JP6960846B2 - 平型導体用電気コネクタ - Google Patents

平型導体用電気コネクタ Download PDF

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Description

本発明は、回路基板の実装面上に配されて平型導体が接続される平型導体用電気コネクタに関する。
この種の電気コネクタは、例えば、特許文献1の図7に開示されており、端子が下腕部と、該下腕部に連結部で連結された上腕部とを有し、下腕部がハウジング底壁で固定保持される固定腕部と、該固定腕部の異なる二位置から互いに近接する方向に延びて独立して撓み変位可能な前方接触腕部と後方接触腕部を有していて、前方接触腕部の後端に前方接触部がそして後方接触腕部の前端に後方接触部が設けられていて、前方接触部と後方接触部の位置は前後方向で近接している。上記連結部は、上腕部と下腕部とを連結しており、前後方向に対して直角な方向をなし上下方向に延びる腕部として形成されている。
一方、上腕部は、連結部より後方を押圧腕部そして前方を被圧腕部としていて、被圧腕部の前端に形成された被圧部で係合する回動可能な可動部材の操作により該被圧腕部の前端がもち上げられ、中間位置の連結部を支点として押圧腕部が下方に撓み、該押圧腕部の後端に形成された押圧部が下方に変位して平型導体を上記前方接触部と後方接触部に対し圧するようになっている。
したがって、平型導体は、互いに独立して弾性変位する前方接触部と後方接触腕部にそれぞれ設けられ互いに近接する前方接触部と後方接触部の二箇所で接触するようになり、接触が確実に行われる。
特許第4993788号
この種のコネクタでは、前後方向に延びる前方接触腕部と後方接触腕部とが、前後方向で、隣接して位置しているものの、独立して弾性変位可能とするように、異なる位置にあり、全体として前後に長い端子となる。また、前方接触腕部の前方接触部と後方接触腕部の後方接触部は、前後方向で近接しているように設けられているので、これらの接触部は、連結部の位置から端子後端位置までの距離の中間に位置することとなる。したがって、連結部より後方に位置する上腕部の押圧腕部は、前後方向で、連結部の位置から上記中間位置、すなわち上記前方接触部と後方接触部の両者に近い位置まで延びる腕長となる。この押圧腕部は、その押圧部で平型導体を押圧するように弾性変位する関係上、一定の腕長が要求される。その結果、連結部より前方に位置する被圧腕部の腕長が短くなる。この被圧腕部の腕長が短くなるということは、被圧腕部の剛性が高まるということであり、これは、被圧部を上方にもち上げるのに、可動部材を大きな力で操作しなければならないということであり、一方、この力を低い値に抑えると押圧腕部を下方に弾性変位させるため押圧腕部へ伝えるモーメントが小さくなってしまうということでもある。さりとて、連結部の位置を後方に移動して設定すると、上記押圧腕部の腕長とほぼ同じ前方接触腕部の腕長が短くなってしまい、該前方接触腕部は弾性変位しにくくなる。
本発明は、かかる事情に鑑み、前方接触腕部の腕長を大きくして弾性変位量を増大させるとともに、押圧腕部の弾性変位量を確保あるいは少しでも増大させることのできる端子を有する平型導体用電気コネクタを提供することを課題とする。
本発明に係る平型導体用電気コネクタは、平型導体の前端域に形成された接続部分を受け入れる受入部が底壁と上壁の間に後方に向け開口して形成されたハウジングと、平坦面をなす金属板製で、該平坦面に直角方向でハウジングにより配列保持されている複数の端子を有し、端子はハウジングの底壁側に位置して該底壁に沿って前後方向に延びる下腕部と、ハウジングの上壁側に位置して該上壁に沿って前後方向に延びる上腕部と、該下腕部と上記上腕部を前後方向の中間位置で連結する連結部とを有し、下腕部が、平型導体の接続部分と接触するための接触部を有し、上腕部が、平型導体を上記下腕部へ向け押圧するように変位する押圧部を連結部より後方位置に有しているとともに該押圧部に下方へ向けた変位をもたらすために連結部よりも前方で上記上腕部に対し上方に向けた変位をもたらす可動部材と係合して上方へ圧せられる被圧部を有している。
かかる平型導体用電気コネクタにおいて、本発明では、下腕部は、底壁の上面に接して該底壁で固定保持される固定腕部と、連結部より後方位置で該固定腕部から延びる可撓な二つの接触腕部を有し、該二つの接触腕部は前後方向で異なる位置に前方接触腕部と後方接触腕部が形成され、前方接触腕に前方接触部が、後方接触腕部に後方接触部が設けられ、
上腕部は、連結部より後方位置で上記前方接触部と後方接触部に対して平型導体を押圧する押圧部が形成された押圧腕部と、連結部より前方位置で可動部材により上方へ向け圧せられる被圧部が形成された被圧腕部を有し、
上記下腕部と上腕部を連結する上記連結部は、下腕部から上腕部へ向け後方に傾いて延びていることを特徴としている。
このように構成される本発明では、端子の連結部が下腕部から上腕部へ向け後方に傾いて延びているので、下腕部の押圧腕部と上腕部の被圧腕部の少なくとも一方がその腕長を大きくすることができ、両者は、その分、弾性撓みしやすくなる。その結果、押圧腕部の場合そして被圧腕部の場合のいずれの場合においても、可動部材の操作が楽になる。すなわち、押圧腕部の腕長が大きくなると該押圧腕部が撓みやすくなり平型導体を介しての押圧部への反力が小さくなり、可動部材の操作が楽になるし、被圧腕部の腕長が大きくなると、被圧部での可動部材からの操作力にもとづく押圧腕部に対する連結部まわりのモーメントが大きくなって大きな押圧力が得られるか、押圧力をあまり大きくしなくてもよいかであり、押圧力が小さいときには、操作力が小さくてすむということであり、したがって可動部材の操作が楽になる。さらに、上腕部の押圧腕部に関しては、連結部が上述のように傾いているために、押圧腕部の弾性変位が助長される。
本発明において、前方接触腕部と後方接触腕部は前後方向で異なる位置から互いに接近する方向に延び、前方接触腕の後端に前方接触部が、後方接触腕部の前端に後方接触部が設けられていることができる。
この場合は、前方接触部と後方接触部は前後方向で互いに近接して位置することとなる。
本発明において、上腕部の押圧腕部は、連結部の位置から後方へ向け並行して延びる上方押圧腕部と下方押圧腕部とで形成され、上方押圧腕部が下方押圧腕部よりも長く、上方押圧腕部の後端に後方押圧部がそして下方押圧腕部の後端に前方押圧部が設けられていることができる。
こうすることで、前方押圧部と後方押圧部の二位置での押圧するので、前後方向での押圧範囲が広くなり、一点での集中押圧の場合と比し、均等な押圧となる。
本発明において、上腕部の押圧腕部は、前後方向で、上方押圧腕部の後方押圧部が下腕部の後方接触腕部に形成された後方接触部と同一位置に、そして、下方押圧腕部の前方押圧部が下腕部の前方接触腕部の前方接触部と同一位置にあるようにすることができる。
こうすることで、二つの押圧部が二つの接触部とそれぞれ対応した位置で押圧するので、平型導体を強く挟圧して接圧が大きくなる。
以上のように、端子の上腕部と下腕部とを連結する連結部を、下端部から上腕部に向け後方へ傾いて延びるようにしたので、コネクタの前後方向での長さを従来に比し大きくすることなく、連結部より前方に位置する上腕部の被圧腕部そして連結部より後方に位置する下腕部の前方接触腕部の少なくとも一方の腕長を大きく設定することができていずれも弾性変位しやすくなり、被圧部での可動部材の操作が楽になる。
本発明の一実施形態に係る平型導体用電気コネクタの全体を示す斜視図であり、平型導体が未挿入で、可動部材が開位置にある状態を示している。 図1のコネクタに平型導体が挿入された後に、可動部材が閉位置にもたらされた状態の斜視図である。 図1のコネクタの端子位置での断面図であり、(A)は平型導体挿入前で可動部材が開位置、(B)は平型導体挿入完了時で可動部材が開位置、(C)は平型導体挿入完了後、可動部材が閉位置にある状態を示している。
以下、添付図面にもとづき、本発明の一実施形態を説明する。
図1及び図2は、本実施形態に係る平型導体用電気コネクタの全体を示す斜視図であり、図1は平型導体が未挿入で可動部材が開位置にある状態、図2は平型導体挿入完了後で可動部材が閉位置にある状態を示している。また、図3は、図1のコネクタの端子配列方向での端子の位置における縦断面を示す断面図であり、(A)は平型導体挿入前で可動部材が開位置にある状態、(B)は平型導体挿入後、可動部材が開位置にある状態、(C)は平型導体挿入後で可動部材が閉位置にある状態を示している。
本実施形態に係る平型導体用電気コネクタ1(以下、単に「コネクタ1」という)は、回路基板(図示せず)上に配置されるとともに、例えばFPCなどの平型導体Fの接続部分が前方(図1〜3における右方)へ向けて挿入されて、該平型導体Fと回路基板とを電気的に接続させるためのコネクタである。なお、図1〜3において、平型導体Fの挿抜方向となる方向を前後方向X、端子配列方向(コネクタ幅方向)をY、高さ方向をZとして図示することにする。
コネクタ1は、図1に見られるように、略直方体外形をなし電気絶縁材製、例えば合成樹脂製のハウジング10と、該ハウジング10にコネクタ幅方向Yで等間隔に配列保持される金属製の複数の端子20と、該ハウジング10および複数の端子20によって回動可能に支持される電気絶縁材製、例えば合成樹脂製の可動部材30と、該ハウジング10の端子配列方向Yの両端部で該ハウジング10に保持される金属板製の固定金具40を有している。
また、図1〜3に示される平型導体Fは、本実施形態の場合、コネクタ1に挿入された際に、端子配列方向Y(図1,2において左右方向、図3において紙面に直角な方向)において複数の端子20とそれぞれ対応した位置に、該端子20と接続される対応回路部が下面に形成されている。
図1および図2に見られるように、ハウジング10は、前後方向Xでハウジング10の全域にわたる底壁11と、該底壁11の上方に位置し前後方向での中間域に位置する上壁12と、端子配列方向Y(平型導体の幅方向に相当する方向であって、図1,2では左右方向、図3では紙面に直角方向)でハウジング10の両端位置にて底壁11から上下方向Zで上方に延びる側壁13(図2には図示せず)とを備えている。該ハウジング10には、端子20を保持するための端子溝14が該ハウジング10の端子配列方向Yに等間隔で前後に延びて形成されている。該ハウジング10は、端子配列範囲にて後部が上方に開放して切り欠かれた開放空間を形成している。
図3に示されているように、上記端子溝14は、ハウジング10の底壁11と上壁12に沿って前後方向Xに延びていて、紙面に平行な方向に延びたスリット状に形成されている。端子溝14は、底壁11の後端位置に形成された後壁部11Aに後方へ貫通して後述する端子20の後方被保持部24Aを保持するための保持孔部11A−1が形成されている。また、底壁11には、その前端が肉薄となって保持縁部11Bが形成されていて、後述の端子20の鉤状の前方被保持部24Bを保持するようになっている。かくして、該端子溝14は前後方向でコネクタ1のほぼ全長にわたり前後方向Xに延びている。また、上記後壁部11Aの上面には、コネクタ幅方向の両端位置に、平型導体Fの係止凸片F1に係止して該平型導体Fの後方への抜けを阻止する係止突起11Cが設けられている。
図1及び図2に見られるように、側壁13は、固定金具40を保持するためのスリット状の固定金具保持溝13Bが、該側壁13の後方側位置にて後方に開口して形成されている。
図3に見られるように、ハウジング10の上記上壁12の後方となる後半部は、上壁12が存在していないので、既述したように、端子配列範囲にわたって連通し上方に開放された開放空間が形成されており、該開放空間の下部は、後方から平型導体Fを受け入れるための受入部15をなしている。該受入部15より前方には、底壁11と上壁12間で、平型導体Fの前部となる接続部分を挿入するための平型導体挿入溝16が前後方向Xで上記上壁12の中間位置まで延び形成されている。該平型導体挿入溝16は、平型導体Fの幅(端子配列方向Yでの寸法)にわたり形成されているので、図3では、紙面に直角方向(端子配列方向Y)で複数の端子溝14を貫いていて該端子溝14を上下方向Zで二つの溝部分に分断している。一方、ハウジング10の前部には、両方の側壁13の間の範囲で、上方そして前方に開放された開放空間が形成されていてこの開放空間は、開位置と閉位置との間での可動部材30の移動を許容する可動部材移動空間17をなしている。
図3に見られるように、端子20は、金属板の平坦面を維持して、例えば打抜き加工により作られており、板面に直角な方向を端子配列方向Yとしてハウジング10に配列されている。該端子20は、平型導体の挿入方向と逆の方向(抜出方向)、すなわち、図3にて左方に向けハウジング10の端子溝14に挿入されて取り付けられる。
図3に示されているように、端子20は、端子溝14内の下部(上記平型導体挿入溝16で上下に分断された端子溝14の下側の溝部分)にて上記ハウジング10の底壁11に沿って前後方向Xに延びる腕状の下腕部21と、端子溝14内の上部(上記平型導体F挿入溝に対して上側に位置する溝部分)にて上記ハウジング10の上壁12に沿って前後方向Xに延びる上腕部22と、下腕部21と上腕部22のとを連結する連結部23とを有している。該連結部23は下腕部21と上腕部22とを前後方向Xの中間位置で連結する腕状に形成され、後述のように傾斜して延びている。
上記下腕部21は、ハウジング10の底壁11の上面に接して該底壁11で固定保持される固定腕部24と、上記連結部23より後方位置で該固定腕部24から延びる可撓な二つの接触腕部を有し、該二つの接触腕部には前後方向で異なる位置に突部状の前方接触腕部25と後方接触腕部26が形成され、前方接触腕25は連結部23の直後方位置から後方に延び後端に前方接触部25Aが端子溝14の下部に収まるように設けられ、後方接触腕部26は固定腕部24の後端寄り位置から前方に延びその前端に後方接触部26Aが端子溝14の下部に収まるように設けられている。
上記前方接触腕部25と後方接触腕部26は、上述したように端子溝14の下部に収められているが、それらの前方接触部25Aと後方接触部26Aは上方に向く突部をなしていて上記端子溝14外にあり平型導体挿入溝16へ進入して位置している。本実施形態では、図3に見られるように、前方接触腕部25および後方接触腕部26は、上下方向Zにて、ほぼ同一位置、すなわちほぼ同一の高さ位置に設けられている。また、固定腕部24の後端部からは、ハウジング10に形成された保持孔部11A−1で保持されるための後方被保持部24Aが後方へ突出して形成されており、前端部からは下方そして後方へ向け屈曲された鉤状の前方被保持部24Bが設けられている。また、該前方被保持部24Bの下端縁は回路基板に半田接続される接続部24B−1を形成している。
上腕部22は、連結部23より後方位置で平型導体Fを押圧する押圧部が形成された押圧腕部27と、連結部23より前方位置で可動部材30により上方へ向け圧せられる被圧部28Aが凹弯曲状に形成された被圧腕部28を有している。上記下腕部21と上腕部22を連結する上記連結部23は、下腕部21から上腕部22へ向け後方に傾いて延びている。
上腕部22の押圧腕部27は、連結部23の位置から前後方向Xで後方へ向け並行して延びる上方押圧腕部27Aと下方押圧腕部27Bとで形成され、上方押圧腕部27Aが下方押圧腕部27Bよりも長く、上方押圧腕部27Aの後端に後方押圧部27A−1がそして下方押圧腕部27Bの後端に前方押圧部27B−1が設けられている。
上腕部22の押圧腕部27は、前後方向Xで、上方押圧腕部27Aの後方押圧部27A−1が下腕部21の後方接触腕部26に形成された後方接触部26Aと同一位置に、下方押圧腕部27Bの前方押圧部27B−1が下腕部21の前方接触腕部25の前方接触部25Aと同一位置にある。
可動部材30は、平型導体Fを端子20の前方接触部25Aおよび後方接触部26Aへ向けて下方に圧する加圧手段として機能する。該可動部材30は、図3(A),(B)に示されるように上下方向に延びた姿勢で平型導体Fの挿入を可能にする開位置と、図3(C)に示されるような前後方向に延びた姿勢で端子20の前方接触部25Aおよび後方接触部26Aに対する平型導体Fの接圧を高める閉位置との間で回動操作可能となっている。
可動部材30は、図1及び図2によく見られるように、端子配列方向Yで端子20の配列範囲にわたる幅で形成されている。該可動部材30は、図1(A)、図2、図3(A),(B),(C)に示されているように、端子配列方向Yで端子20に対応した位置にて、端子20の板厚寸法よりも若干広い溝幅のスリット状をなす溝部31が上記開位置での略下半部に形成されている。したがって、図1によく見られるように、可動部材30の略下半部は、前後方向Xで見たときに端子配列範囲で櫛歯状となっている。図3(A),(B)に示されているように、該溝部31は端子20の被圧腕部28の前方からの進入を許容している。
上記溝部31には、図3(A),(B)に示されているように、開位置にあるときの該可動部材30の下端部寄り位置にカム部32が島状に設けられていて、該カム部32によって溝部31の対向壁面同士が連結されている。該カム部32は断面形状が円形の軸部32Aと腕状の被支部32Bとを有している。
また、可動部材30は、端子配列方向Yに対して直角に延びる両側端面から突出する端軸部(図示せず)が形成されていてハウジング10により回動かつ上下方向Zでの移動が可能に支持されている。該端軸部は、上記軸部32Aと同軸上に位置して形成されている。
また、図3(B)に見られるように、閉位置にある可動部材30の上記被支部32Bが端子20の下腕部21の上縁に支持されて上方への力を受けるようになっている。
固定金具40は、金属板を打ち抜いて作られており、図1に見られるように、その板面が端子配列方向に対して直角となる姿勢でハウジング10のスリット状の固定金具保持溝13Bへ後方から取り付けられている。該固定金具40の下縁部が回路基板と半田接続されることにより、コネクタ1が回路基板上に固定される。
このような構成のコネクタ1は、次のようにして組み立てられる。
先ず、ハウジング10に対し前方から後方へ向け、すなわち図3における前後方向Xで右方から左方へ向け、端子20を該ハウジング10の端子溝14に左方へ向け圧入して取り付ける。この結果、図3(A)に示されるように、上記端子20は、ハウジング10の底壁11に形成された保持孔部11A−1内へ下腕部21の後方被保持部24Aが圧入されさらには、ハウジング10の底壁11の前端での保持縁部11Bで下腕部21の前方被保持部24Bを保持することにより、該端子溝14内で保持される。
このようにして端子20をハウジング10へ組み込んだ後、可動部材30を開位置の垂立姿勢に維持したまま、該可動部材30の端軸部がハウジング10の端軸収容部内に収容されるように該可動部材30を可動部材移動空間17に配置する。この配置により、該可動部材30は、自重によって、図3(A),(B)に示されるように該可動部材30の下端が端子20の下腕部21の上縁に当接する位置にもたらされる。可動部材30の組込みに際して、該可動部材30のカム部32は、その軸部32Aが端子20の被圧腕部28の前端に当接するが、該被圧腕部28は弾性撓み可能なので、上方に撓んで可動部材30の組込みを可能とする。
次に、後方から固定金具40をハウジング10の固定金具保持溝13Bに圧入して取り付け、コネクタ1の組立てが完了する。
以下、コネクタ1と平型導体Fとの接続動作を図3にもとづいて説明する。まず、図3(A)に示されるように、可動部材30を垂立姿勢の開位置にもたらす。次に、ハウジング10の受入部15内へ平型導体Fを後方から前方ヘ(図3Aにて左方から右方へ)向け挿入する。図3(B)に示されるように、平型導体Fは、該平型導体Fの前端面が平型導体挿入溝16の奥部の壁面に当接する正規位置まで挿入される。本実施形態では、可動部材30を開位置に位置させておくことにより、平型導体Fをゼロ挿入力もしくは低挿入力のもとで容易に挿入することができる。
次に、開位置にある可動部材30を回動させて、図3(C)に示される閉位置へもたらす。該閉位置において、可動部材30は、その被支部32Bが縦長姿勢となり端子20の下腕部21の上縁に当接かつ圧することで、該下腕部21からの反力を上方に受けカム部32が上方へ移動する。この上方への移動により、カム部32は、その軸部32Aが端子20の上腕部22の被圧腕部28の被圧部28A内で該被圧腕部28を上方へ撓むよう弾性変位させる。該被圧腕部28が上方へ弾性変位すると、連結部23の上端位置を支点として該連結部23より前方の押圧腕部27が下方へ弾性変位する。すなわち、上方押圧腕部27Aと下方押圧腕部27Bがともに下方へ撓み弾性変位し、後方押圧部27A−1と前方押圧部27B−1が平型導体Fを端子20の前方接触部25Aおよび後方接触部26Aへ向けて下方に押圧する。したがって、図3(C)に見られるように、該前方接触部25Aおよび後方接触部26Aが平型導体Fによって下方へ押圧されて変位し、この結果、平型導体Fの下面に形成された対応回路部と該前方接触部25Aおよび後方接触部26Aとの接圧が高められる。以上のように、可動部材30を閉位置にもたらすことにより、コネクタ1と平型導体Fとの接続が完了する。
本実施形態では、前方接触部25Aと後方接触部26Aとは前後方向Xで互いに近接した間隔で位置しているので、該前方接触部25Aおよび後方接触部26Aにおいて平型導体Fとの接圧をほぼ等しくすることができ、接触信頼性を向上させることができるとともに、端子20は、前後方向Xで上記間隔の範囲で平型導体Fを押圧するので、押圧範囲が上記間隔の分だけ広がり、平型導体Fと端子20との接触が安定する。
このように、本実施形態では、端子20の上記下腕部21と上腕部22を連結する上記連結部23は、連結部23が下腕部21から上腕部22へ向け後方に傾いて延びているので、下腕部21の押圧腕部27と上腕部22の被圧腕部28の少なくとも一方がその腕長を大きくすることができ、両者は、その分、弾性撓みしやすくなる。その結果、押圧腕部27の場合そして被圧腕部28の場合のいずれの場合においても、可動部材30の操作が楽になる。すなわち、押圧腕部27の腕長が大きくなると該押圧腕部27が撓みやすくなり平型導体を介しての押圧部29A−1,29B−1への反力が小さくなり、可動部材30の操作が楽になるし、被圧腕部28の腕長が大きくなると、被圧部28Aでの可動部材からの操作力にもとづく押圧腕部28に対する連結部23まわりのモーメントが大きくなって大きな押圧力が得られるか、押圧力をあまり大きくしなくてもよいかであり、押圧力が小さいときには、操作力が小さくてすむということであり、したがって可動部材30の操作が楽になる。さらに、上腕部22の押圧腕部27に関しては、連結部が上述のように傾いているために、押圧腕部27の弾性変位が助長される。
本発明は、図示されそして説明された形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、前後方向の異なる二位置で、図3(A)に示されている下腕部21から延びる前方接触腕部25と後方接触腕部26は、互いに対向する方向に延びていることを要せず、同方向に延びていてもよい。
また、上腕部22の押圧腕部27は、図3(A)に見られるように並行な上方押圧腕部27Aと下方押圧腕部27Bとして二つの腕部としなくとも、一つの腕部として形成してもよい。
1 コネクタ 24 固定腕部
10 ハウジング 25 前方接触腕部
11 底壁 25A 前方接触部
12 上壁 26 後方接触部
13 受入部 26A 後方接触部
20 端子 27 押圧腕部
21 下腕部 27A−1,27B−1 押圧部
22 上腕部 28 被圧腕部
23 連結部 F 平型導体

Claims (2)

  1. 平型導体の前端域に形成された接続部分を受け入れる受入部が底壁と上壁の間に後方に向け開口して形成されたハウジングと、平坦面をなす金属板製で、該平坦面に直角方向でハウジングにより配列保持されている複数の端子を有し、端子はハウジングの底壁側に位置して該底壁に沿って前後方向に延びる下腕部と、ハウジングの上壁側に位置して該上壁に沿って前後方向に延びる上腕部と、該下腕部と上記上腕部を前後方向の中間位置で連結する連結部とを有し、下腕部が、平型導体の接続部分と接触するための接触部を有し、上腕部が、平型導体を上記下腕部へ向け押圧するように変位する押圧部を連結部より後方位置に有しているとともに該押圧部に下方へ向けた変位をもたらすために連結部よりも前方で上記上腕部に対し上方に向けた変位をもたらす可動部材と係合して上方へ圧せられる被圧部を有している平型導体用電気コネクタにおいて、
    上記底壁は、該底壁の後端部が上記上壁に対して後方へ突出しており、
    上記下腕部は、底壁の上面に接して該底壁で固定保持される固定腕部と、連結部より後方位置で該固定腕部から延びる可撓な二つの接触腕部を有し、
    上記二つの接触腕部は前後方向で異なる位置から互いに接近する方向に延びる前方接触腕部と後方接触腕部とを有し、前方接触腕部の後端に前方接触部が、後方接触腕部の前端に後方接触部が設けられ、
    上記後方接触腕部は、上記下腕部の後部から前方へ向けて延びていて、前後方向での一部が上記底壁の後端部の範囲に位置しており、
    上記上腕部は、連結部より後方位置で上記前方接触部と後方接触部に対して平型導体を押圧する押圧部が形成された押圧腕部と、連結部より前方位置で可動部材により上方へ向け圧せられる被圧部が形成された被圧腕部を有し、
    上記押圧腕部は、連結部の位置から後方へ向け並行して延びる上方押圧腕部と下方押圧腕部とを有し、上方押圧腕部が下方押圧腕部よりも長く形成され、上方押圧腕部の後端に後方押圧部が、そして下方押圧腕部の後端に前方押圧部が設けられており、
    上記連結部は、下腕部から上腕部へ向け後方に傾いて延びていることを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
  2. 上腕部の押圧腕部は、前後方向で、上方押圧腕部の後方押圧部が下腕部の後方接触腕部後方接触部と同一位置に、下方押圧腕部の前方押圧部が下腕部の前方接触腕部の前方接触部と同一位置にあることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
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