JP6955210B2 - 空調用レジスタの操作ダイヤル構造 - Google Patents

空調用レジスタの操作ダイヤル構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6955210B2
JP6955210B2 JP2017212770A JP2017212770A JP6955210B2 JP 6955210 B2 JP6955210 B2 JP 6955210B2 JP 2017212770 A JP2017212770 A JP 2017212770A JP 2017212770 A JP2017212770 A JP 2017212770A JP 6955210 B2 JP6955210 B2 JP 6955210B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dial
protrusion
air
elastic
operation dial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017212770A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019084877A (ja
Inventor
直希 野本
直希 野本
靖之 三井
靖之 三井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2017212770A priority Critical patent/JP6955210B2/ja
Publication of JP2019084877A publication Critical patent/JP2019084877A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6955210B2 publication Critical patent/JP6955210B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Flow Control Members (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、操作ダイヤルが回動操作されることで空調用空気の流れ状態が調整される空調用レジスタに適用される操作ダイヤル構造に関する。
例えば、車両のインストルメントパネルには、空調装置から送られてきた空調用空気を吹出す空調用レジスタが組込まれている。この空調用レジスタの一形態として、例えば、図9に示すように、リテーナ71、操作ダイヤル72及びクリック荷重付与部75を備えるものが知られている。
リテーナ71は、空調用空気が流れる通風路を有する。通風路には、空調用空気の流れ状態を調整する空気流れ調整部が配置される。空気流れ調整部としては、空調用空気の流れ方向を調整するフィン、空調用空気の吹出しを遮断するシャットダンパ等が挙げられる。操作ダイヤル72は、支軸74によりリテーナ71に支持されたダイヤル本体73を有し、空気流れ調整部を作動させる際に回動操作される。クリック荷重付与部75は、操作ダイヤル72が回動操作される際に、その回動操作に対しクリック荷重を付与するものであり、突起部76及び弾性部77を備える。突起部76はリテーナ71に設けられ、弾性部77はダイヤル本体73の一部として形成される。弾性部77は、操作ダイヤル72の回動に伴い支軸74の周りを旋回し、突起部76に対し摺接することにより弾性変形して、操作荷重を発生する。そして、弾性部77が突起部76を乗り越える際に操作荷重が変化することにより、回動操作に対してクリック荷重が付与される。このクリック荷重により、操作ダイヤル72の操作者は、空気流れ調整部が作動したことを認識することができる。
なお、クリック荷重付与部の突起部がリテーナに設けられ、かつ弾性部が操作ダイヤルに設けられた操作ダイヤル構造は、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2015−117842号公報
ところが、上記従来の操作ダイヤル構造では、例えば、弾性部77を含むダイヤル本体73の外表面にめっきによって金属被膜が形成された場合、操作ダイヤル72のダイヤル本体部分が硬くなり、弾性部77が弾性変形しにくくなる。そのため、クリック荷重が適正値よりも大きくなる。弾性部77が突起部76を乗り越えられるように、過大な力で操作ダイヤル72を回動操作しなければならず、操作フィーリングが悪化する。同様の問題は、ダイヤル本体73に金属被膜が形成された場合にとどまらず、ダイヤル本体部分が硬質である場合に共通して起こり得る。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、操作ダイヤルのダイヤル本体部分が硬質であっても、回動操作に対して適切な大きさのクリック荷重を付与して、操作フィーリングを向上させることのできる空調用レジスタの操作ダイヤル構造を提供することにある。
上記課題を解決する空調用レジスタの操作ダイヤル構造は、空調用空気が流れる通風路に、同空調用空気の流れ状態を調整する空気流れ調整部が配置されたリテーナと、支軸により前記リテーナに支持されたダイヤル本体を有し、前記空気流れ調整部を作動させる際に回動操作される操作ダイヤルと、前記操作ダイヤルが回動操作される際に、その回動操作に対しクリック荷重を付与するクリック荷重付与部とを備える空調用レジスタの操作ダイヤル構造であって、前記クリック荷重付与部は、前記ダイヤル本体の一部として形成された突起部と、前記リテーナに設けられ、かつ前記操作ダイヤルの回動に伴い前記突起部が摺接されることにより弾性変形する弾性部とを備え、前記弾性部が前記突起部を乗り越える際に、回動操作に対してクリック荷重を付与するものである。
上記の構成によれば、空気流れ調整部を作動させるために操作ダイヤルが回動操作されると、クリック荷重付与部では、突起部が支軸の周りを旋回する。この旋回に伴い突起部が、リテーナに設けられた弾性部に対し摺接されると、同弾性部が突起部によって押圧されて弾性変形し、操作荷重が発生する。弾性部の弾性変形量は、同弾性部が突起部を乗り越える際に変化する。これに伴い操作荷重も変化し、操作ダイヤルの回動操作に対してクリック荷重が付与される。
ここで、弾性部はリテーナに設けられており、突起部はダイヤル本体に設けられている。クリック荷重の付与のために、ダイヤル本体には、弾性変形することは要求されない。従って、操作ダイヤルのダイヤル本体部分が硬質であっても、弾性部を弾性変形させて、適切な大きさのクリック荷重を付与することが可能である。弾性部が突起部を乗り越えられるように過大な力で操作ダイヤルを操作しなくてもよく、操作フィーリングが向上する。
上記空調用レジスタの操作ダイヤル構造において、前記ダイヤル本体は円盤状をなし、前記突起部は、前記ダイヤル本体の径方向へ突出するように同ダイヤル本体に設けられ、前記弾性部は、前記突起部が摺接されることにより、前記ダイヤル本体の径方向へ弾性変形するものであることが好ましい。
上記の構成によれば、操作ダイヤルの回動操作により支軸の周りを旋回する突起部が弾性部に対し摺接されると、弾性部は突起部によってダイヤル本体の径方向に押圧されて、同方向へ弾性変形する。この弾性変形により発生する操作荷重は、弾性部が突起部を乗り越える際に変化し、操作ダイヤルの回動操作に対してクリック荷重が付与される。
上記空調用レジスタの操作ダイヤル構造において、前記ダイヤル本体は、少なくとも前記リテーナに対向する面において開口し、かつ前記支軸の周りにおいて周方向に延びる収容室を有しており、前記弾性部は、前記ダイヤル本体の径方向へ弾性変形し得る態様で前記リテーナに設けられて、前記収容室に配置されており、前記突起部は、前記収容室において前記径方向に相対向する一方の内壁面から他方の内壁面に向けて突出していることが好ましい。
上記の構成によれば、クリック荷重付与部における弾性部及び突起部はいずれもダイヤル本体の収容室内に位置する。しかも、突起部による弾性部の径方向の弾性変形も収容室内で行なわれる。そのため、弾性部及び突起部は、ダイヤル本体の径方向外方である空調用レジスタの下流側から視認されにくい。従って、弾性部及び突起部がダイヤル本体の外部に設けられる場合に比べ、操作ダイヤル構造、ひいては空調用レジスタの外観が向上する。
上記空調用レジスタの操作ダイヤル構造において、前記弾性部は、前記周方向へ延びる弾性片を備え、前記弾性片は、前記周方向における一方の端部を固定端とし、かつ他方の端部を自由端とし、前記固定端において前記リテーナに結合されていることが好ましい。
上記の構成によれば、弾性片は、ダイヤル本体の周方向における一方の端部を固定端とし、かつ他方の端部を自由端とする、いわゆる片持ち梁の支持構造を採っている。そのため、弾性片における自由端が突起部を乗り越える際に、ダイヤル本体の径方向に押圧されると、同弾性片は、固定端を支点として同方向へ弾性変形する。この弾性変形により操作荷重が発生する。弾性片の弾性変形量は、自由端が突起部を乗り越える際に変化する。これに伴い操作荷重も変化し、操作ダイヤルの回動操作に対してクリック荷重が付与される。
上記空調用レジスタの操作ダイヤル構造において、前記空気流れ調整部は、前記通風路に配置されて前記リテーナに支持され、前記操作ダイヤルの回動操作に応じて、前記通風路を開放する開位置と、前記通風路を閉鎖する閉位置との間で傾動されるシャットダンパにより構成され、前記弾性部は、一対の弾性片を備えており、両弾性片の前記固定端は前記ダイヤル本体の周方向に互いに隣接しており、両弾性片は、前記周方向であって互いに反対方向へ延びていて、先端部を前記自由端としており、一方の前記弾性片の前記自由端は、傾動する前記シャットダンパが閉位置に到達するとき及び同閉位置から開位置に向けて傾動を開始するときに前記突起部を乗り越え、他方の前記弾性片の前記自由端は、傾動する前記シャットダンパが開位置に到達するとき及び同開位置から閉位置に向けて傾動を開始するときに前記突起部を乗り越えるものであることが好ましい。
上記の構成によれば、一方の弾性片の自由端は、傾動するシャットダンパが閉位置に到達するときに突起部を乗り越えるとともに、同シャットダンパが同閉位置から開位置に向けて傾動を開始するときに突起部を乗り越える。いずれの場合にも、操作荷重が変化し、回動操作に対してクリック荷重が付与される。このクリック荷重により、操作ダイヤルの操作者に対し、シャットダンパが閉位置に到達したことを認識させるとともに、シャットダンパが同閉位置から開位置に向けて傾動を開始したことを認識させることが可能である。
また、他方の弾性片の自由端は、傾動するシャットダンパが開位置に到達するときに突起部を乗り越えるとともに、同シャットダンパが同開位置から閉位置に向けて傾動を開始するときに突起部を乗り越える。いずれの場合にも、操作荷重が変化し、回動操作に対してクリック荷重が付与される。このクリック荷重により、操作ダイヤルの操作者に対し、シャットダンパが開位置に到達したことを認識させるとともに、シャットダンパが同開位置から閉位置に向けて傾動を開始したことを認識させることが可能である。
上記空調用レジスタの操作ダイヤル構造において、前記ダイヤル本体の外表面には金属被膜が形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、金属被膜が形成されることで、ダイヤル本体が加飾される。
また、金属被膜が形成されないものに比べ、操作ダイヤルのダイヤル本体部分が硬くなる。しかし、上述したように、弾性変形が、リテーナに設けられた弾性部において行なわれることから、クリック荷重の付与のために、ダイヤル本体には、弾性変形することが要求されない。従って、操作ダイヤルのダイヤル本体部分が硬質であるものの、弾性部を弾性変形させて、適切な大きさのクリック荷重を付与することが可能である。
上記空調用レジスタの操作ダイヤル構造によれば、操作ダイヤルのダイヤル本体部分が硬質であっても、回動操作に対して適切な大きさのクリック荷重を付与して、操作フィーリングを向上させることができる。
操作ダイヤル構造が適用された一実施形態における空調用レジスタの平断面図。 一実施形態における空調用レジスタの側断面図。 一実施形態における操作ダイヤル構造を示す図であり、(a)は突起部が一対の弾性片の自由端間に位置するときの底面図、(b)は図3(a)の一部を拡大して示す部分底面図。 図3(b)における4−4線に沿った部分断面図。 一実施形態における操作ダイヤル構造の作用を説明する図であり、一方の弾性片の自由端が突起部を乗り越える前又は乗り越えた後の状態を示す部分底面図。 一実施形態における操作ダイヤル構造の作用を説明する図であり、一方の弾性片の自由端が突起部を乗り越える途中の状態を示す部分底面図。 一実施形態における操作ダイヤル構造の作用を説明する図であり、一方の弾性片の自由端が突起部を乗り越える前又は乗り越えた後の状態を示す部分底面図。 一実施形態における操作ダイヤル構造を示す図であり、他方の弾性片の自由端が突起部を乗り越える前又は乗り越えた後の状態を示す部分底面図。 従来の操作ダイヤル構造を示す底面図。
以下、車両用空調用レジスタの操作ダイヤル構造に具体化した一実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
なお、以下の記載においては、車両の進行方向(前進方向)を前方とし、後進方向を後方とし、高さ方向を上下方向として説明する。また、車幅方向(左右方向)については、車両を後方から見た場合を基準として方向を規定する。
車室内において、車両の前席(運転席及び助手席)の前方にはインストルメントパネルが設けられ、その車幅方向の中央部、両側部等には、本実施形態の空調用レジスタが組込まれている。
図1、図2及び図3(a)に示すように、空調用レジスタ10は、リテーナ11、複数のフィン、空気流れ調整部としてのシャットダンパ41、ダンパ駆動機構45、クリック荷重付与部61、操作ノブ62及び伝達機構B1を備えている。次に、空調用レジスタ10を構成する各部について説明する。
<リテーナ11>
図1及び図2に示すように、リテーナ11は、樹脂によって形成された複数の部材からなり、全体として、両端が開放された筒状をなしている。リテーナ11の内部空間は、送風ダクトを通じて空調装置(図示略)から送られてくる空調用空気A1の流路(以下「通風路12」という)を構成している。ここで、通風路12での空調用空気A1の流れ方向について、空調装置に近い側(図1及び図2では左側)を上流側とし、同空調装置から遠い側(図1及び図2では右側)を下流側とする。通風路12の下流端は、空調用空気A1の吹出口13を構成している。
通風路12は、リテーナ11の4つの壁部によって取り囲まれている。これらの4つの壁部は、車幅方向に相対向する一対の縦壁部14と、上下方向に相対向する一対の横壁部26とからなる。
<フィン>
フィンは、空調用空気A1の流れ方向を調整するためのものであり、複数の下流フィン27と複数の上流フィン35とからなる。
各下流フィン27は、板状をなす下流フィン本体28と、一対の下流フィン軸29とを備えている。下流フィン本体28及び両下流フィン軸29は、車幅方向へそれぞれ延びている。複数の下流フィン27は、通風路12における吹出口13の上流近傍において、上下方向へ互いに離間した状態で配置されている。
両下流フィン軸29は、各下流フィン本体28における車幅方向の両方の端面から互いに遠ざかる方向へ突出している。各下流フィン27は、両下流フィン軸29において両縦壁部14に傾動可能に支持されている。
各下流フィン本体28において、一方(図1の上方)の下流フィン軸29から上流へ偏倚した箇所には、連結軸31が同下流フィン軸29に平行に設けられている。下流フィン27毎の連結軸31は、略上下方向へ延びる長尺状の連結ロッド32によって連結されている。そして、これらの下流フィン本体28、下流フィン軸29、連結軸31及び連結ロッド32により、全ての下流フィン27を同期した状態で傾動させる平行リンク機構LM1が構成されている。
各上流フィン35は、板状をなす上流フィン本体36と、一対の上流フィン軸37とを備えている。図1では、各上流フィン軸37がドット(・)で図示されている。図1及び図2に示すように、上流フィン本体36及び両上流フィン軸37は、上下方向へそれぞれ延びている。上流フィン本体36は、通風路12の下流フィン27よりも上流において、車幅方向へ互いに離間した状態で配置されている。
上流フィン35毎の両上流フィン軸37は、上流フィン本体36の上下両端面から互いに遠ざかる方向へ突出している。各上流フィン35は、両上流フィン軸37において、両横壁部26に傾動可能に支持されている。
各上流フィン本体36において、一方(図2の上方)の上流フィン軸37から上流へ偏倚した箇所には、連結軸38が同上流フィン軸37に平行に設けられている。上流フィン35毎の連結軸38は、車幅方向に延びる長尺状の連結ロッド39によって連結されている。そして、これらの上流フィン本体36、上流フィン軸37、連結軸38及び連結ロッド39により、全ての上流フィン35を同期した状態で傾動させる平行リンク機構LM2が構成されている。
<シャットダンパ41>
シャットダンパ41は、通風路12で空調用空気A1が流れるのを許容したり遮断したりすることで空調用空気A1の流れ状態を調整するものであり、ダンパ本体42、シール部43及び一対のダンパ軸44を備えている。ダンパ本体42は、通風路12の上流フィン35よりも上流に配置されている。シール部43は軟質材料、例えばスポンジ等の軟質の発泡体によって形成されており、ダンパ本体42の周囲に装着されている。シール部43の外周縁部は、ダンパ本体42の外周縁部よりも外側に露出している。ダンパ軸44は、ダンパ本体42の上下方向における両端面から、互いに遠ざかる方向へ突出している。なお、図1では、ダンパ軸44がドット(・)で図示されている。
シャットダンパ41は、両ダンパ軸44において横壁部26に支持されており、開位置と閉位置との間で傾動可能である。シャットダンパ41は、開位置では、図1において実線で示すように、両縦壁部14に対し略平行となって、通風路12を大きく開放する。シャットダンパ41は、閉位置では、図1において二点鎖線で示すように、両縦壁部14に対し傾斜し、シール部43において両横壁部26及び両縦壁部14に接触し、通風路12を閉鎖する。
<ダンパ駆動機構45>
図2に示すように、ダンパ駆動機構45は、シャットダンパ41を傾動させるための機構であり、操作ダイヤル46及び回動伝達部57を備えている。図2及び図3(a)に示すように、操作ダイヤル46は、ダイヤル本体47及びカバー56を備えている。ダイヤル本体47は、樹脂によって略円盤状に形成されている。ダイヤル本体47は下側の横壁部26の下方に配置され、支軸25により、同横壁部26に回動可能に支持されている。ダイヤル本体47の外周面において周方向に互いに離間した2箇所には、係止凹部49が形成されている。ダイヤル本体47の外表面には、金属被膜59がめっきによって形成されている。
カバー56は、ダイヤル本体47よりも軟質の材料、本実施形態ではエラストマーによって形成されており、同ダイヤル本体47の外周部に装着されている。カバー56の周方向における両方の端部56aは、上記係止凹部49に係止されている。
上記の構成を有する操作ダイヤル46は、シャットダンパ41を開位置から閉位置へ傾動させる際、又はその逆に閉位置から開位置へ傾動させる際に回動操作される。
図2に示すように、回動伝達部57は、操作ダイヤル46の回動をシャットダンパ41に伝達するためのものである。回動伝達部57は、リンク機構、ギヤ機構等によって構成されており、操作ダイヤル46とシャットダンパ41の下側のダンパ軸44との間に設けられている。本実施形態では、ダイヤル本体47から径方向外方へ突出する伝達突部54が形成されている。また、シャットダンパ41の下側のダンパ軸44には、径方向外方へ延びるアーム部44aが形成されている。そして、伝達突部54及びアーム部44aが、リンク部材58によって連結されている。これらの伝達突部54、アーム部44a及びリンク部材58によって回動伝達部57が構成されている。
<クリック荷重付与部61>
図3(a),(b)に示すように、クリック荷重付与部61は、操作ダイヤル46が回動操作される際に、その回動操作に対しクリック荷重を付与するためのものであり、突起部53及び弾性部15を備えている。
ダイヤル本体47は、支軸25の周りにおいて周方向に延びる収容室48を有している。収容室48は、ダイヤル本体47の上面及び下面において開口する貫通孔によって構成されている。ダイヤル本体47の上面は、下側の横壁部26の下面に対向している。収容室48は、ダイヤル本体47の径方向に相対向する一対の内壁面51,52を有している。突起部53は、ダイヤル本体47の一部として形成されており、外周側の内壁面51から内周側の内壁面52に向けて突出している。突起部53の内壁面51からの突出高さH1は、ダイヤル本体47の周方向における中央部分53cで最大となり、同中央部分53cから同周方向の両側へ離れるに従い漸減している。
弾性部15は、下側の横壁部26の下面から下方へ突出して、収容室48に配置された一対の弾性片16,21を備えている。両弾性片16,21は、下側の横壁部26に一体に形成されている。
一方の弾性片16は、上記周方向における一方の端部を固定端17とし、かつ他方の端部を自由端18とし、固定端17において横壁部26に結合されている。弾性片16の全体は、ダイヤル本体47の径方向外方へ膨らむように緩やかに湾曲している。横壁部26において、弾性片16の固定端17を除く箇所の上方となる箇所には、孔19が形成されている。自由端18は、弾性片16のうち上記周方向における他の箇所よりも、ダイヤル本体47の径方向のうち、突起部53の設けられた内壁面51側へ多く膨らむ膨出部18aを有している。膨出部18aは、操作ダイヤル46の回動操作に伴い突起部53が旋回したとき、その突起部53と干渉する箇所まで膨出している。
他方の弾性片21は、上記周方向における一方の端部を固定端22とし、かつ他方の端部を自由端23とし、固定端22において横壁部26に結合されている。弾性片21の全体は、ダイヤル本体47の径方向外方へ膨らむように緩やかに湾曲している。図3(b)及び図4に示すように、横壁部26において、弾性片21の固定端22を除く箇所の上方となる箇所には、孔24が形成されている。自由端23は、弾性片21のうち上記周方向における他の箇所よりも、ダイヤル本体47の径方向における内壁面51側へ多く膨らむ膨出部23aを有している。膨出部23aは、操作ダイヤル46の回動操作に伴い突起部53が旋回したとき、その突起部53と干渉する箇所まで膨出している。弾性片16,21において膨出部18a,23a間の部分は、突起部53よりもダイヤル本体47の径方向内方に位置している。
両固定端17,22は、横壁部26の下面のうち、孔19,24によって挟まれた領域において、上記周方向に互いに接触した状態で隣接している。両弾性片16,21は、上記周方向であって互いに反対方向へ延びていて、先端部を自由端18,23としている。
各弾性片16,21は、操作ダイヤル46の回動操作に伴い突起部53が膨出部18a,23aに対し摺接されることにより、ダイヤル本体47の径方向内方へ弾性変形する。そして、クリック荷重付与部61は、自由端18,23が突起部53を乗り越える際に、回動操作に対してクリック荷重を付与する。
突起部53及び弾性片16,21の形状、大きさ等は、次の条件を満たすように設定されている。
条件1:傾動するシャットダンパ41が開位置に到達するとき及び同開位置から閉位置に向けて傾動を開始するときに、弾性片16の自由端18が突起部53を乗り越えること。
条件2:傾動するシャットダンパ41が閉位置に到達するとき及び同閉位置から開位置に向けて傾動を開始するときに、弾性片21の自由端23が突起部53を乗り越えること。
<操作ノブ62>
図1及び図2に示すように、操作ノブ62は、吹出口13からの空調用空気A1の吹出し方向を調整する際に操作される部材である。操作ノブ62は、上下方向における中央部の下流フィン27の下流フィン本体28に対し、車幅方向へスライド可能に装着されている。
<伝達機構B1>
伝達機構B1は、操作ノブ62のスライド動作を、車幅方向における中央部付近の特定の上流フィン35に伝達して、両上流フィン軸37を支点として同上流フィン35を傾動させるための機構である。
上記特定の上流フィン35における上流フィン本体36には、他の上流フィン35における上流フィン本体36とは異なり、切欠き部63が形成されている。また、切欠き部63の下流端部には、両上流フィン軸37に沿って上下方向へ延びる伝達軸部64が設けられている。
操作ノブ62にはフォーク65が連結されている。フォーク65は、車幅方向へ互いに離間した状態で、操作ノブ62よりも上流へ延びる一対の伝達片65aを有している。フォーク65は、両伝達片65aにおいて、伝達軸部64を挟み込んでいる。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用及び効果について説明する。
図1において二点鎖線で示すように、シャットダンパ41が閉位置にあるときには、通風路12が同シャットダンパ41によって閉塞される。シャットダンパ41よりも下流での空調用空気A1の流通が遮断され、吹出口13からの空調用空気A1の吹出しが停止される。このとき、シール部43が両横壁部26に加え両縦壁部14に接触することで、シャットダンパ41と、縦壁部14及び横壁部26との間がシールされる。また、図5に示すように、突起部53がダイヤル本体47の周方向のうち、弾性部15の自由端18,23間から外れた箇所に位置し、膨出部23aに接触又は接近している。
これに対し、図1において実線で示すように、シャットダンパ41が開位置にあるときには、各通風路12が全開となり、空調用空気A1がシャットダンパ41を境として、車幅方向の両側に分かれて流れる。シャットダンパ41を通過した空調用空気A1は、上流フィン35及び下流フィン27に沿って流れた後、吹出口13から吹出す。このとき、図示はしないが、突起部53がダイヤル本体47の周方向のうち、弾性部15の自由端18,23間から外れた箇所に位置し、膨出部18aに接触又は接近している。
シャットダンパ41の閉位置から開位置への切替え、及び開位置から閉位置への切替えは、操作ダイヤル46の回動操作を通じて行なわれる。操作ダイヤル46が回動操作されると、その回動は、回動伝達部57を介してシャットダンパ41に伝達され、同シャットダンパ41が傾動させられる。
一方で、操作ダイヤル46が回動操作されると、クリック荷重付与部61では、突起部53が支軸25の周りを旋回する。突起部53は、膨出部18a,23a間の中間部分に位置するときには、図3(a),(b)に示すように、弾性部15からダイヤル本体47の径方向外方へ離間する。上記旋回の過程で突起部53が、自由端18,23における膨出部18a,23aに対し摺接される。
ここで、本実施形態では、各弾性片16,21が、周方向における一方の端部を固定端17,22とし、かつ他方の端部を自由端18,23とする、いわゆる片持ち梁の支持構造を採っている。そのため、弾性片16,21における自由端18,23が突起部53を乗り越える際に、ダイヤル本体47の径方向における内方へ押圧されると、同弾性片16,21は、固定端17,22を支点として、同方向へ弾性変形し、操作荷重を発生する。弾性片16,21の弾性変形量は、自由端18,23が突起部53を乗り越える際に変化する。
一方の弾性片21における自由端23が突起部53を乗り越える状況は、閉位置に向けて傾動するシャットダンパ41が閉位置に到達するときと、閉位置に到達したシャットダンパ41が開位置に向けて傾動し始めるときに起こる。他方の弾性片16における自由端18が突起部53を乗り越える状況は、開位置に向けて傾動するシャットダンパ41が開位置に到達するときと、開位置に到達したシャットダンパ41が閉位置に向けて傾動し始めるときに起こる。
弾性片16,21の弾性変形量は、突起部53の膨出部18a,23aとの接触箇所における内壁面51からの突出高さH1に応じて変化する。弾性変形量は、膨出部18a,23aが、突起部53の突出高さH1の低い箇所を摺接しているときには小さい。弾性変形量は、膨出部18a,23aとの接触箇所における突起部53の突出高さH1が高くなるに従い多くなる。
この点、本実施形態では、図3(b)に示すように、突起部53の突出高さH1が、周方向における中央部分53cで最大となり、同中央部分53cから同周方向の両側へ離れるに従い漸減している。従って、自由端18,23が、突起部53の中央部分53cを摺接するときに弾性変形量が最大となる(図6参照)。この中央部分53cから上記周方向へ離れるに従い弾性変形量は漸減する。
上記弾性変形量の変化に伴い操作荷重も変化する。操作荷重は、膨出部18a,23aが突起部53の上記中央部分53cを摺接するとき(図6参照)に最大となり、同中央部分53cから周方向へ離れるに従い漸減する。その結果、操作ダイヤル46が回動操作された場合の操作荷重は、自由端18,23の突起部53に対する摺接する箇所が、中央部分53cに達するまでは徐々に増加する。操作荷重は、自由端18,23が中央部分53cに達したとき(図6参照)に最大となる。操作荷重は、自由端18,23の突起部53に対する摺接箇所が、中央部分53cを越えた後には徐々に減少する。操作ダイヤル46の回動操作に伴い、自由端18,23が突起部53を乗り越える際に、上記のように操作荷重が変化(増減)することで、操作ダイヤル46の回動操作に対してクリック荷重が付与される。
具体的には、一方の弾性片21では、傾動するシャットダンパ41が閉位置に到達するときに、自由端23が図7→図6→図5で示すように突起部53を乗り越える。また、弾性片21では、シャットダンパ41が閉位置から開位置に向けて傾動を開始するときに、自由端23が図5→図6→図7に示すように突起部53を乗り越える。いずれの場合にも、回動操作に対してクリック荷重が付与される。このクリック荷重により、操作ダイヤル46の操作者に対し、シャットダンパ41が閉位置に到達したことを認識させるとともに、シャットダンパ41が同閉位置から開位置に向けて傾動を開始したことを認識させることが可能である。
また、他方の弾性片16では、傾動するシャットダンパ41が開位置に到達するとき、自由端18が突起部53を乗り越える(図8参照)。また、弾性片16では、シャットダンパ41が開位置から閉位置に向けて傾動を開始するときに自由端18が突起部53を乗り越える。いずれの場合にも、回動操作に対してクリック荷重が付与される。このクリック荷重により、操作ダイヤル46の操作者に対し、シャットダンパ41が開位置に到達したことを認識させるとともに、シャットダンパ41が同開位置から閉位置に向けて傾動を開始したことを認識させることが可能である。
ここで、本実施形態では、突起部53を含めてダイヤル本体47の外表面に、めっきによる金属被膜59が形成されているため、こうした金属被膜59が形成されないものに比べ、操作ダイヤル46のダイヤル本体部分が硬くなる。
しかし、弾性部15はリテーナ11(下側の横壁部26)に設けられており、ダイヤル本体47には弾性部15を弾性変形させる突起部53が同ダイヤル本体47の一部として形成されている。クリック荷重の付与のために、ダイヤル本体47には、弾性変形することが要求されない。従って、操作ダイヤル46のダイヤル本体部分が硬質であっても、弾性部15を弾性変形させて、クリック荷重を付与することができる。図9に示す従来技術とは異なり、回動操作に対して適切な大きさのクリック荷重を付与することができる。自由端18,23が突起部53を乗り越えられるように、操作ダイヤル46を過大な力で回動操作しなくてもよく、操作フィーリングを向上させることができる。
なお、各シャットダンパ41が図1の実線及び図2に示す開位置にあるときに、操作ノブ62が下流フィン本体28上を車幅方向へスライド操作されると、その操作ノブ62の動きがフォーク65及び伝達軸部64を通じて上記特定の上流フィン35に伝達される。この特定の上流フィン35が両上流フィン軸37を支点として操作ノブ62のスライド方向と同一傾向の方向(車幅方向)へ傾動させられる。特定の上流フィン35の傾動は、平行リンク機構LM2を介して残りの上流フィン35に伝達される。その結果、特定の上流フィン35に連動して、残りの上流フィン35が両上流フィン軸37を支点として、特定の上流フィン35と同一方向へ傾動させられる。
また、各シャットダンパ41が上記のように開位置にあるときに、操作ノブ62に対し、その厚み方向に向かう力が加えられると、その力が、操作ノブ62の設けられた下流フィン27に伝達される。この下流フィン27が両下流フィン軸29を支点として傾動させられる。下流フィン27の上記傾動は、平行リンク機構LM1を介して残りの下流フィン27に伝達される。その結果、操作された下流フィン27に連動して、残りの下流フィン27が下流フィン軸29を支点として、操作された下流フィン27と同一方向へ傾動させられる。このときには、フォーク65の動きは伝達軸部64に伝達されず、上流フィン35は傾動させられない。
各上流フィン本体36が、これを通過する前の空調用空気A1の流れ方向に対し傾斜している場合には、空調用空気A1は上流フィン本体36に沿って流れることで流れ方向を変えられる。これに対し、上流フィン本体36がこれを通過する前の空調用空気A1の流れ方向に対し傾斜していない場合には、空調用空気A1は上流フィン本体36を通過する際に流れ方向をほとんど変えられない。
下流フィン27についても、上記上流フィン35と同様である。そして、各上流フィン35及び各下流フィン27を通過した空調用空気A1は吹出口13から吹出す。
本実施形態によると、上記以外にも、次の効果が得られる。
・弾性部15及び突起部53はいずれもダイヤル本体47の収容室48内に位置している。しかも、突起部53による各弾性片16,21の弾性変形も収容室48内で行なわれる。そのため、弾性部15及び突起部53は、ダイヤル本体47の径方向外方である空調用レジスタ10の下流側から視認されにくい。従って、弾性部15及び突起部53がダイヤル本体47の外部に設けられる場合に比べ、操作ダイヤル構造、ひいては空調用レジスタ10の外観が向上する。
・操作ダイヤル46の回動操作は、ダイヤル本体47の外周部に装着されたカバー56を通じて行なわれる。このカバー56は、ダイヤル本体47よりも軟質の材料(エラストマー)によって形成されている。そのため、カバー56が装着されていないものに比べて触感が向上するとともに、滑りにくくなる。
・ダイヤル本体47の外表面に金属被膜59が形成されているため、ダイヤル本体47に金属調の光沢を付与して、同ダイヤル本体47を加飾することができる。操作ダイヤル46、ひいては空調用レジスタ10の外観を良好なものにすることができる。
・弾性部15における膨出部18a,23a間の部分が、突起部53よりもダイヤル本体47の径方向内方に位置している。
そのため、図3(a),(b)に示すように、突起部53が、膨出部18a,23a間を周方向へ旋回するときには、同突起部53が弾性片16,21に対し摺接しない。膨出部18a,23aが突起部53を乗り越えるときだけ、同突起部53を膨出部18a,23aに対し摺接させることができる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
<操作ダイヤル46について>
・操作ダイヤル46が、支軸25によりリテーナ11に支持されたダイヤル本体47を少なくとも有することを条件に、同操作ダイヤル46の構造が上記実施形態とは異なる構造に変更されてもよい。例えば、カバー56が省略されて、ダイヤル本体47のみによって操作ダイヤル46が構成されてもよい。
・収容室48は、上記実施形態のように、ダンパ本体42の厚み方向における両方の面(上面及び下面)において開口した貫通孔によって構成されてもよいし、リテーナ11(横壁部26)側の面(上面)のみにおいて開口する凹部によって構成されてもよい。
<シャットダンパ41について>
・シャットダンパ41として、上記実施形態のように、ダンパ本体42が単一の部材によって構成されたものが用いられてもよいが、同ダンパ本体42が複数の部材によって構成されたものが用いられてもよい。後者の場合、ダンパ本体が、同一線上のダンパ軸を支点として、開位置及び閉位置の間で互いに反対方向に傾動される一対のダンパプレートを備えるものであってもよい。
<クリック荷重付与部61について>
・弾性部15は、弾性片16,21の一方のみによって構成されてもよい。
・突起部53が、収容室48における内周側の内壁面52において、外周側の内壁面51に向けて突出するように形成されてもよい。
・突起部53が上記実施形態とは異なる形状に形成されてもよい。
・弾性部15が、ダイヤル本体47の周方向における両端部においてリテーナ11に結合されてもよい。この場合、弾性部15において、上記周方向における両端部間の部分が弾性変形する箇所となる。
・弾性片16,21は、自由端18,23が突起部53を乗り越えるときに、操作ダイヤル46の厚み方向に弾性変形するものであってもよい。
・弾性部15はリテーナ11とは別部材によって形成されて、同リテーナ11に組付けられるものであってもよい。
・弾性片16の固定端17と、弾性片21の固定端22とがダイヤル本体47の周方向に離れていてもよい。
・突起部53がダイヤル本体47の外周面に、同ダイヤル本体47の一部として形成され、弾性部15がリテーナ11においてダイヤル本体47の径方向における外方近傍に設けられてもよい。
<空気流れ調整部について>
・空調用空気A1の流れ方向を調整する上流フィン35及び下流フィン27の少なくとも一方のフィンが空気流れ調整部とされてもよい。上記操作ダイヤル構造は、空気流れ調整部とされたフィンを傾動させる際に操作ダイヤル46が回動操作される空調用レジスタに適用されてもよい。
例えば、複数のフィンの傾動の態様を工夫することで、平行送風モードに加え、拡散送風モード及び集中送風モードといった複数の送風モードで空調用空気を吹出すことができるようにした空調用レジスタにおいて、送風モードを切替えるために操作ダイヤルを用いた場合がこれに該当する。
平行送風モードでは、上記実施形態と同様に、全てのフィンは、互いに平行な状態を維持しながら傾動される。空調用空気は、隣り合うフィン間等を、同フィンに沿う方向へ向けて、互いに平行な状態で流れて吹出口から吹出す。
拡散送風モードでは、隣り合うフィンが、それらの上流端の間隔が下流端の間隔よりも狭くなるように傾動される。この場合、空調用空気は、隣り合うフィン間等を同フィンに沿って流れることで、下流側ほど広い領域に行き渡るように拡散される。送風モードとして平行送風モードが選択された場合よりも乗員の広い部位に対し、弱い空調用空気が吹付けられる。
集中送風モードでは、隣り合うフィンが、それらの上流端の間隔が下流端の間隔よりも広くなるように傾動される。この場合、空調用空気は、隣り合うフィン間等を同フィンに沿って流れることで、下流側ほど狭い領域に到達するように収束される。送風モードとして平行送風モードが選択された場合よりも乗員の狭い部位に対し、強い空調用空気が吹付けられる。
こうした空調用レジスタに上記操作ダイヤル構造が適用されることで、送風モードが切替わったことを、操作ダイヤルの回動操作に付与されるクリック荷重を通じて操作者に認識させることができる。
<適用対象となる空調用レジスタについて>
・上記操作ダイヤル構造は、ダイヤル本体47の外表面に金属被膜59が形成されていない空調用レジスタにも適用可能である。
・上記操作ダイヤル構造は、操作ダイヤル46が起立状態で配置されてリテーナ11の縦壁部14に対し回動可能に支持されるタイプの空調用レジスタにも適用可能である。
・上記操作ダイヤル構造は、車室内においてインストルメントパネルとは異なる箇所、例えばダッシュボードに組込まれる空調用レジスタにも適用可能である。
・上記操作ダイヤル構造は、空調用空気の流れ状態を調整する空気流れ調整部を備える空調用レジスタであれば、車両用の空調用レジスタに限らず種々の空調用レジスタに広く適用可能である。
10…空調用レジスタ、11…リテーナ、12…通風路、15…弾性部、16,21…弾性片、17,22…固定端、18,23…自由端、25…支軸、41…シャットダンパ(空気流れ調整部)、46…操作ダイヤル、47…ダイヤル本体、48…収容室、51,52…内壁面、53…突起部、59…金属被膜、61…クリック荷重付与部、A1…空調用空気、H1…突出高さ。

Claims (3)

  1. 空調用空気が流れる通風路に、同空調用空気の流れ状態を調整する空気流れ調整部が配置されたリテーナと、
    支軸により前記リテーナに支持されたダイヤル本体を有し、前記空気流れ調整部を作動させる際に回動操作される操作ダイヤルと、
    前記操作ダイヤルが回動操作される際に、その回動操作に対しクリック荷重を付与するクリック荷重付与部とを備える空調用レジスタの操作ダイヤル構造であって、
    前記空気流れ調整部は、前記通風路に配置されて前記リテーナに支持され、前記操作ダイヤルの回動操作に応じて、前記通風路を開放する開位置と、前記通風路を閉鎖する閉位置との間で傾動されるシャットダンパにより構成され、
    前記クリック荷重付与部は、
    前記ダイヤル本体の一部として形成された突起部と、
    前記リテーナに設けられ、かつ前記操作ダイヤルの回動に伴い前記突起部が摺接されることにより弾性変形する弾性部とを備え、
    前記弾性部が前記突起部を乗り越える際に、回動操作に対してクリック荷重を付与するものであり、
    前記ダイヤル本体は円盤状をなし、少なくとも前記リテーナに対向する面において開口するとともに前記支軸の周りにおいて周方向に延びる一つの収容室を有しており、
    前記突起部は、前記収容室の前記周方向の中央部分において前記ダイヤル本体の径方向に相対向する一方の内壁面から他方の内壁面に向けて突出しており、
    前記突起部の前記一方の内壁面からの突出高さは、前記周方向における中央部分で最大となり、前記中央部分から前記周方向の両側へ離れるに従い漸減しており、
    前記弾性部は、前記突起部が摺接されることにより、前記ダイヤル本体の径方向へ弾性変形し得る態様で前記リテーナに設けられており、
    前記弾性部は、前記収容室に配置されるとともに、前記周方向へ延びる一対の弾性片を備え、
    弾性片は、前記周方向における一方の端部を固定端とし、かつ他方の端部を自由端とし、前記固定端において前記リテーナに結合されており、
    両弾性片の前記固定端は前記ダイヤル本体の前記周方向に互いに隣接しており、
    両弾性片は、前記周方向であって互いに反対方向へ延びていて、先端部を前記自由端としている空調用レジスタの操作ダイヤル構造。
  2. 一方の前記弾性片の前記自由端は、傾動する前記シャットダンパが閉位置に到達するとき及び同閉位置から開位置に向けて傾動を開始するときに前記突起部を乗り越え、
    他方の前記弾性片の前記自由端は、傾動する前記シャットダンパが開位置に到達するとき及び同開位置から閉位置に向けて傾動を開始するときに前記突起部を乗り越えるものである請求項1に記載の空調用レジスタの操作ダイヤル構造。
  3. 前記ダイヤル本体の外表面には金属被膜が形成されている請求項1又は2に記載の空調用レジスタの操作ダイヤル構造。
JP2017212770A 2017-11-02 2017-11-02 空調用レジスタの操作ダイヤル構造 Active JP6955210B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017212770A JP6955210B2 (ja) 2017-11-02 2017-11-02 空調用レジスタの操作ダイヤル構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017212770A JP6955210B2 (ja) 2017-11-02 2017-11-02 空調用レジスタの操作ダイヤル構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019084877A JP2019084877A (ja) 2019-06-06
JP6955210B2 true JP6955210B2 (ja) 2021-10-27

Family

ID=66762066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017212770A Active JP6955210B2 (ja) 2017-11-02 2017-11-02 空調用レジスタの操作ダイヤル構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6955210B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019084877A (ja) 2019-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6100202B2 (ja) 空調用レジスタ
JP6770219B2 (ja) 空調用レジスタ
US10414246B2 (en) Air-conditioning register
JP6601946B2 (ja) 風向調整装置
US9879877B2 (en) Air conditioning register
JP5772775B2 (ja) 空調用レジスタ
JP2019011009A (ja) レジスタ
JP6500234B2 (ja) 空調用薄型レジスタ
JP2015068559A (ja) 空調用レジスタ
JP6079655B2 (ja) 空調用レジスタ
JP6955210B2 (ja) 空調用レジスタの操作ダイヤル構造
JP6939233B2 (ja) 空調用レジスタ
JP6983036B2 (ja) レジスタ
JP6048356B2 (ja) 空調用レジスタ
JP6817177B2 (ja) 空調用レジスタ
JP5842787B2 (ja) 空調用レジスタ
JP6770220B2 (ja) 空調用レジスタ
JP2019188845A (ja) レジスタ
JP5852710B2 (ja) 空調用レジスタ
US11807077B2 (en) Air-conditioning register
JP7169833B2 (ja) 空調用レジスタ
JP2015078787A (ja) 空調用レジスタ
JP7347374B2 (ja) 空調用レジスタ
JP7122264B2 (ja) 車両用レジスタ装置
JP6958501B2 (ja) 空調用レジスタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200923

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210528

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210528

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210607

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210914

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6955210

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150