JP6979932B2 - イーストドーナツの製造方法 - Google Patents
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Description
したがって、本発明の課題は、生地成形後に冷凍工程を有する製造方法でありながら、ボリュームが大きく外観に優れ、吸油量が少なく、しかも食感も良好なイーストドーナツを効率よく製造する方法を提供することにある。
(1)小麦粉を主体とする穀粉原料にイーストその他の原材料を添加・混捏して生地を製造する工程、得られた生地を一次発酵させた後に分割・成形する工程及び成形した生地を油ちょうする工程を含むイーストドーナツの製造方法において、
(i)成形した生地を−20℃以下に冷凍する工程、
(ii)冷凍した成形生地を50〜80℃の飽和水蒸気の雰囲気下で、0.5〜10分間蒸熱処理する工程、
(iii)蒸熱処理した成形生地を150〜230℃で0.5〜5分間焼成する工程、及び
(iv)焼成した成形生地を160〜200℃で1〜8分間油ちょうする工程
を含むイーストドーナツの製造方法。
(2)冷凍した成形生地を解凍した後に工程(ii)に供し、工程(ii)を1〜5分間行う、前記(1)に記載の方法。
(3)冷凍した成形生地を解凍することなく工程(ii)に供し、工程(ii)を2〜10分間行う、前記(1)に記載の方法。
(4)成形生地の量が20〜80gの範囲である、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の方法。
(5)成形生地がフィリングを内包する、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の方法。
(6)二次発酵工程を設けない、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の方法。
(7)成形生地が衣付けされたものである、前記(1)〜(6)のいずれかに記載の方法。
(i)成形した生地を−20℃以下に冷凍する工程、
(ii)冷凍した成形生地を50〜80℃の飽和水蒸気の雰囲気下で、0.5〜10分間蒸熱処理する工程、
(iii)蒸熱処理した成形生地を150〜230℃で0.5〜5分間焼成する工程、及び
(iv)焼成した成形生地を160〜200℃で1〜8分間油ちょうする工程
を含む。
製パン用ミキサー(カントーミキサー製、商品名「HPI−20M」)に、原料である強力粉100質量部、パン改良剤(ユーロベイクLS、オリエンタル酵母工業(株)製)1質量部、生イースト6質量部、食塩1.5質量部、上白糖12質量部、脱脂粉乳2質量部、油脂(ショートニング)10質量部、全卵10質量部及び水51質量部を入れ、低速で4分間、中低速で4分間、さらに中高速で3分間混捏(捏上温度27℃)してイーストドーナツ用生地を作製した。この生地を一次発酵(フロアタイム:温度27℃、湿度75%、40分間)に供した後、生地質量50gに分割して、ベンチタイムを20分間とった。次いで、分割生地を包餡・成形(こし餡45g)し、バッターに浸漬した後、成形生地の表面全体にパン粉を付着させた。この成形生地を−40℃で30分間急速冷凍し、−20℃の冷凍庫で12週間保管した。
参考例1で調製した冷凍イーストドーナツ生地を、温度4℃で12時間かけて解凍した後、温度50℃、湿度100%の条件下で2分間蒸熱処理した。次いで、200℃のオーブンにて2分間焼成した後、180℃のサラダ油で片面1分間ずつ計2分間油ちょうし、アンドーナツ(イーストドーナツ)を製造した。
45℃で蒸熱処理した以外は実施例1と同様に行い、アンドーナツを製造した。
90℃で蒸熱処理した以外は実施例1と同様に行い、アンドーナツを製造した。
60℃で20秒間蒸熱処理した以外は実施例1と同様に行い、アンドーナツを製造した。
[比較例4]
60℃で15分間蒸熱処理した以外は実施例1と同様に行い、アンドーナツを製造した。
実施例1〜4及び比較例1〜4にて得られたアンドーナツの外観、食感及び吸油感を、10人のパネラーに下記評価基準により評価した。10名の評価中一番多かった評価点を得点とした。その結果を下記の表1に示す。
<外観>
5点:全体に均一なボリューム感があり、変形・割れもなく非常に良好
4点:全体にボリューム感があり、変形・割れも少なく良好
3点:全体にボリューム感があるが、やや変形・割れがある
2点:ボリューム感がやや物足りないか、変形・割れがありやや不良
1点:ボリューム感に欠けるか、変形・割れが多く極めて不良
<食感>
5点:外相のサクミ、内相のしっとり感のいずれにも富み、極めて良好
4点:外相のサクミ、内相のしっとり感があり、良好
3点:外相のサクミ又は内相のしっとり感のいずれかが不十分
2点:外相にサクミがなくややヒキがある又は内相はややねちゃつく食感で、やや不良
1点:外相にヒキがある、又は内相はねちゃつく食感で不良
<吸油感>
5点:油っぽさがなく、良好
4点:油っぽさが少なく、やや良好
3点:油っぽさがややある
2点:油っぽさがあり、やや不良
1点:油っぽさが顕著であり、不良
130℃で焼成した以外は実施例5と同様に行い、アンドーナツを製造した。得られたアンドーナツを実施例1と同様に評価し、その結果を表2に示す。
[比較例6]
250℃で焼成した以外は実施例5と同様に行い、アンドーナツを製造した。得られたアンドーナツを実施例1と同様に評価し、その結果を表2に示す。
焼成を行わない以外は、実施例8と同様に行い、アンドーナツを製造した。得られたアンドーナツを実施例1と同様に評価し、その結果を表3に示す。
[比較例8]
200℃で10分間焼成した以外は、実施例8と同様に行い、アンドーナツを製造した。得られたアンドーナツを実施例1と同様に評価し、その結果を表3に示す。
45℃で蒸熱処理した以外は実施例11と同様に行い、アンドーナツを製造した。得られたアンドーナツを実施例1と同様に評価し、その結果を表4に示す。
[比較例10]
90℃で蒸熱処理した以外は実施例11と同様に行い、アンドーナツを製造した。得られたアンドーナツを実施例1と同様に評価し、その結果を表4に示す。
60℃で20秒間蒸熱処理した以外は実施例11と同様に行い、アンドーナツを製造した。得られたアンドーナツを実施例1と同様に評価し、その結果を表4に示す。
[比較例12]
60℃で15分間蒸熱処理した以外は実施例11と同様に行い、アンドーナツを製造した。得られたアンドーナツを実施例1と同様に評価し、その結果を表4に示す。
Claims (7)
- 小麦粉を主体とする穀粉原料にイーストその他の原材料を添加・混捏して生地を製造する工程、得られた生地を一次発酵させた後に分割・成形する工程、及び成形した生地を油ちょうする工程を含むイーストドーナツの製造方法において、
(i)成形した生地を−20℃以下に冷凍する工程、
(ii)冷凍した成形生地を50〜80℃の飽和水蒸気の雰囲気下で、0.5〜10分間蒸熱処理する工程、
(iii)蒸熱処理した成形生地を150〜230℃で0.5〜5分間焼成する工程、及び
(iv)焼成した成形生地を160〜200℃で1〜8分間油ちょうする工程
を含むイーストドーナツの製造方法。 - 冷凍した成形生地を解凍した後に工程(ii)に供し、工程(ii)を1〜5分間行う、請求項1に記載の方法。
- 冷凍した成形生地を解凍することなく工程(ii)に供し、工程(ii)を2〜10分間行う、請求項1に記載の方法。
- 成形生地の量が20〜80gの範囲である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 成形生地がフィリングを内包する、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 二次発酵工程を設けない、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
- 成形生地が衣付けされたものである、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
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