JP6967184B2 - 眼科装置 - Google Patents

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Description

本明細書に開示する技術は、被検眼の眼底を動態観察する眼科装置に関する。
被検眼の眼底を観察する眼科装置が開発されている。例えば、特許文献1の眼科装置では、照明光学系の光源からの照明光を被検眼の眼底に照射し、被検眼の眼底で反射された反射光を受光素子で受光する。光源からの照明光は被検眼の眼底で走査される。照明光を走査することによって、被検眼の眼底全域に光源からの照明光を照射する。受光素子で受光された光は、光の強度に応じた信号として処理され、被検眼の眼底画像が生成される。なお、光源には、レーザ光を照射する装置が用いられており、被検眼の眼内には赤外域の光が照射される。
特開2016−123465号公報
特許文献1に記載されるような眼科装置を用いて、被検眼の眼底を動態観察することがある。例えば、被検眼の視機能の検査や評価を目的として、被検眼の眼底に刺激光や検査画像等の検査光を与え、眼底を動態観察することがある。この際、被検眼の眼底に可視光である刺激光を与えるため、被検眼は縮瞳し、被検眼の眼内を照明する光の量が少なくなる。また、被検眼の固視方向が照明光学系の光軸の中心と略一致する位置からずれた場合に、照明光が瞳孔によって遮光され、被検眼の眼内を照明する光の量が少なくなる場合がある。すると、撮影される被検眼の眼底画像では、照明光学系の光軸の中心付近は十分に照明される一方、光軸の中心部分から離れた部位では照明光の量が少なくなる。このため、検査中(動態観察中)に撮影される被検眼の眼底画像には、被検眼の眼内が十分に照明されて容易に観察可能な画像の中心部分と、被検眼の眼内が十分に照明されておらず観察が難しい周辺部分が生じるという問題があった。本明細書は、被検眼の眼内に刺激光を与えたり、被検眼の固視方向が照明光学系の光軸の中心からずれたりしても、検査対象となる被検眼の眼底全体を把握し易くする技術を開示する。
本明細書に開示する眼科装置は、被検眼の眼底に照明光を照射しながら被検眼の眼底を動態観察すると共に、被検眼の眼底の所望の位置に刺激光を照射可能である。眼科装置は、被検眼の眼底を撮影する眼底画像撮影手段と、被検眼の眼底に刺激光を照射するときに、眼底画像撮影手段によって予め取得された被検眼の参照眼底画像を表示する表示手段と、を備えている。参照眼底画像は、被検眼の眼内に刺激光が照射されない状態で、かつ、被検眼の固視方向が照明光の光軸と略一致した状態で撮影された被検眼の眼底の画像である。参照眼底画像の周辺部の明度は、被検眼の眼底に照明光と刺激光が照射されたときに眼底画像撮影手段によって取得される被検眼の眼底画像の周辺部の明度より高くなっており、かつ、被検眼の固視方向が照明光の光軸からずれたときに眼底画像撮影手段によって取得される被検眼の眼底画像の周辺部の明度より高くなっている。
上記の眼科装置では、参照眼底画像は、被検眼の眼内に刺激光が照射されない状態で撮影されるため、参照眼底画像を撮影する際に被検眼が縮瞳することを抑制することができる。また、参照眼底画像は、被検眼の固視方向が照明光の光軸と略一致した状態で撮影されるため、参照眼底画像を撮影する際に被検眼の瞳孔によって照明光が遮光されることを抑制することができる。このため、参照眼底画像全体の明度を高くすることができる。また、表示手段は予め取得された参照眼底画像を表示し、その参照眼底画像の周辺部の明度は、刺激光を眼底に照射されたときに取得される眼底画像の周辺部の明度よりも高くなっている。すなわち、画像全体において被検眼の眼底の様子を確認し易い参照眼底画像が表示される。このため、検査対象となる被検眼の眼底を把握し易くすることができる。
実施例に係る眼科装置の光学系の概略構成を示す図。 実施例に係る眼科装置の制御系を示すブロック図。 実施例に係る眼科装置において、被検眼の眼底にスポット状の刺激光を照射する場合に制御装置が実施する処理を示すフローチャート。 参照眼底画像と眼底画像のずれ量を算出する処理を説明する図であり、(a)は参照眼底画像を示しており、(b)は眼底画像を示している。 指示された照射位置とずれ量に基づいて、照射光学系の光源装置からの光の照射位置を算出する処理を説明する図であり、(a)は参照眼底画像を示しており、(b)は眼底画像を示している。 実施例に係る眼科装置において、被検眼の眼底に検査画像を投影する場合に制御装置が実施する処理を示すフローチャート。 被検眼の眼底に検査画像を投影している際の参照眼底画像の表示位置を説明する図であり、(a)は検査画像の投影位置を指示した際の参照眼底画像を示しており、(b)は眼底画像を示しており、(c)はずれ量に基づいて表示位置を移動した参照眼底画像を示している。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)本明細書が開示する眼科装置は、表示手段によって表示された参照眼底画像において、参照眼底画像の周辺部に表示される位置を指示可能な指示手段と、指示手段によって指示された位置と対応する被検眼の眼底内の位置に刺激光を照射する刺激光照射手段と、をさらに備えていてもよい。このような構成によると、検査者は画像の周辺部の明度が高い参照眼底画像を見ながら画像の周辺部を指示することができる。このため、検査中に被検眼が縮瞳していたり、被検眼の固視方向が照明光の光軸からずれたりしている場合でも、周辺部まで明度の高い参照眼底画像を見ながら指示した照射位置に基づいて被検眼の周辺部に刺激光を照射することができる。
(特徴2)本明細書が開示する眼科装置では、刺激光は、スポット光であってもよい。指示手段は、被検眼の眼底内においてスポット光を照射する位置を指示してもよい。また、眼科装置は、検査中に取得された被検眼の眼底画像と、参照眼底画像との間のずれ量に基づいて、指示手段によって指示された照射位置にスポット光が照射されるように、刺激光照射手段を制御する制御手段をさらに備えていてもよい。このような構成によると、制御手段は、参照眼底画像と検査中の眼底画像のずれ量に基づいて、指示した照射位置にスポット光が照射されるように、刺激光照射手段を制御する。このため、参照眼底画像に基づいて照射位置を指示しても、被検眼の指示した照射位置にスポット光を照射することができる。
(特徴3)本明細書が開示する眼科装置では、刺激光は、検査画像であってもよい。指示手段は、検査画像を投影する位置を指示してもよい。表示手段は、眼底画像撮影手段によって被検眼の検査中に取得された眼底画像から算出される眼底画像撮影手段に対する被検眼の眼底移動量に応じて、参照眼底画像を移動させてもよい。このような構成によると、表示手段は、検査中の被検眼の眼球運動によって取得される眼底画像が移動(変化)しても、その移動に応じて参照眼底画像を移動させる。このため、被検眼が縮瞳していたり、被検眼の固視方向が照明光の光軸からずれたりしている場合でも、検査者は画像全体の明度が高い参照眼底画像により被検眼の運動を観察することができる。
(特徴4)本明細書が開示する眼科装置では、検査画像は、少なくとも複数の文字列で構成される文字列群及び写真のいずれかを含んでいてもよい。このような構成によると、文字列群や写真等の比較的広い表示領域を有する画像を視認するために、被検者は眼球を運動させる必要が生じる。このため、検査者は、表示手段に表示される被検眼の眼底画像に基づいて、被検眼の視機能を評価することができる。
(特徴5)本明細書が開示する眼科装置では、表示手段は、眼底画像撮影手段によって被検眼の検査中に取得される眼底画像と、刺激光照射手段によって照射される刺激光の照射位置とがさらに表示可能となっていてもよい。このような構成によると、参照眼底画像と共に検査中に取得される眼底画像を表示することによって、参照眼底画像と検査中に取得される眼底画像を比較することができる。このため、検査者は被検眼の状態をより正確に把握することができる。また、参照眼底画像と共に刺激光照射手段によって照射される刺激光の位置を表示することによって、検査者は、被検眼の眼底のどの位置に刺激光が照射されているかを正確に把握することができる。
以下、本実施例に係る眼科装置について説明する。図1に示すように、眼科装置は、眼底画像を撮影するために被検眼100の眼内を照明する照明光学系20と、被検眼100の眼底に刺激光を照射したり、検査画像を投影したりする照射光学系50と、被検眼100を固視させる固視標光学系70と、被検眼100に対して眼科装置を所定の位置関係にアライメントするためのアライメント光学系(図示省略)を備えている。アライメント光学系は、公知の眼科装置に用いられているものを用いることができるため、その詳細な説明は省略する。
照明光学系20は、レーザ光を眼底上で走査することで眼底を観察するSLO(Scanning Laser Ophthalmoscope)を用いることができる。例えば、照明光学系20は、赤外域の光をライン状に出力するラインレーザ光源22と、複数のミラー24、26、36と、複数のレンズ32、34、38、40と、スキャナ28と、被検眼100で反射された光を検出するラインセンサ42を備えている。ラインレーザ光源22から出力される光は、ミラー24、26を介してスキャナ28に照射される。スキャナ28は、ガルバノメーターであり、ガルバノメーターに装着されたガルバノミラー30によって、光の照射方向が所定の方向に変更される。なお、本実施例ではスキャナ28にガルバノミラー30を用いているが、これに限定されない。スキャナ28は、被検眼100に照射する光を走査するための光学部材であればよく、例えば、ポリゴンミラー等を用いてもよい。スキャナ28から出射された光は、レンズ32、34、ミラー36及びレンズ38を介して被検眼100に照射される。被検眼100からの反射光は、レンズ38、ミラー36、レンズ34、32、スキャナ28、ミラー26及びレンズ40を介してラインセンサ42で検出される。ラインセンサ42で検出された光強度情報は、デジタル信号に変換され制御装置60(図2参照)に入力される。
ラインレーザ光源22は、赤外域の光を照射するため、被検眼100内に照射された際に被検眼100が縮瞳し難い。このため、照明光学系20では、被検眼100の眼内の広い領域を照明することができる。
固視標光学系70は、固視標光源72と、レンズ38、74、78と、ミラー36、76を備えている。固視標光源72からの光は、レンズ74、ミラー76、レンズ78、ミラー36及びレンズ38を介して被検眼100に照射される。被検者に固視標光源72からの光を固視させることで、被検眼100の固視方向を照明光学系20の光軸と略一致させることができる。なお、本実施例では、眼科装置は固視標光学系70を備えているが、このような構成に限定されない。例えば、固視標光源72の代わりに、照射光学系50の光源装置52(後述)に固視標を表示させてもよい。
照射光学系50は、被検眼100の眼底に所定の光刺激を与える光源装置52と、レンズ38、54、58と、ミラー36、56を備えている。光源装置52には、DLP(Digital Light Processing)(登録商標)を用いることができる。DLP(登録商標)プロジェクタは、マトリクス状に敷き詰められたミクロンサイズのマイクロミラーの角度をそれぞれ可変制御することにより投影パターンを作り出すことができる。すなわち、各マイクロミラーの傾斜角度をオン/オフし、オンの場合は、光がレンズを通過して投影され、オフの場合は、光が光吸収板に吸収される。そのため、各マイクロミラーの傾斜角度をオン/オフ制御することにより、眼底の任意の位置に任意の形状や大きさの光刺激パターンを形成し照射することが可能となる。したがって、光源装置52は、各マイクロミラーを調整することによって、被検眼100の眼底に、スポット状の光を照射したり、記号又は文字等を投影したりすることができる。さらに、記号の大きさや文字数等は自由に変更できるため、比較的長い文字列群や写真等も被検眼100の眼底に投影することができる。なお、本実施例では、光源装置52にDLP(登録商標)プロジェクタを用いているが、これに限定されない。被検眼100の眼底にスポット光を照射したり検査画像等を投影したりすることができる光源装置であれば用いることができ、例えば、可視光源とパターンスリットを用いてもよい。
光源装置52は、制御装置60(図2参照)によって制御される。例えば、スポット光の大きさや光の強度、投影パターン等は制御装置60によって制御される。また、光源装置52から出力される光の位置も、制御装置60によって制御される。
光源装置52から出力された光は、レンズ54を介してミラー56で反射され、さらにレンズ58を介してミラー36で反射される。ミラー36で反射された光は、レンズ38を介して被検眼100に照射される。
図2を参照して、本実施例の眼科装置の制御系の構成を説明する。図2に示すように、眼科装置は、制御装置60によって制御される。制御装置60は、CPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータ(マイクロプロセッサ)によって構成されている。制御装置60には、ラインレーザ光源22と、スキャナ28と、ラインセンサ42と、光源装置52と、記憶部62と、モニタ64と、入力部66が接続されている。
制御装置60は、ラインレーザ光源22から出力される光を制御すると共に、スキャナ28を駆動することで被検眼100に照射される光を走査する。また、制御装置60には、ラインセンサ42で検出される反射光の強度に応じた複数の電気信号が入力する。すなわち、ラインセンサ42のx方向(図1参照)に並んだ複数の受光素子から出力される複数の電気信号が入力する。制御装置60は、ラインセンサ42から入力する複数の電気信号から被検眼100の眼底の画像を生成する。制御装置60は、生成した眼底の画像を記憶部62に記憶させる。
また、制御装置60は、光源装置52から出力される光を制御する。後述するように、制御装置60は、入力部66から入力された照射位置に基づいて、光源装置52から出力される光の照射位置を制御する。具体的には、検査者が、モニタ64に表示された眼底画像内において、例えばマウス等の入力部66を操作して、光源装置52から出力される光を照射する位置を入力する。なお、入力部66は、光源装置52からの光の照射位置を入力可能な構成であればマウス等に限定されるものではなく、例えば、入力部66はモニタ64と一体に構成されるタッチパネルであってもよい。制御装置60は、入力部66から入力された照射位置に対応する被検眼100の眼底内の位置に光源装置52から出力される光が照射されるように、光源装置52を制御する。
図3〜図5を参照して、本実施例の眼科装置が被検眼100の眼底にスポット状の刺激光を与える処理について説明する。図3は、被検眼100の眼底にスポット状の刺激光を照射する際に眼科装置が実施する処理を示すフローチャートである。図3に示すように、まず、被検眼100の眼底に可視光である光源装置52からの光を照射していない状態で、被検眼100の眼底画像(以下、「参照眼底画像」という)を撮影する(S10)。参照眼底画像は、例えば、以下の手順で撮影することができる。まず、検査者は、図示しない操作部材(例えば、ジョイスティック等)を操作して、被検眼100と眼科装置のアライメントを行う。アライメント時には、固視標光源72を照射し、被検者に固視標光源72からの光を固視させる。被検者に固視標光源72からの光を固視させることによって、被検眼100の固視方向が照明光学系20の光軸の中心と略一致する。アライメントが完了すると、検査者は図示しないスイッチ(測定開始を入力するスイッチ)を操作して測定を開始する。測定を開始すると、制御装置60は、赤外光であるラインレーザ光源22をオンすると共に、スキャナ28による走査を開始する。制御装置60は、スキャナ28を駆動することによって、被検眼100の観察領域(観察面)の全域に光を走査することができる。被検眼100に照射された光は、被検眼100の眼底で反射され、その反射された光がラインセンサ42で検出される。制御装置60は、ラインセンサ42からの信号を処理し、被検眼100の眼底の画像を生成する。
ここで、ステップS10において参照眼底画像を取得する際には、光源装置52はオフとし、被検眼100の眼底へ可視光を照射しない状態で被検眼100の眼底画像が撮影される。すなわち、ステップS10では、被検眼100の眼内に照射される光は、ラインレーザ光源22による赤外域の照明光のみとなる。これによって、被検眼100が縮瞳し難い状態で眼底画像を撮影することができ、参照眼底画像全体において明度の高い画像を取得することができる。なお、眼科装置が備える光源以外のその他の可視光領域の照明光(例えば、眼科装置を設置した場所を照明する照明光等)がある場合には、その照明光の光量を落とし、照明光によって被検眼100の瞳孔が縮瞳することを抑制するようにしてもよい。また、参照眼底画像を取得する際には、被検者に固視標光源72からの光を固視させることによって、被検眼100の固視方向が照明光学系20の光軸の中心からずれることを回避することができる。これによって、被検眼100の瞳孔によってラインレーザ光源22からの光を遮光することを回避することができ、参照眼底画像全体において明度の高い画像を取得することができる。制御装置60は、生成された眼底画像(すなわち、参照眼底画像)を記憶部62に記憶させる。
次に、制御装置60は、ステップS10で記憶部62に記憶された参照眼底画像をモニタ64に表示する(S12)。なお、本実施例では、ステップS10で撮影されて記憶部62に記憶された参照眼底画像を用いているが、これに限定されない。被検眼100の眼底画像は短期間ではほとんど変化することがないため、例えば、同じ被検眼100の眼底を別の眼科装置を用いて撮影した眼底画像を参照眼底画像として表示してもよい。例えば、本実施例の眼科装置がカラー撮影できない場合であっても、別の眼科装置を用いてカラー撮影された眼底画像を用いることもできる。また、ステップS10で記憶部62に記憶された参照眼底画像を用いる場合であっても、ステップS12において参照眼底画像をモニタ64に表示する直前に撮影した眼底画像を表示してもよいし、例えば、ステップS12の処理の数時間前や数日前、あるいは数か月前等のように参照眼底画像をモニタ64に表示する直前より以前に撮影された眼底画像を参照眼底画像として表示してもよい。
次に、制御装置60は、入力部66から刺激光を照射する位置が入力されたか否かを判断する(S14)。上述したように、検査者は、ステップS12においてモニタ64に表示された参照眼底画像に基づいて、刺激光を照射する位置を入力部66から入力する。すなわち、検査者は参照眼底画像を見ながら、入力部66を操作して参照眼底画像上で刺激光を照射する位置を指定する。刺激光の照射位置が入力されていない場合(ステップS14でNOの場合)、入力部66から刺激光の照射位置が入力されるまで待機する。入力部66から刺激光の照射位置が入力された場合(ステップS14でYESの場合)、制御装置60は、指示された照射位置を記憶する(S16)と共に、記憶された照射位置をモニタ64に表示されている参照眼底画像上に表示する。照射位置の表示は、例えば、参照眼底画像上に照射位置を示すアイコンを表示することで行われる。
次に、制御装置60は、被検眼100の眼底画像を撮影する(S18)。すなわち、制御装置60は、検査中のリアルタイムの被検眼100の眼底画像(以下、単に「眼底画像」ともいう)を撮影する。眼底画像を撮影する手順は、ステップS10の参照眼底画像を撮影する手順と同様であるため、詳細な説明は省略する。検査中に撮影される眼底画像は、後述するステップS24によって被検眼100に可視光である刺激光が照射されているため、被検眼100は縮瞳した状態となっている。このため、眼底画像を撮影する際は、照明光学系20の光軸の中心付近には十分にラインレーザ光源22の光が照射される一方、照明光学系20の光軸の中心から離れた部分にはラインレーザ光源22の光が十分に照射されない。したがって、検査中に撮影される眼底画像では、画像の中心部分は明度が高くなり、画像の周辺部分は明度が低くなる。なお、ステップS18で眼底画像を撮影する際には、眼科装置が備える光源以外のその他の可視光領域の照明光(例えば、眼科装置が設置されている場所を照明する照明光等)を必要に応じて照明していてもよい。
次に、制御装置60は、参照眼底画像とステップS18で撮影された眼底画像のずれ量を算出する(S20)。参照眼底画像と眼底画像のずれ量は、例えば、乳頭や血管等を基準にして算出される。例えば、図4(a)に示すように、参照眼底画像において、乳頭の位置Aの座標が(Xa,Ya)であり、血管が分岐する位置Bの座標が(Xb,Yb)であるとする。また、図4(b)に示すように、ステップS18で撮影された眼底画像において、乳頭の位置の座標が(Xa,Ya)であり、血管が分岐する位置Bの座標が(Xb,Yb)であるとする。この場合、乳頭の位置Aのずれ量は(Xa−Xa,Ya−Ya)と算出され、血管が分岐する位置Bのずれ量は(Xb−Xb,Yb−Yb)と算出される。このようにして、制御装置60は、参照眼底画像と眼底画像のずれ量を算出する。なお、乳頭の位置Aのずれ量(Xa−Xa,Ya−Ya)と、血管が分岐する位置Bのずれ量(Xb−Xb,Yb−Yb)の両者を算出することなく、一方のみを算出してずれ量としてもよいし、両者を算出してその平均値をずれ量としてもよい。ここで、検査中に撮影される眼底画像は、画像の中心部分の明度が高くなる一方で、画像の周辺部分の明度が低くなっている。このため、検査中に撮影される眼底画像を示す図4(b)では、周辺部分の明度が低い領域についてはドットを用いて示しており、中心部分の明度の高い領域についてはドットを用いずに示している。以下、眼底画像を示す図面は同様に記載している。
次に、制御装置60は、ステップS16で記憶された参照眼底画像上の刺激光の照射位置と、ステップS20で算出された参照眼底画像と眼底画像のずれ量に基づいて、被検眼100の眼底に刺激光を照射する位置を算出する(S22)。例えば、図5(a)に示すように、ステップS16で記憶された参照眼底画像上の刺激光の照射位置Cの座標が(Xc,Yc)であったとする。また、参照眼底画像と眼底画像のずれ量は、上述したように、乳頭の位置Aのずれ量が(Xa−Xa,Ya−Ya)であり、血管が分岐する位置Bのずれ量が(Xb−Xb,Yb−Yb)であるとする。この場合において、図5(b)に示す眼底画像における刺激光を照射する位置Cの座標(Xc,Yc)は、(Xc+((Xa−Xa)+(Xb−Xb))/2,Yc+((Ya−Ya)+(Yb−Yb))/2)と算出することができる。
ステップS22で眼底画像上の照射位置が算出されると、制御装置60は、算出された照射位置に対応する被検眼100の眼底内の位置に刺激光が照射されるように、光源装置52を制御する(S24)。上述したように、光源装置52から出力される光の位置は制御装置60によって制御される。制御装置60は、ステップS22で算出された位置に刺激光が照射されるように、光源装置52の各マイクロミラーの傾斜角度をオン/オフ制御する。なお、本実施例の構成に限られず、光源装置52自体を移動させて、光の照射位置を制御するようにしてもよい。
次に、制御装置60は、検査の終了が指示されたか否かを判断する(S26)。検査者が図示しないスイッチ(測定終了を入力するスイッチ)を操作した場合(ステップS26でYESの場合)は、制御装置60は検査が終了されたものとして処理を終了する。
検査の終了が指示されていない場合(ステップS26でNOの場合)、制御装置60は、ステップS28に進んで、照射位置を変更する指示が入力されたか否かを判断する(S28)。照射位置の変更は、検査者がモニタ64に表示される参照眼底画像に基づいて、入力部66を操作することで入力される。例えば、被検眼100の眼底において、従前に指示した位置(例えば、ステップS14で指示した位置)と異なる位置への刺激光の照射を所望するとき、検査者は、モニタ64に表示される参照眼底画像上で所望の照射位置を入力部66を操作して入力する。上述したように、モニタ64に表示される参照眼底画像は画像全体において明度が高くなっているため、検査者は、新たな照射位置の決定や照射位置の指示を容易に行うことができる。
照射位置を変更する指示が入力された場合(ステップS28でYESの場合)、制御装置60は、変更された照射位置を記憶する(S30)。また、制御装置60は、従前の照射位置の表示(例えば、照射位置を示すアイコンの表示)を停止し、新たに記憶された照射位置を参照眼底画像上に表示する。その後、ステップS18に戻って、ステップS18からの処理が繰り返される。このとき、ステップS22及びS24では、ステップS30で記憶された照射位置(すなわち、変更された照射位置)に基づいて処理が行われる。また、照射位置を変更する指示が入力されていない場合(ステップS28でNOの場合)、ステップS30をスキップしてステップS18に戻り、ステップS18からの処理が繰り返される。すなわち、ステップS22及びS24では、従前に記憶された照射位置に基づいて処理が行われる。
被検眼100は、固視微動等によって検査中であっても運動(移動)する。このため、ステップS18からステップS30までの処理が繰り返される度に、ステップ18において被検眼100が撮影される。したがって、ステップS18からの処理が繰り返される度に、撮影された眼底画像に基づいて、参照眼底画像と眼底画像のずれ量が算出される。そして、算出されたずれ量に基づいて刺激光の照射位置が算出され、光源装置52の位置が制御される。したがって、検査中に被検眼100が運動(移動)しても、被検眼100の眼底の所望の位置に刺激光を照射し続けることができる。
本実施例の眼科装置では、参照眼底画像がモニタ64に表示される。上述したように、参照眼底画像は、被検眼100の眼内に可視光ができるだけ照射されない条件で撮影されるため、参照眼底画像を撮影する際には、被検眼100はほとんど縮瞳しない。このため、参照眼底画像では、画像全体において明度が高くなる。特に、参照眼底画像では、照明光学系20の光軸の中心から離れた周辺部分においても明度が高くなっており、画像全体において被検眼100の眼底を観察し易くなっている。一方、検査中に撮影される眼底画像は、可視光である刺激光が照射されている状態で撮影されるため、眼底画像を撮影する際には、被検眼100は縮瞳している。このため、検査中に撮影される眼底画像は、中心部分の明度が高くなる一方で、周辺部分の明度が低くなり、画像の周辺部分を観察し難くなっている。本実施例の眼科装置では、モニタ64に画像全体の明度が高い参照眼底画像を表示するため、検査者は検査中であっても画像の周辺部分に至るまで容易に観察することができる。
また、上述したように、参照眼底画像を撮影する際には、被検眼100の固視方向を照明光学系20の光軸の中心と略一致させることによって、照明光学系20からの光が被検眼100内の瞳孔によって遮光されることを回避し、被検眼100の眼内を十分に照明することができる。このため、参照眼底画像では、画像全体において明度が高くなり、画像全体において被検眼100の眼底を観察し易くなっている。一方、検査中に撮影される眼底画像は、検査中に照射される刺激光の被検眼100内への照射位置等によっては、被検眼100が固視標光源72の光を固視することが困難となる場合がある。このような場合には、被検眼100の固視方向が照明光学系20の光軸からずれ、被検眼100の瞳孔によって被検眼100内の一部が遮光される。このため、検査中に撮影される眼底画像は、周辺部分において明度の低い部分が生じることがある。本実施例の眼科装置では、モニタ64に画像全体の明度が高い参照眼底画像を表示するため、検査者は検査中であっても画像の周辺部分に至るまで容易に観察することができる。
例えば、検査中に被検眼100の視機能の検査や評価のために、刺激光を照射する位置を変更する必要が生じることがある。検査者が検査中の眼底画像を確認しながら検査を行っている場合には、眼底画像の周辺部分の明度が低いため、検査者は眼底画像全体を確認し難い。このため、検査者が被検眼100の眼底のどの部分に刺激光を照射するかを特定することや、眼底画像から変更後の照射位置を正確に指定することが困難となる。本実施例の眼科装置では、画像全体の明度が高い参照眼底画像を表示することによって、検査者が照射位置の特定や照射位置の指定を容易に行うことができる。したがって、検査者の操作性を向上させることができる。
なお、本実施例ではモニタ64に参照眼底画像と指示された照射位置を表示しているが、このような構成に限定されない。例えば、参照眼底画像と共に、検査中に撮影される眼底画像(すなわち、リアルタイムで撮影された眼底画像)を表示してもよい。参照眼底画像と共に検査中に撮影される眼底画像を表示すると、検査者は被検眼100の眼底をより正確に評価することができる。このとき、検査中に撮影される眼底画像に刺激光の照射位置を表示してもよい。また、参照眼底画像と検査中の眼底画像を切り換え可能に表示してもよい。
図6〜図8を参照して、本実施例の眼科装置が被検眼100の眼底に文字列群や写真等の比較的大きい画像(以下、「検査画像」ともいう)を投影する処理について説明する。図6は、被検眼100の眼底に検査画像を投影する際に眼科装置が実施する処理を示すフローチャートである。図6に示すように、まず、制御装置60は、参照眼底画像を撮影し(S40)、撮影した参照眼底画像をモニタ64に表示する(S42)。なお、ステップS40及びS42の処理は、上述したステップS10及びS12の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
次に、制御装置60は、入力部66から検査画像を投影する位置が入力されたか否かを判断する(S44)。上述したように、検査者は参照眼底画像を見ながら、入力部66を操作して参照眼底画像上で検査画像を投影する位置を指定する。検査画像の投影位置が入力されていない場合(ステップS44でNOの場合)、入力部66から検査画像の投影位置が入力されるまで待機する。入力部66から検査画像の投影位置が入力された場合(ステップS44でYESの場合)、制御装置60は、指示された投影位置を記憶する(S46)と共に、記憶された投影位置をモニタ64に表示されている参照眼底画像上に表示する。投影位置の表示は、例えば、参照眼底画像上に投影されている検査画像を表示することで行われる。
次に、制御装置60は、被検眼100の眼底画像を撮影し(S48)、参照眼底画像と撮影された眼底画像のずれ量を算出する(S50)。なお、ステップS48及びS50の処理は、上述したステップS18及びS20の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。ステップS48では、上述のステップS18と同様に、検査中に撮影される眼底画像は、後述するステップS54によって被検眼100に可視光である検査画像が投影されているため、被検眼100は縮瞳した状態となっている。このため、検査中に撮影される眼底画像では、画像の中心部分は明度が高くなり、画像の周辺部分は明度が低くなる。
次に、制御装置60は、ステップS50で算出されたずれ量に基づいて、参照眼底画像の表示位置を移動する(S52)。すなわち、制御装置60は、参照眼底画像の表示位置を眼底画像の位置に移動させる。
例えば、図7(a)は文字列「ABCDEF」の投影を指示した際の参照眼底画像を示しており、図7(b)はステップS48で撮影された眼底画像を示しており、図7(c)はずれ量に基づいて表示位置を移動した参照眼底画像を示している。図7(a)に示すように、ステップS42で表示された参照眼底画像の乳頭の位置Aの座標が(Xa,Ya)であり、血管が分岐する位置Bの座標が(Xb,Yb)であったとする。図7(b)に示すように、ステップS48で撮影された眼底画像の乳頭の位置Aの座標が(Xa,Ya)であり、血管が分岐する位置Bの座標が(Xb,Yb)であったとする。すると、ステップS50で算出される参照眼底画像と眼底画像のずれ量は、乳頭の位置Aのずれ量が(Xa−Xa,Ya−Ya)となり、血管が分岐する位置Bのずれ量が(Xb−Xb,Yb−Yb)となる。このような場合、制御装置60は、参照眼底画像の乳頭の位置Aをずれ量(Xa−Xa,Ya−Ya)分移動させた(Xa+(Xa−Xa),Ya+(Ya−Ya))、すなわち、(Xa,Ya)に移動させる。すなわち、制御装置60は、参照眼底画像を参照眼底画像と検査中に撮影される眼底画像のずれ量分移動させることによって、参照眼底画像の表示位置を検査中に撮影される眼底画像の位置に移動させる。なお、制御装置60は、参照眼底画像の血管が分岐する位置Bをずれ量(Xb−Xb,Yb−Yb)分移動させた(Xb+(Xb−Xb),Yb+(Yb−Yb))、すなわち、(Xb,Yb)に移動させてもよいし、乳頭の位置Aのずれ量と血管が分岐する位置Bのずれ量の平均値のずれ量分、参照眼底画像を移動させてもよい。
次に、制御装置60は、ステップS46で記憶された位置に検査画像を投影させる(S54)。検査画像を投影する場合には、光源装置52から出力される検査画像の位置は移動しない。したがって、制御装置60は、光源装置52の各マイクロミラーの傾斜角度のオン/オフを一定の状態に保つ。
次に、制御装置60は、検査の終了が指示されたか否かを判断し(S56)、検査の終了が指示された場合(ステップS56でYESの場合)、制御装置60は、測定を終了する。一方、検査の終了が指示されていない場合(ステップS56でNOの場合)、制御装置60は、ステップS58に進んで、投影位置を変更する指示が入力されたか否かを判断する(S58)。投影位置を変更する指示が入力された場合(ステップS58でYESの場合)、制御装置60は、変更された投影位置を記憶する(S60)。また、制御装置60は、従前の投影位置の表示(例えば、投影位置を示す検査画像の表示)を停止し、新たに記憶された投影位置を参照眼底画像上に表示する。その後、ステップS48に戻って、ステップS48からの処理が繰り返される。一方、投影位置を変更する指示が入力されていない場合(ステップS58でNOの場合)、ステップS60をスキップしてステップS48に戻り、ステップS48からの処理が繰り返される。なお、ステップS54〜S60の処理は、上述したステップS26〜S30の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
被検眼100の眼底に検査画像を投影する場合には、参照眼底画像と検査中に撮影される眼底画像のずれ量に基づいて、参照眼底画像の表示位置が移動される。制御装置60は、ステップS48からステップS60までの処理が繰り返される度に、参照眼底画像と検査中に撮影される眼底画像のずれ量が算出され、参照眼底画像の表示位置が移動される。したがって、検査者は、参照眼底画像を観察することによって、被検眼100の運動(移動)を確認することができる。
文字列群や写真等は、スポット状の刺激光と異なり、投影される検査画像全体を視認しなければ被検者が検査画像の内容や意味等を判断することができない。このため、文字列群や写真等の検査画像を被検眼100の眼底に投影すると、検査画像全体を把握するために被検眼100が運動(移動)する。検査者は、被検眼100の運動(移動)を確認することによって、被検眼100の視機能を評価することができる。すなわち、参照眼底画像と検査中に撮影される眼底画像のずれ量を、被検眼100の視認能力の評価値として用いることができる。
また、本実施例の眼科装置では、被検眼100の眼底に検査画像を投影する場合においても、参照眼底画像がモニタ64に表示される。被検眼100に検査画像を投影すると被検眼100の眼内に可視光が投影されるため、スポット状の刺激光を照射した場合と同様に、被検眼100は縮瞳する。このため、検査画像の投影中は、検査中に撮影される眼底画像の周辺部分の明度が低くなり、観察し難くなる。また、被検眼100の眼底に検査画像を投影する場合においても、検査中に投影される検査画像の被検眼100内への投影位置等によっては、被検眼100の固視方向が照明光学系20の光軸からずれることがある。このため、検査中に撮影される眼底画像は、周辺部分において明度の低く、観察し難い部分が生じることがある。本実施例の眼科装置では、画像全体の明度が高い参照眼底画像を表示していることによって、被検眼100の眼底と検査画像との位置関係を容易に観察することができる。したがって、検査者は検査中であっても被検眼100の視機能を容易に評価することができる。
なお、本実施例ではモニタ64に参照眼底画像と指示された投影位置を表示しているが、このような構成に限定されない。例えば、参照眼底画像と共に、検査中に撮影される検査中の眼底画像(すなわち、リアルタイムで撮影された眼底画像)を表示してもよい。参照眼底画像と共に検査中に撮影される眼底画像を表示すると、検査者は被検眼100の眼底をより正確に評価することができる。このとき、検査中に撮影される眼底画像に検査画像の投影位置を表示してもよい。また、参照眼底画像と検査中に撮影される眼底画像を切り換え可能に表示してもよい。
以上、本明細書に開示の技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
20:照明光学系
22:ラインレーザ光源
28:スキャナ
42:ラインセンサ
50:照射光学系
52:照射光学系の光源装置
60:制御装置
62:記憶部
64:モニタ
66:入力部
70:固視標光学系
72:固視標光源
100:被検眼

Claims (6)

  1. 被検眼の眼底に照明光を照射しながら前記被検眼の眼底を動態観察すると共に、前記被検眼の眼底の所望の位置に刺激光を照射可能な眼科装置であって、
    前記被検眼の眼底を撮影する眼底画像撮影手段と、
    前記被検眼の眼底への前記刺激光の照射中に、前記眼底画像撮影手段によって予め取得された被検眼の参照眼底画像を表示する表示手段と、を備えており、
    前記参照眼底画像は、前記被検眼の眼内に前記刺激光が照射されない状態で、かつ、前記被検眼の固視方向が前記照明光の光軸と略一致した状態で撮影された前記被検眼の眼底の画像であり、
    前記参照眼底画像の周辺部の明度は、前記被検眼の眼底に前記照明光と前記刺激光が照射されたときに前記眼底画像撮影手段によって取得される被検眼の眼底画像の周辺部の明度より高くなっており、かつ、前記被検眼の固視方向が前記照明光の光軸からずれたときに前記眼底画像撮影手段によって取得される被検眼の眼底画像の周辺部の明度より高くなっている、眼科装置。
  2. 前記表示手段によって表示された前記参照眼底画像において、前記参照眼底画像の周辺部に表示される位置を指示可能な指示手段と、
    前記指示手段によって指示された位置と対応する被検眼の眼底内の位置に前記刺激光を照射する刺激光照射手段と、をさらに備える、請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記刺激光は、スポット光であり、
    前記指示手段は、前記被検眼の眼底内において前記スポット光を照射する位置を指示し、
    前記眼科装置は、
    検査中に取得された被検眼の眼底画像と、前記参照眼底画像との間のずれ量に基づいて、前記指示手段によって指示された照射位置に前記スポット光が照射されるように、前記刺激光照射手段を制御する制御手段をさらに備えている、請求項2に記載の眼科装置。
  4. 前記刺激光は、検査画像であり、
    前記指示手段は、前記検査画像を投影する位置を指示し、
    前記表示手段は、前記眼底画像撮影手段によって被検眼の検査中に取得された眼底画像から算出される前記眼底画像撮影手段に対する被検眼の眼底移動量に応じて、前記参照眼底画像を移動させる、請求項2に記載の眼科装置。
  5. 前記検査画像は、少なくとも複数の文字列で構成される文字列群及び写真のいずれかを含む、請求項4に記載の眼科装置。
  6. 前記表示手段は、前記眼底画像撮影手段によって被検眼の検査中に取得される眼底画像と、前記刺激光照射手段によって照射される刺激光の照射位置とがさらに表示可能となっている、請求項2〜5のいずれか一項に記載の眼科装置。
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