JP2019117726A - 平型導体用電気コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】端子の上方へ移動させ規制した平型導体用電気コネクタを提供することを課題とする。【解決手段】ハウジング2の上壁部40には、受入部19Aに突出し、平型導体と前後方向で係合する係止部が設けられており 、端子30は、後方へ向け延び上壁部40側に位置して弾性変位可能な上腕部31と、後方へ向け延び下壁側に位置する下腕部32と、上腕部と下腕部をそれらの前端位置で連結する弯曲した連結部33とを有し、上腕部に上下方向で弾性変位可能で平型導体と接触する接触部31Aが設けられているとともに下腕部にハウジング外へ突出して回路基板に接続される接続部34が設けられており、ハウジング2は、端子30の連結部33の上方への移動を規制する端子規制部12Aが形成されている。【選択図】図2
Description
本発明は、回路基板の実装面に配され平型導体が接続される平型導体用電気コネクタに関する。
この種のコネクタは、例えば、特許文献1 にて知られている。この特許文献1のコネクタにあっては、ハウジングに後方向け開放された受入部へ平型導体が後方から前方へ向け挿入可能になっている。該受入部内に位置してハウジングにより保持されている端子は前端で弯曲した連結部により連結され後方へ延びる上腕部と下腕部とを有しており、上腕部と下腕部との間に平型導体が挿入されると、上腕部は弾性変位可能で該上腕部に設けられた接触部で該平型導体を下腕部に向け押圧し、上記接触部で接圧をもって該平型導体と接触する。
この形式のコネクタでは、平型導体の挿入前の状態において、上記上腕部の接触部とこれに対応する下腕部の部分との間隔、すなわち高さ方向での距離が平型導体の厚み寸法より小さくなっており、平型導体はこの間隔を広げるようにして上記接触部を上方に弾性変位させるようにして押し込まれ、コネクタに設けられた係止部と係止して抜けが防止される。平型導体は、接触部が弾性変位した状態で該接触部と下腕部との間で挟圧されることとなる。平型導体の抜出の際には、ハウジングに対して回動可能に設けられた可動部材の操作により上記係止部を平型導体から離して係止状態を解除することで抜出を可能としている。
上記ハウジングは、上記端子の接触部が平型導体との間で接圧を生じることができるように、該接触部が設けられている上腕部の弾性変位を許容するのに十分な空間を上記上腕部との間に形成している。特許文献1では、かかる端子は下腕部の後端側部でハウジングとの一体成形により保持されている。したがって、該端子は連結部が形成されている前部では、上下方向での移動を可能とする自由度がある。下腕部はハウジングの底面により支持されていて移動不可となっていることが多いが、上腕部は接触部で平型導体と弾性的に接圧をもって接触できるように弾性変位可能となっているので、上記自由度を伴う。
弯曲した連結部で上腕部と下腕部を連結して横U字状をなす端子は、通常、細い帯状金属部材を弯曲させる曲げ加工により作られており、したがって、曲げ加工であるが故に、端子の製作寸法誤差が比較的大きく、また、製作後に外力等を受けて変形しやすい。かかる端子を、一つのコネクタに複数配列して支持すると、上記寸法誤差及び変形に加え上記自由度に起因して、諸々の環境要因のもとで、端子同士間での位置のバラツキが出やすい。例えば、端子の上腕部に形成された接触部と、これに対応する下腕部の部分との間隔にバラツキが生ずる。この間隔に平型導体を挿入すると、間隔が正規値より小さい端子の位置では平型導体の挟圧が過大となり、間隔が正規値より大きい端子の位置では該挟圧力が過小となる。したがって、過大な挟圧力のもとで平型導体の挿入が円滑に行われなくなるし、挟圧力が過小だと十分な接圧が得られない。さらには、製作されたコネクタの品質検査時において、端子の特定部分の高さ位置を検査することが行われており、この特定位置が上記寸法誤差のために正規位置範囲からはずれて検査不合格とされてしまうこともある。
本発明は、かかる事情に鑑み、端子の連結部について移動規制を加えて、端子の高さ方向での位置精度を向上させることのできる平型導体用電気コネクタを提供することを課題とする。
本発明に係る平型導体用電気コネクタは、回路基板の実装面上に配され、前後方向に延びる平型導体が接続される平型導体用電気コネクタであって、上記平型導体が前方へ向けて挿入されるように少なくとも後方へ向けて開放された空間として受入部が上壁部と下壁部との間に形成されたハウジングと、上記上壁部と下壁部の対向方向そして上記前後方向のいずれに対しても直角な方向を端子配列方向として、上記ハウジングに配列保持される複数の端子とを備える。
かかる平型導体用電気コネクタにおいて、本発明では、上記ハウジングの上記上壁部には、上記受入部に突出し、平型導体と前後方向で係合する係止部が設けられており 、端子は、後方へ向け延び上壁部側に位置して弾性変位可能な上腕部と、後方へ向け延び下壁側に位置する下腕部と、上腕部と下腕部をそれらの前端位置で連結する弯曲した連結部とを有し、上腕部に上下方向で弾性変位可能で平型導体と接触する接触部が設けられているとともに下腕部にハウジング外へ突出して回路基板に接続される接続部が設けられており、ハウジングは、上記端子の連結部の上方への移動を規制する端子規制部が形成されていることを特徴としている。
このような構成の本発明によると、ハウジングに設けられた端子規制部により、端子は該端子の連結部での上方への移動を規制される。その際、連結部での上方への移動が規制されるだけで、連結部より後方に延びる上腕部は弾性変位への影響を受けることはなく、平型導体との間の弾性的な接圧を確保できる。かくして、端子の高さ方向位置を規制されて端子同士間での接触部の高さ位置のバラツキが抑制される。
本発明において、ハウジングは回路基板に対して取り付けられるハウジング本体とハウジング本体に対し可動な可動部材とを有し、該可動部材がハウジングの上壁部を形成し、該可動部材が上記平型導体の抜出を阻止する閉位置と上記平型導体の抜出を許容する開位置との間で移動可能であり、該可動部材に設けられた係止部が閉位置にて平型導体と係合するようにすることができる。
このように、ハウジングの上壁部を可動部材として形成することで、可動部材の係止部が可動部材の閉位置で平型導体と確実に係合することができる。
本発明において、ハウジングは端子との一体成形品とすることができる。端子を圧入等での組込みとすると、寸法誤差の大きい端子によっては組込み時に大きな圧力を受け該圧力が応力(予圧)としてそのまま残ることがあるが、上述のように端子がハウジングとの一体成形で保持されるようにすると、連結部へのハウジングとの間で上述のような予圧を伴うことなく端子を支持した状態で、連結部の上方への移動なく、位置規制が可能となる。
本発明において、端子規制部は、コネクタ幅方向で、端子の連結部よりも狭い幅を有しているようにすることができる。端子規制部を連結部の幅よりも若干でも小さくすることで、製造上の煩雑さや困難を回避して、最小限の規制力を確保できる。
本発明において、端子規制部は、連結部の上腕部寄りの部分と、該連結部よりも後方(連結部寄り)に位置する上腕部の一部とを含む範囲を規制するように設けられているようにすることができる。端子規制部が、弯曲した連結部のみならず、後方に直状をなして延びる上腕部の連結部寄り部分に少しでも及んでいれば、上方への規制は効果的であり、該部分は上腕部の根元の部分であるので、上腕部の弾性変位に与える影響はきわめて小さい。
本発明において、ハウジングは、下腕部の前部の下面を支持する前部支持部を有し、前後方向で、該前部支持部が端子規制部よりも長く設定されていることが好ましい。下腕部は上腕部の規制には係りないので、広い範囲で前方支持部により端子を支持することが可能となる。
本発明によると、端子は、後方へ向け延び上壁部側に位置して弾性変位可能な上腕部と、後方へ向け延び下壁側に位置する下腕部と、上腕部と下腕部をそれらの前端位置で連結する弯曲した連結部とを有し、上腕部に上下方向で弾性変位可能で平型導体と接触する接触部が設けられているとともに下腕部にハウジング外へ突出して回路基板に接続される接続部が設けられており、ハウジングは、上記端子の連結部の上方への移動を規制する規制部が形成されているので、ハウジングの端子規制部により、連結部より後方に延びる上腕部の弾性変位に影響をもたらすことなく、端子は連結部で上方への移動が規制されることとなり、端子の高さ方向位置が規制されて、端子同士間での接触部の位置のバラツキが抑制され、その結果、平型導体の挿入を円滑に行え、また、端子と平型導体との間での適切な接圧が得られ、コネクタの品質が向上する。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係る平型導体用電気コネクタ1(以下「コネクタ1」という)を平型導体Fとともに示した斜視図であり、該平型導体Fの挿入前の状態を、図中にてコネクタ1に対する挿抜方向を前後方向Xとし、この前後方向Xでコネクタ1に向う向きを前方としている。また、平型導体Fの平面に平行な面内で上記前後方向Xに対して直角となる平型導体Fの前端縁に沿う方向をコネクタ幅方向Y、そして前後方向Xとコネクタ幅方向Yのいずれに対しても直角な方向を高さ方向Zとして示している。
図1のコネクタ1は、第一端子20(図1では第一端子20は表われず)そして第二端子30の二種の端子を混在させて保持する電気絶縁材製のハウジング2が、回路基板(図示せず)に取り付けられるハウジング本体10と該ハウジング本体10に対し可動な可動部材40とを有している。該ハウジング本体10は、可動部材40をその閉位置と開位置との間で回動可能に支持しており、図1は可動部材40が閉位置にあるときで平型導体挿入前の状態における斜視図であり、図2は、図1のコネクタについてハウジング本体10から可動部材40を外した状態で示す断面斜視図である。また、図3は、図1のコネクタ1の二種の端子のみを抜き出して示す斜視図で、(A)は第一端子20、(B)は第二端子30である。さらに図4はコネクタの使用状態における第二端子30の位置での断面図であり、図4(A)は平型導体Fの挿入前、図4(B)は平型導体Fの所定位置までの挿入状態、(C)は平型導体Fの抜出許容状態を示している。図1のコネクタ1は、回路基板の実装面上に配され、平型導体Fが接続されることにより、上記回路基板と平型導体Fとを電気的に導通させる。ここで、「回路基板」とは、コネクタの端子に接続される回路部が形成された基板を意味し、この「基板」には、剛性が高い板状の部材だけでなく、剛性が低い柔軟なシート状の部材も含まれる。
平型導体Fは、前後方向Xに延びコネクタ幅方向Yに幅をもつ帯状をなし、前後方向Xに延びる複数の回路部(図示せず)がコネクタ幅方向Yに配列され形成されている。該回路部は、平型導体Fの絶縁層内で埋設されて前後方向Xに延びており、平型導体Fの前端位置まで達している。また、上記回路部は、その前端側部分だけが平型導体Fの上面に露呈した接続回路F1を有しており、後述するコネクタ1の第一端子20そして第二端子30と接触可能となっている。また、平型導体Fは、上記前端側部分の両側縁に切欠部F2が形成されており、該切欠部F2の前方に位置する耳部F3の後端縁は、後述するコネクタ1の係止部と係止する被係止部F3Aとして機能する。上記接続回路部F1は、第一端子20と接触する第一接続回路部F1−1と、第二端子と接触するに接続回路部F1−2とを有し、両者が前後方向Xにずれてコネクタ幅方向Yで交互に位置している。
コネクタ1は、電気絶縁材製のハウジング2と、金属板製の複数の第一端子20そして第二端子30を有し、ハウジング2が回路基板に取り付けられるハウジング本体10と、該ハウジング本体10に対し後述の閉位置と開位置の間で回動可能で該ハウジング本体10により支持されている可動部材40とから成り、該可動部材40は閉位置でハウジング本体10の上壁部をなしている。第一端子20と第二端子30はハウジング本体10に配列保持されており(図2及び図3(A),図3(B)をも参照)、さらには、ハウジング本体10に保持される金属製の固定金具50とを備えていて、図1にて、平型導体Fが後方から前方へ向け矢印A方向に挿入接続されるようになっている。
コネクタ1の詳細な構成の説明に先立って、まず、コネクタ1に対する平型導体Fの挿入及び抜出の動作の概要について説明しておく。コネクタ1への平型導体Fの挿入前においては、図1に示されているように、コネクタ1の可動部材40は、回路基板の実装面(図示せず)に対して平行な姿勢をなす図1に示される閉位置で、平型導体Fの挿入を許容する。平型導体Fは、その前端縁で第一端子20そして次に第二端子30と当接してその第一端子20そして次に第二端子30の当接部分を弾性変位せしめて、所定位置までの挿入を可能とする。また、平型導体Fが挿入接続された後においても、コネクタ1の使用状態では、可動部材40は閉位置に維持されており、後述するように、可動部材40の係止部44Aと平型導体Fの被係止部F3Aとが係止可能に位置することにより、平型導体Fに過大な抜出力が作用して平型導体Fが可動部材をも後方へ移動させようとしたときでも、可動部材40は移動が阻止されるようになっている。また、 平型導体Fの抜出時には、図4(C)に示されるように、可動部材40が起立方向に回動して回路基板の実装面に対して角度をもった姿勢をなす開位置にもたらされることにより、後述の可動部材40の係止腕部44に形成された係止部44Aが平型導体Fの被係止部F3Aに対する係止状態を解除状態とし、平型導体Fの後方への抜出が許容される。
コネクタ1の構成の説明に戻る。図1のごとく、コネクタ1のハウジング本体10は、上方から見て、コネクタ幅方向Yを長い四角枠状をなしており、互いに平行をなしコネクタ幅方向Yに延びる前方枠部10A及び後方枠部10Bと、コネクタ幅方向Yで対称に位置し前方枠部10A及び後方枠部10Bの端部同士を連結する一対の側方枠部10Cとを有している(図2参照)。
前方枠部10Aは、図2に見られるように、回路基板(図示せず)に面して下部をなす前部支持部11と、該前部支持部11から上方へ垂立するとともに上記端子配列範囲にわたって形成されている前壁12とを有している。前方枠部10Aの前部支持部11及び前壁12は、後述の第一端子20を、そして後方枠部10Bと相俟って後述の第二端子30を一体モールド成形により配列保持している。前壁12の上面は、閉位置にある可動部材40の下面が当接可能に対向しており(例えば、図4(A)参照)、可動部材40の下方への過剰な変位を規制するようになっている。
後方枠部10Bは、コネクタ幅方向Yで端子配列範囲にわたって延びて後述の第二端子30を配列保持する後部支持部13として機能する。該後方枠部10Bの後部支持部13は、上述のごとく、第二端子30を一体モールド成形により配列保持している。
側方枠部10Cは、前部支持部11及び後部支持部13のコネクタ幅方向Yでの端部同士を連結する板状の側方基部14と、コネクタ幅方向Yでの該側方基部14の外側端部に位置し該側方基部14から起立している側壁15と、該側壁15よりもコネクタ幅方向Yで内方(端子配列範囲側)に位置し側方基部14から上方へ向けて突出する後述の側方案内部16、側方規制部17及び前方規制部18とを有している。
また、側方基部14は、図1及び図2に見られるように、後端寄り位置に、後方へ向かうにつれて下方へ傾斜する案内面14Bが形成されており、挿入される平型導体Fの下面を支持しながらハウジング本体10内へ案内するようになっている。
側壁15は、後端寄り位置に、可動部材40の軸部(図示せず)を受け入れて回動可能に支持するための支持孔部15Aが、上部が半円状をなし下部が開放されるようにして端子配列方向に貫通して形成されている。また、側壁15は、前端寄り位置に、後述する可動部材40の被ロック部(図示せず)と係止するロック部15Bが、上記側壁15の前端寄り位置で該側壁15の内側面(端子配列範囲側の面)から突出して形成されている。該ロック部15Bは、上記可動部材40の被ロック部の係止位置への案内を容易とするように、上面が傾斜面となっている。
図1及び図2によく見られるように、側方案内部16は、側方基部14の後端寄り位置で、側壁15に連結されて形成されていて、その側面で、挿入される平型導体Fをコネクタ幅方向Yで規制しながらハウジング10内へ向けて案内する。
図2に見られるように、互いに対向する一対の側方規制部17は、コネクタ幅方向Yで側壁15よりも内方位置かつ上記支持孔部15Aよりも前方位置にて、コネクタ幅方向Yに対して直角な板面をもつ壁部として形成されており、側壁15と近接対向している。側方規制部17は、その内側面(端子配列範囲側の側面)が、ハウジング10に挿入された平型導体Fの幅方向、すなわちコネクタ幅方向Yでの移動を規制するための側方規制面17Aとして形成されている。また、側方規制部17は、前後方向で側壁15の支持孔部15Aと同位置に、可動部材40の軸部を受け入れて回動可能に支持するための支持凹部17Bが形成されている。該支持凹部17Bは、上方に開放するとともに、下部が円弧状をなしている。さらには、上記支持凹部17Bよりも前方位置に垂立前後縁を有する凹形状の前後規制部17Cが形成されている。
図2に見られるように、前方規制部18は、コネクタ幅方向Yで側方規制部17よりも内方位置かつ側方基部14の前端寄り位置にて、側方規制部17及び前壁12に連結されて形成されている。前方規制部18は、図2に見られるように、前後方向Xに対して直角な後面が、ハウジング本体10に挿入された平型導体Fの前端部に当接して、該平型導体Fのそれ以上の挿入を規制して位置決めとして機能する前方規制面18Aとして形成されている。
図4(A)によく見られるように、ハウジング本体10には、受入部19A、収容部19B及び弾性変位許容部19Cをもつ空間19が形成されている。すなわち、図4(A)を参照すると判るように、上記空間19は、平型導体Fを後方から受け入れるための受入部19Aと、該受入部19Aの上方に位置し閉位置にある可動部材40を収容するための収容部19Bと、受入部19Aの下方に位置し第一端子20の接触腕部21の接触部21A の下方への若干の弾性変位を許容する弾性変位許容部19Cとを有している。
受入部19Aは、上下方向Zでは、後部支持部13よりも上方かつ閉位置の可動部材40の本体部41よりも下方に位置し、前後方向Xではコネクタ後端からハウジング10の前壁12の後面にわたり、コネクタ幅方向Yでは、二つの側方規制部17同士間にわたって形成されている。該受入部19Aは、後方へ向けて開放されているとともに後部は上方にも開放されていて、平型導体を斜め姿勢でも受入可能となっている。
収容部19Bは、受入部19Aの上方に位置し該受入部19Aと連通し、上記コネクタ幅方向Yで二つの側壁15同士間に形成されている。該収容部19Bは、上方へ向けて開放されていて、閉位置にもたらされた可動部材40を収容可能となっている。図2に見られるように、収容部19Bは、コネクタ幅方向Yで側方規制部17に対して内外の両側に及んでおり、該側方規制部17同士間に位置する内側の空間は、可動部材40の後述の本体部41及び係止腕部44を収容するための本体収容部19B−1として形成されている。また、収容部19Bのうち、端子配列方向で側壁15と側方規制部17との間に位置する外側の空間は、可動部材40の後述の端腕部42を収容するための端腕収容部19B−2として形成されている。また、上記収容部19Bは、前後方向では、後述する第一端子20の接触腕部21の後端部そして第二端子30の上腕部31の後端部の位置からハウジング本体10の前端部までにわたって形成されている。本実施形態では、収容部19Bが受入部19Aの上方に位置することとしたが、この「上方に位置する」とは、収容部19Bが受入部19Aと上下方向で一部重複して形成されている状態をも含む。
また、弾性変位許容部19Cは、ハウジング本体10の四角枠状部分(前方枠部10A、後方枠部10B及び側方枠部10Cから成る部分)で囲まれるとともに上下方向に貫通した空間で形成されている。該弾性変位許容部19Cは、後述する第二端子30の下腕部32を収容するとともに、該下腕部32の下方への若干の弾性変位を許容する。
本実施形態では、端子は互いに形状が異なる二種の第一端子20及び第二端子30とから成っている。該第一端子20及び第二端子30は、図3(A),(B)の斜視図に見られるような形状を有していて、コネクタ幅方向Yで交互に配列されている。
第一端子20は、図3(A)に見られるごとく、コネクタ幅方向Yでの寸法を端子幅方向とする帯状の金属板を板厚方向に屈曲して作られており、全体として略クランク状をなしている。第一端子20は、前後方向Xに延び上下方向Zに弾性変位可能な接触腕部21と、該接触腕部21よりも前方に延びる接続部22と、接触腕部21の前端と接続部22の後端とを連結する連結部23とを有し、略クランク状をなしている。
第一端子20の接触腕部21は、前後方向Xでの中間位置から後端に向け先細りとなっており、後端寄りの位置にて下方へ向けて突出するように屈曲形成された接触部21Aを有しており、平型導体Fがコネクタへ挿入されたときには、上方に向けた弾性変位のもとで、該接触部21Aが平型導体Fの第一接続回路部F1−1と接触可能となっている。一方、第一端子20の連結部23は、ハウジング本体10の前壁12によって一体モールド成形で保持される。
第一端子20の該接続部22は、その下面がハウジング本体10の前壁12の下面よりも下方に位置しており、回路基板の回路部と半田接続されるようになっている。
第二端子30は、図3(B)に見られるごとく、第一端子20と同様に、コネクタ幅方向Yでの寸法を端子幅方向とする帯状の金属板を板厚方向に屈曲して作られており、前後方向Xに延び上下方向Zに弾性変位可能な上腕部31及び前後端でハウジング本体10により保持されている下腕部32と、上腕部31と下腕部32の前端同士を連結する弯曲した連結部33とを有しており、該下腕部32からは後方へ向けて延びる接続部34が形成されている。第二端子30は、上述のような上腕部31、下腕部32及び連結部33を有することで後方へ向けて開口した横U字状部分を形成しており、後述するように、該横U字状部分で後方からの平型導体Fの受入れを可能としているとともに、平型導体Fの受入時に上腕部31が弾性変位することにより上腕部31と下腕部32とで平型導体Fを挟圧可能としている。上記下腕部32の後端寄り部分は、ハウジング本体10の後部支持部13によって一体モールド成形で保持される被保持部32Bとして形成されている。また、前端寄りの部分は、既述したように、前部支持部11及び前壁12によってもハウジング10との一体成形によって保持されている。
上記第二端子30の上腕部31は、弯曲した連結部33の上端側から後方に向け、先ず前部で連結部に近い下腕部32と直状に並行して延びていて、その後下方に湾弯曲しており、連結部33に近い前部の位置から後端に向け該連結部33よりも幅狭に形成されており、前後方向Xの中間位置で下方に向け弯曲して接触部31Aが形成されている。該接触部31Aは、第一端子の接触部21Aよりも前方に位置しており、平型導体Fの前列の第二接続回路部F1−2と接続される位置となっている。上記接触部31Aから後方に向け後端まで下腕部32との間隔を次第に広げているが、これは、平型導体Fを、接触部31Aと下腕部32の間で進入を容易にするためである。
上記第二端子30の下腕部32は、上記連結部33の下端側から後方に向け上腕部31と並行して延びていてハウジング10の後部支持部13よりも後方へ突出する位置まで達している。上記下腕部32は、前後方向Xにて上記上腕部31の接触部31Aに対応する部分、すなわち接触部31Aに対し下方に位置する部分が他部よりも幅広部分32Aとなっていて、上記接触部31Aとで平型導体Fを挟圧する際、安定して平型導体Fを下方から支持できるようになっている。上記下腕部32は後端に接続部34を有しており、該接続部34に対して近い前方域が斜面をなす被保持部32Bとして形成されている。該被保持部32Bは、既述したように、ハウジング本体10の後方端子保持部13を前後に貫通するようにして該後方端子保持部13により一体モールド成形で保持されている。
上述の接続部34は、下腕部32がハウジング本体10の後部支持部13で保持された状態にて、該後方端子保持部13から後方へ向けて延出している。該接続部34は、その下面が上記後方端子保持部13の下面よりも下方に位置しており、回路基板の回路部と半田接続されるようになっている。
本実施形態においては、図2に見られるように、上記第二端子30は、前端寄りの部分、すなわち、弯曲した連結部33と、該連結部33から上腕部31に若干及んだ部分そして連結部33から下腕部32に及んだ部分を含む範囲とが、ハウジング本体10の前壁12との一体モールド形成により該前壁12で前方そして上下方向から支持されている。ハウジング本体10の前壁12Aは、第二端子30の連結部33の上側弯曲部分と連結部33から上腕部31の直状部分に若干及んだ部分を含む範囲Rに対し、上腕部31に上方への力が作用したときに連結部33の上方への移動を規制する端子規制部12Aを形成する。本実施形態では、該端子規制部12Aは、そのコネクタ幅方向Yにおける幅寸法が第二端子30の連結部33及び上記範囲Rのコネクタ幅方向Yにおける幅よりも狭くなっている。該端子規制部12Aは、連結部33の上方への移動を規制するものの、上腕部31の基部の僅かな範囲にしか及んでいないので、上腕部31自体の上方への弾性撓み特性は阻害されない。
ハウジング2の一部をなしハウジング本体10に対し可動な可動部材40は、該可動部材40を閉位置の姿勢で示す図1に見られるように、前後方向Xとコネクタ幅方向Yにひろがる略板状をなす本体部41と、コネクタ幅方向Yで該本体部41の両側外方位置で後方へ向けて延びる端腕部42と、本体部41と端腕部42の上端同士を結合する結合部43と、図4(A)に見られるように前端で下方へ突出する壁部41Bと、本体部41と端腕部42との間で図1にて結合部43から後方へ向けて片持ち梁状に延びる係止腕部44と、本体部41の両側端面からコネクタ幅方向Yで外方へ延出する軸部(図示せず)とを有している。
図1に見られるように、可動部材40の本体部41は、該可動部材40が閉位置にあるとき、端子配列方向では、端子配列範囲全域にわたり、前後方向Xでは、第一端子20の接触腕部21の後端部そして第二端子30の上腕部31の後端部からハウジング本体10の前端位置にまでわたるような寸法で形成されている。
可動部材40の本体部41は、図1そして図4(A),(B)に見られるように、後端側部分(図4(C)に見られる閉位置での下端側部分)が閉位置で下方へ向けて突出しているとともに、コネクタ幅方向Yで第一端子20そして第二端子30に対応する位置に、該第一端子20の接触腕部21の自由端部(図示せず)と第二端子30の上腕部31の自由端部31Bを収容するための収容溝部41Aが形成されている(図1及び図4(A)〜(C)参照)。このように、上記接触腕部21の自由端部そして上腕部31の自由端部31Bが収容溝部41A内に収容されることにより、収容溝部41Aの対向内壁面(上記コネクタ幅方向Yに対して直角な面)によって、上記コネクタ幅方向Yでの上記第一端子20の自由端部そして第二端子の自由端部31Bひいては第一端子20の接触腕部21そして第二端子30の上腕部31のコネクタ幅方向Yでの不用意な変位が規制される。
図4(A),(B)に見られるように、本体部41は、前端側部分に、下方へ向けて突出するとともに、コネクタ幅方向Yで端子配列範囲にわたって延びる壁部41Bを有している。該壁部41Bは、その前方に没入部41B−1が形成されており、可動部材40が閉位置にあるときに、該没入部41B−1に指を引っ掛けることにより、可動部材40が開位置へ向けて回動されるようになっている。
係止腕部44は、図4に見られるように、自由端たる下端部に、前方(閉位置での下方)へ向けて突出する係止部44Aが形成されている。該係止部44Aは、図4(A)に示されているように、可動部材40が閉位置にあるとき、ハウジング10の受入部19A内へ上方から突入している。また、係止部44Aの後面には、傾斜面44A−1が形成されており、挿入過程の平型導体Fの耳部F3の前端部が上記傾斜面44A−1に当接すると、その当接力を受けて係止腕部44が上方へ向けて容易に弾性変位する弾性腕部として機能する。また、係止部44Aの前面は、直角な係止面44A−2として形成されており、該係止面44A−2が平型導体Fの被係止部F3Aに対して確実に係止して、該平型導体Fの不用意な抜出を防止するようになっている。
固定金具50は、コネクタ幅方向Yでのハウジング本体10の両端寄り位置、かつ前後方向Xでの後端側で該ハウジング10の側方基部14によって保持される。固定金具50は、コネクタ幅方向Yを幅方向とする帯状の金属板を板厚方向に屈曲して作られており、ハウジング10に保持される被保持部(図示せず)と、回路基板の対応部に半田接続される固定部(図示せず)とを有している。上記被保持部は、ハウジング10の側方基部14との一体モールド成形されて、該側方基部14に保持される。固定金具50の固定部は、後方へ向けて延出しており、その下面が上記側方基部14の下面よりも下方に位置しており、回路基板の対応部と半田接続されるようになっている。この半田接続が回路基板へのコネクタ1の固定に寄与する。
次に、コネクタ1と平型導体Fとの接続動作を図4(A)〜(C)に基づいて説明する。図4(A)〜(C)は、コネクタ幅方向Yに対して直角な面でのコネクタ1の第二端子30の位置での断面図であり、図4(A)は平型導体Fの挿入前の状態、図4(B)は平型導体Fの挿入後の状態、図4(C)は平型導体Fの抜出直前の状態を示している。
まず、コネクタ1の第一端子20そして第二端子30の接続部22,34を回路基板の対応回路部に半田接続するとともに、固定金具の固定部を回路基板の対応部に半田接続する。この固定部の半田接続により、ハウジング10の側方枠部10Cの外側部分が回路基板に固定される。
次に、図4(A)に示されるように、可動部材40を横姿勢となる閉位置のコネクタ1の後方に平型導体Fを回路基板の面に沿って前後方向Xに延びるように位置させる。次に、平型導体Fを前方へ向けてコネクタ1の受入部19Aに挿入する。この挿入の際には、平型導体Fは、ハウジング本体10に形成された案内面14Bそして側方案内部16によって受入部19Aへ向けて案内される。また、受入部19Aへ挿入された平型導体Fは、ハウジング10の側方規制部17の側方規制面17Aによってコネクタ幅方向Yで位置決めされる。また、平型導体Fは、ハウジング本体10の前方規制部18の前方規制面18Aによって、前後方向Xで位置決めされる。したがって、本実施形態では、受入部19Aに平型導体Fを挿入するだけで、該平型導体Fを所定の正規位置へ容易にもたらすことができる。
受入部19Aへの平型導体Fの挿入過程において、平型導体Fは、第二端子30の上腕部31と下腕部32が連結部33で連結されることで形成される横U字状部分内に進入し、該横U字状部分を弾性変位させる。具体的には、平型導体Fの前端は、第一端子20の接触腕部21の接触部21Aに当接してその当接力の上方向分力で該接触部21Aを押し上げるとともに、第二端子30の上腕部31の接触部31Aに当接して該接触部31Aを押し上げることにより、上腕部31を上方へ向けて弾性変位させて、第二端子30の上腕部31と下腕部32との間を押し拡げるようにして前進する。この結果、図4(B)に見られるように、平型導体Fの挿入が完了した状態で、該平型導体Fは、上腕部31の接触部31Aと下腕部32とによって上下方向で挟圧され、平型導体Fの上面に露呈した接続回路部(図1における第二接続回路部F1−2)と上腕部31の接触部31Aとが接圧をもって接触する。第一端子20にあっても接触部21Aが接圧をもって平型導体Fの第一接続回路部F1−1と接触する。
受入部19Aへの平型導体Fの挿入過程において、平型導体Fの幅方向で両側端寄りに位置する耳部F3が可動部材40の係止腕部44の後端に形成された係止部44Aの傾斜面に当接し、その当接力の上下方向分力で係止腕部44を上方へ向けて弾性変位させて平型導体Fの挿入を許容する位置にもたらす。さらに平型導体Fが挿入されて、耳部F3が係止部44Aの位置を通過すると、係止腕部44は弾性変位量を減ずるように下方へ向け変位して自由状態に戻り、平型導体Fの切欠部F2内に突入する。この結果、図4(B)に見られる平型導体Fの挿入完了状態で、平型導体Fの被係止部F3Aが係止部44Aに係止可能に位置するので、平型導体Fの後方への抜出が阻止される。なお、係止腕部44が完全に自由状態に戻ることは必須ではない。例えば、係止腕部44が若干の弾性変位量を残した状態で、係止部44Aが平型導体Fの切欠部F2内に突入して被係止部F3Aと係止可能に位置するとともに、上記係止腕部44と側方基部14とによって平型導体Fの耳部F3を上下方向で挟み込むような構成にすることも可能である。
図4(B)に示される状態、すなわちコネクタ1との接続状態にある平型導体Fをコネクタ1から意図して抜出する際には、閉位置にある可動部材40を回動させて、図4(C)に示される垂立した開位置へもたらす。図4(C)に見られように、可動部材40が開位置にあるときには、回動した係止腕部44の係止部44Aは平型導体Cの切欠部F2から上方へ外れて位置する。つまり、平型導体Fの被係止部F3Aに対する係止部44Aの係止状態が解除されて、平型導体Fの後方への抜出が許容される。そして、この状態で、平型導体Fを後方へ引くと、該平型導体Fを容易にコネクタ1から抜出することができる。
このように構成された本実施形態のコネクタ1にあっては、平型導体Fがコネクタ1に挿入される過程に、あるいは挿入後に平型導体Fからの上方への力を受けて、第一端子20の接触腕部21そして第二端子30の上腕部31が上方に弾性変位を生ずる。第一端子20においては、上記接触腕部21の前端位置で連結部23の周囲がハウジング本体10の前壁12の絶縁体によりしっかりと固定されているので、上記接触腕部21の基部が上方へ移動することはないが、第二端子30においては、仮に本実施形態で示された端子規制部12Aがハウジング10の前壁に設けられていないとすると、下腕部32がその前端部でハウジング10の前部支持部11で支持されているとしても上記上方への力を受けて下腕部32の前端部が前部支持部11から剥離してしまい連結部33が上方へ移動してしまう可能性がある。しかしながら、本実施形態では、第二端子30の前端部はその範囲Rでハウジング10の端子規制部12Aにより連結部33の上方への移動が規制されている。したがって、第二端子30はその上腕部31に平型導体Fから上方への力を受けても、連結部33の位置で上方へ移動してしまうことはない。しかも、この上腕部31は連結部33の上部に近接する部分と連結部33の上部とを含むきわめて狭い上記範囲Rでのみ規制されていることに加え、この範囲Rが上腕部31にとって基部に位置しているので、このような規制は上腕部31全体の弾性撓み特性に影響をもたらすことはなく、平型導体Fのコネクタ1への挿入性、そして平型導体Fとの接圧は十分に確保される。
本発明は、図1ないし図4に図示そして説明された形態には限定されず、種々変形が可能であり、特に第二端子30の連結部33の上方への移動を規制するハウジング本体10の端子規制部12A及びこれに対応する連結部33は、例えば、図5ないし図7に示されるような形態とすることができる。
図5において、第二端子30の連結部33は、コネクタ幅方向Yで該連結部33の両側に位置する側端に上記コネクタ幅方向Yの方向に突出する被規制突起33Aが設けられている。第二端子30と一体モールド成形されるハウジング本体10の端子規制部12Aは、上記連結部33の両側に位置し上記規制突起33Aを上下で挟持している。かくして連結部33は、第二端子30の上腕部31が平型導体Fから上方への力を受けても、上方へ移動することはない。
図6においては、第二端子30の連結部33は、その前面、すなわち連結部33の弯曲外面に突出して被規制突起33Bが設けられている。この被規制突起33Bは、連結部33の弯曲内面となる側からエンボス加工を施すことで形成できるので図5の例の場合よりも、製造が容易である。この図6の例において連結部33は、その弯曲外面でハウジング本体10の前壁12の端子規制部12Aにより上方への移動が規制される。
次に、図7においては、連結部33は、その下部弯曲部と若干下腕部32に及ぶ範囲Qが、ハウジング本体10の前部支持部11に埋設されていることにより、上方への移動が規制されている。この図7の形態では、上記範囲Qがその上下面で前部支持部11で支持されるので、支持力は強力となる。前部支持部11のうち下腕部32より上方に位置する部分が端子規制部11Aを形成し、この端子規制部11Aにより、連結部33は、上腕部31が平型導体Fから上方への力を受けても、この力により上方へ移動するということはない。
本発明は、図示され説明された形態に限定されず、種々変形が可能である。例えば、コネクタは、平型導体の挿入方向と平行な回路基板に取り付けられることに限らず、上記平型導体の挿入方向が回路基板に対して直角となるようにして回路基板に取り付けられる形態とすることも可能である。その場合、例えばコネクタが図4(A)のような横姿勢とすると、回路基板はコネクタの前方に位置するようになる。当然ながら、可動部材は、回路基板と干渉せずに開閉できる位置、形態としなくてはならない。また、第一端子は接続部がハウジング本体から前方に突出しているが、該接続部は回路基板に半田接続に適した形、例えば、回路基板の面に平行となるように前方上方に屈曲させL字状に形成することが好ましい。また、第二端子はその接続部がハウジング本体から後方に突出しているので、この接続部は、ハウジング本体の外側に沿って大きく前方に回路基板の方へ向け折り返すように屈曲し、さらに回路基板の面に平行となるように前方下方に屈曲させるL字状形成することが好ましい。かかる変形例においては、第二端子の上腕部と下腕部は、上下という関係はなくなる。
1 コネクタ
2 ハウジング
10 ハウジング本体
10A,10B 下壁部(10A:前方枠部、10B:後方枠部)
11 前部支持部
11A 端子規制部
12A 端子規制部
19A 受入部
20,30 端子(20:第一端子、30:第二端子)
31 上腕部
31A 接触部
32 下腕部
33 連結部
34 接続部
40 上壁部(可動部材)
44A 係止部
F 平型導体
X 前後方向
Y コネクタ幅方向
2 ハウジング
10 ハウジング本体
10A,10B 下壁部(10A:前方枠部、10B:後方枠部)
11 前部支持部
11A 端子規制部
12A 端子規制部
19A 受入部
20,30 端子(20:第一端子、30:第二端子)
31 上腕部
31A 接触部
32 下腕部
33 連結部
34 接続部
40 上壁部(可動部材)
44A 係止部
F 平型導体
X 前後方向
Y コネクタ幅方向
Claims (6)
- 回路基板の実装面上に配され、前後方向に延びる平型導体が接続される平型導体用電気コネクタであって、上記平型導体が前方へ向けて挿入されるように少なくとも後方へ向けて開放された空間として受入部が上壁部と下壁部との間に形成されたハウジングと、上記上壁部と下壁部の対向方向そして上記前後方向のいずれに対しても直角な方向を端子配列方向として、上記ハウジングに配列保持される複数の端子とを備える平型導体用電気コネクタにおいて、
上記ハウジングの上記上壁部には、上記受入部に突出し、平型導体と前後方向で係合する係止部が設けられており 、
端子は、後方へ向け延び上壁部側に位置して弾性変位可能な上腕部と、後方へ向け延び下壁側に位置する下腕部と、上腕部と下腕部をそれらの前端位置で連結する弯曲した連結部とを有し、上腕部に上下方向で弾性変位可能で平型導体と接触する接触部が設けられているとともに下腕部にハウジング外へ突出して回路基板に接続される接続部が設けられており、
ハウジングは、上記端子の連結部の上方への移動を規制する端子規制部が形成されていることを特徴とする平型導体用電気コネクタ。 - ハウジングは回路基板に対して取り付けられるハウジング本体とハウジング本体に対し可動な可動部材とを有し、該可動部材がハウジングの上壁部を形成し、該可動部材が上記平型導体の抜出を阻止する閉位置と上記平型導体の抜出を許容する開位置との間で移動可能であり、該可動部材に設けられた係止部が閉位置にて平型導体と係合することとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
- ハウジングは端子との一体成形品であることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
- 端子規制部は、コネクタ幅方向で、端子の連結部よりも狭い幅を有していることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
- 端子規制部は、連結部の上腕部寄りの部分と、該連結部よりも後方に位置する上腕部の一部とを含む範囲を規制するように設けられていることとする請求項1ないし請求項4のうちの一つに記載の平型導体用電気コネクタ。
- ハウジングは、下腕部の前部の下面を支持する前部支持部を有し、前後方向で、該前部支持部が端子規制部よりも長く設定されていることとする請求項1ないし請求項5のうちの一つに記載の平型導体用電気コネクタ。
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