JP6938358B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は、内容物の角部を保護することができる包装箱に関する。
例えば、特許文献1には、断面の形状が矩形である筒状に形成された外枠を有するコーナ緩衝材が開示されている。2枚重ねられた板状体の被梱包物(内容物)は、その角部がコーナ緩衝材によって覆われた状態で上下2枚のカバー材に包まれている。被梱包物と2枚のカバー材とは、結束材によって結束されている。この状態で、被梱包物の角部は、コーナ緩衝材と2枚のカバー材とによって二重に覆われて保護されている。
特開2007−320654号公報
しかしながら、被梱包物を包装する作業者は、被梱包物を下方のカバー材に載置した後、その被梱包物の角部にコーナ緩衝材を取り付けなければならず、包装作業(封緘作業)に時間と手間がかかるという問題があった。また、コーナ緩衝材は2枚のカバー材とは別部材であるため、異なる複数の部材を製造して保管しなければならず、これらの部材の管理に手間とコストがかかるという問題もあった。さらに、被梱包物を取り出した後(開封後)、コーナ緩衝材と2枚のカバー材とが別々の廃棄物となるため、廃棄物の回収作業等に手間がかかるという問題があった。
本発明は上記した課題を解決すべく、内容物の角部を保護する構造を容易に形成することができ、且つ開封後の廃棄を容易にすることができる包装箱を提供する。
上記した目的を達成するため、本発明の包装箱は、板状または六面体状に形成された内容物が配置される底壁と、前記底壁の第1方向の両端部に連設され、前記底壁に配置された前記内容物の第1方向の両側面に対向する一対の第1壁と、前記底壁の第1方向に交差する第2方向の両端部に連設され、前記底壁に配置された前記内容物の第2方向の両側面に対向する一対の第2壁と、前記一対の第1壁の少なくとも一方の先端部に連設され、前記底壁に配置された前記内容物の天面に対向する天壁と、前記天壁の第2方向の側部に連設され、前記底壁、前記第1壁、前記第2壁および前記天壁の内面に重なるように折り曲げられ、且つ前記底壁、前記第1壁、前記第2壁および前記天壁の各々と前記内容物の角部との間に配置されて前記内容物の角部を保護する角当て部と、を備えている。
この場合、前記一対の第1壁は、前記底壁の第1方向の両端部に第1折曲線を介して連設され、前記一対の第2壁は、前記底壁の第2方向の両端部に第2折曲線を介して連設され、前記天壁は、前記第1壁の先端部に第3折曲線を介して連設され、前記角当て部は、前記第3折曲線から前記天壁の先端側に離間した位置で前記天壁の第2方向の側端から内側に向かって切り込まれた切込線と、前記第3折曲線の端部から前記切込線の先端に向かって斜めに延びた折返し線との間に形成されている天面保護部と、前記天面保護部の第2方向の端部に第1折込線を介して連設されている第1側面保護部と、前記第1側面保護部の第2方向の端部に第2折込線を介して連設されている底面保護部と、前記底面保護部の前記第2壁の側に第3折込線を介して連設されている第2側面保護部と、を含み、前記天面保護部が前記折返し線に沿って折り返されて前記天壁の内面に重ねられた状態において、前記第1側面保護部は前記第1折込線を前記第3折曲線に対応させた位置で前記第1壁の内面に重ねられ、前記底面保護部は前記第2折込線を前記第1折曲線に対応させた位置で前記底壁の内面に重ねられ、前記第2側面保護部は前記第3折込線を前記第2折曲線に対応させた位置で前記第2壁の内面に重ねられることが好ましい。
この場合、前記一対の第1壁は、前記底壁の第1方向の両端部に第1折曲線を介して連設され、前記一対の第2壁は、前記底壁の第2方向の両端部に第2折曲線を介して連設され、前記天壁は、前記第1壁の先端部に第3折曲線を介して連設され、前記角当て部は、前記天壁の第2方向の端部に第1折込線を介して連設され、中間部に前記第1折込線と平行に形成された折返し線を有する第2側面保護部と、前記第2側面保護部の第2方向の端部に第2折込線を介して連設されている天面保護部と、前記天面保護部の前記第2壁の側に第3折込線を介して連設されている第1側面保護部と、前記第1側面保護部の前記第2壁の側に第4折込線を介して連設されている底面保護部と、を含み、前記第2側面保護部が前記折返し線に沿って折り返されて二重になった状態において、前記天面保護部は前記第2折込線を前記第1折込線に対応させた位置で前記天壁の内面に重ねられ、前記第1側面保護部は、前記第3折込線を前記第3折曲線に対応させた位置で前記第1壁の内面に重ねられ、前記底面保護部は前記第4折込線を前記第1折曲線に対応させた位置で前記底壁の内面に重ねられ、前記天面保護部が前記天壁と前記内容物の天面との間に配置された状態において、二重になった前記第2側面保護部は、前記第1折込線および前記第2折込線に沿って折り曲げられて前記内容物の角部の第2方向の側面と前記第2壁との間に配置されることが好ましい。
この場合、前記一対の第1壁の先端部には、一対の前記天壁が連設され、前記一対の天壁の第2方向の両側部には、前記内容物の4つの角部を保護する4つの前記角当て部が連設されていることが好ましい。
この場合、前記一対の天壁には、前記一対の天壁を互いに係合させて前記内容物の天面に対向した状態に維持する係合部が形成されていることが好ましい。
この場合、前記一対の第2壁の少なくとも一方の先端部に連設され、前記内容物の天面に対向した前記天壁に重ねられる蓋壁を更に備えていることが好ましい。
この場合、前記天壁および前記蓋壁には、前記蓋壁を前記天壁に重ねた状態で固定するロック構造が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、包装箱に内容物の角部を保護する構造を容易に形成することができる。また、開封後の包装箱の廃棄を容易にすることができる。
本発明の第1実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱のブランクの一部を拡大して示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱の角当て部を折り返した状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱の1つの角当て部等を拡大して示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱の天壁で内容物を覆った状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱の蓋壁を天壁に固定する過程を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る包装箱の1つの角当て部等を拡大して示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る包装箱のブランクの一部を拡大して示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る包装箱の角当て部を折り返した状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る包装箱の1つの角当て部等を拡大して示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る包装箱の天壁で内容物を覆った状態の一部を示す平面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、図面に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。前後方向(第1方向)は、左右方向(第2方向)に直交(交差)し、上下方向は前後方向と左右方向とに直交(交差)している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[第1実施形態:包装箱の概要]
図1ないし図3を参照して、第1実施形態に係る包装箱1について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は包装箱1のブランク5を示す平面図である。図3はブランク5の一部を拡大して示す平面図である。
図1に示すように、包装箱1は、所謂たとう式(ヤッコ型)の箱であって、上下方向に扁平な直方体状に形成されている。包装箱1は、底壁10の四辺に一対の側壁11と一対の端壁12とを交互に立設させ、上面開口を閉塞することで封緘される。この包装箱1には、例えば机の天板等、矩形板状(または六面体状)に形成された内容物Mが収容される。なお、本明細書では、内容物Mの天面、底面および側面等の用語を用いるが、これらは内容物Mの使用状態における天面等という意味ではなく、包装箱1,2に包装した状態での内容物Mの姿勢を基準した概念である。また、内容物Mの天面、底面および側面等は、平面であってもよいし、斜面や曲面を含んでいてもよい。また、本明細書では内容物Mの角部Cという用語を用いるが、角部Cとは、一対の側面が交差して角が突き出た形状や、角が面取りされた形状等を含む概念である。
包装箱1は、図2に示すブランク5を組み立てることで形成される。ブランク5は、一枚の紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aの表裏に表ライナ9Bと裏ライナ9C(図4等参照)とを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、図2は、表ライナ9B側(包装箱1の外面側)を示している。本明細書では、段ボールの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。
図2に示すように、ブランク5は、底壁10と、一対の側壁11と、一対の端壁12と、一対の天壁13A,13Bと、一対の蓋壁14と、4つの角当て部15と、を備えている。第1壁の一例としての一対の側壁11は、底壁10の段方向(第1方向)の両端部に第1折曲線21を介して連設されている。第2壁の一例としての一対の端壁12は、底壁10の流れ方向(第2方向)の両端部に第2折曲線22を介して連設されている。一対の天壁13A,13Bは、一対の側壁11の先端部に第3折曲線23を介して連設されている。一対の蓋壁14は、一対の端壁12の先端部に第4折曲線24を介して連設されている。4つの角当て部15は、天壁13A,13Bの流れ方向の両側部に連設されている。なお、第1〜第4折曲線21〜24は、それぞれ、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に直線状に潰して形成された汎用罫線である。
<底壁,側壁,端壁>
底壁10は、流れ方向に長い略長方形状に形成されている。底壁10には内容物Mが配置されるため、底壁10の寸法は内容物Mの平面形状に合わせて設定されている。一対の側壁11は、それぞれ、流れ方向に長い略長方形状に形成されている。側壁11の段方向の寸法(延出寸法)は内容物Mの厚さに合わせて設定され、側壁11の流れ方向の寸法は底壁10の流れ方向の寸法と略同一に設定されている。一対の端壁12は、それぞれ、段方向に長い略長方形状に形成されている。端壁12の流れ方向の寸法(延出寸法)は側壁11の延出寸法と略同一に設定され、端壁12の段方向の寸法は底壁10の段方向の寸法と略同一に設定されている。
<天壁,蓋壁>
一対の天壁13A,13Bは、それぞれ、流れ方向に長い略長方形状に形成されている。各天壁13A,13Bの流れ方向の寸法は側壁11の流れ方向の寸法と略同一に設定されている。前方の天壁13Aの段方向の寸法(延出寸法)は、後方の天壁13Bの延出寸法よりも短く設定されている。一対の天壁13A,13Bは、封緘された状態で互いに重なるように形成されている。一対の蓋壁14は、それぞれ、段方向に長い略長方形状に形成されている。蓋壁14の流れ方向の寸法(延出寸法)は、前方の天壁13Aの延出寸法よりも長く、且つ後方の天壁13Bの延出寸法よりも短く設定されている。また、蓋壁14の段方向の寸法は、端壁12の段方向の寸法と略同一に設定されている。なお、本明細書では、説明の便宜のため、一対の天壁13A,13Bに共通する説明では算用数字のみを符号として用いることにする。
(係合部)
一対の天壁13A,13Bの先端部には、係合部30が形成されている。係合部30は、天壁13Aの流れ方向中央付近に形成された係合凸部31と、天壁13Bの流れ方向中央付近に形成された係合凹部32と、を含んでいる。係合部30は、一対の天壁13A,13Bを互いに係合させて内容物Mの天面に対向した状態に維持する機能を有している。
係合凸部31は、天壁13Aの先端から基端に向かって切り込まれた一対の切欠き部31Aの間に形成されている。つまり、一対の切欠き部31Aが天壁13Aの先端部に凹設されることで、係合凸部31が相対的に凸設されている。係合凸部31の先端中央部には、略半円形状の指掛け部31Bが凹んだ状態に形成されている。係合凸部31には、流れ方向両側の先端から基端に向かって略V字状に傾斜した一対の第1補助罫線25Aが形成されている。また、係合凸部31には、一対の第1補助罫線25Aの交点から指掛け部31Bまで延びた第2補助罫線25Bが形成されている。なお、第1および第2補助罫線25A,25Bは汎用罫線である。
係合凹部32は、天壁13Bの先端から基端に向かって凹んだ状態に形成されている。係合凹部32の流れ方向の最大寸法は、係合凸部31の流れ方向の最大寸法よりも長く、且つ一対の切欠き部31Aの最大間隔よりも短くなるように設定されている。
(ロック構造)
図2に示すように、天壁13および蓋壁14には、ロック構造35が形成されている。ロック構造35は、4つの差込片36と、4つの差込穴37と、4つの固定片38と、4つの固定穴39と、を含んでいる。4つの差込片36は、一対の蓋壁14の段方向両側に差込罫線26(汎用罫線)を介して連設されている。4つの差込穴37および4つの固定片38は、一対の天壁13の基端付近(根本付近)に形成されている。4つの固定穴39は、4つの差込片36に形成されている。ロック構造35は、蓋壁14を天壁13に重ねた状態で固定する機能を有している。なお、4つの差込片36等は前後・左右に対称となる形状であるため、以下、1つの差込片36等について説明する。
図3に示すように、差込片36は、蓋壁14の段方向端部の先端側から段方向外側に向かって延設されている。差込片36は、先端角部を丸めた略長方形状に形成されている。差込片36の基端部(根本部)には、差込罫線26に沿って固定穴39が形成されている。固定穴39は、差込罫線26の中間部で流れ方向に延びた細隙(スリット)である。固定穴39の中央部には、略半円形状の指掛け部39Aが蓋壁14に向かって凹んだ状態に形成されている。
差込穴37は、第3折曲線23に沿って流れ方向に延びた細隙(スリット)である。差込穴37は、蓋壁14を天壁13に重ねた状態で、差込片36に対応する位置に形成されている。
固定片38は、側壁11の段方向中央部に第1固定罫線27Aを介して連設されている。固定片38は、差込穴37を横断するように側壁11から天壁13に亘って形成されている。固定片38は、先端角部を丸めた略長方形状に形成されている。固定片38には、第3折曲線23と同一線上となる位置に第2固定罫線27Bが形成されている。なお、第1および第2固定罫線27A,27Bは汎用罫線である。
<角当て部>
図2に示すように、4つの角当て部15は、天壁13の両側部に入り込んだ位置から流れ方向外側に向かって延設されている。4つの角当て部15は、一対の天壁13と一対の蓋壁14とによって囲まれた4つの領域に配置されている。4つの角当て部15は、内容物Mの4つの角部Cを保護する機能を有している。なお、4つの角当て部15は前後・左右に対称となる形状であるため、以下、1つの角当て部15について説明する。
図3に示すように、角当て部15は、天壁13の側から順に、天面保護部40と、第1側面保護部41と、底面保護部42と、第2側面保護部43と、を含んでいる。
天面保護部40は、第3折曲線23から天壁13の先端側に離間した位置で天壁13の流れ方向の側端から内側に向かって切り込まれた切込線45と、第3折曲線23の端部から切込線45の先端(突当り)に向かって斜めに延びた折返し線50との間に形成されている。つまり、天面保護部40は、天壁13の側部を切り込むことで折返し線50を斜辺とした略直角二等辺三角形状に形成されている。折返し線50は、第3折曲線23に対して略45度の角度で形成されている。
第1側面保護部41は、天面保護部40の流れ方向の端部(三角形の底辺部)に第1折込線51を介して連設されている。第1側面保護部41は、第1折込線51を長辺とした段方向に長い略長方形状に形成されている。第1側面保護部41の流れ方向の寸法(延出寸法)は、側壁11の延出寸法よりも僅かに短く設定されている。第1折込線51は、天壁13の側辺(第2折曲線22の延長線)よりも僅かに天壁13の内側にずれた位置に形成されている。
底面保護部42は、第1側面保護部41の流れ方向の端部に第2折込線52を介して連設されている。底面保護部42は、第2折込線52を一辺とした略正方形状に形成されている。第2折込線52は、第4折曲線24の延長線よりも僅かに天壁13の内側にずれた位置に形成されている。
第2側面保護部43は、底面保護部42の蓋壁14の側に第3折込線53を介して連設されている。第2側面保護部43は、第3折込線53を長辺とした流れ方向に長い略長方形状に形成されている。第2側面保護部43の段方向の寸法(延出寸法)は、端壁12(または側壁11)の延出寸法よりも僅かに短く設定されている。第3折込線53は、第3折曲線23の延長線よりも僅かに蓋壁14から離れる方向にずれた位置に形成されている。なお、第2側面保護部43の先端は蓋壁14には触れていない。
なお、側壁11、端壁12、第1側面保護部41および第2側面保護部43で囲まれた範囲には略正方形状の開口(穴)が構成されている。また、折返し線50および第1〜第3折込線51〜53は、それぞれ、汎用罫線上に略等間隔で複数の切目を形成したリード罫である。
[包装箱の組立]
次に、図1、図4ないし図7を参照して、包装箱1を組み立てて内容物Mを包装(収容)する工程(組立作業)について説明する。図4は角当て部15を折り返した状態を示す斜視図である。図5は1つの角当て部15等を拡大して示す平面図である。図6は天壁13で内容物Mを覆った状態を示す斜視図である。図7は蓋壁14を天壁13に固定する過程を示す斜視図である。ここでは、一例として、作業者が内容物Mを包装する(包装箱1を封緘する)場合について説明する。
包装箱1は、裏ライナ9Cを上方に向けたブランク5を適宜折り曲げることで組み立てられる。まず、図4に示すように、作業者は、4つの角当て部15(天面保護部40)を折返し線50に沿って内側に略180度に折り返す。4つの角当て部15は、底壁10の四隅付近において各壁10〜13の内面に重ねられる。なお、天壁13A,13Bには、天面保護部40が折り返されることで略直角二等辺三角形状の天面穴Hが開口する。
図5に示すように、天面保護部40が折返し線50に沿って折り返されて天壁13の内面に重ねられた状態において、第1側面保護部41は第1折込線51を第3折曲線23に対応させた位置で側壁11の内面に重ねられる。また、この状態で、底面保護部42は第2折込線52を第1折曲線21に対応させた位置で底壁10の内面に重ねられ、第2側面保護部43は第3折込線53を第2折曲線22に対応させた位置で端壁12の内面に重ねられる。なお、各折込線51〜53を各折曲線21〜23に「対応させた位置」とは、例えば、各折込線51〜53が各折曲線21〜23に完全に一致することを要求するものではなく、数mm程度の誤差を許容しつつ各折込線51〜53と各折曲線21〜23とが略平行になる位置を指している。
次に、図4および図5に示すように、作業者は、折返し線50で折り返された角当て部15を押さえるように底壁10に内容物Mを配置する(図4および図5の二点鎖線参照)。正確には、作業者は、内容物Mの4つの角部Cを、底壁10に積層された4つの底面保護部42に載せる。
続いて、図6に示すように、作業者は、一対の側壁11を第1折曲線21に沿って上方に折り曲げ、一対の天壁13A,13Bを第3折曲線23に沿って内側に折り曲げる。この際、第1側面保護部41は第2折込線52に沿って上方に折り曲げられ、天面保護部40は第1折込線51に沿って内側に折り曲げられる。なお、天壁13A,13Bを折り曲げると、固定片38が天壁13A,13Bから分離して相対的に上方に突出する。
続いて、作業者は、天壁13Aの係合凸部31を天壁13Bの係合凹部32に位置合わせし、前方の係合凸部31を後方の天壁13Bの外面に重ね、後方の天壁13Bの左右両側を前方の天壁13Aの外面に重ねる。すると、一対の天壁13A,13Bの先端部が、互いに噛み合った状態になる。
この状態で、一対の側壁11は、底壁10に対して略直角に起立した姿勢になり、底壁10に配置された内容物Mの前後方向の両側面に対向する。また、一対の天壁13A,13Bは、底壁10に対して略平行な姿勢になり、底壁10に配置された内容物Mの天面に対向する。また、一対の天壁13A,13Bは、係合部30を介して係合して内容物Mの天面に対向した状態に維持される。また、この状態で、底面保護部42は、底壁10と内容物Mの角部Cの底面との間に挟まれている。第1側面保護部41は、側壁11と内容物Mの角部Cの前後方向の側面との間に挟まれている。天面保護部40は、天壁13と内容物Mの角部Cの天面との間に挟まれている。
次に、図7に示すように、作業者は、一対の端壁12を第2折曲線22に沿って上方に折り曲げる。この際、第2側面保護部43は第3折込線53に沿って上方に折り曲げられる(図6参照)。続いて、作業者は、差込片36を差込罫線26に沿って内側に折り曲げ、一対の蓋壁14を第4折曲線24に沿って内側に折り曲げる。そして、作業者は、差込片36を天壁13の差込穴37に差し込みながら蓋壁14を天壁13の外面に重ねる。次に、作業者は、固定片38を第1固定罫線27Aで前後方向外側に折り曲げながら第2固定罫線27Bで前後方向内側に折り曲げ、固定片38を差込片36の固定穴39に差し込む。すると、差込片36が差込穴37に差し込まれた状態に維持される。
この状態で、図1に示すように、一対の端壁12は、底壁10に対して略直角に起立した姿勢になり、底壁10に配置された内容物Mの左右方向の両側面に対向する。また、一対の蓋壁14は、内容物Mの天面に対向した天壁13に重ねられ、ロック構造35を介して天壁13に固定される。また、この状態で、第2側面保護部43は、端壁12と内容物Mの角部Cの左右方向の側面との間に挟まれている。なお、一対の蓋壁14は、天壁13に開口した4つの天面穴Hを閉塞している。
以上によって、包装箱1が封緘され、内容物Mが包装された状態になる(図1参照)。つまり、包装箱1の組立作業が完了する。このように内容物Mが包装された状態で、4つの角当て部15は、底壁10、側壁11、端壁12および天壁13の内面に重なるように折り曲げられ、且つ底壁10、側壁11、端壁12および天壁13の各々と内容物Mの角部Cとの間に配置されて内容物Mの角部Cを保護する(図1参照)。
[包装箱の開封]
次に、包装箱1を開封する場合について説明する。包装箱1は上記の組立作業とは逆の手順によって開封される。具体的には、作業者は、蓋壁14の指掛け部39Aに露出した固定片38に指を掛け、固定片38を固定穴39から引き抜く(図7参照)。続いて、作業者は、差込片36を差込穴37から引き抜きながら一対の蓋壁14を外側に開く(図6および図7参照)。次に、作業者は、係合凸部31の指掛け部31B(図6参照)に指を掛け、係合凸部31を第1および第2補助罫線25A,25B(図2参照)で内側に折りながら引き上げる。すると、前方の天壁13Aの外面に重なった後方の天壁13Bも一緒に持ち上げられ、一対の天壁13A,13Bの噛み合いが解除される。そして、一対の天壁13A,13Bが外側に開かれ(図4参照)、作業者は内容物Mを取り出すことができる。
以上によって、包装箱1の開封が完了する。なお、4つの角当て部15を折り返す前の状態に戻すことで、包装箱1は1枚のブランク5に戻る。
以上説明した第1実施形態に係る包装箱1では、角当て部15が天壁13の左右方向(第2方向)の側部に連設されていた。この構成によれば、底壁10等の内面に重ねられた角当て部15および底壁10に内容物Mを載せ、各壁11〜13を適宜折り曲げることで内容物Mを包装することができる。この状態で、内容物Mの角部Cが角当て部15と各壁10〜13とによって二重に覆われるため、内容物Mの角部Cを適切に保護することができる。このように、角当て部15を底壁10等の内面に重ねるように折るという簡単な手順で内容物Mの角部Cを保護する構造を容易に形成することができる。
また、第1実施形態に係る包装箱1では、角当て部15が1つのブランク5として一体に形成されていた。この構成によれば、仮に包装箱1と角当て部15とを別部材で構成する場合に比べて、ブランク5(包装箱1)の製造・保管に関する管理を簡素化することができる。さらに、包装箱1の開封後においても、角当て部15が1つのブランク5として一体に形成されているため、例えば、不要となったブランク5を展開して複数重ねて保管することができる。これにより、不要となったブランク5(廃棄物)の回収等にかかる手間を軽減することができる。
また、第1実施形態に係る包装箱1では、角当て部15が折返し線50で折り返されると、天面保護部40、第1側面保護部41、底面保護部42および第2側面保護部43が、天壁13、側壁11、底壁10および端壁12に重なる構成とした。この構成によれば、底面保護部42に内容物Mを載せて各壁11〜13を適宜折り曲げることで、内容物Mの角部Cの四面に対して各保護部40〜43と各壁10〜13とが重なった二重壁を対向させることができる。これにより、4つの角当て部15によって内容物Mの4つの角部Cを適切に保護することができる。
また、第1実施形態に係る包装箱1によれば、一対の天壁13が係合部30を介して内容物Mの天面を覆った状態に維持されることで、角当て部15が内容物Mの角部Cに対向した状態を維持することができる。
通常、ヤッコ型のブランク5では1枚の段ボールシートを打ち抜いた際、天壁13と蓋壁14とによって囲まれた領域が不要な部分となるため除去されることが多い。この点、第1実施形態に係る包装箱1では、角当て部15が、天壁13の左右方向(第2方向)の側部に連設され、天壁13と蓋壁14とによって囲まれた領域に配置されていた。この構成によれば、一般的に不要な部分とされていた領域に角当て部15を配置することができるため、段ボールシートから除去される面積を減少させることができる。これにより、段ボールシートを無駄なく用いることができ、廃棄される段ボールシートを減少させることができる。
また、第1実施形態に係る包装箱1によれば、蓋壁14が天壁13に重なるため、天面保護部40を折り返すことで開口する天面穴Hを蓋壁14によって覆い隠すことができる。これにより、内容物Mの天面が穴から露出することが防止され、内容物Mの天面を保護することができると共に、包装箱1の外観を良好に保つことができる。
また、第1実施形態に係る包装箱1では、蓋壁14がロック構造35を介して天壁13に固定される構成とした。この構成によれば、天壁13および蓋壁14が内容物Mの天面を覆った状態に維持されるため、角当て部15が内容物Mの角部Cに対向した状態を維持することができる。
なお、第1実施形態に係る包装箱1では、角当て部15が傾斜した折返し線50を介して天壁13に連設されていたが、本発明はこれに限定されない、第1実施形態の変形例に係る包装箱1として、例えば、図8に示すように、角当て部16が、第3折曲線23等と略平行に延びた折返し線54を介して連設されてもよい。この場合、角当て部16は、天壁13の側部において、段方向に延びた切断線46と、流れ方向に延びた折返し線54とによって囲まれた範囲に設けられることが好ましい。
[第2実施形態]
次に、図9および図10を参照して、第2実施形態に係る包装箱2について説明する。
図9は包装箱2のブランク6を示す平面図である。図10はブランク6の一部を拡大して示す平面図である。なお、以降の説明では、第1実施形態に係る包装箱1と同様または対応する構成については同一の符号を付し、包装箱1と同様または対応する説明は省略する。
第2実施形態に係る包装箱2(ブランク6)では角当て部17が、第1実施形態に係る包装箱1の角当て部15と異なる形状を成している。なお、包装箱2は組み立てられた状態では第1実施形態に係る包装箱1と略同一の形状を成している。
<角当て部>
図9に示すように、4つの角当て部17は、天壁13の流れ方向両端部から流れ方向外側に向かって延設され、一対の天壁13と一対の蓋壁14とによって囲まれた4つの領域に配置されている。なお、4つの角当て部17は前後・左右に対称となる形状であるため、以下、1つの角当て部17について説明する。
図10に示すように、角当て部17は、天壁13の側から順に、第2側面保護部60と、天面保護部61と、第1側面保護部62と、底面保護部63と、を含んでいる。
第2側面保護部60は、天壁13の流れ方向の端部に第1折込線71を介して連設されている。第2側面保護部60は、第1折込線71を一辺とした略正方形状に形成されている。第1折込線71は、天壁13の側辺(第2折曲線22の延長線)よりも僅かに天壁13の内側にずれた位置に形成されている。また、第2側面保護部60は、その流れ方向中間部(略中央)に第1折込線71と略平行に形成された折返し線70を有している。
天面保護部61は、第2側面保護部60の流れ方向の端部に第2折込線72を介して連設されている。天面保護部61は、第2折込線72を一辺とした略正方形状に形成されている。なお、天面保護部61は、第1側面保護部62や底面保護部63よりも流れ方向外側に向かって突き出すように形成されている。
第1側面保護部62は、天面保護部61の端壁12の側に第3折込線73を介して連設されている。第1側面保護部62は、差込片36に干渉しないように、天面保護部61の第2折込線72の側に寄った位置に連設されている。第1側面保護部62は、天面保護部61よりも流れ方向に狭い略長方形状に形成されている。第1側面保護部62の段方向の寸法(延出寸法)は、側壁11の延出寸法と略同一に設定されている。第3折込線73は、第3折曲線23の延長線よりも僅かに底壁1の側にずれた位置に形成されている。
底面保護部63は、第1側面保護部62の端壁12の側に第4折込線74を介して連設されている。底面保護部63は、第4折込線74を長辺とした流れ方向に僅かに長い略長方形状に形成されている。底面保護部63は、蓋壁14の段方向の側端部を略U字状に切断することで略長方形状に形成されている。底面保護部63の段方向の寸法(延出寸法)は、端壁12(または側壁11)の延出寸法と略同一に設定されている。第4折込線74は、蓋壁14の側辺(第1折曲線21の延長線)と略同一線上に形成されている。
なお、側壁11、端壁12、蓋壁14の基端部、第1側面保護部62および第2側面保護部60で囲まれた範囲には略正方形状の開口(穴)が構成されている。また、折返し線70および第1〜第4折込線71〜74は、それぞれリード罫である。
[包装箱の組立]
次に、図11ないし図13を参照して、包装箱2を組み立てて内容物Mを包装(収容)する工程(組立作業)について説明する。図11は角当て部17を折り返した状態を示す斜視図である。図12は1つの角当て部17等を拡大して示す平面図である。図13は天壁13で内容物Mを覆った状態の一部を示す平面図である。ここでは、一例として、作業者が内容物Mを包装する(包装箱1を封緘する)場合について説明する。
まず、図11に示すように、作業者は、4つの角当て部17の第2側面保護部60を折返し線70に沿って内側に略180度に折り返す。4つの角当て部17は、底壁10の四隅付近において各壁10〜13の内面に重ねられる。
図12に示すように、第2側面保護部60が折返し線70に沿って折り返されて2重に重ねられた状態において、天面保護部61は第2折込線72を第1折込線71に対応させた位置で天壁13の内面に重ねられる。また、第1側面保護部62は第3折込線73を第3折曲線23に対応させた位置で側壁11の内面に重ねられ、底面保護部63は第4折込線74を第1折曲線21に対応させた位置で底壁10の内面に重ねられる。
次に、図11および図12に示すように、作業者は、内容物Mの4つの角部Cを4つの底面保護部63に載せた後、内容物Mを包むように側壁11および天壁13を折り曲げる。この際、第1側面保護部62は第4折込線74に沿って上方に折り曲げられ、天面保護部61は第3折込線73に沿って内側に折り曲げられる。続いて、作業者は、係合部30を介して一対の天壁13A,13Bを係合させる(図6参照)。
この状態で、図13に示すように、一対の側壁11は内容物Mの前後方向の両側面に対向し、一対の天壁13A,13Bは互いに係合して内容物Mの天面に対向する。また、この状態で、底面保護部63は、底壁10と内容物Mの角部Cの底面との間に挟まれている。第1側面保護部62は、側壁11と内容物Mの角部Cの前後方向の側面との間に挟まれている。天面保護部61は、天壁13と内容物Mの角部Cの天面との間に挟まれている。二重の第2側面保護部60は左右方向外側に突出している(図13参照)。
次に、作業者は、二重に折られた第2側面保護部60を第1折込線71および第2折込線72に沿って下方に折り曲げる。続いて、作業者は、天壁13や二重の第2側面保護部60等を包むように端壁12および蓋壁14を折り曲げ、ロック構造35を介して蓋壁14を天壁13に固定する。
この状態で、一対の端壁12は、内容物Mの左右方向の両側面に対向する。また、二重の第2側面保護部60は、端壁12と内容物Mの角部Cの左右方向の側面との間に挟まれている。
以上によって、包装箱2の組立作業が完了する。
以上説明した第2実施形態に係る包装箱2によれば、角当て部17を底壁10等の内面に重ねるように折るという簡単な手順で内容物Mの角部Cを保護する構造を容易に形成することができる等、上記した第1実施形態に係る包装箱1と同様の作用、効果を得ることができる。
また、第2実施形態に係る包装箱2では、天面保護部61が天壁13と内容物Mの天面との間に配置された状態において、二重になった第2側面保護部60は、第1折込線71および第2折込線72に沿って折り曲げられて内容物Mの角部Cの左右方向の側面と端壁12との間に配置される構成とした。この構成によれば、内容物Mの角部Cの長手方向(左右方向)の側面に対して端壁12と二重の第2側面保護部60とが重なった三重壁を対向させることができる。これにより、内容物Mの角部Cを適切に保護することができる。また、包装箱2に収容された内容物Mは長手方向(左右方向)を上下に向けた状態で運搬や保管されることが多いため、内容物Mの短辺側となる左右方向の側面で大きな荷重を受けることが多い。この包装箱2では、荷重がかかり易い内容物Mの角部Cの左右方向の側面に対して三重壁を対向させることができる。これにより、大きな荷重から内容物Mの角部Cを保護することができる。
なお、第1および第2実施形態(変形例を含む。以下同じ。)に係る包装箱1,2では、4つの角当て部15〜17が設けられていたが、本発明はこれに限定されない。角当て部15〜17は、内容物Mの形状(例えば、角部Cが片側のみに形成されている場合等)に応じて1つ以上設けられていればよい。
また、第1および第2実施形態に係る包装箱1,2では、一対の天壁13A,13Bが一対の側壁11に連設されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、1つの天壁13が一対の側壁11の少なくとも一方の先端部に連設されてもよい。また、これと同様に、1つの蓋壁14が一対の端壁12の少なくとも一方の先端部に連設されてもよい。
また、第1および第2実施形態に係る包装箱1,2では、前方の天壁13Aの延出寸法が後方の天壁13Bの延出寸法よりも小さく(短く)設定されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、天壁13Aの延出寸法が、天壁13Bの延出寸法よりも長く設定されてもよいし、天壁13Bの延出寸法と同一に設定されてもよい。また、これと同様に、一対の蓋壁14が異なる延出寸法に設定されてもよい。
また、第1および第2実施形態に係る包装箱1,2では、天壁13が側壁11に連設され、蓋壁14が端壁12に連設されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、天壁13が端壁12(第1側壁)に連設され、蓋壁14が側壁11(第2側壁)に連設されてもよい。
また、第1および第2実施形態に係る包装箱1,2では、一対の天壁13を係合させる係合部30や、蓋壁14を天壁13に固定するロック構造35が設けられていたが、係合部30やロック構造35は省略されてもよい。
また、第1および第2実施形態に係る包装箱1,2では、蓋壁14が端壁12に連設されていたが、蓋壁14は省略されてもよい。この場合、ロック構造35が省略されるため、端壁12や天壁13が開かないように結束バンド等を巻き付けることが好ましい。
また、第1および第2実施形態に係る包装箱1,2では、折返し線50,54,70で折り返された角当て部15〜17が底壁10や天壁13等に固定されていなかったが、本発明はこれに限定されない。例えば、折返し線50,54,70で折り返された角当て部15〜17が底壁10や天壁13等に接着剤等を介して接着(固定)されてもよい。
また、第1および第2実施形態に係る包装箱1,2では、第1〜第4折曲線21〜24等が汎用罫線であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1〜第4折曲線21〜24等は、リード罫、複数の切目を略等間隔に並べたミシン線または段ボールシートの厚みの半分程度まで切断した半切線等、裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい(図示せず)。また、折返し線50,70や各々の折込線51〜53,71〜74がリード罫であった、これに限らず、ミシン線、半切線または段ボールシートを表ライナ9B側から厚み方向に直線状に潰して形成された逆罫線等、表ライナ9Bを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る包装箱1,2の大きさ(寸法)等は、一例であって、内容物Mの大きさに応じて適宜変更することができる。
また、本実施形態に係る包装箱1,2は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、段ボールシートは、中しん9Aの片面にライナを貼り付けた片面段ボールシートであってもよいし、片面段ボールシートを両面段ボールシートに貼り合せた複両面段ボールシートであってもよい。また、例えば、包装箱1,2は、紙製の段ボールシートに代えて、厚紙や樹脂製の板等で形成されていてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る包装箱における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1,2 包装箱
10 底壁
11 側壁(第1壁)
12 端壁(第2壁)
13A,13B(13) 天壁
14 蓋壁
15,16,17 角当て部
21 第1折曲線
22 第2折曲線
23 第3折曲線
30 係合部
35 ロック構造
45 切込線
40,61 天面保護部
41,62 第1側面保護部
42,63 底面保護部
43,60 第2側面保護部
50,54,70 折返し線
51,71 第1折込線
52,72 第2折込線
53,73 第3折込線
74 第4折込線
C 角部
M 内容物

Claims (7)

  1. 板状または六面体状に形成された内容物(M)が配置される底壁(10)と、
    前記底壁の第1方向の両端部に連設され、前記底壁に配置された前記内容物の第1方向の両側面に対向する一対の第1壁(11)と、
    前記底壁の第1方向に交差する第2方向の両端部に連設され、前記底壁に配置された前記内容物の第2方向の両側面に対向する一対の第2壁(12)と、
    前記一対の第1壁の少なくとも一方の先端部に連設され、前記底壁に配置された前記内容物の天面に対向する天壁(13)と、
    前記天壁の第2方向の側部に連設され、前記底壁、前記第1壁、前記第2壁および前記天壁の内面に重なるように折り曲げられ、且つ前記底壁、前記第1壁、前記第2壁および前記天壁の各々と前記内容物の角部(C)との間に配置されて前記内容物の角部を保護する角当て部(15,16,17)と、を備えていることを特徴とする包装箱。
  2. 前記一対の第1壁は、前記底壁の第1方向の両端部に第1折曲線(21)を介して連設され、
    前記一対の第2壁は、前記底壁の第2方向の両端部に第2折曲線(22)を介して連設され、
    前記天壁は、前記第1壁の先端部に第3折曲線(23)を介して連設され、
    前記角当て部(15)は、
    前記第3折曲線から前記天壁の先端側に離間した位置で前記天壁の第2方向の側端から内側に向かって切り込まれた切込線(45)と、前記第3折曲線の端部から前記切込線の先端に向かって斜めに延びた折返し線(50)との間に形成されている天面保護部(40)と、
    前記天面保護部の第2方向の端部に第1折込線(51)を介して連設されている第1側面保護部(41)と、
    前記第1側面保護部の第2方向の端部に第2折込線(52)を介して連設されている底面保護部(42)と、
    前記底面保護部の前記第2壁の側に第3折込線(53)を介して連設されている第2側面保護部(43)と、を含み、
    前記天面保護部が前記折返し線に沿って折り返されて前記天壁の内面に重ねられた状態において、前記第1側面保護部は前記第1折込線を前記第3折曲線に対応させた位置で前記第1壁の内面に重ねられ、前記底面保護部は前記第2折込線を前記第1折曲線に対応させた位置で前記底壁の内面に重ねられ、前記第2側面保護部は前記第3折込線を前記第2折曲線に対応させた位置で前記第2壁の内面に重ねられることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記一対の第1壁は、前記底壁の第1方向の両端部に第1折曲線(21)を介して連設され、
    前記一対の第2壁は、前記底壁の第2方向の両端部に第2折曲線(22)を介して連設され、
    前記天壁は、前記第1壁の先端部に第3折曲線(23)を介して連設され、
    前記角当て部(17)は、
    前記天壁の第2方向の端部に第1折込線(71)を介して連設され、中間部に前記第1折込線と平行に形成された折返し線(70)を有する第2側面保護部(60)と、
    前記第2側面保護部の第2方向の端部に第2折込線(72)を介して連設されている天面保護部(61)と、
    前記天面保護部の前記第2壁の側に第3折込線(73)を介して連設されている第1側面保護部(62)と、
    前記第1側面保護部の前記第2壁の側に第4折込線(74)を介して連設されている底面保護部(63)と、を含み、
    前記第2側面保護部が前記折返し線に沿って折り返されて二重になった状態において、前記天面保護部は前記第2折込線を前記第1折込線に対応させた位置で前記天壁の内面に重ねられ、前記第1側面保護部は、前記第3折込線を前記第3折曲線に対応させた位置で前記第1壁の内面に重ねられ、前記底面保護部は前記第4折込線を前記第1折曲線に対応させた位置で前記底壁の内面に重ねられ、
    前記天面保護部が前記天壁と前記内容物の天面との間に配置された状態において、二重になった前記第2側面保護部は、前記第1折込線および前記第2折込線に沿って折り曲げられて前記内容物の角部の第2方向の側面と前記第2壁との間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  4. 前記一対の第1壁の先端部には、一対の前記天壁が連設され、
    前記一対の天壁の第2方向の両側部には、前記内容物の4つの角部を保護する4つの前記角当て部が連設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の包装箱。
  5. 前記一対の天壁には、前記一対の天壁を互いに係合させて前記内容物の天面に対向した状態に維持する係合部(30)が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の包装箱。
  6. 前記一対の第2壁の少なくとも一方の先端部に連設され、前記内容物の天面に対向した前記天壁に重ねられる蓋壁(14)を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の包装箱。
  7. 前記天壁および前記蓋壁には、前記蓋壁を前記天壁に重ねた状態で固定するロック構造(35)が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の包装箱。
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