JP6950589B2 - サーボ制御方法 - Google Patents

サーボ制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6950589B2
JP6950589B2 JP2018040840A JP2018040840A JP6950589B2 JP 6950589 B2 JP6950589 B2 JP 6950589B2 JP 2018040840 A JP2018040840 A JP 2018040840A JP 2018040840 A JP2018040840 A JP 2018040840A JP 6950589 B2 JP6950589 B2 JP 6950589B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gain
control
speed
torque
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018040840A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019159382A (ja
Inventor
健治 中嶋
健治 中嶋
守 恵木
守 恵木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2018040840A priority Critical patent/JP6950589B2/ja
Priority to US16/644,547 priority patent/US11353830B2/en
Priority to EP19764119.4A priority patent/EP3764172A4/en
Priority to PCT/JP2019/001504 priority patent/WO2019171781A1/ja
Priority to CN201980004003.3A priority patent/CN111095131B/zh
Publication of JP2019159382A publication Critical patent/JP2019159382A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6950589B2 publication Critical patent/JP6950589B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B11/00Automatic controllers
    • G05B11/01Automatic controllers electric
    • G05B11/36Automatic controllers electric with provision for obtaining particular characteristics, e.g. proportional, integral, differential
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B11/00Automatic controllers
    • G05B11/01Automatic controllers electric
    • G05B11/32Automatic controllers electric with inputs from more than one sensing element; with outputs to more than one correcting element

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Description

本発明は、フィードバック制御及びフィードフォワード制御を行うサーボ制御方法に関する。
制御対象を目標軌跡に追従させて動かすために、一般的にはフィードバック制御が利用されている。例えば多関節ロボットにおいては、ロボットの制御装置により、フィードバック制御を用いてロボットの手先部の位置を予め設定(教示)された目標軌跡に追従させるように、各関節軸のサーボモータを制御することが行われる。ところが、一般的なフィードバック制御では、どうしても各サーボモータに応答遅れが生ずるため、ロボットの実際の軌跡が目標軌跡からずれる問題がある。このような課題に対して、フィードフォワード制御を採用し、ロボットの位置を指令位置に常に一致するように制御する技術がある。
フィードバック制御とフィードフォワード制御とを行う従来技術としては、目標指令とモータとの出力の偏差絶対値の最大値を最小とするようなフィードフォワード制御器におけるフィードフォワードゲインを自動で設定できるフィードフォワードゲイン変更手段を備えるサーボ制御装置がある(例えば、特許文献1)。
特開2006−18431号公報
しかしながら、上記の従来技術では、軌跡追従性向上のためにフィードバックゲインとフィードフォワードゲインとのバランスをどのように調整するかについては何ら検討されていない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、フィードバッグゲインとフィードフォワードゲインとのバランスをとりつつ、制御対象の動作を指令に対して効果的に追従させることができるサーボ制御方法を提供することを目的とする。
本発明においては、上記課題を解決するために、以下の構成を採用する。本発明の態様の一つは、サーボ制御方法である。このサーボ制御方法は、制御対象が指令に追従して動作するように、前記指令に係る目標値と、前記制御対象からのフィードバック信号との差分情報に基づいて行う前記制御対象のフィードバック制御に使用するフィードバックゲインを調整する工程と、前記フィードバックゲインの調整後に、前記制御対象のフィードフォワード制御に使用するフィードフォワードゲインを調整する工程と、を含む。
本発明に係るサーボ制御方法によれば、フィードバックゲインの調整後にフィードフォワードゲインが調整される。これにより、以下のような利点が得られる。すなわち、整定時間を基準としてゲイン調整を行う場合において、仮に、フィードフォワードゲインをフィードバッグゲインより先に大きく設定すると、フィードバックゲインが十分に大きくならない状態で整定時間となってしまい、好適な軌跡追従性や安定性が得られない。本発明に係るサーボ制御方法によれば、上記したような状況を回避することができる。すなわち、制御対象の動作を指令に対して効果的に追従させる(軌跡追従性向上を図る)ことがで
きる。
本発明に係るサーボ制御方法において、前記制御対象の動作中に前記制御対象に付与するトルクの飽和が発生した場合に前記フィードフォワードの調整を停止する構成を採用してもよい。トルクの飽和状態においてフィードフォワードゲインを上げても軌跡追従性の改善に対する貢献は低いので、フィードフォワードゲインの調整の停止条件とする。
本発明に係るサーボ制御方法において、前記制御対象の停止時に振動が検出された場合に前記フィードフォワードゲインの調整を停止する構成を採用してもよい。制御対象の停止時における振動の検出に応じてフィードフォワードゲインの調整を停止することで、無用のフィードフォワードゲインの上昇を回避することができる。
本発明に係るサーボ制御方法において、前記制御対象に関する速度制御とトルク制御とが行われる場合に、前記速度制御に係るフィードフォワードゲインの調整後に、前記トルク制御に係るフィードフォワードゲインの調整を行う構成を採用してもよい。速度のフィードフォワード制御は、トルクのフィードフォワード制御に比べて振動が発生し難いので、先に速度のフィードフォワード制御を行う。
本発明によれば、フィードバッグゲインとフィードフォワードゲインとのバランスをとりつつ、制御対象の動作を指令に対して効果的に追従させることができる。
本発明に係るモータ制御システムの概略構成を示す図である。 モータ制御システムによるサーボ制御の手順を示すフローチャートである。 フィードフォワードゲイン調整の一例を示すフローチャートである。
<適用例>
図1は、本発明の実施形態に係るサーボ制御システムの概略構成図である。図1において、サーボ制御システム1は、制御対象11たるモータ2及び負荷装置3と、制御対象11を制御する制御装置(サーボドライバ4)と、PLC(Programmable Logic Controller)10と、フィードバックゲインやフィードフォワードゲインの調整等を行うパーソナル
コンピュータ(PC)20とを備える。当該制御システムは、PLC10で生成される動作指令信号に、制御対象11たるモータ2及び負荷装置3の出力が追従するように、サーボドライバ4が制御対象11を駆動制御する。
サーボドライバ4は、PLC10からの位置指令に応じた動力信号を制御対象11に供給し、制御対象11の動作を制御する。サーボドライバ4は、フィードバック制御器(FB制御器)4Aを含む。FB制御器4Aは、制御対象11の動作に係るフィードバック信号を受け取り、位置ループ、速度ループ、及びトルクループに関して、指令に係る目標値に制御対象11の実際の位置、速度及びトルクが追従するように、フィードバック制御を行う。但し、位置、速度及びトルクの全てについて制御が行われる必要はなく、これらのうちの少なくとも一つについて制御が行われるようになっていればよい。
サーボドライバ4は、さらに、フィードフォワード(FF)制御器5を含む。FF制御器5には、位置指令が入力される。FF制御器5は、フィートフォワードゲインを反映したFF信号(指令との次元合わせ操作が行われた信号)を生成し、FB制御器4Aに入力する。
サーボ制御システム1では、制御対象11の動作制御にあたり、フィードバックゲイン(FBゲイン)の調整後にフィードフォワードゲイン(FFゲイン)の調整を行う。具体的には、サーボドライバ4内に形成された位置、速度及びトルクに係る閉ループ(フィードバックループ)を用いたフィードバック制御を行う。このフィードバッグ制御に用いるFBゲインはPC20を用いて調整され、FB制御器4Aに設定される。調整は、例えば、位置指令と、これに対応するフィードバック信号とを用いて、位置指令に対して整定時間が最小となるように、FBゲインを上昇させることで行われる。FBゲインがその上昇によって所定の値になると、FBゲインの調整を終了する。但し、FBゲインの調整方法及び調整の完了条件は、適宜設定可能である。
FBゲイン調整の完了の後に、FFゲインの調整がPC20を用いて行われる。本実施形態では、FFゲインの一例として、速度制御に係るフィードフォワードゲイン(速度FFゲインと呼ぶ)とトルク制御に係るトルクフィードフォワードゲイン(トルクFFゲインと呼ぶ)とを調整する。PC20により調整された速度FFゲイン及びトルクFFゲインは、FF制御器5に設定される。FF制御器5は、速度FFゲインを用いてフィードフォワード制御に係る速度指令(速度FF信号)を生成して出力する。また、FF制御器5は、トルクFFゲインを用いてフィードフォワード制御に係るトルク指令(トルクFF信号)を生成して出力する。速度FF信号は、加算器411において、位置制御器41からの速度指令に加算されて、速度の目標値となる。また、トルクFF信号は、加算器412において、速度制御器42からのトルク指令に加算され、トルクの目標値となる。このようにして、速度及びトルクについてのフィードフォワード制御が行われる。すなわち、サーボ制御システム1(サーボドライバ4)は、制御対象11についてフィードバック制御とフィードフォワード制御とを行うことができる。
FBゲインの調整後にFFゲインを調整することで以下の利点が得られる。すなわち、制御システムのロバスト性に鑑みると、FBゲインとFFゲインとの双方が高いことが好ましい。ここで、仮に、FFゲインを先に調整し、FFゲインを大きく設定し、その後にFBゲインを調整することを考える。この場合、FBゲインが十分に上昇しないまま、整定時間に達してしまう問題があった。
これに対し、サーボ制御システム1では、FBゲインの調整を先に行い、その後にFFゲインの調整を行う。これにより、FBゲインがシステムとして好適な程度まで上がった状態でFFゲインが調整されるので、FBゲイン及びFFゲインの大きさを、それぞれ所望の大きさに調整し得る。これによって、フィードフォワード制御による軌跡追従性の改善を図ることができ、好適なロバスト性を有するサーボ制御システム1を得ることができる。
<実施形態>
上述したように、図1に示すサーボ制御システム1は、制御対象11(モータ2及び負荷装置3)と、サーボドライバ4と、PLC10と、PC20とを備える。サーボドライバ4は、PLC10及び制御対象11と電気的に接続される。また、サーボドライバ4は、PC20と通信可能である。通信は有線通信でも無線通信でもよい。
サーボ制御システム1では、サーボドライバ4が、PLC10から入力される位置指令(位置の目標値)に制御対象11(モータ2及び負荷装置3)の動作が追従するように、モータ2及び負荷装置3の駆動を制御する。具体的には、サーボドライバ4は、モータ2の回転角度(位置)、モータ2の回転速度(移動速度)、及びモータ2の発生トルクを制御する複数の閉ループを有し、各閉ループを用いたフィードバック制御を行うことができる。但し、位置、速度及びトルクの全ての実施は必須要件ではなく、位置、速度及びトルクから少なくとも1つを選んで実施可能である。
ここで、制御対象11に含まれる負荷装置3としては、各種の機械装置(例えば、産業用ロボットのアームや搬送装置)が例示できる。また、モータ2はその負荷装置3を駆動するアクチュエータとして負荷装置3内に組み込まれている。例えば、モータ2は、ACサーボモータである。
モータ2には図示しないエンコーダ(位置検出器)が取り付けられており、当該エンコーダによりモータ2の動作に関するパラメータ信号がFB制御器4Aにフィードバック送信されている。このフィードバック送信されるパラメータ信号(FB信号)は、モータ2の回転軸の回転角度(位置)についての位置情報、その回転軸の回転速度(移動速度)の速度情報等を含む。なお、制御対象11には複数のモータ2が含まれてもよく、その場合には、負荷装置3は、複数のモータ2によって駆動制御される構成、いわゆる多軸構成を有する。
なお、サーボドライバ4は、モータ2の駆動に関するサーボ制御、すなわち、モータ2の動作に関する指令値を算出するとともに、モータ2の動作がその指令値に追従するように、モータ2に駆動電流を供給する。この供給電流は、図示しない交流電源からサーボドライバ4に対して送られる交流電力が利用される。なお、本実施形態では、サーボドライバ4は三相交流を受けるタイプのものであるが、単相交流を受けるタイプのものでもよい。
また、FB制御器4Aは、FF制御器5から入力される速度FF信号及びトルクFF信号を用いて、速度FFゲインが反映された速度制御や、トルクFFゲインが反映されたトルク制御を行う。なお、サーボドライバ4、PLC10は、例えば、電気・電子回路や集積回路(ASICやFPGAなど)の組み合わせで形成される。但し、これらが行う動作の一部が、プロセッサ及びメモリを用いたプログラム(ソフトウェア)処理によって行われてもよい。PC20は情報処理装置の一例であり、PC20として汎用又は専用のコンピュータを適用できる。
<サーボ制御>
次に、サーボドライバ4によるサーボ制御について説明する。本実施形態に係るサーボ制御は、サーボドライバ4が有する位置制御器41、速度制御器42、電流制御器43を利用したフィードバック系を備える。
位置制御器41には、例えば、比例制御(P制御)を行う。具体的には、サーボドライバ4は、PLC10からの位置指令とエンコーダ(図示せず)からの検出位置との偏差である位置偏差(差分情報の一例)を算出する減算器45を含み、減算器45から出力された位置偏差が入力される。位置制御器41は、位置偏差に、所定の位置比例ゲインを乗ずることにより速度指令を算出し、出力する。
速度制御器42は、例えば、比例積分制御(PI制御)を行う。具体的には、速度制御器42の前段には、減算器46が設けられている。減算器46には、速度指令と、速度検出器44が検出位置情報の微分により算出した検出速度とが入力される。減算器46は、速度指令と検出速度との偏差である速度偏差(差分情報の一例)を算出して出力する。速度偏差は速度制御器42に入力される。速度制御器42は、速度偏差の積分量に所定の速度積分ゲインを乗じ、その算出結果と当該速度偏差の和に所定の速度比例ゲインを乗ずる。これによってトルク指令が得られ、トルク指令が速度制御器42から出力される。なお、速度制御器42はPI制御に代えてP制御を行ってもよい。
減算器46の前段には、加算器411が設けられている。加算器411は、位置制御器
41から出力される速度指令と、FF制御器5から出力される速度FF信号とを足し合わせた信号(補正速度指令と称する)を出力する。補正速度指令は、減算器46に入力される。なお、速度FF信号がない場合、位置制御器41から出力された速度指令が減算器46に入力される。このような補正速度指令に応じた速度制御が行われることで、速度フィードフォワード制御が行われる。
電流制御器43の前段には、減算器47が設けられている。減算器47には、トルク指令と、電流制御器43から出力される電力指令とが入力される。減算器46は、トルク指令と電流指令との偏差(差分情報の一例)を算出し、この偏差が電流制御器43に入力される。電流制御器43は、例えば、P制御を行い、偏差を所定のトルク比例ゲインを乗ずることにより電流指令を算出する。電流指令に応じた電力がモータ2に供給される。
図示しないが、モータ2に供給される電流指令を検出する電流検出器を電流制御器43は含んでおり、電流検出器によって検出された電流指令が減算器47にフィードバックされる。なお、電流制御器43は、トルク指令に関するフィルタ(1次のローパスフィルタ)や一又は複数のノッチフィルタを含み、制御パラメータとして、これらのフィルタの性能に関するカットオフ周波数等を有している。
減算器47の前段には、加算器412が設けられている。加算器412は、速度制御器42から出力されるトルク指令と、FF制御器5から出力されるトルクFF信号とを足し合わせた信号(補正トルク指令と称する)を出力する。補正トルク指令は、減算器47に入力される。なお、トルクFF信号がない場合、速度制御器42から出力されたトルク指令が減算器47に入力される。以上説明したように、FF制御器5を用いたフィードフォワード系をサーボ制御システム1は含み、速度及びトルクに関してフィードフォワード制御を行うことができる。
<動作例>
図2は、サーボ制御システム1における動作例を説明するフローチャートである。以下の動作例では、一例として、FBゲイン及びFFゲインの調整は、オペレータがPC20を用いてマニュアル操作で行うことを想定する。但し、FBゲイン及びFFゲインの調整が自動的に行われるようにしてもよい。また、FBゲイン及びFFゲインの調整をPC20を用いて行う例を示すが、FBゲイン及びFFゲインの調整機構がサーボドライバ4やPLC10に設けられてもよい。
図2において、S01では、FF制御器5が非稼働状態とされ、FB制御器4Aが用いるFBゲイン(上述した位置比例ゲイン、速度積分ゲイン、速度比例ゲイン、トルク比例ゲイン)の調整がPC20を用いて行われる。FBゲインは、段階的に上下させることができる。FBゲインは、例えば、1回の位置指令入力に対する制御対象11の検出位置が得られる時間を1周期とし、1又は2以上の所定数の周期における位置偏差に応じて段階的に上昇させる。FBゲインが所定値まで上昇する等、FBゲインの調整完了条件が満たされると(S02のYES)、FBゲインの調整が完了する。
FBゲインの調整が完了すると、PC20から位置指令フィルタ8を無効にする制御信号がフィルタ制御器9に供給され、フィルタ制御器9が位置指令フィルタ8を無効に設定する(S03)。本実施形態に係るサーボ制御システム1は、オプションの構成として、位置指令フィルタ8及びフィルタ制御器9を備えている。フィルタ制御器9は、位置指令フィルタ8の時定数設定を行い、位置指令フィルタ8の特性を選択する。また、フィルタ制御器9は、PC20から供給される制御信号に従って、位置指令フィルタ8を無効に設定したり有効に設定したりする。位置指令フィルタ8の特性選択により、位置指令のパルスに対するソフトスタート処理が行われ、緩やかな加速減速が可能となる。しかし、フィ
ードフォワード制御を行う上で、位置指令フィルタ8の特性が、軌跡追従性の改善という観点において阻害要因となるおそれがある。そこで、FBゲインの調整が完了して、FFゲインの調整を開始する場合には、位置指令フィルタ8を無効にする。
S04では、FFゲインの調整が行われる。FFゲインは、段階的に上下させることができ、FFゲインの調整開始時には、所定のFFゲインの初期値が設定される。初期値は例えば0%であるが、0%より大きい値を初期値に設定することもできる。本実施形態では、FFゲインとして、速度FFゲイン及びトルクFFゲインを決定し、FF制御器5が速度FF信号及びトルクFF信号をFB制御器4Aに供給可能である。速度FFゲインとトルクFFゲインとで異なる初期値を設定してもよい。
図3は、FFゲイン調整の一例を示すフローチャートである。S21において、速度FFゲインを1段階上昇させる。S22において、速度FFゲインが所定値の場合には、速度FFゲインの調整を終了して、トルクFFゲインを1段階上昇させる(S23)。S24において、トルクFFゲインが所定値か否かを判定する。トルクFFゲインの値が所定値より低い場合には(S24のNO)、処理をS05に進め、所定値であれば処理をS08に進めてFFゲインの調整を終了する。
FFゲイン調整での判定に用いる速度FFゲインの所定値、及びトルクFFゲインの所定値は、例えば限界値(最大の段階)である。但し、それより低い段階の値が所定値に設定されてもよい。このように、本実施形態では、速度FFゲインの調整をトルクFFゲインの調整より先に行う。速度ゲインの調整はトルクゲインの調整よりも振動を発生させにくい。このため、速度FFゲインを先に調整することが、軌跡追従性の向上の観点から好ましい。また、サーボドライバ4における速度指令への追従性の向上を期待することもできる。もっとも、速度FFゲインとトルクFFゲインとを並列に同量だけ上昇させるような制御も可能である。この場合、速度FFゲインとトルクFFゲインとが同時期に調整されるので、調整の煩雑さ回避や時間短縮を図ることができる。
位置指令の目標値と検出位置との偏差(誤差)は、例えばPC20において監視され、その誤差が所定範囲(整定値と呼ぶ)に入って安定した状態になっているか(整定時間が経過しているか)が判定される(S05)。整定時間が経過していることは、PC20からユーザに報知され、ユーザは、報知を受けてFFゲイン調整を終了する(S08)。なお、PC20は、図示しないディスプレイ、スピーカ、ランプなどの報知装置を含んでおり、ディスプレイへの情報表示、スピーカからの音声出力、ランプの点灯や点滅などによって、整定時間をオペレータに報知又は通知する。
S06では、制御対象11に付与するトルク飽和の有無を判定する。本実施形態に係るサーボドライバ4は、トルク飽和検出器6を備える。トルク飽和検出器6は、サーボドライバ4からの動力信号を受けて制御対象11の動作中におけるトルク飽和を検出可能となっている。トルク飽和検出器6は、例えば、電流指令から求まるトルクがモータ2のトルク限界値を超えている場合にトルク飽和を検出する。但し、トルク飽和の検出方法は上記以外に適宜選択可能である。トルク飽和検出器6は、トルク飽和を検出した場合、トルク飽和検出信号をPC20に入力する。PC20には、トルク飽和検出信号や後述する振動検出信号を検出するツール(ソフトウェア)が実装されており、当該ツールは、トルク飽和検出信号を受けると、FFゲインの調整を停止(終了)する(S08)。FFゲインをさらに上げても軌跡追従性向上に寄与しないからである。なお、トルク飽和の検出によってFFゲイン調整を停止する場合に、FFゲインの大きさを1又は2以上の所定の段階だけ低下させてもよい。また、PC20は、トルク飽和検出信号を受けた場合に、トルク飽和の発生を示す情報を、ディスプレイへの表示、スピーカからの音声出力、ランプの点灯や点滅などによってオペレータに報知する。
S07では、制御対象11の動作停止時に振動が検出されたかが判定される。サーボドライバ4は、振動検出器7を備える。振動検出器7は、制御対象11の動作停止時における振動を検出する。具体的には、振動検出器7は、速度偏差をトルクに換算し、この換算した値と閾値との比較から振動を検出する。振動の検出は、トルクへ換算した値でも、速度偏差からでも検出可能である。振動を検出した場合、振動検出器7は、振動検出信号をPC20に入力する。上記したPC20のツールは、振動検出信号を受けた場合に、FFゲインの調整を停止(終了)する(S08)。振動の検出は、軌跡追従性向上の観点において好ましくない状況であるので、さらなるFFゲインの上昇を停止する。なお、振動検出によってFFゲイン調整を停止する場合に、FFゲインの大きさを1又は2以上の所定の段階だけ低下させてもよい。また、PC20は、振動検出信号を受けた場合に、振動の検出をディスプレイへの表示、スピーカからの音声出力、ランプの点灯や点滅などによってオペレータに報知する。
<実施形態の効果>
上述した実施形態によれば、FBゲイン調整の後にFFゲインが調整される。これによって、FBゲインとFFゲインとを所望の大きさとした(FBゲインとFFゲインのバランスのとれた)サーボ制御を行うことができる。従って、軌跡追従性向上を図るとともに、サーボ制御システム1のロバスト性向上を図ることができる。
また、実施形態におけるFFゲイン調整の停止又は終了は、目標値と制御対象11の出力との偏差に基づいてではなく、トルク飽和、振動検出、整定時間経過を以て判定される。このため、トルク飽和や振動検出の生じない範囲における限界までFFゲインを上昇させて、好適な軌跡追従性を得ることができる。また、トルクFFゲイン調整より速度FFゲイン調整を先に行うことで、振動発生を抑えることができる。上述した実施形態の構成は一例であって、本発明は実施形態の構成に限定されない。本発明はその目的を逸脱しない範囲において実施形態の構成を適宜変更可能である。
<付記>
制御対象(11)が指令に追従して動作するように、前記指令に係る目標値と、前記制御対象からのフィードバック信号との差分情報に基づいて行う前記制御対象(11)のフィードバック制御に使用するフィードバックゲインを調整する工程と、
前記フィードバックゲインの調整後に、前記制御対象のフィードフォワード制御に使用するフィードフォワードゲインを調整する工程と、
を含むサーボ制御方法。
1・・・・サーボ制御システム
2・・・・モータ
3・・・・負荷装置
4・・・・サーボドライバ
4A・・・フィードバック制御器
5・・・・フィードフォワード制御器
6・・・・トルク飽和検出器
7・・・・振動検出器
8・・・・位置指令フィルタ
9・・・・フィルタ制御器
10・・・・PLC
11・・・・制御対象
20・・・・パーソナルコンピュータ(PC)
41・・・・位置制御器
42・・・・速度制御器
43・・・・電流制御器
44・・・・速度検出器
45、46、47・・・・減算器
411、412・・・加算器

Claims (3)

  1. 制御対象が指令に追従して動作するように、前記指令に係る目標値と、前記制御対象からのフィードバック信号との差分情報に基づいて行う前記制御対象のフィードバック制御に使用するフィードバックゲインを調整する工程と、
    前記フィードバックゲインの調整後に、前記制御対象のフィードフォワード制御に使用するフィードフォワードゲインを調整する工程と、
    を含み、
    前記制御対象の動作中に前記制御対象に付与するトルクの飽和が発生した場合に前記フィードフォワードゲインの調整を停止する
    サーボ制御方法。
  2. 制御対象が指令に追従して動作するように、前記指令に係る目標値と、前記制御対象からのフィードバック信号との差分情報に基づいて行う前記制御対象のフィードバック制御に使用するフィードバックゲインを調整する工程と、
    前記フィードバックゲインの調整後に、前記制御対象のフィードフォワード制御に使用するフィードフォワードゲインを調整する工程と、
    を含み、
    前記制御対象の停止時に振動が検出された場合に前記フィードフォワードゲインの調整を停止する
    サーボ制御方法。
  3. 前記制御対象に関して速度制御とトルク制御とが行われる場合に、前記速度制御に係るフィードフォワードゲインの調整後に、前記トルク制御に係るフィードフォワードゲインの調整を行う
    請求項1又は2に記載のサーボ制御方法。
JP2018040840A 2018-03-07 2018-03-07 サーボ制御方法 Active JP6950589B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018040840A JP6950589B2 (ja) 2018-03-07 2018-03-07 サーボ制御方法
US16/644,547 US11353830B2 (en) 2018-03-07 2019-01-18 Servo control method
EP19764119.4A EP3764172A4 (en) 2018-03-07 2019-01-18 SERVO CONTROL PROCEDURE
PCT/JP2019/001504 WO2019171781A1 (ja) 2018-03-07 2019-01-18 サーボ制御方法
CN201980004003.3A CN111095131B (zh) 2018-03-07 2019-01-18 伺服控制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018040840A JP6950589B2 (ja) 2018-03-07 2018-03-07 サーボ制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019159382A JP2019159382A (ja) 2019-09-19
JP6950589B2 true JP6950589B2 (ja) 2021-10-13

Family

ID=67847035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018040840A Active JP6950589B2 (ja) 2018-03-07 2018-03-07 サーボ制御方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11353830B2 (ja)
EP (1) EP3764172A4 (ja)
JP (1) JP6950589B2 (ja)
CN (1) CN111095131B (ja)
WO (1) WO2019171781A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7190665B2 (ja) * 2019-12-24 2022-12-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 車両制御装置、及び、車両
CN112346358B (zh) * 2020-09-18 2023-08-15 湖南宇正智能科技有限公司 一种光电搜索跟踪***的半实物性能评价方法及***
CN112847352B (zh) * 2020-12-31 2022-10-14 上海新时达机器人有限公司 机器人控制方法、电阻设备、存储介质
CN113031450B (zh) * 2021-05-18 2022-03-29 追觅创新科技(苏州)有限公司 智能机器人的前馈控制方法及装置、存储介质、电子装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3496404B2 (ja) * 1996-08-30 2004-02-09 三菱電機株式会社 オートチューニング機能を備えた数値制御装置
JP4452367B2 (ja) * 2000-03-08 2010-04-21 三菱電機株式会社 位置制御装置
CN1242308C (zh) * 2000-05-15 2006-02-15 株式会社安川电机 定位伺服控制器
DE112005000681B4 (de) * 2004-03-26 2020-09-03 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Motorsteuereinrichtung
JP2006018431A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Yaskawa Electric Corp サーボ制御装置
JP4752298B2 (ja) * 2005-03-11 2011-08-17 株式会社安川電機 モータ制御装置およびその制御方法
JP5850639B2 (ja) * 2011-05-09 2016-02-03 富士機械製造株式会社 位置制御装置の制御パラメータ調整方法及び制御パラメータ調整システム
JP5324679B1 (ja) * 2012-04-10 2013-10-23 ファナック株式会社 工作機械の送り軸を駆動するサーボモータを制御するサーボモータ制御装置
US9998053B2 (en) * 2015-09-01 2018-06-12 Rockwell Automation Technologies, Inc. System and method for improved motor drive tuning
CN106482735A (zh) * 2016-10-14 2017-03-08 中国科学院光电技术研究所 一种提高快反镜稳定平台扰动抑制能力的控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
US11353830B2 (en) 2022-06-07
EP3764172A1 (en) 2021-01-13
JP2019159382A (ja) 2019-09-19
CN111095131A (zh) 2020-05-01
EP3764172A4 (en) 2021-11-17
CN111095131B (zh) 2024-03-22
WO2019171781A1 (ja) 2019-09-12
US20200264568A1 (en) 2020-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6950589B2 (ja) サーボ制御方法
JPH0630578A (ja) 電動機の位置制御装置
JP6113378B1 (ja) モータ制御装置
JP2015015844A (ja) フィードフォワード制御を備えたモータ制御装置
JP6290619B2 (ja) モータの制御装置
WO2014136686A1 (ja) 工作機械の送り軸制御方法および送り軸制御装置
WO2014171191A1 (ja) モータ制御装置
JP4294344B2 (ja) 電動機の制御方法及び制御装置
JP2018033205A (ja) モータ制御装置、モータ制御方法及びモータ制御用プログラム
JP6161854B1 (ja) モータ制御システム
JP2020171973A (ja) 主軸及び送り軸を有する工作機械の制御装置
US10359761B2 (en) Device and method of controlling machine tool, to control synchronized operation of spindle axis and feed axis
JP2007306753A (ja) ノッチフィルタのパラメータ調整方法、プログラムおよびモータ制御装置
TWI535522B (zh) 提供回饋力的方法與裝置以及加工機系統
WO2003005141A1 (fr) Systeme de servocommande et procede d'installation
JP2011224694A (ja) 多関節型ロボットの速度指令プロファイルの生成方法
JP4752298B2 (ja) モータ制御装置およびその制御方法
JP6334017B1 (ja) 誘導電動機の制御装置
JP7156184B2 (ja) パラメータ調整方法
JP2003131704A (ja) オーバーシュート抑制機能を備えたモータ制御装置
JP4687418B2 (ja) モータ制御装置
US20240210964A1 (en) Automatic adjustment of parameter for motor control
JP2014176291A (ja) 工作機械の送り軸制御方法および送り軸制御装置
JP6737720B2 (ja) 誘導電動機の速度制御装置
JP2002163006A (ja) 電動機制御装置および制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6950589

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150