JP6948276B2 - 無段変速機の前後進切換機構 - Google Patents

無段変速機の前後進切換機構 Download PDF

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Description

本発明は、無段変速機の出力軸に接続された入力要素と、ディファレンシャルギヤに接続された出力要素と、前記入力要素の外周に相対回転可能に嵌合する固定要素とを含む遊星歯車機構と、前記固定要素を前記入力要素あるいはミッションケースに選択的に結合可能なドグクラッチとを備える無段変速機の前後進切換機構に関する。
入力軸の回転を変速して出力軸に伝達可能なクランク式の無段変速機の下流側に遊星歯車機構を含む前後進切換機構を配置し、前後進切換機構により出力軸の回転をそのままディファレンシャルギヤに伝達してドライブレンジを確立するとともに、出力軸の回転を逆回転にしてディファレンシャルギヤに伝達してリバースレンジを確立するものが、下記特許文献1により公知である。
WO2014/188823
ところで、上記従来のものは、前後進切換機構が出力軸の軸方向に並置された2個のドグクラッチを備えるため、前後進切換機構を含む無段変速機の寸法が大型化するだけでなく、ドグクラッチの作動時の摩擦抵抗が大きいためにシフトスリーブの操作負荷が増加する問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、無段変速機の前後進切換機構の小型化およびシフトスリーブの操作負荷の軽減を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、無段変速機の出力軸に接続された入力要素と、ディファレンシャルギヤに接続された出力要素と、前記入力要素の外周に相対回転可能に嵌合する固定要素とを含む遊星歯車機構と、前記固定要素を前記入力要素あるいはミッションケースに選択的に結合可能なドグクラッチとを備える無段変速機の前後進切換機構であって、前記ドグクラッチは、前記固定要素の外周に軸方向摺動可能かつ相対回転不能に嵌合するスライダと、前記スライダの軸方向一端側の円周上を径方向に貫通するドライブ用ボール孔と、前記スライダの軸方向他端側の円周上を径方向に貫通するリバース用ボール孔と、前記ドライブ用ボール孔および前記リバース用ボール孔にそれぞれ保持されるドライブ用ボールおよびリバース用ボールと、前記ドライブ用ボールおよび前記リバース用ボールを軸方向に駆動するシフトスリーブと、前記固定要素に軸方向に離間するように形成されて前記ドライブ用ボールおよび前記リバース用ボールがそれぞれ嵌合可能なドライブ用ボール溝およびリバース用ボール溝と、前記入力要素および前記固定要素間に配置されたベアリングとを備え、前記シフトスリーブを軸方向一方に駆動すると、前記ドライブ用ボールを介して前記スライダが移動して前記入力要素にドグ結合するとともに、前記ドライブ用ボール孔に保持された前記ドライブ用ボールが前記ドライブ用ボール溝に嵌合し、前記シフトスリーブを軸方向他方に駆動すると、前記リバース用ボールを介して前記スライダが移動して前記ミッションケースにドグ結合するとともに、前記リバース用ボール孔に保持された前記リバース用ボールが前記リバース用ボール溝に嵌合することを特徴とする無段変速機の前後進切換機構が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記シフトスリーブは前記ドライブ用ボールおよび前記リバース用ボールの間に配置されたボール押圧突起を備え、前記ボール押圧突起は前記ドライブ用ボールを軸方向一方に押圧するとともに前記リバース用ボールを軸方向他方に押圧することを特徴とする無段変速機の前後進切換機構が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、前記ボール押圧突起の軸方向両側に形成されるボール押圧面は、前記ドライブ用ボールおよび前記リバース用ボールを径方向内側に付勢する方向に傾斜することを特徴とする無段変速機の前後進切換機構が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記固定要素の外周面は周方向に離間する複数のスプラインを介して前記スライダの内周面に嵌合し、前記ドライブ用ボール溝および前記リバース用ボール溝は隣接する二つの前記スプライン間に配置されることを特徴とする無段変速機の前後進切換機構が提案される。
尚、実施の形態の出力スリーブ46は本発明の出力要素に対応し、実施の形態の入力スリーブ47は本発明の入力要素に対応し、実施の形態のキャリヤシャフト67は本発明の固定要素に対応し、実施の形態のボールベアリング63,64は本発明のベアリングに対応する。
請求項1の構成によれば、遊星歯車機構の固定要素を入力要素あるいはミッションケースに選択的に結合可能なドグクラッチは、固定要素の外周に軸方向摺動可能かつ相対回転不能に嵌合するスライダと、スライダの軸方向一端側の円周上を径方向に貫通するドライブ用ボール孔と、スライダの軸方向他端側の円周上を径方向に貫通するリバース用ボール孔と、ドライブ用ボール孔およびリバース用ボール孔にそれぞれ保持されるドライブ用ボールおよびリバース用ボールと、ドライブ用ボールおよびリバース用ボールを軸方向に駆動するシフトスリーブと、固定要素に軸方向に離間するように形成されてドライブ用ボールおよびリバース用ボールがそれぞれ嵌合可能なドライブ用ボール溝およびリバース用ボール溝とを備えるので、シフトスリーブを軸方向一方に駆動すると、ドライブ用ボールを介してスライダが移動して入力要素にドグ結合するとともに、ドライブ用ボール孔に保持されたドライブ用ボールがドライブ用ボール溝に嵌合してドライブレンジを確立することができ、またシフトスリーブを軸方向他方に駆動すると、リバース用ボールを介してスライダが移動してミッションケースにドグ結合するとともに、リバース用ボール孔に保持されたリバース用ボールがリバース用ボール溝に嵌合してリバースレンジを確立することができる。
シフトスリーブはドライブ用ボールおよびリバース用ボールを介してスライダを駆動するので、シフトスリーブの操作負荷を軽減することができ、しかも入力要素および固定要素間にベアリングが配置されるので、ドライブレンジの確立時にベアリングの回転を停止させて耐久性を高めることができる。
また請求項2の構成によれば、シフトスリーブはドライブ用ボールおよびリバース用ボールの間に配置されたボール押圧突起を備え、ボール押圧突起はドライブ用ボールを軸方向一方に押圧するとともにリバース用ボールを軸方向他方に押圧するので、共通のボール押圧突起でドライブ用ボールおよびリバース用ボールの両方を選択的に押圧することが可能になってシフトスリーブの小型化が達成される。
また請求項3の構成によれば、ボール押圧突起の軸方向両側に形成されるボール押圧面は、ドライブ用ボールおよびリバース用ボールを径方向内側に付勢する方向に傾斜するので、ドライブレンジおよびリバースレンジでドライブ用ボールおよびリバース用ボールをそれぞれドライブ用ボール溝およびリバース用ボール溝に確実に嵌合させることができる。
また請求項4の構成によれば、固定要素の外周面は周方向に離間する複数のスプラインを介してスライダの内周面に嵌合し、ドライブ用ボール溝およびリバース用ボール溝は隣接する二つのスプライン間に配置されるので、シフトチェンジ時にドライブ用ボールおよびリバース用ボールをスプラインと干渉することなく固定要素の外周面に沿って転動させ、ドライブ用ボール溝あるいはリバース用ボール溝にスムーズに嵌合させてシフトフィーリングを高めることができる。
車両用動力伝達装置のスケルトン図である。 図1の2部詳細図である。 図2の3−3線断面図である。 偏心ディスクの単品図である。 偏心ディスクの偏心量と変速比との関係を示す図である。 図1の6部詳細図である(ニュートラルレンジ)。 図6に対応する作用説明図である(ドライブレンジおよびリバースレンジ)。 図6の8A−8A線および8B−8B線断面図である。
以下、図1〜図8に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、車両用動力伝達装置は、エンジンEの駆動力を入力軸12から出力軸13に無段変速して伝達するクランク式の無段変速機Tと、出力軸13およびディファレンシャルギヤD間に配置されて車両の前進・後進を切り換える前後進切換機構Sとを備える。
以下、図2〜図5に基づいてクランク式の無段変速機Tの構造を説明する。
図2および図3に示すように、無段変速機Tの支持フレーム11に入力軸12および出力軸13が相互に平行に支持されており、エンジンEに接続された入力軸12の回転が8個の伝達ユニット14…、出力軸13、前後進切換機構SおよびディファレンシャルギヤDを介して駆動輪W,Wに伝達される。
8個の伝達ユニット14…の構造は実質的に同一構造であるため、以下、一つの伝達ユニット14を代表として構造を説明する。
中空に形成された入力軸12の内部に軸線Lを共有する変速軸15が配置されており、この変速軸15の外周に10個のニードルベアリング16…を介して軸線L方向に9分割された偏心カム17…が回転自在に支持される。8個の伝達ユニット14…の合計9個の偏心カム17…は図示せぬ複数本のボルトで一体に結合されており、それら9個の偏心カム17…の内周部分が実質的に入力軸12を構成する。
隣接する一対の偏心カム17,17は、入力軸12の軸線Lに対して距離dだけ偏心した中心O1を有する一対の円形のカム部17a,17aと、カム部17a,17aの径方向内側に形成された断面三日月状のガイド部17bとを備える。入力軸12と軸線Lを共有する変速軸15の外周には8個のピニオン18…が一体に形成されており、各ピニオン18は偏心カム17,17の断面三日月状のガイド部17bの切欠き部17cに収納される。各伝達ユニット14の偏心カム17,17のカム部17a,17aの位相は相互に45゜ずつずれている。
図3および図4に示すように、偏心カム17,17のカム部17a,17aの外周面には、円板状の偏心ディスク19の軸線L方向両端面に形成された一対の偏心凹部19a,19aが、一対のニードルベアリング20,20を介して回転自在に支持される。偏心ディスク19の中心O2に対して偏心凹部19a,19aの中心O1(つまり偏心カム17,17のカム部17a,17aの中心O1)は距離dだけずれている。すなわち、入力軸12の軸線Lおよび偏心カム17,17のカム部17a,17aの中心O1間の距離dと、偏心カム17,17のカム部17a,17aの中心O1および偏心ディスク19の中心O2間の距離dとは同一である。
偏心ディスク19の一対の偏心凹部19a,19aの底部間を連通させるように形成されたリングギヤ19bの歯先が、偏心カム17,17のガイド部17bの外周面に摺動可能に当接する。そして入力軸12の切欠き部12a(図3参照)から露出する変速軸15のピニオン18が、偏心ディスク19のリングギヤ19bに噛合する。偏心ディスク19の外周には、その偏心方向と逆方向に突出するカウンタウエイト19cが設けられる。そして偏心ディスク19の外周にはコネクティングロッド21の大端部21aがボールベアリング22を介して支持される。
図2および図3に示すように、出力軸13の外周に設けられたワンウェイクラッチ23は、コネクティングロッド21の小端部21bにピン24を介して連結されたリング状の揺動リンク25と、揺動リンク25の内周に固定されたリング状のアウター部材26と、アウター部材26の内部に配置されて出力軸13に固定されたリング状のインナー部材27と、アウター部材26の内周面とインナー部材27の外周面との間に形成された楔状の空間に配置されて複数個のスプリング28…で付勢された複数個のローラ29…とを備える。
そして入力軸12のエンジンEと反対側の軸端には、入力軸12に対して変速軸15を相対回転させることで、偏心ディスク19の偏心量εを増減して無段変速機Tの変速比を変更する変速アクチュエータ30が設けられる。
図2に示すように、8個の伝達ユニット14…を支持する支持フレーム11は、軸線L方向中央に位置する中央フレーム31と、軸線L方向両側に位置する一対の側方フレーム32,33とからなり、中央フレーム31とエンジンE側に位置する一方の側方フレーム32との間に4個の伝達ユニット14…が配置され、中央フレーム31と反エンジンE側に位置する他方の側方フレーム33との間に4個の伝達ユニット14…が配置される。
中央フレーム31は鉄製の板状部材であり、その長手方向両側の入力軸12側および出力軸13側に形成された2個のベアリング支持孔31a,31bを備える。
エンジンE側に位置する側方フレーム32は基本的にアルミニウム合金で籠状に形成された鋳造部材であり、中央部に鉄製の板状部材であるベアリングホルダ38が鋳込みにより埋設される。ベアリングホルダ38の入力軸12側および出力軸13側には、それぞれベアリング支持孔38a,38bが形成される。
反エンジンE側に位置する側方フレーム33も基本的にアルミニウム合金で籠状に形成された鋳造部材であり、その中央に鉄製の板状部材であるベアリングホルダ39が鋳込みにより埋設される。反エンジンE側に位置する側方フレーム33およびベアリングホルダ39の構造は、上述したエンジンE側に位置する側方フレーム32側およびベアリングホルダ38に対して面対称な構造であるため、その重複する説明は省略する。
入力軸12の軸線L方向中央部に固定された偏心カム17は、中央フレーム31のベアリング支持孔31aに中央部支持ベアリング34を介して支持されるとともに、入力軸12の軸線L方向両端部は、一対の側方フレーム32,33のベアリングホルダ38,39のベアリング支持孔38a,39aにそれぞれ軸端部支持ベアリング36,36を介して支持される。同様に、出力軸13の軸線L方向中央部は、中央フレーム31のベアリング支持孔31bに中央部支持ベアリング35を介して支持されるとともに、出力軸13の軸線L方向両端部は、一対の側方フレーム32,33のベアリングホルダ38,39のベアリング支持孔38b,39bにそれぞれ軸端部支持ベアリング37,37を介して支持される。
そして中央フレーム31および一対の側方フレーム32,33をボルト40…で一体に締結してサブアセンブリが組み立てられ、このサブアセンブリが中央フレーム31を貫通するボルト41…でミッションケース42の内部に締結される。
次に、無段変速機Tの一つの伝達ユニット14の作用を説明する。
図3および図5(A)〜図5(D)から明らかなように、入力軸12の軸線Lに対して偏心ディスク19の中心O2が偏心しているとき、エンジンEによって入力軸12が回転するとコネクティングロッド21の大端部21aが軸線Lまわりに偏心回転することで、コネクティングロッド21が往復運動する。
その結果、コネクティングロッド21が往復運動する過程で図中左側に引かれると、揺動リンク25と共にアウター部材26が図3において反時計方向に揺動し、スプリング28…に付勢されたローラ29…がアウター部材26およびインナー部材27間の楔状の空間に噛み込み、アウター部材26およびインナー部材27がローラ29…を介して結合されることで、ワンウェイクラッチ23が係合してコネクティングロッド21の動きが出力軸13に伝達される。逆にコネクティングロッド21が往復運動する過程で図中右側に押されると、揺動リンク25と共にアウター部材26が図3において時計方向に揺動し、ローラ29…がスプリング28…を圧縮しながらアウター部材26およびインナー部材27間の楔状の空間から押し出され、アウター部材26およびインナー部材27が相互にスリップすることで、ワンウェイクラッチ23が係合解除してコネクティングロッド21の動きが出力軸13に伝達されなくなる。
このようにして、入力軸12が1回転する間に、入力軸12の回転が所定時間だけ出力軸13に伝達されるため、入力軸12が連続回転すると出力軸13は間欠回転する。8個の伝達ユニット14…の偏心ディスク19…の偏心量εは全て同一であるが、偏心方向の位相が相互に45°ずつずれているため、8個の伝達ユニット14…が入力軸12の回転を交互に出力軸13に伝達することで、出力軸13は連続的に回転する。
このとき、偏心ディスク19の偏心量εが大きいほど、コネクティングロッド21の往復ストロークが大きくなって出力軸13の1回の回転角が増加し、無段変速機Tの変速比が小さくなる。逆に、偏心ディスク19の偏心量εが小さいほど、コネクティングロッド21の往復ストロークが小さくなって出力軸13の1回の回転角が減少し、無段変速機Tの変速比が大きくなる。そして偏心ディスク19の偏心量εがゼロになると、入力軸12が回転してもコネクティングロッド21が移動を停止するために出力軸13は回転せず、無段変速機Tの変速比が最大(無限大)になる。
入力軸12に対して変速軸15が相対回転しないとき、つまり入力軸12および変速軸15が同一速度で回転するとき、無段変速機Tの変速比は一定に維持される。変速アクチュエータ30により入力軸12に対して変速軸15を相対回転させると、各伝達ユニット14のピニオン18にリングギヤ19bを噛合させた偏心ディスク19の偏心凹部19a,19aが、入力軸12と一体の偏心カム17,17のカム17a,17aに案内されて回転し、入力軸12の軸線Lに対する偏心ディスク19の中心O2の偏心量εが変化する。
図5(A)は変速比が最小の状態(変速比:TD)を示すもので、このとき入力軸12の軸線Lに対する偏心ディスク19の中心O2の偏心量εは、入力軸12の軸線Lから偏心カム17,17の中心O1までの距離dと、偏心カム17,17の中心O1から偏心ディスク19の中心O2までの距離dとの和である2dに等しい最大値になる。入力軸12に対して変速軸15が相対回転すると、入力軸12と一体の偏心カム17,17に対して偏心ディスク19が相対回転することで、図5(B)および図5(C)に示すように、入力軸12の軸線Lに対する偏心ディスク19の中心O2の偏心量εは最大値の2dから次第に減少して変速比が増加する。入力軸12に対して変速軸15が更に相対回転すると、入力軸12と一体の偏心カム17,17に対して偏心ディスク19が更に相対回転することで、図5(D)に示すように、ついには入力軸12の軸線Lに偏心ディスク19の中心O2が重なり合って偏心量εがゼロになり、変速比が最大(無限大)の状態(変速比:UD)になって出力軸13に対する動力伝達が遮断される。
次に、図1に基づいて前後進切換機構Sの概略構造を説明する。
前後進切換機構Sに設けられる遊星歯車機構51は、サンギヤ52と、キャリヤ53と、リングギヤ54と、キャリヤ53に回転自在に支持されてサンギヤ52およびリングギヤ54に噛合する複数のピニオン55…とを備える。遊星歯車機構51の入力部材であるサンギヤ52と一体の入力スリーブ47は無段変速機Tの出力軸13にファイナルドライブギヤ56およびファイナルドリブンギヤ57を介して接続され、また遊星歯車機構51の出力部材であるリングギヤ54と一体の出力スリーブ46はディファレンシャルギヤDのデフケース48に接続される。キャリヤ53と一体のキャリヤシャフト67にドグクラッチ58のスライダ70が軸方向摺動自在にスプライン結合されており、スライダ70を右動するとキャリヤシャフト67が入力スリーブ47に結合され、スライダ70を左動するとキャリヤシャフト67がミッションケース42に結合される。
従って、ドグクラッチ58のスライダ70が図示するニュートラル位置にあるとき、キャリヤ53が空転して入力スリーブ47から出力スリーブ46への動力伝達が遮断され、ニュートラルレンジが確立する。スライダ70が右動してドライブ位置に切り替わると、キャリヤ53が入力スリーブ47(つまりサンギヤ52)と一体化されて遊星歯車機構51がロック状態になるため、入力スリーブ47の回転がそのまま出力スリーブ46に伝達され、車両は前進走行する。シフトスリーブ59が左動してリバース位置に切り替わると、キャリヤ53がミッションケース42に拘束されるため、入力スリーブ47の回転が遊星歯車機構51で逆回転となって出力スリーブ46に伝達され、車両は後進走行する。
次に、図6〜図8に基づいて前後進切換機構Sの具体的構造および作用を説明する。
図6および図8に示すように、ディファレンシャルギヤDから左側に延びる車軸45の外周に出力スリーブ46が相対回転自在に嵌合し、さらに出力スリーブ46の外周に一対のニードルベアリング60,61を介して入力スリーブ47が相対回転自在に嵌合する。無段変速機Tの出力軸13の右端に設けたファイナルドライブギヤ56に噛合するファイナルドリブンギヤ57が入力スリーブ47の右端に結合されるとともに、出力スリーブ46の右端がディファレンシャルギヤDのデフケース48に結合される。従って、無段変速機Tから入力スリーブ47に入力した回転は、前後進切換機構Sにおいて正回転あるいは逆回転とされた後、出力スリーブ46からディファレンシャルギヤDに出力される。
前後進切換機構Sの遊星歯車機構51は、入力スリーブ47に固設された入力要素としてのサンギヤ52と、出力スリーブ46に固設された出力要素としてのリングギヤ54と、サンギヤ52およびリングギヤ54に同時に歯合する複数のピニオン55…と、入力スリーブ47の外周にニードルベアリング62を介して相対回転自在に嵌合してピニオン55…を支持するキャリヤ53とを備える。入力スリーブ47の右端に複数のドライブ用ドグ47a…が形成される。またミッションケース42の内壁には環状のドグ部材65が固定されており、ドグ部材65には複数のリバース用ドグ65a…が形成される。
遊星歯車機構51のキャリヤ53にスプライン結合された筒状のキャリヤシャフト67が、入力スリーブ47の外周にボールベアリング63,64を介して相対回転自在に嵌合する。入力スリーブ47は遊星歯車機構51の入力要素を構成し、出力スリーブ46は遊星歯車機構51の出力要素を構成し、キャリヤシャフト67は遊星歯車機構51の固定要素を構成する。
キャリヤシャフト67の外周に筒状のスライダ70が軸方向摺動可能にスプライン71で結合されており、スライダ70の右端に入力スリーブ47のドライブ用ドグ47a…に歯合可能な複数のドライブ用ドグ70c…が形成されるとともに、スライダ70の左端に固定されたドグ部材72に、ミッションケース42に固定されたドグ部材65のリバース用ドグ65a…に歯合可能な複数のリバース用ドグ72a…が形成される。
スライダ70の外周に摺動自在に嵌合してシフトフォーク73で軸方向に駆動されるシフトスリーブ59の内周面に、環状のボール押圧突起59aが内向きに突設される。シフトスリーブ59のボール押圧突起59aは、ドライブ用ボール74…を軸方向右側に押圧する傾斜したボール押圧面aと、リバース用ボール75…を軸方向左側に押圧する傾斜したボール押圧面aと、ドライブ用ボール74…およびリバース用ボール75…を径方向内側に押圧する平坦なボール保持面bとを備える。
スライダ70には、6個のドライブ用ボール74…が嵌合する6個のドライブ用ボール孔70a…と、6個のリバース用ボール75…が嵌合する6個のリバース用ボール孔70b…とが形成される。またキャリヤシャフト67には、6個のドライブ用ボール74…が嵌合可能な6個のドライブ用ボール溝67a…と、6個のリバース用ボール75…が嵌合可能な6個のリバース用ボール溝67b…とが形成される。
キャリヤシャフト67およびスライダ70を結合するスプライン71は周方向に6分割されており、スライダ70のドライブ用ボール孔70a…、スライダ70のリバース用ボール孔70b…、キャリヤシャフト67のドライブ用ボール溝67a…、キャリヤシャフト67のリバース用ボール溝67b…は、周方向に6分割されたスプライン71の間に配置される。
上記構成を備えた前後進切換機構Sによれば、シフトスリーブ59が図6に示すニュートラル位置にあるとき、スライダ70のドライブ用ボール孔70a…に保持されたドライブ用ボール74…はキャリヤシャフト67のドライブ用ボール溝67a…から径方向外側に離脱するとともに、スライダ70のリバース用ボール孔70b…に保持されたリバース用ボール75…はキャリヤシャフト67のリバース用ボール溝67b…から径方向外側に離脱しており、かつスライダ70の右側のドライブ用ドグ70c…は入力スリーブ47側のドライブ用ドグ47a…から分離するとともに、スライダ70の左側のリバース用ドグ72a…はミッションケース42側のリバース用ドグ65a…から分離する。これにより、入力スリーブ47、キャリヤシャフト67およびミッションケース42は相互に切り離され、ニュートラルレンジが確立する。
シフトスリーブ59を図6に示すニュートラル位置からドライブ位置に向けて右動すると、図7(A)に示すように、シフトスリーブ59のボール押圧突起59aの右側のボール押圧面aに押圧されたドライブ用ボール74…がドライブ用ボール孔70a…を押圧することで、キャリヤシャフト67に対してスライダ70が右方向にスライドし、スライダ70のドライブ用ドグ70c…が入力スリーブ47側のドライブ用ドグ47a…に歯合するとともに、スライダ70と共に右動するドライブ用ボール74…がキャリヤシャフト67のドライブ用ボール溝67a…に嵌合し、シフトスリーブ59のボール押圧突起59aのボール保持面bがドライブ用ボール74…の上に乗り上げて、ドライブ用ボール74…をスライダ70のドライブ用ボール孔70a…およびキャリヤシャフト67のドライブ用ボール溝67a…内に保持することで、スライダ70をキャリヤシャフト67に対して結合状態にロックする。
このとき、スライダ70と共に右動するリバース用ボール75…はキャリヤシャフト67の外周面を右方向に滑るだけであり、リバース用ボール溝67b…に嵌合することはない。
これにより、キャリヤシャフト67がスライダ70を介して入力スリーブ47と一体化され、遊星歯車機構51がロック状態になってドライブレンジが確立する。
シフトスリーブ59を図6に示すニュートラル位置からリバース位置に向けて左動すると、図7(B)に示すように、シフトスリーブ59のボール押圧突起59aの左側のボール押圧面aに押圧されたリバース用ボール75…がリバース用ボール孔70b…を押圧することで、キャリヤシャフト67に対してスライダ70が左方向にスライドし、スライダ70のリバース用ドグ72a…がミッションケース42側のリバース用ドグ65a…に歯合するとともに、スライダ70と共に左動するリバース用ボール75…がキャリヤシャフト67のリバース用ボール溝67b…に嵌合し、シフトスリーブ59のボール押圧突起59aのボール保持面bがリバース用ボール75…の上に乗り上げて、リバース用ボール75…をスライダ70のリバース用ボール孔70b…およびキャリヤシャフト67のリバース用ボール溝67b…内に保持することで、スライダ70をミッションケース42に対して結合状態にロックする。
このとき、スライダ70と共に左動するドライブ用ボール74…はキャリヤシャフト67の外周面を左方向に滑るだけであり、ドライブ用ボール溝67a…に嵌合することはない。
これにより、キャリヤシャフト67がスライダ70を介してミッションケース42と一体化され、遊星歯車機構51のキャリヤ53がミッションケース42に拘束されてリバースレンジが確立する。
以上のように、本実施の形態によれば、シフトスリーブ59はドライブ用ボール74…およびリバース用ボール75…を介してスライダ70を駆動するので、摩擦力の減少によりシフトスリーブ59の操作負荷を軽減することができる。しかもシフトスリーブ59はドライブ用ボール74…およびリバース用ボール75…の間に配置されたボール押圧突起59aを備え、ボール押圧突起59aはドライブ用ボール74…を軸方向一方に押圧するとともにリバース用ボール75…を軸方向他方に押圧するので、共通のボール押圧突起59aでドライブ用ボール74…およびリバース用ボール75…の両方を選択的に押圧することが可能になってシフトスリーブ59の小型化が達成される。
またボール押圧突起59aのボール押圧面aは、ドライブ用ボール74…およびリバース用ボール75…を径方向内側に付勢する方向に傾斜するので、ドライブレンジおよびリバースレンジでドライブ用ボール74…およびリバース用ボール75…をそれぞれドライブ用ボール溝67a…およびリバース用ボール溝67b…に確実に嵌合させることができる。
しかも、ドライブレンジにおいて、キャリヤシャフト67のドライブ用ボール溝67a…に嵌合したドライブ用ボール74…上にシフトスリーブ59のボール押圧突起59aのボール保持面bが乗り上げるので(図7(A)参照)、スライダ70をドライブ位置に確実に保持することができ、またリバースレンジにおいて、キャリヤシャフト67のリバース用ボール溝67b…に嵌合したリバース用ボール75…上にシフトスリーブ59のボール押圧突起59aのボール保持面bが乗り上げるので(図7(B)参照)、スライダ70をリバース位置に確実に保持することができる。
更に、キャリヤシャフト67の外周面は周方向に60°間隔で離間する6列のスプライン71…を介してスライダ70の内周面に嵌合するが(図8参照)、キャリヤシャフト67の6個のドライブ用ボール溝67a…および6個のリバース用ボール溝67b…は隣接する二つのスプライン71,71間に配置されるので、シフトチェンジ時にドライブ用ボール74…およびリバース用ボール75…をスプライン71…と干渉することなくキャリヤシャフト67の外周面に沿って転動させ、ドライブ用ボール溝67a…あるいはリバース用ボール溝67b…にスムーズに嵌合させてシフトフィーリングを高めることができる。
更にまた、図7(A)に示すように、キャリヤシャフト67に対してスライダ70が右方向にスライドし、スライダ70のドライブ用ドグ70c…が入力スリーブ47側のドライブ用ドグ47a…に歯合することでドライブレンジが確立しているとき、入力スリーブ47、ボールベアリング63,64、キャリヤシャフト67、ドライブ用ボール74…およびスライダ70は一体となって回転するため、入力スリーブ47およびキャリヤシャフト67間に配置されたボールベアリング63,64は停止状態に維持され、その結果ボールベアリング63,64の耐久性が向上する。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明の前後進切換機構は実施の形態のクランク式の無段変速機T用に限定されず、ベルト式の無段変速機やトロイダル式の無段変速機等の他の任意の形式の無段変速機に対して適用することが可能である。
13 出力軸
42 ミッションケース
46 出力スリーブ(出力要素)
47 入力スリーブ(入力要素)
51 遊星歯車機構
58 ドグクラッチ
59 シフトスリーブ
59a ボール押圧突起
63 ボールベアリング(ベアリング)
64 ボールベアリング(ベアリング)
67 キャリヤシャフト(固定要素) 67a ドライブ用ボール溝
67b リバース用ボール溝
70 スライダ
70a ドライブ用ボール孔
70b リバース用ボール孔
71 スプライン
74 ドライブ用ボール
75 リバース用ボール
D ディファレンシャルギヤ
T 無段変速機
a ボール押圧面

Claims (4)

  1. 無段変速機(T)の出力軸(13)に接続された入力要素(47)と、ディファレンシャルギヤ(D)に接続された出力要素(46)と、前記入力要素(47)の外周に相対回転可能に嵌合する固定要素(67)とを含む遊星歯車機構(51)と、前記固定要素(67)を前記入力要素(47)あるいはミッションケース(42)に選択的に結合可能なドグクラッチ(58)とを備える無段変速機の前後進切換機構であって、
    前記ドグクラッチ(58)は、前記固定要素(67)の外周に軸方向摺動可能かつ相対回転不能に嵌合するスライダ(70)と、前記スライダ(70)の軸方向一端側の円周上を径方向に貫通するドライブ用ボール孔(70a)と、前記スライダ(70)の軸方向他端側の円周上を径方向に貫通するリバース用ボール孔(70b)と、前記ドライブ用ボール孔(70a)および前記リバース用ボール孔(70b)にそれぞれ保持されるドライブ用ボール(74)およびリバース用ボール(75)と、前記ドライブ用ボール(74)および前記リバース用ボール(75)を軸方向に駆動するシフトスリーブ(59)と、前記固定要素(67)に軸方向に離間するように形成されて前記ドライブ用ボール(74)および前記リバース用ボール(75)がそれぞれ嵌合可能なドライブ用ボール溝(67a)およびリバース用ボール溝(67b)と、前記入力要素(47)および前記固定要素(67)間に配置されたベアリング(63,64)とを備え、
    前記シフトスリーブ(59)を軸方向一方に駆動すると、前記ドライブ用ボール(74)を介して前記スライダ(70)が移動して前記入力要素(47)にドグ結合するとともに、前記ドライブ用ボール孔(70a)に保持された前記ドライブ用ボール(74)が前記ドライブ用ボール溝(67a)に嵌合し、前記シフトスリーブ(59)を軸方向他方に駆動すると、前記リバース用ボール(75)を介して前記スライダ(70)が移動して前記ミッションケース(42)にドグ結合するとともに、前記リバース用ボール孔(70b)に保持された前記リバース用ボール(75)が前記リバース用ボール溝(67b)に嵌合することを特徴とする無段変速機の前後進切換機構。
  2. 前記シフトスリーブ(59)は前記ドライブ用ボール(74)および前記リバース用ボール(75)の間に配置されたボール押圧突起(59a)を備え、前記ボール押圧突起(59a)は前記ドライブ用ボール(74)を軸方向一方に押圧するとともに前記リバース用ボール(75)を軸方向他方に押圧することを特徴とする、請求項1に記載の無段変速機の前後進切換機構。
  3. 前記ボール押圧突起(59a)の軸方向両側に形成されるボール押圧面(a)は、前記ドライブ用ボール(74)および前記リバース用ボール(75)を径方向内側に付勢する方向に傾斜することを特徴とする、請求項2に記載の無段変速機の前後進切換機構。
  4. 前記固定要素(67)の外周面は周方向に離間する複数のスプライン(71)を介して前記スライダ(70)の内周面に嵌合し、前記ドライブ用ボール溝(67a)および前記リバース用ボール溝(67b)は隣接する二つの前記スプライン(71)間に配置されることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の無段変速機の前後進切換機構。
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