JP6957418B2 - 電解水生成装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、電解水生成装置に関する。
近年、水を電解して様々な機能を付与した電解水が知られている。例えば、殺菌除臭の機能を有する電解水として次亜塩素酸水を生成し、あるいは、飲料や洗浄防錆の機能を有する電解水としてアルカリイオン水を生成する電解水生成装置が提案されている。このような電解水生成装置は、1対の電極を1つの部屋に備えた1室型電解セル、1対の電極の間に1つの隔膜を設けて陽極室と陰極室に区切られた2室型電解セル、あるいは、1対の電極の間に2つの隔膜を設け、陽極室と陰極室の間に2つの隔膜で区切られた電解液室を備えた3室型電解セルなどを用いている。電解水生成装置は、電解液中あるいは水中の電解質を電解して得た電解生成物により、様々な機能を付与した電解水を生成している。
電解質としては、水に含まれるイオン成分以外にも故意に添加した塩化物、酸化物、アルカリ塩、炭酸塩、有機酸などがある。例えば、1室型電解セルでは、電解質を含んだ電解液を供給し、これを電解して電解生成物を生成して排出する。2室型電解セルでは、電解液を2室の両方あるいは一方に供給し、電解生成物として陽極生成物と陰極生成物を分離して2室から排出する。3室型電解セルでは、電解液を中央の電解液室だけに供給し、陽極生成物および陰極生成物を電解質から分離した形態で、陽極室および陰極室から排出する。
これらの電解水生成装置では、電解セルに水や電解液を流水しながら電解する流水式が一般的である。また、溜めた水を静水状態のまま電解するバッチ式の電解水生成装置もあり、用途にあわせて使い分けされている。
特許第3798486号公報 特許第3292930号公報 特許第3716042号公報 特許第3500173号公報 特開2017−170306号公報
上述した電解水生成装置で次亜塩素酸水を生成する場合、生成された次亜塩素酸水は基本的に酸性である。しかしながら、次亜塩素酸水は、酸性が強く塩分(塩素イオン濃度)が濃いほど塩素ガスを発生しやすい。また、pH8を超えるアルカリ性では、次亜塩素酸は次亜塩素酸イオンへと変わってしまい、殺菌能力が低下する。
この発明の実施形態の課題は、生成する次亜塩素酸水のpHを中性付近に制御可能な電解水生成装置を提供することにある。
実施形態によれば、電解水生成装置は、電解液を収納する電解液室と、それぞれ隔膜を介して前記電解液室に対向する陽極および陰極が設けられた電極室と、前記電解液室に設けられ前記隔膜を介して前記陽極に対向する第2陰極と、前記陽極、前記陰極および前記第2陰極に給電する給電部と、前記給電部からの通電を前記陰極と前記第2陰極とに選択的に切り換える切換えスイッチと、前記電解液を電解することで得られる陽極生成水と陰極生成水を混合して混合生成水とする生成水混合部と、を備え、
前記陽極および前記陰極は、それぞれ複数の透孔が形成された板状の電極であり、電極の面積における複数の透孔が占める割合を開口率とした場合、前記陰極は、前記陽極の開口率よりも低い開口率を有している.
図1は、第1の実施形態に係る流水式の電解水生成装置を概略的に示す図。 図2は、pH変化要因となる電解セル内のイオンの移動状態を概略的に示す図。 図3は、第1例に係るpH制御構造を有する電解セルの概略図。 図4は、第2例に係るpH制御構造を有する電解セルの概略図。 図5は、第3例に係るpH制御構造を有する電解セルの概略図。 図6は、第1の実施形態に係る電解水生成装置における、陰極マスキング率に対する生成水pH制御の実験結果を示す図。 図7は、開口率(マスキング率)の異なる複数のマスクを概略的に示す図。 図8は、第2の実施形態に係るバッチ式の電解水生成装置の断面図。 図9は、第2の実施形態に係る電解水生成装置における、陰極マスキング率に対する生成水pH制御の実験結果を示す図。 図10は、開口率(マスキング率)の異なる複数のマスクを概略的に示す図。 図11は、第2の実施形態に係る電解水生成装置における、陰極の遮蔽率に対する生成水pH制御の実験結果を示す図。 図12は、陰極の遮蔽率と生成水pHとの関係を示す図。 図13は、遮蔽率の異なる複数の陰極を概略的に示す図。 図14は、第3の実施形態に係る電解水生成装置を概略的に示す図。 図15は、第3の実施形態に係る電解水生成装置において、第2陰極の通電比率と生成水の水質との関係を示す図。 図16は、第4の実施形態に係る電解水生成装置を概略的に示す図。 図17は、第4の実施形態に係る電解水生成装置における電極配列構造を示す側面図。 図18は、第4の実施形態に係る電解水生成装置における他の電極配列構造を示す側面図。 図19は、第5の実施形態に係る電解水生成装置を概略的に示す図。 図20は、第6の実施形態に係る電解水生成装置を概略的に示す図。 図21は、第7の実施形態に係る電解水生成装置を概略的に示す図。
以下に、図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。なお、実施形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る流水式の電解水生成装置を概略的に示す図である。本実施形態では、電解水生成装置10は、所謂3室型の電解槽(電解セル)11を用いている。電解槽11は、偏平な矩形箱状に形成され、その内部は、第1隔膜(陽極側隔膜、陰イオン交換膜)16および第2隔膜(陰極側隔膜、陽イオン交換膜)18により、2枚の隔膜間に規定された中間室(電解液室)15aと、中間室15aの両側に位置する陽極室15bおよび陰極室15cとの3室に仕切られている。陽極室15b内に陽極14が設けられ、第1隔膜16に対向している。陰極室15c内に陰極20が設けられ、第2隔膜18に対向している。陽極14および陰極20は、ほぼ等しい大きさの矩形板状に形成され、中間室15aおよび第1、第2隔膜16、18を間に挟んで、互いに対向している。陽極14および陰極20は、それぞれ多数の透孔が形成された金属板で構成されている。
電解水生成装置10は、電解槽11の中間室15aに電解液、例えば、塩水を供給する電解液供給部19と、陽極室15bおよび陰極室15cに電解原水、例えば、水を供給する給水部21と、陽極14および陰極20に正電圧および負電圧をそれぞれ印加する電源(給電部)23と、を備えている。
電解液供給部19は、電解液として塩水を貯溜した塩水タンク(電解液タンク)25と、塩水タンク25から中間室15aの下部に塩水を導く供給配管19aと、供給配管19a中に設けられた送液ポンプ29と、中間室15a内を流れた電解液を中間室15aの上部から排水する排水配管19bと、を備えている。
給水部21は、水を供給する図示しない給水源と、給水源から陽極室15bおよび陰極室15cの下部に水を導く給水配管21aと、陽極室15bを流れた水を陽極室15bの上部から排出する第1排水配管21bと、陰極室15cを流れた水を陰極室15cの上部から排出する第2排水配管21cと、を備えている。第1排水配管21bは、第2排水配管21cの中途部に接続されている。これにより、第1排水配管21bから排水される陽極生成水と第2排水配管21cから排水される陰極生成水とが混合され、混合生成水として排水される。このように、第1排水配管21bおよび第2排水配管21cは、生成水を混合して排水する生成水混合部34を構成している。本実施形態において、排水される混合生成水は、中性付近にpH制御した次亜塩素酸水である。
その他、各配管に開閉バルブ28あるいは流量調整弁を設けてもよい。
上記のように構成された電解水生成装置により、実際に塩水を電解して酸性水(次亜塩素酸および塩酸)とアルカリ性水(水酸化ナトリウム)を生成する動作について説明する。
図1に示すように、送液ポンプ29を作動させ、塩水タンク25から電解槽11の中間室15aに塩水を供給する。また、給水設備から陽極室15bおよび陰極室15cに水を給水する。
電源23から正電圧および負電圧を陽極14および陰極20にそれぞれ印加する。中間室15aへ流入した塩水中に電離しているナトリウムイオンは、陰極20に引き寄せられ、第2隔膜18を通過して、陰極室15cへ流入する。そして、陰極室15cにおいて、陰極20で水が電気分解されて水素ガスと水酸化ナトリウム水溶液が生成される。生成された水酸化ナトリウム水溶液および水素ガスは、陰極室15cから第2排水配管21cに流出する。
また、中間室15a内の塩水中に電離している塩素イオンは、陽極14に引き寄せられ、第1隔膜16を通過して、陽極室15bへ流入する。そして、陽極14にて塩素イオンが還元され塩素ガスが発生する。その後、塩素ガスは陽極室15b内で水と反応して次亜塩素酸と塩酸を生じる。このようにして生成された酸性水(次亜塩素酸水および塩酸)は、陽極室15bから第1排水配管21bを通って流出する。酸性水とアルカリ性水とは生成水混合部34で混合され、pH8以下の次亜塩素酸水として排水される。
図2は、生成水pH変化要因とpH制御原理を模式的に示す図である。
図示のように、3室型の電解槽方式では、電解液は中間室15aに隔離され、陽極14および陰極20は、第1隔膜16および第2隔膜18を介して基本的に電解液の無い水中に置かれている。このため、隔膜を通過した電解質が希薄にならないように、陽極14および陰極20は、それぞれ第1隔膜16および第2隔膜18に近接して設置される。また、各電極には生成成分を取り出すために複数の孔(開口)が設けられている。これらの電極の開口は、例えば、パンチング加工による孔、エキスパンド加工による網目で構成される。
陽極14および陰極20に電流を流すと、電荷量に応じて、電解液中の塩素イオン(Cl−)が陽極14まで移動し、電解液中のナトリウムイオン(Na+)が陰極20まで移動する。陽極14に到達した塩素イオンは、以下の反応により半分が次亜塩素酸に代わり、残り半分が塩酸としてCl−のまま残る。
2・Cl−+2e⇒Cl2
Cl2+H2O⇒HClO+HCl
陰極20に到達したナトリウムイオンは以下の反応により全量が水酸化ナトリウムとしてNa+のまま残る。
2・H2O+2Na+⇒2e+H2+2・NaOH
しかしながら、3室型の電解水生成装置では、これらの電極生成物は、電極の隔膜側で局所的に生成されるため、電極と隔膜との間を縫って生成水として取り出されにくい構造となっている。電荷量と消費電解質量の差分から、電解質の一部が第1隔膜あるいは第2隔膜を介して、中間室15aに戻っていることが確認された。電解質の戻り量は、第1隔膜および第2隔膜の透過率にも依存するが、概ね電解電流の電荷量に対して5〜50%にもなる。
また、陽極生成水と陰極生成水とを混合した場合、上述したように塩酸の方が水酸化ナトリウムより生成量が少ないため、混合生成水はpH8〜9程度のアルカリ性となる。
そこで、本実施形態に係る電解水生成装置は、中間室15aに戻る電解質量を積極的に調整し、混合生成水のpHを次亜塩素酸イオンとならないpH8以下に制御する構成としている。
図3は、制御構造の第1例を概略的に示す図である。
第1例では、電解槽11は、陰極20に対向して設けられたマスク32を備えている。マスク32は、例えば、複数の透孔を有する樹脂シートで構成している。マスク32は、陰極20の第2隔膜18と反対側の面に重ねて配置されている。マスク32には、陰極20の透孔よりも粗い間隔で複数の透孔が空いている。マスク32の非透孔部で陰極20を覆う割合をマスキング率とし、あるいは、マスク32の面積における複数の透孔が占める割合をマスク32の開口率とする。
上記マスク32で陰極20の少なくとも一部を覆うことにより、ナトリウムイオン(Na+)の透過量が低減し、逆に、ナトリウムイオンの中間室15aへの戻り量が増加する。これにより、陰極生成水のアルカリ度が低下し、逆に、中間室15aの電解後の塩水のアルカリ度が増大する。従って、マスク32のマスキング率あるいは開口率を調整することにより、陰極生成水のアルカリ度を適時低下させ、混合生成水を中性(pH8以下)に制御することができる。
図6は、本実施形態の電解水生成装置10において、図3に示したマスキング構造で、マスク32のマスキング率と混合生成水のpHとの関係を示す図、図7は、マスキング率の異なる複数のマスクを概略的に示す図である。
図7に示すように、例えば、マスキング率が57.2%、86.5%、95.9%の3種類のマスク32を用意し、これらのマスク32を用いて、マスキング率と混合生成水のpHとの関係を測定した。図6から分かるように、マスキング率の増加に応じて、混合生成水のpHが低下していき、マスキング率が20%以上で、混合生成水のpHが8以下となる。マスキング率を50%程度とすることにより、中性次亜塩素酸水を生成できることがわかる。
なお、マスク32の形状は、図示の円形に限定されることなく、他の種々の形状を採用可能である。
は、制御構造の第2例を概略的に示す図である。
第2例では、陰極20の透孔を間引いて陽極14よりも透孔と透孔との間隔を大きくしている。陽極14および陰極20は、それぞれ多数の透孔が形成された矩形状の金属板で形成されている。一例では、陽極14および陰極20は、同一寸法としている。陰極20の透孔の数、および大きさは、陽極14の透孔よりも少なく、あるいは小さく形成され、その結果、陰極20の開口率は陽極14の開口率よりも低くなっている。更に、陽極14の開口パターンの精細度(孔の間隔)より陰極20の開口パターンの精細度の方が粗く(大きく)している。
上記のように、陰極20の透孔を間引いて遮蔽された領域を大きくすることにより、ナトリウムイオン(Na+)の透過量が低減し、逆に、ナトリウムイオンの中間室15aへの戻り量が増加する。これにより、アルカリ性水のアルカリ度が減少し、その分、中間室15aの電解後のアルカリ度が増加する。従って、陰極20の開口率(遮蔽率)を上記のように調整することにより、混合生成水を中性(pH8以下)に制御することができる。
図5は、制御構造の第3例を概略的に示す図である。
第3例では、電解槽11は、陽極14と第1隔膜16との間に設けられたスペーサ30を備えている。スペーサ30は、透水性を有するスペーサであり、例えば、多数の透孔を有するシート状のスペーサ、あるいは、格子状に形成されたスペーサを用いることができる。スペーサ30の厚さは、0.2〜0.3mm程度に形成されている。
スペーサ30を設けることにより、陽極14と第1隔膜16との間隔が、陰極20と第2隔膜18との間隔よりも広くなる。そのため、第1隔膜16および陽極14を透過する塩素イオン(Cl−)の量が増大し、相対的に、塩素イオンの戻り量が減少する。これにより、塩酸の生成量を増加させ、混合生成水を中性(pH8以下)に制御することができる。
その他の制御構造として、陽極14の面積(反応面積)を陰極20の面積よりも大きく形成する構造も可能である。
以上のことから、第1の実施形態によれば、生成する次亜塩素酸水のpHを中性付近に制御可能な電解水生成装置が得られる。
次に、他の実施形態に係る電解水生成装置について説明する。以下に説明する他の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略あるいは簡略化し、第1の実施形態と異なる部分を中心に詳しく説明する。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態に係る電解水生成装置を示す断面図である。本実施形態において、電解水生成装置10は、容器内に収容された静水状態の水を電解水に変える、バッチ式あるいはポット型の電解水生成装置として構成されている。本実施形態の電解水生成装置は、前述の図3に示した陰極マスキング構造によりpHを制御する構成としている。
図8に示すように、電解水生成装置10は、水等の液体を収容する生成水容器(水槽)112と、生成水容器112の上端開口に脱着自在に装着され、生成水容器112内に支持および配置される電極ユニット116と、電極ユニット116の電極に電解電力を供給する給電部130と、を備えている。給電部130は、図示しない直流電源に接続されている。なお、給電部130は、定電圧を供給する電池等で構成してもよい。
生成水容器112は、例えば、塩化ビニールやポリプロピレンやポリエチレンなどの耐酸性、耐アルカリ性に優れたガラスや樹脂により形成され、円錐台状に形成されている。生成水容器112は、上端開口112a有している。生成水容器112は、例えば、1Lの水を収容可能な容量に形成されている。
電極ユニット116は、円板形状に形成された支持体(蓋体)114と、支持体に支持され、支持体と同軸的に位置するほぼ円筒形状の筐体118と、を備えている。
支持体114は、例えば、塩化ビニールやポリプロピレンやポリエチレンなどの耐酸性、耐アルカリ性に優れた樹脂により形成されている。支持体114は、生成水容器112の上端開口112aに脱着自在に装着され、この上端開口112aを閉塞する蓋体としても機能する。支持体114の中央部に、電解液を注入するための注入口114aが形成されている。更に、支持体114は、この支持体の下面から延出する注入管114bを一体に有し、この注入管114bは注入口114aに連通している。
筐体118は、例えば、塩化ビニールやポリプロピレンやポリエチレンなどの耐酸性、耐アルカリ性に優れた樹脂により形成されている。筐体118は、中間室(電解液室)120を形成する中間フレーム121と、陰極室122を形成する陰極ケース124と、陽極室126を形成する陽極ケース128と、を有している。中間フレーム121の両側に陰極ケース124および陽極ケース128が接合され、筐体118は、全体として円筒形状をなしている。
中間室120の一方の開口を塞ぐように矩形状の第1隔膜132aが設けられ、中間室120の他方の開口を塞ぐように矩形状の第2隔膜132bが設けられている。第1隔膜132aおよび第2隔膜132bは、互いに対向している。これにより、中間室120は、第1隔膜132aおよび第2隔膜132bの間に仕切られている。中間室120と陽極室126(生成水容器12内部)との間は第1隔膜132aにより仕切られ、中間室120と陰極室122との間は、第2隔膜132bにより仕切られている。中間室120は、例えば、10mLの容量に形成されている。中間室120の上端は注入管114bに連通している。
第1隔膜132aの外側に、矩形板状の陽極134aが隣接、対向して設けられている。陽極134aは陽極室126内に位置している。第2隔膜132bの外側に矩形板状の陰極134bが隣接、対向して設けられている。陰極134bは陰極室122内に位置している。陽極134aおよび陰極134bは、第1および第2隔膜132a、132b、並びに中間室120を間に挟んで、互いに対向している。陽極134aおよび陰極134bは、接続端子および配線を介して、給電部130に電気的に接続されている。
陰極室122は、例えば、20mL程度の容量に形成されている。陰極ケース124の壁部に複数の排水口124aが形成されている。陰極室122は、これらの排水口124aを介して生成水容器112の内部に連通している。また、陰極ケース124の上端部に、陰極室122内で発生するガスを排気するための排気口124bが形成されている。
陽極室126は、例えば、20mL程度の容量に形成されている。陽極ケース128の壁部に複数の排水口128aが形成されている。陽極室126は、これらの排水口128aを介して生成水容器112の内部に連通している。陽極ケース128の上端部に、陽極室126内で発生するガスを排気するための排気口128bが形成されている。
上記のように陰極室122および陽極室126は、生成水容器112内に開放した構造となっているため、生成水容器112の内部は、陰極生成水と陽極生成水とを混合する生成水混合部を構成している。
以上のように構成された電解水生成装置10により生成水を生成する場合、電極ユニット116を取外した状態で、生成水容器112内に所定量の水を入れ、ほぼ1Lの水を収容する。投入する水は、水道水などの一般的に入手可能な水でよい。また、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の塩化物を含有する電解液として、塩水を、注入口114aから電極ユニット116の中間室120に注水する。約10mLの塩水を注入し、中間室120を塩水で満たす。
次いで、図8に示すように、塩水が注入された電極ユニット116を生成水容器12内に挿入し、支持体114を生成水容器112の上端開口112aに嵌合する。これにより、電極ユニット116が生成水容器112に装着され、生成水容器112内の水に浸漬される。生成水容器112内の水の一部は、陰極ケース124の排水口124aから陰極室122に流入し、約20mLの水が陰極室122に充填される。また、生成水容器112内の水の一部は、陽極ケース128の複数の排水口128aから陽極室126に流入し、約20mLの水が陰極室122に充填される。
以上の状態で、給電部130から陽極134aおよび陰極134bに1Aの電解電流を4分程度通電することで、中間室120内の塩水を電解する。中間室120の塩水中において電離しているナトリウムイオンは、陰極134bに引き寄せられ、第2隔膜132bを通過して陰極室122へ流入する。陰極室122において、陰極134bにより水が電気分解されて水素ガスを生成し、この水素ガスとナトリウムイオンとにより水酸化ナトリウム水溶液(アルカリ性水)を生成する。生成されたアルカリ性水は、排水口124aから生成水容器112内に順次排水される。
中間室120内の塩水中に電離している塩素イオンは、陽極134aに引き寄せられ、第1隔膜132aを通過して、陽極室126へ流入する。陽極室126では、塩素イオンが陽極134aに電子を与えて塩素ガスを生成する。生成した塩素ガスを陽極室126内の水に溶かして酸性水(次亜塩素酸水および塩酸)を生成する。生成された酸性水は、排気口128bから生成水容器112内の水に排水され、アルカリ性水と混合される。これにより、生成水容器112内にpH8以下の次亜塩素酸水が生成される。
第2の実施形態においても、電解水生成装置10は、中間室120に戻る電解質量を積極的に調整し、混合生成水のpHを次亜塩素酸イオンとならないpH8以下に制御する制御構造を備えている。
電極ユニット116は、陰極134bに対向して設けられたマスク140を備えている。マスク140は、例えば、透孔の無い樹脂シートで構成している。マスク140は、陰極134bの第2隔膜132bと反対側の面に重ねて配置されている。マスク140で陰極134bを覆う割合をマスキング率とし、あるいは、マスク140の面積における複数の透孔が占める割合をマスク140の開口率とする。
上記マスク140で陰極134bの少なくとも一部を覆うことにより、図3に示した原理と同様に、ナトリウムイオン(Na+)の生成水容器112側への透過量が低減し、逆に、ナトリウムイオンの中間室120への戻り量が増加する。これにより、生成水容器112のアルカリ度が下がって中性化し、相対的に、電解後の中間室120に残る塩水のアルカリ度が上がる。従って、マスク140のマスキング率あるいは開口率を調整することにより、混合生成水を中性(pH8以下)に制御することができる。
図9は、本実施形態の電解水生成装置10において、マスク140のマスキング率と混合生成水のpHとの関係を示す図、図10は、マスキング率の異なる複数のマスクを概略的に示す図である。図10に示すように、例えば、マスキング率が0%、25%、50%の3種類のマスク140を用意し、これらのマスク140を用いて、マスキング率と混合生成水のpHとの関係を測定した。図9では、水道水に加えて純水で測定結果も示している。水道水では含まれる炭酸成分に応じてpH7強に安定させる干渉効果が働くが、純水では干渉効果は働かず本来のマスキングによるpH制御能力が示されている。実際には、水道水にあわせてマスキング率は50%程度を選択するが、純水を使用するような特殊環境ではマスキング率は20〜30%に調整する必要がある。同様に、地域的な水道水の質(含まれる炭酸成分)や生成水の有効塩素濃度(実験では50mg/Lにしている)によりpH自体が影響を受ける。そのため、用途に応じて最適マスキング率を調整することにより、pHを制御できることは同じである。図9から、マスク140のマスキング率を50%程度とすることにより、中性次亜塩素酸水を生成できることがわかる。
第2の実施形態において、制御構造は、マスクに代えて、陰極134bの開口率を陽極134aの開口率よりも低くする構成としてもよく、すなわち、陰極134bの透孔を部分的に間引くなどして陰極の遮蔽効果を上げる構成としてもよい。陽極134aおよび陰極134bは、それぞれ多数の透孔が形成された矩形状の金属板で形成されている。陽極134aおよび陰極134bは、同一寸法としている。陰極134bの透孔の数、および大きさは、陽極134aの透孔よりも少なく、あるいは小さく形成され、その結果、陰極134bの開口率は陽極134aの開口率よりも低くなっている。更に、陽極134aの開口パターンの精細度(孔の間隔)より陰極134bの開口パターンの精細度の方が粗く(大きく)している。
上記のように、陰極134bの開口率を低くすることにより、ナトリウムイオン(Na+)の透過量が低減し、逆に、ナトリウムイオンの中間室15aへの戻り量が増加する。これにより、アルカリ性水の生成量が減少し、相対的に、塩酸の生成量が増大する。従って、陰極134bの開口率を上記のように調整することにより、混合生成水を中性(pH8以下)に制御することができる。
図11は、本実施形態の電解水生成装置10において、陰極134bの遮蔽率(100%−開口率)と電圧と有効塩素濃度と混合生成水のpHとの関係を示す図、図12は陰極134bの遮蔽率と混合生成水のpHとの関係を示す図、図13は、遮蔽率の異なる複数の陰極例を概略的に示す図である。
図13に示すように、例えば、遮蔽率が0%、20%、40%、60%の4種類の陰極134bを用意し、これらの陰極134bを用いて、遮蔽率と混合生成水のpHとの関係を測定した。ここで、陰極134bの遮蔽率は、図示した通りパンチング金型のブロック単位で開口しない領域を段階的に設けることにより調整し、開口していない領域の面積比率を遮蔽率としている。なお、陽極134aは、遮蔽率0%の電極に相当している。
図11および図12から分かるように、陰極134bの遮蔽率の上昇に応じて、混合生成水のpHが低下していき、遮蔽率が約30%以上で、混合生成水のpHが8以下となる。遮蔽率を40%程度に調整することにより、中性次亜塩素酸水を生成できることがわかる。
なお、陰極の開口パターンを調整することでも混合生成水のpHを制御可能である。同じ遮蔽率であっても、精細度を粗くすればナトリウムイオンが取り出しにくくなり、遮蔽率を上げたのと同様の効果が得られる。
以上のことから、第2の実施形態によれば、生成する次亜塩素酸水のpHを中性付近に制御可能な電解水生成装置が得られる。
(第3の実施形態)
図14は、第3の実施形態に係る流水式の電解水生成装置を概略的に示す図である。
前述した実施形態におけるpH調整機構、すなわち電極のマスキング率調整や電極の開口率調整では、生成装置の工場出荷状態でイオン取り出しバランスが固定されている。しかしながら、原水として用いられる水は場所により含まれる不純物が異なり、特に炭酸成分には弱アルカリ性に向かう干渉効果がある。そのため、用いる水によってはpH調整点が合わず、僅かにずれてしまうことが考えられる。一般的には、炭酸イオンはアルカリ成分のカウンターイオンとして水に溶解しているため、硬水ほどアルカリ側にずれやすく、軟水(究極は純水)ほど酸側にずれ易い。
そこで、第3の実施形態によれば、pH調整を行う制御構造として、第2陰極(補助電極)20Bを備えている。電解液室中に第2陰極を設置し、スイッチ機構により主の陰極か第2陰極のいずれかに電解電流を選択通電するようにし、接続Dutyによるユーザ側での調整を可能とするpH調整機構を設けている。
図14に示すように、電解水生成装置10は、所謂3室型の電解槽(電解セル)11を用いている。電解槽11の内部は、第1隔膜(陽極側隔膜、陰イオン交換膜)16および第2隔膜(陰極側隔膜、陽イオン交換膜)18により、隔膜間に規定された中間室(電解液室)15aと、中間室15aの両側に位置する陽極室15bおよび陰極室15cとの3室に仕切られている。陽極室15b内に陽極14が設けられ、第1隔膜16に対向している。陰極室15c内に陰極20が設けられ、第2隔膜18に対向している。陽極14および陰極20は、ほぼ等しい大きさの矩形板状に形成され、中間室15aおよび第1、第2隔膜16、18を間に挟んで、互いに対向している。陽極14および陰極20は、それぞれ多数の透孔が形成された金属板で構成されている。陽極14の開口率に比較して、陰極20の開口率を低くしている。
中間室(電解液室)15a内に第2陰極(補助電極)20Bが設けられている。一例では、第2陰極は、陰極20とほぼ等しい大きさの矩形板状に形成されている。第2陰極20Bは、第1隔膜16および第2隔膜18と隙間を置いて対向し、更に、第1隔膜16を間に挟んで、陽極14と対向している。
給電部23は、電源24a、この電源24aを制御する制御部24b、および陰極20および第2陰極20Bへの給電を切り換える切換えスイッチSWを有している。電源24aの正極は、配線を介して陽極に接続されている。電源24aの負極は、切替えスイッチSWおよび2本の配線を介して、陰極20および第2陰極20Bに接続されている。すなわち、切換えスイッチSWを切り換えることにより、陰極20あるいは第2陰極20Bに選択的に負電圧を印加することができる。切換えスイッチSWは、ユーザーにより操作可能に構成されている。
その他、電解水生成装置10は、電解槽11の中間室15aに電解液、例えば、塩水を供給する電解液供給部19と、陽極室15bおよび陰極室15cに水を供給する給水部21と、生成水混合部34と、を備え、前述した第1の実施形態に係る電解水生成装置と同様に構成されている。
本実施形態において、電解水生成装置10から排水される混合生成水は、中性付近にpH制御した次亜塩素酸水である。すなわち、通常の生成動作において、陽極14および陰極20に正電圧および負電圧が印加される。陰極20の開口率を陽極14の開口率よりも低くし、pH調整をしていることから、中性付近にpH制御した次亜塩素酸水が得られる。また、本実施形態によれば、切換えスイッチSWを切り換えて、第2陰極20Bに電圧を印加することにより、接続デューティ(Duty)による更になるpH調整を行うことが可能となる。
図15は、接続デューティを変えたときの混合生成水の水質変化を測定した結果を示している。図において、横軸は、電極に印加する総電流量に対する第2陰極20Bへの通電比率を示している。電解電流は1Aに固定し、時間的に陰極(第1陰極と称する)20、第2陰極20Bへの通電を切り換えている。第2陰極通電比率は、全電流量に対する第2陰極20Bへの通電量の比率を示し、0%は第1陰極20のみの通電、100%は第2陰極20Bのみの通電となる。図において、縦軸は、0.2L/mで流水したときの混合生成水のpHと有効塩素濃度を示している。混合生成水の水質測定は、上述した第1陰極20,第2陰極20Bの切り替え間隔よりも十分に長い時間で混合生成水を採水して測定し、通電切換えによる短時間の水質差異が十分に積算平均化されて影響しないようにしている。また、原水としては、純水およびCa濃度140ppmの硬水を使っている。Ca140ppmの硬水は日本では稀な部類に入る硬さで、日本各地の水質影響の極端な例を検証するために用いている。
図15より、第2陰極20Bを用いないと(通電比率0%)、生成水の水質は弱アルカリ性にあることがわかる。これは第1陰極20で生成されたアルカリ物質がすべて生成水に混合されるためである。これに対して、第2陰極通電比率を上げていくにつれて、混合生成水の有効塩素濃度は一定ながら、pHは酸性化していくことがわかる。これは、第2陰極20Bで生成されたアルカリ物質は電解液室15a中に放出され生成水中には混合されないためである。純水を用いる場合、炭酸成分による干渉効果がないため、混合生成水は第2陰極通電比率が20%程度のところで酸性化する。硬水を用いる場合、混合生成水はアルカリ側にシフトするため酸性化する第2陰極通電比率が大きくなる。
このように、電解液室に第2陰極20Bを設け、第1陰極20および第2陰極20Bへの通電比率を調整することにより、混合生成水のpHを調整、制御することができる。例えば、微酸性域(pH5〜6.5)の生成水を狙った電解水生成装置においては、日本各地の水質による影響があっても、第2陰極通電比率を調整することで所望pH範囲に調整することもできる。本実施形態に係る電解水生成装置では、第2陰極通電比率を10〜90%程度の範囲で調整可能とすることで、日本全国どこの水を使用した場合でも微酸性の混合生成水を生成することが可能である。
(第4の実施形態)
図16は、第4の実施形態に係る流水式の電解水生成装置を概略的に示す図である。
本実施形態では、電解槽として、3室型に代えて、簡易2室型の電解槽(電解セル)を用いている。図16に示すように、電解水生成装置10は、2室型の電解槽(電解セル)11を用いている。電解槽11の内部は、隔膜44により、電解液室40と電極室42との2室に仕切られている。電極室42内に、板状の陽極14および陰極20が並んで配置され、それぞれ隔膜44に隣接対向している。後述するように、陽極14には透孔あるいはスリットが設けられ、陰極20の開口率よりも陽極14の開口率を高くしている。
隔膜44は、陽極14と対向する領域を陽極隔膜(第1隔膜)として陰イオン交換膜、陰極20と対向する領域を陰極隔膜(第2隔膜)として陽イオン交換膜を用いることができる。本実施形態において、第1隔膜と第2隔膜とは、共通の平面に並んで設けられている。また、隔膜44は、陰イオンおよび陽イオンの両方が通過できる透過性を有する多孔質隔膜を用いて陽極隔膜と陰極隔膜を共通の隔膜で構成してもよい。本実施形態では、隔膜44は、1つの多孔質隔膜により構成している。
電解水生成装置10は、電解槽11の電解液室40に電解液、例えば、塩水を供給する電解液供給部19と、電極室42に電解原水、例えば、水を供給する給水部21と、陽極14および陰極20に正電圧および負電圧をそれぞれ印加する給電部23と、を備えている。
電解液供給部19は、電解液として塩水を貯溜した塩水タンク(電解液タンク)25と、塩水タンク25から電解液室40の下部に塩水を導く供給配管19aと、供給配管19a中に設けられた送液ポンプ29と、電解液室40内を流れた電解液を電解液室40の上部から排水する排水配管19bと、を備えている。
給水部21は、水を供給す給水源と、給水源から電極室42の下部に水を導く給水配管21aと、電極室42の上部から排水する第1排水配管21bと、を備えている。電極室42内では、陽極14の生成水と陰極20の生成水とが混合され、混合生成水として第1排水配管21bから排水される。このように、電極室42は、生成水を混合する生成水混合部を構成している。本実施形態において、排水される混合生成水は、中性付近にpH制御した次亜塩素酸水である。
その他、各配管に開閉バルブ28あるいは流量調整弁を設けてもよい。
上記のように構成された電解水生成装置10により混合生成水を生成する場合、送液ポンプ29を作動させ、塩水タンク25から電解槽11の電解液室40に塩水を供給し、電解液室40を塩水で満たす。また、給水設備から電極室42に水を給水する。給電部23から正電圧および負電圧を陽極14および陰極20にそれぞれ印加する。電解液室40へ流入した塩水中に電離しているナトリウムイオンは、陰極20に引き寄せられ、隔膜44を通過して、電極室42へ流入する。そして、電極室42において、陰極20で水が電気分解されて水素ガスと水酸化ナトリウム水溶液が生成される。また、電解液室40内の塩水中に電離している塩素イオンは、陽極14に引き寄せられ、隔膜44を通過して、電極室42へ流入する。そして、陽極14にて塩素イオンが還元され塩素ガスが発生する。その後、塩素ガスは電極室42内で水と反応して次亜塩素酸と塩酸を生じる。このようにして生成された酸性水(次亜塩素酸水および塩酸)は、電極室42内で、陰極20で生成されたアルカリ水と混合され、混合生成水、すなわち、pH8以下の次亜塩素酸水が生成される。混合生成水は、電極室42から第1排水配管21bを通って排水される。
本実施形態に係る電解水生成装置10では、電解液室40に戻る電解質量を積極的に調整し、混合生成水のpHを次亜塩素酸イオンとならないpH8以下に制御する構成としている。本例では、陰極20の開口率を陽極14の開口率よりも低く形成している。そのほか、pH調整制御構造としては、前述した実施形態に記載のように、それぞれ陽極、陰極に対向するマスクを設け、陰極用マスクの遮蔽率を陽極用マスクの遮蔽率よりも高く形成する構成としてもよい。あるいは、陽極14と隔膜44との間にスペーサを設ける構成としてもよい。
一方、上記のように、1つの電極室42内に、陽極14と陰極20とを平行に並べて配置した場合、陽極14と陰極20の位置によっては電解液室40のイオン抵抗が電極間距離により変化し、陽極と陰極とが離間している部分で電気抵抗が大きくなり、陽極と陰極の近接した一部領域で大部分の電解電流が流れる問題がある。
そこで、本実施形態では、図17に示すように、陽極および陰極は、それぞれ細長い棒状あるいは帯状の複数本の陽極14、およびそれぞれ細長い帯状の複数本の陰極20を有している。複数本の陽極14は、長辺同士が隙間を置いて平行に対向した状態で配置され、各陽極14は、水の流水方向、ここでは、上下方向に、沿って延在している。複数の陰極20は、複数の陽極14と交互に並んで配置され、各陰極20の長辺は僅かな隙間を置いて陽極14の長辺に平行に対向している。各陰極20は、水の流水方向に沿って延在している。また、本実施形態において、各陽極14は、長手方向の全長に亘って延在するスリットSLを有し、このスリットSLにより2分されている。スリットSLを設けることにより、各陽極14の開口率は、陰極20の開口率よりも高くなっている。複数本の陽極14は、それぞれ配線を介して給電部23の正極に接続され、複数の陰極20は、それぞれ配線を介して給電部23の負極に接続されている。
このように複数本の陽極14および複数本の陰極20を長辺同士が隣接対向した状態に配置することで、全域に亘って、陽極14と陰極20との距離を小さくし、最大距離を約60mm以内に抑えることが可能となる。これにより、電極各位置でのイオン抵抗を低めに均一化し、電解電圧の上昇を抑えて電極全域で電解を行うことができる。
なお、陽極14および陰極20は、それぞれ棒状あるいは帯状に限らず、図18に示すように、それぞれ櫛歯形状に打ち抜いた電極を交互に並べて組み合わせる構成としてもよい。この場合、各陽極14に、複数のスリットあるいは開口46を設けている。
以上のように、第4の実施形態によれば、簡易な2室型の電解セルを用いた場合でも、生成する次亜塩素酸水のpHを中性付近に制御可能な電解水生成装置が得られる。
(第5の実施形態)
図19は、第5の実施形態に係る電解水生成装置を示す断面図である。本実施形態において、電解水生成装置10は、容器あるいはタンク内に収容された静水状態の水を電解水に変える、バッチ式あるいは静水型の電解水生成装置として構成されている。本実施形態の電解水生成装置において、電解槽(電解セル)11は、前述した第4の実施形態と同様に、2室型の電解槽を用いている。
図19に示すように、電解水生成装置10は、水等の液体を収容する生成水容器(タンク)50と、生成水容器50内に配置された2室型の電解槽11と、を備えている。電解槽11は、前述した第4の実施形態における電解槽11と同一の構成を有している。但し、本実施形態において、電解槽11の電極室42は、電解槽11の壁部に形成された複数の開口OPを通して、生成水容器50の内部に連通している、すなわち、開放している。
電解水生成装置10は、電解槽11の電解液室40に電解液、例えば、塩水を供給する電解液供給部19と、陽極14および陰極20に正電圧および負電圧をそれぞれ印加する給電部23と、を備えている。
以上のように構成された電解水生成装置10により生成水を生成する場合、生成水容器50内に所定量の水を入れ、生成水容器50内および電解槽11の電極室42内を水で満たす。同時に、電解液供給部19から電解液室40に電解液、例えば、塩水を供給し、電解液室40内を塩水で満たす。この状態、給電部23から陽極14および陰極20に電解電流を通電することで、電解液室40内の塩水を電解する。電極室42内では、陰極20により陰極生成水、ここでは、アルカリ性水が生成される。生成されたアルカリ性水は、電極室42内および開口OPを通して生成水容器50内の水に混合される。同時に、電極室42内では、陽極14により陽極生成水、ここでは、酸性水(次亜塩素酸水および塩酸)が生成される。生成された酸性水は、電極室42内および開口OPを通して生成水容器50内の水に排水され、アルカリ性水と混合される。これにより、生成水容器50内に混合生成水、つまり、pH8以下の次亜塩素酸水が生成される。
第5の実施形態においても、電解水生成装置10は、電解液室40に戻る電解質量を積極的に調整し、混合生成水のpHを次亜塩素酸イオンとならないpH8以下に制御することができる。更に、流水式と異なり、電極室42に水を供給、排水する配管、送液ポンプ等を省略することができ、簡易な構成の電解水生成装置を提供することができる。
(第6の実施形態)
図20は、第6の実施形態に係る電解水生成装置を示す断面図である。
第6の実施形態によれば、電解水生成装置10は、前述した第4の実施形態と同様に、2室型の電解槽(電解セル)11を備え、更に、pH調整を行う制御構造として、第2陰極(補助電極)20Bを備えている。
図20に示すように、電解水生成装置10は、電極室42に配置され隔膜44に対向した陽極14および陰極(第1陰極)20と、電解液室40に配置された第2陰極(補助電極)20Bと、第1陰極20と第2陰極20Bへの通電を切り換える切換えスイッチSWと、を備えている。第2陰極20Bは、隔膜44を挟んで、陽極14と対向して配置されている。第2陰極20Bは、一例では、陽極14とほぼ等しい寸法、あるいは、陽極よりも小さい寸法の板状に形成されている。
陽極14は、給電部23の正極は、配線を介して、給電部23の正極に接続されている。陰極20は、配線W1を介して、給電部23の負極に接続されている。更に、第2陰極20Bは、配線W2を介して、給電部23の負極に接続されている。配線W2は、配線W1から分岐して第2陰極20Bまで延びている。切換えスイッチSWは、配線W2の中途部に設けられている。切換えスイッチSWは、ユーザーにより操作可能に構成されている。
その他、電解水生成装置10は、電解槽11の電解液室40に電解液、例えば、塩水を供給する電解液供給部19と、電極室42に水を供給する給水部21と、を備え、前述した第4の実施形態に係る電解水生成装置と同様に構成されている。
本実施形態において、電解水生成装置10から排水される混合生成水は、中性付近にpH制御した次亜塩素酸水である。通常の生成動作において、陽極14および陰極20に正電圧および負電圧が印加される。陰極20の開口率を陽極14の開口率よりも低くし、pH調整をしていることから、中性付近にpH制御した次亜塩素酸水が得られる。また、本実施形態によれば、切換えスイッチSWを切り換えて、第2陰極20Bに電圧を印加することにより、接続デューティ(Duty)の変更による更になるpH調整を行うことが可能となる。
第2陰極20Bは電解液中に配置されているため、陰極(第1陰極)20に比較して、圧倒的に電極周囲のイオン密度が高い。このため、切換えスイッチSWがオンされ第2陰極20Bおよび第1陰極20が給電部23の電源24aに接続されると、ほとんどのイオン電流は第1陰極20ではなく第2陰極20Bに流れ、実質的に電極室42にはアルカリ成分の流出がなくなる。このため、第2陰極20Bの切換えスイッチSWを長い時間接続するほど、混合生成水は酸性側にシフトする。
電解水生成装置10の第2陰極20Bへの接続デューティとしては、最小デューティで最も硬い水で弱酸性から中性になるように電解セル部品を構成し、最大デューティで純水が弱酸性から中性になるように設定し、中間デューティをユーザ側で選択できるように構成することで、様々な地域でも最適なpH調整を選定できるようにしている。
なお、切換えスイッチSWをオンした際、僅かに第陰極20に電流が流れる。そのため、第1陰極20に流れる電流量だけ第2陰極20Bへの電流量は僅かに減少するが、実質的には、この回路でも上述したデューティ制御は十分可能であり、回路自体の構成を簡略化することができる。
(第7の実施形態)
図21は、第7の実施形態に係る電解水生成装置を示す断面図である。
本実施形態によれば、電解水生成装置10は、前述した第4の実施形態と同様に、2室型の電解槽(電解セル)11を備え、更に、pH調整を行う制御構造として、第2陰極(補助電極)20Bを備えている。第1隔膜44aおよび第2隔膜44bは、互いに平行ではなく、互いに所定角度傾斜した状態、例えば、ほぼV字形状に屈曲して配置している。電極室42において、陽極14は、第1隔膜44aに隣接対向して配置され、陰極(第1陰極)20は、第2隔膜44bに隣接対向して配置されている。これにより、陽極14および陰極20は、ほぼV字状に配置され、第1隔膜44aおよび第2隔膜44bを挟むで、斜めに対向している。第2陰極20Bは、電解液室40に配置され、第1隔膜44aを介して陽極14に対向している。
給電部23は、電源24a、この電源24aを制御する制御部24b、および陰極20および第2陰極20Bへの給電を切り換える切換えスイッチSWを有している。電源24aの正極は、配線を介して陽極14に接続されている。電源24aの負極は、切替えスイッチSWおよび2本の配線を介して、陰極20および第2陰極20Bに接続されている。すなわち、切換えスイッチSWを切り換えることにより、陰極20あるいは第2陰極20Bに選択的に負電圧を印加することができる。切換えスイッチSWは、ユーザーにより操作可能に構成されている。
その他、電解水生成装置10は、電解液室40に電解液、例えば、塩水を供給する電解液供給部19と、電極室42に水を供給する給水部21と、電極室42で混合された混合生成水を排水する第1排水配管21bと、を備えている。
上記第7の実施形態によれば、簡易的な2室型の電解セル11を用いつつ、陽極14および陰極20を斜めに対向した状態に配置することにより、電極間の距離を小さくすることができる。そのため、単純な平板状の電極を用いた場合でも、電解電圧の上昇を抑制し、効率の良く電解を実現することができる。その他、第7の実施形態においても、前述した第6の実施形態と同様の作用効果が得られる。
本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。電解水生成装置を構成する各構成要素の形状、形成材料、寸法等は、上述した実施形態に限定されることなく、必要に応じて、種々変更可能である。
10…電解水生成装置、11…電解槽(電解セル)、14、134a…陽極、
16、44a、132a…第1隔膜、18、44b、132b…第2隔膜、
20、134b…陰極、15a、120…中間室、15b、126…陽極室、15c、
122…陰極室、30…スペーサ、32、140…マスク、40…電解液室、
42…電極室、20B…第2陰極、SW…切換えスイッチ

Claims (8)

  1. 電解液を収納する電解液室と、それぞれ隔膜を介して前記電解液室に対向する陽極および陰極が設けられた電極室と、前記電解液室に設けられ前記隔膜を介して前記陽極に対向する第2陰極と、前記陽極、前記陰極および前記第2陰極に給電する給電部と、前記給電部からの通電を前記陰極と前記第2陰極とに選択的に切り換える切換えスイッチと、前記電解液を電解することで得られる陽極生成水と陰極生成水を混合して混合生成水とする生成水混合部と、を備え、
    前記陽極および前記陰極は、それぞれ複数の透孔が形成された板状の電極であり、電極の面積における複数の透孔が占める割合を開口率とした場合、前記陰極は、前記陽極の開口率よりも低い開口率を有している、
    電解水生成装置。
  2. 電解液を収納する電解液室と、電極が設けられる電極室と、前記電解液室と前記電極室とを仕切る隔膜と、それぞれ複数の透孔が形成された板状の電極であり、前記電極室に設けられ前記隔膜を介して前記電解液室に対向する陽極および陰極と、複数の透孔を有するシートで構成され、前記陰極の前記隔膜と反対側の面に対向して前記電極室に配置され前記陰極の透孔の少なくとも一部を覆ったマスクと、前記陽極および陰極に給電する給電部と、前記電解液を電解することで得られる陽極生成水と陰極生成水を混合して混合生成水とする生成水混合部と、を備え、前記マスクの非透孔部で前記陰極を覆う割合を50%以上とする電解水生成装置。
  3. 前記陰極の面積における複数の透孔が占める割合を開口率とし、前記マスクの面積における複数の透孔が占める割合を開口率とした場合、前記マスクの開口率は、前記陰極の開口率よりも低い請求項2に記載の電解水生成装置。
  4. 電解液を収納する電解液室と、電極が設けられる電極室と、前記電解液室と前記電極室とを仕切る隔膜と、それぞれ複数の透孔が形成された板状の電極であり、前記電極室に設けられ前記隔膜を介して前記電解液室に対向する陽極および陰極と、前記陽極および陰極に給電する給電部と、前記電解液を電解することで得られる陽極生成水と陰極生成水を混合して混合生成水とする生成水混合部と、を備え、
    前記電極の面積における複数の透孔が占める割合を開口率とし、(100%−開口率)を前記電極の遮蔽率とした場合、前記陰極は、前記陽極の開口率よりも低い開口率を有し、前記陰極の透孔と透孔との間隔は、前記陽極の透孔と透孔との間隔よりも大きく、前記陰極の遮蔽率が40%以上である
    電解水生成装置。
  5. 前記陰極の透孔の数および大きさは、前記陽極の透孔の数よりも少なく、あるいは前記陽極の透孔よりも小さく形成されている請求項4に記載の電解水生成装置。
  6. 前記電極室は、第1隔膜により前記電解液室に対して仕切られた陽極室と、第2隔膜により前記電解液室に対して仕切られた陰極室と、を含み、前記陽極は、前記第1隔膜に対向して前記陽極室に設けられ、前記陰極は、前記第2隔膜に対向して前記陰極室に設けられている請求項1から5のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  7. 前記電極室は、前記隔膜により前記電解液室に対して仕切られた1つの電極室であり、前記陽極および陰極は、前記1つの電極室に設けられ、それぞれ前記隔膜に対向している請求項1から6のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  8. 前記電解液は塩素を含む化合物であり、前記混合生成水は次亜塩素酸水である請求項1から7のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
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