記圧力が、2バール(g)〜4バール(g)である請求項9に記載のプロセス。
  11. 黒鉛状繊維が選択的に合成され、
    昇温させた温度で、酸化鉄触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換する工程が、
    700℃〜900℃の温度及び1バール(g)〜8バール(g)の圧力で行われ、前記酸化鉄触媒が針鉄鉱酸化鉄である請求項1からのいずれかに記載のプロセス。
  12. 前記温度が、750℃〜850℃であり、前記圧力が、1バール(g)〜4バール(g)である請求項11に記載のプロセス。
  13. CMSが選択的に合成され、
    昇温させた温度で、酸化鉄触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換する工程が、
    800℃〜900℃の温度及び4バール(g)〜9バール(g)の圧力で行われる請求項1からのいずれかに記載のプロセス。
  14. 前記温度が、850℃〜900℃であり、前記圧力が、6バール(g)〜8バール(g)である請求項13に記載のプロセス。
  15. グラフェンが選択的に合成され、
    昇温させた温度で、酸化鉄触媒を炭化水素ガスと接触させて、前記炭化水素ガスの少なくとも一部を水素及び炭素に触媒的に変換する工程が、
    600℃〜750℃の温度及び1バール(g)の圧力で行われる請求項1からのいずれかに記載のプロセス。
  16. 前記温度が、600℃〜700℃である請求項15に記載のプロセス。
JP2018510420A 2015-08-26 2016-08-26 黒鉛の形態を制御するプロセス Active JP6986009B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
AU2015903458A AU2015903458A0 (en) 2015-08-26 A Process of Controlling the Morphology of Graphite
AU2015903458 2015-08-26
PCT/AU2016/000298 WO2017031529A1 (en) 2015-08-26 2016-08-26 A process of controlling the morphology of graphite

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018528921A JP2018528921A (ja) 2018-10-04
JP6986009B2 true JP6986009B2 (ja) 2021-12-22

Family

ID=58099320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018510420A Active JP6986009B2 (ja) 2015-08-26 2016-08-26 黒鉛の形態を制御するプロセス

Country Status (18)

Country Link
US (2) US11691126B2 (ja)
EP (1) EP3341328A4 (ja)
JP (1) JP6986009B2 (ja)
KR (1) KR102595258B1 (ja)
CN (1) CN108348901A (ja)
AU (2) AU2016312962B9 (ja)
BR (1) BR112018003639B1 (ja)
CA (1) CA2996940C (ja)
CL (1) CL2018000511A1 (ja)
EA (1) EA201890506A1 (ja)
MX (1) MX2018002356A (ja)
MY (1) MY185388A (ja)
NZ (1) NZ740136A (ja)
PH (1) PH12018500400B1 (ja)
SA (1) SA518391006B1 (ja)
SG (1) SG10202010473QA (ja)
WO (1) WO2017031529A1 (ja)
ZA (1) ZA201801820B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018170543A1 (en) * 2017-03-20 2018-09-27 Hazer Group Limited System for the production of hydrogen and graphitic carbon
US20210114003A1 (en) * 2017-04-14 2021-04-22 King Abdullah University Of Science And Technology Treated iron ore catalysts for production of hydrogen and graphene
CN108550847B (zh) * 2017-12-30 2020-09-29 湖南中科星城石墨有限公司 一种高石墨化度的横向生长石墨纤维及其非催化制备方法
AT522315B1 (de) 2019-03-28 2020-10-15 Primetals Technologies Austria GmbH Verfahren zur Herstellung von Wasserstoff und Kohlenstoff aus einem kohlenwasserstoffhaltigen Gas
JP7413704B2 (ja) 2019-10-08 2024-01-16 戸田工業株式会社 炭化水素の熱分解用触媒並びにそれを用いたカーボンナノチューブ及び水素製造方法

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SU958994A1 (ru) 1980-06-23 1982-09-15 Предприятие П/Я А-1216 Способ определени полей магнитной анизотропии поликристаллических ферритов
SU1482768A1 (ru) 1987-07-23 1989-05-30 Московский институт стали и сплавов Способ изготовлени марганец-цинковых ферритов дл сердечников магнитных головок
CA2347332A1 (en) * 2000-05-13 2001-11-13 Korea Carbon Black Co., Ltd. Carbon fibrils and method for producing same
RU2225051C2 (ru) 2000-06-21 2004-02-27 Кузнецова Светлана Игоревна Способ изготовления анизотропного поликристаллического ферритового материала и устройство для его осуществления
US20020172767A1 (en) * 2001-04-05 2002-11-21 Leonid Grigorian Chemical vapor deposition growth of single-wall carbon nanotubes
WO2002095097A1 (en) * 2001-05-21 2002-11-28 Trustees Of Boston College, The Varied morphology carbon nanotubes and methods for their manufacture
CN100473601C (zh) * 2003-01-23 2009-04-01 佳能株式会社 制造纳米碳材料的方法
FR2881418B1 (fr) 2005-02-03 2007-04-27 Centre Nat Rech Scient Materiaux a base de nanofibres ou nanotubes enchevetres, leur preparation et utilisations
PL1623957T3 (pl) * 2005-02-10 2008-06-30 Bestrong Int Ltd Sposób i urządzenie do wytwarzania wodoru
JP4697941B2 (ja) * 2005-05-11 2011-06-08 株式会社日本製鋼所 低級炭化水素の直接分解による機能性ナノ炭素及び水素の製造方法
KR100743189B1 (ko) 2005-12-26 2007-07-27 주식회사 포스코 용철 제조 장치 및 제조 방법
US9181639B2 (en) * 2006-05-19 2015-11-10 Massachusetts Institute Of Technology Continuous process for the production of nanostructures including nanotubes
KR100741139B1 (ko) 2006-12-07 2007-07-20 삼성에스디아이 주식회사 1 이상의 개방부를 갖는 탄소 나노 구형 입자, 그제조방법, 상기 탄소 나노 구형 입자를 이용한 탄소 나노구형 입자 담지촉매 및 이를 채용한 연료전지
US8092778B2 (en) * 2007-01-24 2012-01-10 Eden Energy Ltd. Method for producing a hydrogen enriched fuel and carbon nanotubes using microwave assisted methane decomposition on catalyst
KR100923304B1 (ko) * 2007-10-29 2009-10-23 삼성전자주식회사 그라펜 시트 및 그의 제조방법
MX349170B (es) 2009-04-17 2017-07-17 Seerstone Llc Metodo para la produccion de carbono solido mediante la reduccion de oxidos de carbono.
RU2430432C2 (ru) 2009-08-12 2011-09-27 Федеральное государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Государственный технологический университет" "Московский институт стали и сплавов" Магнитооптический диск для записи, хранения и воспроизведения информации и способ его изготовления
US20120258374A1 (en) * 2009-09-10 2012-10-11 The University Western Australia Process for Producing Hydrogen from Hydrocarbons
CN103058169A (zh) * 2010-08-02 2013-04-24 无锡诚信碳材料科技有限公司 一种石墨化程度高的纳米碳材料制备方法
KR101403989B1 (ko) 2010-11-09 2014-06-10 포항공과대학교 산학협력단 그래핀 피복 강판 및 이의 제조 방법
US20120189530A1 (en) 2011-01-20 2012-07-26 Eden Energy Ltd. System And Process For Producing Hydrogen And A Carbon Nanotube Product
JP2012158790A (ja) 2011-01-31 2012-08-23 Nippon Steel Corp マイクロ波を利用した製鉄原料の還元方法
RU2598931C2 (ru) 2012-01-23 2016-10-10 Кинг Абдалла Юниверсити Оф Сайенс Энд Текнолоджи Производство водорода
US9650251B2 (en) * 2012-11-29 2017-05-16 Seerstone Llc Reactors and methods for producing solid carbon materials
CN103420359B (zh) * 2013-08-08 2016-04-06 山东大展纳米材料有限公司 赤泥催化制备碳纳米管的方法、反应装置及应用
AU2016240393B2 (en) 2015-03-31 2019-01-03 Hazer Group Ltd A process for producing hydrogen and graphitic carbon from hydrocarbons
RU2660493C1 (ru) 2017-11-03 2018-07-06 Федеральное государственное автономное образовательное учреждение высшего образования "Национальный исследовательский технологический университет "МИСиС" Способ получения поликристаллических ферритов-гранатов

Also Published As

Publication number Publication date
CL2018000511A1 (es) 2018-08-17
CN108348901A (zh) 2018-07-31
AU2019203179A1 (en) 2019-05-30
AU2016312962B2 (en) 2019-03-07
SA518391006B1 (ar) 2022-05-08
AU2016312962A1 (en) 2018-03-15
MX2018002356A (es) 2018-08-01
US11691126B2 (en) 2023-07-04
KR102595258B1 (ko) 2023-10-27
EP3341328A1 (en) 2018-07-04
AU2016312962B9 (en) 2019-04-04
US20230356197A1 (en) 2023-11-09
MY185388A (en) 2021-05-17
KR20180070562A (ko) 2018-06-26
CA2996940A1 (en) 2017-03-02
BR112018003639B1 (pt) 2022-08-30
BR112018003639A2 (pt) 2018-11-13
SG10202010473QA (en) 2020-11-27
PH12018500400A1 (en) 2018-08-29
WO2017031529A1 (en) 2017-03-02
CA2996940C (en) 2022-08-23
EP3341328A4 (en) 2019-06-05
PH12018500400B1 (en) 2018-08-29
NZ740136A (en) 2019-10-25
EA201890506A1 (ru) 2018-07-31
US20180237303A1 (en) 2018-08-23
ZA201801820B (en) 2019-06-26
JP2018528921A (ja) 2018-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6986009B2 (ja) 黒鉛の形態を制御するプロセス
CN107754793B (zh) 多孔碳负载的费托合成催化剂及其制备方法和应用
de Sousa et al. Nanostructured Ni-containing spinel oxides for the dry reforming of methane: effect of the presence of cobalt and nickel on the deactivation behaviour of catalysts
KR102571186B1 (ko) 탄화수소로부터 수소 및 흑연 탄소의 제조 방법
JP6449251B2 (ja) 酸化炭素を含まない水素およびバンブー構造カーボンナノチューブを製造するための低級炭化水素の触媒分解
MX2014012551A (es) Metodos para utilizar catalizadores de metal en convertidores catalíticos de óxido de carbono.
US20150064092A1 (en) Methods and reactors for producing solid carbon nanotubes, solid carbon clusters, and forests
EP2501471A2 (en) Catalyst for synthesis of hydrocarbons from co and h2 and preparation method thereof
WO2014151148A1 (en) Methods and systems for forming a hydrocarbon product
Shukrullah et al. Synthesis of MWCNT Forests with Alumina-Supported Fe 2 O 3 Catalyst by Using a Floating Catalyst Chemical Vapor Deposition Technique
CN110732335B (zh) 一种用于甲烷干气重整反应的过渡金属@BOx核-壳结构纳米催化剂及其制备方法
Alharthi et al. Cobalt ferrite for direct cracking of methane to produce hydrogen and carbon nanostructure: effect of temperature and methane flow rate
JP2008093494A (ja) ナノカーボン材料製造用触媒及びナノカーボン材料製造用触媒の製造方法
JP5422625B2 (ja) ナノカーボン材料の製造方法
JP2009062230A (ja) 気相成長炭素繊維の製造方法および気相成長炭素繊維
JP2009041127A (ja) 気相成長炭素繊維の製造方法および気相成長炭素繊維
JP2004277925A (ja) コイン積層型ナノグラファイト、その製造方法及びその製造用触媒
US20230382727A1 (en) Thermocatalytic decomposition of methane using catalyst system design and operational parameters to control product yield and properties
JP2009167573A (ja) 気相成長炭素繊維の製造方法および気相成長炭素繊維
JP2009062646A (ja) 気相成長炭素繊維の製造方法および気相成長炭素繊維

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190205

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200721

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20201015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6986009

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150