JP6954160B2 - 液処理装置及び液処理装置のティーチング方法 - Google Patents

液処理装置及び液処理装置のティーチング方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板に処理液を供給して処理を行う液処理装置及び当該液処理装置のティーチング方法に関する。
半導体装置の製造工程においては、基板である半導体ウエハ(以下、ウエハと記載する)に対して処理液を供給する液処理が行われる。この液処理には、例えばレジストなどの塗布液をウエハに供給して塗布膜を形成する処理がある。この塗布膜を形成する装置については、複数のノズルが待機する待機部からノズル用のアームが1つのノズルを選択して保持し、ウエハ上へと搬送して処理が行われるように構成される場合が有る。このノズルの保持は、例えばアーム側に設けられる突起をノズル側に設けられる凹部に差し込み、これら突起と凹部とを係合させることにより行われる。ノズル用のアームは横方向に移動する他、当該係合が行われるように垂直移動できるように構成されている。例えば特許文献1、2には、そのような塗布膜形成装置が記載されている。
ウエハに処理を行う前に、各ノズルの凹部に対して突起が差し込まれる位置(差し込み位置)を決定し、装置に設けられる制御部に覚え込ませる位置調整作業(ティーチング)が行われる。そして位置調整作業後にウエハに処理を行うためにアームがノズルを受け取る際には、アームの横方向における位置が調整された後、アームが下降して、突起が決定された差し込み位置に移動する。上記の差し込み位置の調整は、例えば作業員が手動でアームを動作させて行われる場合が有る。
ところで、ウエハの所定の位置に処理液が吐出されて正確な処理が行われるようにするためには、ノズルがアームに保持されたときに当該ノズルの揺れが抑制されるようにする必要が有る。そのために上記の突起を凹部に差し込んだときの、突起と凹部との間に形成されるスペースを小さくする必要が有る。その上で、凹部に突起を差し込む際における擦れを防ぐことができるように、上記の差し込み位置を設定する必要が有る。具体的に、凹部に差し込まれたときの突起の側壁の周囲にスペースが形成されるように差し込み位置を設定することが求められる。このような事情から、差し込み位置として設定し得る適切な範囲は非常に狭い。
従って位置調整作業が作業員の目視及び感覚に基づいて行われるとすると、長い作業時間を要してしまうおそれが有る。また、作業員間で調整の精度にばらつきが生じ、それに起因してウエハへの不具合が発生し、ウエハから製造される製品の品質が低下してしまう懸念も有る。さらに、装置の動作が続けられて装置の各部に力や振動が加わることで、凹部に差し込まれたときの凸部の位置が経時的に変化する場合が有り、上記の位置調整作業を繰り返し行うことが求められる場合が有るので、作業の負荷が大きかった。上記の特許文献1,2にはこのような問題の解決手法については示されていない。
特開2002−198304号公報 特開2012−23071号公報
本発明はこのような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、液処理を行うためのノズルの係合部とノズル搬送体の被係合部とを係合させてノズルを搬送する液処理装置について、係合を形成するための被係合部の位置を容易且つ正確に設定することができる技術を提供することである。
本発明における液処理装置は、第1の係合部を備えると共に、前記基板保持部に保持された基板に処理液を吐出して処理を行うノズルと、
前記ノズルを待機させるノズル用の待機領域と、
前記ノズルを着脱自在に保持するために前記第1の係合部との間で第1の係合を形成する被係合部を備え、前記ノズル用の待機領域と前記基板上の処理位置との間で前記ノズルが搬送されるように昇降移動且つ横移動するノズル搬送体と、
前記被係合部が第1の高さ、第2の高さに各々位置するときの当該被係合部の横方向における第1の位置、第2の位置を各々検出するために、前記第1の高さ及び前記第2の高さに各々位置する前記被係合部を撮像して画像データを取得するか、あるいは前記ノズル搬送体に設けられると共に、前記被係合部が第1の高さ、第2の高さに各々位置するときに前記ノズル用の待機領域にて待機する前記ノズルに設けられる目標物を撮像して画像データを取得するための撮像部と、
前記第1の係合を形成する前記被係合部の第3の高さを検出するための高さ検出機構と、
前記画像データと前記第3の高さとに基づいて、前記第1の係合を形成するための横方向における第3の位置を求めて、当該第3の高さ及び第3の位置で係合が形成されるように制御信号を出力する制御部と、
を備えることを特徴とする。
本発明における液処理装置のティーチング方法は、
第1の係合部を備えると共に、前記基板保持部に保持された基板に処理液を吐出して処理を行うノズルと、
前記ノズルを待機させるノズル用の待機領域と、
前記ノズルを着脱自在に保持するために前記第1の係合部との間で第1の係合を形成する被係合部を備え、前記ノズル用の待機領域と前記基板上の処理位置との間で前記ノズルが搬送されるように昇降移動且つ横移動するノズル搬送体と、
前記基板に前記処理が行われるように制御信号を出力する制御部と、
を備える液処理装置について、前記第1の係合を形成する被係合部の位置を検出して前記制御部に記憶させるティーチング方法において、
前記液処理装置に設けられる撮像部により、前記被係合部が第1の高さ、第2の高さに各々位置するときの当該被係合部の横方向における第1の位置、第2の位置を各々検出するために、前記第1の高さ及び前記第2の高さに各々位置する前記被係合部を撮像して画像データを取得する工程か、
あるいは前記ノズル搬送体に設けられる撮像部により、前記被係合部が第1の高さ、第2の高さに各々位置するときに前記ノズル用の待機領域にて待機する前記ノズルに設けられる目標物を撮像して画像データを取得する工程と、
前記第1の係合を形成する前記被係合部の第3の高さを検出する工程と、
前記画像データと前記第3の高さとに基づいて、前記第1の係合を形成するための横方向における第3の位置を求めて前記制御部に記憶させる工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、撮像部により異なる高さに位置するノズル搬送体の被係合部を撮像するか、ノズル搬送体に設けられた撮像部により異なる高さからノズルの目標物を撮像することにより画像データを取得する。この画像データと、高さ検出機構によって検出される、ノズルの係合部との間で係合を形成するための上記の被係合部の高さとに基づいて、係合を形成するための横方向における位置を求めることができるように装置が構成されている。従って、係合を形成するための被係合部の位置を容易且つ正確に設定することができる
本発明の第1の実施形態に係るレジスト塗布装置の斜視図である。 前記レジスト塗布装置の平面図である。 前記レジスト塗布装置の縦断側面図である。 前記レジスト塗布装置のノズルの凹部及びノズル搬送アームの垂直突起を示す縦断側面図である。 前記搬送アーム及び前記ノズルの斜視図である。 前記レジスト塗布装置の概略構成図である。 冶具が各々装着された状態の前記搬送アーム及び前記ノズルの斜視図である。 カメラ付設冶具の斜視図である。 カメラ付設冶具の下面図である。 前記ノズル及び撮像ターゲット付設冶具の斜視図である。 前記撮像ターゲット付設冶具の縦断側面図である。 前記撮像ターゲット付設冶具の上面図である。 前記レジスト塗布装置に設けられる制御部の構成図である。 前記レジスト塗布装置にて行われる位置調整作業の手順を示す説明図である。 前記位置調整作業時に取得される画像データを示す説明図である。 前記位置調整作業時に取得される画像データを示す説明図である。 差し込み位置を決定するために求められる各座標の位置関係を示す説明図である。 ノズルの凹部及びノズル搬送アームの垂直突起を示す側面図である。 撮像ターゲット付設冶具の変形例を示す縦断側面図である。 撮像ターゲット付設冶具の変形例を示す縦断側面図である。 本発明の第2の実施形態に係るレジスト塗布装置に設けられるノズル及びノズル搬送アームの斜視図である。 前記第2の実施形態のレジスト塗布装置に設けられる制御部の構成図である。 取得される画像について行われる処理の一例を示す説明図である。 第2の実施形態に係るレジスト塗布装置で行われる処理のフロー図である。 ノズル及びノズル搬送アームの他の構成例を示す斜視図である。 撮像ターゲットの他の例を示す平面図である。 ノズル及びノズル搬送アームのさらに他の構成例を示す斜視図である。 カメラの他の配置例を示す上面図である。
(第1の実施形態)
本発明が適用される液処理装置の第1の実施形態であるレジスト塗布装置1について、斜視図である図1及び平面図である図2を参照しながら説明する。レジスト塗布装置1は、各々ウエハWを収納して処理を行うカップ11を2つ備えており、2つのカップ11は横方向に並んで設けられている。図3はカップ11の縦断側面を示している。カップ11内にはウエハWの裏面中央部を水平に吸着保持する基板保持部であるスピンチャック12が設けられている。
図中13は回転機構であり、スピンチャック12を回転させて、当該スピンチャック12に保持されたウエハWを鉛直軸周りに回転させる。後述するノズルからウエハWの中心部に供給されたシンナー及びレジストは、このウエハWの回転によって当該ウエハWの周縁部へ向けて展伸され、スピンコートが行われる。上記のシンナーは、ウエハWにおけるレジストの濡れ性を高めるプリウエットを行うための処理液である。図中14はカップ11内を排気する排気管であり、図中15はカップ11内から排液を除去するための排液口である。図中16は、図示しないウエハWの搬送機構とスピンチャック12との間でウエハWを受け渡すための昇降ピンである。
2つのカップ11の配列方向を左右方向とすると、各カップ11の左右の中央の後方側には、鉛直軸周りに回転自在な回転ステージ17が設けられている。回転ステージ17上には、ノズル21A〜21Dが載置される待機台18が設けられており、ノズル21A〜21Dは、使用されるまでにこの待機台18上で待機される。待機台18はこのようにノズル用の待機領域をなすと共に、後述するように撮像部用の待機領域をなす。
ノズル21A〜21Cは各々異なる種類のレジストをウエハWに吐出し、ノズル21DはウエハWにシンナーを供給する。後述するノズル搬送アームにより、この4つのノズル21A〜21Dのうちの一つのノズルが保持されてウエハWの中心部上の処理位置へと搬送され、当該ノズルからシンナーまたはレジストがウエハWに供給されることで、当該ウエハWに処理が行われる。なお、レジスト供給用のノズルとしては例えば実際には3本よりも多くの数のノズルが設けられるが、説明の便宜上、ここでは3本のみが設けられているものとしている。
各ノズル21A〜21Dは互いに同様に構成されており、代表して図3に示したノズル21Aを説明する。図3では、ノズル21AをウエハW及びカップ11に対して、実際の大きさよりも大きく示している。ノズル21Aは処理液が流通すると共に当該処理液を鉛直下方に吐出するノズル本体22と、ノズル本体22の上部側に設けられた板状の被搬送体23とを備えており、この被搬送体23の上部側には上方へ向けて開口した円形の垂直凹部24が形成されている。第1の係合部をなす垂直凹部24の側壁には側方凹部25が、垂直凹部24の周方向に沿って多数設けられている。また図中26は、各ノズル21A〜21Dにレジストまたはシンナーを供給するための配管である。
上記の回転ステージ17において待機台18の後方側には、待機台18にて待機するノズル21A〜21Dの配列方向に沿って水平に直線移動する支柱31が設けられている。支柱31には、当該支柱31に沿って垂直移動する昇降部32が設けられている。この昇降部32には、支柱31の移動方向とは直交する方向に直線移動するノズル搬送アーム33が設けられている。ノズル搬送体であるノズル搬送アーム33の先端部には、下方へ向けて突出する円形の突起であるシリンダ34が設けられている。図3に示すように、シリンダ34にはN(窒素)ガスの供給機構35及び排気機構36が接続されている。シリンダ34内に形成される流路37がNガス供給機構35から供給されるNガスにより加圧されるとシリンダ34の側面から側方突起38が突出する。この側方突起38はシリンダ34の周方向に多数設けられている。そして、流路37が排気機構36により排気されると、側方突起38がシリンダ34の側面に没する。
図4は、ノズル搬送アーム33のシリンダ34及びノズル21A〜21Dの垂直凹部24の横断平面図である。この図4に示すように被係合部をなすシリンダ34の径L1は、ノズル21Aの垂直凹部24の径L2よりも若干小さく、径L1と径L2との大きさの差は、例えば0.5mmである。このようにシリンダ34及び垂直凹部24が形成されていることにより、シリンダ34を垂直凹部24に差し込むことができる。
そしてシリンダ34が垂直凹部24に差し込まれた状態で、シリンダ34から側方突起38が突出して図3に示した側方凹部25に進入することで、シリンダ34及び垂直凹部24が互いに係合した状態となる。図3、図4はそのように係合が形成された状態を示している。このように係合が形成された状態において、ノズル搬送アーム33が各ノズル21A〜21Dを保持し、待機台18と各カップ11内に格納されたウエハWの上方との間で搬送することができる。図1は一例として、ノズル搬送アーム33がノズル21Bを保持した状態を示している。側方突起38が側方凹部25から引き出されると、シリンダ34と垂直凹部24との係合が解除される。
ウエハWに処理を行うために上記の係合を形成するにあたり、ノズル21A〜21Dのうちの一つのノズルの垂直凹部24の上方にシリンダ34が位置した後、ノズル搬送アーム33が下降してシリンダ34が垂直凹部24に差し込まれる。例えばこのレジスト塗布装置1のメンテナンス時に、そのように差し込まれたときのシリンダ34の位置(差し込み位置とする)について、レジスト塗布装置1に設けられる後述のコンピュータである制御部10のメモリに記憶させる位置調整作業(ティーチング)が行われる。この位置調整作業は、ノズル21A〜21Dの各々について行われる。位置調整作業後のウエハWの処理時には、位置調整作業において記憶された差し込み位置にシリンダ34が移動するように制御部10が制御信号を出力し、上記の係合の形成が行われる。
以降、図1で説明した回転ステージ17上における支柱31の移動方向をX方向、ノズル搬送アーム33の移動方向をY方向、高さ方向をZ方向と記載する。これらX、Y、Zの各方向は互いに直交する。従って、上記のシリンダ34の位置は、XYZの3次元の座標系で表すことができる。そのためにノズル搬送アーム33がノズル21A〜21Dを受け取るためにシリンダ34が垂直凹部24への差し込みが行われる際には、X座標、Y座標が夫々記憶されたX座標、Y座標となるように当該シリンダ34が移動した後、Z座標が記憶されたZ座標となるように移動することになる。その差し込み位置におけるシリンダ34の下面の中心の座標をP3(X3、Y3、Z3)とする。X3、Y3は横方向における第3の位置、Z3は第3の高さに相当する。なお、これ以降、特に記載無い限りシリンダ34の位置あるいはシリンダ34の座標とは、この下面の中心の位置のことを指すものとする。
また、図3に示すように例えばシリンダ34には、タッチセンサ39が設けられている。差し込み位置においてタッチセンサ39が垂直凹部24の底面に接触すると、このタッチセンサ39から後述の制御部10に検出信号が送信されることで、制御部10は上記のZ3を取得することができる。従って、タッチセンサ39は高さ検出機構をなす。
この第1の実施形態では上記の位置調整作業を行うにあたり、カメラ付設冶具4及び撮像ターゲット付設冶具5が用いられる。カメラ付設冶具4については、ノズル搬送アーム33に着脱自在に構成されており、制御部10からの制御信号に従って着脱が行われる。上記の待機台18にカメラ付設冶具4の待機領域41が設けられている。撮像ターゲット付設冶具5についてはノズル21A〜21Dに着脱自在に構成され、位置調整作業を行う際に装置のユーザーがノズル21A〜21Dに装着する。図6は、これらカメラ付設冶具4及び撮像ターゲット付設冶具5が取り付けられたレジスト塗布装置1の概略を示すブロック図である。図6中では、上記の各直線移動を行う支柱31、昇降部32、ノズル搬送アーム33をアーム移動機構3として表している。
これら支柱31、昇降部32、ノズル搬送アーム33は、直線移動を行うためのモータを各々備えており、これらの各モータの動作を制御できるように信号を送信するモータドライバ27が設けられている。そして各モータに設けられるエンコーダから、制御部10にパルス(エンコーダ値)が出力される。具体的に、支柱31を横方向に移動させるモータから支柱31の横方向の位置に対応するエンコーダ値が、昇降部32を昇降させるモータから昇降部32の上下方向の位置に対応するエンコーダ値が、ノズル搬送アーム33を前後方向に移動させるモータからノズル搬送アーム33の前後方向に対応するエンコーダ値が、制御部10に夫々出力される。従って、上記の座標P3は各モータのエンコーダから出力されるエンコーダ値で表すことができるため、上記の位置調整作業の座標P3を設定することは、垂直凹部24にシリンダ34が差し込まれたときのエンコーダ値を決定することでもある。なお、モータドライバ27の図示は、図6以外の各図では省略している。
図7はカメラ付設冶具4を装着したノズル搬送アーム33と、撮像ターゲット付設冶具5を装着したノズル21Aとを示している。カメラ付設冶具4について、上面側斜視図である図8及び下面図である図9も参照しながら説明する。カメラ付設冶具4は、ノズル21A〜21Dと同様に板状の被搬送体23を備えており、この被搬送体23には、側方凹部25を備える垂直凹部24が形成されている。従って、第2の係合部をなすカメラ付設冶具4の垂直凹部24とノズル搬送アーム33のシリンダ34との間に係合を形成することができ、そのように係合が形成されることでカメラ付設冶具4はノズル搬送アーム33により保持される。そして、カメラ付設冶具4の被搬送体23の下方側にはカメラ保持部42が設けられ、当該カメラ保持部42には鉛直下方を撮像するための撮像部であるカメラ43が設けられている。
続いて、撮像ターゲット付設冶具5について、図10の斜視図、図11の縦断側面図及び図12の平面図を参照しながら説明する。撮像ターゲット付設冶具5については円形のカップ状に形成されており、円形の凹部51を備えている。この撮像ターゲット付設冶具5はノズル21A〜21Dの垂直凹部24内に埋設されるようにこれらの各ノズルに取り付けられ、当該垂直凹部24に嵌合されるように構成されている。
上記の凹部51の底面の中心部には、円形の撮像ターゲット52が設けられている。また凹部51内の開口縁部には、この開口縁に沿ってリング状の撮像ターゲット53が設けられている。従って、撮像ターゲット52、53は互いに異なる高さに設けられている。目標物である撮像ターゲット52、53はカメラ43による撮像対象であり、この撮像ターゲット52、53に各々合焦されるように撮像が行われて画像データが取得される。後述するように取得された画像データに基づいて、上記の差し込み位置の座標P3(X3、Y3、Z3)のうちX3、Y3が決定される。例えば撮像ターゲット52、53は、合焦されているか否かを制御部10が容易に識別できるように、凹部51の壁面の色とは異なる色を有するように構成されている。
続いて、制御部10について図13を参照しながら説明する。図中61はバスである。バス61には、各種の演算を行うCPU62、プログラム格納部63、メモリ64、65及び操作部66が接続されている。また、ノズル搬送アーム33のタッチセンサ39及びカメラ付設冶具4のカメラ43もバス61に接続されており、タッチセンサ39は上記のように座標P3のZ3の検出を可能となるようにシリンダ34の検出信号を、カメラ付設冶具4は画像データを夫々制御部10に送信する。
プログラム格納部63には、ウエハWへの処理及び位置調整作業が行われるように命令(ステップ群)が組まれたプログラム6が格納されている。プログラム67によって制御部10からレジスト塗布装置1の各部に制御信号が出力される。それにより、レジスト塗布装置1の各部の動作が制御される。また、このプログラム67は後述するように画像データに基づいて、差し込み位置である座標P3の算出を行う。プログラム67は、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカード及びDVDなどの記憶媒体に収納された状態でプログラム格納部63に格納される。
メモリ64には、位置調整作業によってノズル21A〜21Dの各座標P3が記憶される。従って、ウエハWに処理を行う際には当該メモリ64に記憶されるデータに基づいて、ノズル搬送アーム33がノズル21A〜21Dを受け取る。このメモリ64のデータは更新可能である。また、上記のメモリ65には座標P3を算出するために取得された画像データ、及び座標P3を算出するために取得される後述の座標P1、P2などのデータが記憶される。操作部66はキーボードやタッチパネルなどにより構成され、装置のユーザーが所定の操作を行い、位置調整作業の開始やウエハWの処理の指示を行う。
ところで、このレジスト塗布装置1にて行われる位置調整作業の概要について説明しておく。この位置調整作業はカメラ付設冶具4により画像データを取得し、この画像データに基づいてノズル21A〜21Dの垂直凹部24の位置を特定するものである。しかし、垂直凹部24に焦点を合せるために、撮像時にカメラ43は垂直凹部24の上方に位置している。つまり垂直凹部24を撮像するときのノズル搬送アーム33のシリンダ34の高さと差し込み位置におけるシリンダ34の高さとは互いに異なる。
そして装置の組立て精度の誤差などの要因により、ノズル搬送アーム33の垂直移動の精度を高くするのは限界が有る。つまり、既述のようにノズル搬送アーム33は垂直方向に昇降するように構成されているが、実際には垂直から僅かに傾いた方向となる場合が有る。また、カメラ43には煽りが存在する場合が有る。この煽りとは、撮像素子やレンズなどのカメラ43の構成部品の組み付けなどの要因によって生じるカメラ43の撮像面と被写体となる垂直凹部24との平行度のずれである。その他にカメラ43には撮像素子の歪みが存在する場合が有る。つまり、ノズル搬送アーム33だけではなくカメラ43についても設計からの誤差が含まれている場合が有る。
従って、垂直凹部24の上方の一つの高さ位置からカメラ43による撮像を行い、垂直凹部24の画像データを取得し、当該画像データに基づいて差し込み位置のX座標、Y座標を特定しても、その差し込み位置は背景技術の項目で説明した適切な位置とはならず、シリンダ34を垂直凹部24に差し込む際に互いに擦れてパーティクルを発生させてしまう懸念が有る。この実施形態では、そのようなノズル搬送アーム33やカメラ43の設計の誤差の影響がキャンセルされるように位置調整作業が行われる。
続いて位置調整作業の手順について、ノズル搬送アーム33の動作を示した図14を参照して説明する。先ず、装置のユーザーが各ノズル21A〜21Dに撮像ターゲット付設冶具5を取り付け、作業員が制御部10に位置調整作業を開始するための所定の操作を行うと、ノズル搬送アーム33が待機台18の待機領域41上にて待機するカメラ付設冶具4上に移動した後、下降してシリンダ34がカメラ付設冶具4の垂直凹部24に差し込まれる。そして、シリンダ34から側方突起38が突出して垂直凹部24に形成される側方凹部25に進入し、ノズル搬送アーム33とカメラ付設冶具4との間に係合が形成され、ノズル搬送アーム33にカメラ付設冶具4が保持される。このようにノズル搬送アーム33がカメラ付設冶具4を受け取る位置は、予め設定しておくものとする。また、メモリ64には、各ノズル21A〜21Dについての座標P3が例えば初期値として記憶されているものとする。
続いて、シリンダ34のX方向、Y方向の位置が夫々メモリ64に予め記憶されたX3、Y3となるように、ノズル搬送アーム33がノズル21A上に移動し、カメラ43により、撮像ターゲット52に合焦されるように撮像が行われ、画像データが取得される(図14(a))。図15の上側は、そのように取得された画像54を示している。なお、撮像ターゲット53には焦点が合っていないため、画像54中で撮像ターゲット53はぼやけている。
この画像54に含まれる撮像ターゲット52について、その中心が、画像54の中心Q1に一致するように、ノズル搬送アーム33のX方向、Y方向の各移動が行われる。なお、ここではカメラ43の撮像領域の中心、即ち画像54の中心は、シリンダ34の下面の中心に揃っているように設計されているものとする。図15の下側は、そのようにX方向、Y方向の調整が行われた状態で取得された画像54を示している。そのように調整が行われた後に、シリンダ34の座標P1(X1、Y1、Z1)が取得される。上記のようにX座標、Y座標、Z座標は各モータから出力されるエンコーダ値として表すことができるので、制御部10は、例えばこのようにノズル搬送アーム33を位置させたときの各エンコーダ値に基づいて、座標P1(X1、Y1、Z1)として取得することができる(ステップS1)。なお、後述の座標P2及び座標P3のZ3についても同様にエンコーダ値に基づいて取得することができる。上記の座標P1のX1、Y1は横方向における第1の位置に相当し、Z1は第1の高さに相当する。
その後、撮像ターゲット53に合焦されるようにXYZの各方向のうちZ方向の位置のみが変更されて画像データが取得される(図14(b))。図16の上側は、そのように取得された画像55を示している。なお、撮像ターゲット52には焦点が合っていないため、画像55中で撮像ターゲット52はぼやけている。この画像55に含まれる撮像ターゲット53について、その中心が、画像55の中心Q2に一致するように、ノズル搬送アーム33のX方向、Y方向の各移動が行われる。図16の下側は、そのようにX方向、Y方向の調整が行われた状態で取得された画像55を示している。そのように調整が行われた後に、シリンダ34の座標P2(X2、Y2、Z2)が取得される(ステップS2)。座標P2のX2、Y2は横方向における第2の位置に相当し、Z2は第2の高さに相当する。
その後、ノズル21B〜ノズル21Dについても、座標P1、P2を取得するために上記のステップS1、S2が繰り返し行われる。その後、ノズル搬送アーム33が待機領域41にカメラ付設冶具4が載置されるように移動し、シリンダ34の側方突起38が側方凹部25から退出してノズル搬送アーム33とカメラ付設冶具4との係合が解除され、ノズル搬送アーム33が上昇して、垂直凹部24からシリンダ34が退出する。然る後、装置のユーザーにより撮像ターゲット付設冶具5が各ノズル21A〜21Dから取り外される。
然る後、ノズル搬送アーム33がノズル21A上に移動した後に下降して、シリンダ34が垂直凹部24に差し込まれ、シリンダ34の先端が垂直凹部24の底部に接触すると、タッチセンサ39から検出信号が送信される。制御部10は、この検出信号が送信されたときのエンコーダ値に基づいて、座標P3のZ3を取得する(ステップS3)。なお、背景技術の項目で説明した適切な差し込み位置P3の設定はこの後に行われ、このステップS3ではシリンダ34を垂直凹部24に差し込むことができればよい。
以降、図17も参照しながら説明する。上記のように取得された座標P1及び座標P2と、Z座標のみが取得された座標P3とは、図17に示すように直線上に位置しているものとみなす。従って、下記の式1で表される関係が成り立ち、この式1から、X3、Y3が算出され、差し込み位置である座標P3が決定されてメモリ64のデータが更新される(ステップS4)。
(Z3−Z1):(Z1−Z2)=(X3−X1):(X1−X2)=(Y3−Y1):(Y1−Y2)・・・式1
以上に述べた位置調整作業の後はウエハWへの処理が行われる。このウエハWの処理について説明すると、ノズル搬送アーム33がシンナーを吐出するためのノズル21Dの上方に位置し、シリンダ34についてのX方向の位置、Y方向の位置が、夫々位置調整作業によってこのノズル21Dについて決定されたX3、Y3となる。このときのシリンダ34のZ方向の位置は、Z3よりも所定の量、高い位置である。
その後、ノズル搬送アーム33が下降し、つまりZ方向の位置が変化し、シリンダ34が垂直凹部24に差し込まれ、Z方向の位置はZ3となる。つまり位置調整作業で決定された座標P3(X3、Y3、Z3)にシリンダ34が移動する。然る後、シリンダ34と垂直凹部24との間に係合が形成され、ノズル搬送アーム33がノズル21Dを保持し、カップ11内のウエハW上へと搬送する。そして、ノズル21DからウエハWの中心部にシンナーが吐出され、ウエハWの回転によりスピンコートされる。つまり、ウエハWの表面全体にシンナーが展伸される。
然る後、待機台18にノズル21Dが載置されるようにノズル搬送アーム33が移動し、ノズル搬送アーム33とノズル21Dとの係合が解除される。然る後、ノズル搬送アーム33がレジストを吐出するためのノズル21A〜21Cのうちの一つ、例えばノズル21A上方に位置する。シリンダ34についてのX方向の位置、Y方向の位置が、夫々位置調整作業によってこのノズル21Aについて決定されたX3、Y3となる。このときのZ方向の位置は、Z3よりも所定の量、高い位置である。
その後、ノズル搬送アーム33が下降し、つまりZ方向の位置が変化し、シリンダ34が垂直凹部24に差し込まれ、Z方向の位置はZ3となる。つまり位置調整作業で決定された座標P3(X3、Y3、Z3)にシリンダ34が移動する。然る後、シリンダ34と垂直凹部24との間に係合が形成され、ノズル搬送アーム33がノズル21Aを保持し、カップ11内のウエハW上へと搬送する。そして、ノズル21AからウエハWの中心部にレジストが吐出され、ウエハWの回転によりスピンコートされる。つまり、ウエハWの表面全体にレジストが展伸されてレジスト膜が形成される。然る後、待機台18にノズル21Aが載置されるようにノズル搬送アーム33が移動し、ノズル搬送アーム33とノズル21Aとの係合が解除される。
このレジスト塗布装置1によれば、ノズル搬送アーム33に装着されたカメラ付設冶具4を、ノズル21A〜21Dの垂直凹部24に取り付けられた撮像ターゲット付設冶具5の撮像ターゲット52、53に合焦する高さに配置し、これら撮像ターゲット52、53を撮像して得られた画像データ54、55を取得する。そして画像データ54、55と、シリンダ34が垂直凹部24に差し込まれる差し込み位置(座標P3)のZ座標と、に基づいて差し込み位置のX座標、Y座標を決定している。従って、図18(a)に例示しているようにシリンダ34の側壁と垂直凹部24とが互いに接触し、シリンダ34を垂直凹部24に差し込む際には擦れが生じるような位置が差し込み位置として設定されることを防ぐことができる。そして、図18(b)に例示するようなシリンダ34の側壁が全周に渡って垂直凹部24の側壁から離れる位置を差し込み位置として設定することができる。また、差し込み位置をユーザーの感覚に頼って決める必要が無いので、位置調整作業毎の精度のばらつきの抑制、及び位置調整作業の作業時間の短縮化を図ることができる。
なお上記の説明では、X方向及びY方向について、カメラ43の撮像領域、即ち画像54、55の中心位置と、シリンダ34の中心位置とが互いに揃っているものとして説明しているが、これらの中心位置がずれていてもよい。カメラ43の撮像領域の中心位置とシリンダ34の中心位置とについてX方向、Y方向における各々のずれ量を予め取得しておく。そして、上記のように画像54、55の中心に撮像ターゲット52、53が位置したときに出力されるX方向、Y方向のエンコーダ値に、このずれ量を加算することで、シリンダ34のX座標、Y座標を取得することができる。また、上記のステップS1〜S3については上記の順番で行われることに限られず、この中のいずれのステップを1番目あるいは2番目に行ってもよい。また、上記の各例では撮像ターゲット52、53の各中心が画像の中心に位置するときのエンコーダ値が検出されるように構成されているが、撮像ターゲット52、53が、画像の中心以外の所定の位置に位置するときのエンコーダ値が検出されるように装置が構成されていてもよい。
ところで、撮像ターゲット付設冶具5としては撮像ターゲット52、53のうちいずれか一つ、例えば撮像ターゲット52のみが設けられた構成としてもよい。その場合には、カメラ付設冶具4のカメラ43としては例えば被写界深度が比較的深いものを用いるか、あるいはオートフォーカス機能を有するものを用いてもよい。そのように撮像ターゲット52のみが設けられた撮像ターゲット付設冶具5を用いた位置調整作業について説明すると、先ず、所定の高さ位置に配置したカメラ付設冶具4により撮像を行い、得られた画像データに基づいてノズル搬送アーム33のX方向及びY方向における位置を調整し、上記の座標P1を取得する。つまり、図14で説明した上記のステップS1を行う。
その後、カメラ付設冶具4の高さを所定量変更して撮像を行い、得られた画像データに基づいてノズル搬送アーム33のX方向及びY方向における位置を調整する。この位置調整は、撮像ターゲット53の代わりに撮像ターゲット52を用いることを除いて、図14で説明したステップS2と同様に行われ、上記の座標P2が取得される。このように装置を構成する場合、2つの互いに高さが異なる位置から画像データを取得することに限られず、3つ以上の互いに高さが異なる位置から画像データを取得し、各画像データにおいて画像の中心に撮像ターゲット52の中心が位置するように位置合せを行うことで得られたX座標、Y座標、Z座標から座標P3を決定してもよい。
ただし、上記のように撮像ターゲット52、53が異なる高さに各々設けられる撮像ターゲット付設冶具5を用いることで、被写界深度が比較的狭いカメラ43を使用することができるため、装置の製造コストを低下させることができるという利点が有る。図19は、そのように撮像ターゲット52、53を備えた撮像ターゲット付設冶具の変形例である撮像ターゲット付設冶具56を示している。この撮像ターゲット付設冶具56のように、撮像ターゲット52は凹部51の底面に埋設されていてもよい。また、撮像ターゲット53は凹部51の開口縁部に埋設されていてもよい。図20は、撮像ターゲット付設冶具のさらなる変形例である撮像ターゲット付設冶具57を示しており、この図20に示すように凹部51の開口縁部から上方に突出するように形成されていてもよい。
また、座標P3(X3、Y3、Z3)のZ3についてはタッチセンサ39を設けて取得することには限られず、例えばシリンダ34にレーザー変位計を設けて、垂直凹部24の底面との距離を計測することで取得してもよい。その他に、ノズル21A〜21Dの垂直凹部24の底面に撮像ターゲットを設けておき、カメラ付設冶具4のカメラ43を撮像ターゲットに合焦させたときのシリンダ34のZ座標から、カメラ43のレンズと撮像ターゲットとの距離H1及び既知のカメラ43のレンズとシリンダ34の下面との高さの差H2を差し引くことで、座標P3のZ3を算出してもよい。距離H1及び高さの差H2は予め取得しておくものとする。また、上記のカメラ付設冶具4はレジスト塗布装置1に設けられず、必要に応じて作業員が取り付けて、既述の位置調整作業を行うようにしてもよい。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態であるレジスト塗布装置8について、レジスト塗布装置1との差異点を中心に説明する。図21は、レジスト塗布装置8のノズル搬送アーム33を示しており、このノズル搬送アーム33のシリンダ34には垂直下方を撮像できるようにカメラ43が設けられている。そして、各ノズル21A〜21Dの垂直凹部24の底面の中心部には撮像ターゲット52が埋設されており、垂直凹部24の開口縁部には撮像ターゲット53が設けられている。
このレジスト塗布装置8ではカメラ付設冶具4及び撮像ターゲット付設冶具5が用いられず、上記のノズル搬送アーム33に設けられたカメラ43で撮像ターゲット52、53が撮像されることで、図14で説明したステップS1〜S4が行われ、位置調整作業が実施される。このように撮像ターゲット52、53がノズル21A〜21Dに設けられ、且つノズル搬送アーム33にカメラ43が常設される構成とされることで、上記のステップS1〜S4は人手を介さず、自動で実施される。
また、レジスト塗布装置8においては位置調整作業の後、ウエハWに処理を行うためにノズル搬送アーム33がノズル21A〜21Dを受け取る際に、座標(X3、Y3、Z1)にシリンダ34が位置したときに当該カメラ43による撮像が行われ、画像データが取得される。図15で説明したようにZ1は、撮像ターゲット52にカメラ43が合焦する高さであり、このように取得される画像データには当該撮像ターゲット52が含まれる。図22は、このレジスト塗布装置8に設けられる制御部80を示している。制御部80は、ウエハWの処理中に取得される画像データ(説明の便宜上、処理時画像データとする)を、ノズル搬送アーム33が受け取るノズル毎に記憶する記憶部71を備えている。
また、制御部80に設けられるメモリ64については、上記の撮像ターゲット52の撮像を行うために、座標P3の他に上記のZ1についてもノズル毎に記憶される。また制御部80は、アラーム出力部72を備えている。このアラーム出力部72は、モニターやスピーカーにより構成されており、後述のように装置に異常が発生していると判定されたときに、その旨を画面表示や音声として出力する。
制御部80に設けられるプログラム67は、上記の処理時画像データに基づいて再度の位置調整作業が必要か否かの判定を行う。上記の処理時画像データから得られる画像を処理時画像44として具体的な一例を説明すると、1つのノズルについて新規に取得された処理時画像44中の撮像ターゲット52と、その直前に取得された処理時画像44中の撮像ターゲット52との変位量L3(図23参照)が検出される。この変位量L3と所定の許容値とが比較され、許容値より変位量L3が大きいと判定されると、当該ノズルについてステップS1〜S4で説明した位置調整作業が再度行われる。変位量L3が許容値以下であると判定されると、位置調整作業は行われない。つまり、座標P3を求めた後、撮像ターゲット52を撮像することで得られる画像データに基づいて、座標P3を改めて求めるか否かが判定される。
また、位置調整作業が再度行われて座標P3が取得された場合、プログラム67は座標P3の変位に基づいてレジスト塗布装置8の異常の有無の判定を行う。具体的な一例を示すと、1つのノズルについて新規に取得された座標Z3と、直前に取得された座標Z3との変位量L4が算出される。従って、新規に取得された座標Z3を(α1、β1、γ1)、その直前に取得された座標Z3を(α2、β2、γ2)とすると、L4={(α1−α2)+(β1−β2)+(γ1−γ2)1/2が算出される。この変位量L4は、座標Z3をどれだけ補正するかという補正量である。
この変位量L4については例えば座標Z3が取得される度に算出され、制御部80にはノズル毎に座標P3の変位量L4が記憶される記憶部73が設けられている。つまり、各ノズルにおける変位量L4の履歴について制御部80に記憶され、この変位量L4の履歴に基づき、レジスト塗布装置8に異常が発生しているか否かが判定される。例えば、一つのノズルについて直近3回の変位量L4を見たときに、新しく取得された変位量L4ほど大きな値となった場合、レジスト塗布装置8に異常が発生しているものとしてアラームが出力される。直近3回の変位量L4がそのような関係となっていない場合には、アラームの出力は行われない。
図24はこのレジスト塗布装置8の動作を示すフローであり、当該フローも参照しながら説明する。例えばレジスト塗布装置8を起動直後に、既述したステップS1〜S4の位置調整作業が行われる。その後、既述したようにウエハWへの処理が開始され、ノズル搬送アーム33がノズルを受け取るために当該ノズルについて設定された座標(X3、Y3、Z1)にシリンダ34が位置した状態で、撮像ターゲット52を含む処理時画像が取得される。
例えば24A〜24Dのうち一のノズルについて2回目以降の受け取りを行うために、ノズル搬送アーム33が当該一のノズルの上方へ移動し、座標(X3、Y3、Z1)にシリンダ34が位置した状態となり(ステップT1)、処理時画像データが取得される(ステップT2)。そして、図23に示したように、当該一のノズルについて前回取得された処理時画像中の撮像ターゲット52と、今回取得された処理時画像中の撮像ターゲット52との変位量L3が算出される。当該変位量L3が、許容値以下であるか否かが判定され(ステップT3)、許容値以下と判定された場合には、シリンダ34が座標(X3、Y3、Z3)に位置するようにノズル搬送アーム33が下降し、ノズル21A〜21Dがノズル搬送アーム33に保持され、ウエハWの処理が継続して行われる(ステップT4)。
ステップT3において変位量L3が許容値以下ではないと判定されると、当該一のノズルについて、上記のステップS1〜S4で説明した位置調整作業が実行され、座標P3が取得される(ステップT5)。既述したように新たに取得された当該座標P3と前回取得された座標P3との変位量L4が算出されて、直近3回に取得された変位量L4について、新しく取得されたものほど大きいか否かが判定される(ステップT6)。つまり、座標P3の補正量の履歴が正常か否かについて判定される。新しく取得された変位量L4ほど大きくない、あるいは変位量L4の取得回数が2回以下である場合にはレジスト塗布装置8には異常無しとして、ステップT5で新たに取得された座標P3に基づいて、ステップT1以降の動作が再度実行される。ステップT6で新しく取得されたものほど大きいと判定された場合は、レジスト塗布装置8には異常が有るとして、アラームが出力され、レジスト塗布装置8による処理が中止される(ステップT7)。
このレジスト塗布装置8によれば、レジスト塗布装置1と同様の効果を奏する。さらにノズル搬送アーム33にカメラ43が常設されていることにより、上記のようにノズル21A〜21Dを受け取る際に必要に応じて位置調整作業を実施することができる。従って、位置調整作業を行う回数が多くなりすぎることを抑制し、所定の期間におけるウエハWの処理効率を高くすることができる。また、レジスト塗布装置8によれば、座標P3の変位量L4の履歴に基づいて装置の異常の有無を判定することができる。従って、ウエハWへの処理が異常になることを未然に防ぐことができるという利点が有る。
レジスト塗布装置8におけるウエハWの処理中は、上記のように撮像ターゲット52のみをカメラ43によって撮像することには限られず、撮像ターゲット52以外のレジスト塗布装置8の構成部品を撮像し、取得された画像データに基づいて制御部80が、当該レジスト塗布装置8の異常を監視するようにしてもよい。
具体的には、例えばノズル搬送アーム33がノズル21A〜21Dを受け取るために移動する際に、配管26を撮像して画像データを取得する。そして制御部10は取得された画像データに基づいて、当該配管26における異常な振動の発生の有無を判定し、異常な振動が有りと判定したら、上記のアラームが出力されるようにしてもよい。その他に、ノズル搬送アーム33がノズル21A〜21Dを保持するように制御信号が出力された後にカメラ43による撮像を行い、画像データを取得する。このように取得された画像データからノズル搬送アーム33からのノズル21A〜21Dの落下などの、ノズル21A〜21Dの保持状態に関する異常について検出し、これらの異常が検出された場合には上記のアラームが出力されるようにしてもよい。
ところで、このレジスト塗布装置8における位置調整作業としては上記のようなタイミングで行われることに限られない。例えば、このレジスト塗布装置8の制御部80には、上位コンピュータよりレジスト塗布装置8に搬送されるウエハWのロットについての情報が送信されるものとする。そして、レジスト塗布装置8において、1つのロットのウエハWの処理が終了し、次のロットがレジスト塗布装置8に搬送されるまでの間に位置調整作業が行われるように制御部80が、装置の各部の動作を制御してもよい。その他に位置調整作業については、レジスト塗布装置8で所定の枚数のウエハWを処理する度に行ってもよく、例えばレジスト塗布装置8でウエハWが1枚処理される度に位置調整作業が実施されてもよい。またノズル21A〜21Dのうち、ノズル搬送アーム33が保持するノズルが変更される度に行うようにしてもよい。
また、図24のフローで説明した上記のステップT2の画像データの取得についても、ノズル搬送アーム33がノズル21A〜21Dを保持する度に行うことには限られない。具体的には、例えばロットの先頭のウエハWを処理するにあたりノズル21A〜21Dを保持する際に行ってもよいし、定期的に行うようにしてもよい。
ところで、撮像ターゲットとしては垂直凹部24に設けることに限られない。図25は、ノズル21Aの上面において垂直凹部24から後方に離れた位置に、角型の撮像ターゲット58を設けた例を示している。また、この例ではカメラ43についてはノズル搬送アーム33においてシリンダ34よりも基端側の下面に、垂直下方を撮像できるように設けられている。このカメラ43としては、例えば被写界深度が比較的深いものを用いて、異なる高さから撮像ターゲット58を撮像できるようにする。なお、図中ではカメラ43について極めて簡略化して示している。
このような角型の撮像ターゲット58を設けた場合も、差し込み位置の調整作業を行う際には、上記の円形である撮像ターゲット52を設けた場合と同様に、取得された画像の中心に撮像ターゲット58の中心が位置するようにノズル搬送アーム33を移動させる。そのように画像の中心に撮像ターゲット58が位置したときにエンコーダ値として取得されるX座標及びY座標と、シリンダ34のX座標及びY座標との対応は予め取得しておくことで、シリンダ34のX座標及びY座標を算出することができる。つまり図15で説明した座標P1のX1、Y1、図16で説明した座標P2のX2、Y2は、出力されるエンコーダ値に基づいて制御部80が取得できるように構成しておくものとする。
このように撮像ターゲットについては、待機台18にて待機するノズル21A〜21Dにおいて静止している部位に設ければよく、垂直凹部24内に設けられることには限られない。さらに、図21で示すようにシリンダ34にカメラ43を設け、且つ図25に示すようにノズル搬送アーム33にカメラ43を設けてもよい。そして、図21に示すように垂直凹部24内に撮像ターゲット52、図25に示すように垂直凹部24の外側に撮像ターゲット58を設ける。各カメラ43で撮像された撮像ターゲット52、58を撮像し、例えば各撮像ターゲット52、58が画像の中心に位置するようにノズル搬送アーム33を横方向に移動させることで座標P1のX1、Y1を取得するようにしてもよい。つまり、1つのカメラ43から取得される画像データに基づいて、座標P3の検出を行うことには限られない。さらに、撮像ターゲットとしてはノズル21A〜ノズル21Dの垂直凹部24にその撮像ターゲットとなるものを設ける代りに、例えば垂直凹部24の開口縁部を撮像ターゲットとしてもよい。つまり、垂直凹部24自体を撮像ターゲットとして用いてもよい。
図25に示したノズル21Aにおいて、撮像ターゲットとしては撮像ターゲット58のように角型であるものを設けることに限られず、撮像ターゲット付設冶具5の撮像ターゲット52のように円形であってもよい。ただし、角型の撮像ターゲット58を設けることで、例えば位置調整作業を行う際に、画像中における撮像ターゲット58の辺の傾き(撮像ターゲット58の向き)について検出し、この検出結果に基づいて装置に異常が発生しているか否かを検出してもよい。また、ノズル搬送アーム33を支持する支柱31を鉛直軸回りに回動自在に構成し、撮像ターゲット58の向きが異常となった場合には、当該向きが正常となるように、ノズル搬送アーム33を回動させることで異常が解消されるようにしてもよい。
撮像ターゲットとしては既述した例の他に、図26(a)に示すように構成してもよい。この図26(a)に示す撮像ターゲット59は撮像ターゲット52と同様に円形であるが、撮像ターゲット52よりも小さい点状である。例えば、この撮像ターゲット59を撮像するためにノズル搬送アーム33に設けるカメラ43としては傾きの変更が自在で、この傾きの変更により画像の中心から外れた位置に位置する撮像ターゲット58を、画像の中心に移動させることができるように構成してもよい。つまり、図15で説明したようにノズル搬送アーム33をX方向、Y方向に移動させる代わりにカメラ43の傾きを変更することで、撮像ターゲット58を画像の中心に位置させる自動追尾を行う。そしてアーム移動機構3から出力されるエンコーダ値とカメラ43の傾きとから、既述した座標P1のX1、Y1、座標P2のX2、Y2が取得されるようにしてもよい。また、差し込み位置の調整の精度を高くすることを目的として、図26(b)に示すように撮像ターゲット59を複数設けてもよい。
また、カメラ43としてはノズル搬送アーム33に設けることに限られず、ノズル21A〜21Dに設けてもよい。図27では、カメラ43を垂直凹部24の底面に設け、上方を撮像可能に構成した例を示している。このカメラ43はノズル搬送アーム33が各高さに位置したときのシリンダ34の下面を撮像することができる。つまり、シリンダ34が第1の高さ、第2の高さに各々位置した状態で画像データを取得することができる。従って、このカメラ43により画像データを取得し、得られた画像中においてシリンダ34の下面の中心が画像の中心に位置するようにノズル搬送アーム33を移動させ、座標P1(X1、Y1、Z1)を取得することができる。同様に座標P2(X2、Y2、Z2)も取得することができる。つまり、このようにカメラ43をノズル21A〜21Dに設けても、第1の実施形態で説明した上記のステップS1、S2に相当する動作を行うことができ、さらに第1の実施形態と同様にステップS3、S4を実施することで座標P3を算出することができる。
図28に示す例ではカメラ43A、カメラ43Bを、待機台18に対して固定して設けている。カメラ43Aは、シリンダ34のX方向における位置が検出できるように、光軸がY方向に揃うように設けられている。従ってカメラ43Aは、左右方向からノズル搬送用アーム33を撮像し、取得される画像の横方向がX方向に一致するように配置されている。カメラ43Bは、シリンダ34のY方向における位置が検出できるように、光軸がX方向に揃うように設けられている。従ってカメラ43Bは、前後方向からノズル搬送用アーム33を撮像し、取得される画像の横方向がY方向に一致するように配置されている。
例えばあるシリンダ34を高さに位置させて、カメラ43A、43Bから画像を取得し、各画像においてシリンダ34の左右の中心が画像の左右の中心に一致するようにノズル搬送アーム33を前後方向、左右方向に移動させて、X1、Y1、Z1を取得する。アームの高さを変更して同様の動作を行い、X2、Y2、Z2についても取得することができる。従って、このようにカメラ43A、43Bを配置しても座標P3を取得することができる。また、待機台18にノズルは複数、Y方向に列をなすように待機している。そこで、カメラ43Aについては1つ設けることで、上記のように座標P3を算出するために各ノズルに対応する位置に移動するシリンダ34を撮像することができるので、1つのみ設けるようにしてもよいが、ノズル毎に設けてもよい。つまり、複数のカメラ43Aを設けてもよい。そしてカメラ43Bについては各ノズルに対応する位置に移動するシリンダ34を撮像するためにノズル毎に複数設けてもよい。
本発明は既述した実施形態に限られず、既述した実施形態は適宜変更したり、組み合わせたりすることができる。例えば処理液としてはレジストやシンナーを吐出するものに限られず、反射防止膜形成用の薬液や絶縁膜形成用の薬液や接着剤を供給する構成であってもよい。また、第1の実施形態においてカメラ付設冶具4の待機領域41としてはノズル搬送アーム33による受け取りが可能な位置に設けられていればよいので、ノズル21A〜21Dの待機台18上を待機領域とすることには限られず、待機台18とは異なる位置に専用の待機領域を設けてもよい。また、待機台18には1つのノズルのみが待機し、ノズル搬送アーム33がY方向には移動せず、横方向についてはX方向にのみ移動するように構成されていてもよい。つまり、X3、Y3のうち、X3のみを決定する場合にも本発明を適用することができる。
W ウエハW
1、8 レジスト塗布装置
10、80 制御部
12 スピンチャック
21A〜21D ノズル
24 垂直凹部
3 カメラ移動機構
33 ノズル搬送アーム
34 シリンダ
39 タッチセンサ
4 カメラ付設冶具
43 カメラ
5 撮像ターゲット付設冶具

Claims (14)

  1. 第1の係合部を備えると共に、前記基板保持部に保持された基板に処理液を吐出して処理を行うノズルと、
    前記ノズルを待機させるノズル用の待機領域と、
    前記ノズルを着脱自在に保持するために前記第1の係合部との間で第1の係合を形成する被係合部を備え、前記ノズル用の待機領域と前記基板上の処理位置との間で前記ノズルが搬送されるように昇降移動且つ横移動するノズル搬送体と、
    前記被係合部が第1の高さ、第2の高さに各々位置するときの当該被係合部の横方向における第1の位置、第2の位置を各々検出するために、前記第1の高さ及び前記第2の高さに各々位置する前記被係合部を撮像して画像データを取得するか、あるいは前記ノズル搬送体に設けられると共に、前記被係合部が第1の高さ、第2の高さに各々位置するときに前記ノズル用の待機領域にて待機する前記ノズルに設けられる目標物を撮像して画像データを取得するための撮像部と、
    前記第1の係合を形成する前記被係合部の第3の高さを検出するための高さ検出機構と、
    前記画像データと前記第3の高さとに基づいて、前記第1の係合を形成するための横方向における第3の位置を求め、当該第3の高さ及び第3の位置で係合が形成されるように制御信号を出力する制御部と、
    を備えることを特徴とする液処理装置。
  2. 前記撮像部は、前記ノズル搬送体に設けられ、当該ノズル搬送体が第1の高さ、第2の高さに各々位置するときに前記ノズル用の待機領域にて待機するノズルに設けられる目標物を撮像することを特徴とする請求項1記載の液処理装置。
  3. 前記撮像部は、前記ノズル搬送体に着脱自在に保持されるように、前記被係合部との間で第2の係合を形成する第2の係合部を備え、
    前記ノズル搬送体が前記ノズルを保持するときに前記撮像部を待機させる撮像部用の待機領域が設けられることを特徴とする請求項2記載の液処理装置。
  4. 前記撮像部は、前記ノズル搬送体に設けられていることを特徴とする請求項2記載の液処理装置。
  5. 前記制御部は、前記第3の位置を求めた後、前記撮像部が前記目標物を撮像することで取得される画像データに基づいて、当該前記第3の高さ及び第3の位置を改めて求めるか否かを判定することを特徴とする請求項4記載の液処理装置。
  6. 前記制御部は、複数回求められた第3の高さ及び第3の位置の変位の履歴に基づいて、前記液処理装置の異常の有無を判定することを特徴とする請求項5記載の液処理装置。
  7. 前記第1の係合部は上側に開口した凹部であり、
    前記目標物は当該凹部に設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一つに記載の液処理装置。
  8. 前記目標物は、互いに異なる高さに設けられた第1の目標物及び第2の目標物を含み、
    前記被係合部が前記第1の高さに位置するときには当該第1の目標物に合焦し、前記被係合部が第2の高さに位置するときには当該第2の目標物に合焦するように撮像が行われることを特徴とする請求項7記載の液処理装置。
  9. 前記第1の目標物及び前記第2の目標物は、前記凹部に着脱自在に構成されると共に、前記凹部と被係合部との間で係合を形成する際に当該凹部から取り外される冶具に設けられることを特徴とする請求項8記載の液処理装置。
  10. 前記撮像部は、
    前記被係合部が第1の高さ、第2の高さに各々位置するときの前記被係合部の横方向における第1の位置、第2の位置を各々検出するために、第1の高さ及び第2の高さに各々位置する前記被係合部を撮像して画像データを取得することを特徴とする請求項1記載の液処理装置。
  11. 前記撮像部は、前記ノズルに設けられていることを特徴とする請求項10記載の液処理装置。
  12. 前記移動機構は、前記ノズル搬送体を前後及び左右に移動させ、
    当該ノズル搬送体を前後方向、左右方向から各々撮像するために前記撮像部は複数設けられることを特徴とする請求項10記載の液処理装置。
  13. 第1の係合部を備えると共に、前記基板保持部に保持された基板に処理液を吐出して処理を行うノズルと、
    前記ノズルを待機させるノズル用の待機領域と、
    前記ノズルを着脱自在に保持するために前記第1の係合部との間で第1の係合を形成する被係合部を備え、前記ノズル用の待機領域と前記基板上の処理位置との間で前記ノズルが搬送されるように昇降移動且つ横移動するノズル搬送体と、
    前記基板に前記処理が行われるように制御信号を出力する制御部と、
    を備える液処理装置について、前記第1の係合を形成する被係合部の位置を検出して前記制御部に記憶させるティーチング方法において、
    前記被係合部が第1の高さ、第2の高さに各々位置するときの当該被係合部の横方向における第1の位置、第2の位置を各々検出するために、前記第1の高さ及び前記第2の高さに各々位置する前記被係合部を撮像して画像データを取得する工程か、あるいは、前記被係合部が第1の高さ、第2の高さに各々位置するときに前記ノズル用の待機領域にて待機する前記ノズルに設けられる目標物を撮像して画像データを取得する工程と、
    前記第1の係合を形成するための前記被係合部の第3の高さを検出する工程と、
    前記画像データと前記第3の高さとに基づいて、前記第1の係合を形成するための横方向における第3の位置を求めて前記制御部に記憶させる工程と、
    を備えることを特徴とする液処理装置のティーチング方法。
  14. 前記画像データを取得する工程は、前記液処理装置に用いられる撮像部を用いて行われることを特徴とする請求項13記載の液処理装置のティーチング方法。
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